JP2005531666A - オレフィン重合用触媒組成物 - Google Patents

オレフィン重合用触媒組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、非−または弱−配位アニオン(ここで、非−または弱−配位アニオンはv+価(vは1から5の整数を表す)の原子価を持つ、少なくとも1個の金属イオンまたはメタロイドイオンMを含む)、およびこの金属イオンまたはメタロイドイオンに配位している少なくとも1個の2座配位子の塩、ならびに当該非−または弱−配位アニオンによって活性化されることができる触媒を含み、当該2座配位子が式(I):(R −X−A 、(ここで、Xは橋掛け残基を表し、AおよびAは、それぞれ独立に、N、O、P、S、およびCを含む群から選ばれ、RおよびRは、それぞれ独立に、任意的に置換基を持つ直鎖または分枝(ヘテロ)アルキル基、任意的に置換基を持つ(ヘテロ)アリール基、およびSi含有基を含む群から選ばれ、そして、qおよびrは、それぞれ独立に、0≦q、r≦2の整数を表している。)の2座の1価アニオン配位子であることを特徴とする触媒組成物に関する。

Description

本発明は、非−または弱−配位アニオン(ここで、非−または弱−配位アニオンは、少なくとも1個のv+価(vは1から5の整数を表す。)の原子価を持つ金属イオンまたはメタロイドイオンMを含む。)、およびこの金属イオンまたはメタロイドイオンに配位している少なくとも1個の2座配位子の塩、ならびに当該非−または弱−配位アニオンによって活性化されることができる触媒を含む触媒組成物に関する。
本発明は、また当該触媒組成物存在下のオレフィンの重合方法、非−または弱−配位アニオンを含む化合物の調製方法、および非−または弱−配位アニオンを含む化合物にも関する。
非−または弱−配位アニオンは、たとえばオレフィン重合における遷移金属触媒の活性度を活性化し、または高めるために触媒組成物に付与される。
シングルサイト触媒、特にメタロセン触媒においては、メチルアルミノキサン(MAO)、これは塩化アルキルアルミニウムの後の「第2世代」助触媒として知られている、が一般にこの目的のために採用される。MAOは、しかしながら、多くの不利な点を有する。何よりもまず、MAOの合成はトリメチルアルミニウム前駆体の使用を必要とし、これは自然発火性が高く、そして高費用価格を有する。その上、触媒に対して化学量論的に大過剰の、すなわち、数百倍から1万倍の範囲のMAOが、妥当な触媒活性を得るために必要とされる。
1990年代に、別々の非−または弱−配位アニオンが、シングルサイト触媒を含む触媒組成物への適用のために開発された。このような別々の非−または弱−配位アニオンは、「第3世代」助触媒として知られている。MAOとは対照的に、当該アニオンは、1:1の触媒:助触媒比を利用するので非常に効率的であることが判明した。当該「第3世代」の非−または弱−配位アニオンのよく知られた例は、B(C 、B(C(CF 、B(C、およびB(C(CFであり、ここでRは通常、アルキル基を表す。当該アニオンは塩として入手することができるが、中性の化合物、たとえばB(Cとアルキル化遷移金属化合物から、後者の化合物からアルキル基をB(Cへ移動することによって、重合混合物の中でその場で形成することもできる。
当該アニオンの不利な点は、その合成に限定された安定性を持つ前駆体を必要とすることである。たとえば、前駆体CLiのようなβ−ハロ−有機金属化合物は、LiFおよび高反応性のベンザインの生成下に激しく分解する可能性がある。そのような分解を避けるために、当該アニオンの合成には特別な注意が要求される。
LiFの引き抜きおよび毒性のあるベンザインの生成は、前駆体としてのβ−ハロ−有機金属化合物の使用を避けることによって防ぐことができる。これは、たとえばY.Sunら、“Al−,Nb−,and Ta−based Perfluoroaryloxide Anions as Co−catalysts for Metallocene−Mediated Ziegler−Natta Olefin Polymerization”、Organomet.誌、19巻(2000年)、1625−1627ページ(「Sunら」)で実証されている。この論文には、ペンタフルオロフェノキシド基C、たとえばAl(OC 、Nb(OC およびTa(OC に基づいた、立体障害のあるメタロイドおよび遷移金属対アニオンが開示されている。当該化合物はCOHをLiAHと反応させることによって調製することができ、それ自体で非−または弱−配位アニオンの製造を達成する比較的簡単な方法を提供する。上述のパーフルオロアリールオキシドアニオンは、立体障害のあるジルコノセンジメチル錯体と組み合わされて高活性なエチレン重合触媒を生成することが見出された。
Y.Sunら、"Al−,Nb−,and Ta−based Perfluoroaryloxide Anions as Co−catalysts for Metallocene−Mediated Ziegler−Natta Olefin Polymerization"、Organomet.誌、19巻(2000年)、1625−1627ページ
Sunらによって開示された対アニオンの不利な点は、立体障害のあるジルコノセンジメチル錯体と組み合わされて使用される当該アニオンは高いエチレン重合活性を提供するけれども、この活性がプロピレン重合活性でも同等とならないことである。
本発明の目的は、したがって非−または弱−配位アニオンを含む、プロピレンに基づく単独および共重合にも適する触媒組成物を提供することである。
この目的は、本発明に従い、非−または弱−配位アニオン(ここで、非−または弱−配位アニオンは、v+価(vは1から5の整数を表す)の原子価を持つ少なくとも1個の金属イオンまたはメタロイドイオンMを含む)、およびこの金属イオンまたはメタロイドイオンに配位している、式(I)の少なくとも1個の2座1価アニオン配位子:
Figure 2005531666
(ここで、
Xは橋掛け残基を表し、
およびAは、それぞれ独立に、N、O、P、S、およびCを含む群から選ばれ、
およびRは、それぞれ独立に、任意的に置換された、直鎖または分枝(ヘテロ)アルキル基、任意的に置換された(ヘテロ)アリール基、およびSi含有基を含む群から選ばれ、そして、
qおよびrは、それぞれ独立に、0≦q、r≦2の整数を表す)
の塩を含む触媒組成物を使用することによって達成される。
驚くべきことに、当該非−または弱−配位アニオンの塩を含む触媒組成物は、プロピレンの単独および共重合に触媒作用を及ぼす能力があり、したがってオレフィン重合プロセスのより広い分野に適用することができることが見出された。
触媒組成物中で、非−または弱−配位アニオンは、カチオンとの組み合わせで一般に塩として存在する。この塩はその場で生成させることもできる。この塩はたとえば重合プロセスの間に、負に帯電した脱離基、たとえばアルキル基を、式(R −X−A の2座1価アニオン配位子を含む中性の化合物によって、反応混合物中の他の化学種、たとえば触媒から引き抜くことによって生成させることができる。
式(R −X−A の2座1価アニオン配位子の電荷は、たとえばA−X−AがN−N−N、N−CR−NまたはP−N−Pを表し、Rが任意的に置換された、直鎖または分枝(ヘテロ)アルキル基、任意的に置換された(ヘテロ)アリール基、およびSi含有基を含む群から選ばれたものであるときにそうであるように、好ましくは、A−X−A残基上に非局在化している。A−X−A上の電荷の非局在化は、亜鉛酸(II)トリチリウムトリス{1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}の結晶構造(図A)によって例示される。6個のZn−N配位結合のZn−N間距離は、すべて2.128〜2.188Åの範囲にあり、このことは1価アニオンの2座配位子が対称的な非局在化した態様で挙動して、電子密度の吸引をもたらし、そしてメタル酸塩錯体全体上への電子の非局在化をもたらすことを示している。
Xは橋掛け残基を表す。好ましくは、Xは、C、N、O、S、およびPを含む群から選ばれた原子を含む。より好ましくは、Xは、NまたはCRを表し、Rは上のように定義される。
好ましくは、AおよびAは、それぞれ独立に、C、N、O、S、およびPを含む群から選ばれる。より好ましくは、AおよびAはそれぞれNを表す。
本発明に従う触媒組成物または化合物が、式(R −X−A に従う2個以上の2座1価アニオン配位子を含む場合には、当該配位子は同一でも異なってもよい。
およびRは、それぞれ独立に、任意的に置換された、直鎖または分枝(ヘテロ)アルキル基、任意的に置換された(ヘテロ)アリール基、およびSi含有基を含む群から選ばれる。好適な置換基は、適用された重合条件下で不活性であり、たとえば、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミン基、アミド基、チオール基、たとえば1個から20個のC原子を持つアルコキシ基、たとえば1個から20個のC原子を持つ(ヘテロ)アリール基、たとえば1個から20個のC原子を持つアリールオキシ基を含む。好ましくは、RおよびRは、それぞれ独立に、ハロゲン化ヒドロカルビル基を表し、より好ましくは、フッ素化ヒドロカルビル基を表す。パラメーターqおよびrは、それぞれAおよびAに結合したR基およびR基の数を表し、AおよびAの性質に依存する。
特に、(R −X−A は、(RN−N−NR(ここでRおよびRは、それぞれ独立に、RおよびRについて上に定義した群から選ばれる。);(R−C(O)−CR=C(O)N−R10(ここでR、RおよびR10は、それぞれ独立に、RおよびRについて上に定義した群から選ばれる。);または(R11−N=CR12−N−R13(ここでR11、R12およびR13は、それぞれ独立に、RおよびRについて上に定義した群から選ばれる。)を表す。
本発明に従う触媒組成物において、Mは、好ましくは、元素周期律表の第2、3、4、5、6、7、8、9、10、11および12族のいずれか1の金属、またはアクチニド金属またはランタニド金属を表す。元素周期律表は、Handbook of Chemistry and Physics、第70版、CRC Press社、1989―1990年の表紙裏に印刷された新IUPAC版であると理解される。より好ましくは、Mは、Zn、Mn、およびMgから選ばれる。最も好ましくは、MはZnを表す。
本発明に従う触媒組成物において、非−または弱−配位アニオンの塩はカチオンも含む。このカチオンは好ましくは、Li+;K+;Na+;H+;トリフェニルカルベニウム;R Si(ここでRは、任意的に置換された、直鎖または分枝(ヘテロ)アルキル基、任意的に置換された(ヘテロ)アリール基、またはSi含有基を表す。);任意的に置換されたトロピリウム塩、任意的に置換された銀塩;アニリニウム;アンモニウム;置換されたアンモニウムカチオンであって、3個以下の水素原子が1〜20個の炭素原子を持つヒドロカルビル残基で置換されているもの;1〜20個の炭素原子を持つ置換されたヒドロカルビル残基であって、1個以上の水素原子がハロゲン原子で置換されているもの;ホスホニウム残基;置換されたホスホニウム残基であって、3個以下の水素原子が1〜20個の炭素原子を持つヒドロカルビル残基で置換されているもの;1〜20個の炭素原子を持つ置換されたヒドロカルビル残基であって、1個以上の水素原子がハロゲン原子で置換されているものを含む群から選ばれる。より好ましくは、カチオンは、N,N−ジメチルアニリニウム、R Si、トリフェニルカルベニウム、またはLi+である。
特に、本発明に従う触媒組成物は、式(II)に従う非−または弱−配位アニオンを含む:
Figure 2005531666
ここで、
M、X、A、A、R、R、q、r、およびvは上のように定義され、
Lは、Mへの配位子または2個のM原子間の橋掛け残基を表し、
nは0≦n≦5の整数であり、
mは1≦m≦6の整数であり、
n+m>v、
n+m≦6、
wは1≦w≦3の整数であり、
配位子(R −X−A は同一でも異なってもよい。
または、アニオンは、式(III)のキュバンである:
Figure 2005531666
ここで、
M、X、A、A、R、R、q、r、v、およびwは上のように定義され、
は末端封止された、または端部で橋掛けする2座配位子であり、
は核構成配位子であり、
xは2≦n≦10の整数であり、
yは0≦n≦20の整数であり、
z1およびz2は0≦z1、z2≦20の整数であり、
y+z1+z2>xv、そして、
配位子(R −X−A は同一でも異なってもよい。)
好ましくは、8重にトリアゼニドで錯体化されたヘキサフルオロ、ヘキサ亜鉛酸塩が面縮合したジキュバンが使用され、たとえばテトラキス−μ−[1,3−η−(1,3−ビス−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)トリアゼニド)]−テトラキス−[1,3−η−(1,3−ビス−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)トリアゼニド)]−テトラ−(μ−フルオロ)−ジ−(μ−フルオロ)−ヘキサ亜鉛酸2−、ビストリチリウム塩である。
式(II)および式(III)の化合物で、L、LおよびLは、それぞれ独立に、Mへの中性またはアニオン性の配位子、または2個のM原子間の橋掛け残基を表す。L、LおよびLは同一でも異なってもよいが、その例は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、元素周期律表の第14、15または16族から選ばれたヘテロ原子を持つ基、例として窒素含有基、たとえばアミン基、アミド基またはイミダゾリル基、硫黄含有化合物、たとえばスルフィドまたは亜硫酸塩、リン含有化合物、たとえばホスフィンおよび亜リン酸塩、ならびに酸素含有基、たとえばヘキサフルオロペンタン−2,4−ジオネートおよびパーフルオロ−1,2−ジヒドロキシベンゼンである。配位子L、LおよびLは、金属−炭素共有結合を介してMに結合した1価アニオン配位子であって、さらに加えて1個以上の官能基を介してMと非共有結合的に相互作用をする能力のあるものであってもよい。一般にLは1価アニオン配位子、好ましくはフルオロまたはクロロ配位子、またはメチル基である。Lがアニオンであれば、nで定義される、式(II)の化合物中のL基の数は、v(Mの価数)、Lの価数、|v+w−m/L原子価|に従うmおよびwによって決定される。たとえば、M=Zn2+、w=1(1価アニオン)、m=2、およびL=メチルのときは、メチル基の数は1である。式(III)のアニオンでは、Lは、たとえばヘキサフルオロペンタンジオネート、Lは、たとえばハロゲン、好ましくはフルオロである。
一般に、触媒組成物中に存在する触媒は、遷移金属触媒、好ましくはシングルサイト触媒、より好ましくは、Ti、Zr、Hf、V、Fe、Pd、Ni、Cr、Co、Cu、およびRuを含む群から選ばれた金属を含むシングルサイト触媒である。
本発明に従う触媒組成物では、非−または弱−配位アニオンの触媒に対するモル比は、通常、約1:100から約1,000:1の範囲にあり、そして好ましくは、約1:2から250:1の範囲にある。
当業者は知っているように、非−または弱−配位アニオン、並びに当該アニオンによって活性化されることができる触媒は、単独成分として、またはいくつかの成分の混合物として、触媒組成物中に存在することができる。例として、重合体の分子特性、たとえば分子量や、特に、分子量分布に影響を与える必要があるときは混合物が望まれることがある。
本発明はオレフィンの重合方法にも関し、本方法では本発明に従う少なくとも1種の触媒組成物が使用される。
本発明は、特に1種または2種以上のα−オレフィンの重合方法に関する。1種または2種以上のα−オレフィンは、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテンおよびオクテンを含む群から選ばれ、さらに混合物も使用することができる。より好ましくは、エチレンおよび/またはプロピレンがα−オレフィンとして使用される。当該オレフィンの使用は、低および高密度の結晶性ポリエチレン単独重合体および共重合体、たとえば高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)(当該ポリエチレン重合体は800,000g/molより小さい、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)で測定した重量平均分子量を有する)、および超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)(UHMWPEは800,000g/molより大きい、SECで測定した重量平均分子量を有する);ポリプロピレン単独重合体および共重合体、たとえばポリプロピレン(PP)、ランダム共重合体ポリプロピレン(RCP)およびエラストマー変性ポリプロピレン(EMPP)の生成をもたらすことができる。当該生成物に必要な単量体および使用される方法は、当業者に知られている。本発明に従う方法は、エチレンと少なくとも1種の他のα−オレフィンに基づいた非晶性またはゴム状共重合体の調製にも適している。プロピレンが他のα−オレフィンとして好適に使用され、その結果エチレンプロピレンモノマー(EPM)ゴムが生成される。エチレンおよび他のα−オレフィンの他に、ジエンを使用することも可能であり、その結果いわゆるエチレン−α−オレフィン−ジエンモノマー(EADM)ゴム、特にエチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)ゴムが生成される。
本発明に従う触媒組成物は、非担持でだけでなく、担持しても使用することができる。触媒組成物は、吸着的にまたは共有結合的に担持されることができる。担持触媒は主に気相およびスラリー法で使用される。使用される担体は、触媒用担体物質として知られているどのような担体でもよく、たとえばシリカ、アルミナ、MgClまたはポリスチレンである。
オレフィンの重合は、公知の方法で、気相ならびに液体反応媒体中で実施することができる。後者の場合、溶液および懸濁重合の両方が適しており、そこで使用される遷移金属の量は、一般に分散剤中のその濃度が10−11〜10−4mol/l、好ましくは10−9〜10−5mol/lに達する程度の量である。
本発明に従う方法は、それ自体知られているポリプロピレンの調製を引用して、これから詳細に説明されるが、ポリプロピレンの調製は、ここで意図されるオレフィン重合の典型例を示している。オレフィンに基づく他の重合体の調製については、読者は実施例を参照するように明示して促される。
ポリプロピレンの調製は、単独重合またはプロピレンと2〜12個の炭素原子を持つ1種以上のオレフィンおよび任意的に1種以上の非共役ジエンとの共重合方法に関する。特に適するオレフィンは、エチレン、ブテン、ヘキセンおよびオクテンである。好適なジエンは、たとえば1,7−オクタジエンおよび1,9−デカジエンである。
溶液または懸濁重合では、触媒系に対して不活性などのような液体も、重合の分散剤として使用できる。1種以上の飽和の直鎖または分枝の脂肪族炭化水素、たとえばブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、ペンタメチルヘプタンまたは鉱油留分、たとえば軽質または通常ガソリン、ナフサ、灯油または軽油がこの目的に適している。芳香族炭化水素、たとえばベンゼンおよびトルエンも使用できるが、そのコストの理由の他に安全上の考慮の理由から、当該溶媒を工業的規模による生産に使用しないことが好ましいだろう。工業的規模の重合プロセスでは、したがって溶媒として、石油化学産業によって販売されているような低価格の脂肪族炭化水素またはその混合物を使用することが好ましい。脂肪族炭化水素が溶媒として使用されるのであれば、溶媒は少量の芳香族炭化水素、たとえばトルエンを含んでいてもよい。そのような溶媒が使用されるのであれば、乾燥または精製が望まれ、それは平均的な当業者によって問題なく実施することができる。
溶液重合は、好ましくは150℃と250℃の温度で実施される。一般に懸濁重合は、もっと低い温度、好ましくは170℃より低い温度で生じる。
水素は、分子量調節剤として好適に適用することができる。
重合の結果として生じる重合体溶液は、それ自体知られている方法で仕上げることができる。一般に触媒は、重合体の処理の間のある時点で失活させられる。失活も、それ自体知られている方法、たとえば水またはアルコールによって実施される。触媒残渣の除去は、ほとんどの場合省略できる。何故ならば重合体中の触媒の量、特にハロゲンおよび遷移金属の含有量は、本発明に従う触媒系の使用のおかげで、今や非常に低いからである。
重合は大気圧で、また500MPaまでの昇圧下でも、連続的にまたは非連続的に実施できる。重合が加圧下に実施されるならば、重合体の収率はさらに増加させることができ、結果としてさらに低い触媒残渣含有量となる。好ましくは、重合は0.1から25MPaの圧力で実施される。重合が、いわゆる高圧反応器中で実施されるならば、100MPaおよびそれ以上の、より高い圧力が適用できる。そのような高圧プロセスでも本発明に従う触媒は良好な結果をもって使用することができる。
重合は、直列ならびに並列のいくつかの段階で実施することもできる。必要であれば、触媒組成物、温度、水素濃度、圧力、滞留時間等を段階から段階へ変えることができる。このようにして、広い分子量分布を持った生成物を得ることも可能である。
本発明は、さらに式(IV)の化合物の調製方法にも関する:
Figure 2005531666
ここで、
M、X、A、A、R、R、q、r、v、L、n、m、およびwは式(II)の化合物についてのように定義され、
[C]c+はカチオンであり、
c=1または2、
lは1≦l≦3の整数であり、
l=w/c、および
配位子(R −X−A は同一でも異なってもよい。
この方法に従って、式(IV)の化合物は、以下の段階:
i) MR 単位を含むアルキル化化合物(ここで、Rは任意的に置換された、直鎖または分枝(ヘテロ)アルキル基、任意的に置換された(ヘテロ)アリール基、またはSi含有基であり、そしてtは1≦t≦4の整数である。)を(R −X−A )Hと接触させて、式M(R −X−A t−u(ここで、uは1≦u≦4の整数である)の化合物を生成させること、
ii) (R −X−A )Hを、電子対を供与する能力のない溶媒中で[K]k+と接触させて、(R −X−A [K]k+(ここで、Kはアルカリまたはアルカリ土類金属であり、kは1または2である。)を生成させること、
iii) i)で得られた生成物をii)で得られた生成物と接触させて、[K]k+ [LM(R −X−A W―を生成させること、
iv) [K]k+を[C]c+に交換して、[C]c+ [LM(R −X−A W―を生成させること、
を含む方法により調製される。
段階i)およびii)は、独立にどのような順序でも実施することができる。
反応段階ii)は、不均一系の脱プロトン化反応に関係する。電子対供与体の使用が避けられる当該不均一系脱プロトン化反応では、式(R −X−A [K]k+の化合物の清澄な形成が生じる。好適な溶媒の例は、任意的に置換された、直鎖または分枝脂肪族化合物および任意的に置換された芳香族化合物である。好ましくは芳香族化合物、より好ましくはトルエンが使用される。
反応段階iv)は、反応段階iii)の前または後に実施することができる。最初の場合には、段階ii)で得られた式(R −X−A [K]k+の化合物は、任意的にワンポット手順で、目標とする対イオン[C]c+の塩、好ましくは[C]c+の[BF塩での、Kの直接イオン交換に付されて、不溶の[K]k+塩の沈殿と(R −X−A [C]c+の生成をもたらし、(R −X−A [C]c+は段階iii)で使用することができる。第2の場合には、段階iii)で得られた式[K]k+ [LM(R −X−A W―の化合物は、任意的にワンポット手順で、目標とする対イオン[C]c+の塩、好ましくは[C]c+の[BF塩での、Kの直接イオン交換に付されて、不溶の[K]k+塩の沈殿と[C]c+ [LM(R −X−A W―の生成をもたらす。
本発明は、式(V)の新規化合物にも関する:
Figure 2005531666
ここで、
M、L、n、m、[C]c+、c、l、およびwは式(IV)の化合物についてのように定義され、
およびRは、それぞれ独立に、任意的に置換された、直鎖または分枝(ヘテロ)アルキル基、任意的に置換された、直鎖または分枝(ヘテロ)アリール基、およびSi含有基を含む群から選ばれたものである。
亜鉛酸(II)トリチリウムトリス{1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}の結晶構造の概略図が図Aに示されている。
本発明は、式(VI)の新規化合物にも関する:
Figure 2005531666
ここで、
M、R、R、[C]c+、c、l、およびwは式(V)の化合物についてのように定義され、
、L、z1、z2、x、y、およびvは式(III)の化合物について定義されたとおりであり、
配位子(R −X−A は同一でも異なってもよい。
は、たとえばヘキサフルオロペンタンジオネートであり、Lは、たとえばハロゲン、好ましくはフルオロである。
テトラキス−μ−[1,3−η−(1,3−ビス−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)トリアゼニド)]−テトラキス−[1,3−η−(1,3−ビス−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)トリアゼニド)]−テトラ−(μ−フルオロ)−ジ−(μ−フルオロ)−ヘキサ亜鉛酸2−、ビストリチリウム塩の結晶構造の概略図が図Bに示されている。
式(V)および式(VI)に従う化合物は、オレフィンの重合において、たとえば本発明に従う方法において、非−または弱−配位アニオンとして使用するのに特に適している。当該化合物は、他の目的、たとえば電解質として、(不斉)均一系水素化反応における対イオンとして、リチウム触媒されたディールスアルダー反応における対イオンとして、エポキシドの光誘起カチオン重合に、一酸化炭素とエチレンの重合反応に、リチウム触媒されたフリーデル−クラフツベンジル化反応に、イオン性液体反応媒体に、またはフルオロ相有機合成に使用することもできる。
実施例
出発物質
亜硝酸3−メチルブチルはFluka社から入手した。3,5−ビス(トリフルオロメチル)アニリン(97%)はAldrich社から入手した。
1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼンの調製
Figure 2005531666
3,5−ビス(トリフルオロメチル)アニリン(22.91g、100mmol)が無水ジエチルエーテル200mlに溶解され、そして0℃に冷却された。その後に、亜硝酸3−メチルブチル(亜硝酸イソアミル、23.43g、200mmol)が10分間にわたって滴下された。その後に、冷却浴が取り除かれ、そして混合物はさらに4時間攪拌され、その間に室温に達した。生成した反応混合物は、まずNaHCOの飽和水溶液100mlで抽出され、次いでNHClの飽和水溶液で2回、そして最後にブラインで2回、抽出された。有機層はNaSOで乾燥され、そしてろ過された。ろ液は回転蒸発器で蒸発され、そして残渣物は、メタノール100ml中で1回再結晶され、その後n−ヘキサン100ml中で再結晶されて、14.88g(63.4%)の白色結晶を生じた。分析データ:融点:137〜138℃、大気圧下、約70℃で昇華。分光分析:IR:3330(強)、3099(中)、1623(強)、1520(強)、1486(強)、1457(強)(cm−1単位)。MSおよびNMRは化学構造と一致している。X−線構造決定は、原子の結合関係および元素の組成が目標とする構造と一致していることを示している。
カリウム1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド塩(トルエン中懸濁液)の調製
1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼン(実施例1)2.345g(5.0mmol)がトルエン50mlに溶解され、そして0℃に冷却された。生じた懸濁液に固体の水素化カリウム1.05mol当量が一度に加えられた。0℃で15分間攪拌した後、冷却浴が取り除かれ、そして攪拌がさらに2時間続けられ、その間に水素の僅かな発生が起きた。反応完遂のために、攪拌は、油浴によって100℃に加熱しながら15分間続けられた。得られた懸濁液は周囲温度に冷却するまで放置された。この懸濁液は、さらに先の段階(実施例4)で直接使用するのに適している。分析の目的のために、カリウム塩はシュレンクろ過によって分離され、ヘキサンで洗浄してトルエンを除去することもできる。分析データ:X−線構造決定:目標構造と一致している原子の結合関係および元素組成。
{1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}亜鉛(II)の調製
1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼン(4.69g、10.0mmol)(実施例1)が無水トルエン100mlに溶解され、そして外部氷浴によって0℃まで冷却された。その後、ジエチル亜鉛(0.503モル当量、ヘキサン中1モル溶液)が套管を通して1度に加えられた。その後、冷却浴が取り除かれ、そして反応混合物の攪拌が周囲温度で、さらに2時間続けられた。生じた懸濁液は次いで油浴によって100℃で、清澄な溶液が形成されるまで攪拌された(約5分)。得られた半生成物のトルエン中の懸濁液は、さらに先の段階、たとえば実施例4で直接使用するのに適している。分析目的または他の追加の供与体配位子との錯体形成のために、溶媒を含まない生成物が、100℃を超えての延長加熱および油拡散ポンプ(真空系)によるトルエンの除去によって単離されることもできる。X−線構造決定:目標構造と一致している原子の結合関係および元素組成。
カリウムトリス{1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}亜鉛酸塩(II)の調製
実施例3で得られた{1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}亜鉛(II)の熱い溶液が、カリウム1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド塩(トルエン50ml中5mmol、実施例2で得られたもの)の懸濁液(温度20℃)と一緒にされた。得た混合物は油浴によって100℃で30分間攪拌された。その後、反応混合物は−30℃まで冷却され、結果として懸濁生成物が得られ、これはさらに先の段階、たとえば実施例5のようなカチオン交換反応に使用するのに適している。
トリチリウムトリス{1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}亜鉛酸塩(II)の調製
実施例4で得られたカリウムトリス{1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}亜鉛酸塩(II)の冷却された懸濁液に、トリチリウムテトラフルオロホウ酸塩溶液(CHCl30ml中5.0mmol)が攪拌下、滴下漏斗を通して加えられた。冷却浴を取り除いた後、反応混合物はさらに16時間攪拌された。析出したカリウムテトラフルオロホウ酸塩が沈降した後、上澄液はデカンテーションされ、そして容積が60%まで50℃で減少された。得られた混合物は攪拌せずにー30℃で5時間静置され、その結果、薄黒い油が分離した。この粗生成物は、好ましいことに、そして持続してジクロロメタンを溶媒和成分として保持しているが、助触媒的な活性化剤組成物としてのさらなる使用に適しうる。固体で、かつ分析的に純粋な物質としての、溶媒を含まない塩を調製するために、さらなる処理(収率は低下する。)が以下のように必要である。
上澄液は再度デカンテーションされ、そして残渣物がトルエン30ml中に移され、洗浄浴中で3分間超音波処理された。その後、生成物は再びー30℃で5時間静置された。上澄液は生じた析出物から再びデカンテーションされた。得られた固体物質はトルエン30ml中に移され、そして油浴によって80℃で10分間攪拌された。生じた溶液は、シュレンク管をまだ油浴に浸漬したまま、そして攪拌せずに、2時間以内で周囲温度まで放置冷却された。その後、結果の混合物はー30℃でさらに12時間静置された。最後に、分離した固体はろ過され、無水トルエン10mlで洗浄され、そして油拡散ポンプによって真空系下に乾燥された。収率:2.475g(理論値の29%)、緑色固体、ジクロロメタンに易溶、温トルエンに僅溶。分光分析:H−およびC−NMR適合。X−線構造決定(図A):目標構造と一致している原子の結合関係および元素組成。
実施例3〜5に説明されたものと類似した手順によって、ジエチル亜鉛の代りにジブチルマグネシウムを用いて、トリチリウムトリス{1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}マグネシウム酸塩(II)が得られた。
ビス{1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}亜鉛(II)の、1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼンとの単付加体の調製
{1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}亜鉛(II)(実施例3)へ、1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼン(実施例1)1モル当量が加えられた。溶液は室温で15分間攪拌された。トルエンが真空系(油拡散ポンプ)を用いて除去され、生成物が生じた。
トリチリウムトリス{1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}マンガン酸塩(II)の調製
トリチリウムトリス{1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}マンガン酸塩(II)が以下の手順によって調製された:
無水2塩化マンガン(126mg、1mmol)がアルゴン下、乾燥THF20mlに溶解され、−30℃まで冷却された。得られた溶液にメチルリチウムのエーテル溶液2.06ml(エーテル中1.6モル溶液、3.3mmol)が注射器を通して加えられ、−30℃で30分間、そしてその後0℃で45分間攪拌された。その後、溶液は−30℃まで再冷却され、そしてこの温度でさらに15分間攪拌された。この溶液に、ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼン(3mmol、実施例1)1.41gのジエチルエーテル20ml中の溶液が攪拌下、室温で加えられた。30分後冷却浴が取り除かれ、そして攪拌が室温でさらに30分間続けられた。その後すべての溶媒が真空系(油拡散ポンプ)によって除かれた。その後ジエチルエーテル20mlが加えられ、そして反応混合物は0℃まで冷却された。その後、クロロトリフェニルメタン(279mg)がジエチルエーテル15mlに溶解され、そして1度に注射器を通して加えられた。その後、反応混合物は周囲温度で1晩攪拌され、次いで遠心分離の後に、沈降した固体(捨てられた)からデカンテーションされた。遠心分離された上澄液にヘキサンが注射器を通して、弱い濁りが生じるまで、滴下された。得られた反応混合物は次いで結晶化のために−30℃に保たれた。分離された結晶生成物は半溶融ガラスのシュレンクフリットによってろ別され、冷ヘキサン(−10℃)で洗浄され、そして真空系で乾燥された。生成物は、十分なX−線反射を生じる単結晶を含有していたが、構造的解釈は可能ではなかった。
高分解能質量分析法:HR−MS(高速原子衝撃、負):アニオン計算値:1459.04:実測値:1459.14;シミュレートされた同位体分布パターンは、計算された分布に正確に一致する。MS(高速原子衝撃、正):トリチリウム計算値:243.12:実測値:243.20。
テトラキス−μ−[1,3−η−(1,3−ビス−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)トリアゼニド)]−テトラキス−[1,3−η−(1,3−ビス−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)トリアゼニド)]−テトラ−(μ−フルオロ)−ジ−(μ−フルオロ)−ヘキサ亜鉛酸2−、ビストリチリウム塩の調製
1,3−ビス−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)トリアゼン(4.00mmol、1.877g)がシュレンク管中で無水トルエン100mlに溶解された。得られた溶液は0℃に冷却され、ジエチル亜鉛溶液2.05ml(2.05mmol、ヘキサン中1モル溶液)が注射器を通して加えられた。その後、反応混合物は磁気攪拌棒によって室温で30分間、そして最後に100℃で5分間攪拌された。その後、溶液は0℃に再冷却され、そしてアジ化ナトリウム(65mg、1.00mmol)が1度に加えられた。得られた懸濁液は5分間で100℃まで加熱された。その後、反応混合物は再び0℃に冷却され、そしてテトラフルオロホウ酸トリチリウム溶液(330mg、1.00mmol、CHCl10ml中に溶解)が加えられた。反応混合物は1晩攪拌された。フッ化物が、導入されたテトラフルオロホウ酸塩からアジド置換を経由して放出され、面縮合されたジキュバン型のヘキサフルオロヘキサ亜鉛酸塩が形成され、その結果析出物が生じた。沈降後、上澄液はデカンテーションされた。残渣物はCHCl30ml中に移され、どのような不溶物もろ別された。ろ液から、X−線構造決定に適した濃緑色の生成物の結晶が−30℃で成長した。2価アニオンのジキュバン−トリアゼニド−フルオロ亜鉛酸塩錯体のもう1つの収穫が、最初のデカンテーションから得られた上澄液から−30℃で分離された。収率:{1,3−ビス(3,5−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル)トリアゼニド}亜鉛(II)に基づいて、結晶性物質30%。分析:融点117℃、分解;H−NMRおよび13C−NMRデータ適合。X−線構造決定(図B):図示された構造(ジクロロメタン1分子とアルカン1分子の共結晶化物)と一致している元素組成および原子の結合関係。
トリチリウムトリス{ビス[1,3−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}亜鉛酸塩(II)の存在下での重合反応
エチレンの単独重合
2.0リットルのスチール製オートクレーブにペンタメチルヘプタン(PMH)700mlが入れられた。MeSi(Ind)ZrMe触媒(5mL、トルエン中0.002モル溶液、10μmol)が触媒計量系を通して注入され、そしてその後PMH100mLですすがれた。エチレンが次いで反応器に加えられて、1.5MPaの圧力となった。オートクレーブが重合温度(51.1℃)に達したときに、トリチリウムトリス{1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}亜鉛酸塩(II)の溶液(10mL、0.002モル溶液、20μmol)(実施例5)が触媒計量系を通して注入され、そして重合が一定エチレン圧力下に実施された。温度は60.4℃に上昇した。10分間の重合の後エチレンが排出され、そして重合体が回収され、真空乾燥器中70℃で乾燥された。収率:ポリエチレン7.5g。GPC(ゲル浸透クロマトグラフ法):M:115kg/mol、M/M:2.0。
エチレンの大気圧での単独重合
トルエン75mL中の塩化2,6−ビス(N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)アセチルイミノピリジル)鉄(II)溶液(61mg、0.1mmol)を含むシュレンク容器に、トリ(イソブチル)アルミニウム(TiBA)のトルエン溶液(2.5mL、0.1モル溶液、0.25mmol)に加えられた。エチレンガスを1分間通して通気した後、トルエン50mL中のトリチリウムトリス{1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}亜鉛酸塩(II)(170.8mg、0.1mmol)(実施例5)が加えられた。反応は発熱的であり、そして重合体が形成された。1時間後、反応混合物はメタノールで失活された。PEはろ別され、メタノールおよびリグロインで続けて洗浄され、70℃で真空乾燥された。収率:PE85g。GPC:M:85kg/mol、M/M:17.4。
プロピレンの単独重合
2.0リットルのスチール製オートクレーブにPMH500mlが入れられた。プロピレンが次いで反応器に加えられて、0.82MPaの圧力となった。MeSi(Ind)ZrMe触媒(20mL、トルエン中0.002モル溶液、40μmol)が触媒計量系を通して注入され、そしてその後PMH350mLですすがれた。オートクレーブが重合温度(50.4℃)に達したときに、トリチリウムトリス{1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}亜鉛酸塩(II)の溶液(40mL、0.002モル溶液、80μmol)(実施例5)が触媒計量系を通して注入され、そして重合が一定プロピレン圧力下に実施された。温度は57.4℃に上昇した。70分後プロピレンが排出され、そして重合体が回収され、真空乾燥器中70℃で乾燥された。収率:ポリプロピレン5.7g。GPC:M:60kg/mol、M/M:1.8。
エチレンおよびプロピレンの共重合
2.0リットルのスチール製オートクレーブにPMH500mlが入れられた。プロピレンが次いで反応器に加えられて、5barの圧力となった。MeSi(Ind)ZrMe触媒(5mL、トルエン中0.002モル溶液、10μmol)が触媒計量系を通して注入され、そしてその後PMH350mLですすがれた。圧力が一定(5bar)になったとき、プロピレン供給は停止され、そして圧力がエチレンを加えることによって18.7barに増加された。オートクレーブが重合温度(50.2℃)に達したときに、トリチリウムトリス{1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}亜鉛酸塩(II)の溶液(10mL、0.002モル溶液、20μmol)(実施例5)が触媒計量系を通して注入され、そして重合が一定エチレン圧力下に実施された。温度は55.3℃に上昇した。10分後単量体が排出され、そして重合体溶液が回収されて真空乾燥器中70℃で乾燥された。収率:プロピレン24.0重量%を含有するエチレン−プロピレン共重合体7.48g。GPC:M:81kg/mol、M/M:1.9。
テトラキス−μ−[1,3−η−(1,3−ビス−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)トリアゼニド)]−テトラキス−[1,3−η−(1,3−ビス−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)トリアゼニド)]−テトラ−(μ−フルオロ)−ジ−(μ−フルオロ)−ヘキサ亜鉛酸2−、ビストリチリウム塩の存在下における重合反応
エチレンの単独重合
2.0リットルのスチール製オートクレーブにPMH700mlが入れられた。MeSi(Ind)ZrMe触媒(5mL、トルエン中0.002モル溶液、10μmol)が触媒計量系を通して注入され、そしてその後PMH100mLですすがれた。エチレンが次いで反応器に加えられて、15barの圧力となった。オートクレーブが重合温度(51.1℃)に達したときに、トルエン(30mL)中のテトラキス−μ−[1,3−η−(1,3−ビス−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)トリアゼニド)]−テトラキス−[1,3−η−(1,3−ビス−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)トリアゼニド)]−テトラ−(μ−フルオロ)−ジ−(μ−フルオロ)−ヘキサ亜鉛酸2−、ビストリチリウム塩溶液(実施例6)(92mg、19μmol)が触媒計量系を通して注入され、そして重合が一定エチレン圧力下に実施された。温度は60.3℃に上昇した。10分間後エチレンが排出され、そして重合体が回収されて真空乾燥器中70℃で乾燥された。収率:ポリエチレン9.7g。GPC:M:160kg/mol、M/M:2.2。
トリチリウムトリス{ビス[1,3−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}マンガン(II)の存在下における重合反応
エチレンの単独重合
2.0リットルのスチール製オートクレーブにヘプタン600mlが入れられた。(2,6−ジ−tert−ブチルー4−メチルフェノキシ)ジ−i−ブチルアルミニウム(III)(DiBAL−BOT、0.8ml、0.5モル溶液、400μmol)およびMeSi(Ind)ZrMe触媒(5.0ml、0.002モル溶液、10μmol)がそれぞれ触媒計量系を通して注入され、そしてその後ヘプタン200mLですすがれた。エチレンが次いで反応器に加えられて、1.5MPaの圧力となった。オートクレーブが重合温度(50.4℃)に達したときに、トリチリウムトリス{1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}マンガン(II)溶液(10ml、0.001モル溶液、10μmol)が触媒計量系を通して注入され、そして重合反応が一定エチレン圧力下に実施された。温度は50.5℃に上昇した。7分間の重合後、エチレンが排出され、そして重合体が回収され、真空乾燥器中60℃で乾燥された。収率はポリエチレン0.55g。
トリチリウムトリス{ビス[1,3−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}マグネシウム(II)の存在下における重合反応
エチレンの単独重合
攪拌機(1350rpm)を備える2.0リットルのスチール製オートクレーブにPMHが入れられた。重合反応が一定エチレン流量下に0.7MPaおよび50℃で実施された。DiBAL−BOT(400μmol)が捕捉剤としてPMH800mlとともに反応器に加えられ、そして反応器はエチレンで加圧された。反応器が所望の温度および圧力に達したときに、触媒(rac−MeSi(Ind)ZrMe、2mL、トルエン中0.01モル溶液)およびトリチリウムトリス{ビス[1,3−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}マグネシウム(2)(トルエン中2当量)がそれぞれPHM100mLに入れて続けて加えられた。10分間の重合後、エテン供給が停止され、そして反応混合物が回収され、100℃で真空乾燥された。収率:ポリエチレン3.52g。GPC:M:56kg/mol、M:155kg/mol、M/M:2.8。
ビス{1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}亜鉛(II)の、1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニドとの単付加体の存在下における重合反応
エチレンの単独重合
2.0リットルのスチール製オートクレーブにヘプタン600mlが入れられた。0.8mlのDiBAL−BOT(0.5モル溶液、400μmol)およびMeSi(Ind)ZrMe触媒(5.0ml、10μmol)がそれぞれ触媒計量系を通して注入され、そしてその後ヘプタン200mLですすがれた。エチレンが次いで反応器に加えられて、1.5MPaの圧力となった。オートクレーブが重合温度(50.6℃)に達したときに、ビス{1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}亜鉛(II)の、1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニドとの単付加体の溶液(20ml、0.001モル溶液、20μmol)が触媒計量系を通して注入され、そして重合反応が一定エチレン圧力下に実施された。温度は50.7℃に上昇した。7分間の重合後、エチレンが排出され、そして重合体が回収され、真空乾燥器中60℃で乾燥された。収率:ポリエチレン0.66g。
X−線構造決定された、トリチリウムトリス{1,3−ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]トリアゼニド}亜鉛酸塩(II)の化学構造が示されている。 X−線構造決定された、テトラキス−μ−[1,3−η−(1,3−ビス−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)トリアゼニド)]−テトラキス−[1,3−η−(1,3−ビス−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)トリアゼニド)]−テトラ−(μ−フルオロ)−ジ−(μ−フルオロ)−ヘキサ亜鉛酸2−、ビストリチリウム塩の化学構造が示されている。

Claims (18)

  1. 非−または弱−配位アニオン(ここで、非−または弱−配位アニオンはv+価(vは1から5の整数を表す)の原子価を持つ少なくとも1個の金属イオンまたはメタロイドイオンMを含む)およびこの金属イオンまたはメタロイドイオンに配位している少なくとも1個の2座配位子の塩、ならびに当該非−または弱−配位アニオンによって活性化されることができる触媒を含む触媒組成物において、当該2座配位子が式(I):
    Figure 2005531666
    (ここで、
    Xは橋掛け残基を表し、
    およびAは、それぞれ独立に、N、O、P、S、およびCを含む群から選ばれ、
    およびRは、それぞれ独立に、任意的に置換された、直鎖または分枝の(ヘテロ)アルキル基、任意的に置換された(ヘテロ)アリール基、およびSi含有基を含む群から選ばれ、そして、
    qおよびrは、それぞれ独立に、0≦q、r≦2の整数を表す。)
    の2座の1価アニオン配位子であることを特徴とする触媒組成物。
  2. 非−または弱−配位アニオンが式(II):
    Figure 2005531666
    (ここで、
    M、X、A、A、R、R、q、r、およびvは上のように定義され、
    Lは、Mへの配位子または2個のM原子間の橋掛け残基を表し、
    nは0≦n≦5の整数であり、
    mは1≦m≦6の整数であり、
    n+m>v、
    n+m≦6、
    wは1≦w≦3の整数であり、そして、
    配位子(R −X−A は同一でも異なってもよい。)
    を持つ、請求項1に従う触媒組成物。
  3. 非−または弱−配位アニオンが式(III):
    Figure 2005531666
    (ここで、
    M、X、A、A、R、R、q、r、v、およびwは上のように定義され、
    は末端封止された、または端部で橋掛けする2座配位子であり、
    は核構成配位子であり、
    xは2≦n≦10の整数であり、
    yは0≦n≦20の整数であり、
    z1およびz2は0≦z1、z2≦20の整数であり、
    y+z1+z2>xv、そして、
    配位子(R −X−A は同一でも異なってもよい。)
    を持つ、請求項1に従う触媒組成物。
  4. Mが第2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12族のいずれか1の金属、アクチニド金属、またはランタニド金属を表す、請求項1〜3のいずれか1項に従う触媒組成物。
  5. MがZnを表す、請求項4に従う触媒組成物。
  6. 式(R −X−A の2座1価アニオン配位子の電荷がA−X−A残基上に非局在化している、請求項1〜5のいずれか1項に従う触媒組成物。
  7. (R −X−A が(RN−N−NRを表し、ここでRおよびRが、それぞれ独立に、表任意的に置換された、直鎖または分枝の(ヘテロ)アルキル基、任意的に置換された(ヘテロ)アリール基、およびSi含有基を含む群から選ばれたものである、請求項1〜6のいずれか1項に従う触媒組成物。
  8. 非−または弱−配位アニオンの塩が、N,N−ジメチルアニリニウム、R Si(ここで、Rは任意的に置換された、直鎖または分枝の(ヘテロ)アルキル基、任意的に置換された(ヘテロ)アリール基、またはSi含有基を表す)、トリフェニルカルベニウム、およびLi+を含む群から選ばれたカチオンを含む、請求項1〜7のいずれか1項に従う触媒組成物。
  9. 当該アニオンによって活性化されることができる触媒がシングルサイト触媒である、請求項1〜8のいずれか1項に従う触媒組成物。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に従う少なくとも1個の触媒組成物が使用される、オレフィンの重合方法。
  11. 方法が高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)または直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を生成する、請求項10に従う方法。
  12. 方法が超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)を生成し、UHMWPEが800,000g/molより大きい、サイズ排除クロマトグラフィーで測定した重量平均分子量を有する、請求項10に従う方法。
  13. 方法がポリプロピレン(PP)、ランダム共重合体ポリプロピレン(RCP)、またはエラストマー変性ポリプロピレン(EMPP)を生成する、請求項10に従う方法。
  14. 方法が、エチレンおよび少なくとも1個の他のα−オレフィンに基づいた非晶性またはゴム状共重合体を生成する、請求項10に従う方法。
  15. 式(IV):
    Figure 2005531666
    (ここで、
    M、X、A、A、R、R、q、r、v、L、n、m、およびwは式(II)の化合物についてのように定義され、
    [C]c+はカチオンであり、
    c=1または2、
    lは1≦l≦3の整数であり、
    l=w/c、および
    配位子(R −X−A は同一でも異なってもよい。)
    の化合物の製造方法において、以下の段階:
    i) MR 単位を含むアルキル化化合物(ここで、Rは任意的に置換された、直鎖または分枝(ヘテロ)アルキル基、任意的に置換された(ヘテロ)アリール基、またはSi含有基であり、そしてtは1≦t≦4の整数である)を(R −X−A )Hと接触させて、式M(R −X−A t−u(ここで、uは1≦u≦4の整数である)の化合物を生成させること、
    ii) (R −X−A )Hを、電子対を供与する能力のない溶媒中で[K]k+と接触させて、(R −X−A [K]k+(ここで、Kはアルカリまたはアルカリ土類金属であり、kは1または2である)を生成させること、
    iii) i)で得られた生成物をii)で得られた生成物と接触させて、[K]k+ [LM(R −X−A W―を生成させること、
    iv) [K]k+を[C]c+に交換して、[C]c+ [LM(R −X−A W―を生成させること、
    を含む方法。
  16. 式(V):
    Figure 2005531666
    (ここで、
    M、L、n、m、[C]c+、c、l、およびwは式(IV)の化合物についてのように定義され、
    およびRは、それぞれ独立に、任意的に置換された、直鎖または分枝(ヘテロ)アルキル基、任意的に置換された、直鎖または分枝(ヘテロ)アリール基、およびSi含有基を含む群から選ばれたものである。)
    の化合物。
  17. 式(VI):
    Figure 2005531666
    (ここで、
    M、R、R、[C]c+、c、l、およびwは式(V)の化合物についてのように定義され、
    、L、z1、z2、x、y、およびvは式(III)の化合物についてのように定義され、
    配位子(R −X−A は同一でも異なってもよい。)
    の化合物。
  18. MがZnを表す、請求項16または請求項17のいずれか1項に従う化合物。
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