JP2005524742A - ポリオレフィンを製造するための混合触媒組成物 - Google Patents

ポリオレフィンを製造するための混合触媒組成物 Download PDF

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Abstract

固体の炭化水素不溶性触媒組成物であって:A)少なくともマグネシウム、4族の遷移金属およびハライドの部分を含む、固体の微粒子状錯体;B)1つもしくはそれ以上のα−アミノ−置換−またはα−イミノ−置換−2−アルキルピリジン化合物;C)1つもしくはそれ以上の有機アルミニウム共触媒化合物;D)場合によって、1つもしくはそれ以上の内部電子供与体;およびE)場合によって、1つもしくはそれ以上の選択性制御剤;を含む固体の炭化水素不溶性触媒組成物、調製方法、およびオレフィンの重合における使用方法が開示される。

Description

(関連出願に関する相互参照)
この出願は、2002年5月6日に出願された米国仮出願第60/378,244号の利益を主張するものである。
本発明は、高分子量オレフィンホモポリマーおよびコポリマー、特にはポリエチレン、ポリプロピレンおよびエチレン/プロピレンコポリマーへのオレフィンの不均一系触媒重合において有用な、固体の炭化水素不溶性触媒組成物に関するものである。
通常のチーグラー−ナッタ担持遷移金属組成物および均一系触媒組成物、例えばメタロセンなどを含む固体の触媒組成物を調製する方法はこれまでに知られている。これらの例は、US−A第5,747,405号、第5,539,076号、第5,395,810号、第5,266,544号、第5,183,867号、第4,659,685号、EP−A第676,418号、第717,755号、第、705,848号、第747,402号、ならびにWO第98/02245号、第96/13532号および第95/13871号を含む。適切な担体はシリカ、アルミナおよびマグネシウム−ジクロリドを含む。
4族の金属と不飽和化合物、例えばシクロペンタジエンまたはヘテロアリル化合物などとの配位錯体はUS−A−5,527,752号に記載されている。更に、US−A−5,387,567号は、可溶性ジルコニウム錯体をシクロペンタジエンで処理し、溶液重合において使用するための均一系触媒成分を生成する方法について開示している。シクロペンタジエンとマグネシウムアルコキシドをベースとしたチーグラー/ナッタ組成物との反応生成物を含む、固体の炭化水素不溶性触媒組成物は、WO第01/48036号、WO第01/48037号およびWO第01/48038号に開示されている。
本発明によれば、固体の炭化水素不溶性触媒組成物であって:
A)少なくともマグネシウム、4族の遷移金属およびハライドの部分(moieties)を含む、固体の微粒子状錯体(マグネシウムおよび4族金属含有ハライド錯体と呼ぶ);
B)1つもしくはそれ以上のα−アミノ−置換−またはα−イミノ−置換−2−アルキルピリジン化合物;
C)1つもしくはそれ以上の有機アルミニウム共触媒化合物;
D)場合によって、1つもしくはそれ以上の内部電子供与体(internal electron donors);および
E)場合によって、1つもしくはそれ以上の選択性制御剤(selectivity control agents);
を含む、固体の炭化水素不溶性触媒組成物が提供される。
本発明は、上述の固体の炭化水素不溶性触媒組成物を製造する方法、および、ポリオレフィンを製造するために前述の触媒組成物を使用する重合プロセスにも関する。
本明細書での元素の周期表へのすべての参照は、1999年にCRC Press,Inc.から出版され、CRC Press,Inc.が著作権を有する元素の周期表についてなされる。また、1つもしくは複数の族へのあらゆる参照も、族の番号付けに関するIUPAC系を用いて上述の元素の周期表に反映されている1つもしくは複数の族への参照である。米国特許実務の目的上、本明細書で参照されているあらゆる特許、特許出願または刊行物の内容は、これをもって、特に構造、合成技術および当技術分野における一般的な知識の開示に関して、参照してこれらの全体が本明細書に組み込まれる。組成物または混合物に関して本明細書で使用される場合、「含む」という用語は、何らかの他の化合物または成分の付加的な存在を除外すべく意図されたものではない。「芳香族」または「アリール」という用語は、(4δ+2)π電子(式中のδは1かそれ以上の整数である)を含有する多原子の環状の環系を表している。
本触媒組成物における固体の微粒子状マグネシウムおよび4族金属含有ハライド錯体成分は、好適には、チタン、ジルコニウム、チタンとジルコニウムの混合物、チタンとハフニウムの混合物、ジルコニウムとハフニウムの混合物、またはチタン、ジルコニウムおよびハフニウム部分の混合物を含む。前述の混合物、特にジルコニウムとハフニウムを含む混合物の場合、この混合物中に存在する金属部分の量は、単一の4族金属の精製化合物において普通に生じる不純物のため、存在するものと想定される量よりも多いことが認識される。
最も好適には、固体の微粒子状マグネシウムおよび4族金属含有ハライド錯体成分は、固体のマグネシウムおよびジルコニウム含有錯体、または固体のマグネシウムおよびハフニウム含有錯体である。ハライド部分に加え、この錯体は、好適には、1つもしくはそれ以上のアルコキシド及び/又はアリールオキシド部分、特にはエトキシド、n−ブトキシドおよびo−クレゾラート部分からなるグループから選択される部分などを含む。
本発明の触媒組成物を調製するときには、固体のマグネシウムおよび4族金属含有ハライド錯体は、好適には、通常の共沈/メタシス法により、または、マグネシウムジハライドの微結晶(crystalites)に担持された4族金属ハライドを含有するチーグラー−ナッタ前触媒を調製するための技術分野においてこれまでに知られている物理的粉砕技術により調製される。好適には、固体のマグネシウムおよび4族金属含有ハライド錯体は、マグネシウムおよび4族金属部分、アルコキシド及び/又はアリールオキシド部分、ハライド部分、および場合によって、内部供与体化合物を含有する固体の微粒子状前駆体を、固体の微粒子状マグネシウムおよび4族金属含有ハライド錯体を調製すべく、ハロゲン化剤、特にはTiCl4、VCl4、これらの混合物、及び/又は、これらのうちどちらかの化合物または両方の化合物とSiCl4との混合物を用いてハロゲン化することにより調製される。好適な固体の微粒子状マグネシウムおよび4族金属含有ハライド錯体は、ハライド部分がクロリド部分である錯体である。
あらゆる固体のマグネシウムおよび4族金属含有錯体(本明細書では、互換可能に前駆体と呼ぶ)を本発明において使用することができ、また、本発明の触媒組成物を調製する際には、固体のマグネシウムおよび4族金属含有ハライド錯体(本明細書では、互換可能に前触媒と呼ぶ)を調製すべく、このような前駆体をハロゲン化するためのあらゆる既知の手段を用いることができる。適切な技術は、US−A第5,034,361号;第5,082,907号;第5,151,399号;第5,229,342号;第5,106,806号;第5,146,028号;第5,066,737号;第5,124,298号および第5,077,357号、ならびにこの他の文献に開示されている。
沈殿法により上述の前駆体を形成するための開始材料としてマグネシウムジアルコキシドまたはジアリールオキシド、例えばマグネシウムジエトキシドまたはマグネシウムジ(o−クレゾラート)などが使用されるときには、このマグネシウム化合物と4族金属アルコキシドまたは4族金属アルコキシドハライドが、少量の4族金属ハライド、特にはTiCl4またはZrCl4と共に不活性な希釈剤中において化合される。適切な希釈剤は、芳香族炭化水素もしくはハロ炭化水素、または1つもしくはそれ以上のアルコールとこれらの混合物を含む。これらの金属化合物のうちの1つもしくはそれ以上を可溶化するのを補助する必要がある場合には、少量の1つもしくはそれ以上の可溶化剤(「クッリピング剤」と呼ぶ)を使用することができる。このようなクリッピング剤の例は、o−クレゾール、p−クレゾール、o−クレゾールとp−クレゾールの混合物、3−メトキシフェノール、4−ジメチルアミノフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、p−クロロフェノール、メチルサリチラート、HCHO、CO2、B(OEt)3、SO2、Al(OEt)3、Si(OR)4、R’Si(OR)3およびP(OR)3、ならびに以下のアニオンCO3 =、Br-、(O2COEt)-のソースを含む。上述の化合物において、RおよびR’は1−10個の炭素原子を含有する炭化水素基、好適にはアルキル基を表し、好適にはRおよびR’は、同じもの、または別のものであり、メチルまたはエチルである。前述のアニオン性クリッピング剤の適切なソースはMgBr2、炭化マグネシウムエトキシド(マグネシウムエチルカルボナート)およびカルシウムカルボナートを含む。固体の微粒子状マグネシウムおよび4族金属含有前駆錯体の調製におけるクリッピング剤の使用は、US−A第5,124,298号および第5,077,357号、ならびにこの他の文献に開示されている。
前述の沈殿プロセスのための好適な希釈剤はハロゲン化炭化水素、特にはクロロベンゼンまたはクロロトルエンである。これらの金属化合物、場合による1つもしくは複数のクリッピング剤、および希釈剤は、消化(digest)ステップにおいて加熱しながら配合される。好適な温度は25℃から120℃までであり、より好適には30℃から90℃までである。結果として生じる金属錯体を可溶化するのを当初助けるため、少量の沈殿剤、好適には脂肪族アルコール、特にはエタノールまたはn−ブタノールが使用される。管理された仕方でこの混合物から上述のアルコールを除去することにより、一様な形状を為す固体の微粒子状マグネシウムおよび4族金属含有前駆錯体が得られる。この前駆体を望ましくは脂肪族炭化水素で1回もしくはそれ以上の回数すすぎ、望ましい場合には、最後に脱揮発成分化によって、揮発性成分を除去することができる。
非常に望ましいマグネシウムおよび4族金属含有前駆錯体は、大凡の式Mg3M(OR”)8Cl2[式中、Mは4族金属部分であり、R”はC1-4アルキル、特にはエチルである]を有する、管理された形態の(controlled morphology)顆粒状固体材料である。
次に、このマグネシウムおよび4族金属含有前駆錯体を、1つもしくはそれ以上のメタシスステップにおいてハロゲン化し、1つもしくはそれ以上の4族金属ハライド化合物と組み合わされた高表面積のマグネシウムクロリド微結晶の形態におけるマグネシウムおよび4族金属含有前駆ハライド錯体の形成をもたらす。このようなプロセスのための技術は広く知られており、例えばUS−A−5,034,361号;第5,082,907号;第5,151,399号;第5,229,342号;第5,106,806号;第5,146,028号;第5,066,737号;第5,077,357号;第4,442,276号;第4,540,679号;第4,547,476号;第4,460,701号;第4,816,433号;第4,829,037号;第4,927,797号;第4,990,479号;第5,066,738号;第5,028,671号;第5,153,158号;第5,247,031号;第5,247,032号およびこの他の文献に開示されている。
この前駆体をここで使用するための固体の微粒子状マグネシウムおよび4族金属ハライド錯体へ変換するのに適した一つの方法は、この前駆体を四価のチタンハライド、場合による炭化水素またはハロ炭化水素、および電子供与体と反応させることによる方法である。上述の四価のチタンハライドは、好適にはアリールオキシ−もしくはアルコキシ−ジ−もしくはトリハライド、例えばジエトキシチタンジクロリド、ジヘキシルオキシチタンジブロミドもしくはジイソプロポキシチタンジクロリドなどであり、または、この四価のチタンハライドはチタンテトラハライド、例えばチタンテトラクロリドもしくはチタンテトラブロミドである。特に好適なものはチタンテトラクロリドである。
場合によって使用される炭化水素またはハロ炭化水素は、好適には12個までの炭素原子を包含し、より好適には9個までの炭素原子を包含する。代表的な炭化水素はペンタン、オクタン、ベンゼン、トルエン、キシレンおよびアルキルベンゼンを含む。また、代表的な脂肪族ハロ炭化水素はメチレンクロリド、メチレンブロミド、クロロホルム、炭素テトラクロリド、1,2−ジブロモエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロシクロヘキサン、ジクロロフルオロメタンおよびテトラクロロオクタンを含む。代表的な芳香族ハロ炭化水素はクロロベンゼン、ブロモベンゼン、ジクロロベンゼンおよびクロロトルエンを含む。脂肪族ハロ炭化水素のうち、少なくとも2つのクロリド置換基を包含した化合物が好適であり、炭素テトラクロリドおよび1,1,2−トリクロロエタンが最も好適である。芳香族ハロ炭化水素のうち、クロロベンゼンまたはクロロトルエンが特に好適である。
適切な電子供与体は、チタンをベースとした前触媒の形成において通常使用される、活性水素のないルイス塩基化合物である。特に好適な電子供与体はエーテル、エステル、アミン、イミン、ニトリル、ホスフィン、スチビンおよびアルシンを含む。しかし、より好適な電子供与体は脂肪族および芳香族のカルボン酸(ポリ)エステルまたはこれらの(ポリ)エーテル誘導体、特に芳香族モノカルボン酸またはジカルボン酸のアルキルエステル、およびこれらのエーテル誘導体である。このような電子供与体の例はメチルベンゾアート、エチルベンゾアート、エチル−p−エトキシベンゾアート、エチル−p−メチルベンゾアート、ジエチルフタラート、ジメチルナフタレン−ジカルボキシラート、ジイソブチルフタラート、ジイソプロピルテレフタラートおよびこれらの混合物である。最も好適な電子供与体はエチルベンゾアート、p−エトキシエチルベンゾアートおよびジイソブチルフタラートである。
前駆錯体、場合による炭化水素またはハロ炭化水素、場合による電子供与体およびハロゲン化剤を接触させる仕方は重要ではない。一つの実施態様では、ハロゲン化剤は、電子供与体と前駆体の混合物に加えられる。しかし、より好適には、電子供与体は、先ず、四価のチタンハライドおよび場合によるハロ炭化水素と混合され、この結果として生じた混合物が、70℃から120℃まで、好適には80℃から115℃までの高温における1つもしくはそれ以上の接触ステップにおいて前駆錯体と接触させるために使用される。
望ましい場合には、結果として生じた固体生成物を更なる量のチタンハライド化合物および付加的なハロ炭化水素と接触させることができる。これら2つの手順は、組み合わせて行ってもよいし、別々に行ってもよい。更に、固体の微粒子状マグネシウムおよび4族金属ハライド錯体におけるアルコキシド部分のハライド部分による置換を一層促進するため、前述の後処理とは別に、または前述の後処理と組み合わせて、酸クロリド、例えばベンゾイルクロリドまたはフタロイルクロリドなどを含めることも有用な場合が多い。この後、可溶性の4族金属種を除去するため、結果として生じた生成物を脂肪族炭化水素または炭化水素混合物、例えばイソオクタンなどで1回もしくはそれ以上の回数洗浄することができる。
一つの好適な実施態様では、前駆体、ハロゲン化剤、場合による電子供与体、および場合によるハロ炭化水素の混合物は、前述のメタセシスステップのうちの1つもしくはそれ以上のステップ中、ある時間の間、高温、例えば150℃までの温度に維持される。最良の結果は、これらの材料が最初にまたは環境温度で接触させられ、この後加熱された場合に得られる。この前触媒前駆体のアルコキシド部分のうちの少なくとも一部、好適には少なくとも実質的な部分をハライド基へ変換するのに充分な量の四価のチタンハライドが供給される。この置換は、それぞれの接触ステップが数分から数時間の範囲の時間にわたって行われる1回もしくはそれ以上の回数の接触ステップで実施され、各接触ステップ中、ハロ炭化水素が存在していることが好適である。固体の微粒子状マグネシウムおよび4族金属ハライド錯体中に存在する電子供与体とマグネシウムのモル比が0.01:1から1:1まで、好適には0.05:1から0.5:1までになるように、充分な量の電子供与体が供給されることが好ましい。
固体の微粒子状マグネシウムおよび4族金属ハライド錯体の形成後、好適には濾過により、反応媒質からこの錯体が分離され、湿性のフィルターケーキがもたらされる。この後、望ましくは、未反応のハロゲン化剤を除去するため、この湿性フィルターケーキがすすがれ、望ましい場合には、残留する液体を除去すべく乾燥させられる。一つの好適な実施態様では、すすがれたこの湿性フィルターケーキは、この後、4族金属含量を安定レベルに低減させるべく、先に開示されている如くにして1回もしくはそれ以上の回数抽出される。
前述の抽出は、固体の微粒子状マグネシウムおよび4族金属ハライド錯体を含む湿性塊状物、好適にはフィルターケーキを液体希釈剤と接触させ、この混合物の温度を室温以上に高めるステップ、および、結果として生じた固体を分離するステップを含む。上述の混合物を45℃以上の温度、好適には85℃以上の温度、より好適には115℃以上の温度、最も好適には120℃より高く300℃までの温度、より好適には200℃までの温度、最も好適には150℃までの温度で接触させることが特に好ましい。
本発明において好適に使用される固体の微粒子状マグネシウムおよび4族金属ハライド錯体は、好ましくは、重量で0.15パーセントから重量で15パーセントまで、好適には重量で0.6パーセントから重量で12パーセントまで、最も好適には重量で0.75パーセントから重量で7パーセントまでの4族金属含量を有している。4族金属とマグネシウムのモル比は、1:1.5から1:100までの間であることが好ましく、好適には1:2から1:40までの間であり、最も好適には1:3から1:30までの間である。
ここで使用するための好適な固体の微粒子状マグネシウムおよび4族金属ハライド錯体は、式MgdTi(OReef(ED)g[式中、Reは、各出現毎に独立的に、1個から14個までの炭素原子を有する脂肪族もしくは芳香族の炭化水素遊離基、またはCORf(式中、Rfは、1個から14個までの炭素原子を有する脂肪族または芳香族の炭化水素遊離基である)であり;Xは、各出現毎に独立的に、塩素、臭素またはヨウ素であり;EDは電子供与体であり;dは1から50までの数字であり;eは0から5までの数字であり;fは2から100までの数字であり;gは0から10までの数字である]に相当する錯体である。
前述の固体の微粒子状マグネシウムおよび4族金属ハライド錯体、および場合による内部電子供与体は、本発明の触媒組成物を形成すべく、1つもしくはそれ以上のα−アミノ−置換−またはα−イミノ−置換−2−アルキルピリジン化合物、1つもしくはそれ以上のアルミニウム含有共触媒化合物、および場合による選択性制御剤と化合される。好適な置換2−アルキルピリジン化合物は、以下の式IまたはII:
Figure 2005524742
[式中、
aはアリール、または、1つもしくはそれ以上のアルキル、ハロ、ハロアルキルもしくはジヒドロカルビルアミン基で置換されたアリールであって、このRa基は6個から30個までの炭素を有しており;
bおよびRdは、各出現毎に独立的に、水素、Ra、C1-10アルキル、C1-10ハロアルキルおよびC7-20アラルキルからなるグループから選択され;
cはヒドリド、アルカリ金属カチオン、アルカリ土類金属ハライドカチオン、または、元素の周期表の2〜13族の金属を含有するカチオン性有機金属配位子である]
に相当する化合物である。
本発明により使用するための好適な置換2−アルキルピリジン化合物は、式中のRaが2,6−ジアルキル置換フェニル基、好適には2,6−ジ(1−メチルエチル)フェニルであり、Rbが各出現毎に独立的にC1-4アルキル、好適にはメチルであり、Rcが水素であり、またRdが水素である、前述の式IまたはIIの化合物である。本発明で使用するのに非常に好適な2−アルキルピリジン化合物は、2−ピリジル−2−(N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)アミノ)プロパンおよび(6−(1−ナフチル)ピリド(pyrid)−2−イル)(N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)アミノ)(2−メチルフェニル)メタンである。
望ましくは、本触媒組成物において使用される4族金属の量を基準にした置換2−アルキルピリジン化合物のモル比は、10:1から0.1:1までの範囲にわたり、好適には2:1から0.5:1まで、最も好適には1.5:1から0.8:1までの範囲にわたる。
適切な有機アルミニウム共触媒化合物は、トリ(C1-4)アルキル−アルミニウム化合物、ジ(C1-4)アルキルアルミニウムハライド化合物および酸素含有有機アルミニウム化合物を含む。好適な有機アルミニウム共触媒は、オリゴマーもしくはポリマーアルモキサン、または、1つもしくはそれ以上の異なるトリアルキルアルミニウム化合物を取り込むことにより修飾されたこのようなアルモキサン、特にメタルモキサンもしくはトリ(イソブチル)アルミニウム修飾メタルモキサンである。
本触媒組成物において使用される有機アルミニウム化合物の量は広範囲にわたって変えることができる。一般的に、使用される有機アルミニウム化合物の量は、経済性を勘案し、過剰になるのを避けながら、適切な触媒性能を得るのに充分な量が使用される。本触媒に含有されている4族金属の量に対する共触媒の量を調節することにより、結果として生じるポリオレフィンの分子量分布を変えることができる。例えば、結果として生じるポリオレフィンの分子量分布を広くする場合には、一般的に、有機アルミニウム化合物の量が増やされる。
本触媒組成物を触媒として活性にすることに加え、本発明においては、有機アルミニウム化合物は、置換2−アルキルピリジン化合物と固体の微粒子状マグネシウム4族金属ハライド錯体との反応を補助するためにも使用される。4族金属の量を基準にした有機アルミニウム化合物の全般的に有用なモル比は2:1から100,000:1までであり、好適には10:1から10,000:1まで、最も好適には50:1から500:1までである。
本発明の触媒組成物は、選択性制御剤(SCA)を付加的に含んでいてよい。このような化合物は当業者に広く知られており、触媒を用いて調製されるタクチックポリマー、例えばポリプロピレンなどの立体選択性を制御するために使用される。適切なSCAsは、内部電子供与体として使用される先述のルイス塩基、更には、1つもしくはそれ以上のアルコキシ基を含有するシラン化合物、特にメチルシクロヘキシルジメトキシシラン(MCHDMS)、ジフェニルジメトキシシラン(DPDMS)、ジシクロペンチルジメトキシシラン(DCPDMS)、イソブチルトリメトキシシラン(IBTMS)およびn−プロピルトリメトキシシラン(NPTMS)を含む。適切なシラン選択性制御剤は、US−A第4,990,479号、第5,438,110号、第4,218,339号;第4,395,360号;第4,328,122号;第4,473,660号;第4,562,173号、第4,547,552号およびこの他の文献に開示されている。
本触媒組成物の有益な一つの利点は、本組成物において使用されるα−アミノ−置換−またはα−イミノ−置換−2−アルキルピリジン化合物を慎重に選択することにより、タクチックポリマーの製造で立体選択性を高めるために内部電子供与体及び/又は選択性制御剤を本触媒組成物において使用する必要性が殆どもしくは全くなくなることである。詳細には、置換2−アルキルピリジン化合物の1つもしくはそれ以上の位置における嵩高い配位子基の存在、特にはピリジン環での1−ナフチルなどの特に6−位置における多環式芳香族の基、および、2,6−ジイソプロピルフェニル−置換アミノ−またはイミノ−置換基などのアルキル基の1−位置における2,6−ジアルキルアリール−置換アミノ−またはイミノ−置換基の存在は、結果として生じるタクチックポリマーにおける高度の立体選択性をもたらすことが見出された。本発明の一つの非常に望ましい実施態様では、(6−(1−ナフチル)ピリド−2−イル)(N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)アミノ)(2−メチルフェニル)メタンを含む先述の如き触媒を用いて、プロピレンを単独重合、または、1つもしくはそれ以上のオレフィンもしくはジオレフィンと共重合させ得ることが見出された。
本発明の触媒組成物は、固体の微粒子状マグネシウムおよび4族金属ハライド錯体、好適にはマグネシウムジアルコキシドまたはジ(アリールオキシド)化合物と4族金属アルコキシドとの混合物から調製され、内部電子供与体を含有する錯体を、液体希釈剤および場合によって選択性制御剤の存在下において、置換2−アルキルピリジン化合物および有機アルミニウム共触媒化合物と混合することにより適切に調製される。これらの様々な成分の比は広い範囲にわたって変えることができ、調製すべきポリオレフィン樹脂の所望の製品特性によって決定される。一般的に、狭い分子量分布(Mw/Mn、MWDと呼ぶ)を有する低分子量成分を比較的多量に含む二モードポリオレフィンが所望の場合には、2−アルキル置換ピリジン化合物の、固体の微粒子状マグネシウムおよび4族金属ハライド錯体に対する比を高めるべきである。反対に、広いMWDを有する比較的多量の高分子量成分が所望の場合には、固体の微粒子状マグネシウムおよび4族金属ハライド錯体の割合を高めるべきである。
希釈剤が個々の成分と非反応性である限り、あらゆる希釈剤を前述の触媒組成物の調製で使用することができる。希釈剤の例は、液体の炭化水素、特に脂肪族炭化水素、例えばブタン、イソブタン、エタン、プロパン、ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカン、ヘキサデカン、オクタデカンおよびこれらの混合物など;脂環式炭化水素、例えばシクロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、シクロオクタン、ノルボルナン、エチルシクロヘキサンおよびこれらの混合物など;芳香族炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、ブチルベンゼン、キシレン、テトラヒドロフランおよびこれらの混合物など;石油フラクション、例えばガソリン、灯油および鉱油など;ハロゲン化炭化水素、例えばメチレンクロリド、クロロベンゼン、クロロトルエンおよびこれらの混合物など;ならびに、前述のもののうちのいずれかまたはすべての混合物を含む。
本発明では、先ず固体の微粒子状マグネシウムおよび4族金属ハライド錯体成分を適切な希釈剤中に懸濁またはスラリー化することにより本触媒組成物を調製することが好適である。次いで、有機アルミニウム化合物及び/又は選択性制御剤の付加前もしくは付加後に、このスラリーに置換2−アルキルピリジン化合物を加えることができる。この後、結果として生じた混合物は、個々の成分間で緊密な接触が起こるのを許容するのに充分な時間の間、好適には10時間から72時間、より好適には10時間から35時間、最も好適には10時間から24時間の間攪拌される。前述の接触手順後、結果として生じた触媒組成物は何らかの適切な方法により回収される。
適切な回収方法の例は、濾過、蒸発、真空蒸留または単純なデカンテーションを含む。この後、回収された固体成分を、適切な希釈剤、特には1つもしくはそれ以上の脂肪族もしくは脂環式の炭化水素、またはこれらの混合物で何回か洗浄することができる。結果として得られた回収触媒組成物は、保管および使用のため、通常の方法を用いて、例えば、固体の顆粒状粉末触媒組成物を形成すべく、この固体上に不活性ガス、特には窒素を通すことにより乾燥させることができ、または、不活性液体、特には鉱油などの炭化水素と混ぜ合わせることができる。この触媒組成物は不活性な雰囲気下で保管すべきであり、水との接触を避けなければならない。
プロピレンを重合する場合、本発明の触媒組成物は、典型的には、先述の如き選択性制御剤(Selectivity Control Agents)を含む。本触媒組成物に予め含められていないときには、望ましい場合、リアクター装入物への別の付加により、SCAを、重合すべきモノマーと併合させることもできる。この固体のオレフィン重合触媒は、オレフィンを重合するための技術分野において既知の如く、スラリー、液相、気相および液体モノマー型重合系で使用することができる。この重合は、好適には、2個から8個の炭素原子を有する1つもしくはそれ以上のオレフィンを本触媒組成物または別々に加えられる種々の成分と連続的に接触させることにより、流動床重合リアクター内において実施される。このプロセスによれば、連続的なプロセス中にポリマー生成物を連続的に取り出しながら、触媒として有効な量の触媒成分のうちの幾つかまたはすべてを、オレフィンモノマーおよび何らかの付加的なリアクター成分と共に、リアクターへ連続的または半連続的に供給することができる。オレフィンを連続的に重合するのに適した流動床リアクターは、US−A第4,302,565号、第4,302,566号、第4,303,771号、第4,543,399号、第4,588,790号およびこの他の文献でこれまでに説明されている。このようなリアクターの例は、特に、凝縮モードまたは超凝縮モードとして知られているモードでの低沸点不活性縮合剤を場合によって含む、凝縮されたリアクター内容物の再循環流を利用するリアクターを含む。更に、US−A第4,994,534号に開示されているように、流動化助剤、例えばカーボンブラック、シリカまたはタルクなどを使用することもできる。
一般的に、オレフィン重合温度は、大気圧、大気圧以下または大気圧以上の圧力において、0℃から200℃までの範囲である。スラリーまたは溶液重合プロセスは、大気圧以下または大気圧以上の圧力、および、40℃から110℃までの範囲の温度を利用することができる。一つの有用な液相重合反応系がUS−A第3,324,095号に記載されている。液相反応系は、一般的に、オレフィンモノマーと触媒組成物が加えられるリアクター容器を包含しており、このリアクター容器は、ポリオレフィンを溶解または懸濁させるための液体反応媒質を含んでいる。上述の液体反応媒質は、バルク液体モノマー、または、使用される重合条件下で非反応性の不活性液体炭化水素を含んでいてよい。このような不活性液体炭化水素は、触媒組成物またはこのプロセスで得られるポリマーに対する溶媒として機能する必要はないが、通常、この重合において使用されるモノマーに対する溶媒として機能する。この目的に適した不活性液体炭化水素の例としてイソペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、ベンゼンおよびトルエンを挙げることができる。オレフィンモノマーと触媒組成物との反応性接触を一定のかき混ぜまたは攪拌により維持しなければならない。オレフィンポリマー生成物と未反応のオレフィンモノマーとを包含した反応媒質がリアクターから連続的に回収される。オレフィンポリマー生成物が分離され、未反応のオレフィンモノマーと液体反応媒質はリアクター内へ再循環される。
重合は、単一のリアクターまたは2つもしくはそれ以上の連続的なリアクター内において実行されてよく、実質的に触媒毒の不在下において実施される。触媒活性を高めるため、触媒毒に対する捕捉剤として有機金属化合物を使用することができる。捕捉剤の例は、金属アルキル、好適にはアルミニウムアルキル、最も好適にはトリイソブチルアルミニウムである。望ましい場合には、不活性担体に担持されているか否かにかかわらず、第二触媒組成物、例えばメタロセンなどを本触媒組成物と同時にまたは逐次的に使用することもできる。
重合の細かな手順および条件は概して通常通りであるが、固体の前駆体から形成される本重合触媒をここで使用することにより、オレフィン重合プロセスは、本オレフィン重合触媒の生産性が比較的高いことを反映して、量的に比較的高い嵩密度を有するポリオレフィン生成物をもたらす。更に、本発明で製造されるポリマー生成物は微粉(fines)レベルが低減されている。
望ましいポリオレフィンを形成することに関する本触媒組成物の働きを妨害しないことを条件として、このプロセスに通常の添加剤を含めることができる。水素がこのプロセスにおける連鎖移動剤として使用されるときには、合計モノマー供給量1モル当たり0.001モルから10モルまでの範囲の量の水素が使用される。また、この系の温度制御にとって望ましい場合には、このガスの流れに、本触媒組成物および反応物に不活性な何らかのガスが存在していてもよい。
本発明の重合生成物は、あらゆる生成物、ホモポリマー、コポリマーおよびターポリマーであってよい。通常、重合生成物はホモポリマー、例えばポリエチレンまたはポリプロピレンなどであり、特にはポリプロピレンである。代替的に、本発明の触媒およびプロセスは、2つもしくはそれ以上のオレフィンモノマーが本重合プロセスに供給されるときには、エチレンとプロピレンのコポリマーを含めたコポリマーの製造、例えばEPRとポリプロピレンのインパクトコポリマーなどの製造に有用である。
本発明は、はっきり限定して開示されていないあらゆる成分の不在下において実施可能であることが認識される。以下の実施例は本発明を更に例証するために提供されたものであり、制限的なものと解釈すべきではない。異なる具合に述べられていない限り、すべての部および百分率は重量ベースで表現されている。使用する場合、「一晩」という用語は約16−18時間の時間的期間を表し、また、使用する場合、「室温」という用語は20−25℃の温度を表し、「混合アルカン」という用語は、Exxon Chemicals,Inc.から商標Isopar E(登録商標)の名で商業的に入手可能な、殆どがC6−C12イソアルカンである、水素化されたプロピレンオリゴマーの混合物を表す。
実 施 例
実施例では、以下の定義された用語が使用される。
用語解説
MMAOは、メチル基に対して約30パーセントのイソブチル基置換を包含したトリ(イソブチル)アルミニウム修飾メチルアルミノキサンである(タイプ3A、Akzo Corporationから入手可能)。
MMAO−12は、メチル基に対して約5パーセントのC2-4アルキル基置換を包含したアルキルアルミニウム修飾メチルアルミノキサンである(MMAO−12、Akzo Corporationから入手可能)。
MIは、190℃および2.1Kgの重量における、ASTM D−1238、条件Eに従って決定された、10分間当たりのグラム数として報じられるメルトインデックス(場合によってI2と呼ぶ)である。
FIは、ASTM D−1238、条件Fに従って決定された、10分間当たりのグラム数として報じられるフローインデックス(場合によってI21と呼ぶ)であり、メルトインデックス試験で使用された重量を10回測定した。
MFRは、FI/MIとして決定されるメルトフロー比である。
A)固体/固体メタセシスによる前駆体の調製
32.0グラムのZrCl4(138mmol)、Zr(OEt)4(10.2g、37.5mmol)およびZr(OBu)4(44.0g、87.5トルエン溶液、100mmol)をガラス製のボトル内において71mlのエタノール(55.5g、1.2mol)と共に混合した。次いで、メチルサリチラート(1.9g、12.5mmol)を加え、この混合物を室温で一晩攪拌することにより、黄色ないし暗褐色の溶液を得た。この溶液を660gのクロロベンゼンで希釈した。ボトルを窒素でパージし、きっちりとキャップをした後、75℃の熱浴に入れ、440rpmで攪拌した。ボトル内の温度が65℃に達したときにMg(OEt)2(85.8g、750mmol)を加えた。75°で3時間経過後、すべてのマグネシウムエトキシド顆粒が溶解し、均質な半透明のスラリーが得られた。窒素を穏やかに流し始め、4時間流し続けた。この後、加熱を終結し、室温にまで一晩冷却しながら反応混合物を攪拌した。
この混合物を不活性雰囲気下でグローブボックスへ移し、600mlの媒質フリットおよび1リットル用の真空フラスコを用いて濾過した。ボトルを200mlのクロロベンゼンですすいだ後、これを用いて固形物を洗った。次いで、これらの固形物を250mlのヘキサンで3回洗い、乾燥させることにより、12〜24μmの平均粒径を有する半透明の顆粒からなる88.4gの濃密な粉末を得た。走査電子顕微鏡法(SEM)による分析は、これらの顆粒が不規則な形状を為す小さな板状体(platelets)が凝集した形態を為していることを示した。この固体材料の分析は、この材料が13.9パーセントのZrおよび13.5パーセントのMgを含んでいることを示した。
B)前触媒の形成
前述のマグネシウムとジルコニウムを含有する前駆体(20.27g)を50mlのトルエン中にスラリー化した。このスラリーを75°の油浴に入れ、エチルアルミニウムジクロリド(EADC)の110mlの25パーセントトルエン溶液を約4分間にわたって加えながら攪拌した。スラリーはゆっくりとベージュ色になった。45分間攪拌した後、この混合物を濾過した。固形物をヘキサンで2回洗い、流動する窒素の下で乾燥させることにより、19.8gの黄色がかった白色の粉末が得られた。この粉末を50mlのトルエン中に再度スラリー化し、75°の油浴へ戻した。約3分間にわたって110mlの25パーセントEADC/トルエンを加えることにより、明るい灰色のスラリーが得られた。45分間攪拌した後、この混合物を濾過し、固形物をヘキサンで3回洗った後、流動する窒素の下で乾燥させた。収量16.4gの灰色がかった白色の粉末が得られた。この粉末の元素分析は、粉末が約9.3パーセントのZr、10.3パーセントのMgおよび5.3パーセントのAlを含んでいることを示した。
C)触媒組成物
前述の塩素化生成物(5.06g)を13mlのトルエン中にスラリー化し、MMAOの22mlの1.73Mヘプタン溶液を加えた(Zr1モル当たり約7.4モルのAl)。結果として生じた紫色のスラリーを室温で一晩攪拌した。濾過により固形物を収集し、容量50/50のトルエン/ヘキサンで洗い、流動する窒素下で乾燥させることにより、4.38gの紫色の粉末を得た。この粉末の一部(2.13g)を、23.5gのトルエン中における0.65gの2−ピリジル−2−(N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)アミノ)プロパンの溶液に加えた。4.5日間振盪した後、結果として生じた固体生成物を濾過により回収し、容量50/50のトルエン/ヘキサンで2回洗い、流動する窒素下で乾燥させることにより、2.38gの褐色ないしスミレ色の粉末を得た。100mgのこの粉末を20mlの鉱油中に混合することにより、重合試験用のサンプルを調製した。
A)この実施例では、実施例1から得られた固体前駆体A)を再使用した。
B)前触媒(procatalyst)の形成
実施例1におけるステップAの固体前駆体(2.1g)を、室温で、スターラーを備えたガラス製の丸底フラスコ内において15mlのヘキサン中にスラリー化し、このスラリーに、20パーセントのSiCl4と5パーセントのTiCl4を含有する11mlのヘキサン溶液を2分間にわたって加えた。当初黄色がかった白色のスラリーが黄褐色になった。この後、この反応を75℃の油浴へ移した。45分間攪拌した後、スラリーを濾過した。固形物を50/50(vol)のトルエン/ヘキサン混合液で1回洗った後、ヘキサンで2回洗い、流動する窒素下で乾燥させることにより、固体の黄褐色粉末として約2.0gの所望の生成物を得た。
C)触媒組成物
上で調製された固体前駆体をMMAO(Al/Zr+Tiのモル比=6/1)の1.7Mヘプタン溶液と共に一晩振盪した。濾過により固形物を回収した後、ジルコニウムをベースとして0.8当量の2−ピリジル−2−(N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)アミノ)プロパンを含有するトルエン溶液と共に24時間攪拌した。結果として生じた固体生成物を濾過により回収し、乾燥させることにより、自由流動性の粉末を得た。100mgのこの粉末を20mlの鉱油中に混合することにより、重合試験用のサンプルを調製した。
比較例A
実施例1B)のマグネシウムおよびジルコニウム含有前駆体(2.71g)を10mlのトルエン中にスラリー化し、13.2mlの1.73MのMMAO/ヘプタンを加えた(約6.0モルのAl/Zr1モル)。この深紫色のスラリーを室温で一晩振盪した。固形物を濾過により収集し、トルエンで1回洗った後、ヘキサンで2回洗い、流動する窒素下で乾燥させることにより、3.62gの紫色の粉末を得た。200mgのこの粉末を20mlの鉱油中に混合することにより、重合試験用のサンプルを調製した。
エチレン/1−ヘキセン共重合
1)500mlのヘキサンおよび5mlの1−ヘキセンを含有する1リットル用のステンレス鋼製リアクターに、38標準立方センチメートル(SCC)のH2(6.2kPa、0.9psi)および0.5mlのMMAO(1.09mmolの2.18Mヘプタン溶液)を加えた。実施例1の触媒(0.5mlの0.6パーセントスラリー)を50cm3の注入タンクに入れた後、1.2MPa(170psig)の圧力におけるエチレンと約20mlのヘキサンを用いてリアクター内へ注入した。全圧力を1.2MPa(170psig)に維持するため、必要に応じてエチレンを加えながら、65℃で30分間重合させた後、2mlのイソプロパノールを注入することによりこの反応を消滅させた。特性付けする前に、収集したポリマーを一晩風乾した。生産性は34.1KgのPE/触媒1g/690kPa/時間であった。このポリマーは、5.52dg/分のフローインデックス(I21)および50のMFRを示した。示差Mw分布(DMwD)をlogMWの関数としてプロットするSECによる分析は、Mw/Mn=6.27を有する対称な曲線を示した。このポリマーのSECが図1に示されている。
2)500mlのヘキサンおよび5mlの1−ヘキセンを含有する1リットル用のステンレス鋼製リアクターに、158標準立方センチメートル(SCC)のH2(46kPa、6.6psi)および0.5mlのMMAO(1.09mmolの2.18Mヘプタン溶液)を加えた。実施例2の触媒(0.5mlの0.6パーセントスラリー)を50cm3の注入タンクに入れた後、1.2MPa(170psig)の圧力におけるエチレンと約20mlのヘキサンを用いてリアクター内へ注入した。全圧力を1.2MPa(170psig)に維持するため、必要に応じてエチレンを加えながら、65°で30分間重合させた後、2mlのイソプロパノールを注入することによりこの反応を消滅させた。特性付けする前に、収集したポリマーを一晩風乾した。生産性は31.1KgのPE/触媒1g/690kPa/時間であった。このポリマーは、8.53dg/分のFIおよび145のMFRを示した。SECは、Mw/Mn=5.72を有し、高分子量付加物を呈する非対称な曲線を示した。このポリマーのSECが図2に示されている。
比較A)500mlのヘキサンおよび10mlの1−ヘキセンを含有する1リットル用のステンレス鋼製リアクターに、100標準立方センチメートル(SCC)のH2(12kPa、1.7psi)、ヘプタン中における0.1mlの0.86MトリイソブチルアルミニウムおよびMMAOの1.0mlの1.74mmolヘプタン溶液を加えた。比較例A)の触媒組成物、0.5mlの1.2パーセント鉱油スラリー)を50cm3の注入タンクに入れた後、1.2MPa(170psig)の圧力におけるエチレンと約20mlのヘキサンを用いてリアクター内へ注入した。全圧力を1.2MPa(170psig)に維持するため、必要に応じてエチレンを加えながら、85℃で30分間重合させた後、2mlのイソプロパノールを注入することによりこの反応を消滅させた。計量する前に、収集したポリマーを一晩風乾した。生産性は3.0KgのPE/触媒1g/690kPa/時間であった(実施例1における対応する触媒の生産性の10パーセント未満であることを表している)。
A)固体/固体メタセシスによる前駆体の調製
HfCl4(4.42g、13.8mmol)およびHf(OEt)4(4.93g、13.8mmol)をガラス製のボトル内において10gのクロロベンゼンと共に混合した後、7.1mlのエタノール(5.55g、120mmol)を加えた。メチルサリチラート(0.38g、2.5mmol)を加え、この混合物を60℃で数分間攪拌することにより、麦わら色の溶液が生じた。この混合物を66gのクロロベンゼンで希釈し、加熱湯浴に入れた。浴の温度が65℃に達したときにMg(OEt)2(8.58g、75mmol)を加えた。71−77℃の温度において440rpmで2時間攪拌することにより、すべてのMg(OEt)2顆粒が溶解し、半透明なスラリーが形成された。10−15パーセントの溶媒が蒸発するまで、この混合物上に窒素の穏やかな流れを通した。固形物を濾過により収集した後、クロロベンゼンで1回、イソオクタンで2回洗い、流動する窒素下で乾燥させた。13.79gの白色の粉末が得られ、顕微鏡検査の結果、この粉末は、主として25−35μmの平均粒径を有する顆粒から構成されていることが示された。
B)前触媒の形成
ステップA)から得られた前述の前駆体(2.0g)を10mlのトルエン中にスラリー化した。約4.5分間にわたり、ヘキサン中における20mlの1.0Mエチルアルミニウムジクロリドを加えた。この混合物を75℃の油浴中において50分間攪拌した。固形物を濾過により収集し、ヘキサンとトルエンの50/50(vol)溶液で2回洗い、流動する窒素下において略乾燥状態にした。この1.57gの白色粉末を10mlのトルエン中に再度スラリー化した後、EADCの20mlの1.0Mヘキサン溶液で25分間再び処理した。固形物を濾過により収集した後、50/50(vol)のヘキサン/トルエンで2回、ヘキサンで2回洗い、流動する窒素下において乾燥させた。収量1.37gの白色粉末が得られた。
C)触媒組成物
ステップB)から得られた前触媒粉末を12mlのトルエン中にスラリー化し、次いで、5.0mlの2.0MのMMAO/ヘプタンを加えることによりスラリーが得られ、このスラリーは、2時間かけてピンク色から紫色になった。室温で14時間攪拌した後、固形物を濾過により収集し、50/50(vol)のトルエン/ヘキサンで1回、ヘキサンで2回洗った後、流動する窒素下において乾燥させた。収量1.36gのスミレ色の粉末が得られた。この粉末のすべてをガラス製の丸底フラスコ内において10mlのトルエン中にスラリー化し、10mlのトルエン中における0.63gの(6−(1−ナフチル)ピリド−2−イル)(N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)アミノ)(2−メチルフェニル)メタンの溶液を加えた。この混合物を約48℃で一晩攪拌した後、固形物を濾過により収集し、トルエンで2回、ヘキサンで2回洗った後、流動する窒素下において乾燥させた。収量1.615gの灰色の粉末が得られた。
A)前駆体の調製
HfCl4(4.42g、13.8mmol)、Hf(OEt)4(1.35g、3.75mmol)およびZr(OBu)4(4.40g、87.5パーセント、10mmol)をガラス製のボトル内において10gのクロロベンゼン中にスラリー化した後、7.1mlのエタノール(5.55g、120mmol)を加えた。この混合物を60℃で10分間攪拌することにより透明な溶液が得られ、この後、メチルサリチラート(190mg、1.25mmol)を加えた。この溶液を66gのクロロベンゼンで希釈した後、加熱湯浴中において440rpmで攪拌した。浴の温度が65℃に達したときにMg(OEt)2(8.58g、75mmol)を加えた。この混合物を76℃から78℃で2時間攪拌することにより、すべてのMg(OEt)2顆粒が溶解し、半透明なスラリーが形成された。10−15パーセントの溶媒が蒸発するまで、この混合物上に窒素の穏やかな流れを流した。固形物を濾過により収集した後、クロロベンゼンで1回、イソオクタンで2回洗い、流動する窒素下で乾燥させた。12.3gの白色の粉末が得られ、顕微鏡検査の結果、この粉末は、12〜25μmの平均粒径を有するガラス状の粒子から構成されていることが示された。
B)前触媒の形成
2.0gの前述の前駆体を10mlのトルエン中にスラリー化した。約2分間にわたり、ヘキサン中における20mlの1.0Mエチルアルミニウムジクロリドを加えた。この混合物を77℃の油浴中において30分間攪拌した。固形物を濾過により収集し、ヘキサンとトルエンの50/50(vol)溶液で2回洗い、流動する窒素下において略乾燥状態にした。この生成物(1.82g)を10mlのトルエン中に再度スラリー化した後、EADCの20mlの1.0Mヘキサン溶液で25分間再び処理した。固形物を濾過により収集した後、50/50(vol)のヘキサン/トルエンで2回、ヘキサンで2回洗い、流動する窒素下において乾燥させた。収量1.37gの白色粉末が得られた。
C)触媒組成物
前述の前触媒を12mlのトルエン中にスラリー化し、次いで、5.0mlの2.0MのMMAO/ヘプタンを加えることにより、紫色のスラリーが得られた。室温で一晩攪拌した後、固形物を濾過により収集し、50/50(vol)のトルエン/ヘキサンで1回、ヘキサンで2回洗った後、流動する窒素下において乾燥させた。収量1.42gの紫色の粉末が得られた。この材料の一部(1.07g)を7.5mlのトルエン中にスラリー化し、7.5mlのトルエン中における0.47gの(6−(1−ナフチル)ピリド−2−イル)(N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)アミノ)(2−メチルフェニル)メタンの溶液を加えた。この混合物を室温で1週間攪拌した後、固形物を濾過により収集し、トルエンで2回、ヘキサンで2回洗った後、流動する窒素下において乾燥させた。収量1.68gの灰色の粉末が得られた。
スラリープロピレン重合
6.35cmのパドルスターラーとツースラットバッフルを備えた1ガロン用のオートクレーブに2.7Lのプロピレンを装入した後、60℃に加熱し、そこへトリイソブチルアルミニウムの3.5mlの1.0Mヘプタン溶液、MMAO−12の5.0mlの12.3パーセントトルエン溶液を加えた。20分後、担体としてイソオクタンを用い、0.25gの所望の触媒組成物をリアクターに注入した。この後、リアクター温度を67°に上げた。指示された時間攪拌した後、プロピレンを通気し、混合物を急速に冷却することにより反応を終結させた。結果とポリマー特性が表1にまとめられている。
Figure 2005524742
図1は、重合実施例1から得られたポリマーのサイズ排除クロマトグラフ(size exclusion chromatograph;SEC)である。 図2は、重合実施例2から得られたポリマーのサイズ排除クロマトグラフ(SEC)である。

Claims (8)

  1. 固体の炭化水素不溶性触媒組成物であって:
    A)少なくともマグネシウム、4族の遷移金属およびハライドの部分を含む、固体の微粒子状錯体;
    B)1つもしくはそれ以上のα−アミノ−置換−またはα−イミノ−置換−2−アルキルピリジン化合物;
    C)1つもしくはそれ以上の有機アルミニウム共触媒化合物;
    D)場合によって、1つもしくはそれ以上の内部電子供与体;および
    E)場合によって、1つもしくはそれ以上の選択性制御剤;
    を含む触媒組成物。
  2. 上記4族金属がZr、HfまたはZrとHfの混合物である、請求項1記載の触媒組成物。
  3. 上記置換2−アルキルピリジン化合物が、以下の式IまたはII:
    Figure 2005524742
    [式中、
    aはアリール、または、1つもしくはそれ以上のアルキル、ハロ、ハロアルキルもしくはジヒドロカルビルアミン基で置換されたアリールであって、該Ra基は6個から30個までの炭素を有しており;
    bおよびRdは、各出現毎に独立的に、水素、Ra、C1-10アルキル、C1-10ハロアルキルおよびC7-20アラルキルからなるグループから選択され;
    cはヒドリド、アルカリ金属カチオン、アルカリ土類金属ハライドカチオン、または、元素の周期表の2〜13族の金属を含有するカチオン性有機金属配位子である]
    に相当する、請求項1記載の触媒組成物。
  4. 上記置換2−アルキルピリジン化合物が、2−ピリジル−2−(N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)アミノ)プロパンまたは(6−(1−ナフチル)ピリド−2−イル)(N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)アミノ)(2−メチルフェニル)メタンである、請求項3に記載の触媒組成物。
  5. 上記固体の微粒子状マグネシウムおよび4族金属ハライド錯体が、式MgdTi(OReef(ED)g[式中、Reは、各出現毎に独立的に、1個から14個までの炭素原子を有する脂肪族もしくは芳香族の炭化水素遊離基、またはCORf(式中、Rfは、1個から14個までの炭素原子を有する脂肪族または芳香族の炭化水素遊離基である)であり;Xは、各出現毎に独立的に、塩素、臭素またはヨウ素であり;EDは電子供与体であり;dは1から50までの数字であり;eは0から5までの数字であり;fは2から100までの数字であり;gは0から10までの数字である]に相当する、請求項1に記載の触媒組成物。
  6. 請求項1に記載の触媒成分を製造する方法であって、生成物の中間的な回収を伴って、または伴わずに、不活性な希釈剤中においてあらゆる順序で成分A)、B)およびC)、ならびに場合によって成分D)およびE)を接触させるステップ、および、前記希釈剤を除去するステップを含む、触媒成分の製造方法。
  7. 少なくとも1つのオレフィンを重合するプロセスであって、少なくとも1つのオレフィンを請求項1に記載の触媒組成物の存在下において接触させるステップを含む、オレフィンの重合プロセス。
  8. プロピレンが単独重合され、または、1つもしくはそれ以上のオレフィンもしくはジオレフィンと共重合され、上記α−アミノ−置換−またはα−イミノ−置換−2−アルキルピリジン化合物が(6−(1−ナフチル)ピリド−2−イル)(N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)アミノ)(2−メチルフェニル)メタンである、請求項7に記載のプロセス。
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