JP2006002262A - スピニングノズル清掃システム及び紡糸機の清掃方法 - Google Patents

スピニングノズル清掃システム及び紡糸機の清掃方法 Download PDF

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Abstract

【課題】紡糸ノンストップの状態で、紡糸機における清掃すべき各錘のスピニングノズルに対して省力的に且つ迅速にセッティングすることができ、清掃作業の省力化に適合するスピニングノズル清掃システム並びにこれを用いた紡糸機の清掃方法を提供することにある。
【解決手段】紡糸ノンストップ状態で、紡糸機におけるスピニングノズル口金面を清掃する清掃システムにおいて、少なくとも一つのブレードを備え、前記ブレードによって前記スピニングノズルの口金面を清掃する清掃機本体1と、前記清掃機本体を搭載し、床面上をフリーに移動して、前記清掃機本体を前記スピニングノズルに対する清掃作業位置にもたらす台車手段51とからなることを特徴とするスピニングノズル清掃システム。
【選択図】図1

Description

この発明は、紡糸ノンストップの状態で、紡糸機におけるスピニングノズルの口金面を清掃するためのスピニングノズル清掃システムであって、特に、清掃すべき紡糸機の各錘に対して省力的に且つ迅速にセッティングすることができ、清掃作業の省力化に適合するようになしたスピニングノズル清掃システム及び紡糸機の清掃方法に関するものである。
従来、紡糸機において、スピニングノズルの口金面を紡糸稼働中に清掃することが行われている。本願出願人の開発にかかるスピニングノズル清掃装置は、スピニングノズル口金面における清掃すべき領域に、ブレードを自転させながら公転させて清掃する公転−自転方式のもの、あるいはまた、ブレードを振動させながら公転させて清掃する公転−振動方式のものとがある。例えば、前者のものは、公転軸と、公転軸のまわりに自転する自転軸と、自転軸の出力側にスピニングノズル口金面に接触して該スピニングノズル口金面を清掃するブレードとを備え、ブレードを自転並びに公転させながらスピニングノズルの口金面を清掃するように構成したスピニングノズル口金面清掃装置である。
一方、後者のものは、公転手段を備え、公転手段によってブレードを公転軌道に沿って公転させるとともに、公転軌道に交差する方向に沿ってのびるブレード作用縁を公転軌道に沿って振動させる振動手段を備え、ブレードを公転並びに振動させながらスピニングノズルの口金面を清掃するように構成したスピニングノズル口金面清掃装置である。
これらのスピニングノズル口金面清掃装置は、金属製の硬質ブレードによりスピニングノズルの口金面を清掃するものであり、スピニングノズルの口金面に油膜切れが生じると該口金面が削られ、傷が付くという問題を解決するために、スピニングノズルの口金面に潤滑性を有するシリコンオイルなどを塗布しながら清掃する工夫がなされている。
一方、このスピニングノズル口金面清掃装置は、清掃中にスピニング糸の吐出を止めてしまうと、清掃直後に安定したスピニング糸物性を得ることができないという理由から、スピニングノズル口金からスピニング糸を吐き出した状態、すなわち、紡糸稼働中に公転するブレードによりスピニングノズルの口金面を清掃するように構成されている。この場合、清掃中にスピニング糸が公転するブレードに絡み付いてしまうので、これを防止するべく吐出状態のスピニング糸を吸引して排除する吸引パイプ部材によって構成される糸吸引手段が提案されている。
この従来のスピニングノズル清掃装置は、例えば、特許文献1における図6および図7に示すような自走制御手段32によって、紡糸機SMに沿って自走制御される。この場合、前記スピニングノズル清掃装置1は、前記紡糸機SMに沿ってのびるレール33上を走行可能な台車34に組み立てられている。
前記自走制御手段32によって、前記スピニングノズル清掃装置1を搭載した台車34の走行が制御される。すなわち、台車34は、制御装置から清掃すべき錘の指定を受けた後、走行を開始し、指定の錘に対応する位置に到着した段階で位置決めされ停止する。前記台車34が清掃すべき指定錘に対向した位置に停止した後、台車34上に搭載されている前記スピニングノズル清掃装置1は、前進−退動駆動手段35により、図6および図7において矢印X方向に沿って移動し、前記指定錘のスピニングノズル口金の直下に位置決めされ、しかる後、上昇−下降駆動手段36により、前記スピニングノズル清掃装置1における公転−振動式ブレード手段BMおよび潤滑剤噴霧手段OMを前記スピニングノズル口金3のノズル口金面3aに当接させて、当該ノズル口金面3aにシリコンオイルを噴霧しながらノズル口金面3aの清掃を行っていた。
上記する従来のスピニングノズル清掃装置において、特許文献1中、図6および図7に示すような自走制御手段32によれば、紡糸機SMに対し、付帯的なレール33を含む台車走行設備を敷設しなければならない点、レールなど敷設のための比較的広い敷設領域を確保しなければならない点、清掃を必要とする錘に対して、当該スピニングノズル清掃装置を任意選択的に且つ迅速にもたらすことができない点、走行制御手段の構成並びに操作が複雑であって作業が煩雑化する点など、幾つかの問題点を有していた。
特開2002−348724号公報(図6、図7)
そこで、この発明は、ブレードにより紡糸機におけるスピニングノズル口金面を清掃する場合にあって、これをハンドリング可能なハンドタイプに設計するとともに、清掃すべき紡糸機の錘に対して省力的に且つ迅速にセッティングすることができるようになしたスピニングノズル清掃システム並びにこれを用いた紡糸機の清掃方法を提供しようとするものである。
この発明は、上記する目的を達成するにあたって、具体的には、紡糸ノンストップ状態で、紡糸機におけるスピニングノズル口金面を清掃する清掃システムにおいて、少なくとも一つのブレードを備え、前記ブレードによって前記スピニングノズル口金面を清掃する清掃機本体と、前記清掃機本体を搭載し、床面上をフリーに移動して、前記清掃機本体を前記スピニングノズルに対する清掃作業位置にもたらす台車手段とからなるスピニングノズル清掃システムを構成するものである。
さらに、この発明において、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスピニングノズル清掃システムであって、前記台車手段に対し、三次元的に変位可能なアーム手段を設け、前記アーム手段における自由端側に前記清掃機本体を取り付けて、前記清掃機本体を三次元的に位置取り可能になしたスピニングノズル清掃システムを構成するものでもある。
さらにまた、この発明において、請求項3に記載の発明は、請求項1あるいは請求項2に記載のスピニングノズル清掃システムであって、前記紡糸機におけるスピニングノズル側と前記清掃機本体側との間に、前記清掃機本体を前記スピニングノズルに対して位置決めして連結するための磁気的連結手段を設けてなるスピニングノズル清掃システムを構成するものでもある。
さらにまた、この発明において、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のスピニングノズル清掃システムであって、前記清掃機本体におけるブレードの刃先部を前記スピニングノズル口金面に対して、均等に当接するように押し当てて付勢するブレード付勢手段を前記清掃機本体に設けたスピニングノズル清掃システムを構成するものでもある。
さらにまた、この発明において、請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のスピニングノズル清掃システムを用いて、スピニングノズルを清掃するようにした紡糸機の清掃方法を構成するものでもある。
以上の構成になるこの発明のスピニングノズル清掃システムによれば、紡糸ノンストップ状態で、紡糸機におけるスピニングノズル口金面を清掃する清掃システムにおいて、少なくとも一つのブレードを備え、このブレードによってスピニングノズル口金面を清掃する清掃機本体と、この清掃機本体を搭載し、床面上をフリーに移動して、清掃機本体をスピニングノズルに対する清掃作業位置にもたらす台車手段とによって構成することにより、スピニングノズル口金面を清掃する際、清掃すべき紡糸機の錘に対して省力的に且つ迅速にセッティングすることができる点において極めて有効に作用するものといえる。
さらに、この発明になるスピニングノズル清掃システムによれば、台車手段に対し、三次元的に変位可能なアーム手段を設け、このアーム手段における自由端側に清掃機本体を取り付けて、清掃機本体を三次元的に位置取り可能に構成したこと、並びに、紡糸機におけるスピニングノズル側と清掃機本体側との間に、清掃機本体をスピニングノズルに対して位置決めして連結するための磁気的連結手段を設けたことにより、清掃機本体を作業位置に向かわせる移動を補助し、作業位置から退避させる場合にあっても作業者の僅かな力で移動させることができる点において極めて有効に作用するものといえる。
以下、この発明になるスピニングノズル清掃システムについて、図1〜図6に示す具体的な実施例にもとづいて詳細に説明する。図1は、この発明になるスピニングノズル清掃システムについて、その基本的な一構成例の全体を示す概略的な斜視図である。図2は、当該スピニングノズル清掃システムに適用される清掃機本体によりスピニングノズルの清掃の状況を説明するための概略的な側面図であり、図3は、当該清掃機本体の具体的な構成例を示す概略的な斜視図である。
一方、図4は、当該清掃機本体にあって、ブレードをスピニングノズル口金面に対して均等に押圧付勢するためのブレード付勢手段の具体例およびその作動態様を示す概略的な正面図であり、図5は、当該ブレードを旋回方向に向け傾斜させて支持するための傾斜支持手段およびその作動態様を示す概略的な側面図であり、図6は、ブレードの旋回軌跡を説明するための概略的な平面図である。
以下、図1〜図6にもとづいて、この発明になるスピニングノズル清掃システムの基本的な一構成例について詳細に説明する。この発明になるスピニングノズル清掃システムは、図1に示すように、少なくとも一つのブレードを備えていて、このブレードによってスピニングノズル口金面を清掃する清掃機本体1と、
前記清掃機本体を搭載し、床面上をフリーに移動して、前記清掃機本体を前記スピニングノズルに対する清掃作業位置にもたらす台車手段51とを含むものからなっている。
この発明において、前記台車手段51は、走行用車輪52を備えた台車本体53と、三次元的に変位可能なアーム手段54とを含むものからなっている。この発明において、前記台車手段51は、図に示す実施例のように、手押しハンドル55を備えた手押し式の台車であってもよいし、あるいは、前記台車本体53内に駆動源(図示せず)を搭載した自走式の台車であってもよい。
前記台車手段51における台車本体53は、前記清掃機本体1を駆動制御するための制御手段(図示せず)、前記アーム手段54を三次元的に変位操作するためのアーム手段操作手段、スピニングノズルの清掃中にスピニング糸を吸引するブロア56を含む吸引源57などを搭載するものからなっている。
一方、前記台車手段51におけるアーム手段54は、その自由端54a側にセットされる清掃機本体1を三次元的に位置取り可能なように、ロボットアームリンク機構58によって構成されており、例えば、図1に示すように、当該アーム手段54の自由端54a側には、清掃機本体1を固定支持するホルダー59が設けてあり、前記アーム手段54の他端側54bは、支柱60を介して前記台車本体53に対してしっかりと固定されている。
次いで、この発明になるスピニングノズル清掃システムに対して効果的に適用される清掃機本体1の好ましい実施例並びに当該清掃機本体1によるスピニングノズルの口金面の清掃の態様などについて、図2〜図6に基づいて説明する。
この発明になるスピニングノズル清掃システムに適用される清掃機本体1は、図2および図3に示すように、スピニングノズル孔2を備えたスピニングノズル口金3のノズル口金面3aを清掃するための装置であって、前記ノズル口金面3aに接触して該ノズル口金面3aに付着する付着物を取り落とす少なくとも一枚のブレードによって構成されるブレード手段BMと、該ブレード手段BMによる清掃期間中に、前記ノズル口金面3aにシリコンオイルを噴霧塗布する潤滑剤噴霧手段OMと、前記ブレード手段におけるブレードによるスピニングノズル清掃期間中、スピニング糸を吸引するためのスピニング糸吸引手段SMとを含むものからなっている。この発明において、前記スピニング糸吸引手段SMは、紡糸稼働状態のままブレード清掃作業が行なわれるような場合にあって、スピニング糸を吸引排除するものである。
この発明の好ましい実施例において、前記ブレード手段BMは、紡糸中におけるスピニングノズルの口金面を清掃するものであって、図2〜図6に示すように、前記スピニングノズル3の口金面3aの半径方向に沿ってのび、その半径寸法に相応する長さの刃先部5を有する一枚のブレード4と、このブレード4をスピニングノズル3の口金面3aの中心のまわりに旋回させる旋回手段6とを備えたものからなっており、前記ブレード4の刃先部5をその長さ方向にわたって前記スピニングノズル3の口金面3aに対して均等に当接するように押し当てて付勢するブレード付勢手段7を有するものからなっている。
一方、前記潤滑剤噴霧手段OMは、上端にシリコンオイル吐出ノズル8を備えたノズル支持部材9を含むものからなっている。前記シリコンオイル吐出ノズル8は、シリコンオイル供給ライン10を介して潤滑剤供給源に接続されている。前記潤滑剤噴霧手段OMは、前記ブレード手段BMによる清掃中、前記ノズル口金面3aに、前記シリコンオイル吐出ノズル8を介してシリコンオイルを噴霧するためのものであり、例えば、シリコンスプレーによって構成されている。
この発明では、前記ブレード4によるスピニングノズル清掃期間中、スピニング糸を吸引するスピニング糸吸引手段SMが、前記スピニングノズル口金面の下流側に位置するように設けてある。前記スピニング糸吸引手段SMは、前記スピニングノズル口金面3aに対面する位置において比較的広い面積で開口する開口部材11と、前記開口部材に接続され、スピニング糸吸引路12を形成する第1の吸引パイプ部材13と、前記第1の吸引パイプ部材13の下流側にフレキシブルホースでなる吸引路接続手段14を介して接続してある第2の吸引パイプ部材15と、ブロア56を含む吸引源57とによって構成してある。
前記第1の吸引パイプ部材13は、高温になるスピニングノズル3の近傍に位置するため金属製である。さらに、前記第1の吸引パイプ部材13は、スピニングノズル表面の温度を低下させないために、その上流側13aに複数の小さな孔16を備えている。さらに、重要な点は、前記第1の吸引パイプ部材13の上流側13aに対し、吸引路12に対して交差する方向から該第1の吸引パイプ部材13内に旋回流17を付与する旋回流付与手段18が組み合わせてある。
この旋回流付与手段18は、圧搾空気供給源(図示せず)に接続された供給管19を含むものからなり、前記供給管19は、前記第1の吸引パイプ部材13に対して若干下流側に向けて傾斜しているとともに、図1Bに示すように、第1の吸引パイプ部材13の軸芯に対し偏心した方向に圧搾空気(約3.5Kg/cm2 程度の圧搾空気)を吹き付けるように構成されていて、前記第1の吸引パイプ部材13内に吸引されるスピニング糸SYを結束状態に絡ませて吸引することができるようになっている。
さらに、この発明では、スピニングノズルの清掃期間中、安定した状態でスピニング糸を吸引するようにするため、前記スピニング糸吸引手段SMにおける第1の吸引パイプ部材13と、この下流側13bにフレキシブルホースでなる吸引路接続手段14を介して接続してある第2の吸引パイプ部材15とに対して、その内部の流速を調整するように構成してある。すなわち、この発明では、第1の吸引パイプ部材13内の流速V1 に対して、前記吸引路接続手段14内の流速V並びに前記第2の吸引パイプ部材15内の流速V2 を、V1 <V<V2 の関係に調節してある。
このように、スピニング糸吸引手段SMにおける各構成部分において流速を調節する手段としては、例えば、前記第1の吸引パイプ部材13の下流側13bに対して複数の小さな孔20を設けることによって、これを流速低下用の孔として簡単に構成できる。
次いで、前記清掃機本体1の詳細について説明する。前記清掃機本体1は、全体の機構を収納するケーシング21を含むものからなっている。この発明の好ましい実施例によれば、前記紡糸機におけるスピニングノズル側と前記清掃機本体側との間に、前記清掃機本体を前記スピニングノズルに対して位置決めして連結するための磁気的連結手段MMが設けてある。この磁気的連結手段MMは、前記スピニングノズル口金3を支持するノズル口金支持部材22の下縁部側22a、および/または、前記ケーシング21の上縁部側21aに設けた磁石部材23(電磁石が望ましい)によって磁気的に連結されるものであり、例えば、前記ノズル口金支持部材22の下縁部側22aに設けた着座センサーにより、前記スピニングノズル口金3に対して前記清掃機本体1を垂直に着座させた状態でしっかりと連結セットすることができる。
前記ケーシング21内には、前記ブレード手段BMが組み込まれている。この発明では、前記ブレード手段BMは、図に示す実施例のものに限定されるものでなく、上記するブレードを自転させながら公転させて清掃する公転−自転方式のもの、あるいはまた、ブレードを振動させながら公転させて清掃する公転−振動方式のもののいずれであってもよい。
図に示す実施例のものによれば、前記ブレード手段BMは、上記するように、スピニングノズル3の口金面3aの半径方向に沿ってのび、その半径寸法に相応する長さの刃先部5を有する一枚のブレード4と、このブレード4をスピニングノズル3の口金面3aの中心のまわりに旋回させる旋回手段6とを備え、前記ブレード4の刃先部5をその長さ方向にわたって前記スピニングノズル3の口金面3aに対して均等に当接するように押し当てて付勢するブレード付勢手段7を有するものからなっている。
前記ブレード付勢手段7は、例えば、流体シリンダでなる一つの往復駆動源24を備えていて、この往復駆動源24によって前記ブレード4の刃先部5を前記スピニングノズル3の口金面3aに当接させた際、前記刃先部5を前記スピニングノズルの口金面3aに沿わせて揺動可能に変位させて支持する揺動支持機構25を含むものからなっている。
さらに、前記ブレード付勢手段7は、前記往復駆動源24によって前記ブレード4の刃先部5を前記スピニングノズルの口金面3aに当接させた際、前記スピニングノズルの口金面3aに対して前記ブレード4のブレード面を旋回方向に向けて角度θ傾斜させて支持する傾斜支持機構26を含むものからなっている。
前記清掃機本体1のより具体的な構成例について、図2に基づいて詳細に説明する。当該清掃機本体1における旋回手段6は、例えば、スリーブ部材27を支持する回転ディスク部材28を有している。この回転ディスク部材28には、回転数検出手段29が連結されている。さらに、前記回転数検出手段29の中心には回転軸30が設けられていて、該回転軸30は、電動モータでなる旋回用駆動源31により回転し、回転ディスク部材28の回転駆動によって前記ブレード4を前記回転軸30の回りに旋回させることができるようになっている。
前記回転数検出手段29は、等角度間隔おきに多数の歯部31を有する回転体からなっており、センサー並びにディテクター(図示せず)との組み合わせによって、通過する歯部31の数を検知して、回転ディスク部材28の回転角度を検出する。この回転数検出手段29によって、回転角度を検出して、図6に示すように、ブレード4の旋回方向を正転−逆転制御する。この正転−逆転制御は、時計方向(正回転方向)にα1度回転させ、反時計方向(逆回転方向)にα2度回転させるものであって、角度α1並びにα2を約370度に設定しておくことにより、清掃残しを無くすことができるようになっている。
次いで、図4に示す実施例に基づいて、ブレード付勢手段7の具体的構成について説明する。まず、前記ブレード4は、スピニングノズル口金3の半径寸法に相応する長さでなる可撓性を有する金属製の刃先部材32を備えており、この刃先部材32が口金面3aに当接し、その状態で当該ブレードを旋回させることによって、口金面3aに付着する付着物を除去する。前記スピニングノズル口金3の口金面3aは、図4に示すように、水平面に対して若干傾斜している。このように傾斜する口金面3aに対し、前記ブレード4の刃先部材32を傾斜させて均等な接圧にする必要がある。
図4は、その具体的な構成例である。この例によれば、前記ブレード付勢手段7は揺動支持機構25を含んでおり、この揺動支持機構25は、ブレード本体33に対して枢支軸34により揺動自在に支持されている刃先ホルダー35を有しており、前記刃先部材32は、前記刃先ホルダー35に対して、その両端軸36、36を介して連結支持されている。
このブレード付勢手段7によれば、前記ブレード4を口金面3aの直下に位置させておき(図4A参照)、往復駆動源24によって前記ブレード4を押し上げることによって、刃先部材32が口金面3aに対して均等な接圧で当接する(図4B参照)。
一方、前記ブレード付勢手段7は、図5各図に示す傾斜支持機構26を含むものからなっている。この傾斜支持機構26によれば、前記ブレード4は、ブレード支持部材37の上部に連結支持されている。このブレード支持部材37の下端37aは、リンク軸38によって傾斜リンク部材39の上端39aに枢支されている。傾斜リンク部材39の下端39bは、リンク軸40によって押し上げリンク部材41の上端41aに枢支されている。前記押し上げリンク部材41の下端41bは、スリーブ部材42内を通して、往復駆動源24に接続されている。
前記ブレード支持部材37は、スリーブ部材42に設けたケーシング部材43内に通じており、該ケーシング部材43内に設けたブレード傾斜軸44によって枢支連結されている。このようなリンク機構を構成することによって、ブレード4を旋回させた際、往復駆動源24の作動によって、前記押し上げリンク部材41を押し上げることにより、前記ブレード4の旋回方向に応じて、スピニングノズル口金面3aとブレード4のブレード面との間に形成される角度を±θに傾斜させることができる。
すなわち、前記ブレード4を正回転方向α1(図では右方向)に旋回させた場合には、ブレード4の先端が口金面3aに当接した状態であるので、ブレード4と口金面3aとの摩擦力によって、ブレード4がブレード傾斜軸44を中心に進行方向とは逆方向β1(図では反時計方向)に傾く。この傾きは、ブレード支持部材37がケーシング部材43内に設けたストッパ45により、予め設計された角度θ(少なくとも90°より小さな角度であり、好ましい実施例によれば、約88°程度)に規制される。図5Cに示す通り、前記ブレード4を逆回転方向α2(図では左方向)に旋回させた場合には、前記すると同様に、ブレード4が進行方向とは逆方向β2(図では時計方向)に傾くようになっている。このように、前記ブレード4の旋回時に、該ブレード4を傾けることにより、振動の発生を抑え、スムーズな旋回を確保し、口金面3aの損傷を防止することができる。
この発明になるスピニングノズル清掃システムについて、その基本的な一構成例の全体を示す概略的な斜視図である。 当該スピニングノズル清掃システムに適用される清掃機本体によりスピニングノズルの清掃の状況を説明するための概略的な側面図である。 当該清掃機本体の具体的な構成例を示す概略的な斜視図である。 当該清掃機本体にあって、ブレードをスピニングノズル口金面に対して均等に押圧付勢するためのブレード付勢手段の具体例およびその作動態様を示す概略的な正面図である。 当該ブレードを旋回方向に向け傾斜させて支持するための傾斜支持手段およびその作動態様を示す概略的な側面図である。 ブレードの旋回軌跡を説明するための概略的な平面図である。
符号の説明
SM 紡糸機
1 清掃機本体
2 スピニングノズル孔
3 スピニングノズル口金
3a スピニングノズル口金面
4 ブレード
5 ブレード刃先部
6 旋回手段
7 ブレード付勢手段
BM ブレード手段
OM 潤滑剤噴霧手段
SM スピニング糸吸引手段
MM 磁気的連結手段
23 磁石部材
24 往復駆動源
25 揺動支持機構
26 傾斜支持機構
32 刃先部材
51 台車手段
52 走行用車輪
53 台車本体
54 アーム手段
55 手押しハンドル
56 ブロア
57 吸引源
58 ロボットアームリンク機構
59 ホルダー
60 支柱

Claims (5)

  1. 紡糸ノンストップ状態で、紡糸機におけるスピニングノズル口金面を清掃する清掃システムにおいて、
    少なくとも一つのブレードを備え、前記ブレードによって前記スピニングノズル口金面を清掃する清掃機本体と、
    前記清掃機本体を搭載し、床面上をフリーに移動して、前記清掃機本体を前記スピニングノズルに対する清掃作業位置にもたらす台車手段とからなることを特徴とするスピニングノズル清掃システム。
  2. 前記台車手段に対し、三次元的に変位可能なアーム手段を設け、前記アーム手段における自由端側に前記清掃機本体を取り付けて、前記清掃機本体を三次元的に位置取り可能になしたことを特徴とする請求項1に記載のスピニングノズル清掃システム。
  3. 前記紡糸機におけるスピニングノズル側と前記清掃機本体側との間に、前記清掃機本体を前記スピニングノズルに対して位置決めして連結するための磁気的連結手段を設けてなることを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載のスピニングノズル清掃システム。
  4. 前記清掃機本体におけるブレードの刃先部を前記スピニングノズル口金面に対して、均等に当接するように押し当てて付勢するブレード付勢手段を前記清掃機本体に設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のスピニングノズル清掃システム。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のスピニングノズル清掃システムにより、スピニングノズルを清掃することを特徴とする紡糸機の清掃方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104213206A (zh) * 2014-09-19 2014-12-17 江苏恒科新材料有限公司 全自动清板系统
CN106216284A (zh) * 2016-08-14 2016-12-14 杭州锐冠科技有限公司 一种自动清板系统
CN106906522A (zh) * 2017-03-17 2017-06-30 杭州锐冠科技有限公司 一种自动清板系统及其自动清板工艺流程
CN108356007A (zh) * 2018-05-14 2018-08-03 杭州锐冠科技有限公司 一种用于清理拉丝模具的刮刀头
CN109440200A (zh) * 2018-12-18 2019-03-08 淮安天然丝纺织科技有限公司 一种喷丝板

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