JP2005519889A - ルミナシン類似物およびそれら用途 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(I)を有する化合物(およびそれらの薬学的に受容可能な誘導体)を提供し、さらに、それらを合成する方法および癌の治療においてそれらを使用する方法を提供し、ここで、R〜Rは、本明細書中で定義したとおりである。本発明は、広範囲の生体活性および薬理活性を有するルミナシン類似物へのアクセスを可能にする新規合成方法を提供する。1局面では、本発明は、本明細書中でさらに詳細に記述するように、強力な抗血管形成活性を示す新規ルミナシン化合物を提供する。それゆえ、本発明の化合物およびそれらの医薬組成物は、癌を治療するための血管形成阻害剤として、有用である。

Description

(優先権の主張)
本願は、2001年12月28日に出願された米国特許出願第60/343,673号から優先権を主張しており、それらの全内容は、本明細書中で参考として援用されている。
(発明の背景)
ルミナシンは、Streptomyces sp.Mer−VD1207と命名された放線菌類の菌株の発酵ブロスから単離された新規アンジオテンシンである。(Naruseら、The Journal of Antibiotics,2000,Vol.53,No.6,579−590)。14種類の活性成分が単離され、それらの構造は、以下で示す。
Figure 2005519889
Figure 2005519889
これらのルミナシン成分は、ラット大動脈チューブ形成(RATF)モデルで試験され、そして移動細胞の数を減らすことなく、分枝およびチューブ形成を阻止することが明らかになった(Wakabayashiら、The Journal of Antibiotics,2000,Vol.53,No.6,591−596)。この活性は、ヒト臍静脈内皮細胞(HUVEC)を使用する他の血管形成モデルで確認された。チューブ形成(RATFモデルおよびTFモデル)および内皮細胞増殖に対する阻害活性は、これらの化合物が血管形成阻害剤であることを示唆している。CおよびCと密接に関連しているかそれらと同じである分子もまた、免疫抑制活性(Suzukiら、Kokai Tokkyo Koho,1983,116,686)および低密度リポタンパク質(LDL)取り込み向上(Hamaguchiら、Kokai Tokkyo Koho,1994,228,144)を示すことが報告されている。これらの活性と血管形成活性との関係は、もしあれば、確立されるべきである。
血管形成阻害剤の新たに開発されている分野は、癌のような多くの不治の病の治療において、莫大な用途を有する。それゆえ、これらの種類の化合物は、現在の医学に相当な影響を及ぼす可能性がある。従って、ルミナシンが血管形成を阻止する性能が立証されると、ルミナシンおよびそれらの類似物の生理活性および薬理活性をさらに探索する際に、重要となる。
明らかに、種々の新規ルミナシン類似物(特に、天然産物に変更を加えることによってアクセスできないもの)の治療効果を評価し検討する実用的な合成方法を開発する必要がある。また、インビボにて好ましい治療プロフィールを示す(例えば、生物媒体中にて安定性を維持しつつ、安全かつ有効である)新規化合物を開発することは、特に重要である。
上述のように、血管形成活性が関与している障害を治療するのに有用な新規治療薬を開発する必要がある。本発明は、一般的かつその下位分類で記述しているように、一般式(I)の新規化合物およびそれらの医薬組成物を提供し、これらの化合物は、血管形成阻害剤として有用であり、それゆえ、例えば、血管形成に関連した障害(例えば、癌または増殖障害を含めて)の治療に有用である:
Figure 2005519889
(発明の詳細な説明)
新規で有効な癌治療を開発する必要性を認めて、本発明は、広範囲の生体活性および薬理活性を有するルミナシン類似物へのアクセスを可能にする新規合成方法を提供する。1局面では、本発明は、本明細書中でさらに詳細に記述するように、強力な抗血管形成活性を示す新規ルミナシン化合物を提供する。それゆえ、本発明の化合物およびそれらの医薬組成物は、癌を治療するための血管形成阻害剤として、有用である。
1)本発明の化合物の一般的な記述
本発明の化合物は、以下でさらに定義するように、一般式(I)の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な誘導体を包含する:
Figure 2005519889
ここで、nは、0、1または2である;
は、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールまたはヘテロアリール部分である;
およびRは、それぞれ別個に、水素であり、または一緒になって、−O−または−(CH−であり得、ここで、qは、1、2または3である;
は、水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシルまたはOR、または脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、
ここで、Rは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;
は、水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシルまたはORii、または脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、
ここで、Riiは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、ここで、RおよびRは、一緒になって、6個〜12個の原子を含むシクロ脂肪族またはヘテロシクロ脂肪族部分である;
は、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールまたはヘテロアリール部分である;
は、水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシル、ORiiiまたは脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、
ここで、Riiiは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;
は、水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシルまたはORivであり、
ここで、Rivは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;
は、水素、−CF、−CHO、イミン、ヒドラゾン、オキシム、カルボン酸、カルボン酸エステル、ハロゲン化アシル、ケトン、アミド、アセタール、無水物、二ハロゲン化物、エポキシド、ニトリルまたは脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;
10は、ヒドロキシルまたは保護ヒドロキシルである;
11およびR12は、それぞれ別個に、水素、ヒドロキシルまたはOR、または脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、または一緒になって、−(C=O)−であり得る;ここで、Rは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;そして
13およびR14は、それぞれ別個に、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールまたはヘテロアリール部分である;
それにより、前述の脂肪族およびヘテロ脂肪族部分の各々は、別個に、置換または非置換、環式または非環式、直鎖または分枝であり得、それにより、前述のアリールおよびヘテロアリール部分の各々は、置換または非置換であり得る。
すぐ上で記述した化合物およびその中の特定の種類および下位分類で記述された化合物の特定の実施態様では、以下の群は、定義されたように、同時には起こらない:
、R、RおよびR10は、ヒドロキシルであり、R13およびR14は、それぞれ、メチルであり、RおよびRは、一緒になって、エポキシドを形成し、そしてnは、1であり、そして:
(i)Rは、メチルであり、Rは、水素であり、(R11、R12)は、(=O)であり、そしてRは、エチルまたはイソプロピルである;
(ii)Rは、メチルであり、Rは、CHOであり、(R11、R12)は、(OMe、H)であり、そしてRは、エチル、プロピルまたはイソプロピルである;
(iii)Rは、メチルであり、Rは、CHOであり、R11およびR12は、水素であり、そしてRは、エチル、プロピルまたはイソプロピルである;
(iv)Rは、メチルであり、Rは、COCHであり、R11およびR12は、水素であり、そしてRは、エチルである;および
(v)Rは、エチルであり、Rは、CHOであり、R11およびR12は、水素であり、そしてRは、エチルである。
ある実施態様では、本発明は、特に重要な化合物の特定の種類を規定する。例えば、特に重要な化合物の1種には、nが1であり以下の構造を有する化合物が挙げられる:
Figure 2005519889
ここで、R〜R14は、先に記述したとおりである。
特に重要な他の種類の化合物は、R10がOHである化合物からなり、この化合物は、以下の構造を有する:
Figure 2005519889
ここで、R〜R、R11〜R14およびnは、先に記述したとおりである。
特に重要な他の種類の化合物は、R14がアリールである化合物からなり、この化合物は、以下の構造を有する:
Figure 2005519889
ここで、R〜R13およびnは、先に記述したとおりである。
特に重要な他の種類の化合物は、RおよびRが一緒になってエポキシドを形成する化合物からなり、この化合物は、以下の構造を有する:
Figure 2005519889
ここで、R、R〜R14およびnは、先に記述したとおりである。
特に重要な他の種類の化合物は、Rがヒドロキシルである化合物からなり、この化合物は、以下の構造を有する:
Figure 2005519889
ここで、R〜R、R〜R14およびnは、先に記述したとおりである。
前述の種類の各々の多数の重要な下位分類は、別に述べるに値する;これらの下位分類は、前述の種類の下位分類を包含し、ここで:
i)Rは、水素または低級アルキルであり、ここで、該アルキル置換基は、置換または非置換、環式または非環式、直鎖または分枝であり得る;
ii)RおよびRは、別個に、水素、または一緒になったとき、シクロプロピル部分またはエポキシドを形成する;
iii)Rは、ヒドロキシルである;
iv)Rは、ヒドロキシルまたは低級アルコキシルであり、ここで、該アルコキシル置換基は、置換または非置換、環式または非環式、直鎖または分枝であり得る;
v)Rは、低級アルキルであり、ここで、該アルキル置換基は、置換または非置換、環式または非環式、直鎖または分枝であり得る;
vi)Rは、水素、ヒドロキシル、低級アルキルまたは低級アルコキシルであり、ここで、該アルキルおよびアルコキシル置換基は、置換または非置換、環式または非環式、直鎖または分枝であり得る;
vii)Rは、水素、ヒドロキシルまたは保護ヒドロキシルである;
viii)Rは、−CHOまたは−CHORviであり、ここで、Rviは、水素、保護基または脂肪族部分であり、ここで、該脂肪族部分は、置換または非置換、環式または非環式、直鎖または分枝であり得る;
ix)R10は、ヒドロキシルである;
x)R11およびR12は、別個に、水素または低級アルコキシルであり、ここで、該アルコキシル置換基は、置換または非置換、環式または非環式、直鎖または分枝であり得る;
xi)R13およびR14は、別個に、水素、低級アルキルまたはアリールであり、ここで、該アルキル置換基は、置換または非置換、環式または非環式、直鎖または分枝であり得、ここで、該アリール置換基は、置換または非置換であり得る;および/または
xi)Rは、ヒドロキシルまたは低級アルコキシルであり、Rは、低級アルキルであり、Rは、水素、ヒドロキシル、低級アルキルまたは低級アルコキシルであり、Rは、水素、ヒドロキシルまたは保護ヒドロキシルであり、Rは、−CHOまたは−CHORviであり、R11およびR12は、別個に、水素または低級アルコキシルであり、そしてR13は、低級アルキルである;ここで、Rviは、水素、保護基または脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;それにより、前述のアルキル、アルコキシル、脂肪族およびヘテロ脂肪族部分の各々は、別個に、置換または非置換、環式または非環式、直鎖または分枝であり得る。
以下の構造は、これらの種類の化合物のいくつかの代表的な型を例示している。それ以上の化合物は、本明細書中の実施例で記述する。本発明の他の化合物は、容易に明らかとなる:
Figure 2005519889
理解できるように、特に重要な化合物には、とりわけ、前述の下位分類の1個またはそれ以上の置換基を共有するものが挙げられる。これらの下位分類のいくつかは、以下の種類の化合物により例示される:
I)次式の化合物(およびそれらの薬学的に受容可能な誘導体):
Figure 2005519889
ここで、nは、0、1または2である;
は、水素または低級アルキルである;
およびRは、別個に、水素、または一緒になったとき、シクロプロピル部分またはエポキシドを形成する;
は、水素、ヒドロキシルまたは保護ヒドロキシルである;
は、ヒドロキシルまたは低級アルコキシル;
は、低級アルキルである;
は、水素、ヒドロキシル、低級アルキルまたは低級アルコキシルである;
は、水素、ヒドロキシルまたは保護ヒドロキシルである;
は、−CHOまたは−CHORviであり、ここで、Rviは、水素、保護基または脂肪族部分である;
10は、ヒドロキシルまたは保護ヒドロキシルである;
11およびR12は、別個に、水素または低級アルコキシルである;そして
13およびR14は、別個に、水素、低級アルキルまたはアリールである;
それにより、前述のアルキル、アルコキシルおよび脂肪族部分の各々は、別個に、置換または非置換、環式または非環式、直鎖または分枝であり得、それにより、前述のアリール部分の各々は、置換または非置換であり得る。
II)次式の化合物(およびそれらの薬学的に受容可能な誘導体):
Figure 2005519889
ここで、Rは、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールまたはヘテロアリール部分である;
は、水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシルまたはORii、または脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、
ここで、Riiは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、ここで、RおよびRは、一緒になって、6個〜12個の原子を含むシクロ脂肪族またはヘテロシクロ脂肪族部分である;
は、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールまたはヘテロアリール部分である;
は、水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシル、ORiiiまたは脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、
ここで、Riiiは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;
は、水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシルまたはORivであり、
ここで、Rivは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;
は、水素、−CF、−CHO、イミン、ヒドラゾン、オキシム、カルボン酸、カルボン酸エステル、ハロゲン化アシル、ケトン、アミド、アセタール、無水物、二ハロゲン化物、エポキシド、ニトリルまたは脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;
11およびR12は、それぞれ別個に、水素、ヒドロキシルまたはOR、または脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、または一緒になって、−(C=O)−であり得る;ここで、Rは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;
13は、別個に、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールまたはヘテロアリール部分である;そして
Arは、アリールである;
それにより、前述の脂肪族およびヘテロ脂肪族部分の各々は、別個に、置換または非置換、環式または非環式、直鎖または分枝であり得、
それにより、前述のアリールおよびヘテロアリール部分の各々は、置換または非置換であり得る。
III)次式の化合物(およびそれらの薬学的に受容可能な誘導体):
Figure 2005519889
ここで、Rは、水素または低級アルキルである;
は、ヒドロキシルまたは低級アルコキシルである;
は、低級アルキルである;
は、水素、ヒドロキシル、低級アルキルまたは低級アルコキシルである;
は、水素、ヒドロキシルまたは保護ヒドロキシルである;
は、−CHOまたは−CHORviである;
ここで、Rviは、水素、保護基、または脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;
11およびR12は、別個に、水素または低級アルコキシルである;
13は、低級アルキルである;そして
Arは、アリールである;
それにより、前述のアルキル、アルコキシル、脂肪族およびヘテロ脂肪族部分の各々は、別個に、置換または非置換、環式または非環式、直鎖または分枝であり得る。
前述の化合物の一部は、1つ以上の非対称中心を含むことができ、それゆえ、種々の異性体形状(例えば、立体異性体および/またはジアステレオマー)で存在できる。それゆえ、本発明の化合物およびそれらの医薬組成物は、個々の鏡像異性体、ジアステレオマーまたは幾何異性体の形状であり得、または立体異性体の混合物の形状であり得る。ある実施態様では、本発明の化合物は、鏡像的に純粋な化合物である。他の実施態様では、立体異性体またはジアステレオマーの混合物が提供される。
さらに、ある種の化合物は、本明細書で記述されているように、1個またはそれ以上の二重結合を有し得、これは、特に明記しない限り、そのZまたはE異性体のいずれかとして、存在できる。本発明は、さらに、他の異性体を実質的に含まない個々の異性体として、あるいは、種々の異性体の混合物(例えば、立体異性体のラセミ混合物)として、これらの化合物を包含する。前述の化合物それ自体に加えて、本発明はまた、これらの化合物の薬学的に受容可能な誘導体および組成物(これらは、1種またはそれ以上の本発明の化合物および1種またはそれ以上の薬学的に受容可能な賦形剤または添加剤を含有する)を包含する。
本発明の化合物は、異なる条件下にて式(I)の化合物を結晶化することにより調製され得、そして本発明の一部をなす一般式(I)の化合物の多形物の1種または組合せとして、存在し得る。例えば、異なる多形物が同定され得、および/または再結晶化のための異なる溶媒または異なる溶媒混合物を使用して、異なる温度で結晶化を実行することにより、または結晶化中の種々の冷却様式(これは、非常に速い冷却から非常に遅い冷却までにわたる)を使用することにより、調製され得る。多形物はまた、この化合物を加熱または融解することに続いて徐々にまたは素早く冷却することにより、得ることができる。多形物の存在は、固形プローブNMR分光法、IR分光法、示差走査熱量測定、粉体X線回折測定および/または他の技術により、決定され得る。それゆえ、本発明は、本発明の化合物、それらの誘導体、それらの互変異性形状、それらの立体異性体、それらの多形物、それらの薬学的に受容可能な塩、それらの薬学的に受容可能な溶媒和物およびそれらを含有する薬学的に受容可能な組成物を包含する。
2)化合物および定義
上述のように、本発明は、一定範囲の生体特性を備えた新規化合物を提供する。本発明の化合物は、疾患または他の障害(例えば、増殖障害(癌を含むが、それに限定されない))の治療に関連した生体活性を有する。さらに一般的には、これらの化合物は、血管形成の調節で有用である。
本発明の化合物には、上で具体的に示し本明細書中で記述したものが挙げられ、一部には、本明細書中の他の箇所で開示された種々の分類、亜属および種により、例示される。
さらに、本発明は、本発明の化合物の薬学的に受容可能な誘導体、およびこれらの化合物を使用して被験体を治療する方法、それらの医薬組成物、またはこれらのいずれかと1種またはそれ以上の追加治療薬との組合せを提供する。本明細書中で使用する「薬学的に受容可能な誘導体」との語句は、このような化合物の薬学的に受容可能な塩、エステル、またはこのようなエステルの塩、または任意の他の付加物または誘導体(これは、患者に投与すると、(直接または間接に)、本発明で記述した化合物、またはそれらの代謝物のまたは残留物を提供できる)を示す。薬学的に受容可能な誘導体は、それゆえ、特に、プロドラッグを包含する。プロドラッグとは、通常、薬理学活性を著しく低くした化合物の誘導体であって、これは、インビボで除去されやすい追加部分を含有し、その薬理学的に活性な種として、親分子を生じる。プロドラックの一例には、インビボで開裂されて対象化合物を生じるエステルがある。種々の化合物のプロドラッグ、およびそれらの親化合物を誘導体化してプロドラックを作成する物質および方法が公知であり、本発明に適応され得る。ある種の代表的な医薬組成物および薬学的に受容可能な誘導体は、以下でさらに詳細に論述される。
本発明のある種の化合物および特定の官能基の定義もまた、以下で詳細に記述する。本発明の目的のために、それらの化学元素は、the Periodic Table of the Elements,CAS version,Handbook of Chemistry and Physics,75版、内表紙に従って同定され、特定の官能基は、一般に、本明細書中で記述したように定義される。さらに、有機化学の一般的な原理だけでなく、特定の官能部分および反応性は、「Organic Chemistry」、Thomas Sorrell,University Science Books,Sausalito:1999で記述されている;それらの全内容は、本明細書中で参考として援用されている。さらに、これらの合成方法は、本明細書中で記述したように、種々の保護基を利用することが当業者に理解できる。本明細書中で使用する「保護基」との用語は、特定の官能基(例えば、O、SまたはN)が一時的に遮断されて多官能性化合物の他の反応部位で反応が特異的に実行できることを意味する。好ましい実施態様では、保護基は、良好な収率で選択的に反応して、保護基質を生じ、これは、計画された反応に対して安定である;この保護基は、容易に入手でき好ましくは非毒性の試薬(これらは、他の官能基を攻撃しない)により、良好な収率で、選択的に除去されなければならない;この保護基は、(さらに好ましくは、新しいステレオジェニック中心を生じることなく)、容易に分離可能な誘導体を形成する;この保護基は、さらに別の反応部位を回避するために、追加官能性ができるだけ少ない。本明細書中で詳述するように、酸素、イオウ、窒素および炭素保護基が使用され得る。例えば、ある実施態様では、本明細書中で詳述するように、ある種の代表的な酸素保護基が使用される。これらの酸素保護基には、メチルエーテル、置換メチルエーテル(例えば、少しだけ名前を挙げると、MOM(メトキシメチルエーテル)、MTM(メチルチオメチルエーテル)、BOM(ベンジルオキシメチルエーテル)、PMBM(p−メトキシベンジルオキシメチルエーテル))、置換エチルエーテル、置換ベンジルエーテル、シリルエーテル(例えば、少しだけ名前を挙げると、TMS(トリメチルシリルエーテル)、TES(トリエチルシリルエーテル)、TIPS(トリイソプロピルシリルエーテル)、TBDMS(t−ブチルジメチルシリルエーテル)、トリベンジルシリルエーテル、TBDPS(t−ブチルジフェニルシリルエーテル))、エステル(例えば、少しだけ名前を挙げると、ギ酸エステル、酢酸エステル、安息香酸エステル(Bz)、トリフルオロ酢酸エステル、ジクロロ酢酸エステル)、カーボネート、環状アセタールおよびケタールが挙げられるが、これらに限定されない。他の特定の代表的な実施態様では、窒素保護基が使用される。これらの窒素保護基には、少しだけ名前を挙げると、カルバミン酸エステル(カルバミン酸メチル、エチルおよび置換エチルを含めて(例えば、Troc))アミド、環状イミド誘導体、N−アルキルおよびN−アリールアミン、イミン誘導体および、およびエナミン誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。他の特定の代表的な保護基は、本明細書中で詳述されているが、しかしながら、本発明は、これらの保護基に限定されるとは解釈されないことが分かる;むしろ、種々の等価な追加保護基は、上記基準を使用して容易に同定でき、そして本発明で利用できる。さらに、種々の保護基は、「Protective Groups in Organic Synthesis」、3版、Greene,T.W.およびWuts,P.G.著、John Wiley & Sons,New York:1999で記述されており、その全内容は、本明細書中で参考として援用されている。
これらの化合物は、本明細書中で記述されているように、任意数の置換基または官能部分で置換され得ることが分かる。一般に、「置換された」との用語(その前に「必要に応じて」との用語が付いていようといまいと)および本発明の式に含まれる置換基とは、特定した置換基のラジカルを有する所定の構造にある水素ラジカルを置き換えることを意味する。任意の所定の構造にある1つより多い位置が特定した基から選択される1個より多い置換基で置換され得るとき、その置換基は、どの位置でも、同一または異なり得る。本明細書中で使用する「置換された」との用語は、有機化合物の全ての許容できる置換基を包含すると見なされる。広い局面では、これらの許容できる置換基には、有機化合物の非環式および環式、分枝および非分枝、炭素環式および複素環式、芳香族および非芳香族の置換基が挙げられる。本発明の目的のために、窒素のようなヘテロ原子は、そのヘテロ原子の原子価を満たす本明細書中で記述した有機化合物の水素置換基および/または任意の許容できる置換基を有し得る。さらに、本発明は、いずれの様式でも、有機化合物の許容できる置換基に限定されるとは解釈されない。本発明で想定される置換基および変数の組合せは、好ましくは、例えば、増殖障害(癌ょ含めるが、これに限定されない)の治療で有用な安定な化合物の形成を生じるものである。本明細書中で使用する「安定な」との用語は、好ましくは、製造可能な十分な安定性を有し、検出する十分な時間(好ましくは、本明細書中で詳述する目的に有用な十分な時間)にわたってその化合物の完全性を維持する化合物を意味する。
本明細書中で使用する「脂肪族」との用語は、飽和および不飽和の両方の直鎖(すなわち、非分枝)、分枝、環式または多環式脂肪族炭化水素を意味し、これらは、必要に応じて、1個またはそれ以上の官能基で置換されている。当業者に理解されるように、「脂肪族」とは、本明細書中にて、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニルおよびシクロアルキニル部分を含むと解釈されるが、これらに限定されない。それゆえ、本明細書中で使用する「アルキル」との用語は、直鎖、分枝および環式アルキル基を含む。「アルケニル」、「アルキニル」などのような他の一般用語には、類似の規定が適用される。さらに、本明細書中で使用する「アルキル」、「アルケニル」、「アルキニル」などの用語は、置換基および非置換基の両方を包含する。ある種の実施態様では、本明細書中で使用する「低級アルキル」とは、1個〜6個の炭素原子を有するアルキル基(環式、非環式、置換、非置換、分枝または非分枝)を示すように使用される。
ある実施態様では、本発明で使用されるアルキル基、アルケニル基およびアルキニル基は、1個〜20個の脂肪族炭素原子を含有する。他の実施態様では、本発明で使用されるアルキル基、アルケニル基およびアルキニル基は、1個〜10個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施態様では、本発明で使用されるアルキル基、アルケニル基およびアルキニル基は、1個〜8個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施態様では、本発明で使用されるアルキル基、アルケニル基およびアルキニル基は、1個〜6個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施態様では、本発明で使用されるアルキル基、アルケニル基およびアルキニル基は、1個〜4個の脂肪族炭素原子を含有する。それゆえ、例証的な脂肪族基には、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、−CH−シクロプロピル、アリル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、シクロブチル、−CH−シクロブチル、n−ペンチル、sec−ペンチル、イソペンチル、tert−ペンチル、シクロペンチル、−CH−シクロペンチル−n、ヘキシル、sec−ヘキシル、シクロヘキシル、−CH−シクロヘキシル部分などが挙げられるが、これらに限定されない(これらは、1つ以上の置換基を有し得る)。アルケニル基には、例えば、エテニル、プロペニル、ブテニル、1−メチル−2−ブテン−1−イルなどが挙げられるが、これらに限定されない。代表的なアルキニル基には、エチニル、2−プロピニル(プロパルギル)、1−プロピニルなじが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書中で使用する「アルコキシ」(または「アルキルオキシ」)、または「チオアルキル」との用語は、先に定義したように、酸素原子またはイオウ原子を介して親分子部分に結合したアルキル基を意味する。ある実施態様では、このアルキル基は、1個〜20個の脂肪族炭素原子を含有する。他の実施態様では、このアルキル基は、1個〜10個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施態様では、本発明で使用されるアルキル基は、1個〜8個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施態様では、本発明で使用されるアルキル基は、1個〜6個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施態様では、本発明で使用されるアルキル基は、1個〜4個の脂肪族炭素原子を含有する。アルコキシの例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、ネオペントキシおよびn−ヘキソキシが挙げられるが、これらに限定されない。チオアルキルの例には、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオなどが挙げられるが、これらに限定されない。
「アルキルアミノ」との用語は、−NHR’の構造を有する基を意味し、ここで、R’は、本明細書中で定義したアルキルである。「ジアルキルアミノ」との用語は、−NH(Rの構造を有する基を意味し、ここで、Rは、本明細書中で定義したアルキルである。「アミノアルキル」との用語は、−NHR’の構造を有する基を意味し、ここで、R’は、本明細書中で定義したアルキルである。ある実施態様では、このアルキル基は、1個〜20個の脂肪族炭素原子を含有する。他の実施態様では、このアルキル基は、1個〜10個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施態様では、本発明で使用されるアルキル基は、1個〜8個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施態様では、本発明で使用されるアルキル基は、1個〜6個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施態様では、本発明で使用されるアルキル基は、1個〜4個の脂肪族炭素原子を含有する。アルキルアミノの例には、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノなどが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の化合物の上記脂肪族(および他の)部分の置換基の一部の例には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:脂肪族;ヘテロ脂肪族;アリール;ヘテロアリール;ヘテロアリール;アルキルアリール;アルキルヘテロアリール;アルコキシ;アリールオキシ;ヘテロアルコキシ;ヘテロアリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;ヘテロアルキルチオ;ヘテロアリールチオ;F;Cl;Br;I;−OH;−NO;−CN;−CF;−CHCF;−CHC1;−CHOH;−CHCHOH;−CHNH;−CHSOCH;−C(O)R;CO(R);−CON(R;−OC(O)R;−OCO;−OCON(R;−N(R;−S(O);−NR(CO)Rであって、ここで、Rの各出現例には、別個に、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリールが挙げられるが、これらに限定されず、ここで、上記および本明細書中で記述した脂肪族、ヘテロ脂肪族、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール置換基のいずれかは、置換または非置換、分枝または非分枝、環式または非環式であり得、ここで、上記および本明細書中で記述したアリールまたはヘテロアリール置換基のいずれかは、置換または非置換であり得る。一般に適用可能な置換基の追加例は、本明細書中で記述された実施例で示された特定の実施態様により、例示される。
一般に、本明細書中で使用する「アリール」および「ヘテロアリール」との用語は、好ましくは、3個〜14個の炭素原子を有する安定で単環式または多環式の複素環および多価複素環不飽和部分を意味し、それらの各々は、置換または非置換であり得る。本明細書中で定義したアリールおよびヘテロアリール部分は、脂肪族、ヘテロ脂肪族のアルキルまたはヘテロアルキル部分を介して結合され得、それゆえ、また、−(脂肪族)アリール、−(ヘテロ脂肪族)アリール、−(脂肪族)ヘテロアリール、−(ヘテロ脂肪族)ヘテロアリール、−(アルキル)アリール、−(ヘテロアルキル)アリール、−(ヘテロアルキル)アリールおよび−(ヘテロアルキル)ヘテロアリール部分が挙げられることも分かる。それゆえ、本明細書中で使用する「アリールまたはヘテロアリール」および「アリール、ヘテロアリール、−(脂肪族)アリール、−(ヘテロ脂肪族)アリール、−(脂肪族)ヘテロアリール、−(ヘテロ脂肪族)ヘテロアリール、−(アルキル)アリール、−(ヘテロアルキル)アリール、−(ヘテロアルキル)アリールおよび−(ヘテロアルキル)ヘテロアリール」との語句は、交換可能である。置換基には、先に述べた置換基(すなわち、脂肪族部分または本明細書中で開示した他の部分について列挙した置換基)のいずれかが挙げられるが、これらに限定されず、その結果、安定な化合物が形成される。本発明のある実施態様では、「アリール」との用語は、1個または2個の芳香環を有する単環式または二環式の炭素環式の環系を意味し、これには、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダニル、インデニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。本発明のある実施態様では、本明細書中で使用する「ヘテロアリール」との用語は、5個〜10個の環原子を有する環式芳香族ラジカルを意味し、その1個の環原子は、S、OおよびNから選択される;0個、1個または2個の環原子は、S、OおよびNから別個に選択された追加ヘテロ原子である;そして残りの環原子は、炭素であり、このラジカルは、例えば、以下の環原子のいずれかを介して、その分子の残りの部分に結合される:ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、チオフェニル、フラニル、キノリニル、イソキノリニルなど。
アリール基およびヘテロアリール基(二環式アリール基を含めて)は、置換または非置換であり得ることが分かり、ここで、置換には、その上の水素原子の1個またはそれ以上を以下の部分のいずれか1個またはそれ以上で置き換えることが挙げられ、これらの部分には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:脂肪族;ヘテロ脂肪族;アリール;ヘテロアリール;アルキルアリール;アルキルヘテロアリール;アルコキシ;アリールオキシ;ヘテロアルコキシ;ヘテロアリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;ヘテロアルキルチオ;ヘテロアリールチオ;F;Cl;Br;I;−OH;−NO;−CN;−CF;−CHCF;−CHC1;−CHOH;−CHCHOH;−CHNH;−CHSOCH;−C(O)R;CO(R);−CON(R;−OC(O)R;−OCO;−OCON(R;−N(R;−S(O);−NR(CO)Rであって、ここで、Rの各出現例には、別個に、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリールが挙げられるが、これらに限定されず、ここで、上記および本明細書中で記述した脂肪族、ヘテロ脂肪族、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール置換基のいずれかは、置換または非置換、分枝または非分枝、環式または非環式であり得、ここで、上記および本明細書中で記述したアリールまたはヘテロアリール置換基のいずれかは、置換または非置換であり得る。一般に適用可能な置換基の追加例は、本明細書中で記述された実施例で示された特定の実施態様により、例示される。
本明細書中で使用する「シクロアルキル」との用語は、具体的には、3個〜7個の炭素原子、好ましくは、3個〜10個の炭素原子を有する基を意味する。適当なシクロアルキルには、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどが挙げられるが、これらに限定されず、これらは、他の脂肪族、ヘテロ脂肪族または複素環部分の場合と同様に、必要に応じて、置換基で置換され得、これらの置換基には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:脂肪族;ヘテロ脂肪族;アリール;ヘテロアリール;アルキルアリール;アルキルヘテロアリール;アルコキシ;アリールオキシ;ヘテロアルコキシ;ヘテロアリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;ヘテロアルキルチオ;ヘテロアリールチオ;F;Cl;Br;I;−OH;−NO;−CN;−CF;−CHCF;−CHC1;−CHOH;−CHCHOH;−CHNH;−CHSOCH;−C(O)R;CO(R);−CON(R;−OC(O)R;−OCO;−OCON(R;−N(R;−S(O);−NR(CO)Rであって、ここで、Rの各出現例には、別個に、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリールが挙げられるが、これらに限定されず、ここで、上記および本明細書中で記述した脂肪族、ヘテロ脂肪族、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール置換基のいずれかは、置換または非置換、分枝または非分枝、環式または非環式であり得、ここで、上記および本明細書中で記述したアリールまたはヘテロアリール置換基のいずれかは、置換または非置換であり得る。一般に適用可能な置換基の追加例は、本明細書中で記述された実施例で示された特定の実施態様により、例示される。
本明細書中で使用する「ヘテロ脂肪族」との用語は、例えば、炭素原子に代えて、1個またはそれ以上のイオウ原子、窒素原子、リン原子またはケイ素原子を含有する脂肪族部分を意味する。ヘテロ脂肪族部分は、分枝、非分枝、環式または非環式であり得、飽和および不飽和の複素環(例えば、モルホリノ、ピロリジニルなど)が挙げられる。ある実施態様では、ヘテロ脂肪族部分は、その上の水素原子の1個またはそれ以上を1個またはそれ以上の部分で別個に置き換えることにより置換され、これらの部分には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:脂肪族;ヘテロ脂肪族;アリール;ヘテロアリール;ヘテロアリール;アルキルアリール;アルキルヘテロアリール;アルコキシ;アリールオキシ;ヘテロアルコキシ;ヘテロアリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;ヘテロアルキルチオ;ヘテロアリールチオ;F;Cl;Br;I;−OH;−NO;−CN;−CF;−CHCF;−CHC1;−CHOH;−CHCHOH;−CHNH;−CHSOCH;−C(O)R;CO(R);−CON(R;−OC(O)R;−OCO;−OCON(R;−N(R;−S(O);−NR(CO)Rであって、ここで、Rの各出現例には、別個に、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリールが挙げられるが、これらに限定されず、ここで、上記および本明細書中で記述した脂肪族、ヘテロ脂肪族、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール置換基のいずれかは、置換または非置換、分枝または非分枝、環式または非環式であり得、ここで、上記および本明細書中で記述したアリールまたはヘテロアリール置換基のいずれかは、置換または非置換であり得る。一般に適用可能な置換基の追加例は、本明細書中で記述された実施例で示された特定の実施態様により、例示される。
本明細書中で使用する「ハロ」、「ハロゲン」および「ハロゲン化物」との用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選択される原子を意味する。
「ハロアルキル」との用語は、そこに1個、2個または3個のハロゲン原子が結合した、上で定義したアルキル基を意味し、これは、クロロメチル、ブロモエチル、トリフルオロメチルなどのような基で例示される。
本明細書中で使用する「ヘテロシクロアルキル」または「複素環」との用語は、非芳香族の5員環、6員環または7員環または多環式基を意味し、これらには、酸素、イオウおよび窒素から別個に選択された1個と3個の間のヘテロ原子を有する縮合6員環を含む二環式または三環式基が挙げられるが、これらに限定されず、ここで、(i)各5員環は、0個〜1個の二重結合を有し、そして各6員環は、0個〜2個の二重結合を有し、(ii)この窒素およびイオウヘテロ原子は、必要に応じて、酸化され得、(iii)この窒素ヘテロ原子は、必要に応じて、四級化され得、そして(iv)上記複素環のいずれかは、ベンゼン環に縮合され得る。代表的な複素環には、ピロリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキサゾリジニル、イソキサゾリジニル、モルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニルおよびテトラヒドロフリルが挙げられるが、これらに限定されない。ある実施態様では、「置換ヘテロシクロアルキルまたは複素環」基が使用され、これは、本明細書中で使用するように、その上の水素原子の1個またはそれ以上を以下(これらに限定されない)で置き換えて置換した上で定義したヘテロシクロアルキル基または複素環基を意味する:脂肪族;ヘテロ脂肪族;アリール;ヘテロアリール;ヘテロアリール;アルキルアリール;アルキルヘテロアリール;アルコキシ;アリールオキシ;ヘテロアルコキシ;ヘテロアリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;ヘテロアルキルチオ;ヘテロアリールチオ;F;Cl;Br;I;−OH;−NO;−CN;−CF;−CHCF;−CHC1;−CHOH;−CHCHOH;−CHNH;−CHSOCH;−C(O)R;CO(R);−CON(R;−OC(O)R;−OCO;−OCON(R;−N(R;−S(O);−NR(CO)Rであって、ここで、Rの各出現例には、別個に、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリールが挙げられるが、これらに限定されず、ここで、上記および本明細書中で記述した脂肪族、ヘテロ脂肪族、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール置換基のいずれかは、置換または非置換、分枝または非分枝、環式または非環式であり得、ここで、上記および本明細書中で記述したアリールまたはヘテロアリール置換基のいずれかは、置換または非置換であり得る。一般に適用可能な置換基の追加例は、本明細書中で記述された実施例で示された特定の実施態様により、例示される。
本明細書中で使用する「カルボン酸」との用語は、式−COOHの基を意味する。
本明細書中で使用する「カルボン酸エステル」との用語は、式−COの基を意味し、ここで、Rには、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリールが挙げられるが、これらに限定されず、ここで、ここで、上記および本明細書中で記述した脂肪族、ヘテロ脂肪族、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール置換基のいずれかは、置換または非置換、分枝または非分枝、環式または非環式であり得、ここで、上記および本明細書中で記述したアリールまたはヘテロアリール置換基のいずれかは、置換または非置換であり得る。
本明細書中で使用する「イミン」との用語は、式−CR=NRの基を意味し、ここで、RおよびRは、別個に、水素または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分が挙げられるが、これらに限定されず、ここで、上記および本明細書中で記述した脂肪族、ヘテロ脂肪族、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分のいずれかは、置換または非置換、分枝または非分枝、環式または非環式であり得、ここで、上記および本明細書中で記述したアリールまたはヘテロアリール部分のいずれかは、置換または非置換であり得る。
本明細書中で使用する「ヒドラゾン」との用語は、式−CR=NHRの基を意味し、ここで、RおよびRは、別個に、水素または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分が挙げられるが、これらに限定されず、ここで、上記および本明細書中で記述した脂肪族、ヘテロ脂肪族、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分のいずれかは、置換または非置換、分枝または非分枝、環式または非環式であり得、ここで、上記および本明細書中で記述したアリールまたはヘテロアリール部分のいずれかは、置換または非置換であり得る。
本明細書中で使用する「オキシム」との用語は、式−CR=NOHの基を意味し、ここで、Rには、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリールが挙げられるが、これらに限定されず、ここで、上記および本明細書中で記述した脂肪族、ヘテロ脂肪族、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール置換基のいずれかは、置換または非置換、分枝または非分枝、環式または非環式であり得、ここで、上記および本明細書中で記述したアリールまたはヘテロアリール置換基のいずれかは、置換または非置換であり得る。
本明細書中で使用する「ハロゲン化アシル」との用語は、式−(C=O)Xの基を意味し、ここで、Xは、上で定義したハロゲン化物である。
本明細書中で使用する「アミド」との用語は、式−(C=O)NRの基を意味し、ここで、RおよびRは、別個に、水素または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分が挙げられるが、これらに限定されず、ここで、上記および本明細書中で記述した脂肪族、ヘテロ脂肪族、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分のいずれかは、置換または非置換、分枝または非分枝、環式または非環式であり得、ここで、上記および本明細書中で記述したアリールまたはヘテロアリール部分のいずれかは、置換または非置換であり得る。
本明細書中で使用する「アセタール」との用語は、式−CR(OR)(OR)の基を意味し、ここで、Rには、水素または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、またはアルキルヘテロアリール部分が挙げられるが、これらに限定されず、RおよびRは、別個に、水素または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分が挙げられるが、これらに限定されず、ここで、RおよびRは、一緒になったとき、5個〜7個の原子を含むヘテロシクロ脂肪族部分を形成し得る;ここで、上記および本明細書中で記述した脂肪族、ヘテロ脂肪族、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分のいずれかは、置換または非置換、分枝または非分枝、環式または非環式であり得、ここで、上記および本明細書中で記述したアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクロ脂肪族部分のいずれかは、置換または非置換であり得る。
本明細書中で使用する「無水物」との用語は、式−C(=O)OC(=O)Rの基を意味し、ここで、Rは、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分が挙げられるが、これらに限定されず、ここで、上記および本明細書中で記述した脂肪族、ヘテロ脂肪族、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分のいずれかは、置換または非置換、分枝または非分枝、環式または非環式であり得、ここで、上記および本明細書中で記述したアリールまたはヘテロアリール部分のいずれかは、置換または非置換であり得る。
3)合成方法
ルミナシン類似物を合成する効率的かつ実用的な経路が必要とされていることを認識して、本発明は、この種の治療薬を合成する新規な合成方法を提供する。ルミナシンD(これはまた、本明細書中では、VD1207Dとも呼ばれる)の合成は、具体的には、本明細書(および実施例)において以下で直接記述されているものの、この方法は、一般に、類似物および誘導体の生成に適用されることが分かる。
1局面では、本発明は、上記式(I)を有する新規ルミナシン類似物およびその特定のクラスおよびサブクラスを提供する。本発明の合成の概要は、図式1〜9および本明細書中の例で詳述するように、以下で提供されている。本明細書中で記述した方法は、本明細書中で開示した化合物の各々およびそれらの等価物に適用できることが分かる。さらに、これらの試薬および出発物質は、当業者に周知である。以下の図式は、特定の代表的な化合物を記述しているものの、代替出発物質が本発明の他の類似物を生じることが分かる。例えば、以下では、RおよびRが一緒になってエポキシドを形成する化合物が記述されている;しかしながら、代替出発物質および/または中間体は、RおよびRが水素であるか一緒になってシクロプロピル環などを形成する化合物を生成するのに使用できる。
ある実施態様では、本明細書で提供した化合物は、以下の(20)で描写したように、一般アドバンス中間体(general advance intermediate)から調製される:
Figure 2005519889
ある実施態様では、一般アドバンス中間体20の合成操作は、図式1で描写されるように、2つの分子内環化を包含する。中間体20により、C2’およびC3’において、4種のジアステレオマーが形成され、これは、HPLCおよび/またはフラッシュクロマトグラフィーにより分離できる。各ジアステレオマーにより、次に、一連の合成工程(例えば、図式2で描写したVD1207Dの合成を参照)によって、ルミナシン類似物が調製される。
Figure 2005519889
Figure 2005519889
(24〜25ページの式;HPLCによるベースライン分離、HPLCによる1.2:1の分離、フラッシュクロマトグラフィーによる分離、トルエン、それ以上先に進めない、7工程、図式1、臭化シンナミル、図式2)
ある実施態様では、一般アドバンス中間体20は、2種の成分から合成できる:芳香族成分であって、その合成は、図式3で描写されており、そして本明細書中の実施例で、さらに詳細に記述されている;およびアルデヒド成分であって、その合成は、図式4で描写されており、そして本明細書中の実施例で、さらに詳細に記述されている。図式5で描写されているように、また、本明細書中の実施例でさらに詳細に記述されているように、これらの2種の成分は、カップリングされ、引き続いて、一般アドバンス中間体(20)を生じる引き続いた酸化が起こる。
Figure 2005519889
Figure 2005519889
上記工程の各々は、VD1207Dの合成について記述した試薬および条件を使用して実行できるか、それらは、他の利用可能な試薬を使用して改良され得ることが分かる。例えば、種々のラクトン化条件、芳香核官能化条件および非対称エポキシ化および/またはヒドロキシル化条件は、当該技術分野で周知であり、そして本発明の方法で利用できる。一般に、March 2001,「Advanced Organic Chemistry」、5版、John Wiley and Sons,New York,NY;およびLarock 1990,「Comprehensive Organic Transformations:A Guide to Functional Group Preparations」、2版、VCH Publishersを参照;それらの内容は、本明細書中で参考として援用されている。
上述のように、また、類似物の合成で使用される成分の各々が、合成前、あるいは、ルミナシン構築物の作成後のいずれかで多様化できることも分かる。本明細書中で使用する「多様化」および「多様化する」との用語は、本明細書中で定義した本発明の化合物が、官能部分を変性または付加する1個またはそれ以上の反応部位で反応することを意味する。例えば、その芳香環は、官能基を付加する(例えば、水素が存在している場合、ハロゲンまたは他の官能基が付加できる)か、または官能基を変性する(例えば、芳香環上に水酸基が存在している場合、その芳香環は、試薬と反応して、その水酸基を保護できるか、それを脂肪族部分またはヘテロ脂肪族部分に変換できる)かいずれかを行うように、多様化できる。一般に、以下では、その中間体成分を多様化することにより、またはそのルミナシン構築物を多様化することにより、いずれかにより、種々の類似物の合成において、読者を助ける種々の図式が記載されている。
ある実施態様では、本発明の成分の核構造の合成で使用される成分は、構造的に関連したルミナシン誘導体を与えるように多様化される。ある実施態様では、本発明は、以下で説明するように、式(I)の本発明の化合物の芳香核(A)またはテトラヒドロフラン成分(B)の構造を変えることにより得られる化合物を包含する:
Figure 2005519889
ある実施態様では、化学的に多様な誘導体の調製は、ベンゾフラン中間体(例えば、図式6で詳述した合成方法により得られるもの)を多様化することにより、達成され得る。このような多様化を達成するのに適当な化学変換の例には、図式7で描写しているように、ヘテロ−ディールスアルダー、アルドール縮合、還元アミノ化、複分解、アルキル化およびウィッティヒ−ホーナー−エモンズが挙げられるが、これらに限定されない。それに加えて、上記のように、その芳香環は、官能基を付加する(例えば、水素が存在している場合、ハロゲンまたは他の官能基が付加できる)か、または官能基を変性する(例えば、芳香環上に水酸基が存在している場合、その芳香環は、試薬と反応して、その水酸基を保護できるか、それを脂肪族部分またはヘテロ脂肪族部分に変換できる)かいずれかを行うように、多様化できる。そのベンゾフラン環(例えば、図式2(最後の合成工程)で描写したもの)の引き続いた酸化開裂により、アリール部分を含む構造的に関連したルミナシン誘導体のライブラリが生成する。
Figure 2005519889
Figure 2005519889
他の実施態様では、化学的に多様な誘導体の調製は、図式8で描写されているように、本発明の化合物のテトラヒドロピラン成分を多様化することにより、達成され得る。当業者は、そのテトラヒドロピラン部分の多様化を達成するのに適当な可能な化学的変換が図式8で描写したものには限定されないことを認識している。むしろ、所望の化学的変換を達成するために、当該技術分野で公知の任意の適当な合成方法が使用できる。
Figure 2005519889
上で詳述したように、このルミナシン構築物を組み立てた後、そのルミナシン核構造を多様化するために、種々の反応が利用できる。図式9は、このような反応のいくつかの例を例示する。当業者は、適当な化学的多様化方法が図式9で描写したものには限定されないこと、および所望の化学的変換を達成するために当該技術分野で公知の任意の適当な方法が使用できること理解する。
Figure 2005519889
4)研究用途、処方および投与
本発明によれば、本発明の化合物は、所定の生体活性を有する化合物を同定する当該技術分野で公知の利用可能なアッセイのいずれかで、アッセイされ得る。例えば、このアッセイは、細胞性または非細胞性、インビボまたはインビトロ、高出力または低出力フォーマットなどであり得る。ある代表的な実施態様では、本発明の化合物は、血管形成阻害活性および/または抗増殖/抗癌活性を有する化合物を同定するアッセイで、試験される。
それゆえ、1局面では、特に重要な本発明の化合物には、以下を示すものが挙げられる:
科学的に受容可能な癌細胞異種移植片モデルを使用するインビトロ研究または動物研究で維持された癌細胞系に対する細胞毒性効果または生長阻害効果;
固形腫瘍に対する抗血管形成効果;
好ましい治療プロフィール(例えば、安全性、有効性および安定性)。
本明細書中の例示で詳述するように、化合物が特定の細胞系の増殖を阻害する性能を決定するアッセイにおいて、特定の本発明の化合物は、7μMより低いIC50を示した。他の実施態様では、代表的な化合物は、1μMより低いIC50を示した。さらに他の実施態様では、特定化合物の細胞毒性は、インビトロで評価された。これらの化合物のある種のものは、15μMより低いIC50を示した。他の実施態様では、代表的な化合物は、30μMより低いIC50を示した。
本発明はまた、上記化合物または本明細書中で記述した化合物の少なくとも1種またはそれらの薬学的に受容可能な誘導体を含有する医薬組成物を提供し、これらの化合物は、癌細胞の成長を阻止できるか、それらを殺すことができる。本発明は、さらに、腫瘍の成長および/または腫瘍の転移を阻止する方法を提供する。
上述のように、本明細書中で記述した化合物のある種のものは、腫瘍血管形成阻害剤として作用し、それゆえ、癌の治療および腫瘍成長の阻止および癌細胞の死滅で有用である。本発明は、さらに、腫瘍の成長および/または腫瘍の転移を阻止する方法を提供する。この方法は、この化合物またはそれらの薬学的に受容可能な誘導体の治療有効量を、それを必要とする被験体(これには、ヒトおよび動物が挙げられるが、これらに限定されない)に投与する工程を包含する。ある実施態様では、本発明の化合物は、固形腫瘍の治療で有用である。重要なさらに他の実施態様では、本発明の化合物は、グリア芽細胞腫、網膜芽細胞腫、乳癌、子宮頚癌、大腸癌および直腸癌、白血病、肺癌(小細胞肺癌を含めるが、これに限定されない)、黒色腫、多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、卵巣癌、膵癌、前立腺癌および胃癌の治療で有用である。
(医薬組成物)
上述のように、本発明は、癌を治療するのに有用な生体特性を有する新規化合物を提供する。従って、本発明の他の局面では、医薬組成物が提供され、これは、本明細書中で記述した化合物のいずれか1種(またはそれらのプロドラッグ、薬学的に受容可能な塩または他の薬学的に受容可能な誘導体)と、必要に応じて、薬学的に受容可能な担体とを含有する。ある実施態様では、これらの組成物は、必要に応じて、さらに、1種またはそれ以上の追加治療薬を含有する。あるいは、本発明の化合物は、1種またはそれ以上の他の治療薬の投与と組み合わせて、それが必要な患者に投与され得る。例えば、本発明の化合物と共に投与されるか医薬組成物に含有される追加治療薬は、本明細書中で詳述されているように、細胞毒性剤または抗癌剤であり得るか、または食品医薬局の認可を受けている多数の薬剤(これは、最終的に、免疫疾患または癌の治療について、認可を得る)のいずれか1種であり得る。また、本発明の化合物のある種のものは、治療に自由な形態で存在でき、または適当な場合、それらの薬学的に受容可能な誘導体として存在できることが分かる。本発明によれば、薬学的に受容可能な誘導体には、本発明の化合物の薬学的に受容可能な塩、エステル、このようなエステルの塩、または任意の他の付加物または誘導体が挙げられるが、これらに限定されず、それらは、必要な患者に投与すると、直接または間接に、本明細書中で記述した化合物またはそれらの代謝物または残留物を提供できる。
本明細書中で使用する「薬学的に受容可能な塩」とは、適切な医学的判断の範囲内において、過度の毒性、刺激、アレルギー応答などなしで、ヒトおよび下等動物の組織と接触して使用するのに適当な塩であって、合理的な有益性/リスク比と釣り合った塩を意味する。アミン、カルボン酸および他の種類の化合物の薬学的に受容可能な塩は、当該技術分野で周知である。例えば、S.M.Bergeらは、J.Pharmaceutical Sciences、66:1−19(1977)(その内容は、本明細書中で参考として援用されている)において、薬学的に受容可能な塩を詳細に記述している。これらの塩は、本発明の化合物の最終的な単離および精製中にて、その場で調製できるか、以下で一般的に記述するように、遊離塩基または遊離酸官能基を適当な試薬と反応させることにより、別々に調製できる。例えば、遊離塩基官能基は、適当な酸と反応できる。さらに、本発明の化合物が酸部分を保有する場合、それらの適当な薬学的に受容可能な塩は、金属塩(例えば、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩またはカリウム塩))およびアルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム塩またはマグネシウム塩)を誘発し得る。薬学的に受容可能な非毒性の酸付加塩の例には、無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸および過塩素酸)または有機酸(例えば、酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸またはマロン酸)と共にまたは当該技術分野で使用される他の方法(例えば、イオン交換)を使用することにより形成されたアミノ基の塩がある。他の薬学的に受容可能な塩には、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプトン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸、ラウリン酸、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバリン酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩などが挙げられる。代表的なアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩には、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが挙げられる。さらに別の薬学的に受容可能な塩には、適当なとき、非毒性のアンモニウム、四級アンモニウム、およびアミンカチオンが挙げられ、これらは、対イオンを使用して形成される(例えば、ハロゲン化物、水酸化物、カルボン酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、低級アルキルスルホン酸塩およびアリールスルホン酸塩)。
さらに、本明細書中で使用する「薬学的に受容可能なエステル」との用語とは、インビボで加水分解するエステルを意味し、これらには、ヒトの体内で容易に分解して親化合物またはその塩を残すものが挙げられる。適当なエステル基には、例えば、薬学的に受容可能な脂肪族カルボン酸(特に、アルカン酸、アルケン酸、シクロアルカン酸およびアルカンジオン酸)から誘導されたものが挙げられ、ここで、各アルキル部分またはアルケニル部分は、有利には、6個以下の炭素原子を有する。特定のエステルの例には、ギ酸エステル、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、酪酸エステル、アクリル酸エステルおよびエチルコハク酸エステルが挙げられる。
さらに、本明細書中で使用する「薬学的に受容可能なプロドラッグ」との用語は、本発明の化合物のプロドラッグであって、適切な医学的判断の範囲内において、過度の毒性、刺激、アレルギー応答などなしで、ヒトおよび下等動物の組織と接触して使用するのに適当なプロドラッグであって、合理的な有益性/リスク比と釣り合いかつそれらの目的用途に有効なプロドラッグを意味するだけでなく、可能な場合、本発明の化合物の双性イオン形状も意味する。「プロドラッグ」との用語は、例えば、血液内の加水分解により、インビボで急速に変換されて、上式の親化合物を生じる化合物を意味する。詳細な論述は、T.Higuchi and V.Stella,Pro−drugs as Novel Delivery Systems,Vol.14 of the A.C.S.Symposium Series、およびEdward B.Roche,ed.,Bioreversible Carriers in Drug Design,American Pharmaceutical Association and Pergamon Press,1987で提供されており、両方の内容は、本明細書中で参考として援用されている。
上記のように、本発明の医薬組成物は、さらに、薬学的に受容可能な担体を含有し、これは、本明細書中で使用するように、望ましい特定の剤形に適するように、任意の全ての溶媒、希釈剤、または他の液状ビヒクル、分散体または懸濁助剤、界面活性剤、等張剤、増粘剤または乳化剤、防腐剤、固形結合剤、潤滑剤などが挙げられる。Remington’s Pharmaceutical Sciences,Sixteenth Edition,E.W.Martin(Mack Publishing Co.,Easton,Pa.,1980)は、医薬組成物を処方するのに使用される種々の担体およびそれらの公知の調製技術を開示している。任意の通常の担体媒体が、例えば、望ましくない生体効果を生じることにより、あるいは、有害な様式で、医薬組成物の任意の他の成分と相互作用することにより、本発明の化合物と非相溶性である範囲以外は、その用途は、本発明の範囲内であるとみなされる。薬学的に受容可能な担体として役立ち得る物質の一部の例には、糖(例えば、ラクトース、グルコースおよびスクロース);デンプン(例えば、コーンスターチおよびポテトスターチ);セルロースおよびその誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロースおよび酢酸セルロース);粉末化トラガカント;モルト;ゼラチン;タルク;賦形剤(例えば、ココアバターおよび座剤ワックス);オイル(例えば、落花生油、綿実油、サフラワー油、ゴマ油、オリーブ油、とうもろこし油および大豆油);グリコール(例えば、フロピレングリコール);エステル(オレイン酸エチルおよびラウリン酸エチル);寒天;緩衝剤(例えば、水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウム);アルギン酸;発熱物質なし水;等張性生理食塩水;リンゲル液;エチルアルコールおよびリン酸緩衝液だけでなく、他の非毒性相溶性潤滑剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウム)および着色剤、解離剤、被覆剤、香料、調香剤および防腐剤および酸化防止剤が挙げられるが、これらに限定されず、それらは、調合者の判断に従って、その組成物中に存在し得る。
(本発明の化合物の用途および処方)
本明細書中でさらに詳細に記述するように、一般に、本発明は、癌を治療するのに有用な化合物を提供する。具体的には、本発明の特定の化合物は、本明細書中でさらに詳細に記述するように、インビトロでヒト臍静脈内皮細胞(HUVEC)の増殖を阻止することが明らかとなっており、そして癌(固形腫瘍を含めて)の治療に有用である。
上述のように、本発明の化合物は、抗血管形成活性を示す。そういうものとして、本発明の化合物は、血管形成が高まることに関連した疾患および障害(癌を含めるが、これに限定されない)の治療に特に有用である。
血管形成、すなわち、新しい血管の形成を生じる内皮細胞の増殖および移動は、再生機能、正常な成長および発生だけでなく創傷治癒の生理学的要素である。血管形成はまた、種々の疾患(例えば、糖尿病性網膜症、関節炎および炎症)で認められている。それに加えて、血管形成は、腫瘍を成長させ転移の形成を促進することにより、癌の進行において重要な役割を果たすことが立証されている。腫瘍組織内での血管の発生は、乳癌、黒色腫、肺癌、前立腺癌および他の癌における癌細胞の侵襲および転移と密接に関連している。結果的に、血管形成を阻止することにより、腫瘍の成長および転移が制御され得る。それに加えて、血管形成阻害剤の使用は、血管形成阻害剤が腫瘍細胞よりもむしろ分裂している内皮細胞を標的にするという点で、標準的な化学療法よりもある程度有利である。それゆえ、抗血管形成剤は、骨髄の抑制、胃腸の症状または脱毛(標準的な化学療法に特徴的な症状)を引き起こしそうにない。さらに、薬剤耐性は、現存する標準的な化学薬剤に伴う主要な問題である。このことは、殆どの癌細胞が遺伝的に不安定であり、変異する傾向が大きく、従って、薬剤耐性細胞を生じやすいという事実に由来している。血管形成剤が正常な内皮細胞(これらは、遺伝的に不安定ではない)を標的にするので、薬剤耐性は、生じにくい。
それゆえ、上記のように、本発明の1局面では、癌を治療する方法が提供され、該方法は、それを必要とする被験体に、本明細書中のクラスおよびサブクラスで一般に記述されているように、式(I)の化合物の治療有効量を投与する工程を包含する。本発明のある実施態様では、本発明の化合物または医薬組成物の「治療有効量」とは、癌細胞を殺すかその成長を阻止するのに有効な量である。それゆえ、本明細書中で使用する「有効量」との表現は、腫瘍細胞を殺すかその成長を阻止するのに十分な薬剤の量を意味する。必要な正確な量は、被験体の種、年齢および一般的な健康状態、感染の重症度、特定の抗癌剤、その投与様式などに依存して、被験体ごとに変わる。本発明の化合物は、好ましくは、投与を容易にし投薬を均一にするために、単位剤形で処方される。本明細書中で使用する「単位剤形」との表現は、治療する患者に適当な物理的に別個の単位の治療剤を意味する。しかしながら、本発明の化合物および組成物の全毎日用法は、適切な医学的判断の範囲内で、担当医により決定されることが分かる。任意の特定の患者または生物体に特定の治療有効用量レベルは、種々の要因に依存しており、これらには、治療する障害およびその障害の重症度;使用する特定の化合物の活性;使用する特定の組成物;患者の年齢、体重、一般的な健康状態、性別および常食;使用する特定の化合物の投与時間、投与経路および排出速度;治療の持続時間;使用する特定の化合物と併用または同時使用する薬剤;および医学分野で周知の類似の要因が挙げられる。
さらに、適当な薬学的に受容可能な担体を所望の投薬量で処方した後、本発明の医薬組成物は、治療する感染の重症度に依存して、経口的、直腸的、非経口的、大槽内的、膣内的、腹腔内的、局所的(粉末、軟膏または小滴により)、舌下的、経口または鼻内スプレーとしてなどで、投与できる。ある実施態様では、本発明の化合物は、所望の治療効果を得るために、1日1回またはそれ以上で、1日あたり、被験体の体重1kgあたり、約0.001mg/kg〜約50mg/kg、約0.01mg/kg〜約25mg/kg、または約0.1mg/kg〜約10mg/kgで投与され得る。また、被験体には、0.001mg/kgより少ない量または50mg/kgより多い量(例えば、50−100mg/kg)が投与できることも分かる。ある実施態様では、化合物は、経口的または非経口的に投与される。
経口投与用の液状剤形には、薬学的に受容可能な乳濁液、微小乳濁液、溶液、懸濁液、シロップおよびエリキシル剤が挙げられるが、これらに限定されない。これらの活性化合物に加えて、これらの液状剤形は、当該技術分野で通例使用される不活性希釈剤(例えば、水および他の溶媒)、可溶化剤および乳化剤(例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、オイル(特に、綿実油、落花生油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油))、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステル、およびそれらの混合物を含有し得る。不活性希釈剤以外に、これらの経口組成物はまた、補助剤(例えば、湿潤剤、乳化剤および懸濁液、甘味料、香料および調香剤)も含有できる。
注射可能製剤(例えば、無菌注射可能水性または油性懸濁液)は、適当な分散剤または湿潤剤および懸濁液を使用して、公知技術に従って、処方され得る。この無菌注射可能製剤はまた、非毒性の非経口的に受容可能な希釈剤または溶媒中の無菌注射可能溶液、懸濁液または乳濁液(例えば、1,3−ブタンジオール溶液)であり得る。使用され得る受容可能なビヒクルおよび溶媒には、水、リンゲル液、U.S.P.および等張性塩化ナトリウム溶液がある。それに加えて、無菌の不揮発性油は、通常、溶媒または懸濁媒体として、使用される。この目的のために、任意のブランドの不揮発性油が使用でき、これらには、合成のモノグリセリドまたはジグリセリドが挙げられる。それに加えて、注射可能物の調製では、脂肪酸(例えば、オレイン酸)が使用される。
これらの注射可能処方は、例えば、細菌保持フィルターで濾過することにより、または使用前に滅菌水または他の無菌注射可能媒体に溶解または分散できる無菌固形組成物の形状で可溶化剤を取り込むことにより、滅菌できる。
薬剤の効果を延ばすために、しばしば、皮下注射または筋肉内注射からのその薬剤の吸収を遅くすることが望ましい。これは、液状懸濁液、または水溶性に乏しい結晶性物質または非晶質物質の使用を伴い得る。次いで、この薬剤の吸収速度は、その溶解度に依存し、これは、順に、結晶の大きさおよび結晶形状に依存し得る。あるいは、非経口投与した薬剤形状の遅延吸収は、その薬剤をオイルビヒクルに溶解または懸濁することを伴う。注射可能デポー形状は、その薬剤のマイクロカプセル化マトリックスを生物分解性重合体(例えば、ポリラクチド−ポリグリコチド)で形成することにより、行われる。薬剤と重合体との比および使用する重合体の性質に依存して、薬剤放出速度が制御できる。他の生体分解性重合体の例には、(ポリ(オルトエステル))およびポリ(無水物)が挙げられる。デポー注射可能処方もまた、その薬剤をリポソームまたは微小乳濁液(これらは、体組織と相溶性である)に取り込むことにより、調製される。
直腸投与または膣内投与用の組成物には、好ましくは、座剤があり、これらは、本発明の化合物を適当な非刺激性賦形剤または担体(例えば、ココアバター。ポリエチレングリコールまたは座剤ワックス(これらは、室温で固形であるが、対応で液状となり、従って、直腸または膣腔で溶解して、活性化合物を放出する))と混合することにより、調製できる。
経口投与用の固形剤形には、カプセル、錠剤、丸薬、粉剤および顆粒が挙げられる。このような剤形では、その活性化合物は、少なくとも1種の不活性で薬学的に受容可能な賦形剤または担体(例えば、クエン酸ナトリウムまたはリン酸二カルシウム)および/またはa)充填剤または増量剤(例えば、デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトールおよびケイ酸)、b)結合剤(例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロースおよびアカシア)、c)湿潤剤(例えば、グリセロール)、d)崩壊剤(例えば、寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモデンプンまたはタピオカデンプン、アルギン酸、ある種のケイ酸塩、および炭酸ナトリウム)、e)溶解遅延剤(例えば、バラフィン)、f)吸収促進剤(例えば、四級アンモニウム化合物)、g)加湿剤(例えば、セチルアルコールおよびグリセロールモノステアレート)、h)吸収剤(例えば、カオリンおよびベントナイト、粘土)、およびi)潤滑剤(例えば、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固形ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、およびそれらの混合物)と混合される。カプセル、錠剤、および丸剤の場合、投薬形態はまた緩衝剤を含む。
類似の種類の固形組成物もまた、ラクトースまたは乳糖だけでなく高分子量ポリエチレングリコールなどのような賦形剤を使用して、軟質および硬質ゼラチンカプセルの充填剤として、使用され得る。錠剤、糖衣錠、カプセル、丸薬および顆粒の固形剤形は、被覆および殻(例えば、腸溶性被覆および医薬処方技術で周知の他の被覆)と共に調製できる。それらは、必要に応じて、不透明化剤を含有し得、また、優先的には、腸管の一部にて、必要に応じて、遅延様式で、その活性成分のみを放出する組成であり得る。使用できる包埋組成物の例には、高分子物質およびワックスが挙げられる。類似の種類の固形組成物もまた、ラクトースまたは乳糖だけでなく高分子量ポリエチレングリコールなどのような賦形剤を使用して、軟質および硬質ゼラチンカプセルの充填剤として、使用され得る。
これらの活性化合物はまた、上で述べたような1種またはそれ以上の賦形剤とのマイクロカプセル化形状であり得る。錠剤、糖衣錠、カプセル、丸薬および顆粒の固形剤形は、被覆および殻(例えば、腸溶性被覆および医薬処方技術で周知の他の被覆)と共に調製できる。このような固形剤形では、その活性化合物は、少なくとも1種の不活性希釈剤(例えば、スクロース、ラクトースおよびデンプン)と混合され得る。このような剤形はまた、通常の方法と同様に、不活性希釈剤以外の追加物質(例えば、錠剤化潤滑剤および他の錠剤化助剤(例えば、ステアリン酸マグネシウムおよび微結晶セルロース))を含有し得る。カプセル、錠剤および丸薬の場合、それらの剤形はまた、緩衝剤を含有し得る。それらは、必要に応じて、不透明化剤を含有し得、また、優先的には、腸管の一部にて、必要に応じて、遅延様式で、その活性成分のみを放出する組成であり得る。使用できる包埋組成物の例には、高分子物質およびワックスが挙げられる。
本発明の化合物を局所投与または経皮投与する剤形には、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、粉末、溶液、噴霧剤、吸入剤またはパッチが挙げられる。その活性成分は、必要に応じて、無菌条件下にて、薬学的に受容可能な担体および任意の必要な防腐剤または緩衝剤と混合される。眼科処方、点耳液および点眼液もまた、本発明の範囲内であると見なされる。さらに、本発明は、経皮パッチの使用を考慮しており、これらは、ある化合物を体内に制御した送達するという追加の利点がある。このような剤形は、その化合物を適当な媒体に溶解または分散することにより、製造される。この化合物が皮膚を横切る流動を高めるために、吸収向上剤もまた使用できる。その速度は、速度制御膜を提供することにより、またはその化合物を重合体マトリックスまたはゲルに分散させることにより、いずれかにより、制御できる。
上述のように、1局面では、本発明の化合物は、抗癌剤として有用であり、それゆえ、癌細胞の死を引き起こすことにより、または癌細胞の成長を阻止することにより、癌の治療で有用であり得る。一般に、本発明の抗癌剤は、癌および他の増殖障害の治療で有用であり、これらには、少数だけ述べると、グリア芽細胞腫、網膜芽細胞腫、乳癌、子宮頚癌、大腸癌および直腸癌、白血病、肺癌(小細胞肺癌を含めるが、これに限定されない)、黒色腫、多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、卵巣癌、膵癌、前立腺癌および胃癌が挙げられるが、これらに限定されない。
また、本発明の化合物および医薬組成物は、併用療法で処方され使用でき、すなわち、これらの化合物および医薬組成物は、1つまたはそれ以上の所望の療法または医学手順と同時に、その前に、またはそれに引き続いて、処方できることが分かる。組合せレジメンで使用する療法(治療法または処置)の特定の組合せは、所望の治療法および/または処置と達成すべき所望の治療効果との適合性を考慮している。また、使用する療法は、同じ障害に対して所望の効果を達成し得る(例えば、本発明の化合物は、他の抗癌剤と同時に投与され得る)か、または異なる効果を達成し得る(例えば、任意の好ましくない影響を制御する)ことが分かる。
例えば、本発明の抗癌剤と併用され得る他の療法または抗癌剤には、手術、放射線治療(少数だけ挙げると、γ−放射線、中性子ビーム放射線療法、電子ビーム放射線療法、水素イオン治療、近接照射療法および全身放射活性同位元素)、内分泌治療、生物学的応答モディファイヤー(少数だけ挙げると、インターフェロン、インターロイキン、および腫瘍壊死因子(TNF))、温熱療法および寒冷療法、任意の好ましくない影響を弱める薬剤(例えば、制吐剤)、および他の認可された化学療法薬が挙げられ、これらの化学療法薬には、アルキル化剤(メクロレタミン、クロランブシル、シクロホスファミド、メルファラン、イホスファミド)、代謝拮抗剤(メトトレキセート)、プリンアンタゴニストおよびピリミジンアンタゴニスト(6−メルカプトプリン、5−フルオロウラシル、シタラビル、ゲミシタビン)、紡錘体毒(ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、パクリタキセル)、ポドフィロトキシン(エトポシド、イリノテカン、トポテカン)、抗生物質(ドキソルビシン、ブレオマイシン、マイトマイシン)、ニトロソ尿素(カルムスチン、ロムスチン)、無機イオン(シスプラチン、カルボプラチン)、酵素(アスパラギナーゼ)、およびホルモン(タモキシフェン、ロイプロリド、フルタミドおよびメゲストロール)が挙げられるが、これらに限定されない。最新の癌療法のさらに包括的な論述については、http://www.nci.nih.gov/、http://www.fda.gov/cder/cancer/druglistframe.htmにあるFDA認可された腫瘍薬剤の一覧表、およびThe Merck Manual,Seventeen版1999を参照(その全内容は、本明細書中で参考として援用されている)。
ある実施態様では、本発明の医薬組成物は、さらに、1種またはそれ以上の追加治療活性成分(例えば、化学療法薬および/または対症薬)を含有する。本発明の目的のために、「対症」との用語は、疾患を治癒させるのではなく、その疾患の症状および/または治療レジメンの副作用の緩和に焦点を当てた治療を意味する。例えば、対症治療は、鎮痛剤、制吐薬および酔い止め剤を包含する。それに加えて、化学療法、放射線療法および手術は、全て、対症的に(すなわち、治癒を求めるのではなく症状を軽減するために、例えば、腫瘍を縮小し癌の圧力、出血、痛みおよび他の症状を減らすために)、使用できる。
(治療キット)
他の実施態様では、本発明は、本発明による方法を便利かつ効果的に実行するキットに関する。一般に、この医薬パックまたはキットは、1個またはそれ以上の容器を含み、これは、本発明の医薬組成物の1種またはそれ以上の成分で満たされている。このようなキットは、固形経口剤形(例えば、錠剤またはカプセル)に特に適している。このようなキットには、好ましくは、多数の剤形が挙げられ、また、それらの目的用途の順に向けた投薬量を有するカードを含み得る。もし望ましいなら、例えば、番号、文字または他の刻印またはカレンダー挿入物の形状で、メモリーエイドが提供でき、これは、治療スケジュールにおいて、それらの投薬量を投与できる日を指定する。あるいは、偽薬投薬量またはカルシウム栄養補助食品は、これらの医薬組成物の投薬量と類似の形状または異なる形状のいずれかで、ある投薬量を毎日服用するキットを提供するために、含めることができる。必要に応じて、このような容器には、医薬品の製造、使用または販売を規制する政府機関により規定された形態の通知を含めることができ、この通知は、その機関によるヒトへの投与のための製造、使用または販売の認可を示している。
(等価物)
以下の代表的な実施例は、本発明の説明を助けると解釈され、本発明の範囲を限定するとは解釈されず、また、解釈すべきではない。実際、本発明の種々の改良、それらのさらに多くの実施態様は、本明細書中で示し記述したものに加えて、本文献の全内容から当業者に明らかとなり、これらには、以下の実施例および本明細書中で引用した科学文献および特許文献が挙げられる。さらに、引用した参考文献の内容は、本明細書中で参考として援用されていることが理解できるはずである。
以下の実施例は、その種々の実施態様およびそれらの等価物で本発明の実施に適用できる重要な追加情報、例示および指針を含む。
(例示)
本発明の化合物およびそれらの調製は、これらの化合物を調製または使用する方法の一部を説明する実施例により、さらに理解できる。しかしながら、これらの実施例は、本発明を限定するものではないことが分かる。現在公知であるか将来開発されるであろう本発明の変更は、本明細書中で記述され請求された本発明の範囲内に入ると考えられる。
本発明によれば、本発明の化合物またはそれらを含有する組成物を製造または調製するために、任意の利用可能な技術が使用できる。例えば、種々の溶液相合成方法(例えば、以下で詳細に論述するもの)が使用され得る。あるいは、またはそれに加えて、本発明の化合物は、当該技術分野で公知の種々の組合せ技術、平行合成および/または固相合成方法のいずれかを使用し、調製され得る。
下記のように、本明細書中で記述した方法に従って、種々の本発明の化合物が合成できることが分かる。これらの化合物を調製する際に使用される出発物質および試薬は、業者(例えば、Aldrich Chemical Company(Milwaukee,WI),Bachem(Torrance,CA),Sigma(St.Louis,MO))から入手できるか、以下のような参考文献で記述された次の手順での当業者に周知の方法により調製されるか、いずれかである:Fieser and Fieser 1991,「Reagents for Organic Synthesis」、vols 1−17,John Wiley and Sons,New York,NY,1991;Rodd 1989 「Chemistry of Carbon Compounds」、vols.1−5 and supps,Elsevier Science Publishers,1989;「Organic Reactions」、vols 1−40,John Wiley and Sons,New York,NY,1991;March 2001,「Advanced Organic Chemistry」、5版John Wiley and Sons,New York,NY;およびLarock1990,「Comprehensive Organic Transformations:A Guide to Functional Group Preparations」、2nd ed.VCH Publishers。これらの図式は、単に、本発明の化合物が合成できる一部の方法の例示にすぎず、それらの図式の種々の改良を行うことができ、これらは、本開示に関する当業者に示唆される。
本発明の出発物質、中間体および化合物は、通常の技術(濾過、蒸留、結晶化、クロマトグラフィーなどを含めて)を使用して、単離され精製され得る。それらは、通常の方法(物理的定数およびスペクトルデータを含めて)を使用して、特徴付けられ得る。
本発明のある種の代表的な化合物は、以下で列挙され、そして指定した化合物番号で呼ばれる。
Figure 2005519889
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1)実験手順
上記のように、本発明は、上記式(I)を有する新規ルミナシン類似物およびその特定のクラスおよびサブクラスを提供する。特定の代表的な化合物の合成は、以下で詳述する。本明細書中で記述された方法は、本明細書中で開示された化合物およびそれらの等価物の各々に適用できることが分かる。さらに、特定の試薬および出発物質は、当業者に周知である。以下の実施例は、特定の代表的な化合物を記述しているものの、代替的な出発物質の使用は、本発明に包含される他の類似物を容易に生じることが分かる。
(一般反応手順)
特に明記しない限り、反応混合物は、磁気的に駆動した攪拌棒を使用して、攪拌した。不活性雰囲気とは、乾燥アルゴンまたは乾燥窒素のいずれかを意味する。反応は、その反応混合物の適当なワークアップした試料の薄層クロマトグラフィーまたはプロトン核磁気共鳴のいずれかにより、モニターした。
(一般ワークアップ手順)
特に明記しない限り、反応混合物を室温またはそれ以下まで冷却し、次いで、必要なとき、水または塩化アンモニウム飽和水溶液のいずれかでクエンチした。水と適当な水混和性溶媒(例えば、酢酸エチル、ジクロロメタン、ジエチルエーテル)との間で分配することにより、所望生成物を抽出した。抽出物を含有する所望生成物を適当な水洗し、続いて、ブラインの飽和溶液で洗浄した。抽出物を含有する生成物が残留酸化剤を含むと見なされる場合には、前記洗浄手順の前に、この抽出物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中の10%硫酸ナトリウム溶液で洗浄した。抽出物を含有する生成物が残留酸を含むと見なされる場合には、(所望生成物それ自体が酸性の特性を有する場合を除いて)、前記洗浄手順の前に、この抽出物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。抽出物を含有する生成物が残留塩基を含むと見なされる場合には、(所望生成物それ自体が塩基性の特性を有する場合を除いて)、前記洗浄手順の前に、この抽出物を10%クエン酸水溶液で洗浄した。洗浄後、抽出物を含有する所望生成物を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで、濾過した。次いで、それらの粗生成物を、減圧下にて、適当な温度(一般に、45℃未満)で、回転蒸発によって溶媒を除去することにより、単離した。
トリフェニルホスフィンオキシドが主要な反応副生成物である場合、その反応混合物を大容量のよく攪拌したヘキサンに直接的に加えた。得られたトリフェニルホスフィンオキシドの沈殿物を濾過により除去し、その濾液を通常の様式で処理した。
(一般的な精製手順)
特に明記しない限り、クロマトグラフィー精製とは、溶離液として単一の溶媒または混合溶媒を使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーを意味する。適当には、溶離液を含有する精製した所望生成物を合わせ、そして減圧下にて、適当な温度(一般に、45℃未満)で、一定質量まで濃縮した。最終化合物を50%アセトニトリル水溶液に溶解し、濾過し、そしてバイアルに移し、次いで、高真空下にて、凍結乾燥した後、生体試験用に提供した。
(実施例1:化合物VD−1207Dの調製)
Figure 2005519889
(化合物3の調製)
Figure 2005519889
2,2−ジメチル−5−ヒドロキシ−4−オキソ−ベンゾ−1,4−ジオキシン(100g、0.515mol)をDMF(50mL)に溶解した。この溶液に、塩化メタリル(75mL、0.760mol)、NaI(10g、0.066mol)およびKCO(100g、0.724mol)を加え、その溶液を、機械攪拌機で、7時間攪拌した。この時点で、その反応温度を33℃未満に保ちつつ、HO(1L、10容量)を滴下した。次いで、その反応物を5℃まで冷却すると、その生成物は沈殿した。その白色固形物を濾過により集め、次いで、約67℃まで加熱することにより、IPA(300mL、3容量)に再溶解した。反応物を約49℃まで冷却し、そしてHO(300ml、3容量)を加えて、所望生成物(109.8g、85.8%)を沈殿させた。
(化合物4の調製)
Figure 2005519889
化合物3(100g、0.403mol)を三ッ口丸底フラスコ(これは、N出口、JKEM温度制御装置および機械攪拌機を備え付けている)に加え、そして210℃まで加熱した。その生成物を、次の工程にて、さらに精製することなく使用した。
(化合物5の調製)
Figure 2005519889
次いで、未精製生成物4を試薬等級アルコールに溶解した、次いで、Pd/C10重量%を加え、そして1atmのH下に置いた。反応が完結した後、Pd/Cをセライトのパッドで濾過した。その濾過ケークを試薬等級アルコールでリンスした後、約600mLの濾液が存在していた。これに、約150mLのHOを加えた。この時点で、溶液から所望の生成物が沈殿する。この沈殿物を集め、そして乾燥して、白色固形物を得た。(15g、74%、2段階)。
(化合物6の調製)
Figure 2005519889
化合物5(11g、44mmol)を、室温で、DMF(44mL)に溶解し、続いて、KCO(12g、88mmol)を加えた。この攪拌溶液に、BnBr(11g、66mmol)を加え、そして12時間攪拌した。次いで、その反応混合物をセライトで濾過し、CHClで洗浄し、その有機物を濃縮した。次いで、その粗オイルをシリカプラグに通して20:1のヘキサン:EtOAc(14.8g、99%)で溶出することにより、精製した。
(化合物7の調製)
Figure 2005519889
化合物6(3g、8.82mmol)をTHF(30mL)に溶解し、そして0℃まで冷却した。次いで、LAH(336mg、8.82mmol)を少しずつ加えた。TLC分析により反応の進行をモニターすると、1時間後に完結した。反応を1N HClに続いてロッシェル塩でクエンチし、そして1時間攪拌した。次いで、その水層をEtOAc(3×100mL)で洗浄し、合わせた有機層をMgSOで乾燥した。次いで、その粗製物質をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製し、そして3:1のヘキサン:EtOAcで溶出して、無色透明オイルを得、これは、放置すると、固化した(1.95g、77%)。
(化合物8の調製)
Figure 2005519889
化合物7(4.54g、15.88mmol)をCHCl(80mL)に溶解し、そして0℃まで冷却した。これに、NIS(3.57g、15.88mmol)を加え、反応物を室温まで温めた。2時間後、反応が完結すると、NaHCOおよび1N NaSOを加えることにより、クエンチした。その水層をCHCl(3×50mL)で洗浄し、合わせた有機物をMgSOで乾燥した。次いで、その粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製し、そして5:1のヘキサン:EtOAcで溶出した。(3.78g、58%)。
(3−ベンジルオキシ−1−プロパノール(9)の調製)
Figure 2005519889
塩化オキサリル(102.6mL、205.14mmol)をCHCl(600mL)に溶解し、そして−78℃まで冷却した。次いで、添加漏斗によりDMSO(25.5mL、394.5mmol)を加え、続いて、CHCl(200mL)に溶解した3−ベンジルオキシ−1−プロパノール(25mL、157.8mmol)を加え、次いで、EtN(109.9mL、789mmol)を加えた。次いで、その反応混合物を室温まで温め、そして一晩攪拌した。次いで、反応混合物を約600mLの水で希釈し、その有機層を分離した。次いで、その水層をCHCl(2×300mL)で洗浄した。有機物を合わせ、MgSOで乾燥し、そして濃縮した。その粗オイルをフラッシュクロマトグラフィー(これは、ヘキサン/EtOAc(6/1)で溶出する)で精製した。
(EおよびZ−(10)の調製)
Figure 2005519889
60%水素化ナトリウム(39.25g、981mmol)を、三ッ口丸底フラスコにて、THF(750mL)に溶解し、0℃まで冷却し、そして窒素雰囲気下に置いた。THF(500ml)に希釈したホスホノ酢酸トリエチル(200g、892mmol)をカニューレで加え、その反応混合物を20分間攪拌した。臭素(156.83g、981mmol)を滴下し、この反応混合物を10分間攪拌した。60%水素化ナトリウム(39.25g、981mmol)を少しずつ加え、その反応混合物を、0℃で、30分間攪拌した。その反応物を室温まで温めた後、プロパンアルデヒド(981mmol)をTHF(200mL)に溶解し、その反応混合物に滴下し、そして室温で、16時間攪拌した。反応をブライン(700mL)でクエンチし、その水相を酢酸エチル(3×500mL)で洗浄した。合わせた有機物を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、次いで、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(100:1のヘキサン:酢酸エチル)で精製すると、10の50/50のE、Z混合物289g(97%)が得られ、これは、部分的に分離できた。
(化合物11の調製)
Figure 2005519889
アルデヒド9(39.36g、0.24mol)を臭化ビニル10(90.7g、0.47mol)と混ぜ合わせ、そして窒素雰囲気下に置いた。次いで、この混合物を2.3LのDMFに溶解し、そしてヒュームフードで固定した。次いで、Ni/Cr(Ni中で0.5%、88g、0.72mol)を、ドライボックス中にて、約29.3gの3個のバッチに秤量した。この触媒をドライボックスから除去し、そして(発熱に注意して)ヒュームフード内の反応混合物に加えた。反応混合物を一晩攪拌した。TLC分析により、全てのアルデヒドが消費されたことが明らかとなった。この時点で、この反応混合物をナトリウムセリネート溶液(約1L)でクエンチし、そしてMTBEの圧力下にて、1時間攪拌した。有機物を分離し、その水相をMTBE(3×400mL)で洗浄した。有機物を合わせ、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。その粗緑色オイルをシリカゲルクロマトグラフィー(これは、6:1のヘキサン:酢酸エチルで溶出する)で精製して、単一オレフィン異性体として、29.8gの11(アルデヒドに基づいて44%)を得た。
(化合物12の調製)
Figure 2005519889
アリルアルコール11(19.76g、67.7mmol)をCHCl(340mL)に溶解し、続いて、4Å MS(20g)を加えた。次いで、その反応物を、クリオ冷却浴に浸すことにより、−5℃まで冷却した。次いで、この時点で、Ti(OiPr)(4.03mL、13.53mmol)を加え(溶液は黄色に変わった)、続いて、t−ブチルヒドロペルオキシド(ノナン中で5−6M、11.33mL、62.32mmol)を加えて、−5℃で、一晩攪拌した。12時間後、反応は依然として完結しておらず、4Å MS(10g)、Ti(OiPr)(2mL)およびt−ブチルヒドロペルオキシド(10mL)を加えた。1時間後、この反応が完結した。その反応を飽和亜硫酸ナトリウム(400ml)を加えることによりクエンチした。次いで、この混合物にセライトを加え、10分間攪拌し、そしてセライトのパッドで濾過した。このパッドをCHCl(300mL)で十分に洗浄し、次いで、その水層をCHClで洗浄した。次いで、それらの有機物をNaSOで乾燥し、そして濃縮して、僅かに黄色のオイルを得、これを、シリカゲル(650g)クロマトグラフィー(これは、2:1のMTBE:ヘキサンで溶出する)で精製して、14.3g(68%)の12を得た。
(化合物13の調製)
Figure 2005519889
エポキシアルコール12(4.64g、15mmol)を、室温で、窒素下にて、CHCl(100mL)に溶解した。トリフェニルホスフィン(4.34g、16.57mmol)を加え、続いて、p−ニトロ安息香酸(2.77g、16.57mmol)を加えた。DIAD(3.26ml、16.57mmol)を滴下した。2時間後、その反応をHOでクエンチし、その水層をEtOAcで洗浄した。その有機層をNaSOで乾燥し、そして濃縮して、黄色オイルを得た。その粗製物質をシリカゲルカラム(これは、MTBE/ヘキサン(1:3)で溶出する)で精製した。所望生成物を含有する画分を合わせ、そして濃縮して、収率34%で、白色固形物を得た。
このp−ニトロベンゾエート(2.12g、4.64mmol)をEtOH(10mL)に溶解し、そしてKCO(1.92g、13.93mmol)を加えた。その懸濁液を、室温で、2時間攪拌した。EtOHを除去し、HOを加え、その水層をEtOAcで洗浄した。これらの有機層をNaSOで乾燥し、そして濃縮して、黄色オイルを得た。その粗製物質をシリカゲルカラム(これは、MTBE/ヘキサン(1:3)で溶出する)で精製した。所望生成物を含有する画分を合わせて、収率65%で、無色オイルを得た。
(化合物14の調製)
Figure 2005519889
化合物13(6.05g、20.6mmol)をCHCl(100mL)に溶解し、次いで、0℃まで冷却した。次いで、EtN(3.73mL、26.78mmol)を加え、続いて、TBSOTf(5.2ml、22.66mmol)を加えた。その反応は、30分で完結した。MeOH(20mL)でクエンチし、濃縮し、その粗オイルをシリカゲルクロマトグラフィー(これは、6:1のヘキサン:EtOAcで溶出する)で精製して、7.31gの14(87%)を得た。あるいは、13(0.83g、2.82mmol)を、室温で、DMFに溶解し、続いて、TBSCI(0.62g、4.11mmol)およびイミダゾール(0.36g、5.29mmol)を加えた。反応混合物を一晩攪拌した。真空中でDMFを除去し、そのオイルをHOに再溶解した。次いで、その水層をEtOAc(3×20mL)で洗浄し、そしてNaSOで乾燥した。その粗オイルをシリカゲルクロマトグラフィー(これは、6:1のヘキサン:EtOAcで溶出する)で精製して、0.93gの14(82%)を得た。
(化合物15の調製)
Figure 2005519889
化合物14(911mg、2.16mmol)を、室温で、THF(12mL)に溶解した。次いで、20%Pd(OH)/C(45mg、5重量%)を加え、そして反応容器を1atmのHに置き、そして室温で、4時間攪拌した。この時点で、他の5重量%のPd(OH)/Cを加えると、さらに2時間後、反応が完結した。この触媒をセライトのパッドによる濾過で除去し、そしてEtOAcでリンスした。粗オイルとして、717mg(100%)の14を得、これを、次の工程で直接使用した。注記:Pd/Cでの脱保護は、成功しなかった。
(化合物16の調製)
Figure 2005519889
(COCl)(1.73mL、3.46mmol)をCHCl(6ml)に溶解し、そして−78℃まで冷却し、続いて、DMSO(460ml、6.48mmol)を滴下した。次いで、CHCl(4ml、リンス2mL)中の粗オイル15(717mg、2.16mmol)を滴下し、続いて、EtNを加えた。反応物を、−78℃で、5分間攪拌し、次いで、室温まで温め、そして30分間攪拌した。HOで反応をクエンチし、その水層をCHCl(3×30mL)で洗浄した。次いで、合わせた有機物をNaSOで乾燥し、次いで、濃縮した。次いで、その粗オイルをシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、そして10:1、6:1、4:1、3:1のヘキサン:EtOAcで溶出して、612mg(2段階で86%)を得た。
(化合物17の調製)
Figure 2005519889
手順A:市販の2−ヘキシン−1−オール(28.1g、286.32mmol)を、3Lフラスコ中にて、THF(600mL)に溶解した。次いで、添加漏斗を経由して、PdCl(PhP)(4.02g、5.73mmol)を加え、続いて、nBuSnHを滴下した。次いで、反応混合物を一晩攪拌し、そしてTLC分析により、反応が完結していた。次いで、NaHCO(500mL)を加えて、この反応をクエンチした。THFをストリップし、その水層をEtOAc(3×500mL)で洗浄した。それらの有機物を合わせ、無水MgSOで乾燥し、そして濃縮した。その粗オイルをシリカクロマトグラフィー(これは、50:1、20:1、10:1、3:1のヘキサン:酢酸エチルで溶出する)で精製して、54.3g(39%)の望ましくないE−異性体および16.6g(15%)の所望のZ−異性体を得た。次いで、このZ−異性体(16.5g、42.4mmol)をCHCl(150mL)に溶解し、そして0℃まで冷却した。次いで、IをCHCl(300mL)に溶解し、そして赤色が持続するまで、滴下した。次いで、このCHClを真空中で除去し、その粗オイルをシリカゲルクロマトグラフィー(これは、10:1、8:1、5:1、3:1のヘキサン:EtOAcで溶出する)で精製した。次いで、この化合物をチオ硫酸ナトリウムで洗浄して、任意の過剰のヨウ素を除去した。これらの有機物を濃縮すると、8.5g(95%)の所望のヨウ化Z−ビニルが得られた。
(化合物18の調製)
Figure 2005519889
化合物8(3g、7.28mmol)をCHCN(40mL)に溶解し、続いて、17(2.5g、8.74mmol)およびKCO(1.2g、8.74mmol)を加え、そして室温で、12時間攪拌した。TLCにより反応が完結しており、そしてHOでクエンチした。それらの水層をEtOAc(3×50mL)で洗浄し、合わせた有機物をMgSOで乾燥した。これらの有機物を濃縮して、黄色オイルを得、これを、次いで、DMF(50mL)に溶解した。この溶液に、イミダゾール(1.12g、16.5mmol)、TBSCI(1.65g、11.0mmol)を加え、そして室温で、一晩攪拌した。次いで、高真空下にて、DMFを除去し、HOを加え、その水層をEtOAc(3×50mL)で洗浄した。次いで、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製し、そして8:1のヘキサン:EtoAc.(2段階で78%)で溶出した。
(化合物19の調製)
Figure 2005519889
攪拌棒付きの25mL丸底フラスコにて、アルデヒド16(612mg、1.86mmol)およびヨウ化ビニル18(1.63g、2.23mmol)を混ぜ合わせた。真空下に置いてNで3回パージすることにより、Oを除去した。次いで、この反応容器をドライボックスに入れ、この中で、DMSO(10mL)を加え、続いて、その反応混合物を急速に攪拌しつつ、Ni/Cr(0.5%Ni、912mg、7.42mmol)をゆっくりと少しずつ加えた。次いで、この反応容器をドライボックスから取り除き、ヒュームフードに固定し、そして4時間攪拌した。次いで、反応混合物を飽和NHCl(100ml)に注ぎ、そしてMTBE(50ml)と共に、一晩攪拌した。次いで、その水層をMTBE(3×50ml)で洗浄し、それらの有機物を合わせ、ブライン100mlで洗浄し、そしてNaSOで乾燥した。その粗オイルをシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、そして10:1、6:1、3:1で溶出して、アルコールジアステレオマーの混合物として、19(73%)を得た。
(化合物20の調製)
Figure 2005519889
アリルアルコール19(808mg、0.861mmol)をCHCl(5.7mL)に溶解し、続いて、4Å MS(1.2g、オーブン乾燥)を加えた。この攪拌溶液に、NMO(110mg、0.947mmol)を加え、続いて、TPAP(30mg、0.086mmol)を加え、そして室温で攪拌した。この反応は、1時間で、TLC分析により完結していた。これらのモレキュラーシーブを、セライトのパッドに通してそのパッドを酢酸エチルで洗浄することにより、濾過して除いた。それらの有機物を濃縮し、そしてシリカゲルのプラグ(これは、3:1のヘキサン:EtOAcで溶出する)に通した。690mg(収率85%)の無色透明液体を得た。
(化合物21aおよび21bの調製)
Figure 2005519889
ケトン20(690mg、0.737mmol)を、室温で、1:1のCHCN:THF(7.5mL)に溶解した。この攪拌溶液に、EtN(205mL、1.47mmol)を加え、続いて、Pd(dba)クロロホルム付加物(38mg、0.37mmol)を加え、その反応物を70℃まで加熱した。その反応の進行は質量分析でモニターし、そして5.5時間後に完結した。この反応物を室温まで冷却し、セライトのパッドで濾過し、濃縮し、そしてシリカゲルクロマトグラフィー(これは、7:1のヘキサン:MTBEで溶出する)で精製した。無色透明オイルおよびプロピル異性体混合物とで、536mg(90%)を得た。これらのプロピル異性体の分離は、Dynamax Prep HPLC(77mMカラム)(これは、ヘキサン中の5%MTBE、60mL/分の流速で溶出し、254λでモニターする)を使用して、達成した。21aとして、高いRを割り当て、21bとして、低いRを割り当てた。21aは、以下の手順により、21bと平衡化できる:21a(3.8g、4.7mmol)をトルエン(10mL)に溶解し、そして1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(143mg、0.97mmol)を加えた。室温で5時間攪拌し、そしてHO(1mL)でクエンチした。この混合物をEtOAcで抽出し、その有機物をMgSOで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、透明オイルを得、これは、21aおよび21bの1:1混合物であった。この混合物を分離し、収率45%で、純粋な21b(1.7g)を得た。
(化合物22aおよび22bの調製)
Figure 2005519889
高いRのケトン21a(642mg、0.795mmol)をMeOH(10mL)に溶解し、そして0℃まで冷却した。この攪拌溶液に、NaBH(30mg、0.795mmol)を加えた。その反応をTLCでモニターしたところ、1.5時間後に完結していた。次いで、この反応混合物を水およびCHClで希釈し、そして1時間攪拌した。次いで、水層を、CHCl、EtOAcおよびMTBEで洗浄した。次いで、これらの有機物を合わせ、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。そのC3’異性体は、分取HPLCで分離可能であった。条件:Dynamax Prep HPLC、77mMカラム、ヘキサン中の10%MTBE、120mL/分の流速、254λ、175mg/2mLの注入。314mgの高Rジアステレオマー(22a)および256mgの低Rジアステレオマー(22b)(1.2:1の比、合わせた収率88%)を得た。
(化合物22cおよび22dの調製)
22cおよび22d:ケトン22b低R(500mg、0.623mmol)をMeOH(5mL)に溶解し、そして0℃まで冷却した。この攪拌溶液に、NaBH(23mg、0.623mmol)を加え、そして0℃で、1時間攪拌した。水で反応をクエンチし、それらの水層をEtOAcで洗浄し、それらの有機物をNaSOで乾燥した。その粗オイル(C3’ジアステレオマーの2.1:1の混合物)をシリカゲルクロマトグラフィー(これは、8:1のヘキサン:MTBEで溶出する)で精製して、高Rジアステレオマー22c(284mg、57%)を得、続いて、1:1のヘキサン:MTBEで溶出して、低Rジアステレオマー22d(134mg、27%)を得た(全収率84%)。
(化合物23dの調製)
Figure 2005519889
エステル22d(134mg、0.166mmol)をTHF(13mL)に溶解し、続いて、2M LiOH(3.3mL)を加えた。次いで、その反応容器に還流冷却器を備え付け、そして50℃まで加熱した。この反応は、TLCにより、3時間後に完結しており、そして室温まで冷却した。その溶液を1N HClで中和し、それらの水層をEtOAc(3×10mL)で乾燥した。それらの有機層をNaSOで乾燥し、そして濃縮して、126mg(97%)の透明オイルを得た。次いで、この物質を、精製することなく、次の反応で使用した。(CJ−619−106)。注記:酸23は不安定であるので、保存してはいけない。化合物を週末に冷蔵庫で保存すると、1個のTBS基が落ちた。
(化合物24dの調製)
Figure 2005519889
酸23d(112mg、0.144mmol)をトルエン15mLに溶解し、続いて、塩化2,4,6−トリクロロベンゾイル(25μL、0.158mmol)およびEtN(60μL、0.432mmol)を加えた。その反応物を、室温で、20分間攪拌した後、DMAP(19mg、0.158mmol)を加えると、白濁した懸濁液が生じた。この反応は、TLC分析により、30分後に完結しており、そしてHOでクエンチした。次いで、その水層をEtOAcで洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。その粗オイルをシリカプラグ(これは、6:1のヘキサン:EtOAcで溶出する)に通すことにより精製して、109mg(99%)の無色オイルを得た。
(化合物25dの調製)
Figure 2005519889
ラクトン24d(49mg、0.064mmol)をトルエン1mLに溶解し、そして−78℃まで冷却した。この攪拌溶液に、Dibal(CHCl中で1M、128mL、0.128mmol)を加えた。その反応の進行は質量分析でモニターした。15分後、反応は完結していなかった。この時点で、0.5当量のDibalを加えた。さらに5分後、この反応は完結した。ロシェル塩でクエンチし、EtOAcで抽出し、そしてNaSOで乾燥して、50mgの無色オイルを得、これを、次の反応で、さらに精製することなく使用した。
(化合物26dの調製)
Figure 2005519889
ラクトール25d(50mg、0.64mmol)をEtOH(3mL)に溶解したのに続いて、室温で、W−2 Raney Ni(スパチュラ先端、未知の重量をHO溶液に入れた)を加えた。反応の進行は質量スペクトルでモニターし、そして1時間後に完結した。次いで、その反応物をセライトで濾過し、そしてCHClおよびHOで洗浄した(Raney Niを乾燥させないように注意する)。次いで、その水層をCHClで洗浄し、それらの有機物をNaSOで乾燥し、そして濃縮して、33mg(76%)の無色オイルを得た。
(化合物27dの調製)
Figure 2005519889
フェノール26d(32mg、0.048mmol)をTHF(1mL)に溶解し、そして0℃まで冷却した。次いで、TBAF(THF中で1M、122μL、0.122mmol)を加え、45分後、質量スペクトルにより、唯一のモノ脱保護塊を検出した。NHClでクエンチし、水層をEtOAcで洗浄し、合わせた有機物をNaSOで乾燥した。その粗オイルを、次の反応で、さらに精製することなく使用した。
(化合物28dの調製)
Figure 2005519889
トリオール27d(0.048mmol)をCHCN(5mL)に溶解した。この溶液に、固形KCO(30mg、0.22mmol)およびシンナミルブロマイド(11mg、0.058mmol)を加え、そして室温で、2日間攪拌した。反応は、TLCおよび質量スペクトルでモニターする。HOでクエンチし、水層をEtOAcで洗浄し、そして合わせた有機層をNaSOで乾燥した。その粗オイルを、ピペットカラム(これは、2:1のMTBE:ヘキサンで溶出する)に通すことにより精製して、17mg(26d→28dの2段階で63%)を得た。
(化合物29dの調製)
Figure 2005519889
ラクトール28d(7mg、0.12mmol)をCHClに溶解したのに続いて、室温で、MnO(77mg)を加えた。反応の進行は、TLCでモニターし、そして1.5時間後、MnO(8mg)を加えた。さらに30分後、この反応は完結した。次いで、その反応物をセライトのプラグで濾過し、CHClで洗浄し、そして濃縮した。その粗製物質を、次の反応で、さらに精製することなく使用した。
(化合物30dの調製)
Figure 2005519889
アルデヒド29d(0.12mmol)をEtOH:HO(5:1)2mLに溶解したのに続いて、EtN(75μL、0.54mmol)、PPh(4mg、0.15mmol)、Pd(OAc)(3mg、0.013mmol)およびギ酸(15μL)を加えた。その反応はTLCでモニターし、20分で完結した。この反応物をNaHCOで中和し、それらの水層をEtOAcで洗浄し、次いで、濃縮した。その粗製物質を分取TLC(MTBEで予め溶出したプレート)(これは、2:1のMTBE:ヘキサンで溶出する)で精製した。凍結乾燥後、0.97mgの黄色固形物が得られた。
(VD−1207Dの調製)
Figure 2005519889
ベンゾフラン30d(0.012mmol)をCHCl(2mL)に溶解し、そして−78℃まで冷却した。次いで、その反応混合物に、20分間にわたって、Oを泡立たせた。質量分析およびTLC分析により、出発物質は存在しておらず、質量分析により、VD−1207Dについて、M−Hが明らかとなった。次いで、その反応物を濃縮した。精製は、分取TLC(アセトンで予め溶出したプレート)(これは、7:3のヘキサン:アセトンで溶出する)またはHPLC(ODSカラム、CHCN 50%、KHPO緩衝液(pH=3.5)50%、1mL/分)により、達成した。
注記:Chiral HPLC分割
23dおよび25dは、Chiral HPLCにより分割でき、上記手順により、VD−1207Dの各鏡像異性体および次の類似物にアクセス可能となる。
(23dを分割する条件)
Chiral Technologies AD Chiralpak column(0.46cm×25cm)。
試料濃度:10:1のヘキサン:IPA中で17.55mg/mL
流速:1mL/分
波長:254
注入容量:10μL
保持時間第一ピーク:5.47分
保持時間第二ピーク:9.22分
注記:30μLの注入はまた、別々にできる(0.526mg/1回の注入)。
(25dを分割する条件)
Chiral Technologies AD Chiralpakカラム(2.0cm×25cm)。
試料濃度:ヘキサン中の15%IPA中で18.0mg/mL
流速:6mL/分
波長:254
注入容量:500μL
保持時間第一ピーク:36.42分(旋光度=−36.9(0042、CHCl
保持時間第二ピーク:32.6分(旋光度=+35.7(0.0041、CHCl
注記:2回の注入により、8mgの各鏡像異性体が生じた。
(実施例2:生物学的アッセイ)
(ヒト臍静脈内皮細胞(HUVEC)の増殖に対する阻止効果についてのH−チミジン取り込みアッセイ)
HUVEC(Cascade Biologies、Inc.)を、M−200完全成長培地(Cascade Biologies、Inc.)を使って、96ウェルプレートにて、1ウェルあたり5,000個の細胞密度で播種し、そして37℃で、3日間インキュベートした。次いで、この成長培地を取り除いてM−200+0.5%ウシ胎仔血清で置き換えることにより血清を欠乏させたのに続いて、37℃で、一晩インキュベーションした。塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF、Biosource International、Inc.)および化合物を、これらの細胞と共に、22時間インキュベートしたのに続いて、各ウェルに、1μCiの3H−チミジン(NEN)を加えた。2時間後、これらの細胞を、96ウェル細胞収穫器(Packard)を使用して、GF/Bフィルター(Unifiler−96、GF/BTM、Packard)で収穫し、次いで、そのフィルターを水およびエタノールで洗浄した。各ウェルにシンチレーション液(50μL)を加え、そしてTopCount Microplate CounterNXT(登録商標)(Packard)で数えた。
(HUVECを使用する細胞毒性アッセイ)
HUVECを、M−200完全成長培地を使って、96ウェルプレートにて、1ウェルあたり5,000個の細胞密度で播種し、そして37℃で、3日間インキュベートした。次いで、細胞をM−200培地で2回洗浄し、そしてM−200+0.5%ウシ胎仔血清で置き換えたのに続いて、37℃で、一晩インキュベーションした。bFGFおよび化合物を、これらの細胞と共に、24時間インキュベートした。ATP−LiteTM−M Luminescent ATP Detection Assay Kit(Packard)を使用して、細胞生存度のマーカーとしてATP含量を測定して、細胞毒性を評価した。ATP−Lite−M Luminescent ATP Detection Assayは、業者のプロトコルにより実行し、要約すると、細胞溶解液を同容量の基質溶液と混合したのに続いて、室温で1時間インキュベートし、次いで、その発光をTopCount Microplate CounterNXTTM(Packard)で測定した。

Claims (64)

  1. 以下の構造を有する化合物およびそれらの薬学的に受容可能な誘導体:
    Figure 2005519889
    ここで、nは、0、1または2である;
    は、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールまたはヘテロアリール部分である;
    およびRは、それぞれ別個に、水素であり、または一緒になって、−O−または−(CH−であり得、ここで、qは、1、2または3である;
    は、水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシルまたはOR、または脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、
    ここで、Rは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;
    は、水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシルまたはORii、または脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、
    ここで、Riiは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、ここで、RおよびRは、一緒になって、6個〜12個の原子を含むシクロ脂肪族またはヘテロシクロ脂肪族部分を形成し得る
    は、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールまたはヘテロアリール部分である;
    は、水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシル、ORiiiまたは脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、
    ここで、Riiiは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;
    は、水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシルまたはORivであり、
    ここで、Rivは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;
    は、水素、−CF、−CHO、イミン、ヒドラゾン、オキシム、カルボン酸、カルボン酸エステル、ハロゲン化アシル、ケトン、アミド、アセタール、無水物、二ハロゲン化物、エポキシド、ニトリルまたは脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;
    10は、ヒドロキシルまたは保護ヒドロキシルである;
    11およびR12は、それぞれ別個に、水素、ヒドロキシルまたはOR、または脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、または一緒になって、−(C=O)−であり得る;ここで、Rは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;そして
    13およびR14は、それぞれ別個に、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールまたはヘテロアリール部分である;
    それにより、前述の脂肪族およびヘテロ脂肪族部分の各々は、別個に、置換または非置換、環式または非環式、直鎖または分枝であり得、それにより、前述のアリールおよびヘテロアリール部分の各々は、置換または非置換であり得る;
    但し、R、R、RおよびR10が、それぞれ、ヒドロキシルであり、R13およびR14が各々、それぞれ、メチルであり、RおよびRが、一緒になって、エポキシドを形成し、そしてnが1であるとき、以下の基は、定義したように同時には起こらない:
    は、メチルであり、Rは、水素であり、(R11、R12)は、(=O)であり、そしてRは、エチルまたはイソプロピルである;
    は、メチルであり、Rは、CHOであり、(R11、R12)は、(OMe、H)であり、そしてRは、エチル、プロピルまたはイソプロピルである;
    は、メチルであり、Rは、CHOであり、R11およびR12は、水素であり、そしてRは、エチル、プロピルまたはイソプロピルである;
    は、メチルであり、Rは、COCHであり、R11およびR12は、水素であり、そしてRは、エチルである;および
    は、エチルであり、Rは、CHOであり、R11およびR12は、水素であり、そしてRは、エチルである、
    化合物。
  2. nが、1であり、そして前記化合物が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2005519889
  3. 10が、ヒドロキシルであり、そして前記化合物が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2005519889
  4. 14が、アリールであり、そして前記化合物が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2005519889
  5. およびRが、一緒になって、エポキシドを形成し、そして前記化合物が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2005519889
  6. が、ヒドロキシルであり、そして前記化合物が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2005519889
  7. およびRが、一緒になって、エポキシドを形成し、RおよびR10が、それぞれ、ヒドロキシルであり、R14が、アリールであり、nが、1であり、そして前記化合物が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2005519889
  8. が、水素または低級アルキルであり、ここで、該アルキル置換基が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項1、2、3、4、5、6または7のいずれか1項に記載の化合物。
  9. およびRが、一緒になって、シクロプロピル部分を形成する、請求項1、2、3、4または6のいずれか1項に記載の化合物。
  10. およびRが、一緒になって、エポキシドを形成する、請求項1、2、3、4または6のいずれか1項に記載の化合物。
  11. が、ヒドロキシルである、請求項1、2、3、4または5のいずれかに記載の化合物。
  12. が、ヒドロキシルまたは低級アルコキシルであり、ここで、該アルコキシル置換基が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項1、2、3、4、5、6または7のいずれか1項に記載の化合物。
  13. が、低級アルキルであり、ここで、該アルキル置換基が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項1、2、3、4、5、6または7のいずれか1項に記載の化合物。
  14. が、水素、ヒドロキシル、低級アルキルまたは低級アルコキシルであり、ここで、該アルキルおよびアルコキシル置換基が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項1、2、3、4、5、6または7のいずれか1項に記載の化合物。
  15. が、水素、ヒドロキシルまたは保護ヒドロキシルである、請求項1、2、3、4、5、6または7のいずれか1項に記載の化合物。
  16. が、−CHOまたは−CHORviであり、ここで、Rviが、水素、保護基または脂肪族部分であり、ここで、該脂肪族部分が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項1、2、3、4、5、6または7のいずれか1項に記載の化合物。
  17. 10が、ヒドロキシルである、請求項1、2、4、5または6のいずれか1項に記載の化合物。
  18. 11およびR12が、別個に、水素または低級アルコキシルであり、ここで、該アルコキシル置換基が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項1、2、3、4、5、6または7のいずれか1項に記載の化合物。
  19. 13およびR14が、別個に、水素、低級アルキルまたはアリールであり、ここで、該アルキル置換基が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得、ここで、該アリール置換基が、置換または非置換であり得る、請求項1、2、3、5または6のいずれか1項に記載の化合物。
  20. 13が、低級アルキルであり、ここで、該アルキル置換基が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項4または7に記載の化合物。
  21. が、水素または低級アルキルであり、Rが、ヒドロキシルまたは低級アルコキシルであり、Rが、低級アルキルであり、Rが、水素、ヒドロキシル、低級アルキルまたは低級アルコキシルであり、Rが、水素、ヒドロキシルまたは保護ヒドロキシルであり、Rが、−CHOまたは−CHORviであり、R11およびR12が、別個に、水素または低級アルコキシルであり、そしてR13が、低級アルキルであり、ここで、Rviが、水素、保護基または脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、
    それにより、前述のアルキル、アルコキシル、脂肪族およびヘテロ脂肪族部分の各々が別個に、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項7に記載の化合物。
  22. 以下を含有する、医薬組成物:
    以下の構造を有する化合物およびそれらの薬学的に受容可能な誘導体:
    Figure 2005519889
    および薬学的に受容可能な担体;
    ここで、nは、0、1または2である;
    は、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールまたはヘテロアリール部分である;
    およびRは、それぞれ別個に、水素であり、または一緒になって、−O−または−(CH−であり得、ここで、qは、1、2または3である;
    は、水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシルまたはOR、または脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、
    ここで、Rは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;
    は、水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシルまたはORii、または脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、
    ここで、Riiは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、ここで、RおよびRは、一緒になって、6個〜12個の原子を含むシクロ脂肪族またはヘテロシクロ脂肪族部分を形成し得る;
    は、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールまたはヘテロアリール部分である;
    は、水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシル、ORiiiまたは脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、
    ここで、Riiiは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;
    は、水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシルまたはORivであり、
    ここで、Rivは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;
    は、水素、−CF、−CHO、イミン、ヒドラゾン、オキシム、カルボン酸、カルボン酸エステル、ハロゲン化アシル、ケトン、アミド、アセタール、無水物、二ハロゲン化物、エポキシド、ニトリルまたは脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;
    10は、ヒドロキシルまたは保護ヒドロキシルである;
    11およびR12は、それぞれ別個に、水素、ヒドロキシルまたはOR、または脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、または一緒になって、−(C=O)−であり得る;ここで、Rは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;そして
    13およびR14は、それぞれ別個に、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールまたはヘテロアリール部分である;
    それにより、前述の脂肪族およびヘテロ脂肪族部分の各々は、別個に、置換または非置換、環式または非環式、直鎖または分枝であり得、それにより、前述のアリールおよびヘテロアリール部分の各々は、置換または非置換であり得る;
    但し、R、R、RおよびR10が、それぞれ、ヒドロキシルであり、R13およびR14が、それぞれ、メチルであり、RおよびRが、一緒になって、エポキシドを形成し、そしてnが1であるとき、以下の基は、定義したように同時には起こらない:
    は、メチルであり、Rは、水素であり、(R11、R12)は、(=O)であり、そしてRは、エチルまたはイソプロピルである;
    は、メチルであり、Rは、CHOであり、(R11、R12)は、(OMe、H)であり、そしてRは、エチル、プロピルまたはイソプロピルである;
    は、メチルであり、Rは、CHOであり、R11およびR12は、水素であり、そしてRは、エチル、プロピルまたはイソプロピルである;
    は、メチルであり、Rは、COCHであり、R11およびR12は、水素であり、そしてRは、エチルである;および
    は、エチルであり、Rは、CHOであり、R11およびR12は、水素であり、そしてRは、エチルである、
    組成物。
  23. nが、1であり、そして前記化合物が、以下の構造を有する、請求項22に記載の医薬組成物:
    Figure 2005519889
  24. 10が、ヒドロキシルであり、そして前記化合物が、以下の構造を有する、請求項22に記載の医薬組成物:
    Figure 2005519889
  25. 14が、アリールであり、そして前記化合物が、以下の構造を有する、請求項22に記載の医薬組成物:
    Figure 2005519889
  26. およびRが、一緒になって、エポキシドを形成し、そして前記化合物が、以下の構造を有する、請求項22に記載の医薬組成物:
    Figure 2005519889
  27. が、ヒドロキシルであり、そして前記化合物が、以下の構造を有する、請求項22に記載の医薬組成物:
    Figure 2005519889
  28. およびRが、一緒になって、エポキシドを形成し、RおよびR10が、それぞれ、ヒドロキシルであり、R14が、アリールであり、nが、1であり、そして前記化合物が、以下の構造を有する、請求項22に記載の医薬組成物:
    Figure 2005519889
  29. が、水素または低級アルキルであり、ここで、該アルキル置換基が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項22、23、24、25、26、27または28のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  30. およびRが、一緒になって、シクロプロピル部分を形成する、請求項22、23、24、25、または27のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  31. およびRが、一緒になって、エポキシドを形成する、請求項22、23、24、25、27または28のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  32. が、ヒドロキシルである、請求項22、23、24、25または26のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  33. が、ヒドロキシルまたは低級アルコキシルであり、ここで、該アルコキシル置換基が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項22、23、24、25、26、27または28のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  34. が、低級アルキルであり、ここで、該アルキル置換基が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項22、23、24、25、26、27または28のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  35. が、水素、ヒドロキシル、低級アルキルまたは低級アルコキシルであり、ここで、該アルキルおよびアルコキシル置換基が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項22、23、24、25、26、27または28のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  36. が、水素、ヒドロキシルまたは保護ヒドロキシルである、請求項22、23、24、25、26、27または28のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  37. が、−CHOまたは−CHORviであり、ここで、Rviが、水素、保護基または脂肪族部分であり、ここで、該脂肪族部分が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項22、23、24、25、26、27または28のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  38. 10が、ヒドロキシルである、請求項22、23、24、25、26または27のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  39. 11およびR12が、別個に、水素または低級アルコキシルであり、ここで、該アルコキシル置換基が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項22、23、24、25、26、27または28のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  40. 13およびR14が、別個に、水素、低級アルキルまたはアリールであり、ここで、該アルキル置換基が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得、ここで、該アリール置換基が、置換または非置換であり得る、請求項22、23、24、26または27のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  41. 13が、低級アルキルであり、ここで、該アルキル置換基が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項25または28に記載の医薬組成物。
  42. が、水素または低級アルキルであり、Rが、ヒドロキシルまたは低級アルコキシルであり、Rが、低級アルキルであり、Rが、水素、ヒドロキシル、低級アルキルまたは低級アルコキシルであり、Rが、水素、ヒドロキシルまたは保護ヒドロキシルであり、Rが、−CHOまたは−CHORviであり、R11およびR12が、別個に、水素または低級アルコキシルであり、そしてR13が、低級アルキルであり、ここで、Rviが、水素、保護基または脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、
    それにより、前述のアルキル、アルコキシル、脂肪族およびヘテロ脂肪族部分の各々が別個に、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項28に記載の医薬組成物。
  43. 癌を治療する方法であって、該方法は、以下の工程を包含する:
    それを必要とする被験体に、以下の構造を有する化合物およびそれらの薬学的に受容可能な誘導体の治療有効量を投与する工程:
    Figure 2005519889
    ここで、nは、0、1または2である;
    は、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールまたはヘテロアリール部分である;
    およびRは、それぞれ別個に、水素であり、または一緒になって、−O−または−(CH−であり得、ここで、qは、1、2または3である;
    は、水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシルまたはOR、または脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、
    ここで、Rは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;
    は、水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシルまたはORii、または脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、
    ここで、Riiは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、ここで、RおよびRは、一緒になって、6個〜12個の原子を含むシクロ脂肪族またはヘテロシクロ脂肪族部分を形成し得る;
    は、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールまたはヘテロアリール部分である;
    は、水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシル、ORiiiまたは脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、
    ここで、Riiiは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;
    は、水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシルまたはORivであり、
    ここで、Rivは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;
    は、水素、−CF、−CHO、イミン、ヒドラゾン、オキシム、カルボン酸、カルボン酸エステル、ハロゲン化アシル、ケトン、アミド、アセタール、無水物、二ハロゲン化物、エポキシド、ニトリルまたは脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;
    10は、ヒドロキシルまたは保護ヒドロキシルである;
    11およびR12は、それぞれ別個に、水素、ヒドロキシルまたはOR、または脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、または一緒になって、−(C=O)−であり得る;ここで、Rは、脂肪族またはヘテロ脂肪族部分である;そして
    13およびR14は、それぞれ別個に、水素、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールまたはヘテロアリール部分である;
    それにより、前述の脂肪族およびヘテロ脂肪族部分の各々は、別個に、置換または非置換、環式または非環式、直鎖または分枝であり得、それにより、前述のアリールおよびヘテロアリール部分の各々は、置換または非置換であり得る、
    方法。
  44. 前記化合物において、但し、R、R、RおよびR10が、それぞれ、ヒドロキシルであり、R13およびR14が、それぞれ、メチルであり、RおよびRが、一緒になって、エポキシドを形成し、そしてnが1であるとき、以下の基が、定義したように同時には起こらず:
    は、メチルであり、Rは、水素であり、(R11、R12)は、(=O)であり、そしてRは、エチルまたはイソプロピルである;
    は、メチルであり、Rは、CHOであり、(R11、R12)は、(OMe、H)であり、そしてRは、エチル、プロピルまたはイソプロピルである;
    は、メチルであり、Rは、CHOであり、R11およびR12は、水素であり、そしてRは、エチル、プロピルまたはイソプロピルである;
    は、メチルであり、Rは、COCHであり、R11およびR12は、水素であり、そしてRは、エチルである;および
    は、エチルであり、Rは、CHOであり、R11およびR12は、水素であり、そしてRは、エチルである、
    請求項43に記載の方法。
  45. 前記化合物において、nが、1であり、そして該化合物が、以下の構造を有する、請求項43に記載の方法:
    Figure 2005519889
  46. 前記化合物において、R10が、ヒドロキシルであり、そして該化合物が、以下の構造を有する、請求項43に記載の方法:
    Figure 2005519889
  47. 前記化合物において、R14が、アリールであり、そして該化合物が、以下の構造を有する、請求項43に記載の方法:
    Figure 2005519889
  48. 前記化合物において、RおよびRが、一緒になって、エポキシドを形成し、そして該化合物が、以下の構造を有する、請求項43に記載の方法:
    Figure 2005519889
  49. 前記化合物において、Rが、ヒドロキシルであり、そして該化合物が、以下の構造を有する、請求項43に記載の方法:
    Figure 2005519889
  50. 前記化合物において、RおよびRが、一緒になって、エポキシドを形成し、RおよびR10が、それぞれ、ヒドロキシルであり、R14が、アリールであり、nが、1であり、そして該化合物が、以下の構造を有する、請求項43に記載の方法:
    Figure 2005519889
  51. 前記化合物において、Rが、水素または低級アルキルであり、ここで、該アルキル置換基が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項43、44、45、46、47、48、49または50のいずれか1項に記載の方法。
  52. 前記化合物において、RおよびRが、一緒になって、シクロプロピル部分を形成する、請求項43、44、45、46、47または49のいずれか1項に記載の方法。
  53. 前記化合物において、RおよびRが、一緒になって、エポキシドを形成する、請求項43、44、45、46、47または49のいずれか1項に記載の方法。
  54. 前記化合物において、Rが、ヒドロキシルである、請求項43、44、45、46、47または48のいずれか1項に記載の方法。
  55. 前記化合物において、Rが、ヒドロキシルまたは低級アルコキシルであり、ここで、該アルコキシル置換基が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項43、44、45、46、47、48、49または50のいずれか1項に記載の方法。
  56. 前記化合物において、Rが、低級アルキルであり、ここで、該アルキル置換基が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項43、44、45、46、47、48、49または50のいずれか1項に記載の方法。
  57. 前記化合物において、Rが、水素、ヒドロキシル、低級アルキルまたは低級アルコキシルであり、ここで、該アルキルおよびアルコキシル置換基が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項43、44、45、46、47、48、49または50のいずれか1項に記載の方法。
  58. 前記化合物において、Rが、水素、ヒドロキシルまたは保護ヒドロキシルである、請求項43、44、45、46、47、48、49または50のいずれか1項に記載の方法。
  59. 前記化合物において、Rが、−CHOまたは−CHORviであり、ここで、Rviが、水素、保護基または脂肪族部分であり、ここで、該脂肪族部分が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項43、44、45、46、47、48、49または50のいずれか1項に記載の方法。
  60. 前記化合物において、R10が、ヒドロキシルである、請求項43、44、45、47、48または49のいずれか1項に記載の方法。
  61. 前記化合物において、R11およびR12が、別個に、水素または低級アルコキシルであり、ここで、該アルコキシル置換基が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項43、44、45、46、47、48、49または50のいずれか1項に記載の方法。
  62. 前記化合物において、R13およびR14が、別個に、水素、低級アルキルまたはアリールであり、ここで、該アルキル置換基が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得、ここで、該アリール置換基が、置換または非置換であり得る、請求項43、44、45、46、48または49のいずれか1項に記載の方法。
  63. 前記化合物において、R13が、低級アルキルであり、ここで、該アルキル置換基が、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項47または50に記載の方法。
  64. 前記化合物において、Rが、水素または低級アルキルであり、Rが、ヒドロキシルまたは低級アルコキシルであり、Rが、低級アルキルであり、Rが、水素、ヒドロキシル、低級アルキルまたは低級アルコキシルであり、Rが、水素、ヒドロキシルまたは保護ヒドロキシルであり、Rが、−CHOまたは−CHORviであり、R11およびR12が、別個に、水素または低級アルコキシルであり、そしてR13が、低級アルキルであり、ここで、Rviが、水素、保護基または脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり、
    それにより、前述のアルキル、アルコキシル、脂肪族およびヘテロ脂肪族部分の各々が別個に、置換または非置換、直鎖または分枝、または環式または非環式であり得る、請求項50に記載の方法。
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