JP2005518345A - 顕色剤成分およびケラチン繊維を染色するためのその使用 - Google Patents

顕色剤成分およびケラチン繊維を染色するためのその使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I):
【化1】
Figure 2005518345

[式中、
・Aは炭素原子数1〜6の分枝状または非分枝状アルキレン基であって、ヒドロキシル基およびハロゲン原子から選択する1個またはそれ以上の置換基を有していてもよく、
・Xは置換されていてもよいイミダゾリル基であり、
・R、RおよびRは互いに独立して、水素原子、C1−4アルキル基、C1−4モノヒドロキシアルキル基、またはC2−6ポリヒドロキシアルキル基であり、
・RおよびRは互いに独立して、水素原子、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシル基、C1−4モノヒドロキシアルキル基、C2−4ポリヒドロキシアルキル基、またはハロゲン原子である。]
で示される少なくとも1種のp−フェニレンジアミン誘導体を、化粧品学的に許容し得る担体中に含有する、ケラチン繊維(とりわけ人毛)染色用の組成物に関する。本発明の顕色剤成分は、汗およびコールドパーマに対する堅牢性に優れた高純度の染色結果によって特徴付けられる。従来の染料前駆物質と組み合わせた場合の染色結果は、p−トルイレンジアミンを用いた染色と比較して、いくぶん青みがかった方向にシフトしている。

Description

本発明は、イミダゾリル基で置換されたp−フェニレンジアミン誘導体を含有するケラチン繊維を染色するための組成物、ケラチン繊維を染色するための該化合物の使用、該化合物を使用する繊維染色方法、並びに該p−フェニレンジアミン誘導体のいくつかに関する。
ケラチン繊維、とりわけ人毛を染色するのに、「酸化染料」は、高純度の色および良好な堅牢性の故に重要な役割を担っている。酸化染料は、酸化染料前駆物質である「顕色剤成分」および「カップラー成分」を含む。酸化剤または空気中の酸素の存在下に、顕色剤成分どうし、または顕色剤成分と1種もしくはそれ以上のカップラー成分とがカップリングして、実際の染料を生成する。
通常用いられる顕色剤成分は、遊離または置換ヒドロキシまたはアミノ基をパラまたはオルト位に更に有する第一級芳香族アミン、ジアミノピリジン誘導体、複素環ヒドラゾン、4−アミノピラゾロン誘導体、並びに2,4,5,6−テトラアミノピリミジンおよびその誘導体である。
その例は、p−フェニレンジアミン、p−トルイレンジアミン、2,4,5,6−テトラアミノピリミジン、p−アミノフェノール、N,N−ビス−(2'−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、2−(2',5'−ジアミノフェニル)−エタノール、2−(2',5'−ジアミノフェノキシ)−エタノール、1−フェニル−3−カルボキシアミド−4−アミノピラゾール−5−オン、4−アミノ−3−メチルフェノール、2−アミノメチル−4−アミノフェノール、2−ヒドロキシ−4,5,6−トリアミノピリミジン、2,4−ジヒドロキシ−5,6−ジアミノピリミジン、2,5,6−トリアミノ−4−ヒドロキシピリミジン、および1,3−N,N'−ビス(2'−ヒドロキシエチル)−N,N'−ビス(4'−アミノフェニル)ジアミノプロパン−2−オールである。
カップラー成分は、通例、m−フェニレンジアミン誘導体、ナフトール類、レゾルシノールおよびレゾルシノール誘導体、ピラゾロン類、並びにm−アミノフェノール類である。特に適当なカップラー成分は、1−ナフトール、1,5−、2,7−および1,7−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノ−2−メチルフェノール、m−アミノフェノール、レゾルシノール、レゾルシノールモノメチルエーテル、m−フェニレンジアミン、1−フェニル−3−メチルピラゾール−5−オン、2,4−ジクロロ−3−アミノフェノール、1,3−ビス−(2,4−ジアミノフェノキシ)−プロパン、2−クロロレゾルシノール、4−クロロレゾルシノール、2−クロロ−6−メチル−3−アミノフェノール、2−メチルレゾルシノール、5−メチルレゾルシノール、および2−メチル−4−クロロ−5−アミノフェノールである。
良好な酸化染料前駆物質は、主に次のような条件を満足しなければならない:酸化カップリングによって、充分な純度と堅牢性のある所望の色をもたらさなければならない。更に、繊維への吸収性が良好でなければならず、とりわけ人毛の場合には、損傷毛髪と新しく伸びた毛髪との間に明らかな差を生じてはならない(均染性)。光、熱、汗、摩擦、および化学還元剤(例えばパーマネントウェービング液)の作用に対して耐久性でなければならない。また、染毛剤として使用される場合、頭皮をあまり染色してはならず、特に毒物学的および皮膚科学的に無害であるべきである。そしてまた、染色結果が個人の好みに合わない場合、および元に戻す必要がある場合に、脱色によって容易に取り去ることができなければならない。
単一の顕色剤成分またはある特定のカップラー/顕色剤組み合わせのみを使用した場合は通例、毛髪に対して自然に作用する色を得ることができない。そこで実際には、複数の顕色剤および/またはカップラー成分の組み合わせが通常用いられる。従って、新しい改善された染料成分であって、毒物学的および皮膚科学的にも問題の無いものが、依然必要とされている。
本発明の課題は、酸化染料前駆物質に求められる条件を満足し、堅牢性の良好な広範囲の色の染色を可能にする新規顕色剤成分を開発することである。
驚くべきことに、ある種のイミダゾール置換p−フェニレンジアミン誘導体が、酸化染料前駆物質に課される条件を高度に満足することがわかった。本発明の顕色剤成分は、汗およびコールドパーマに対する堅牢性に優れた高純度の染色結果によって特徴付けられる。従来の染料前駆物質と組み合わせた場合の染色結果は、p−トルイレンジアミンを用いた染色と比較して、いくぶん青みがかった方向にシフトしている。
本発明は、第一に、式(I):
Figure 2005518345
[式中、
・Aは炭素原子数1〜6の分枝状または非分枝状アルキレン基であって、ヒドロキシル基およびハロゲン原子から選択する1個またはそれ以上の置換基を有していてもよく、
・Xは置換されていてもよいイミダゾリル基であり、
・R、RおよびRは互いに独立して、水素原子、C1−4アルキル基、C1−4モノヒドロキシアルキル基、またはC2−6ポリヒドロキシアルキル基であり、
・RおよびRは互いに独立して、水素原子、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシル基、C1−4モノヒドロキシアルキル基、C2−4ポリヒドロキシアルキル基、またはハロゲン原子である。]
で示される少なくとも1種のp−フェニレンジアミン誘導体を、化粧品学的に許容し得る担体中に含有する、ケラチン繊維(とりわけ人毛)染色用の組成物に関する。
本発明によると、この場合のケラチン繊維は、毛皮、羊毛、羽毛、および特に人毛を意味すると理解される。本発明の酸化染料は、ケラチン繊維の染色に特に適しているが、原則的に他の分野(特に、カラー写真分野)における使用を妨げるものではない。
本発明の染料前駆物質はアミノ化合物であるから、それら化合物から常套の方法で既知の酸付加塩を調製し得る。従って、本明細書および特許請求の範囲における記載はすべて、遊離形態の化合物およびその水溶性の生理学的適合性塩の両方に関する。そのような塩の例は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、クエン酸塩および乳酸塩である。塩酸塩および硫酸塩がこの場合に特に好ましい。
本発明の化合物における置換基としてのC1-4アルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルおよびブチル基である。好ましいアルキル基はエチルおよびメチルである。好ましいC1-4アルコキシル基は、メトキシルおよびエトキシル基である。好ましいC1-4モノヒドロキシアルキル基の例は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピルまたは4−ヒドロキシブチル基である。2−ヒドロキシエチル基が特に好ましい。特に好ましいC2−4ポリヒドロキシアルキル基は、1,2−ジヒドロキシエチル基である。本発明によると、ハロゲン原子の例はF、ClまたはBr原子、特に好ましくはCl原子である。
好ましい式(I)の化合物は、R、RおよびRが水素原子であるものである。RおよびRが互いに独立して、水素原子、メチル基、塩素原子またはフッ素原子である化合物がさらに好ましい。RおよびRが水素原子である式(I)の化合物が特に好ましい。
本発明の式(I)の化合物が持つ重要な特徴は、置換されていてもよいイミダゾリル基を有することである。本発明の第一の好ましい態様においては、基Xは式(II):
Figure 2005518345
[式中、Rは水素原子、C1−4アルキル基、C1−4モノヒドロキシアルキル基、C2−4ポリヒドロキシアルキル基またはハロゲン原子である。]
で示される、場合により置換されたイミダゾリル基である。
この態様においては、Aが炭素原子数2〜6の非分枝状アルキレン基である式(I)の化合物が特に好ましい。この態様で特に好ましいアルキレン基は、トリメチレン基である。
式(II)のイミダゾリル基を有する式(I)の化合物のうち、特に好ましいものは、式(IIa):
Figure 2005518345
で示される(4−アミノ−フェニル)(3−(イミダゾル−1−イル)プロピル)アミン(E2)、および式(IIb):
Figure 2005518345
で示される(4−アミノ−3−メチルフェニル)(3−(イミダゾル−1−イル)プロピル)アミン(E3)である。
本発明の第二の好ましい態様において、置換されていてもよいイミダゾリル基Xは、式(III):
Figure 2005518345
[式中、Rは水素原子、C1−4アルキル基、C1−4モノヒドロキシアルキル基、C2−4ポリヒドロキシアルキル基、またはハロゲン原子である。]
で示される基である。本発明のこの態様の化合物は互変異性体平衡の形で存在するので、本明細書の記載は、平衡において存在する互変異性体のいずれにも関する。
本発明のこの態様においては、基Aは好ましくは炭素原子数1〜6の非分枝状アルキレン基である。特に好ましくは、基Aはエチレン基である。
式(III)のイミダゾリル基を有する式(I)の化合物のうち、特に好ましいものは、式(IIIa):
Figure 2005518345
で示される(4−アミノフェニル)(2−(イミダゾル−5−イル)エチル)アミン(E1)である。
本発明の染料は、本発明の式(I)の化合物に加えて1種またはそれ以上の他の染料前駆物質を含有し得る。
本発明は、本発明の染料中に使用し得る更なる染料前駆物質に関して、なんら制限されない。本発明の染料は、更なる染料前駆物質として、
・顕色剤および/またはカップラーのタイプの酸化染料前駆物質、
・インドールおよびインドリン誘導体のような天然類似染料の前駆物質
および、これらの群の化合物の混合物を含んでよい。
第1の好ましい態様において、染料は少なくとも1種の更なる顕色剤成分を含有する。用いられる顕色剤成分は、通常、パラ位またはオルト位に別の遊離または置換されたヒドロキシル基またはアミノ基を含む第一級芳香族アミン、ジアミノピリジン誘導体、複素環式ヒドラゾン、4−アミノピラゾール誘導体並びに2,4,5,6−テトラアミノピリミジンおよびその誘導体である。
本発明によれば、顕色剤成分としてp−フェニレンジアミン誘導体またはその生理学的に許容される塩を使用することが有利であり得る。特に好ましいものは、下記式(E1)で示されるp−フェニレンジアミン誘導体である:
Figure 2005518345
[式中、
は水素原子、C1〜4アルキル基、C1〜4モノヒドロキシアルキル基、C2〜4ポリヒドロキシアルキル基、(C1〜4)−アルコキシ−(C1〜4)−アルキル基、4’−アミノフェニル基、或いは窒素含有基、フェニル基または4’−アミノフェニル基により置換されたC1〜4アルキル基を表す。
は、水素原子、C1〜4アルキル基、C1〜4モノヒドロキシアルキル基、C2〜4ポリヒドロキシアルキル基、(C1〜4)−アルコキシ−(C1〜4)−アルキル基、または窒素含有基により置換されたC1〜4アルキル基を表す。
は、水素原子、ハロゲン原子(塩素、臭素、ヨウ素またはフッ素原子など)、C1〜4アルキル基、C1〜4モノヒドロキシアルキル基、C2〜4ポリヒドロキシアルキル基、C1〜4ヒドロキシアルコキシ基、C1〜4アセチルアミノアルコキシ基、C1〜4メシルアミノアルコキシ基、またはC1〜4カルバモイルアミノアルコキシ基を表す。
は、水素原子、ハロゲン原子、またはC1〜4アルキル基であり、若しくはGおよびGが互いにオルト位にある場合、それらは一緒になって、例えばエチレンジオキシ基のような架橋α,ω−アルキレンジオキソ基を形成してもよい。]。
本発明の化合物中の置換基として言及されるC1〜4アルキル基の例は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、およびブチル基である。エチル基およびメチル基が好ましいアルキル基である。本発明によれば、好ましいC1〜4アルコキシ基は、例えば、メトキシ基またはエトキシ基である。C1〜4ヒドロキシアルキル基の好ましい例は、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシアルキル基、3−ヒドロキシプロピル基または4−ヒドロキシブチル基である。2−ヒドロキシエチル基が特に好ましい。特に好ましいC2〜4ポリヒドロキシアルキル基は、1,2−ジヒドロキシエチル基である。本発明によれば、ハロゲン原子の例は、F、Cl、またはBr原子である。Cl原子が、最も好ましい。本発明によれば、他の用いられる用語は、本明細書に与えられる定義から得られる。式(E1)に示される窒素含有基の例は、特にアミノ基、C1〜4モノアルキルアミノ基、C1〜4ジアルキルアミノ基、C1〜4トリアルキルアンモニウム基、C1〜4モノヒドロキシアルキルアミノ基、イミダゾリニウムおよびアンモニウム基である。
式(E1)で示される特に好ましいp−フェニレンジアミンは、p−フェニレンジアミン、p−トルイレンジアミン、2−クロロ−p−フェニレンジアミン、2,3−ジメチル−p−フェニレンジアミン、2,6−ジメチル−p−フェニレンジアミン、2,6−ジエチル−p−フェニレンジアミン、2,5−ジメチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジエチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジプロピル−p−フェニレンジアミン、4−アミノ−3−メチル−(N,N−ジエチル)アニリン、N,N−ビス−(β−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、4−N,N−ビス−(β−ヒドロキシエチル)−アミノ−2−メチルアニリン、4−N,N−ビス−(β−ヒドロキシエチル)−アミノ−2−クロロアニリン、2−(β−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、2−(α,β−ジヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、2−フルオロ−p−フェニレンジアミン、2−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N−(β−ヒドロキシプロピル)−p−フェニレンジアミン、2−ヒドロキシメチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−3−メチル−p−フェニレンジアミン、N、N−(エチル,β−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、N−(β,γ−ジヒドロキシプロピル)−p−フェニレンジアミン、N−(4’−アミノフェニル)−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、2−(β−ヒドロキシエチルオキシ)−p−フェニレンジアミン、2−(β−アセチルアミノエチルオキシ)−p−フェニレンジアミン、N−(β−メトキシエチル)−p−フェニレンジアミンおよび5,8−ジアミノベンゾ−1,4−ジオキサン、およびそれらの生理学的に許容される塩から選ばれる。
本発明によれば、式(E1)に相当する最も好ましいp−フェニレンジアミン誘導体は、p−フェニレンジアミン、p−トルイレンジアミン、2−(β−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、2−(α,β−ジヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、およびN,N−ビス(β−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミンである。
本発明の別の様態において、アミノ基および/またはヒドロキシル基により置換された少なくとも二つの芳香核を含む化合物を、顕色剤成分として好ましく用いることができる。
本発明の染色組成物中に用いられてよい二核顕色剤成分は、とりわけ、式(E2):
Figure 2005518345
[式中、
およびZは、互いに独立に、ヒドロキシルまたはNH基であって、C1〜4アルキル基、C1〜4ヒドロキシアルキル基および/または架橋基Yにより置換されてもよく、または架橋環系の一部を成してもよい。
架橋基Yは、直鎖または分岐のアルキレン鎖またはアルキレン環などのC1〜14アルキレン基であって、一つまたはそれ以上の窒素含有基および/または一つまたはそれ以上の(酸素、硫黄または窒素原子などの)ヘテロ原子を非末端または末端に有してもよく、一つまたはそれ以上のヒドロキシル基またはC1〜8アルコキシ基により置換されてもよく、あるいはYは直接結合である。
およびGは、互いに独立に、水素またはハロゲン原子、C1〜4アルキル基、C1〜4モノヒドロキシアルキル基、C2〜4ポリヒドロキシアルキル基、C1〜4アミノアルキル基または架橋基Yへの直接結合を表す。
、G、G、G10、G11およびG12は、互いに独立に、水素原子、架橋基Yへの直接結合またはC1〜4アルキル基を表す。]
で示される化合物およびその生理学的に許容される塩である。但し、
式(E2)の化合物は一分子あたり唯一つの架橋基Yを含み、
式(E2)の化合物は、少なくとも一つの水素原子を有する少なくとも一つのアミノ基を含む。
本発明によれば、式(E2)に使用される置換基は、前記態様と同様に定義される。
式(E2)で示される好ましい二核顕色剤成分は、特に、N,N’−ビス−(β−ヒドロキシエチル)−N,N’−ビス−(4’−アミノフェニル)−1,3−ジアミノプロパン−2−オール、N,N’−ビス−(β−ヒドロキシエチル)−N,N’−ビス−(4’−アミノフェニル)−エチレンジアミン、N,N’−ビス−(4−アミノフェニル)−テトラメチレンジアミン、N,N’−ビス−(β−ヒドロキシエチル)−N,N’−ビス−(4’−アミノフェニル)−テトラメチレンジアミン、N,N’−ビス−(4−メチルアミノフェニル)−テトラメチレンジアミン、N,N’−ジエチル−N,N’−ビス−(4’−アミノ−3’−メチルフェニル)−エチレンジアミン、ビス−(2−ヒドロキシ−5−アミノフェニル)−メタン、N,N’−ビス−(4−アミノフェニル)−1,4−ジアザシクロヘプタン、N,N’−ビス(2−ヒドロキシ−5−アミノベンジル)ピペラジン、N−(4’−アミノフェニル)−p−フェニレンジアミン、および1,10−ビス−(2,5−ジアミノフェニル)−1,4,7,10−テトラオキサデカン、並びにそれらの生理学的に許容される塩である。
式(E2)で示される特に好ましい二核顕色剤成分は、N、N’−ビス−(β−ヒドロキシエチル)−N,N’−ビス−(4’−アミノフェニル)−1,3−ジアミノプロパン−2−オール、ビス−(2−ヒドロキシ−5−アミノフェニル)−メタン、N,N’−ビス−(4’−アミノフェニル)−1,4−ジアザシクロヘプタンおよび1,10−ビス−(2’,5’−ジアミノフェニル)−1,4,7,10−テトラオキサデカン、またはそれらの生理学的に許容される塩である。
本発明の別の様態において、p−アミノフェノール誘導体またはそれらの生理学的に許容される塩が顕色剤成分として好ましく用いうる。特に好ましいものは、下記式(E3)で示されるp−アミノフェノール誘導体である:
Figure 2005518345
[式中、
13は、水素原子、ハロゲン原子、C1〜4アルキル基、C1〜4モノヒドロキシアルキル基、C2〜4ポリヒドロキシアルキル基、(C1〜4)−アルコキシ−(C1〜4)アルキル基、C1〜4アミノアルキル基、ヒドロキシ−(C1〜4)−アルキルアミノ基、C1〜4ヒドロキシアルコキシ基、C1〜4ヒドロキシアルキル−(C1〜4)−アミノアルキル基、または(ジ−C1〜4−アルキルアミノ)−(C1〜4)アルキル基を表す。
14は、水素原子、ハロゲン原子、C1〜4アルキル基、C1〜4モノヒドロキシアルキル基、C2〜4ポリヒドロキシアルキル基、(C1〜4)−アルコキシ−(C1〜4)−アルキル基、C1〜4アミノアルキル基、またはC1〜4シアノアルキル基を表す。
15は、水素原子、C1〜4アルキル基、C1〜4モノヒドロキシアルキル基、C2〜4ポリヒドロキシアルキル基、フェニル基またはベンジル基を表す。
16は、水素原子またはハロゲン原子を表す。]。
本発明によれば、式(E3)中で用いられた置換基は、前記態様と同様に定義される。
式(E3)で示される好ましいp−アミノフェノール化合物は、とりわけ、p−アミノフェノール、N−メチル−p−アミノフェノール、4−アミノ−3−メチルフェノール、4−アミノ−3−フルオロフェノール、2−ヒドロキシメチルアミノ−4−アミノフェノール、4−アミノ−3−ヒドロキシメチルフェノール、4−アミノ−2−(β−ヒドロキシエトキシ)−フェノール、4−アミノ−2−メチルフェノール、4−アミノ−2−ヒドロキシメチルフェノール、4−アミノ−2−メトキシメチルフェノール、4−アミノ−2−アミノメチルフェノール、4−アミノ−2−(β−ヒドロキシエチルアミノメチル)−フェノール、4−アミノ−2−(α,β−ジヒドロキシエチル)フェノール、4−アミノ−2−フルオロフェノール、4−アミノ−2−クロロフェノール、4−アミノ−2,6−ジクロロフェノール、4−アミノ−2−(ジエチルアミノメチル)−フェノールおよびそれらの生理学的に許容される塩である。
式(E3)で示される特に好ましい化合物は、p−アミノフェノール、4−アミノ−3−メチルフェノール、4−アミノ−2−アミノメチルフェノール、4−アミノ−2−(α,β−ジヒドロキシエチル)フェノール、および4−アミノ−2−(ジエチルアミノメチル)フェノールである。
顕色剤成分は、o−アミノフェノールおよびその誘導体、例えば2−アミノ−4−メチルフェノール、2−アミノ−5−メチルフェノールまたは2−アミノ−4−クロロフェノールなどからも選ばれてよい。
更に、顕色剤成分は、例えばピリジン、ピリミジン、ピラゾール、ピラゾロ−ピリミジン誘導体およびそれらの生理学的に許容される塩などの複素環式顕色剤成分から選ばれてよい。
好ましいピリジン誘導体は、特にGB1026978およびGB1153196に記載された化合物、例えば2,5−ジアミノピリジン、2−(4’−メトキシフェニル)−アミノ−3−アミノピリジン、2,3−ジアミノ−6−メトキシピリジン、2−(β−メトキシエチル)−アミノ−3−アミノ−6−メトキシピリジンおよび3,4−ジアミノピリジンなどである。
好ましいピリミジン誘導体は、特にDE2359399、JP02019576A2およびWO96/15765に記載された化合物、例えば2,4,5,6−テトラアミノピリミジン、4−ヒドロキシ−2,5,6−トリアミノピリミジン、2−ヒドロキシ−4,5,6−トリアミノピリミジン、2−ジメチルアミノ−4,5,6−トリアミノピリミジン、2,4−ジヒドロキシ−5,6−ジアミノピリミジンおよび2,5,6−トリアミノピリジンなどである。
好ましいピラゾール誘導体は、特にDE3843892、DE4133957、WO94/08969、WO94/08970、EP740931およびDE19543988に記載された化合物、例えば4,5−ジアミノ−1−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−(β−ヒドロキシエチル)−ピラゾール、3,4−ジアミノピラゾール、4,5−ジアミノ−1−(4’−クロロベンジル)−ピラゾール、4,5−ジアミノ−1,3−ジメチルピラゾール、4,5−ジアミノ−3−メチル−1−フェニルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−メチル−3−フェニルピラゾール、4−アミノ−1,3−ジメチル−5−ヒドラジノピラゾール、1−ベンジル−4,5−ジアミノ−3−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−3−t−ブチル−1−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−t−ブチル−3−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−(β−ヒドロキシエチル)−3−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−エチル−3−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−エチル−3−(4’−メトキシフェニル)−ピラゾール、4,5−ジアミノ−1−エチル−3−ヒドロキシメチルピラゾール、4,5−ジアミノ−3−ヒドロキシメチル−1−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−3−ヒドロキシメチル−1−イソプロピルピラゾール、4,5−ジアミノ−3−メチル−1−イソプロピルピラゾール、4−アミノ−5−(β−アミノエチル)−アミノ−1,3−ジメチルピラゾール、3,4,5−トリアミノピラゾール、1−メチル−3,4,5−トリアミノピラゾール、3,5−ジアミノ−1−メチル−4−メチルアミノピラゾールおよび3,5−ジアミノ−4−(β−ヒドロキシエチル)−アミノ−1−メチルピラゾールなどである。
好ましいピラゾロピリミジン誘導体は、とりわけ、下記式(E4):
Figure 2005518345
[式中、
17、G18、G19およびG20は、互いに独立に、水素原子、C1〜4アルキル基、アリール基、C1〜4ヒドロキシアルキル基、C2〜4ポリヒドロキシアルキル基、(C1〜4)−アルコキシ−(C1〜4)アルキル基、C1〜4アミノアルキル基(アセチルウレイドまたはスルホニル基により保護されてもよい)、(C1〜4)アルキルアミノ−(C1〜4)−アルキル基、ジ[(C1〜4)アルキル]−(C1〜4)アミノアルキル基(ここで、ジアルキル基は5または6員の炭素環または複素環を形成してもよい)、C1〜4ヒドロキシアルキルまたはジ−(C1〜4)−[ヒドロキシアルキル]−(C1〜4)−アミノアルキル基を表す。
X基は、互いに独立に、水素原子、C1〜4アルキル基、アリール基、C1〜4ヒドロキシアルキル基、C2〜4ポリヒドロキシアルキル基、C1〜4アミノアルキル基、(C1〜4)アルキルアミノ−(C1〜4)−アルキル基、ジ[(C1〜4)アルキル]−(C1〜4)アミノアルキル基(ここで、ジアルキル基は5または6員の炭素環または複素環を形成してもよい)、C1〜4ヒドロキシアルキル−またはジ−(C1〜4ヒドロキシアルキル)アミノアルキル基、アミノ基、C1〜4アルキル−またはジ−(C1〜4ヒドロキシアルキル)−アミノ基、ハロゲン原子、カルボキシル基、またはスルホン酸基を表す。
iは0、1、2または3である。
pは0または1である。
qは0または1である。
nは0または1である。
但し、
p+qは0ではなく、
p+q=2の場合、nは0であり、NG1718基およびNG1920基は、(2,3);(5,6);(6,7);(3,5)または(3,7)位を占め、
p+q=1の場合、nは1であり、NG1718基(またはNG1920)基およびOH基は、(2,3);(5,6);(6,7);(3,5)または(3,7)位を占める。]
で示されるピラゾロ[1,5−a]ピリミジンの誘導体、および、互変異性平衡が存在する場合は互変異性体である。
本発明によると、式(E4)に用いられる置換基は、前記態様と同様に定義される。
前記式(E4)で示されるピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジンが環系の2、5または7位の一つにヒドロキシル基を含む場合、例えば下記式で示されるような互変異性平衡が存在する:
Figure 2005518345
式(E4)で示されるピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジンの中で、以下のものを特に挙げることができる:
・ピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,7−ジアミン;
・2,5−ジメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,7−ジアミン;
・ピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,5−ジアミン;
・2,7−ジメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,5−ジアミン;
・3−アミノピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−7−オール;
・3−アミノピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−5−オール;
・2−(3−アミノピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−7−イルアミノ)−エタノール;
・2−(7−アミノピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3−イルアミノ)−エタノール;
・2−[(3−アミノピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−7−イル)−(2−ヒドロキシエチル)−アミノ]−エタノール;
・2−[(7−アミノピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3−イル)−(2−ヒドロキシエチル)−アミノ]−エタノール;
・5,6−ジメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,7−ジアミン;
・2,6−ジメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,7−ジアミン;
・3−アミノ−7−ジメチルアミノ−2,5−ジメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン;
およびそれらの生理学的に許容される塩および互変異性平衡が存在する場合にはその互変異性体。
前記式(E4)で示されるピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジンは、文献に説明されているように、アミノピラゾールまたはヒドラジンから環化により調製されてよい。
第2の好ましい態様において、本発明の染料は少なくとも1種のカップラー成分を含有する。
一般に用いられるカップラー成分は、m−フェニレンジアミン誘導体、ナフトール類、レゾルシノールおよびレゾルシノール誘導体、ピラゾロン類、並びにm−アミノフェノール誘導体である。特に適しているカップラー成分は、1−ナフトール、1,5−、2,7−および1,7−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノ−2−メチルフェノール、m−アミノフェノール、レゾルシノール、レゾルシノールモノメチルエーテル、m−フェニレンジアミン、1−フェニル−3−メチルピラゾール−5−オン、2,4−ジクロロ−3−アミノフェノール、1,3−ビス−(2',4'−ジアミノフェノキシ)−プロパン、2−クロロレゾルシノール、4−クロロレゾルシノール、2−クロロ−6−メチル−3−アミノフェノール、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン、2−メチルレゾルシノール、5−メチルレゾルシノール、および2−メチル−4−クロロ−5−アミノフェノールである。
本発明によると好ましいカップラー成分は、以下の化合物である:
・m−アミノフェノールおよびその誘導体、例えば5−アミノ−2−メチルフェノール、N−シクロペンチル−3−アミノフェノール、3−アミノ−2−クロロ−6−メチルフェノール、2−ヒドロキシ−4−アミノフェノキシエタノール、2,6−ジメチル−3−アミノフェノール、3−トリフルオロアセチルアミノ−2−クロロ−6−メチルフェノール、5−アミノ−4−クロロ−2−メチルフェノール、5−アミノ−4−メトキシ−2−メチルフェノール、5−(2’−ヒドロキシエチル)−アミノ−2−メチルフェノール、3−(ジエチルアミノ)−フェノール、N−シクロペンチル−3−アミノフェノール、1,3−ジヒドロキシ−5−(メチルアミノ)−ベンゼン、3−エチルアミノ−4−メチルフェノールおよび2,4−ジクロロ−3−アミノフェノールなど
・o−アミノフェノールおよびそれらの誘導体、
・m−ジアミノベンゼンおよびその誘導体、例えば2,4−ジアミノフェノキシエタノール、1,3−ビス−(2’,4’−ジアミノフェノキシ)−プロパン、1−メトキシ−2−アミノ−4−(2’−ヒドロキシエチルアミノ)−ベンゼン、1,3−ビス−(2’,4’−ジアミノフェニル)−プロパン、2,6−ビス−(2’−ヒドロキシエチルアミノ)−1−メチルベンゼン、および1−アミノ−3−ビス(2’−ヒドロキシエチル)アミノベンゼンなど、
・o−ジアミノベンゼンおよびその誘導体、例えば3,4−ジアミノ安息香酸および2,3−ジアミノ−1−メチルベンゼンなど、
・ジ−およびトリヒドロキシベンゼン誘導体、例えばレゾルシノール、レゾルシノールモノメチルエーテル、2−メチルレゾルシノール、5−メチルレゾルシノール、2,5−ジメチルレゾルシノール、2−クロロレゾルシノール、4−クロロレゾルシノール、ピロガロールおよび1,2,4−トリヒドロキシベンゼンなど、
・ピリジン誘導体、例えば2,6−ジヒドロキシピリジン、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン、2−アミノ−5−クロロ−3−ヒドロキシピリジン、3−アミノ−2−メチルアミノ−6−メトキシピリジン、2,6−ジヒドロキシ−3,4−ジメチルピリジン、2,6−ジヒドロキシ−4−メチルピリジン、2,6−ジアミノピリジン、2,3−ジアミノ−6−メトキシピリジンおよび3,5−ジアミノ−2,6−ジメトキシピリジンなど、
・ナフタレン誘導体、例えば、1−ナフトール、2−メチル−1−ナフトール、2−ヒドロキシメチル−1−ナフトール、2−ヒドロキシエチル−1−ナフトール、1,5−ジヒドロキシナフタレン、1,6−ジヒドロキシナフタレン、1,7−ジヒドロキシナフタレン、1,8−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレンおよび2,3−ジヒドロキシナフタレンなど、
・モルホリン誘導体、例えば6−ヒドロキシベンゾモルホリンおよび6−アミノベンゾモルホリンなど、
・キノキサリン誘導体、例えば6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリンなど、
・ピラゾール誘導体、例えば1−フェニル−3−メチルピラゾール−5−オンなど、
・インドール誘導体、例えば4−ヒドロキシインドール、6−ヒドロキシインドールおよび7−ヒドロキシインドールなど、
・ピリミジン誘導体、例えば4,6−ジアミノピリミジン、4−アミノ−2,6−ジヒドロキシピリミジン、2,4−ジアミノ−6−ヒドロキシピリミジン、2,4,6−トリヒドロキシピリミジン、2−アミノ−4−メチルピリミジン、2−アミノ−4−ヒドロキシ−6−メチルピリミジンおよび4,6−ジヒドロキシ−2−メチルピリミジンなど、
・メチレンジオキシベンゼン誘導体、例えば1−ヒドロキシ−3,4−メチレンジオキシベンゼン、1−アミノ−3,4−メチレンジオキシベンゼンおよび1−(2’−ヒドロキシエチル)−アミノ−3,4−メチレンジオキシベンゼンなど。
本発明によると特に好ましいカップラー成分は、1−ナフトール、1,5−、2,7−および1,7−ジヒドロキシナフタレン、3−アミノフェノール、5−アミノ−2−メチルフェノール、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン、レゾルシノール、4−クロロレゾルシノール、2−クロロ−6−メチル−3−アミノフェノール、2−メチルレゾルシノール、5−メチルレゾルシノール、2,5−ジメチルレゾルシノールおよび2,6−ジヒドロキシ−3,4−ジメチルピリジンである。
天然類似染料の好ましい前駆物質は、少なくとも一つのヒドロキシル基またはアミノ基を好ましくは6員環上の置換基として含むインドールおよびインドリンである。これらの基は、例えば、ヒドロキシル基のエーテル化またはエステル化、或いはアミノ基のアルキル化の形で、更なる置換基を有してもよい。第2の好ましい態様において、本発明の染料は少なくとも一つのインドールおよび/またはインドリン誘導体を含有する。
天然物類似染毛料の特に適当な前駆物質は、式(IVa):
Figure 2005518345
[式中、互いに独立に、
は、水素、C1〜4アルキル基またはC1〜4ヒドロキシアルキル基であり、
は、水素または−COOH基であり、−COOH基は生理学的に許容されるカチオンとの塩として存在してもよく、
は、水素またはC1〜4アルキル基であり、
は、水素、C1〜4アルキル基、またはRがC1〜4アルキル基である−CO−R基であり、
は、Rについて記載した基の一つである。]
で示される5,6−ジヒドロキシインドリンの誘導体、およびこれら化合物と有機酸または無機酸との生理学的に許容される塩である。
インドリンの特に好ましい誘導体は、5,6−ジヒドロキシインドリン、N−メチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、N−エチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、N−プロピル−5,6−ジヒドロキシインドリン、N−ブチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、5,6−ジヒドロキシインドリン−2−カルボン酸、6−ヒドロキシインドリン、6−アミノインドリン、および4−アミノインドリンである。
この群の中で、特に重要なものは、N−メチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、N−エチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、N−プロピル−5,6−ジヒドロキシインドリン、N−ブチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、および特に5,6−ジヒドロキシインドリンである。
別の適当な天然類似染毛料の前駆物質は、式(IVb):
Figure 2005518345
[式中、互いに独立に、
は、水素、C1〜4アルキル基、またはC1〜4ヒドロキシアルキル基であり、
は、水素、または−COOH基であり、−COOH基は生理学的に許容されるカチオンとの塩として存在してもよく、
は、水素またはC1〜4アルキル基であり、
は、水素、C1〜4アルキル基、またはRがC1〜4アルキル基である−CO−R基であり、
は、Rについて記載した基の一つである。]
で示される5,6−ジヒドロキシインドールの誘導体、およびこれらの化合物と有機酸または無機酸との生理学的に許容される塩である。
インドールの特に好ましい誘導体は、5,6−ジヒドロキシインドール、N−メチル−5,6−ジヒドロキシインドール、N−エチル−5,6−ジヒドロキシインドール、N−プロピル−5,6−ジヒドロキシインドール、N−ブチル−5,6−ジヒドロキシインドール、5,6−ジヒドロキシインドール−2−カルボン酸、6−ヒドロキシインドール、6−アミノインドールおよび4−アミノインドールである。
この群の中で、特に重要なものは、N−メチル−5,6−ジヒドロキシインドール、N−エチル−5,6−ジヒドロキシインドール、N−プロピル−5,6−ジヒドロキシインドール、N−ブチル−5,6−ジヒドロキシインドール、および特に5,6−ジヒドロキシインドールである。
インドリンおよびインドール誘導体は、本発明のプロセスにおいて使用する染料中に、遊離塩基、並びに、例えば塩酸、硫酸および臭化水素酸などの無機酸または有機酸との生理学的に許容される塩の形で用いられてよい。インドールまたはインドリン誘導体は、染料中に、通常0.05〜10重量%、好ましくは0.2〜5重量%の量で存在する。
本発明によると、更なる態様において、インドリンまたはインドール誘導体を少なくとも1種のアミノ酸またはオリゴペプチドと組み合わせて染毛料中に使用することが有利であり得る。アミノ酸は好ましくはα−アミノ酸であり、特に好ましいα−アミノ酸はアルギニン、オルニチン、リジン、セリンおよびヒスチジン、とりわけアルギニンである。
更なる染料前駆物質のほか、本発明の染料は、染色のために1種またはそれ以上の直接染料を含んでもよい。直接染料は通例、ニトロフェニレンジアミン類、ニトロアミノフェノール類、アゾ染料、アントラキノン類、またはインドフェノール類である。好ましい直接染料は、HCイエロー2、HCイエロー4、HCイエロー5、HCイエロー6、ベーシックイエロー57、HCオレンジ1、ディスパースオレンジ3、HCレッド1、HCレッド3、HCレッド13、HCレッドBN、ベーシックレッド76、HCブルー2、HCブルー12、ディスパースブルー3、ベーシックブルー7、ベーシックブルー26、ベーシックブルー99、HCバイオレット1、ディスパースバイオレット1、ディスパースバイオレット4、ベーシックバイオレット2、ベーシックバイオレット14、アシッドバイオレット43、ディスパースブラック9、アシッドブラック52、ベーシックブラウン16およびベーシックブラウン17の国際名または商品名で知られる化合物、並びに1,4−ビス−(β−ヒドロキシエチル)−アミノ−2−ニトロベンゼン、3−ニトロ−4−(β−ヒドロキシエチル)−アミノフェノール、4−アミノ−2−ニトロジフェニルアミン−2’−カルボン酸、6−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン、2−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、ヒドロキシエチル−2−ニトロトルイジン、ピクラミン酸、2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール、4−エチルアミノ−3−ニトロ安息香酸、および2−クロロ−6−エチルアミノ−1−ヒドロキシ−4−ニトロベンゼンである。
この様態において、本発明の組成物は、染料全体に基づき、好ましくは0.01〜20重量%の量で直接染料を含む。
本発明の製剤は、例えば、ヘンナ赤、ヘンナニュートラル、ヘンナ黒、カミルレ花、ビャクダン、紅茶、セイヨウイソノキ樹皮、セージ、ログウッド、アカネ根、カテキュー、シーダおよびアルカンナなどに含まれるような天然産染料も含んでよい。
酸化染料前駆物質または直接染料は、単一の化合物である必要はない。反対に、各染料の製法に由来して、別の成分が、本発明の毛髪染料中に少量存在してもよい(これが染色結果に悪影響を与えないか、または、例えば毒物学的理由のような別の理由で排除する必要がない場合)。
本発明の毛髪染料および着色製剤に使用しうる染料に関して、“Dermatology”シリーズ(Ch. CulnanおよびH. Maibach編), Marcel Dekker Inc., New York,Basle, 1986 の第7巻として発行された、The Science of Hair Care, 第7章(248〜250頁;直接染料)および第8章(264〜267頁;酸化染料前駆物質)のCh.Zviak の著述、および“Europaeische Inventar der Kosmetik-Rohstoffe”(European Communityから出版、および Bundesverband Deutscher Industrie- und Handelsunternehmen fuer Arzneimittel, Reformwaren und Koerperpflegemittel d.V., Mannheimよりフロッピーディスク入手可能)が、とりわけ参照される。
本発明の染料は、そのような製剤に典型的な既知の活性物質、添加剤および助剤のいずれを更に含んでもよい。多くの場合、染料は、少なくとも一つの界面活性剤(基本的に、アニオン性、双性イオン性、両性、ノニオン性、およびカチオン性界面活性剤の何れも適している)を含んでいる。しかし、多くの場合、アニオン性、双性イオン性またはノニオン性界面活性剤から界面活性剤を選択することが有利であることが分かっている。
本発明の製剤に適当なアニオン性界面活性剤は、人体に使用するのに適当なアニオン性の界面活性物質である。そのような物質は、例えば、カルボキシレート、スルフェート、スルホネートまたはホスホネート基などの水可溶化アニオン基、および、約10〜22個の炭素原子を含む親油性アルキル基により特徴付けられる。更に、グリコールまたはポリグリコールエーテル基、エステル基、エーテル基およびアミド基、およびヒドロキシル基も分子中に存在してよい。
以下の物質は、(ナトリウム、カリウムおよびアンモニウム塩、並びにアルカノール基中に2または3個の炭素原子を含むモノ−、ジ−およびトリアルカノールアンモニウム塩の形の)適当なアニオン性界面活性剤の例である:
・10〜22個の炭素原子を含む直鎖脂肪酸(石鹸)、
・式:R−O−(CH−CHO)−CH−COOH[式中、Rは10〜22個の炭素原子を含む直鎖アルキル基であり、x=0または1〜16である。]で示されるエーテルカルボン酸、
・アシル基中に10〜18個の炭素原子を含むアシルサルコシド、
・アシル基中に10〜18個の炭素原子を含むアシルタウリド、
・アシル基中に10〜18個の炭素原子を含むアシルイセチオネート、
・アルキル基中に8〜18個の炭素原子を含むスルホコハク酸モノ−およびジ−アルキルエステル、およびアルキル基中に8〜18個の炭素原子および1〜6個のオキシエチル基を含むスルホコハク酸モノアルキルポリオキシエチルエステル、
・12〜18個の炭素原子を含む直鎖アルカンスルホネート、
・12〜18個の炭素原子を含む直鎖α−オレフィンスルホネート、
・12〜18個の炭素原子を含む脂肪酸のα−スルホ脂肪酸メチルエステル、
・式:R−O(CH−CHO)−SOH[式中、Rは10〜18個の炭素原子を含む好ましくは直鎖のアルキルであり、x=0または1〜12である。]で示されるアルキルスルフェートおよびアルキルポリグリコールエーテルスルフェート、
・DE−A−3725030による界面活性ヒドロキシスルホネートの混合物、
・DE−A−3723354による硫酸化ヒドロキシアルキルポリエチレンおよび/またはヒドロキシアルキレンプロピレングリコールエーテル、
・DE−A−3926344による、12〜24個の炭素原子および1〜6個の二重結合を含む不飽和脂肪酸のスルホネート、
・8〜22個の炭素原子を含む脂肪アルコールと約2〜15モルのエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドとの付加物の形のアルコールと、酒石酸およびクエン酸のエステル。
好ましいアニオン性界面活性剤は、アルキル基中に10〜18個の炭素原子を含み、分子中に12個までのグリコールエーテル基を含むアルキルスルフェート、アルキルポリグリコールエーテルスルフェートおよびエーテルカルボン酸、並びに特に飽和カルボン酸の塩およびとりわけ不飽和C8〜22カルボン酸、例えばオレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸およびパルミチン酸などの塩である。
ノニオン性界面活性剤は、例えばポリオール基、ポリアルキレングリコールエーテル基またはポリオール基とポリグリコールエーテル基の組み合わせを、親水性基として含む。そのような化合物の例は、次のとおりである:
・8〜22個の炭素原子を含む直鎖脂肪アルコール、12〜22個の炭素原子を含む脂肪酸およびアルキル基中に8〜15個の炭素原子を含むアルキルフェノールへの、エチレンオキシド2〜30モルおよび/またはプロピレンオキシド0〜5モルの付加物、
・グリセロールへのエチレンオキシド1〜30モルの付加物のC12〜22脂肪酸モノエステルおよびジエステル、
・C8〜22アルキルモノおよびオリゴグリコシド、およびそれらのエトキシル化類似物、および、
・ひまし油および水素化ひまし油へのエチレンオキシド5〜60モルの付加物。
好ましいノニオン性界面活性剤は、一般式RO−(Z)で示されるアルキルポリグリコシドである。これらの化合物は、以下のパラメータにより特徴付けられる。
アルキル基Rは、6〜22個の炭素原子を含み、直鎖および分枝状であってよい。第一級直鎖および2−メチル−分枝脂肪族基が好ましい。そのようなアルキル基は、例えば1−オクチル基、1−デシル基、1−ラウリル基、1−ミリスチル基、1−セチル基および1−ステアリル基である。1−オクチル基、1−デシル基、1−ラウリル基および1−ミリスチル基が特に好ましい。いわゆる「オキソアルコール」を出発物質として用いる場合、アルキル鎖中に奇数個の炭素原子を有する化合物が優勢である。
例えば、本発明に使用しうるアルキルポリグリコシドは、1種のみのアルキル基Rを含んでよい。しかし、そのような化合物は、天然脂肪および油または鉱油から通常作られる。この場合、アルキル基Rは、出発化合物に対応する、またはこれらの化合物の処理法に対応する混合物となる。
特に好ましいアルキルポリグリコシドは、Rが次の基であるものである:
・本質的にCおよびC10アルキル基、
・本質的にC12およびC14アルキル基、
・本質的にC〜C16アルキル基、または、
・本質的にC12〜C16アルキル基。
糖単位Zとして単糖またはオリゴ糖の何れを用いてもよい。5または6個の炭素原子を含む糖および相当するオリゴ糖が通常用いられる。そのような糖の例は、グルコース、果糖、ガラクトース、アラビノース、リボース、キシロース、リキソース、アロース、アルトロース、マンノース、グロース、イドース、タロースおよびスクロースである。好ましい糖単位は、グルコース、果糖、ガラクトース、アラビノースおよびスクロースであり、グルコースが特に好ましい。
本発明に使用しうるアルキルポリグリコシドは、平均1.1〜5糖単位を含む。1.1〜1.6のx値を有するアルキルポリグリコシドが好ましい。xが1.1〜1.4であるアルキルグリコシドが最も好ましい。
界面活性剤として作用するほかに、アルキルグリコシドは、毛髪への香料成分の固定を改良するために用いられてもよい。従って、当業者は毛髪上の香油の効果を毛髪処理の期間より長く持続させたい場合、アルキルグリコシドを、本発明の製剤の更なる成分として好ましく用い得る。
前記アルキルポリグリコシドのアルコキシル化同族体を本発明に用いてもよい。これらの同族体は、アルキルグリコシド単位あたり、平均10個までのエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド単位を含んでよい。
双性イオン性界面活性剤も、特に補助界面活性剤として用いられてよい。本発明によれば、双性イオン性界面活性剤は、分子中に、少なくとも一つの第四級アンモニウム基および少なくとも一つの−COO(−)または−SO (−)を含む界面活性化合物である。特に適当な双性イオン性界面活性剤は、いわゆるベタイン、例えば、アルキル基またはアシル基中に8〜18個の炭素原子を含む、ココアルキルジメチルアンモニウムグリシネートのようなN−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート、ココアシルアミノプロピルジメチルアンモニウムグリシネートのようなN−アシルアミノプロピル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート、および2−アルキル−3−カルボキシメチル−3−ヒドロキシエチルイミダゾリン並びにココアシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルグリシネートなどである。好ましい双性イオン性界面活性剤は、コカミドプロピルベタインのINCI名で知られる脂肪酸アミド誘導体である。
特に補助界面活性剤として両性界面活性剤も適当である。両性界面活性剤は、C8〜18アルキルまたはアシル基に加えて、少なくとも一つの遊離アミノ基および少なくとも一つの−COOHまたは−SOH基を分子中に含む、内部塩を形成可能な界面活性化合物を意味すると理解される。適当な両性界面活性剤の例は、約8〜18個の炭素原子をアルキル基中に含む、N−アルキルグリシン、N−アルキルプロピオン酸、N−アルキルアミノ酪酸、N−アルキルイミノジプロピオン酸、N−ヒドロキシエチル−N−アルキルアミドプロピルグリシン、N−アルキルタウリン、N−アルキルサルコシン、2−アルキルアミノプロピオン酸およびアルキルアミノ酢酸である。特に好ましい両性界面活性剤は、N−ココアルキルアミノプロピオネート、ココアシルアミノエチルアミノプロピオネートおよびC12〜18アシルサルコシンである。
本発明によれば、用いられるカチオン性界面活性剤は、特に、第四級アンモニウム化合物、エステルクォート(esterquats)およびアミドアミンから成るタイプのカチオン性界面活性剤である。
好ましい第四級アンモニウム化合物は、アンモニウムハロゲン化物、特に、塩化物、臭化物、例えばアルキルトリメチルアンモニウムクロリド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリドおよびトリアルキルメチルアンモニウムクロリド、例えば、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロリドおよびトリセチルメチルアンモニウムクロリド、並びにクオタニウム-27およびクオタニウム-83のINCI名で知られるイミダゾリウム化合物などである。前記界面活性剤の長いアルキル鎖は、10〜18個の炭素原子を好ましく含む。
エステルクォートは、構造要素として少なくとも一つのエステル官能基および少なくとも一つの第四級アンモニウム基の両方を含む物質として知られている。好ましいエステルクォートは、トリエタノールアミンとの脂肪酸の第四級化エステル塩、ジエタノールアルキルアミンとの脂肪酸の第四級化エステル塩、および1,2−ジヒドロキシプロピルジアルキルアミンとの脂肪酸の第四級化エステル塩である。そのような生成物は、例えば、Stepantex(登録商標)、Dehyquart(登録商標)およびArmocare(登録商標)の名称で市販されている。そのようなエステルクォートの例は、Armocare(登録商標)VGH-70、N,N−ビス−(2−パルミトイルオキシエチル)−ジメチルアンモニウムクロリド、およびDehyquart(登録商標)F-75およびDehyquart(登録商標)AU-35 である。
アルキルアミドアミンは、通常、ジアルキルアミノアミンによる天然または合成脂肪酸および脂肪酸分画のアミド化により調製される。本発明の目的に特に適当なこの群の化合物は、Tegoamid(登録商標)S18の名称で入手できるステアラミドプロピルジメチルアミンである。
本発明に使用しうる別のカチオン性界面活性剤は、第四級化蛋白質加水分解物である。
さらに、本発明に適当なものは、例えば市販製品Q2-7224(製造者:Dow Corning; 安定化トリメチルシリルアモジメチコン)、Dow Corning929エマルション(アモジメチコンとしても知られるヒドロキシアミノ変性シリコーン含有)、SM-2059(製造者:General Electric)、SLM-55067(製造者:Wacker)およびAbil(登録商標)-Quat3270および3272(製造者:Th. Goldschmidt;ジ第四級ポリジメチルシロキサン、クオタニウム-80)などのカチオン性シリコーン油である。
カチオン性界面活性剤として使用しうる第四級糖誘導体の一例は、市販製品Glucquat(登録商標)100(INCI名:ラウリルメチルグルセス−10ヒドロキシプロピルジモニウムクロリド)である。
界面活性剤として用いられるアルキル基含有化合物は、単一の化合物であってよい。しかし、一般に、これらの化合物は好ましくは天然の植物または動物性原料から製造されるので、特定の原料に依存して異なるアルキル鎖長を有する化合物の混合物が得られる。
エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドと脂肪アルコールの付加物、またはこれらの付加物の誘導体である界面活性剤は、「通常」の同族体分布を有する生成物でも、狭い同族体分布を有する生成物であってもよい。「通常」の同族体分布を有する生成物は、触媒としてアルカリ金属、アルカリ金属水酸化物またはアルカリ金属アルコキシドを用いた脂肪アルコールとアルキレンオキシドとの反応により得られる同族体の混合物であると理解される。一方、狭い同族体分布は、例えば、ハイドロタルサイト、エーテルカルボン酸のアルカリ土類金属塩、アルカリ土類金属酸化物、水酸化物またはアルコキシドを触媒として用いた時に得られる。狭い同族体分布を有する生成物の使用が有利でありうる。
更に、本発明の染料は、次に例示するような他の活性物質、助剤および添加剤をも含有し得る:
・ノニオン性ポリマー、例えばビニルピロリドン/ビニルアクリレートコポリマー、ポリビニルピロリドン、およびビニルピロリドン/ビニルアセテートコポリマー、並びにポリシロキサン、
・カチオン性ポリマー、例えば第四級化セルロースエーテル、第四級基含有ポリシロキサン、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドポリマー、アクリルアミド/ジメチルジアリルアンモニウムクロリドコポリマー、ジエチルスルフェートで第四級化したジメチルアミノエチルメタクリレート/ビニルピロリドンコポリマー、ビニルピロリドン/イミダゾリニウムメトクロリドコポリマー、および第四級化ポリビニルアルコール、
・双性イオン性および両性ポリマー、例えばアクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド/アクリレートコポリマー、およびオクチルアクリルアミド/メチルメタクリレート/t−ブチルアミノエチルメタクリレート/2−ヒドロキシプロピルメタクリレートコポリマー、
・アニオン性ポリマー、例えばポリアクリル酸、架橋ポリアクリル酸、ビニルアセテート/クロトン酸コポリマー、ビニルピロリドン/ビニルアクリレートコポリマー、ビニルアセテート/ブチルマレエート/イソボルニルアクリレートコポリマー、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー、およびアクリル酸/エチルアクリレート/N−t−ブチルアクリルアミドターポリマー、
・増粘剤、例えば寒天、グアーガム、アルギネート、キサンタンガム、アラビアガム、インドガム、イナゴマメ粉、アマニガム、デキストラン、セルロース誘導体(例えばメチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロースおよびカルボキシメチルセルロース)、デンプンフラクションおよび誘導体(例えばアミロース、アミロペクチンおよびデキストリン)、クレー(例えばベントナイト)、または純合成ヒドロコロイド(例えばポリビニルアルコール)、
・構造剤、例えばマレイン酸および乳酸、
・ヘアコンディショニング化合物、例えばリン脂質(例えば大豆レシチン、卵レシチンおよびケファリン)、
・タンパク質加水分解物、とりわけエラスチン、コラーゲン、ケラチン、乳タンパク質、大豆タンパク質および小麦タンパク質加水分解物、それらと脂肪酸との縮合生成物、並びに第四級化タンパク質加水分解物、
・香油、ジメチルイソソルビドおよびシクロデキストリン、
・溶媒および可溶化剤、例えばエタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロールおよびジエチレングリコール、
・繊維構造改良剤、特に単糖、二糖およびオリゴ糖、例えば、グルコース、ガラクトース、フルクトース、レブロースおよびラクトース、
・第四級化アミン、例えばメチル−1−アルキルアミドエチル−2−アルキルイミダゾリニウムメトスルフェート、
・脱泡剤、例えばシリコーン、
・組成物着色用の色素、
・抗ふけ剤、例えばピロクトンオラミン、亜鉛オマジンおよびクリンバゾール、
・光防御剤、特に、誘導体化ベンゾフェノン、ケイ皮酸誘導体およびトリアジン、
・pH値調節物質、例えば、典型的な酸、特に食用酸、
・活性物質、例えばアラントイン、ピロリドンカルボン酸およびそれらの塩、並びにビサボロール、
・ビタミン、プロビタミンおよびビタミン前駆体、特に、A、B、B、B、C、E、FおよびHの群のもの、
・植物抽出物、例えば、緑茶、オーク樹皮、棘イラクサ、ハマメリス、ホップ、カモミレ、ごぼう根、トクサ、サンザシ、リンデン花、アーモンド、アロエベラ、松葉、セイヨウトチノキ、ビャクダン、ビャクシン、ココナツ、マンゴー、アプリコット、ライム、麦、キーウイ、メロン、オレンジ、グレープフルーツ、セージ、ローズマリー、樺、ゼニアオイ、タネツケバナ、イブキジャコウソウ、ノコギリ草、ジャコウソウ、メリッサ、ハリシュモク、カントウ、ハイビスカス、分裂組織、ヤクヨウニンジンおよびショウガ根の抽出物、
・コレステロール、
・コンシステンシー調節剤、例えば糖エステル、ポリオールエステルまたはポリオールアルキルエーテル、
・脂肪およびワックス、例えば鯨ろう、蜜ろう、モンタンワックス、パラフィン、
・脂肪酸アルカノールアミド、
・錯化剤、例えばEDTA、NTA、β−アラニン二酢酸およびリン酸、
・膨潤剤および浸透剤、例えばグリセロール、プロピレングリコールモノエチルエーテル、カーボネート、水素カーボネート、グアニジン類、尿素類、並びに第一、第二および第三ホスフェート、
・乳白剤、例えばラテックス、スチレン/PVPおよびスチレン/アクリルアミドコポリマー、
・真珠光沢剤、例えばエチレングリコールモノ−およびジステアレート、並びにPEG−3−ジステアレート、
・顔料、
・過酸化水素および他の酸化剤用の安定剤、
・噴射剤、例えばプロパン/ブタン混合物、NO、ジメチルエーテル、COおよび空気、
・抗酸化剤。
他の任意の成分およびそれらを使用する量に関する情報は、例えばKh. Schrader, Grundlagen und Rezepturen der Kosmetika, 第2版, Huething Buch Verlag, Heidelberg, 1989などの当業者に既知の参考文献中に見出される。
本発明の組成物は、適当な水性、アルコール性または水性−アルコール性担体中に染料前駆物質を含有することが好ましい。染毛のためのそのような担体は、例えばクリーム、エマルジョン、ゲル、または界面活性剤含有発泡性溶液、例えばシャンプー、泡エアロゾル、または毛髪に適用するのに適当な他の製剤である。しかし、染料前駆物質を粉末状または錠剤形態の製剤中に配合することもできる。
本発明において水性−アルコール性溶液とは、C1−4アルコール(特にエタノールまたはイソプロパノール)を3〜70重量%含有する水溶液を意味すると理解される。本発明の組成物は、更なる有機溶媒、例えばメトキシブタノール、ベンジルアルコール、エチルジグリコールまたは1,2−プロピレングリコールをも含有し得る。いずれの水溶性有機溶媒も好ましい。
繊維の実際の酸化染色は基本的に、空気中の酸素を用いて行い得る。しかし、人毛の染色に加えて脱色効果も望む場合には特に、化学酸化剤を使用することが好ましい。使用し得る酸化剤は、パースルフェート、クロライト、および特に過酸化水素またはそれが付加した尿素、メラミンおよびホウ酸ナトリウムである。しかし、本発明によると、染料前駆物質の酸化(例えば空気中の酸素による)を活性化する触媒と共に、酸化染料を毛髪に適用してもよい。そのような触媒の例は、金属イオン、ヨウ化物、キノン類、またはある種の酵素である。
適当な金属イオンの例は、Zn2+、Cu2+、Fe2+、Fe3+、Mn2+、Mn4+、Li+、Mg2+、Ca2+およびAl3+である。Zn2+、Cu2+およびMn2+が特に適当である。基本的に、金属イオンを任意の所望の生理学的適合性塩の形態または錯化合物の形態で使用し得る。好ましい塩は、酢酸塩、硫酸塩、ハロゲン化物、乳酸塩および酒石酸塩である。そのような金属塩の使用によって、発色を促進し、色調に特に影響を与えることができる。
適当な酵素の例はペルオキシダーゼで、これは少量の過酸化水素の作用を顕著に向上することができる。更に、空気中の酸素の補助の下に酸化染料前駆物質を直接に酸化する酵素(例えばラッカーゼ)、または少量の過酸化水素をその場で生成し、それにより生体触媒的に染料前駆物質の酸化を活性化する酵素が、本発明によると好ましい。染料前駆物質の酸化に特に適当な触媒は、「2電子オキシドレダクターゼ」で、それに特異的な基質と組み合わせたものである。その例を以下に挙げる:
・ピラノースオキシダーゼと、例えばD−グルコースまたはガラクトース、
・グルコースオキシダーゼとD−グルコース、
・グリセロールオキシダーゼとグリセロール、
・ピルビン酸オキシダーゼとピルビン酸またはその塩、
・アルコールオキシダーゼとアルコール(MeOH、EtOH)、
・乳酸オキシダーゼと乳酸およびその塩、
・チロシナーゼオキシダーゼとチロシン、
・ウリカーゼと尿酸またはその塩、
・コリンオキシダーゼとコリン、
・アミノ酸オキシダーゼとアミノ酸。
実際の染毛料は、酸化剤製剤と染料前駆物質含有製剤とを染毛直前に混合して調製することが好ましい。それにより得られる即用の染毛製剤は、pH6〜12であることが好ましい。弱アルカリ性媒体中の染毛料を適用することが特に好ましい。適用温度は、15〜40℃の範囲であり得る。5〜45分間の作用時間後、毛髪から染毛製剤を濯ぎ落とす。界面活性剤含量の高い担体(例えば染料シャンプー)を使用した場合には、毛髪をシャンプーで洗い直す必要はない。
毛髪が染色困難であるという場合には特に、染料前駆物質を含有する製剤を、予め酸化成分と混合することなく毛髪に適用し得る。そして酸化成分は、20〜30分間の作用時間後に、場合により濯いだ後で、適用する。更に10〜20分間の作用時間後、毛髪を濯ぎ、要すればシャンプーする。毛髪への浸透を改善することを意図して染料前駆物質を先に適用するこの態様の一方法においては、そのような製剤をpH約4〜7に調節する。別法においては、空気による酸化をまず行い、好ましくはpH7〜10の製剤を適用する。その後の促進再酸化において、酸化剤として酸性に調節したパーオキシジスルフェート溶液を使用することが有利であり得る。
本発明は、ケラチン繊維を染色するための本発明の組成物の使用にも関する。
本発明はまた、本発明の組成物をケラチン繊維に適用し、ある時間にわたって作用させた後に濯ぎ落とすことを含んで成るケラチン繊維の染色方法にも関する。
本発明は、式(I):
Figure 2005518345
[式中、
Aは炭素原子数1〜6の分枝状または非分枝状アルキレン基であって、ヒドロキシル基およびハロゲン原子から選択する1個またはそれ以上の置換基を有していてもよく、
Xは式(III):
Figure 2005518345
で示される置換されていてもよいイミダゾリル基であり、
、RおよびRは互いに独立して、水素原子、C1−4アルキル基、C1−4モノヒドロキシアルキル基、またはC2−6ポリヒドロキシアルキル基であり、
およびRは互いに独立して、水素原子、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシル基、C1−4モノヒドロキシアルキル基、C2−4ポリヒドロキシアルキル基、またはハロゲン原子であり、
は水素原子、C1−4アルキル基、C1−4モノヒドロキシアルキル基、C2−4ポリヒドロキシアルキル基、またはハロゲン原子である。]
で示されるp−フェニレンジアミン誘導体にも関する。
特に好ましい式(I)のp−フェニレンジアミン誘導体は、式(IIIa)の(4−アミノフェニル)(2−(イミダゾル−5−イル)エチル)アミンである。
実施例
A.化合物の合成
1.(4−アミノフェニル)(2−(イミダゾル−5−イル)エチル)アミン(E1)の合成
1.1 (4−ニトロフェニル)(2−(イミダゾル−5−イル)エチル)アミンの合成
500ml三首フラスコにDMSO100mlを入れ、トリエチルアミン30.9g、ヒスチジン・ジヒドロクロリド18.4gおよび1−フルオロ−4−ニトロベンゼン14.4gで処理した。混合物を80℃で10時間撹拌し、水20mlで処理し、80℃で更に3時間撹拌した。その後、混合物を室温に冷却し、氷1lに注いだ。生じた沈澱を吸引濾取し、50℃で減圧乾燥して、粗生成物20.8gを得た。
精製するために、粗生成物20.1gをアセトン400mlずつと共に3回沸騰させて濾過し、不溶性残留物を廃棄した。合したアセトン溶液を総量400mlとなるまで濃縮し、5℃で一晩にわたって結晶化させた。得られた結晶を50℃で減圧乾燥した。
収量:15.2g(65%)
融点:177〜223℃
1.2 (4−アミノフェニル)(2−(イミダゾル−5−イル)エチル)アミン・トリヒドロクロリド(E1)の合成
(4−ニトロフェニル)(2−(イミダゾル−5−イル)エチル)アミン14.4gをエタノール400mlに溶解し、Pd/C(濃度5%)1.0gで処理し、水素振盪装置内で室温および常圧にて接触還元した。水素の吸収が完了した後、混合物を2N塩酸100mlで処理し、濾過し、減圧下に濃縮乾固した。その後、50℃で減圧乾燥を行った。
収量:18.6g(96%)
融点:>179℃(分解)
2.(4−アミノフェニル)(3−(イミダゾル−1−イル)プロピル)アミン(E2)の合成
2.1 (4−ニトロフェニル)(3−(イミダゾル−1−イル)プロピル)アミンの合成
500ml三首フラスコにDMSO100mlを入れ、トリエチルアミン10.3g、1−(3−アミノプロピル)イミダゾール12.8gおよび1−フルオロ−4−ニトロベンゼン14.4gで処理した。混合物を80℃で12時間撹拌し、室温に冷却し、氷1lに注いだ。生じた油状沈澱のサンプルを、結晶化が始まるまでHOと共にトリチュレートした。このようにして得られた結晶を種結晶として、別の混合物サンプルから室温で1時間にわたって結晶化させた。生じた沈澱を吸引濾取し、HOと共にトリチュレートし、再度吸引濾取し、HOで再度洗った。
精製するために、得られた湿潤粗生成物28gをHO250mlおよびエタノール114mlから再結晶した。生成物を50℃で減圧乾燥した。
収量:20.1g(81%)
融点:130〜132℃
2.2 (4−アミノフェニル)(3−(イミダゾル−1−イル)プロピル)アミン・トリヒドロクロリド(E2)の合成
(4−ニトロフェニル)(3−イミダゾリルプロピル)アミン14.4gをエタノール400mlに溶解し、Pd/C(濃度5%)1.5gで処理し、水素振盪装置内で室温および常圧にて接触還元した。水素の吸収が完了した後、混合物を2N塩酸130mlで処理し、濾過し、減圧下に濃縮乾固し、エタノールを用いて繰り返し再溶解した。得られた油状物は、5℃で4日後に部分的に結晶化した。メチルt−ブチルエーテルで処理した後、デカントした。その後、結晶を50℃で減圧乾燥した。
収量:22.1g(90%)
融点:>231℃(分解)
3.(4−アミノ−3−メチルフェニル)(3−イミダゾル−1−イルプロピル)アミン・トリヒドロクロリド(E3)の合成
3.1 (4−ニトロ−3−メチルフェニル)(3−(イミダゾル−1−イル)プロピル)アミンの合成
500ml三首フラスコにジメチルスルホキシド150mlを入れ、トリエタノールアミン(濃度99%)22.6g、1−(3−アミノプロピル)イミダゾール(濃度98%)28.7gおよび5−フルオロ−2−ニトロトルエン(濃度96%)24.2gで処理した。混合物を80℃で17時間撹拌した。その後、そのバッチを室温に冷却し、氷1lに注ぐと、黄色油状物が生じ、これは約1時間後にすっかり結晶化した。生じた沈澱を吸引濾取し、水洗し、40℃で減圧乾燥した。
収量:38g(98%)
融点:135〜138℃
3.2 (4−アミノ−3−メチルフェニル)(3−イミダゾル−1−イルプロピル)アミン・トリヒドロクロリド(E3)の合成
N−(3−イミダゾル−1−イルプロピル)−4−ニトロアニリン36.4gをエタノール400mlに懸濁し、Pd/C(濃度5%)2.5gで処理し、水素振盪装置内で3時間接触還元した。水素の吸収が完了した後、混合物を希HCl200mlで処理し、残留物を濾過し、濾液を濃縮乾固した。
収量:42g(88%)
融点:155℃(分解)
B.染色
下記染色を行うために、本発明の上記顕色剤成分E1、E2およびE3を使用した。
1.標準染色クリームによる染色
染色クリームを調製するために、クリーム基剤50gを250mlビーカーに量り入れ、80℃で溶融した。使用したクリーム基剤の組成は次の通りであった:
Figure 2005518345
116−18脂肪アルコール(INCI名:セテアリルアルコール)(Cognis)
212−18脂肪アルコール(INCI名:ココナツアルコール)(Cognis)
3 ラウリルエーテルスルフェート・ナトリウム塩(活性物質約27.5%;INCI名:ナトリウム ラウレス スルフェート)(Cognis)
4 N,N−ジメチル−N−(C8−18−ココナツアミドプロピル)アンモニウムアセトベタイン(活性物質約30%;INCI名:アクア(水),コカミドプロピル ベタイン)(Cognis)
5 EO約20単位を有するセチルステアリルアルコール(INCI名:セテアレス−20)(Cognis)
染料前駆物質を各場合にそれぞれ蒸留水中に懸濁するか、または加温して溶解した。次いで、pH9〜10となるまでアンモニア(<1ml;濃度25%のアンモニア溶液)を加えた。このアンモニアの添加によって溶液が得られた。
溶解した染料前駆物質を、高温のクリーム中に順次配合した。次いでそれを蒸留水の添加により97gにし、アンモニアでpH9.5とした。蒸留水で100gとした後、そのバッチを冷えるまで(<30℃)撹拌して、均質なクリームを得た。
異なる染色を行うために、クリームを次のように希釈した:
空気により酸化する場合:クリーム25g+蒸留水25g
1重量%Hを用いて酸化する場合:クリーム25g+濃度1重量%のH水溶液25g
3重量%Hを用いて酸化する場合:クリーム25g+濃度3重量%のH水溶液25g
9重量%Hを用いて酸化する場合:クリーム25g+濃度9重量%のH水溶液25g
このように調製した各混合物に、毛髪束(80%灰色としたもの;重量330〜370mg)を入れた。次いで、混合物と毛髪束をそれぞれの場合に時計皿に入れ、毛髪束を染色クリーム中に良く埋め込んだ。室温で30分間(±1分間)作用させた後、毛髪束を取り出し、余分な染料が除去されるまでTexapon(登録商標)EVRの水溶液6で洗った。毛髪束を空気中で乾燥し、その色を、昼光ランプの下で測定し(染料試験装置HE240A)、評価した(Taschenlexikon der Farben、A.KornerupおよびJ.H.Wanscher、第3未変更版、1981、MUSTER−SCHMIDT Verlag;チューリヒ、ゲッチンゲン)。
6 特定の添加物を含むラウリルエーテルスルフェートナトリウム塩(活性物質含量約34〜37%;INCI名:ナトリウム ラウリル スルフェート、ナトリウム ラウレス スルフェート、ラウラミドMIPA、コカミドMEA、グリコール ステアレート、ラウレス−10)(Cognis)
この染色試験において得られた結果を下記の表に挙げる。
1.1 カッブラーを用いる染色
下記染色の場合は、本発明の顕色剤成分を、カップラー成分とのモル比1:1で組み合わせて使用した。各場合、顕色剤またはカップラー成分1/400モルを使用した。
次のカップラー成分を使用した:
K1:レゾルシノール
K2:3−アミノ−6−メトキシ−2−(メチルアミノ)ピリジン・2HCl
K3:5−アミノ−2−メチルフェノール
K4:2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン
K5:1,3−ビス(2,4−ジアミノフェノキシ)プロパン・4HCl
K6:2,7−ジヒドロキシナフタレン
K7:1−ヒドロキシナフタレン
1.1.1.空気中の酸素による染色
Figure 2005518345
1.1.2 濃度1%のH水溶液を用いる染色
Figure 2005518345
1.1.3 濃度3%のH水溶液を用いる染色
Figure 2005518345
1.1.4 濃度9%のH水溶液を用いる染色
Figure 2005518345
1.2 本発明の顕色剤E2に加えて更なる顕色剤およびカップラー成分を用いる染色
下記の染色においては、2種の顕色剤成分の比が1:1、顕色剤成分総体とカップラー成分との比が1:1となるように、複数成分の量比を選択した。各場合に全体として、顕色剤成分1/400モルおよびカップラー成分1/400モルを使用した。カップラー成分は先に特定した通りである。
更なる顕色剤成分として次のものを使用した:
E4: 1−(β−ヒドロキシエチル)−2,5−ジアミノベンゼン・HSO
E5: 3−メチル−4−アミノフェノール
E6: 2,4,5,6−テトラアミノピリミジン・HSO
E7: 1−(β−ヒドロキシエチル)−4,5−ジアミノピラゾール・HSO
1.2.1.空気中の酸素による染色
Figure 2005518345
1.2.2 濃度1%のH水溶液を用いる染色
Figure 2005518345
1.2.3 濃度9%のH水溶液を用いる染色
Figure 2005518345
1.3 本発明の顕色剤E1に加えて更なる顕色剤およびカップラーを用いる染色
下記の染色においては、2種の顕色剤成分の比が1:1、顕色剤成分総体とカップラー成分との比が1:1となるように、複数成分の量比を選択した。各場合に全体として、顕色剤成分1/400モルおよびカップラー成分1/400モルを使用した。顕色剤成分およびカップラー成分は先に特定した通りである。
1.3.1 濃度6%のH水溶液を用いる染色
Figure 2005518345
2. 市販品相当の染色クリームによる染色
下記製剤を、適用前に酸化剤製剤(製剤2.14)と重量比1:1で混合した。各場合に、得られた適用製剤を毛髪束(Kerlingナチュラルホワイト)に適用し、32℃で30分間放置した後、充分に濯ぎ落とした。
製剤2.1
Figure 2005518345
製剤2.2
Figure 2005518345
製剤2.3
Figure 2005518345
製剤2.3(続き)
Figure 2005518345
製剤2.4
Figure 2005518345
製剤2.5
Figure 2005518345
製剤2.5(続き)
Figure 2005518345
製剤2.6
Figure 2005518345
製剤2.7
Figure 2005518345
製剤2.8
Figure 2005518345
製剤2.8(続き)
Figure 2005518345
製剤2.9
Figure 2005518345
製剤2.9(続き)
Figure 2005518345
製剤2.10
Figure 2005518345
製剤2.10(続き)
Figure 2005518345
製剤2.11
Figure 2005518345
製剤2.11(続き)
Figure 2005518345
製剤2.12
Figure 2005518345
製剤2.13
Figure 2005518345
製剤2.13(続き)
Figure 2005518345
製剤2.14
Figure 2005518345
実施例中に使用した市販生成物は、下記成分を含有する:
7 第四級化ヒドロキシエチルセルロース(INCI名:ポリクオタニウム−10)(Amerchol)
8 第四級化ビニルピロリドン−ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマー(活性物質含量約19〜21%;INCI名:ポリクオタニウム−11)(ISP)
9 第四級化セルロース誘導体(INCI名:ポリクオタニウム−4)(National Starch)
10 ラウリルミリスチルエーテルスルフェート・ナトリウム塩(活性物質含量約68〜73%;INCI名:ナトリウム ミレス スルフェート)(Cognis)
11 C12−16脂肪アルコール1,4−グルコシド(活性物質含量約50〜53%;INCI名:ラウリルグルコシド,アクア(水))(Cognis)
12 C12−14脂肪アルコール−4.5EO−酢酸ナトリウム塩(活性物質含量少なくとも21%;INCI名:ナトリウム ラウレス−6 カルボキシレート)(Kao)
13 2−オクチルドデシルアルコール(INCI名:オクチルドデカノール)(Cognis)
14 約12のEO単位を有するセチルステアリルアルコール(INCI名:セテアレス−12)(Cognis)
15 Phenonipで防腐したアクリル酸ナトリウム塩−アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドコポリマー(活性物質約19〜21%;INCI名:アクリルアミドプロピル−トリモニウムクロリド/アクリレートコポリマー)(Stockhausen)
16 グアーヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド(INCI名:グアーヒドロキシプロピルトリモニウム クロリド)(Cognis)
17 ポリ[N−(3−(ジメチルアンモニウム)プロピル]−N’−[3−エチレンオキシエチレンジメチルアンモニウム)プロピル]尿素ジクロリド(活性物質含量約64%;INCI名:ポリクオタニウム−2)(Rhodia)
18 4−[(3−ヒドロキシプロピル)アミノ]−3−ニトロフェノール
19 4−ヘキシル−5(6)−カルボキシ−2−シクロヘキセン−1−オクタン酸カリウム塩(活性物質含量約41%)(Westvaco Chemicals)
20 ジメチルジアリルアンモニウムクロリド−アクリルアミドコポリマー(活性物質含量約8.1〜9.1%;INCI名:ポリクオタニウム−7)(Ondeo−Nalco)
21 ビニルイミダゾリウムメトクロリド−ビニルピロリドンコポリマー(30:70)(活性物質含量約38〜42%;INCI名:ポリクオタニウム−16)(BASF)
22 ジメチルジアリルアンモニウムクロリド−アクリル酸コポリマー(水中、活性物質約35%;INCI名:ポリクオタニウム−22)(Ondeo−Nalco)
23 ビニルピロリドン−メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドコポリマー(水中、活性物質含量約19〜21%;INCI名:ポリクオタニウム−28)(Gaf Corp.)
24 C12−14脂肪アルコール−4,5EO−酢酸ナトリウム塩(水およびNaCl中、活性物質含量約80〜84%;INCI名:ナトリウム ラウレス−6 カルボキシレート)(KaO)
25 N,N−ジメチル−N(C8−18ヤシ油アシルアミドプロピル)アミンN−オキシド(水中、活性物質含量約35%;INCI名:コカミドプロピルアミン オキシド)(Goldschmidt)
26 ポリ(ジメチルジアリルアンモニウムクロリド)(活性物質含量約40%;INCI名:ポリクオタニウム−6)(Ondeo−Nalco)
27 絹タンパク質(INCI名:シルク セリカ(リンネ))(Ikeda Bussan Kaisha)
28 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(水中、活性物質含量約58〜61%;INCI名:エチドロン酸、アクア(水))(Solutia)
29 バージンメリノウールから酵素作用により得た加水分解物(活性物質含量約21〜23%;INCI名:アクア(水)、加水分解ケラチン、フェノキシエタノール、メチルパラベン、ブチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン)(Cognis)
30 4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−3−ニトロフェノール(INCI名:3−ニトロ−p−フェノキシエチルアミノフェノール)
31 2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール
32 ラウリルエーテルスルフェート・ナトリウム塩(活性物質含量少なくとも26.5%;INCI名:ナトリウム ラウレス スルフェート)(Cognis)
33 ノニオン性シリコーンエマルジョン(活性物質含量10%;INCI名:ジメチコン)(Dow Corning)
34 アクリル酸ポリマー(活性物質含量約28%;INCI名:アクリレート コポリマー)(Rohm & Haas)

Claims (16)

  1. 式(I):
    Figure 2005518345
    [式中、
    ・Aは炭素原子数1〜6の分枝状または非分枝状アルキレン基であって、ヒドロキシル基およびハロゲン原子から選択する1個またはそれ以上の置換基を有していてもよく、
    ・Xは置換されていてもよいイミダゾリル基であり、
    ・R、RおよびRは互いに独立して、水素原子、C1−4アルキル基、C1−4モノヒドロキシアルキル基、またはC2−6ポリヒドロキシアルキル基であり、
    ・RおよびRは互いに独立して、水素原子、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシル基、C1−4モノヒドロキシアルキル基、C2−4ポリヒドロキシアルキル基、またはハロゲン原子である。]
    で示される少なくとも1種のp−フェニレンジアミン誘導体を、化粧品学的に許容し得る担体中に含有する、ケラチン繊維、とりわけ人毛の染色用の組成物。
  2. 、RおよびRが水素原子である請求項1に記載の組成物。
  3. およびRが互いに独立して、水素原子、メチル基、塩素原子またはフッ素原子である請求項1または2に記載の組成物。
  4. およびRが水素原子である請求項3に記載の組成物。
  5. 基Xが式(II):
    Figure 2005518345
    [式中、Rは水素原子、C1−4アルキル基、C1−4モノヒドロキシアルキル基、C2−4ポリヒドロキシアルキル基またはハロゲン原子である。]
    で示される置換されていてもよいイミダゾリル基である請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
  6. Aが炭素原子数2〜6の非分枝状アルキレン基である請求項5に記載の組成物。
  7. Aがトリメチレン基である請求項6に記載の組成物。
  8. 式(I)の化合物が、(4−アミノフェニル)(3−(イミダゾル−1−イル)プロピル)アミン、および(4−アミノ−3−メチルフェニル)(3−(イミダゾル−1−イル)プロピル)アミンから選択される請求項5〜7のいずれかに記載の組成物。
  9. 基Xが、式(III):
    Figure 2005518345
    [式中、Rは水素原子、C1−4アルキル基、C1−4モノヒドロキシアルキル基、C2−4ポリヒドロキシアルキル基、またはハロゲン原子である。]
    で示される置換されていてもよいイミダゾリル基である請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
  10. 基Aが炭素原子数1〜6の非分枝状アルキレン基である請求項9に記載の組成物。
  11. 基Aがエチレン基である請求項10に記載の組成物。
  12. 式(I)の化合物が(4−アミノフェニル)(2−(イミダゾル−5−イル)エチル)アミンである請求項9〜11のいずれかに記載の組成物。
  13. ケラチン繊維を染色するための、請求項1〜12のいずれかに記載の組成物の使用。
  14. 請求項1〜12のいずれかに記載の組成物をケラチン繊維に適用し、ある時間にわたって作用させた後に濯ぎ落とすことを含んで成るケラチン繊維の染色方法。
  15. 式(I):
    Figure 2005518345
    [式中、
    Aは炭素原子数1〜6の分枝状または非分枝状アルキレン基であって、ヒドロキシル基およびハロゲン原子から選択する1個またはそれ以上の置換基を有していてもよく、
    Xは式(III):
    Figure 2005518345
    で示される置換されていてもよいイミダゾリル基であり、
    、RおよびRは互いに独立して、水素原子、C1−4アルキル基、C1−4モノヒドロキシアルキル基、またはC2−6ポリヒドロキシアルキル基であり、
    およびRは互いに独立して、水素原子、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシル基、C1−4モノヒドロキシアルキル基、C2−4ポリヒドロキシアルキル基、またはハロゲン原子であり、
    は水素原子、C1−4アルキル基、C1−4モノヒドロキシアルキル基、C2−4ポリヒドロキシアルキル基、またはハロゲン原子である。]
    で示されるp−フェニレンジアミン誘導体。
  16. (4−アミノフェニル)(2−(イミダゾル−5−イル)エチル)アミン。
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