JP2005531554A - 抗インテグラーゼ作用をもつキノリン誘導体類の利用およびそれらの応用 - Google Patents

抗インテグラーゼ作用をもつキノリン誘導体類の利用およびそれらの応用 Download PDF

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Abstract

【課題】 抗インテグラーゼ作用をもつキノリン誘導体類の利用およびそれらの応用。
【解決手段】 8−ヒドロキシキノリン−7−カルボン酸誘導体またはそれらの医薬として許容しうる塩類を、組込みに先立つ諸段階で、場合によりこの組込みの段階で、ウイルスの複製を阻害することができるインテグラーゼ阻害薬剤である。該薬剤は、レトロウイルス疾患の治療、とりわけエイズの治療に利用できるものである。

Description

本発明は、抗インテグラーゼ作用をもつキノリン誘導体類の利用およびそれらの応用に関する。
宿主細胞中でのウイルス組込み(integration)のレベルでのキノリン誘導体の阻害作用はすでに報告されている。
とりわけ、特許文献1および特許文献2中に、かかる誘導体が記載されている。
これら誘導体の研究によって、それらが、インテグラーゼへの固定に関してウイルスDNAの拮抗剤として働くことが示されている。
特許出願FR9704289 特許出願FR0113209
本発明者らの研究により、ウイルスDNAの組込みに先行する段階で、とくに逆転写および核への輸送に対して、それらが影響を及ぼすことが明らかになった。
それゆえ、本発明は、ウイルスの細胞内への侵入後のいくつかの段階、とくに逆転写、ウイルスDNAおよびインテグラーゼの核への輸送、場合によりウイルスDNAの宿主ゲノム中への組込みをカバーする段階で、インテグラーゼの活性を阻害する作用をもつ薬剤を製造するためのこれらキノリン誘導体の新規な用途を提供することを目的とする。
本発明は、8−ヒドロキシキノリン−7−カルボン酸誘導体またはそれらの医薬として許容しうる塩類を、組込みに先立つ諸段階で、場合によりこの組込みの段階で、ウイルスの複製を阻害することができるインテグラーゼ阻害薬剤の製造のために使用することを対象とし、該薬剤は、レトロウイルス疾患の治療、とりわけエイズの治療に利用できるものである。
本発明に従って使用される誘導体は、より詳しくは、インテグラーゼへの固定に関してのウイルスDNAの拮抗剤である。
本発明の一実施態様に従えば、該誘導体は、スチリルキノリン誘導体、有利にはフランス特許出願FR9704289中で規定されているそれらである。この出願中に示されているもっとも一般的な定義に従えば、これらの誘導体は、次式Iに相当するものならびにこれら誘導体の医薬として受容しうる塩類、それらのジアステレオマー形態およびそれらのエナンチオマー形態である。
Figure 2005531554
式中、
− RおよびRは、互いに同一または異なっており、各環の任意の位置を占める、それ自体も同一または異なっている、1つまたは複数の置換基を表し、該置換基は、−(CH−Yまたは−CH=CH−Yなる基を表し、ここに、Yは、ハロゲン原子、基−OH、−OR、−COH、−COR、−COOH、−COOR、−COH、−COR、−CONH、−CON(R,R)、 −CH=NOH、−CO−CH=NOH、−NH、−N(R,R)、−NO、−PO(OR)、−SH、−SR、−SOR、−SONHR、CNまたはZ(R)を表し、Rは炭素原子数1〜8のアルキル基あるいはアリール基または複素環基を表し、RおよびRは、同一または異なって、炭素原子数1〜5のアルキル基を表し、Zはアリール基または複素環基を表し、nはゼロまたは1〜5の整数であり、
はさらに水素原子を表すことができ、
においてYが−COOHまたは−COORを表すとき、Zはそれがアリール基を表すならば、少なくとも3つの置換基を有するか、またはキノリン核が3置換体であり、
− Xはエチレン性二重結合、基−(CH−(ここに、nは1〜5の整数である)または基−CH(R)−CH(R)−を表し、RおよびRは、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基またはエポキシ基を表す。
本発明は、とりわけ、式II
Figure 2005531554
の8−ヒドロキシ−2−[2−[(3,4−ジヒドロキシ−5−メトキシフェニル)エテニル]]−7−キノリンカルボン酸(以下FZ41と呼ぶ)の使用を対象とするものである。
本発明の他の一実施態様に従えば、該薬剤を製造するために使用する誘導体は、2−カルバモイル−8−ヒドロキシキノリン−7−カルボン酸の誘導体である。とりわけ、本発明は、特許出願FR0113209に記載の誘導体の使用を対象とする。これらの誘導体は、もっとも一般的な定義に従えば、それらが式IIIに相当するものおよびそれらの医薬として許容される塩類であることを特徴とする。
Figure 2005531554
式中、
− X′はアルキル鎖−(CH−[ここに、nは0、1または2に等しい]、OまたはNを表し、
− Z′は芳香環を表し、該芳香環を構成する炭素原子に替えてO、NまたはSのうちから選ばれたヘテロ原子を含んでいてもよく、この環はRb′によって置換されていてもよく、置換されていなくてもよく、
− Rb′は、基−OH、−OR、−COOH、−COOR、−COH、−COR、−NH、−NH(R)、−NH(R,R′)、−SHおよび−SRのうちから選ばれた、同一または異なる1〜3個の置換基を表し、
− Ra′は水素原子または基−(CHn′−Y′を表し、n′は0、1、2または3に等しく、Y′は−CH、−COOH、−COOR、−CN、−OH、−OR、SRもしくはRb′によって置換されていてもよいアリール基を表し、
− RおよびR′は、同一または異なって、炭素原子数1〜4の直鎖状または分枝鎖状アルキル鎖を表す。
本発明に従って使用される誘導体類の諸性質の検討によって、宿主細胞のゲノムへのウイルスDNAの組込みに先立つ諸段階へのそれらの作用、また、場合によっては組込み段階での阻害作用を明らかにすることができた。これらの作用は、動物またはヒト起源のレトロウイルス、とりわけHIV−1、HIV−2、SIV、RSVのRNAの逆転写ならびにこれらレトロウイルスの核への輸送に対するものである。これら誘導体の効果は、マイクロモル以下の濃度で認められる。IC50は1μMを超えず、たとえば有利なことに0.5μM、さらには0.1μMが得られる。
本発明に従って使用されるこれらの誘導体は、より有利なことに、高度の無害性および活性薬物の満足すべき生体内利用率を示す。
それゆえ、これらの性質は、本発明に従って、製薬上許容される担体と組合せた薬剤の有効成分として該誘導体を使用する上で、有益である。それらは、また、多剤療法のために組合せて使用することもできて、有利である。
用量および投与方法は、用いる単剤療法または多剤療法による処置に応じて適応させる。
多剤療法の場合、該誘導体は、同一のキット包装中に存在しているのが有利である。
本発明の他の特徴および利点は、下記の実施例中に記載されている。これらの実施例においては、図1および図2を参照する。
図1は、感染から6時間00分後の合成された総ウイルスDNAの量化結果および感染から8時間00分後のゲノム中に組み込まれたウイルスDNAの量を示し、
図2は、感染から1時間30分の間のゲノムRNAおよびゲノムDNAの量および感染から6時間00分に合成された総DNAを示す。
感染後の合成された総ウイルスDNAおよび宿主細胞ゲノムへ組込まれたDNAの定量試験
バトラー(Butler)らがNat.Med.(ナイチャー・メディシン)2001年5月;7(5):631−4に記載している通りに操作を行った。
図1が示すように、L731−988分子(ハズダ(Hazuda)らが2000年1月28日付けサイエンス誌、287巻(5453号):646−50ページに発表している)を用いるとき、DNAは、完全に合成されはするが、細胞ゲノム中へはほとんどまたはまったく組込まれないことがわかる。
これに対し、FZ41を投与するとき、ウイルスDNAの合成および組込みの著しい減少が認められる。
感染後のゲノムRNAおよびゲノムDNAならびに合成された総DNAの定量
対照として非ヌクレオシドRT阻害剤、すなわちネビラピン(NNRTI)を、試験すべき製品としてL731−988およびFZ41を用いる。
これらの製品を用いて行った処置は、感染から1時間30分後の細胞への入り込みゲノムRNAの減少をもたらさない。RT(逆転写)の段階の始まりおよび終わりに得られたデータを比較すると、本発明に従って用いた製品および対照の強い効果が認められる。
ウイルスの複製サイクルに対する効果の検討
図3は、HIVに感染させ、FZ41、非特異的ウイルス侵入阻害剤(硫酸デキストラン)または組込み阻害剤(L731−988)によって処置した、または処置していない細胞における定量的PCRによるウイルス核酸種の定量結果を示す。
A:細胞内ゲノムRNAのQ−PCRによる定量
B:逆転写初期に逆転写されたcDNAのQ−PCRによる定量
C:逆転写終了時に逆転写されたcDNAのQ−PCRによる定量
D:宿主ゲノムに組込まれたcDNAのQ−PCRによる定量。
得られた結果は、インテグラーゼ阻害作用を示し、とくに特許FR2761687およびFR0113209に記載されている薬効基(薬効団)を含有するスチリルキノリン誘導体は、逆転写の初期におけるレトロウイルスDNAの合成を阻害するが、細胞内へ侵入するウイルスゲノムRNAの量には影響しないことを示している。
抵抗性変異株の選択
FZ41の濃度を増しながらその存在下でウイルスを培養すると、薬剤耐性ウイルスを発現させることができた。これらのウイルスに現れた変異は、一方では、インテグラーゼ中、V165およびV249の位置にあり、第二のウイルスの場合はC280の位置にある。それらの変異株を、部位特異的突然変異によって発生させ、それらの耐性を調べた。
図4は、野生ウイルスと比較してのそれらウイルスの各々について得られた耐性指数を示している。
インテグラーゼの核への輸送に対するスチリルキノリン類の作用
図5および6は、細胞質抽出物の存在下または非存在下に透過性を亢進させたヘラ細胞におけるHIV−1のインテグラーゼの核移入試験において測定された蛍光強度の量化結果を示す。
図5の移入試験は、デゥピアンヌ(Dupienne)らが2001年に記載している通りに実施した。ジギトニンを用いてヘラ細胞の透過性を亢進させ、つぎにエネルギーの存在下、細胞質抽出物の不存在下、示した通りの種々分子の濃度を増加させての存在下または不存在下に、蛍光色素シアニン3に結合させたインテグラーゼとともにそれらの細胞を、30℃で30分間インキュベートした。つぎに、それらの細胞を固定し、エピ蛍光顕微鏡下に分析し、CCDカメラを用いてデータ収集を行った。
各条件につき、個々の3回の実験に由来する150〜300個の核について、単位面積当りの蛍光強度を数量化した。
図7は、透過性亢進ヘラ細胞におけるBSA−NLSの核内移行試験で測定された蛍光強度の量化結果を示している。
使用した分子の化学構造式を、下記の表1に示す。
Figure 2005531554
得られた結果は、インテグラーゼ阻害活性を示し、とりわけ特許FR2761687およびFR0113209に記載されている薬効基(薬効団)を含有するスチリルキノリン誘導体が、HIVのインテグラーゼの核への輸送を阻害することを示している。
このように、分子FZ41およびKHD161は、処置後の透過性亢進細胞の核で得られる蛍光の量を強度に減少させる。
これに対し、他のインテグラーゼ阻害剤(L731−988)または不活性なスチリルキノリン誘導体(FZ117)を実験で添加しても、インテグラーゼの核への移入を変化させない。
このインテグラーゼ輸送阻害は、BSA−NLS(核移入シグナル結合ウシ血清アルブミン)の核内移行がそれらの薬物によって影響されないことから(図6)、特異的なものである。
その反面、FZ41分子を用いての選択により得られた変異体、とりわけ変異体V165I/V249Iは、真核細胞での蛋白質発現実験において、インテグラーゼの核内移行不良という結果をもたらす。
図6および7のデータは、つぎのようにして得られた:ジギトニンによりヘラ細胞の透過性を亢進させ、つぎに、蛍光色素シアニン3結合インテグラーゼならびにウシ血清アルブミン(BSA)をSV40ウイルスのT抗原の古典的核内局在シグナル(NLS)およびフルオレセインに結合させたもの(BSA−NLS)とともに、細胞質抽出物およびエネルギーの存在下、示した通りの種々分子の濃度を増大させての存在下または不存在下に、30℃で30分間インキュベートした。つぎに、細胞を固定し、エピ蛍光顕微鏡によって分析し、CCDカメラを用いてデータ収集を行った。各条件につき、単位面積当りの蛍光強度を、独立した3実験で得られた150〜300個の核について量化した。図6は、インテグラーゼを用いて得られた結果を、図7は、BSA−NLSを用いて得られた結果を示している。
引用文献1:
C・ドゥピアンヌ(Depienne)、A・ムスニエ(Mousnier)、H・レー(Leh)、E・ル=ルージク(Le Rouzic)、D・ドルモン(Dormont)、S・ベニシュ(Benichou)、C・ダルジュモン(Dargemont)
HIV−1インテグラーゼの核内移行経路の特徴解析。ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー、2001年5月25日;276巻(21号):18102−7頁。
感染から6時間00分後の合成された総ウイルスDNAの量化結果および感染から8時間00分後のゲノム中に組み込まれたウイルスDNAの量を示す。 感染から1時間30分の間のゲノムRNAおよびゲノムDNAの量および感染から6時間00分に合成された総DNAを示す。 HIVに感染させ、FZ41、非特異的ウイルス侵入阻害剤(硫酸デキストラン)または組込み阻害剤(L731−988)によって処置した、または処置していない細胞における定量的PCRによるウイルス核酸種の定量結果を示す。 野生ウイルスと比較してのそれらウイルスの各々について得られた耐性指数を示す。 細胞質抽出物の存在下または非存在下に透過性を亢進させたヘラ細胞におけるHIV−1のインテグラーゼの核移入試験において測定された蛍光強度の量化結果を示す。 細胞質抽出物の存在下または非存在下に透過性を亢進させたヘラ細胞におけるHIV−1のインテグラーゼの核移入試験において測定された蛍光強度の量化結果を示す。 透過性亢進ヘラ細胞におけるBSA−NLSの核内移行試験で測定された蛍光強度の量化結果を示す。

Claims (8)

  1. 組込みに先立つ諸段階で、場合によりこの組込みの段階で、ウイルスの複製を阻害することができるインテグラーゼ阻害薬剤であって、レトロウイルス疾患の治療、とりわけエイズの治療に利用できる薬剤の製造のための、8−ヒドロキシキノリン−7−カルボン酸誘導体の使用。
  2. 該誘導体が、インテグラーゼへの固定に関してのウイルスDNAの拮抗剤であることを特徴とする請求項1に記載の使用。
  3. 該誘導体がスチリルキノリン類であることを特徴とする請求項1または2に記載の使用。
  4. 該スチリルキノリン類が式I:
    Figure 2005531554
    に相当するものならびにこれら誘導体の医薬として受容しうる塩類、それらのジアステレオマー形態およびそれらのエナンチオマー形態であるであることを特徴とする請求項3に記載の使用。
    式中、
    − RおよびRは、互いに同一または異なっており、各環の任意の位置を占める、それ自体も同一または異なっている、1つまたは複数の置換基を表し、該置換基は、−(CH−Yまたは−CH=CH−Yなる基を表し、ここに、Yは、ハロゲン原子、基−OH、−OR、−COH、−COR、−COOH、−COOR、−COH、−COR、−CONH、−CON(R,R)、 −CH=NOH、−CO−CH=NOH、−NH、−N(R,R)、−NO、−PO(OR)、−SH、−SR、−SOR、−SONHR、CNまたはZ(R)を表し、Rは炭素原子数1〜8のアルキル基あるいはアリール基または複素環基を表し、RおよびRは、同一または異なって、炭素原子数1〜5のアルキル基を表し、Zはアリール基または複素環基を表し、nはゼロまたは1〜5の整数であり、
    はさらに水素原子を表すことができ、
    においてYが−COOHまたは−COORを表すとき、Zはそれがアリール基を表すならば、少なくとも3つの置換基を有するか、またはキノリン核が3置換体であり、
    − Xはエチレン性二重結合、基−(CH−(ここに、nは1〜5の整数である)または基−CH(R)−CH(R)−を表し、RおよびRは、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基またはエポキシ基を表す。
  5. 該誘導体が、FZ41と呼ばれる式II
    Figure 2005531554
    の8−ヒドロキシ−2−[2−[(3,4−ジヒドロキシ−5−メトキシフェニル)エテニル]]−7−キノリンカルボン酸であることを特徴とする請求項4に記載の使用。
  6. 2−カルバモイル−8−ヒドロキシキノリン−7−カルボン酸誘導体を使用することを特徴とする請求項1または2に記載の使用。
  7. 該誘導体が式III
    Figure 2005531554
    に相当するものおよびそれらの医薬として許容される塩類であることを特徴とする請求項6に記載の使用。
    式中、
    − X′はアルキル鎖−(CH−[ここに、nは0、1または2に等しい]、OまたはNを表し、
    − Z′は芳香環を表し、該芳香環を構成する炭素原子に替えてO、NまたはSのうちから選ばれたヘテロ原子を含んでいてもよく、この環はRb′によって置換されていてもよく、置換されていなくてもよく、
    − Rb′は、基−OH、−OR、−COOH、−COOR、−COH、−COR、−NH、−NH(R)、−NH(R,R′)、−SHおよび−SRのうちから選ばれた、同一または異なる1〜3個の置換基を表し、
    − Ra′は水素原子または基−(CHn′−Y′を表し、n′は0、1、2または3に等しく、Y′は−CH、−COOH、−COOR、−CN、−OH、−OR、SRもしくはRb′によって置換されていてもよいアリール基を表し、
    − RおよびR′は、同一または異なって、炭素原子数1〜4の直鎖状または分枝鎖状アルキル鎖を表す。
  8. 多剤療法のために、複数の誘導体を、製薬上許容される担体と組合せて使用することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の使用。
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