JP2006000330A - 遊技機 - Google Patents

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Takaaki Ichihara
高明 市原
Seiichiro Fukushima
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Abstract

【課題】 抽選結果を表示する表示装置の表示を気にすることなく、抽選結果に対応する演出を表示する表示装置の表示を注視することができる遊技機を提供する。
【解決手段】 遊技機100の遊技盤103遊技盤面103aの領域内には抽選結果に対応する演出を表示する第2の表示手段120が配置されている。また、本体101の、遊技盤面面103aの上方には抽選結果を表示する第1の表示手段110が配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機に関し、特に、表示技術に関する。
遊技機、例えば、パチンコ機では、主制御回路は、パチンコ球が始動入賞口に入賞すると、抽選を行い、抽選結果を示す特別図柄を特別図柄用可変表示装置に可変表示している。この特別図柄用可変表示装置における特別図柄の可変表示態様が単調であると遊技者が飽きる可能性がある。しかしながら、主制御回路は、特別図柄用可変表示装置の表示の制御だけでなく他の種々の制御を実行しているため、特別図柄用可変表示装置における特別図柄の可変表示態様に変化をもたせるのが困難である。
そこで、主制御回路の処理負担を大きくすることなく表示装置における可変表示態様に変化をもたせることができる遊技機が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の遊技機は、遊技盤面に、特別図柄を可変表示可能な特別図柄用可変表示装置と、装飾図柄を可変表示可能な装飾図柄用可変表示装置を設けている。特別図柄用可変表示装置としては、液晶表示装置等の画像表示装置が用いられ、遊技盤面の中央部に配置されている。装飾図柄用可変表示装置としては、7セグメントLEDが用いられ、特別図柄用可変表示装置の近傍に配置されている。また、装飾図柄用可変表示装置の表示を制御する表示制御回路が設けられている。
この遊技機では、パチンコ球が始動入賞口に入賞すると、主制御回路は、抽選を行い、抽選結果を示す特別図柄を特別図柄用可変表示装置に可変表示させる。また、抽選結果を示す可変表示制御信号を表示制御回路に出力する。表示制御回路は、主制御回路から出力された可変表示制御信号に基づいて、抽選結果に対応する装飾図柄を装飾図柄用可変表示装置に可変表示させる。なお、装飾図柄用可変表示装置には特別図柄用可変表示装置における特別図柄の可変表示と同期して装飾図柄が可変表示され、また、装飾図柄用可変表示装置の表示結果は特別図柄用可変表示装置の表示結果と一致する。(例えば、抽選結果が当たりであることを示す特別図柄及び装飾図柄が表示され、あるいは、抽選結果がはずれであることを示す特別図柄及び装飾図柄が表示される。)
特開平9−122309号公報
従来の遊技機では、主制御回路は、特別図柄用可変表示装置における特別図柄の可変表示制御処理と表示制御回路への可変表示制御信号の出力処理を行い、表示制御回路は、主制御回路から出力された可変表示制御信号に基づいて装飾図柄用表示装置における装飾図柄の可変表示制御を行っている。これにより、主制御回路の処理負担を軽減しながら、装飾図柄用表示装置に多種多様な可変表示態様で装飾図柄を可変表示させることができ(多種多様な演出表示が可能となり)、当たりに対する遊技者の期待感を高めることができる。
ところで、従来の遊技機では、特別図柄用表示装置は、装飾図柄用表示装置の近傍に配置されているため、遊技を行っている遊技者は、装飾図柄用表示装置の表示を注視している状態で、特別図柄用表示装置の表示も視認できてしまう。
ここで、遊技機では、抽選結果を、主制御回路により制御される特別図柄用表示装置に
特別図柄を用いて表示することが要求されている。
このように、遊技者の有効視野内に装飾用図柄表示装置の表示と特別図柄用表示装置の表示が存在すると、遊技者は、両方の表示装置の表示に気を取られ、遊技に集中することができなくなる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、抽選結果を表示する表示装置の表示を気にすることなく、抽選結果に対応する演出を表示する表示装置の表示を注視することができる遊技機を提供することである。
前記課題を解決するための本発明の第1発明は、請求項1に記載の構成を備える遊技機である。
本発明は、少なくとも、抽選手段と、第1及び第2の表示手段と、第1及び第2の制御手段を備えている。
「抽選手段」は、所定の遊技条件の成立に起因して抽選を行う機能を有する。例えば、パチンコ機において、遊技球が始動入賞口に入賞したことを検出する始動口センサから始動信号が出力されたことにより、所定の遊技条件が成立したとものとして当たりに関する抽選を行う手段が対応する。
本発明では、表示手段として、抽選結果を表示する第1の表示手段と、抽選結果に対応する演出を表示する第2の表示手段を用いている。
「第1の表示手段」は、LED等の表示素子を用いた表示装置(例えば、7セグ表示装置)や液晶表示装置等により構成され、抽選結果を表示可能な表示手段である。典型的には、複数の特別図柄(例えば、数字、文字、記号等)を変動表示させた後に停止表示させる可変表示が可能な表示手段である。この場合、抽選結果は、停止表示された複数の特別図柄の組み合わせ(抽選結果が当たりであることを示す特別図柄の組み合わせ、あるいは、抽選結果がはずれであることを示す特別図柄の組み合わせ)によって表示される。
「第2の表示手段」は、液晶表示装置、LEDやランプ等の表示素子を用いた表示装置等により構成され、抽選手段の抽選結果に対応する演出を表示可能な表示手段である。典型的には、演出用の装飾図柄(例えば、数字、文字、記号、キャラクタ、背景図柄等)を可変表示可能な表示手段である。
第2の表示手段に表示する「抽選結果に対応する演出」には、例えば、抽選結果を報知するための演出や、抽選結果が当たりであることの期待度を報知するための演出等が含まれる。なお、第2の表示手段の「抽選結果に対応する演出」に、抽選結果の報知を含ませるか否かは適宜選択可能である。
また、本発明では、制御手段として、第1の制御手段と第2の制御手段を用いている。
「第1の制御手段」は、第1の表示手段に抽選結果を表示させる制御を実行するとともに、抽選結果を示す抽選結果情報を第2の制御手段に出力する処理を実行する。第1の制御手段は、典型的には、遊技機全体の動作を監視する主制御手段が対応する。
「第2の制御手段」は、第1の制御手段から出力された抽選結果情報に基づいて、抽選結果に対応する演出を第2の表示手段に表示させる処理を実行する。第2の制御手段は、典型的には、抽選結果情報に対応する演出パターン(画像情報の表示パターン、LEDやランプの点灯パターン)を第2の表示手段に表示する表示制御手段やランプ制御手段が対応する。
「遊技者が第2の表示手段の表示を注視している状態」は、遊技を行っている遊技者が、第2の表示手段の表示内容を認識することができる状態、すなわち、遊技を行っている遊技者の有効視野内に第2の表示手段の表示が存在する状態を意味する。
「遊技者が第2の表示手段を注視している状態で、当該遊技者が第1の表示手段の表示の視認が困難であるように配置されている」という記載は、遊技を行っている遊技者が、第2の表示手段の表示内容を認識することができる状態(遊技者が認識可能な有効視野内に第2の表示手段の表示が存在する)では、当該遊技者が、第1の表示手段の表示内容を認識することが困難であり(遊技者の有効視野内に第1の表示手段の表示が存在しない)、第1の表示手段の表示を認識するためには、当該遊技者が、眼球運動や顔の向きの移動等によって視線を変える必要があるように配置されている態様を意味している。
本発明における第1の表示手段の配置態様としては、第1の表示手段を第2の表示手段から離して配置する態様や、第1の表示手段と第2の表示手段の表示を視認可能な方向が異なるように(例えば、第1の表示手段と第2の表示手段の表示画面の配置方向あるいは第1の表示手段と第2の表示手段の中心部からの光の照射方向が異なるように)第1の表示手段を配置する態様等を用いることができる。
なお、遊技を行っている遊技者の目の位置や有効視野等は遊技者によって異なるため、第1の表示手段の配置態様(配置位置や配置方向)は、遊技を行う遊技者の平均的な目の位置や平均的な有効視野等に基づいて決定される。
第1の制御手段と第2の制御手段は、別々の制御回路として構成するのが好ましい。さらに、別々の基板に配設するのが好ましい。このように構成すると、設計変更等に対して、一方の制御回路あるいは一方の基板のみを交換することによって対処することができる。また、抽選手段は、第1の制御手段や第2の制御手段等に組み込むこともできる。
請求項1に記載の遊技機を用いれば、遊技者は、抽選結果に対応する演出を表示する第2の表示手段の表示を注視している状態では、抽選結果を表示する第1の表示手段の表示の視認が困難であるため、第1の表示手段の表示を気にすることなく、第2の表示手段の表示を注視することができる。これにより、遊技者は、遊技に集中することができる。
本発明の一実施の形態を図を参照して説明する。本実施の形態は、本発明を、遊技機の一種であるパチンコ機100として構成したものである。
まず、本実施の形態のパチンコ機100の全体構成を図1に示し、図1のII−II線断面図を図2に示す。
パチンコ機100は、本体101を有している。本体101は、遊技店の島等に設けられている本体枠(図示省略)に回動可能に取り付けられる。本体101には、遊技盤103が着脱自在に取り付けられている。遊技盤103の遊技盤面103aの正面側(遊技者側)には、ガラス枠107が本体101に回動可能に取り付けられており、ガラス枠107には、遊技盤面103aを覆うようにガラス107aが設けられている。
遊技盤面103aの領域内には、装飾図柄用可変表示装置120、始動入賞口(第1種始動口)104、大入賞口105等が配置されている。詳しくは、遊技盤面103を介して遊技者が装飾図柄用可変表示装置120の表示を視認可能に、装飾図柄用可変表示装置120が遊技盤103に取り付けられている。また、遊技盤面103aの領域内には、球通過口、パチンコ球の流下態様(流下経路、流下時間等)を変更する機能を有する風車や釘、一般入賞口等が配置されている。本実施の形態では、装飾図柄用可変表示装置120として、液晶表示装置を用いている。装飾図柄用可変表示装置120には、抽選結果に対応する演出を表示可能である。例えば、装飾図柄(例えば、数字、文字、記号、キャラクタ、背景図柄等)が種々の変動表示態様で可変表示可能である。
本体101の、遊技盤面103aより下方に、パチンコ球(遊技球)を遊技盤面103aに発射させる発射ハンドル109が配置されている。
本体101の、遊技盤面103aより上方に、特別図柄用可変表示装置110が配置されている。本実施の形態では、特別図柄用可変表示装置120として、LED等の表示素子により構成された3個の「7セグ表示装置」を用いている。各「7セグ表示装置」には、抽選結果が表示可能である。例えば、3個の特別図柄(例えば、左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄)が変動表示態様で可変表示可能である。
本体101には、スピーカ(音発生手段)130、ランプ(光発生手段)140が配置されている。
ランプ140から発光される光を視認可能な視野角は、装飾図柄用可変表示装置120の表示(可変表示される装飾図柄)を視認可能な視野角より広く設定されている。例えば、ランプ140を覆う部材として、ランプ140から発光される光をほぼ180度の範囲で透過あるいは反射させる部材を用いる。
次に、特別図柄用可変表示装置110と装飾図柄用可変表示装置120の配設状態を説明する。
まず、有効視野について、図4を参照して説明する。
人は、対象物を水晶体を介して網膜に投影することによって対象物を視認することができる。さらに、対象物を高い解像度で認識するためには、対象物を網膜の中心(「注視点」という)の周り(約2°)の範囲(「中心視範囲」という)内に撮像する(「中心視」という)必要がある。
なお、対象物の網膜上での投影位置が網膜の注視点から離れるほど解像度は低くなるが、対象物によっては認識可能な場合がある。中心視と略同程度に対象物を認識することができる範囲を「有効視野」という。本明細書では、「遊技者が注視している」という記載は、対象物が遊技者の有効視野内に存在する状態を意味するものとして用いている。
ところで、前述したように、主制御回路11により制御される特別図柄用可変表示装置110における特別図柄の変動表示態様(変動パターン)の単調性を補い、遊技に対する遊技者の興趣を高めるために装飾図柄用可変表示装置120が設けられている。このため、本実施の形態では、装飾図柄用可変表示装置120として、特別図柄用可変表示装置110より大型で、遊技を行っている遊技者が見易い位置、例えば、遊技盤面103aの領域の中央部に配置している。
また、前述したように、抽選結果は、少なくとも特別図柄用可変表示装置110に表示されるため、先行技術文献1に記載されている遊技機のように、遊技を行っている遊技者が装飾図柄用可変表示装置120の表示(例えば、抽選結果に対応する装飾図柄の可変表示)を認識している(注視している)状態で、特別図柄用可変表示装置の表示(例えば、特別図柄の可変表示)が認識可能であると、すなわち、装飾図柄用可変表示装置120の表示と特別図柄用可変表示装置の120の表示が遊技者の有効視野内に存在すると、遊技者は、特別図柄用可変表示装置110の表示が気になって、遊技に集中することができない。
このため、本発明では、遊技者が、特別図柄用可変表示110の表示を気にすることなく、装飾図柄用可変表示装置120の表示の認識に集中できるようにするために、遊技を行っている遊技者が装飾図柄用可変表示装置120の表示を視認可能な状態(注視している状態)では、当該遊技者が、特別図柄用可変表示110の表示の視認が困難となるように、特別図柄用可変表示装置110を配設している。
遊技者が装飾図柄用可変表示装置120の表示を視認可能な状態で、当該遊技者が、特別図柄用可変表示装置110の表示の視認が困難となるように、特別図柄用可変表示装置110を配設する方法としては、装飾図柄用可変表示装置110と特別図柄用可変表示装置110の配置位置を選択する方法、装飾図柄用可変表示装置110と特別図柄用可変表示装置110の表示を視認可能な視野角を選択する方法やこれらの方法を組み合わせる方法等を用いることができる。
本実施の形態では、装飾図柄用可変表示装置120の表示を視認可能な視野角を選択する方法と、装飾図柄用可変表示装置110と特別図柄用可変表示装置110の配置位置を選択する方法を組み合わせて用いている。
すなわち、図2に示すように、装飾図柄用可変表示装置120を遊技盤面103aの領域の中央部に配置している。また、装飾図柄用可変表示装置120の周囲に設けられた鍔部106を有する遊技補助部材(遊技補助手段)を設けている。図2に示す実施の形態では、鍔部106として、遊技盤面103aから遊技者側(正面側)に突出し、反遊技者側(装飾図柄用可変表示装置120側)の鍔部106により囲まれる面積より、遊技者側(正面側)の鍔部106により囲まれる面積の方が大きくなるように傾斜している、テーパー状の鍔部を用いている。この鍔部106によって、装飾図柄用可変表示装置120の表示を視認可能な視野角が、装飾図柄用可変表示装置120自身の視野角(170°程度の広視野角の液晶表示装置も開発されている)よりも狭められている。これにより、遊技者が装飾図柄用可変表示装置120の表示を視認可能(装飾図柄用可変表示装置120の全面を視認可能)な視野角は、図2に示されているように、遊技機100の正面側(遊技者側)の所定の範囲に設定される。
この鍔部106の遊技盤面103から突出している部分は、遊技盤面103に発射された遊技球が装飾図柄用表示装置120に衝突するのを防止する衝突防止部材や、遊技球を誘導する誘導部材としても用いられる。
なお、鍔部106は、テーパー状に形成されていなくともよい。
また、遊技を行っている遊技者が装飾図柄用可変表示装置120の表示を注視している状態、すなわち、遊技者の目が、装飾図柄用可変表示装置120の表示を視認可能な視野角内に存在し、装飾図柄用可変表示装置120の表示(装飾図柄用可変表示装置120の全面)が遊技者の有効視野内に存在する状態で、特別図柄用可変表示装置110の表示(例えば、3つの7セグ表示装置の全面)が当該遊技者の有効視野内に存在しない位置に配置している。ここで、特別図柄用可変表示装置110が装飾図柄用可変表示装置120から離れすぎていると、装飾図柄用可変表示装置120の表示を注視している状態から特別図柄用可変表示装置110の表示を認識する際に、視線を大きく変更する必要がある。本実施の形態では、遊技者が装飾図柄用可変表示装置120の表示を注視している状態では特別図柄用可変表示装置の表示を視認するのが困難であるが、少し視線を変えれば特別図柄用可変表示装置の表示を認識することができるように、特別図柄用可変表示装置110を、本体101の、遊技盤面103aより上方の位置に配置している。なお、ガラス枠107には、特別図柄用可変表示装置110に対応する箇所に凹部あるいはガラス等の透視部が設けられている。
これにより、図4に示すように、遊技者は、装飾図柄用可変表示装置120の表示を注視している状態(中心a1方向が注視点に投影され、装飾図柄用可変表示装置120の全面が有効視野A1内に存在する状態)では、特別図柄用可変表示装置110の表示を認識するのが困難である。
この場合、図4に示す状態において、遊技者が特別図柄用可変表示装置110の表示を認識するには、遊技者は、眼球運動あるいは頭を移動させることにより視線を変更する必要があるが、前述した構成により、遊技者は少し視線を変えるだけでよい。
例えば、図5に示すように、遊技者は、中心a2が注視点に投影され、特別図柄用可変表示装置110の表示(特別図柄用可変表示装置110の全面)が遊技者の有効視野A2内に存在するように眼球運動を行って視線を変更する。
あるいは、図6に示すように、遊技者は、中心a2方向が注視点に投影され、特別図柄用可変表示装置110の表示が遊技者の有効視野A1内に存在するように頭を移動させて視線を変更する。
さらに、本実施の形態では、特別図柄用可変表示装置110として、装飾図柄用可変表示装置120より小型の表示装置を用いているため、遊技者が装飾図柄用可変表示装置120の表示を気にせずに装飾図柄用可変表示装置120の表示を注視できる、特別図柄用可変表示装置110と装飾図柄用可変表示装置120の間の距離を短くすることができる。この場合には、装飾図柄用可変表示装置120の表示を注視している状態から特別図柄用可変表示装置110の表示を認識する際における、遊技者の視線の変更量を小さくすることができる。
なお、遊技者が遊技を行っている時の遊技者の目の位置や有効視野は、遊技者によって異なる。したがって、特別図柄用可変表示装置110の配置位置を決定する場合には、平均的な遊技者の目の位置や有効視野に基づいて配置位置を決定するのが好ましい。
また、一般的に、人の有効視野は、水平方向よりも垂直方向の方が狭いため、遊技機の垂直方向に対する、装飾図柄用可変表示装置120の表示を視認可能な視野角が狭くなるように鍔部106を構成するとともに、特別図柄用可変表示装置110を装飾図柄用可変表示装置120の上方に配置するのが好ましい。勿論、遊技機の他の方向に対する、装飾図柄用可変表示装置120の表示を視認可能な視野角が狭くなるように鍔部106を構成してもよいし、特別図柄用可変表示装置110を装飾図柄用可変表示装置120の上方以外の方向に配置してもよい。
また、特別図柄用可変表示装置110の表示が遊技者の有効視野には存在しないが、有効視野の周りに存在する場合もある。このため、特別図柄用可変表示装置110として小型の表示装置を用いたり、装飾図柄用可変表示装置110を注視している遊技者が特別図柄用可変表示装置120の表示の視認が困難となるように特別図柄用可変表示装置110の表示を認識可能な視野角を設定するのが好ましい。
また、特別図柄用可変表示装置110を本体101の、遊技盤面103aより上方に配置したが、ガラス枠107の、遊技盤面103aより上方に配置してもよい。特別図柄用可変表示装置110を、遊技盤103が着脱可能に取り付けられる本体101あるいは本体101に取り付けられるガラス枠107の、遊技盤面103aより上方に配置することにより、遊技盤面103aの有効領域(入賞装置等の配置領域や遊技球の通過領域)を広くすることができる。
また、遊技盤面103aの上方に配置したが、特別図柄用可変表示装置110の配置位置は、前記した条件を満足することができれば適宜変更可能である。例えば、遊技盤面103aの上方以外の方向(下方向や左右方向)に配置することもできるし、遊技盤面103aの領域内の、装飾図柄用可変表示装置120の上下方向や左右方向等に設置することもできる。
次に、パチンコ機100の電装装置を図2に示す。
図2に示すように、本実施の形態のパチンコ機100は、主制御回路(主制御手段)11と、被制御機器制御回路(被制御機器制御手段)と、被制御機器とを備えている。被制御機器制御回路としては、副制御回路(副制御手段)21、表示制御回路(表示制御手段)31等が用いられている。被制御機器としては、スピーカ130、ランプ140、特別図柄用可変表示装置(本実施の形態では、3個の「7セグ表示装置」により構成されている)110、装飾図柄用可変表示装置(本実施の形態では、液晶表示装置により構成されている)120等が用いられている。
主制御回路11は主制御基板10に配設され、副制御回路21は副制御基板20に配設され、表示制御回路31は表示制御基板30に配設されている。
これ以外にも、賞球制御基板に配設されている賞球制御回路等の被制御機器制御回路、賞球装置や大入賞口107を開閉する大入賞口開閉部材等の被制御機器、大入賞口開閉部材を駆動する大入賞口開閉部材駆動回路等の被制御機器駆動回路等を備えている。
また、遊技状態を検出する種々のセンサが設けられている。例えば、遊技球が始動入賞口105に入賞したことを検出する始動センサ、遊技球が入賞口に入賞したことを検出する入賞センサ(一般入賞口に入賞したことを検出する一般入賞センサや大入賞口107に入賞したことを検出する大入賞センサ等)等が設けられている。
主制御基板10には、インターフェース回路(入力インターフェース回路10a、出力インターフェース回路10b及び10c)、主制御回路11、記憶回路(記憶手段)12、駆動回路13等が配設されている。
記憶回路12には、パチンコ機100全体の遊技動作を監視、制御する主制御回路11の制御プログラム、当たり判定用乱数プログラム、当たり特別図柄用乱数プログラム、当たり特別図柄変動パターン用乱数プログラム、はずれ特別図柄用乱数プログラム、はずれ特別図柄変動パターン用乱数プログラム、当たり装飾図柄用乱数プログラム、当たり装飾図柄変動パターン用乱数プログラム、はずれ装飾図柄用プログラム、はずれ装飾図柄変動パターン用乱数プログラム等が記憶される。
なお、当たり特別図柄と当たり装飾図柄の種類が同じ場合や、当たり特別図柄変動パターンと当たり装飾図柄変動パターンの種類が同じ場合には、当たり特別図柄用乱数プログラムと当たり装飾図柄用乱数プログラムの一方や、当たり特別図柄変動パターン用乱数プログラムと当たり装飾図柄変動パターン用乱数プログラムの一方を省略して兼用することができる。同様に、はずれ特別図柄とはずれ装飾図柄の種類が同じ場合や、はずれ特別図柄変動パターンとはずれ装飾図柄変動パターンの種類が同じ場合には、はずれ特別図柄用乱数プログラムとはずれ装飾図柄用乱数プログラムの一方や、はずれ特別図柄変動パターン用乱数プログラムとはずれ装飾図柄変動パターン用乱数プログラムの一方を省略して兼用することができる。特別図柄変動パターン用乱数プログラムと装飾図柄変動パターン用乱数プログラムを兼用する場合には、特別図柄用可変表示装置110に表示する特別図柄の変動パターンの変動表示時間(変動表示が開始してから停止するまでの時間)と装飾図柄用可変表示装置120に表示する装飾図柄の変動表示時間を一致させるための工夫や処理等が不要となる。
また、特別図柄変動パターンとしては、特別図柄の変動表示時間(例えば、左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄を変動表示させる場合、各特別図柄の変動表示を開始させてから、各特別図柄の変動表示を停止させる時間)のみが設定されている変動パターンを用いてもよい。
主制御回路11は、入力インターフェース回路10aを介して入力される、遊技状態を示す入力信号(例えは、始動センサから出力される始動信号、入賞センサから出力される入賞信号)と記憶回路12に記憶されている制御プログラム等に基づいて、特別図柄用可変表示装置110を駆動する駆動回路を制御するとともに、出力インターフェース回路10bを介して主コマンド信号等を出力する。
主制御回路11は、これ以外にも、遊技球が入賞した入賞口に対応する賞球数を示す賞球主コマンド信号を、賞球制御基板に配設されている賞球制御回路に出力する処理や、大当たり遊技状態を発生させるための制御信号を、大入賞口開閉部材駆動装置に出力する処理等を実行する。
副制御基板20には、インターフェース回路(入力インターフェース回路20a、出力インターフェース回路20b〜20d)、副制御回路21、記憶回路22、音源IC(スピーカ駆動回路)23、ランプ駆動回路24等が配設されている。
記憶回路22には、副制御回路21の制御プログラム、スピーカ130を制御するための音指示情報やランプ140を制御するためのランプ指示情報等が記憶されている。
なお、スピーカ130を制御するための音指示情報やランプ140を制御するためのランプ指示情報は、主コマンド信号に対応させて記憶されている。例えば、装飾図柄変動パターン主コマンド信号に対応させて記憶されている。
副制御回路21は、受信・解析モジュール21a、音モジュール21b、ランプモジュール21cとしての機能を備えている。本実施の形態では、受信・解析モジュール21a、音モジュール21b、ランプモジュール21cをソフトウェアで構成しているが、ハードウェアで構成することもできる。
副制御回路21は、入力インターフェース回路20aを介して入力された主コマンド信号に基づいて、出力インターフェース回路20bを介して表示制御回路31に副コマンド信号を出力する。(受信・解析モジュール21a)。
例えば、装飾図柄主コマンド信号で示される装飾図柄を示す装飾図柄副コマンド信号と、装飾図柄変動パターン主コマンド信号で示される装飾図柄変動パターンを示す装飾図柄変動パターン副コマンド信号を副コマンド信号として表示制御回路31に出力する。
また、副制御回路21は、入力された主コマンド信号に基づいて、記憶回路22から音指示情報を読み出し、音源IC23に出力する。音源IC23は、入力された音指示情報に基づいて、音制御信号を出力インターフェース回路20cを介してスピーカ130に出力する(音モジュール21b)。
また、副制御回路21は、入力された主コマンド信号に基づいて、記憶回路22からランプ指示情報を読み出し、ランプ駆動回路24に出力する。ランプ駆動回路24は、入力されたランプ指示情報に基づいて、ランプ制御信号を出力インターフェース回路20dを介してランプ140に出力する(ランプモジュール21c)。
表示制御基板30には、インターフェース回路(入力インターフェース回路30a、出力インターフェース回路30b)、表示制御回路31、記憶回路32、駆動回路33等が配設されている。
記憶回路32には、表示制御回路31の制御プログラム、装飾図柄用可変表示装置120を制御するための装飾図柄表示指示情報等が記憶されている。
なお、装飾図柄用可変表示装置120を制御するための装飾図柄表示指示情報は、副コマンド信号に対応させて記憶されている。例えば、装飾図柄変動パターン副コマンド信号に対応させて記憶されている。
表示制御回路31は、入力インターフェース回路30aを介して入力された副コマンド信号に基づいて、装飾図柄用可変表示装置120を制御するための装飾図柄表示指示情報を記憶回路32から読み出し、駆動回路33に出力する。駆動回路33は、入力された装飾図柄表示指示情報に基づいて、装飾図柄表示制御信号を出力インターフェース回路30bを介して装飾図柄用可変表示装置120に出力する。
次に、本実施の形態のパチンコ機100の動作を説明する。
発射ハンドル109によって遊技盤面103に発射された遊技球が始動入賞口104に入賞すると、主制御回路11に入賞信号が入力される。主制御回路11は、始動信号が入力されると、各乱数プログラムにより変化している乱数(当たり判定用乱数、当たり特別図柄用乱数、当たり特別図柄変動パターン用乱数、はずれ特別図柄用乱数、はずれ特別図柄変動パターン用乱数、当たり装飾図柄用乱数、当たり装飾図柄変動パターン用乱数、はずれ装飾図柄用乱数、はずれ装飾図柄変動パターン用乱数)を読み取る(抽選手段により抽選を行う)。
本実施の形態では、遊技球が始動入賞口に入賞し、入賞センサから主制御回路11に入賞信号が入力されたことにより、抽選を行うための所定の遊技条件が成立したものと判別している。また、主制御回路11が、所定の遊技条件の成立に起因して抽選を行う「抽選手段」を構成している。
まず主制御回路11は、当たり判定用乱数を読み取り、読み取った当たり判定用乱数が所定値(当たり値)であるか否かを判定する。
当たり判定用乱数が所定値(当たり値)である場合には、主制御回路11は、当たり特別図柄用乱数、当たり特別図柄変動パターン用乱数、当たり装飾図柄用乱数、当たり装飾図柄変動パターン用乱数を読み取る。一方、読み取った当たり判定用乱数が所定値(当たり値)でない場合には、主制御回路11は、はずれ特別図柄用乱数、はずれ特別図柄変動パターン用乱数、はずれ装飾図柄用乱数、はずれ装飾図柄変動パターン用乱数を読み取る。
そして、主制御回路11は、当たり特別図柄用乱数に対応する当たり特別図柄を、当たり特別図柄変動パターン用乱数に対応する変動パターンで、あるいは、はずれ特別図柄用乱数に対応するはずれ特別図柄を、はずれ特別図柄変動パターン用乱数に対応する変動パターンで特別図柄用可変表示装置110に表示させるための特別図柄表示指示情報を駆動回路13に出力する。また、主制御回路11は、装飾図柄(当たり装飾図柄用乱数に対応する装飾図柄あるいははずれ装飾図柄用乱数に対応するはずれ装飾図柄)を示す装飾図柄主コマンド信号と、装飾図柄変動パターン(当たり装飾図柄変動パターン用乱数に対応する当たり装飾図柄変動パターンあるいははずれ装飾図柄変動パターン用乱数に対応するはずれ装飾図柄変動パターン)を示す装飾図柄変動パターン主コマンド信号を主コマンド信号として副制御回路31に出力する。
駆動回路13は、主制御回路11から出力された特別図柄表示指示情報に基づいて、表示制御信号を特別図柄用可変表示装置110に出力し、特別図柄用可変表示装置110に当たり特別図柄あるいははずれ特別図柄を可変表示させる。
例えば、特別図柄用可変表示装置110を構成する3つの7セグ表示装置に、特別図柄を変動表示を開始させる。そして、所定時間(例えば、特別図柄変動パターン用乱数で示される変動パターンに設定されている変動表示時間)が経過した時点で、各7セグ表示装置の変動表示を停止させる。変動表示が停止した時点では、各7セグ表示装置には、当たり特別図柄用乱数に対応する当たり特別図柄あるいははずれ特別図柄用乱数に対応するはずれ特別図柄が表示される。
特別図柄用可変表示装置110を構成する3つの7セグ表示装置に、当たり特別図柄用乱数に対応する当たり特別図柄を停止表示させた時の典型的な表示態様は、同一の特別図柄が1列に3つ配列された(例えば、「777」、「888」等)態様である。
更に、主制御回路11は、当たり判定用乱数が所定値である場合には、特別図柄用可変表示装置110に当たり特別図柄用乱数に対応する当たり特別図柄を可変表示させた後に、大入賞口150を開閉する大入賞口開閉部材を駆動制御して、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる。また、大当たり演出を実行させるための大当たり演出主コマンド信号を副制御回路31に出力する。これにより、いわゆる「大当たり遊技」が実行される。
特別図柄用可変表示装置110は、抽選手段(本実施の形態では、主制御回路11)の抽選結果を表示可能な表示手段であり、本発明の「第1の表示手段」に対応する。また、この特別図柄用可変表示装置110における特別図柄の可変表示を制御する主制御回路11が、本発明の「第1の制御手段」に対応する。
なお、主制御回路11は、特別図柄用可変表示装置110に特別図柄の可変表示が実行されている時あるいは装飾図柄用可変表示装置120に大当たり演出用の装飾図柄の可変表示が実行されている時に始動信号が入力された場合には、当該始動信号の入力に起因する抽選を行い、抽選結果(当たり判定用乱数、特別図柄用乱数、特別図柄変動パターン用乱数、装飾図柄用乱数、装飾図柄変動パターン用乱数)を保留球として記憶する。
そして、特別図柄用可変表示装置110での特別図柄の可変表示の実行が終了した後あるいは装飾図柄用可変表示装置120での大当たり演出用の装飾図柄の可変表示の実行が終了した後に、保留球として記憶されている抽選結果に基づいて、駆動回路13に特別図柄表示指示情報を出力するとともに、主コマンド信号を副制御回路31に出力する(保留球の消化)。
副制御回路21は、主制御回路11から出力された主コマンド信号に基づいて、表示制御回路31に副コマンド信号を出力する。
例えば、装飾図柄主コマンド信号で示される装飾図柄(当たり装飾図柄主コマンド信号で示される当たり装飾図柄あるいははずれ装飾図柄主コマンド信号で示されるはずれ装飾図柄)を示す装飾図柄副コマンド信号と、装飾図柄変動パターン主コマンド信号で示される装飾図柄変動パターン(当たり装飾図柄変動パターン副コマンド信号で示される当たり装飾図柄変動パターンあるいははずれ装飾図柄変動パターン副コマンド信号で示されるはずれ装飾図柄変動パターン副コマンド信号)を表示制御回路31に出力する。あるいは、大当たり演出主コマンド信号を大当たり演出副コマンド信号として表示制御回路31に出力する。
また、副制御回路21は、主制御回路11から出力された主コマンド信号に基づいてスピーカ130及びランプ140を制御する。
例えば、装飾図柄変動パターン主コマンド信号で示される装飾図柄変動パターン(当たり装飾図柄変動パターン主コマンド信号で示される当たり装飾図柄変動パターンあるいははずれ装飾図柄変動パターン主コマンド信号で示されるはずれ装飾図柄変動パターン)に対応する音指示情報及びランプ指示情報を記憶回路22から読み出して音源IC23やランプ駆動回路24に出力する。あるいは、大当たり演出主コマンド信号に対応する音指示情報やランプ指示情報を記憶回路22から読み出して音源IC23やランプ駆動回路24に出力する。
音源IC23は、入力された音指示情報に基づいて、音制御情報をスピーカ130に出力する。
ランプ駆動回路24は、入力されたランプ指示情報に基づいて、ランプ制御情報をランプ140に出力する。
表示制御回路31は、副制御回路21から出力された副コマンド信号に基づいて装飾図柄用可変表示装置120を制御する。
例えば、装飾図柄副コマンド信号で示される装飾図柄(当たり装飾図柄副コマンド信号で示される当たり装飾図柄あるいははずれ装飾図柄副コマンド信号示されるはずれ装飾図柄)及び装飾図柄変動パターン副コマンド信号で示される装飾図柄変動パターン(当たり装飾図柄変動パターン副コマンド信号で示される当たり装飾図柄変動パターンあるいははずれ装飾図柄変動パターン副コマンド信号で示されるはずれ装飾図柄変動パターン)に対応する装飾図柄指示情報を記憶回路32から読み出して駆動回路33に出力する。あるいは、大当たり演出副コマンド信号に対応する装飾図柄指示情報を記憶回路33から読み出して駆動回路33に出力する。
装飾図柄用可変表示装置120は、抽選手段(本実施の形態では、主制御回路11)の抽選結果に対応する演出を表示可能な表示手段であり、本発明の「第2の表示手段」に対応する。また、この装飾図柄用可変表示装置120における装飾図柄の可変表示を制御する表示制御回路31が、本発明の「第2の制御手段」に対応する。
これにより、当たり判定用乱数が所定値の場合(抽選結果が当たりの場合)には、特別図柄用可変表示装置110に、抽選結果に対応する当たり特別図柄が抽選結果に対応する当たり特別図柄変動パターンで可変表示(変動表示)され、装飾図柄用可変表示装置120に、抽選結果に対応する当たり装飾図柄が抽選結果に対応する当たり装飾図柄変動パターンで可変表示(変動表示)され、スピーカ130及びランプ140に、装飾図柄用可変表示装置120に表示される当たり装飾図柄変動パターンに対応する演出音や演出光が出力される。
さらに、特別図柄用可変表示装置110及び装飾図柄用可変表示装置120に当たり特別図柄及び当たり装飾図柄が可変表示(変動表示時)された後、装飾図柄用可変表示装置120に大当たり演出用の装飾図柄が可変表示されるとともに、スピーカ130やランプ140に大当たり演出用の音や光が出力される。
一方、当たり判定用乱数が所定値でない場合(抽選結果がはずれの場合)には、特別図柄用可変表示装置110に、抽選結果に対応するはずれ特別図柄が抽選結果に対応するはずれ特別図柄変動パターンで可変表示(変動表示)され、装飾図柄用可変表示装置120に、抽選結果に対応するはずれ装飾図柄が抽選結果に対応するはずれ装飾図柄変動パターンで可変表示(変動表示)され、スピーカ130及びランプ140に、装飾図柄用可変表示装置120に表示されるはずれ装飾図柄変動パターンに対応する演出音や演出光が出力される。
本実施の形態では、遊技者が装飾図柄用可変表示装置120の表示(例えば、可変表示されている装飾図柄)を注視している状態では、特別図柄用可変表示装置110の表示(例えば、可変表示されている特別図柄)の視認が困難となるように、特別図柄用可変表示装置が配設されている。
このため、遊技者は、特別図柄用可変表示装置110の表示に気を取られることなく、装飾図柄用可変表示装置120の表示を注視することができ、遊技に集中することができる。
特に、本実施の形態では、特別図柄用可変表示装置110は主制御回路11により制御されるため、特別図柄用可変表示装置110における、抽選結果を示す特別図柄の変動表示パターンの数が限定されるが、装飾図柄用可変表示装置120は主制御回路110からコマンド信号が入力される表示制御回路31により制御されるため、装飾図柄用可変表示装置120における、抽選結果に対応する演出を示す装飾図柄の変動表示パターンの数は、特別図柄用可変表示装置110に表示可能な変動表示パターンの数より多い。このため、遊技者は、装飾図柄用可変表示装置120の表示を視認することによって、遊技結果に対する期待感が高まる。この場合、前記した構成を備えることにより、遊技者は、特別図柄用可変表示装置110の表示を気にすることなく装飾図柄用可変表示装置120の表示を注視することができる。
また、特別図柄用可変表示装置110を装飾図柄用可変表示体120の上方に配置しているため、遊技者は、装飾図柄用可変表示装置120の表示を注視している状態で、視線を少し変えるだけで特別図柄用可変表示装置の表示を確認することができる。
また、本実施の形態では、特別図柄用可変表示装置110として、装飾図柄用可変表示装置120より小型の表示装置を用いているため、遊技者は、特別図柄用可変表示装置110の表示に気を取られることなく、装飾図柄用可変表示装置120の表示をより注視することができる。
さらに、小型の装飾図柄用可変表示装置120を用いることにより、特別図柄用可変表示装置110と装飾図柄用可変表示装置120の間の距離を短くすることができる。これにより、装飾図柄用可変表示装置120の表示を注視している状態から特別図柄用可変表示装置110の表示を認識する際における、遊技者の視線の変更量を小さくすることができる。
また、機種変更等を行う場合には、遊技盤を交換する方法が用いられることが多いが、特別図柄用可変表示装置110を、遊技盤103が着脱自在な本体101あるいは本体101に取り付けられているガラス枠107に配置することにより、特別図柄用可変表示装置110を共通に使用することができる。ここで、本実施の形態では、前述したように、特別図柄用可変表示装置110は、主制御回路11により制御されているため、機種変更等により、抽選結果を表示する特別図柄の変動表示パターンが変更される可能性は、装飾図柄用可変表示装置120における装飾図柄の変動パターンが変更される可能性に比べて低い。このため、特別図柄用可変表示装置110を本体101あるいはガラス枠107に配置することによるコスト低減効果は大きい。
本発明は、実施の形態で説明した構成に限定されることなく、種々の変更、追加、削除が可能である。
例えば、特別図柄用可変表示装置として3つの7セグ表示装置により構成される表示装置を用いたが、特別図柄可変表示装置としては、抽選結果を特別図柄の可変表示により表示可能な種々の可変表示装置を用いることができる。
また、装飾図柄用可変表示装置に表示させる装飾図柄を示すコマンド信号を、主制御回路から副制御回路を介して表示制御回路に出力したが、主制御回路から表示制御回路に直接に出力してもよい。
また、第1の表示手段として特別図柄を可変表示可能な特別図柄用可変表示装置を用いたが、第1の表示手段としては、抽選結果を表示可能な種々の表示装置を用いることができる。
また、装飾図柄用可変表示装置として液晶表示装置を用いたが、装飾図柄用可変表示装置としては、抽選結果に対応する装飾図柄を可変表示可能な種々の可変表示装置を用いることができる。
また、第2の表示手段として、装飾図柄を可変表示可能な装飾図柄用可変表示装置を用いたが、第2の表示手段としては、抽選結果に対応する演出を表示可能な種々の表示装置を用いることができる。例えば、ランプを第2の表示手段として用いることができる。この場合には、第2の表示手段として用いるランプの表示を認識可能な視野角を、通常の演出用として用いるランプの表示を視認可能な視野角よりも狭くする。例えば、ランプを覆う部材として、ランプから発光される光を所定方向に透過あるいは反射させる部材を用いる。ランプを第2の表示手段として用いる場合においても、前述した実施の形態と同様の方法を用いて、第1のランプの表示を認識可能な視野角や第1の表示手段と第2の表示手段の配置位置を選択するのが好ましい。
また、第1の表示手段を制御するとともに、抽選結果情報を出力する第1の制御手段として主制御回路を用いたが、第1の制御手段としては、主制御回路に限定されない。
また、抽選手段を、主制御回路、すなわち第1の制御手段に内在させたが、第1の制御手段とは別に設けてもよい。
また、パチンコ機について説明したが、本発明はパチンコ機以外の種々の遊技機として構成することができる。
本発明は、以下のように構成することもできる。
「(態様1)所定の遊技条件の成立に起因して抽選を行う抽選手段と、第1の表示手段と、第2の表示手段と、第3の表示手段と、前記抽選手段の抽選結果に基づいて、前記第1の表示手段に抽選結果を表示させるとともに、抽選結果を示す抽選結果情報を出力する第1の制御手段と、前記第1の制御手段から出力された抽選結果情報に基づいて、前記第2の表示手段に抽選結果に対応する演出を表示させる第2の制御手段と、前記第1の制御手段から出力された抽選結果情報に基づいて、前記第3の表示手段に抽選結果に対応する演出を表示させる第3の制御手段を備え、遊技機の正面方向に対する前記第2の表示手段の表示を視認可能な視野角が、遊技機の正面方向に対する前記第3の表示手段の表示を視認可能な視野角よりも狭く設定されており、前記第1の表示手段は、遊技者が前記第2の表示手段の表示を注視している状態で、当該遊技者が前記第1の表示手段の表示の視認が困難であるように配置されている、ことを特徴とする遊技機。」として構成することができる。
態様1の発明は、少なくとも、抽選手段と、第1、第2及び第3の表示手段と、第1、第2及び第3の制御手段を備えている。
「抽選手段」は、所定の遊技条件の成立に起因して抽選を行う機能を有する。
本態様では、表示手段として、抽選結果を表示する第1の表示手段と、抽選結果に対応する演出を表示する第2及び第3の表示手段を用いている。
「第1の表示手段」は、LED等の表示素子を用いた表示装置や液晶表示装置等により構成され、抽選結果を表示可能な表示手段である。
「第2の表示手段」は、液晶表示装置、LEDやランプ等の表示素子を用いた表示装置等により構成され、抽選手段の抽選結果に対応する演出を表示可能な表示手段である。
「第3の表示手段」は、LEDやランプ等の表示素子により構成され、抽選手段の抽選結果に対応する演出を表示可能な表示手段である。
第2の表示手段及び第3の表示手段に表示する「抽選結果に対応する演出」には、例えば、抽選結果を報知するための演出や、抽選結果が当たりであることの期待度を報知するための演出等が含まれる。
また、本態様では、制御手段として、第1の制御手段、第2の制御手段及び第3の制御手段を用いている。
「第1の制御手段」は、第1の表示手段に抽選結果を表示させる制御を実行するとともに、抽選結果を示す抽選結果情報を出力する処理を実行する。第1の制御手段は、典型的には、遊技機全体の動作を監視する主制御手段が対応する。
「第2の制御手段」及び「第3の制御手段」は、第1の制御手段から出力された抽選結果情報に基づいて、抽選結果に対応する演出を第2及び第3の表示手段に表示させる処理を実行する。第2の制御手段は、典型的には、主制御回路から出力された抽選結果情報を示すコマンド信号に基づいて、演出パターン(画像情報の表示パターン、LEDやランプの点灯パターン)を第2の表示手段に表示させる表示制御回路(ランプ制御回路を含む)が対応し、第3の制御手段は、典型的には、主制御回路から出力された抽選結果情報を示すコマンド信号に基づいて、演出パターン(LEDやランプの点灯パターン)を第3の表示手段に表示させるランプ制御回路が対応する。
「遊技者が第2の表示手段の表示を注視している状態」や「遊技者が第2の表示手段の表示を注視している状態で、当該遊技者が第1の表示手段の表示の視認が困難であるように配置されている」という記載の意味は、請求項1に対して前述したとおりである。
本態様における第1の表示手段の配置態様としては、請求項1に関して前述した態様を用いることができる。
本態様では、第1の制御手段と第2の制御手段は、別々の制御回路として構成するのが好ましい。さらに、別々の基板に配設するのが好ましい。このように構成すると、設計変更等に対して、いずれかの制御回路あるいはいずれかの基板のみを交換することによって対処することができる。また、抽選手段は、第1の制御手段や第2の制御手段等に組み込むこともできる。
態様1の遊技機を用いれば、遊技者は、第1の表示手段の表示を気にすることなく第2の表示手段の表示を注視することができるため、遊技に集中することができる。
また、「(態様2)請求項1または態様1の遊技機であって、遊技機の正面方向に面する遊技盤面を有しており、前記第1の表示手段は、前記遊技盤面の中央より上方の領域に配置され、前記第2の表示手段は、前記遊技盤面の中央から下方の領域に配置されている、ことを特徴とする遊技機。」として構成することができる。
態様2の遊技機では、第1の表示手段は遊技盤面の中央より上方の領域に、第2の表示手段は遊技盤面の中央から下方の領域に配置されている。
ここで、「遊技盤面の中央より上方の領域」には、遊技盤面の中央の領域は含まれず、「遊技盤面の中央から下方の領域」には、遊技盤面の中央の領域が含まれる。
態様2の遊技機を用いれば、第1〜第3の表示手段を遊技盤面の領域内に配置することができるため、遊技盤の交換により遊技機の機種変更等を行う時の変更作業が容易である。
また、「(態様3)請求項1または態様1の遊技機であって、遊技機の正面方向に面する遊技盤面を有しており、前記第1の表示手段及び第2の表示手段の一方は、前記遊技盤面の領域内に配置され、前記第1の表示手段及び第2の表示手段の他方は、前記遊技盤面の領域外に配置されている、ことを特徴とする遊技機。」として構成することができる。
態様3の遊技機では、第1及び第2の表示手段の一方は遊技盤面の領域内に配置され、他方は遊技盤面の領域外に配置されている。
態様3の遊技機を用いれば、第1の表示手段を、「遊技者が第2の表示手段の表示を注視している状態で、当該遊技者が第1の表示手段の表示の視認が困難であるように」確実に、容易に配置することができる。
ここで、遊技盤の交換によって機種変更等を行う時、遊技盤面の領域外に配置されている表示手段は交換されないため、遊技盤面の領域外に配置されている表示手段を共通に使用することができる。
なお、第2の表示手段は、第1の表示手段よりも多種多様な変動表示態様で演出の表示が可能であるため、遊技結果に対する遊技者の期待感を高めることができる。このため、第2の表示手段を遊技盤面の領域内に配置し、第1の表示手段を遊技盤面の領域外に配置するのが好ましい。
また、「(態様4)態様3の遊技機であって、前記第2の表示手段は、前記遊技盤面の領域内に配置され、前記第1の表示手段は、前記遊技盤面の上方に配置されている、ことを特徴とする遊技機。」として構成することができる。
態様4の遊技機では、第2の表示手段が遊技盤面の領域内に配置され、第2の表示手段が遊技盤面より上方に配置されている。
「遊技盤面の上方に配置する」方法としては、遊技盤が着脱自在に取り付けられる本体の、遊技盤面の上方の位置に配置する方法や、本体に取り付けられているガラス枠の、遊技盤面の上方の位置に配置する方法等を用いることができる。
態様4の遊技機を用いれば、遊技者は遊技を行いながら、第1の表示手段の表示を気にすることなく、第2の表示手段の表示を容易に視認することができるため、遊技に対する遊技者の興趣を高めることができる。
また、「(態様5)請求項1、態様1〜4のいずれかの遊技機であって、前記第1の表示手段は、前記第2の表示手段より小型に形成されている、ことを特徴とする遊技機。」として構成することができる。
態様5の遊技機では、第2の表示手段より小型の第1の表示手段を用いている。
態様5の遊技機を用いれば、第1の表示手段と第2の表示手段との間の距離を小さくすることができる。これにより、装飾図柄用可変表示装置120の表示を注視している状態から特別図柄用可変表示装置110の表示を認識する際における、遊技者の視線の変更量を小さくすることができる。
本発明の一実施の形態の全体構成を示す図である。 図1のII−II線断面図である。 本発明の一実施の形態の電装装置の概略構成を示す図である。 特別図柄用可変表示装置と装飾図柄用可変表示装置の配置関係を説明する図である。 特別図柄用可変表示装置と装飾図柄用可変表示装置の配置関係を説明する図である。 特別図柄用可変表示装置と装飾図柄用可変表示装置の配置関係を説明する図である。
符号の説明
10 主制御基板
11 主制御回路
13、33 駆動回路
20 副制御基板
21 副制御回路
21a 受信・解析モジュール
21b 音モジュール
21c ランプモジュール
23 音源IC
24 ランプ駆動回路
30 表示制御基板
31 表示制御回路
100 パチンコ機
101 本体
103 遊技盤
103a 遊技盤面
104 始動入賞口
105 大入賞口
106 遊技補助手段の鍔部
107 ガラス枠
107a ガラス
109 発射ハンドル
110 特別図柄用可変表示装置
120 装飾図柄用可変表示装置
130 スピーカ(音発生装置)
140 ランプ(光発生装置)
本発明は、パチンコ機等の遊技機に関し、特に、表示技術に関する。
遊技機、例えば、パチンコ機では、主制御回路は、パチンコ球が始動入賞口に入賞すると、抽選を行い、抽選結果を示す特別図柄を特別図柄用可変表示装置に可変表示している。この特別図柄用可変表示装置における特別図柄の可変表示態様が単調であると遊技者が飽きる可能性がある。しかしながら、主制御回路は、特別図柄用可変表示装置の表示の制御だけでなく他の種々の制御を実行しているため、特別図柄用可変表示装置における特別図柄の可変表示態様に変化をもたせるのが困難である。
そこで、主制御回路の処理負担を大きくすることなく表示装置における可変表示態様に変化をもたせることができる遊技機が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の遊技機は、遊技盤面に、特別図柄を可変表示可能な特別図柄用可変表示装置と、装飾図柄を可変表示可能な装飾図柄用可変表示装置を設けている。特別図柄用可変表示装置としては、液晶表示装置等の画像表示装置が用いられ、遊技盤面の中央部に配置されている。装飾図柄用可変表示装置としては、7セグメントLEDが用いられ、特別図柄用可変表示装置の近傍に配置されている。また、装飾図柄用可変表示装置の表示を制御する表示制御回路が設けられている。
この遊技機では、パチンコ球が始動入賞口に入賞すると、主制御回路は、抽選を行い、抽選結果を示す特別図柄を特別図柄用可変表示装置に可変表示させる。また、抽選結果を示す可変表示制御信号を表示制御回路に出力する。表示制御回路は、主制御回路から出力された可変表示制御信号に基づいて、抽選結果に対応する装飾図柄を装飾図柄用可変表示装置に可変表示させる。なお、装飾図柄用可変表示装置には特別図柄用可変表示装置における特別図柄の可変表示と同期して装飾図柄が可変表示され、また、装飾図柄用可変表示装置の表示結果は特別図柄用可変表示装置の表示結果と一致する。(例えば、抽選結果が当たりであることを示す特別図柄及び装飾図柄が表示され、あるいは、抽選結果がはずれであることを示す特別図柄及び装飾図柄が表示される。)
特開平9−122309号公報
従来の遊技機では、主制御回路は、特別図柄用可変表示装置における特別図柄の可変表示制御処理と表示制御回路への可変表示制御信号の出力処理を行い、表示制御回路は、主制御回路から出力された可変表示制御信号に基づいて装飾図柄用可変表示装置における装飾図柄の可変表示制御を行っている。これにより、主制御回路の処理負担を軽減しながら、装飾図柄用可変表示装置に多種多様な可変表示態様で装飾図柄を可変表示させることができ(多種多様な演出表示が可能となり)、当たりに対する遊技者の期待感を高めることができる。
ところで、従来の遊技機では、特別図柄用可変表示装置は、装飾図柄用可変表示装置の近傍に配置されているため、遊技を行っている遊技者は、装飾図柄用可変表示装置の表示を注視している状態で、特別図柄用可変表示装置の表示も視認できてしまう。
ここで、遊技機では、抽選結果を、主制御回路により制御される特別図柄用可変表示装置に特別図柄を用いて表示することが要求されている。
このように、遊技者の有効視野内に装飾図柄用可変表示装置の表示と特別図柄用可変表示装置の表示が存在すると、遊技者は、両方の表示装置の表示に気を取られ、遊技に集中することができなくなる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、抽選結果を表示する表示装置の表示を気にすることなく、抽選結果に対応する演出を表示する表示装置の表示を注視することができる遊技機を提供することである。
前記課題を解決するための本発明の第1発明は、請求項1に記載の構成を備える遊技機である。
本発明は、少なくとも、抽選手段と、第1、第2及び第3の表示手段と、第1、第2及び第3の制御手段を備えている。
「抽選手段」は、所定の遊技条件の成立に起因して抽選を行う機能を有する。例えば、パチンコ機において、遊技球が始動入賞口に入賞したことを検出する始動口センサから始動信号が出力されたことにより、所定の遊技条件が成立したとものとして当たりに関する抽選を行う手段が対応する。
本発明では、表示手段として、抽選結果を表示する第1の表示手段と、抽選結果に対応する演出を表示する第2及び第3の表示手段を用いている。
「第1の表示手段」は、LED等の表示素子を用いた表示装置(例えば、7セグ表示装置)や液晶表示装置等により構成され、抽選結果を表示可能な表示手段である。典型的には、複数の特別図柄(例えば、数字、文字、記号等)を変動表示させた後に停止表示させる可変表示が可能な表示手段である。この場合、抽選結果は、停止表示された複数の特別図柄の組み合わせ(抽選結果が当たりであることを示す特別図柄の組み合わせ、あるいは、抽選結果がはずれであることを示す特別図柄の組み合わせ)によって表示される。
「第2の表示手段」は、液晶表示装置、LEDやランプ等の表示素子を用いた表示装置等により構成され、抽選手段の抽選結果に対応する演出を表示可能な表示手段である。典型的には、演出用の装飾図柄(例えば、数字、文字、記号、キャラクタ、背景図柄等)を可変表示可能な表示手段である。
「第3の表示手段」は、LEDやランプ等の表示素子により構成され、抽選手段の抽選結果に対応する演出を表示可能な表示手段である。
第2の表示手段及び第3の表示手段に表示する「抽選結果に対応する演出」には、例えば、抽選結果を報知するための演出や、抽選結果が当たりであることの期待度を報知するための演出等が含まれる。なお、第2の表示手段及び第3の表示手段の「抽選結果に対応する演出」に、抽選結果の報知を含ませるか否かは適宜選択可能である。
また、本発明では、制御手段として、第1の制御手段、第2の制御手段及び第3の制御手段を用いている。
「第1の制御手段」は、第1の表示手段を駆動する駆動回路を制御して第1の表示手段に抽選結果を可変表示させる制御を実行するとともに、抽選結果を示す抽選結果情報を出力する処理を実行する。第1の制御手段は、典型的には、遊技機全体の動作を監視する主制御回路が対応する。
「第2の制御手段」及び「第3の制御手段」は、第1の制御手段から出力された抽選結果情報に基づいて、第2の表示手段を駆動する駆動回路及び第3の表示手段を駆動する駆動回路を制御して第2の表示手段及び第3の表示手段に抽選結果に対応する演出を可変表示させる処理を実行する。第2の制御手段は、典型的には、主制御回路から出力された抽選結果情報を示すコマンド信号に基づいて、演出パターン(画像情報の表示パターン、LEDやランプの点灯パターン)を第2の表示手段に表示させる表示制御回路(ランプ制御回路を含む)が対応する。第3の制御手段は、典型的には、主制御回路から出力された抽選結果情報を示すコマンド信号に基づいて、演出パターン(LEDやランプの点灯パターン)を第3の表示手段に表示させるランプ制御回路が対応する。
さらに、本発明では、第1の表示手段は遊技機の中央より上方の領域に、第2の表示手段は遊技盤面の中央から下方の領域に配置され、第1の表示手段は、遊技者が第2の表示手段の表示を注視している状態で、当該遊技者が第1の表示手段の表示の視認が困難であるように配置されている。
ここで、「遊技盤面の中央より上方の領域」には、遊技盤面の中央の領域は含まれず、「遊技盤面の中央から下方の領域」には、遊技盤面の中央の領域が含まれる。
「遊技者が第2の表示手段の表示を注視している状態」は、遊技を行っている遊技者が、第2の表示手段の表示内容を認識することができる状態、すなわち、遊技を行っている遊技者の有効視野内に第2の表示手段の表示が存在する状態を意味する。
「遊技者が第2の表示手段を注視している状態で、当該遊技者が第1の表示手段の表示の視認が困難であるように配置されている」という記載は、遊技を行っている遊技者が、第2の表示手段の表示内容を認識することができる状態(遊技者が認識可能な有効視野内に第2の表示手段の表示が存在する)では、当該遊技者が、第1の表示手段の表示内容を認識することが困難であり(遊技者の有効視野内に第1の表示手段の表示が存在しない)、第1の表示手段の表示を認識するためには、当該遊技者が、眼球運動や顔の向きの移動等によって視線を変える必要があるように配置されている態様を意味している。
なお、遊技を行っている遊技者の目の位置や有効視野等は遊技者によって異なるため、第1の表示手段の配置態様(配置位置や配置方向)は、遊技を行う遊技者の平均的な目の位置や平均的な有効視野等に基づいて決定される。
第1の制御手段と第2の制御手段は、別々の制御回路として構成するのが好ましい。さらに、別々の基板に配設するのが好ましい。このように構成すると、設計変更等に対して、一方の制御回路あるいは一方の基板のみを交換することによって対処することができる。また、抽選手段は、第1の制御手段や第2の制御手段等に組み込むこともできる。
本発明の第2発明は、請求項2に記載の構成を備える遊技機である。
請求項2に記載の遊技機では、第2の表示手段が遊技盤面の領域内に配置され、第1の表示手段が遊技盤面の領域外に配置され、第1の表示手段は、遊技者が第2の表示手段の表示を注視している状態で、当該遊技者が第1の表示手段の表示の視認が困難であるように配置されている。
本発明の第3発明は、請求項3に記載の構成を備える遊技機である。
請求項3に記載の遊技機では、第1の表示手段が遊技盤面の上方に配置されている。
「遊技盤面の上方に配置する」方法としては、遊技盤が着脱自在に取り付けられる本体の、遊技盤面の上方の位置に配置する方法や、本体に取り付けられているガラス枠の、遊技盤面の上方の位置に配置する方法等を用いることができる。
本発明の第4発明は、請求項4に記載の構成を備える遊技機である。
請求項4の記載の遊技機では、第2の表示手段より小型の第1の表示手段を用いている。
請求項1に記載の遊技機を用いれば、遊技者は、抽選結果に対応する演出を表示する第2の表示手段の表示を注視している状態では、抽選結果を表示する第1の表示手段の表示の視認が困難であるため、第1の表示手段の表示を気にすることなく、第2の表示手段の表示を注視することができる。これにより、遊技者は、遊技に集中することができる。また、第1及び第2の表示手段が遊技盤面の領域内に配置されるため、遊技盤の交換により遊技機の機種変更等を行う時の変更作業が容易である。
請求項2に記載の遊技機を用いれば、請求項1に記載の遊技機と同様の効果を有する。また、遊技盤の交換によって機種変更等を行う時、遊技盤面の領域外に配置されている第1の表示手段は交換されないため、第1の表示手段を共通に使用することができる。
請求項3に記載の遊技機を用いれば、遊技者は遊技を行いながら、第1の表示手段の表示を気にすることなく、第2の表示手段の表示を容易に視認することができるため、遊技に対する遊技者の興趣を高めることができる。
請求項4に記載の遊技機を用いれば、第1の表示手段と第2の表示手段との間の距離を短くすることができる。これにより、第2の表示手段の表示を注視している状態から第1の表示手段の表示を認識する際における、遊技者の視線の変更量を小さくすることができる。
本発明の一実施の形態を図を参照して説明する。本実施の形態は、本発明を、遊技機の一種であるパチンコ機100として構成したものである。
まず、本実施の形態のパチンコ機100の全体構成を図1に示し、図1のII−II線断面図を図2に示す。
パチンコ機100は、本体101を有している。本体101は、遊技店の島等に設けられている本体枠(図示省略)に回動可能に取り付けられる。本体101には、遊技盤103が着脱自在に取り付けられている。遊技盤103の遊技盤面103aの正面側(遊技者側)には、ガラス枠107が本体101に回動可能に取り付けられており、ガラス枠107には、遊技盤面103aを覆うようにガラス107aが設けられている。
遊技盤面103aの領域内には、装飾図柄用可変表示装置120、始動入賞口(第1種始動口)104、大入賞口105等が配置されている。詳しくは、遊技盤面103を介して遊技者が装飾図柄用可変表示装置120の表示を視認可能に、装飾図柄用可変表示装置120が遊技盤103に取り付けられている。また、遊技盤面103aの領域内には、球通過口、パチンコ球の流下態様(流下経路、流下時間等)を変更する機能を有する風車や釘、一般入賞口等が配置されている。本実施の形態では、装飾図柄用可変表示装置120として、液晶表示装置を用いている。装飾図柄用可変表示装置120には、抽選結果に対応する演出を表示可能である。例えば、装飾図柄(例えば、数字、文字、記号、キャラクタ、背景図柄等)が種々の変動表示態様で可変表示可能である。
本体101の、遊技盤面103aより下方に、パチンコ球(遊技球)を遊技盤面103aに発射させる発射ハンドル109が配置されている。
本体101の、遊技盤面103aより上方に、特別図柄用可変表示装置110が配置されている。本実施の形態では、特別図柄用可変表示装置120として、LED等の表示素子により構成された3個の「7セグ表示装置」を用いている。各「7セグ表示装置」には、抽選結果が表示可能である。例えば、3個の特別図柄(例えば、左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄)が変動表示態様で可変表示可能である。
本体101には、スピーカ(音発生手段)130、ランプ(光発生手段)140が配置されている。
ランプ140から発光される光を視認可能な視野角は、装飾図柄用可変表示装置120の表示(可変表示される装飾図柄)を視認可能な視野角より広く設定されている。例えば、ランプ140を覆う部材として、ランプ140から発光される光をほぼ180度の範囲で透過あるいは反射させる部材を用いる。
次に、特別図柄用可変表示装置110と装飾図柄用可変表示装置120の配設状態を説明する。
まず、有効視野について、図4を参照して説明する。
人は、対象物を水晶体を介して網膜に投影することによって対象物を視認することができる。さらに、対象物を高い解像度で認識するためには、対象物を網膜の中心(「注視点」という)の周り(約2°)の範囲(「中心視範囲」という)内に撮像する(「中心視」という)必要がある。
なお、対象物の網膜上での投影位置が網膜の注視点から離れるほど解像度は低くなるが、対象物によっては認識可能な場合がある。中心視と略同程度に対象物を認識することができる範囲を「有効視野」という。本明細書では、「遊技者が注視している」という記載は、対象物が遊技者の有効視野内に存在する状態を意味するものとして用いている。
ところで、前述したように、主制御回路11により制御される特別図柄用可変表示装置110における特別図柄の変動表示態様(変動パターン)の単調性を補い、遊技に対する遊技者の興趣を高めるために装飾図柄用可変表示装置120が設けられている。このため、本実施の形態では、装飾図柄用可変表示装置120として、特別図柄用可変表示装置110より大型で、遊技を行っている遊技者が見易い位置、例えば、遊技盤面103aの領域の中央部に配置している。
また、前述したように、抽選結果は、少なくとも特別図柄用可変表示装置110に表示されるため、先行技術文献1に記載されている遊技機のように、遊技を行っている遊技者が装飾図柄用可変表示装置120の表示(例えば、抽選結果に対応する装飾図柄の可変表示)を認識している(注視している)状態で、特別図柄用可変表示装置の表示(例えば、特別図柄の可変表示)が認識可能であると、すなわち、装飾図柄用可変表示装置120の表示と特別図柄用可変表示装置の120の表示が遊技者の有効視野内に存在すると、遊技者は、特別図柄用可変表示装置110の表示が気になって、遊技に集中することができない。
このため、本発明では、遊技者が、特別図柄用可変表示110の表示を気にすることなく、装飾図柄用可変表示装置120の表示の認識に集中できるようにするために、遊技を行っている遊技者が装飾図柄用可変表示装置120の表示を視認可能な状態(注視している状態)では、当該遊技者が、特別図柄用可変表示110の表示の視認が困難となるように、特別図柄用可変表示装置110を配設している。
遊技者が装飾図柄用可変表示装置120の表示を視認可能な状態で、当該遊技者が、特別図柄用可変表示装置110の表示の視認が困難となるように、特別図柄用可変表示装置110を配設する方法としては、装飾図柄用可変表示装置110と特別図柄用可変表示装置110の配置位置を選択する方法、装飾図柄用可変表示装置110と特別図柄用可変表示装置110の表示を視認可能な視野角を選択する方法やこれらの方法を組み合わせる方法等を用いることができる。
本実施の形態では、装飾図柄用可変表示装置120の表示を視認可能な視野角を選択する方法と、装飾図柄用可変表示装置110と特別図柄用可変表示装置110の配置位置を選択する方法を組み合わせて用いている。
すなわち、図2に示すように、装飾図柄用可変表示装置120を遊技盤面103aの領域の中央部に配置している。また、装飾図柄用可変表示装置120の周囲に設けられた鍔部106を有する遊技補助部材(遊技補助手段)を設けている。図2に示す実施の形態では、鍔部106として、遊技盤面103aから遊技者側(正面側)に突出し、反遊技者側(装飾図柄用可変表示装置120側)の鍔部106により囲まれる面積より、遊技者側(正面側)の鍔部106により囲まれる面積の方が大きくなるように傾斜している、テーパー状の鍔部を用いている。この鍔部106によって、装飾図柄用可変表示装置120の表示を視認可能な視野角が、装飾図柄用可変表示装置120自身の視野角(170°程度の広視野角の液晶表示装置も開発されている)よりも狭められている。これにより、遊技者が装飾図柄用可変表示装置120の表示を視認可能(装飾図柄用可変表示装置120の全面を視認可能)な視野角は、図2に示されているように、遊技機100の正面側(遊技者側)の所定の範囲に設定される。
この鍔部106の遊技盤面103から突出している部分は、遊技盤面103に発射された遊技球が装飾図柄用表示装置120に衝突するのを防止する衝突防止部材や、遊技球を誘導する誘導部材としても用いられる。
なお、鍔部106は、テーパー状に形成されていなくともよい。
また、遊技を行っている遊技者が装飾図柄用可変表示装置120の表示を注視している状態、すなわち、遊技者の目が、装飾図柄用可変表示装置120の表示を視認可能な視野角内に存在し、装飾図柄用可変表示装置120の表示(装飾図柄用可変表示装置120の全面)が遊技者の有効視野内に存在する状態で、特別図柄用可変表示装置110の表示(例えば、3つの7セグ表示装置の全面)が当該遊技者の有効視野内に存在しない位置に配置している。ここで、特別図柄用可変表示装置110が装飾図柄用可変表示装置120から離れすぎていると、装飾図柄用可変表示装置120の表示を注視している状態から特別図柄用可変表示装置110の表示を認識する際に、視線を大きく変更する必要がある。本実施の形態では、遊技者が装飾図柄用可変表示装置120の表示を注視している状態では特別図柄用可変表示装置の表示を視認するのが困難であるが、少し視線を変えれば特別図柄用可変表示装置の表示を認識することができるように、特別図柄用可変表示装置110を、本体101の、遊技盤面103aより上方の位置に配置している。なお、ガラス枠107には、特別図柄用可変表示装置110に対応する箇所に凹部あるいはガラス等の透視部が設けられている。
これにより、図4に示すように、遊技者は、装飾図柄用可変表示装置120の表示を注視している状態(中心a1方向が注視点に投影され、装飾図柄用可変表示装置120の全面が有効視野A1内に存在する状態)では、特別図柄用可変表示装置110の表示を認識するのが困難である。
この場合、図4に示す状態において、遊技者が特別図柄用可変表示装置110の表示を認識するには、遊技者は、眼球運動あるいは頭を移動させることにより視線を変更する必要があるが、前述した構成により、遊技者は少し視線を変えるだけでよい。
例えば、図5に示すように、遊技者は、中心a2が注視点に投影され、特別図柄用可変表示装置110の表示(特別図柄用可変表示装置110の全面)が遊技者の有効視野A2内に存在するように眼球運動を行って視線を変更する。
あるいは、図6に示すように、遊技者は、中心a2方向が注視点に投影され、特別図柄用可変表示装置110の表示が遊技者の有効視野A1内に存在するように頭を移動させて視線を変更する。
さらに、本実施の形態では、特別図柄用可変表示装置110として、装飾図柄用可変表示装置120より小型の表示装置を用いているため、遊技者が装飾図柄用可変表示装置120の表示を気にせずに装飾図柄用可変表示装置120の表示を注視できる、特別図柄用可変表示装置110と装飾図柄用可変表示装置120の間の距離を短くすることができる。この場合には、装飾図柄用可変表示装置120の表示を注視している状態から特別図柄用可変表示装置110の表示を認識する際における、遊技者の視線の変更量を小さくすることができる。
なお、遊技者が遊技を行っている時の遊技者の目の位置や有効視野は、遊技者によって異なる。したがって、特別図柄用可変表示装置110の配置位置を決定する場合には、平均的な遊技者の目の位置や有効視野に基づいて配置位置を決定するのが好ましい。
また、一般的に、人の有効視野は、水平方向よりも垂直方向の方が狭いため、遊技機の垂直方向に対する、装飾図柄用可変表示装置120の表示を視認可能な視野角が狭くなるように鍔部106を構成するとともに、特別図柄用可変表示装置110を装飾図柄用可変表示装置120の上方に配置するのが好ましい。勿論、遊技機の他の方向に対する、装飾図柄用可変表示装置120の表示を視認可能な視野角が狭くなるように鍔部106を構成してもよいし、特別図柄用可変表示装置110を装飾図柄用可変表示装置120の上方以外の方向に配置してもよい。
また、特別図柄用可変表示装置110の表示が遊技者の有効視野には存在しないが、有効視野の周りに存在する場合もある。このため、特別図柄用可変表示装置110として小型の表示装置を用いたり、装飾図柄用可変表示装置110を注視している遊技者が特別図柄用可変表示装置120の表示の視認が困難となるように特別図柄用可変表示装置110の表示を認識可能な視野角を設定するのが好ましい。
また、特別図柄用可変表示装置110を本体101の、遊技盤面103aより上方に配置したが、ガラス枠107の、遊技盤面103aより上方に配置してもよい。特別図柄用可変表示装置110を、遊技盤103が着脱可能に取り付けられる本体101あるいは本体101に取り付けられるガラス枠107の、遊技盤面103aより上方に配置することにより、遊技盤面103aの有効領域(入賞装置等の配置領域や遊技球の通過領域)を広くすることができる。
また、遊技盤面103aの上方に配置したが、特別図柄用可変表示装置110の配置位置は、前記した条件を満足することができれば適宜変更可能である。例えば、遊技盤面103aの上方以外の方向(下方向や左右方向)に配置することもできるし、遊技盤面103aの領域内の、装飾図柄用可変表示装置120の上下方向や左右方向等に設置することもできる。
次に、パチンコ機100の電装装置を図2に示す。
図2に示すように、本実施の形態のパチンコ機100は、主制御回路(主制御手段)11と、被制御機器制御回路(被制御機器制御手段)と、被制御機器とを備えている。被制御機器制御回路としては、副制御回路(副制御手段)21、表示制御回路(表示制御手段)31等が用いられている。被制御機器としては、スピーカ130、ランプ140、特別図柄用可変表示装置(本実施の形態では、3個の「7セグ表示装置」により構成されている)110、装飾図柄用可変表示装置(本実施の形態では、液晶表示装置により構成されている)120等が用いられている。
主制御回路11は主制御基板10に配設され、副制御回路21は副制御基板20に配設され、表示制御回路31は表示制御基板30に配設されている。
これ以外にも、賞球制御基板に配設されている賞球制御回路等の被制御機器制御回路、賞球装置や大入賞口107を開閉する大入賞口開閉部材等の被制御機器、大入賞口開閉部材を駆動する大入賞口開閉部材駆動回路等の被制御機器駆動回路等を備えている。
また、遊技状態を検出する種々のセンサが設けられている。例えば、遊技球が始動入賞口105に入賞したことを検出する始動センサ、遊技球が入賞口に入賞したことを検出する入賞センサ(一般入賞口に入賞したことを検出する一般入賞センサや大入賞口107に入賞したことを検出する大入賞センサ等)等が設けられている。
主制御基板10には、インターフェース回路(入力インターフェース回路10a、出力インターフェース回路10b及び10c)、主制御回路11、記憶回路(記憶手段)12、駆動回路13等が配設されている。
記憶回路12には、パチンコ機100全体の遊技動作を監視、制御する主制御回路11の制御プログラム、当たり判定用乱数プログラム、当たり特別図柄用乱数プログラム、当たり特別図柄変動パターン用乱数プログラム、はずれ特別図柄用乱数プログラム、はずれ特別図柄変動パターン用乱数プログラム、当たり装飾図柄用乱数プログラム、当たり装飾図柄変動パターン用乱数プログラム、はずれ装飾図柄用プログラム、はずれ装飾図柄変動パターン用乱数プログラム等が記憶される。
なお、当たり特別図柄と当たり装飾図柄の種類が同じ場合や、当たり特別図柄変動パターンと当たり装飾図柄変動パターンの種類が同じ場合には、当たり特別図柄用乱数プログラムと当たり装飾図柄用乱数プログラムの一方や、当たり特別図柄変動パターン用乱数プログラムと当たり装飾図柄変動パターン用乱数プログラムの一方を省略して兼用することができる。同様に、はずれ特別図柄とはずれ装飾図柄の種類が同じ場合や、はずれ特別図柄変動パターンとはずれ装飾図柄変動パターンの種類が同じ場合には、はずれ特別図柄用乱数プログラムとはずれ装飾図柄用乱数プログラムの一方や、はずれ特別図柄変動パターン用乱数プログラムとはずれ装飾図柄変動パターン用乱数プログラムの一方を省略して兼用することができる。特別図柄変動パターン用乱数プログラムと装飾図柄変動パターン用乱数プログラムを兼用する場合には、特別図柄用可変表示装置110に表示する特別図柄の変動パターンの変動表示時間(変動表示が開始してから停止するまでの時間)と装飾図柄用可変表示装置120に表示する装飾図柄の変動表示時間を一致させるための工夫や処理等が不要となる。
また、特別図柄変動パターンとしては、特別図柄の変動表示時間(例えば、左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄を変動表示させる場合、各特別図柄の変動表示を開始させてから、各特別図柄の変動表示を停止させる時間)のみが設定されている変動パターンを用いてもよい。
主制御回路11は、入力インターフェース回路10aを介して入力される、遊技状態を示す入力信号(例えは、始動センサから出力される始動信号、入賞センサから出力される入賞信号)と記憶回路12に記憶されている制御プログラム等に基づいて、特別図柄用可変表示装置110を駆動する駆動回路を制御するとともに、出力インターフェース回路10bを介して主コマンド信号等を出力する。
主制御回路11は、これ以外にも、遊技球が入賞した入賞口に対応する賞球数を示す賞球主コマンド信号を、賞球制御基板に配設されている賞球制御回路に出力する処理や、大当たり遊技状態を発生させるための制御信号を、大入賞口開閉部材駆動装置に出力する処理等を実行する。
副制御基板20には、インターフェース回路(入力インターフェース回路20a、出力インターフェース回路20b〜20d)、副制御回路21、記憶回路22、音源IC(スピーカ駆動回路)23、ランプ駆動回路24等が配設されている。
記憶回路22には、副制御回路21の制御プログラム、スピーカ130を制御するための音指示情報やランプ140を制御するためのランプ指示情報等が記憶されている。
なお、スピーカ130を制御するための音指示情報やランプ140を制御するためのランプ指示情報は、主コマンド信号に対応させて記憶されている。例えば、装飾図柄変動パターン主コマンド信号に対応させて記憶されている。
副制御回路21は、受信・解析モジュール21a、音モジュール21b、ランプモジュール21cとしての機能を備えている。本実施の形態では、受信・解析モジュール21a、音モジュール21b、ランプモジュール21cをソフトウェアで構成しているが、ハードウェアで構成することもできる。
副制御回路21は、入力インターフェース回路20aを介して入力された主コマンド信号に基づいて、出力インターフェース回路20bを介して表示制御回路31に副コマンド信号を出力する。(受信・解析モジュール21a)。
例えば、装飾図柄主コマンド信号で示される装飾図柄を示す装飾図柄副コマンド信号と、装飾図柄変動パターン主コマンド信号で示される装飾図柄変動パターンを示す装飾図柄変動パターン副コマンド信号を副コマンド信号として表示制御回路31に出力する。
また、副制御回路21は、入力された主コマンド信号に基づいて、記憶回路22から音指示情報を読み出し、音源IC23に出力する。音源IC23は、入力された音指示情報に基づいて、音制御信号を出力インターフェース回路20cを介してスピーカ130に出力する(音モジュール21b)。
また、副制御回路21は、入力された主コマンド信号に基づいて、記憶回路22からランプ指示情報を読み出し、ランプ駆動回路24に出力する。ランプ駆動回路24は、入力されたランプ指示情報に基づいて、ランプ制御信号を出力インターフェース回路20dを介してランプ140に出力する(ランプモジュール21c)。
表示制御基板30には、インターフェース回路(入力インターフェース回路30a、出力インターフェース回路30b)、表示制御回路31、記憶回路32、駆動回路33等が配設されている。
記憶回路32には、表示制御回路31の制御プログラム、装飾図柄用可変表示装置120を制御するための装飾図柄表示指示情報等が記憶されている。
なお、装飾図柄用可変表示装置120を制御するための装飾図柄表示指示情報は、副コマンド信号に対応させて記憶されている。例えば、装飾図柄変動パターン副コマンド信号に対応させて記憶されている。
表示制御回路31は、入力インターフェース回路30aを介して入力された副コマンド信号に基づいて、装飾図柄用可変表示装置120を制御するための装飾図柄表示指示情報を記憶回路32から読み出し、駆動回路33に出力する。駆動回路33は、入力された装飾図柄表示指示情報に基づいて、装飾図柄表示制御信号を出力インターフェース回路30bを介して装飾図柄用可変表示装置120に出力する。
次に、本実施の形態のパチンコ機100の動作を説明する。
発射ハンドル109によって遊技盤面103に発射された遊技球が始動入賞口104に入賞すると、主制御回路11に入賞信号が入力される。主制御回路11は、始動信号が入力されると、各乱数プログラムにより変化している乱数(当たり判定用乱数、当たり特別図柄用乱数、当たり特別図柄変動パターン用乱数、はずれ特別図柄用乱数、はずれ特別図柄変動パターン用乱数、当たり装飾図柄用乱数、当たり装飾図柄変動パターン用乱数、はずれ装飾図柄用乱数、はずれ装飾図柄変動パターン用乱数)を読み取る(抽選手段により抽選を行う)。
本実施の形態では、遊技球が始動入賞口に入賞し、入賞センサから主制御回路11に入賞信号が入力されたことにより、抽選を行うための所定の遊技条件が成立したものと判別している。また、主制御回路11が、所定の遊技条件の成立に起因して抽選を行う「抽選手段」を構成している。
まず主制御回路11は、当たり判定用乱数を読み取り、読み取った当たり判定用乱数が所定値(当たり値)であるか否かを判定する。
当たり判定用乱数が所定値(当たり値)である場合には、主制御回路11は、当たり特別図柄用乱数、当たり特別図柄変動パターン用乱数、当たり装飾図柄用乱数、当たり装飾図柄変動パターン用乱数を読み取る。一方、読み取った当たり判定用乱数が所定値(当たり値)でない場合には、主制御回路11は、はずれ特別図柄用乱数、はずれ特別図柄変動パターン用乱数、はずれ装飾図柄用乱数、はずれ装飾図柄変動パターン用乱数を読み取る。
そして、主制御回路11は、当たり特別図柄用乱数に対応する当たり特別図柄を、当たり特別図柄変動パターン用乱数に対応する変動パターンで、あるいは、はずれ特別図柄用乱数に対応するはずれ特別図柄を、はずれ特別図柄変動パターン用乱数に対応する変動パターンで特別図柄用可変表示装置110に表示させるための特別図柄表示指示情報を駆動回路13に出力する。また、主制御回路11は、装飾図柄(当たり装飾図柄用乱数に対応する装飾図柄あるいははずれ装飾図柄用乱数に対応するはずれ装飾図柄)を示す装飾図柄主コマンド信号と、装飾図柄変動パターン(当たり装飾図柄変動パターン用乱数に対応する当たり装飾図柄変動パターンあるいははずれ装飾図柄変動パターン用乱数に対応するはずれ装飾図柄変動パターン)を示す装飾図柄変動パターン主コマンド信号を主コマンド信号として副制御回路31に出力する。
駆動回路13は、主制御回路11から出力された特別図柄表示指示情報に基づいて、表示制御信号を特別図柄用可変表示装置110に出力し、特別図柄用可変表示装置110に当たり特別図柄あるいははずれ特別図柄を可変表示させる。
例えば、特別図柄用可変表示装置110を構成する3つの7セグ表示装置に、特別図柄を変動表示を開始させる。そして、所定時間(例えば、特別図柄変動パターン用乱数で示される変動パターンに設定されている変動表示時間)が経過した時点で、各7セグ表示装置の変動表示を停止させる。変動表示が停止した時点では、各7セグ表示装置には、当たり特別図柄用乱数に対応する当たり特別図柄あるいははずれ特別図柄用乱数に対応するはずれ特別図柄が表示される。
特別図柄用可変表示装置110を構成する3つの7セグ表示装置に、当たり特別図柄用乱数に対応する当たり特別図柄を停止表示させた時の典型的な表示態様は、同一の特別図柄が1列に3つ配列された(例えば、「777」、「888」等)態様である。
更に、主制御回路11は、当たり判定用乱数が所定値である場合には、特別図柄用可変表示装置110に当たり特別図柄用乱数に対応する当たり特別図柄を可変表示させた後に、大入賞口150を開閉する大入賞口開閉部材を駆動制御して、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる。また、大当たり演出を実行させるための大当たり演出主コマンド信号を副制御回路31に出力する。これにより、いわゆる「大当たり遊技」が実行される。
特別図柄用可変表示装置110は、抽選手段(本実施の形態では、主制御回路11)の抽選結果を表示可能な表示手段であり、本発明の「第1の表示手段」に対応する。また、この特別図柄用可変表示装置110における特別図柄の可変表示を制御する主制御回路11が、本発明の「第1の制御手段」に対応する。
なお、主制御回路11は、特別図柄用可変表示装置110に特別図柄の可変表示が実行されている時あるいは装飾図柄用可変表示装置120に大当たり演出用の装飾図柄の可変表示が実行されている時に始動信号が入力された場合には、当該始動信号の入力に起因する抽選を行い、抽選結果(当たり判定用乱数、特別図柄用乱数、特別図柄変動パターン用乱数、装飾図柄用乱数、装飾図柄変動パターン用乱数)を保留球として記憶する。
そして、特別図柄用可変表示装置110での特別図柄の可変表示の実行が終了した後あるいは装飾図柄用可変表示装置120での大当たり演出用の装飾図柄の可変表示の実行が終了した後に、保留球として記憶されている抽選結果に基づいて、駆動回路13に特別図柄表示指示情報を出力するとともに、主コマンド信号を副制御回路31に出力する(保留球の消化)。
副制御回路21は、主制御回路11から出力された主コマンド信号に基づいて、表示制御回路31に副コマンド信号を出力する。
例えば、装飾図柄主コマンド信号で示される装飾図柄(当たり装飾図柄主コマンド信号で示される当たり装飾図柄あるいははずれ装飾図柄主コマンド信号で示されるはずれ装飾図柄)を示す装飾図柄副コマンド信号と、装飾図柄変動パターン主コマンド信号で示される装飾図柄変動パターン(当たり装飾図柄変動パターン副コマンド信号で示される当たり装飾図柄変動パターンあるいははずれ装飾図柄変動パターン副コマンド信号で示されるはずれ装飾図柄変動パターン副コマンド信号)を表示制御回路31に出力する。あるいは、大当たり演出主コマンド信号を大当たり演出副コマンド信号として表示制御回路31に出力する。
また、副制御回路21は、主制御回路11から出力された主コマンド信号に基づいてスピーカ130及びランプ140を制御する。
例えば、装飾図柄変動パターン主コマンド信号で示される装飾図柄変動パターン(当たり装飾図柄変動パターン主コマンド信号で示される当たり装飾図柄変動パターンあるいははずれ装飾図柄変動パターン主コマンド信号で示されるはずれ装飾図柄変動パターン)に対応する音指示情報及びランプ指示情報を記憶回路22から読み出して音源IC23やランプ駆動回路24に出力する。あるいは、大当たり演出主コマンド信号に対応する音指示情報やランプ指示情報を記憶回路22から読み出して音源IC23やランプ駆動回路24に出力する。
音源IC23は、入力された音指示情報に基づいて、音制御情報をスピーカ130に出力する。
ランプ駆動回路24は、入力されたランプ指示情報に基づいて、ランプ制御情報をランプ140に出力する。
表示制御回路31は、副制御回路21から出力された副コマンド信号に基づいて装飾図柄用可変表示装置120を制御する。
例えば、装飾図柄副コマンド信号で示される装飾図柄(当たり装飾図柄副コマンド信号で示される当たり装飾図柄あるいははずれ装飾図柄副コマンド信号示されるはずれ装飾図柄)及び装飾図柄変動パターン副コマンド信号で示される装飾図柄変動パターン(当たり装飾図柄変動パターン副コマンド信号で示される当たり装飾図柄変動パターンあるいははずれ装飾図柄変動パターン副コマンド信号で示されるはずれ装飾図柄変動パターン)に対応する装飾図柄表示指示情報を記憶回路32から読み出して駆動回路33に出力する。あるいは、大当たり演出副コマンド信号に対応する装飾図柄表示指示情報を記憶回路33から読み出して駆動回路33に出力する。
装飾図柄用可変表示装置120は、抽選手段(本実施の形態では、主制御回路11)の抽選結果に対応する演出を表示可能な表示手段であり、本発明の「第2の表示手段」に対応する。また、この装飾図柄用可変表示装置120における装飾図柄の可変表示を制御する表示制御回路31が、本発明の「第2の制御手段」に対応する。
これにより、当たり判定用乱数が所定値の場合(抽選結果が当たりの場合)には、特別図柄用可変表示装置110に、抽選結果に対応する当たり特別図柄が抽選結果に対応する当たり特別図柄変動パターンで可変表示(変動表示)され、装飾図柄用可変表示装置120に、抽選結果に対応する当たり装飾図柄が抽選結果に対応する当たり装飾図柄変動パターンで可変表示(変動表示)され、スピーカ130及びランプ140に、装飾図柄用可変表示装置120に表示される当たり装飾図柄変動パターンに対応する演出音や演出光が出力される。
さらに、特別図柄用可変表示装置110及び装飾図柄用可変表示装置120に当たり特別図柄及び当たり装飾図柄が可変表示(変動表示時)された後、装飾図柄用可変表示装置120に大当たり演出用の装飾図柄が可変表示されるとともに、スピーカ130やランプ140に大当たり演出用の音や光が出力される。
一方、当たり判定用乱数が所定値でない場合(抽選結果がはずれの場合)には、特別図柄用可変表示装置110に、抽選結果に対応するはずれ特別図柄が抽選結果に対応するはずれ特別図柄変動パターンで可変表示(変動表示)され、装飾図柄用可変表示装置120に、抽選結果に対応するはずれ装飾図柄が抽選結果に対応するはずれ装飾図柄変動パターンで可変表示(変動表示)され、スピーカ130及びランプ140に、装飾図柄用可変表示装置120に表示されるはずれ装飾図柄変動パターンに対応する演出音や演出光が出力される。
本実施の形態では、遊技者が装飾図柄用可変表示装置120の表示(例えば、可変表示されている装飾図柄)を注視している状態では、特別図柄用可変表示装置110の表示(例えば、可変表示されている特別図柄)の視認が困難となるように、特別図柄用可変表示装置が配設されている。
このため、遊技者は、特別図柄用可変表示装置110の表示に気を取られることなく、装飾図柄用可変表示装置120の表示を注視することができ、遊技に集中することができる。
特に、本実施の形態では、特別図柄用可変表示装置110は主制御回路11により制御されるため、特別図柄用可変表示装置110における、抽選結果を示す特別図柄の変動表示パターンの数が限定されるが、装飾図柄用可変表示装置120は主制御回路110からコマンド信号が入力される表示制御回路31により制御されるため、装飾図柄用可変表示装置120における、抽選結果に対応する演出を示す装飾図柄の変動表示パターンの数は、特別図柄用可変表示装置110に表示可能な変動表示パターンの数より多い。このため、遊技者は、装飾図柄用可変表示装置120の表示を視認することによって、遊技結果に対する期待感が高まる。この場合、前記した構成を備えることにより、遊技者は、特別図柄用可変表示装置110の表示を気にすることなく装飾図柄用可変表示装置120の表示を注視することができる。
また、特別図柄用可変表示装置110を装飾図柄用可変表示体120の上方に配置しているため、遊技者は、装飾図柄用可変表示装置120の表示を注視している状態で、視線を少し変えるだけで特別図柄用可変表示装置の表示を確認することができる。
また、本実施の形態では、特別図柄用可変表示装置110として、装飾図柄用可変表示装置120より小型の表示装置を用いているため、遊技者は、特別図柄用可変表示装置110の表示に気を取られることなく、装飾図柄用可変表示装置120の表示をより注視することができる。
さらに、小型の装飾図柄用可変表示装置120を用いることにより、特別図柄用可変表示装置110と装飾図柄用可変表示装置120の間の距離を短くすることができる。これにより、装飾図柄用可変表示装置120の表示を注視している状態から特別図柄用可変表示装置110の表示を認識する際における、遊技者の視線の変更量を小さくすることができる。
また、機種変更等を行う場合には、遊技盤を交換する方法が用いられることが多いが、特別図柄用可変表示装置110を、遊技盤103が着脱自在な本体101あるいは本体101に取り付けられているガラス枠107に配置することにより、特別図柄用可変表示装置110を共通に使用することができる。ここで、本実施の形態では、前述したように、特別図柄用可変表示装置110は、主制御回路11により制御されているため、機種変更等により、抽選結果を表示する特別図柄の変動表示パターンが変更される可能性は、装飾図柄用可変表示装置120における装飾図柄の変動パターンが変更される可能性に比べて低い。このため、特別図柄用可変表示装置110を本体101あるいはガラス枠107に配置することによるコスト低減効果は大きい。
本発明は、実施の形態で説明した構成に限定されることなく、種々の変更、追加、削除が可能である。
例えば、特別図柄用可変表示装置として3つの7セグ表示装置により構成される表示装置を用いたが、特別図柄可変表示装置としては、抽選結果を特別図柄の可変表示により表示可能な種々の可変表示装置を用いることができる。
また、装飾図柄用可変表示装置に表示させる装飾図柄を示すコマンド信号を、主制御回路から副制御回路を介して表示制御回路に出力したが、主制御回路から表示制御回路に直接に出力してもよい。
また、第1の表示手段として特別図柄を可変表示可能な特別図柄用可変表示装置を用いたが、第1の表示手段としては、抽選結果を表示可能な種々の表示装置を用いることができる。
また、装飾図柄用可変表示装置として液晶表示装置を用いたが、装飾図柄用可変表示装置としては、抽選結果に対応する装飾図柄を可変表示可能な種々の可変表示装置を用いることができる。
また、第2の表示手段として、装飾図柄を可変表示可能な装飾図柄用可変表示装置を用いたが、第2の表示手段としては、抽選結果に対応する演出を表示可能な種々の表示装置を用いることができる。例えば、ランプを第2の表示手段として用いることができる。この場合には、第2の表示手段として用いるランプの表示を認識可能な視野角を、通常の演出用として用いるランプの表示を視認可能な視野角よりも狭くする。例えば、ランプを覆う部材として、ランプから発光される光を所定方向に透過あるいは反射させる部材を用いる。ランプを第2の表示手段として用いる場合においても、前述した実施の形態と同様の方法を用いて、第1のランプの表示を認識可能な視野角や第1の表示手段と第2の表示手段の配置位置を選択するのが好ましい。
また、第1の表示手段を制御するとともに、抽選結果情報を出力する第1の制御手段として主制御回路を用いたが、第1の制御手段としては、主制御回路に限定されない。
また、抽選手段を、主制御回路、すなわち第1の制御手段に内在させたが、第1の制御手段とは別に設けてもよい。
また、パチンコ機について説明したが、本発明はパチンコ機以外の種々の遊技機として構成することができる。
本発明の一実施の形態の全体構成を示す図である。 図1のII−II線断面図である。 本発明の一実施の形態の電装装置の概略構成を示す図である。 特別図柄用可変表示装置と装飾図柄用可変表示装置の配置関係を説明する図である。 特別図柄用可変表示装置と装飾図柄用可変表示装置の配置関係を説明する図である。 特別図柄用可変表示装置と装飾図柄用可変表示装置の配置関係を説明する図である。
符号の説明
10 主制御基板
11 主制御回路
13、33 駆動回路
20 副制御基板
21 副制御回路
21a 受信・解析モジュール
21b 音モジュール
21c ランプモジュール
23 音源IC
24 ランプ駆動回路
30 表示制御基板
31 表示制御回路
100 パチンコ機
101 本体
103 遊技盤
103a 遊技盤面
104 始動入賞口
105 大入賞口
106 遊技補助手段の鍔部
107 ガラス枠
107a ガラス
109 発射ハンドル
110 特別図柄用可変表示装置
120 装飾図柄用可変表示装置
130 スピーカ(音発生装置)
140 ランプ(光発生装置)
前記課題を解決するための本発明の第1発明は、請求項1に記載の構成を備える遊技機である。
本発明は、少なくとも、遊技盤面と、第1、第2及び第3の表示手段と、始動入賞口と、抽選手段と、第1、第2及び第3の制御手段を備えている。
「抽選手段」は、遊技球が始動入賞口に入賞したことを検出する始動口センサから始動信号が出力されたことにより、所定の遊技条件が成立したとものとして当たりに関する抽選を行う手段が対応する。
本発明では、表示手段として、抽選結果を表示する第1の表示手段と、抽選結果に対応する演出を表示する第2及び第3の表示手段を用いている。
「第1の表示手段」は、LED等の表示素子を用いた表示装置(例えば、7セグ表示装置)や液晶表示装置等により構成され、抽選結果を表示可能な表示手段である。典型的には、複数の特別図柄(例えば、数字、文字、記号等)を変動表示させた後に停止表示させる可変表示が可能な表示手段である。この場合、抽選結果は、停止表示された複数の特別図柄の組み合わせ(抽選結果が当たりであることを示す特別図柄の組み合わせ、あるいは、抽選結果がはずれであることを示す特別図柄の組み合わせ)によって表示される。
「第2の表示手段」は、液晶表示装置、LEDやランプ等の表示素子を用いた表示装置等により構成され、抽選手段の抽選結果に対応する演出を表示可能な表示手段である。典型的には、演出用の装飾図柄(例えば、数字、文字、記号、キャラクタ、背景図柄等)を可変表示可能な表示手段である。
「第3の表示手段」は、LEDやランプ等の表示素子により構成され、抽選手段の抽選結果に対応する演出を表示可能な表示手段である。
第2の表示手段及び第3の表示手段に表示する「抽選結果に対応する演出」には、例えば、抽選結果を報知するための演出や、抽選結果が当たりであることの期待度を報知するための演出等が含まれる。なお、第2の表示手段及び第3の表示手段の「抽選結果に対応する演出」に、抽選結果の報知を含ませるか否かは適宜選択可能である。
また、本発明では、制御手段として、第1の制御手段、第2の制御手段及び第3の制御手段を用いている。
「第1の制御手段」は、抽選手段の抽選結果に基づいて第1の表示手段を駆動する駆動回路を制御して第1の表示手段に抽選結果を可変表示させる制御を実行するとともに、抽選結果を示す抽選結果情報を出力する処理を実行する。第1の制御手段は、典型的には、遊技機全体の動作を監視する主制御回路が対応する。
「第2の制御手段」及び「第3の制御手段」は、第1の制御手段から出力された抽選結果情報に基づいて、第2の表示手段を駆動する駆動回路及び第3の表示手段を駆動する駆動回路を制御して第2の表示手段及び第3の表示手段に抽選結果に対応する演出を可変表示させる処理を実行する。第2の制御手段は、典型的には、主制御回路から出力された抽選結果情報を示すコマンド信号に基づいて、演出パターン(画像情報の表示パターン、LEDやランプの点灯パターン)を第2の表示手段に表示させる表示制御回路(ランプ制御回路を含む)が対応する。第3の制御手段は、典型的には、主制御回路から出力された抽選結果情報を示すコマンド信号に基づいて、演出パターン(LEDやランプの点灯パターン)を第3の表示手段に表示させるランプ制御回路が対応する。
さらに、本発明では、遊技機の正面方向に対する第2の表示手段の表示を視認可能な視野角が、遊技機の正面方向に対する第3の表示手段の表示を視認可能な視野角よりも狭く設定され、第3の表示手段は遊技盤面の領域外に配置され、第2の表示手段は遊技盤面の中央から下方の領域に配置されているとともに、遊技盤面の領域内の第2の表示手段の周囲には、遊技盤面から遊技者側に突出する鍔部であって、反遊技者側の鍔部により囲まれる面積より、遊技者側の鍔部により囲まれる面積の方が大きくなるように傾斜している鍔部を有する遊技補助手段が設けられ、第1の表示手段は、遊技機盤面の中央より上方の領域に、遊技者が第2の表示手段の表示を注視している状態で、当該遊技者が第1の表示手段の表示の視認が困難であるように配置されている。
ここで、「遊技盤面の中央より上方の領域」には、遊技盤面の中央の領域は含まれず、「遊技盤面の中央から下方の領域」には、遊技盤面の中央の領域が含まれる。
「遊技者が第2の表示手段の表示を注視している状態」は、遊技を行っている遊技者が、第2の表示手段の表示内容を認識することができる状態、すなわち、遊技を行っている遊技者の有効視野内に第2の表示手段の表示が存在する状態を意味する。
「遊技者が第2の表示手段を注視している状態で、当該遊技者が第1の表示手段の表示の視認が困難であるように配置されている」という記載は、遊技を行っている遊技者が、第2の表示手段の表示内容を認識することができる状態(遊技者が認識可能な有効視野内に第2の表示手段の表示が存在する)では、当該遊技者が、第1の表示手段の表示内容を認識することが困難であり(遊技者の有効視野内に第1の表示手段の表示が存在しない)、第1の表示手段の表示を認識するためには、当該遊技者が、眼球運動や顔の向きの移動等によって視線を変える必要があるように配置されている態様を意味している。
なお、遊技を行っている遊技者の目の位置や有効視野等は遊技者によって異なるため、第1の表示手段の配置態様(配置位置や配置方向)は、遊技を行う遊技者の平均的な目の位置や平均的な有効視野等に基づいて決定される。
第1の制御手段と第2の制御手段は、別々の制御回路として構成するのが好ましい。さらに、別々の基板に配設するのが好ましい。このように構成すると、設計変更等に対して、一方の制御回路あるいは一方の基板のみを交換することによって対処することができる。また、抽選手段は、第1の制御手段や第2の制御手段等に組み込むこともできる。
本発明の第2発明は、請求項2に記載の構成を備える遊技機である。
請求項2に記載の遊技機では、遊技機の正面方向に対する第2の表示手段の表示を視認可能な視野角が、遊技機の正面方向に対する第3の表示手段の表示を視認可能な視野角よりも狭く設定され、第3の表示手段は、遊技盤面の領域外に配置され、第2の表示手段は、遊技盤面の領域内に配置されているとともに、遊技盤面の領域内の第2の表示手段の周囲には、遊技盤面から遊技者側に突出する鍔部であって、反遊技者側の鍔部により囲まれる面積より、遊技者側の鍔部により囲まれる面積の方が大きくなるように傾斜している鍔部を有する遊技補助手段が設けられ、第1の表示手段は、遊技盤面の領域外に、遊技者が第2の表示手段の表示を注視している状態で、当該遊技者が第1の表示手段の表示の視認が困難であるように配置されている。
本発明の第3発明は、請求項3に記載の構成を備える遊技機である。
請求項3に記載の遊技機では、第1の表示手段が遊技盤面の上方に配置されている。
「遊技盤面の上方に配置する」方法としては、遊技盤が着脱自在に取り付けられる本体の、遊技盤面の上方の位置に配置する方法や、本体に取り付けられているガラス枠の、遊技盤面の上方の位置に配置する方法等を用いることができる。
本発明の第4発明は、請求項4に記載の構成を備える遊技機である。
請求項4の記載の遊技機では、第2の表示手段より小型の第1の表示手段を用いている。
前記課題を解決するための本発明の第1発明は、請求項1に記載の構成を備える遊技機である。
本発明は、少なくとも、遊技盤面と、第1及び第2の表示手段と、始動入賞口と、抽選手段と、第1及び第2の制御手段を備えている。
「抽選手段」は、遊技球が始動入賞口に入賞したことを検出する始動口センサから始動信号が出力されたことにより、所定の遊技条件が成立したとものとして当たりに関する抽選を行う手段が対応する。
本発明では、表示手段として、抽選結果を表示する第1の表示手段と、抽選結果に対応する演出を表示する第2の表示手段を用いている。
「第1の表示手段」は、LED等の表示素子を用いた表示装置(例えば、7セグ表示装置)や液晶表示装置等により構成され、抽選結果を表示可能な表示手段である。典型的には、複数の特別図柄(例えば、数字、文字、記号等)を変動表示させた後に停止表示させる可変表示が可能な表示手段である。この場合、抽選結果は、停止表示された複数の特別図柄の組み合わせ(抽選結果が当たりであることを示す特別図柄の組み合わせ、あるいは、抽選結果がはずれであることを示す特別図柄の組み合わせ)によって表示される。
「第2の表示手段」は、液晶表示装置、LEDやランプ等の表示素子を用いた表示装置等により構成され、抽選手段の抽選結果に対応する演出を表示可能な表示手段である。典型的には、演出用の装飾図柄(例えば、数字、文字、記号、キャラクタ、背景図柄等)を可変表示可能な表示手段である。
第2の表示手段に表示する「抽選結果に対応する演出」には、例えば、抽選結果を報知するための演出や、抽選結果が当たりであることの期待度を報知するための演出等が含まれる。なお、第2の表示手段の「抽選結果に対応する演出」に、抽選結果の報知を含ませるか否かは適宜選択可能である。
また、本発明では、制御手段として、第1の制御手段及び第2の制御手段を用いている。
「第1の制御手段」は、抽選手段の抽選結果に基づいて第1の表示手段を駆動する駆動回路を制御して第1の表示手段に抽選結果を可変表示させる制御を実行するとともに、抽選結果を示す抽選結果情報を出力する処理を実行する。第1の制御手段は、典型的には、遊技機全体の動作を監視する主制御回路が対応する。
「第2の制御手段」は、第1の制御手段から出力された抽選結果情報に基づいて、第2の表示手段を駆動する駆動回路を制御して第2の表示手段に抽選結果に対応する演出を可変表示させる処理を実行する。第2の制御手段は、典型的には、主制御回路から出力された抽選結果情報を示すコマンド信号に基づいて、演出パターン(画像情報の表示パターン、LEDやランプの点灯パターン)を第2の表示手段に表示させる表示制御回路(ランプ制御回路を含む)が対応する。
さらに、本発明では、第2の表示手段は遊技盤面の領域内に配置されているとともに、遊技盤面の領域内の第2の表示手段の周囲には、遊技盤面から遊技者側に突出する鍔部であって、反遊技者側の鍔部により囲まれる面積より、遊技者側の鍔部により囲まれる面積の方が大きくなるように傾斜している鍔部を有する遊技補助手段が設けられ、第1の表示手段は、第2の表示手段より小型に形成され、遊技盤面の領域外で第2の表示手段より上方に、遊技者が第2の表示手段の表示を注視している状態で、当該遊技者が第1の表示手段の表示の視認が困難であるように配置されている。
「遊技者が第2の表示手段の表示を注視している状態」は、遊技を行っている遊技者が、第2の表示手段の表示内容を認識することができる状態、すなわち、遊技を行っている遊技者の有効視野内に第2の表示手段の表示が存在する状態を意味する。
「遊技者が第2の表示手段を注視している状態で、当該遊技者が第1の表示手段の表示の視認が困難であるように配置されている」という記載は、遊技を行っている遊技者が、第2の表示手段の表示内容を認識することができる状態(遊技者が認識可能な有効視野内に第2の表示手段の表示が存在する)では、当該遊技者が、第1の表示手段の表示内容を認識することが困難であり(遊技者の有効視野内に第1の表示手段の表示が存在しない)、第1の表示手段の表示を認識するためには、当該遊技者が、眼球運動や顔の向きの移動等によって視線を変える必要があるように配置されている態様を意味している。
なお、遊技を行っている遊技者の目の位置や有効視野等は遊技者によって異なるため、第1の表示手段の配置態様(配置位置や配置方向)は、遊技を行う遊技者の平均的な目の位置や平均的な有効視野等に基づいて決定される。
第1の制御手段と第2の制御手段は、別々の制御回路として構成するのが好ましい。さらに、別々の基板に配設するのが好ましい。このように構成すると、設計変更等に対して、一方の制御回路あるいは一方の基板のみを交換することによって対処することができる。
請求項1に記載の遊技機を用いれば、遊技者は、抽選結果に対応する演出を表示する第2の表示手段の表示を注視している状態では、抽選結果を表示する第1の表示手段の表示の視認が困難であるため、第1の表示手段の表示を気にすることなく、第2の表示手段の表示を注視することができる。これにより、遊技者は、遊技に集中することができる。また、遊技盤の交換によって機種変更等を行う時、遊技盤面の領域外に配置されている第1の表示手段は交換されないため、第1の表示手段を共通に使用することができる。さらに、第1の表示手段を第2の表示手段より小型に形成しているため、第1の表示手段と第2の表示手段との間の距離を短くすることができ、第2の表示手段の表示を注視している状態から第1の表示手段の表示を認識する際における、遊技者の視線の変更量を小さくすることができる。
前記課題を解決するための本発明の第1発明は、請求項1に記載の構成を備える遊技機である。
本発明は、少なくとも、遊技盤面と、第1及び第2の表示手段と、始動入賞口と、抽選手段と、第1及び第2の制御手段を備えている。
「抽選手段」は、遊技球が始動入賞口に入賞したことを検出する始動口センサから始動信号が出力されたことにより、所定の遊技条件が成立したとものとして当たりに関する抽選を行う手段が対応する。
本発明では、表示手段として、抽選結果を表示する第1の表示手段と、抽選結果に対応する演出を表示する第2の表示手段を用いている。
「第1の表示手段」は、LED等の表示素子を用いた表示装置(例えば、7セグ表示装置)や液晶表示装置等により構成され、抽選結果を表示可能な表示手段である。典型的には、複数の特別図柄(例えば、数字、文字、記号等)を変動表示させた後に停止表示させる可変表示が可能な表示手段である。この場合、抽選結果は、停止表示された複数の特別図柄の組み合わせ(抽選結果が当たりであることを示す特別図柄の組み合わせ、あるいは、抽選結果がはずれであることを示す特別図柄の組み合わせ)によって表示される。
「第2の表示手段」は、液晶表示装置、LEDやランプ等の表示素子を用いた表示装置等により構成され、抽選手段の抽選結果に対応する演出を表示可能な表示手段である。典型的には、演出用の装飾図柄(例えば、数字、文字、記号、キャラクタ、背景図柄等)を可変表示可能な表示手段である。
第2の表示手段に表示する「抽選結果に対応する演出」には、例えば、抽選結果を報知するための演出や、抽選結果が当たりであることの期待度を報知するための演出等が含まれる。なお、第2の表示手段の「抽選結果に対応する演出」に、抽選結果の報知を含ませるか否かは適宜選択可能である。
また、本発明では、制御手段として、第1の制御手段及び第2の制御手段を用いている。
「第1の制御手段」は、抽選手段の抽選結果に基づいて第1の表示手段を駆動する駆動回路を制御して第1の表示手段に抽選結果を可変表示させる制御を実行するとともに、抽選結果を示す抽選結果情報を出力する処理を実行する。第1の制御手段は、典型的には、遊技機全体の動作を監視する主制御回路が対応する。
「第2の制御手段」は、第1の制御手段から出力された抽選結果情報に基づいて、第2の表示手段を駆動する駆動回路を制御して第2の表示手段に抽選結果に対応する演出を可変表示させる処理を実行する。第2の制御手段は、典型的には、主制御回路から出力された抽選結果情報を示すコマンド信号に基づいて、演出パターン(画像情報の表示パターン、LEDやランプの点灯パターン)を第2の表示手段に表示させる表示制御回路(ランプ制御回路を含む)が対応する。
さらに、本発明では、第2の表示手段は、遊技盤面の領域内に、遊技盤面より反遊技者側に配置されているとともに、遊技盤面の領域内の第2の表示手段の周囲には、遊技盤面から遊技者側に突出する鍔部であって、反遊技者側の鍔部により囲まれる面積より、遊技者側の鍔部により囲まれる面積の方が大きくなるように傾斜している鍔部を有する遊技補助手段が設けられ、第1の表示手段は、第2の表示手段より小型に形成され、遊技盤面の領域外に、第2の表示手段より上方で、遊技盤面より遊技者側に、遊技者が第2の表示手段の表示を注視している状態で、当該遊技者が第1の表示手段の表示の視認が困難であるように配置されている。
「遊技者が第2の表示手段の表示を注視している状態」は、遊技を行っている遊技者が、第2の表示手段の表示内容を認識することができる状態、すなわち、遊技を行っている遊技者の有効視野内に第2の表示手段の表示が存在する状態を意味する。
「遊技者が第2の表示手段を注視している状態で、当該遊技者が第1の表示手段の表示の視認が困難であるように配置されている」という記載は、遊技を行っている遊技者が、第2の表示手段の表示内容を認識することができる状態(遊技者が認識可能な有効視野内に第2の表示手段の表示が存在する)では、当該遊技者が、第1の表示手段の表示内容を認識することが困難であり(遊技者の有効視野内に第1の表示手段の表示が存在しない)、第1の表示手段の表示を認識するためには、当該遊技者が、眼球運動や顔の向きの移動等によって視線を変える必要があるように配置されている態様を意味している。
なお、遊技を行っている遊技者の目の位置や有効視野等は遊技者によって異なるため、第1の表示手段の配置態様(配置位置や配置方向)は、遊技を行う遊技者の平均的な目の位置や平均的な有効視野等に基づいて決定される。
第1の制御手段と第2の制御手段は、別々の制御回路として構成するのが好ましい。さらに、別々の基板に配設するのが好ましい。このように構成すると、設計変更等に対して、一方の制御回路あるいは一方の基板のみを交換することによって対処することができる。

Claims (1)

  1. 所定の遊技条件の成立に起因して抽選を行う抽選手段と、
    第1の表示手段と、
    第2の表示手段と、
    前記抽選手段の抽選結果に基づいて、前記第1の表示手段に抽選結果を表示させるとともに、抽選結果を示す抽選結果情報を出力する第1の制御手段と、
    前記第1の制御手段から出力された抽選結果情報に基づいて、前記第2の表示手段に抽選結果に対応する演出を表示させる第2の制御手段を備え、
    前記第1の表示手段は、遊技者が前記第2の表示手段の表示を注視している状態で、当該遊技者が前記第1の表示手段の表示の視認が困難であるように配置されている、
    ことを特徴とする遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2014230900A (ja) * 2014-08-08 2014-12-11 京楽産業.株式会社 パチンコ遊技機

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