JP2005521337A - アプリケーション・プログラム・インタフェース - Google Patents

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Abstract

ネットワークで使用する方法に関する。この方法は、アプリケーション・プログラム・インタフェース(API,28)内のアプリケーション・プログラムからのメッセージを受信するステップと、モバイル・サービス・スイッチング・プラットフォーム(MSSP,22)内でAPIから制御プロセス(26)へのメッセージを送信するステップとを備える。システムは、モバイル・サービス・スイッチング・プラットフォーム(MSSP)内の制御プロセスにリンクしているゲートウェイ汎用パケット無線サービス・サポート・ノード(GGSN,20)と、制御プロセスにリンクしているグローバルに接続しているコンピュータのグループと、制御プロセスに接続しているアプリケーション・プログラム・インタフェース(API)と、APIにリンクしているアプリケーション・プロセスを実行するアプリケーション・システム(30)とを備える。

Description

本発明は、アプリケーション・プログラム・インタフェース(API)に関する。
アプリケーション・プログラム・インタフェース(API)は一般に、コンピュータ・オペレーティング・システム又はアプリケーション・プログラムによって規定された特定の方法であり、これによって、あるアプリケーション・プログラムを書くプログラマはオペレーティング・システム又は他のアプリケーションに要求を行うことができる。より詳細には、APIとは、アプリケーション・プログラムがサポーティング・サービスにアクセスするために参照可能な、ソフトウェア呼出し及びルーチンを一組にフォーマライズしたものである。
ほぼ全てのコンピュータ・プラットフォーム上で使用可能な簡単なTCP/IPネットワーク・サービスを使用するモバイル・サービス・スイッチング・プラットフォーム(MSSP)とメッセージを交換するためのアプリケーション層プロトコルを提供する。
本発明は一態様において、ネットワーク内でアプリケーション・プログラム・インタフェース(API)にてアプリケーション・プログラムからのメッセージを受信するステップと、APIからモバイル・サービス・スイッチング・プラットフォーム(MSSP)内の制御プロセスへ上記メッセージを送信するステップとを有する方法を特徴とする。
本発明の実施形態は、下記要件のうちの1つ以上を有していてもよい。ネットワークは無線ネットワークであってもよい。無線ネットワークは、第二世代無線ネットワーク、GSMネットワーク、GPRS使用可能GSMネットワーク、又はTDMAネットワークであってもよい。無線ネットワークは、CDMAネットワーク、UMTSネットワーク、TETRAネットワーク、又はTetrapolネットワークであってもよい。無線ネットワークは、DECTネットワーク、AMPSネットワーク、WLAN又は第三世代無線ネットワークであってもよい。
APIは、アプリケーション・プログラムがMSSP内で切替及び経路指定機能を制御可能とするためのプロトコルを提供し得る。
APIは、アプリケーション・プログラムが流れをベースとしてMSSPを通るパケットの流れの向きを変えることを可能とさせるプロトコルを提供することができる。
APIは、アプリケーション・プログラムがMSSP内でのポリシー決定を制御することを可能とさせるプロトコルを提供することができる。
APIは、アプリケーション・プログラムが制御プロセス中に、初期検出点(IDP)及びサービス関連IDPイベントを着装することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
APIは、アプリケーション・プログラムが、制御プロセス中に、IDP及びサービスに関連するICPイベントを脱着装することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
APIは、アプリケーション・プログラムが、イベント報告を要求することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
APIは、アプリケーション・プログラムが、制御プロセス中に、検出点のところでプログラムされた行動を指定することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
APIは、アプリケーション・プログラムが、MSSPの制御プロセスにより測定するデータ要素を構成することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
APIは、アプリケーション・プログラムが、バイトをベースとする報告を要求することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。上記報告は、セッションをベースとするものであっても、又は流れをベースとするものであってもよい。
APIは、アプリケーション・プログラムが、提供されるサービスのコストを指定することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
APIは、アプリケーション・プログラムが、明細レコード内で使用する課金計画を記録することを可能とさせるプロトコル、及びアプリケーション・プログラムが、明細レコードが作成される時間を制御することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
APIは、アプリケーション・プログラムが、アプリケーション・プログラムが管理するセッションの統計を入手することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
APIは、アプリケーション・プログラムが、アプリケーション・プログラムが管理する流れの統計を入手することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
APIは、アプリケーション・プログラムが、MSSPの制御プロセスに接続している他のアプリケーションの状態を監視することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
他の態様においては、本発明は、伝送制御プロトコル/インターネット・プロトコル(TCP/IP)ネットワーク・サービスを使用するモバイル・サービス・スイッチング・プラットフォーム(MSSP)のアプリケーション・プロセスと制御プロセスとの間でメッセージの交換ができるようにする一組のアプリケーション層プロトコルを含むアプリケーション・プログラム・インタフェース(API)を特徴とする。
ある実施形態の場合には、上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、制御プロセス中に、初期検出点(IDP)及びサービス関連IDPイベントを着装することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、制御プロセス中に、初期検出点(IDP)及びサービス関連IDPイベントを脱着装することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、制御プロセスからイベント報告を要求することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、制御プロセス中に、検出点のところでプログラムされた行動を指定することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、制御プロセスにより測定するデータ要素を構成することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、制御プロセス中に、バイトをベースとする報告を要求することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。上記報告は、セッションをベースとする報告、又は流れをベースとする報告を備えていてもよい。
上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、MSSPが提供するサービスのコストを指定することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、MSSP内に記憶している明細レコード内で使用する課金計画を記録することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、明細レコードが作成される時間を制御することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、アプリケーション・プロセスが管理するセッションの統計を入手することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、アプリケーション・プロセスが管理する流れの統計を入手することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、制御プロセスに接続している他のアプリケーション・プロセスの状態を監視することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
もう1つの態様においては、本発明は、モバイル・サービス・スイッチング・プラットフォーム(MSSP)内で制御プロセスにリンクしているゲートウェイ汎用パケット無線サービス・サポート・ノード(GGSN)と、制御プロセスにリンクしているグローバルに接続しているコンピュータのグループと、制御プロセスに接続しているアプリケーション・プログラム・インタフェース(API)と、APIにリンクしているアプリケーション・プロセスを実行するアプリケーション・システムとを含むシステムを特徴とする。
ある実施形態の場合には、上記システムは、GGSNにリンクしている汎用パケット無線サービス・サポート・ノードを備えていてもよい。上記システムは、汎用パケット無線サービス・サポート・ノードにリンクしている基地局コントローラ(BSC)を備えていてもよい。上記システムは、BSCにリンクしている基地トランシーバ局(BTS)、及びBTSにリンクしている移動局(MS)を備えていてもよい。
APIは、アプリケーション・プロセスと制御プロセスとの間でメッセージの交換ができるようにする一組のアプリケーション層プロトコルを備えていてもよい。
上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、制御プロセス中に、初期検出点(IDP)及びサービス関連IDPイベントを着装することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、制御プロセス中に、初期検出点(IDP)及びサービス関連IDPイベントを脱着装することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、制御プロセスからイベント報告を要求することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、制御プロセス中に、検出点のところでプログラムされた行動を指定することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、制御プロセスにより測定するデータ要素を構成することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、制御プロセス中に、バイトをベースとする報告を要求することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。上記報告は、セッションをベースとするものであっても、又は流れをベースとするものであってもよい。
上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、MSSPが提供するサービスのコストを指定することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、MSSP内に記憶している明細レコード内で使用する課金計画を記録することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、明細レコードが作成される時間を制御することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、アプリケーション・プロセスが管理するセッションの統計を入手することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、アプリケーション・プロセスが管理する流れの統計を入手することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
上記一組のアプリケーション層プロトコルは、アプリケーション・プロセスが、制御プロセスに接続している他のアプリケーション・プロセスの状態を監視することを可能とさせるプロトコルを備えていてもよい。
本発明の実施形態は、下記の利点の中の1つ又はそれ以上を有することができる。
APIは、ほぼ全てのコンピュータ・プラットフォーム上で使用可能な簡単なTCP/IPネットワーク・サービスを使用するモバイル・サービス・スイッチング・プラットフォーム(MSSP)とメッセージを交換するためのアプリケーション層プロトコルを提供する。
APIは、外部アプリケーション・プログラムが内蔵するサービス・ロジックが、モバイル・サービス・スイッチング・プラットフォームの切替/経路指定機能を制御することを可能とさせる一組のプロトコルを提供する。
APIは、ある検出点がアプリケーション・イベント報告及び/又は制御が可能な制御エンティティの状態機械内の定義された場所であるアプリケーションの検出点の範囲を制限するためのオペレータ用のプロトコルを提供する。
APIは、アプリケーションの特権が何であろうと、全てのアプリケーションに共通するプロトコルを提供する。
APIは、アプリケーションが、モバイル・サービス・スイッチング・プラットフォーム(MSSP)内の初期検出点(IDP)及びサービス関連IDPイベントを着装及び脱着装することを可能とさせるプロトコルを提供する。IDPは、条件が所与の基準と一致した場合、アプリケーションとの新しい制御ダイアログを生成するために着装された検出点として定義される。
APIは、アプリケーションが、初期検出点イベントの後で追加のイベント報告を要求することを可能とさせるプロトコルを提供する。制御ダイアログをスタートするIDPがトリガである場合には、アプリケーションは、通常、追加のイベント報告を要求する。
APIは、アプリケーションが、アプリケーションの介入を必要としない検出点(DP)のところで、プログラムされた行動を指定することを可能とさせるプロトコルを提供する。メッセージは、所定のサービスの相互作用を実行すべきかどうかを決定するために、入力要求を突き合わせるために使用される。突き合わせプロセスは、通常、初期検出点のために使用するプロセスに類似していて、突き合わせるフィールド内でワイルドカードを使用することができる。流れが基準に一致した場合には、メッセージの残りの部分内に指定されている行動が、アプリケーションの介入なしで実行される。指定することができる行動には、イベントの報告及び指定の転送先アドレス及びポート番号への要求の転送が含まれる。イベント報告が必要な場合には、流れに対して将来どのイベントを報告するのかを決定するためにメッセージが使用される。一致のための基準は、着装した初期検出点基準と重なってはならない。何らかの理由で要求を完了することができない場合には、突き合わせ要求ID及び失敗の性質を示すエラー・コードと一緒にメッセージが返送される。要求の完了に成功した場合には、他のメッセージが返送される。特定のメッセージ要求により取り消されるまでは、サービス・フィルタリングが引き続き行われる。
APIは、MSSPによって測定されたデータ要素をアプリケーションが構成することを可能とするプロトコルを提供する。
APIは、アプリケーションが、バイトをベースとする報告を要求することを可能とさせるプロトコルを提供する。報告はセッションをベースとして要求することもできるし、又は流れをベースとして要求することもできる。セッションをベースとする課金通知は、効果的に同じ課金通知基準をセッション内の全ての流れに適用する。課金通知イベントを登録すると、アップリンク及びダウンリンク方向に転送される指定のタイプのバイト数を測定することができる。報告のしきい値に達する度に、すでに転送したバイト数を示すメッセージが、MSSPからアプリケーションに送信され、カウンタがリセットされ、再びしきい値に向けてカウントがスタートする。課金通知は、流れが終了するまで継続して行われるか、又は課金通知は、取消し要求により明示的に取り消される。パケットはカウントされる最小単位であり、各パケットはカウントが評価される前か、又はカウントが評価された後かのいずれかで脱落する。その結果、課金通知は指定のバイト・カウント上で正確に行われない場合がある。例えば、10Kバイト毎に通知が要求された場合には、10Kを超えるカウントを運んだパケットが、500バイトより若干大きい場合には、通知が10.5Kバイトのところで行われる場合がある。実際のカウント値は、メッセージ内で提供される。
APIは、アプリケーションが、提供されたサービスのコストを表示し、MSSP明細レコードで使用する課金計画を記録することを可能とさせるプロトコルを提供する。
APIは、アプリケーションが、MSSP明細レコードが作成される時間を制御することを可能とさせるプロトコルを提供する。
APIは、アプリケーションが、アプリケーションが管理するセッション又は流れの種々の統計を入手することを可能とさせるプロトコルを提供する。
APIは、アプリケーションが、同じMSSP例に接続している他のアプリケーションの状態を監視することを可能とさせるプロトコルを提供する。
APIは、流れをベースとしてパケットの流れの転送ができるようにするプロトコルを提供する。
説明を読み、図面を参照し、特許請求の範囲を読めば、本発明の他の特徴、目的及び利点を理解することができるだろう。
図1を参照すると、この図はネットワーク10を示す。ネットワーク10としては、例えば、無線ネットワークを使用することができる。無線ネットワークとしては、例えば、第二世代無線ネットワーク、広域自動車通信システム(GSM)ネットワーク、又は汎用パケット無線システム(GPRS)使用可能GSMを使用することができる。無線ネットワークとしては、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、又は汎用移動体通信システム(UMTS)ネットワークを使用することができる。無線ネットワークとしては、TETRAネットワーク、Tetrapolネットワーク、DECTネットワーク、AMPSネットワーク、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)、又は第三世代無線ネットワークを使用することができる。例として、GPRS使用可能GSMネットワークについて説明する。
ネットワーク10は、基地トランシーバ局(BTS)14に接続している移動局(MS)12を含む。BTS14は、基地局コントローラ(BSC)16に接続している。移動体通信の場合には、MS12は、移動中又は指定されていない地点に停止中に使用するためのモバイル・サービス内に位置する局である。移動局の一例としては、ハンドヘルド・セルラーホンがある。
BTS14は、MS12に関連するセル及び座標無線リンク・プロトコルを定義する無線トランシーバを含む。BTS14は、全ての信号が送受信されるネットワーク10の1つの構成要素である。多くの場合、セルラーホン・タワーと呼ばれるBTS14は、基地局コントローラ(BSC)16にリンクしていて、このコントローラにより制御される。BSC16は、例えば、BTS14のような1つ又はそれ以上の基地トランシーバ局用の無線リソースを管理するネットワーク10内の構成要素である。
BSC16は、SGSN18にリンクしている。SGSN18は、BSC16を通してパケットを送受信することにより、GPRSモバイルにサービスを提供する汎用パケット無線サービス・サポート(GPRS)ノードである。SGSN18は、ゲートウェイGPRSサポート・ノード(GGSN)20にリンクしている。GGSN20は、汎用パケット無線サービス(GPRS)ネットワークとパケット交換公衆データ網(PSPDN)との間でゲートウェイとしての働きをする。
GGSN20は、モバイル・サービス・スイッチング・プラットフォーム(MSSP)サーバ22にリンクしている。MSSPサーバ22は、GGSN20とインターネット24のようなコンピュータのグローバル・ネットワーク・グループとの間に常駐する。MSSPサーバ22は、MS12とインターネット24との間で交換される全てのインターネット・プロトコル(IP)データ・パケットを分析する。MSSP制御プロセス26は、トリガ又はイベント通知を設定し、IP流れの特性に基づいてカウンタを増分する機能を提供する。IPの流れは、MS12とインターネット24上に常駐するサーバ(図示せず
)のような2つの終点間のデータの動きを示す抽象概念であると見なすことができる。MSSP制御プロセス26は、内部サービス及び明細報告書の作成を実施するためにこれらの機能を使用する。アプリケーション・プログラム・インタフェース(API)28は、外部アプリケーション30にMSSP制御プロセス26をリンクする。API28は、インテリジェント・サービスを提供する目的で、MSSP制御プロセス26を制御するために外部アプリケーション30に対してある機構を提供する。種々の実施形態の場合には、API28は、例えば、CorbaをベースとするAPI、XMLをベースとするAPI、PARLAYサーバ、OSAサーバ、又はJAINサーバとして実施することができる。
要するに、MSSPサーバ22は、インターネット・ルータ及びIPパケット分析装置の両方として機能する。IPパケットのヘッダ・フィールドが内蔵するデータは、参照により本明細書に組み込むものとするインターネット・エンジニアリング・タスク・フォース(IETF)RFC791内に定義されている(www.ietf.org参照)。IETFは、ネットワーク設計者、オペレータ、販売業者及びインターネット・アーキテクチャ及びインターネットのスムーズな運用の進化に関連する研究者の大規模な開かれた国際コミュニティである。
インターネット・プロトコル(IP)は、パケット交換コンピュータ通信ネットワークの相互接続システムで使用するために設計されている。IPは、ソースから宛先へのデータグラムと呼ばれるデータのブロックを送信するためのものである。ソース及び宛先は、固定長アドレスにより識別されるホストである。IPは、また、長いデータグラムの断片化及び再組立てを行うためのもので、必要な場合には、「小さいパケット」(small
packet)ネットワークを通して送信を行う。
MSSP制御プロセス26は、パケットの特徴が指定の条件に一致した場合に、カウンタ及び信号を管理するために、リアルタイムでIPパケット・ヘッダを分析するように設計されている。信号は、イベント報告であってもよいし、又はトリガであってもよい。イベント報告は、パケットの流れを継続的に監視しながらあるイベントの発生を報告する。トリガは、MSSP制御プロセス26が、IPパケットの処理を再開するための特定の命令で応答するまでIPパケットの処理を中断する。トリガ・レスポンスは、単にIPパケットの処理をそのまま継続するように命令することもできるし、又はパケットに対して異なる宛先を指定することにより、パケット処理を変更することもできるし、パケット全体を破棄することもできる。API28は、ある例の場合には、MSSP制御プロセス26と通信し、イベント報告及びトリガを操作するために、他のアプリケーション30に対する方法を提供する。
MSSP制御プロセス26は、多くの異なるタイプのIPパケットを管理する。ある例の場合には、MSSP制御プロセス26は、異なる状態機械(図示せず)に分割されるが、各状態機械は、異なるタイプのパケットを担当する。一般的に、状態機械は、所与の時点で何かの状態を記憶し、状態を変えるために及び/又は任意の所与の変化に対してある行動又は出力を行わせるために入力上で動作することができる任意のデバイスである。実際には、状態機械は、特定のデバイス又はプログラム相互作用を開発し、及び記述するために使用される。
MSSP制御プロセス26の各状態機械には、戦略的位置が存在し、ここで重要な情報を入手することができ、重要な決定が行われる。これらの位置は、検出点と呼ばれる。検出点(DP)は、アプリケーション・イベント報告及び/又は制御を行うことができ、API28を通して管理することができる制御エンティティの状態機械内の定義された位置である。
イベント検出点(EDP)は、既存の制御ダイアログのコンテキスト内に着装された検出点である。イベント検出点は、明示の基準を有さない。イベント検出点は、制御ダイアログを発生した制御エンティティの特定の状態機械例にだけ適用することができる。一般的に、ある制御ダイアログ内に設定されたイベント検出点は、その状態機械の任意の他の例の行動に影響を与えない。所与の状態機械内の検出点の完全な一組は検出点クラスと呼ばれる。
最も一般的に使用されるインターネット・プロトコルの一例としては、IETF RFC793内に定義されている伝送制御プロトコル(TCP)がある。一例として、TCP検出点クラスを使用する検出点について説明する。しかし、他のプロトコルも使用することができることを理解されたい。
TCPは、2つのアプリケーション・プロセス(通常、クライアントとサーバと呼ばれる)間に信頼性の高い接続指向の通信路を提供する。クライアントが接続をスタートし、サーバがその接続を受け入れた後で始めて任意のデータを交換することができる。TCPプロトコルは、送信された全てのデータが他方の側で、送信された順序で正しく受信することが確実にできるようにする。
サーバへのTCP接続をスタートするために、クライアントは、設定された「SYN」フラグと一緒にTCPヘッダを含み、自身が接続したいサーバ・アプリケーションのポート番号を指定しているサーバのIPアドレスにIPパケットを送信する。サーバは、クライアントに類似のSYNパケットを返送することにより接続を受け入れ、クライアントは、設定された「ACK」フラグと一緒にTCPヘッダを含むIPパケットを送信することにより、サーバからのSYNに肯定応答を行う。
パケットは、例えば、MS12のようなクライアントと、インターネット24上に常駐するサーバ(図示せず)との間の途中のMSSPサーバ22内のMSSP制御プロセス26を通過する。パケットのIPヘッダをチェックすることにより、MSSP制御プロセス26は、IPパケットがTCPデータを内蔵していると判断し、TCP制御ロジックにパケットを割り当てる。IPヘッダ内のデータと一緒にTCPヘッダ内のデータをチェックすることにより、TCP制御ロジックは、接続確立の各セグメントを区別することができる。
例えば、サービス・アプリケーション30の中の1つが、インターネット24上の特定のサーバへのTCP接続を「傍受」し、おそらく現在のサーバ・ロード状態のサービス・アプリケーションの知識に基づいて、インターネット24上の異なるサーバへ上記接続を転送したい場合を考えてみよう。サービス・アプリケーション30は、傍受するサーバに一致する宛先を有するTCP SYNパケットを監視するトリガを発生するように、API28を通してMSSP制御プロセス26に命令することができる。これは初期検出点(IDP)と呼ばれる。IDPは、条件が所与の基準に一致した場合に、アプリケーションにより新しい制御ダイアログを生成するように着装された検出点である。
全ての他のTCPパケット及び異なる宛先に向けられたTCP SYNパケットは、通常通り継続的に処理される。しかし、着装基準と一致する宛先を有するTCP SYNパケットは、そのパケットの処理を中断し、IDPイベント通知を、API28を通してIDPを着装しているサービス・アプリケーション30に送信する。
IDPイベント通知は、例えば、サービス・アプリケーション30が、接続に対する正しい宛先を決定するために使用できる中断したパケットからの情報を備えていてもよい。
次に、サービス・アプリケーション30は、API28を通してMSSP制御プロセス26に、異なる宛先アドレスでパケット処理を再開するように命令する。MSSP制御プロセス26は、新しい宛先に修正したTCP SYNパケットを転送する。この場合、サーバは通常の方法で応答する。サービス・アプリケーションの介入は完全にトランスペアレントである。すなわち、例えば、MS12のようなクライアントも、インターネット24上のサーバ(図示せず)も方向が変わったことに全然気がつかない。
サービス・アプリケーション30は、TCP/IPメッセージを交換することにより、MSSP制御プロセス26と相互作用を行う。API28は、サービス・アプリケーション30からの接続を聞く。アプリケーション接続が行われた場合、API28は、接続したサービス・アプリケーション30の識別を認証し、アプリケーションがアクセスするために許可された特徴を参照する。
サービス・アプリケーション30は、API28とのその通信セッションが確立した場合、MSSP制御プロセス26から提供されると期待しているサービスのリストを要求し、次にこれらのサービスを実施するために必要な初期検出点を着装する。その後で、サービス・アプリケーション30は、着装基準に一致するパケットを有する場合に、信号を送るためにMSSP制御プロセス26に対して待機する。
MSSP制御プロセス26がIDPイベントを送信した場合、サービス・アプリケーション30は、API28を通してそのサービス・ロジック(図示せず)を適用する。このサービス・ロジックは、さらに選択した宛先にパケットを送るために、検出点に達したパケットの流れに対する追加の測定を構成し、この流れから追加のイベント報告を要求し、この流れに適用できる課金計画を表示し、周期的課金通知イベントを要求するか、又は流れの統計を要求する。
ある例の場合には、API28の作動サービス・フィルタリング要求メッセージを使用して、MSSP制御プロセス26とアプリケーション30のサービス・ロジックとの間のサービス相互作用のデフォルト行動を、トリガ検出点を実施しなくても指定することができる。ソース・アドレス、ソース・ポート、パケットのデータ部分及びプロトコル・ポート内の宛先アドレス・ストリングが、所定のサービス相互作用を実行すべきかどうかを決定する目的で、入力要求を突き合わせるために使用される。流れが基準に一致した場合には、メッセージの残りの部分に指定されている行動が実行される。指定することができる行動の例としては、イベントの報告及び指定した転送先アドレス及びポート番号への要求の転送等がある。
他の例の場合には、サービス・ロジックは、IDPが検出された場合に実行をスタートする。サービス・ロジックは、検出点に達したイベント通知を受信する。検出点が要求検出点として登録されている場合には、サービス・ロジックは、MSSP要求命令がまだ時間切れになっていない応答を行う。応答は、パケットを修正し、次にそれを転送し、流れ又はセッションを解放し、又は接続要求を使用してパケットを転送又は接続することができる。流れ又はセッションに適用されるプログラム・ポリシー・フィルタに、他の要求を行うこともできる。そうしたい場合には、サービス・ロジックは、検出点に達した場合にサービス相互作用を実行するように指定するために、サービス・フィルタ要求を使用することができる。
例えば、API28は、MSSP制御プロセス26に、トリガ点で中断している流れ上の指定した宛先アドレスへの接続を確立するように命令する接続要求メッセージを提供する。宛先アドレスは、トリガ条件に一致したパケット内の宛先アドレスと異なるものであってもよい。その場合、サービス・アプリケーション30内のサービス・ロジックは、例
えば、接続を、使用できる最善のリソースに経路指定することができる。
API28は、MSSP制御プロセス26に能動流れを終了するように命令する解放流れメッセージを供給する。MSSP制御プロセス26は、流れを終了し、終了を確認した後で任意のイベント又は測定メッセージを供給することができる。
それ故、API28を使用して、サービス・アプリケーション30は、提供したパケット交換データ・サービスを管理し、制御する。上記パケット交換データ・サービスは、パケット交換データ・サービスを識別する任意の及び全ての一意のネットワーク・アドレス、ユーザをパケット交換データ・サービス・プロバイダに向ける方法及びどのパケット交換データ・サービス・プロバイダ(例えば、インターネット24上の特定のサーバ)に向けるのかを決定するポリシー決定、セッションに対してどのスポンサに何に基づいて課金するのかを決定するポリシー決定を含む。ポリシー・フィルタは、ポート、プロトコル、IPアドレス、クッキー、又は他の層の7つのプロトコル特徴に基づいて、いずれかの方向でIPトラヒックを阻止するために使用することができる。ポリシー・フィルタは、また、サービス・ロジックが、ウォールガーデン又は加入をベースとするモデルを生成及び管理することを可能とさせる。ポリシー・フィルタの性質は動的で、新しいサービスを動的に購入し、サービス・ロジックにより更新することができる。
選択及び課金のためのポリシー決定は、サービス・プロバイダ及びスポンサに対する支払い方法及び基準の選択に関して、オペレータと第三者、スポンサ又はサービス・プロバイダの間の事前の合意を盛り込んだ規則を備えていてもよい。どのサービス・プロバイダに接続するのかのポリシー決定は、ユーザ識別、ユーザの位置、時刻、ユーザ・クラス、サービス・プロバイダ・クラス、ネットワーク条件、事前合意規則及び/又は政府の規制のような要因に基づくサービス要求の時点で行うことができる。例えば、どのスポンサに課金するのかまたどんな基準によるのかのポリシー決定は、ユーザ識別、ユーザの位置、時刻、ユーザ・クラス、サービス・プロバイダ・クラス、ネットワーク条件、事前合意規則及び/又は政府の規制のような類似の要因に基づくサービス要求の時点で行うことができる。
サービス相互作用は、始め、中間及び終わりを有するサービス・ロジックにより定義される。サービス相互作用の始めは、通常、検出点に達した場合に、サービス・ロジックに送信されたIDP(初期検出点)イベントにより識別される。サービス相互作用は、サービス・ロジックが登録したイベントがもはや存在しないか、又はサービス・ロジックが明示的にダイアログを終了した場合に終了する。サービス相互作用は、イベントのシーケンス、及びIDPと端末イベントとの間のサービス・ロジックにより受信し、行われたAPI呼出しにより囲まれている。サービス相互作用は、通常、サービス・ロジックに相互作用が終了した後でCDRに書込みを行わせる課金対象イベントである。サービス相互作用の限界の詳細は、サービス・ロジックが決定する。例えば、株式相場サービスは、要求に一致しているIDPが報告された場合にスタートし、相場を含む応答を入手した場合に終了する。この同じ例を、例えば、ファイル・ダウンロード及び電子メールの配信を含むように拡張することができる。MSSPは、相互作用を検出し、制御するための手段を提供し、サービス・ロジックは、サービスを実施するためのAPI呼出し及びイベント処理を担当する。
TCPを例として使用しながら図2を参照すると、傍受プロセス50は、サービス・アプリケーション始動段階52、サービス初期化段階54、サービス展開段階56、サービス・ロジック段階58及びシャットダウン段階60を含む。
図3を参照すると、サービス・アプリケーション始動段階52は、トランスポート層の
初期化(70)を含む。トランスポート層は、TCP/IPソケットを生成し、このソケットをAPI28を通して接続することにより初期化される(70)。段階52は、セッション層を初期化する(72)。初期化(72)は、MSSPサーバ22へのセッション・オープン要求の送信を含む。MSSPサーバ22は、アプリケーションの信用証明書を認証する。セッション・オープン確認は、MSSPサーバ22から受信される。段階52は、アプリケーション層を初期化する(74)。この初期化(74)は交渉APIバージョン要求の送信、及び交渉APIバージョン確認の受信を含む。オープン要求が送信され確認される。
図4を参照すると、サービス初期化段階54は、サービス・リスト入手要求の送信(80)を含み、MSSPサーバ22は、このアプリケーションのためのサービスを参照する。段階54は、サービス・リスト入手確認を受信し(82)、サービス詳細入手要求を送信し(84)、MSSPサーバ22はそのサービスに対する構成データを参照する。段階54は、サービス詳細入手要求確認を受信する(86)。
図5を参照すると、サービス展開段階56は、IDP着装要求の送信(90)、IDP着装確認の受信(92)を含む。MSSPサーバ22は、着装基準がアプリケーション及びサービス用に構成された任意の制限に適合していることを確認し、ICP基準をMSSPサーバ22内にプログラムする。
図6を参照すると、サービス・ロジック段階58は、初期DPイベントの受信(100)を含む。段階58は、加入者接続に対する新しい宛先を決定し(102)、新しい宛先に接続要求を送信する(104)。段階58は、接続確認を受信する(106)。
図7を参照すると、シャットダウン段階60は、IDP脱着装要求の送信(110)及びIDP脱着装確認の受信(112)を含む。段階60は、終了要求を送信し(114)、終了確認を受信する(116)。段階60は、セッション終了要求を送信し(118)、セッション終了確認を受信し(120)、TCP/IPソケットを終了する(122)。
図8を参照すると、表130は、API28が使用するメッセージ内のフィールドを定義するために使用する一組のデータ・タイプを示す。表130は、データ・タイプ名132、定義134、及びバイト・サイズ136を含む。CHAR[n]は、UTF−8文字列を参照する。UTF−8は、全部のASCII文字が、ASCIIと同じコード化により1つのバイト内にコード化される文字コード化スキームである。一方、ユニコード(Unicode)文字全体の中の任意のものを、バイトがASCII文字値を含んでいない複数のバイト・シーケンスによりコード化することができる。
長さが1バイトを超える全ての数値データは、TCP/IP標準が定義する規範的ネットワーク・バイト順序、すなわち最上位バイトが最初に来て最下位バイトが最後に来る順序で送信される。アプリケーションの正確さ及び可搬性を確保するために、アプリケーション開発者は、ホスト・プラットフォームがネットワークのバイト順序を使用することを知っている場合でも、そのプラットフォームのホスト−ネットワーク及びネットワーク−ホスト変換機能(htonl()及びntohl()など)を使用するように推奨される。htonl()は、32ビット(4バイト)量をホスト・バイト順序からネットワーク・バイト順序に変換するUNIX(登録商標)機能の一例である。一方、ntohl()は、32ビット量をネットワーク・バイト順序からホスト・バイト順序に変換するUNIX(登録商標)機能の一例である。
図9を参照すると、アプリケーション・プログラム30とMSSPサーバ22間の通信
路140(矢印で示す)は、階層化アーキテクチャを使用する。アプリケーション・プログラム30は、そのシステムのアプリケーション層142、プレゼンテーション層144、セッション層146、トランスポート層148、TCP/IP層150及び下位層152を通して、MSSPサーバ22の対応する下位層154、TCP/IP層156、トランスポート層158、セッション層160、プレゼンテーション層162及びアプリケーション層164にデータを送信する。
トランスポート層158は、セッション層160に信頼性の高いトランスポートを行うために使用される。トランスポート層158は比較的軽量である。何故なら、この層は定義により信頼性が高いローカルTCP/IP層156の一番上に位置しているからである。トランスポート層158は、セッション層160からメッセージを受信し、次にこのメッセージは送信される。トランスポート層158は、TCP/IP層156が提供するバイト・ストリームを、トランスポート・ヘッダによりフレーム内に囲まれているメッセージに分割する。
一般的に、フレームは、ネットワーク点間でアドレス指定及び必要なプロトコル制御情報を含む1つの単位として送信されるデータである。フレームは、通常、直列に1ビットずつ送信され、データを「フレーム」状に囲んでいるヘッダ・フィールド及びトレーラ・フィールドを含む。
図10を参照すると、この図は、トランスポート層によりセッション・メッセージに分割されたTCP/IPバイト・ストリームを示す。フレーム・マーカは、ある種の他のプロトコルとは異なり、自分自身でトランスポート・メッセージ・ヘッダの境界を決定しない。また、フレーム・マーカ・データ・パターンは、悪影響を及ぼすことなく、特殊なコード化を行わなくても、TCP/IPバイト・ストリーム内の他の場所に存在することができる。フレーム・マーカは、普通のプログラミング・エラー(間違ったバイトの順序又は長さの計算間違いなど)を検出する手段を提供し、そうでない場合には、受信機が、ある他のデータをトランスポート・メッセージ・ヘッダを間違って解釈し、正しくない行動をとらせる恐れがある。
API28は、メッセージ内の最初の要素として8バイトのトランスポート・メッセージ・ヘッダを使用する。8バイトのトランスポート・メッセージ・ヘッダは、有効なトランスポート・メッセージ・ヘッダの存在を確認するために使用する一定の値の4バイトのINIT「フレーム・マーカ」フィールドを含む。任意の他の値は、メッセージのフレーミング・エラーを示す。8バイトのトランスポート・メッセージ・ヘッダは、また、4バイトの「メッセージ長さ」フィールドを含み、後に続くメッセージ・データの長さをバイト単位で示すUNITデータ・タイプを含む。
API28は、メッセージの到着を保証する信頼性の高いTCP/IPトランスポート層の頂部に形成されたセッション・レベル・インタフェースを使用する。このセッション層は、アプリケーション層に一組のセッション・レベル・サービスを提供する。これらのサービスは、認証、セッション・レベル・ハートビート、及びセッション・レベル肯定応答を含む。
一般的に、ハートビートは、通信リンクの状態を監視し、メッセージのストリングの最後を受信しなかった場合にはそれを識別する。接続のどちらかの端部が、指定の秒数の間データを全然送信しなかった場合には、その端部はハートビート・メッセージを送信する。接続のどちらかの端部が指定の秒数の間データを全然受信しなかった場合には、その端部は試験要求メッセージを送信する。ある同じ時間経過した後で依然としてハートビート・メッセージを受信しなかった場合には、接続は失われたものと見なされ、修正行動がス
タートする。
セッション層のところで交換した全てのメッセージは、4つのUSHORTの2バイト・フィールドのヘッダをメッセージ内の最初の要素として含む。ヘッダはセッション・メッセージ・ヘッダと呼ばれ、セッション・メッセージ・タイプ・フィールド、セッション例フィールド、セッション送信シーケンス番号フィールド及びセッション受信シーケンス番号フィールドを含む。
セッション・メッセージ・タイプ・フィールドは、メッセージ・タイプを識別する値及びメッセージ・データのフォーマットを含む。セッション例フィールドは、接続例を一意に識別する値を含む。セッション送信シーケンス番号フィールドは、メッセージの送信シーケンス番号を含む。セッション受信シーケンス番号フィールドは、最後に受信したメッセージからの送信シーケンス番号を含む。
全てのセッション・メッセージは、送信側が設定し、受信側が確認するセッション・メッセージ・ヘッダ内にシーケンス番号のペアを含む。各送信側は、ゼロからスタートして、送信した各メッセージ毎に送信シーケンス番号を増分する。さらに、各送信側は、受信を予想している次のセッション送信シーケンス番号を継続的に追跡する。送信した各メッセージはこの番号のペアを含む。シーケンス番号は、喪失したセッション・メッセージを検出し、データの受信に肯定応答を行うための手段を提供するために使用される。セッション・ハートビート・メッセージ内のシーケンス番号の周期的交換は、セッションがセッション・データ(SessData)メッセージについてアイドルであるイベント内で確実にシーケンス番号が最新の状態のままであるようにする。
セッション層プロトコル・バージョンは、オープン・セッション中に取り決められる。クライアントは、セッション中に使用するプロトコルの所望するバージョンを指定する。クライアントは、最初に、クライアントがサポートしているプロトコルの最新のバージョンを指定する。サーバは、必要なバージョン番号をチェックして、それをそれがサポートしているバージョンと比較する。必要なバージョンがサーバがサポートしているバージョンの範囲内にある場合には、そのバージョンの受け入れが、セッション・オープン構成(SessOpenConf)メッセージ内に表示される。クライアントがサーバがサポートしているバージョンを超えるバージョンを要求した場合には、サーバはそのセッションが、サーバがサポートしている最新のバージョンにより確立されていることを示すセッション・オープン構成メッセージで応答する。このバージョンは、クライアントが最初に要求したバージョンとは異なるものである。サーバが相互にサポートしているプロトコルのバージョンを発見できなかった場合には、MSSP_E_INVALID_VERSIONのエラー・コードを含むセッション・エラー(SessError)メッセージが送信され、セッションが終了する。
同様に、セッション層オプションは、オープン・シーケンス中に取り決められる。クライアントは、セッション中に使用する所望のプロトコル・オプションを指定する。クライアントは、いつでも最初に、クライアントがサポートしている全てのオプションを指定しなければならない。サーバは、要求されたオプション・マスクをチェックして、自身がサポートしているこれらオプションを選択する。結果としての相互セッション・オプションは、以降のセッション・オープン構成メッセージによりクライアントに送られる。クライアントがサーバがオプションを低減したために機能することができない場合には、MSSP_E_INVALID_OPTIONSのエラー・コードを含むセッション・エラー・メッセージがサーバに送られ、セッションは終了する。
同様に、ハートビート間隔は、オープン・シーケンス中に取り決められる。クライアン
トは、セッション・オープン要求(SessOpenReq)メッセージ内にその所望のハートビート間隔を指定し、サーバは、クライアントが以降のセッション・オープン構成メッセージで使用しなければならないハートビート間隔で応答する。
クライアント及びサーバは、セッション確立シーケンス中に信用証明書を交換する。クライアントは、公開/秘密鍵のペアの秘密鍵を使用して暗号化したセッション・オープン要求メッセージ(セッション・セキュリティ記述子フィールドを除く)のMD5メッセージのダイジェストである暗号化セッション・セキュリティ記述子を供給する。MD5メッセージ・フォーマットは、RSA Data Security社が設計しているもので、IETF RFC1321(www.ietf.org参照)内に定義されている。所与のアプリケーションは、毎回同じ方法でそのセッションを開く傾向があるので、「一定の」メッセージ・ダイジェスト値及び結果として予測できるセッション・セキュリティ記述子が発生するのを防止するために、メッセージは乱数フィールドを含む。アプリケーションのMSSPサーバ22構成は、公開/秘密鍵のペアの公開鍵を含む。セッション・オープン要求メッセージ内でセキュリティ記述子を受信した場合には、サーバは、クライアントの公開鍵を入手し、この公開鍵により所与のセキュリティ記述子を解読し、解読した結果が受信メッセージから生成したMD5メッセージ・ダイジェストと正確に一致することを確認するために、MSSPサーバ22構成のアプリケーションを参照する。信用証明書の確認に失敗した場合には、サーバは、MSSP_E_AUTH_FAILUREのエラー・コードを含むセッション・エラー・メッセージで応答する。単位時間内に連続して多数の失敗が起こった場合には、サーバは1分以上の間接続要求の聴取を中断する。
信用証明書が確認された場合には、サーバは、セッション・オープン構成メッセージ内でクライアントに、異なる公開鍵/秘密鍵のペアの秘密鍵を使用して暗号化した(セッション・オープン構成メッセージ(セッション・セキュリティ記述子フィールドを除く)のMD5メッセージ・ダイジェストである)セッション・セキュリティ記述子を提供する。クライアントは、サーバの公開鍵を使用して記述子を解読し、サーバを認証する。接続のクライアント側でサーバの信用証明書の確認に失敗した場合には、クライアントは、MSSP_E_AUTH_FAILUREのエラー・コードを含むセッション・エラー・メッセージを送信する。単位時間内に連続して多数の失敗が起こった場合には、サーバは1分以上の間接続要求を中断する。
セッション・オープン要求メッセージは、アプリケーションとAPI28との間で情報のセッション・レベルの交換をスタートするために使用される。セッション・オープン要求メッセージは、上記のようにトランスポート層接続が確立された後に位置する最初のメッセージである。セッション・オープン要求メッセージは、下記のフォーマットを有する:
セッション・オープン要求に等しいセッション・メッセージ・タイプを含むセッション・ヘッダである8バイトのセッション・ヘッダ・フィールド。クライアントがサポートしているセッション・プロトコル・バージョンを表す4バイトのUNITセッション・バージョン・フィールド。クライアントがサポートしている全てのセッション層オプションのビット単位の組合わせを表す4バイトのUNITセッション・オプション・マスク・フィールド。数秒間のセッション・ハートビート・メッセージの交換の間の公称間隔を表す4バイトのUNITセッション・ハートビート間隔フィールド。MSSPサーバ22内でこのクライアント・アプリケーションを一意に識別するMSSPサーバ22が決定した値を表す4バイトのUNITセッション・アプリケーションIDフィールド。4バイトのUNITセッション乱数フィールドは、任意の予測できない値を表し、予測できるセッション・セキュリティ記述子を防止するために使用される。公開鍵/秘密鍵のペアのクライアントの秘密鍵を使用して暗号化したメッセージ(このフィールドを除く)のMD5メッセージ・ダイジェストであるセッション・セキュリティ記述子を表す16バイトのBYTE[
16]セッション・セキュリティ記述子フィールド。サーバは、クライアントを認証するために、クライアントの公開鍵のそのコピーによりセッション・セキュリティ記述子を解読する。
セッション・オープン構成メッセージは、セッションの確立を完成し、取り決めたパラメータの結果を送るために使用される。このメッセージは、成功応答としてセッション・オープン要求メッセージに送信され、下記のフォーマットを有する:
セッション・メッセージ・タイプ=SESS_OPEN_CONFを含むセッション・ヘッダを表す8バイトのセッション・ヘッダ・フィールド。サーバが使用するために選択したセッション・プロトコル・バージョンを表す4バイトのUNITセッション・バージョン・フィールド。サーバが選択した全てのクライアント・セッション層オプションのビット単位の組合わせを表す4バイトのUNITセッション・オプション・マスク・フィールド。数秒間にセッション・ハートビート・メッセージの交換の間の公称間隔を表す4バイトのUNITセッション・ハートビート間隔フィールド。4バイトのUNITセッション・サーバIDフィールドは、このMSSPサーバ22例を一意に識別するある値を表す。4バイトのUNITセッション乱数フィールドは、任意の予測できない値を表し、予測できるセッション・セキュリティ記述子を防止するために使用される。公開鍵/秘密鍵のペアのサーバの秘密鍵を使用して暗号化したメッセージ(このフィールドを除く)のMD5メッセージ・ダイジェストであるセッション・セキュリティ記述子を表す16バイトのBYTE[16]セッション・セキュリティ記述子フィールド。クライアントは、サーバを認証するために、サーバの公開鍵のそのコピーによりセッション・セキュリティ記述子を解読しなければならない。
セッションは、クライアント及びサーバがセッション維持手順に参加することを要求する。セッション維持手順は、確実に非能動又はアイドル・セッションを機能的にし、また確実に応答時間を妥当な制限内に入れる。セッション維持手順は、セッション中に他のデータが送信されていてもいなくてもそれとは無関係に行われる。セッション維持手順は、セッション・ハートビート要求(SessHeartbeatReq)メッセージの交換を含む。このメッセージの後にはセッション・ハートビート構成(SessHeartbeatConf)メッセージが続く。セッション維持手順は、セッション・ハートビート要求メッセージを送信することにより接続のクライアント側からスタートする。サーバは、サーバが確実に正しく機能していることを確認するために一組の動作を行い、全てうまくいっている場合には、セッション・ハートビート構成メッセージを返送する。サーバがハートビート間隔中に応答するのに失敗した場合には、クライアントは、サーバにMSSP_E_HEARTBEAT_TIMEOUTのエラー・コードを含むセッション・エラー・メッセージを送信することにより、セッションを打ち切る。クライアントは、セッションが確立された時点で、セッション・オープン構成メッセージ内に指定されている周期的間隔でハートビート要求を行う。クライアントの最初のハートビートは、セッション・オープン構成メッセージを受信した時に送信される。セッション・ハートビート要求メッセージを送信した場合には、クライアント・タイマは、ハートビート間隔に設定され、セッション・ハートビート要求は、タイマが時間切れになった場合に送信される。サーバは、指定のハートビート間隔中にハートビート要求を入手することを予想する。サーバは、セッション・オープン構成メッセージの送信後にタイマを設定し、時間切れの長さはハートビート間隔の2倍に設定される。タイマが時間切れになり、ハートビート要求を受信しなかった場合には、MSSP_E_HEARTBEAT_TIMEOUTのエラー・コードを含むセッション・エラー・メッセージを送信することにより、サーバはセッションを打ち切る。新しいハートビート要求を受信する度に、サーバ側のタイマはリセットされる。任意の所与の瞬間に、ハートビート要求の1つだけが未決状態になる。ハートビート・メッセージは、データ・メッセージの肯定応答を行うために、又はアイドル・セッション接続上のシーケンス番号の管理ミスに関連するエラーを検出するためにも使用されること
に留意されたい。
セッション・ハートビート要求メッセージは、セッションのパートナーが正常に動作していて、下記のフォーマットを有することの確認を要求するために使用される:
セッション・メッセージ・タイプ=SESS_HEARTBEAT_REQを含むセッション・ヘッダを表す8バイトのセッション・ヘッダ・フィールド。セッション内の所与のハートビートを一意に識別するある値を表す4バイトのUNITセッション・ハートビート例フィールド。ハートビート要求が発行された時間を表す4バイトのTIMEセッション・タイムスタンプ・フィールド。数秒のセッション・ハートビート・メッセージの交換の間の公称間隔を表す4バイトのUNITセッション・ハートビート間隔フィールド。この間隔は、送信側が新しいハートビート間隔を取り決めたい場合には、現在のハートビート間隔と異なる場合がある。
セッション・ハートビート構成メッセージは、セッションのパートナーの正常な動作状態の確認を完了するために使用される。このメッセージはセッション・ハートビート要求メッセージに成功応答として送信される。セッション・ハートビート構成メッセージは、下記のフォーマットを有する:
SESS_HEARTBEAT_CONFに等しいセッション・メッセージ・タイプを含むセッション・ヘッダを表す8バイトのセッション・ヘッダ・フィールド。対応するハートビート要求中に与えられた同じセッション・ハートビート例の値を表す4バイトのUNITセッション・ハートビート例フィールド。対応するハートビート要求中に与えられた同じセッション・タイムスタンプ値を表す4バイトのTIMEセッション・タイムスタンプ・フィールド。数秒内のセッション・ハートビート・メッセージの交換の間の公称間隔を表す4バイトのUNITセッション・ハートビート間隔フィールド。これは、新しいハートビート間隔が取り決められた場合、現在のハートビート間隔とは異なる場合がある。
セッションはセッションの確立が成功した後でいつでも、クライアント又はサーバにより終了することができる。クライアント又はサーバは、セッション終了要求(SessCloseReq)メッセージをセッション・パートナーに送信することにより終了手順をスタートする。セッション終了要求メッセージは、終了の理由を示すコードを含む。要求セッション・パートナーは、セッション終了要求メッセージを送信した後でトランスポート層を(ソケット感覚で)シャットダウンする。受信セッション・パートナーは、アプリケーション層にセッション上の任意の未決の要求を完了することができることを通知する。任意の待ち行列内のセッション・メッセージは、セッション終了構成(SessCloseConf)メッセージを送信する前に送信される。セッション終了構成メッセージが送信されると、トランスポート接続がシャットダウンし、ソケット接続がセッションの終了を要求した側から終了する。クライアントは、サーバが妥当な時間内に応答できなかった場合には、終了要求を時間切れにすることができる。クライアントが終了要求を時間切れにすると、セッション・エラー・メッセージが、MSSP_E_CLOSE_TIMEOUTのエラー・コードと一緒にサーバに送信される。終了要求の時点でセッションがまだスタートしていないために、セッション・パートナーが終了要求を処理できない場合には、セッション・エラー・メッセージがMSSP_E_NO_SESSIONのエラー・コードと一緒に要求しているパートナーに送信される。セッションが能動状態にあるか初期化され、セッション・パートナーが何らかの理由で終了要求を処理できない場合には、受信機は、要求側にMSSP_E_UNSPECIFIED_FAILUREのエラー・コードと一緒にセッション・エラー・メッセージを送信する。
セッション終了要求メッセージは、セッションの正しい順序での終了をスタートするために使用され、下記のフォーマットを有する:
セッション・メッセージ・タイプ=SESS_CLOSE_REQを含むセッション・ヘッダを表す8バイトのセッション・ヘッダ・フィールド。セッション終了の理由を示すある値を表す4バイトのUNITセッション終了理由コード・フィールド。MSSP理由コードは、例えば、正常な動作、正常な動作中の部分的詳細、通常のシャットダウン、加入者ログアウト、流れの時間切れ、及びセッションの時間切れを含む。
セッション終了構成メッセージは、セッションの正しい順序での終了を完了するために使用される。このメッセージは、セッション終了要求メッセージに成功応答として送信され、下記のフォーマットを有する:
セッション・メッセージ・タイプ=SESS_CLOSE_CONFを含むセッション・ヘッダを表す8バイトのセッション・ヘッダ・フィールド。
セッションを確立する1つの目的は、クライアントとサーバとの間でデータを交換するためである。データ・メッセージは、セッション・オープン・シーケンスの完了の後で当事者間で交換することができる。セッション層は、データ・メッセージを解釈しない。受信したデータ・メッセージは、処理のためにアプリケーション層に転送される。セッション・データ・メッセージのセッション・データ・フィールド内に含まれているバイトだけが、アプリケーション層に転送される。こうすることにより、アプリケーションに送る前にメッセージのセッション部分が効果的に除去される。また、トランスポート層から受信したメッセージは、全てのトランスポート層ヘッダ又はデータを含んでいないで、処理の前にメッセージは完全なものになる。データを送信する場合にはこの逆になる。セッション層は、送信のためにトランスポート層に転送されるセッション・データ・メッセージ内にアプリケーション・データを収容する。
セッション・データ・メッセージのセッション・データは、セッション・パートナーにアプリケーション層データを送信するために使用され、下記のフォーマットを有する:
セッション・メッセージ・タイプ=SESS_DATAを含むセッション・ヘッダを表す8バイトのセッション・ヘッダ・フィールド。アプリケーション層に配信されるデータを表す可変長セッション・データ・フィールド。
通信又はプロセスの故障のために、セッションを時々打ち切ることができる。セッションが故障した場合には、故障を検出するセッション・パートナーのコンテキストの下で故障が非同期で報告される。クライアント側又はサーバ側は、セッション・エラー・メッセージを送信することができる。セッション・エラー・メッセージは、セッション・オープン要求メッセージの後でクライアント側からいつでも送信することができる。セッション・オープン要求への応答を含むセッション・エラー・メッセージは、サーバ側からいつでも送信することができる。セッション・エラー・メッセージは、故障の理由を示すエラー・コードを含む。セッション・パートナーは、エラーの性質によりセッション・エラー・メッセージを受信することもできるし、受信しないこともできる。セッション・エラー・メッセージの送信又は受信の後では、セッション中にデータを送ることができないし、重要なトランスポート接続をシャットダウンし、終了しなければならない。
セッション・エラー・メッセージは、セッション・パートナーに、さらなるセッション・レベル通信を防止するエラー条件を通知するために使用される。このメッセージは下記のフォーマットを有する:
セッション・メッセージ・タイプ=SESS_ERRORを含むセッション・ヘッダを表す8バイトのセッション・ヘッダ・フィールド。4バイトのUNITセッション・エラー・コード・フィールドは、セッションの故障の原因を示すある値を表す。
図11を参照すると、この図はサンプル・エラー・コードを含む表170を示す。
MSSPサーバ22の機能は、機能分類にグループ分けすることができる。アプリケーション30が、MSSPサーバ22とのそのセッションを開いた場合、アプリケーション30は、API28を通して自身が使用したい機能を指定する。各MSSP機能は対応する特権ビットを有する。アプリケーション用のMSSP記憶デバイス34内に常駐しているMSSP構成データベース32内の構成エントリは、アプリケーション30のどんな機能を使用できるようにするのかを制御する一組の機能特権を含む。アプリケーション30に許可される要求された機能だけが許可され、アプリケーション30には、要求への応答で入手に成功した機能が通知される。許可されなかった機能分類内のメッセージを使用しようとするアプリケーションの試みは、特権エラーにより拒否される。
図12を参照すると、この図は、機能分類を示す表180である。機能分類は、共通のサービス機能分類182、初期検出点機能分類184、イベント報告機能分類186、サービス・フィルタ機能分類188、メータ構成機能分類190、課金通知機能分類192、課金計画機能分類194、明細レコード制御機能分類196、統計機能分類198、及びアプリケーション監視機能分類200を含む。各機能分類182〜200に関連するメッセージが、そのそれぞれのフォーマットと一緒に付録Aに記載されていて、参照により本明細書に組み込むものとする。
他の実施形態も特許請求の範囲内に含まれる。
(付録A)
共通のサービス
説明:このセクション内のメッセージは、アプリケーション特権とは無関係に、APIを使用している全てのアプリケーションに対して共通である。
必要な特権:なし。
メッセージのリスト:MSSPNegotiateAPIVersionReq、MSSPNegotiateAPIVersionConf 、MSSPOpenReq 、MSSPOpenConf、MSSPCloseReq、MSSPCloseConf 、MSSPFailureConf 、MSSPFailureEvent、MSSPGetSystemTimeReq、MSSPGetSystemTimeConf 、MSSPGetServiceListReq 、MSSPGetServiceListConf、MSSPGetServiceDetailReq 、MSSPGetServiceDetailConf.
MSSPNegotiateAPIVersionReq
説明:このメッセージは、アプリケーションがアプリケーション・レベルの通信のために使用したいAPIのバージョンを示すために、MSSP22にそのアプリケーションによって送信される。メッセージのフォーマットが変化するので、他のアプリケーション・メッセージを交換できるようになる前にAPIのバージョンが取り決められなければならない。MSSPNegotiateAPIVersionReq、MSSPNegotiateAPIVersionConf 、及びMSSPFailureConf だけが、全てのAPIバージョンにおいて同じメッセージ・フォーマットを有することが保証されている。これは、前のセクションにおいて説明したように通信セッションが確立された後で送信されなければならない最初のメッセージである。
MSSP22はそれ以降の全てのアプリケーション・メッセージに対して使用される取り決められたAPIバージョンを指定するMSSPNegotiateAPIVersionConf メッセージで応答する。これは、アプリケーションが要求したバージョンより低いか、又はそれに等しい、MSSP22によってサポートされている最高のAPIバージョンである。両方の当事者に対して共通のAPIバージョンを識別することができない場合、MSSP_E_INVALID_VERSIONのエラー・コードを含むMSSPFailureConf メッセージがMSSP22から返送される。
Figure 2005521337
Figure 2005521337
MSSPNegotiateAPIVersionConf
説明:このメッセージは、MSSPNegotiateAPIVersionReq要求メッセージの受信に肯定応答を行うためにMSSP22によって送信され、それ以降の全てのアプリケーション層のメッセージに対して選択されたAPIバージョンを提供する。
Figure 2005521337
MSSPOpenReq
説明:このメッセージは、アプリケーションとMSSP22との間での情報のアプリケーション・レベルの交換を開始するために使用される。これは上記のようにAPIバージョンが確立された後で送信される最初のメッセージである。アプリケーションはこのメッセージを使用してMSSP22の1つ又はそれ以上の機能にアクセスを要求する。
Figure 2005521337
Figure 2005521337
Figure 2005521337
MSSPOpenConf
説明:このメッセージは、MSSPOpenReq 要求メッセージの受信に肯定応答を行うために、MSSP22によって送信される。このメッセージは、MSSPOpenReq で要求されたサービスのうちのどれが実際に許可されているかを示す。
Figure 2005521337
MSSPCloseReq
説明:このメッセージは、アプリケーションとMSSP22との間の情報のアプリケーション・レベルの交換を終了するために使用される。
Figure 2005521337
Figure 2005521337
MSSPCloseConf
説明:このメッセージは、MSSPCloseReq要求メッセージの受信に肯定応答を行うために、MSSP22によって送信される。それ以上のアプリケーション・レベルのメッセージはMSSP22からは送信されず、アプリケーションから受け付けられもしない。
Figure 2005521337
MSSPFailureConf
説明:このメッセージは、エラー状態が以前のアプリケーション要求メッセージの正しい処理を妨げる時に、MSSP22によって送信される。このメッセージは、アプリケーションの要求メッセージ内で指定された要求ID及びその失敗の理由を示すエラー・コードを含む。
Figure 2005521337
MSSPFailureEvent
説明:このメッセージは、以前のアプリケーション要求メッセージの処理に直接には関連しないエラー状態が発生した時に、MSSP22によって送信される。このメッセージは、その故障の理由を示すエラー・コードを含む。
Figure 2005521337
MSSPGetSystemTimeReq
説明:このメッセージは、MSSP22から現在の時刻を要求するために使用される。
Figure 2005521337
Figure 2005521337
MSSPGetSystemTimeConf
説明:このメッセージは、MSSPGetSystemTimeReq要求メッセージに対する応答において、MSSP22によって送信される。
Figure 2005521337
MSSPGetServiceListReq
説明:このメッセージは、そのアプリケーションが提供するように構成されているMSSP22のサービス識別子のリストを要求するために使用される。
Figure 2005521337
Figure 2005521337
MSSPGetServiceListConf
説明:このメッセージは、MSSPGetServiceListReq 要求メッセージに対する応答において、MSSP22によって送信される。
Figure 2005521337
MSSPGetServiceDetailReq
説明:このメッセージは、指定されたMSSP22のサービスの構成に関する詳細情報を要求するために使用される。アプリケーションは提供するように構成されているサービスに対する詳細だけを要求することができる。
Figure 2005521337
Figure 2005521337
MSSPGetServiceDetailConf
説明:このメッセージは、MSSPGetServiceDetailReq 要求メッセージに対する応答において、MSSP22によって送信される。
Figure 2005521337
MSSPServiceRemovedEvent
説明:このメッセージは、アプリケーションがMSSP22に接続されている間に提供するように構成されているサービスのリストからサービスが取り除かれる時に、MSSP2
2によって送信される。そのアプリケーションによって使用されていた任意のサービスリソース(検出点など)は、MSSP22によって自動的に解放される。
Figure 2005521337
MSSPResourceUnavailableEvent
説明:このメッセージは、故障状態又はMSSP22ハードウェアの再構成によって、そのアプリケーションによって使用されているリソースが利用できなくなった時に、MSSP22によって送信される。そのリソースが正常な動作を回復した時、MSSPResourceAvailableEvent メッセージが送信される。
Figure 2005521337
MSSPResourceAvailableEvent
説明:このメッセージは、MSSPResourceUnavailableEvent内で以前に利用不可能と報告されたリソースが正常動作を回復した時に、MSSP22によって送信される。
Figure 2005521337
初期検出点(IDP)機能
説明:このセクション内のメッセージは、アプリケーションがMSSP22内で初期検出点を着装及び脱着装することができ、その関連するIDPイベントをサービスすることを可能とさせる。
必要な特権:IDP。
メッセージのリスト:MSSPArmIDPReq 、MSSPArmIDPConf、MSSPDisarmIDPReq、MSSPDisarm
IDPConf 、MSSPInitialIDPEvent 、MSSPContinueReq 、MSSPContinueConf、MSSPConnectReq、MSSPConnectConf 、MSSPReleaseReq、MSSPReleaseConf 、MSSPActivityTestReq 、MSSPActivityTestConf
Figure 2005521337
MSSPArmIDPReq
説明:この要求は、初期検出点を識別し、アプリケーションが通知されるトラヒック基準を指定するために使用される。初期検出点は、制御取得フィールドの設定に依存して、単純なイベント通知に対して、又はトリガとして着装することができる。制御取得フィールドをMSSP_TRIGGERに設定すると、トリガが着装される。
流れがトリガ付きの検出点に達すると、パケットの転送が停止され、そのアプリケーションが通知される。アプリケーションは次の要求の1つで応答することによってパケットの転送の回復を制御する。
MSSPContinueReq 、
MSSPConnectReq、
MSSPControlReq、又は
MSSPReleaseReq
これらの要求はどのように進行するかをMSSP22に指示し、その流れの中のパケットはそれに従って配信される。アプリケーションはトリガに対して迅速に応答しなければ
ならない。トリガとそれに関連する応答との間の遅延時間はサービスによって、及びアプリケーションによって測定され、1000ms以内にトリガに応答しなかった場合、MSSP22はそのサービス及びアプリケーションのトリガのタイムアウト・カウンタを増分し、「継続」応答が受信されたかのように通常のパケット処理を再開する。検出点がイベント通知に対してのみ着装された場合、トリガの場合と同様にアプリケーションにイベント通知が送信される。ただし、パケット転送は停止されず、アプリケーションからの応答は期待されない。
基準の文字列は、広い範囲のトリガを指定するために使用することができるワイルド・カード値を備えていてもよい。MSSP22は、IDPの着装が成功した後、MSSPArmIDPConfメッセージを送信する。エラー状態によってIDPの着装が妨げられた場合、その故障に対する理由を示す代わりに、MSSPFailureConf メッセージが返送される。
Figure 2005521337
Figure 2005521337
以下のセクションではこれらの各検出点クラスについてさらに詳しく説明する。各セッションにおいて、そのクラスで利用できる検出点のリストが各検出点に関連する属性及び着装基準に沿って列挙される。「IDP」属性付きの検出点は初期検出点として着装することができる。「トリガ」属性付きの検出点はトリガ又はイベント報告のいずれかとして着装することができる。「トリガ」属性を伴ってリストされていない検出点はイベント報告を提供することができるだけである。
セッション・グループ検出点クラス
このクラスの検出点によって、アプリケーションは種々の加入者グループ制限値が超過されたときにポリシー決定を実施することができる。アプリケーションはIDP着装基準内に制限値を提供する。IDPがトリガとして着装されている場合、アプリケーションは継続又は解放のトリガ応答をそれぞれ送信することによって、その制限値を超過することを許可するか否かを決定することができる。
Figure 2005521337
IDPイベントの注:初期DPイベントメッセージ内の数値1及び数値2のパラメータは、検出点が評価されたときのパラメータの実際の値を含み、制限値ではない。
基準の注:全ての基準が完全に規定されなければならず、ワイルド・カードの値は受け入れられない。
制御動作:なし。
セッション検出点クラス
このクラスの検出点によって、アプリケーションはモバイル加入者セッションの確立及び終了を監視及び制御することができる。IDPがトリガとして着装されている場合、アプリケーションは、連続又は解放のトリガ応答をそれぞれ送信することによって、その加入者セッションが進行するか、又は進行しないかを決定することができる。
Figure 2005521337
基準の注:オペレータID及び加入者グループIDに対してワイルド・カード値を指定することができる。長さゼロの文字列値を、任意の加入者に一致するワイルド・カードとして指定することができる。
制御動作:なし。
RADIUS検出点クラス
このクラスの検出点によって、アプリケーションはモバイル加入者セッションのユーザ・サービスにおけるリモート認証ダイヤル(RADIUS)プロトコルのアクティビティを監視及び制御することができる。IDPがトリガとして着装されている場合、アプリケーションは、制御操作を発行して加入者の受入れを制御し、RADIUSメッセージの属性を変更することができる。
Figure 2005521337
基準の注:オペレータID及び加入者グループIDに対してワイルド・カード値を指定することができる。長さゼロの文字列値を、任意の加入者に一致するワイルド・カードとして指定することができる。
制御動作:次の制御動作が定義されている。
Figure 2005521337
DHCP検出点クラス
このクラスの検出点によって、アプリケーションはモバイル加入者セッションの動的ホスト構成プロトコル(DHCP)のアクティビティを監視及び制御することができる。
Figure 2005521337
IDPイベントの注:DP_DHCP_ACK検出点からの初期DPイベント・メッセージ内の宛先IPパラメータは、加入者に割り当てられているIPアドレスを含む。
基準の注:ワイルド・カード値をオペレータIDに対して指定することができる。長さゼロの文字列値を任意の加入者に一致するワイルド・カードとして指定することができる。
制御動作:なし。
DNS検出点クラス
このクラスの検出点によって、アプリケーションはモバイル加入者セッションのドメイン名システム(DNS)プロトコルのアクティビティを監視及び制御することができる。アプリケーションがIPアドレスを提供してモバイル加入者DNSクエリを解決することができる制御動作が定義されている。
Figure 2005521337
IDPイベントの注:DP_DNS_QUERY_RESPONSE検出点からの初期DPイベント・メッセージ内の宛先IPパラメータは、DNSサーバから返送されるIPアドレスを含む。
基準の注:ワイルド・カード値をオペレータID及び加入者グループIDに対して指定することができる。文字列値は、「*.yahoo.com」などのように、「*.domain」の形式の部分的ワイルド・カードを指定することができる。長さゼロの文字列値も任意のホスト名に一致するワイルド・カードとして指定することができる。
制御動作:次の制御動作が定義されている。
Figure 2005521337
TCP検出点クラス
このクラスの検出点によって、アプリケーションはモバイル加入者セッションの送信制御プロトコル(TCP)のアクティビティを監視及び制御することができる。
Figure 2005521337
基準の注:オペレータID、加入者グループID、セッションID、ソース・ポート、及び宛先ポートに対してワイルド・カード値を指定することができる。ソースIPアドレス及び宛先IPアドレスは、一致しなければならないアドレス・ビットの数を指定する(左から右へ)ことによって、部分的ワイルド・カードIPアドレスとして指定することができる。長さゼロのIPアドレスを、任意のIPアドレスに一致するワイルド・カードとして指定することができる。
制御動作:なし。
IP検出点クラス
このクラスの検出点によって、アプリケーションは最も低いレベル、すなわち、他の全てのプロトコルがその層の上に置かれているインターネット・プロトコル(IP)層においてモバイル加入者セッションのアクティビティを監視及び制御することができる。
Figure 2005521337
基準の注:オペレータID、加入者グループID、セッションID、及びIPプロトコル番号(数値1)に対してワイルド・カード値を指定することができる。ソースIPアドレス及び宛先IPアドレスは、一致しなければならないアドレス・ビットの数を指定する(左から右へ)ことによって、部分的ワイルド・カードIPアドレスとして指定することができる。長さゼロのIPアドレスは、任意のIPアドレスに一致するワイルド・カードとして指定することができる。長さゼロの文字列値を、任意の加入者に一致するワイルド・カードとして指定することができる。
このレベルにおいて検出点を着装している時、特にワイルド・カード値を使用する時、ネットワーク性能に大きく影響するのを避けるために、極端な注意が払われなければならない(そのアプリケーションは全てのインターネット・トラヒックのスループットを制限するボトルネックとなる)。全ての基準をワイルド・カードとして指定することによってトリガを着装することができるが、そうすることは動作環境においては明らかに不適切であり、行うべきではない。
制御動作:なし。
MSSPArmIDPConf
説明:このメッセージは、以前のMSSPArmIDPReq メッセージによって初期検出点の着装が成功したことを肯定応答するために、MSSP22によって送信される。
Figure 2005521337
M SSPDisarmIDPReq
説明:この要求は初期検出点を脱着装し、以前に確立されたトラヒック基準のセットが破棄されるようにするために使用される。
Figure 2005521337
MSSPDisarmIDPConf
説明:このメッセージは、以前のMSSPDisarmIDPReqメッセージによって初期検出点の脱着装が成功したことを肯定応答するために、MSSP22によって送信される。
Figure 2005521337
MSSPInitialDPEvent
説明:初期検出点イベントは、以前に着装された初期検出点における基準によって記述された条件が満足されたことを示すために使用される。検出点は特定のパターンに一致しているデータの流れの可視性又は制御を得るために着装される。IDPイベント指示は、その着装基準内でワイルド・カードが使用されたかどうかには無関係に、その検出点に関連する全ての基準に対して完全修飾データ(fully qualified data)を提供する。
制御取得オプションがセットされて着装された初期検出点は、トリガとして知られている。トリガ又はイベント検出点がヒットしていることを示すために関連するアプリケーションに送信される初期検出点イベントは、イベント・メッセージ内で制御取得フラグをMSSP_TRIGGERに設定することによって、その検出点がトリガ検出点に起因するものであるかどうかを示す。
アプリケーションは次の要求のうちの1つを送信することによって、トリガ検出イベントに応答しなければならない:
MSSPContinueReq 、MSSPConnectReq、MSSPControlReq、又はMSSPReleaseReq。
非トリガの初期検出点イベント・メッセージに対しては応答は不要であるか、又は期待されない。
Figure 2005521337
MSSPContinueReq
説明:この継続要求によって、トリガ点において以前に中断されていたパケットについて
再開するための正規の処理が生じる。この要求はアプリケーションが接続要求の歩調を整えることができるアプリケーション同期点を提供するために使用することができる。継続されるパケット及びその関連するコンテキストはその要求メッセージ内の制御IDフィールドによって識別される。
制御IDが有効でなかった場合、MSSPFailureConf メッセージがMSSP_E_INVALID_CONTROL_IDの故障コードを伴って確認として送信される。制御IDが有効であるがトリガ検出点において待っていない場合、MSSPFailureConf メッセージがMSSP_E_INVALID_STATEの故障コードを伴って確認として送信される。継続動作が成功した場合、パケットの処理が継続されていることを肯定的に確認するためにMSSPContinueConfが送信される。
Figure 2005521337
Figure 2005521337
MSSPContinueConf
説明:このメッセージは、以前のMSSPContinueReq メッセージによるパケット処理の継続が成功したことを肯定応答するために、MSSP22によって送信される。
Figure 2005521337
MSSPConnectReq
説明:この接続要求は、以前にトリガ点において中断されたパケット上で指定された宛先アドレスに対する接続を確立するよう、MSSP22に指示する。その宛先アドレスはそのトリガ条件に一致したパケット内の宛先アドレスとは異なっている場合がある。これによりアプリケーションは、最善の利用可能なリソースに対する接続を経路指定すること、及びPacket800サービスの仮想化のための手段を提供することができる。
中断されているパケット及びその関連するコンテキストは、その要求メッセージ内の制御IDフィールドによって識別され、その宛先フィールドはその接続が確立されるIPアドレス及びポート番号を提供する。イベント報告マスク及びトリガ・マスクを使用して、それ以降のイベント報告及びトリガをその検出点クラスのこの例から要求することができる。
制御IDが有効でなかった場合、MSSPFailureConf メッセージがMSSP_E_INVALID_CONTROL_IDの故障コードを伴って確認として送信される。制御IDが有効であるが、トリガ検出点において待っていない場合、MSSPFailureConf メッセージがMSSP_E_INVALID_STATEの故障コードを伴って確認として送信される。接続動作が成功した場合、MSSPConnectConf が、パケット処理が再開されたことを肯定的に確認するために送信される。
Figure 2005521337
MSSPConnectConf
説明:このメッセージは、以前のMSSPConnectReqメッセージの実行が成功したことを肯定応答するために、MSSP22によって送信される。
Figure 2005521337
MSSPControlReq
説明:このメッセージは、中断されているパケット上での制御動作を実行するために発行
される。その中断されているパケット及びその関連するコンテキストは要求メッセージ内の制御IDフィールドによって識別される。制御IDが有効でなかった場合、MSSPFailureConf メッセージがMSSP_E_INVALID_CONTROL_IDの故障コードを伴って確認として送信される。制御IDが有効であるが、トリガ検出点において待っていない場合、MSSPFailureConf メッセージがMSSP_E_INVALID_STATEの故障コードを伴って確認として送信される。制御IDが有効であってトリガ検出点において待っているが、その検出点クラスが要求された制御動作をサポートしない場合、MSSPFailureConf メッセージがMSSP_E_INVALID_CONTROL_OPの故障コードを伴って確認として送信される。制御動作が成功した場合、MSSPControlConfが送信される。
このセクションは、全ての検出点クラスによって共有されるこのメッセージの一般的な定義を規定する。そのメッセージの内容の残りの部分は各検出点クラスに固有である。これらの検出点クラス固有のフィールドは、共通メッセージ・フォーマッティング・スキームに従い、各フィールドが2バイトのタグによって識別され、その後にデータのバイト・サイズを指定する2バイトの長さのフィールドが続き、その後にデータが続く。追加の各メッセージ・フィールドは単純にそのメッセージに付加される。そのメッセージの全体の長さ(底流にあるトランスポート・メカニズムによって提供される)を使用してこれらの「フローティング」フィールドの存在を判定することができる。
Figure 2005521337
Figure 2005521337
MSSPControlConf
説明:このメッセージは、以前のMSSPControlReqメッセージの実行が成功したことを肯定応答するために、MSSP22によって送信される。
Figure 2005521337
MSSPReleaseReq
説明:このメッセージは、能動流れを終了するために発行される。終了する流れはトリガにおいて中断されているか、又は能動状態になっていてもよい。MSSP22は、その流れを終了し、MSSPReleaseConf メッセージの送信に続いて任意のイベント又は測定メッセージを提供する。その確認はその流れの終了から結果として生じる任意のイベント又は測定メッセージに先立って順序付けられる。このメッセージがトリガに応答として送信されている時、その中断されたパケット及びその関連するコンテキストは、その要求メッセージ内の制御IDフィールドによって識別される。メッセージ内の制御IDの値がゼロであ
った場合、終了する(能動)流れは流れIDフィールドによって識別される。
理由コードフィールドはその流れを終了するための理由を示す1つの数値を含む。理由コードの値はその流れに対して生成される任意の明細レコード内に記憶される。流れの解放動作を肯定的に確認するためにMSSPReleaseConf メッセージが送信される。制御IDフィールドが無効であった場合、MSSP_E_INVALID_CONTROL_IDのエラー・コードを伴ったMSSPFailureConf メッセージが返送される。流れIDフィールドが無効であった場合、MSSP_E_INVALID_FLOW_IDのエラー・コードを伴ったMSSPFailureConf メッセージが返送される。
Figure 2005521337
MSSPReleaseConf
説明:このメッセージは、以前のMSSPReleaseReqのメッセージの実行が成功したことを肯定応答するために、MSSP22によって送信される。
Figure 2005521337
MSSPActivityTestReq
説明:この要求は以前に報告された流れ又はセッションの状態をチェックするために使用することができる。指定された流れがまだ有効(能動)である場合、MSSPActivityTestConfが返送される。流れIDによって識別される流れが有効でなかった場合、MSSP_E_INVALID_FLOW_IDの故障コードを伴った確認としてM SSPFailureConf
メッセージが送信される。
Figure 2005521337
MSSPActivityTestConf
説明:このメッセージは、以前のMSSPActivityTestReq メッセージの実行が成功したことを肯定応答するために、MSSP22によって送信される。
Figure 2005521337
イベント報告機能
説明:このセクション内のメッセージによって、アプリケーションは初期検出点イベントの後に追加のイベント報告を要求することができる。制御ダイアログを開始するIDPがトリガである時、そのアプリケーションは、通常、そのIDPイベントに対するMSSPContinueReq 又はMSSPConnectReq応答内のイベント報告マスク及び/又はトリガ・マスク・フィールドを介して追加のイベント報告を普通に要求する。そのIDPがトリガでない時(すなわち、パケット処理の中断なしでのイベント報告のみである時)、そのMSSPEventReportReq要求は、追加のイベント報告を要求する唯一の手段である。
必要な特権:EDP。
メッセージのリスト:MSSPEventReportReq、MSSPEventReportConf 、MSSPEventReportEvent。
Figure 2005521337
MSSPEventReportReq
説明:このメッセージは、イベント報告の検出点を着装するために使用することができる。その検出点は示された流れだけに対するイベント検出点として着装され、任意のイベント報告又はトリガ・マスク内で指定されている制御状態を流れが通過する場合に対してイベントが送信される。イベント報告要求が受信されると、MSSP22はその検出点を着装し、その着装動作の成功を示す確認を送信する。要求された検出点を着装しようとしている間に故障が発生した場合、その故障の理由を示すMSSPFailureConf が返送される。
この要求の結果、その流れが指定された状態を遷移したことを示すために、MSSPEventReportEventメッセージが送信される。この要求は、それが単独の既存の流れに対するイベント報告を変えるために使用されるという意味で、MSSPArmIDPReq とは異なっている。一方、MSSPArmIDPReq 要求は流れが最初に監視される場所の開始点を確立する。
流れが終了した後に残っている全てのイベント報告検出点は、MSSP22によって自動的に脱着装される。イベント報告検出点が既に着装されている流れに対するMSSPEventReportReqは、以前の要求にとって代わる効果を有する。その制御ダイアログのために以前に要求されたイベント報告及びトリガを全て取り消すために、イベント報告マスク又はトリガ・マスクの値がセットされていないMSSPEventReportReqを使用することができる。
Figure 2005521337
MSSPEventReportConf
説明:このメッセージは、以前のMSSPEventReportReqメッセージの実行が成功したことを肯定応答するために、MSSP22によって送信される。
Figure 2005521337
EventReportEvent
説明:このメッセージは、以前のMSSPActivityTestReq メッセージの実行が成功したことを肯定応答するために、MSSP22によって送信される。
Figure 2005521337
サービス・フィルタ機能
説明:このセクション内のメッセージによって、アプリケーションはそのアプリケーションの関与を必要としない検出点においてプログラムされた行動を指定することができる。
所定のサービスの相互作用が実行されるべきかどうかを決定するために入力要求を突き合わせるためにソースIPアドレス、ソース・ポート、宛先IPアドレス、及びIPプロトコル番号のフィールドが使用される。その突合せプロセスは一般に初期検出点に対して使用されるプロセスと同様であり、突き合わせるフィールド内でワイルド・カードを使用することができる。
流れが基準に一致した場合、そのメッセージの残りの部分で指定されている行動がアプリケーションの関与なしで実行される。指定することができる行動は、イベントの報告、及び指定の転送先アドレス及びポート番号に要求を転送することを含む。イベント報告が必要な場合、その流れに対して将来においてどのイベントが報告されるかを決定するためにイベント報告マスクが使用される。突き合わせる基準は着装された初期検出点の基準と重なってはいけない。その要求が何らかの理由のために完了できない時、突合せ要求ID及びその故障の性質を示すエラー・コードを伴ったMSSPFailureConf メッセージが返送される。その要求の完了に成功した場合には、MSSPActivateServiceFilterConf が返送される。サービス・フィルタリングはMSSPCancelServiceFilterReq要求によって取り消されるまで能動状態のままになっている。
必要な特権:サービス・フィルタ。
メッセージのリスト:MSSPActivateServiceFilterReq、MSSPActivateServiceFilterConf 、MSSPCancelServiceFilterReq、MSSPCancelServiceFilterConf 。
Figure 2005521337
MSSPActivateServiceFilterReq
説明:この要求は、初期検出点を識別するため、及び適用される所定の行動を生じさせる必要があるトラヒック基準を指定するために使用される。
流れがサービス・フィルタを伴う初期検出点に達し、条件がそのサービス・フィルタの基準に一致した時、そのサービス・フィルタ内で所定の行動がそのパケットに適用され、パケット処理が指示されたように進行する。基準文字列は広範囲のトリガを指定するために使用することができるワイルド・カード文字を備えていてもよい。MSSP22は、IDPがサービス・フィルタの着装に成功した後、MSSPActivateServiceFilterConf メッセージを送信する。エラー状態のためにそのIDPの着装が妨げられた場合、その故障の理由を示すMSSPFailureConf メッセージが代わりに返送される。
Figure 2005521337
MSSPActivateServiceFilterConf
説明:このメッセージは、以前のMSSPActivateServiceFilterReqメッセージによってサービス・フィルタ初期検出点の着装が成功したことを肯定応答するために、MSSP22に
よって送信される。
Figure 2005521337
MSSPCancelServiceFilterReq
説明:この要求は、MSSPActivateServiceFilterReq要求によって以前に確立されたサービス・フィルタを取り消すために使用される。
Figure 2005521337
MSSPCancelServiceFilterConf
説明:このメッセージは、以前のMSSPCancelServiceFilterReqメッセージによるサービス・フィルタの取消しが成功したことを肯定応答するために、MSSP22によって送信される。
Figure 2005521337
メータ構成機能
説明:このセクション内のメッセージによって、アプリケーションはMSSP22によって測定されるデータ要素を構成することができる。このメータ構成は、MSSPGetStatsConf及びMSSPPeriodicStatsEventメッセージ内に入っている測定要素、及びMSSP22のデータベース内に記憶している明細レコードに影響する。
必要な特権:メータ構成。
メッセージのリスト:MSSPConfigureMetersReq、MSSPConfigureMetersConf 。
Figure 2005521337
MSSPConfigureMetersReq
説明:このメッセージは、MSSP22によって最低レベルで実行される測定を構成するために使用される。メータ・クラス・フィールドは、2つの値、すなわち、MSSP_METER_CLASS_SESSION又はMSSP_METER_CLASS_FLOWのうちの1つを含む。このクラス・フィールドは測定要求の範囲を示すために使用される。オブジェクトIDフィールドは、メータ・クラスに基づいて測定されるオブジェクトの例を識別する。例えば、メータ・クラスがMSSP_METER_CLASS_SESSIONであった場合、そのオブジェクトIDはセッション識別子を表し、メータ・タイプがMSSP_METER_CLASS_FLOWであった場合、オブジェクトIDは流れ識別子を表す。メータ使用可能フィールドは、メータ・クラス・フィールドによって指定されたクラス内で使用することを可能とさせる特定のメータを識別するビット・マスクを含む。
既にメータが構成されているオブジェクトに対してMSSPConfigureMetersReqが送信される時、メータ使用可能フィールドは、そのオブジェクトに対する新しいメータ構成を指定する。以前に構成されたメータのマスク位置における値がゼロの場合、そのメータを使用できないようにし、以前に構成されていないメータのマスク位置内の値がゼロでない場合、そのメータを使用できるようにする。メータの構成は、MSSPGetStatsConf及びMSSPPeriodicStatsEventメッセージ内に入れられている測定要素、及びMSSP22のデータベース内に記憶している明細レコードに影響する。
MSSP22は、要求が成功した場合には、その要求を処理し、肯定応答としてMSSPConfigureMetersConf メッセージを返送する。要求が成功しなかった場合には、否定応答としてMSSPFailureConf メッセージが送信される。故障コードの値は、検証に失敗した要求パラメータに依存して次の値のうちの1つを含む。
MSSP_E_INVALID_METER_CLASS、
MSSP_E_INVALID_FLOW_ID、
MSSP_E_INVALID_SESSION_ID 、又は
MSSP_E_INVALID_FLOW_METER_MASK。
Figure 2005521337
Figure 2005521337
MSSPConfigureMetersConf
説明:このメッセージは、以前のM SSPConfigureMetersReqメッセージの実行が成功した
ことを肯定応答するために、MSSP22によって送信される。
Figure 2005521337
課金通知機能
説明:このセクション内のメッセージによって、アプリケーションはバイトをベースとする報告を要求することができる。報告はセッション又は流れのベースで要求することができる。セッションをベースとする課金通知によって、そのセッション内の全ての流れに対して同じ課金通知の基準が効果的に適用される。
課金通知イベントに対する登録によって、アップリンク及びダウンリンクの方向において転送される指定されたタイプのバイトの数が測定される。報告のしきい値に達する度に、転送されたバイトの数を示すMSSPNotifyChargeEvent メッセージが、MSSP22からそのアプリケーションに送信され、カウンタがリセットされ、しきい値に向けて再びカウントがスタートする。課金通知はその流れが終了するか、又は課金通知がMSSPCancelNotifyChargeReq 要求によって明示的に取り消されるまで継続する。
パケットはカウントされる最小単位であり、各パケットはそのカウントが評価される前に又はカウントが評価された後で脱落する。その結果、課金通知は、指定のバイト・カウント上で正確に行われない場合がある。例えば、10Kバイト毎に通知が要求された場合には、10Kを超えるカウントを運んだパケットが、500バイトより少し大きい場合には、通知が10.5Kバイトのところで行われる場合がある。実際のカウンタの値は、MSSPNotifyChargeEvent メッセージ内で提供される。
必要な特権:課金通知。
メッセージのリスト:MSSPNotifyChargeReq 、MSSPNotifyChargeConf、MSSPCancelNotifyChargeReq 、MSSPCancelNotifyChargeConf、MSSPNotifyChargeEvent 。
Figure 2005521337
MSSPNotifyChargeReq
説明:この要求はセッション全般又は流れ単位のいずれかでの報告に基づいてバイトを登録するために使用される。課金通知を使用可能にすることに成功したことを示すために、MSSPNotifyChargeConfメッセージが送信される。課金通知を使用可能にできなかった場合、故障を示すためにSTL_FAILURE_CONFメッセージが送信され、エラー・コードのフィールドは、その故障の理由を識別する。
Figure 2005521337
MSSPNotifyChargeConf
説明:このメッセージは、以前のMSSPNotifyChargeReq メッセージの実行が成功したことを肯定応答するために、MSSP22によって送信される。
Figure 2005521337
MSSPCancelNotifyChargeReq
説明:この要求は以前のMSSPNotifyChargeReq 要求によって確立されたバイトをベースとする報告を取り消すために使用される。
Figure 2005521337
MSSPCancelNotifyChargeConf
説明:このメッセージは、以前のMSSPCancelNotifyChargeReq メッセージの実行が成功したことを肯定応答するために、MSSP22によって送信される。
Figure 2005521337
MSSPNotifyChargeEvent
説明:このメッセージは、以前に登録した課金通知のしきい値を超過したことをアプリケーションに通知するために使用される。
Figure 2005521337
課金計画機能
説明:このセクション内のメッセージによって、アプリケーションは提供されるサービスのコストを示し、MSSP22明細レコード内で使用される課金計画を記録することができる。
必要な特権:課金計画。
メッセージのリスト:MSSPSetChargePlanReq, MSSPSetChargePlanConf
Figure 2005521337
MSSPSetChargePlanReq
説明:このメッセージは、MSSP22明細レコード内のサービスに対して使用される課金計画を記録するために使用される。
Figure 2005521337
MSSPSetChargePlanConf
説明:このメッセージは、以前のMSSPSetChargePlanReqメッセージの実行が成功したことを肯定応答するために、MSSP22によって送信される。
Figure 2005521337
明細レコード制御機能
説明:このセクション内のメッセージによって、アプリケーションはMSSP22明細レコードが作成される時間を制御することができる。
必要な特権:明細レコード制御。
メッセージのリスト:MSSPWriteDetailRecordReq、MSSPWriteDetailRecordConf 。
Figure 2005521337
MSSPWriteDetailRecordReq
説明:このメッセージによって、アプリケーションはMSSP22のデータベースに明細レコードが作成される時間を制御することができる。この要求により作成される明細レコードには、MSSP_RC_PARTIAL_DETAILの理由コードが自動的に割り当てられる。部分明細レコードは、通常、回復不能エラーが発生した場合に、加入者相互作用の最近のアクティビティ以外の全てが課金の目的のために捕捉されることを保証するために使用される。
Figure 2005521337
MSSPWriteDetailRecordConf
説明:このメッセージは、以前のMSSPWriteDetailRecordReqメッセージの実行が成功したことを肯定応答するために、MSSP22によって送信される。
Figure 2005521337
統計機能
説明:このセクション内のメッセージによって、アプリケーションはそのアプリケーションによって管理されているセッション又は流れに対する種々の統計を取得することができる。
必要な特権:統計。
メッセージのリスト:MSSPGetStatsReq, MSSPGetStatsConf, MSSPPeriodicStatsEvent
Figure 2005521337
MSSPGetStatsReq
説明:この要求はセッション又は流れの統計を要求するために使用される。統計の現在の値の他に、この要求はオプションとして将来の更新を、周期的に、又は流れ又はセッションの終了時のいずれかにおいて要求することができる。統計値は以前のMSSPConfigureMetersReq要求によって構成されたメータによって変わる。
MSSP22は要求を処理し、その要求の完了に成功した場合には、現在の統計値を伴うMSSPGetStatsConfメッセージを肯定応答として返送する。さらに、間隔]フィールドを介して将来の更新が要求された場合には、MSSPPeriodicStatsEventメッセージが送信される。要求の完了に失敗した場合には、MSSPFailureConf メッセージが否定応答として送信される。その故障コードの値は、検証に失敗した要求パラメータにより次の値のうちの1つを含む。
MSSP_E_INVALID_STATS_TYPE 、
MSSP_E_INVALID_FLOW_ID、
MSSP_E_INVALID_SESSION_ID 、又は
MSSP_E_INVALID_INTERVAL 。
Figure 2005521337
MSSPGetStatsConf
説明:この要求は以前のMSSPGetStatsReq 要求によって要求されたセッション又は流れの統計を返送するために使用される。統計の値は以前のMSSPConfigureMetersReq要求によって構成されたメータによって変わる。
Figure 2005521337
MSSPPeriodicStatsEvent
説明:この要求は、以前のMSSPGetStatsReq 要求によって要求されたセッション又は流れの統計の周期的更新を返送するために使用される。統計の値は以前のMSSPConfigureMetersReq要求によって構成されたメータによって変わる。
Figure 2005521337
アプリケーション監視機能
説明:このセクション内のメッセージによって、アプリケーションは同じMSSP22例に接続されている他のアプリケーションの状態を監視することができる。
必要な特権:アプリケーション監視。
メッセージのリスト:MSSPAppSessionEvent 。
MSSPAppSessionEvent
説明:このメッセージは、1つのアプリケーション・セッション・イベントの発生を報告するために、MSSP22によって送信される。また、このメッセージは、そのセッションがオープンされた直後に、アプリケーション監視特権を備えているアプリケーションにMSSP22によって送信され、他の(あらかじめ存在している)アプリケーション・セッションについて知らせる。
Figure 2005521337
ネットワークを示すブロック図。 傍受プロセスを示すフローチャート。 図2のサービス・アプリケーション始動段階を示すフローチャート。 図2のサービス初期化段階を示すフローチャート。 図2のサービス展開段階を示すフローチャート。 図2のサービス・ロジック段階を示すフローチャート。 図2のシャットダウン段階を示すフローチャート。 図1のAPIが使用するデータ・タイプを示す表。 通信路を示すブロック図。 トランスポート層によりセッション・メッセージに分割されたTCP/IPバイト・ストリームを示すブロック図。 サンプル・エラー・コードを示す表。 サンプル機能分類を示す表。

Claims (86)

  1. ネットワークにおいて、アプリケーション・プログラム・インタフェース(API)内のアプリケーション・プログラムからメッセージを受信するステップと、
    前記メッセージを前記APIからモバイル・サービス・スイッチング・プラットフォーム(MSSP)内の制御プロセスに送信するステップとを備える方法。
  2. 前記ネットワークは無線ネットワークである請求項1に記載の方法。
  3. 前記無線ネットワークは第二世代無線ネットワークである請求項2に記載の方法。
  4. 前記無線ネットワークはGSMネットワークである請求項2に記載の方法。
  5. 前記無線ネットワークはGPRS使用可能GSMネットワークである請求項2に記載の方法。
  6. 前記無線ネットワークはTDMAネットワークである請求項2に記載の方法。
  7. 前記無線ネットワークはCDMAネットワークである請求項2に記載の方法。
  8. 前記無線ネットワークはUMTSネットワークである請求項2に記載の方法。
  9. 前記無線ネットワークはTETRAネットワークである請求項2に記載の方法。
  10. 前記無線ネットワークはTetrapolネットワークである請求項2に記載の方法。
  11. 前記無線ネットワークはDECTネットワークである請求項2に記載の方法。
  12. 前記無線ネットワークはAMPSネットワークである請求項2に記載の方法。
  13. 前記無線ネットワークはWLANネットワークである請求項2に記載の方法。
  14. 前記無線ネットワークは第三世代無線ネットワークである請求項2に記載の方法。
  15. 前記APIは、前記アプリケーション・プログラムが前記MSSP内で切替及び経路指定機能を制御することを可能とさせるプロトコルを提供する請求項1に記載の方法。
  16. 前記APIは、前記アプリケーション・プログラムが前記MSSPを通るパケットの流れの方向を流れをベースとして変えることを可能とさせるプロトコルを提供する請求項1に記載の方法。
  17. 前記APIは、前記アプリケーション・プログラムが前記MSSP内でのポリシー決定を制御することを可能とさせるプロトコルを提供する請求項1載の方法。
  18. 前記APIは、前記アプリケーション・プログラムが前記制御プロセス内にて初期検出点(IDP)及びサービス関連IDPイベントを着装することを可能とさせるプロトコルを提供する請求項1に記載の方法。
  19. 前記APIは、前記アプリケーション・プログラムが前記制御プロセス内にてIDP及びサービス関連IDPイベントを脱着装することを可能とさせるプロトコルを提供する請
    求項1に記載の方法。
  20. 前記APIは、前記アプリケーション・プログラムがイベント報告を要求することを可能とさせるプロトコルを提供する請求項1に記載の方法。
  21. 前記APIは、プログラムされた行動を前記制御プロセス内の検出点の箇所で指定することを前記アプリケーション・プログラムが可能とさせるプロトコルを提供する、請求項1に記載の方法。
  22. 前記APIは、前記MSSPの制御プロセスによって測定されたデータ要素を前記アプリケーション・プログラムが構成することを可能とさせるプロトコルを提供する、請求項1に記載の方法。
  23. 前記APIは、前記アプリケーション・プログラムがバイトをベースとする報告を要求することを可能とさせるプロトコルを提供する、請求項1に記載の方法。
  24. 前記報告はセッションをベースとする報告である請求項23に記載の方法。
  25. 前記報告はサービス相互作用をベースとする報告である請求項23に記載の方法。
  26. 前記報告は流れをベースとする報告である請求項23に記載の方法。
  27. 前記APIは、前記アプリケーション・プログラムが提供されたサービスのコストを指定することを可能とさせるプロトコルを提供する請求項1に記載の方法。
  28. 前記プロトコルは、明細レコードにて使用される課金計画を前記アプリケーション・プログラムが記録することを可能とさせる請求項27に記載の方法。
  29. 前記プロトコルは、前記アプリケーション・プログラムが前記明細レコードを書く時間を制御することを可能とさせる請求項28に記載の方法。
  30. 前記APIは、前記アプリケーション・プログラムが前記アプリケーション・プログラムによって管理されているセッションの統計を入手することを可能とさせるプロトコルを提供する請求項1に記載の方法。
  31. 前記APIは、前記アプリケーション・プログラムが前記アプリケーション・プログラムによって管理されている流れの統計を入手することを可能とさせるプロトコルを提供する請求項1に記載の方法。
  32. 前記APIは、前記アプリケーション・プログラムが前記MSSPの制御プロセスに接続している他のアプリケーションの状態を監視することを可能とさせるプロトコルを提供する請求項1に記載の方法。
  33. 伝送制御プロトコル/インターネット・プロトコル(TCP/IP)ネットワーク・サービスを使用することによって、外部アプリケーション・プロセスとモバイル・サービス・スイッチング・プラットフォーム(MSSP)内に常駐している制御プロセスとの間でメッセージの交換を行うことを可能とさせる一組のアプリケーション層プロトコルを備える、アプリケーション・プログラム・インタフェース(API)。
  34. 前記一組は、前記アプリケーション・プロセスが前記MSSP内で切替及び経路指定を
    制御することを可能とさせるプロトコルを含む、請求項33に記載の方法。
  35. 前記一組は、前記アプリケーション・プロセスが流れをベースとして前記MSSPを通るパケットの流れの方向を変えることを可能とさせるプロトコルを備える請求項33に記載の方法。
  36. 前記一組は、前記アプリケーション・プログラムが前記MSSP内のポリシー決定を制御することを可能とさせるプロトコルを備える請求項33に記載の方法。
  37. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、前記アプリケーション・プロセスが前記制御プロセス内にて初期検出点(IDP)及びサービス関連IDPを着装することを可能とさせるプロトコルを備える請求項33に記載のAPI。
  38. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、前記アプリケーション・プロセスが前記制御プロセス内にて初期検出点(IDP)及びサービス関連IDPを脱着装することを可能とさせるプロトコルを備える請求項33に記載のAPI。
  39. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、前記アプリケーション・プロセスが前記制御プロセスからイベント報告を要求することを可能とさせるプロトコルを備える請求項33に記載のAPI。
  40. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、前記アプリケーション・プロセスがプログラムされた行動を前記制御プロセス内の検出点で指定することを可能とさせるプロトコルを備える請求項33に記載のAPI。
  41. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、前記制御プロセスによって測定されたデータ要素を前記アプリケーション・プロセスが構成することを可能とさせるプロトコルを備える請求項33に記載のAPI。
  42. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、前記アプリケーション・プロセスが前記制御プロセス中にバイトをベースとする報告を要求することを可能とさせるプロトコルを備える請求項33に記載のAPI。
  43. 前記報告はセッションをベースとする報告である請求項42に記載のAPI。
  44. 前記報告はサービス相互作用をベースとする報告である請求項42に記載のAPI。
  45. 前記報告は流れをベースとする報告である請求項42に記載のAPI。
  46. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、前記MSSPによって提供されたサービスのコストを前記アプリケーション・プロセスが指定することを可能とさせるプロトコルを備える請求項33に記載のAPI。
  47. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、前記MSSP内に記憶されている明細レコードで使用される課金計画を前記アプリケーション・プロセスが記録することを可能とさせるプロトコルを備える請求項33に記載のAPI。
  48. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、前記アプリケーション・プロセスが前記明細レコードを書く時間を制御することを可能とさせるプロトコルを備える請求項33に記載のAPI。
  49. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、前記アプリケーション・プロセスによって管理されているセッションの統計を前記アプリケーション・プロセスが入手することを可能とさせるプロトコルを備える請求項33に記載のAPI。
  50. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、前記アプリケーション・プログラムによって管理されている流れの統計を前記アプリケーション・プロセスが入手することを可能とさせるプロトコルを備える請求項33に記載のAPI。
  51. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、前記アプリケーション・プロセスが前記制御プロセスに接続している他のアプリケーション・プロセスの状態を監視することを可能とさせるプロトコルを備える請求項33に記載のAPI。
  52. モバイル・サービス・スイッチング・プラットフォーム(MSSP)内の制御プロセスにリンクされたゲートウェイ汎用パケット無線サービス・サポート・ノード(GGSN)と、
    前記制御プロセスにリンクされ、グローバルに接続しているコンピュータのグループと、
    前記制御プロセスに接続されたアプリケーション・プログラム・インタフェース(API)と、
    前記APIにリンクされたアプリケーション・プロセスを実行するアプリケーション・システムとを備えるシステム。
  53. 前記GGSNにリンクされた汎用パケット無線サービス・サポート・ノードをさらに備える請求項52に記載のシステム。
  54. 前記汎用パケット無線サービス・サポート・ノードにリンクされた基地局コントローラ(BSC)をさらに備える請求項53に記載のシステム。
  55. 前記BSCにリンクされた基地トランシーバ局(BTS)を備える請求項54に記載のシステム。
  56. 前記BTSにリンクされた移動局(MS)をさらに備える請求項55に記載のシステム。
  57. 前記APIは、前記アプリケーション・プロセスと前記制御プロセスとの間でメッセージを交換することができる一組のアプリケーション層プロトコルを備える請求項52に記載のシステム。
  58. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、前記アプリケーション・プロセスが前記制御プロセス内にて初期検出点(IDP)及びサービス関連IDPイベントを着装することを可能とさせるプロトコルを備える請求項57に記載のシステム。
  59. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、前記アプリケーション・プロセスが前記制御プロセス内にて初期検出点(IDP)及びサービス関連IDPイベントを脱着装することを可能とさせるプロトコルを備える請求項57に記載のシステム。
  60. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、前記アプリケーション・プロセスが前記制御プロセスからイベント報告を要求することを可能とさせるプロトコルを備える請求項57に記載のシステム。
  61. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、プログラムされた行動を前記アプリケーション・プロセスが前記制御プロセス内の検出点で指定することを可能とさせるプロトコルを備える請求項57に記載のシステム。
  62. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、前記制御プロセスによって測定されたデータ要素を前記アプリケーション・プロセスが構成することを可能とさせるプロトコルを備える請求項57に記載のシステム。
  63. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、前記アプリケーション・プロセスが前記制御プロセス内にてバイトをベースとする報告を要求することを可能とさせるプロトコルを備える請求項57に記載のシステム。
  64. 前記報告はセッションをベースとする報告である請求項63に記載のシステム。
  65. 前記報告は流れをベースとする報告である請求項63に記載のシステム。
  66. 前記報告はサービス相互作用をベースとする報告である請求項63に記載のシステム。
  67. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、前記MSSPによって提供されたサービスのコストを前記アプリケーション・プロセスが指定することを可能とさせるプロトコルを備える請求項57に記載のシステム。
  68. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、前記MSSP内に記憶されている明細レコードによって使用される課金計画を、前記アプリケーション・プロセスが記録することを可能とさせるプロトコルを備える請求項57に記載のシステム。
  69. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、前記アプリケーション・プロセスが前記明細レコードを書く時間を制御することを可能とさせるプロトコルを備える請求項68に記載のシステム。
  70. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、前記アプリケーション・プロセスによって管理されているセッションの統計を前記アプリケーション・プロセスが入手することを可能とさせるプロトコルを備える請求項57に記載のシステム。
  71. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、前記アプリケーション・プロセスによって管理されている流れの統計を前記アプリケーション・プロセスが入手することを可能とさせるプロトコルを備える請求項57に記載のシステム。
  72. 前記一組のアプリケーション層プロトコルは、前記アプリケーション・プロセスが前記制御プロセスに接続されている他のアプリケーションの状態を監視することを可能とさせるプロトコルを備える請求項57に記載のシステム。
  73. 前記メッセージはインターネット・プロトコル(IP)を備える請求項1に記載の方法。
  74. 前記メッセージは伝送制御プロトコル(TCP)を備える請求項1に記載の方法。
  75. 前記メッセージはユーザ・データ・データグラム・プロトコル(UDP)を備える請求項1に記載の方法。
  76. 前記メッセージはハイパーテキスト転送プロトコル(HTP)を備える請求項1に記載の方法。
  77. 前記メッセージはシンプル・メール転送プロトコル(SMTP)を備える請求項1に記載の方法。
  78. 前記メッセージはインターネット・メッセージ・アクセス・プロトコル(IMAP)を備える請求項1に記載の方法。
  79. 前記メッセージはポストオフィスプロトコル(POP)を備える請求項1に記載の方法。
  80. 前記メッセージはファイル転送プロトコル(FTP)を備える請求項1に記載の方法。
  81. 前記メッセージはリアルタイム・ストリーミング・プロトコル(RTSP)を備える請求項1に記載の方法。
  82. 前記メッセージはリアルタイム転送プロトコル(RTP)を備える請求項1に記載の方法。
  83. 前記メッセージはセッション開始プロトコル(SIP)を備える請求項1に記載の方法。
  84. 前記メッセージはH.323プロトコルを備える請求項1に記載の方法。
  85. 前記メッセージは媒体ゲートウェイ制御プロトコル(MGCP)を備える請求項1に記載の方法。
  86. 前記メッセージは直径ベース・プロトコルを備える請求項1に記載の方法。
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