JP2005529514A - アドホックピア・ツー・ピア網における情報自己伝達システムおよび方法 - Google Patents

Abstract

ネットワークワイドなブロードキャストを必要とせずにアドホック網内の個別ノードへ、ネットワークデータおよびシステムアップグレードを提供するシステムおよび方法。本システムおよび方法はシステムおよびアップグレード情報を共有することを許可された隣接装置を識別する。ノードは、アップグレード情報が一つのノードから次のノードへ通されて網内の各ノードに届けられるように、隣接装置からアップグレード情報要求を準備して送信するよう指示される。したがって、ノード間アップグレード伝達は、アップグレード情報における従来ネットワークワイドなブロードキャストに取って替わる。

Description

（発明の分野）
本発明はネットワークワイドな情報ブロードキャストを必要とせずにアドホック網内の個別の装置にネットワークデータおよびシステムアップグレードを提供するシステムおよび方法に関する。特に、本発明は、隣接装置間にデータおよびアップグレードに対する要求を生成してブロードキャストするシステムおよび方法に関し、個別の装置は隣接装置により提供される情報からシステムパラメータを更新することができ、このような転送が自動化される。

（関連技術の説明）
近年、“アドホック”網として知られる一種の移動通信網が開発されてきている。この種の網では、各ユーザ端末（以後“モバイルノード”と呼ぶ）が他のモバイルノードに対する基地局またはルータとして動作することができ、基地局の固定インフラストラクチュアを不要にする。したがって、発信元モバイルノードから受信先モバイルノードへ送られるデータパケットは、受信先ノードに達する前に、典型的にいくつかの中間モバイルノードにルーティングされる。

より複雑なアドホック網も開発されてきており、それは従来のアドホック網のようにモバイルノードが互いに通信可能とする他に、モバイルノードが固定網にアクセスして公衆電話交換網（ＰＳＴＮ）上およびインターネット等の他の網上における他種のユーザ端末と通信できるようにしている。この種のアドホック網の詳細は２００１年６月２９日に出願された米国特許出願第09/897,790号“Ad Hoc Peer-to-Peer Mobile Radio Access System Interfaced to the PSTN and Cellular Networks”、２００１年３月２２日に出願された米国特許出願第09/815,157号“Time Division Protocol for an Ad-Hoc, Peer-to-Peer Radio Network Having Coordinating Channel Access to Shared Parallel Data Channels with Separate Reservation Channel”、および２００１年３月２２日に出願された米国特許出願第09/815,164号“Priorized-Routing for an Ad-Hoc, Peer-to-Peer, Mobile Radio Access System”に記述されており、各々の内容全体が本開示の一部としてここに組み入れられている。

一般的に、無線アドホックピア・ツー・ピア網内の全てのノードが同種のサービスおよび機能を提供する。各ノードは同種のサービスを提供することができるが、作業量は典型的にピア・ツー・ピア網内の単一場所に集中されるのではなく多くのノードにわたって分散される。したがって、ピア・ツー・ピア網は一つ以上のノードが網の残りの機能のスーパーセットを提供するインフラストラクチュア網からそれらを区別する。これらの網内のインフラストラクチュアノードは典型的に、ブロードキャストトラフィックに依存する他のサービスだけでなく、Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP), Address Resolution Protocol (ARP)を処理することができる。Dynamic Host Configuration ProtocolはＩＥＴＦ ＲＦＣ２１３１および２１３２により定義され、中央サーバからネットワーク設定を自動的に得るため、クライアントノードにより使用される。これらのネットワーク設定はクライアントのＩＰアドレス、Domain Name Server (DNS)のアドレス、デフォルトゲートウェイのＩＰアドレス、その他多くのネットワーク設定を含んでいる。Address Resolution ProtocolはＳＴＤ００３７およびＲＦＣ０８２６により定義され、ＩＰトラフィックを特定のハードウェアへ配信できるようにＩＰアドレスをＭＡＣアドレスへマッピングするため、網ノードにより使用される。これらのインフラストラクチュアノードは、通常網内のそれらクライアントノードからのブロードキャストトラフィックアドバータイズメント(advertisement)により見つけられる。

ピア・ツー・ピア網は典型的に特殊化されたインフラストラクチュアノードを含んでいない。ＩＥＥＥ８０２.１１標準はインフラストラクチュアモードの他にピア・ツー・ピアモードを提供する。８０２.１１標準の詳細はＩＳＯ/ＩＥＣ８８０２１１, ＡＮＳＩ/ＩＥＥＥ８０２.１１“Information Technology-Telecommunications and Information Exchange Between Systems-Local and Metropolitan Area Network Specific Requirements”, Part 11: Wireless Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specificationsに記載されており、その内容全体が本開示の一部としてここに組み入れられている。また、８０２.１１標準の説明はBob O'Hara and Al Petrikに題されたＩＥＥＥ８０２.１１ハンドブック：A designer’s Companion, IEEE,1999でも見られ、この内容は本開示の一部としてここに組み入れられている。

ブロードキャスト通信はアドホック網内のノードを識別し構成するのに使用されることができるが、無線アドホックルーティング網は、伝送媒体をトラフィックで溢れさせ網の能力を実行できなくしてしまう“ブロードキャストストーム”を回避するために、典型的に繰り返しのブロードキャストトラフィックを回避する。ブロードキャストトラフィック受信は、通常、送信ノードの中間聴取エリア内のノードに限定される。ＡＲＰおよびＤＨＣＰはブロードキャストトラフィックに依存するため、アドホックルーティング網は送信されたパケット内のこのブロードキャストトラフィックを、それを処理することができる既知のインフラストラクチュアノードへしばしば“トンネル”する。従来の非アドホック網はそれらのノードが互いに直接通信するため、ブロードキャスト問題に遭遇することはない。

しかしながら無線ピア・ツー・ピアアドホックルーティング網は、インフラストラクチュアノードを含んでいないため、それらのブロードキャストトラフィックをトンネルするオプションを持たない。したがってＤＨＣＰ，ＡＲＰその他のブロードキャスト網プロトコルは、別の方法で処理されなければならない。従来の有線網において、システム情報は通常全装置へブロードキャストされ、アップグレードは中央位置から個別に送られる。しかしながら、アドホック網では、網が溢れてしまうため網の全装置へブロードキャストすることは好ましくない。したがって、インフラストラクチュアだけでなくアドホック網内の隣接装置を使用して、ネットワークワイドなブロードキャストを必要とせずに、要求に応じてシステム情報を直接隣接装置へ配信することができるシステムおよび方法が必要とされている。

（発明の概要）
本発明の目的は、アドホックピア・ツー・ピア網内で情報を自己伝達するシステムおよび方法を提供することである。

本発明のもう一つの目的は、アドホック網内でネットワークデータおよびシステムアップグレードを要求するノードの隣接ノード、すなわち“近隣”ノード、を捜し出すシステムおよび方法を提供することである。

本発明のさらにもう一つの目的は、要求ノードおよび近隣ノード間で特定情報に対する要求を準備して送信するシステムおよび方法を提供することである。

本発明のさらにもう一つの目的は、要求ノードがネットワークおよびシステム情報を更新できるように、近隣ノードおよび要求ノード間で特定情報データパケットを準備して送信するシステムおよび方法を提供することである。

これらの目的および他の目的は、データアップグレードを提供することができる網内の隣接装置を識別するシステムおよび方法を提供することにより実質的に達成される。このシステムおよび方法は要求した情報で応答する隣接装置間のデータアップグレードに対する要求を生成してブロードキャストする。個別の装置は、ネットワークワイドなブロードキャスト無しで、このような転送が許可される隣接装置により提供される情報よりシステムパラメータを更新することができる。

（好ましい実施例の詳細な説明）
本発明のこれらおよびその他の目的、利点および新しい機能は添付図と共に下記の詳細な説明を読めば一層容易に理解することができる。図１は本発明の実施例を利用するアドホックパケット交換無線通信網１００の例を示すブロック図である。特に、網１００は、複数の移動無線ユーザ端末１０２-１から１０２-ｎ（一般的に、ノード１０２またはモバイルノード１０２と呼ばれる）を含み、必要ではないが、ノード１０２に固定網１０４へのアクセスを提供する複数のアクセスポイント１０６-１，１０６-２，...１０６-ｎ（一般的に、ノード１０６またはアクセスポイント１０６と呼ばれる）を有する固定網１０４を含むことができる。固定網１０４は、たとえばコアローカルアクセス網（ＬＡＮ）、および網ノードに他のアドホック網、公衆電話交換網（ＰＳＴＮ）およびインターネット等の他の網へのアクセスを提供する複数のサーバおよびゲートウェイルータを含むことができる。網１０４は、さらに、他のノード１０２，１０６または１０５間でデータパケットをルーティングする複数の固定ルータ１０５-１から１０５-ｎ（一般的に、ノード１０５または固定ルータ１０５と呼ばれる）を含むことができる。この検討の目的のために、前記ノードは一まとめにして“ノード１０２，１０５および１０６”、または単に“ノード”と呼ぶことができる。

当業者ならばお判りのように、本開示の一部としてここに組み入れられているメイヤの米国特許第5,943,322号および前記した米国特許出願第09/897,790号、第09/815,157号および第09/815,164号に記述されているように、ノード１０２，１０５および１０６は、直接またはノード間で送られるパケットに対するルータとして動作する一つ以上の他のノードを介して互いに通信することができる。

図２に示すように、各ノード１０２，１０５および１０６は一まとめにしてモデムと呼ぶことができる送信機および受信機を含むトランシーバ１０８を含んでいる。トランシーバはアンテナ１１０に接続され、コントローラ１１２の制御下でノード１０２，１０６または１０５に対して、パケット化された信号等の、信号を送受信することができる。パケット化されたデータ信号は、たとえば、音声、データまたはマルチメディア情報、およびノード更新情報を含むパケット化された制御信号を含むことができる。

各ノード１０２，１０５および１０６は、さらに、ノードの動作に関する情報を格納するread only memory（ＲＯＭ）、およびそれ自体および網１００内の他のノードに関するルーティング情報等の情報を格納するrandom access memory （ＲＡＭ）を含むメモリ１１４を含んでいる。ノード１０２，１０５および１０６は、ルーティングアドバータイズメントまたはルーティングテーブル情報と呼ばれるそれらの各ルーティング情報を、互いにブロードキャスト機構を介して周期的に交換する。たとえば新しいノードが網１００に入る時または網１００内の既存のノードが移動する時である。

図２にさらに示すように、あるノード、特に、モバイルノード１０２はノートブックコンピュータ端末、移動電話機、モバイルデータユニット、または任意の他の適切な装置等の任意数の装置から成ることができるホスト１１６を含むことができる。各ノード１０２，１０５および１０６は、Internet Protocol (IP)およびAddress Resolution Protocol (ARP)を実行する適切なハードウェアおよびソフトウェアも含み、その目的は当業者に容易に理解される。Transmission control protocol (TCP)およびuser datagram protocol (UDP)を実行するための適切なハードウェアおよびソフトウェアを同様に含むことができる。

図１の網内の各ノードは適切な動作に対するカレントネットワーク情報を維持する必要がある。たとえば、トランシーバ１０８のAdmission Control （ＡＣ）モジュールはホスト１１６のＩＰスタックモジュールとトランシーバ１０８のＩＰスタックモジュールおよびトラフィック制御（ＴＣ）モジュール間を流れるパケットに作用する。それを行う時に、ＡＣモジュールは、ローカルブロードキャスト、アドホックルーティング更新、および情報のユニキャスト要求を頼りにしてＩＰスタックへサービスを提供する。動作およびプロトコルの詳細は２００１年６月１４日に出願されたエリック エイ. ホワイトヒルの米国仮特許出願第60/297,769号“Embedded Routing Algorithm Under the Internet Protocol Routing Layer in a Software Architecture Protocol Stack”に記載されており、その全体内容が本開示の一部としてここに組み入れられている。

背景のところで検討したように、図１の網１００内のモバイルノード１０２が全モバイルノード１０２およびＩＡＰ１０６を含む網上の全ての無線ノードへのＡＲＰ要求等の情報要求をブロードキャストする場合、このようなブロードキャストは無線網をオーバロードさせてしまうことがある。したがって、図２に示す本発明の実施例では、ホスト１１６が情報要求を送る時に加入者装置トランシーバ１０８は要求を遮断して情報を提供できる近隣ノードを決定する。近隣ノードが決定されると、トランシーバは、従来の要求のブロードキャストを実施する替わりに、情報要求を直接近隣ノードへ送って解決する。特に、要求ノード１０２は応答可能な近隣ノードへ情報要求をユニキャストする。

近隣ノードは最初に近隣ノード自体のキャッシュテーブルを見て、あるいは、必要ならば、他の近隣ノードに問い合わせることによりクエリーを解決する。次に、近隣ノードは要求情報を含む要求ノード１０２へメッセージを戻す。特に、近隣ノードは要求ノード１０２へ返答をユニキャストする。ネットワークワイドなブロードキャストを低減させる他に、近隣ノードから要求ノードへのユニキャストメッセージの転送が、ブロードキャストメッセージの転送よりも遥かに信頼できるという追加的利益が得られる。

本発明のさらにもう一つの実施例では、要求ノードは、近隣ノードが提供することを許可されるデータのリスト作成を要求することができる。次に、近隣ノードは、カレントデータのリストを要求ノードへ提供することができ、要求ノードは、受信データからデータ訂正が必要かどうかを決定し、その後必要な特定データ訂正を要求することができる。

図３Ａに示す本発明の実施例では、モバイルノード１０２-７は、アドホック網に接続されるとその近隣１０２-５，１０２-６および１０５-２に問い合わせ、網のカレント状態を決定することができる。これは同期化を要する動作に対するネットワーク時間値を得る、またはチャネル用途、エリア内のキャリア場所等の網構成を得るような単純なものとすることができる。さらに、必要ならば、ノードは互いに正確なソフトウェアを協議してアップグレードすることができる。

図３Ａにおいて、モバイルノード１０２-７は初期化されると、近隣発見プロセスを実行し、ノード１０２-５，１０２-６および１０５-２の代理(proximity)を決定する。近隣装置の確立されたリストがあれば、ノードはそれらにシステムパラメータを問い合わせることができる。近隣ノード１０２-５，１０２-６および１０５-２はこのような要求を受信すると、応答パケットを生成して要求ノード１０２-７へ送る。応答パケットは、システムデータに関して各近隣ノードが共有を許される情報を含むこととなる。

全ての応答パケットが一緒に集められると、ノード１０２-７はいずれのパラメータを更新する必要があるか、またどの近隣ノードが要求されたデータ更新の提供を許されるか、を決定することができる。どの近隣も更新を提供できずかつ/または提供したくない場合、ノード１０２-７は要求された情報に対してノード１０６等のインフラストラクチュアに問い合わせることができる。ＩＡＰ１０６ポイント等の網１００内のインフラストラクチュアは、典型的にシステム情報および任意のネットワークアップグレードを維持する。

候補が識別されると、ノード１０２-７は、近隣ノードとコンタクトしてその近隣から特定情報を要求することができる。新しいソフトウェアが利用可能であれば、ソフトウェアを要求ノードへ転送するセッションも確立することができる。ソフトウェアがダウンロードされていると、ノード１０２-７のコントローラ１１２はアップグレードを実行することができる。

図３Ａに示すように、ノード１０２-７は任意の時点においてその近隣、ノード１０２-５，１０２-６および１０５-２、から情報を要求することができる。要求は、初期化、時間、または特定イベントにより、トリガすることができる。トリガがアクティブとなると、ノード１０２-７は特殊なブロードキャストをその近隣、ノード１０２-５，１０２-６および１０５-２、へ送ってカレントソフトウェアバージョンまたはシステムパラメータ等の特定情報を尋ねる。図３Ｂに示すように、ノード１０２-５，１０２-６および１０５-２は、要求に応答することを許可されると、各々が提供することを許可されたパラメータまたはパラメータのリストを含む応答パケットを生成し、要求ノード１０２-７へパケットを送信する。図３Ｂにおいて、近隣ノード１０２-６および１０５-２は、応答パケットを準備して要求ノード１０２-７へ送っている。説明の目的で、ノード１０２-５には要求情報を提供する許可がなく、そのため応答パケットが要求ノードに対して準備されたり送られたりすることがない。

図３Ｂに示すように、要求ノード１０２-７は、各応答パケットを受信し読み取ってどんなアップグレードが要求され、どの近隣ノードがこのようなアップグレードの転送を許可されるかを知る。次に、要求ノード１０２-７は図３Ｃにおいて検索している情報のこれらのアイテムを要求する。

図３Ｃにおいて、ノード１０２-７は特定情報パケットに対する要求を準備してノード１０２-６へ送る。説明の目的で、ノード１０２-７はノード１０５-２から情報を要求されなかったと決定しており、そのためノード１０５-２にはこれ以上要求はなされない。ノード１０２-６は、ノード１０２-７からの要求パケットを読み取り、次に、図３Ｄにおいて要求ノードへのデータ転送を開始する。転送データは必要に応じて単一パケットまたは多数のパケットとすることができ、各パケットは別々にまたは一括して確認応答することができる。全てのデータが受信されると、要求ノード１０２-７は情報に従って動作する。これはそのクロックを更新するような単純なものであったり、カレントソフトウェアロードをオーバライトしてリスタートを実行するような複雑なものであったりする。

また網内のノードは、要求ノードにそれ自体を認証するよう要求したり、要求されるサービスに対する許可を証明するように、構成することができる。このような実施例では、更新を要求するノードに適切な認証を与えなければならない。このようなノード認証は網に入るノードに対するアクセス認証と共に提供することができ、あるいは他で提供することができる。

さらに、ネットワークインフラストラクチュアは、ノードからノードへ移動する全モバイルノードに対してアップグレードプログラムを提供して、システム情報を検証することができる。網は、この特殊プログラムを実行していずれノードの情報が無効であるかどうかを決定し、その点においてソフトウェアはインフラストラクチュアからの更新を要求する。伝達されたアップグレードプログラムは、アップグレードを発信するインフラストラクチュアの近くのノードにのみ初期ブロードキャストすることができ、前記したように、その後各ノードがアップグレードを配信する。システムあるいは網の個別のノードは、一つのノードから別の一つのノードへの自動アップグレーディングおよび情報伝達に対してイネーブルまたはディセーブルとすることができる。

さらに、本発明は情報サービスを送るのにも同様に利用することができる。たとえば、２つの近隣ノードが同一のニュースサービスに加入している装置を代表する場合、各々が、最新ニュース、天候および株式情報で他方を更新することができる。有料広告も同様に配信することができる。いかなるインフラストラクチュアも無いピア・ツー・ピアネットワーキング等の第１のモードにおいて、新しいユニットが網に入ると、システムソフトウェアを含むステータスを、その近隣と比較する。ソフトウェアの新しいバージョンが利用可能であれば、それはプロセスを使用するグループ内の全システムにより共有することもできる。

本発明のいくつかの典型的な実施例について詳細に説明してきたが、当業者ならば本発明の新しい教示および利点から実質的に逸脱することなく、典型的な実施例に多くの修正が可能であることを容易に理解できる。したがって、このような修正は全て特許請求の範囲に明記された本発明の範囲内に含まれるものとする。

本発明の実施例を利用する複数のノードを含むアドホック無線通信網の一例のブロック図である。 図１に示す無線ノードの一例のブロック図である。 図１のノードによる情報ブロードキャスト要求の一例のブロック図である。 図３Ａのブロードキャスト要求に対する応答の一例のブロック図である。 図１のノードによる特定情報要求の一例のブロック図である。 図３Ｃのブロードキャスト要求に対する特定応答の一例のブロック図である。

Claims (20)

1. 無線アドホック通信網内のノードを制御して前記網内の複数の他のノードの少なくとも一つから情報を得る方法であって、
   前記ノードを制御して前記複数のノードによる第１のノードグループへ第１の情報要求を送るステップと、
   前記第１のノードグループを制御して前記第１の要求を受信し、それに応答して前記第１のノードグループのいずれかのノードが前記情報を提供することを許可されるかどうかを決定し、かつ前記第１のノードグループの前記許可された各ノードを制御して前記第１のノードへ初期リプライデータを送るステップと、
   前記ノードを制御して、前記初期リプライデータに応答して、特定リプライデータに対する第２の要求を少なくとも一つの許可されたノードへ送り、かつ前記許可されたノードを制御して前記第１のノードへ前記特定リプライデータを送るステップと、
   を含む方法。
2. 請求項１に記載の方法であって、前記第１の要求は前記第１のノードグループの前記許可されたノードから入手可能な情報に対する要求を含み、前記情報はソフトウェアバージョン、システムパラメータおよび前記許可されたノードにおいて含まれる情報の少なくとも一つを示すデータを含む、前記方法。
3. 請求項１に記載の方法であって、前記初期リプライデータは前記許可されたノードから送られる前記入手可能な情報を示す許可されたノードからの応答を含む、前記方法。
4. 請求項１に記載の方法であって、前記ノードを制御して前記第２の要求を送るステップは、
   前記初期リプライデータを解析して前記第２の要求が要求されるかどうかを決定するステップであって、前記第２の要求が前記許可されたノードから入手可能な特定情報に対する要求を含むステップを含む、前記方法。
5. 請求項１に記載の方法であって、前記特定リプライデータは前記ノードにより要求された前記特定情報を含む許可されたノードからの応答を含む、前記方法。
6. 請求項１に記載の方法であって、さらに、
   許可されたノードから受信した前記特定リプライデータに従って動作するように前記ノードを制御するステップを含む、前記方法。
7. 請求項１に記載の方法であって、前記第１および第２の要求の各々がユニキャストメッセージとして送られる、前記方法。
8. 請求項１に記載の方法であって、前記初期リプライデータおよび特定リプライデータの各々が少なくとも一つのデータパケットを含む、前記方法。
9. 請求項１に記載の方法であって、さらに、
   前記許可されたノードにより前記初期リプライデータが送られる前に前記ノードを認証するステップを含む、前記方法。
10. 請求項１に記載の方法であって、前記方法は、さらに、前記ノードを制御して、前記初期リプライデータに応答して、特定データに対する前記第２の要求を前記網の少なくとも一つのインフラストラクチュア要素へ送り、かつ前記インフラストラクチュア要素を制御して前記第１のノードへ前記特定リプライデータを送るステップを含む、前記方法。
11. アドホック通信網内の複数の他のノードの少なくとも一つから情報を得るようにされたアドホック通信網内のノードであって、
    前記複数のノードの第１のノードグループへ第１の情報要求を送り、かつ前記複数の許可されたノードから初期リプライデータを受信して前記情報を提供するようにされたトランシーバと、
    前記初期リプライデータを解析して第２の要求が要求されるかどうかを決定するコントローラであって、前記第２の要求は前記許可されたノードから入手可能な特定情報に対する要求を含むコントローラと、を含み、
    前記トランシーバは、さらに、特定のリプライデータに対して少なくとも一つの許可されたノードへ前記第２の要求を送り、かつ前記許可されたノードから特定リプライデータを受信するようにされているノード。
12. 請求項１１に記載のノードであって、前記第１の要求は前記第１のノードグループの前記許可されたノードから入手可能な情報に対する要求を含み、前記情報はソフトウェアバージョン、システムパラメータおよび前記許可されたノードにおいて含まれる情報の少なくとも一つを示すデータを含む、前記ノード。
13. 請求項１１に記載のノードであって、前記初期リプライデータは前記許可されたノードから送られる前記入手可能な情報を示す許可されたノードからの応答を含む、前記ノード。
14. 請求項１１に記載のノードであって、前記特定リプライデータは前記ノードにより要求された前記特定情報を含む許可されたノードからの応答を含む、前記ノード。
15. 請求項１１に記載のノードであって、
    前記コントローラは、さらに、許可されたノードから受信した前記特定リプライデータに従って前記ノード動作を制御するようにされている、前記ノード。
16. 請求項１１に記載のノードであって、前記第１および第２の要求の各々がユニキャストメッセージとして送られる、前記ノード。
17. 請求項１１に記載のノードであって、前記初期リプライデータおよび特定リプライデータの各々が少なくとも一つのデータパケットを含む、前記ノード。
18. 請求項１１に記載のノードであって、
    前記コントローラは、さらに、前記初期リプライデータが送られる前に許可された各ノードへ要求するノード認証を提供するようにされている、前記ノード。
19. 請求項１１に記載のノードであって、
    前記コントローラは前記初期リプライデータを解析して前記網の少なくとも一つのインフラストラクチュア要素へ前記第２の要求を送るべきかどうかを決定するようにされていて、
    前記トランシーバは、さらに、少なくとも一つのインフラストラクチュア要素へ前記第２の要求を送り、かつ前記インフラストラクチュア要素から特定リプライデータを受信するようにされている、前記ノード。
20. 請求項１１に記載のノードであって、
    前記コントローラは、さらに、前記ノードが前記複数の他のノードに対して許可されたノードとして動作できるかどうかを決定するようにされている、前記ノード。

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