JP2006001057A - スクリーン清掃方法およびスクリーン清掃装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 拭取シートをスクリーンに確実に押し付けて、スクリーンに付着した付着物を拭取シートにより良好に拭き取ることができるスクリーン清掃方法,装置を提供する。
【解決手段】 概して棒状を成すねじれ角柱120に5つの螺旋突部を設け、拭取シート42をスクリーン20に押し付けた状態で、拭取シート42の幅方向に平行な軸線まわりに回転させつつ長さ方向に移動させる。5つの螺旋突部の各一部が押付突部134として機能し、5個の押付突部134が拭取シート42をスクリーン20に押し付け、ねじれ角柱120の回転,移動により幅方向に移動しつつ長さ方向に移動し、拭取シート42のスクリーン20に押し付けられる5箇所の押付領域230の幅方向の移行と長さ方向の移動とによりスクリーン20の要清掃領域全体が拭かれる。押付突部は2個以下でもよい。
【選択図】 図11

Description

本発明は、スクリーン清掃方法およびスクリーン清掃装置に関するものであり、特に、拭取シートを用いたスクリーン清掃方法および装置の改良に関するものである。
スクリーン印刷用のスクリーンの清掃は、下記の特許文献1および2に記載されているように、従来、種々の態様で行われている。特許文献1に記載のスクリーン清掃装置においては、凹凸部が設けられたパッドにより拭取シートをスクリーンの下面に押し付けて汚れを拭き取るようにされている。パッドは矩形の板状を成し、ウレタンゴム等の軟質材料により作られ、凸部は種々の態様で設けられている。パッドの幅方向に長い山形の凸部が複数、パッドの長さ方向に並べられて成る凸部列がパッドの幅方向に2列設けられ、あるいは半球状の凸部が複数、パッドの長さ方向に並べられて成る凸部列がパッドの幅方向に3列設けられ、あるいは蒲鉾形を成し、パッドの幅方向に長い突条が複数、パッドの長さ方向に並べられて成る凸部列が1列設けられている。パッドは、その長さ方向がスクリーンの幅方向に平行となる姿勢で、凸部により拭取シートをスクリーンの下面に押し付けた状態で、拭取シートに対してスクリーンの幅方向に往復移動させられるとともに、拭取シートと共にスクリーンの長さ方向に移動させられることにより、スクリーンの下面全体が拭取シートによって拭き取られる。拭取シートの凸部によってスクリーンに押し付けられる部分がスクリーンの幅方向および長さ方向に順次移動させられ、スクリーンの下面の汚れを拭き取るのである。
また、特許文献2に記載のスクリーン清掃装置は、スクリーンの下面に付着した付着物をスクリーンの幅方向に長く延びるブレードによって掻き取る構成とされている。ブレードは、スクリーンの幅方向に平行な回転軸線のまわりに回転可能に設けられた回転体に複数、放射状に設けられ、回転体が回転させられつつスクリーンの長さ方向に移動させられることにより、複数のブレードの先端部が順次スクリーンに接触して付着物を掻き落とす。また、ブレードの移動方向の両側に、それぞれ拭取シートをスキージによってスクリーンの下面に押し付け、付着した汚れを拭き取る構成のスクリーン清掃装置を設けることも記載されている。スキージはスクリーンの幅方向に長く延び、拭取シートをスクリーンに押し付けつつスクリーンの長さ方向に移動させられ、拭取シートにスクリーンの汚れを拭き取らせる。
特許第2591419号公報 特開平8−230172号公報
しかしながら、特許文献1に記載のスクリーン清掃装置においては、多数の凸部の全部が拭取シートを十分にスクリーンに押し付けるようにすることがむつかしい。特許文献2に記載のスクリーン清掃装置においても、複数のブレードが順次、スクリーンに接触して汚れを除去するのであるが、ブレードが確実にスクリーンに接触するようにすることがむつかしく、拭取シートをスキージによってスクリーンに押し付ける場合も、スキージが拭取シートを確実にスクリーンに押し付けるようにすることがむつかしい。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、拭取シートをスクリーンに確実に押し付けて、スクリーンの上下両面の少なくとも一方に付着した付着物を拭取シートにより良好に拭き取ることができるスクリーン清掃方法および装置の提供を課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係るスクリーン清掃方法は、スクリーン印刷用のスクリーンの上下両面の少なくとも一方に付着した付着物を、拭取シートにより拭き取るために、前記スクリーンの清掃すべき領域である要清掃領域の幅以上の幅を有する拭取シートの、前記要清掃領域より幅の狭い部分である押付領域が1個以上概して前記要清掃領域の幅方向に一列に並んで成る押付領域列を、前記要清掃領域の対応する部分に他の部分より大きい面圧で押し付け、その押付領域列を概して前記幅方向に移行させつつ、前記拭取シートと前記スクリーンとを前記要清掃領域の長さ方向に相対移動させることを特徴とするものである。
また、上記の課題を解決するために、本発明に係るスクリーン清掃装置は、(a)スクリーン印刷用のスクリーンを支持するスクリーン支持装置と、(b)拭取シートを、概して前記スクリーンの幅方向に平行な長い部分である作用部が前記スクリーンの面にほぼ平行に近接する状態で支持するシート支持装置と、(c)前記作用部の前記幅方向における一部である押付領域が1個以上概して前記幅方向に一列に並んで成る押付領域列を前記スクリーンに押し付けるとともに、その押付領域列を概して前記幅方向に移行させる押付装置と、(d)前記スクリーン支持装置と前記シート支持装置および前記押付装置とを、前記幅方向と直交する長さ方向に相対移動させる相対移動装置とを含むように構成される。
本発明に係るスクリーン清掃方法によれば、押付領域列が要清掃領域に押し付けられ、概してスクリーンの幅方向に移行させられるとともに、拭取シートとスクリーンとが要清掃領域の長さ方向において相対移動させられることにより、要清掃領域の被拭取領域列が概してスクリーンの幅方向に移動させられつつ長さ方向に移動させられて、スクリーンの全体にわたって付着物が拭き取られる。被拭取領域列は、要清掃領域の、押付領域列が押し付けられ、付着物が拭き取られる被拭取領域が1個以上、概してスクリーンの幅方向に並んで成る列である。拭取シートは押付領域列によりスクリーンの上下両面の少なくとも一方に確実に接触させられ、付着物の拭取りが良好に為される。
本装置発明によれば、前記スクリーン清掃方法の発明の実施に適した装置が得られる。また、押付領域列が一列設けられるのみであり、スクリーン清掃装置をコンパクトに構成することができる。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。請求可能発明は、少なくとも、請求の範囲に記載された発明である「本発明」ないし「本願発明」を含むが、本願発明の下位概念発明や、本願発明の上位概念あるいは別概念の発明を含むこともある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
なお、以下の各項において、(1)項が請求項1に相当し、(3)項が請求項2に、(6)項が請求項3に、(7)項が請求項4に、(13)項が請求項5に、(18)項が請求項6にそれぞれ相当する。
(1)スクリーン印刷用のスクリーンの上下両面の少なくとも一方に付着した付着物を、拭取シートにより拭き取る清掃方法であって、
前記スクリーンの清掃すべき領域である要清掃領域の幅以上の幅を有する拭取シートの、前記要清掃領域より幅の狭い部分である押付領域が1個以上概して前記要清掃領域の幅方向に一列に並んで成る押付領域列を、前記要清掃領域の対応する部分に他の部分より大きい面圧で押し付け、その押付領域列を概して前記幅方向に移行させつつ、前記拭取シートと前記スクリーンとを前記要清掃領域の長さ方向に相対移動させるスクリーン清掃方法。
ここにおいて、「要清掃領域の押付領域列に対応する部分に他の部分より大きい面圧で押し付け、」には、他の部分は押し付けない場合も含まれ、「押し付けない場合」には、接触もさせない場合と、接触はさせるが積極的に押し付けることはない場合とが含まれるものとする。また、押付領域列の押付力は、その押付領域列の面圧が付着物を拭い取るに適した大きさとなるように決定される。押付力(ひいては押付面圧)は、一定の大きさとされても、大きさの制御が可能とされてもよい。要清掃領域の幅および長さなる表現は、拭取シートとスクリーンとの相対移動方向を長さ方向とし、その長さ方向と直交する方向を幅方向として便宜的に定めたものであり、必ずしも長さが幅より大きいことを意味しない。要清掃領域の幅方向とスクリーンの幅方向とは同じ方向であり、要清掃領域の長さ方向とスクリーンの長さ方向とは同じ方向である。さらに、「概して幅方向」は、幅方向に平行な方向である場合と、幅方向に対して小角度傾斜した方向である場合とを含む。
要清掃領域は、スクリーンの印刷剤が押し込まれる貫通孔が設けられた部分であって、印刷に使用される印刷使用領域の全部でもよく、一部でもよい。後者の場合、例えば、特に印刷剤がつまり易い箇所、例えば、貫通孔が密集して設けられている箇所を含む領域や、横断面積が小さい貫通孔が設けられている箇所を含む領域が要清掃領域とされる。要清掃領域は、その幅が印刷使用領域の幅の一部であることもあり、長さが印刷使用領域の長さの一部であることもある。要清掃領域は、印刷使用領域より、幅方向と長さ方向との少なくとも一方において大きくてもよい。要清掃領域に関する説明は、請求可能発明に係るスクリーン清掃装置についても当てはまる。
(2)前記押付領域の移行速度を、前記拭取シートと前記スクリーンとの相対移動速度より大きくする (1)項に記載のスクリーン清掃方法。
移行速度が相対移動速度に対して大きいほど、拭取間隔が小さくなって、要清掃領域内に拭取シートが押し付けられない部分が残り難くなる。移行速度を相対移動速度の3倍以上とすることが望ましい。
(3)スクリーン印刷用のスクリーンを支持するスクリーン支持装置と、
拭取シートを、概して前記スクリーンの幅方向に平行な長い部分である作用部が前記スクリーンの面にほぼ平行に近接する状態で支持するシート支持装置と、
前記作用部の前記幅方向における一部である押付領域が1個以上概して前記幅方向に一列に並んで成る押付領域列を前記スクリーンに押し付けるとともに、その押付領域列を概して前記幅方向に移行させる押付装置と、
前記スクリーン支持装置と前記シート支持装置および前記押付装置とを、前記幅方向と直交する長さ方向に相対移動させる相対移動装置と
を含むスクリーン清掃装置。
(1)項のスクリーン清掃方法における拭取シートの押付力に関する説明は、本スクリーン清掃装置にも当てはまる。また、「概して幅方向に」は、スクリーンの幅方向に平行である場合と、幅方向に対して小角度傾斜している場合とを含む。なお、拭取シートの幅方向は、スクリーンの幅方向と平行とされても、小角度傾斜させられてもよい。作用部の長手方向が、スクリーンの幅方向に対して小角度傾斜させられる場合には、拭取シートの幅方向も小角度傾斜させられて作用部の長手方向と平行とされることが、不可欠ではないが望ましい。
(4)前記拭取シートを前記長さ方向に送るシート送り装置を含む(3)項に記載のスクリーン清掃装置。
本項のスクリーン清掃装置によれば、拭取シートを送ることにより、付着物を拭き取って汚れた部分を未だ汚れていない部分と交替させ、汚れていない部分により付着物を拭き取ることができる。
(5)前記相対移動装置が、少なくとも前記シート支持装置および前記押付装置を前記長さ方向に移動させるシート等移動装置を含む(3)項または(4)項に記載のスクリーン清掃装置。
押付装置が前記弾性材シート,後述する摺擦力軽減シート等を含む場合には、それらもシート等移動装置により移動させられるようにすることが望ましい。
スクリーンを長さ方向に移動させてもよいが、移動に要するスペースが大きく、スクリーン清掃装置が大形となる。それに対し、シート支持装置等を移動させる場合、スクリーンが上記長さ方向において占める領域内において移動させればよく、スクリーン清掃装置を大形とすることなく、拭取シートにスクリーンの付着物を拭き取らせることができる。
(6)前記押付装置が、
概して前記幅方向に移動可能であって前記押付領域列の各押付領域を前記スクリーンに向かって押す押付突部の列である押付突部列を備えた押付部材と、
前記押付突部列を概して前記幅方向に移動させる突部列移動装置と
を含む(3)項ないし(5)項のいずれかに記載のスクリーン清掃装置。
押付突部列は1列設けられ、その移動により押付領域列が移行させられる。
なお、押付部材を複数設けることも可能である。複数の押付部材は、拭取シートの、幅方向に対してほぼ直角な方向に距離を隔てて設ける。この場合、押付装置としては押付領域列を複数列有することとなり、押付部材を複数設ければ、拭取シートとスクリーンとの1回の相対移動時にスクリーンが拭取シートによって拭かれる回数が多くなり、押付領域が押し付けられない部分が残ることが極めて良好に回避される。
1つの押付部材は押付突部列を1列有するのみであり、押付部材を複数設けても、個々の押付部材が拭取シートをスクリーンに押し付ける押付力の和は大きくはなく、全体として、スクリーンに過大な力が加えられて破損することはない。1つの押付部材に設けられる押付突部の数が比較的少ない場合、例えば2つ以下である場合には特にそうである。押付突部列を複数列有する押付部材を少なくとも1つ設けてもよい。
(7)前記押付部材が、概して棒状を成し、外周面に螺旋突部を備えて前記作用部に平行な回転軸線のまわりに回転可能な押付回転体であり、前記突部列移動装置が、その押付回転体を回転させる回転駆動装置であって、前記螺旋突部の前記スクリーンに最も近接した部分およびその近傍部から成る近接部が前記押付突部として機能する(6)項に記載のスクリーン清掃装置。
押付回転体の回転に伴って押付突部が押付回転体の回転軸線に平行な方向に移動し、押付領域列が移行させられる。押付回転体が、その回転軸線がスクリーンの幅方向に平行となる方向に配設されれば、押付領域が幅方向に平行に移行し、被拭取領域は幅方向に対して傾斜した方向に移行する。回転軸線が幅方向に対して傾斜した状態となる方向に配設されれば、押付領域が幅方向に対して傾斜した方向に移行し、被拭取領域が幅方向に平行に移行するようにすることができる。
本項のスクリーン清掃装置によれば、押付回転体を回転させるだけで、押付突部を移動させることができ、押付領域列をスクリーンに押し付けつつ容易に移行させることができる。回転駆動装置が押付回転体を一定速度で回転させるものである場合には、被拭取領域が一直線に沿って延びる状態となり、特に望ましい。
(8)前記押付部材が、外側面に前記押付突部が形成された周回ベルトであり、前記突部列移動装置が、その周回ベルトを前記作用部に沿って延びる直線部を含む状態で支持するとともに周回させるベルト周回装置である(6)に記載のスクリーン清掃装置。
ベルト周回装置が周回ベルトを一定速度で周回させるものである場合には、被拭取領域が一直線に沿って延びる状態となり、特に望ましい。
(9)前記押付部材が前記押付突部を、前記作用部に沿った1直線上において3個以上備えた(7)項または(8)項に記載のスクリーン清掃装置。
本項のスクリーン清掃装置によれば、押付突部が同時に3個以上、拭取シートをスクリーンに押し付け、同時に清掃される領域が広く、清掃が迅速に行われる。
(10)前記押付部材が前記押付突部を、前記作用部に沿った1直線上において2つ以下備えた(7)項または(8)項に記載のスクリーン清掃装置。
押付突部が拭取シートをスクリーンに押し付けるとき、スクリーンが押付突部から離れる向きに凸に湾曲することがあっても、いずれの押付突部も拭取シートをスクリーンに押し付け、付着物を拭き取らせることができる。また、押付突部は2つ以下であって少なく、それら押付突部がそれぞれ拭取シートをスクリーンに押し付ける面圧を、スクリーン全体に加えられる力を小さく抑えつつ大きく設定することができ、より確実に付着物を拭き取らせることができる。
(11)前記押付装置が、前記突部列移動装置を制御し、前記押付突部列を前記幅方向の一方向に繰り返し移動させる一方向移動制御部を含む(6)項ないし(10)項のいずれかに記載のスクリーン清掃装置。
押付突部を一方向に移動させる場合は、例えば、押付回転体を一方向に一定角速度で回転させ、周回ベルトを一方向に一定速度で周回させればよく、押付突部を全移動範囲において一定速度で移動させることが容易であり、スクリーンの清掃すべき領域である要清掃領域全体を均等に清掃することが容易である。
(12)前記押付装置が、前記突部列移動装置を制御し、前記押付突部列を、前記スクリーンの清掃すべき領域である要清掃領域の幅に応じた領域を往復移動させる往復移動制御部を含む(6)項ないし(10)項のいずれかに記載のスクリーン清掃装置。
往復移動制御部は、突部列移動装置が回転駆動装置である場合には、押付回転体を、要清掃領域の幅に応じて予め設定された角度内で往復回転させる往復回転制御部とされ、突部列移動装置がベルト周回装置である場合には、周回ベルトを、要清掃領域の幅に応じて予め設定された範囲で往復運動させる往復運動制御部とされる。本態様は、押付突部が1個である場合に特に適している。要清掃領域がスクリーンの限られた一部である場合に、その一部の幅に対応する範囲内で押付突部を往復移動させるのである。
本項のスクリーン清掃装置によれば、要清掃領域の幅に応じて押付突部の往復移動領域を設定し、スクリーンの必要な部分のみを拭取シートにより拭くことができ、印刷幅の変更に容易に対応することができる。要清掃領域の、スクリーンの幅方向における位置の変更にも容易に対応することができる。
(13)前記押付装置が、前記押付部材と前記拭取シートとの間に介在し、前記押付突部の押付力を拡散させて均等化する弾性材シートを含む(6)項ないし(12)項のいずれかに記載のスクリーン清掃装置。
押付部材と拭取シートとの間に弾性材シートを介在させれば、介在させられない場合に比較して押付領域が広くなり、スクリーンに押付領域が押し付けられない部分が残り難くなる。また、押付突部が3個以上設けられる場合、スクリーンが拭取シートから離れる向きに凸に湾曲することがあっても、スクリーンと複数の押付突部との距離のむらが弾性材シートの弾性変形により吸収され、全部の押付突部が拭取シートをスクリーンに押し付けることができる。
(14)前記拭取シートを前記弾性材シートに対して相対的に前記長さ方向に送る拭取シート送り装置を含む(13)項に記載のスクリーン清掃装置。
拭取シート送り装置は、拭取シートを送ることによって、汚れた部分を未だ汚れていない部分と交替させるものであり、作用部変更装置と称することもできる。拭取シート送り装置は、清掃実行中は拭取シートを送らず、1回の清掃が終了した後に送るものとすることも、清掃実行中に少しずつ断続的にまたは連続的に送るものとすることも可能である。
本項のスクリーン清掃装置によれば、拭取シートの送り時に弾性材シートを送らなくてよく、スクリーン清掃装置を簡易に構成することができる。
(15)前記弾性材シートを前記拭取シートに接触する接触位置と拭取シートから離間する離間位置とに移動させる弾性材シート接離装置を含む(14)項に記載のスクリーン清掃装置。
弾性材シートが離間位置に移動させられた状態において拭取シートが送られ、弾性材シートによって抵抗が付与されることなく、スムーズに送られる。
(16)前記拭取シートを前記弾性材シートと共に前記長さ方向に送る拭取・弾性材シート送り装置を含む(13)項に記載のスクリーン清掃装置。
(17)前記拭取・弾性材シート送り装置が、
少なくとも、前記拭取シートの供給ロールを回転可能に支持する供給ロール支持装置および前記拭取シートを巻き取る巻取装置を含む拭取シート送り装置と、
前記弾性材シートが周回ベルト状とされたものを、少なくとも前記拭取シートと接触している部分がその拭取シートと同じ速度で移動するように周回させる弾性材シート周回装置と
を含む(16)項に記載のスクリーン清掃装置。
弾性材シートは周回させられつつ拭取シートと共に送られる。拭取シートの送り毎に弾性材シートが送られ、その押付部材によって拭取シートに押し付けられる部分が交替させられる。そのため、弾性材シートの寿命が向上し、交換回数が少なくて済む。
(18)前記押付装置が、前記押付突部と前記弾性材シートとの間の摺擦力を軽減する摺擦力軽減手段を含む(13)項ないし(17)項のいずれかに記載のスクリーン清掃装置
弾性材シートは摩擦係数が高く、それに接触させられつつ相対移動させられる部材との間の摺擦力が大きいが、摺擦力軽減手段を設ければ、押付突部をスムーズに移動させることができる。
(19)前記摺擦力軽減手段が、前記押付部材および前記弾性材シートのいずれよりも摩擦係数が小さい材料から成り、押付部材と弾性材シートとの間に介在する摺擦力軽減シートを含む(18)項に記載のスクリーン清掃装置。
必要に応じて摺擦力軽減シートのみを交換することが可能であり、摺擦力軽減層を形成する場合に比較してメンテナンスコストを低減させ得ることが多い。
(20)前記摺擦力軽減手段が、前記押付部材と前記弾性材シートとの互いに接触する面の少なくとも一方に、その少なくとも一方より摩擦係数が小さい材料で形成された摺擦力軽減層を含む(18)項または(19)項に記載のスクリーン清掃装置。
押付部材の少なくとも押付突部自体を摩擦係数の小さい低摺擦力材により形成して摺擦力軽減手段とすることも可能である。しかし、本項におけるように摺擦力軽減層を形成する方が装置コストを安価にできる場合が多い。
(21)前記押付部材に形成された吸引孔と、その吸引孔から空気を吸引する吸引装置とを含む(6)項ないし(20)項のいずれかに記載のスクリーン清掃装置。
本項のスクリーン清掃装置においては、拭取シートとして、紙製,不織布製等、厚さ方向に貫通する通孔を有するものが使用され、その通孔を通して空気が吸引されることにより、空気と共に、スクリーンの貫通孔内や被清掃面に付着した付着物が吸引される。清掃に溶剤等の液体が使用される場合にはその溶剤も吸引される。前記弾性材シートや摺擦力軽減シートが設けられる場合には、これらも通孔を有するものとされる。
拭取シートによる付着物の拭取りに加えて吸引も為され、スクリーンの付着物がより確実に除去される。
(22)スクリーン印刷用のスクリーンを支持するスクリーン支持装置と、
拭取シートを、概して前記スクリーンの幅方向に平行な長い部分である作用部が前記スクリーンの面にほぼ平行に近接する状態で支持するシート支持装置と、
拭取シートを前記スクリーンの被清掃面に押し付ける押付部を有する押付部材と、
前記押付部材と前記拭取シートとの間に介在し、前記押付部の押付力を拡散させつつ均等化する弾性材シートと、
前記スクリーン支持装置と前記シート支持装置,前記押付部材および前記弾性材シートとを前記被清掃面に平行な方向に相対移動させる相対移動装置と
を含むスクリーン清掃装置。
押付部材は、(6)項ないし(21)項のいずれかに記載の構成を有する部材としてもよく、押付部がスクリーンの要清掃領域の幅以上の長さを有する突条を成す部材としてもよい。前者の場合、スクリーン清掃装置は、(6)項ないし(21)項のいずれかに記載の突部列移動装置を含むものとされ、後者の場合、突部列移動装置は不要である。いずれの場合にも、相対移動装置は、スクリーン支持装置とシート支持装置,押付部材および弾性材シートとを、要清掃領域の長さ方向に相対移動させる。
押付部は弾性材シートを介して拭取シートに接触させられて拭取シートをスクリーンの被清掃面に押し付け、その状態でシート支持装置等とスクリーンとが相対移動させられることにより、被清掃面に付着した付着物が拭取シートによって拭き取られる。弾性材シートの介在により、押付部による拭取シートのスクリーンへの押付領域が広くなり、押付部を板材等、比較的幅(要清掃領域の長さ方向に平行な方向の寸法)の狭い部材としても拭取シートに十分に付着物を拭き取らせることが可能である。
以下、請求可能発明のいくつかの実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、請求可能発明は、下記実施例の他、上記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更を施した態様で実施することができる。
請求可能発明の一実施例であるスクリーン清掃装置10であって、請求可能発明の一実施例であるスクリーン清掃方法が実施されるスクリーン清掃装置10は、図1に示すように、スクリーン印刷機に設けられている。スクリーン印刷機は、プリント基板搬送装置11,プリント基板保持装置12,スキージ装置14およびスクリーン支持装置16を含む。プリント基板搬送装置11により搬入された印刷対象材としてのプリント基板18がプリント基板保持装置12により保持されるとともに上昇させられ、スクリーン支持装置16により支持されたスクリーン20の下面に近接させられる。その状態でスキージ装置14の一対のスキージヘッド22の一方が下降させられ、スキージ24がスクリーン20に接触させられるとともにスクリーン20をプリント基板18に接触させた状態で、スクリーン20に沿って移動させられる。スキージ24は、スクリーン20上を摺動させられつつ、スクリーン20上に載せられた印刷剤としてのクリーム状はんだをスクリーン20の貫通孔に押し込み、スクリーン20の下に配置されたプリント基板18に印刷する。プリント基板搬送装置11によるプリント基板18の搬送方向に平行な方向をX軸方向(図1においては紙面に直角な方向)、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向とする。本実施例では、プリント基板18はその長手方向がX軸方向に平行な姿勢で搬送され、スキージ24はY軸方向に移動させられる。
スクリーン清掃装置10は、図2および図3に概略的に示すように、スクリーン支持装置16,シート支持装置30,押付装置32,押付装置昇降装置34,拭取シート送り装置36および相対移動装置としての拭取シート等移動装置38を含み、シート支持装置30等は、上下方向においてプリント基板搬送装置11とスクリーン支持装置16との間に設けられ、前記スクリーン支持装置16により支持されたスクリーン20の下面である被清掃面40に付着した付着物を拭取シート42により拭き取る。本実施例においては、スクリーン支持装置16は、スクリーン印刷機の構成要素でもあり、スクリーン清掃装置10の構成要素でもある。
スクリーン20は、本実施例では、図4に示すように、横断面形状が矩形を成すスクリーン枠46に、たるみなく張り、かつ必要な張力を付与された状態で固定され、スクリーン枠46の下面を覆っている。前記スクリーン支持装置16は、図5に示すように、スクリーン支持部材としての支持台50,スクリーン位置決め装置52およびスクリーン固定装置54を備えている。支持台50は横断面形状が矩形の枠体を成し、スクリーン印刷機の本体を構成するフレーム56(図1参照)に設けられ、スクリーン枠46が支持台50上に載置され、スクリーン位置決め装置52により位置決めされるとともに、スクリーン固定装置52により支持台50に固定され、スクリーン20は水平な姿勢で、そのスクリーン枠46の内側の部分のほぼ全体が支持台50の枠の内側に位置し、支持台50を通って下方から接触可能な状態で固定され、支持されている。
スクリーン20には、厚さ方向に貫通して複数の貫通孔57(図4参照)が設けられ、それら複数の貫通孔57を通ってクリーム状はんだがプリント基板18の上面である被印刷面に印刷される。本実施例では、スクリーン20の被清掃面40のうち、複数の貫通孔57が開口させられた部分を含み、プリント基板18へのクリーム状はんだの塗布に使用される印刷使用領域の全部が清掃すべき領域である要清掃領域58である。本実施例では、図4に示すように、要清掃領域58は矩形を成し、その長辺は矩形のプリント基板18の長手方向に平行であって、基板搬送方向に平行である。ただし、スクリーン20および要清掃領域58については、スクリーン清掃装置10の配置(あるいはスクリーン清掃形態)との関係で、長辺に平行な方向を幅方向と称し、短辺に平行な方向を長さ方向と称する。幅方向はX軸方向に平行であり、長さ方向はY軸方向に平行である。
前記拭取シート等移動装置38は、図2および図3に示すように、スクリーン20の長さ方向(Y軸方向)に移動可能に設けられた移動部材64および移動部材64を移動させる移動部材移動装置66を備えている。移動部材64は、前記支持台50の下面に一対のレール状の案内部材68によりY軸方向に移動可能に吊り下げられるとともに、X軸方向に隔たった2箇所においてそれぞれ、移動部材移動装置66の一対の搬送部材たる無端のコンベヤベルト70の各々の上面に着脱可能に固定されており、それらコンベヤベルト70が、拭取シート等移動モータ72(図9参照)を駆動源とするベルト周回装置によって移動させられることにより、移動部材64が案内部材68により案内されつつY軸方向に移動させられる。
移動部材64上に前記シート支持装置30,押付装置32,押付装置昇降装置34および拭取シート送り装置36が設けられており、これらは移動部材64の移動によりスクリーン20および要清掃領域58の長さ方向に移動させられる。前記拭取シート42は、本実施例では紙製とされており、前記要清掃領域58の幅より広い幅を有し、本実施例では帯状を成す。拭取シート42は、本実施例では、最大の要清掃領域58の幅より大きい幅を有し、要清掃領域58の幅が変わっても、付着物を拭き取ることができるものとされている。本スクリーン清掃装置は、要清掃領域58の大きさが異なる複数種類のスクリーン20の清掃を行うことができる装置である。拭取シート42は、図3に示すように、シート供給体たる供給ロール78に巻き付けられている。供給ロール78は、移動部材64に設けられた供給ロール支持装置79により、X軸方向に平行な軸線まわりに回転可能にかつ着脱可能に支持される。移動部材64にはまた、シート巻取部材ないしシート回収部材としての巻取ロール80がX軸方向に平行な軸線まわりに回転可能にかつ着脱可能に取り付けられ、供給ロール78から引き出されてスクリーン20を清掃した拭取シート42を巻き取るようにされている。
巻取ロール80は巻取装置82により回転させられる。巻取装置82は、本実施例では拭取シート巻取モータ84を駆動源とし、巻取ロール80を回転させ、それにより拭取シート42が巻取ロール80によって巻き取られつつ、長さ方向に送られる。なお、巻取ロール80による拭取シート42の巻取量が増え、巻取径が大きくなるほど、巻取ロール80の単位回転角度に対する巻取長さが長くなる。そのため、例えば、巻取開始当初からの巻取ロール80の回転数あるいは回転角度をカウントして記憶し、それと共に拭取シート42の厚さに基づいて拭取シート42の巻取径を推定し、それに応じて巻取ロール80の回転角度を調節して、拭取シート42が必要な長さだけ、例えば、被清掃面40を拭いて汚れた部分が退避させられ、汚れていないきれいな部分が拭取りに用いられる状態が得られる長さずつ送られるようにされる。巻取ロール80の回転数あるいは回転角度は、例えば、巻取モータ84の回転数あるいは回転角度に基づいて得ることができる。巻取ロール80そのものの回転を検出してもよい。
前記シート支持装置30は、本実施例では、図3に示すように、複数、例えば2個の回転案内部材たる案内ローラ90,92を備えている。これら案内ローラ90,92は、移動部材64により、X軸方向に平行な軸線まわりに回転可能に、かつ供給ロール78および巻取ロール80より上方であって、互いに同じ高さの位置に、Y軸方向において距離を隔てて設けられている。案内ローラ90,92は、拭取シート42の幅より長く、供給ロール78から引き出された拭取シート42は案内ローラ90,92に上から巻き掛けられ、それら案内ローラ90,92により下方から支持されるとともに、案内されつつ送られ、巻取ロール80により巻き取られる。拭取シート42の案内ローラ90,92の間の部分は、スクリーン20に平行であって、その幅方向に長く、スクリーン20と近接して対向する対向部94を構成している。本実施例においては、案内ローラ90,92,供給ロール78,供給ロール支持装置79,巻取ロール80および巻取装置82の巻取ロール80を回転可能に支持する部分がシート支持装置30を構成し、本実施例では、拭取シート42は、その幅方向がスクリーン20の幅方向に平行な姿勢で支持される。また、拭取シート42は、その幅方向がスクリーン20の幅方向と平行に配設されている。
前記押付装置昇降装置34は、図2および図3に示すように、移動部材64上に設けられた一対のエアシリンダ98を備えている。これらエアシリンダ98はX軸方向に距離を隔てて設けられ、支持部材100を昇降させる。エアシリンダ98は、駆動源たる流体圧アクチュエータとしての流体圧シリンダの一種である。支持部材100上に前記押付装置32が設けられている。押付装置32は、押付回転体としてのねじれ角柱120,突部列移動装置としての回転駆動装置122,弾性材シートとしてのスポンジシート124および摺擦力軽減シートとしてのプラスチックシート126を備え、図3に示すように、前記拭取シート42の対向部94の下側に設けられている。
ねじれ角柱120は、概して棒状を成し、拭取シート42の幅よりやや長く、本実施例では、図6および図7に示すように、その本体部130の外側部分に少なくとも1条、本実施例においては5条の螺旋突部132を備えており、前記支持部材100に、スクリーン20の幅方向に平行であって、拭取シート42の幅方向に平行な軸線まわりに回転可能に取り付けられている。これら5条の螺旋突部132はそれぞれ、ねじれ角柱120の回転に伴って、一部ずつが順次、鉛直方向において上向きであって、スクリーン20に最も近接する押付位置に位置する。この部分およびその近傍部から成る近接部が押付突部134として機能し、図8に概念的に示すように、ねじれ角柱120は、スクリーン20および拭取シート42の幅方向に平行な1直線上において等間隔に並ぶ5個の押付突部134を備え、これら押付突部134が押付突部列136を構成していることとなる。5つの螺旋突部132の傾斜は緩やかであり、ねじれ角柱120の本体130の横断面積は小さく、5個の押付突部134はそれぞれ、ねじれ角柱120の回転軸線に平行な方向に長い。また、ねじれ角柱120を低速で回転させるのみで、5個の押付突部134を高速で幅方向に移動させることができる。
前記回転駆動装置122は、本実施例では、ねじれ角柱駆動モータ140(図2参照)を駆動源とし、ねじれ角柱120を任意の回転角速度で回転させる。また、前記スポンジシート124は、拭取シート42の幅とほぼ同じ幅を有し、ねじれ角柱120と共に支持部材100に設けられ、ねじれ角柱120の上側に位置を固定して設けられ、ねじれ角柱120の回転軸線に平行な方向の全長にわたって被せられている。前記プラスチックシート126は、例えば、ポリプロピレンにより作られ、本実施例では、スポンジシート124のねじれ角柱120側の面に一体的に設けられており、スポンジシート124よりも、また、金属製のねじれ角柱120よりも摩擦係数が小さい。スポンジシート124はプラスチックシート126を介してねじれ角柱120に押付突部列136に接触した状態で被せられている。
本スクリーン印刷機(スクリーン清掃装置10を含む)は、図9に示す制御装置200により制御される。制御装置200は、CPU202,ROM204,RAM206およびそれらを接続するバスを有するコンピュータ210を主体とするものである。バスには入出力インタフェース212が接続されており、エンコーダ214等の各種センサ等が接続されている。入出力インタフェース210にはまた、駆動回路220を介してプリント基板搬送装置11等の駆動源を構成する各種アクチュエータ等が接続されている。これら装置11等において駆動源を構成するモータはアクチュエータの一種であり、本実施例においては、電動モータの一種である電動回転モータであって、回転角度の精度の良い制御が可能なサーボモータにより構成されているものが多い。サーボモータに代えてステップモータを用いてもよい。これらサーボモータの回転角度は、回転角度検出装置たるエンコーダにより検出され、その検出結果に基づいてモータ等が制御される。図9には、それらエンコーダ214のうちの1つを代表的に示す。本スクリーン清掃装置10においては、各種装置の駆動源たるモータはサーボモータにより構成される。
スクリーン清掃装置10によるスクリーン20の清掃を説明する。スクリーン清掃は、例えば、設定枚数のプリント基板18へのクリーム状はんだの塗布が行われた場合,クリーム状はんだの塗布状態が不良である場合,作業者により清掃が指示された場合等、種々の場合に行われる。スクリーン印刷中等、スクリーン清掃が行われないときには、図3(a)に示すように、押付装置32が下降端位置に位置し、スポンジシート124が拭取シート42から離間した離間位置に位置させられている。下降端位置は非清掃位置ないし非押付位置である。また、押付装置32等は、Y軸方向において、プリント基板保持装置12から外れた退避位置に退避させられ、プリント基板18の昇降を妨げないようにされている。
スクリーン清掃時には移動部材64が移動部材移動装置66により移動させられ、押付装置32等がY軸方向において要清掃領域58の長さ方向の一方の端に対応する清掃開始位置に位置させられるとともに、押付装置32がエアシリンダ98により上昇端位置へ上昇させられる。それにより、図3(b)に示すように、ねじれ角柱120が上昇させられるとともに、スポンジシート124およびプラスチックシート126が上昇させられる。この上昇の途中でスポンジシート124が接触位置に至り、拭取シート42に接触し、さらに上昇させられることにより、押付突部列136がスポンジシート124およびプラスチックシート126を介して拭取シート42をスクリーン20の被清掃面40に押し付ける。ねじれ角柱120のスクリーン20に対する上昇端位置は、押付突部列136が予め設定された面圧で拭取シート42をスクリーン20に押し付ける位置に調整されており、スポンジシート124は押付突部列136により適量弾性変形させられて拭取シート42を被清掃面40に密着させる。ねじれ角柱120の外側部の螺旋突部132が設けられた部分以外の部分もスポンジシート124に接触し、拭取シート42をスクリーン20に接触させるが、その面圧は螺旋突部132が拭取シート42をスクリーン20に押し付ける面圧より小さい。そのため、5個の押付突部134はそれぞれ十分に大きい面圧で拭取シート42をスクリーン20に押し付けるが、ねじれ角柱120が拭取シート42をスクリーン20に押し付ける力の総和は大きくはなく、スクリーン20の破損の恐れなく、拭取シート42がスクリーン20に押し付けられる。上記上昇端位置は、清掃位置ないし押付位置である。
この状態でねじれ角柱120が回転させられつつ、拭取シート42と共にスクリーン20の長さ方向(Y軸方向)に移動させられる。ねじれ角柱120の回転により、5つの螺旋突部132の各押付突部134がそれぞれスクリーン20の幅方向に移動し、押付突部列136が幅方向に移動する。拭取シート42は、図10に概念的に示すように、対向部94の幅方向に隔たった5箇所においてそれぞれ、押付突部134によりスポンジシート124およびプラスチックシート126を介してスクリーン20の被清掃面40に押し付けられる。図3(b)に示すように、対向部94の一部であって、スクリーン20の幅方向に平行な長い部分が押付突部134により押し上げられてスクリーン20に接触させられる。この部分が作用部228である。作用部228の、スクリーン20の幅方向における一部であって、押付突部134によってスクリーン20に押し付けられる部分が押付領域230であり、5個の押付領域230がスクリーン20の幅方向に一列に並んで成る押付領域列232は、押付突部列136の移動に伴ってスクリーン20の幅方向に移行させられる。拭取シート42の押付突部134によってスクリーン20に押し付けられる部分以外の部分は、スクリーン20に接触しているが面圧は小さく、押付突部134によってスクリーン20に押し付けられるときのみ、面圧が大きくなり、スクリーン20に強く密着させられ、その状態でY軸方向(要清掃領域58の長さ方向)に相対移動させられて汚れを拭き取る。なお、図10において、押付突部134の押圧によるスポンジシート124等の湾曲は誇張して図示されている。
5個の押付突部134のうちの1個に着目すれば、図11(a)に示すように、ねじれ角柱120の回転に伴ってスクリーン20の幅方向に移動し、それに伴って押付領域230も幅方向に移行し、スクリーン20の拭取シート42により拭き取られる部分である被拭取領域240も幅方向に移行する。ねじれ角柱120がスクリーン20の幅方向に平行な軸線のまわりに回転可能に設けられ、押付突部列136はスクリーン20の幅方向に平行であって作用部228の長手方向がスクリーン20の幅方向に平行であり、5個の被拭取領域240が並ぶ被拭取領域列は、その長手方向がスクリーン20の幅方向に対して小角度傾斜する。ねじれ角柱120および拭取シート42は、図11(b)に示すように、スクリーン20に対して長さ方向に移動させられるため、5箇所の押付領域230が長さ方向にも移動し、それにより被拭取領域240も長さ方向に移行し、押付領域230の幅方向の移行と長さ方向における移動とにより、要清掃領域54全体についてクリーム状はんだ等の付着物が拭取シート42によって拭き取られる。
ねじれ角柱120は、本実施例では、一方向に一定角速度で回転させられる。そのため、押付突部134はスクリーン20の幅方向において一方向に一定速度で移動し、幅方向において一端から他端まで移動したならば、再び、一端から他端に向かって移動するのであるが、この移動の間、ねじれ角柱120が要清掃領域54の長さ方向に移動させられるため、押付突部134は要清掃領域54に対して、先回の幅方向における移動時とは、長さ方向において離れた位置において幅方向に移動させられて拭取シート42をスクリーン20に押し付け、汚れを拭き取らせる。したがって、押付領域230および被拭取領域240も要清掃領域54の一端から他端まで移行したならば、長さ方向において離れた箇所において一端から他端へ移行する。この長さ方向の離間距離は、押付領域230の移行速度と、拭取シート42とスクリーン20との相対移動速度との割合によって決まり、押付領域230の移行速度(押付突部134の移動速度)の、拭取シート42とスクリーン20との相対移動速度に対する比が大きいほど短く、本実施例では、押付領域230の移行速度が、拭取シート42とスクリーン20との相対移動速度の6倍となるようにされている。そのようにねじれ角柱120の回転角速度が設定されているのである。ねじれ角柱120がスクリーン20に対して、図6において矢印で示す方向へ移動させられる場合には、螺旋突部132の螺旋が図6において右方へ進むように回転させられる。
拭取シート42が押付突部134により、スポンジシート124を介してスクリーン20に押し付けられるため、押付突部134の幅(螺旋突部132の螺旋に直角な方向の寸法)および長さ(螺旋に平行な方向の寸法)より大きい幅および長さで拭取シート42がスクリーン20に押し付けられる。スポンジシート124により、押付突部134の押付力が拡散されて均等化されるのであり、1つの押付突部134の押付けによる押付領域230が大きく、拭取シート42とスクリーン20との相対移動速度を大きめに設定しても、要清掃領域54内に押付領域230が押し付けられない部分が残らず、迅速に拭取りが行われる。また、押付突部134が5個設けられており、要清掃領域54は、5個の押付突部134によって同時に拭き取られるため、長さ方向の相対移動速度が制限されても、拭取りに要する時間が短くて済む。さらに、このように押付領域230が広い面積でスクリーン20に密着させられ、付着物の拭取りが良好に為されるため、溶剤を使用することなく清掃を行うことができる。また、やむを得ず溶剤を使用する場合であっても、使用量が少なくて済む。さらに、ねじれ角柱120はプラスチックシート126を介してスポンジシート124に接触させられているため、摺擦力が小さく、軽快に回転させられつつ押付突部134が拭取シート42をスクリーン20に押し付ける。
押付装置32等が要清掃領域54の長さ方向における他方の端であって清掃終了位置へ移動させられ、要清掃領域54の全部が拭取シート42によって拭かれたならば、押付装置32等は下降させられ、拭取シート42がスクリーン20から離間させられるとともに、押付装置32が拭取シート42に対して下降させられ、スポンジシート124が離間位置へ移動させられて拭取シート42から離間させられる。押付装置昇降装置34は、押付装置32とスクリーン20とを、被清掃面40に直角な方向において相対移動させる相対移動装置であって、ねじれ角柱120をスクリーン20に接近,離間させる押付部材接近・離間装置であり、また、弾性材シート接離装置でもあり、拭取シート42をスクリーン20に接触,離間させる拭取シート接離装置でもあるのである。このようにスポンジシート124が離間させられた状態で拭取シート42が巻取ロール80により巻き取られて長さ方向に送られ、汚れた部分が未だ汚れていない部分と交替させられる。また、押付装置32等は拭取シート等移動装置38により退避位置へ退避させられる。退避時には、拭取シート42によるスクリーン20の拭取りは行われない。
以上の説明から明らかなように、本実施例においては、制御装置200のねじれ角柱駆動モータ140を制御し、ねじれ角柱120を一方向に一定角速度で回転させる部分が一方向移動制御部を構成している。また、制御装置200の巻取ロール80の回転数を記憶し、拭取シート42の巻取径を推定し、巻取量を検出する部分が巻取量検出装置を構成し、巻取量に基づいて巻取モータ84を制御し、巻取ロール80の回転角度を制御する部分が巻取制御装置を構成している。
本請求可能発明の別の実施例を図12ないし図14に基づいて説明する。図13に示すように、本実施例のスクリーン清掃装置300の押付装置302の押付回転体としてのねじれ角筒304は、本体部306の外周面に複数の螺旋突部308を備えている。これら螺旋突部308は傾斜角度が前記螺旋突部132より緩やかであり、リード角が大きく、ねじれ角筒304が回転させられるとき、複数の螺旋突部308の一部ずつが順次押付位置に到達し、押付突部310として機能するが、図14に概念的に示すように、拭取シート42の作用部228に平行な1直線上において押付突部310が1個のみ位置し、その1つの押付突部310が押付突部列312を構成する。したがって、押付領域および被拭取領域もそれぞれ1個であり、それら1個ずつの押付領域および被拭取領域がそれぞれ、押付領域列および被拭取領域列を構成する。
ねじれ角筒304は、本実施例では中空の筒状を成し、図13および図14に示すように、その周壁を軸線と直交する方向に貫通して多数の吸引孔320が形成されている。吸引孔320は、螺旋突部308の先端部近傍に開口して設けられている。また、ねじれ角筒304内には、通路形成体としての中空円筒状のパイプ322が相対回転可能に嵌合されている。パイプ322は、図示を省略する支持部材により回転不能に支持され、ねじれ角筒304はパイプ322に対して回転させられる。パイプ322内に設けられた負圧通路324は、バキュームポンプ等の負圧源326に接続されており、負圧が供給される。負圧源326が吸引装置を構成している。
パイプ322には、その中心を通り、鉛直な平面よりも、ねじれ角筒304の回転方向(図13に矢印で示す方向)においてやや上流側の部分であって、回転軸線に平行な方向においてねじれ角筒304の吸引孔320が設けられた部分に対応する部分に、半径方向に貫通し、負圧通路324と外周面とに開口する開口330が設けられている。なお、前記ねじれ角柱120と同様に、ねじれ角筒304と共にスポンジシート334およびプラスチックシート336が設けられている。プラスチックシート336は、本実施例では、厚さ方向に貫通する多数の通孔(図示省略)を有するものとされている。その他の構成は前記実施例と同じであり、図示および説明を省略する。
本スクリーン清掃装置300においても前記スクリーン清掃装置10と同様にスクリーン20の清掃が行われる。清掃時には押付装置302が上昇させられ、ねじれ角筒304がスポンジシート334およびプラスチックシート336を介して拭取シート42をスクリーン20に押し付ける。そして、ねじれ角筒304が回転させられつつスクリーンの長さ方向(Y軸方向)に移動させられ、押付突部列312がスクリーン20の幅方向(X軸方向)に移動させられるとともにスクリーン20の長さ方向において押付位置を変えられ、拭取シート42の押付領域が幅方向に移行させられるとともに長さ方向に移動させられてスクリーン20に付着した付着物を拭き取る。
押付領域の移行速度と、拭取シート42とスクリーン20との相対移動速度との割合は、要清掃領域内に押付領域が押し付けられない部分が残らない大きさに設定されるが、螺旋突部308の傾斜は緩やかであり、押付突部310を拭取シート42の幅方向の一方の端から他方の端へ移動させるのに要するねじれ角筒304の回転角度は小さく、押付突部310は高速で移動する。そのため、ねじれ角筒304の回転角速度を小さくし、押付突部310の移動速度を小さめに抑えても、上記割合を、要清掃領域内に押付領域が押し付けられない個所がない大きさに設定することができる。また、拭取シート42は押付突部310によって1個所のみスクリーン20に強く押し付けられ、その強く押し付けられる1箇所の押付領域の幅方向および長さ方向への移行により、要清掃領域全体が拭取シート42によって拭き取られるのであるが、1つの押付突部310が拭取シート42をスクリーン20に押し付けることにより、スクリーン20が拭取シート42から離れる向きに凸に湾曲しても、拭取シート42の押付突部310によって押されている部分は必ずスクリーン20に強く押し付けられ、付着物を良好に拭き取ることができる。また、押付突部310は1つであり、スクリーン20破損の恐れなく、拭取シート42をスクリーン20に押し付ける面圧を大きくすることができ、付着物の拭取りが容易である。
拭取シート42がスクリーン20を拭くとき、負圧通路324に負圧が供給される。そのため、ねじれ角筒304に形成された多数の吸引孔320のうち、上向きの吸引孔320であって、現に拭取シート42をスクリーン20に押し付けている押付突部310の近傍の吸引孔320が開口330から負圧通路324に連通させられ、空気を吸引する。それにより空気と共に、スクリーン20の貫通孔57内や被清掃面40に付着した付着物が拭取シート42,スポンジシート334およびプラスチックシート336を通って吸引され、負圧通路324を通って排出される。紙製の拭取シート42およびスポンジシート334は多孔体であり、また、プラスチックシート336は通孔を有し、それらを通って付着物が吸引される。
開口330は、パイプ322のねじれ角筒304に対する相対回転方向において一部に設けられており、開口330に至った吸引孔320以外の吸引孔320はパイプ322により閉じられ、負圧源326から遮断されて負圧の漏れが防止される。開口330は、ねじれ角筒304の回転軸線を含み、鉛直な平面に対して、ねじれ角筒304の回転方向においてやや上流側に設けられており、吸引孔320には、それが近接する螺旋突部308の一部が押付位置に到達し、押付突部310として機能する状態となる前に負圧が供給される。そのため、吸引孔320がちょうど拭取シート42の押付領域に対応する位置に至ったときには、吸引孔320に既に負圧が供給されており、付着物等を迅速にかつ確実に吸引することができる。
図15に示す押付装置348のねじれ角柱350のように、吸引孔352を、螺旋突部354の突出端面に開口させて設けてもよい。
本請求可能発明の更に別の実施例を図16ないし図19に基づいて説明する。本実施例のスクリーン清掃装置においては、押付装置の押付回転体としての押付ローラ404の本体部406の外周面に螺旋突部408が1つ設けられている。螺旋突部408は、図18に展開して示すように、押付ローラ404の回転軸線に平行な一直線と2箇所において交差するように設けられ、図19に概念的に示すように、2つの押付突部414が幅方向に一列に並んで成る押付突部列416を備えている。螺旋突部408の傾斜は、回転軸線にたいしては緩やかであり、リード角が大きく、2つの押付突部414はそれぞれ、押付ローラ404の回転方向よりも回転軸線に平行な方向において長いものとされている。本体406は、本実施例では金属製とされ、螺旋突部408は弾性材料の一種であるゴムにより形成されるとともに、図17に示すように、その表面に摺擦力軽減材料の一種であるテトラフルオロエチレンがコーティングされ、摺擦力軽減層418が設けられている。その他の構成は前記各実施例と同じであり、図示および詳細な説明を省略する。
スクリーン20の清掃時には、押付ローラ404の押付突部414が直接、拭取シート42をスクリーン20の被清掃面40に押し付ける。そして、押付ローラ404が回転させられつつ、拭取シート42と共にスクリーン20に対して長さ方向に移動させられ、2個の押付突部414は幅方向に移動しつつ拭取シート42をスクリーン20に押し付ける。拭取シート42は2個の押付突部414によりそれぞれスクリーン20に押し付けられ、2箇所の押付領域においてスクリーン20に押し付けられる。その面圧は大きく設定され、押付突部414の押付力は大きいが、押付力の総和は大きくなく、スクリーン20の破損の恐れなく、拭取シート42がスクリーン20に密着させられて付着物を拭き取る。また、2個の押付突部414による拭取シート42のスクリーン20への押付けにより、スクリーン20が拭取シート42から離れる向きに凸に湾曲しても、押付突部414による拭取シート42のスクリーン20への押付けは保証され、スクリーン20の付着物が拭取シート42によって良好に拭き取られる。さらに、螺旋突部408は、金属より柔らかいが比較的硬いゴムにより作られており、押付突部414は弾性変形しつつ拭取シート42をスクリーン20に押し付ける。そのため、押付領域が大きく、良好に拭取りが行われる。また、螺旋突部408の表面は摺擦力軽減層418によって覆われており、押付ローラ404は拭取シート42に対して軽快に回転して拭取シート42をスクリーン20に押し付け、汚れを拭き取らせる。
なお、本実施例において、螺旋突部408の表面を摺擦力軽減層418により覆うことに代え、あるいはそれと共に、拭取シート42と押付ローラ404との間に前記プラスチックシート126等の摺擦力軽減シートを配設すること、あるいは拭取シート42を摺擦力軽減材層で裏打ちすること等により、螺旋突部408と拭取シート42との摺擦力を軽減することも可能である。螺旋突部408を金属製とし、螺旋突部408と拭取シート42との間に弾性材シートを介在させてもよい。
本請求可能発明の更に別の実施例を図20ないし図22に基づいて説明する。本実施例のスクリーン清掃装置450の押付装置452は、周回ベルト454およびベルト周回装置456を備えている。周回ベルト454は、図21に示すように、無端の本体部458の外周面に複数の押付突部460が等間隔に突設され、本体458において、レール状の案内部材464の案内溝466に周回可能に嵌合されるとともに、駆動回転体としての駆動プーリ470および従動回転体としての従動プーリ472に巻き掛けられ、駆動プーリ470が駆動装置474によって回転させられることにより周回ベルト454が周回させられる。周回ベルト454は押付周回ベルトであり、本実施例ではタイミングベルトとされ、駆動プーリおよび従動プーリ472はタイミングプーリとされている。駆動装置474は、本実施例ではベルト駆動モータ476を駆動源とする。ベルト駆動モータ476は、例えば、サーボモータにより構成されている。周回ベルト454は、案内部材464により案内されて一直線上に延びる直線部478(図21参照)を含む。この直線部478は、拭取シート42の幅よりやや長く、押付突部460は、本実施例では、周回ベルト454が周回させられるとき、周回ベルト454の直線部478を構成する部分に常時2個の上向きの押付突部460が含まれ、拭取シート42をスクリーン20に押し付ける状態が得られる数,間隔で設けられており、これら上向きの2個の押付突部460が押付突部列480を構成する。また、複数の押付突部460の表面にはそれぞれ、図22に示すように、テトラフルオロエチレンがコーティングされ、摺擦力軽減層482が設けられている。
押付装置452はまた、図20に示すように、弾性材シートとしてのスポンジベルト500を備えている。スポンジベルト500は無端の周回ベルト状を成し、拭取シート42の幅とほぼ同じ幅を有し、スポンジベルト周回装置502,拭取シート42,拭取シート送り装置504,周回ベルト454およびベルト周回装置456と共に昇降部材508上に設けられており、これらは、拭取シート等移動装置を構成する移動部材512上において、一対のエアシリンダ514(図20には1つのみ図示されている)により昇降させられる。これら昇降部材508および一対のエアシリンダ514は、拭取シート42をスクリーン20に接触,離間させる拭取シート接離装置516を構成している。拭取シート接離装置516は、押付装置昇降装置でもある。拭取シート送り装置504は前記拭取シート送り装置36と同様に構成されており、同じ作用を成す構成要素には同一の符号を付して対応関係を示し、説明を省略する。
スポンジベルト500は、スポンジベルト周回装置502の駆動回転体としての駆動プーリ520,回転案内部材としての案内プーリ522,テンションプーリ524に巻き掛けられている。これら駆動プーリ520等は、スクリーン20の幅方向に平行な軸線まわりに回転可能に設けられており、駆動プーリ520が駆動源としてのスポンジベルト周回モータ526によって回転させられることにより、スポンジベルト500が周回させられる。図20において符号528は押さえプーリである。拭取シート42は、スポンジベルト500上に、スポンジベルト500に接触する状態で掛けられている。前記押付装置452は、スポンジベルト500の内側に、周回ベルト454が要清掃領域58の幅方向に平行な方向に周回するとともに、押付突部460がスポンジベルト500の一部を上方に突出させる状態で配設され、拭取シート42もスポンジベルト500と共に上方に引っ張り上げられている。拭取シート42のこの部分が作用部534であり、本実施例では、押付装置452が供給ロール78等と共にシート支持装置としても機能し、ベルト周回装置456は、周回ベルト454を直線部478が作用部534に沿って延びる状態で支持するとともに周回させる。
本スクリーン清掃装置450においては、スクリーン20の清掃時には、昇降部材508が上昇させられ、拭取シート42等が上昇させられ、2個の押付突部460がスポンジベルト500を介して拭取シート42をスクリーン20の被清掃面40に押し付ける。そして、周回ベルト454が周回させられつつ、押付装置452等がスクリーン20に対して長さ方向に移動させられ、押付突部460が要清掃領域58の幅方向および長さ方向に移動させられつつ拭取シート42を被清掃面40に押し付ける。それにより、拭取シート42の2箇所の押付領域を含む押付領域列が幅方向に移行させられつつ、要清掃領域58の長さ方向に移動させられて被清掃面40に付着したクリーム状はんだ等の付着物を拭き取る。周回ベルト454の周回速度と、拭取シート42とスクリーン20との相対移動速度との割合は、要清掃領域58内に押付領域が押し付けられない箇所がない大きさに設定される。また、押付突部460はスポンジベルト500を介して拭取シート42をスクリーン20に押し付けるため、押付領域が大きい。さらに、押付突部460の表面は摺擦力軽減層482によって覆われており、スポンジベルト500に対して滑らかに移動する。
清掃後、拭取シート42が送られる。この際、拭取シート42等は下降させられてスクリーン20から離間させられる。拭取シート42の送り時にはスポンジベルト500も共に長さ方向に送られる。拭取シート送り装置504およびスポンジベルト周回装置502が同時に作動させられるのであるが、これらは拭取シート42とスポンジベルト500とが同じ速度で送られるように制御される。本実施例では、拭取シート42は巻取装置82によって巻き取られるようにされており、巻取径の増大に伴って、巻取ロール80の単位回転角度に対する巻取長さが増大する。そのため、本実施例では、スポンジベルト500は常に同じ速度で送られ、それに合わせて拭取シート42が送られるようにされる。巻取ロール80による拭取シート42の巻取径が検出され、それに応じて拭取シート42がスポンジベルト500の送りと同じ速度で巻き取られるように巻取ロール80の回転角速度が制御されるのである。巻取径は、例えば、前述のように、巻取開始当初からの巻取ロール80の回転数あるいは回転角度をカウントして記憶し、それ共に拭取シート42の厚さを用いて取得される。巻取径に基づいて、拭取シート42を所定長さ巻き取るための巻取ロール80の回転角度も制御される。本実施例においては、スポンジベルト周回装置502および拭取シート送り装置504が拭取・スポンジベルト送り装置を構成している。スポンジベルト500は押付突部460に接触したままの状態で周回させられるが、押付突部460には摺擦力軽減層482が設けられており、スムーズに周回させられる。
なお、本実施例において、押付突部460の表面を摺擦力軽減層482により覆うことに代え、あるいはそれと共に、スポンジベルト500と周回ベルト454との間に前記プラスチックシート126等の摺擦力軽減シートを配設すること、あるいはスポンジベルト500を摺擦力軽減材層で裏打ちすること等により、押付突部460とスポンジベルト500との摺擦力を軽減することも可能である。
また、押付突部460を比較的軟らかいゴムまたはその類似物製とし、スポンジベルトを省略してもよい。押付突部460の弾性変形により、拭取シート42の押付領域を広い面積でスクリーン20に接触させるのである。その際、押付突部460の表面を摺擦力軽減層により覆うことも、拭取シート42との間に摺擦力軽減シートを介在させることも、拭取シート42を摺擦力軽減層で裏打ちすることも可能である。
なお、巻取ロールによる拭取シートの巻取量は、巻取ロールによる拭取シートの巻取径の検出に基づく他、例えば、図23に示すように、検出部材の一種である回転検出体としての巻取量検出ローラ550を用いて検出してもよい。巻取量検出ローラ550は図示を省略する支持部材により、巻取ロール552の回転軸線と平行な軸線まわりに回転可能に、かつ、巻取ロール552の回転軸線と直交する方向において巻取ロール552に接近,離間可能に支持されるとともに、図示を省略する付勢手段たる弾性部材、例えば、ばねにより、巻取ローラ552に接近する向きに付勢され、巻取ロール552により巻き取られた拭取シート42の外周面に接触させられている。
巻取ロール552が回転させられ、拭取シート42が巻き取られるとき、巻取量検出ローラ550は拭取シート42につれて回り、拭取シート42が、巻取量検出ローラ550の外周に等しい距離、巻き取られる毎に1回転する。したがって、巻取量検出ローラ550の回転数あるいは回転角度を回転量検出装置554によって検出することにより拭取シート42の巻取量が得られ、巻取り開始後、巻取量検出ローラ550が設定数あるいは設定角度回転した状態において巻取りが止められる。設定数,設定角度は、拭取シート42の1回の巻取長さに相当する数に設定されている。また、巻取ロール552による拭取シート42の巻取開始当初からの巻取量検出ローラ550の回転数あるいは回転角度を累積して記憶し、それと共に拭取シート42の厚さに基づいて巻取径を求めて巻取ロール552の回転角速度を制御することもできる。巻取量検出ローラ550および回転量検出装置554が巻取量検出装置を構成している。
押付部材と拭取シートとの間に弾性材シートを介在させることは不可欠ではなく、押付部材を拭取シートに直接接触させ、スクリーンに押し付けさせてもよい。
その場合、弾性材シートを介在させる場合と同様に、押付領域列が概してスクリーンの幅方向に移行させられることにより、拭取シートの概してスクリーンの幅方向に平行な長い部分である作用部全体がスクリーンに押し付けられる一方、拭取シートとスクリーンとは要清掃領域の長さ方向に相対移動させられるが、弾性材シートが介在させられない場合における拭取シートの拭取り作用の理解を容易にするために、押付領域列が1列であって、1つの押付領域から成り、その1個の押付領域の大きさが0で、移行速度が無限大である状態を考えれば、幅のない作用部全体がスクリーンに押し付けられているに等しいこととなる。その直線状の作用部が、拭取シートとスクリーンとの相対移動により、スクリーンに対して要清掃領域の長さ方向に相対移動させられれば、スクリーンの、幅が作用部の長さ(スクリーンの幅方向の寸法)と等しく、長さが相対移動距離と等しい領域の拭取りが行われることとなる。この拭取りが行われる領域が要清掃領域の全体を包含する結果となるように、作用部の長さと相対移動距離が決定されれば、要清掃領域全体が清掃されることとなる。
しかし、実際には、押付領域の移行速度は有限であるため、要清掃領域の長さ方向に延びる任意の直線上で考えた場合、点状の押付領域が一度押し付けられてから、次に押し付けられるまでの間に、作用部はスクリーンに対して一定距離相対移動しており、離散的な多数の点において押付領域がスクリーンに押し付けられるに過ぎず、上記任意の直線全体に連続的に押し付けられるわけではない。要清掃領域全体で考えれば、概してスクリーンの幅方向に平行な多数の直線上において拭取シートがスクリーンに押し付けられるに過ぎないこととなる。そこで、押付領域を要清掃領域の長さ方向に大きさを有するものとする。そうすれば、押付領域の要清掃領域の長さ方向の寸法を有する帯上において拭取シートがスクリーンに押し付けられることとなり、押付領域の要清掃領域の長さ方向の寸法と、押付領域の移行速度と、拭取シートとスクリーンとの相対移動速度との関係を適切に選定し、多数の帯が互いに重なり合う状態となるようにすれば、拭取シートの作用部が要清掃領域全体に隙間なく押し付けられることとなる。押付領域は実際には、上記のように要清掃領域の長さ方向においてのみならず、幅方向においても大きさを有するものとされるため、押付領域は要清掃領域の長さ方向に延びる無数の母線の集合であることになり、同一個所が一つの押付領域の通過毎にそれら無数の母線により繰り返し拭われることとなる。
以上の説明においては、単純化のために、押付領域列が1つの押付領域から成るものとしたが、押付領域列が複数の押付領域から成る場合には、押付領域列の1回の移行の間に要清掃領域の複数本の直線あるいは複数本の帯に作用部が押し付けられることとなる点が異なるのみで、事情は同じである。
上記のように、拭取シートとスクリーンとの相対移動速度と押付領域の移行速度との割合は、要清掃領域内に押付領域列が押し付けられない部分が残らない大きさに選定される。押付領域列は、要清掃領域の幅方向において一方の端から他方の端へ一方向にのみ移行させられ、あるいは一端と他端との間を往復移行させられて拭取シートをスクリーンに押し付ける。いずれにしても拭取シートとスクリーンとが要清掃領域の長さ方向に相対移動させられるため、要清掃領域の押付領域列が押し付けられ、付着物が拭き取られる被拭取領域が1個以上、ほぼ幅方向に並んで成る被拭取領域列も幅方向に移行しつつ長さ方向に移動し、押付領域列の幅方向における先回の移行時と、今回の移行時との各々における被拭取領域列の長さ方向における間隔は、押付領域の移行速度と相対移動速度との割合によって決まる。そのため、この割合は押付領域が押し付けられない部分が残らない大きさに設定され、それにより要清掃領域全体に拭取シートが押し付けられ、その各状態で拭取シートとスクリーンとが相対移動させられて付着物が拭き取られることとなる。
押付領域列が1列設けられるのみである場合、1個以上の押付領域の各々は、要清掃領域の幅より狭く、他の部分より大きい面圧でスクリーンに押し付けられるが、押付力の総和は大きくなく、スクリーンを破損させる恐れなく、拭取シートに付着物を拭き取らせることができる。
以上の説明から明らかなように、押付領域列が概してスクリーンの幅方向に移行させられつつ、拭取シートとスクリーンとが要清掃領域の長さ方向に相対移動させられるため、被拭取領域列の移動方向は、押付領域列の移行速度のベクトルと、拭取シートとスクリーンとの相対移動速度のベクトルとのベクトル和の方向となる。そして、上記移行速度は上記相対移動速度に比較して相当大きくされるため、上記ベクトル和の方向は概してスクリーンの幅方向となる。作用部の長手方向をスクリーンの幅方向に平行とすれば、ベクトル和の方向、すなわち被拭取領域列の長手方向がスクリーンの幅方向に対して小角度傾斜し、作用部の長手方向をスクリーンの幅方向に対して小角度傾斜させれば、被拭取領域列の長手方向がスクリーンの幅方向に平行となる。「概して幅方向」は、上記2つの場合およびそれらの間の状態を含む。
スクリーン支持装置,シート支持装置,押付突部列を備えた押付部材および突部列移動装置を含む押付装置,相対移動装置を備えたスクリーン清掃装置においては、スクリーン支持装置とシート支持装置との相対移動速度と、押付突部列の移動速度との割合は、スクリーンに押付領域が押し付けられない部分が残らない大きさに選定される。
押付突部列を、要清掃領域の幅に応じた領域を、概してスクリーンの幅方向に平行な方向において往復移動させて拭取シートをスクリーンに押し付けさせてもよい。例えば、押付部材が前記ねじれ角柱120と同様の押付回転体であれば、要清掃領域の幅に応じて予め設定された角度範囲内で往復回転させる。それにより、要清掃領域の幅方向における押付突部の移動距離ないし移動範囲が変えられ、拭取シートは幅方向において要清掃領域に対応する部分のみがスクリーンに押し付けられる。この場合、制御装置の回転駆動装置122を制御してねじれ角柱120を予め設定された角度範囲内で往復回転させ、押付突部列136を、要清掃領域の幅に応じた領域を往復移動させる部分が往復移動制御部を構成する。拭取シートは、要清掃領域の幅に応じた幅を有するものを使用してもよく、その場合、押付突部の移動範囲が要清掃領域の幅に応じて変えられることは有効である。
押付回転体を往復回転させる場合の回転角度範囲は、数値制御プログラムにより設定されてもよく、オペレータにより設定されてもよい。数値制御プログラムにより設定される場合、例えば、要清掃領域の幅およびスクリーンの幅方向における位置に応じて押付回転体の回転角度範囲を設定するプログラムが作成され、要清掃領域の幅と位置との少なくとも一方が変わる毎にプログラムが入れ換えられて清掃が行われるようにしてもよく、数値制御プログラムにおいて押付回転体の回転角度範囲が要清掃領域の幅および位置に応じて複数種類設定され、清掃時に、要清掃領域の幅および位置に応じた回転角度範囲が読み出されて押付回転体が往復回転させられてもよい。オペレータにより設定される場合、例えば、オペレータが入力装置(表示画面を備えていてもよく、備えていなくてもよい)を用いて押付回転体の回転角度範囲を任意の大きさに設定し、それに基づいて押付回転体が往復回転させられる。押付部材が周回ベルトであり、往復周回移動させられる場合も同様である。
また、拭取シートの巻取りに要する巻取ロールの回転角度あるいは拭取シートの巻取量についても、数値制御プログラムにより設定されてもよく、オペレータが任意の大きさに設定し、それに基づいて巻取ロールが回転させられてもよい。数値制御プログラムにより設定される場合、例えば、拭取シートの拭取りに使用される長さ(要清掃領域の長さ方向に平行な方向における寸法)に応じて巻取量検出ローラの回転数あるいは回転角度が複数種類設定され、巻取り時に、拭取シートの使用長さに応じて読み出されて巻取ロールの回転が制御されてもよく、拭取シートの使用長さに応じて巻取ロールの初期の回転角度が設定されてもよい。拭取シートの使用長さ毎に数値制御プログラムが設定されてもよい。
さらに、摺擦力軽減シートをプラスチックシートとする場合、ポリプロピレンの他、例えば、塩化ビニールにより作ってもよい。また、摺擦力軽減シートを軽くすることが望まれる場合には、樹脂材,ABS(acrylonitrile butadiene styrene)樹脂,ポリエチレン樹脂,硬質樹脂の一種であるポリアセタール等により作られる。摺擦力軽減シートは、プラスチックシートに限らず、例えば、金属シート等、他の材料により作ってもよい。
また、弾性材シートは、押付部材に対して相対的に接近,離間可能に設けてもよい。この場合、弾性材シートは拭取シートに対して、スクリーンに対する接近,離間方向においては位置を固定して設けてもよく、移動可能に設けてもよい。前者の場合、押付部材は、弾性材シートを弾性変形させつつ拭取シートをスクリーンに押し付け、スクリーンから離間させられ、拭取シートおよび弾性材シートから離間させられるとき、弾性材シートはその弾性復元力によって拭取シートから離れ、あるいは接触していても離れたのに等しい状態となり、拭取シートを弾性材シートから離れた状態で送ることができる。
さらに、押付装置を昇降させ、スクリーンに対して接近,離間させるとともに、拭取シート,拭取シート送り装置,押付装置,シート支持装置および押付装置昇降装置をスクリーンに対して接近,離間可能に設け、接近・離間装置によりスクリーンに接近,離間させてもよい。例えば、接近・離間装置により拭取シートをスクリーンの被清掃面に近接した位置まで移動させた状態で押付装置を昇降させて拭取シートをスクリーンに押し付けさせる。押付装置昇降装置は、押付装置を拭取シートを介してスクリーンに接触,離間させる接離装置でもある。スクリーン支持装置をスクリーン支持装置接近・離間装置により、押付装置等に接近,離間させ、スクリーンを拭取シートに接触,離間させるとともに、押付装置によって拭取シートがスクリーンに押し付けられるようにしてもよい。
また、スクリーン清掃装置を構成する押付装置等、各種装置について、可能であれば、駆動源を共用としてもよい。例えば、ねじれ角柱120の回転駆動装置122と拭取シート等移動装置38とを駆動源を共用としてもよく、スポンジベルト周回装置502と拭取シート送り装置504とを駆動源を共用としてもよい。
さらに、押付装置等をスクリーンに接近,離間する方向に移動させる装置は、電動モータ、例えば、サーボモータやステップモータを駆動源とする装置としてもよく、シート等移動装置や拭取シート送り装置等は、エアシリンダ等の流体圧シリンダを駆動源とする装置としてもよい。
また、前記ねじれ角柱120,押付ローラ404にそれぞれ吸引孔を設け、付着物を負圧により吸引するようにしてもよく、前記ねじれ角筒304において吸引孔320を省略してもよい。
さらに、押付部材全体あるいは押付突部をゴムまたはその類似物から成るものとすることによって、それらに弾性材シートの役割も果たさせるようにすることも可能である。但し、この場合には、押付突部を、拭取シートの面上を軽快に摺動するものとしたり、少なくとも、概して要清掃領域の長さ方向に平行な回転軸線まわりに回転可能なものとしたりすることが必要となる。スポンジシート等の弾性材シートを押付部材と拭取シートとの間に介在させれば、押付突部を、拭取シートの面上を軽快に摺動するものとしたりする必要がなくなる。また、必要に応じて、押付部材は交換せず、弾性材シートのみを交換することが可能となり、メンテナンスコストを低減させ得ることが多い。
さらに、面圧制御装置を設け、押付突部が拭取シートをスクリーンに押し付ける際の面圧を制御するようにしてもよい。例えば、押付部材とスクリーン支持装置との相対的な接近位置を多段階あるいは連続的に調節可能とし、その調節により面圧を多段階あるいは連続的に制御するようにするのである。
また、スクリーン清掃装置は、スクリーンの上面を清掃する装置としてもよく、下面と上面との両方を同時にあるいは順に清掃する装置としてもよい。
さらに、拭取シートとスクリーンの被清掃面との少なくとも一方に有機溶剤を供給して、拭取シートにスクリーンに付着した付着物の拭取りを行わせてもよい。
また、拭取シートを、要清掃領域の長さ方向において少なくとも1回、往復移動させ、往路移動時と復路移動時との両方においてスクリーンの拭取りを行わせてもよい。その際、片道の移動による拭取りが終了する毎に拭取りシートを送り、汚れた部分をきれいな部分に交替させてもよく、1往復する毎に交替させてもよい。
さらに、スクリーン清掃装置は、要清掃領域の大きさ等が異なり、種類が異なるスクリーンの各々について専用の装置としてもよい。
また、本請求可能発明に係るスクリーン清掃装置は、スクリーン印刷機外に設けてもよい。この場合、スクリーン清掃装置は専用のスクリーン支持装置を備え、スクリーン印刷機から取り外したスクリーンをスクリーン清掃装置のスクリーン支持装置に支持させてスクリーンを清掃する。
請求可能発明の一実施例であるスクリーン清掃装置を備えたスクリーン印刷機を示す正面図である。 上記スクリーン清掃装置を示す側面図である。 上記スクリーン清掃装置を示す正面図である。 上記スクリーン清掃装置により清掃されるスクリーンを示す斜視図である。 上記スクリーン印刷機およびスクリーン清掃装置のスクリーン支持装置を示す平面図である。 上記スクリーン清掃装置を構成する押付装置の押付回転体を示す斜視図である。 上記ねじれ角柱を示す正面図である。 上記ねじれ角柱の押付突部を概念的に示す側面図である。 上記スクリーン印刷機を制御する制御装置を示すブロック図である。 上記ねじれ角柱がプラスチックシートおよびスポンジシートを介して拭取シートをスクリーンに押し付けた状態を概念的に示す側面図(一部断面)である。 上記スクリーン清掃装置によるスクリーンの清掃時におけるねじれ角柱の押付突部の幅方向の移動,押付領域の移行およびねじれ角柱等のスクリーンに対する長さ方向の移動を説明する図である。 請求可能発明の別の実施例であるスクリーン清掃装置の押付装置のねじれ角筒を示す斜視図である。 図12に示すねじれ角筒が拭取シートをスクリーンに押し付けた状態を示す正面図(一部断面)である。 図12に示すねじれ角筒の押付突部を概念的に示す側面図である。 請求可能発明の更に別の実施例であるスクリーン清掃装置の押付装置のねじれ角筒を示す正面図(一部断面)である。 請求可能発明の更に別の実施例であるスクリーン清掃装置の押付装置の押付ローラを示す側面図である。 図16に示す押付ローラを示す正面図である。 図16に示す押付ローラの展開図である。 図16に示す押付ローラの押付突部を概念的に示す側面図である。 請求可能発明の更に別の実施例であるスクリーン清掃装置を示す正面図(一部断面)である。 図20に示すスクリーン清掃装置の押付装置の周回ベルトおよびベルト周回装置を示す側面図である。 図20に示す周回ベルトを示す正面断面図である。 請求可能発明の更に別の実施例であるスクリーン清掃装置の拭取シートの巻取量検出装置を概略的に示す正面図である。
符号の説明
10:スクリーン清掃装置 16:スクリーン支持装置 20:スクリーン 30:シート支持装置 32:押付装置 36:拭取シート送り装置 38:拭取シート等移動装置 40:被清掃面 42:拭取シート 58:要清掃領域 120:ねじれ角柱 122:回転駆動装置 124:スポンジシート 126:プラスチックシート 132:螺旋突部 134:押付突部 136:押付突部列 200:制御装置 230:押付領域 232:押付領域列 300:スクリーン清掃装置 302:押付装置 304:ねじれ角筒 308:螺旋突部 310:押付突部 312:押付突部列 320:吸引孔 334:スポンジシート 336:プラスチックシート 348:押付装置 350:ねじれ角筒 352:吸引孔 354:螺旋突部 404:押付ローラ 408:螺旋突部 414:押付突部 416:押付突部列 418:摺擦力軽減層 450:スクリーン清掃装置 452:押付装置 454:周回ベルト 456:ベルト周回装置 460:押付突部 480:押付突部列 482:摺擦力軽減層 500:スポンジベルト 502:スポンジベルト周回装置 504:拭取シート送り装置

Claims (6)

  1. スクリーン印刷用のスクリーンの上下両面の少なくとも一方に付着した付着物を、拭取シートにより拭き取る清掃方法であって、
    前記スクリーンの清掃すべき領域である要清掃領域の幅以上の幅を有する拭取シートの、前記要清掃領域より幅の狭い部分である押付領域が1個以上概して前記要清掃領域の幅方向に一列に並んで成る押付領域列を、前記要清掃領域の対応する部分に他の部分より大きい面圧で押し付け、その押付領域列を概して前記幅方向に移行させつつ、前記拭取シートと前記スクリーンとを前記要清掃領域の長さ方向に相対移動させることを特徴とするスクリーン清掃方法。
  2. スクリーン印刷用のスクリーンを支持するスクリーン支持装置と、
    拭取シートを、概して前記スクリーンの幅方向に平行な長い部分である作用部が前記スクリーンの面にほぼ平行に近接する状態で支持するシート支持装置と、
    前記作用部の前記幅方向における一部である押付領域が1個以上概して前記幅方向に一列に並んで成る押付領域列を前記スクリーンに押し付けるとともに、その押付領域列を概して前記幅方向に移行させる押付装置と、
    前記スクリーン支持装置と前記シート支持装置および前記押付装置とを、前記幅方向と直交する長さ方向に相対移動させる相対移動装置と
    を含むことを特徴とするスクリーン清掃装置。
  3. 前記押付装置が、
    概して前記幅方向に移動可能であって前記押付領域列の各押付領域を前記スクリーンに向かって押す押付突部の列である押付突部列を備えた押付部材と、
    前記押付突部列を概して前記幅方向に移動させる突部列移動装置と
    を含むことを特徴とする請求項2に記載のスクリーン清掃装置。
  4. 前記押付部材が、概して棒状を成し、外周面に螺旋突部を備えて前記作用部に平行な回転軸線のまわりに回転可能な押付回転体であり、前記突部列移動装置が、その押付回転体を回転させる回転駆動装置であって、前記螺旋突部の前記スクリーンに最も近接した部分およびその近傍部から成る近接部が前記押付突部として機能することを特徴とする請求項3に記載のスクリ
    ーン清掃装置。
  5. 前記押付装置が、前記押付部材と前記拭取シートとの間に介在し、前記押付突部の押付力を拡散させて均等化する弾性材シートを含むことを特徴とする請求項3または4に記載のスクリーン清掃装置。
  6. 前記押付装置が、前記押付突部と前記弾性材シートとの間の摺擦力を軽減する摺擦力軽減手段を含むことを特徴とする請求項5に記載のスクリーン清掃装置。
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