JP2005535699A5 - - Google Patents

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(発明の分野)
本発明は、概して超急性拒絶を処置または予防するための組成物および方法に関し、より詳しくは、炭水化物エピトープGalα1,3Galを含む融合ポリペプチドを含有する組成物に関する。
(発明の背景)
同種移植用のドナー臓器が慢性的に欠乏していることは、動物からヒトへの臓器または組織、すなわち異種移植が実施できれば解決することが可能である。ブタは、ヒトの異種移植とって最も適したドナー種であると考えられている。しかし、それを常套手段として用いる前に解決すべきいくつかの問題がある。最初の免疫性障害は、炭水化物エピトープGalα1,3Gal(α−Gal)(ブタ等の他の哺乳類に存在)に特異的なヒト、類人猿、および旧大陸サルの異種反応性(xenoreactive)天然抗体(XNAb)によって、引き起こされる。ブタ血管内皮細胞上のα−Galエピトープに対するXNAbsの結合によって、数分から数時間のうちに移植片機能損失に至る一連のイベントが開始される((Galili, U., 1993; Oriol, R. et al., 1993)。
(発明の要旨)
本発明は、ひとつには、ムチン型タンパク質主鎖上の異なるコア糖鎖によって炭水化物エピトープGalα1,3Gal(αGal)が特異的に高密度で発現しうるという発見にもとづいている。このような高密度のαGalエピトープは、遊離糖類または固相に結合したαGal決定基と比較して、抗αGalの結合または除去(すなわち、吸着)の増大をもたらす。本明細書ではポリペプチドをαGal融合ポリペプチドと称する。
また、本発明は、本明細書に記載するαGal融合ポリペプチド・コード化核酸を含むベクターと同様に、αGal融合ポリペプチドをコードする核酸と、本明細書に記載するベクターまたは核酸を含む細胞とを包含する。あるいは、ベクターは、α1,3ガラクトシル基転移酵素および/または2β1,6−N−アセチルグルコサミニル転移酵素をコードする核酸をさらに含む。本発明はまた、αGal融合ポリペプチドを発現させるために遺伝子操作された宿主細胞(例えばCHO細胞)も包含する。
(発明の詳細な説明)
本発明は、ひとつには、炭水化物エピトープ Galα1,3Gal (αGal)が高密度で、かつムチン型タンパク質主鎖上の異なるコア糖鎖によって、特異的に発現しうるということの発見にもとづいている。より具体的には、本発明は、ムチン型タンパク質主鎖のαGalエピトープの発現が該ポリペプチドを発現する細胞株に依存するという驚くべき発見にもとづいている。さらに、ムチンのグリカン・レパートリーを外来α1,3ガラクトシル基転移酵素およびコア2分岐酵素の共発現によって修飾することができる。この修飾によって、αGalエピトープの密度がよりいっそう高くなり、遊離類、固相に結合したαGal決定基、またはα1,3ガラクトシル基転移酵素単独によりトランスフェクションした細胞と比較して、抗αGal抗体の結合または除去(すなわち、吸着)の増加が生ずる。
COS細胞でのPSGL−1/mIgG2b融合タンパク質およびブタα1,3ガラクトシル基転移酵素(α1,3GalT)の一時的トランスフェクションは、α−Galエピトープにより大幅に置換された二量体融合タンパク質を生ずる。この融合タンパク質は、大体、1つの二量体あたり複数の末端α−Galエピトープを有するとともに、アガロース・ビーズに固定されたブタ・チログロブリンよりも20倍高く(炭水化物モル基準で)、Galα1,3Gal共役アガロースおよびマクロ孔ガラス・ビーズよりもそれぞれ5,000および30,000高い異種反応性天然抗体(XNAb)吸着効率を有する。
炭水化物エピトープに対する抗体の結合は、提示された糖類の立体構造(コンホメーション)に依存している。組織血液型抗原が溶液中で異なる立体構造をとることが示されており((Imberty, A. et al., 1995)、また抗血液型抗体が、立体構造に依存する炭水化物決定基(所謂マイクロ・エピトープ)の異なる領域を認識することも示されている(Imberty, A. et al., 1996)。同様に、研究によって、レセプターが、リガンドに結合するときに、よりエネルギー的に好ましくない立体構造を誘導することができるということも示されている(Imberty, A. et al., 1993)。2種類の異種抗原(αGal−LacNAcおよびαGal−Lewis x)に対する研究によって明らかにされたことは、たとえ後者のエピトープのフコース残基がラクトサミン構造に対して立体構造的規制を誘導した場合であっても、末端Galα1,3Gal二糖類がかなりフレキシブルであった(Corzana, F. et al., 2002)。したがって、ともに所謂天然抗体によって認識された組織血液型抗原および異種抗原は、いくつかの異なる立体構造を採用することができ、これらの抗体が認識するエピトープの立体構造を予測することが困難かもしれない。さらに、オリゴ糖の内側コア構造は、タンパク質−炭水化物複合体の結合に直接関係するものではないが、その結合親和性に影響することが示された(Maaheimo, H. et al., 1995)。α1,3GalTおよびC2 GnTIを共発現するCHO細胞上で発現したO−グリカンの構造的分析によって、α−Galエピトープが3つの異なるオリゴ糖で発現されることが明らかになった(図7および表II)。したがって、コア2およびラクトサミン構造の効果とは別に、オリゴ糖のコア2分岐のうちの1つの分岐上に位置したN−アセチルおよびN−グリコリル・ノイラミン酸がそれらの異種抗原によってとられた立体構造に影響を及ぼす可能性があった。また、シアル酸は結合エピトープの一部である可能性がある。したがって、一部の異種反応性抗体レパートリーは、それらの分岐エピトープを、Galili抗原を認識するものとは異なる結合特異性で認識する((Galili, U. et al., 1985)。さらにまた、N−グリコリルノイラミン酸は、ブタで発現される (Bouhours, D. et al., 1996; Malykh, Y. N. et al., 2003; Malykh, Y. N. et al., 2001)。しかし、N−グリコリルノイラミン酸の発現は、ヒトではみとめられず(Varki, A., 2001)、ヒト異種反応性抗体によって認識されることが明らかになっている(Zhu, A. et al., 2002)。したがって、N−グリコリルノイラミン酸含有グリカンは、異種反応性抗体のさらに別のグループと結合する可能性がある。
αGal融合ペプチドは、炭水化物モル基準で、野生型αGal決定基遊離類と比較して、抗血液型抗体の除去または結合に対して、よりいっそう効率的である。αGal融合タンパク質が結合する抗αGal抗体の数は、等量の野生型αGal決定基遊離類と比べると、2倍、4倍、6倍、10倍、20倍、50倍、80倍、100倍、またはそれ以上多い。
ムチン・ドメインは、アミノ酸のスレオニン、セリン、およびプロリンが豊富であり、そこでN−アセチルガラクトサミンを介してオリゴ糖がヒドロキシアミノ酸(O−グリカン)に結合する。ムチン・ドメインは、O−結合グリコシル化部位を含む、あるいは代わりに、該O−結合グリコシル化部位からなる。ムチン・ドメインのO−グリコシル化部位の数は、1個、2個、3個、5個、10個、20個、50個、100個、またはそれ以上である。あるいは、ムチン・ドメインは、N−結合グリコシル化部位を含む、あるいは代わりに、該N−結合グリコシル化部位からなる。ムチン・ポリペプチドは、その質量の50%、60%、80%、90%、95%、または100%がグリカンに起因する。ムチン・ポリペプチドは、MUC遺伝子(すなわち、MUC1、MUC2、MUC3、MUC4、MUC5a、MUC5b、MUC5c、MUC6、MUC11、またはMUC12)によってコードされた任意のポリペプチドである。あるいは、ムチン・ポリペプチドは、Pセレクチン糖タンパク質リガンド1(PSGL−1)、CD34、CD43、CD45、CD96、G1yCAM−1、MAdCAM、赤血球グリコホリン、グリコカリシン、グリコホリン、シアロフォリン、ロイコ・シアリン、低密度リポ蛋白(LDL)−R、ZP3、およびエピグリカニンである。好ましくは、ムチンは、PSGL−1である。PSGL−1は、各々が402個のアミノ酸を含む、1型トランスメンブレン・トポロジーの2つのジスルフィド結合120kDaサブユニットを持ち、該サブユニットの各々が402のアミノ酸を含むホモ二量体糖タンパク質である。細胞外ドメインには、10アミノ酸コンセンサス配列A Q(M) T T P(Q) P(LT) A A(PG) T(M) Eが15回繰り返して存在し、該配列はO−結合オリゴ糖を付加するための潜在的部位を3または4カ所有する。PSGL−1は、各モノマーあたり、O−結合グリコシル化のための部位数が53を上回り、またN−結合グリコシル化のための部位を3つ有すると予測される
ムチン・ポリペプチドは、ムチン・タンパク質の全てまたは一部を含む。あるいは、ムチン・タンパク質は、該ポリペプチドの細胞外部分を含む。例えば、ムチン・ポリペプチドは、PSGL−1の細胞外部分またはその一部を含む(例えば、GenBank寄託番号A57468に開示されるアミノ酸19−319)。ムチン・ポリペプチドは、PSGL−1のシグナル配列部分(例えば、アミノ酸1−18)、膜貫通(トランスメンブラン)ドメイン(例えば、アミノ酸320−34)、および細胞質ドメイン(例えば、アミノ酸344−412)を含む。
あるいは、ムチン・ポリペプチド構成成分は、天然ムチン配列(野生型)に、炭水化物含有量の増加(非突然変異配列と比較して)をもたらす突然変異を持つ変異ムチン・ポリペプチドとして、提供される。例えば、変異ムチン・ポリペプチドは、野生型ムチンと比較して、付加的なO−結合グリコシル化部位を含んでいた。あるいは、変異ムチン・ポリペプチドは、野生型ムチン・ポリペプチドと比較して、セリン、スレオニン、またはプロリンの数が増加するアミノ酸配列突然変異を含む。このような炭水化物含有量の増加は、当業者に公知の方法によって、ムチンのタンパク質と炭水化物との比率を決定することで、評価することができる。
いくつかの実施形態では、ムチン・ポリペプチド構成成分は、天然ムチン配列(野生型)に、タンパク質分解に対してより高い耐性ムチン配列(非突然変異配列と比較して)をもたらす突然変異を有する変異ムチン・ポリペプチドとして、提供される。
第2のポリペプチドは、好ましくは可溶性である。第2のポリペプチドは、αGal融合ポリペプチドと第2のムチン・ポリペプチドとの結合を促進する配列を含む。好ましくは、第2のポリペプチドは、少なくとも免疫グロブリン・ポリペプチドの一領域を含む。「少なくとも一領域(at least a region)」とは、免疫グロブリン分子の任意の部分、例えばL鎖、H鎖、FC領域、Fab領域、Fv領域、またはそれらの任意のフラグメントを含むことを意味する。免疫グロブリン融合ポリペプチドは公知であり、例えば米国特許第5,516,964号、第5,225,538号、第5,428,130号、第5,514,582号、第5,714,147号、および第5,455,165号に記載されている。
第2のポリペプチドは、完全長免疫グロブリン・ポリペプチドを含む。あるいは、第2のポリペプチドは、完全長よりも短い免疫グロブリン・ポリペプチド(例えば、H鎖、L鎖、Fab、Fab、Fv、またはFc)を含む。好ましくは、第2のポリペプチドは、免疫グロブリン・ポリペプチドのH鎖を含む。より好ましくは、第2のポリペプチドは免疫グロブリン・ポリペプチドのFc領域を含む。
本発明の別の態様は、ムチン・ポリペプチド、またはその誘導体、フラグメント、類似体、もしくは相同体(ホモログ)をコードする核酸を含むベクター、好ましくは発現ベクターに関する。種々の態様では、ベクターは免疫グロブリン・ポリペプチドをコードする核酸に操作可能に結合したムチン・ポリペプチド、またはその誘導体、フラグメント、類似体、もしくは相同体(ホモログ)をコードする核酸を含む。さらに、ベクターは、α1,3ガラクトシル基転移酵素、コア1,6,−N−アセチルグルコサミニル転移酵素またはそれらの任意の組み合わせを含む。転移酵素は、αGal融合タンパク質のムチン部分のペプチド主鎖上に対するαGal決定基の付加を促す。典型的なベクターは、配列番号1、11、または21を含む。本明細書で用いられるように、用語「ベクター(vector)」は核酸分子であり、該核酸分子が結合する別の核酸を搬送することが可能なものをいう。ベクターの1つの種類として、「プラスミド(plasmid)」があり、該プラスミドとは追加のDNAセグメントが連結しうる環状二重鎖DNAループのことである。ベクターの別の種類として、ウイルス・ベクターがあり、追加のDNAセグメントがウイルス・ゲノムに連結することができる。ある種のベクターは、該ベクターが導
入される宿主細胞で自律複製ができる(例えば、細菌複製開始点を持つ細菌ベクターおよびエピソームほ乳類ベクター)。他のベクター(例えば、非エピソームほ乳類ベクター)は、宿主細胞に導入されると直ちに該宿主細胞のゲノムに組み込まれ、それによってその宿主ゲノムとともに複製される。さらに、ある種のベクターは、それが操作可能に連結している遺伝子の発現を導くことができる。そのようなベクターを本明細書では「発現ベクター(expression vectors)」と称する。一般に、発現ベクターは、しばしばプラスミドの形で、組換えDNA技術で有用である。本明細書では、ベクターの最も一般的な使用形態がプラスミドであることから、「プラスミド」および「ベクター」を互いに置き換えて使用することができる。しかし、本発明は、等価な機能を呈するそのような発現ベクターの他の形態、例えばウイルス・ベクター(例:複製欠損レトロウイルス、アデノウイルス、およびアデノ関連ウイルス)を含むことを意図している。
本発明の別の態様は、本発明の組換え発現ベクターが導入されている宿主細胞に関する。用語「宿主細胞(host cell)」および「組換え宿主細胞(recombinant host cell)」は、本明細書では相互に置き換え可能なかたちで用いられる。そのような用語が特定の被験体細胞のみならず、そのような細胞の子孫または潜在的子孫にも言及することが理解される。突然変異または外界いずれかの影響によって後続世代で一定の修飾が生ずることから、実際のところ、そのような子孫は親細胞とは同一ではないと思われるが、それでも本明細書で用いられるようにその用語の範囲内である。
ポリペプチドの化学合成は、修アミノ酸または非天然アミノ酸(D−アミノ酸および他の小有機分子が挙げられる)の取り込みを促進する。対応のD−アミノ酸アイソフォームによるペプチド内の1つ以上のL−アミノ酸の置換は、酵素的加水分解に対するペプチドの耐性を高めるために、また生物学的に活性なペプチドの1種類以上の特性(すなわち、レセプター結合、機能的潜在能力、または作用の持続時間)を高めるために、用いることができる。例えば、Doherty, et al., 1993. J Med. Chem. 36: 2585−2594、Kirby, et al., 1993. J. Med. Chem. 36:3802−3808、Morita, et al., 1994. FEBS Lett. 353: 84−88、 Wang, et al., 1993. Int. J. Pept. Protein Res. 42: 392−399、Fauchere and Thiunieau, 1992. Adv. Drug Res. 23: 127−159を参照せよ。
ペプチド配列への共有結合的架橋の導入は、立体構造的およびトポグラフィックにポリペプチド主鎖を抑制することができる。この戦略は、能力、選択性、および安定性が高まった融合ポリペプチドのペプチド類似体の開発に用いることができる。環状ペプチドの立体構造的エントロピーは、その直鎖状の対応物よりも低いので、特異的立体構造の採用は、非環式の類似体に対するエントロピーよりも環状類似体に対するエントロピーにおいてより少ない減少を伴っておこるので、それによって、結合のための自由エネルギーがより好ましいものとなる。大環化(macrocyclization)は、しばしば、ペプチドN末端とC末端との間、側鎖とN末端またはC末端との間[例えば、K3Fe(CN)6、pH8.5](Samson et al., Endocrinology, 137: 5182−5185 (1996))、または2つのアミノ酸側鎖間での、アミド結合によって達成される。例えば、DeGrado, Adv Protein Chem, 39: 51−124 (1988)を参照せよ。ジスルフィド架橋もまた、線形配列に導入されて、該配列の柔軟性を減少させる。例えば、Rose, et al., Adv Protein Chem, 37: 1−109 (1985)、Mosberg et al., Biochein Biophys Res Commun, 106: 505−512 (1982)を参照せよ。さらに、ペニシラミン(Pen、3−メルカプト−(D)バリン)によるシステイン残基の置換が、いくつかのオピオイド・レセプター相互作用の選択性を高めるのに用いられている。Liplcowski and Carr, Peptides: Synthesis, Structures, and Applications, Gutte, ed., Academic Press pp. 287−320(1995)。
(αGal融合ポリペプチドまたはそれをコードする核酸を含む医薬組成物)
ABO融合タンパク質、または該融合タンパク質をコードする核酸分子(本明細書では「治療薬(therapeutics)」または「活性化合物(active compounds)」ともいう)ならびにその誘導体、フラグメント、類似体、およびホモログを、投与のために適当な医薬組成物に取り込むことができる。そのような組成物は、概して核酸分子、タンパク質、または抗体および薬学的に許容される担体を含む。 本明細書で用いられるように、「薬学的に許容される担体(pharmaceutically acceptable carrier)」は、薬学的投与に適合性の、任意の、および全ての溶媒、分散媒、コーティング、抗細菌剤、抗真菌剤、等張性および吸着性遅延薬剤、その他を含むことを意図しており、薬学的投与(pharmaceutical addministration)と互換性を持つ。適当な担体は、当該分野での標準的参考書であるRemington’s Pharmaceutical Sciencesの最近の版に記載されており、本明細書ではこの文献を援用する。そのような担体または希釈剤の好ましい例として、限定されるものではないが、水、食塩水、フィンガー溶液(finger’s solutions)、デキストロース溶液、および5%ヒト血清アルブミンが挙げられる。不揮発性油のようなリポソームおよび非水溶ビヒクルも使用可能である。薬学的活性物質に対するそのような媒体および薬剤の使用は、当分野では周知である。任意の従来の媒体または薬剤が活性化合物と適合しない範囲を除いて、組成物でのそれらの使用を意図している。追加の活性成分もまた、組成物に取り込むことができる。
いくつかの実施形態では、経口のまたは非経口組成物は、投与の容易さと投薬量の均一性とのために投薬量単位形状で処方される。本明細書で用いられるように投薬量単位の形態は、処置される被験体のための単位投薬量として適している物理的に分離した単位をいう。すなわち、各々の単位は、必須の薬学的担体に関連して所望の治療効果を得るために計算された所定量の活性化合物を含む。本発明の投薬量単位形態の仕様は、活性化合物のユニークな特徴、達成すべき特定の治療効果、および個人の治療のためのそのような活性化合物を合成する当該技術分野固有の限界に指図され、かつ直接的に依存している。
必要に応じて、徐放製剤を調製することができる。徐放製剤の適当な例として、抗体含有固体疎水性ポリマーの半透性マトリックスが挙げられ、該マトリックスは、膜等の造形品の形状、またはマイクロカプセルの形状である。徐放性マトリックスの例として、ポリエステル類、ヒドロゲル(例えば、ポリ(2−ヒドロキシエチルーメタクリレート)、またはポリ(ビニルアルコール))、ポリラクチド(米国特許第3,773,919号)、L−グルタミン酸とγエチル−L−グルタミン酸塩との共重合体、非分解性エチレンビニルアセテート、分解性乳酸−グリコール酸共重合体(例えば、LUPRON DEPOT(商標)(乳酸−グリコール酸共重合体およびロイプロイドアセテートから構成される注射可能なミクロスフェア )、およびポリ−D−(−)−3−ヒドロキシ酪酸が挙げられる。エチレン−ビニルアセテートおよび乳酸グリコール酸のようなポリマーが100日以上にわたって分子の放出を可能にする一方で、特定のヒドロゲルはより短時間のあいだにタンパク質を放出する。
(略語)
以下の略語が本明細書で用いられる。すなわち、ADCC、抗体依存性細胞障害; BSA、ウシ血清アルブミン; DXR、遅発性異物性拒否;ELISA、酵素結合免疫吸着検定法; FT、フコシル転移酵素;Gal、D−ガラクトース; GT、ガラクトシル基転移酵素;Glc、D‐グルコース; G1cNAc、D−Nアセチルグルコサミン; G1yCAM−1、グリコシル化依存性細胞接着分子−1;HAR, 超急性拒絶;Ig、免疫グロブリン; MAdCAM、粘膜アドレシン細胞接着分子; PAEC、ブタの大動脈血管内皮細胞; PBMC、末梢血単核細胞; PSGL−1、Pセレクチン糖タンパク質リガンド−1;RBC、赤血球; SDS−PAGE、ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法; Hex、ヘキソース; HexNAc、N−アセチル・ヘキソサミン; NeuAc、N−アセチル・ノイラミン酸; NeuGc、N−グリコリルノイラミン酸;およびHexNolはN−アセチル・ヘキソサミンの開いた(環でない)形状である。
(実施例1:置換組換えPセレクチン糖タンパク質リガンド/免疫グロブリン融合タンパク質の一時的発現)
(一般的方法)
(細胞培養)
COS−7 m6細胞(35)およびSV40ラージT抗原不死化ブタ大動脈内皮細胞株PEC−A(36)を10%ウシ胎児血清(FBS)および25μg/ml硫酸ゲンタマイシンを含むダルベッコの改質イーグル培地(DMEM)で継代した。ヒトの赤血白血病細胞株K562とバーキットリンパ腫細胞株RajiをATCCから入手し、10%FBS、100IU/mlペニシリン、および100μg/mlストレプトマイシンを含むHEPES緩衝RPMI 1640で培養した。
(発現ベクターの構築)
ブタα1,3GT(37−39)を、コーディング配列の5′末端、コザック(Kozak)翻訳開始コンセンサス配列、およびHind3制限部位に相補的な6つのコドンを持つフォワード・プライマーと、コーディング配列の3′末端、翻訳停止およびNot1制限部位に相補的な6つのコドンを持つリバース・プライマーとを用いて、ブタ脾臓cDNAからPCR増幅した。増幅1,3GTcDNAを、Hind3およびNot1(35)を用いて、CDM8のポリリンカーにクローニングした。P−セクレチンへの結合を媒介する高度にグリコシル化したムチン型のタンパク質であるPセレクチン糖タンパク質リガンド−1 (PSGL−1)(40)をコードする配列を、HL−60cDNAライブラリーからPCRによって得て、Hind3およびNot1を用いてCDM8にクローニングし、さらにDNAの塩基配列決定(シーケンシング)をおこなって確認した。ムチン免疫グロブリン発現プラスミドは、フレーム単位のPSGL−1の細胞外部分のPCR増幅cDNAをBamH1部位を介して、CDM7(Seed, B. et al)の発現カセットとして担持されたマウスIgG2のFe部分(ヒンジ、CH2およびCH3)に融合させることによって、構築した。
自然発生的放出を、エフェクター細胞無しのAIMV培地200μlでインキュベートした5,000個の標的細胞を有するウエルで読み取り、最大放出を、AIMV培地100μlで5,000個の標的細胞を100μlの5%TritonX−100とともにインキュベートしたウェルで読み取った。各E:T比を三重反復分析した。37℃で4時間インキュベートした後、上清をSkatron上清回収システム(Skatro Instruments,
Norway)を用いて収集し、ガンマ・カウンター(LKB Wallac)で分析した。パーセント致死を、最大放出と自然発生的放出との差で割った自然発生的放出で差し引いた測定放出として、計算した。
固定化Galα1,3Gal−置換PSGL1/mIgG2bの吸着能力。PSGL1/mIgG2bプラスミド単独で、またはブタα1,3GTcDNAとともにトランスフェクションしたCOS細胞由来の上清20mlを抗マウスIgGアガロース・ビーズのゲル・スラリー500μlと混合した。しっかりと洗浄した後、ビーズを等量ずつ分け、100μlのゲル・スラリー(50μl充填ビーズ)を0.25、0.5、1.0、2.0、および4.0mlのプールされた補体減少ヒトAB血清と混合し、4℃で4時間にわたり転倒回転させた。PSGL1/mIgG2bおよびGalα1,3Gal置換PSGL1/mIgG2b上での吸着の後、4時間51Cr放出アッセイを用いてウサギ補体の存在下、血清をブタ内皮細胞細胞毒性についてアッセイした(図3)。図3に示すように、各希釈ステップで約300ngのPSGL1/mIgG2b(上記参照)を担持するビーズ100μlが4および2mlのAB血清の細胞毒性を減ずることができ、また1ml以下のヒトAB血清に存在する細胞毒性を完全に吸着することができる。注意すべきことは、非Galα1,3Gal置換PSGL1/mIgG2bの同一量が0.25ml吸着ヒトAB血清の細胞毒性をわずかだけ減少させることである(図3)。
(補体依存ブタ内皮細胞細胞毒性および結合に対するGalα1,3Gal置換PSGL1/mIgG2bの効果)
PSGLI/mlgG2bが個々のヒト免疫グロブリンクラスを吸収することができた効率を調べるために、抗ヒトIgG、IgM、およびIgAアガロース・ビード上で、免疫アフィニティークロマトグラフィーによってヒトAB血清から、ヒトIgG、IgM、7およびIgAを精製した。単離後、IgAを抗IgGおよびIgMカラムに通過させ、IgGおよびIgMの痕跡を取り除く。この手順を、同様に他のIgクラスについても実行した。Ig分画純度は、SDS−PAGEでチェックした(図4)。正常血清で見いだされる濃度で、ヒトIgGおよびIgM(IgAではない)をウサギ補体の存在下、PEC−Aに対して細胞毒性を示した(図5)。IgGおよびIgM分画に存在する細胞毒性は、Galα1,3Gal−置換PSGL1/mIgG2b上での吸着によって、完全に除去された。IgA分画によって示される細胞毒性の欠如がPEC−Aに対するヒトIgA抗体の結合の欠如によるものかどうかを調べるために、細胞ELISAを、結合IgG、IgM、およびIgA抗体を検出するために細胞毒性アッセイで使用された同一Ig分画で実施した。アルカリホスファターゼ共役クラス特異的F(ab)′フラグメントを2次抗体として用いた。IgGおよびIgM細胞毒性がGalα1,3Gal−置換PSGL1/mIgG2bの吸着によって完全に取り除かれても、IgGに関しては70%(30から70%の範囲)を上回って、IgMに関しては55%(10から55%の範囲)を上回っては、結合は決して減少しなかった(図5)。ヒト免疫グロブリンAは明らかにPEC−Aと結合し、結合はGalα1,3Gal−置換PSGLI/mIgG2b上での吸着後に、わずかに減少しただけだった(29%以下)。したがって、IgA分画の細胞毒性の欠如は、IgAフラクションがPEC−Aに結合できないことによって説明することはできず、補体を活性化させることによると思われる。
Figure 2005535699
(実施例2: 置換された組換えPセレクチン糖タンパク質リガンド/免疫グロブリン融合タンパク質の安定な発現)
(一般法)
(細胞培養)
CHO−K1、COS7m6、293T、およびブタ大動脈内皮細胞株PEC−A(Khodadoust, M. M. et al., 1995)を10%胎児ウシ血清(FBS)および25μg/ml硫酸ゲンタマイシンを含むダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)中で培養した。選択培地は、下記に示すように、ピューロマイシン(cat. no. P7255; Sigma, St. Louis, MO. 63178)、ハイグロマイシン(cat. no. 400051; Calbiochem, La Jolla, CA 92039)、およびG418(cat. no. G7034; Sigma, St. Louis, MO 63178)を含有していた
(発現プラスミドの構築)
記載(Liu, J. et al., 1997)されるように、ブタα1,3Ga1T(Gustafsson, K. et al., 1994)およびPSGL−1/mIgG2b発現プラスミドを構築した。フォワードおよびリバース・プライマーとして、それぞれcgcgggctcgagatgaagatattcaaatgtおよびcgcggggcggccgctcatgatgtggtagtgagatを用いて、HL60 cDNAライブラリからC2 GnTI cDNAをPCRによって増幅した。安定なトランスフェクタントを生成するために用いられるベクターは、両方向性であり、ポリリンカーの上流のEF1αプロモーター、スプライス・ドナーおよびアクセプター部位、ならびにSV40の両方向性ポリ(A)付加シグナルを有していた。この転写ユニットとは反対の配向で、かつ逆方向からのポリ(A)シグナルを用いているのが、HSV TKプロモーターに続いてピューロマイシン・アセチル転移酵素(EF1α/PAC)、ハイグロマイシンb(EF1α/Hyg)、およびネオマイシン(EF1α/Neo)耐性遺伝子(N. Chiu, J. Holgersson and B. Seed)のコーディング配列からなる第2の転写ユニットであった。HindIIIおよびNotIを用いて、ブタα1,3GalTおよびPSGL−l/mIgG2bのcDNAをEF1α/HygおよびEF1α/PACベクターにそれぞれ交換した。XhoIおよびNotIを用いて、C2GnTI遺伝子をEF1α/Neoに交換した。
(ブタ大動脈内皮細胞細胞毒性アッセイ)
記載(Liu, J. et al., 2003)されるように、ブタ大動脈内皮細胞(PAEC)細胞毒性アッセイを行った。細胞毒性を最大40%(y=0.4)に減少させるために各細胞クローンから必要とされるPSGL−1/mIgG2bの量を各融合タンパク質に対する測定値の直線回帰後に得た曲線を記述する式から推論し、その後対応するx値(マイクログラム吸着体)を算出した。
(組み換えPSGL−1/mIgG2bの精製)
20分間1,420xgで遠心することによって、堆積物から上清を取り除いた。取り除いた上清を、ヤギ抗マウスIgG(分子全体)−アガロース(cat.no. A 6531; Sigma)10mlを含有するカラムに流速0.5ml/分で通た。PBS120mlでの洗浄後に、3M NaSCN120mlで、結合融合タンパク質を溶出した。検出用の抗マウスIgGを用いたSDS−PAGEおよびウエスタン・ブロット法による分析に続いて、融合タンパク質を含有する管の内容物をプールした。PSGL−1/mIgG2bを含む画分を蒸留水に対して透析し、凍結乾燥し、蒸留HOの1ないし2ml中で再懸濁した。融合タンパク質の濃度をELISAによって測定した。より低い分子量の夾雑物を除去するために、FPLC(Pharmacia Biotech, Sweden)を用いて流速0.5ml/分でPBSで溶出させるHiPrep 16/60 Sephacryl S−200 HRカラム(cat.no. 17−1166−01; Amersham Biosciences, Uppsala, Sweden)上でのゲル濾過によって、融合タンパク質をさらに精製した。5ml画分を回収し、280nmでのUV分光測光によって、タンパク質を含有する管を同定した。SDS−PAGEおよびウエスタン・ブロット法によって、プールした画分を再び分析し、蒸留水中でプール、透析、および再懸濁した。
図1は、ベクター単独(CDM8)、PSGL1/mIgG2b、またはPSGL1/mIgG2bおよびブタα1,3GT発現プラスミドによって、トランスフェクションしたCOS細胞の上清から単離されたタンパク質のSDS−PAGEの写真である。これらを、続いてペルオキシダーゼ共役バンデイレイア・シンプリシフォリア(Bandeireia simplicifolia)イソレクチンBレクチンでプローブ化して、化学発光による視覚化で免疫精製タンパク質上のGalα1,3Galエピトープを検出した。 図2Aは、50μl抗マウスIgGアガロース・ビーズ上での吸着前後にトランスフェクションしたCOS細胞上清の容量を増加させる際に、PSFGL1/mIgG2bの抗マウスIgGのFcをELISAにより定量化した結果を示す棒グラフである。試料を三重分析した。図2Bは、トランスフェクションしたCOS細胞上清の容量を増加させる際に、PSGL1/mIgG2b融合タンパク質濃度を示すゲルの写真である。 図3は、51Cr遊離測定で推定される約300ngのGalα1,3Gal置換または非置換PSGL1/mIgG2bを担持する抗マウスIgGアガロース・ビーズ50μl上への吸着後の異なる容量のヒトAB血清による抗体依存型補体媒介PEC−A細胞毒性を示す折れ線グラフである。 図4は、免疫親和性精製ヒトヒトIgG、IgM、およびIgAのSDS−PAGEゲルの写真である。各試料の4μgを還元および非還元条件下で流し、銀染色でタンパク質を視覚化した。 図5は、Galα1,3Gal置換PSGL1/mIgG2b上での吸着を51Cr遊離測定で調べた前後における免疫親和性精製ヒトIgG、IgM、およびIgAの抗体依存型補体媒介PEC−A細胞毒性を示す折れ線グラフである(右手側Y軸;%致死)。 図6は、熱不活性化ヒトAB血清の添加による致死に対する直接的相乗効果を4時間51Cr遊離測定で調べたK562、RajiおよびPEC−A細胞に対するヒトPBMCの直接的細胞毒性効果(血清無し条件)を示す折れ線グラフである(グラフA)。PEC−A細胞の抗体依存型細胞性細胞毒性に対する熱不活化ヒトAB血清の効果を、Galα1,3置換および非置換PSGL1/mIgIgG 2b上への吸着前後での4時間51Cr遊離測定で測定した(グラフB)。 図7は、PSGL−1/mIgG2bcDNAを単独(−)で、またはブタα1,3ガラクトシル基転移酵素cDNA(+)とともに用いて、安定的にトランスフェクションしたCHO−K1、COS、および293T細胞の上清から精製したPSGL−l/mIgG2b融合タンパク免疫親和性を示すウエスタンブロットの写真である。 図8は、CHO−K1、COS、および293T細胞によって発現されたPSGL−1/mIgG2b上の相対的α−Galエピトープを示す棒グラフである。ブタα1,3ガラクトシル基転移酵素(GalT)の共発現なし(白色棒)または共発現あり(黒色棒)、さらにCHO−K1に関してはコア2β1,6N−アセチルグロコサミニル転移酵素(C2 GnTI)(灰色棒)で、CHO−K1、COS、または293Tで生産されたP−セレクチン糖タンパク質リガンド−1−マウス免疫グロブリンFc融合タンパク質(PSL−1/mIgG2b)上の相対的α−Galエピトープ密度。 図9は、異なる宿主細胞で生産されたPSGL−1/mIgG2b上に吸着したヒト血液型AB血清のブタ大動脈血管内皮細胞細胞毒性を示す折れ線グラフである。 図10は、安定的に形質移入されたCHO−K1細胞の上清から精製されたPSGL−1/mIgG2b融合タンパク質のウエスタンブロット分析の写真である。 図11は、アフィニティー・クロマトグラフィおよびゲル濾過によって精製されたPSGL−1mIgG2bのSDS−PAGEおよびウエスタンブロット分析の写真である。 図12は、CHOクローン5L4−1に作られたPSGL−1/mIgG2bから遊離したO−グリカンのエレクトロスプレー・イオントラップ・マススペクトル分析を示す。 図13は、CHOクローンC2−1−9に作られたPSGL−1/mIgG2bから遊離したO−グリカンのエレクトロスプレー・イオントラップ・マススペクトル分析を示す。 図14は、CHOクローンC2−1−9で作られたPSL−1/mIgG2bから放出されたO−グリカンのマザー・スペクトルに見られる顕著なピークのMS/MS分析を示す一連の説明図である。
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