JP2006003543A - 顕微鏡システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の反射界面をもつ観察体においても安定したピント合わせが可能なオートフォーカス技術を提供する。
【解決手段】 利用者に観察部位を入力させる、観察部位に最も近い反射界面が前記対物レンズの異動先である反射界面と異なる場合、厚み情報のうち必要な情報を用いて、対物レンズを観察部位に最も近い反射界面まで移動させる。上記の反射界面のうちオートフォーカス動作により検出可能なものが唯一である場合、アクティブオートフォーカス動作により上記の唯一の反射界面に一旦合焦させ、厚み情報のうち必要な情報を用いて、対物レンズを現在の位置から観察部位に最も近い反射界面まで移動させる。
【選択図】 図8

Description

本発明は、概してオートフォーカス機能を備えた顕微鏡システムに関し、さらに詳細には、そのような顕微鏡システムにおいて観察対象(観察体または標本とも言う)に自動的に焦点を合わせる技術に関する。
近年、顕微鏡を用いて検査や記録などを行う装置は、各種機能面の自動化が進んでおり、標本にピント合わせを行うオートフォーカス(以下、AFと略す)機能も自動化の必須項目となっている。これに伴い、オートフォーカスに関する種々の提案がなされている。
例えば、アクティブ方式のAFを用いて標本を封入するスライドガラスやカバーガラスに赤外線反射膜を施し、その膜に対してレーザを投射してその反射光により、ピント合わせを行う方法がある(特許文献1)。
また、使用する対物レンズにより、対物レンズに応じたオートフォーカス制御パラメータを用いてオートフォーカス動作を行う方法がある(特許文献2)。
さらに、スライドガラスの厚みに応じて対物レンズとステージとの距離を調節する方法もある(特許文献3)。
特開昭58−63906 特開平10−20209(第6頁、図3) 特開平10−39199(第3頁、図1)
図13はオイル対物レンズを用いた従来技術による顕微鏡オートフォーカスのモデルである。同図のように対物レンズ3から出射したレーザ光Lは、オイルOLと標本Ssを乗せたガラスSgを通過して培養液ScとガラスSgとの境界に形成されるレーザ反射界面RBにより反射される。これはオイルOLとガラスSgの屈折率がほぼ一致している(屈折率:n=1.4)のに対し、ガラスSgと培養液Sc(n=1.3)とでは屈折率に差があるためである。反射したレーザ光Lrは再び対物レンズ3に入射し、この反射レーザ光Lrを用いて、例えば特許文献1のように合焦制御を行ってピント合わせを行う。
なお、本明細書においては、標本Ss、培養液Sc、およびこれらを載せたガラスSgを一括して観察対象Sと称する。
反射レーザ光Lrは対物レンズ3によりその強度や反射光分布が異なるため、それに応じた制御が必要である。特許文献2では、光路中の(使用中の)対物レンズ3に適したAF制御の方法が開示されており、合焦時における焦準部の速度を最適化することにより、対物レンズ3によらず安定してピントあわせが可能である。
図14は対物レンズ3に水(WT)浸対物レンズを用いた場合のモデルである。同図のように水浸対物レンズ3使用時には水WT(屈折率n=1.3)とガラスSg(n=1.4)との界面RB1、およびガラスSg(同)と培養液Sc(n=1.3)との界面RB2の2カ所でレーザ反射が生じる。このような屈折率の界面が2カ所ある場合、従来の技術では合焦と判断する場所が2カ所存在してしまうため、安定したピント合わせを行うことができない。
一方、特許文献3では、ガラスの厚みを計測し、その厚みに応じて、合焦位置を予測して標本をサーチする範囲を変更する技術が開示されている。しかし、図のように合焦点が2カ所ある場合には、反射レーザ光Lrα(α=1or2)が水−ガラス界面RB1およびガラス−培養液界面RB2の何れによって反射されたものであるか判断することができないため、ように安定したAF制御を行うことはできない。また、この複数の界面RB1およびRB2からの反射光Lr1およびLr2は対物レンズ3とガラスSgの厚みにより反射強度分布が異なるため、ガラスSgの厚み情報のみではAF制御を正確に行うことは不可能である。上述の現象は、ドライ対物レンズにおいても、空気(n=1.0)−ガラス(n=1.4)界面およびガラス(同)−培養液(n=1.3)界面において発生するため、ドライ対物レンズでも安定したAF制御を行うことができない。
本発明は以上のような問題を解決するものであり、その目的は、複数の反射界面をもつ観察体においても安定したピント合わせを行うことができる顕微鏡システムを提供することにある。
本発明の一面によれば、少なくとも2つの反射界面をもつ観察体を乗せるステージと、対物レンズと、前記ステージと前記対物レンズとの光軸に沿った相対距離を変化させる手段とを備えた顕微鏡システムにおいて、少なくともアクティブオートフォーカス方式により前記変化を制御する顕微鏡オートフォーカスシステムを与える。本システムは、上記の少なくとも2つの反射界面の間にある媒体の厚み情報と対物レンズの対物レンズ情報により上記制御の方法を変更する制御方法変更手段を含むことを特徴とする。
好ましい実施形態による制御方法変更手段は、上記の少なくとも2つの反射界面の間にある媒体の厚み情報を格納する手段と、対物レンズの可動範囲を定義する第1および第2の限界位置を格納する手段と、対物レンズの焦点が上記の少なくとも2つの反射界面で挟まれた領域の外側にある場合、第1および第2の限界位置のうち近い方の限界位置に対物レンズを一度移動させてから、アクティブオートフォーカス動作により、現在の焦点位置から最も近い最近反射界面まで対物レンズを移動させる手段と、利用者が観察部位を入力することを可能とする手段と、観察部位に最も近い反射界面が対物レンズの異動先である反射界面と異なる場合、厚み情報のうち必要な情報を用いて、対物レンズを観察部位に最も近い反射界面まで移動させる手段とを備える。

本発明の顕微鏡オートフォーカスシステムは、上記の少なくとも2つの反射界面のうちオートフォーカス動作により検出可能なものが唯一であるか否かを判断する判断手段と、オートフォーカス動作により検出可能な反射界面が唯一である場合、アクティブオートフォーカス動作により上記の唯一の反射界面に合焦させる手段と、厚み情報のうち必要な情報を用いて、対物レンズを現在の位置から観察部位に最も近い反射界面まで移動させる手段とをさらに含んでもよい。
本発明の顕微鏡オートフォーカスシステムは、アクティブオートフォーカス動作により検出可能な反射界面が唯一でない場合、現在の焦点位置に最も近い最近反射界面を中心とするサーチ範囲を決定する手段と、決定したサーチ範囲でアクティブオートフォーカス動作により、最近反射界面に合焦させる手段と、厚み情報のうち必要な情報を用いて、対物レンズを現在の位置から観察部位に最も近い反射界面まで移動させる手段とをさらに含んでもよい。
上記の少なくとも2つの反射界面が、ガラスの両面であり、上記判断手段に、ガラスの厚さ、および各反射界面における反射強度分布範囲に基づいて判断する手段を含めてもよい。
一実施例では、上記の少なくとも2つの反射界面が、ガラスの両面であり、上記判断手段が、ガラスの厚さ、および対物レンズの情報に基づいて判断する手段を含む。
一実施例では、上記の情報が、水浸、ドライおよび油浸などの対物レンズの使用形態、倍率、開口数の少なくとも1つを含む。
好ましい実施例では、上記の判断手段が、利用可能な対物レンズの各々に対する水浸、ドライおよび油浸などの当該対物レンズの使用形態、倍率、開口数の少なくとも1つのデータを当該対物レンズの識別情報とともに収容したテーブルを参照する手段を含む。
本発明の顕微鏡システムは、対物レンズ情報と界面間隔情報により合焦制御を変更させ、観察体に照射するレーザ光の反射界面が複数存在する状況でも安定したピント合わせを行うことができる。
以下、本発明の実施形態と添付図面とにより本発明を詳細に説明する。なお、複数の図面に同じ要素を示す場合には同一の参照符号を付ける。
〔第1の実施形態〕
第1図は、本発明の第1の実施形態による顕微鏡システムの全体構成をす。図1において、顕微鏡システム100は、観察対象S(これは、上記のガラスSg、培養液Scおよび細胞Ssなどをまとめて示したものである)を乗せる固定ステージ1、照明用光源27、平行光生成レンズ28,ミラー29、集光レンズ30、複数の対物レンズ3、これらの対物レンズ3を取り付け回転可能な電動レボルバ2、任意の対物レンズ3を光路中に挿入できるようにレボルバ2を回転させるレボルバ用モータ17、レボルバ2のどの対物レンズ取り付け位置が現在光路中に挿入されているかを検出する為のレボ穴位置検出部18、およびレボルバ2を光軸方向に移動させる焦準用モータ21を備えている。さらに、顕微鏡システム100は、使用者が入力するための操作部23、操作部23からの入力情報とレボ穴位置検出部18からの使用中の対物レンズ3の情報に基づきシステム全体を制御するコントロール部15、コントロール部15からの制御信号に基づいてレボルバ用モータ17を駆動するレボルバ用モータ駆動部16および焦準用モータ21を駆動する焦準用モータ駆動部20を備える。
観察対象Sは、固定ステージ1の上に乗せられ、対物レンズ3で下側から観察できるようになっている。
コントロール部15は周知のCPU回路であり、第2図に示す如く、CPU本体30と、システムを制御するためのプログラムを格納するROM31と、制御に必要なデータを格納するRAM32と、制御信号の入出力を行うI/Oポート33、及びCPUを制御する為に必要な図示しない発振器、アドレスデコーダー等の周知の周辺回路から構成される。このI/Oポート33やデータバス34から、各々の周辺装置の制御を行うことになる。また、コンロトール部15は、システム導入後に発生する種々の設定データが保存できるように、不揮発性メモリ(図示せず)を備えてもよい。
また、操作部23は、各種操作スイッチを備え、AF開始/停止や対物レンズの切り替え等の操作やガラス厚などのAFに関する必要情報の入力を、観察者が行えるようになっている。さらに、操作部23は、JOGダイアル24を備え、これによりレボルバ2の上下移動が容易にできるようにすることが好ましい。
顕微鏡システム100は、オートフォーカス手段として、レーザ駆動部19、基準光源4、コリメートレンズ5、投光側ストッパ6、変更ビームスプリッタ(PBS)7,集光レンズ群8,色差補正レンズ群9、λ/4版10、ダイクロックミラー11、PBS7を通過した戻り光を集光する集光レンズ群12、集光レンズ群12からの光を受光する受光センサ13、受光センサ13の出力を後述のように処理してコントロール部15に渡す信号処理部14、色差補正レンズ群9を光軸方向に動かす色差補正レンズ駆動モータ26、および色差補正レンズ駆動部25を備える。
オートフォーカスに使用される基準光源4としては、赤外線レーザ等の可視外光波長領域の光源が使用される。レーザ駆動部19は、基準光源4の強弱を制御しながら、光源4をパルス点灯させる。基準光源4からのレーザ光は、平行光を保つ為のコリメートレンズ5を通り、光束径の半分を投光側ストッパ6によりカットされる。その後、PBS7でP偏光成分のみが反射され、標本側に導かれる。
集光レンズ群8により一旦集光された光束は、色収差補正レンズ群9を通過する。この色収差補正レンズ群9は、色収差補正レンズ群駆動用モータ26により光軸方向に移動することにより、観察光と赤外線レーザの色収差補正を可能とし、AFを行うとピントのあった目視観察が可能となる。
色収差補正レンズ群9を通過した光は、λ/4板10を通過する時に45°偏光され、ダイクロイックミラー11に入射する。ダイクロイックミラー11では、赤外域のみ反射されるため、レーザ光束は反射される。
反射された光束は、対物レンズ3により観察対象Sにスポット形状の像を形成する。そして、観察対象Sにより反射された光束は、逆に対物レンズ3、ダイクロイックミラー11を通り、λ/4板10を再び通過する時に更に45°偏光され、S偏光成分に切り換わる。さらに、色収差補正レンズ群9、集光レンズ群8を経て、PBS7に入射される。この時、光束は、S偏光成分になっているので、そのままPBS7を透過し、集光レンズ群12を通過した後に受光センサ13に結像する。
受光センサ13は、光軸を中心に設置された2分割フォトダイオードからなる。受光センサ13に結像されたスポットは、観察対象Sが対物レンズ3のピント位置にある場合は、図3Bに示すように、範囲が狭く高い信号強度となり、ピント位置より上側(後ピン位置)にある場合は図3Aのように、Bの範囲に偏った強度分布となり、下側(前ピン位置)にある場合は図3Cのように、Aの範囲に偏った強度分布となり、それぞれ図4(a)に示したセンサ信号に変換される。変換された検出信号は、信号処理部14で、AとBの範囲に分割され、それぞれの範囲における強度の総和が算出される。従って図4(a)に示すように、横軸を対物レンズ3のピント位置に対する観察対象Sの相対位置、縦軸をそれぞれの受光センサに入射する光強度とすると、ピント位置を挟んで左右対称なA,B2つのカーブが検出できる。
この信号はコントロール部15に入力される。コントロール部15は、入力されたA,B信号から、図4(b)に示すような
A+B ・・・・・(1)
及び、(c)に示すような
K・(B−A)/(A+B) ・・・・(2)
を算出する。ただし、Kは、式(2)の値が適当な範囲に収まるような定数である。特に図4(c)の信号は、S字カーブのような特性を示し、その値を評価関数値(以下、Ef値と略す)と称する。図4(b)および(c)は、対物レンズ3の焦点に対する観察対象Sの相対位置により式(1)および(2)の値が変化するようすを示すグラフ(b)および(c)である。コントロール部15はEf値の符号により合焦位置方向を判定する。例えば、図4のP1の位置からAF動作を開始した場合には、Ef値の符号が正であるから、レボルバを下降させる制御を行い、P2の位置からAF動作を開始した場合には、Ef値の符号が負であるから、レボルバを上昇させる制御を行い、最終的にEf値が0となるように合焦制御を行い、観察対象Sを合焦へと導く。
このように、レーザ光が点灯制御され、標本に投影したレーザ光束の反射光を検出する事で、アクティブ型のAF光学系が実現する。
また、観察のための照明光は照明用光源27からレンズ28を通り、ミラー29で反射され、レンズ30で集光された後、観察対象Sを上側から照射する。標本を透過した光は、対物レンズ3を通り、ダイクロイックミラー11を通過して観察光となる。
ここで、対物レンズに水浸対物レンズを用いた場合の観察対象Sに対する赤外線レーザのモデルを図5に示す。図5のように水浸対物レンズでは、水WTとガラスSgとの境界RB1、およびガラスSgと培養液Scとの境界RB2の2カ所でレーザ反射が生じる。ガラスの厚みをdとした場合のS字カーブを図6に示す。図5に示すような水浸対物レンズでは、ガラス厚みdだけ離れた位置に図中のFP1およびFP2のような合焦と判断する位置(ゼロクロス点)が2カ所発生する。そのため、対物レンズ3の焦点がR1dまたはR1uの位置からAF動作を開始すると合焦位置はFP1の位置となり、位置R2d、R2uからAF動作を開始すると合焦位置はFP2の位置となり、AF開始位置により合焦位置が変化することになる。
すなわち図5中の細胞Ssを観察する場合には、ガラスSgと培養液Scとの界面であるレーザ反射面RB2に対するAFが必要となり、以下の方法が考えられる。
(a)焦点位置がR2dまたはR2uの点からAF動作を開始し、レーザ反射面RB2に合焦させる。
(b)焦点位置がR1dまたはR1uの点からAF動作を開始し、一旦、レーザ反射面RB1に合焦させてから、レーザ反射面RB2に合焦させる。
これらの2つの方法が挙げられるが、いずれにしてもAFによる合焦位置を安定させるためにはAF開始位置(R1d、R1u、R2d、R2u)を特定しなければならない。
本発明のAF制御では、AF開始位置を図7のようなフローを用いて必ずR2uまたはR1dの位置からAFを行い、レーザ反射面RB2またはレーザ反射面RB1に合焦させることが可能となる。図7Aは必ずR1dの位置からAF動作を行う場合の制御を示したものである。
図7Aにおいて、AF動作が開始されると、対物レンズをシステムの最下限まで下降させる(S1)。対物レンズ3を最下限まで下降させれば必ずR1dの範囲となる。そこでEf値の符号に応じて対物レンズ3を駆動し(この例では、Ef値は負であるから対物レンズを上昇させる)(S2)、Ef値が0となるまで対物レンズを駆動し(S3)、AFを終了する。これにより、対物レンズ3のピント位置は反射面RB1上に設定される。
一方、図7BはAF開始位置を必ずR2uの位置からAFを行う場合の制御を示したものである。AF動作が開始されると、対物レンズ3をシステムの最上限まで上昇させる(S11)。対物レンズ3を最上限まで上昇させれば必ずR2uの範囲となる。そこでEf値の符号に応じて対物レンズを駆動し(この例では、Ef値が正なので対物レンズ3を下降させる)(S12)、Ef値が0となるまで対物レンズを駆動し(S13)、AFを終了する。これにより、対物レンズ3のピント位置は反射面RB2上に設定される。
上記のような制御を行うことにより、合焦させる反射界面RB1またはRB2の特定が可能となる。
また、対物レンズ3の焦点位置を上限または下限のどちらに駆動するかの判定は、対物レンズが観察体に近づける範囲のリミット(上限リミット)が設定されている場合には、対物レンズと観察体が衝突する可能性が低いため、より着目点に近い最上限に移動し、上限リミットが設定されていない場合には、対物レンズと観察体が衝突する可能性があるため、最下限に移動する。したがって、図7Bの処理を可能とするため、対物レンズの上限をROM31または図示しない不揮発性メモリに保存しておくことが好ましい。
図7Aの処理により反射面RB1を特定した場合は、ガラスの厚みdより僅かに短い距離だけ対物レンズ3を移動させて、再び合焦制御を行って反射面RB2に合焦してもよいし、反射面RB1から対物レンズ3を上昇させながらEf値が負から正に変化する点を探してもよい。
以上のように構成・制御される本発明の顕微鏡システムは、水浸対物レンズでボトムシャーレを観察する場合などにおける水−ガラス、ガラス−培養液の複数反射界面をもち、合焦と判断する界面が複数存在する観察体においても、オートフォーカス開始位置を変更する制御を行うことにより、安定したピントあわせを行うことが可能となる。
また本実施例の顕微鏡システムは、対物レンズを上下させる機構となっているが、これをステージが上下する顕微鏡であっても同様の効果を得ることが可能であり、操作部およびコントローラをコンピュータに置き換えても同様の効果を得ることが可能である。
さらに本実施例では水浸対物レンズを用いた場合に生じる水−ガラス、ガラス−培養液の複数反射面に関して記載したが、これをドライ対物レンズで生じる空気−ガラス、ガラス−培養液の複数反射面でも同様の制御でピント合わせを安定させることができ、例えば培養液中に別の観察容器があるような3つ以上の反射面をもつ観察体でもその反射面の最外郭をAF開始位置とすることで合焦位置を安定させることが可能である。
本実施例においては、複数反射面をもち、合焦と判断する界面が複数存在する観察体においても、オートフォーカス開始位置を変更する制御を行うことにより、安定したピントあわせを行うという本発明の技術思想から逸脱することなく、種々の変形が可能である。
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態による顕微鏡システムのハードウェア構成は、第1実施例と同様のため省略し、本実施形態の特徴である観察体のサーチ範囲制御に対する説明を行う。
サーチ範囲とは予め観察者が入力するおおよその合焦位置範囲であり、例えば観察体を交換した際のガラス厚みのばらつきや周囲温度変化による合焦位置の変化を考慮して設定され、この設定された領域において合焦制御を行うことになる。すなわち図6のように複数の合焦点をもつ場合に、サーチ範囲をそれぞれの合焦点付近のみとなるように設定すれば、ピント合わせは安定することになる。
しかし、第1の実施形態に関連して説明した例ように複数の反射界面(BR1およびBR2)が存在する場合でも、図1に示したアクティブAF光学系(斜線部分)により、全ての反射界面が図6に示したようなゼロクロスポイントとして検出できるとは限らない。
ゼロクロスが複数存在するか否かは、このガラス厚と予め設定された対物レンズパラメータのZ方向の光強度分布によって予測できるものである。例えば、オイル対物レンズを用いた場合にはゼロクロスは1つとなり、水浸・ドライ対物レンズでは複数発生する可能性がある。また、対物レンズに関しては、倍率、NAが大きいほど、瞳径が小さいほど輝度分布のZ方向範囲が狭くなるため、複数発生しやすい。このような対物レンズ3の例を図10に示す。図10は、各対物レンズにおけるレーザ反射光の強度分布範囲±Pz[μm]を示す。例えば、水浸対物レンズAでは、レーザ反射光が水−ガラス、ガラス−水の界面から±50[μm]の範囲で受光センサに入射されることを示している。
たとえば、図5のように水浸対物レンズを用いてガラス厚dを観察する場合には、図5、6のように複数のゼロクロスが発生する。しかし、図9のようにガラス厚が非常に小さい場合にはそれぞれの反射点が分離されず、ゼロクロスは1つとなる。図9において、対物レンズ3の焦点が第1の反射界面RB1(例えば、水とガラスとの境界)の近傍にある時のA範囲信号およびB範囲信号をそれぞれA1およびB1とし、対物レンズ3の焦点が第2の反射界面RB2(例えば、ガラスと培養液との境界)の近傍にある時のA範囲信号およびB範囲信号をそれぞれA2およびB2とした場合、A範囲信号A1およびA2どうしも、B範囲信号B1およびB2どうしも、互いに接近して分離しないので、式(2)による合成信号は、ゼロクロスは唯一となる。
また、図12は、ガラス厚み0.17[mm]のボトムディッシュの観察体をドライ対物レンズD(20倍)で観察した場合のサーチ範囲のモデルである。表1のようにドライ対物レンズDではガラス−空気の反射光分布が±200[um]であり、同図のようにガラス−培養液のレーザ反射分布に干渉するため、同図のように0.17[mm]の厚さのガラスにおいて、ガラス−培養液の反射光に対して空気−ガラスにおけるレーザ反射光が強度、Z方向の強度分布ともに大きくなり、ガラス−培養液の反射に対するゼロクロスは発生しないため、ゼロクロスポイントは1つとなる。
図8は、本発明により以上の点を考慮したサーチ範囲設定方法のフローを示す図である。図8において、検鏡者は検鏡に用いる対物レンズを設定する(S20)。対物レンズの設定項目は、例えばドライ・オイル・水浸などの対物レンズ種類(対物レンズの使用形態)や対物レンズ倍率、NA(開口数)、瞳径である。しかし、これらの設定項目は対物レンズ名称により既知なので、検鏡者は対物レンズ名称を設定すれば、予め保存されている対物レンズ名称に応じた各パラメータが展開されるように構成することが好ましい。さらに検鏡者は観察体のガラス厚dを入力する(S21)。ここでガラス厚dは、S字カーブが合焦判定位置であるゼロクロスが複数発生するか否かを判定するために用いるパラメータである。次に、観察者が着目する観察部位(通常は、反射界面RB2またはRB2より上方)を設定する(S22)。ここで、アクティブAF動作で検出可能な合焦点は唯一か否かを判断する(S23)。
ステップS23の判断がNOの場合(合焦点が複数の場合)とは、図11Aに示すような場合である。図11Aは、検鏡者により設定されたボトムディッシュの観察体Ssを厚さ0.17[mm]のガラスSgと水浸対物レンズB(60倍)で観察する場合のサーチ範囲のモデルを示す。図11Bは、この時のサーチ範囲の決定方法を説明するためのEf値のグラフである。図10に示した水浸対物レンズB(60倍)の場合、反射光の分布は±30ミクロンであるから、ガラス厚0.17[mm]に対して互いの界面からの干渉はなく、図のように0.17[mm]厚のガラスにおいてゼロクロスは2カ所発生すると予測する。図11Bから分かるように、ガラス厚dが反射強度分布範囲(即ち、2xPz)より大きければ、ゼロクロスは2カ所発生する。概して、比較的厚いガラスと浸水対物レンズを用いると、ゼロクロスは2カ所発生する。また、比較的薄いガラスとドライ物レンズを用いると、ゼロクロスは1つのみとなる。
このように、ステップS23の判断がNOの場合(合焦点が複数の場合)、サーチ幅の上限は0.17[mm]−30[μm]と計算され、0.14[mm]となるが(実際にはS字カーブのゼロクロス周辺を考慮する必要があるが実測的に非常に小さいので本実施例では無視する)、現在の焦点に最も近い反射界面を中心とするサーチ範囲を設定し(S30)、その反射界面に一旦合焦させ、ステップS22において検鏡者が設定した観察部位に最も近い反射界面(図11の例では、反射界面RB2)を中心位置とする±Pzのサーチ範囲Zが決定される(S31)。サーチ幅Zが最大サーチ範囲幅以下となっているのは、必要以上にサーチ幅を広くすると無駄に合焦時間を要したり、反射点B’からの反射光の影響を十分なくすためである。このサーチ範囲ZにおいてAFを行えばサーチ範囲Z領域における合焦点のみを検出することになるので複数の反射界面が存在する観察体であっても確実にピント合わせが可能となる。 一方、ステップS23の判断がYESの場合(合焦点が唯一の場合)、最大サーチ幅はゼロクロスポイントが1つしかないので、合焦時間の効率化を考慮した上で適当な値が設定される。即ち、上記の唯一の合焦点(即ち、反射界面RB1)に対するサーチ範囲として反射界面RB1を中心として±Pzの範囲を設定する(S24)。そして、唯一の合焦点(反射界面RB1)からガラス厚dだけ上方へ移動した点を観察部位とする(S25)。あるいは、唯一の合焦点(反射界面RB1)からガラス厚dだけ上方へ移動した点を中心とする±Pzの範囲をサーチ範囲と設定して、パッシブAF処理を行ってもよい。ステップS24で求めたサーチ範囲においてAF動作を開始するとサーチ範囲における合焦点を検出することになるので確実にピント合わせが可能となる。つまり、合焦点が唯一の場合、ステップS24で設定されたサーチ範囲から反射界面RB1を特定したのち、RB1からdだけ対物レンズ3を上方に移動させて観察するか、もしくはRB1からdだけ対物レンズ3を上方に移動させた点から上方にパッシプAFで合焦動作を行ってもよい。
以上の例では、反射界面が2の場合に限って説明したが、3以上の場合にも本発明の技術思想を応用することが可能である。例えば、反射界面が3つで、それぞれに対応するゼロクロスがある場合は、対物レンズ3の現在の焦点が最も近い、反射界面をまず特定し、特定した反射界面から反射界面間の距離を用いて観察部位に最も近い反射界面の位置を高精度に予測することができる。
また、反射界面が3つで、S字カーブにゼロクロスが1つしかない場合、ゼロクロス点(に対応する反射界面)の前後に±Pzのサーチ範囲を設定したのち、ゼロクロス点に対応する反射界面から反射界面間の距離を用いて観察部位に最も近い反射界面の位置を高精度に予測することができる。
以上のように構成・制御される本発明の顕微鏡システムは、対物レンズの種類(使用形態)とガラスの厚みなどの界面間隔情報から予測されるS字カーブに基づいて、誤動作しないオートフォーカスのサーチ範囲を決定することができる。したがって反射界面が複数存在する観察体においても、安定したピントあわせを行うことが可能となる。
また本実施形態の標本サーチ範囲は反射界面が単独となるような例を示したが、図11のように複数の反射界面を含む領域として、実施形態1のAF開始位置を決定する手段と組み合わせてサーチ範囲の端としてピント合わせを安定させてもよい。その際に最終的な観察箇所として細胞が存在するレーザ反射面BR2に合焦させる場合には、レーザ反射面BR1に合焦させ、ガラス厚みdを既知として、レーザ反射面BR1に合焦させた後、ガラス厚みd分だけ移動させ、再び合焦制御を行う方法やレーザ反射面BR1に合焦させた後、Ef値が再び負から正へと変化する位置まで対物レンズを駆動して、レーザ反射面2に合焦させるなどが可能である。
さらに、本実施形態のサーチ範囲の決定は、予め実験で求めた値としたが、これをAF実行前処理としてS字カーブを一旦取得してから最適化すれば、計算上ゼロクロスが複数発生するか否かの微妙なガラス厚や対物レンズ情報においても確実にAFを行うことが可能となる。
また、以上述べた実施形態では、観察体を積載あるいは封入する物の例として、ガラスボトムディッシュ(ケース底面がガラスとなっている観察体封入ケース)を用いたが、これを材質をプラスティックに変えても、その形状を変えても本発明に対する影響は皆無である。要するに、観察体を積載あるいは封入する物は、透明で観察に適した部材であればよい。
以上は、本発明の説明のために実施形態を掲げたに過ぎない。したがって、本発明の技術思想または原理に沿って上述の実施形態に種々の変更、修正または追加を行うことは、当業者には容易である。
なお、特許請求の範囲には種々の「顕微鏡オートフォーカスシステム」を記したが、これらに対応する顕微鏡オートフォーカス方法も実施可能であることは、当業者には明らかである。顕微鏡オートフォーカス方法の例を次に掲げる。
(付記1)少なくとも2つの反射界面をもつ観察体を乗せるステージと、対物レンズと、前記ステージと前記対物レンズとの光軸に沿った相対距離を変化させる手段と、前記変化を少なくともアクティブオートフォーカス方式により制御するオートフォーカス手段とを備えた顕微鏡システムにおいて、効率的に焦点を決定する顕微鏡オートフォーカス方法であり、
前記の少なくとも2つの反射界面の間にある媒体の厚み情報と前記対物レンズの対物レンズ情報により前記制御の方法を変更する制御方法変更ステップを含むことを特徴とする顕微鏡オートフォーカス方法。
(付記2)
前記制御方法変更ステップは、
前記の少なくとも2つの反射界面の間にある媒体の厚み情報を記録するステップと、
前記対物レンズの可動範囲を定義する第1および第2の限界位置を予め設定し記録するステップと、
前記対物レンズの焦点が前記の少なくとも2つの反射界面で挟まれた領域の外側にある場合、前記第1および第2の限界位置のうち近い方の限界位置に前記対物レンズを一度移動させてから、アクティブオートフォーカス動作により、現在の焦点位置から最も近い最近反射界面まで対物レンズを移動させるステップと、
利用者に観察部位を入力させるステップと、
前記観察部位に最も近い反射界面が前記対物レンズの異動先である反射界面と異なる場合、前記厚み情報のうち必要な情報を用いて、前記対物レンズを前記観察部位に最も近い反射界面まで移動させるステップとを含むことを特徴とする付記1記載の顕微鏡オートフォーカス方法。
(付記3) 前記の少なくとも2つの反射界面のうち前記オートフォーカス動作により検出可能なものが唯一であるか否かを判断する判断ステップと、
前記オートフォーカス動作により検出可能な反射界面が唯一である場合、前記アクティブオートフォーカス動作により前記唯一の反射界面に合焦させるステップと、
前記厚み情報のうち必要な情報を用いて、前記対物レンズを現在の位置から前記観察部位に最も近い反射界面まで移動させるステップとをさらに含むことを特徴とする付記1または2記載の顕微鏡オートフォーカス方法。
(付記4) 前記アクティブオートフォーカス動作により検出可能な反射界面が唯一でない場合、現在の焦点位置に最も近い最近反射界面を中心とするサーチ範囲を決定するステップと、
前記サーチ範囲で前記アクティブオートフォーカス動作により、前記最近反射界面に合焦させるステップと、
前記厚み情報のうち必要な情報を用いて、前記対物レンズを現在の位置から前記観察部位に最も近い反射界面まで移動させるステップとをさらに含むことを特徴とする付記3記載の顕微鏡オートフォーカス方法。
(付記5) 前記の少なくとも2つの反射界面が、観察体を積載または封入した透明な保持部材の両面であり、
前記判断ステップが、前記保持部材の厚さ、および各反射界面における反射強度分布範囲に基づいて判断するステップを含むことを特徴とする付記3または4記載の顕微鏡オートフォーカス方法。
(付記6) 前記の少なくとも2つの反射界面が、保持部材の両面であり、
前記判断ステップが、前記保持部材の厚さ、および前記対物レンズ情報に基づいて判断するステップを含むことを特徴とする付記3または4記載の顕微鏡オートフォーカス方法。
(付記7) 前記対物レンズ情報が、水浸、ドライおよび油浸などの前記対物レンズの使用形態、倍率、開口数の少なくとも1つを含むことを特徴とする付記1,2、3または6記載の顕微鏡オートフォーカス方法。
(付記8) 前記判断ステップが、利用可能な対物レンズの各々に対する水浸、ドライおよび油浸などの当該対物レンズの使用形態、倍率、開口数の少なくとも1つのデータを当該対物レンズの識別情報とともに収容したテーブルを参照するステップを含むことを特徴とする付記6記載の顕微鏡オートフォーカス方法。
本発明の第1の実施形態による顕微鏡システムの全体構成を示す構成図である。 図1のコントロール部15の一実施例を示すブロック図である。 後ピン位置の場合の受光センサ上でのレーザスポットを示す図。 合焦位置の場合の受光センサ上でのレーザスポットを示す図。 前ピン位置の場合の受光センサ上でのレーザスポットを示す図。 対物レンズ3の焦点と標本Sとの相対位置と受光センサ対の出力信号AおよびB、和信号A+Bならびに正規化差信号(B−A)/(A+B)との関係をそれぞれ示すグラフである。 対物レンズ3に水浸対物レンズを用いた場合の観察対象Sに対する赤外線レーザのモデルを示す図である。 図5のモデルにおける受光センサ対の出力信号AおよびB、ならびに正規化差信号(B−A)/(A+B)のグラフである。 本発明の第1の実施形態により前ピン位置からAF動作を行うフローチャートである。 本発明の第1の実施形態により後ピン位置からAF動作を行うフローチャートである。 本発明の第2の実施形態により対物レンズの使用形態およびガラスの厚みからサーチ範囲を決定するフローチャートである。 複数の反射界面が存在しても、レンズの厚さdが薄いためにゼロクロスが1つしか現れない場合の受光センサ対の出力信号AおよびB、ならびに正規化差信号(B−A)/(A+B)のグラフである。 対物レンズの種類とレーザ反射光の強度分布範囲±Pz[μm]との関係を示す表である。 複数の反射界面が存在するために反射界面付近のようすを示す図である。 複数の反射界面が存在するために反射界面に対応したゼロクロスが出現する場合の受光センサ対の出力信号AおよびB、ならびに正規化差信号(B−A)/(A+B)のグラフである。 複数の反射界面が存在するが、一方の強度分布範囲が広いため他方の強度分布範囲が吸収されてゼロクロスが1つしか現れない場合の受光センサ対の出力信号AおよびB、ならびに正規化差信号(B−A)/(A+B)のグラフである。 オイル対物レンズを用いた従来技術による顕微鏡オートフォーカスのモデルである。 対物レンズ3に水(WT)浸対物レンズを用いた場合のモデルである。
符号の説明
1 ステージ
2 リボルバ
3 対物レンズ
4 基準光源
5 コリメートレンズ
6 投光側ストッパ
7 変更ビームスプリッタ(PBS)
8 集光レンズ群
9 色差補正レンズ群
10 λ/4版
11 ダイクロックミラー
12 集光レンズ群
13 受光センサ
14 信号処理部
15 コントロール部
16 レボルバ用モータ駆動部
17 レボルバ用モータ
18 レボ穴位置検出部
19 レーザ駆動部
20 焦準用モータ駆動部
21 焦準用モータ
23 操作部
24 JOGダイヤル
25 色差補正レンズ駆動部
26 色差補正レンズ駆動モータ
30 CPU本体30
31 ROM31
32 RAM32
34 データバス
100 顕微鏡システム

Claims (9)

  1. 少なくとも2つの反射界面をもつ観察体を乗せるステージと、対物レンズと、前記ステージと前記対物レンズとの光軸に沿った相対距離を変化させる手段とを備えた顕微鏡システムにおいて、少なくともアクティブオートフォーカス方式により前記変化を制御する顕微鏡オートフォーカスシステムであり、
    前記の少なくとも2つの反射界面の間にある媒体の厚み情報と前記対物レンズの対物レンズ情報により前記制御の方法を変更する制御方法変更手段を含むことを特徴とする顕微鏡オートフォーカスシステム。
  2. 前記制御方法変更手段は、
    前記の少なくとも2つの反射界面の間にある媒体の厚み情報を格納する手段と、
    前記対物レンズの可動範囲を定義する第1および第2の限界位置を格納する手段と、
    前記対物レンズの焦点が前記の少なくとも2つの反射界面で挟まれた領域の外側にある場合、前記第1および第2の限界位置のうち近い方の限界位置に前記対物レンズを一度移動させてから、アクティブオートフォーカス動作により、現在の焦点位置から最も近い最近反射界面まで対物レンズを移動させる手段と、
    利用者が観察部位を入力することを可能とする手段と、
    前記観察部位に最も近い反射界面が前記対物レンズの異動先である反射界面と異なる場合、前記厚み情報のうち必要な情報を用いて、前記対物レンズを前記観察部位に最も近い反射界面まで移動させる手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の顕微鏡オートフォーカスシステム。
  3. 前記の少なくとも2つの反射界面のうち前記オートフォーカス動作により検出可能なものが唯一であるか否かを判断する判断手段と、
    前記オートフォーカス動作により検出可能な反射界面が唯一である場合、前記アクティブオートフォーカス動作により前記唯一の反射界面に合焦させる手段と、
    前記厚み情報のうち必要な情報を用いて、前記対物レンズを現在の位置から前記観察部位に最も近い反射界面まで移動させる手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1または2記載の顕微鏡オートフォーカスシステム。
  4. 前記アクティブオートフォーカス動作により検出可能な反射界面が唯一でない場合、現在の焦点位置に最も近い最近反射界面を中心とするサーチ範囲を決定する手段と、
    前記サーチ範囲で前記アクティブオートフォーカス動作により、前記最近反射界面に合焦させる手段と、
    前記厚み情報のうち必要な情報を用いて、前記対物レンズを現在の位置から前記観察部位に最も近い反射界面まで移動させる手段とをさらに含むことを特徴とする請求項3記載の顕微鏡オートフォーカスシステム。
  5. 前記の少なくとも2つの反射界面が、保持部材の両面であり、
    前記判断手段が、前記保持部材の厚さ、および各反射界面における反射強度分布範囲に基づいて判断する手段を含むことを特徴とする請求項3または4記載の顕微鏡オートフォーカスシステム。
  6. 前記の少なくとも2つの反射界面が、保持部材の両面であり、
    前記判断手段が、前記保持部材の厚さ、および前記対物レンズ情報に基づいて判断する手段を含むことを特徴とする請求項3または4記載の顕微鏡オートフォーカスシステム。
  7. 前記対物レンズ情報が、水浸、ドライおよび油浸などの前記対物レンズの使用形態、倍率、開口数の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項6記載の顕微鏡オートフォーカスシステム。
  8. 利用可能な対物レンズの各々に対する水浸、ドライおよび油浸などの当該対物レンズの使用形態、倍率、開口数の少なくとも1つのデータを当該対物レンズの識別情報とともに収容したテーブルをさらに備え、
    前記判断ステップが、前記テーブルを参照するステップを含むことを特徴とする請求項6記載の顕微鏡オートフォーカスシステム。
  9. 請求項1乃至8の何れか一項に記載の顕微鏡オートフォーカスシステムを備えたことを特徴とする顕微鏡システム。
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