JP2006000580A - 臥床者洗髪用使い捨て水吸収パッド - Google Patents
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Abstract
【課題】介護者が臥床者の洗髪を実施する際、臥床者がベッド上、畳上のどちらの場合でも使用が可能で、臥床者の背部に水が流れ込まず、快適に洗髪が実施できることを目的とする。
【解決手段】高分子吸収体からなる本体パッドの外底面に本体と一体となった防水シート6を設け、パッド本体10を設置した下面を濡らすことなく容易に洗髪が行えると共に、臥床者の頭部を載せた高分子吸収体からなるパッド本体10の、臥床者の首部側の一端部に、臥床者の後頚部を載置する凹部5を形成し、この凹部5に接着テープ3を設け、この接着テープ3を前記臥床者の後頚部および左右側頚部に着脱自在に接着することで、洗髪時に臥床者の背部に湯水が流れ込むことがないようにした。
【選択図】図3
【解決手段】高分子吸収体からなる本体パッドの外底面に本体と一体となった防水シート6を設け、パッド本体10を設置した下面を濡らすことなく容易に洗髪が行えると共に、臥床者の頭部を載せた高分子吸収体からなるパッド本体10の、臥床者の首部側の一端部に、臥床者の後頚部を載置する凹部5を形成し、この凹部5に接着テープ3を設け、この接着テープ3を前記臥床者の後頚部および左右側頚部に着脱自在に接着することで、洗髪時に臥床者の背部に湯水が流れ込むことがないようにした。
【選択図】図3
Description
本発明は、臥床者の洗髪を行う際に、介護者が容易に洗髪を行うための臥床者洗髪用水吸収パッドに関するものである。
従来、介護者が、病院等に入院している重症患者の洗髪を簡便に行うには、図5に示すような洗髪用ゴム製用具(商標名:ケリーパード)を用いて行うことが一般的である。
すなわち、図5に示す洗髪用ゴム製用具は、円形の本体11の周縁に馬蹄形の中空部12を有し、その中空部12に空気を入れて膨らませ堤防状とする。前記本体11の開口部13には長方形のトユ状となった水の流出路14が設けられている。
洗髪時には、図6に示すようにベッドの頭部側に本体11を設置し、ベッドの下にトユ状の流出路14を垂らし、床に設置したバケツ15の中に入れる。馬蹄形の中空部12の上に臥床者の頚部があたるようにし、臥床者の頭部を本体11の上に載せる。通常、衣服を濡らさないよう、臥床者の頚部にタオルを巻き洗髪用のケープを着用させ、洗髪用ゴム製用具の上方より臥床者の頭髪に湯水を流しながら洗髪を実施する。使用した湯水は流出路14をつたい、ベッドの下の床に設置したバケツ15の中に流れ、そこに溜まる。
このような洗髪用ゴム製用具を使用すると、介護者が臥床者の後頭部についたシャンプーを流す際、頭を持ち上げると洗髪用ゴム製用具の中空部から頚部が離れた状態となり、後頚部を流した湯水が臥床者の後頚部をつたい、臥床者の背部に流れ込んでしまうことがある。臥床者の頚部にタオルを巻きケープを着用して洗髪を実施した場合でも、頚に巻いたタオルを通し衣服までも濡らしてしまうことが往々にしてあった。
その場合、洗髪後に衣服を着替えなければならず、洗髪での負担の上に、さらに臥床者に負担が加わることとなり、体力を消耗する結果となる。
洗髪用ゴム製用具使用後は、ゴムの劣化を防止するため、まず水洗し、その後にしっかり乾燥させ保管することが必要である。
また、洗髪用ゴム製用具を使用の際は、洗髪に使用する湯水を下に垂らした流出路からバケツに受ける形となるため、ベッド上での使用に限られ、在宅で畳上の臥床者には使用できない。
一方、特許文献1、特開平9−313394号の洗髪水吸収マットは、高分子吸収体のマットの頚にあたる部分にネックギャザーを設け、湯水が背部に流れ込むのを防ぐこととしているが、完全に密着しているわけではないので、洗髪用ゴム用具と同様、洗髪中に容易に湯水が背部に流れ込み衣服を濡らしてしまったりすることが考えられ、臥床者の負担を最小限とし洗髪を実施するためには不都合である。
特開平9−313394号
図5の洗髪用ゴム製用具を使用する場合、臥床者の後頚部を洗い流す際、臥床者の後頚部から背部に湯水がつたい流れ込むため、臥床者の衣服を濡らしてしまうことがある。また、ベッド上でしか使用ができない。本発明は、臥床者がベッド上、畳上のどちらの場合でも使用が可能で、臥床者の背部に湯水が流れ込まず、負担を最小限とし、周囲を濡らすことなく容易に実施できる。
以上の課題を解決するために、第一発明は高分子吸収体からなるパッド本体の外底面に防水シートを設け、臥床者の頭部を載せたパッド本体の、臥床者の首部側の一端部に、臥床者の後頚部を載置する凹部を形成し、この凹部に接着テープを設け、この接着テープを前記臥床者の後頚部および左右側頚部に着脱自在に接着することを特徴とする臥床者洗髪用使い捨て水吸収パッドである。
また、第二発明は前記パッド本体の周縁に水漏れ防止壁を設けることを特徴とする臥床者洗髪用使い捨て水吸収パッドである。
第一発明によれば、高分子吸収体からなるパッド本体を使用することで、洗髪時の湯水を吸収できる。また、パッド本体の外底面に防水シートを設けているのでパッド本体を設置した下面を濡らすことなく洗髪が行える。
パッド本体の高分子吸収体に洗髪時に使用する水をすべて吸収する形となるため、水の流出路を設ける必要がなく、臥床者の頭部の下に本体パッドを設置するだけで洗髪が行え、ベッド上、畳上のどちらの場合にも使用が可能である。
さらに、パッド本体の凹部に接着テープを設け、この接着テープを臥床者の後頚部および左右側頚部に接着して洗髪を実施することで、後頭部を流す際も臥床者の背部に湯水が流れ込むことを防止することが可能となる。
第二発明によれば、本体周縁の水漏れ防止壁により、洗髪時に飛び散った湯水で周囲を濡らすことなく洗髪を行うことが可能である。
この発明の一実施形態を、以下図1及び図2に基づいて説明する。
臥床者洗髪用使い捨て水吸収パッド本体10は、周知の高分子吸収体から構成されている。パッド本体10の上に、パッド本体と同様に高分子吸収体からなる、取替え用パッド2を設ける。
臥床者洗髪用使い捨て水吸収パッド本体10は、周知の高分子吸収体から構成されている。パッド本体10の上に、パッド本体と同様に高分子吸収体からなる、取替え用パッド2を設ける。
パッド本体10は約60cm×50cm、取替え用パッド2は約50cm×46cmの略矩形とする。パッド本体10は、約2000ml、取替え用パッド2は、約1500mlの湯水を吸収することが可能とする。
このパッド本体10は、略矩形状に形成された吸収パッド1の周縁に、水漏れ防止壁となるギャザー4を設け、吸収パッド1の底面より約5cmの立ち上がりをもたせる。
パッド本体10に臥床者の頭を載せた時、パッド本体10の臥床者の首があたる部分に凹部5を設ける。この凹部5に剥離紙付き接着テープ3を取り付けてある。
前記パッド本体凹部5の形状は、臥床者の後頚部及び左右側頚部にうまくフィットするよう、適度なカーブをつけている。
接着テープ3は、洗髪前に剥離紙をはがして、臥床者の頚部に接着することとし、接着面は下面とする。また、接着テープ3は、幅約5cm、長さ約25cmとし、本体パッドと一体となった形で構成するものとし、耐水性があり、着脱時に臥床者の肌を傷めない材質のものとする。
パッド本体10の外底面に、該パッド本体10と一体となる防水シート6を設ける。
取替え用パッド2の外底面にも、同様に防水シート6を設ける。
取替え用パッド2の外底面にも、同様に防水シート6を設ける。
以下本発明の臥床者洗髪用使い捨て水吸収パッドを使用した洗髪の実施方法を図3、図4に基づいて説明する。まず、介護者が洗髪を実施するベッド上(畳上)の臥床者の頭部の下に、取替え用パッド2を収容したパッド本体10を、凹部5が臥床者の首にあたるように設置する(図3)。
臥床者の頭部を持ち上げ(図4)、接着テープ3の剥離紙をはがした後、接着テープ3を臥床者の後頚部および左右側頚部に接着する。すなわち接着テープ3の両端は水漏れ防止壁4の続きとなり、ギャザー部が伸縮自在となっているので、凹部5両端開口部を縮めて臥床者の後頚部及び左右側頚部に容易に密着させ接着することができる。
次に、取替え用パッド2を収納したパッド本体10の上方で、臥床者の頭髪に湯水を流しながらシャンプーを使用し、洗髪を行う。後頭部についたシャンプーを洗い流す際、図4のように介護者が臥床者の頭部を少し持ち上げた形で洗い流しても、後頚部から、左右側頚部に接着テープ3がぴったりと接着しているため、湯水が臥床者の背部に流れ込むことはない。
ある程度、シャンプーを洗い流し終わったら、取替え用パッド2を取り除き、パッド本体10の上方で、再度、臥床者の頭髪に湯水を流し、完全にシャンプーを洗い流しすすぎを行う。
洗髪が終了したら、臥床者の後頚部及び左右側頚部の接着テープ3を剥がし、パッド本体10を臥床者の頭部の下から取り除き、バスタオルで頭部を包み終了する。使用後のパッド本体10、取替え用パッド2は、廃棄する。
前記実施方法は、臥床者が女性で髪型がセミロングまたはロングの場合を想定し記述した。臥床者が男性、または小児の場合、女性でショートカットの場合は、一回の洗髪で使用する湯水の量は、約2000ml以内であると考えられるので、取替え用パッド2を使用せず、パッド本体10のみで洗髪が可能である。
また、逆に在宅において、介護者が洗髪することに不慣れな場合には、シャンプーをしっかり洗い流すのに、通常より多くの湯水を必要とすることもあると考えるので、臥床者が男性、小児、ショートカットの女性の場合でも、取替え用パッドと2、パッド本体10の両方を使用し、洗髪を行うことが適当であると考える。
1 吸収パッド
2 取替え用パッド
3 接着テープ
4 水漏れ防止壁
5 凹部
6 防水シート
10 パッド本体
2 取替え用パッド
3 接着テープ
4 水漏れ防止壁
5 凹部
6 防水シート
10 パッド本体
Claims (2)
- 臥床者の頭部を載せる高分子吸収体からなるパッド本体の外底面に防水シートを設け、該パッド本体の臥床者の首部側の一端部に、臥床者の後頚部を載置する凹部を形成すると共に、前記凹部に接着テープを設け、この接着テープを前記臥床者の後頚部および左右側頚部に着脱自在に接着するように構成したことを特徴とする臥床者洗髪用使い捨て水吸収パッド。
- 前記パッド本体は、その周縁に水漏れ防止壁を設けたことを特徴とする請求項1記載の臥床者洗髪用使い捨て水吸収パッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004205289A JP2006000580A (ja) | 2004-06-15 | 2004-06-15 | 臥床者洗髪用使い捨て水吸収パッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004205289A JP2006000580A (ja) | 2004-06-15 | 2004-06-15 | 臥床者洗髪用使い捨て水吸収パッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006000580A true JP2006000580A (ja) | 2006-01-05 |
Family
ID=35769457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004205289A Pending JP2006000580A (ja) | 2004-06-15 | 2004-06-15 | 臥床者洗髪用使い捨て水吸収パッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006000580A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200469123Y1 (ko) | 2011-08-11 | 2013-09-23 | (주)오오히로 코리아 | 샴푸 보울 |
JP2017200577A (ja) * | 2016-04-27 | 2017-11-09 | 国立大学法人秋田大学 | 洗髪用吸収パッドセット |
WO2019202763A1 (ja) * | 2018-04-19 | 2019-10-24 | 株式会社ワノケア | 使い捨て洗浄補助具 |
-
2004
- 2004-06-15 JP JP2004205289A patent/JP2006000580A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111726999A (zh) * | 2018-04-19 | 2020-09-29 | 和之关爱医疗公司 | 抛弃式洗涤辅助具 |
JPWO2019202763A1 (ja) * | 2018-04-19 | 2021-06-24 | 株式会社ワノケア | 使い捨て洗浄補助具 |
JP7336120B2 (ja) | 2018-04-19 | 2023-08-31 | 株式会社ワノケア | 使い捨て洗浄補助具 |
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