JP2013064016A - ウイルスの接着を阻害するための組成物および方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、ウイルス感染を処置または予防するための組成物および方法を提供し、より詳しくはウイルスの接着を媒介する糖質エピトープを含む融合ポリペプチドを含有する組成物を提供する。一つの局面において、本発明は、第二のポリペプチドに作動可能に連結された一つまたはそれより多い糖質エピトープ(例えば、Fucα2Galβ3GalNAcα、Fucα2Galβ3GlcNAcβ、Fucα2Galβ4GlcNAcβ等)を持つ第一のポリペプチドを含有する融合ポリペプチドを提供する。
【選択図】なし
Description
本発明は、全般的にウイルス感染を処置または予防するための組成物および方法、そして、より詳しくはウイルスの接着を媒介する糖質エピトープを含む融合ポリペプチドを含有する組成物に関するものである。
ウイルス粒子による特異的な細胞表面付着が、ウイルスの侵入、複製、および感染には必須である。ウイルスは、正常な細胞機能に関与する細胞表面分子をレセプターとして使用する。そのようなレセプターは典型的には糖タンパクであり、そしてウイルスの付着は、そのような糖タンパクのポリペプチド部分またはグリカン部分の両方にされ得る。ウイルスレセプターは、付着に重要なだけではなく、ウイルスの侵入および複製のために必要な続いて起こる第二のレセプターとの相互作用の引き金を引くことが示されている。
本発明は、ウイルスの付着を媒介する糖質エピトープは、高密度で、かつ、ムチン型タンパク質のバックボーン上の種々の中核的なサッカリド鎖によって、特異的に発現され得るという発見に一部において基づいている。前記ポリペプチドは、本明細書中では、AV融合ポリペプチドとして言及される。糖質決定基でキャップされた豊富なN結合グリカンまたはO結合グリカンを持ち、公知のウイルス結合活性のある、これらの高度にグリコシル化された組み換えタンパク質は、おとりとして作用し得、そしてそれ自体で特異的かつ立体的にウイルス感染(例えば、眼、気道、または胃腸管における)を予防し得る。その融合タンパク質は、低い毒性と、薬物に対するウイルスの耐性を誘導する低い危険性とをもつ。
(項目1)
第二のポリペプチドに作動可能に連結された第一のポリペプチドを含む融合ポリペプチドであって、該第一のポリペプチドは:
a) Siaα3Galβ4GlcNAcβグリカン、
b) Siaα3Galβ3GlcNAcβグリカン、
c) Siaα6Galβ4GlcNAcβグリカン、
d) Siaα6Galβ3GlcNAcβグリカン、
e) Fucα2Galβ3GalNAcαグリカン
f) Fucα2Galβ3GlcNAcβグリカンおよび
g) Fucα2Galβ4GlcNAcβグリカン、
からなる群より選択される少なくとも一つのグリカンをもち、
そして該第二のポリペプチドは、免疫グロブリンポリペプチドの少なくとも一領域を含む、融合ポリペプチド。
(項目2)
項目1に記載の融合ポリペプチドであって、前記第一のポリペプチドが、ムチンポリペプチドである、融合ポリペプチド。
(項目3)
項目1に記載の融合ポリペプチドであって、前記グリカンが、末端にある、融合ポリペプチド。
(項目4)
項目1に記載の融合ポリペプチドであって、前記グリカンが、多価性である、融合ポリペプチド。
(項目5)
項目2に記載の融合ポリペプチドであって、前記ムチンが、PSGL−1、MUC1、MUC2、MUC3、MUC4、MUC5a、MUC5b、MUC5c、MUC6、MUC11、MUC12、CD34、CD43、CD45、CD96、GlyCAM−1、MAdCAM、またはそれらの断片からなる群より選択される、融合ポリペプチド。
(項目6)
項目2に記載の融合ポリペプチドであって、前記ムチンポリペプチドが、P−セレクチン糖タンパクリガンド−1の少なくとも一領域を含む、融合ポリペプチド。
(項目7)
項目2に記載の融合ポリペプチドであって、前記ムチンポリペプチドが、P−セレクチン糖タンパクリガンド−1の細胞外部分を含む、融合ポリペプチド。
(項目8)
項目1に記載の融合ポリペプチドであって、前記第一のポリペプチドが、α糖タンパクポリペプチドである、融合ポリペプチド。
(項目9)
項目1に記載の融合ポリペプチドであって、前記第一のポリペプチドが、α−1−酸性糖タンパクの少なくとも一領域を含む、融合ポリペプチド。
(項目10)
項目1に記載の融合ポリペプチドであって、前記第二のポリペプチドが、免疫グロブリンポリペプチドの重鎖の一領域を含む、融合ポリペプチド。
(項目11)
項目1に記載の融合ポリペプチドであって、前記第二のポリペプチドが、免疫グロブリン重鎖のFc領域を含む、融合ポリペプチド。
(項目12)
細胞へのウイルスの接着を減少させる方法であって、該ウイルスを項目1に記載の融合ポリペプチドと接触させる工程を包含する、方法。
(項目13)
ウイルス感染の予防またはウイルス感染の症状の軽減を必要とする被験体におけるウイルス感染を予防またはウイルス感染の症状を軽減する方法であって、項目1に記載の融合ポリペプチドを該被験体に投与する工程を包含する、方法。
(項目14)
項目12または項目13に記載の方法であって、前記ウイルスが、眼親和性ウイルス、ヒトインフルエンザウイルス、トリインフルエンザウイルス、ヒトインフルエンザウイルスおよびトリインフルエンザウイルスの組み換えウイルス、またはノロウイルスである、方法。
(項目15)
項目14に記載の方法であって、前記眼親和性ウイルスが、アデノウイルス37、エンテロウイルス70またはトリインフルエンザウイルスである、方法。
(項目16)
項目1に記載の融合ポリペプチドを産生するように、遺伝子操作された、細胞。
本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明、および特許請求の範囲より明白である。
本発明は、ウイルスの付着を媒介する糖質エピトープが、糖タンパク(例えば、ムチン型およびα糖タンパクのタンパク質バックボーン)上で高密度で特異的に発現され得るという発見に部分的に基づいている。この糖質エピトープのより高い密度が、一価のオリゴサッカリドおよび野生型(例えば、組み換え法により発現されたものでない天然の糖タンパク)と比較して、増大した結合価(valancy)および親和性を生じさせる。
多様な局面において本発明は、第二のポリペプチドに作動可能に連結された糖タンパクの少なくとも一部分(例えば、ムチンポリペプチドまたはα−グロブリンポリペプチド)を含有する第一のポリペプチドを含む融合タンパク質を提供する。本明細書で用いられる場合、「融合タンパク質」または「キメラタンパク質」は、非ムチンポリペプチドに作動可能に連結された糖タンパクポリペプチドの少なくとも一部分を含む。
細胞へのウイルスの付着は、ウイルスを本発明のAV融合ペプチドと接触させることにより阻害される(例えば、減少させられる)。そのウイルスは、例えば、A型トリインフルエンザウイルスである。
インフルエンザウイルス:A型インフルエンザウイルスは高度に、しかし完全にではないが、種特異的かつレセプター特異的である。α2,3結合シアル酸をレセプターとして用いるA型トリインフルエンザウイルスは、ヒトには容易に感染せず、そしてα2,6結合シアル酸を用いるA型ヒトインフルエンザウイルスは、水鳥には容易に感染しない。ヒトの気道は、α2,6結合シアル酸に富んでおり、そして非線毛気管細胞がヒトインフルエンザウイルスの主要な標的であるという証拠が最近示された。気管の非線毛細胞とは対照的に、気管の線毛細胞はα2,3結合シアル酸を含有し、いくらかのトリインフルエンザの変異型の複製を維持することが可能である。インフルエンザウイルスはまた臓器特異性を示し得る。例えば、2003年のオランダ/H7N7トリインフルエンザの発生の間、ヒトにおける感染の主要な症状は呼吸器よりはむしろ眼に関するものであった。そのウイルスは、最初の症例から、家族内の接触者の50%より多くへと、伝染されたことが示唆された。したがって、眼および気管の両方が、A型トリインフルエンザウイルスのヒトでの定着の入り口として適い得る。
本発明のAV融合タンパク質またはこれらの融合タンパク質をコードする核酸分子(本明細書で「治療用物質」または「活性な化合物」としてまた言及される)、ならびにそれらの誘導体、断片、アナログおよびホモログは、投与のために適切な薬学的組成物中に組み込まれ得る。そのような組成物は、典型的には、その核酸分子、タンパク質、または抗体、および薬学的に受容可能なキャリアを含有する。本明細書で用いる場合、「薬学的に受容可能なキャリア」は、薬学的な投与と適合性のある、任意の、そして全ての溶媒、分散媒体、被覆剤、抗細菌剤および抗真菌剤、等張剤および吸収遅延剤などを含むことが意図される。適切なキャリアは、当該分野における標準的な参考テキストであり、本明細書に参考として援用される、Remington’s Pharmaceutical Sciencesの最新版に記載される。そのような担体または希釈剤の好ましい例としては、水、生理食塩水、フィンガー溶液(finger’s solution)、デキストロース溶液、および5%ヒト血清アルブミンが挙げられるが、それらに限定されない。リポソームおよび不揮発性油のような非水性ビヒクルもまた、使用され得る。そのような媒体および薬剤の、薬学的に活性な物質のための使用は、当該分野で周知である。任意の従来の媒体または薬剤が、活性化合物と不適合である場合を除いて、組成物中でのそれらの使用が意図される。追加の活性化合物がまた、その組成物中に組み込まれ得る。
PSGL−1/mIgG2bもしくはAGP/mIgG2b発現プラスミドを、内在性コア2β6GlcNAcトランスフェラーゼ(T)活性をもつ、COSもしくは293細胞中に単独で安定にトランスフェクトするか、またはコア2β6GlcNAc−T1とともにCHO−K1細胞中に安定にトランスフェクトする。これらの細胞株は全て、2型鎖(Galβ1,4GlcNAc)を生じる内在性β1,4ガラクトシルトランスフェラーゼ活性、および望ましいエピトープ(Siaα3Galβ4GlcNAcβ)の生合成の間に最終的なシアリル化段階を実行する内在性α2,3−シアリルトランスフェラーゼ活性を有す。安定なクローンを、異なる選択薬物(例えば、プロマイシンおよびゼオシン)に対する耐性に基づいて選択する。
先に記載されたように作製された細胞株は、シアリル化をα2,6結合シアル酸の方向へ向けるために、α2,6−シアリルトランスフェラーゼcDNA(ST6GalTIまたはST6GalTII)で安定にトランスフェクトされる。α2,3−シアリル化を減少させるため、α2,3−シアリルトランスフェラーゼmRNAを切断するsiRNAの使用により、α2,3−シアリルトランスフェラーゼの発現をダウンレギュレートすることが必要になり得る。
CHO−K1細胞を、融合タンパク質上のFucα2Galβ3GalNAcβ−Ser/Thr決定基を得るためにPSGL−1/mIgG2bもしくはAGP/mIgG2b発現プラスミドおよびFUT2遺伝子で安定にトランスフェクトし、そしてFucα2Galβ3GlcNAcβ−R決定基を得るためにコア3β3GlcNAc−T6、β3Gal−TVおよびFUT2で安定にトランスフェクトする。α2,3/6−シアリル化を減少させるため、α2,3/6−シアリルトランスフェラーゼmRNAを切断するsiRNAの使用により、α2,3/6−シアリルトランスフェラーゼの発現をダウンレギュレートすることが必要になり得る。
適切なウイルスおよび標的細胞を用いて、感受性宿主細胞におけるウイルスの付着および複製を防止することに関して、先に記載された融合タンパク質の阻害能力を評価する。
トリインフルエンザウイルス、アデノウイルス37およびエンテロウイルス70のような眼親和性ウイルスにより引き起こされる結膜炎を処置または予防するため、Siaα3Galβ4GlcNAcβをもつ組み換え体PSGL−1/mIgG2bまたはAGP/mIgG2bを眼において局所的に投与することを、本発明者らは前もって考慮する。Siaα6Galβ4GlcNAcβで置換された組み換え融合タンパク質が、気道のヒトA型インフルエンザウイルス感染を処置または予防するために、粉末またはエアロゾルとして吸引される。ノロウイルス感染は、PSGL−1の組み換えIgG融合タンパク質、もしくは類似のムチン型タンパク質の組み換えIgG融合タンパク質、または3型もしくは1型に基づくH型血液型エピトープ(Fucα2Galβ1−R)をもつAGPの組み換えIgG融合タンパク質の経口摂取または吸引により、処置または予防される。
本発明は、その詳細な説明とともに記載されるが、前記の説明は例証することを意図するものであって、添付の特許請求の範囲により規定される本発明の範囲を制限することを意図しない。他の局面、利点、および改変は、上記の特許請求の範囲内にある。
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