JP2005530757A - クロピドグレルの製造方法 - Google Patents

クロピドグレルの製造方法 Download PDF

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Abstract

N,N’−ビス−4,5,6,7−テトラヒドロ−[3,2−c]−チエノピリジルメタン(12)を、式(13)の(R)−2−クロロフェニル酢酸誘導体(式中、XおよびRは明細書の開示と同義)と反応させて、クロピドグレル(1)を製造する方法。
【化1】

Description

発明の詳細な説明
(技術分野)
本発明は抗血小板および抗血栓剤、特にクロピドグレル(1):[(S)−2−(2−クロロフェニル)−2−(4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]−ピリジル)酢酸メチルの製造方法に関する。
Figure 2005530757
(背景技術)
クロピドグレル(1)は、Aubert et al.(EP 0 099 802およびUS 4,529,596)によって最初に開示された抗血小板および抗血栓活性を有する化合物で、4,5,6,7−テトラヒドロ[2,3−c]チエノピリジン(2)と2−クロロ−2−(2’−クロロフェニル)酢酸メチルエステル(3)との反応によって合成される(反応式1)。
Figure 2005530757
このプロセスによれば、製造物はラセミ体混合物として得られる。2つのエナンチオマーの分離は、EP 0281 459に開示のように光学分割方法で実施できるが、この方法では収率の顕著な減少が生じる。
該欠点を克服する方法がWO 98/51689に提示されており、そこでは、クロピドグレルは2−(2−チエニル)−エチルアミン(4)をo−クロロベンズアルデヒド(5)およびシアン化ナトリウムで反応させて製造される。生じたニトリル体(6)は対応するアミド体(7)に、続いてメチルエステル体(8)に変換される。クロピドグレルの合成に適した配置の中間体(8)は、光学活性な酸により、アミド体(7)またはエステル体(8)の光学分割で製造し得る。最後に、目的のエステル体(8)のエナンチオマーは、酸の溶媒中ホルムアルデヒドで環化し、クロピドグレルを得る。
Figure 2005530757
別法として、EP 466569に開示のように、中間体(8)は、2−アミノ−(2−クロロフェニル)酢酸メチル(9)を2−(2−チエニル)エタノール誘導体(10)(Xはハロゲンまたはスルホン酸基である)と反応させて(反応式3):
Figure 2005530757
または2−ハロ−(2−クロロフェニル)酢酸メチル(例えば、化合物(3))を2−(2−チエニル)エチルアミン(4)と反応させて、得ることができる。
最後に、WO99/18110には、テトラヒドロチエノピリジン(2)を(R)−2−クロロマンデル酸スルホン酸エステル(11)と反応させて得られるクロピドグレルの製造が開示される。
Figure 2005530757
しかしながら、この方法はなお、精製体が得られにくい低融解性の固形物であるテトラヒドロチエノピリジンを用いる不利な点を有する。
(発明の詳細な説明)
クロピドグレル(1)、またはその医薬的に許容される塩が、N,N’−ビス−4,5,6,7−テトラヒドロ−[3,2−c]−チエノピリジルメタン(12):
Figure 2005530757
を、式(13):
Figure 2005530757
[式中、
Rは水素原子または直鎖もしくは分枝鎖のC〜Cアルキル基であり、および
Xは、
フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選択されるハロゲン(好ましくは臭素およびヨウ素);
OSO基(Rは、1またはそれ以上のハロゲン原子で適宜置換される直鎖または分枝鎖のC〜Cアルキル基;直鎖または分枝鎖のC〜Cペルフルオロアルキル基;1またはそれ以上のハロゲン原子、直鎖もしくは分枝鎖のC〜Cアルキル基、またはニトロ基で適宜置換される芳香環である);
OCORエステル基(Rは上記と同義である);
−ONO基;
OP(OR)亜リン酸エステル基または
OPO(OR)リン酸エステル基(Rは上記と同義である)である]
の(R)−2−クロロフェニル酢酸誘導体と反応させ;さらに
所望により式(I)の化合物を塩にすることにより製造し得ることを見出した。
が置換されたアルキル基または芳香環である場合、上記で定義されるような同一または異なり得る1〜3個の置換基で好ましくは置換される。
好ましい式(13)の化合物は、(R)−2−(2−クロロフェニル)−2−(4−ニトロベンゼンスルホニルオキシ)酢酸メチルエステル(13a)および(R)−2−ブロモ−2−(2−クロロフェニル)酢酸メチルエステル(13b)である。
本発明によるクロピドグレルの製造方法は、プロトン性または非プロトン性の有機溶媒の存在下、必要な場合は有機または無機塩基性試薬の存在下実施される。
さらに特に、式(13)の化合物が、適当な有機溶媒中の中間体(12)の溶液または懸濁液に加えられる。プロトン性または非プロトン性の有機溶媒は、例えば、ケトン類(好ましくは、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトン)、アルコール類(好ましくは、C〜Cアルカノール)、アセトニトリル、芳香族炭化水素(好ましくは、トルエン、キシレン)および塩素化された溶媒(好ましくは塩化メチレン)、あるいはそれらの混合物から選択される。本発明の好ましい態様によれば、該溶媒はアセトン、アセトニトリルまたはメタノールである。式(12)の化合物は、式(13)の中間体に関して0.5:1から3:1の範囲、好ましくは1:1から2:1の範囲のモル比で用いる。
該反応が有機塩基性試薬の存在下実施される場合、かかる試薬は、好ましくは式(12)の化合物自身、すなわち、N,N’−ビス−4,5,6,7−テトラヒドロ−[3,2−c]−チエノピリジルメタン、ジイソプロピル−エチル−アミン、4−(ジメチルアミノ)ピリジン、トリエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンから選択され得る。無機塩基性試薬は好ましくは炭酸アルカリ金属、または炭酸アルカリ土類金属、例えば炭酸カリウムである。塩基は化合物(13)に関して0.5:1から1.5:1の範囲のモル比、好ましくは化学量論の比で用いられ得る。該反応は0℃から溶媒の還流温度の範囲の温度で、好ましくは20℃から70℃で実施される。反応終了後、該混合物は次いで室温に冷却され、適当なワークアップ後、生じた粗生成物をアセトンに溶かして溶液にし、そこからクロピドグレルを医薬的に許容される酸、例えば濃硫酸を加えて塩として沈殿させ、クロピドグレル ヘミ硫酸塩を得ることができる。
アミンである式(12)のN,N’−ビス−4,5,6,7−テトラヒドロ−[3,2−c]−チエノピリジルメタンは新規な化合物であり、また本発明の目的物でもある。この化合物は、有機酸または鉱酸で酸性にした溶媒中、市販品として購入可能な2−(2−チエニル)エチルアミン(4)をホルムアルデヒド水またはパラホルムアルデヒドまたはトリオキサンと反応させて得られる(反応式5)。
Figure 2005530757
有機酸は好ましくはギ酸、酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸から選択され、より好ましくはギ酸である。好ましい鉱酸は塩酸である。
該反応が有機酸の存在下実施される場合、これは溶媒として用いられ得る。
該反応が鉱酸の存在下実施される場合、水が溶媒として用いられる。鉱酸は通常化学量論の量または過剰に用いられ、鉱酸:2−(2−チエニル)エチル−アミン(4)のモル比は好ましくは1:1から3:1の範囲である。
37%水溶液の形状であるホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒドまたはトリオキサンは、通常2−チエニル−エチルアミン(4)に関して1:1から1:3の範囲のモル比で、好ましくは1:1.5の比で用いられる。
該反応は0℃から反応混合液の還流温度の範囲の温度で、好ましくは10℃から60℃で実施される。
反応が完了するとき、酸は減圧留去するか、好ましくは塩基を加えて対応の塩に変換する。好ましい塩基は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化アンモニウムである。塩基性、例えば水酸化アルカリ金属を用いて塩基性にした後、中間体(12)は濾過または適当な有機溶媒での抽出で回収される。中間体(12)の抽出に用いる溶媒は、好ましくは芳香族炭化水素、より好ましくはトルエンもしくはキシレン、または塩素化した溶媒、より好ましくは塩化メチレンである。
抽出に用いた溶媒を除去した後、中間体(12)を適当な溶媒から結晶化して精製する。中間体(12)の結晶化に用いられる溶媒は、ケトン類(好ましくはアセトンおよびメチルイソブチルケトン)、エステル類(好ましくは酢酸エチルおよび酢酸ブチル)およびアルコール類(好ましくはメタノール、エタノールおよびイソプロパノール)から選択され得る。
低融解の固体で、有機溶媒に非常によく溶解し、そのため結晶化による精製が困難である4,5,6,7−テトラヒドロ[3,2−c]チエノピリジン(2)を用いた方法を超える本発明の有利な面は、化合物(12)が固体で、結晶化され得るところである。さらに、化合物(12)の製造の間、副生成物は形成せず、逆に4,5,6,7−テトラヒドロ[3,2−c]チエノピリジン(2)の文献に記載される合成方法に従えば、クロピドグレルを製造するプロセスを実施する前に除去しなければならない副生成物が形成する。
本発明は以下の実施例でより詳細に説明される。
(実施例)
(R)−2−(2−クロロフェニル)−2−(4−ニトロベンゼンスルホニルオキシ)酢酸メチル(13a)は、WO 99/18110に開示された方法に従い製造される。
実施例1−N,N”−ビス−4,5,6,7−テトラヒドロ[3,2−c]チエノピリジルメタン(12)の製造
方法1
無水ギ酸(2440 g、53.04モル)を、磁気攪拌子、温度計および滴下ロートを備えた3Lの丸底フラスコに入れる。温度を40℃に達するようにしながら、2−(2−チエニル)エチルアミン(4)(500 g、3.94モル)を次いでゆっくりその中に加える。生じた溶液を室温に冷やし、次いで95%パラホルムアルデヒド(186.5 g、5.91モル)を10分で加える。室温で14時間後、温度を30℃以下に保ちながら、生じた溶液をゆっくり30重量%水酸化ナトリウム溶液(6660 g、50モル)に注ぐ。生じた懸濁液を室温で2時間攪拌しながら置いておき、次いで沈殿した固形物を濾過して回収し、水で洗浄し、メタノール(550 mL)に取る。得られた懸濁液を室温で2時間攪拌し、次いで固形物を濾過し、メタノールで洗浄し、真空下45℃で乾燥し、白色の結晶性固形物としてN,N”−ビス−4,5,6,7−テトラヒドロ−[3,2−c]−チエノピリジルメタン(12)を得る(462 g、1.59モル、収率:81%)。
1H-NMR(CDCl3,δ ppm): 2.90 (m, 8H), 3.36 (s, 2H), 3.66 (s, 4H), 6.74 (d, 2H), 7.08 (d, 2H)
融点=126.3℃
方法2
2−(2−チエニル)エチルアミン(4)(50 g、0.394モル)および水(250 mL)を、磁気攪拌子、温度計および滴下ロートを備えた500 mLの丸底フラスコに入れる。36重量%塩酸水溶液(48 g、0.473モル)を次いでゆっくり加え、生じた溶液を50℃に加熱し、次いで約20分で37重量%ホルムアルデヒド水溶液(47.9 g、0.591モル)を加える。50℃で5時間後、生じた混合物を室温に冷やし、鱗状の水酸化ナトリウム(20.8 g、0.52モル)で中和し、続いてトルエン(130 mL)で抽出する。生じた有機相を水(50 mL)で2回洗浄し、次いで減圧濃縮し、残渣を得、生じた混合物をアセトン(100 mL)で取り、懸濁液を得て、2時間攪拌下置いておく。形成した沈殿物は吸引濾過し、アセトンで洗浄し、白色の固形物としてN,N”−ビス−4,5,6,7−テトラヒドロ−[3,2−c]チエノピリジルメタン(12)を得る(26 g、89.7ミリモル,収率:45.5%)。
実施例2−(S)−2−(2−クロロフェニル)−2−(4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]5−ピリジル)酢酸メチル(1)の製造
方法1
N,N”−ビス−4,5,6,7−テトラヒドロ[3,2−c]−チエノピリジルメタン(12)(31.6 g、0.108モル)およびアセトニトリル(150 mL)を、磁気攪拌子、冷却器および滴下ロートを備えた500 mLの三頚丸底フラスコに入れる。生じた懸濁液を窒素雰囲気下に置き、次いで還流する。アセトニトリル(150 mL)に溶解した(R)−2−(2−クロロフェニル)−2−(4−ニトロベンゼンスルホニルオキシ)酢酸メチル(13a)(40 g、0.104モル)からなる溶液を、次いで1時間30分で加える。添加して1時間後、該混合物を−15℃に冷却して、沈殿した固形物を濾過する。生じた澄明な溶液をHPLCで分析する(HPLC収率:74%)。溶媒を減圧下蒸発留去し、残渣をトルエン(約600 mL)に取り、5重量%炭酸水素ナトリウム水溶液(100 mL)で処理する。有機相を水(100 mL)で洗浄し、脱色チャコールで濾過する。溶媒を次いで減圧留去し、残渣をアセトン(300 mL)に取る。温度を20℃に保ちながら、生じた澄明な溶液に濃硫酸を加えて、酸性のpHにする。該混合物を室温で12時間攪拌し、次いで沈殿した固形物を濾過して回収し、新しいアセトンで洗浄し、クロピドグレル ヘミ硫酸塩を得て(23.92 g、57.02ミリモル, 収率=55%)、比較して同定する。
方法2
N,N’−ビス−4,5,6,7−テトラヒドロ−[3,2−c]−チエノピリジルメタン(12)(7.51 g、25.9ミリモル)、アセトニトリル(30 mL)および炭酸カリウム(3.57 g、25.9 mmol)を、磁気攪拌子、冷却器および滴下ロートを備えた250 mLの三頚丸底フラスコに入れる。生じた懸濁液を窒素雰囲気下置いて、還流し、次いでアセトニトリル(70 mL)に溶かした化合物(13a)(20 g、51.8ミリモル)からなる溶液を4時間で加える。添加して16時間後、該混合物を室温に冷やし、次いで1時間後固形物を濾過する。HPLC分析によれば、生じた澄明な溶液にはクロピドグレル塩基が含まれる(7.5 g、収率:45%)。生じた生成物は次いで、方法1に記載の方法に従い、ヘミ硫酸塩として回収される。
方法3
N,N’−ビス−4,5,6,7−テトラヒドロ [3,2−c]−チエノピリジルメタン(12)(2.75 g、9.48ミリモル)およびアセトニトリル(8 mL)を、磁気攪拌子、冷却器および滴下ロートを備えた25 mLの三頚丸底フラスコに入れる。生じた懸濁液を窒素雰囲気下置いて、還流し、次いでアセトニトリル(8 mL)に溶かした(R)−2−ブロモ−(2−クロロフェニル)酢酸メチル(13b)(2.5 g、9. 48ミリモル)からなる溶液を1時間30分で加える。添加して2時間30分後、該混合物を室温に冷やし、沈殿した固形物を濾去する。HPLC分析によれば、生じた澄明な溶液にはクロピドグレル塩基が含まれる(1.95 g、収率:64%)。生じた生成物は次いで、方法1に記載の方法に従い、ヘミ硫酸塩として回収される。
方法4
N,N’−ビス−4,5,6,7−テトラヒドロ[3,2−c]チエノピリジルメタン(12)(3.76 g、12.97ミリモル)およびアセトン(11 mL)を、磁気攪拌子および滴下ロートを備えた50 mLの三頚丸底フラスコに入れる。生じた懸濁液に化合物(13a)(2.5 g、6.48ミリモル)のアセトン(9 mL)溶液を40分で加える。添加して25時間後、沈殿した固形物を濾去する。HPLC分析によれば、生じた澄明な溶液にはクロピドグレル塩基が含まれる(1.81 g、収率:87%)。溶媒は減圧下蒸発留去し、残渣をトルエン(30 mL)に取り、生じた溶液を脱色チャコールで処理する。得られた澄明な溶液に水(20 mL)および酢酸を加え、pHを3〜4にする。有機相を分離し、水(20 mL)で洗浄し、減圧濃縮して、残渣を得る。生じた油状物をアセトンに取り、次いで方法1に記載の方法に従い、クロピドグレル(1)をヘミ硫酸塩として単離する。
方法5
N,N’−ビス−4,5,6,7−テトラヒドロ−[3,2−c]−チエノピリジルメタン(12)(3.76 g、12.97ミリモル)およびアセトン(11 mL)を、磁気攪拌子、冷却器および滴下ロートを備えた50 mLの三頚丸底フラスコに入れる。生じた懸濁液を、化合物(13a)(2.5 g、6.48ミリモル)のアセトン(9 mL)溶液を40分で加えながら、還流する。添加して2時間後、反応混合物を室温に冷やし、1時間後沈殿した固形物を濾去する。HPLC分析によれば、生じた澄明な溶液にはクロピドグレル塩基が含まれる(1.75 g、収率:84%)。クロピドグレル(1)は、次いで方法4に記載の方法に従い、ヘミ硫酸塩として単離される。
方法6
N,N’−ビス−4,5,6,7−テトラヒドロ−[3,2−c]−チエノピリジルメタン(12)(1.88 g、6.48ミリモル)、アセトン(11 mL)およびジイソプロピル−エチル−アミン(0.84 g、6.48 mmol)を、磁気攪拌子、冷却器および滴下ロートを備えた50 mLの三頚丸底フラスコに入れる。生じた混合物を、化合物(13a)(2.5 g、6.48ミリモル)のアセトン(9 mL)溶液を40分で加えながら還流する。生じた混合物を反応が完了するまで還流し、次いで室温に冷却する。HPLC分析によれば、生じた澄明な溶液にはクロピドグレル塩基が含まれる(1.35 g、収率:65%)。生じた生成物は、次いで方法4に記載の方法に従い、ヘミ硫酸塩として単離される。
方法7
N,N’−ビス−4,5,6,7−テトラヒドロ[3,2−c]チエノピリジルメタン(12)(3.76 g、12.97ミリモル)、メタノール(20 mL)および化合物(13a)(2.5 g、6.48ミリモル)を、磁気攪拌子、冷却器および滴下ロートを備えた50 mLの三頚丸底フラスコに入れる。生じた懸濁液を1時間30分還流する。生じた混合物を室温に冷やし、この温度で1時間置く。形成した固形物を濾去する。HPLC分析によれば、生じた澄明な溶液にはクロピドグレル塩基が含まれる(1.65 g、収率79%)。クロピドグレルは次いで方法4に記載の方法に従い、ヘミ硫酸塩として単離される。

Claims (10)

  1. [(S)−2−(2−クロロフェニル)−2−(4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]−5−ピリジル)酢酸]メチル(1):
    Figure 2005530757
    またはその医薬的に許容される塩の製造方法であって、
    そのプロセスがN,N’−ビス−4,5,6,7−テトラヒドロ−[3,2−c]−チエノピリジルメタン(12):
    Figure 2005530757
    を、式(13):
    Figure 2005530757
    [式中、
    Rは水素原子または直鎖もしくは分枝鎖のC〜Cアルキル基であり、および
    Xは、
    フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選択されるハロゲン;
    OSO基(Rは、1またはそれ以上のハロゲン原子で適宜置換される直鎖または分枝鎖のC〜Cアルキル基;直鎖または分枝鎖のC〜Cペルフルオロアルキル基;1またはそれ以上のハロゲン原子、直鎖もしくは分枝鎖のC〜Cアルキル基、またはニトロ基で適宜置換される芳香環である);
    OCORエステル基(Rは上記と同義である);
    −ONO基;
    OP(OR)亜リン酸エステル基または
    OPO(OR)リン酸エステル基(Rは上記と同義である)である]
    の(R)−2−クロロフェニル酢酸誘導体と反応させ;さらに
    所望により式(I)の化合物を塩にすることからなる方法。
  2. 式(13)の化合物が(R)−2−(2−クロロフェニル)−2−(4−ニトロベンゼンスルホニルオキシ)酢酸メチルエステルおよび(R)−2−ブロモ−2−(2−クロロフェニル)酢酸メチルエステルから選択される請求項1に記載の方法。
  3. 該反応がプロトン性または非プロトン性の有機溶媒中で、必要な場合は塩基性試薬の存在下実施される請求項1または2に記載の方法。
  4. 式(13)の中間体に対する式(12)の化合物のモル比が0.5:1から3:1の範囲である、請求項1から3のいずれか1つに記載の方法。
  5. 該有機溶媒がケトン類、アルコール類、アセトニトリル、芳香族炭化水素および塩素化された溶媒から選択される、請求項3に記載の方法。
  6. 該塩基性試薬がN,N’−ビス−4,5,6,7−テトラヒドロ−[3,2−c]−チエノピリジルメタン、ジイソプロピル−エチル−アミン、4−(ジメチルアミノ)ピリジン、トリエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンから選択される有機塩基である、請求項3に記載の方法。
  7. 該有機塩基がN,N’−ビス−4,5,6,7−テトラヒドロ−[3,2−c]−チエノピリジルメタンである、請求項5に記載の方法。
  8. 該塩基性試薬が炭酸アルカリ金属または炭酸アルカリ土類金属から選択される無機塩基である、請求項3に記載の方法。
  9. 該反応温度が0℃から該溶媒の還流温度の範囲である、請求項1から8のいずれか1つに記載の方法。
  10. N,N’−ビス−4,5,6,7−テトラヒドロ−[3,2−c]−チエノピリジルメタン(12):
    Figure 2005530757
    の化合物。

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