JPH0449235A - 痴呆治療剤 - Google Patents

痴呆治療剤

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JPH0449235A
JPH0449235A JP16073290A JP16073290A JPH0449235A JP H0449235 A JPH0449235 A JP H0449235A JP 16073290 A JP16073290 A JP 16073290A JP 16073290 A JP16073290 A JP 16073290A JP H0449235 A JPH0449235 A JP H0449235A
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JP
Japan
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dementia
coenzyme
vitamin
iron
treating agent
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JP16073290A
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English (en)
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Masaki Imagawa
正樹 今川
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は痴呆治療剤、より詳しくはコエンザイムQ10
を有効成分又は有効成分の一つとする痴呆治療剤に関す
るものである。
〔従来の技術〕
本発明において用いられるコエンザイム01Gは、ヒト
の多(の組織に広く分布し、細胞及び組織の呼吸過程に
補酵素として重要な役割を果たしていることはよく知ら
れており、殊にミトコンドリアの電子伝達系に関与する
といわれているCMORTENR,A、 : Natu
re、 182.1764 (1958)、 Ca1e
 P、H,:Arch、 Biochem、 Biop
hys、 9.3.211 (1961)]。
コエンザイムQ10の欠乏は、心筋不全症、心筋虚血及
び脳虚血等の症状、動脈硬化症、高血圧症及び筋肉栄養
障害等の場合に見られることが知られている(Folk
ner K、: Int、 J、 Vit、 Res、
、 40゜380 (i970)]。
一方、臨床面においては、コエンザイムQ10の投与は
各種の病態、例えば心筋不全、高血圧症、感染後の症状
、栄養障害によるミオパシー、慢性歯周組織炎及び精神
不安定症に改善効果を有することが報告されている(Y
amazawa、 Y、 : Biomedical 
and C11nical Aspects of C
oenzyme Q、  Elsevier、  化オ
ランダEd、 Vol、  Il、 333 (198
0)]。
その他、脳性酸素欠乏症に対してもコエンザイムQIo
の投与がリン脂質と併用することにより改善効果をもた
らすことが報告されている〔特開昭61−33118号
〕。このような、酸素欠乏状態やエネルギー不足状態に
対して、コエンザイムQ10が臨床的に改善効果を有す
ることは、細胞や組織において呼吸過程を調整するとい
うコエンザイムQ toの薬理作用に基づ(ものである
と予測されている。
ところで近年、老齢化社会が進むに伴って、痴呆患者が
著しく増加し、大きな社会問題となっている。痴呆とは
、いったん正常に発達した脳が後天的な脳の器質的障害
により、進行性の知能障害及び行動障害を主としたさま
ざまの精神と情動を呈する症候群である。
なかでも、老年期以降の痴呆で臨床的に重要なものとし
ては、アルツハイマー型痴呆と脳の血管変化に起因した
脳実質障害による脳血管性痴呆が知られている。アルツ
ハイマー型痴呆は脳血管に顕著な障害が認められないに
もかかわらず、脳全体に萎縮が起こり、神経の脱落・変
性(例えば、アミロイドや老人斑の出現)等の変化と共
に痴呆化が進行するものである。
かかる痴呆の症状、病因に関する研究あるいは神経病理
学的研究は、近年盛んになるとともに、痴呆に対する種
々の薬物療法が試験されてきている。痴呆の治療に用い
られてきた薬剤は主として脳循環改善剤や脳代謝賦活剤
等である。しかしながら、これらの薬剤は、知能低下に
対して期待した程の効果を示さず、痴呆の進行を阻止す
ることができないのが実情である。
また、アルツハイマー型痴呆では、各種の神経伝達物質
が低下しているため、各種の神経伝達物質関連化合物に
よる治療もなされているが、知的機能の改善は極めて不
充分なものである。
本発明者は、痴呆に対する薬物療法に関心をいだき、鋭
意研究を行なってきた結果、コエンザイムQ 10をビ
タミンB6と併用することにより、痴呆症に対する著し
い治療効果が得られることを既に見出した(特願平1−
32318)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしなから、この治療法においては、両割を常用量よ
り大量に使用する必要があるため、実際の治療において
副作用の面での不安が残されていた。
そのため、コエンザイムQ10とビタミンB6を用いた
治療において治療効果が高く、かつ量的にみて副作用の
おそれの少ない安全な痴呆治療剤の開発が望まれていた
本発明の目的はまさにこの点にあり、副作用の恐れの少
ない優れた治療効果を有する痴呆治療剤を提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は前記課題を解決するために鋭意研究を行って
きたところ、鉄欠乏性貧血の治療剤として用いられてい
る鉄剤を前述のコエンザイムQ10及びビタミンB、と
併用することにより、意外にも、痴呆、特にアルツハイ
マー型痴呆及びアルツハイマー病に対して優れた治療効
果か得られ、痴呆治療剤として極めて作用であることを
見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の要旨は、 (1)  ビタミンB6、鉄剤及びコエンザイムQ 1
0を有効成分とする痴呆治療剤、 (2)  ビタミンB6投与患者を対象とする、鉄剤及
びコエンザイムQ 10を有効成分とする痴呆治療剤、 (3)鉄剤投与患者を対象とする、ビタミンB6及びコ
エンザイムQ、oを有効成分とする痴呆治療剤、及び (4)  ビタミンB6及び鉄剤の投与患者を対象とす
る、コエンザイムQ toを有効成分とする痴呆治療剤
、 に関するものである。
本発明の痴呆治療剤は、コエンザイムQ 10の単独又
は、ビタミンB6及び/又は鉄剤との合剤のいずれてあ
ってもよく、実質的にこれら3剤が投与される必要かあ
る。本発明において、用いられる鉄剤の添加効果は、改
善効果がより短期間で現れるということのみでなく、コ
エンザイムQ 10及びビタミンB6の使用量を軽減さ
せるという効果も有する。
即ち、コエンザイムQ to及びビタミンB6のみの投
与では、改善効果の出現に通常1〜2ケ月は必要である
のに対し、本発明において鉄剤を加えることにより、通
常1週間程度で著しい改善効果を認めることができ、極
めて短期間に効果が発現するものである。
また、コエンザイムQ10及びビタミンB、の使用量も
これら2剤のみ投与の場合と比較してそれぞれ約173
〜1/2、約273程度で改善効果が認められる。
本発明の痴呆治療剤を用いた臨床試験で治療対象とした
痴呆は、アルツハイマー型痴呆又はアルツハイマー病で
あるが、本発明における治療効果は特に言語性記憶と動
作性記憶の改善という点に関して著しく、このことから
アルツハイマー型痴呆に限らず、脳血管性痴呆を含む痴
呆一般に有効である。
本発明における優れた臨床効果は、長谷用式簡易知能検
査及びDSM−I−Rにおける痴呆の診断基準に基づい
て判定した。後述の臨床試験例の表1〜4に示す通り、
治療後1週間という非常に早い時期から顕著な改善効果
が認められた。
本発明で使用されるコエンザイムQ10は、既に医薬品
として一般に使用されている公知化合物であり(特公昭
39−14220.39−17513.39−1751
4号公報)、ユビデカレノン製剤として知られている(
保健薬辞典平成2年4月版、薬業時轄社発行、第68頁
)。
ビタミンB6も既に医薬品として一般に使用されており
、リン酸ピリドキサール製剤として知られている(保健
薬辞典平成2年4月版、薬業時報社発行、第175頁)
鉄剤も同様に既に医薬品として一般に使甲されており、
例えば、鉄欠乏性貧血に用いられるクエン酸第−鉄ナト
リウム製剤(フェロミア)が挙げられる(保健薬辞典平
成2年4月版、薬業時報社発行、第187頁)。
また、本発明の痴呆治療剤は、前記の如くコエンザイム
Q 10、ビタミンB6及び鉄剤との3剤の合剤である
か、コエンザイムQ10及びビタミンB6、あるいはコ
エンザイムQ 10及び鉄剤との2剤の合剤であるか、
更にコエンザイムQ10単独の製剤であってもよい。但
し、2剤の合剤の場合は残された他の成分、即ち、鉄剤
又はビタミンB6を別途服用している場合に痴呆治療剤
として効果が発現し、またコエンザイムQ 10単独製
剤の場合は、同様にビタミンB6及び鉄剤の別途の服用
が必要である。
このように、本発明の痴呆治療剤はコエンザイムQ 1
GとビタミンB6及び鉄剤との合剤又は併用剤であるか
、いずれの場合であっても、個々の必要性に適応した投
与量で経口的に投与することができる。即ち、その治療
投与量を普通の投与形態、例えば錠剤、カプセル剤、顆
粒剤、シロップ剤、懸濁液等の型で経口的に投与するこ
とかてきる。
また、前記の適当な投与剤型は許容される通常の担体、
賦形剤、結合剤、安定剤などに活性化合物を配合するこ
とにより製造することもできる。
投与量、投与回数は治療を要する痴呆の病状の程度によ
って異なるが、一般にコエンザイムQ10を1日(二6
0〜180■、好ましくは60〜120■を投与する。
また、併用あるいは合剤として使用されるビタミンB6
は120〜210■、好ましくは18 C1−210m
gが、鉄剤は50〜250■、好ましくは100〜25
On+gか適当な1日の投与量である。
なお、本発明で使用されるコエンザイムQ10、ビタミ
ンB6、鉄剤は前述の如くいずれも既に医薬品として販
売されているものであり、毒性面における心配もなく、
安心して用いることができるものである。
〔実施例〕
以下、実施例、臨床試験例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例等により何ら限定され
るものではない。
実施例1 下記の成分を有するカプセルを調製し、痴呆治療剤とす
る。
コエンザイムQ+o    20■ ビタミンB6     60■ 鉄剤         50■ 実施例2 下記の成分を有するカプセルを調製し、痴呆治療剤とす
る。
コエンザイムQ10   40■ ビタミンB6     60■ 鉄剤         50■ 臨床試験例 アルツハイマー型痴呆18例及びアルツハイマー病9例
を対象として、表1に記載の1日投与量のコエンザイム
Q10、ビタミンB6及び鉄剤を投与した。投与前及び
投与開始後1週、2週、4週、6週、8週の時点で後述
の痴呆に対する効果判定を行なった。
痴呆に対する薬物の効果判定にあたっては、痴呆の内容
の評価が重要であり、可能なかぎり痴呆を客観的に定量
化する必要がある。診断にあたっては除外診断を行い、
アルツハイマー型痴呆あるいはアルツハイマー病と判定
し、また種々の検査法の中から最も一般的と考えられる
長谷川式簡易知能検査を選択し、長谷用和夫等:精神医
学、 16965−969 (1974)に記載されて
いる方法に準拠して本発明の痴呆治療剤の治療効果を判
定した。長谷川式簡易知能検査による痴呆スケールは、
痴呆の場合、通常0〜21.5であり、治療効果があれ
ば、これらの評価点数が上昇するが、正常人では、通常
31.0以上の値を示すものである。
日常生活については、The American Ps
ychiatric ASSOCiatiOnが作成し
た痴呆の診断基準であるDSM−II[−Rを用いて判
定した( rDSM−II[−R精神障害の分類と診断
の手引(第2版)」訳:高橋三部ら、72〜73頁、医
学書院発行1988年)。
DSM−I−Rの基準には、正常を0とし、痴呆のグレ
ードはI〜■に分類されており、その内容は次の如くで
ある。
0: (正 常)職業あるいは社会活動に障害はなく、
自立生活能力もある。
■= (軽 度)職業あるいは社会活動が明らかに障害
されてはいるが、自立生活能 力か残されており身辺の清潔を保 ち、比較的正常な判断ができる。
■: (中等度)自立した生活は困難で、ある程度の監
督が必要。
■: (重 度)日常生活活動が障害され、絶えず監督
が必要。例えば、身辺の清潔 が保てず、言葉は滅裂かあるいは 全くしゃべらない。
本発明におけるアルツハイマー型痴呆又はアルツハイマ
ー病に対する臨床試験結果を表1〜4にまとめた。
〔以下余白〕
表1〜4に示される通り、本発明の治療効果は顕著であ
り、大部分の症例において長谷用式評価点数の大幅な上
昇が認められ、しかも、その改善速度は極めて速く、多
くの場合投与1週間後には顕著な改善が認められた。ま
たDSM−I−Rに関しても、有意差を以て改善が認め
られた。なお、治療を通じて特記すべき副作用は認めら
れなかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)ビタミンB_6、鉄剤及びコエンザイムQ_1_
    0を有効成分とする痴呆治療剤。(2)ビタミンB_6
    投与患者を対象とする、鉄剤及びコエンザイムQ_1_
    0を有効成分とする痴呆治療剤。 (3)鉄剤投与患者を対象とする、ビタミンB_6及び
    コエンザイムQ_1_0を有効成分とする痴呆治療剤。 (4)ビタミンB_6及び鉄剤の投与患者を対象とする
    、コエンザイムQ_1_0を有効成分とする痴呆治療剤
    。 (5)痴呆がアルツハイマー型痴呆又はアルツハイマー
    病である請求項(1)、(2)、(3)又は(4)に記
    載の痴呆治療剤。
JP16073290A 1990-06-19 1990-06-19 痴呆治療剤 Pending JPH0449235A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6951658B1 (en) 2003-07-08 2005-10-04 Pearson Research & Development Limited Emu-based compositions for mental well-being and method of use

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6951658B1 (en) 2003-07-08 2005-10-04 Pearson Research & Development Limited Emu-based compositions for mental well-being and method of use

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