JP2006001228A - 個別情報印刷部付包装材料及びその製造方法並びにそれを用いた包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】基材フィルムの内面の一部に当落等を表す個別情報を印刷する白色個別情報印刷部を有する個別情報印刷部付包装材料において、十分な遮光性を有し、かつ製造工程の削減でエネルギー及びコストの削減が可能な個別情報印刷部付包装材料及びその製造方法並びにそれを用いた包装袋の提供にある。
【解決手段】基材フィルム10の内面に絵柄印刷層12と遮光層が順に積層され、該遮光層の一部に当落等を表す個別情報20が印刷される白色の個別情報印刷層14を有する個別情報印刷部付包装材料1において、前記白色の個別情報印刷層14が施されている部分は墨インキによる墨インキ遮光層13でなり、それ以外の部分はアルミニウム蒸着層16aでなる個別情報印刷部付包装材料1である。
【選択図】図1

Description

本発明は、当落や等級(懸賞用番号等を含む)などを表す個別情報が印刷されている個別情報印刷部付包装材料に関するものであり、さらに詳細には、中間に遮光層を有し内面に個別情報印刷部が施されている個別情報印刷部付包装材料であって、その製造工程が簡略化されて省エネルギーに貢献する製造方法、並びにそれを用いた包装袋に関するものである。
従来、包装材料、特に遮光性を必要とする軟包装材料の内面に「当たり」「外れ」や等級(1等、2等)あるいはそれらに相当する絵柄、記号、当選番号等(以下個別情報という)が印字(印刷)されていて、この軟包装材料を用いて個別情報が印字されている包装袋とし、例えば購買した顧客がその包装袋を開封して内面の個別情報を確認し、それに応じた賞品等と取り替えることができる個別情報印刷部(懸賞)付包装袋などが知られている。
従来の上記個別情報印刷部付包装袋の包装材料として、例えば、図7(a)の側断面積層図および図7(b)の内面を表す正面図に示すように、二軸延伸ポリプロピレンフィルム等でなる透明な基材フィルム(10)の内面に絵柄印刷層(12)を設け、この絵柄印刷層(12)を美粧化させるため、この上全面に白インキによる白色インキ層(11)を設け、この上全面に隠蔽用墨インキによる墨インキ遮光層(13)を設け、この墨インキ遮光層(13)上の一部に白色の個別情報印刷層(14)を設け、この白色の個別情報印刷層(14)に個別情報(20)をインクジェット方式等で印字した後、白色の個別情報印刷層(14)を含め全面に透明なシーラント層(15)を施した遮光層を有する個別情報印刷部付包装材料がある。
しかし、上記墨インキによる墨インキ遮光層(13)では、包装される内容物によって遮光効果が不十分であり、この遮光効果を十分なものとするため、例えば図8の側断面積層図に示すように、二軸延伸ポリプロピレンフィルム等でなる透明な基材フィルム(10)の内面に絵柄印刷層(12)を設け、この絵柄印刷層(12)を美粧化させるため、この上全面に白インキによる白色インキ層(11)を設け、この上全面に、12μm程度の薄いポリエチレンテレフタレートフィルム(16b)にアルミニウム蒸着層(16a)が施された金属蒸着遮光性フィルム(16)をラミネートし、この金属蒸着遮光性フィルム(16)上に白色の個別情報印刷層(14)を設け、この白色の個別情報印刷層(14)に個別情報(20)をインクジェット方式等で印刷した後、白色の個別情報印刷層(14)を含め全面に透明なシーラント層(15)を施した遮光層を有する個別情報印刷部付包装材料がある。
しかしながら、上記の金属蒸着遮光性フィルム(16)をラミネートした遮光層を有する個別情報印刷部付包装材料では、十分な遮光性を保持することができるが、特にこの個別情報印刷部付包装材料の製造に際し、基材フィルム(10)に絵柄印刷層(12)と白色インキ層(11)をインラインで形成した後、別工程でこれに金属蒸着遮光性フィルム(16)をラミネートし、さらに再度印刷機で白色の個別情報印刷層(14)を追い刷りするもので、この追い刷りでは、前記の絵柄印刷層(12)との見当合わせが困難で見当不良となる危惧があり、かつ工程が増えることによるエネルギーの消費と製造コストが嵩むという問題点があった。
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、基材フィルムの内面に絵柄印刷層と遮光層を有し、該遮光層の一部に当落等を表す個別情報を印刷する白色個別情報印刷部を有する個別情報印刷部付包装材料において、十分な遮光性を有し、かつ製造工程の削減でエネルギーおよびコストの削減が可能な個別情報印刷部付包装材料及びその製造方法並びにその個別情報印刷部付包装材料を用いた包装袋を提供することにある。
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、基材フィルムの内面に絵柄印刷層と遮光層が順に積層され、該遮光層の一部に当落や等級等を表す個別情報が印刷される白色の個別情報印刷層を有する個別情報印刷部付包装材料において、前記白色の個別情報印刷層が施されている部分の遮光層は墨インキによる黒色遮光層でなり、それ以外の部分の遮光層は金属蒸着層でなることを特徴とする個別情報印刷部付包装材料としたものである。
また、請求項2の発明では、上記金属蒸着層の金属は、アルミニウムであることを特徴とする請求項1記載の個別情報印刷部付包装材料としたものである。
また、請求項3の発明では、上記白色の個別情報印刷層と金属蒸着層上に透明なシーラント層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の個別情報印刷部付包装材料としたものである。
また、請求項4の発明では、基材フィルムの内面に絵柄印刷層と遮光層が順に積層され、該遮光層の一部に当落や等級等を表す個別情報を印刷する白色の個別情報印刷層を形成する個別情報印刷部付包装材料の製造方法において、前記白色の個別情報印刷層を施す部分に墨インキによる黒色遮光層を施し、それ以外の部分に部分蒸着による金属蒸着層を施し、該墨インキによる黒色遮光層と金属蒸着層とで遮光層とすることを特徴とする個別情報印刷部付包装材料の製造方法としたものである。
また、請求項5の発明では、上記金属蒸着層の金属を、アルミニウムとすることを特徴とする請求項4記載の個別情報印刷部付包装材料の製造方法としたものである。
また、請求項6の発明では、上記金属蒸着層の部分蒸着を、マスキング法もしくは水洗い法による部分抜き加工で成さしめることを特徴とする請求項4乃至5のいずれかに記載の個別情報印刷部付包装材料の製造方法としたものである。
また、請求項7の発明では、上記白色の個別情報印刷層と金属蒸着層上に透明なシーラント層を積層せしめることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の個別情報印刷部付包装材料の製造方法としたものである。
また、請求項8の発明では、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の個別情報印刷部付包装材料を用いた包装袋としたものである。
さらにまた、請求項9の発明では、上記包装袋は、背シールが合掌貼りでなるピロータイプの包装袋であり、前記背シールを倒した際に白色の個別情報印刷層が該背シールで隠れる位置にくるようにしたことを特徴とする請求項8記載の包装袋としたものである。
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、上記請求項1に係る発明によれば、基材フィルムの内面に絵柄印刷層と遮光層が順に積層され、該遮光層の一部に当落や等級等を表す個別情報が印刷される白色の個別情報印刷層を有する個別情報印刷部付包装材料において、前記白色の個別情報印刷層が施されている部分の遮光層を墨インキによる黒色遮光層でなり、それ以外の部分の遮光層を部分蒸着による金属蒸着層でなるものとすることによって、十分な遮光性を有し、かつ基材フィルムの内面に絵柄印刷層と墨インキによる黒色遮光層と白色の個別情報印刷層とをインラインで形成することができるので、従来のように金属蒸着層上に白色の個別情報印刷層を形成するという所謂追い刷りを必要とせず、よって絵柄印刷層と白色の個別情報印刷層との見当不良の危惧が無くなり、かつ従来に比べ追い刷りという工程が減るので、エネルギーの消費と製造コストの削減となる個別情報印刷部付包装材料を提供することができる。
また、上記請求項2に係る発明によれば、上記金属蒸着層の金属を、アルミニウムとすることによって、遮光性に優れ、かつ金属光沢に優れているので表面にデザイン性を付与することもでき、さらに材料コストにも優位な蒸着層とすることができる。
また、上記請求項3に係る発明によれば、上記個別情報が印刷される白色の個別情報印刷層と金属蒸着層上に透明なシーラント層を設けたものとすることによって、内面のヒートシールで遮光性を有し、当落や等級等を表す個別情報が印刷される個別情報印刷部付の包装袋に使用することができる。
また、上記請求項4に係る発明によれば、基材フィルムの内面に絵柄印刷層と遮光層が順に積層され、該遮光層の一部に当落や等級等を表す個別情報を印刷する白色の個別情報印刷層を形成する個別情報印刷部付包装材料の製造方法において、前記白色の個別情報印刷層を施す部分には墨インキによる黒色遮光層を施し、それ以外の部分には部分蒸着による金属蒸着層を施し、該黒色遮光層と金属蒸着層とで遮光層を形成する製造方法とすることによって、十分な遮光性を有し、かつ基材フィルムの内面に絵柄印刷層と墨インキによる黒色遮光層と白色の個別情報印刷層とをインラインで(一工程で)形成することができるので、従来のように絵柄印刷層の形成後、別ラインで金属蒸着層を全面に形成し、この金属蒸着層上に白色の個別情報印刷層を形成するという所謂追い刷り(二工程)を必要とせず、よって絵柄印刷層と白色の個別情報印刷層との見当不良の危惧が無くなり、かつ工程が減るので、エネルギーの消費と製造コストの削減に寄与する個別情報印刷部付包装材料の製造方法とすることができる。
また、上記請求項5に係る発明によれば、上記金属蒸着層の金属を、アルミニウムとすることによって、遮光性に優れ、かつ金属光沢に優れているので表面にデザイン性を付与することもでき、さらに材料コストにも優位な蒸着層を形成する製造方法とすることができる。
また、上記請求項6に係る発明によれば、上記金属蒸着層の部分蒸着を、マスキング法もしくは水洗い法による部分抜き加工でなさしめることによって、金属蒸着層を一ラインで形成することができ、エネルギーの消費と製造コストの維持が可能な個別情報印刷部付包装材料の製造方法とすることができる。
また、上記請求項7に係る発明によれば、上記白色の個別情報印刷層と金属蒸着層上に透明なシーラント層を設けることによって、内面のヒートシールで遮光性を有し、当落や等級等を表す個別情報が印刷される個別情報印刷部付の包装袋として使用を可能にする製造方法とすることができる。
また、上記請求項8に係る発明によれば、上記個別情報印刷部付包装材料を用いた包装袋とし、さらにまた、上記請求項9に係る発明によれば、その包装袋を、背シールが合掌貼りでなるピロータイプの包装袋とし、前記背シールを倒した際に白色の個別情報印刷層がその背シールで隠れる位置にくるようにすることによって、黒色遮光層を金属蒸着層で遮光するようになるので、完全な遮光性を有する個別情報印刷部付ピロータイプの包装袋とすることができる。
従って本発明は、遮光性を有し、かつ当落等を表す個別情報が印刷される個別情報印刷部付包装材料および包装袋の如き用途において、優れた実用上の効果を発揮する。
以下本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の個別情報印刷部付包装材料の一実施の形態を示す説明図であり、図2は、本発明の個別情報印刷部付包装材料の他の一実施の形態を示す説明図である。また図3は、本発明の個別情報印刷部付包装材料を用いた包装袋の一事例を示す斜視図であり、図4は、本発明の個別情報印刷部付包装袋の一実施の形態を説明する正面図である。また図5は、本発明の個別情報印刷部付包装材料の製造方法の一事例を示す工程図であり、図6は、本発明の個別情報印刷部付包装材料の製造方法で得られた個別情報印刷部付包装材料の一事例を示す正面図である。
上記請求項1および請求項2に係る発明は、例えば図1(a)の側断面図および図1(b)の正面図に示すように、透明な二軸延伸ポリプロピレンなどでなる基材フィルム(10)の内面に、グラビア印刷などによる絵柄印刷層(12)が形成され、さらにその上全面に白インキによる白色インキ層(11)が形成され、この白色インキ層(11)上の一部に墨インキによる墨インキ遮光層(13)が部分印刷で形成され、この墨インキ遮光層(13)上に白インキによる白色の個別情報印刷層(14)が部分印刷で形成されている。
さらに上記白色の個別情報印刷層(14)以外の部分にアルミニウム蒸着層(16a)が積層されている個別情報印刷部付包装材料(1)である。
上記個別情報印刷部付包装材料(1)の白色の個別情報印刷層(14)に個別情報(20)を印字して、内容物を充填後、この白色の個別情報印刷層(14)を内側にして懸賞付包装袋等に使用することができる。
また、上記請求項3に係る発明は、例えば図2の側断面図に示すように、上記請求項1及び2に係る発明の個別情報印刷部付包装材料(1)の最内面、すなわち個別情報(20)が印字された白色の個別情報印刷層(14)とそれ以外の部分に積層されているアルミニウム蒸着層(16a)上全面にシーラント層(15)が積層されている個別情報印刷部付包装材料(1)であり、このシーラント層(15)でヒートシールして袋とし、懸賞付包装袋等に使用することができる。
また、上記請求項4および請求項5に係る発明は、例えば図1(a)および図1(b)に示す個別情報印字部刷包装材料(1)の製造方法であって、透明な二軸延伸ポリプロピレンなどでなる基材フィルム(10)の内面に、グラビア印刷などにより絵柄印刷層(12)、白インキによる白色インキ層(11)を形成し、さらにこの白色インキ層(11)上の一部に墨インキによる墨インキ遮光層(13)、この墨インキ遮光層(13)上に白インキによる白色の個別情報印刷層(14)をインラインで形成する。
続いて、別ラインでこの白色の個別情報印刷層(14)以外の部分にアルミニウム蒸着層(16a)を部分蒸着で形成する、すなわち印刷ラインと蒸着ラインの2ライン(工程)で十分な遮光性を有する個別情報印刷部付包装材料(1)とすることを特徴とするものである。
また、上記請求項6に係る発明は、例えば図1(a)および図1(b)に示す個別情報印刷部付包装材料(1)を構成するアルミニウム蒸着層(16a)の部分蒸着を、マスキング法もしくは水洗い法による部分抜き加工で行う個別情報印字部刷包装材料(1)の製造方法である。
上記マスキング法は、特に図示しないが、蒸着機内にマスク部分を設け、その部分にアルミニウム蒸着膜を生成させない方法であり、例えば図1(b)に示すように、(ウエブ状の)基材フィルムの流れ方向(P)にストライプ状に透明部分(図面では白色の個別情報印刷層(14)の部分)が形成される部分抜き加工法である。
また、上記水洗い法は、例えば図5(a)の側断面図に示すように、白色の個別情報印刷層(14)上に水性のプライマー層(22)を施し、図5(b)の側断面図に示すように、このプライマー層(22)上を含め全面にアルミニウム蒸着層(16a)を形成し、続いて図5(c)の側断面図に示すように、水洗いによって白色の個別情報印刷層(14)上が洗い流されて透明になり、この白色の個別情報印刷層(14)上以外の部分にアルミニウム蒸着層(16a)が形成される部分抜き加工法である。
上記水洗い法による部分抜き加工法では、図1(b)に示すように、ストライプ状に部分抜き加工もできるが、図6の正面図に示すように、アルミニウム蒸着層(16a)を長方形状等部分的に抜き加工ができ、よって白色の個別情報印刷層(14)を上記長方形状やストライプ状に加え、円形状、楕円形状等任意の部分的形状に形成することができ、デザイン面からも優位な加工法である。
さらにまた、上記請求項8および請求項9に係る発明は、図1(b)に示すような個別情報印刷部付包装材料(1)を用いて、例えば図3の斜視図に示すように、上端シール部(33)と底シール部(34)と背シール部(32)とでなるピロータイプの包装袋(2)とするものである。
このようにピロータイプの包装袋(2)とすることにより、特に上記請求項7に係る発明では、例えば図4の裏側からみ模式的平面図に示すように、背シール部(32)が合掌シールでなり、この合掌貼りでなる背シール部(32)を右側方向(Q)に倒した際に、基材フィルム(10)、絵柄印刷層(12)、墨インキ遮光層(13)の下にある白色の個別情報印刷層(14)がこの背シール部(32)で隠される位置にくるようにしたものである。
このように、アルミニウム蒸着層(図示せず)が2層で構成されている背シール部(32)で、遮光性に欠ける墨インキ遮光層(13)の部分を補い、完璧な遮光性を有する個別情報印刷部付ピロータイプの包装袋(2)とすることができる。
以上のように例えば図1(b)に示す白色の個別情報印刷層(14)に個別情報(20)としての懸賞番号「12345」が印刷されている個別情報印刷部付包装材料(1)を、図3に示す内容物を充填したピロータイプの包装袋(2)とし、これを購買した顧客がこのピロータイプの包装袋(2)を開封し、その内面にある個別情報である懸賞番号「12345」を確認して賞品等と引き換えるようにした個別情報印刷部付包装袋とするものである。
以下に本発明の個別情報印刷部付包装材料(1)を構成する材料やその製造等について詳細に説明する。
本発明の個別情報印刷部付包装材料(1)を構成する透明な基材フィルム(10)としては、例えば厚み20μm程度の二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、延伸ポリエチレン(OPE)、延伸ナイロン(ONy)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、あるいはこれらの複合材料などの各フィルムが挙げられ、用途等に応じて適宜選定することができる。
また、本発明の個別情報印刷部付包装材料(1)を構成するアルミニウム蒸着層(16a)は、一般的に巻取式真空蒸着機で連続的に加工される。すなわちウエブ(ロール)状の基材フィルムに、真空度10(−2乗)Paで、1400℃前後に加熱されたアルミニウムを連続的に蒸着するもので、部分蒸着は、上述のようにマスキング法あるいは水洗い法で部分抜き加工を行うことができる。
また、墨インキ遮光層(13)としては、グラビア用墨インキあるいはフレキソ用スミインキを主に用いるが、赤や青などの色インキに墨インキを添加したものでもよく、それぞれグラビア印刷法あるいはアニロックスロールを介してインキを転移するフレキソ印刷法で部分印刷される。
また、最内層のシーラント層(15)としては、ヒートシール性のある直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、あるいは無延伸ポリプロピレン(CPP)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、アイオノマーなどが挙げられ、これら樹脂を押出コーティング(ラミネーション)やウレタン系接着剤を使用したドライラミネーションで積層される。
また、白色の個別情報印刷層(14)としては、個別情報の印刷が読みやすくする為に設けるもので、チタン白等が含有するグラビア用白インキあるいはフレキソ用白インキを主に用いるが、完全な白色でなくともよく、チタン白等白色顔料を含む淡色のインキや、個別情報の印刷の色と補色関係の色インキでもよく、それぞれグラビア印刷法あるいはアニロックスロールを介してインキを転移するフレキソ印刷法で部分印刷される。
また、絵柄印刷層(12)としては、グラビア用あるいはフレキソ用プロセスインキを用い、それぞれグラビア印刷法あるいはアニロックスロールを介してインキを転移するフレキソ印刷法で印刷される。
さらにまた、絵柄印刷層(12)の下地として設けられる白色インキ層(11)としては、チタン白等が含有するグラビア用白インキあるいはフレキソ用白インキを用い、それぞれグラビア印刷法あるいはアニロックスロールを介してインキを転移するフレキソ印刷法で全面に印刷されて得られる。
なお、白色の個別情報印刷層(14)上に印字する当落や等級等を表す可変の個別情報(20)の印字方法としては、上記のようなインクジェットインクをノズルから吐出するインクジェット方式のほか、例えばレーザー光による電子式トナーの転写方式、サーマルヘッドによる感熱リボン転写方式あるいは転写リボン等のドットインパクト方式などが挙げられる。
本発明の個別情報印刷部付包装材料の一実施の形態を説明するもので、(a)は、その側断面図であり、(b)は、その平面図である。 本発明の個別情報印刷部付包装材料の他の一実施の形態を側断面で表した説明図である。 本発明の個別情報印刷部付包装材料を用いた包装袋の一事例を示す斜視図である。 本発明の個別情報印刷部付包装材料を用いた包装袋の一実施の形態を説明するため模式的に表した裏面から見た平面図である。 本発明の個別情報印刷部付包装材料の製造方法の一事例を説明する工程図で、(a)は、部分蒸着(水洗い法)の水性プライマー塗布工程であり、(b)は、蒸着工程であり、(c)は、水洗い工程を示す側断面図である。 図5の部分蒸着(水洗い法)で得られた個別情報印刷部付包装材料の一事例を示す平面図である。 従来の個別情報印刷部付包装材料の一事例を説明するもので、(a)は、その側断面図であり、(b)は、その平面図である。 従来の個別情報印刷部付包装材料の他の一事例を説明する側断面図である。
符号の説明
1‥‥個別情報印刷部付包装材料
2‥‥個別情報印刷部付包装材料を用いたピロータイプの包装袋
10‥‥基材フィルム
11‥‥白色インキ層
12‥‥絵柄印刷層
13‥‥墨インキ遮光層
14‥‥白色の個別情報印刷層
15‥‥シーラント層
16‥‥金属蒸着遮光性フィルム
16a‥‥アルミニウム蒸着層
16b‥‥ポリエチレンテレフタレートフィルム
20‥‥個別情報
22‥‥水性のプライマー層
32‥‥背シール部
33‥‥上端シール部
34‥‥底シール部
P‥‥基材シートの流れ方向
Q‥‥背シールの倒し方向

Claims (9)

  1. 基材フィルムの内面に絵柄印刷層と遮光層が順に積層され、該遮光層の一部に当落や等級等を表す個別情報が印刷される白色の個別情報印刷層を有する個別情報印刷部付包装材料において、前記白色の個別情報印刷層が施されている部分の遮光層は墨インキによる黒色遮光層でなり、それ以外の部分の遮光層は金属蒸着層でなることを特徴とする個別情報印刷部付包装材料。
  2. 上記金属蒸着層の金属は、アルミニウムであることを特徴とする請求項1記載の個別情報印字部刷包装材料。
  3. 上記白色の個別情報印刷層と金属蒸着層上に透明なシーラント層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の個別情報印刷部付包装材料。
  4. 基材フィルムの内面に絵柄印刷層と遮光層が順に積層され、該遮光層の一部に当落や等級等を表す個別情報を印刷する白色の個別情報印刷層を形成する個別情報印刷部付包装材料の製造方法において、前記白色の個別情報印刷層を施す部分に墨インキによる黒色遮光層を施し、それ以外の部分に部分蒸着による金属蒸着層を施し、該墨インキによる黒色遮光層と金属蒸着層とで遮光層とすることを特徴とする個別情報印刷部付包装材料の製造方法。
  5. 上記金属蒸着層の金属を、アルミニウムとすることを特徴とする請求項4記載の個別情報印刷部付包装材料の製造方法。
  6. 上記金属蒸着層の部分蒸着を、マスキング法もしくは水洗い法による部分抜き加工で成さしめることを特徴とする請求項4乃至5のいずれかに記載の個別情報印刷部付包装材料の製造方法。
  7. 上記白色の個別情報印刷層と金属蒸着層上に透明なシーラント層を積層せしめることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の個別情報印刷部付包装材料の製造方法。
  8. 上記請求項1乃至3のいずれかに記載の個別情報印刷部付包装材料を用いた包装袋。
  9. 上記包装袋は、背シールが合掌貼りでなるピロータイプの包装袋であり、前記背シールを倒した際に白色の個別情報印刷層が該背シールで隠れる位置にくるようにしたことを特徴とする請求項8記載の包装袋。
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