JP2005530001A5

JP2005530001A5 -

Info

Publication number: JP2005530001A5
Application number: JP2004513359A
Authority: JP
Filing date: 2003-05-22
Publication date: 2006-07-06

Description

溶融法を利用するポリカーボネートの製造法に使用するものとして数多くのエステル交換触媒が評価されて来ている。アルカリ金属水酸化物、特に水酸化ナトリウムは、エステル交換触媒として特に有効であることが立証されている。しかし、アルカリ金属水酸化物は有用な重合触媒ではあるものの、成長するポリカーボネート鎖に沿ってフリース反応を促進することも知られており、そのため枝分れポリカーボネートが生成する。ポリカーボネート鎖中に枝分れ部位が存在すると、ポリカーボネートのメルトフロー挙動が変わり得、その結果加工中に困難が生じ得る。
米国特許第５３９９６５９号明細書米国特許第６２６２２１８号明細書米国特許第６３００４６０号明細書米国特許第６３１６５７８号明細書米国特許第６３３９１３８号明細書米国特許第６３９５８６２号明細書米国特許第６４７６２４９号明細書

Claims

エステル交換触媒の存在下で１種以上のジヒドロキシ芳香族化合物と１種以上のジアリールカーボネートとを溶融重合条件下で反応させることを含んでなるポリカーボネートの製造方法であって、エステル交換触媒がリン酸の１種以上の混成アルカリ金属塩及び１種以上の助触媒を含んでおり、助触媒が第四アンモニウム塩、第四ホスホニウム塩又はこれらの混合物を含んでなる、方法。
前記混成アルカリ金属塩が、セシウム、ナトリウム及びカリウムアルカリ金属イオンからなる群から選択される２種以上のアルカリ金属イオンを含む、請求項１記載の方法。
前記塩が、リン酸１当量当たり０．８５〜１．０当量のセシウム及び０．１〜０．６当量のナトリウムを含む、請求項２記載の方法。
前記混成アルカリ金属塩がカリウム及びナトリウムイオンを含む、請求項１記載の方法。
前記塩が、リン酸１当量当たり０．８５〜１当量のカリウム及び０．１〜１．０当量のナトリウムを含む、請求項４記載の方法。
前記ジヒドロキシ芳香族化合物が次式の構造Ｉを有するビスフェノールである、請求項１記載の方法。

式中、Ｒ¹は各々独立にハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、Ｃ₁〜Ｃ₂₀アルキル基、Ｃ₄〜Ｃ₂₀シクロアルキル基又はＣ₆〜Ｃ₂₀アリール基であり、ｎ及びｍは独立に０〜４の整数であり、Ｗは結合、酸素原子、硫黄原子、ＳＯ₂基、Ｃ₁〜Ｃ₂₀脂肪族基、Ｃ₆〜Ｃ₂₀芳香族基、Ｃ₆〜Ｃ₂₀脂環式基又は次の基である。

式中、Ｒ²及びＲ³は独立に水素原子、Ｃ₁〜Ｃ₂₀アルキル基、Ｃ₄〜Ｃ₂₀シクロアルキル基又はＣ₄〜Ｃ₂₀アリール基であるか、或いはＲ²とＲ³とが一体としてＣ₄〜Ｃ₂₀脂環式環を形成するもので、該Ｃ₄〜Ｃ₂₀脂環式環は１以上のＣ₁〜Ｃ₂₀アルキル基、Ｃ₆〜Ｃ₂₀アリール基、Ｃ₅〜Ｃ₂₁アラルキル基、Ｃ₅〜Ｃ₂₀シクロアルキル基又はこれらの組合せで置換されていてもよい。
前記ジアリールカーボネートが次式の構造IIを有する、請求項１記載の方法。

式中、Ｒ⁴は各々独立にハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、Ｃ₁〜Ｃ₂₀アルキル基、Ｃ₁〜Ｃ₂₀アルコキシカルボニル基、Ｃ₄〜Ｃ₂₀シクロアルキル基又はＣ₆〜Ｃ₂₀アリール基であり、ｔ及びｖは独立に０〜５の整数である。
前記第四アンモニウム化合物が次式の構造IIIを有し、前記ホスホニウム化合物が次式の構造IVを有する、請求項１記載の方法。

式中、Ｒ⁵〜Ｒ⁸は独立にＣ₁〜Ｃ₂₀アルキル基、Ｃ₄〜Ｃ₂₀シクロアルキル基、又はＣ₄〜Ｃ₂₀アリール基であり、Ｘ^-は有機又は無機陰イオンである。

式中、Ｒ⁹〜Ｒ¹²は独立にＣ₁〜Ｃ₂₀アルキル基、Ｃ₄〜Ｃ₂₀シクロアルキル基、又はＣ₄〜Ｃ₂₀アリール基であり、Ｘ^-は有機又は無機陰イオンである。
エステル交換触媒の存在下で１種以上のジヒドロキシ芳香族化合物を１種以上のジアリールカーボネートと溶融重合条件下で接触させることを含んでなるポリカーボネートの製造方法であって、エステル交換触媒がリン酸の１種以上の混成アルカリ金属塩及び１種以上の助触媒を含んでなり、助触媒が第四アンモニウム塩、第四ホスホニウム塩又はこれらの混合物からなり、接触が２以上の段階で実施される、方法。
エステル交換触媒の存在下でジフェニルカーボネートをビスフェノールＡと１８０〜３１０℃の範囲の温度及び７６０〜１トルの範囲の圧力で接触させてビスフェノールＡポリカーボネート生成物を得ることを含んでなるポリカーボネートの製造方法であって、エステル交換触媒がリン酸の１種以上の混成アルカリ金属塩及び１種以上の助触媒を含んでおり、助触媒が第四アンモニウム塩、第四ホスホニウム塩又はこれらの混合物を含む、方法。