JP2006001453A - ドアグリップ一体型アームレスト - Google Patents

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Akira Kuwabara
晃 桑原
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Abstract

【課題】 ドア芯材部の表皮材端末処理を改良することによって、コストアップを抑えつつ見栄え及び触感の向上を図った。
【解決手段】 ドアトリム10に取付けるべくアームレスト芯材12の両端部を互いに開口する取付け面部12a、12bに形成するとともに、両取付け面部12a、12bに挟まれたアームレスト芯材12の部位をグリップ芯材14によって閉塞断面に形成して一体のドアグリップ芯材部12cを構成し、ドアグリップ芯材部12cを含むアームレスト芯材12の表面に表皮材13を貼付して外装する場合、表皮材13の端部を、取付け面部12a、12bの端部に巻き込み貼着するとともに、ドアグリップ芯材部12cに木目込み溝14aを形成して木目込み溝14a内に木目込むことによって端末処理した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ドアトリムに取付けるべくアームレスト芯材の両端部を互いに開口する取付け面部に形成するとともに、両取付け面部に挟まれたアームレスト芯材の部位を閉塞断面に形成して一体のドアグリップ芯材部を構成し、ドアグリップ芯材部を含むアームレスト芯材の表面に表皮材を貼付して外装するドアグリップ一体型アームレストに関する。
従来のドアグリップとしては、図7乃至図9或いは図10に示すものが知られている(特許文献1、特許文献2参照)。
実開平4−67034号公報 特開平3−94314号公報。
図7乃至図9によれば、ドアグリップ一体型のアームレスト1は、不図示のドアトリムに取り付けるべく、取付け面部3,4に挟まれたアームレスト芯材2の部位を閉塞断面に形成して一体のドアグリップ芯材部5を構成している。
そして、アームレスト芯材2の表面に表皮材6を貼付して外装する場合、表皮材6の端末は、取付け面部3,4の端部に巻き込んで裏面側に貼着することによって処理されるとともに、ドアグリップ芯材部5においては両端末7を重合した状態で貼着することによって処理している。
図10に示すものは、予めステッチ縫製した表皮を金型にインサートした状態で、樹脂等を金型に充填して成形することによって端末処理している。
しかしながら、重合貼着する前者の場合、ドアグリップを握った際の凹凸感、引っ掛かり等の蝕感又は重合貼着部の剥れ等が懸念される。また、ステッチ縫製する後者の場合、インサートインジェクション工法を用いるために、アームレスト部とグリップ部とを一体に成形することが困難であった。
本発明は、かかる点に鑑み、ドア芯材部の表皮材端末処理を改良することによって、コストアップを抑えつつ見栄え及び触感の向上を図ったドアグリップ一体型アームレストを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、ドアトリムに取付けるべくアームレスト芯材の両端部を互いに開口する取付け面部に形成するとともに、両取付け面部に挟まれたアームレスト芯材の部位を閉塞断面に形成して一体のドアグリップ芯材部を構成し、ドアグリップ芯材部を含むアームレスト芯材の表面に表皮材を貼付して外装する場合、表皮材の端部を、取付け面部の端部に巻き込み貼着するとともに、ドアグリップ芯材部に木目込み溝を形成して該木目込み溝内に木目込むことによって端末処理したことを特徴とするものである。
上記のように構成する本発明は、アームレスト芯材に表皮材を外装する場合、取付け面部においてはその端部に表皮材の端末を巻き込みするとともに、ドアグリップ芯材部においては木目込み溝内に表皮材の端末を木目込むことによって処理されることから、従来のステッチ縫製等を廃止することによって端末処理工数を軽減してコストアップを抑えることができ、しかも、ドアグリップ芯材部における表皮材が木目込み溝内に木目込まれていることから、見栄えや触感の向上を図ることができる。
以下、図1乃至図6を用いて、本発明における実施の形態について説明する。
図1は本発明にかかる実施の形態を採用したドアトリムを車室側から描画した斜視図、図2は図1におけるドアトリムから取外したアームレストを裏面側から描画した斜視図、図3は図2におけるA−A断面図、図4は図2におけるB−B断面図、図5は図2におけるアームレストの分解斜視図、図6は、図5のアームレストにおけるドアグリップ芯材の構成部品としてのグリップ芯材のC矢視図である。
図1おいて、ドアトリム10は、不図示のドアパネルの車室側を外装すべく構成しており、その車室側において、上部側にインサイドハンドル18、下部側にポケット部19等を配設するとともに、略中央部にドアグリップ一体型のアームレスト11を配設して構成している。
アームレスト11は、図2乃至図6に示すように、合成樹脂材料を成形して形成したアームレスト芯材12とアームレスト芯材12の表面を外装する表皮材13とを有して構成している。
アームレスト芯材12は、ドアトリム10における車体前後方向に延在する長尺ものとして断面略コ字状に形成されており、その両端部を互いに開口する取付け面部12a、12bに形成されており、アームレスト芯材12に立設させた取付けボス12d、12e及び12fを顕出させている。
取付けボス12d、12e及び12fは、ドアトリム10の所定箇所にビスや溶着等により取付けることによって、アームレスト11をドアトリム10に装着している。
両取付け面部12a、12bに挟まれたアームレスト芯材12の部位は、別体のグリップ芯材14を用いて閉塞断面に形成されていて、一体形成のドアグリップ芯材部12cを構成している。
グリップ芯材14のドアトリム10側すなわち車体側である裏面側には、全長に渡って木目込み溝14aが形成されており、木目込み溝14aの取付け面部12b側の車体前端側、車体後端側及び中央部には、グリップ芯材14の木目込み溝14aの底部を貫通する切欠き部14bが間欠的に形成されている。なお、切欠き部14bは、必ずしも、取付け面け部12bの前記三箇所に設ける点に限定されるものでなく、その設定箇所及び設定数を木目込み溝14aの長さ等により適宜設定することができる。
このように構成するアームレスト芯材12は、その表面に表皮材13を貼着して外装されているのであるが、表皮材13の端末は、取付け面部12a、12bの部位では、取付け面部12a、12bの端部に巻き込んで裏面側に貼着することによって処理されている。
また、ドアグリップ芯材部12cの部位では、表皮材13の端末は、木目込み溝14a内に木目込むことによって処理されている。
この木目込み作業に際して、先ず、表皮材13の端末を切欠き部14bに引き込んでグリップ芯材14の裏面側に突出させることによって木目込みのきっかけを作って(図4を参照)、その後に木目込みヘラ等を使用して、木目込み溝14aに表皮材13の端末を木目込むことになる(図3を参照)。
上記のように構成する場合、アームレスト芯材12に表皮材13を外装する場合、取付け面部12a、12bにおいてはその端部に表皮材13の端末を巻き込みするとともに、ドアグリップ芯材部12cにおいては木目込み溝14a内に表皮材13の端末を木目込むことによって処理されることから、端末処理工数を軽減してコストアップを抑えることができ、しかも、ドアグリップ芯材部12cにおける表皮材13が木目込み溝14a内に木目込まれていることから、見栄え及び触感の向上を図ることができる。
また、表皮材13のドアグリップ芯材部12cにおける端末処理は、一旦切欠き部14bに引き込んだ後、木目込み溝14aへの木目込み作業を行うことになることから、切欠き部14bへの表皮材13の引き込みによって後の木目込み作業のきっかけができ、作業性に富んでおり、同時に、木目込み溝14a内に表皮材13の端末が隠れてしまうので、表皮材13の貼付や裁断等により発生する端末バラツキが発生しても、木目込み溝14a内で処理されることになって、表面に露出することがなく、不良品の発生を防止できる。
以上説明したように、本発明は、アームレスト芯材に表皮材を外装する場合、取付け面部においてはその端部に表皮材の端末を巻き込みするとともに、ドアグリップ芯材部においては木目込み溝内に表皮材の端末を木目込むことによって処理されることから、端末処理工数を軽減してコストアップを抑えることができ、しかも、ドアグリップ芯材部における表皮材が木目込み溝内に木目込まれていることから、見栄え及び触感の向上を図ることができることから、ドアトリムに取付けるべくアームレスト芯材の両端部を互いに開口する取付け面部に形成するとともに、両取付け面部に挟まれたアームレスト芯材の部位を閉塞断面に形成して一体のドアグリップ芯材部を構成し、ドアグリップ芯材部を含むアームレスト芯材の表面に表皮材を貼付して外装するドアグリップ一体型アームレスト等に好適である。
本発明にかかる実施の形態を採用したドアトリムを車室側から描画した斜視図である。 図1におけるドアトリムから取外したアームレストを裏面側から描画した斜視図である。 図2におけるA−A断面図である。 図2におけるB−B断面図である。 図2におけるアームレストの分解斜視図である。 図5のアームレストにおけるドアグリップ芯材の構成部品としてのグリップ芯材のC矢視図である。 従来におけるドアトリムから取外したアームレストを裏面側から描画した斜視図である。 図7の要部を拡大して描画した斜視図である。 図8のD−D断面図である。 別の従来品を描画した図9と同様の断面図である。
符号の説明
11 アームレスト
12 アームレスト芯材
12a、12b 取付け面部
12c ドアグリップ芯材部
13 表皮材
14 グリップ芯材
14a 木目込み溝

Claims (1)

  1. ドアトリムに取付けるべくアームレスト芯材の両端部を互いに開口する取付け面部に形成するとともに、該両取付け面部に挟まれた前記アームレスト芯材の部位を閉塞断面に形成して一体のドアグリップ芯材部を構成し、該ドアグリップ芯材部を含む前記アームレスト芯材の表面に表皮材を貼付して外装する場合、該表皮材の端部を、前記取付け面部の端部に巻き込み貼着するとともに、前記ドアグリップ芯材部に木目込み溝を形成して該木目込み溝内に木目込むことによって端末処理したことを特徴とするドアグリップ一体型アームレスト。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007203955A (ja) * 2006-02-03 2007-08-16 T S Tec Kk 車両用内装材及び該車両用内装材の製造方法
CN105564337A (zh) * 2013-09-18 2016-05-11 蒋超 装配简便的汽车车门内护板组件
CN112937400A (zh) * 2021-03-15 2021-06-11 重庆长安汽车股份有限公司 一种整体式车门立扶手及其安装结构

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