JP2006002369A - 浴室床の成形装置及び成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 部屋の間取り等に応じた所望の大きさの浴室床を比較的簡単に且つ安価に成形することのできる浴室床の成形装置、及びその装置を使用する成形方法を提供する。
【解決手段】 浴室床における床板及び排水口の表面形状を天地反転させてなる型形状を上面に有し、浴室床の面積よりも大きなベース型体11と、浴室床における溝部の形状に対応した突条の型形状を有し、ベース型体11に対して任意の位置に着脱自在に載置される置き型12とを具備する。特に、置き型12は、床板の一辺に対して略直角となる辺に溝部を成形するための部材で、且つ成形する床板の大きさに拘わらず一定寸法に設定された第一置き型24と、一辺または他辺に溝部を成形するための部材で、且つ成形する床板の大きさに応じて高さが設定される第二置き型25とから構成されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、浴室床の成形装置及び成形方法に関するものであり、特に、ユニットバスにおける樹脂製の浴室床を成形するための成形装置、及びその成形装置を使用して、フリーサイズの浴室床を成形する成形方法に関するものである。
ユニットバスは、浴槽パンや洗い場パン等の防水パン、壁や天井等の内装部材、浴槽、給湯設備、及び排水設備等から構成され、特に、FRP等によって成形された成形部材を現場で組合わせることにより施工されるようになっている。このユニットバスは、従来の工法に比べて、防水に対する信頼性が高く、且つ工期の迅速化が可能であることから、集合住宅は勿論、一般住宅においても普及している。なお、防水パンは、平板状の床板とその床板の周縁から立設する側板とから受け皿容器状に構成されている。
ところが、ユニットバスは、設計に対する自由度を備えていないことから、浴室の平面形状や大きさを自由に設計することができなかった。すなわち、ユニットバスの床部を構成する防水パンとして、異なるサイズのものを製造しようとすると、夫々に応じた異なる寸法の成形金型が必要となるため、現状では数種類の規格寸法に限られており、防水パンの量産品はこれらの規格寸法を基に製造されている。このため、部屋の間取り等に応じて防水パンの形状や大きさを変更したり、浴室の隅に柱を設けたりする等の変更は困難とされていた。
ところで、規格寸法の防水パンを利用して、規格寸法よりも小さな所望寸法の防水パンを製造することが提案されている。具体的には、規格寸法の防水パンを、平面形状において複数の部材に分割し、その後、分割された部材を適宜接合して、規格寸法よりも小さな寸法の防水パンを製造する方法である。なお、仮に、防水パンが平板状の床板のみから構成されている場合には、不要な部分を切り落すのみで足りるが、実際の防水パンは、平板状の床板とその床板の周縁から立設する側板とから受け皿容器状に構成されているため、端部側を切り落すと一部の側板がなくなり、防水パンとしての機能を果たさなくなる。そこで、一部分(例えば中央部分)を切除して両端部分を突き合せることにより、床板と側板とから構成される所望の大きさの防水パンを製造するようにしている。
以上の従来技術は、当業者において当然として行われているものであり、出願人は、この従来技術が記載された文献を知見していない。
しかし、上記の成形方法によれば、分割した部材同士を突き合わせて接合することから、施工時の防水処理が不完全な場合には、防水性能が低下し、水漏れの原因となる恐れがあった。換言すれば、完全な防水処理が必要となることから、多大な工数を要するとともに、費用の低廉化が困難となっていた。また、部材同士を接合するため、部材の繋ぎ目が表面に現れ、底板の美観を損ねていた。
そこで、本発明は、上記の実状に鑑み、部屋の間取り等に応じた所望の大きさの浴室床を比較的簡単に且つ安価に成形することのできる浴室床の成形装置、及びその装置を使用する成形方法の提供を課題とするものである。
本発明にかかる浴室床の成形装置は、「略四角形の形状を呈するフリーサイズの床板と、該床板における所定の一辺付近に設けられた排水口と、前記床板の周縁部分に設けられ側板を立設させるための溝部とを具備し、前記床板の前記一辺に相対する他辺側から前記一辺側に向かって漸次低くなるように下り勾配が形成された樹脂製の浴室床、を成形する成形装置であって、前記床板及び前記排水口の表面形状を天地反転させてなる型形状を上面に有し、前記浴室床の面積よりも大きなベース型体と、前記溝部の形状に対応した突条の型形状を有し、前記ベース型体に対して任意の位置に着脱自在に載置される置き型とを具備し、前記置き型は、前記床板の前記一辺に対して略直角となる辺に前記溝部を成形するための部材で、且つ成形する前記床板の大きさに拘わらず一定寸法に設定された第一置き型と、前記一辺または前記他辺に前記溝部を成形するための部材で、且つ成形する前記床板の大きさに応じて高さが設定される第二置き型とを有する」ものである。
ここで、溝部に嵌め込まれる「側板」としては、防水パンの一部である側壁、浴室の内装材である壁パネル、または壁パネルを載置するための載置面付きの支持部材等を例示することができる。つまり、床板の周縁部分において立設される部材であれば特に限定されるものではない。また、「第二置き型」としては、互いに高さが異なる複数種類のものを品揃いし、床板の大きさに応じて適切なものを選択させるようにしてもよく、あるいは基本となる大きめの第二置き型を用意し、それを床板の大きさに応じた適切な高さに切断加工するようにしてもよい。
本発明の浴室床の成形装置によれば、ベース型体の上面に第一置き型及び第二置き型を載置すると、ベース型体の型形状とこれらの置き型の型形状とが組み合わさり、浴室床を成形するための金型が形成される。つまり、浴室床の床板の部分をベース型体によって成形し、床板の周縁部分に形成される溝部を置き型によって成形することが可能になる。特に、ベース型体は浴室床の面積よりも大きなサイズであり、置き型はベース型体に対して任意の位置に着脱自在に載置されるものであるため、床板のサイズを所望の寸法に設計した場合であっても、その設計寸法に応じて置き型の載置位置を調節することにより、所望のサイズの浴室床を成形することが可能になる。
ところで、排水を流下させるために、他辺側(排水口の反対側)から一辺側(排水口側)に向かって漸次低くなるように下り勾配が形成された床板を成形しようとする場合、ベース型体の上面には、逆に、他辺側から一辺側に向かって漸次高くなるように上り勾配を形成する必要がある。つまり、一辺と平行な方向においては高さが変化することはないが、一辺に対して直角となる方向においては高さが漸次変化することとなる。一方、置き型によって成形される溝部の溝底は、側板を載置させる部分であることから水平に形成する必要がある。このため、置き型は、底面がベース型体の上面形状に合致する斜面となり、上面は水平面となる。ここで、第一置き型に関しては、床板のサイズに応じて載置位置を調節する際、一辺に対して直角状態を維持しつつ平行方向に移動することとなるが、この移動方向においては勾配が変化しないため、置き型を移動させても、置き型上面の高さ及び水平状態は維持される。換言すれば、一定寸法の第一置き型を共通部材として使用することが可能になる。
一方、第二置き型に関しては、床板のサイズに応じて載置位置を調節する際、一辺に対して平行状態を維持しつつ直角方向に移動することとなる。この場合、第二置き型として、一定寸法の部材を使用しようとすると、ベース型体における勾配に応じて第二置き型の上面の高さが異なることになり、溝部における溝底の深さを一定にすることができなくなる。そこで、本発明では、第二置き型を個別の部材として扱い、成形する床板の大きさに応じて高さを設定する。これにより、第二置き型をベース型体上に載置した際、第一置き型の上面と第二置き型の上面とが同じ高さとなり、溝部における溝底の深さを一定にすることが可能になる。
ところで、本発明の成形装置において、「前記床板の前記一辺側には、前記勾配に従って流下した湯水を前記排水口に導く排水誘導溝が設けられ、前記ベース型体は、前記一辺に対応する位置に、前記排水誘導溝の形状に対応した突条の型形状をさらに備える」構成とすることができる。
これによれば、床板の一辺側に排水誘導溝が形成された浴室床を成形することが可能になる。つまり、ベース型体には、一辺に対応する位置に、排水誘導溝の形状に対応した突条の型が形成されているため、溝部とともに排水誘導溝が成形されることとなる。これにより、床板上に排出され勾配に従って流下した湯水を、排水誘導溝によって排水口に導くことが可能になる。
本発明にかかる浴室床の成形方法は、「請求項1または請求項2に記載の浴室床の成形装置を使用して浴室床を成形する成形方法であって、前記浴室床の設計寸法に基づいて、前記ベース型体に対する前記第一置き型及び前記第二置き型の載置位置を決定するとともに、前記第二置き型の高さを決定する決定工程と、決定された高さの前記第二置き型を、切断加工によって作製する型加工手段と、前記第一置き型及び作製された前記第二置き型を、決定された載置位置に装着する装着工程と、前記ベース型体、前記第一置き型、及び前記第二置き型上に樹脂を塗布または吹き付ける樹脂塗布工程と、樹脂の硬化後、前記ベース型体、前記第一置き型、及び前記第二置き型から前記浴室床を離型する離型工程とを有する」ものである。
本発明の浴室床の成形方法によれば、浴室床の設計寸法に基づいて、ベース型体に対する第一置き型及び第二置き型の載置位置と、第二置き型の少なくとも高さとが決定される。そして、決定された高さの第二置き型を切断加工により作製する。つまり、基本サイズの第二置き型が予め用意され、その第二置き型を横方向に切断することにより、決定された高さの第二置き型を作製する。
その後、決定された位置に第一置き型及び第二置き型が載置される。なお、この際、ベース型体に対してこれらの置き型を固定または仮止めするようにすれば、これらの移動が防止され、所望のサイズの浴室床を成形するための金型として一体的に扱うことが可能になる。その後、ベース型体、第一置き型、及び第二置き型上に樹脂が塗布される。なお、塗布する代わりに樹脂を吹き付けるようにしてもよい。そして、樹脂が硬化した後、ベース型体、第一置き型、及び第二置き型から成形品を離型すれば、周縁に溝部を有する所望の大きさの浴室床が成形される。
このように、本発明の浴室床の成形装置では、任意の位置に着脱自在に載置される置き型を用いて浴室床の溝部を成形するため、床板のサイズを所望の寸法に設計した場合であっても、その設計寸法に応じて置き型の載置位置を調節することにより、所望のサイズの浴室床を成形することができる。すなわち、部屋の間取り等に応じた所望の大きさの浴室床、すなわちフリーサイズの浴室床を比較的簡単に且つ安価に成形することができる。また、床板のサイズが異なってもベース型体及び第一置き床を共通部材として使用できるため、比較的安価に成形することができるとともに、成形装置の維持管理が容易になる。
以下、本発明の一実施形態である浴室床の成形装置、及びその成形装置を用いた成形方法について、図1乃至図6に基づき説明する。図1は成形装置によって成形される浴室床の構成を示す斜視図であり、図2は図1のX−X端面図及びY−Y端面図であり、図3及び図4は成形装置の構成を示す斜視図及び平面図であり、図5は成形装置における第二置き型の作製方法を示す説明図であり、図6は浴室床の成形方法を説明するための説明図である。
本例の成形装置1を説明する前に、この成形装置1によって成形される浴室床2について説明する。図1及び図2に示すように、浴室床2は、ユニットバスの一部である洗い場の床面を構成するものであり、略四角形の床板3と、床板3の周縁部分のうち三辺に形成された溝部5と、残りの一辺に形成された掛止用爪部6とを具備している。床板3の一端隅部には、排水トラップ等に連結される排水口7が穿設されている。また、床板3上には傾斜面9が設けられており、排水口7が設けられた床板3の一辺3a側が最も低くなるように、相対する他辺3b側から一辺3a側に向かって漸次低くなる下り勾配が形成されている。さらに、一辺3a側には、傾斜面9に従って流下した湯水を排水口7に導く排水誘導溝8が形成されている。なお、他辺3bは水平となっており、ここに浴室への出入口が設けられる。つまり、この浴室床2は、浴槽に対して側面側から出入りするのに適しており、水平で且つ突出部分のない部分から出入りさせることにより、バリアフリーの浴室を実現している。
一方、溝部5は、床板3の周辺部分に立設される、壁パネル4aやドア4b等の側板を嵌め込むためのものであり、掛止用爪部6が設けられる部分以外において連続して形成されている。なお、溝部5の溝底は、壁パネル4aを水平状態に載置させるために、床板3の傾斜面9に拘わらず、常に一定高さの水平面となっている。
掛止用爪部6は、鉤型の部材であり、浴室床2をユニットバスの洗い場部分に設置する際、これとは別部材として構成される浴槽側の防水パン(図示しない)に対して、浴室床2の一側面を掛止させるために設けられている。具体的には、床板3の一辺側から立上がった立上がり部6aと、その上端から水平外方向に折れ曲がった水平部6bと、水平部6bの先端から垂下した垂下部6cとから構成されている。
次に、浴室床2の成形装置1について具体的に説明する。図3及び図4に示すように、成形装置1は、主にベース型体11と、ベース型体11に対して任意の位置に着脱可能に装着される置き型12とから構成されている。ベース型体11は、床板3のサイズに拘わらず一定寸法に設定された共通部品として使用されるものであり、設計可能な範囲である床板3の最大サイズよりも大きく、床板3における傾斜面9の形状を天地反転させた型形状の床板用型部13と、排水口7の形状を反転させた型形状の排水口用型部14と、掛止用爪部6の形状を反転させた型形状の爪部用型部15と、一辺3aにおける溝部5の形状を反転させた突条の溝用固定型部16と、排水誘導溝8の形状を反転させた突条の誘導溝用型部17とを備えている。なお、爪部用型部15は、掛止用爪部6の水平部6bに対応する溝状凹部20と、垂下部6cに対応する立上り部21とから構成されている。また、溝用固定型部16及び誘導溝用型部17は、ベース型体11における幅方向の辺の全長に亘って並設されており、爪部用型部15は、ベース型体11における奥行方向の辺の全長に亘って設けられている。
一方、置き型12は、奥行方向の辺(すなわち溝用固定型部16に対して直角となる辺)に沿って載置される第一置き型24と、幅方向の辺(すなわち溝用固定型部16に相対する辺)に沿って載置される第二置き型25とから構成され、これらの置き型24,25が、互いに直交して配設される。なお、第一置き型24は、無垢材で形成されており、一端が誘導溝用型部17に当接し、奥行方向の辺の略全長に亘って配置される長さに設定されている。ところで、第一置き型24は、床板3のサイズに応じて載置位置を調節する際、溝用固定型部16に対して直角状態を維持しつつ平行方向に移動することとなるが、この移動方向においては勾配が変化しないため、第一置き型24を移動させても、第一置き型24における上面の高さ及びその水平状態は維持される。このため、第一置き型24は床板3のサイズに拘わらず一定寸法に設定された共通部品として使用されている。
第二置き型25は、第一置き型24と爪部用型部15との間に配設され、一端が第一置き型24の側面に当接するように載置される。このため、第二置き型25の長さは、第一置き型24の位置に応じて変化させる必要がある。しかも、床板3のサイズに応じて載置位置を調節する際、溝用固定型部16に対して平行状態を維持しつつ直角方向に移動することとなるが、仮に、第二置き型25を一定寸法の部材とした場合には、ベース型体11における勾配に応じて第二置き型25の上面の高さが異なり、溝部5における溝底の深さを一定に成形することができなくなる。そこで、本例では、図5に示すように、第二置き型25を、断面コ字形の形状を呈する樹脂製の部材から形成し、長手方向及び高さ方向を適切な長さに切断するようにしている。なお、高さ方向において切断する際には、傾斜面9の勾配に合致するように斜めに切断される。つまり、床板3のサイズが大きい場合、すなわち誘導溝用型部17と第二置き型25との間隔が比較的広い場合には、ベース型体11の高さが高くなることから、a線に示すように、比較的高い位置で斜めに切断され、一方、床板3のサイズが小さい場合には、ベース型体11の高さが低くなることから、b線に示すように、比較的低い位置で切断される。これにより、ベース型体11上に載置された第二置き型25の上面の高さは、第二置き型25の載置位置に拘わらず常に一定となり、しかも傾斜面9に合わせて斜めに切断することから、水平状態に維持される。
このように、第一置き型24及び第二置き型25が載置されることにより、ベース型体11に固定されている溝用固定型部16と組合わせてコ字形の型が完成し、床板3の三辺において溝部5を成形することが可能となる。特に、第一置き型24及び第二置き型25の載置位置を調節することにより、第一置き型24及び第二置き型25と、溝用固定型部16とによって囲まれる領域の大きさ、すなわち成形される床板3のサイズを変化させることが可能になる。
続いて、浴室床2の成形方法について図6を基に説明する。まず、床板3の設計寸法に基づいて、ベース型体11に対する置き型12(第一置き型24及び第二置き型25)の載置位置と、その位置における第二置き型25の長さ及び高さとを決定する(本発明の決定工程に相当)。そして、基本型として予め製造されている第二置き型25を図5に示すように切断し、決定された長さ及び高さの第二置き型25を作製する(本発明の型加工工程に相当)。その後、決定された位置に、第一置き型24及び第二置き型25を載置する((b)参照)。そして、接着テープ等によって、ベース型体11の上面に第一置き型24及び第二置き型25を固定させ、これらの移動を防止する(本発明の装着工程に相当)。その後、(c)に示すように、ベース型体11、第一置き型24及び第二置き型25に対してFRP等の樹脂を塗布する(本発明の樹脂塗布工程に相当)。この際、第一置き型24、第二置き型25、及び溝用固定型部16(図3参照)に対しては、それらを包み込むように塗布し、爪部用型部15に対しては、表面に一定厚さの層が成形されるように塗布する。また、床板用型部13に対しては、塗布層の上面が水平となるように塗布する。そして、塗布した樹脂が硬化した後、ベース型体11、第一置き型24、及び第二置き型25から成形品を抜き取る(本発明の離型工程に相当する)。すると、(d)のように、周縁に溝部5及び掛止用爪部6を有する所望の大きさの浴室床2が成形される。
なお、成形装置1において、溝用固定型部16や第一置き型24は、どのようなサイズの浴室床2にでも適用できるように、一般的な浴室床2の最大サイズよりも長く設定されているため、浴室床2を成形した際には、突条の溝用固定型部16や第一置き型24が浴室床2の外部に延出された状態となる。つまり、溝部5の側面が部分的に開放された状態となる。そこで、本例では、この開放された部分に、樹脂製の蓋部材(図示しない)を装着することにより、溝部5における防水性能を高めている。
このように、上記の成形装置1によれば、任意の位置に着脱自在に載置される置き型12を用いて浴室床2の溝部5を成形するため、床板3のサイズを所望の寸法に設計した場合であっても、その設計寸法に応じて置き型12の載置位置を調節することにより、所望のサイズの浴室床2を成形することができる。つまり、部屋の間取り等に応じた所望の大きさの浴室床2、すなわちフリーサイズの浴室床2を比較的簡単に且つ安価に成形することができる。また、床板3のサイズが異なってもベース型体11及び第一置き型24は共通部材として使用されるため、比較的安価に成形することができる。さらに、第二置き型25の長さ及び高さは、第一置き型24及び第二置き型25の載置位置によって調節しなければならないが、コ字形の樹脂材を切断して製作することから、コストの増大を抑えることができるとともに、比較的簡単に加工することができ、作業にかかる負担を軽減することができる。
また、上記の成形装置1によれば、溝部5とともに排水誘導溝8が成形されるため、一辺3a側に流下した湯水が排水口7に導かれる浴室床2を成形することができる。このため、排水処理を円滑に行わせることが可能になる。
また、上記の成形装置1によれば、従来のように、分割した部材同士を突き合わせて接合するものではないため、防水性能が低下したり美観を損ねたりすることを防止でき、品質の高い浴室床を提供することができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
すなわち、本実施形態では、排水口7が床板3の隅部に設けられる浴室床2を成形するものを示したが、図7に示すように、排水口7が一辺3aの中央付近に設けられる浴室床26を成形するようにしてもよい。また、本実施形態では、床板3の奥行方向の辺に対して掛止用爪部6を成形するものを示したが、掛止用爪部6を幅方向の辺3aに成形し、その辺3aと対向する他辺3b及び奥行方向の辺3cに夫々溝部5を成形するようにしてもよい。この場合の成形装置としては、図8に示すように、一対の第一置き型24が略平行に配設され、その間に第二置き型25が配設される成形装置27を例示することができる。
また、図9に示すように、一対の第一置き型24の間に、第二置き型25とともに切欠用置き型29を配設することも可能である。この切欠用置き型29は、第二置き型25よりも内側に突条が成形されるようにコ字形に形成されたものである。これによれば、床板3に溝部5を成形する際、床板3の隅部が切欠かれた形で溝部5が成形されるため、浴室の隅に柱を設けることが可能になる。すなわち、寸法だけでなく全体の形状も任意に設定できることから、浴室における設計の自由度を一層高めることが可能になる。
なお、図7に示す浴室床26では、浴室への出入口(矢印で示す)を、浴槽に対して正面側に設ける場合に適している。つまり、この位置に出入口を設けることにより、水平で且つ突出部分のない部分から出入りさせることが可能になり、バリアフリーの浴室が実現される。
また、本実施形態では、溝部5に挿入される側板として、壁パネル4a及びドアを例示したが、図10に示すように、壁パネル4aを支持するためのL字形の載置部30を有する支持部材31を、溝部5に嵌め込ませるようにしてもよい。これによれば、工場等において支持部材31を浴室床2に接合させ、受け皿容器状の浴室床として現場に提供することが可能になる。
また、本実施形態では、溝部5として、側板が嵌め込まれる形状を呈するもの、すなわち両側に立壁が形成されたものを示したが、例えば図11に示すように、段差状に形成された溝部であってもよい。すなわち、側板を立設させるための載置面33を有する形状であれば、特に限定されるものではない。
また、本実施形態では、三つの溝部5を成形する型体として、ベース型体11に設けられた溝用固定型部16と一対の置き型12とを組合わせるものを示したが、全ての溝部5を置き型12のみによって成形するようにしてもよい。ただし、床板3の面積に拘わらず、常に一定の位置に成形される溝部5に対しては、上記実施形態のようにベース型体11の一部として設けることが好ましく、これによれば、置き型12の着脱に伴う手間が少なくなり、作業の負担が一層軽くなる。
さらに、本実施形態では、床板3の一辺に掛止用爪部6を備える浴室床2を成形するもの(所謂、分割タイプ)を示したが、掛止用爪部6を備えない独立した浴室床、あるいは洗い場及び浴槽部の全面に亘って敷設される浴室床(所謂、据置きタイプ)においても、本発明を適用できることは言うまでもない。
本発明の一実施形態である浴室床の成形装置によって成形される浴室床の構成を示す斜視図である。 (a)は図1のX−X端面図であり、(b)は図1のY−Y端面図である。 成形装置の構成を示す斜視図である。 成形装置の構成を示す平面図である。 成形装置における第二置き型の作製方法を示す説明図である。 浴室床の成形方法を説明するための説明図である。 他の実施形態の浴室床の構成を示す斜視図である。 その浴室床の成形装置の構成を示す斜視図である。 さらに他の実施形態の成形装置の構成を示す斜視図である。 浴室床に装着される側板の他の例を示す説明図である。 浴室床における溝部の他の例を示す説明図である。
符号の説明
1 浴室床の成形装置
2 浴室床
3 床板
4 壁パネル(側板)
5 溝部
7 排水口
8 排水誘導溝
11 ベース型体
12 置き型
24 第一置き型
25 第二置き型
26 浴室床
27,28 成形装置

Claims (3)

  1. 略四角形の形状を呈するフリーサイズの床板と、
    該床板における所定の一辺付近に設けられた排水口と、
    前記床板の周縁部分に設けられ側板を立設させるための溝部と
    を具備し、前記床板の前記一辺に相対する他辺側から前記一辺側に向かって漸次低くなるように下り勾配が形成された樹脂製の浴室床、
    を成形する成形装置であって、
    前記床板及び前記排水口の表面形状を天地反転させてなる型形状を上面に有し、前記浴室床の面積よりも大きなベース型体と、
    前記溝部の形状に対応した突条の型形状を有し、前記ベース型体に対して任意の位置に着脱自在に載置される置き型と
    を具備し、
    前記置き型は、
    前記床板の前記一辺に対して略直角となる辺に前記溝部を成形するための部材で、且つ成形する前記床板の大きさに拘わらず一定寸法に設定された第一置き型と、
    前記一辺または前記他辺に前記溝部を成形するための部材で、且つ成形する前記床板の大きさに応じて高さが設定される第二置き型と
    を有する
    ことを特徴とする浴室床の成形装置。
  2. 前記床板の前記一辺側には、前記勾配に従って流下した湯水を前記排水口に導く排水誘導溝が設けられ、
    前記ベース型体は、前記一辺に対応する位置に、前記排水誘導溝の形状に対応した突条の型形状をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の浴室床の成形装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の浴室床の成形装置を使用して浴室床を成形する成形方法であって、
    前記浴室床の設計寸法に基づいて、前記ベース型体に対する前記第一置き型及び前記第二置き型の載置位置を決定するとともに、前記第二置き型の高さを決定する決定工程と、
    決定された高さの前記第二置き型を、切断加工によって作製する型加工手段と、
    前記第一置き型及び作製された前記第二置き型を、決定された載置位置に装着する装着工程と、
    前記ベース型体、前記第一置き型、及び前記第二置き型上に樹脂を塗布または吹き付ける樹脂塗布工程と、
    樹脂の硬化後、前記ベース型体、前記第一置き型、及び前記第二置き型から前記浴室床を離型する離型工程と
    を有することを特徴とする浴室床の成形方法。
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