JP2005525429A - アルキルフェニルアルカノール類、それらの誘導体及びそれらを含む洗剤組成物 - Google Patents

アルキルフェニルアルカノール類、それらの誘導体及びそれらを含む洗剤組成物 Download PDF

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Abstract

下式を有するアルキルフェニルアルカノール類及びアルキルフェニルアルカノール誘導体類。式中、Rは、C〜C30直鎖又は分岐鎖アルキル、及びそれらの混合物であり、R及びRは、独立して、直鎖又は分岐鎖C〜Cアルキレンから選択され、Qは、1〜6個の炭素原子を含有する炭化水素部分であり、Y及びYは、水素、SOM、及びそれらの混合物であり、指数xは、0〜50であり、指数zは、0〜20であり、Mは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、有機対イオン、アンモニウム、置換アンモニウム又はそれらの混合物であり、アルキルフェノールエトキシレート類のような従来の界面活性剤と比較して高い一次生分解性を提供する。

Description

本発明は、アルキルフェニルアルカノール類、アルキルフェニルアルカノール誘導体、及びそれらを含む洗剤組成物に関する。より具体的には、本発明は、従来のアルキルフェノールから誘導される界面活性剤と比較して、向上した生分解性を提供するアルキルフェニルアルカノール類に関する。本発明のアルキルフェニルアルカノール誘導体を使用する洗剤組成物は、従来のアルキルフェノール類と比較して向上した洗浄性能を提供し、一方で、従来のアルキルフェノールから誘導される界面活性剤に対して高められた生分解という利点をもたらす。
アルキルフェノールエトキシレート類(以下「APE類」と称する)は、一般に当該技術分野で既知であり、種々の適用において使用される。APE類は、その汎用性及び低コストの部分に主に起因して、広く受け入れられている。当業者は、フェノール基上のアルキル置換基を選択し、フェノール基に結合している酸素原子に結合するエトキシ成分の繰り返し数を制御することによって、特定の適用のためのAPEをオーダーメイドすることが可能である。このようなオーダーメイドにより、当業者は、化粧品、洗剤及びトイレタリーの広範囲の家庭用領域において、並びにオイルスリック分散剤、脱インク界面活性剤、金属処理、繊維製品処理、エマルション形成、エマルション重合、洗剤及びクリーナー等の産業分野で、APEを使用することが可能である。
それにもかかわらず、上述の内容におけるAPEの現代の使用は、環境的な憂慮によって少なくとも部分的に制限されている。特に、当業者の中には、従来のAPE類の使用、特にそれらの前駆体アルキルフェノール類(本明細書中以下で「AP類」と称する)の使用を不完全な一次生分解の原因であるというものもいる。実際に、いくつかの研究は、従来のAPEは一次生分解が遅いか又は不完全であり、そのため中間体生分解生成物、例えば、AP類、低級エトキシレートAPE類(例えば、APE及びAPE)及びカルボキシレート副生成物を生じることを示唆している。
アルキルフェノールエトキシレートの高度に分岐したアルキル鎖は、分解中の中間体の生成を助長する。結果として、分岐度の高いアルキルフェノールエトキシレート類は、生分解中の中間体の濃度を高め、それにより、環境的な憂慮を有する。
上述の憂慮は、ヨーロッパにおけるAPE類の政府制限、アメリカ合衆国における化合物の自発的な産業的制限の実施を促した。当業者が従来のAPE類に対するいずれかの重要な代替物を同定することは比較的うまく行かなかった。従って、従来のAPE類及び高い生分解性を有するそれらの前駆体に対する代替物を同定し、開発し、使用するための顕著な必要性が存在する。このようなAPE代替物が開発されるまで、界面活性剤のさらなる使用が、環境に悪影響を与えているようであった。
驚くべきことに、従来のAP類の特定の正確な修飾、及び得られたAPE類における修飾は、高い生分解によって特徴付けられる修飾された化合物を製造可能であることがわかった。実際に、本発明は、従来のAP類及びAPE類と比較して高い生分解性を示すアルキルフェニルアルカノール類及びアルキルフェニルアルカノール誘導体類に関する。本発明は、従来のAPE類の不十分なところに対処し、解決し、環境に対する悪影響をできるだけ減らしつつ、類似の活性化合物を継続して使用することを容易にする。
本発明は、下式を有する化合物に関する。
Figure 2005525429
式中、Rは、C〜C30直鎖又は分岐鎖アルキル、及びそれらの混合物であり、R及びRは独立して、直鎖又は分岐鎖C〜Cアルキレンから選択され、Qは、1〜6個の炭素原子を含有する炭化水素部分であり、Y及びYは、水素、SOM、及びそれらの混合物であり、指数xは0〜50であり、指数zは0〜20であり、M、はアルカリ金属、アルカリ土類金属、有機対イオン、アンモニウム、置換アンモニウム又はそれらの混合物である。
本発明はまた、上述の式(I)によって表される化合物と、アルキルベンゼンスルホネート類、直鎖アルキルベンゼンスルホネート類、修飾された直鎖アルキルベンゼンスルホネート類、直鎖、分岐鎖及び中鎖分岐鎖アルカノールサルフェート類、直鎖、分岐鎖及び中鎖分岐鎖アルカノールエトキシレート類、直鎖、分岐鎖及び中鎖分岐鎖アルカノールエトキシレートサルフェート類、アルキルポリグルカノール類、アルファオレフィンスルホネート類、メチルエステルスルホネート類、及びそれらの混合物からなる群から選択される1つ以上の界面活性剤とを含む、界面活性剤系に関する。
本発明はさらに、上の式(I)によって表される化合物を含む洗剤組成物に関する。
本発明の前述の実施形態、及び他の態様を、以下の詳細な説明で更に完全に説明し、例証する。本明細書の全てのパーセント、割合、及び比率は、特に指定しない限り、洗剤組成物の重量比である。温度はすべて、特に指定のない限り、摂氏(℃)で示す。本明細書に含まれる参考文献はすべて参考として組み込まれる。
本化合物の新規な特徴により、当業者によるアルキルフェニルアルカノール類及びアルキルフェニルアルカノール誘導体類の継続使用及び毒性のない使用を容易にする。特に、本発明は、特定の物理的大きさ、程度及び種類を有する分岐鎖を持つアルキル鎖によって特徴付けられるアルキルフェニルアルカノール類及びアルキルフェニルアルカノール誘導体類に関する。本発明はさらに、直線性を増大させ、アルキル鎖に対する芳香族部分の結合位置を制御することにより、請求項に記載の化合物の一次生分解を促進する。さらに、本発明は、従来のアルキルフェノール類及びそれらの誘導体類のような、芳香族部分へのヒドロキシル基の直接的な結合と比較した、芳香族部分とヒドロキシル基との間のアルキルスペーサー又は分離ユニットの配置について議論する。
本明細書中で使用される時、「生分解」とは、化学物質の微生物による分解をいう。アルキルフェノールエトキシレートを含めて界面活性剤について、一般に、「一次生分解」は、界面活性剤性能を失うことを意味し、「最終的な生分解」は、化合物が二酸化炭素及び水に完全に分解することを意味する。
界面活性剤の生分解の正確な機構はまだ知られていないことを注記することは重要である。しかし、このような化合物の特定の生分解は、一般に次の工程を含む。最初に、メチル基の酸化は、末端メチル基(CH)をカルボキシル基(COOH)に変換する。次いで、末端カルボキシレート基のβ基酸化が起こる。従って、メチル基の酸化は、β基酸化への前駆体を構成する。芳香族環の酸化は、環構造の酸化開裂を伴う。この開裂の後、転移及び水和により脂肪族ジカルボン酸を得る。β酸化プロセスは、さらにこの構造を分解してもよい。
APE類の生分解の測定は、最終的な生分解に基づかない。むしろ、当業者は、化合物が界面活性剤性能を失い始めるか、又は一次生分解を始めるまでにかかる時間を測定する。アルキルフェノールエトキシレート類は、特に、反対側の端からのみ分解し、分子が実質的に生分解されるまで、界面活性剤性能を失わない。結果として、従来のAPE類は、一次生分解が遅れるか又は不完全である。
本発明は、請求項に記載の化合物アルキル鎖の分岐鎖の物理的大きさ、程度及び種類を含む、いくつかの因子を制御することによって、請求項に記載の化合物の生分解特性をできるだけ大きくする。さらに、本発明は、上記化合物のアルキル鎖へのフェニルアルカノール又は他の芳香族の結合位置を制御することによって、請求項に記載の化合物の生分解速度をさらにできるだけ早くすることが可能である場合がある。式(I)は上記化合物を図示する。
Figure 2005525429
式中、式(I)のRは、C〜C30、好ましくはC〜C13、直鎖又は少し分岐したアルキル、及びそれらの混合物であり、式(I)のR及びRは、独立して、C〜C直鎖又は分岐鎖、及びそれらの混合物から選択され、式(I)のQは、1〜6個の炭素原子を含有する炭化水素部分であり、式(I)のY及びYは、独立して、水素、SOM(サルフェート及び/又はスルホネート)、及びそれらの混合物から選択され、式(I)のxは0〜50であり、zは0〜20であり、式(I)のMは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、有機対イオン、アンモニウム、置換アンモニウム及びそれらの混合物である。
1つの好ましい実施形態は、非イオン性の種類を含み、ここで、R及びRは、好ましくはC〜C、又はエトキシル化種及びプロポキシル化種である。このような化合物は、単一の種を含んでもよく、ここで、x=0又はz=0であり、エトキシ種及びプロポキシ種のランダム混合物又はブロックである。このような非イオン性の種類では、式(I)のY及びYは水素であり、指数xは好ましくは0〜20であり、指数zは好ましくは0〜3である。本発明の1つの実施形態において、Qは、1個の炭素原子を含む炭化水素であり、−CH−であってもよい。非イオン性の種類の別の実施形態では、Qは、構造−CHCH−によって表すことができる2個以上の炭素原子を含む炭化水素部分である。本発明のさらに別の実施形態では、Qは四級型炭素原子を実質的に含まないことが可能である。非イオン性の種類の混合物はまた、本発明によって考慮される。
本発明の別の好ましい実施形態では、式(I)が陰イオン性の種類、特にサルフェート及びスルホネート種であるものが開示される。このような非イオン性の種類は、R及びRが独立して、直鎖又は分岐鎖のC〜C、及びそれらの混合物から選択され、Yが、水素、SOM及びそれらの混合物であり、Yが、水素、SOM及びそれらの混合物であり、但し、Y又はYのうち少なくとも1つがSOMであり、指数xが好ましくは0〜20であり、指数zが好ましくは0〜3であり、Mが以下ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、モノエタノールアミン(MEA)、トリエタノールアミン(triaethanolamine)(TEA)及びそれらの混合物を含む群から選択されるものである。これらの化合物は、使用が探索される用途に依存して、個々に又は組み合わせて使用してもよい。さらに、部分的にサルフェート化及び/又はスルホネート化された誘導体、例えば、上述の化合物の混合物は、本発明によって考慮される。
(アルキル鎖の分岐)
本発明の1つの目的は、一次生分解が促進されるように、アルキル鎖の適切な置換度によって特徴付けられるアルキルフェニルアルカノールを提供することである。式(I)の物理的特性を鑑みて、本発明は、置換度又は分岐度をできるだけ小さくし、目的のアルキルフェニルアルカノールのかさ高さをできるだけ小さくすることを教示する。式(I)におけるR部分によって表される本発明のアルキルフェニルアルカノール及びアルキルフェニルアルカノール誘導体のアルキル基のかさ高さをできるだけ小さくすることにより、所与の重量平均分子量について化合物のアルキル鎖の効果的な疎水性を高める利点を有する。本発明の効果的な疎水性を高めることは、順に、目的のアルキルフェニルアルカノール類及びアルキルフェニルアルカノール誘導体類の表面活性を高める。上記活性は、迅速な一次分解を促進しつつ、本アルキルフェニルアルカノール類及びアルキルフェニルアルカノール誘導体類のクリーニング性能を高めることに影響をもつ。従って、本明細書中に開示される化合物は、従来のアルキルフェノール類の一次生分解特性を顕著に超える。もちろん、このように顕著に特性が高まっていることにより、本アルキルフェニルアルカノール類及びアルキルフェニルアルカノール誘導体の分解が速くなる。
(ランダム化された分岐及びランダム化されていない分岐)
本発明の別の態様は、特に式(I)のR部分によってあらわされるアルキル鎖が分岐している目的のアルキルフェニルアルカノール類に対する置換度をできるだけ小さくすることである。少ない分岐鎖又は直鎖のアルキル鎖は、本発明のアルキルフェニルアルカノール類及びアルキルフェニルアルカノール誘導体類を特徴付ける。本化合物のアルキル鎖は、0〜2個の分岐鎖を含んでもよい。1つの実施形態では、本化合物のアルキル鎖は、分岐鎖を含まず、従って直鎖である。別の実施形態では、本化合物のアルキル鎖は、アルキル鎖の分岐鎖を含み、好ましくはメチル又はエチルであり、少なく分岐すると考えられる。メチル又はエチル分岐鎖は、ランダムであってもランダムでなくてもよい。本明細書中で使用される時、「ランダム化された」とは、アルキル鎖の特定の分岐位置がランダムであるか、又はアルキル鎖の種々の位置での分岐をいう。本明細書中で使用される時、「ランダム化されていない」とは、アルキル鎖上の特定の位置での分岐位置をいう。さらに、少ない分岐鎖及び直鎖のアルキル基の混合物は、本発明のアルキルフェニルアルカノール類のなお別の実施形態を構成する。好ましくはないが、エチルよりも大きな分岐鎖が存在してもよい。
本発明の第3の態様は、本アルキルフェニルアルカノール、及びそれらの誘導体の式(I)のR部分によってあらわされる、アルキル鎖の四級分岐を制御することである。上記四級分岐とは、アルキル鎖上の同じ位置でのジアルキル置換をいい、さらにまた、アルキル鎖上の同じ位置でアルキル置換及び芳香族部分の結合を伴うものをいう。四級分岐は、従来のアルキルフェノール類の一次生分解を阻害する一般的な影響を有する。実際に、多くの従来のアルキルフェノール類の一次生分解が不十分であることは、上記化合物のアルキル鎖上の四級分岐の存在に起因する場合がある。本明細書中に開示される本発明のアルキルフェニルアルカノール類及びそれらの誘導体が、四級型分岐を実質的に含まないことが好ましい。本明細書の記載中で使用される時、「実質的に含まない」とは、本実施形態の化合物が、本アルキルフェニルアルカノール及びそれらの誘導体の式(I)のR部分によってあらわされるアルキル鎖の5モル%以下、好ましくは1モル%以下、より好ましくは0.1モル%以下の四級分岐を含むことを意味する。
(アルキル鎖へのフェノールの結合位置)
式(I)のR部分によって表されるアルキル鎖上の芳香族環の結合位置は、一次生分解に影響を与えることもわかっている。実際に、本発明の基本的な態様は、アルキル鎖上の芳香族環の結合位置を制御して、本発明のアルキルフェニルアルカノール類及びアルキルフェニルアルカノール誘導体の一次生分解を促進することである。特に、本発明は、構造(II)において示されるような、アルキル鎖上のフェニルアルカノールの末端又は末端に近い結合によって特徴付けられる。
Figure 2005525429
本明細書中で使用される時、「末端に近い」は、式(I)のR部分によってあらわされるアルキル鎖の末端炭素に対して芳香族のα結合又はβ結合として定義される。このことをよりよく説明するために、上に示された構造(II)は、一般的な直鎖アルキル鎖中の2つの可能なα位置及び2つの可能なβ位置を示す。本発明のアルキルフェニルアルカノール及びアルキルフェニルアルカノール誘導体類のアルキル鎖上の芳香族環の結合の位置を制御することにより、上記化合物の誘導体の洗浄性能を高めるという追加の利点を有する。
(ヒドロキシル基へのフェノールの結合)
さらに、本発明のアルキルフェニルアルカノール類及びそれらの誘導体は、目的のヒドロキシル基の位置を制御することによって、一次生分解をさらに促進する。このような「ヒドロキシル基」は、式(I)において−O(RO)(RO)部分によって表され、Yは水素である。実際に、本発明は、目的のアルキルフェニルアルカノール類及びアルキルフェニルアルカノール誘導体類の芳香族環へのヒドロキシル基の直接結合を防ごうとするものである。本発明は、目的のアルキルフェニルアルカトル類及びアルキルフェニルアルカトル誘導体類の芳香族環とヒドロキシル基との間のスペーサー又は分離ユニットの戦略的配置及び特定の配置によって、芳香族環に対するヒドロキシル基の直接結合を防ぐことを教示する。
本明細書中で使用される時、「スペーサー」又は「分離ユニット」は、目的のアルキルフェニルアルカノール類及びアルキルフェニルアルカノール誘導体類の芳香族環にヒドロキシル基を接続するヒドロキシル基以外の部分であると定義され、式(I)中のQ部分によってあらわされる。本発明はさらに、目的のヒドロキシル基と芳香族環との間のスペーサー又は分離基の配置によって、本アルキルフェニルアルカノール類及びそれらの誘導体類の一次生分解性を高めることを狙っている。最初に、本発明のアルキルフェニルアルカノール類がフェノール類ではないことを強調しなければならない。すなわち、本化合物の芳香族環に目的のヒドロキシル基が間接的に結合することにより、芳香族環に対して電子リッチな酸素基から電子が供与されることを排除する。理論に束縛されるものではないが、芳香族環にヒドロキシル基が間接的に結合することにより、本アルキルフェニルアルカノール類の分極及び分極の可能性が減少し、それにより一次生分解性が上がると考えられる。しかし、このような間接的な結合により、本化合物が従来のAPE類と同等の表面活性能を維持していることを注記すべきである。さらに、本化合物は、従来のAPE類と同様の洗浄性能によって特徴付けられる。
さらに、本発明は、本明細書中に開示される目的のアルキルフェニルアルカノール類の高められた洗浄性能に貢献すると考えられる追加の因子を制御することを狙う。本実施形態の化合物は、R及びQ部分が芳香族環上で互いに関してパラ位にあることによって特徴付けられてもよい。それにもかかわらず、芳香族環上での互いに関するR及びQ部分の位置はまた、オルト配置及びメタ配置で生じてもよい。実際に、本発明の化合物は、上述の位置の混合されたR及びQ位置をさらに有していてもよい。
本陰イオン性化合物のサルフェート基(例えば、C−O−S)は、特に、芳香族スルホネート基の生物耐性C−S結合と比較した場合、本化合物の一次/最終の生分解をさらに高める。一般に、本発明の化合物の陰イオン種における化合物のエトキシル化度は低く(すなわち、x+z=1〜3の平均)、それ故に、非イオン性中間体の残りの表面活性は低い。従って、本実施形態の化合物は、従来のAPE類と比較して、一次/最終の生分解を高めるのに特に適合することを強調することが重要である。アルキルフェニルアルカノール類及びそれらの誘導体は、次の実施例において例示される。
(調整実施例)
(実施例1)
(C10〜C13メチル置換アルキルフェニルアルカノール(Q=CH−)の合成)
工程A:C10〜C13メチル置換アルキルベンゼンの調製
1.2−ペンタノン4.65g、2−ヘキサノン20.7g、2−へプタノン51.0g、2−オクタノン36.7g、及びジエチルエーテル72.6gの混合物を添加漏斗に加える。次いで、2.0Mの臭化n−ペンチルマグネシウムのジエチルエーテル溶液600mLと、ジエチルエーテルが更に400mL入っている還流冷却器を取り付け、窒素雰囲気で攪拌される2Lの三口丸底フラスコに、このケトン混合物を2.25時間にわたり1滴づつ加える。添加が終了した後、反応混合物を20℃で更に2.5時間、攪拌する。次いで、反応混合物を1kgの砕氷に攪拌しながら加える。この混合物に、30%の硫酸溶液393.3gを加える。この酸性水溶液の層を排液し、残りのエーテル層を水750mlで2回洗浄する。次いで、このエーテル層を真空下で蒸発させると、4−メチル−4−ノナノール、5−メチル−5−デカノール、6−メチル−6−ウンデカノール、及び6−メチル−6−ドデカノールの混合物176.1gが得られる。
2.ディーン・スターク・トラップと還流冷却器を取り付け、窒素雰囲気で攪拌される500mLの三口丸底フラスコに、工程A1のモノメチル分岐状アルコール混合物のサンプル174.9gを、酸性モルデナイト触媒ゼオキャット(Zeocat)(登録商標)FM−8/25Hのような形状選択性ゼオライト35.8gと共に加える。次いで、混合しながら、この混合物を約110〜155℃に加熱し、水及び少しのオレフィンを4〜5時間にわたりディーン・スターク・トラップに捕集した。これで、工程A1のアルコール混合物の、実質的にランダム化されていないメチル分岐状オレフィン混合物への転換が終了する。フラスコ中に残存する実質的にランダム化されていないメチル分岐状オレフィン混合物を、ディーン・スターク・トラップに捕集された実質的にランダム化されていないメチル分岐状オレフィン混合物と再び合わせ、濾過して触媒を除去する。固体の濾過ケーキを、ヘキサン1回分100mLで2回洗浄する。ヘキサン濾液を真空下で蒸発させ、得られた生成物を第一の濾液と合わせると、実質的にランダム化されていないメチル分岐状オレフィン混合物148.2gが得られる。
3.工程A2のオレフィン混合物を形状選択性ゼオライト触媒(酸性モルデナイト触媒ゼオキャット(Zeocat)(登録商標)FM−8/25H)36gと合わせ、工程A2に従って反応させるが、次の変更がある。約1〜2時間の間に反応温度を190〜200℃まで上げ、オレフィン混合物中の特定の分岐位置をランダム化する。フラスコ中に残存するランダムに分岐した実質的にモノメチル分岐状オレフィン混合物を、ディーン・スターク・トラップに捕集されたランダムに分岐した実質的にモノメチル分岐状オレフィン混合物と再び合わせ、濾過して触媒を除去する。固体の濾過ケーキを、ヘキサン1回分100mLで2回洗浄する。ヘキサン濾液を真空下で蒸発させ、得られた生成物を第一の濾液と合わせると、実質的にランダムに分岐したモノメチル分岐状オレフィン混合物147.5gが得られる。
4.工程A3の実質的にモノメチル分岐状オレフィン混合物147gと、形状選択性ゼオライト触媒(酸性モルデナイト触媒ゼオキャット(Zeocat)(登録商標)FM−8/25H)36gとを、攪拌される2ガロン(7.6リットル)のステンレス鋼製オートクレーブに加える。容器内の残留オレフィン及び触媒をn−へキサン300mLで洗浄してオートクレーブに入れ、オートクレーブを密閉する。オートクレーブセルの外側から、(隔離された容器に入れられ、隔離されたオートクレーブセルの内側の、隔離されたポンプシステムにより加えられる)ベンゼン2000gをオートクレーブに加える。オートクレーブを1.7MPa(250psig)Nで2回パージし、次いで、0.4MPa(60psig)Nを入れる。混合物を攪拌し、約4〜5時間、約200℃に加熱する。オートクレーブを一晩、約20℃まで冷却する。オートクレーブからベンゼン冷却器及び捕集槽に通じる弁を開く。ベンゼンを連続的に捕集しながら、オートクレーブを約120℃まで加熱する。反応器が120℃に達する時間までには、ベンゼンは、それ以上捕集されなくなる。次いで、反応器を40℃に冷却し、混合しながら、n−へキサン750gをオートクレーブにポンプで圧送する。次いで、オートクレーブを排液し、反応混合物を取り出す。反応混合物を濾過して触媒を除去し、n−へキサンを真空下で除去する。次いで、生成物を真空下で蒸発させる(133Pa〜667Pa、1〜5mmHg)。アルキル鎖のα炭素又はβ炭素でベンゼン置換された、実質的にモノメチル分岐のアルキルベンゼン混合物を、76℃〜130℃で集める(167g)。
工程B:ホルムアルデヒド添加による、C10〜C13アルキルフェニルアルカノールの合成
1.工程A4の生成物を、フリーデル・クラフツ反応条件下、ホルムアルデヒドと反応させて、以下に示される式(III)の混合物を主に得る。
Figure 2005525429
式中、x+y=5〜8
注記、式(III)のアルカノール基の結合は、パラ位であると推定されるが、当業者は、メタ配置及び/又はオルト配置における位置も又存在してもよいことを理解する。
(実施例2)
(C10〜C13メチル置換されたアルキルフェニルアルカノール(Q=−CHCH−)の合成)
工程A:実施例1から工程Aを繰り返す
工程B:実施例1からの工程A4の生成物を、フリーデル・クラフツ反応条件下、エチレンオキサイドと反応させて、下に示される式(IV)の混合物を主に得る。
Figure 2005525429
式中、x+y=5〜8
注記、式(IV)のアルカノール基の結合は、パラ位であると推定されるが、当業者は、メタ配置及び/又はオルト配置における位置も又存在してもよいことを理解する。
(実施例3)
(C10〜C13直鎖アルキルフェニルアルカノール(Q=−CH−)の合成)
工程A:C10〜C13直鎖アルキルベンゼン混合物の合成
実質的に直鎖のアルキルベンゼン類の鎖長とアルキル鎖のα炭素又はβ炭素でベンゼン置換を有する鎖長との混合物を、形状ゼオライト触媒(酸性モルデナイト触媒ゼオキャット(ZEOCAT)(登録商標)FM−8/25H)を用いて調製する。15.1gのネオディーン(NEODENE)(登録商標)10、136.6gのネオディーン(NEODENE)(登録商標)1112、89.5gのネオディーン(NEODENE)(登録商標)12及び109.1gの1−トリデセンの混合物を、形状選択性触媒(酸性モルデナイト触媒ゼオカ(ZEOCA)(登録商標)FM−8/25H)70gと共に、2ガロン(7.6リットル)のステンレス鋼製の攪拌されたオートクレーブに添加する。容器内の残留オレフィン及び触媒をn−へキサン200mLで洗浄してオートクレーブに入れ、オートクレーブを密閉する。オートクレーブセルの外側から、(隔離された容器に入れられ、隔離されたオートクレーブセルの内側の、隔離されたポンプシステムにより加えられる)ベンゼン2500gをオートクレーブに加える。オートクレーブを1.7MPa(250psig)Nで2回パージし、次いで、0.4MPa(60psig)Nを入れる。混合物を攪拌し、約200〜205℃まで約4〜5時間で加熱し、次いで、70〜80℃まで冷却する。オートクレーブからベンゼン冷却器及び捕集槽に通じる弁を開く。ベンゼンを連続的に収集タンク中に捕集しながら、オートクレーブを約120℃まで加熱する。反応器が120℃に達する時間までには、ベンゼンは、それ以上捕集されなくなる。次いで、反応器を40℃に冷却し、混合しながら、n−へキサン1kgをオートクレーブにポンプで圧送する。次いで、オートクレーブを排液し、反応混合物を取り出す。反応混合物を濾過して触媒を除去し、n−へキサンを低減圧下で蒸発させる。次いで、生成物を高真空下で蒸発させる(133Pa〜667Pa又は1〜5mmHg)。アルキル鎖のα炭素又はβ炭素でベンゼン置換された、実質的に直鎖のアルキルベンゼン混合物を、85℃〜150℃で集める(426.2g)。
工程B:C10〜C13直鎖アルキルフェニルアルカノール(式(I)Q=−CH2−又は−CHCH−)の合成
工程Aの生成物と、ホルムアルデヒド又はエチレンオキシドのいずれかをフリーデル・クラフツ反応条件下で反応させ、下に示す式(V)及び(VI)を得る。
Figure 2005525429
ここで、z=7〜10
(実施例4)
(C10〜C13メチル置換アルキルフェニルアルカノールエトキシレート(式(I)Q=−CH−)の合成)
実施例1のアルカノールを1モル%のナトリウム金属で処理し、次いで、135℃でエチレンオキシドを3モル当量まで添加する。
(実施例5)
(C10〜C13直鎖アルキルフェニルアルカノールエトキシレート(式(I)Q=−CHCH−)の合成)
実施例3のアルカノールを1モル%のナトリウム金属で処理し、次いで、135℃でエチレンオキシドを3モル当量まで添加する。
(実施例6)
(ナトリウムC10〜C13メチル置換アルキルフェニルアルカノールサルフェートの合成)
実施例1のアルカノールを、2体積部の乾燥クロロホルムで処理し、1モル当量のクロロスルホン酸を25℃で添加する。塩化水素を真空で除去し、25℃で完全に中和されるまで1.05当量のナトリウムメトキシドに溶解した。パンによる乾燥を介してクロロホルム及びエタノールを蒸発させる。
(実施例7)
(ナトリウムC10〜C13直鎖アルキルフェニルアルカノールサルフェートの合成)
実施例3のアルカノールを、2体積部の乾燥クロロホルムで処理し、1モル当量のクロロスルホン酸を25℃で添加する。塩化水素を真空で除去し、25℃で完全に中和されるまで1.05当量のナトリウムメトキシドに溶解した。パンによる乾燥を介してクロロホルム及びエタノールを蒸発させる。
(実施例8)
(ナトリウムC10〜C13メチル置換アルキルフェニルアルカノールエトキシレートサルフェートの合成)
実施例4のエトキシレートを、2体積部の乾燥クロロホルムで処理し、1モル当量のクロロスルホン酸を25℃で添加する。塩化水素を真空で除去し、25℃で完全に中和されるまで1.05当量のナトリウムメトキシドに溶解した。パンによる乾燥を介してクロロホルム及びエタノールを蒸発させる。
(実施例9)
(ナトリウムC10〜C13直鎖アルキルフェニルアルカノールエトキシレートサルフェートの合成)
実施例5のエトキシレートを、2体積部の乾燥クロロホルムで処理し、1モル当量のクロロスルホン酸を25℃で添加する。塩化水素を真空で除去し、25℃で完全に中和されるまで1.05当量のナトリウムメトキシドに溶解した。パンによる乾燥を介してクロロホルム及びエタノールを蒸発させる。
(洗剤組成物)
本発明のさらに別の態様では、本発明の化合物、特に、アルキルフェニルアルカノールサルフェート類、アルキルフェニルアルカノールエトキシレート類及びアルキルフェニルアルカノールエトキシサルフェートを含む洗剤組成物、特に洗濯洗剤組成物が提供される。
このような洗剤組成物は、一般に、布地を洗浄するのに有用な量の本化合物を含有する。本発明の一実施形態では、本発明の洗剤組成物は、以下からなる群から選択される1つ以上の界面活性剤を含む。アルキルベンゼンスルホネート類(ABS)、直鎖アルキルベンゼンスルホネート類(LAS)、修飾された直鎖アルキルベンゼンスルホネート類(MLAS)(PCT国際公開特許WO02/092737を参照)、直鎖、分岐鎖及び中鎖分岐鎖アルカノールサルフェート類(AS)、直鎖、分岐鎖及び中鎖分岐鎖アルカノールエトキシレート類(AE)、直鎖、分岐鎖及び中鎖分岐鎖アルカノールエトキシレート(ethoxyate)サルフェート類(AES)、アルキルポリグルカノール類(APG)、アルファオレフィンスルホネート類(AOE)、メチルエステルスルホネート類(MES)、及びそれらの混合物。上記界面活性剤は、典型的には、洗剤組成物の約0.1重量%、好ましくは約1重量%、より好ましくは約5重量%から、洗剤組成物の約99.9重量%、好ましくは約80重量%、より好ましくは約35重量%、最も好ましくは約30重量%の量で存在する。
本発明のアルキルフェニルアルカノール類は、アニオン性の実施形態及び非イオン性の実施形態の両方で、洗濯洗浄のための、特に家庭用洗濯機用及び/又は手洗い用の洗剤組成物に組み込むことができる。これらの組成物は、いかなる従来の形態であってもよく、すなわち、液体、粉末、顆粒、粒塊、ペースト、錠剤、小袋、棒状物、ゲル、二個に分かれた容器中に運ばれる型、スプレー又は泡状洗剤及び他の均一又は多相の消費用洗剤製品の形態であってもよい。洗剤組成物に加えて、本発明の化合物はまた、以下の使用のため又は以下に組み組むのに適していてもよい。パーソナルクレンジング組成物(すなわち、シャンプー、ボディーウォッシュ、ローション)、薬剤を送達するためのビヒクル及び/又はキャリア、産業用クリーナー(すなわち、床クリーナー)、重合目的、農薬薬剤の可溶化及び/又は分散、燃料の可溶化及び/又は分散(すなわち、ディーゼル燃料/水及び/又はアルコール混合物、ジェット燃料/水及び/又はアルコール混合物、重油/水混合物、オリマルション(ORIMULSION(商標))及びそれらの混合物。
本発明の洗剤組成物は、手によって使用又は適用することができ、及び/又は単一又は自由に変更可能な用量で適用することができ、又は自動分配手段によって適用することができ、又は洗濯機又は皿洗い機のような電気器具において有用であり、並びに例えば、公共施設のパーソナルクレンジング、瓶洗浄、外科器具の洗浄、又は電子器具の洗浄を含む、施設の洗浄状況において使用することができる。それらは、水性又は非水性の洗浄系で使用することができる。それらは広範囲のpH、例えば、約2〜約12以上のpHを有することができ、アルカリ性洗剤組成物は約8〜約11のpHを有し、これら洗剤組成物は、数十グラムのNaOH当量が処方物100gあたりに存在可能である下水詰り洗浄(drain unblocking)のような用途におけるような非常に高いアルカリ性保有物、NaOH当量の1〜10gの範囲に亘る、マイルド又は低いアルカリ性範囲の液体ハンドクリーナー、酸性硬質表面クリーナーのような酸性側にpHを下げたものを包含可能な広範囲のアルカリ性保有物であることができる。高い泡立ちの洗剤及び低い泡立ちの洗剤が包含され、及び全ての公知の水性及び非水性の消費製品−洗浄プロセスにおいて使用するための種類が包含される。
(洗剤補助物質及び使用方法)
一般に、洗剤補助剤は、最小限の必須成分(ここでは、アルキルフェニルアルカノール類及びアルキルフェニルアルカノール誘導体)のみを含む洗剤組成物を、洗濯、消費、市販及び/又は産業的な洗浄目的のために有用な洗剤組成物へと変換するために必要とされるいずれか物質である。特定の実施形態では、洗剤補助剤は、洗剤製品の絶対的な性質であるため、特に家庭環境において消費者により直接的に使用することが意図される洗剤製品の絶対的な特性として、当業者に容易に理解可能である。
これらの追加成分の正確な性質、及びそれを組み入れる濃度は、洗剤組成物の物理的形態及び使用されるべき洗浄操作の性質に依存している。
漂白剤と共に使用される場合、洗剤添加成分は、漂白剤と共に良好な安定性を有するべきである。本明細書中の洗剤組成物の特定の実施形態は、法律によって要求されるように、ホウ素フリー及び/又はリンフリーであるべきである。洗剤補助剤の濃度は、洗剤組成物の約0.00001重量%〜約99.9重量%である。最終的な洗剤組成物の使用濃度は、意図する適用に依存して広範囲に変動可能であり、例えば、溶液中の数ppm〜洗浄される表面にニート洗剤組成物をいわゆる「直接適用する」範囲である。
通常の補助剤としては、ビルダー、界面活性剤、酵素、ポリマー、漂白剤、漂白活性化剤、本組成物の必須成分の一部分として上にすでに定義された物質を除く触媒物質等が挙げられる。本明細書中の他の補助剤としては、起泡増進剤、泡抑制剤(消泡剤)等、多様な活性成分又は特定の物質、例えば、分散剤ポリマー(例えば、BASF社又はローム・アンド・ハースからのもの)、色スペックル、白髪ケア(silvercare)、防錆剤及び/又は腐食防止剤、染料、フィラー、殺菌剤、アルカリ源、向水性物質、酸化防止剤、酵素安定化剤、前香料、香料、可溶化剤、キャリア、加工助剤、色素、及び液体処方物のための溶媒を挙げることができる。
非常に典型的に、本明細書中の洗剤組成物、例えば、洗濯洗剤、洗濯洗剤添加物、硬質表面クリーナー、合成及び石鹸ベースの洗濯棒、布地柔軟剤及び布地処理液、固体及び全ての種類の処理物品は、いくつかの補助剤を必要とするが、漂白添加剤のような単純に処方された特定の製品は、例えば、酸素漂白剤及び本明細書中に記載されるような界面活性剤を必要としてもよい。適した洗濯又は洗浄補助物質及び方法の包括的なリストは、PCT国際公開特許WO99/05242中に見出すことができる。
(使用方法)
本発明は、とりわけ表面又は布地を洗浄するための方法を包含する。このような方法は、ニート形態又は洗浄液中の希釈形態で、出願人の洗剤組成物の一実施形態と、表面又は布地の少なくとも1部分とを接触させ、次にこのような表面又は布地を濯ぐ工程を包含する。好ましくは、表面又は布地は、上述のすすぎ工程の前に洗浄工程に付される。本発明の目的のために、洗浄は、限定されないが、ゴシゴシ洗い、機械的な攪拌を含む。当業者に理解されるように、本発明の洗剤組成物は、洗濯適用において使用するのに理想的に適している。それ故に、本発明は、布地を洗濯するための方法を包含する。上記方法は、洗浄される布地と、本発明のアルキルフェニルアルカノール類及びそれらの誘導体を含む洗剤組成物、洗浄添加物又はそれらの混合物の少なくとも1つの実施形態を含む上記洗浄洗濯溶液とを接触させる工程を含む。上記布地は、通常の消費者の使用条件で洗浄可能なほとんどの布地を含んでもよい。上記溶液は、好ましくは、約8〜約10のpHを有する。上記組成物は、好ましくは、溶液中で約500ppm〜約10,000ppmの濃度で使用される。水温は、好ましくは、約5℃〜約60℃の範囲である。水:布地の比率は、好ましくは、約1:1〜約20:1である。
(洗剤組成物の実施例)
以下の省略語は、洗剤補助物質について使用される。
Figure 2005525429
Figure 2005525429
「微量成分」と称されることが多い代表的な成分には、香料、染料、pHトリム等が挙げられる。以下の実施例は本発明を例示するものであり、その範囲を制限又は定義することを意図するものではない。使用する全ての百分率、割合及び比は、特に注記のない限り、洗剤組成物の重量パーセントで表される。
(実施例10)
以下の洗濯洗剤組成物A〜Fは、本発明に従って調製される。
Figure 2005525429
(実施例11)
手洗いする汚れた布地に好適な以下の洗濯洗剤組成物G〜Jは、本発明に従って調製される。
Figure 2005525429
(実施例12)
(洗浄製品組成物)
以下の液体洗濯洗剤組成物K〜Oは、本発明に従って調製される。略記は、前記実施例において使用されるものと同様である。
Figure 2005525429
(実施例13)
漂白剤を含有する非水性洗濯洗剤組成物の非限定的な実施例P〜Qは、以下のように調製される:
Figure 2005525429
得られた無水ヘビーデューティー液体洗濯洗剤は、通常の布地洗濯操作において使用される場合、優れた染み除去性能及び汚れ除去性能を提供する。
(実施例14)
以下の実施例R〜Vはさらに、シャンプー処方物に関して、本明細書中で本発明を記載する。
Figure 2005525429

Claims (10)

  1. 下式を有する化合物:
    Figure 2005525429
    式中、Rは、C〜C30直鎖又は分岐鎖アルキル、及びそれらの混合物であり、R及びRは独立して、直鎖又は分岐鎖C〜Cアルキレンから選択され、Qは1〜6個の炭素原子を含有する炭化水素部分であり、Y及びYは水素、SOM、及びそれらの混合物であり、指数xは0〜50であり、指数zは0〜20であり、Mは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、有機対イオン、アンモニウム、置換アンモニウム又はそれらの混合物である。
  2. 及びRは独立して、エチレン、プロピレン、及びそれらの混合物を含む群から選択され、Y及びYは水素であり、指数xは0〜20であり、指数zは0〜3である、請求項1に記載の化合物。
  3. Qは、−CH−、−CH−CH−、及びそれらの混合物である、請求項1に記載の化合物。
  4. Rは、0個のメチル分岐、1個のメチル分岐、2個のメチル分岐、及びそれらの混合物から成る群から選択される置換度を含む、請求項1に記載の化合物。
  5. 式(I)の芳香族環が、Rの末端、α炭素原子又はβ炭素原子でRに結合する、請求項1に記載の化合物。
  6. Q及びRは、四級型分岐を実質的に含まない、請求項1に記載の化合物。
  7. は、水素、SOM、及びそれらの混合物であり、Y又はYのいずれか少なくとも1つが、SOMである限り、Yは水素、SOM及びそれらの混合物であり、指数xは0〜20であり、指数zが0〜3であり、さらに、Mが、アルカリ金属類、アルカリ土類金属類、有機対イオン類、アンモニウム、置換アンモニウム、及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  8. Mが、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、モノエタノールアミン(MEA)、トリエタノールアミン(TEA)及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項11に記載の化合物。
  9. 請求項1に記載の化合物を含む洗剤組成物。
  10. 物品と、請求項9に記載の洗剤組成物とを接触させる工程を含む、処理する必要のある物品を処理するための方法。
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