JP2005537264A - 末梢神経障害の処置を目的とする組成物、その製造及び使用 - Google Patents

末梢神経障害の処置を目的とする組成物、その製造及び使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、生物学、薬理学及び医学の技術分野に関するものであり、本発明の組成物は、例えば、ヒト及び動物の健康分野における使用に適している。更に具体的には、本発明は、末梢神経障害の予防又は治療を目的とする組成物の調製におけるcAMPモジュレーターの使用に関する。本発明は更に、前述の組成物を調製するために使用される手段及びキットに関する。

Description

緒言及び技術水準
本発明は、生物学、薬理学及び医学の技術分野に関する。本発明は、特にヒト及び動物の健康分野における使用に適している。更に具体的には、本発明は、末梢神経障害の予防又は治療を目的とする組成物の調製におけるcAMPモジュレーターの使用に関する。本発明は更に、上述の組成物を調製するために使用される手段及びキットに関する。
神経筋疾患は、末梢神経系の細胞及び線維を侵す(神経性障害)、筋肉を侵す(筋原性障害)、又は神経線維と筋線維の間の接合部を侵す(神経筋伝達の疾患)、全ての疾患を包含する。神経筋疾患のうちで、神経障害という用語は、ニューロン破壊に至る神経線維の障害のために用意される。
神経性障害は、関係する神経線維又は細胞の機能の類型により3つのサブグループに分割することができる:
− 純粋な運動ニューロン障害、例えば、脊髄性筋萎縮症。これらは、末梢神経系(PNS)における運動ニューロンの異常に関連する。他の純粋な運動神経性障害は、運動ニューロンが正常であるが、神経の運動線維が特異的に損傷しているところに存在する。
− 純粋な感覚ニューロン障害は、末梢神経系における神経の感覚線維を侵す。
− 感覚運動(sensorimotor or sensitivomotor)神経障害は、運動及び感覚神経に関係する。これらの神経障害は、圧倒的に最もありふれている。
感覚運動神経障害は、遺伝性構成要素がないかもしれないし、あるいは対照的にシャルコー・マリー・ツース(CMT:Charcot-Marie Tooth)病のように遺伝性であるかもしれない。
CMTは、1886年に最初に報告されたが、最もありふれた遺伝性感覚運動神経障害である。幾つかのCMTの型が区別されている:I型及びII型は、通常は常染色体優性障害であるが、伝達もまた常染色体劣性であってもよい。更に稀には、I型疾患は、X連鎖形質として遺伝される。よってCMT病は、広い遺伝的異質性を示すが、1991年にはCMTの最もありふれた型である1A型の患者の大多数(症例の半数以上)が、サイズ不変(1.5Mb)の17p11.2領域の重複を有することが証明され[Lupski, 1991 #1][Raeymaekers, 1991 #2]、そしてこれは、ミエリンタンパク質PMP22をコードする遺伝子を含むことを特徴としている。この重複がない稀なCMT 1A患者において見い出された点突然変異から、この遺伝子が、CMT 1A表現型の主因であることを証明することができた。
初発症状の開始時期は、患者ごとに、そしてCMT病の各型について高度に変化に富んでいる。同様に、疾患の根底にある遺伝子が発現される程度は、幾つかの因子に依存する。よって同一家族内で、疾患の重症度は、家族員間で異なることもある。末梢神経系の幾つかの異なる構成要素が侵されうる。関係する構成要素に基づく、これらの疾患の分類が提案されている。
I型CMTは、ミエリン鞘の異常を特徴とするが、これが、しばしば非常に薄く、時に全く存在しない。ミエリンの消失に至るプロセスは、脱髄と呼ばれる。ミエリン鞘が損傷を受けると、神経インパルスの跳躍伝導が正確に発生できず、神経伝導速度が遅くなる。時には、神経インパルスが全く到達しなくなる。これは、特に長い軸索、即ち、身体の末端(遠位部)に達し、かつ手足を神経支配する軸索に起こる。このような理由で、これらCMT病は、胴体以外のところ、そして特に四肢に選択的に現れる。脱髄が起こると、ミエリン鞘の修復が生じうる(髄鞘再生(remyelination))。このような脱髄と髄鞘再生の交互現象は、オニオンバルブの微視的外観を有する同心性構造の漸進的形成へと至ることがある。このようなオニオンバルブでは、軸索を取り巻くシュワン(Schwann)細胞の数が顕著に増加しており、よって神経線維が肥大する。
II型CMT病では、異常は軸索自体に局在する。軸索の数が減少する(軸索変性)ため、神経線維の数が減少する。時には、損傷軸索の再生が起こることもある。この現象は、軸索出芽と呼ばれる。
I型CMTでは、神経伝導速度は急激に遅くなる。II型CMTでは、神経伝導速度の異常は軽微であるか、又は存在しない。
ヒトにおけるI型及びII型CMTの発症年齢は、10歳未満から50歳代の範囲にわたってよい。II型CMTは、通常I型よりも遅れて存在し、10歳未満では稀である。しかし、臨床症候だけに基づいてこれら2つの型のCMTを識別することは通常不可能である。
発症年齢に関わりなく、最初の異常は、身体の最も遠位部、即ち、足(凹足)と足趾に関係する。疾患が進行すると、前及び外側の脚筋が侵されて萎縮が生じる(特にこれは、「コウノトリ脚」と呼ばれる)が、時には手の筋肉も侵される。後者の症例では、微妙な手指の運動や強度と精度の両方を要する運動が困難になる。幾つかの症例では、大腿筋、肩筋及び背筋が最終的には巻き込まれる。疾患により弱められた筋肉に特別な筋肉作業が要求されることに起因する振戦は、かなりしばしば存在する。全ての症例において、疾患は、数年の期間にわたってゆっくりかつ漸進的に進行するか、あるいは時に全く進行しない。身体のどの部分が侵されるかにかかわらず、病変は常に対称性である。
多くの神経筋疾患、特に遺伝性疾患と同様に、現在のところCMTを治すことは可能ではなく、そしてこれまで治癒的療法は提案されておらず、患者に利用可能な唯一の処置は、疾患の不快な作用を可能な限り軽減するための対症療法的なものである。症状を処置するために使用される医薬として、キニン誘導体が筋痙攣のために使用される。通常の鎮痛剤(アスピリン、パラセタモールなど)が無効であるとき、疼痛は、時にはある種の抗鬱薬又は抗てんかん薬のような医薬により管理することができる。骨関節変形が起こす疼痛及び不快感を矯正するために手術も考慮することができる。
I型及びII型CMTと並んで、他の異常に合併して、CMTに関して記述される同じ症状の幾つかを引き起こす他の遺伝性疾患が存在する。具体例は、神経圧迫性麻痺を伴う遺伝性神経障害、レフサム病(Refsum's disease)、シュトルンペル・ローライン病(Strumpell-Lorrain disease)、色素性網膜炎などを含む。
本発明は、遺伝性であろうとなかろうと、末梢神経障害の予防及び治療のための組成物及び方法を初めて提案する。これは、例えば、ビタミンCのような、少なくとも1つのcAMPのモジュレーターを含む組成物の投与により、驚くべき方法で達成される。
アスコルビン酸、即ちビタミンCは、多くの有益な作用を有し、その使用は、種々の治療処置の一部として広く推奨されている。ビタミンCの既知の生物学的作用の幾つかは、フリーラジカル損傷を克服する助けになる、その抗酸化作用により説明される。これはまた、脳及び神経末端により分泌される神経伝達物質の合成に関与する。後者の具体例は、ストレス反応においてある役割を果たすカテコールアミン類である。ビタミンCはまた、筋肉と骨の発達及び良好な健康状態のために必要である。これは、治癒過程を加速し、免疫系が機能するのを助け(よってその広範な抗感染的使用)、アレルギー反応と戦い、ホルモン合成及び鉄吸収に干渉する。これは、酵素であるチトクロムP450の産生を刺激することにより、解毒においてある役割を果たす。これはまた、発癌性のニトロソアミン化合物の作用に拮抗する。ビタミンCは、例えば、コラーゲン再生を促進するため、細菌性若しくはウイルス性疾患と戦うため、又はアテローム動脈硬化、高血圧、痔疾若しくは糖尿病に関連する問題と戦うために使用される。これはまた、消化を調節するために使用される。
本発明は今や、末梢神経障害の予防又は治療を目的とする医薬組成物の製造における、cAMPモジュレーター(そして特にビタミンC)の新規で特に有利な使用を説明する。
発明の一般的説明
本発明が解決しようとする問題は、患者又は末梢神経障害を発症するリスクのある対象に、該神経障害の予防又は治療を目的とする組成物を提供することである。
よって本発明の第1の具体的な態様は、末梢神経障害を予防又は治療するための組成物の調製のためのcAMPモジュレーターの使用に関する。本発明に関して特に有利なcAMPモジュレーターの一例は、ビタミンC並びにその任意の誘導体である。実際、ビタミンCは、cAMPインヒビターのように挙動する。よって本発明の特に好ましい態様は、末梢神経障害の予防又は治療を目的とする組成物を調製するためのcAMPインヒビターの使用に関する。
本発明の別の態様は、末梢神経障害を治療するための組成物の調製方法であって、組成物が、活性物質として、ヒト又は動物により同化され得るアスコルビン酸又はその誘導体のようなcAMPモジュレーターを、薬学的に許容し得るビヒクルと一緒に含むことを特徴とする方法に関する。
本発明はまた、末梢神経障害の予防的又は治療的処置のための方法であって、そのような病気に罹患しているか、又は同病発症のリスクを示す対象に、有効量のcAMPインヒビター(例えば、ビタミンC又はその誘導体)を投与することを特徴とする方法に関する。
本発明は更に、本発明の方法を実施するためのキットに関する。
発明の詳細な説明
よって本発明は、末梢神経障害の予防又は治療を目的とする組成物を調製するためのcAMPモジュレーター(例えば、ビタミンC又はその誘導体)の使用に関する。
問題の末梢神経障害は、遺伝性又は非遺伝性神経障害である。よって本発明の具体的な目的は、遺伝性末梢神経障害の予防又は治療を目的とする組成物を調製するための、cAMPインヒビターの使用、特にビタミンCの使用に関する。好ましくは、この組成物は、脱髄性末梢神経障害、特にシャルコー・マリー・ツース病を予防又は治療することを目的とする。また、神経圧迫性麻痺、レフサム病、シュトルンペル・ローライン病、色素性網膜炎などを引き起こす型の遺伝性神経障害の予防的又は治療的処置の問題であってもよい。本発明の別の好ましい実施態様では、本発明の組成物は、血液透析のような処置により引き起こされる神経障害、糖尿病性神経障害、更には急性多発根神経障害、慢性多発根神経障害、ギラン・バレー症候群などのような神経障害のような、非遺伝性末梢神経障害の予防又は治療を目的とする。
ビタミンCの作用機序に関する任意の特定の学説に関連させる意図なしに、発明者らによりその研究の範囲で行われた観察によって、異なる仮説を発展させることができた。発明者らは最近、ミエリン鞘タンパク質をコードするPMP22遺伝子の発現が、転写開始部位から1.5kbに位置する遺伝子プロモーター内の2つの部位へのCREB結合を介して、cAMPの直接制御下にあることを証明した。cAMPの非存在下では、シュワン特異的ミニマルプロモーター(300bp)の活性が阻害される。cAMPで処理すると、この阻害が取り除かれ、ミニマルプロモーターの発現が復旧する。本発明者らにより考察された仮説の1つは、これと反対にcAMPの使用量を減少させると、このプロモーターの活性を低下させ、そしてPMP22の過剰発現を低下させることができるというものであった。本発明者らは更に、表現型の重症度が、閾値効果により過剰発現のレベルに依存すると思われることに気づいた。実際、70%過剰発現は、病原性であると思われないが、一方100%過剰発現(CMT IA患者)は病原性である。本発明の範囲において、本発明者らは、内因性cAMPプールに及ぼすビタミンCの作用を試験して、該プールの減少がPMP22発現の低下をもたらしたため、そのレベルが病原性閾値を下回ったことを発見した。この仮説は、cAMPインヒビター(即ち、ビタミンC)で3ヶ月間処理した動物において、及びプラセボを投与した同腹仔の動物において確認した。これらの動物を殺処分した。坐骨神経を取り出し、RNAを抽出して、ヒト転写産物に特異的なプライマーを活用したリアルタイムPCRにより発現のレベルを測定した。結果は、PMP22発現のレベルが、ビタミンC処理後に低下したことを示している。こうして処理マウスの坐骨神経は、プラセボ群のマウスの8分の1のPMP22メッセンジャーRNAを含んでいた(材料と方法を参照のこと)。
更に具体的には、次に本発明は、cAMPの発現及び/又は神経線維を取り巻くミエリン鞘の一部であるPMP22タンパク質の発現を調節することができる組成物を調製するための、cAMPモジュレーターの使用(例えば、ビタミンC又はその誘導体の使用)に関する。本発明の好ましい実施態様では、本発明の組成物は、末梢神経障害の対象、特にI型CMT病を罹患している対象において一般に過剰発現している、cAMPの発現及び/又はPMP22タンパク質の発現を低下させる。
本発明は更に、末梢神経障害の治療を目的とする組成物を調製するための方法であって、組成物が、活性物質としてヒト又は動物により同化され得るcAMPインヒビター(例えば、アスコルビン酸又はその誘導体)を、薬学的に許容し得るビヒクルと一緒に含むことを特徴とする方法に関する。
上述の使用及び方法に関連して、ビタミンCは、天然ビタミンC、合成ビタミンC及びその混合物よりなる群において選択される。天然ビタミンCは、天然物から、そして特にアセロラ、ワイルドローズベリー、グアバ、パセリ、クロフサスグリ、キーウィフルーツ、ウイキョウ、パパイヤ、生のカリフラワー、調理したブロッコリー、オレンジ、クレソン、赤キャベツ、ジャガイモ、マンゴー、レモン及びグレープフルーツジュース、アカフサスグリ、ラズベリー、パッションフルーツ、ブルーベリーなどのような産物、あるいは人工的にビタミンCを強化した産物から抽出することができる。また、ビタミンCエステル類又はビタミンC塩のようなビタミンC誘導体を使用することもできる。特に、ビタミンCエステル類は、アスコルビン酸のオース(糖)エステル類(特に、アスコルビン酸のグリコシル化、マンノシル化、フルクトシル化、フコシル化、ガラクトシル化、N−アセチルグルコサミノ化、N−アセチルムラミン酸誘導体及びこれらの混合物、そして更に具体的にはアスコルビル−2グルコシド又は2−O−アルファ−D−グルコピラノシルアスコルビン酸あるいは6−O−ベータ−D−ガラクトピラノシルL−アスコルビン酸など)であってよい。これらの後の方の化合物及びその製造方法は、特に公報のEP-A-487404、EP-A-425066及びJ05213736に記述されている。ビタミンCエステル類はまた、アスコルビルパルミテート又はL−アスコルベートジパルミテートのようなエステル類であってもよい。本発明の範囲において使用することができる他のビタミンC誘導体は、リン酸化アスコルビン酸の金属塩(特に、リン酸アスコルビルアルカリ金属塩、リン酸アスコルビルアルカリ土類金属塩及びリン酸アスコルビル遷移金属塩など)である。リン酸アスコルビルマグネシウムは有利に使用される。これらはまた、硫酸アスコルビル類であってもよい。
本発明はまた、組成物が、動物消費用、好ましくはヒト消費用に適合させた栄養補助食品であることを特徴とする、本明細書に上述されるような方法に関する。
本発明はまた、末梢神経障害の予防的又は治療的処置の方法であって、そのような病気の症状を示しているか、又は同病発症のリスクのある対象に、有効量のcAMPインヒビター(例えば、ビタミンC又はその誘導体)を投与することを特徴とする方法に関する。この処置の方法の特に興味深い利点は、活性物質としてある分子、ビタミンCを利用できることであり、そしてこれは、低価格であり、入手が容易であり、かつ第III相臨床試験に直接利用可能である。
実際、本発明の方法において使用される組成物は、活性物質としてcAMPモジュレーター、好ましくはcAMPインヒビター(例えば、アスコルビン酸又はその誘導体)を、薬学的に許容し得るビヒクルと一緒に含むことを特徴とする。これらは、末梢神経障害を予防又は治療することを目的としている。このような組成物は、医薬組成物であっても、又は動物消費用、好ましくはヒト消費用に適合させた栄養補助食品であってもよい。本発明の組成物は、一般に250mg〜6グラムのアスコルビン酸又はその誘導体、好ましくは500mg(又は1g)〜6グラム、更に好ましくは3〜5グラムを含むことを特徴とする。
本発明により末梢神経障害の処置において投与される活性成分の量は、治療すべき障害の性質と重症度、及び患者の体重に明らかに依存する。それでもなお、好ましい単位用量は、一般に250mg〜6グラムのビタミンC、有利には1〜6グラム、更に好ましくは3〜5グラムを含むであろう。このような量は、大量のビタミンC又はビタミンC誘導体の摂取を排除するものではない。実際、ビタミンCは、周知の分子であり、その副作用も、稀ではあるが知られている(特に、結石症)。ビタミンCは元々、そのシュウ酸塩への異化的変換に起因し、かつ尿の酸性化に起因する、腎結石(シュウ酸塩型)の形成を促進すると考えられている。しかし、コホート研究(「ビタミンC補給の健康効果:総説(The health effect of vitamin C supplementation: a review)」 Bendichら, J Am Coll Nutr, 1995, 14, 124-136;「シュウ酸カルシウム腎結石に対してアスコルビン酸の寄与はない(No contribution of ascorbic acid to renal calcium oxalate stones)」 Gester H, Ann Nutr Metab, 1997, 41, 269-82;「ビタミンCの耐容上限摂取レベルを確立するためのバイオマーカー(Biomarkers for establishing a tolerable upper intake level of vitamin C)」 Johnston CS. Nutr Rev, 1999, 57, 71-7;CURHAN GC, WILLETT WC, RIMMEBら, 「男性におけるビタミンC及びB6の摂取と腎結石のリスクとの前向き研究(A prospective study of the intake of vitamins C and B6 and the risk of kidney stones in men)」 The Journal of Urology, 1996, vol 155: 1847-1851;CURHAN GC, WILLET WC, SPEIZER FEら, 「女性におけるビタミンB6及びCの摂取と腎結石のリスク(Intake of vitamins B6 and C and the risk of kidney stones in women)」 J Am Soc Nephrol, 1999, 10: 840-845;GERSTER H, 「シュウ酸カルシウム腎結石に対してアスコルビン酸の寄与はない(No contribution of ascorbic acid to renal calcium oxalate stones)」 Ann Nutr Metab, 1997, 41: 269-282)は、1500mg以下のビタミンCの1日用量が、腎結石のリスクを上昇させないことを証明している。幾つかの刊行物は、何も特別な作用のない約20〜40グラムの高経口用量の摂取を報告している。アスコルビン酸の薬物動態プロフィールは、高用量のこの活性物質が、毒性も腎結石のリスクも上昇させない理由を説明している。実際、胃腸吸収は、ナトリウム依存性輸送体により生じ、そして飽和可能である。1グラムのビタミンCでは、75%が吸収される。5グラムでは、20%が吸収される。更に、シュウ酸塩へのアスコルビン酸の代謝変換は、ささいな現象である:1%の尿中アスコルビン酸がシュウ酸塩に代謝される(Campbell G.D., Steinberg M.H., Bower J.D., 「G−6−PDデヒドロゲナーゼ欠乏症におけるアスコルビン酸誘発性溶血(Ascorbic acid-induced hemolysis in G-6-PD deficiency)」 Ann Inter Med, 1975, 82(6), 810;Rees D.C., Kelsey H., Richards J.D.M., 「グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ欠乏症における高用量アスコルビン酸により誘発された急性溶血(Acute haemolysis induced by high dose ascorbic acid in glucose-6-phosphate dehydrogenase deficiency)」 Br J Med 1993, 306, 841-2)。よって、以前に報告されているよりはるかに多量を、リスクなしにヒト又は動物が吸収することができる。
単位用量は、通常1週間に1回投与されるが、もっと短い投与間隔、例えば、2〜3日毎又は1日に1〜5回も可能である。この場合、単位用量は典型的には0.1〜1gのビタミンCを含む。好ましい実施態様では、投与される用量は、1日に250mg(又は約500mg)を6日間の投与と、これに続く7日目に5グラム(例えば、2個の2.5グラム錠)(又は約3〜4g)の投与に相当させることができる。末梢神経障害の治療におけるビタミンCの使用は、好ましくは長時間用である。このような投与は一般に、患者の生涯にわたり繰り返すことができる長期治療サイクルで行われる。治療サイクルは、数ヶ月、好ましくは2ヶ月〜6ヶ月、更に18ヶ月ということもある。最も重篤な症例では、ビタミンCの投与は、数年間、更に患者の全生涯にわたり続けることもできる。
アスコルビン酸又はその誘導体は、食物なしに(食前又は食後)又は食中に服用することができる。ビタミンCに基づく本発明の組成物の投与は、好ましくは経口経路による。それにもかかわらず、適切なビヒクル中で経腸又は非経口経路により服用することもできる。ビタミンCは、このような投与に適した剤形(固体又は液体)とする。実際、ビタミンCは、光感受性分子であり、特に水性媒体中では容易に酸化しやすい。他方では、無水媒体中で、これはかなり溶解度が低い。本発明に使用されるビタミンCは、有利には固体剤形である。アスコルビン酸塩の場合、好ましくは水又は他の任意の飲料により可溶性の剤形で投与される。プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール及びグリセロールのような水融和性アルコール類は、水中のビタミンCの安定性を増大させることができるビヒクルとして使用されており[米国特許第4,983,382号(WilmottとZnaiden)を参照のこと]、本発明の範囲においても使用することができる。
よってビタミンCは、前述の単位用量を、アルコール型ビヒクルあるいは等張性又は滅菌ビヒクル(場合により、薬理学的に適合性の分散剤及び/又は軟化剤を含む)中に含む、水溶液の形態であってよい。またビタミンCは、緩衝液又は誘導剤のようなその作用を増強することができる他の化合物と一緒に投与することができる。該組成物は、経口、経腸あるいは非経口投与(例えば、静脈内、筋肉内又は皮下投与、点滴静注セット又は透析膜の表面への導入、あるいは皮下拡散可能なインプラントシステムによる投与)のために適切なやり方(カプセル剤、注射液、錠剤など)で処方される。
本発明の化合物はまた、直腸内又は経皮経路により投与することができる。この場合、単位用量剤形は、当業者には公知の古典的方法により、この分野で普通に使用される賦形剤を用いて従来法で調製される。
選択された投与の経路にかかわらず、本発明のビタミンCに基づく好ましい組成物は、活性物質の保護及び最適な同化に好都合な剤形を有する。
本発明はまた、本明細書に上述されたような方法の1つを実施するための手段及びキットに関する。
末梢神経障害の治療におけるビタミンCの有利な性質は、薬理学的データと実施例により次の節に説明されるが、これは説明を目的に与えられるものであり、限定を目的とするものではない。
図面の説明
図1:2つの同腹仔群由来の月齢2ヶ月のオスを、プラセボ(4匹)又はビタミンC(6匹)のいずれかで3ヶ月間処理した。回転棒(Rotor-Rod)試験の成績を毎月(3ヶ月目、4ヶ月目及び5ヶ月目に)評価した。標準偏差は、各カラムの頂上部の暗色化した区画により示す。
図2:第1シリーズ(図1に描写)と同じ計画により第2シリーズの前臨床試験を行った。バー横断(bar crossing)試験(動物がバーを横断するのにかかる時間が長いほど、又は滑り落ちる回数が多いほど、運動成績が悪い)を利用して、処理の1ヶ月及び2ヶ月後に動物を試験した。また、バーを離すために動物がかけなければならない牽引強度を測定する、グリップ(grip)試験においても動物を試験した(この値が高いほど、成績が良い)。
図3:動物は、ビタミンCで3ヶ月間処理(369及び380)するか、又はプラセボで処理し、次に殺処分した。坐骨神経を取り出して、組織分析により有髄線維の百分率を求め、これを図中の縦座標に、非トランスジェニック対照の結果(成体では95%を超える末梢神経線維が有髄である)と一緒に与える。
材料と方法
シャルコー・マリー・ツース病(CMT)は、2500人に1人が罹患する、最もありふれた遺伝性末梢神経障害である。
この疾患の病態生理学をよく理解するため、及び治療的解決策を提案するために、1996年に、PMP22遺伝子を含むヒトYACのトランスジェネシス(transgenesis)により、ネズミの疾患モデルを構築した(Huxleyら, Human Molecular Genetics, 1996, Vol. 5, No. 5, 563-569)。このモデルでの研究によって、そのヒト疾患への関連性が証明されている(Huxleyら, Human Molecular Genetics, 1998, Vol. 7, No. 3, 449-458)。ビタミンCの作用は、このモデルで試験した。
第1の「オープン」試験は、試験対象基準なしに、表現型矯正作用が見られるかどうかを迅速に決定するために、単にオスとメスを分離することにより行った。薬理学で従来から利用されている回転棒試験を、筋力の判定基準として選択した。メス16匹及びオス12匹のトランスジェニックC22動物を、未処理対照として試験した(結果は表Iに与える)。
Figure 2005537264
12匹のメスのC22及び5匹のオスをビタミンCで処理した。秒数で表された結果により、オスがより重篤に影響を受けていることを確認した(全てのオスが月齢10ヶ月より前に死亡するため、この系統のオスは実に早死にである)。更に、処理オス及び処理メス両方の回転棒試験の成績は、未処理動物の成績よりも明らかに優れていたことが明らかになった。オスとメスの両方が、対照に比べて同様のわずかに劣る成績であったため、矯正は、少なくともこの研究では部分的であると考えられる。
これらの初期の非常に有望な結果が、ヒトの臨床試験のように実施(即ち、二重盲検法)される第2シリーズの研究に導いた(ビタミンC対プラセボ)。
重症度の程度が性特異的であるため、オスだけ(2つの同腹仔群由来)を使用した。半分のオスをプラセボで処理し、もう半分を1週間に1回1.12mgの用量のビタミンCで処理した。重症度が、ヒトの患者では性別により変化に富むことが知られており、髄鞘形成に影響力を持つ主要な変更遺伝子があるらしい使用した動物モデルにも変動が見られるため、オスだけを試験対象としたという事実は非常に重要である。よって「遺伝的背景」は、表現型の重症度において顕著な役割を果たすと考えられる。したがって同腹仔の個体で研究することは正当であった。
月齢2ヶ月で開始して(病的な運動表現型は月齢約1ヶ月で出現する)、1週間に1.12mgのビタミンC又はプラセボのいずれかで胃管栄養法により動物を処理した。次に動物は、回転棒試験において評価した。本試験は3ヶ月間続けた(動物の月齢:2〜5ヶ月)。結果は図1に図解される。
これらの結果は、回転棒試験の成績が対照よりも処理動物で低下が小さかったとはいえ、1ヶ月目の処理があまり有効でなかったことを示している。他方では、処理の2ヶ月目から始まる劇的な改善が見られた:処理動物は、ほぼ50秒間バー上に留まったが、一方で未処理動物は全然留まることができなかった(重篤な表現型の同腹仔が選択されている)。3ヶ月目には動物の成績は更に改善した。
これらの目覚ましい知見に照らして、ビタミンC処理は続けられ、動物の成績を観察した。動物が加齢したことを考慮に入れても、成績は改善を続けた。更に、殺処分していない動物(下記参照)は月齢24ヶ月でなお生存しており、それによってオスの致死表現型が矯正されたことを示している。
これらの知見を確認して、更に表現型矯正の機序を調査するために、第3の研究を実施した。2つの試験法を用いた:姿勢試験(次第に狭くなるバーを横断)及び筋力の試験である「グリップ試験」。図2は、2ヶ月の処理後の結果を図解している。明らかに、バー横断成績は1ヶ月目には悪化し、次に2ヶ月目には改善していると考えられるが、これは回転棒試験の結果と完全に一致している。グリップ試験については、こちらも処理の2ヶ月目に始まる改善が見られた。この試験は、筋力の良好なインジケーターである。したがってこの結果により、ビタミンCが、恐らくは機能性筋肉の再獲得によって、筋力の回復を促進することを確認した。
この表現型矯正の機序に関するデータを入手するために、処理動物の神経の組織学的特色を研究した。このため、処理動物の何匹かを殺処分して、組織分析を実行した。有髄神経線維の百分率は、処理により増大した(図3)。この百分率は、非トランスジェニック動物では95%、未処理C22マウスでは20〜30%、そして処理動物では70%であった。したがって処理は、PMP22の過剰発現により阻害された髄鞘形成を再活性化した。
矯正の分子機序:
PMP22遺伝子の発現は、転写開始部位から1.5kbに位置する遺伝子プロモーター内の2つの部位へのCREB結合を介して、cAMPの直接制御下にある。cAMPの非存在下では、シュワン特異的ミニマルプロモーター(300bp)の活性が阻害される。cAMPで処理すると、この阻害が取り除かれ、ミニマルプロモーターの発現が復旧する。考察下にある仮説の1つは、これと反対にcAMPの使用量を減少させると、このプロモーターの活性が低下し、よってPMP22の過剰発現が低下するというものであった。更に、表現型の重症度は、閾値効果のある過剰発現のレベルに依存すると考えられた。実際、70%過剰発現は病原性でないが、一方100%過剰発現(CMT1A患者)は病原性であった。本発明に関連して、本発明者らは、内因性cAMPプールに及ぼすビタミンCの作用を試験して、該プールの減少がPMP22発現の低下をもたらしたため、そのレベルが病原性の閾値を下回ったことを発見した。この仮説を検証するために、ビタミンCで3ヶ月間処理した動物及び同腹仔のプラセボ処理動物を殺処分した。坐骨神経を取り出し、RNAを抽出して、ヒト転写産物に特異的なプライマーを活用したリアルタイムPCRにより発現のレベルを測定した。結果は、PMP22発現のレベルが、ビタミンC処理後に低下したことを示す。処理マウスからの坐骨神経は、プラセボマウスの8分の1のPMP22メッセンジャーRNAを含んでいた;18S RNAを対照として使用した。
よってビタミンCは、恐らくPMP22発現のレベルを低下させることにより、CMTマウスの運動病態を少なくとも部分的に矯正する。ビタミンCは、たまたま周知であり、その薬力学及び毒性(低い)は長い間に確立されているため、この分子での第III相臨床試験は、この病気に罹患している多数の患者が呈する、治療の必要性を満たすことに役立つように構想することができよう。
実施例1:
発泡性の割線錠は、ほぼ以下のものを含む:
Figure 2005537264
実施例2:
注射用液剤は、ほぼ以下のものを含む:
Figure 2005537264
2つの同腹仔群由来の月齢2ヶ月のオスを、プラセボ(4匹)又はビタミンC(6匹)のいずれかで3ヶ月間処理した結果である。 第1シリーズ(図1に描写)と同じ計画により第2シリーズの前臨床試験を行った結果である。 ビタミンCで3ヶ月間処理(369及び380)するか、又はプラセボで処理した動物の坐骨神経の組織分析の結果である。

Claims (22)

  1. 末梢神経障害の予防又は治療を目的とする組成物を調製するためのcAMPモジュレーターの使用。
  2. 組成物が、脱髄性末梢神経障害の予防又は治療を目的とすることを特徴とする、請求項1記載の使用。
  3. cAMPモジュレーターが、好ましくは該cAMPのインヒビターであることを特徴とする、請求項1又は2のいずれか1項記載の使用。
  4. cAMPインヒビターが、ビタミンC又はその誘導体であることを特徴とする、請求項1、2又は3のいずれか1項記載の使用。
  5. 組成物が、遺伝性末梢神経障害の予防又は治療を目的とすることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項記載の使用。
  6. 組成物が、シャルコー・マリー・ツース病の予防又は治療を目的とすることを特徴とする、請求項5記載の使用。
  7. シャルコー・マリー・ツース病が、該疾患の1型(CMT1)に相当することを特徴とする、請求項6記載の使用。
  8. 組成物が、非遺伝性末梢神経障害の予防又は治療を目的とすることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項記載の使用。
  9. ビタミンCが、天然ビタミンC、合成ビタミンC及びその混合物よりなる群において選択されることを特徴とする、請求項4〜8のいずれか1項記載の使用。
  10. ビタミンC誘導体が、ビタミンC塩及びエステル類よりなる群において選択されることを特徴とする、請求項4〜9のいずれか1項記載の使用。
  11. 誘導体が、アスコルビルパルミテート、ジパルミテートL−アスコルベート及びこれらの混合物よりなる群において、あるいはアスコルビン酸のグリコシル化、マンノシル化、フルクトシル化、フコシル化、ガラクトシル化、N−アセチルグルコサミノ化、N−アセチルムラミン酸誘導体及びこれらの混合物、好ましくはアスコルビル−2グルコシド、2−O−アルファ−D−グルコピラノシルアスコルビン酸又は6−O−ベータ−D−ガラクトピラノシルL−アスコルビン酸よりなる群において選択されることを特徴とする、請求項10記載の使用。
  12. 誘導体が、リン酸化アスコルビン酸の金属塩、特にリン酸アスコルビルアルカリ金属塩、リン酸アスコルビルアルカリ土類金属塩及びリン酸アスコルビル遷移金属塩、好ましくはリン酸アスコルビルマグネシウム、あるいは硫酸アスコルビル類よりなる群において選択されることを特徴とする、請求項10記載の使用。
  13. 組成物が、cAMP発現を調節することを特徴とする、請求項1〜12いずれか1項記載の使用。
  14. 組成物が、cAMP発現を減少させることを特徴とする、請求項1〜13いずれか1項記載の使用。
  15. 組成物が、PMP22タンパク質の発現を調節することを特徴とする、請求項1〜14いずれか1項記載の使用。
  16. 組成物が、PMP22タンパク質の発現を減少させることを特徴とする、請求項15記載の使用。
  17. 組成物が、活性物質としてヒト又は動物により同化され得るcAMPモジュレーターを、薬学的に許容し得るビヒクルと一緒に含むことを特徴とする、末梢神経障害を処置するための組成物の製造方法。
  18. cAMPモジュレーターが、該cAMPのインヒビターであることを特徴とする、請求項17記載の方法。
  19. cAMPインヒビターが、ヒト又は動物により同化され得るアスコルビン酸又はその誘導体であることを特徴とする、請求項18記載の方法。
  20. ビタミンCが、天然ビタミンC、合成ビタミンC及びその混合物よりなる群において選択されることを特徴とする、請求項19記載の方法。
  21. 組成物が、250ミリグラム〜6グラムのビタミンC又はビタミンC誘導体を含むことを特徴とする、請求項20記載の方法。
  22. 請求項17〜21のいずれか1項記載の方法を具現化することを目的とするキット。
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