JP2006003733A - トナー担持体とそれを備えた現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 - Google Patents

トナー担持体とそれを備えた現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ローラ部が一体構造となっており、トナー担持体のトナーシール部におけるシール性の確保と駆動トルクの増加防止を実現し、画像部においてはトナーの帯電性、付着量を適正に行う機能を有するトナー担持体とそれを備える現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置を提供することを目的としている。
【解決手段】 トナー規制ローラ4を駆動回転させるものではなく、現像ローラ1を非現像時に作像時の回転と逆回転させるものであり、現像ローラ1とトナー規制ローラ4との間のくさび部分に堆積したトナーが、非現像時に一旦、上流側へ押し戻される効果が発生する。
【選択図】 図1

Description

本発明は電子写真装置の現像装置に関し、特に、トナー担持体のトナーシール部におけるシール性の確保と駆動トルクの増加防止を行う現像装置に関する。
近年の複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真装置においては、装置の小型化、簡素化に遊離な乾式非磁性1成分トナーを用いた種々の現像方式が実用化されている。従来の非磁性1成分現像装置においては、トナー担持体表面に供給されたトナーは、板上の金属もしくはゴム、エラストマーなどで構成されるトナー規制部材によって規制、薄層化される。静電潜像の形成された感光体に、当接または近接させて、現像ローラ表面に薄層化されたトナーを現像電界に応じてトナーを移動させ、可視像化させる。
高寿命化の観点より、トナー担持体とトナー規制剤、トナーとの回転時の摩擦帯電による摩擦が生じる部材については、低磨耗、摩擦力の低減、安定化、発熱の低減がなされているが、カラー化、高画質の観点よりトナーの小粒径化、流動性の向上がなされており、これら構成部材の摩擦力の低減がトナー漏れの原因となり、トレードオフの関係にある。
そのため、現像装置の画像部では、トナー安定付着搬送、帯電化を機能とし、非画像部ではトナーの漏れ飛散を防止する機能に区分されている。しかし、現像装置の画像部、非画像部とも摩擦力の制御を安定して行うことが困難であり、非画像部のトナーシール性においては、シール部材をローラ端部に押しつけることとシール材とローラシール部に潤滑剤を介在させて、トナーの漏れを防止している。
また、従来の技術として、以下のような技術が開示されている。
回転する現像スリーブの両端部から現像剤がケーシング外への横漏れ防止を、現像スリーブの振動や回転トルクの増大を招くことなく実現する。このため、現像スリーブの内部にあって固定して複数の磁極をもった磁石ロールの両端部に、それぞれ外周極と内周極とがそれぞれ異極の関係にあって1端につき2つ以上で同極に配置することで、現像スリーブの外縁に軸方向に沿っての反発磁界を形成し、当該箇所にわずかの間隔をもって現像の洩れ防止用の仕切り部材を設ける。
特開平8−272217号公報
しかし、押し付け圧を大きくすることによりローラの回転トルクが大きくなる。潤滑剤を介在させて、トナーの漏れを防止している。潤滑剤を介在させることにより、ローラ表面粗さの凹凸に潤滑剤が埋まり、シール剤との接合面積が大きくなり、駆動トルクの増加が生じ、その結果モータのロッキングが生じる不具合も見られる。
トナー担持体の非画像部(トナーシール部)はトナーシール性、耐磨耗性より、材質の違う部材をローラ部に接着、圧入したり、表面処理を実施して対策している場合があるが、その場合ローラ部との接合部での強度的課題、接合部にトナーが介在にすることにより接合部が磨耗基点となり、シール性が低下する課題があり、高寿命化、高信頼性よりローラ部は一体構造であることが望ましい。
本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、ローラ部が一体構造で、トナー担持体のトナーシール部におけるシール製の確保と駆動トルクの増加防止を実現し、画像部においてトナーの帯電性、付着量を適正に行う機能を有するトナー担持体とそれを備えた現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載のトナー担持体は、静電潜像が形成された像担持体に接触し、かつトナーを付着させて静電潜像を可視化させるために作像時に回転するトナー担持体において、該トナー担持体の非画像部両端部でトナー担持体に付着しているトナーの飛散を防止するための圧接シール構造とトナー担持体とが接触する部分の表面粗さ波形が画像形成部分の表面粗さ波形に比較して鋭角形状であり、凹凸の平均山間隔Sm、接触比tpが小さいことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のトナー担持体であって、トナー担持体が圧接シール構造と当接する部分の粗さRzが0.5μm以上であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のトナー担持体であって、トナー担持体を構成するローラ部が金属部材で構成されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載のトナー担持体であって、トナー担持体は、非現像時に作像時の回転と逆回転することを特徴とする。
請求項5記載の現像装置は、静電潜像が形成された像担持体に接触し、かつトナーを付着させて静電潜像を可視化させるために作像時に回転されるトナー担持体と、トナー担持体に接触するように配置されてトナーをトナー担持体に供給するトナー供給部材と、トナー担持体に付着するトナーの量を規制してトナー担持体にトナー薄層を形成するトナー規制部材とを備え、トナー担持体の非画像部両端部で該トナー担持体に付着しているトナーの飛散を防止するための圧接シール構造、または該圧接シール構造とシール部に潤滑剤を介在してシール構造を形成している現像装置において、請求項1から4のいずれか1項に記載のトナー担持体を備えることを特徴とする。
請求項6記載のプロセスカートリッジは、請求項1から4のいずれか1項に記載のトナー担持体を備えることを特徴とする。
請求項7記載の画像形成装置は、請求項1から4のいずれか1項に記載のトナー担持体を備えることを特徴とする。
以上の説明から、本発明は、トナー担持体が端部シール構造と接触する部分の表面粗さ波形が画像形成部分の表面粗さ波形に比較して鋭角形状をしており、凹凸の平均山間隔Sm、接触比tpが小さいことを特徴とするトナー担持体によって、良好な画像とトナーシール剤、及び低駆動トルクを実現することができる。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は、トナー規制ローラを用いた現像装置の構成を示した図である。
図1に示す現像装置は、ケース5内に、現像ローラ1、トナー供給ローラ2、トナー攪拌・搬送部材3、トナー規制ローラ4、バネ6、トナー7が備わっている。
トナー規制ローラ4を駆動回転させるものではなく、現像ローラ1を非現像時に作像時の回転と逆転させるものである。これによって、現像ローラ1とトナー規制ローラ4の間のくさび部分に堆積したトナー7が、非現像時に一旦、上流側へ押し戻される効果が発生する。
これにより、規制部材と現像ローラ1の接触面は常に変化するために、従来からの現像装置(図7に示す)では経時で発生していたような規制部材へのトナーフィルミング、規制部材と現像ローラ1のくさび部へのトナー堆積による現像ローラ1上のトナー薄層上のスジの発生が無くなることにより、現像装置としての寿命を延ばすことが可能となった。
ただし、トナー規制ローラ4と現像ローラ1と共に駆動回転させることは、現像装置として、不具合が発生しない範囲であれば特に制約を受けることはない。トナー規制ローラ4を常時回転させない場合を基本として説明すると、トナー規制ローラ4の軸にワンウェイクラッチを設けることで、現像ローラ1が逆回転する場合のみにトナー規制ローラ4を稼働させることが可能であり、トナー規制ローラ4と現像ローラ1表面の摩擦抵抗のみによってトナー規制ローラ4を回転させることが可能となる。
トナー規制ローラ4を同方向に強制的に駆動させる方式でも同じ効果を示すが、装置が煩雑化になってしまうため、また、ギアの構成によってはバンディング等の副作用が発生することに留意する必要がある。トナー攪拌・搬送部材によってトナー供給ローラに供給されたトナーは、現像ローラ1上へ供給され、トナー規制ローラ4との間でトナーへの摩擦帯電を付与すると同時に、現像ローラ1上のトナー量が適正量になるように調節される。その後、静電潜像担持体(図示しない)上の潜像を帯電したトナーにより現像する。トナーシール部構成としてはローラ両端部に円周方向にシール部材を巻き付け(感光体接触範囲は開放)、回転時におけるトナーの飛散を防止している。
次に、図2を参照して現像ローラの構成を説明する。
ローラ基体上にトナー帯電性を付与する目的で樹脂による表面層を形成している。現像ローラ1の表面層を構成する材料としては、通常マイナス帯電トナーを使用するため、トナーをマイナスに帯電させるためにプラス帯電系列の材料を使用することが望ましい。そのために、プラス帯電性の材料であるN(窒素)基を含んだ材料を用いることが有効である。
特に、ベース樹脂として分子中に水酸基を有する樹脂をトリアジン系化合物(メラミン、グアナミン等の誘導体)を硬化剤として用いることにより、縮合架橋化合物を形成することができる。このことにより、トナー帯電性を向上させるためではなく、表面層の耐水性、耐溶剤性、耐磨耗性等の機械的物性を向上させることができる。基本としては、静電潜像担持体がベルト基耐を用いる場合、弾性体の基体を使用することもできるが、表面層の制約(例えば、柔軟性が必要である)等を受けないため、硬い基体を用いる方が容易である。硬い基体の場合、硬質プラスチックを用いることも考えられるが、現像ローラ1には、バイアス電圧が印加されるために、導体である必要がある。
また、表面層を形成する際には、樹脂を硬化させるために耐熱性が要求される。従って、金属を用いることが最も容易かつ、有効である。基体の製造には、アルミの押し出しにより形成した三ツ矢パイプの両端に軸を圧入し、その後、外径をダイヤモンドバイトによる切削加工を行い、形状を仕上げている。外径を加工する加工方法としては、切削あるいは、研削方法がある。
画像部の領域の現像ローラ1表面は凹凸ピッチが規則的に表れていたり、平滑面でないとローラ表面にトナーがローラピッチ上に担持されたり、ムラが生じ、画像にその状態が転写されることになるため、ランダムな表面粗さ波形、平滑面が必要であるが、トナーシール部においては、シール部材との密着性が強くなると接触面積が大きくなり、駆動トルクが増加する不具合が生じるため、平滑すぎる面はかえって不都合となる。トナーシール部材においてはナイロン、レーヨン、テフロン(登録商標)材などの植毛シール材が使用され、潤滑性、シール性向上のためにシリコーン、フッ素系の潤滑剤を使用することがある。このようにトナーシール部分のローラ表面の粗さは、画像形成部分の表面粗さと要求される仕様が異なる。
また、粗さの波形が当接部分との摩擦力と大きく関係している。図4に示す粗さ波形が鋭角な形状の場合は、図5に示す鈍角形状の場合と比べ当接面積が小さくなり、摩擦力が小さくなる傾向にある。特に潤滑剤が介在し、トナーシール部のようなフェルト上の部材との接触の場合、シール部材が食い込みによる変形、潤滑剤の薄膜化により、ローラ部材の表面の凹凸に潤滑剤が倣い、よりローラ表面との密着面積増大、密着性が向上する。よって、ローラ表面形状は鋭角な形状を持つ方が駆動トルク減少の効果が見られる。表面形状の鋭角度合いについては、粗さのパラメータにおいてtp値が用いられている。
なお、tp値は以下に示す式で求められる。
tp(a)%=(L1+L2+・・・+L)/L×100%
接触比tp(a)%は、断面曲線から測定長さLだけ抜き取った部分の平均線に平行で、かつ最高山頂から切断レベルPだけ下側にある直線で切断した表面の切断部分の長さを全長Lに対する百分率で表したものである。切断レベルの最高山頂を0%、最低の谷を100%とした時のパーセントで指示したパラメータを用いる。本実施例では、切断レベルaをRmaxの30%のレベルの場合について説明する。
このパラメータを用いた場合に、tp値が小さくなる程波形の鋭角形状を表すことになる。本発明において画像部分よりトナーシール部でtp値を小さくする(波形を鋭角化)することにより、画像部分においてはトナーの帯電性、付着量を適正に行う機能と非画像部(トナーシール部)においては駆動トルク減少に効果がある。
また、平均山間隔も小さくなると粗さ波形の凹凸間隔が小さくなり、シール部材も完全にローラ部と密着せずに空隙が発生し、その分、駆動トルクの減少になる。また、粗さについても平滑すぎると駆動トルク増加となるため、十点平均粗さRz0.5μm以上の面が望ましい。また、Rzが大きすぎると逆にトナーのシール性が悪くなるため、上限はトナー一次粒径レベル以下の2〜3μm以下が望ましい。潤滑性向上のためにシール剤にシリコーン、フッ素系潤滑剤を塗布することも効果が見られるため、トナー、担持体のシール部に塗布することが望ましい。
ローラの耐磨耗に関しては、耐磨耗性の優れている金属性材料としてアルミ材、鉄系材料(SUS材、SUM材、機械構造用鋼、炭素鋼)を使用することで、経時での低トルク、トナーシール性の安定にも効果が見られる。
また、現像装置、トナー、担持体を搭載するプロセスカートリッジ及び画像形成装置において高画質、高寿命のメリットがあるプロセスカートリッジ(図5)及び画像形成装置(図6)が実現する。
図5に示すプロセスカートリッジは、トナー担持体1とトナー供給部材2、トナー攪拌部材3、トナー層規制部材4、ケース5、バネ6、トナー7を備えた現像装置と感光体100、帯電部材200とバイアス電源から構成されている。
図6は、本発明の現像装置を備えた画像形成装置である。
図6に示す画像形成装置は、感光体100と帯電手段110、光書き込み手段120、塗布手段150、クリーニングブレード160、現像装置200、転写ベルト300、定着装置400から構成されている。また、画像形成装置には、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)といった各色ごとの現像装置200が設けられている。
本実施例で用いる現像ローラは、ローラ部をアルミ材(A6063―T5)に三ツ矢管押し出し素材を用い、三ツ矢管の中心部にφ8のジャーナルをアルミ部インロー部に圧入し、ジャーナル部を把具し、旋盤による切削加工によりφ26mmに仕上げを行った。ローラ基体の表面については、切削条件(バイト送り、バイトノーズR)を変更し、面精度を検討した。切削加工においては、回転数は3000〜5000rpm、切り込み量は0.05〜0.15mmと条件を設定した。
(切削条件)
回転数 :3000〜5000rpm
送り :0.05〜0.15mm/rev
チャック方式:両端コレットチャックによるジャーナル保持
切り込み量 :0.05〜0.15mm
テール圧 :0.3〜0.4MPa
切削油 :不水溶性切削油使用
バイト コンパックスバイト:#3000 ノーズR 0.4/2mm
逃げ角 :14°
また塗装後、ローラのトナーシール部分について研磨加工(テープ研磨)で追加工を行い、面精度を検討した。形成されたアルミ基体上にポリエステル樹脂とメチル化メラミン樹脂と導電粒子としてITOとを分散した塗料をスプレー塗装後硬化させることにより、膜厚約8〜10μmの表面層として形成した。表面層の膜厚は、切削加工で形成された基体表面粗さRmaxよりも厚くすることにより、基体表面の凹凸が表面層上に露出することを防止することができる。また、表面層上の表面粗さを小さくするためには、膜厚を厚くして塗料(樹脂)をレベリングさせればよいが、うねりが大きくなるため、あまり膜厚にはできない。また、厚くなると抵抗が高くなってしまう、あるいは、塗料コストがかかるため、薄膜の方が望ましい。本発明で使用するような現像ローラ1の膜厚は、表面粗さ、うねりを満足してかつ、機能を満足する膜厚として、10μm以下で実施した。
また、ローラ部寸法は、330mmとし、両端10mmがシール部に当接するために、マスクをし、塗料がコートしないようにした。
グアナミン系樹脂及び、メラミン系樹脂とグアナミン系樹脂とのブレンドもあっても、配合比、ブレンド比によって必要なトナー帯電量等を得ることができれば使用できる。その後、#1000の研磨テープ(研磨剤:SiC)を用いて現像ローラの表面を研磨(膜厚で約0.05μm研磨)し表面粗さをRz2μm以下の平滑面とした。メラミンはアミノ基を含有するトリアジン系化合物であり、マイナス帯電トナーと逆極性を示す物質である。メラミン樹脂はトリアジン環に付加しているアミノ基が−NH2の形では硬化剤として作用しないので、−NH(CH2OR)のエーテル化した構造に変えることにより、エーテル基とベース樹脂の水酸基の間で縮合架橋反応により架橋構造を形成する。
現像ローラ1は導電性が必要であり、本発明においては、酸化物であるITOを使用している。ITOはアルミナ粉をベースとし、この表面にインジウムドープ酸化スズをコーティングしたものであり、塗料への分散性が容易、導電性の制御が容易、カーボンブラックよりもそれ自身が硬いため、耐磨耗性が向上する。コーティングする基体が剛体の場合、割れ等の問題はない。また、ローラ部全長の両端部10mmはトナーシール部材との当接面となるためこの部分には塗膜をスプレー塗装する際にこの領域はマスクし、塗膜がコートされないようにした。
トナー規制ローラ4は、現像ローラ1を剛体としたので、弾性体ローラとした。φ10のS45Cの芯金上に、ニトリルゴム、エピクロルヒドリンゴム等を被覆したゴムローラに、フッ素樹脂をスプレー塗装によって20μm形成したものを使用している。トナーはポリエステル系樹脂に極性制御剤(CCA)、ワックス、顔料等を内部に分散させ、外部にはシリカ、酸化チタン等の無機添加剤を外添したものを用いた。
現像ローラ1、トナー規制ローラ4の実施例を以下に示す。
(現像ローラ)
基材ローラ:アルミ製ローラ φ26 製造方法は上記、及び実施例内に記載
表面処理:ポリエステル樹脂、トリメトキシメチルメラミン樹脂,ITO,導電粒子(ア ルミナ粉ベース)配合塗料をスプレー塗装,ポリエステル樹脂とメラミンの比 率は固形分比で7:3とし、160℃で1時間焼成、膜厚約8〜10μm
(トナー規制ローラ)
基材ローラ:φ10のS45Cの芯金上に、ニトリルゴムを2mm厚で被覆したゴムロー ラ、研削目を非現像時の回転方向において対向(逆なでる方向)で硬度JI SA51°
表面処理:導電剤を添加したフッ素系樹脂をスプレー塗装によって20μm形成し、 110℃、1時間で焼成。
また、現像ローラに当接し、現像ローラと同方向に回り、トナーを供給するトナー供給ローラは、ウレタン製スポンジローラを用いた。
(実施例1)
ローラ部切削:送り0.05mm/rev ノーズR 0.4mm
主軸回転数:5000rpm
切り込み量:0.08〜0.1mm
ローラジャーナル部をコレットチャックで保持。
切削油:不水溶性切削油
切削面はローラ中央部で若干のビビリが見られたが、端部(トナーシール部)においては、切削送りピッチ目と同ピッチの波形が得られた。
(切削面)
Rz(シール部):1.2〜1.5μm,Sm=0.05〜0.06mm,tp (30%)=22〜24%
Rz(中央、塗装部):1.5〜2.3μm,Sm=0.10〜0.14mm,tp (30%)=25〜27%
(塗装面)
塗装部Rz:1.7〜2.4μm,Sm=0.23〜0.25mm,tp(30%)= 30〜32%
(実施例2)
ローラ部切削:送り0.2mm/rev
ノーズR:2mm
主軸回転数:3000rpm
切り込み量:0.05〜0.07mm
ローラジャーナル部をコレットチャックで保持
切削油:不水溶性切削油
(切削面)
Rz(シール部):0.9〜1.2μm
Sm=0.19〜0.21mm
tp(30%)=24〜25%
Rz(中央、塗装部):0.9〜1.2μm
Sm=0.19〜0.21mm
tp(30%)=24〜25%
(塗装面)
塗装部Rz:1.4〜1.8μm
Sm=0.25〜0.26mm
tp(30%)=29〜32%
(実施例3)
ローラ部切削:送り0.2mm/rev
ノーズR:5mm
主軸回転数:3000rpm
切り込み量:0.05〜0.07mm
ローラジャーナル部をコレットチャックで保持
切削油:不水溶性切削油
(切削面)
Rz(シール部):0.4〜0.6μm
Sm=0.19〜0.22mm
tp(30%)=36〜37%
Rz(中央、塗装部):0.4〜0.7μm
Sm=0.20〜0.22mm
tp(30%)=36〜37%
(塗装面)
Rz(塗装部):2.0〜2.4μm
Sm=0.22〜0.24mm
tp(30%)=31〜34%
シール部をテープ研磨加工で追加工し、鋭角的な波形に加工
#400のシリコンカーバイト塗粒テープ幅20mmでテンション1kgfを10sec押し付けて面加工
乾式研磨:テープ喰込み量12mm
テープ送り:50mm/min
ワーク回転数:1000rpm
チャック:コレットチャックにて両ジャーナルを保持
Rz(シール部):1.5〜〜1.8μm
Sm=0.1〜0.12mm
tp(30%)=25〜27%
(比較例)
ローラ部切削:送り0.2mm/rev
ノーズR:5mm
主軸回転数:3000rpm
切り込み量:0.05〜0.07mm
ローラジャーナル部をコレットチャックで保持
切削油:不水溶性切削油
(切削面)
Rz(シール部):0.4〜0.6μm
Sm=0.19〜0.22mm
tp(30%)=36〜37%
Rz(中央、塗装部)=0.4〜0.7μm
Sm=0.20〜0.22mm
tp(30%)=36〜37%
(塗装面)
Rz(塗装部):2.0〜2.4μm
Sm=0.22〜0.24mm
tp(30%)=31〜34%
実施例1、2、3、比較例において、切削条件により、面粗さは変化したが、塗装面は大きな変化が見られなかった。
現像ローラの評価としては、図2の現像装置を用い、ローラを駆動し、その際の駆動トルクを測定した。トナーシール材はテフロン(登録商標)の植毛シール材を使用し、潤滑剤としてフッソ樹脂配合の潤滑剤を使用した。
実施例1:駆動トルク=44Nm
実施例2:駆動トルク=49Nm
実施例3:駆動トルク=55Nm
比較例:駆動トルク=95Nm
モータ過負荷によるロッキングあり。また、ローラを30min空回し、図1の現像ユニットで空回しした結果、実施例1、2、3の条件においてトナー飛散、漏れは見られなかった。
本発明の実施形態における現像装置の構成を示した図である。 本発明の実施形態における現像ローラの構成を示した図である。 本発明の実施形態における粗さの波形と当接部分との摩擦力の関係を示したグラフである。 本発明の実施形態における粗さの波形と当接部分との摩擦力の関係を示したグラフである。 本発明の実施形態におけるプロセスカートリッジの構成を示した図である。 本発明の実施形態における画像形成装置の構成を示した図である。 従来の現像装置の構成を示した図である。
符号の説明
1 現像ローラ
2 トナー供給ローラ
3 トナー攪拌・搬送部材
4 トナー規制ローラ
5 ケース
6 バネ
7 トナー

Claims (7)

  1. 静電潜像が形成された像担持体に接触し、かつトナーを付着させて前記静電潜像を可視化させるために作像時に回転するトナー担持体において、
    該トナー担持体の非画像部両端部で前記トナー担持体に付着しているトナーの飛散を防止するための圧接シール構造と前記トナー担持体とが接触する部分の表面粗さ波形が画像形成部分の表面粗さ波形に比較して鋭角形状であり、凹凸の平均山間隔Sm、接触比tpが小さいことを特徴とするトナー担持体。
  2. 前記トナー担持体が前記圧接シール構造と当接する部分の粗さRzが0.5μm以上であることを特徴とする請求項1記載のトナー担持体。
  3. 前記トナー担持体を構成するローラ部が金属部材で構成されていることを特徴とする請求項1または2記載のトナー担持体。
  4. 前記トナー担持体は、非現像時に作像時の回転と逆回転することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のトナー担持体。
  5. 静電潜像が形成された像担持体に接触し、かつトナーを付着させて前記静電潜像を可視化させるために作像時に回転されるトナー担持体と、
    前記トナー担持体に接触するように配置されて前記トナーを前記トナー担持体に供給するトナー供給部材と、前記トナー担持体に付着するトナーの量を規制して前記トナー担持体にトナー薄層を形成するトナー規制部材とを備え、
    前記トナー担持体の非画像部両端部で該トナー担持体に付着しているトナーの飛散を防止するための圧接シール構造、または該圧接シール構造とシール部に潤滑剤を介在してシール構造を形成している現像装置において、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のトナー担持体を備えることを特徴とする現像装置。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載のトナー担持体を備えることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 請求項1から4のいずれか1項に記載のトナー担持体を備えることを特徴とする画像形成装置。
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