JP2006002476A - 引き戸ユニットおよび引き戸ユニットの組立方法 - Google Patents

引き戸ユニットおよび引き戸ユニットの組立方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 強度を確保し、かつ、引き戸の取付けまたは取外し作業が容易にできる引き戸ユニットおよび引き戸ユニットの組立方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 左右一対の戸先側縦枠21および戸尻側縦枠22と上下の横枠とから方形枠状に形成された外枠と、この外枠の前後方向両側に接合される一対の中枠3,3と、この中枠3の戸先側面(補強材取付部32)に中枠3に沿って取り付けられる補強材4と、外枠内を摺動する引き戸5と、を有し、戸尻側縦枠22から中枠3までの外枠内空間に戸袋7を形成し、補強材4から戸先側縦枠21までに出入口8としての開口部を形成する引き戸ユニット1であって、中枠3と戸先側縦枠21までの間隔L1が引き戸5の横長さ以上であり、補強材4は、引き戸5の戸先5aが戸先側縦枠21に当接した状態にあるとき、引き戸5の戸尻5bを被覆していることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、建物に設置される引き戸ユニットおよび引き戸ユニットの組立方法に関するものである。
近年、ユニバーサルデザインの観点から、開閉が容易な引き戸が注目を浴びている。
一般に、引き戸ユニットには、引き戸の片面側にのみ壁ボードを設置し、その反対側は開放した片面タイプの戸袋を有するものがあるほか、引き戸の両面側を壁ボードで覆う両面タイプの戸袋を有するものがある(例えば、特許文献1参照)。両面タイプの戸袋を有する引き戸ユニットは、片側に戸袋が露出することがないことからデザイン性も良く、また、戸袋の向きによる使い勝手の制約もないことから、各部屋の間仕切りとして活用されつつある。
特許文献1に記載の引き戸ユニットでは、まず、建物の開口部に設置された引き戸枠の両側から、引き戸枠の略半分の大きさに形成された壁ボードを貼り付けて、この壁ボード間の空間を戸袋としている。そして、引き戸は、引き戸枠の開口部分(つまり出入口になる部分)より横方向に長いため、引き戸を引き戸枠内に設置するときは、開口部分から戸袋に対して斜めに挿入しながら、嵌め込むようになっている。
特開平10−46923号公報(段落0009,0018、図2)
しかしながら、前記従来技術の引き戸ユニットでは、引き戸を戸袋に対して斜めに挿入するため、引き戸枠に引っ掛けて傷つけるおそれがあった。また、引き戸をメンテナンスする際も、戸袋から斜め向きに引き出すように外すため、同様に、引き戸を引き戸枠で傷つけるおそれがあった。そのため、引き戸の設置や取り外しは慎重に行う必要があり、手間がかかるという問題があった。
この点、設置に関しては、予め引き戸を設置した状態の引き戸枠を建物に取り付ける方法も考えられる。しかし、引き戸枠を建物に取り付けてからでないと壁ボードを貼り付けられない関係上、この方法では、引き戸枠に壁ボードを貼り付ける作業中に引き戸を傷つけるおそれがあった。
また、前記従来技術の引き戸ユニットでは、引き戸ユニットに貼る壁ボードの出っ張りを防止すべく、壁ボードの厚みを薄くしているが、薄くした分の強度対策がされておらず、強度不足の問題があった。
そこで、本発明では、強度を確保し、かつ、引き戸の取付けまたは取外し作業が容易にできる引き戸ユニットおよび引き戸ユニットの組立方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、左右一対の戸先側縦枠および戸尻側縦枠と上下の横枠とから方形枠状に形成された外枠と、この外枠の前後方向両側に接合される一対の中枠と、この中枠の戸先側面に前記中枠に沿って取り付けられる補強材と、前記外枠内を摺動する引き戸と、を有し、前記戸尻側縦枠から前記中枠までの前記外枠内空間に戸袋を形成し、前記補強材から前記戸先側縦枠までに出入口としての開口部を形成する引き戸ユニットであって、前記中枠と前記戸先側縦枠までの間隔が前記引き戸の横長さ以上であり、前記補強材は、前記引き戸の戸先が前記戸先側縦枠に当接した状態にあるとき、前記引き戸の戸尻を被覆していることを特徴とする。
請求項1に記載の引き戸ユニットでは、中枠の戸先側面に補強材が別部材として取り付けられている点に最大の特徴がある。
まず、外枠と中枠が設けられていることで、この中枠と戸尻側縦枠間を連結するように戸袋用の壁ボードを貼り付けることができる。
そして、中枠と補強材は別々に構成されているので、この補強材を中枠に取り付ける前、つまり、補強材が取り付けられていない分、出入口側に引き戸の横長さ以上の開口があるときに、引き戸を開口部正面に向けた状態で外枠内に設置することができる。また、その後、補強材を中枠に取り付けて、引き戸の戸先が戸先側縦枠に当接した状態にあるとき、つまり、引き戸が閉じられているときに、引き戸の戸尻を被覆して、補強材と戸先側縦枠間に形成される出入口の開口部を適度に調節している。
従って、壁ボードの貼り付け等内装作業後に引き戸を設置できるので、引き戸を傷つけることがない。また、引き戸を正面に向けて取り付けることができるので、取付作業を容易にすることができる。さらに、補強材を取り付けることで、外枠の補強をすることができるため、貼り付ける壁ボードの壁厚を薄くできる。また、出入口の開口部を適度に調節できる。そして、中枠から補強材を取り外すことで、出入口の開口部が大きくなるので、引き戸の取り外し、メンテナンスも容易にできる。
なお、中枠に補強材を取り付ける手段としては、両面テープ、接着剤等の手段がある。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の引き戸ユニットにおいて、前記補強材および前記中枠に嵌合するカバー部材が設けられていることを特徴とする。
請求項2に係る引き戸ユニットによれば、補強材および中枠にカバー部材を嵌合することで、互いの取付強度を確保することができるとともに、見栄えも良くすることができる。
請求項3に係る発明は、左右一対の戸先側縦枠および戸尻側縦枠と上下の横枠とから方形枠状に形成された外枠と、この外枠の前後方向両側に接合される一対の中枠と、この中枠の戸先側面に前記中枠に沿って取り付けられる補強材と、前記外枠内を摺動する引き戸と、を有し、前記戸尻側縦枠から前記中枠までの前記外枠内空間に戸袋を形成し、前記補強材から前記戸先側縦枠までに出入口としての開口部を形成する引き戸ユニットであって、前記戸先側縦枠は、前記引き戸の戸先が当接する側に形成される凹部と、この凹部に着脱自在な嵌入部材とを有し、前記凹部から前記補強材までの間隔が前記引き戸の横長さ以上であり、前記凹部に嵌入された嵌入部材と前記補強材までの間隔が前記引き戸の横長さ以下であることを特徴とする。
請求項3に係る引き戸ユニットによれば、外枠と中枠が設けられていることで、この中枠と戸尻側縦枠間を連結するように戸袋用の壁ボードを貼り付けることができる。そして、引き戸を外枠内に設置した後、補強材を中枠に取り付けることができるほか、補強材を中枠に取り付けた後であっても、引き戸の戸先側縦枠に凹部が設けられているため、引き戸をこの凹部に挿入しながら外枠内に設置することができる。また、引き戸を設置した後、凹部に嵌入部材を装着する。このとき、引き戸の戸先が嵌入部材に当接するときは、嵌入部材と補強材までの間隔が引き戸の横長さ以下であることから、引き戸は出入口の開口部を必ず覆うことができる。また、引き戸のメンテナンス時は、嵌入部材を取り外し、凹部に引き戸を挿入しながら、戸尻側を外側に引き出すことで引き戸を外枠内から取り外すことが容易にできる。
請求項4に係る発明は、左右一対の戸先側縦枠および戸尻側縦枠と上下の横枠とから方形枠状に形成された外枠と、この外枠の前後方向両側に接合される一対の中枠と、この中枠の戸先側面に前記中枠に沿って取り付けられる補強材と、前記外枠内を摺動する引き戸と、を有し、前記戸尻側縦枠から前記中枠までの前記外枠内空間に戸袋を形成し、前記補強材から前記戸先側縦枠までに出入口としての開口部を形成し、前記中枠と前記戸先側縦枠までの間隔が前記引き戸の横長さ以上であり、前記補強材は、前記引き戸の戸先が前記戸先側縦枠に当接した状態にあるとき、前記引き戸の戸尻を被覆する引き戸ユニットの組立方法であって、前記外枠に前記中枠を接合する工程と、前記戸尻側縦枠から前記中枠まで壁ボードを連結する工程と、前記開口部に対して正面を向けた状態で前記引き戸を前記外枠内に設置する工程と、前記中枠の戸先側面に前記中枠に沿って補強材を取り付ける工程と、を有することを特徴とする。
請求項4に係る引き戸ユニットの組立方法によれば、まず、中枠が接合された外枠に、この中枠と戸尻側縦枠間に壁ボードを連結し、壁ボード間に戸袋を形成する。そして、補強材を中枠に取り付ける前、つまり、補強材が取り付けられていない分、出入口側に引き戸の横長さ以上の開口があるときに、引き戸を出入口正面に向けた状態で外枠内に設置する。その後、補強材を中枠に取り付けて、引き戸の戸先が戸先側縦枠に当接した状態にあるとき、つまり、引き戸が閉じられているときに、引き戸の戸尻を被覆して、補強材と戸先側縦枠間に形成される出入口の開口部を適度に調節する。
従って、壁ボードの貼り付け等内装作業後に引き戸を設置できるので、引き戸を傷つけることがない。また、引き戸を正面に向けて取り付けることができるので、取付作業を容易にすることができる。さらに、補強材を取り付けることで、外枠の補強をすることができるため、貼り付ける壁ボードの壁厚を薄くできる。また、出入口の開口部を適度に調節できる。そして、中枠から補強材を取り外すことで、出入口の開口部が大きくなるので、引き戸の取り外し、メンテナンスも容易にできる。
なお、中枠に補強材を取り付ける手段としては、両面テープ、接着剤等の手段がある。
本発明に係る引き戸ユニットおよびその組立方法によれば、壁ボードの貼り付け等内装を仕上げた後、引き戸を容易に取り付けられるので、引き戸等の建具が施工中に傷つくこともなく、各枠の養生も不要で、ローコストの施工が可能となる。また、補強材を取り付けることで、強度も確保することができるため、貼り付ける壁ボードの壁厚も薄くできる。さらに、請求項1および請求項2に係る引き戸ユニットでは、補強材を取り外すことで、出入口の開口部を大きくし、容易に引き戸を取り外すことができる。また、請求項3に係る引き戸ユニットでは、嵌入部材を取り外すことで、容易に引き戸を取り外すことができる。
次に、本発明の第1の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係る引き戸ユニットの一部破断斜視図である。なお、図1に示す、建物に取り付けられるときの引き戸ユニットの状態を基準に、前後左右の方向を定め、以下、説明するものとする。
図1に示すように、本実施形態に係る引き戸ユニット1は、方形枠状に形成された外枠2と、この外枠2の前後方向両側に接合される一対の中枠3,3と、この中枠3の戸先側面に取り付けられる補強材4と、外枠2の枠内を移動する上吊式の引き戸5とを備えて構成されている。そして、外枠2の両側には、壁ボード6,6が貼り付けられており、外枠2と壁ボード6で囲まれた空間が、引き戸5を収納するための戸袋7となっている。また、外枠2内の壁ボード6,6で囲われない開口部側は、出入口8(図2参照)となっている。なお、出入口8側が引き戸5の「戸先5a側」であり、戸袋7側が「戸尻5b側」である。
外枠2は、壁ボード6等を支える骨組体であり、左右に配列された戸先側縦枠21および戸尻側縦枠22と、この戸先側縦枠21と戸尻側縦枠22の上端部間に連結される上横枠23と、下端部間に連結される下横枠24とから構成される。
図2は、本発明に係る引き戸ユニットの平面断面図である。
戸先側縦枠21は、鉛直に立設される長尺角パイプ状の下地材21aと、この下地材21aに外嵌するコ字状部材21bと、下地材21aの引き戸5側に固定されるドア枠21cとから構成され、下地材21aおよびコ字状部材21bの正面側および背面側には壁ボード6A,6Aが取り付けられる。また、ドア枠21cの幅方向中央から少しずれた位置に、ドア枠21cと段差を有する光漏れ防止部材21dがドア枠21cの全長に亘って取り付けられており、引き戸5がドア枠21cに当接したとき、引き戸ユニット1で仕切られた各部屋に互いの光が漏れないようになっている。なお、下地材21aの正面側および背面側には、壁ボード6A,6Aが取り付けられている。
戸尻側縦枠22は、前記戸先側縦枠21と所定間隔を空けて鉛直に立設される部材である。戸尻側縦枠22は、長尺角パイプ状の下地材22aと、この下地材22aに溶接される部材22bとから構成される。部材22bは、断面略コ字状の長尺部材であり、下地材22aとともに、後記する壁ボード6を支持する。また、部材22bの内側にはゴム部材22cが接着されており、このゴム部材22cは引き戸5の戸尻側の戸当たりを緩衝するようになっている。
図3は、本発明に係る引き戸ユニットの側面断面図である。
図3に示すように、上横枠23は、断面略コ字状の下地材23aと、下地材23aの下部に強固に溶接される取付部材23bとから構成される。下地材23aは開口側が上を向くように、図示しない建物の天井側に取り付けられている。そして、取付部材23bの下部にはレール23cが公知の手段で取り付けられ、このレール23cに沿って後記する引き戸5が摺動できるようになっている。
下横枠24は、断面略コ字状の長尺部材である。下横枠24は、図示しない建物の床面側に、開口側が上を向いた状態で、前記上横枠23と平行に、かつ対峙するように取り付けられている。また、下横枠24の正面側および背面側には、後記する壁ボード6を貼り付ける際、隙間が生じないようにするための平板24a,24aがそれぞれ溶接されている。なお、床面への固定方法は、釘打ち、ビス止め、接着等、種々の手段を用いることができる。
再び図2に戻って示すように、中枠3は、外枠2の正面側と背面側に、一対取り付けられており、外枠2を補強している。中枠3は、その上端部および下端部が外枠2の上横枠23および下横枠24(図1参照)にそれぞれ溶接される接合部31と、その接合部31から外向き、かつ直角に立ち上がった補強材取付部32とから、断面略L字状に形成される長尺部材である。外枠2に対して中枠3を取り付けるときは、補強材取付部32と前記ドア枠21cの間の間隔L1が、引き戸5の横長さ以上(好ましくは、横長さと略同一の長さ)になるように、かつ、補強材取付部32が接合部31より戸先5a側に位置するように配置されている。なお、外枠2に対する中枠3の取付手段は、溶接に限定されるものではなく、両面テープ、接着剤等種々の手段を採用することができる。ちなみに、従来の間仕切りでは、タッピングビス等で下地材を留め付けることが多かったが、外枠2内にビスが飛び出て引き戸5等に傷が付くことを防止するため、本実施形態では、前記手段を採用した。
補強材4は、補強材取付部32の全長に亘って取り付けられる角パイプであり、中枠3とともに中央枠として機能するとともに、中枠3をさらに補強する。補強材4は、補強材取付部32より戸先5a側に配置され、引き戸5の戸先5a側がドア枠21cに当接するとき、引き戸5の戸尻5b側を被覆するようになっている。この補強材4が取り付けられていることで、出入口8の大きさを引き戸5の大きさより若干小さくなるように調節することができる(図1参照)。なお、補強材取付部32に対する補強材4の取付手段は、取り外し可能な両面テープ、接着剤等、種々の手段を採用することができる。
また、補強材取付部32およびこの補強材取付部32に取り付けられる補強材4には、その外側から、カバー部材9が被せられている。カバー部材9は、断面略コ字状の部材で、補強材取付部32および補強材4に嵌合できるようになっており、これらの取付強度を確保することができるとともに、互いの取付部分を覆うため、見栄えも良くすることができる。なお、カバー部材9に引き戸5等と外観を合わせた薄い化粧シート等を貼り付けておくと、一層見栄えが良い。
図3に示すように、引き戸5には、その上部に固定されるローラ保持部材51と、このローラ保持部材51に回転自在に支持される一対のローラ52,52とが取り付けられている。ローラ52,52は前記したレール23c内を転動するようになっており、これにより、引き戸5は、レール23cに吊り下げられた状態で、レール23cに沿って移動自在になっている。
図1から図3に示すように、壁ボード6は、その表面に壁クロス等を貼られた矩形状の壁材であり、例えば、従来用いられている石膏ボード、硬質石膏ボード等から構成されるものである。壁ボード6は、補強材4とともに外枠2の正面側および背面側に、両面テープ、接着剤等で貼り付けられており、外枠2の正面側および背面側(前後方向両側)でそれぞれ強度を確保することができる。また、図2に示すように、壁ボード6は、中枠3の補強材取付部32との間に若干隙間を設けて、中枠3の接合部31と戸尻側縦枠22間を連結するように取り付けられている。補強材取付部32と壁ボード6の間の隙間には、前記したカバー部材9の一辺がはめ込まれるようになっている。
従って、引き戸ユニット1では、補強材4で外枠2の強度を確保できる関係上、壁ボード6の壁厚を薄くでき、全体として薄型に仕上げることができる。そのため、引き戸ユニット1を貼り付けられる壁ボード6,6の厚みも含めて、取り付けられる建物の壁厚内に納めることができ、デザイン性、機能性に優れる。また、薄型の引き戸ユニット1は、従来設計における壁厚モジュールをそのまま使用することができることから、既存建物のリフォームにも使用することができる。さらに、従来用いられる石膏ボードを使用することができるので、遮音性、および、防火性も確保することができ、仕上げの壁クロス張りも従来どおり処理、施工することができる。
ちなみに、壁ボード6は、戸尻側縦枠22の下地材22aに、従来どおりビスVで留め付けられることで、強固に固定される。また、壁ボード6は、戸尻側縦枠22の部材22bおよび中枠3の接合部31には両面テープ等で固定することで、外枠2内にビス等が突出して建具を傷つけるようなことがなく、簡易に固定することができる。なお、部材22bに接着されるゴム部材22cが、戸先側縦枠21方向に大きく突出する形状に形成されている場合は、ゴム部材22cの先端部より基端部寄りであれば、壁ボード6を部材22bにビス止めしてもよい。引き戸5の戸尻5b側は、ゴム部材22cの先端部に当接することで移動限界に達するため、ゴム部材22cの基端部側でビスが突出していても、引き戸5を傷つけることがないからである。
そして、前記したように壁ボード6,6間に挟まれた空間が戸袋7として構成される空間であり、補強材4から戸先側縦枠21までの開口部が出入口8となっている。引き戸5が戸袋7内に収納されているときが、引き戸5の開状態であり、この開状態から、引き戸5が出入口8側に移動して出入口8を覆うときが、引き戸5の閉状態である。
以上のように構成される引き戸ユニット1の組立方法について、以下説明する。図4は、一方(正面側)の中枠に補強材を貼り付ける手順について説明する図である。
まず、図1に示す中枠3が接合された外枠2を、図示しない建物の開口部に取り付けて固定する。また、同時に、レール23cを上横枠23に公知の手段で取り付ける。そして、図2に示すように、壁ボード6,6を中枠3の補強材取付部32と若干の隙間を設け、接合部31および戸尻側縦枠22間を覆うように、両面テープ、ビスV等を介して外枠2に取り付ける。これにより、壁ボード6,6間に戸袋7を形成することができる。そして、接合部31に壁ボード6が貼り付けられた後、外枠2内に引き戸5を設置する。このとき、補強材4が未設置である分、出入口8の開口部の方が引き戸5の横長さより長いため、引き戸5を出入口8に対して正面に向けた状態で外枠2内に取り付けることができる。つまり、従来のように、戸袋7に対して斜めに挿入しながらの取付方法ではないため、中枠3や補強材4に引き戸5を引っ掛けて傷つけることがない。
そして、図4(a)に示すように、外枠2に壁ボード6を取り付けた後、図4(b)に示すように、補強材取付部32の戸先5a側に補強材4を取り外し可能な両面テープで固定する。その後、図4(c)に示すように、補強材取付部32と補強材4にカバー部材9を被せ、両面テープ等で着脱自在に取り付けることで、補強材取付部32と補強材4の取付強度を確保するとともに、見栄えを良くする。
以上によれば、本実施形態において以下の効果を得ることができる。
まず、壁ボード6を外枠2に固定した後、引き戸5を設置することができるため、引き戸5を施工中に傷つけることなく、外枠2や中枠3の養生も不要であるため、ローコストの施工が可能になる。
また、補強材4を後から取り付けることができるため、引き戸5を出入口8に対して正面に向けた状態で設置することができ、従来の設置時のように、引き戸5を外枠2や中枠3に引っ掛けて傷付けることがない。
さらに、引き戸ユニット1は、補強材4で強度を確保できるため、薄い壁ボード6,6を用いることができ、全体として薄型に仕上げることができる。そのため、デザイン性、機能性に優れる。
さらに、カバー部材9および補強材4は取り外し可能であることから、これらを取り外して、引き戸5の取り外すことができるため、引き戸5のメンテナンスを容易にすることができる。
以上、本実施形態の引き戸ユニット1について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、本実施形態では、上吊式の引き戸5として説明したが、下部にローラを有する戸車式の引き戸にも対応することができる。
次に、本発明の引き戸ユニットの第2の実施形態について説明する。図5は第2の実施形態に係る引き戸ユニットの平面断面図である。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態の構成要素を一部変更したものであるので、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
第2の実施形態に係る引き戸ユニットは、図5に示すように、戸尻側縦枠22および戸先側縦枠25とこれらの上下端部に連結される横枠(図示省略)とから方形枠状に形成された外枠と、この外枠の前後方向両側に接合される一対の中枠3,3と、この中枠3の戸先側面に取り付けられる補強材4と、外枠内を移動する上吊式の引き戸5とを備えて構成されている。そして、外枠2の両側には、壁ボード6,6が貼り付けられており、壁ボード6,6間の空間が、引き戸5を収納するための戸袋7となっている。また、壁ボード6,6が貼り付けられない開口部側は、出入口8となっている。なお、出入口8側が引き戸5の「戸先5a側」であり、戸袋7側が「戸尻5b側」である。つまり、第2の実施形態では、第1の実施形態に係る引き戸ユニットの戸先側縦枠21を変形し、戸先側縦枠25として形成した。
戸先側縦枠25は、鉛直に立設される長尺角パイプ状の下地材25aと、この下地材25aに外嵌するコ字状部材25bと、下地材25aの引き戸5側に固定されるドア枠25cとから構成され、下地材25aおよびコ字状部材25bの正面側および背面側には壁ボード6A,6Aが取り付けられる。下地材25aにコ字状部材25bを外嵌することで、下地材25aを補強することができる。
また、ドア枠25cの引き戸5側には、上下方向に形成される溝状の凹部25dが設けられており、この凹部25dには着脱自在な嵌入部材26が嵌入されている。凹部25dは、凹部25dから前記補強材4までの間隔L2が引き戸5の横長さ以上であるように形成され、嵌入された嵌入部材26から前記補強材4までの間隔は、引き戸5の横長さ以下であるようになっている。なお、嵌入部材26は、凹部25dに嵌入した状態で少し段差があるように形成することで、引き戸5の戸先5a側が嵌入部材26に当接したときに、引き戸ユニットが間仕切る各部屋の光が互いに漏れないようにすることができる。ちなみに、嵌入部材26をゴム部材等の弾性部材で形成することで、引き戸5の戸当たりを緩衝することもできる。
以上によれば、本実施形態において以下の効果を得ることができる。
本実施形態では、引き戸5の戸先側縦枠25に凹部25dが設けられているため、補強材4を中枠3に取り付けた後であっても、引き戸5をこの凹部25dに挿入しながら外枠内に設置することができる。
また、引き戸5を設置した後、凹部25dに嵌入部材26を装着することで、引き戸5の戸先5a側が嵌入部材26に当接するときは、出入口8の開口部を必ず覆うようにすることができる。
さらに、引き戸5のメンテナンス時は、嵌入部材26を取り外し、凹部25dに引き戸5を挿入しながら、戸尻5b側を外側に引き出すことで、引き戸5を外枠内から取り外すことが容易にできる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
第2の実施形態は、以下のように変形して実施することもできる。図6は、第2の実施形態における中枠部分の変形例を示す平面断面図である。
図6に示すように、第2の実施形態における中枠3の代替品として、端部に角材4’(補強部材)を溶接した平板3’を用いてもよい。この平板3’には、前記実施形態同様に、壁ボード6を両面テープ等で貼り付けることができる。また、角材4’には、断面略コ字状の樹脂製のカバー部材9’を両面テープで固定する。角材4’では、外枠の強度をより高めることができる。
第1の実施形態に係る引き戸ユニットの一部破断斜視図である。 第1の実施形態に係る引き戸ユニットの平面断面図である。 第1の実施形態に係る引き戸ユニットの側面断面図である。 一方(正面側)の中枠に補強材を貼り付ける手順について説明する図である。 第2の実施形態に係る引き戸ユニットの平面断面図である。 第2の実施形態における中枠部分の変形例を示す平面断面図である。
符号の説明
1 引き戸ユニット
2 外枠
3 中枠
4 補強材
5 引き戸
5a 戸先
5b 戸尻
6 壁ボード
7 戸袋
8 出入口
9 カバー部材
21 戸先側縦枠
22 戸尻側縦枠
23 上横枠
24 下横枠
25 戸先側縦枠
25d 凹部
26 嵌入部材
L1 間隔
L2 間隔

Claims (4)

  1. 左右一対の戸先側縦枠および戸尻側縦枠と上下の横枠とから方形枠状に形成された外枠と、
    この外枠の前後方向両側に接合される一対の中枠と、
    この中枠の戸先側面に前記中枠に沿って取り付けられる補強材と、
    前記外枠内を摺動する引き戸と、を有し、
    前記戸尻側縦枠から前記中枠までの前記外枠内空間に戸袋を形成し、前記補強材から前記戸先側縦枠までに出入口としての開口部を形成する引き戸ユニットであって、
    前記中枠と前記戸先側縦枠までの間隔が前記引き戸の横長さ以上であり、前記補強材は、前記引き戸の戸先が前記戸先側縦枠に当接した状態にあるとき、前記引き戸の戸尻を被覆していることを特徴とする引き戸ユニット。
  2. 前記補強材および前記中枠に嵌合するカバー部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の引き戸ユニット。
  3. 左右一対の戸先側縦枠および戸尻側縦枠と上下の横枠とから方形枠状に形成された外枠と、
    この外枠の前後方向両側に接合される一対の中枠と、
    この中枠の戸先側面に前記中枠に沿って取り付けられる補強材と、
    前記外枠内を摺動する引き戸と、を有し、
    前記戸尻側縦枠から前記中枠までの前記外枠内空間に戸袋を形成し、前記補強材から前記戸先側縦枠までに出入口としての開口部を形成する引き戸ユニットであって、
    前記戸先側縦枠は、前記引き戸の戸先が当接する側に形成される凹部と、この凹部に着脱自在な嵌入部材とを有し、前記凹部から前記補強材までの間隔が前記引き戸の横長さ以上であり、前記凹部に嵌入された嵌入部材と前記補強材までの間隔が前記引き戸の横長さ以下であることを特徴とする引き戸ユニット。
  4. 左右一対の戸先側縦枠および戸尻側縦枠と上下の横枠とから方形枠状に形成された外枠と、この外枠の前後方向両側に接合される一対の中枠と、この中枠の戸先側面に前記中枠に沿って取り付けられる補強材と、前記外枠内を摺動する引き戸と、を有し、前記戸尻側縦枠から前記中枠までの前記外枠内空間に戸袋を形成し、前記補強材から前記戸先側縦枠までに出入口としての開口部を形成し、前記中枠と前記戸先側縦枠までの間隔が前記引き戸の横長さ以上であり、前記補強材は、前記引き戸の戸先が前記戸先側縦枠に当接した状態にあるとき、前記引き戸の戸尻を被覆する引き戸ユニットの組立方法であって、
    前記外枠に前記中枠を接合する工程と、
    前記戸尻側縦枠から前記中枠まで壁ボードを連結する工程と、
    前記開口部に対して正面を向けた状態で前記引き戸を前記外枠内に設置する工程と、
    前記中枠の戸先側面に前記中枠に沿って補強材を取り付ける工程と、
    を有することを特徴とする引き戸ユニットの組立方法。
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