JP2006004524A - 光メモリ素子および光再生装置 - Google Patents

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Ikuo Nakano
郁雄 中野
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勝則 志茂
Michinobu Saegusa
理伸 三枝
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Abstract

【課題】 複雑な再生回路を必要とすることなく再生可能で、かつ、記録密度の高い光ディスクを提供する。
【解決手段】 本光ディスクでは、情報ユニットのピット配列が、5つの位相ピット、すなわち、情報トラック上に配される1つの位相ピット4と、その周囲に位置する4つの位相ピット3との組み合わせからなっている。従って、本光ディスクは、32(2)種類の情報を多重記録できるようになっている。また、本メモリ素子では、1つの位相ピットを中央に配置しているため、情報の再生に必要な光検出器の受光面の分割数(部分受光面数)を、4つとできる。従って、本光ディスクは、情報を高密度に記録できるとともに、情報の再生のために複雑な再生回路を必要とすることのない光ディスクとなっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録情報に応じた複数の情報ユニットの形成された光メモリ素子に関するものである。
従来、DVDやCDなどの光ディスクでは、ディスク面にピット(位相ピット)を形成することで、情報を記録するようになっている。
また、従来、複数のピットを用いて1つの情報ユニット(情報単位)を記録する技術が開発されている(特許文献1)。図9(0)〜(F)は、この技術を示す説明図である。
この図に示すように、この技術では、情報ユニット100を、0〜4個のピット101により記録するようになっている。
また、ピット101は、情報ユニット100内で、記録トラック102上に中心を有する正方形Tの頂点に位置している。
そして、この技術では、ピット101の数・位置の組み合わせ(ピット配列)により、情報ユニット100の情報(記録内容)を決定するように設計されている。従って、情報の種類は、図9(0)〜(F)に示すような16通りとなる。
ここで、図9(0)〜(F)に示した情報ユニット100の再生について説明する。再生では、情報ユニット100に照射された光ビームの各ピットからの反射光を、受光面を8分割して形成される、図10に示す8つの部分受光面D1〜D8を有する光検出器103で受ける。そして、部分受光面D1〜D8の受光状態に基づいてピット配列を判別し、その情報を読み取ることとなる。
特開平7−21568号公報 (公開日;1995年1月24日)
しかしながら、上記した従来技術では、ピット101が、情報ユニット100内の正方形Tの頂点に配置される。従って、一つの情報ユニット100に記録可能な情報は、16種類に限られることになる。
また、記録密度をより高める場合には、情報ユニット100内に例えば正五角形を配し、その頂点にピット101を形成することで、情報ユニット100内のピット数を増やすことが必要となる。
しかし、正五角形の頂点位置にピット101を配置する場合、同時に、光検出器103の部分受光面数(受光面分割数)を増加させることが必要となる。このため、隣接する部分受光面間の角度差が小さくなるので、ピット101の位置決定の精度が低下して、読み出しエラーを増加させてしまう。
さらに、部分受光面数の増加に伴い、ピット101の位置決定のための計算が複雑化し、このため、複雑な再生回路が必要となる。
本発明は、上記のような従来の問題点に鑑みてなされたものである。そして、その目的は、複雑な再生回路を必要とすることなく再生可能で、かつ、記録密度の高い光ディスク(光メモリ素子)を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の光メモリ素子(本メモリ素子)は、情報トラック上に、ピット配列に応じた情報を有する複数の情報ユニットを配した光メモリ素子において、
情報ユニットのピット配列が、
中心が情報トラックに重なる四角形の頂角位置に配される頂角位相ピットと、
この四角形の中心位置に配される中心位相ピットとの組み合わせからなることを特徴としている。
本メモリ素子は、DVD(Digital Versatile Disc)・CD(compact disk)などの光ディスクや光カードなど、光照射によって読み取られる情報を記録するタイプの記録媒体である。
また、本メモリ素子に対する情報の記録は、情報トラック上に、位相ピットからなる情報ユニットを形成することによってなされる。
位相ピットとは、本メモリ素子の基板上に形成された窪み(あるいは突起)のことであり、基板の平らな部分(位相ピットの形成されていない部分)と光の反射率の異なるものである。
また、情報ユニットは、本メモリ素子における記録の単位であり、位相ピットの群から形成されるものである。
すなわち、本メモリ素子では、1つの情報ユニットに属する位相ピットの数・位置の組み合わせ(ピット配列)により、情報ユニットの表す情報を決定するようになっている。
また、本メモリ素子に対する情報の再生については、情報ユニットに光を照射して得られる反射光に基づいて、情報ユニットをなすピット配列を特定することによってなされる。
そして、特に、本メモリ素子では、情報ユニットのピット配列が、5つの位相ピット、すなわち、情報トラック上に配される1つの中央位相ピットと、その周囲に位置する4つの頂角位相ピットとの組み合わせからなっている。
ここで、頂角位相ピットは、中心が情報トラックと重なる四角形の頂角位置に配される位相ピットである。
また、中央位相ピットは、この四角形の中心位置に配される位相ピットである。
このように、本メモリ素子では、4つの頂角位相ピット、および、その中央の1つの中央位相ピットによって、情報ユニットのピット配列が形成されるように設計されている。
従って、本メモリ素子では、1つの情報ユニットに関し、32(2)種類の情報(5ビットのデータ)を多重記録することが可能となっている。このため、4つの頂角位相ピットのみによってピット配列を構成する場合に比して、記録密度を格段に高めることが可能となっている。
また、本メモリ素子では、情報の再生に必要な再生用光検出器の受光面の分割数(部分受光面数)を、4つとできるようになっている。
すなわち、情報ユニットのピット配列が、4つの頂角位相ピットのみから構成される場合、情報ユニットからの反射強度分布は、四角形に対応したものとなる(全位相ピットのある場合に、四角形となる)。
このため、情報の再生に使用される再生用光検出器は、4つの頂角位相ピットに対応するようにその受光面を4分割されることとなり、4つの部分受光面を有する4分割光検出器となる。
また、通常、4つの部分受光面は、再生用光検出器の中央を通る2本の分割線によって分割されているため、再生用光検出器の中央から放射状に伸びる扇形形状を有している。
そして、再生用光検出器では、4つの部分受光面のそれぞれに入射する光強度に応じて、情報ユニットにおける4つの頂角位相ピットの有無(どの頂角位相ピットを有しているか)を判別し、判別結果に基づいてピット配列を求めることとなる。
また、4つの頂角位相ピットの中央に中央位相ピットを配した本メモリ素子のピット配列に関しても、上記と同様の、4つの部分受光面を有する4分割光検出器を使用できる。
すなわち、中央位相ピットからの反射光の強度分布は、再生用光検出器の中心からの距離に依存する強度分布となる(再生用光検出器の中心から等距離位置に入射する光強度が等しくなる)。従って、再生用光検出器における4つの部分受光面のそれぞれには、中央位相ピットから、等しい強度の反射光が入射することになる。
従って、4分割光検出器を用いて本メモリ素子を再生する場合、中央位相ピットの有無については、受光面全体での受光量の合計(情報ユニット(ピット配列)全体からの総反射光量;トータル反射光量)の強度から判別できることとなる。
一方、上記したように、頂角位相ピットの有無については、4つの部分受光面のそれぞれに入射する光強度によって判別できる。
このように、本メモリ素子では、5つの位相ピットを用いて情報ユニットを構成するけれども、4分割光検出器を用いて情報を再生することが可能である。
従って、本メモリ素子は、情報を高密度に記録できるとともに、情報の再生のために複雑な再生回路を必要とすることのない光メモリ素子となっている。
なお、五角形の5つの角に位相ピットを配する場合、情報ユニットからの反射強度分布は、五角形に対応したものとなる(全位相ピットのある場合に、五角形となる)。このため、それぞれの位相ピットに応じて部分受光面を設け、各部分受光面への入射光強度に基づいて、各位相ピットの有無を判定する必要がある。
従って、再生用光検出器の部分受光面数(分割数)を、5つとする必要が生じる。このため、各部分受光面への入射光強度を処理するための回路が複雑となり、コスト高となる。
また、光検出器の部分受光面を5つとすることにより、隣接する受光面間の角度差が小さくなり、位相ピットの位置決定の精度が低下して再生エラーを増加させてしまうという欠点もある。
また、本メモリ素子では、四角形の頂角と中心とに位相ピットを配している。従って、位相ピットの密度を高められるので、記録密度をより向上させられる。
また、本メモリ素子では、頂角位相ピットを、対角線の一方が情報トラックに重なる四角形の頂角位置に配することが好ましい。
これにより、ピット配列を、情報トラックを軸とした線対称に設定しやすくなる。
すなわち、本メモリ素子では、情報ユニットのピット配列として、情報トラックを軸として線対称となっているもののみを用いることが好ましい。
通常、本メモリ素子の再生では、本メモリ素子に照射する光(再生光)を情報トラック上で走査(トラッキング)することとなる。また、このようなトラッキングについては、情報ユニットからの反射光に基づいて、プッシュプル法等により制御するようになる。
このとき、ピット配列が径方向に非対称である場合、情報トラックの両側からの反射光強度が非対称となるため、プッシュプル信号が乱され、正確なトラッキング制御を行えない(トラッキングが不安定となる)可能性がある。そして、トラッキングが不安定となると、各情報ユニットからの正確なトータル反射光量を測定できなくなり、ピット配列を正確に識別できなくなってしまう。
一方、情報トラックを軸として線対称となっているピット配列のみを用いる場合、上記のようなプッシュプル信号の乱れを確実に防止できる。これにより、安定したトラッキングを実現できる。
なお、本メモリ素子としては、上記したように、光ディスクや光カードとして形成することが可能である。
ここで、光ディスクとは、情報トラックがスパイラル状(渦状)あるいは同心円状に形成されたものである。また、光カードとは、直線状の情報トラックを有するものである。
また、本発明の光再生装置(本再生装置)は、本メモリ素子の情報ユニットに光を照射し、その反射光に基づいて情報を再生する光再生装置において、
情報ユニットからの反射光を受光して、受光量に応じた受光信号を出力する再生用光検出器と、
再生用光検出器から出力される受光信号に基づいて、再生にかかる情報ユニットのピット配列を特定するピット配列特定回路とを備えている構成である。
本再生装置は、本メモリ素子を再生するための装置であり、本メモリ素子の情報ユニットに光を照射して、その反射光に基づいて、情報ユニットのピット配列を特定して再生を行うものである。
すなわち、本再生装置では、再生用光検出器が、情報ユニットからの反射光を受光し、受光量に応じた受光信号を出力する。そして、この受光信号に基づいて、ピット配列特定回路が、再生にかかる情報ユニット(光を照射された情報ユニット)のピット配列を特定するように設計されている。
また、本再生装置に、上記した再生用光検出器とは別体の、制御用光検出器を備えてもよい。この制御用光検出器は、情報ユニットからの反射光を受光して、受光量に応じた受光信号を光制御回路に出力するものである。
ここで、光制御回路とは、制御用光検出器から出力される受光信号に基づいて、光メモリ素子に照射する光の制御(光の照射位置や焦点位置の制御)を行うためのものである。
通常、制御用光検出器に照射される反射光は、シリンドリカルレンズによってフォーカシングされるため、波面の乱れたものとなる。従って、制御用光検出器と再生用光検出器とを1つの光検出器で兼用すると、再生用光検出器に対しても、波面の乱れた反射光が照射されてしまう。このため、受光面での光強度分布に乱れが生じ、情報ユニットのピット配列を正確に特定することが困難となる。
そこで、上記の構成では、制御用光検出器を再生用光検出器と別体に設けることにより、再生用光検出器に波面の乱れた反射光を照射してしまうことを回避するようになっている。これにより、正確な光の制御と情報再生とを両立させられる。
また、本再生装置における再生用光検出器としては、上記したように、4分割光検出器を用いることが可能である。
ここで、4分割光検出器とは、2本の分割線によって受光面を4分割して形成される4つの部分受光面を有するものである。
なお、このような4分割光検出器では、各部分受光面は、自身の受光量に応じた受光信号をピット配列特定回路に出力する。
そして、これら4つの受光信号に基づいて、ピット配列特定回路が、再生にかかる情報ユニットのピット配列を特定するように設計される。
また、上記のような4分割光検出器では、再生用光検出器の受光面を分割する2本の分割線が、互いに直交していることが好ましい。これにより、各部分受光面のサイズを等しくできるので、ピット配列特定回路における受光信号の処理を容易に行える。
また、再生用光検出器の上記した分割線は、互いに直交しているとともに、受光面における上記四角形の一方の対角線に対応する直線に対して45°の角度で交叉していることが好ましい。
この場合には、部分受光面の中心を、本再生装置の頂角位相ピットに対応する位置(各頂角位相ピットからの反射光が最大となる位置)に配置できる。従って、4つの部分受光面のそれぞれに対し、頂角位相ピットを1対1で対応させられる。このため、4つの部分受光面によって、4種類の頂角位相ピットの有無を明確に判定できる。
また、本再生装置のピット配列特定回路については、トータル光量比較回路と、部分光量比較回路とで構成することが可能である。
ここで、トータル光量比較回路は、再生用光検出器における全ての部分受光面から出力される受光信号に基づいて、情報ユニットによって反射された光の総量であるトータル反射光量を特定するものである。
ここで、位相ピットの存在する場合、これらが存在しない場合よりも反射光量は小さくなる。従って、情報ユニットを構成する位相ピットの多いほど、反射光量は小さくなる。
また、本メモリ素子に照射する光としてレーザー光を用いる場合、頂角位相ピットが1つ存在する場合よりも、中央位相ピットが1つ存在する場合の方が、反射光量が小さくなる傾向にある。
従って、トータル光量比較回路によってトータル反射光量を特定することで、情報ユニットのピット配列を大まかに判別できる。
また、部分光量比較回路は、各部分受光面から出力される受光信号を用い、各部分受光面に入射した光の大きさを比較(部分比較)するものである。
また、部分光量比較回路は、部分比較の内容(部分比較の種類および回数)について、トータル光量比較回路による判別結果に基づいて決定するように設計されている。
そして、部分光量比較回路は、その比較結果に基づいて、頂角位相ピットおよび中央位相ピットの有無を判別し、情報ユニットのピット配列を特定するようになっている。
このように、この構成では、部分光量比較回路による部分比較を行う前に、トータル光量比較回路によって、ピット配列を大まかに判別している。
従って、部分光量比較回路によるピット配列の特定に必要な部分比較の種類・回数を、少なくすることが可能となっている。
また、この構成では、ピット配列特定回路に、対称性判別回路を備えることが好ましい。
この対称性判別回路は、トータル光量比較回路による処理(トータル反射光量の特定)の前に、各部分受光面から出力される受光信号に基づいて、情報ユニットのピット配列における対称性を判別するものである。
そして、この構成では、トータル光量比較回路が、対称性判別回路によって判別された対称性に基づいて、トータル反射光量の特定種類(特定すべき光量の種類)を決定するように設計されていることが好ましい。
この構成では、トータル光量比較回路による処理の前に、対称性によって、情報ユニットのピット配列を大まかに判別できる。従って、トータル光量比較回路による光量の特定種類を少なくできる(特定(識別)される光量間の差を大きくできる)。
このため、本メモリ素子に照射する光強度の制御やトラッキング制御の精度を低くしても、トータル光量比較回路による光量特定を良好に行える。
これにより、この構成では、上記の制御精度を高くめる必要がないため、製造コストの増加を回避することが可能となっている。
以上のように、本発明の光メモリ素子(本メモリ素子)は、情報トラック上に、ピット配列に応じた情報を有する複数の情報ユニットを配した光メモリ素子において、情報ユニットのピット配列が、中心が情報トラックに重なる四角形の頂角位置に配される頂角位相ピットと、この四角形の中心位置に配される中心位相ピットとの組み合わせからなる構成である。
本メモリ素子では、情報ユニットのピット配列が、5つの位相ピット、すなわち、情報トラック上に配される1つの中央位相ピットと、その周囲に位置する4つの頂角位相ピットとの組み合わせからなっている。
従って、本メモリ素子では、1つの情報ユニットに関し、32(2)種類の情報(5ビットのデータ)を多重記録することが可能となっている。このため、4つの頂角位相ピットのみによってピット配列を構成する場合に比して、記録密度を格段に高めることが可能となっている。
また、本メモリ素子では、情報の再生に必要な光検出器の受光面の分割数(部分受光面数)を、4つとできるようになっている。
すなわち、本メモリ素子では、5つの位相ピットを用いて情報ユニットを構成するけれども、4分割光検出器を用いて情報を再生することが可能である。
従って、本メモリ素子は、情報を高密度に記録できるとともに、情報の再生のために複雑な再生回路を必要とすることのない光メモリ素子となっている。
本発明の一実施形態について説明する。
本実施の形態にかかる光ディスク装置(本ディスク装置;光再生装置)は、光ディスクに記録された情報を再生するための再生装置である。
図2は、本ディスク装置の構成を示す説明図である。
この図に示すように、本ディスク装置は、スピンドル10,光ピックアップ11,回路基板12を備えている。
スピンドル10は、再生する光ディスク1を固定した状態で回転するものである。
なお、光ディスク1の構成については、後に詳細に説明する。
光ピックアップ11は、回転中の光ディスク1に対し、その半径方向に移動しながらレーザー光(光ビーム)Lを照射するものである。本ディスク装置では、このレーザー光Lの照射により、光ディスク1の情報を再生するようになっている。
回路基板12は、スピンドル10および光ピックアップ11を駆動するための複数の回路群を有する基板である。
図2に示すように、光ピックアップ11は、半導体レーザー光源21,コリメータレンズ22、ビームスプリッタ23,集光レンズ24,アクチュエータ25,ビームスプリッタ26,集光レンズ27,シリンドリカルレンズ28,制御用光検出器29,集光レンズ30,光検出器(再生用光検出器)31を備えている。
半導体レーザー光源21は、レーザー光Lを生成する光源である。
コリメータレンズ22は、半導体レーザー光源21から出射されたレーザー光Lの光束を平行とするものである。
ビームスプリッタ23は、コリメータレンズ22を透過したレーザー光Lを透過する一方、光ディスク1側(集光レンズ24側)から入射するレーザー光Lを反射し、その進路を直角に曲げるものである。
集光レンズ24は、ビームスプリッタ23を透過したレーザー光Lを集光し、光ディスク1の記録面上に集光照射するものである。また、集光レンズ24は、光ディスク1によって反射された反射レーザー光Laを集光する機能も有している。
アクチュエータ25は、フォーカシング調整およびトラッキング調整を行うため、集光レンズ24の位置を調整する(集光レンズ24を駆動する)ものである。
なお、光ディスク1によって反射レーザー光Laは、入射時の光路を戻り、ビームスプリッタ23により反射され、ビームスプリッタ26に導かれる。
ビームスプリッタ26は、反射レーザー光Laの一部を透過し、一部を集光レンズ30側に反射するものである。
集光レンズ27,シリンドリカルレンズ28は、ビームスプリッタ26を透過した反射レーザー光Laを制御用光検出器29に集光するものである。
制御用光検出器29は、反射レーザー光Laに基づいて、非点収差法によりフォーカシング信号を生成するとともに、プッシュプル法によりトラッキング信号を生成するものである。
また、集光レンズ30は、ビームスプリッタ26によって反射された反射レーザー光Laを光検出器31に集光するものである。
光検出器31は、反射レーザー光Laを受光して電気信号(受光信号)を生成するものである。
なお、この光検出器31の構成については後述する。
また、図2に示すように、回路基板12は、スピンドル制御回路41,レーザー制御回路42,トータル光量比較回路43,部分光量比較回路44,復調回路45,エラー訂正回路46,フォーカシング/トラッキング回路47を備えている。
スピンドル制御回路41は、スピンドル10に固定された光ディスク1を、スピンドル10とともに回転駆動するものである。
レーザー制御回路42は、半導体レーザー光源21を制御(駆動)して、レーザー光Lを照射させるものである。
フォーカシング/トラッキング回路47は、制御用光検出器29の生成するフォーカシング信号およびトラッキング信号に基づいてアクチュエータ25を駆動し、フォーカシングとトラッキングとを行うものである。
回路43〜46は、光検出器31から出力される受光信号に基づいて、再生信号を生成する回路群である。
なお、これら回路43〜46についても、後に詳細に説明する。
また、本ディスク装置には、回路基板12の回路を制御することによって、本ディスク装置の全動作を制御するための制御部(図示せず)が備えられている。
ここで、光ディスク1の構成について説明する。
図3は、光ディスク(光メモリ素子)1の構成を示す平面図である。光ディスク1は、直径120mmの円盤形状を有しており、図3に示すように、その記録面(表面)に、情報を記録するための情報トラック2をスパイラル(渦巻き)状に備えたものである。
また、図4は、光ディスク1の断面図である。
この図に示すように、光ディスク1は、透明基板7、金属反射膜8,保護膜9をこの順に積層した構成を有している。
透明基板7は、ポリカーボネート樹脂等の透明材料からなるものである。
金属反射膜8は、透明基板7の表面を覆う金属膜であり、その材料としては、例えば、アルミニウムを用いることが可能である。
保護膜9は、金属反射膜8を覆う保護膜である。
また、透明基板7における金属反射膜8との界面には、凸状の位相ピット3・4が形成されている。これら位相ピット3・4は、情報の記録単位(情報単位)である情報ユニット5をなすものであり、上記の情報トラック2に沿って形成されている。
また、図5は、情報トラック2を詳細に示す説明図である。この図に示すように、情報トラック2は、情報の記録単位(情報単位)である情報ユニット5を、自身の伸びる方向に沿って、複数並べた構成を有している。
情報ユニット5は、最大で4つの位相ピット3と、最大で1つの位相ピット4とからなる情報単位であり、情報トラック2上に、規則的に(等間隔で)配列されている。
位相ピット3は、対角線の一方が情報トラック2と重なる正方形(正四角形)の頂角位置に配置される位相ピットである。また、位相ピット4は、この正方形の中心位置に配置される位相ピットである。
そして、光ディスク1では、位相ピット3・4の数・位置の組み合わせ(位相ピットの配列状態;ピット配列)により、情報ユニット5の情報(記録内容)を決定するように設計されている。
図1は、情報ユニット5のピット配列の種類(情報の種類)を示す説明図である。この図に示すように、光ディスク1では、情報ユニット5が、32通りのピット配列1ax〜32jxをとるように設計されている。
すなわち、情報ユニット5は、ピット配列1ax〜32jxに応じた、32通りの情報を有するように設計されている。
ここで、ピット配列1axは、位相ピットのない状態である。
また、ピット配列2by,3by,4by,5by,6cxは、1個の位相ピットを有する配列状態である。
さらに、ピット配列7dx,8dx,9dy,10dy,11dy,12dy,13ey,14ey,15ey,16eyは、2個の位相ピットからなる配列状態である。
また、ピット配列17fy,18fy,19fy,20fy,21gy,22gy,23gy,24gy,25gx,26gxは、3個の位相ピットによって形成される配列状態である。
また、ピット配列27hx,28iy,29iy,30iy,31iyは、4個の位相ピットからなる配列状態である。
最後に、ピット配列32jxは、5個の位相ピットで構成される配列状態である。
なお、ピット配列1ax〜32jxの符号は、各ピット配列の「通し番号,光量識別子,対称性識別子」を組み合わせたものである。
すなわち、通し番号は、ピット配列の全32種類に1つづつ付される番号(1〜32)である。
また、光量識別子は、そのピット配列を有する情報ユニット5から後述する光検出器31に入射する、反射レーザー光Laの総光量(トータル反射光量)に応じたものである。
すなわち、本ディスク装置における光ディスク1の再生では、制御部が、スピンドル制御回路41を制御して、光ディスク1を回転させる。また、制御部は、レーザー制御回路42を制御して、集光レンズ24から光ディスク1にレーザー光Lを照射し、図5に示すように、光ディスク1の情報トラック2に沿ってビームスポット6を走査する。このとき、レーザー光Lは、そのビームスポット6の中心位置が情報ユニット5の中心位置に重なるように照射される。
これにより、情報トラック2上の情報ユニット5によってレーザー光Lが反射され、反射レーザー光Laが生成される。
また、この反射レーザー光Laの光量は、情報ユニット5のピット配列に応じて変化する。
すなわち、光量識別子は、各情報ユニット5におけるピット配列に応じた反射レーザー光Laの光量を示す値である。そして、光ディスク1では、各ピット配列のトータル反射光量を、10種類の光量識別子a〜jによって分類するようになっている。
なお、同じ光量識別子a〜jを有するピット配列では、トータル反射光量はほぼ等しくなる。また、a〜jの順で、トータル反射光量は小さくなる。
ここで、位相ピット3・4の数・位置と、トータル反射光量との関係について説明する。
位相ピット3・4の存在する場合、これらが存在しない場合よりも反射光量は小さくなる。
また、レーザー光Lにおけるビームスポット6の強度分布は、ガウシアン分布となっており、従って、ビームスポット6では、その中心の光強度が周囲よりも強くなっている。さらに、上記したように、レーザー光Lは、そのビームスポット6の中心位置が情報ユニット5の中心位置に重なるように照射される。
このため、頂角位置に位相ピット3のある場合よりも、中心位置に位相ピット4のある場合の方が、反射光量が小さくなる傾向にある。
ピット配列2by〜5byは、いずれも、ビームスポット6の外周位置に対応する1つの位相ピット3が存在し、トータル反射光量が等しくなる。
また、ピット配列6cxでは、ビームスポット6の中心位置に対応する位相ピット4が1つ存在するため、ピット配列2by〜5byに比べて、トータル反射光量が小さくなる。
次に、位相ピット3が2個になる7dx〜12dyでは、位相ピット数の増加により、トータル反射光量がピット配列6cxよりも小さくなる。
また、ピット配列13Gy〜16eyでは、位相ピット4と位相ピット3とを1つづつ有しているため、ピット配列7dx〜12dyよりもトータル反射光量が小さくなる。以降、同様にして、位相ピット数の増加に伴い、トータル反射光量が減少する。
また、ピット配列の対称性識別子は、情報トラック2の伸びる方向(周方向)および光ディスク1の径方向(情報トラック2に垂直で、ピット配列の中心を通る方向(半径方向))に対する、ピット配列の対称性を示す識別子(xあるいはy)である。
すなわち、ピット配列が、周方向に線対称である場合(半径方向に沿った軸に対して線対称である場合)であって、かつ、径方向にも線対称である場合(情報トラック2に対して線対称である場合)、対称性識別子はxとなる。
一方、いずれかの方向に対して線対称となっていない場合、対称性識別子はyとなる。
次に、光検出器31の構成について説明する。
図6は、光検出器31の構成を示す説明図である。この図に示すように、光検出器31は、受光面を4分割してなる、4つの部分受光面(光検出素子)D1〜D4を備えている。
部分受光面D1〜D4は、光検出器31における円形の受光面を、受光面の中心を通り、互いに直交する2本の分割線A・Bで分割して形成されるものであり、光検出器31の受光面の中心から放射状に伸びる扇形形状を有している。
そして、この部分受光面D1〜D4は、自身の受光した反射光量に応じた電圧値を有する電圧信号(受光信号)R1〜R4を、それぞれ出力するものである。
また、光検出器31では、部分受光面D1〜D4を分割する分割線A・Bが、光ディスク1の情報トラック2に対応する直線(光検出器31の受光面上での、情報トラックに対応する直線)X−X’と45°の角度を成すように配置されている。
ここで、各位相ピット3・4と部分受光面D1〜D4との関係について説明する。
個々の位相ピットからの反射光は、回折光となって部分受光面D1〜D4の全面に入射する。また、複数の位相ピットの存在する場合、それぞれの位相ピットからの回折光が干渉して、部分受光面D1〜D4に入射することになる。すなわち、各位相ピットからの反射光は、部分受光面D1〜D4の1つではなく、全てに入射される。
しかしながら、1つの位相ピット3からの反射光は、その位相ピット3に対応する位置にある、いずれかの部分受光面D1〜D4に入射する強度が相対的に大きくなる(その位相ピット3から遠い位置にある素子に入射する光の強度が、相対的に小さくなる)。
例えば、ピット配列2byでは、部分受光面D2に入射する光の強度が相対的に大きくなり、部分受光面D4に入射する光の強度が相対的に小さくなる。
また、四角形の中心に位置する位相ピット4からの反射光は、全ての部分受光面D1〜D4の中心付近に均等に入射する。
従って、1つの位相ピット4のみを有するピット配列6cxでは、全ての部分受光面D1〜D4の中心付近に入射する光の強度が相対的に大きくなり、周辺領域に入射する光の強度が相対的に小さくなる。
次に、図2に示した、回路基板12の回路43〜46について説明する。
これらの回路43〜46は、光検出器31から出力される受光信号に基づいて、再生にかかる情報ユニット5のピット配列を識別し、識別結果に応じた再生信号を生成する回路群である。
トータル光量比較回路43は、光検出器31の全ての部分受光面D1〜D4から出力される受光信号R1〜R4を加算して、トータル反射光量を求める。そして、その値から、再生にかかる情報ユニット5のピット配列における、光量識別子a〜jを導出する機能を有している。
なお、ピット配列1ax,6cx,27hx,32jxには、同じトータル反射光量となる他のピット配列が存在しない。このため、再生にかかる情報ユニット5が上記のピット配列である場合には、トータル光量比較回路43だけで、ピット配列の識別が完了する。
部分光量比較回路44は、トータル光量比較回路43の導出した光量識別子a〜jに基づいて、再生にかかる情報ユニット5のピット配列を識別するものである。
表1に、部分光量比較回路44による識別条件を示す。
Figure 2006004524
この表に示すように、部分光量比較回路44は、光量識別子a〜jに応じて、受光信号R1〜R4の大小関係、あるいは、2つの受光信号を加算処理して得られる加算結果の大小関係を算出する。そして、その算出結果に基づいて、情報ユニット5のピット配列を識別するように設計されている。
例えば、部分光量比較回路44は、光量識別子bの情報ユニット5については、対角位置にある部分受光面D1・D3あるいは部分受光面D2・D4から出力される受光信号R1・R3あるいは受光信号R2・R4を比較することによって、ピット配列を識別するようになっている。
すなわち、例えば、部分光量比較回路44は、R2>R4であることを測定した場合に、ピット配列が2byであると判断する。
このように、部分光量比較回路44は、光量識別子に基づいて受光信号R1〜R4の強度を比較することにより、32種類の全てのピット配列を識別することが可能となっている。
復調回路45は、部分光量比較回路44によるピット配列の識別結果に基づいて、復調信号(復調データ)を生成するものである。
なお、表1に、各ピット配列に応じた復調信号を示している。
図1に示したように、本ディスク装置では、情報ユニット5のピット配列が32種類存在する。従って、1つの情報ユニット5を用いて32種類の情報を多重記録することが可能であり、このため、1つの情報ユニットから5ビットの復調信号を得られることになる。
エラー訂正回路46は、復調回路45によって生成された復調信号に対し、エラー訂正を施し、再生信号を生成するものである。
そして、本ディスク装置では、図示しない変換回路によって、再生信号を映像信号(映像情報)や音声信号(音声情報)に変換する。そして、これらの信号を、表示画面やスピーカーなどの表示装置(図示せず)によって表示するようになっている。
以上のように、光ディスク1では、情報ユニット5のピット配列が、5つの位相ピット、すなわち、情報トラック上に配される1つの位相ピット4と、その周囲に位置する4つの位相ピット3との組み合わせからなっている。
ここで、位相ピット3は、一方の対角線が情報トラック2と重なる四角形の頂角位置に配される位相ピットである。
また、位相ピット4は、この四角形の中心位置に配される位相ピットである。
このように、光ディスク1では、4つの位相ピット3、および、その中央の1つの位相ピット4によって、情報ユニット5のピット配列が形成されるように設計されている。
従って、光ディスク1では、1つの情報ユニット5に関し、32(2)種類の情報(5ビットのデータ)を多重記録することが可能となっている。このため、4つの位相ピット3のみによってピット配列を構成する場合に比して、記録密度を格段に高めることが可能となっている。
また、光ディスク1では、情報の再生に必要な光検出器31の受光面の分割数(部分受光面数)を、4つとできるようになっている。
すなわち、情報ユニット5のピット配列が、4つの位相ピット3のみから構成される場合、情報ユニット5からの反射強度分布は、四角形に対応したものとなる(全位相ピットのある場合に、四角形となる)。
このため、情報の再生に使用される光検出器31は、4つの位相ピット3に対応するようにその受光面を4分割されることとなり、4つの部分受光面D1〜D4を有する4分割光検出器となる。
そして、光検出器31では、4つの部分受光面D1〜D4のそれぞれに入射する反射光強度に応じて、情報ユニット5における4つの位相ピット3の有無(どの位相ピット3を有しているか)を判別し、判別結果に基づいてピット配列を求めることとなる。
また、4つの位相ピット3の中央に位相ピット4を配した光ディスク1のピット配列に関しても、上記と同様の、4つの部分受光面D1〜D4を有する4分割光検出器31を使用できる。
すなわち、位相ピット4からの反射光の強度分布は、光検出器31の中心からの距離に依存する強度分布となる(光検出器の中心から等距離位置に入射する光強度が等しくなる)。従って、光検出器31における4つの部分受光面D1〜D4のそれぞれには、位相ピット4から、等しい強度の反射光が入射することになる。
従って、4分割光検出器である光検出器31を用いて光ディスク1を再生する場合、位相ピット4の有無については、受光面全体での受光量の合計(情報ユニット5(ピット配列)全体からの総反射光量;トータル反射光量)の強度から判別できることとなる。
一方、上記したように、位相ピット3の有無については、4つの部分受光面D1〜D4のそれぞれに入射する光強度によって判別できる。
このように、光ディスク1では、5つの位相ピット3・4を用いて情報ユニット5を構成するけれども、光検出器31のような4分割光検出器を用いて情報を再生することが可能である。
従って、光ディスク1は、情報を高密度に記録できるとともに、情報の再生のために複雑な再生回路を必要とすることのない光ディスクとなっている。
なお、五角形の5つの角に位相ピットを配する場合、情報ユニット5からの反射強度分布は、五角形に対応したものとなる(全位相ピットのある場合に、五角形となる)。このため、それぞれの位相ピットに応じて部分受光面を設け、各部分受光面への入射光強度に基づいて、各位相ピットの有無を判定する必要がある。
従って、光検出器の部分受光面数(分割数)を、5つとする必要が生じる。このため、各部分受光面への入射光強度を処理するための回路が複雑となり、コスト高となる(特に、部分光量比較回路44が複雑化する)。
また、光ディスク1では、四角形の頂角と中心とに位相ピット3・4を配している。従って、光ディスク1内での位相ピットの密度を高められるので、記録密度をより向上させられる。
また、本ディスク装置では、反射レーザー光Laに応じて再生にかかる情報ユニット5のピット配列を特定するために、トータル光量比較回路43および部分光量比較回路44を備えている。
そして、トータル光量比較回路43によってトータル反射光量を特定し、情報ユニット5のピット配列を大まかに判別(光量識別子毎に判別)している。
その後、特定されたトータル反射光量に応じて、部分光量比較回路44が、各部分受光面D1〜D4に入射した光の大きさを比較(部分比較)し、情報ユニット5のピット配列を特定するようになっている。
このように、この構成では、部分光量比較回路による部分比較を行う前に、トータル光量比較回路によって、ピット配列を大まかに判別している。
従って、部分光量比較回路によるピット配列の特定に必要な部分比較の種類・回数を、少なくすることが可能となっている。
また、本ディスク装置では、光検出器31における部分受光面D1〜D4を分割する分割線A・Bが、光ディスク1の情報トラック2に対応する直線X−X’と45°の角度を成している。
ここで、分割線A・Bの一方が情報トラック2に対応する直線X−X’と重なるように(平行となるように)、光検出器31を配置してもよい。この構成でも、同様の識別プロセスにより、情報ユニット5のピット配列を識別できる。
しかしながら、この場合、光強度変化の最も大きくなる位置(各位相ピット3に対応する位置)に、分割線が存在することになる。このため、部分受光面D1〜D4による光強度分布の検出精度が低下する。
従って、検出精度を向上させるためには、分割線A・Bを、光ディスク1の情報トラック2に対応する直線X−X’と45°の角度となるように配置することが好ましいといえる。
この場合には、部分受光面D1〜D4の中心を、各位相ピット3に対応する位置(各位相ピット3からの反射光が最大となる位置)に配置できる。従って、4つの部分受光面D1〜D4のそれぞれに対し、位相ピット3を1対1で対応させられる。このため、4つの部分受光面D1〜D4によって、4種類の位相ピット3の有無を明確に判定できる。
このように、分割線A・Bを直線X−X’と45°の角度に交叉させることで有効な効果を得られるが、これは、4つの位相ピット3のなす四角形の一方の対角線が、情報トラック2と重なっているからである。
すなわち、上記のような効果は、分割線A・Bを、この四角形の一方の対角線に応じた受光面上の直線に対して、45度の角度で交叉させることで得られるものである。このような構成であれば、分割線A・Bが直線X−X’と45°の角度で交叉していない場合でも、同様の効果を得られる。
なお、本ディスク装置のように、四角形の一方の対角線が情報トラック2に重なっている場合、情報ユニット5のピット配列を、情報トラック2を軸とした線対称にしやすい、という効果を得られる。
また、本ディスク装置では、光検出器31の分割線A・Bが、互いに直交している。これにより、各部分受光面D1〜D4のサイズを等しくできるので、部分光量比較回路44による受光信号R1〜R4の比較処理を容易に行える。
また、本ディスク装置では、光検出器31とは別体の、制御用光検出器29を備えている。制御用光検出器29に照射される反射光は、シリンドリカルレンズ28によってフォーカシングされるため、波面の乱れたものとなる。従って、制御用光検出器29と光検出器31とを1つの光検出器で兼用すると、位相ピット31に波面の乱れた反射光が照射されてしまう。このため、部分受光面D1〜D4での光強度分布に乱れが生じ、情報ユニット5のピット配列を正確に特定することが困難となる。
そこで、本ディスク装置成では、両光検出器を別体に設けることにより、光検出器31に波面の乱れた反射光を照射してしまうことを回避するようになっている。これにより、正確な光の制御と情報再生とを両立させられる。
なお、図2に示した本ディスク装置では、トータル光量比較回路43が、光検出器31から出力される受光信号R1〜R4に基づいてトータル反射光量を求め、再生にかかる情報ユニット5のピット配列における、光量識別子a〜jを導出するとしている。
すなわち、この構成では、トータル光量比較回路43は、10種類のトータル反射光量を識別することとなる。
ところで、トータル反射光量の種類の多い場合、識別される光量間の差が小さくなるため、トータル光量比較回路43によるトータル反射光量の識別エラーの発生確率が高くなる。このような識別エラーは、レーザー光Lの強度変動やトラッキングエラー等に起因するものであり、また、復調信号(および再生信号)のエラーに直結するものである。従って、上記のような識別エラーの発生を防止することが好ましいといえる。
しかしながら、レーザー光Lの強度変動やトラッキングエラーを抑制するためには、レーザー制御回路42やフォーカシング/トラッキング回路47等の制御回路における制御精度を高くめる必要がある。このため、本ディスク装置の製造コストの増加を招来してしまう。
そこで、本ディスク装置を、図7に示すような構成としてもよい。この構成は、図2に示した構成において、トータル光量比較回路43の前段に、対称性判別回路51を備えた構成である。
この対称性判別回路51は、受光信号R1〜R4に基づいて、再生にかかる情報ユニット5のピット配列の対称性を判別するものである。
表2に、図7に示した本ディスク装置における、対称性判別回路51の判別条件,トータル光量比較回路43の識別種類,部分光量比較回路44の識別条件を示す。
Figure 2006004524
すなわち、この対称性判別回路51は、(R1+R2)と(R3+R4)との比較、および、(R2+R3)と(R1+R4)との比較を行うことにより、ピット配列の対称性を判別する(表2における「対称性判別I」)。
そして、対称性判別回路51は、「(R1+R2)=(R3+R4)、かつ、(R2+R3)=(R1+R4)」なる結果を得た場合、「ピット配列が、情報トラック2を軸として対称(径方向に対称)であり、かつ、ピット配列の中心を通り、情報トラック2に垂直な軸に対して対称(周方向に対称)である」と判断する。
そして、このように判断した場合、対称性判別回路51は、ピット配列の対称性がxである、と判別する。
一方、対称性判別回路51は、「(R1+R2)≠(R3+R4)、または、(R2+R3)≠(R1+R4)」なる結果を得た場合、「ピット配列が、周方向あるいは径方向のいずれかで非対称である」と判断し、ピット配列の対称性がyである、と判別する。
なお、対称性判別回路51は、上記した2種類の比較を、「(R1+R2)−(R3+R4)の絶対値、および、(R2+R3)−(R1+R4)の絶対値が、特定の閾値よりも小さくなるか否か」を算出することによって行う。
このような対称性判別回路51による対称性判別I処理の後、トータル光量比較回路43が、これら6種類のトータル反射光量を識別する。その後、部分光量比較回路44が、表2に示した識別条件に基づいて、ピット配列を識別する。
また、表2に示すように、対称性xのピット配列には、6種類のトータル反射光量を有する、8種類の配列がある。また、対称性yのピット配列には、6種類のトータル反射光量を有する、24種類の配列がある。
従って、図7に示した構成では、トータル光量比較回路43は、6種類のトータル反射光量を識別することとなる。
このように、図7に示した構成では、対称性判別回路51によって対称性を識別した後、トータル光量比較回路43によってトータル反射光量を識別するように設計されている。
従って、比較されるトータル反射光量の種類を、10種類から6種類に低減することが可能となっている。
これにより、トータル光量比較回路43によって識別すべき光量間の差を、比較的に大きくできる。このため、レーザー制御回路42やフォーカシング/トラッキング回路47の制御精度を高めることなく、再生にかかるピット配列に対し、光量識別子を正確に設定することが可能となっている。
また、図7に示す構成では、表3に示すように、対称性判別回路51が、対称性の判別を2種類(2段階)行うように設計されていてもよい。
Figure 2006004524
この構成では、対称性判別回路51は、まず、上記した(R1+R2)と(R3+R4)との比較、および、(R2+R3)と(R1+R4)との比較を行う(対称性判別I)。
その後、対称性判別回路51は、対称性判別Iで判別したピット配列のグループ(対称性xに属するピット配列のグループ、および、対称性yに属するピット配列のグループ)に対し、さらに、別種の対称性判別IIを行う。
この対称性判別IIでは、対称性判別回路51は、対称性xを有するピット配列に関し、(R1+R3)と(R2+R4)との比較を行う。
この比較により、対称性判別回路51は、ピット配列が4回対称を有しているか否か、を判別する。
これにより、対称性判別回路51は、光量識別子(トータル反射光量)a,c,h,jを有するピット配列のグループと、光量識別子d,gを有するピット配列のグループとを判別することが可能となる。
一方、対称性判別回路51は、対称性yを有するピット配列に関し、R1とR3との比較、および、R2とR4との比較を行う。
この比較により、対称性判別回路51は、周方向あるいは径方向のいずれかの対称性を有しているか否か、を判別する。
これにより、対称性判別回路51は、光量識別子b,e,f,iを有するピット配列のグループと、光量識別子d,gを有するピット配列のグループとを判別することが可能となる。
この構成では、対称性判別回路51による対称性判別IIの後、トータル光量比較回路43が、トータル反射光量の識別を行う。そして、部分光量比較回路44が、表3に示した識別条件に基づいて、ピット配列を識別する。
このように、この構成では、トータル光量比較回路43によって識別されるトータル反射光量の種類を、最大でも4種類とできる。従って、レーザー制御回路42やフォーカシング/トラッキング回路47、トータル光量比較回路43の回路を、より単純な構成とすることが可能となる。
また、本実施の形態では、光ディスク1に形成される情報ユニット5のピット配列として、図1に示した32種類を挙げている。
しかしながら、ピット配列の種類を、32種類より少なく設定してもよい。
例えば、光ディスク1に、図8に示すような16種類のピット配列だけを形成するように設定してもよい。
この図に示すピット配列は、図1に示した32種類のピット配列のうち、情報トラック2を軸として線対称なピット配列(径方向に対称なピット配列)ものである。
上記したように、本ディスク装置では、制御用光検出器29が、情報ユニット5からの反射レーザー光Laに基づいて、非点収差法によりフォーカシング信号を生成するとともに、プッシュプル法によりトラッキング信号を生成するようになっている。
従って、ピット配列が径方向に非対称である場合、プッシュプル信号が乱され、レーザー光Lのビームスポット6を、情報トラック2の中心軸上で走査できない(トラッキングが不安定となる)可能性がある。そして、トラッキングが不安定となると、各情報ユニット5からの正確なトータル反射光量を測定できなくなるため、再生エラーの増加を招来してしまう。
一方、図8に示すような16種類のピット配列だけを用いた場合、全てのピット配列が径方向に対称であるため、上記のようなプッシュプル信号の乱れを確実に防止できる。これにより、安定したトラッキングを実現できる。
また、表4に、図8に示した光ディスク1を用いる場合の識別条件を示す。
Figure 2006004524
図8に示すピット配列のみを用いる場合でも、図1に示したピット配列を用いる場合と同様に、各ピット配列を識別できる。なお、この場合、ピット配列が16種類であるため、1個の情報ユニット5は、4ビットの情報を有することになる。
また、図8に示すピット配列のみを用いる場合でも、表2および表3に示したような、対称性判別回路51による対称性判別I,IIを行うことが好ましい。
これにより、トータル光量比較回路43によって識別するトータル反射光量の種類数を減少させられる。
また、本実施の形態では、位相ピット3を、正四角形の頂角位置に配置するとしている。しかしながら、位相ピット3の配置位置はこれに限らない。
例えば、位相ピット3を、周方向および径方向に対称な他の四角形(正四角形を周方向あるいは径方向に圧縮した菱形)の頂角に配置してもよい。この構成でも、上記と同様に、本ディスク装置によって情報ユニット5のピット配列を識別することが可能である。
また、本実施の形態では、コリメータレンズ22が、半導体レーザー光源21から出射されたレーザー光Lの光束を平行とするとしている。ここで、半導体レーザー光源21からのレーザー光放射が楕円形状である場合には、コリメータレンズ22(あるいは他のビーム整形部材)によって、適宜、ビーム形状の整形を行ってもよい。
また、本実施の形態では、光ディスク1は、直径120mmの円盤形状であるとしている。しかしながら、本ディスク装置では、光ピックアップ11(アクチュエータ25)の可動範囲を変えることで、他のサイズを有する光ディスク1を再生することも可能である。
また、本実施の形態では、光ディスク1が、スパイラル状の情報トラック2を有するとしている。しかしながら、これに限らず、光ディスク1に、複数の情報トラック2を同心円状に設けてもよい。
また、本実施の形態では、本ディスク装置によって再生する媒体(光メモリ素子)として、光ディスク1を示している。
しかしながら、これに限らず、本ディスク装置を、情報トラックを直線状に配列した光カードを再生するように設計してもよい。この場合、光カードの情報トラックには、図1あるいは図8に示すようなピット配列からなる情報ユニット5を形成することが好ましい。
また、本ディスク装置では、保護膜9として透明材料を用いる場合には、保護膜9側からレーザー光を照射して、金属反射膜88上にビームスポット6を形成し、再生を実行することが可能である。
また、光ディスク1の透明基板7側からレーザー光Lを照射して再生を行うことも可能である。
なお、本実施の形態では、トータル光量比較回路43の求める光量を、情報ユニット5から反射された光の総量(トータル反射光量)としている。しかしながら、厳密には、トータル光量比較回路43の求める光量は、光検出器31(部分受光面D1〜D4)に対する入射光の総量(トータル入射光量)である。
トータル入射光量は、ビームスプリッタ26によって制御用光検出器29側に向かう光(制御用光)をトータル反射光量から差し引いたものであり、トータル反射光量に比例するものである。
また、本実施の形態では、光検出器31の分割線A・Bが、互いに直交するとしている。しかしながら、これに限らず、分割線A・Bの交叉角度を90度からずらしてもよい。この場合には、各部分受光面D1〜D4のサイズが互いに異なるため、部分光量比較回路44や対称性判別回路51による受光信号R1〜R4の比較処理を変更することが好ましい。
また、本実施の形態では、光検出器31の受光面の形状を円形であるとしている。しかしながら、これに限らず、反射レーザー光Laの全体を受け止められる形状であれば、光検出器31の受光面の形状は、どのような形状でもかまわない。
また、本実施の形態では、光検出器31の受光面の分割数を4としている。しかしながら、光検出器31の受光面の分割数は、これに限らず、倍の8分割としてもよい(8分割光検出器)。そして、この光検出器31を使用して、8個の部分受光面からの受光信号に基づいて、情報ユニット5の識別を行うことも可能である。ただし、上記のような4分割光検出器を用いることにより、情報ユニット5の識別を行う際の計算プロセスを簡略化できる。従って、トータル光量比較回路43,部分光量比較回路44をより簡単な回路から構成できるので、本ディスク装置を低コスト化できる。
ここで、光ディスク1の製造および再生に関する具体例を、実施例1〜3として説明する。
〔実施例1〕
光ディスク1におけるスパイラル状に形成された情報トラック2上に、図1に示したピット配列を有する情報ユニット5を350nmピッチで規則的に配列した。
また、位相ピット3・4については、ポリカーボネート製の透明基板7の記録面に対し、射出成形法により、深さ40nmの窪み状に形成した。
また、位相ピット3・4の直径を60nmとし、位相ピット3・4の形成ピッチを100nmとした。
このような位相ピット3・4を有する透明基板7を形成するための原盤のパターニングについては、電子ビーム露光装置を用いて行った。
次に、該原盤から光ディスク用スタンパーを形成し、該スタンパーを用いて射出成形を行うことにより透明基板7を形成した。
次に、このような情報ユニット5の形成された透明基板7上に、スパッタリングにより、アルミニウムからなる金属反射膜8を50nmの厚さで形成した。さらに、この金属反射膜8上に、保護膜9として、0.1mm厚のポリカーボネートシートを、紫外線硬化樹脂により貼り合わせた。
このような光ディスク1を図3に示した本ディスク装置に装着し、再生を行った。
ここで、半導体レーザー光源21として、波長405nmの半導体レーザー素子を使用した。また、レーザー光Lを光ディスク1に集光する集光レンズ24として、開口数(NA)0.85のレンズを使用した。
また、レーザー光Lについては、光ディスク1の保護膜9側から入射した。
再生では、制御部およびフォーカシング/トラッキング回路47によって、レーザー光Lを金属反射膜8上に集光するようにフォーカシングを行い、情報トラック2に沿ってトラッキングを行った。
また、トータル光量比較回路43および部分光量比較回路44によって、光検出器31の検出素子D1〜D4の各受光信号R1〜R4を、表1に示すような識別条件に従って処理した。その結果、情報ユニット5における32種類(5ビット)のピット配列の識別を行うことができ、5ビットのデータを復調できた。
〔実施例2〕
また、実施例1に示した光ディスク1を、図7に示した本ディスク装置に装着して再生を行った。また、対称性判別回路51,トータル光量比較回路43,部分光量比較回路44の判別処理・識別処理については、表2に示す方法を用いた。
その結果、結果、情報ユニット5における32種類(5ビット)のピット配列の識別を行うことができ、5ビットのデータを復調できた。
〔実施例3〕
また、実施例1に示した光ディスク1の構成において、情報ユニット5のピット配列を図8に示す16種類に限定した光ディスク1を作成した。そして、図2および図7に示す本ディスク装置を用いて再生を行った。
その結果、それぞれの再生装置において、16種類(4ビット)の情報ユニット5の識別を行うことができ、4ビットのデータを復調できた。
ここで、光ディスク1の製造について、簡単に説明する。
情報ユニット5を構成する位相ピット3・4を有する透明基板7の製造では、透明基板7を形成するための原盤に対し、位相ピット3・4を形成する位置に、原盤の回転に同期させて、電子ビームもしくは光ビームを照射して露光を行うこととなる。
ここで、電子ビーム露光の場合、原盤の回転に同期して、位相ピットを形成すべき位置で、電子ビームの移動を一定時間停止させる。これにより、原盤に対し、位相ピットが露光形成される。その後、次の位相ピットの位置まで電子ビームを高速で移動させ、次の位相ピットの露光を行うこととなる。
例えば、ピット配列20fiを形成する場合、四角形の左端の位相ピット3を露光形成した後、電子ビームを高速移動させ、原盤の範囲外へと逃がす。
次に、原盤回転に同期して、上側の頂の位置に電子ビームを高速移動させ、その位置で電子ビームを一定時問停止させて位相ピットを露光形成する。
次に、下側の頂角位置に電子ピームを高速移動させ、その位置で電子ビームを一定時問停止させて位相ピットを露光形成する。
また、光ビームを用いる場合、光ビームを3つに分割する。そして、それぞれの光ビームの集光位置を、情報トラックより上側の位相ピット位置、情報トラック2上の位相ピット位置、情報トラック2より下側の位相ピット位置とする。
そして、それぞれの位相ピットを形成する位置で、光ビームをパルス照射することとなる。
また、本発明の光メモリ素子を、情報トラック上に、位相ピットを組み合わせてなる複数の情報ユニットを設けた光メモリ素子において、上記の位相ピットが、その対角線の一方が情報トラックと重なる四角形の頂角位置と、この四角形の中心位置とのいすれかに配されるように設計されている構成である、と表現することもできる。
また、本発明は、情報が位相ピットにより記録されている光メモリ素子、および、光ビームにより少なくとも該情報の再生を行うことができる光メモリ素子再生装置に関するものであるともいえる。また、従来の光ディスクにおいては、情報トラックを挟んで、光ディスクの径方向に非対称な記録単位(情報ユニット)が存在することになる。この場合、トラッキングのためのプッシュプル信号に乱れが生じるため、非対称な記録単位を通過する度にトラッキングが乱され、再生エラーの増加の原因となるといえる。
また、光ディスク1は、ポリカーボネート樹脂等の透明基板7と、該透明基板7の表面に凹状に形成された位相ピット3,4と、該透明基板7の表面を覆うアルミニウム等の金属反射膜8と、該金属反射膜8を覆う保護膜9とで構成されており、レーザー光が該透明基板側から入射され、金属反射膜88上に集光スポットが形成され、その反射光により情報の再生が行われるともいえる。ここで、上記保護膜9として透明材料を用いて、保護膜9側からレーザー光を入射させ、再生することも可能である。
また、図2に示した半導体レーザー光源21,コリメータレンズ22、ビームスプリッタ23,ビームスプリッタ26,集光レンズ27,シリンドリカルレンズ28,制御用光検出器29,集光レンズ30,光検出器(再生用光検出器)31は、レーザー光Lの照射および検出を行うための光学系部分であるともいえる。
また、図1に示した対称性(x,y)は、位相ピット3・4の配列の対称性を示す識別子であり、対称性識別子がxの場合、情報ユニット5の位相ピット3・4の配列は、情報ユニット5の中心位置を基準として、光ディスク1の情報トラック方向と、光ディスク1の径方向に対称なピット配列となっており、対称性識別子がyの場合、該ピット配列が非対称となっていることを示すともいえる。
また、光ディスク1は、その対角線の一方が情報トラック2上に存在する正四角形の頂角位置に配置された複数の位相ピット3と、正四角形の中心位置に配置された位相ピット4とで構成された情報ユニット5を、スパイラル状に成された情報トラック2上に規則的に配列することにより、1個の情報ユニット5に32種類の情報(5ビットのデータ)を多重記録することが可能となり、大容量光ディスクを実現することが可能である。
なお、五角形の5つの角に位相ピットを配した場合には、それぞれの位相ピットからの回折反射光の強度分布から位相ピットの有無を判定することが必要となる。該強度分布は、位相ピットが配された五角形の位置に対応した分布となるため、これら5つの位相ピットの有無を判定するためには、5つの分割数を有する部分受光面が必要となる。これに対して、中心位置に配された位相ピットからの回折反射光の強度分布は、部分受光面の中心からの距離に依存する強度分布となり、部分受光面の中心から半径の等しい位置に入射する光強度は等しいものとなり、分割された部分受光面のそれぞれには等しい強度の光が入射することになる。従って、四角形の4つの角に配された4つの位相ピットは、4つに分割された部分受光面の光検出強度の大小関係により判別され、中心位置に存在する位相ピットの有無は、トータル反射光量の大小関係から判別することが可能となり、4つの分割数で、5つの位相ピットの判別が可能となる。
また、本ディスク装置は、上記光ディスク1の情報ユニット5にレーザー光を照射する光照射手段と、該情報ユニット5からの反射光が、その分割線が、情報トラックに対応する直線X−X’と45°の角度を成すように配置された4分割部分受光面からなる再生用光検出器に入射するように構成された光学系と、該4分割部分受光面の光検出信号に基づき、情報ユニット5の識別を行い、記録情報を再生する手段とを備えている。本発明においては、上記のように4分割部分受光面を配置することにより、簡単な比較回路を用いて、各検出素子の光検出信号を比較することにより、容易に情報ユニット5の識別を行うことができる。
ここで、4分割部分受光面の配置方法として、その分割線が、情報トラックに対応する直線X−X’と45°の角度を成すように配置された構成について説明したが、該分割線が、情報トラックに対応する直線と一致するように配置した場合においても、同様な識別プロセスにより、情報ユニット5の識別が可能である。ただし、上記分割線が、情報トラックに対応する直線と一致するように配置した場合、位相ピットに対応する位置に、分割線が存在することになる。この場合、最も光強度の変化が大きくなる位相ピットに対応する位置に分割線が存在することになり、部分受光面上での光強度分布を検出する際、その検出精度が劣化することになる。従って、より高精度な再生光検出を行うためには、4分割部分受光面の分割線が、情報トラックに対応する直線と45°の角度を成すように配置された構成とすることが望ましい。また、特許文献1に記載されているように、8分割の受光面を有する再生用光検出器を使用することも可能であるが、本発明に示す4分割光検出器を用いることにより、情報ユニット5の識別を行う際の計算プロセスが簡略化され、より簡単な比較回路で情報ユニット5の識別が可能となり、再生装置の低コスト化が実現する。
また、光ディスク1の射出成形に用いるスタンパを形成するための原盤のパターニングについては、電子ビーム露光装置を用いて行ってもよい。また、図8に示す情報ユニット5は、その対角線の一方が情報トラック2に重なる正四角形の頂角位置に配置された複数の位相ピット3と、正四角形の中心位置に配置された位相ピット4とで構成されており、かつ、情報トラック2を軸として、線対称に位相ピット3・4が配列された情報ユニット5であるともいえる。また、本発明の光メモリ素子においては、情報トラックが直線状に配列された光カードにおいても同様な光メモリ素子を実現することが可能である。また、図1に示したピット配列2byでは、図1の方向のみに位相ピットが存在しており、R2>R4となる。ここで、図1での左右方向での配列は対称となっているため、部分受光面に入射する光の強度も左右対称となり、必然的にR1=R3となるといえる。
また、本発明を、以下の第1・第2光メモリ素子,第1〜第6光メモリ素子再生装置として表現することもできる。
すなわち、第1光メモリ素子は、情報トラック上に複数の情報単位が設けられた光メモリ素子において、該情報単位が、その対角線の一方が情報トラックと重なる四角形の頂角位置に配置された複数の位相ピットと、該四角形の中心位置に配置された位相ピットとで構成されているものである。この構成では、正四角形の頂角位置に4個の位相ピットが配置され、正四角形の中心位置に1個の位相ピットが配置される。従って、5個の位相ピットの有無で、一つの情報単位が構成されることになり、一つの情報単位に32種類の情報を多重記録することが可能となり、光メモリ素子の大容量化を実現することができる。また、正四角形の中心位置に1個の位相ピットを追加することにより、再生用光検出器の分割数を増やすことなく情報単位の特定を行なうことが可能となり、光メモリ素子再生装置における情報単位の特定を複雑化することなく、光メモリ素子の大容量化を図ることができる。
なお、四角形位置に配置された位相ピットからの回折光の状態を判断するためには、4個の受光面で可能であるが、五角形位置に配置された位相ピットからの回折光の状態を判断するためには、5個の受光面が必要となる。しかし、五角形位置に配置するのではなく、四角形位置の中心に位相ピットを配置すれば、受光面の分割数を増やすことなく回折光の状態を判別することが可能となり、光メモリ素子再生装置における情報単位の特定を複雑化することなく、光メモリ素子の大容量化を図れる。
また、第2光メモリ素子は、第1光メモリ素子において、上記情報単位が、情報トラックを軸として、線対称に位相ピットが配列された構成である。上記情報単位を、情報トラックを軸として、線対称に位相ピットが配列された構成とすることにより、プッシュプル信号の乱れが発生せず、安定したトラッキングを実現することができる。その結果、再生エラーの少ない光ディスクを提供することが可能となる。
また、第1光メモリ素子再生装置は、第1あるいは第2光メモリ素子から記録情報を再生する光ディスク再生装置であって、再生光を前記光メモリ素子の記録単位に照射する光照射手段と、該記録単位からの反射光を再生用光検出器へと導く光学系とを有する光メモリ素子再生装置において、上記再生用検出器が複数の領域に分割された部分受光面で構成され、該部分受光面の個々の光検出信号に基づき、上記情報単位を特定し、情報を再生する手段を備えた構成である。上記光メモリ素子に再生光を照射し、その反射光を複数の領域に分割された部分受光面に入射させ、該部分受光面の個々の光検出信号に基づき、上記情報単位の特定を行うことにより、複数の情報が多重記録された情報単位の特定が実現し、上記光メモリ素子に記録された情報を再生することが可能となる。
また、第2光メモリ素子再生装置は、第1光メモリ素子再生装置において、上記光学系が、再生用光検出器とは別に、フォーカシング信号及びトラッキング信号を得るための制御用光検出器を有し、上記情報単位からの反射光が、再生用検出器に照射される反射光と、制御用光検出器に照射される反射光とに分離される構成である。再生用光検出器と別に制御用光検出器を設けることにより、再生用検出器の複数の領域に分割された部分受光面に適切な反射光を照射することが可能となり、情報単位の特定を行う際のエラー発生が抑制され、再生エラーの少ない光メモリ素子を提供することが可能となる。制御用光検出器に照射される反射光は、フォーカシングをおこなうため、シリンドリカルレンズを通過して照射される。この場合、制御用光検出器に照射される反射光の波面は、乱されることになる。従って、再生用光検出器と制御用光検出器とを共通化した場合、再生用光検出器にもシリンドリカルレンズを通過して波面の乱れた反射光が照射されていることになり、再生用光検出器上での光強度分布に乱れが生じて、正確に情報単位を特定することができなくなる。再生用光検出器と制御用光検出器と分離することにより、再生用光検出器上での光強度分布の乱れが無くなり、正確な情報単位の特定が可能となる。
また、第3光メモリ素子再生装置は、第1光メモリ素子再生装置において、上記再生用検出器が4分割部分受光面である構成である。上記再生用検出器を4分割光検出素子とすることにより、情報単位の特定に必要となる判定プロセスが簡略化され、再生用光検出器に入射するトータル信号を比較するための回路構成、及び、再生用光検出器の各部分受光面の光量比較を行うための回路構成を簡単なものとすることが可能となり、情報単位の特定時間の短縮が図れるとともに、回路規模の減少による光メモリ素子再生装置の低コスト化が実現する。
また、第4光メモリ素子再生装置は、第3光メモリ素子再生装置において、上記4分割部分受光面の分割線が、情報トラックに対応する直線と45°の角度を成すように配置された構成である。上記4分割部分受光面の分割線が、情報トラックに対応する直線と45°の角度を成すように配置されることにより、位相ピットに対応する位置に、分割線が存在しないため、位相ピットの有無による再生用光検出器上での光強度分布を、より正確に検出することが可能となり、トータル反射光量の識別精度と、各部分受光面に入射する光強度の比較精度が高くなる。その結果、情報単位の検出エラーを抑制することが可能となる。
また、第5光メモリ素子再生装置は、第1光メモリ素子再生装置において、上記情報単位を特定する手段が、上記複数の部分受光面の光検出信号を足し合わせたトータル信号の比較を行い、情報単位のグループ分けを行った後、上記複数の部分受光面からの光検出信号の大きさを比較して、情報単位を特定する手段である構成である。上記複数の部分受光面の光検出信号を足し合わせたトータル信号の比較を行い、情報単位のグループ分けを行った後、上記複数の部分受光面からの光検出信号の大きさを比較することにより、本発明に係る情報単位を特定し、記録された情報を再生することが可能な光メモリ素子再生装置を提供することができる。
また、第6光メモリ素子再生装置は、第1光メモリ素子再生装置において、上記情報単位を特定する手段が、上記複数の部分受光面からの光検出信号の大きさを比較して、情報単位のグループ分けを行った後、上記複数の部分受光面の光検出信号を足し合わせたトータル信号の比較を行うことにより、さらに、情報単位のグループ分けを行い、最後に、上記複数の部分受光面からの光検出信号の大きさを再度比較して、情報単位を特定する手段である構成である。トータル信号の比較を行う前に、対称性を有する情報単位と対称性を有さない情報単位とにグループ分けを行うことにより、トータル信号を比較する情報単位の種類を減らすことが可能となり、トータル信号比較のための回路の判別精度が低減されることにより、より簡単な判別回路でのグループ分けが実現する。その結果、光メモリ素子再生装置の低コスト化が可能となる。
本発明は、DVDやCDなどの光ディスク、および、光ディスクを再生する光ディスク装置に対し、好適に使用できるものである。
本発明の一実施形態にかかる光ディスクに形成される、情報ユニットのピット配列の種類(情報の種類)を示す説明図である。 本発明の一実施形態にかかる光ディスク装置の構成を示す説明図である。 上記した光ディスクの平面図である。 図3に示した光ディスクの断面図である。 図3に示した光ディスクに形成される情報ユニットを示す説明図である。 図2に示した光ディスク装置に備えられた、光検出器の構成を示す説明図である。 本発明の他の実施形態にかかる光ディスク装置の構成を示す説明図である。 図3に示した光ディスクに形成される、情報ユニットにおける他のピット配列の種類(情報の種類)を示す説明図である。 従来の光ディスクに形成される情報ユニットのピット配列を示す説明図である。 従来の光ディスク装置に備えられる光検出器の構成を示す説明図である。
符号の説明
1 光ディスク(光メモリ素子)
2 情報トラック
3 位相ピット(頂角位相ピット)
4 位相ピット(中央位相ピット)
5 情報ユニット
6 ビームスポット
7 透明基板
8 金属反射面
9 保護膜
10 スピンドル
11 光ピックアップ
12 回路基板
21 半導体レーザー光源
22 コリメータレンズ
23 ビームスプリッタ
24 集光レンズ
25 アクチュエータ
26 ビームスプリッタ
27 集光レンズ
28 シリンドリカルレンズ
29 制御用光検出器
30 集光レンズ
31 光検出器
41 スピンドル制御回路
42 レーザー制御回路
43 トータル光量比較回路(ピット配列特定回路)
44 部分光量比較回路(ピット配列特定回路)
45 復調回路
46 エラー訂正回路
47 フォーカシング/トラッキング回路(光制御回路)
51 対称性判別回路(ピット配列特定回路)
D1〜D4 部分受光面
L レーザー光
La 反射レーザー光
R1〜R4 受光信号
a〜j 光量識別子
x,y 対称性
1ax〜32jx ピット配列

Claims (10)

  1. 情報トラック上に、ピット配列に応じた情報を有する複数の情報ユニットを配した光メモリ素子において、
    情報ユニットのピット配列が、
    中心が情報トラックに重なる四角形の頂角位置に配される頂角位相ピットと、この四角形の中心位置に配される中心位相ピットとの組み合わせからなることを特徴とする光メモリ素子。
  2. 上記の四角形における一方の対角線が、情報トラックと重なっていることを特徴とする、請求項1に記載の光メモリ素子。
  3. 上記した情報ユニットのピット配列が、情報トラックを軸として線対称となっていることを特徴とする請求項1に記載の光メモリ素子。
  4. 上記の情報トラックがスパイラル状あるいは同心円状に形成された光ディスクであることを特徴とする、請求項1に記載の光メモリ素子。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の光メモリ素子の情報ユニットに光を照射し、その反射光に基づいて情報を再生する光再生装置において、
    情報ユニットからの反射光を受光して、受光量に応じた受光信号を出力する再生用光検出器と、
    再生用光検出器から出力される受光信号に基づいて、再生にかかる情報ユニットのピット配列を特定するピット配列特定回路とを備えていることを特徴とする光再生装置。
  6. 上記の光メモリ素子における情報ユニットからの反射光を受光して、受光量に応じた受光信号を出力する、上記再生用光検出器とは別体の制御用光検出器と、
    制御用光検出器から出力される受光信号に基づいて、光メモリ素子に照射する光を制御する、光制御回路とを備えていることを特徴とする請求項5に記載の光再生装置。
  7. 上記の光出検器が、2本の分割線によって受光面を4分割して形成される4つの部分受光面を有する、4分割光検出器から構成されていることを特徴とする、請求項5に記載の光再生装置。
  8. 上記した再生用光検出器の受光面を分割する2本の分割線が、互いに直交しているとともに、受光面における上記四角形の一方の対角線に応じた直線に対して45°の角度で交叉していることを特徴とする請求項7に記載の光再生装置。
  9. 上記のピット配列特定回路が、
    全ての部分受光面から出力される受光信号に基づいて、情報ユニットによって反射された光の総量であるトータル反射光量を特定するトータル光量比較回路と、
    各部分受光面から出力される受光信号を用いて、各部分受光面に入射した光の大きさを比較し、情報ユニットのピット配列を特定する部分光量比較回路とを備えており、
    この部分光量比較回路が、トータル反射光量に基づいて、上記の比較の内容を決定するように設計されていることを特徴とする請求項7に記載の光再生装置。
  10. 上記ピット配列特定回路は、
    さらに、各部分受光面から出力される受光信号に基づいて、情報ユニットのピット配列における対称性を判別する対称性判別回路を備えており、
    上記のトータル光量比較回路が、判別されたピット配列の対称性に基づいて、トータル反射光量の特定種類を決定するように設計されていることを特徴とする、請求項9に記載の光再生装置。
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