JP2005524457A - 粉ミルクからミルクを調合する方法および装置 - Google Patents
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Abstract
調乳装置(10)は支持機構(12)と、支持機構(12)により支持される第1および第2容器(14)、(16)とを備える。第1容器(14)は液体を保持するように構成され、第2容器(16)は粉ミルクを保持するように構成される。第1容器(14)の内容物の温度の調整のための手段(24)が設けられ、第1容器および第2容器(14)、(16)の内容物の量を調合するための手段(26,32)が設けられる。第1および第2容器から調合された内容物を混合するための手段(56)と、第1および第2容器から調合された内容物を消費に適した温度まで冷却する手段とが設けられる。調乳装置を用いた方法も提供される。
Description
本発明は、調乳装置、この調乳装置を用いた方法、この装置および/または方法を用いた調乳に関する。
「粉ミルク」の用語は、明細書全体にわたって、消費できるようにするために液体と混合される、さまざまなタイプの粉ミルクを意味するように意図されている。このタイプのミルクは乳児、幼児および小児に通常使用される。
調合ミルクを意図された消費時間よりもかなり前もって準備することが良くないやり方であることは周知である。しかし、乳児のように特に小さな子供の場合、子供はしばしば苦痛を訴えるので、空腹時のみに調合ミルクを用意することは難しい。これは調合ミルクを準備する必要がある人にとって非常に厄介である。彼らはミルクを作るよりも授乳者に集中しなければならないからである。
さらに、粉ミルクは適度に熱いお湯に混ぜられなければならない。したがってミルクは、飲む前に適切な温度まで冷ますための時間を必要とする。もし混合機が冷たい流水のような冷たい環境に動かすことができ、あるいは冷たい環境にさらすことができれば、より早い冷却が達成される。しかし、これは、ミルクを準備する人に余計な作業を要求することになり、授乳者が苦痛を訴えるならばさらに困難になる。
本発明はこれらの問題を解決することを求める。
本発明の第1の特徴によると、調乳装置は、
支持機構と、
前記支持機構により支持され、液体を保持するように構成された第1容器、および粉ミルクを保持するように構成された第2容器と、
前記第1容器の内容物の温度を調整する手段と、
前記第1および第2容器の内容物の量を調合する手段と、
前記第1および第2容器から調合された内容物を混合する手段とを備える。
支持機構と、
前記支持機構により支持され、液体を保持するように構成された第1容器、および粉ミルクを保持するように構成された第2容器と、
前記第1容器の内容物の温度を調整する手段と、
前記第1および第2容器の内容物の量を調合する手段と、
前記第1および第2容器から調合された内容物を混合する手段とを備える。
本発明の第1の特徴の好ましい、および/または選択的な特徴は請求項2から15に記載される。
本発明の第2の特徴によると、先の請求項のいずれかにおいて請求された調乳装置を用いて調乳装置を使用する調乳方法であって、
a. 前記第1容器に液体を注入する
b. 前記第2容器に粉ミルクを注入する
c. 前記第1容器内の液体の温度を所定の温度まで変化させて維持する調整手段
d. 前記第1容器内の液体と前記第2容器内の粉ミルクを第3容器に調合する
e. 前記液体と粉ミルクを混合する前記調乳装置の混合手段
のステップを備える
a. 前記第1容器に液体を注入する
b. 前記第2容器に粉ミルクを注入する
c. 前記第1容器内の液体の温度を所定の温度まで変化させて維持する調整手段
d. 前記第1容器内の液体と前記第2容器内の粉ミルクを第3容器に調合する
e. 前記液体と粉ミルクを混合する前記調乳装置の混合手段
のステップを備える
本発明の第2の特徴の好ましい、および/または選択的な特徴は請求項17から21に記載される。
本発明の第3の特徴によると、先の請求項のいずれかにおいて記載された装置および/または方法を用いた調乳が提供される。
本発明は添付された図面を参照して説明される。
図を参照すると、支持機構12と、第1および第2容器14、16とを備える調乳装置10が示されている。支持機構12は概ね、基部18と、基部18に固定された直立背部20を有するスタンドの形態である。第1および第2容器14、16は、背部20に保持され、基部18から突き出ている。第1および第2容器14、16は、その上面に開閉可能な開口22を有し、例えば補充するとき、支持機構12から分離できる。この場合、各容器14、16はハンドルあるいはグリップ(図示せず)を有してもよい。
第1容器14は液体を保持するように構成され、第2容器16は粉ミルクを保持するように構成される。両容器14、16は略正方形の横断面形状を有するように示されるが、容器は円のような適当な断面形状を有してもよい。
調乳装置10は第1容器14の内容物の温度を調整するための手段を有する。これはどんな適当な形状をとってもよく、この場合、第1容器14の内壁に沿って、あるいは周りに配置された、電気的に駆動される加熱ジャケットあるいはスリーブ24の形態である。加熱スリーブ24はマイクロ制御ユニット(図示せず)により制御されて第1容器14の内容物の温度をユーザのプリセット値に調整し、この値は90℃から100℃の間、および60℃から70℃の値を含む。
調乳装置10は第1および第2容器14、16からの内容物の量を調合するための手段を有する。第1容器14のベース30における開口28を介して液体を供給可能である電気モータ駆動ポンプ26は、第1容器14から液体を調合するのに用いられる。モータ駆動ポンプ26は上述したマイクロ制御ユニットを介して制御される。
モータ駆動ターンテーブル装置32は、所定量の粉ミルクが第2容器16から調合されるようにするために用いられる。図9から11に示されるように、また図3を参照すると、ターンテーブル装置32のターンテーブル34は4つのセグメント36に分割され、上部と底部において「+」形状の開口を形成している。ターンテーブル34は第2容器16のベース40に取り付けられた電気モータ38により回転方向に駆動される。電気モータ38は上述したマイクロ制御ユニットにより制御される。
分離屋根部42はターンテーブル34を覆って広がる。屋根部42は、分割されたターンテーブル34のひとつのセグメント36に対応した大きさのカットアウト44を有する。屋根部42は概ね、反転した円錐の形態であり、第2容器16の上部開口22の面に対して間隔をおいて略平行な面において、第2容器16に交差して広がる。ターンテーブル装置32の分離ベース46は第2容器16のベース40に対応し、分割されたターンテーブル34のひとつのセグメント36に対応した大きさの傾斜部48を有する。傾斜部48はターンテーブル34から第2容器16のベース40の開口50に向かって下がるように傾斜する。屋根部42のカットアウト44に対するターンテーブル装置32のベース46の傾斜部48の位置は変化するが、垂直に整列することはない。本実施形態において、ベース46の傾斜部48は屋根部42のカットアウト44に対して直径方向に反対側にある。
傾斜部48を除いて、ターンテーブル装置32のベース46はターンテーブル34に平行あるいは実質的に平行であり、回転中、ターンテーブル34を支持する。
他の適切な手段が第1および第2容器14、16の内容物の量を調合するために利用可能である。
調乳装置10はまた、第1および第2容器14、16から調合された内容物を混合するための手段を備える。この実施形態において、典型的には哺乳瓶の形態である第3容器(図示せず)が設けられ、第1および第2容器14、16が第3容器に対して調合する。このため、はさみ口54は往復上下運動のために支持機構12により支持される。はさみ口54は、図5、6に見られるように、バネ負荷をかけられ、第3容器(哺乳瓶、図示せず)を支持機構12にしっかりと、しかし取り外し自在に保持することができる。各はさみ口54は第3容器の把持を高めるために、歯あるいは隆起部(図示せず)を有してもよい。また、歯あるいは隆起部は、設けられるとすると、各はさみ口54が挿入されるプラスティックあるいはゴムスリーブ(図示せず)の一部として形成されてもよい。
混合手段はモータ駆動クランク機構56を有し、これは、外観が示されているが、支持機構12の背部20の中に隠すことが好ましい。クランク機構56は支持機構12により支持され、電気モータ(図示せず)により駆動されるクランクアーム58と、一端においてクランクアーム58に、また他端においてはさみ口54に回動自在に連結されたピストンアーム60とを備える。はさみ口54は垂直に延びる第1ラン62に摺接する。こうしてクランク機構56の動作において、はさみ口54は垂直第1ラン62に沿って上方および下方に動く。上述したマイクロ制御ユニットはクランク機構56の電気モータの動作を制御する。
クランク機構56は、第1および第2容器14、16から調合された内容物を混合するための他の適当な手段によって置き換えることができる。例えば、振動、回転および/または攪拌が使用可能である。
混合手段により生成された混合物を冷却するための手段が、調乳装置10の一部として設けられる。この実施形態において、冷却手段は混合手段の一部として形成され、第1および第2容器14、16の内容物を、混合している間、第3容器の面の上側において分散させる形態をとる。これは混合物を、周囲の温度にさらすことによって低い温度になっている大きい面積に導き、高められた冷却をもたらすという効果を有する。使用前に第3容器を冷ましておくことのような、さらなるステップも考えられる。例えば、哺乳瓶は冷蔵庫に保存しておいてもよい。
第3容器(図示せず)は、この場合哺乳瓶であるが、第3容器に取り付けられたヒンジ付きキャップが形成されている。ヒンジ付きキャップは、第3容器の開口を閉めるとき、液密を保って開口を密閉する。ヒンジ付きキャップは、取り付けられたゴム乳頭部を典型的に有しており、ゴム乳頭部を覆い、かつ使用前に汚染されることを防ぐ、取り外し可能カバーを有してもよい。
ヒンジ付きキャップと第3容器は、ヒンジと反対側に形成されたスナップフィットの締め具を有する。指でパチンと締めると、ヒンジ付きキャップは第3容器に固定され、液密を保って開口を密閉する。
第3容器の閉塞を自動化するために、調乳装置10は支持機構12の背部20に支持された閉塞機構64を有する。閉塞機構64は垂直第2ラン68に摺接するパドル66を備える。パドル66はマイクロ制御ユニットにより制御される電気モータ(図示せず)により駆動される。垂直第2ラン68は、はさみ口54が動く垂直第1ラン62に平行である。パドル66は、はさみ口54により保持されるとき第3容器のヒンジ付きキャップに強制的に接触するのに適した大きさである。この接触は、ヒンジ付きキャップと第3容器においてスナップフィット締め具の完全な係合を発揮するのに十分である。
ユーザー入力装置70は調乳装置10の一側面に設けられる。マイクロ制御ユニットは、ユーザー入力装置70を介して多数の所定のユーザーの入力を受け入れるために予めプログラムが組み込まれている。例えば、マイクロ制御ユニットは第1容器14に保持された液体を沸騰させるように指示され、および/または第1容器14に保持された液体の温度を1つ以上のユーザーが選択した温度に調整するように指示されることができる。マイクロ制御ユニットはまた、所望の粉ミルクの量および/または内容物の相対量に応じて、第1および第2容器14、16から異なった量の内容物を調合するように指示することもできる。マイクロ制御ユニットは、要求される粉ミルクの量を基にした内容物の調合から、混合および冷却の継続期間までの、調乳のすべての仕事を自動化する種々のプリセット・プログラムを有する。マイクロ制御ユニットはまた、ユーザー入力装置70を介して設定されたある時間に開始する自動化を可能にするためのタイマーと、プログラムの途中で休止および/またはキャンセルするための手動オーバーライド機能とを有していてもよい。ユーザー入力装置70はまた、装置の即時の使用を許容する、標準「スタート」入力を有していてもよい。
センサ(図示せず)は第3容器の存在を判断するためにはさみ口54に配置される。調乳装置10の動作は、第3容器が存在しないことが検知されたとき、マイクロ制御ユニットにより阻止される。
使用において、液体、典型的には水が、第1容器14に注入され、そして粉ミルクが第2容器16に供給される。液体の望ましい温度はユーザー入力装置70に入力され、液体の温度は調整手段によって調整され、この温度が維持される。
初めに空である第3容器が、はさみ口54の間に挿入される。ユーザーの入力に基づいて調合手段が作用し、第1および第2容器14、16からの所定量の内容物を第3容器に調合する。モータ駆動ポンプ26は、第2容器から開口28を介して第1容器14に液体を排出する。そして粉ミルクが、ターンテーブル34の回転を介して整列するターンテーブル34の1つのセグメント36を満たし、開口50を介して第2容器16に排出する。第3容器は閉塞機構64によって閉塞され、混合手段と冷却手段が作用して、第3容器の内容物を混合し、冷却する。第3容器の内容物が消費に適切な温度になると、混合および冷却手段は第3容器の取り外しを許容するために停止する。
マイクロ制御ユニットは、調合手段と混合手段と冷却手段の作用を、所定時間あるいは不定時間だけ遅らせることができる。したがって、液体および粉ミルクは第1および第2容器14、16に充填され、液体の温度は調乳が要求される時間まで調節することができる。このとき、「スタート」入力は単純に押され、工程の合図が自動的に実行される。
マイクロ制御ユニットは、プログラムの繰り返しの選択、調合されるべき量、および/または冷却手段の動作時間の必要性を除去するためにメモリ機能を有してもよい。これにより、ユーザー入力装置70における「スタート」入力を介して単純に「ワンタッチ」操作することが可能になる。
装置は、第3容器の内容物の温度を決定するためにセンサ(図示せず)を備えていてもよい。加えて、あるいは代替的に、冷却手段の操作は第1容器14における液体の温度と、調合される内容物の量とから得られる所定の値に基づいてもよい。
本発明の第2実施形態において、調乳装置は、第3容器が第1および第2容器から調合される内容物を混合し、混合物を冷却することのみに用いられることを除いて、実質的に上述と同様である。粉ミルクは第3容器から第4容器に調合され、この場合第4容器は哺乳瓶である。
第3容器は、簡単に掃除できるようにするために、支持機構により取り外し可能に保持され、また支持機構の内部に設けられてもよい。調合手段、混合手段、および冷却手段は、第1実施形態において示されたのと同様である。しかし、哺乳瓶が装置によってシェイクされないので、第1実施形態の閉塞機構は省略可能であり、また、はさみ口は混合中第3容器を保持するために適した他の形態をとってもよい。
実施形態の変形例において、冷却手段は第3容器に優先して、すなわち液体が第3容器に入れられる前に冷まされるか、あるいは冷却手段は第3容器の後、すなわち混合物全体が第3容器を離れた後であって、哺乳瓶に入る前に冷却される。
上述の実施形態において、冷却手段は代替的あるいは追加的に、冷水ジャケット、あるいは他のタイプのヒートシンクの形態であってもよく、いずれも第3容器を取り囲み、および/または液体および/または混合物が流動する。
支持機構のベースはドリップトレイ(図示せず)を設けられてもよい。
調乳装置は、液体の飛沫による損傷効果から保護するために、概ね防水あるいは耐水である。すべての電気部品は典型的には電気的な危険要素を減少させるために液密を保って密封される。
調乳装置は全体的に、概ねプラスティックあるいは金属から成形される。
この明細書の全体にわたって用いられる用語「容器」は、いかなるタイプの区画された空間を含むように意図され、また第1および第2容器あるいは第1、第2、および第3容器は適切な容量を形成するために単純に分割された単一のユニットの形態であってもよい。
このように、粉ミルクからミルクを調合する作業を自動化する調乳装置を提供することができる。また、ただちに消費するために適切な温度で調乳を生成する装置を提供することも可能である。この装置は所定の時間に調乳の自動的な準備を可能にする。
上述の実施形態はただ一つの例として与えられ、添付された請求項により定義される本発明の範囲から逸脱しないで修正することは当業者にとって自明である。例えば、調整手段は、加熱ジャケットあるいはスリーブの代わりに、電気的に作動するホットプレートの形態であってもよく、また上述のような手動操作ポンプあるいはターンテーブル機構が液体を調合するために第1容器におけるモータ駆動ポンプの代わりに用いられる。
Claims (15)
- 支持機構と、
前記支持機構により支持され、液体を保持するように構成された第1容器、および粉ミルクを保持するように構成された第2容器と、
前記第1容器の内容物の温度を調整する手段と、
前記第1および第2容器の内容物の量を調合する手段と、
前記第1および第2容器から調合された内容物を混合する手段とを備える
調乳装置。 - 前記支持機構に支持された第3容器をさらに備え、前記調合手段が前記第3容器に調合する
請求項1に記載の装置。 - 前記第3容器が前記支持機構により取り外し可能に保持される
請求項2に記載の装置。 - 前記第3容器が哺乳瓶である
請求項3に記載の装置。 - 前記支持機構が前記第3容器を保持するための外に突出したバネ負荷をかけられたはさみ口を有する
請求項4に記載の装置。 - 前記第3容器が、前記第3容器を閉塞することができるヒンジ付き取り外し可能キャップを有する
請求項2に記載の装置。 - 前記第3容器を閉塞するキャップを動かすことができる閉塞機構をさらに備える
請求項6に記載の装置。 - 前記第3容器が前記第1および第2容器により調合される内容物を受け入れ、第4容器に排出する
請求項2に記載の装置。 - 前記第4容器が哺乳瓶である
請求項8に記載の装置。 - 前記混合手段が、使用において前記第3容器が動かされる往復運動クランク機構の形態である
請求項2に記載の装置。 - 前記第1および第2容器から調合された内容物を消費の適切な温度に冷却する手段をさらに備える
請求項1に記載の装置。 - 前記冷却手段が前記混合手段と別々に独立している
請求項11に記載の装置。 - ユーザーの入力に基づいて、前記第1容器温度調整手段、前記調合手段、混合手段、および冷却手段の少なくとも1つを制御するコントローラーをさらに備える
請求項11に記載の装置。 - 調乳装置を使用する調乳方法であって、
a.前記調乳装置の第1容器に液体を注入する
b.前記調乳装置の第2容器に粉ミルクを注入する
c.所定の温度に基づいて前記第1容器内の液体の温度を制御する前記調乳装置の温度調
整手段
d.前記第1容器内の液体と前記第2容器内の粉ミルクを第3容器に調合する
e.前記液体と粉ミルクを混合する前記調乳装置の混合手段
のステップを備える
調乳方法。 - 前記調乳装置の冷却手段を用いた液体と粉ミルクの混合物を冷却して、前記混合物が消費の適当な温度になるようにするステップ(f)をさらに備えた
請求項14に記載の方法。
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