JP2005515981A - sFcγRIIbまたはsFcγRIIIを含有する医薬品組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、受容体FcγR IIbまたはFcγR IIIの1つを組換えにより得られた可溶性の形で含有する医薬品組成物ならびに過剰の免疫反応および抗体、殊に自己抗体の病的に増殖された形成によって惹起された疾病または状態を治療するための前記医薬品組成物の使用に関する。多発性硬化症、全身性紅斑性狼そうおよびリウマチ様関節炎の使用分野は、特に重要であると思われる。

Description

本発明は、受容体FcγR IIbまたはFcγR IIIの一方を組換えにより得られた可溶性の形で含有する医薬品組成物に関する。
Fc受容体(FcRs)は、免疫システムの防衛反応の場合に重要な役を演じる。病原体が血液循環路への入口を見出した後に、この病原体は、免疫グロブリン、抗体、によって結合される。これから生じる免疫複合体は、Fc受容体の高い結合活性を有する抗体のFc断片を有する多価抗体に基づき代表的な食細胞を結合し、この場合この食細胞は、病原体を破壊し、排除する。また、補助細胞、例えば天然のキラー細胞、好酸球および肥満細胞は、その表面上にFc受容体を有し、この場合このFc受容体は、免疫複合体の結合後に蓄積された、免疫応答を支持するメディエーター、例えば成長因子または毒素を放出する。
従って、補助細胞のFc受容体は、シグナル分子であり、体液性免疫応答の場合には、特異的に種々のイソタイプの免疫グロブリンと結合する。更に、Fc受容体は、抗体に付着された目的細胞を破壊するために天然のキラー細胞を活性化することができる(”抗体依存性細胞傷害”、ADCC)。
勿論、FcRSの病原体から防衛するプラスの効果とともに、過剰の反応も起こる可能性があり、この場合この反応は、健康な人の場合に免疫システムの望ましくない刺激を惹起し、この刺激は、殊にアレルギーまたは自己免疫疾患において現れる。肉体に固有の物質に向けられた、この種の免疫反応は、依然として大きな医学的問題であり、このために実際に処置の手掛かりが存在するが、しかし、この手掛かりは、全ての患者の場合に等しく良好に作用する訳ではない。
また、同様に過剰の免疫反応のために形成される、天然のキラー細胞(NK細胞)の高められた濃度が存在することにより、医学的問題が付随して現れる。即ち、高められたNK細胞濃度を有する妊婦の場合にしばしば流産が発生することが観察されている。それというのも、胎児の着床ならびに子宮内成長が損なわれるからである。これまで、高められたNK細胞濃度を有する妊婦を治療するために、多量に配量される免疫グロブリンが静脈経路に投与される。この静脈に投与される免疫グロブリンG(IVIg)によって、NK細胞は、中和され、過剰の免疫応答は、抑制される。また、自己免疫疾患(例えば、多発性硬化症)の場合にも、IVIgは、既に投与された。しかし、必要とされる高い投与量でのIVIgの投与は、重大な問題を引き起こす。血清中での十分なIVIg濃度を達成するために、大量の前記蛋白質が注入されなければならず(25〜150g)、このことは、比較的大きな体積により行なわれる。この大きな液体量は、2〜4時間に亘って注入されなければならず、急速な投与は、この場合にいずれにせよ観察される副作用、例えば頭痛、発熱、一般的な無感情等を増大させる。投与は、1〜3日連続することが必要とされ、この治療は、それぞれ毎月1回実施することができる。
このようなIVIg治療の著しい時間的経費および副作用とともに、唯1つの妊娠状態の間に10000US$の費用がかかる治療は、極めて高価であるという他の欠点が存在する。更に、治療費は、一般に患者自身によって引き受けられなければならない。例えば、多発性硬化症または別の神経性疾病の場合に相応する投与量でIVIg治療することも同様の欠点を有している(Achiron et al., Neurology (1998), 50(2): 398-402; Dalakas, Ann Intern Med, (1977), 126(9): 721-730; Brannagan et al., Virology (1996), 47(3): 674-677)。WO 00/32767には、可溶性のFc受容体が記載されており、これは、単に受容体の細胞外部分からなり、グリコシル化されていない。この蛋白質は、トランスメンブランドメインおよびシグナルペプチドの不足のために、可溶性の形で細胞結合せずに存在している。更に、このWO 00/32767に記載されたFc受容体は、組込により得ることができ、自己免疫疾患の治療のために提案されたものである。それというのも、この受容体は、抗体と結合することができるが、しかし、免疫システムの別の成分に対してエフェクター作用を発揮しないからである。このFc受容体は、抗体を血流中で中和する能力を有し、このことは、殊に自己免疫プロセスに対して抑制的に作用する。更に、WO 00/32767には、一定のFc受容体の結晶構造ならびにIgGとFc受容体との相互作用を抑制する物質を結晶構造を用いて見出す可能性が記載されている。結晶構造の解明は、存在するデーターバンクのスクリーニングによりコンピュータープログラムを用いて相応する抑制剤を見出すことを可能にする。
本発明は、WO 00/32767の認識をさらに開発し、殊に多発性硬化症(MS)、全身性紅斑性狼そう(SLE)およびリウマチ様関節炎(RA)に関連するが、しかし、高められた細胞濃度を有する疾病の場合にも、これまでの治療方法の欠点を回避する治療の可能性を提供し、簡単に使用し、安価に実施するという課題に基づくものであった。
この課題は、本発明の範囲内で、組換えにより得られた可溶性のFcγR IIbまたはFcγR IIIを40〜4000mg、特に100〜1000mgの量および50mg/mlまでの濃度(有利に例えば注射1回当たり8ml)で含有する、水溶液の形の医薬品組成物によって解決される。本発明の範囲内で、組換えにより原核内で得られ、したがってグリコシル化されていない、即ち劣悪に可溶性である2つの記載された受容体を、意外なことにそれでもなお公知方法で、比較的高い濃度のsFcRを溶解された形で得ることができる程度に精製することができることが確認された。更に、この受容体は、既に比較的僅かな投与量、殊に0.5mg/kg体重〜50mg/kg体重の投与量で過剰の免疫反応を排除する際に極めて強い作用を示すことが確認された。
高濃縮された溶解形での入手可能性によって、本発明による医薬品組成物を注射することが可能になり、通常のIVIg治療の場合のように数時間に亘っての面倒な注入は、本発明による医薬品組成物を使用する場合には、回避させることができる。更に、本発明による医薬品組成物は、一般に製薬学的に認容性でありかつ薬理学的に医薬品組成物の使用の際に支持するかまたは簡易化する担持剤および/または助剤を有する。
医薬品組成物は、有利に少なくともSEQ ID NO.1で記載されたアミノ酸配列を含むFcγR IIbを含有するかまたはSEQ ID NO.2で記載されたような最少配列を有するFcγR III受容体を含有する。これら2つの配列は、最少配列であり、これは、原理的に野生型の蛋白質の適当な配列で末端で延長させることができる。好ましくは、記載された配列のN末端および/またはC末端を延長させる場合に抗原性を予防するために、突然変異は、構造体中に導入されない。しかし、理論的には、突然変異または欠失は、それによって望ましくない抗原性が惹起されない限り、延長された配列中に導入されてもよい。
実際に遺伝子に属するが、しかし、治療蛋白質には必ずしも必要ではないシグナル配列および/またはリンカー配列の含量を有する、末端で延長された配列の例は、FcγR IIbについてはSEQ ID NO.3であり、FcγR IIIについてはSEQ ID NO.4である。
SEQ ID NO.1またはSEQ ID NO.3で示されたアミノ酸配列を有する受容体FcγR IIbは、SLE、MSおよびRAでの使用の際に著しい作用を有することが判明した。図1は、MSの場合に対象試料と比較してFcγR IIbの投与の際に”疾病インデックス”(疾病の程度を記載しかつ評価のために多数の定義された臨床的パラメーターに利用される値)は、対象よりも明らかに低いことを示す。紅斑性疾病の症状を示すマウスを治療する場合には、同様に生存率は、対照群と比較して明らかに上昇させることができた(図2)。また、マウスの状態の悪化に対する基準として評価される蛋白尿の上昇は、FcγR IIbを投与した場合には、明らかに遅速になることができた(図3)。可溶性のFcγR IIbを使用するための他の例は、リウマチ様関節炎(図4)ならびに高い免疫負荷に付随して現れる疾病であり、例えばこの場合には、免疫複合体により誘発される肺胞炎の例で示される(図5)。全体的にFcγR IIbは、免疫複合体に関与する疾病、殊に自己免疫疾患、例えば多発性硬化症、SLEまたはリウマチ様関節炎の経過に明らかにプラスの影響を及ぼすことができ、これは、既に極めて微少量の可溶性受容体を投与した際に表われる。従って、全ての抗体がFc受容体の結合によって排除されるのではなく、優先的に免疫複合体中に結合された自己抗体が排除されるかまたは新規のこれまでに公知でない調節機序によって疾病の発生に影響を及ぼすことによって説明することができるであろう新規の作用機序が見出されたことから出発されなければならない。
FcγR IIIを投与する場合には、同様に予期せずに微少量の受容体が必要とされる。それというのも、本発明の範囲内で、この組換えにより得られた可溶性のFcRは、意外なことに不活性ではなく、むしろ天然のペンダントよりも5〜10倍高い、抗体に対する結合能を有しているからである。従って、再び極めて僅かな投与量のFcRで十分であり、この微少量は、過剰の免疫反応の際に任意の使用のために使用されることができる。従って、FcγR IIIの使用は、殊にIVIg治療のための代替物として適当であり、それによって十分な量のFcRを投与するために1回の注射で十分であるという再び上記に既述した利点は、効果を発揮する。1回毎の注入量の品質がスペンダープールに依存して変動するIVIg調製物とは異なり、それというのも、ヒト血清から単離されるので、本明細書中に記載の可溶性FcRsは、一定の品質で製造することができる。更に、利点の1つは、IVIgとは異なり、成長因子の不在またはヒト病原体の疾病の病原菌(例えば、HIV、肝炎等)の不在が保証されていることである。それというのも、FcRsは、細菌類から取得されるからである。FcRsは、極めて僅かな投与量で既に極めて効果的であり、このFcRsも特に良好に精製されることができ、高度に濃縮されることができることが確認されているので、注射溶液としての投与は、特に好ましい。多くの場合には、症状の著しい改善のため、および疾病の急性の追発の緩和のために、本発明による医薬品組成物は、1回の投与で十分である。しかし、また、注射液を連続して使用することは、本発明の範囲内で確実に好ましい。
更に、この場合、本発明による医薬品組成物のための費用は、極めて少ない。それというのも、原核中での組換え発現による製造は、簡単であり、高度に精製され、高度に濃縮された蛋白質調製物を生じるからである。その限りにおいて、本発明の医薬品組成物は、IVIg調製物に対して見積もられなければならない費用の一部分で製造されることができる。
更に、本発明の対象は、過剰の免疫反応の処理のため、および殊に多発性硬化症、SLE、RAまたは血流中に高められた数の天然キラー細胞を有する患者の治療のための本発明による医薬品組成物の使用である。
この場合には、上記の記載と同様に、特に好ましくは本発明による医薬品を注射可能な形で使用することができる。それというのも、本発明による医薬品組成物は、特殊な投与形および濃度で、十分な量の可溶性Fc受容体を前記方法でも投与することを可能にするからである。この場合には、再びSEQ ID NO.1またはSEQ ID NO.2の相応するFcRsを使用するかまたは野生型の配列でN末端および/またはC末端で延長された蛋白質、殊にSEQ ID NO.3またはSEQ ID NO.4に記載の蛋白質を使用することは、特に好ましい。FcRSそれ自体は、WO 00/32767の明細書の記載によれば、原核中で発現することができ、ならびにその後に精製されかつ再び組み合わせることができる。2つの受容体は、これらが高度に濃縮可能であり、したがって十分な有効量を投与するために単に僅かな容量が必要とされるという利点を有する。更に、本発明の範囲内で、上記に既述したように、2つの受容体は、明らかに競争的に作用するのではなく、既に微少量の受容体を投与する際に正の作用を達成するという条件で、新規の作用機序が進行することが確認された。従って、本発明による医薬品組成物および過剰の免疫反応を基礎とする疾病の治療のための前記医薬品組成物の使用は、この医薬品組成物の投与量および投与可能性のために特に好ましく、また少ない製造費のために連続的治療に特に良好に好適である。
次の図は、本発明を詳説する:
図1:DBA/1 マウス中で誘発されたEAEの疾病経過
DBA/1 マウス中での実験によるアレルギー性脳脊髄炎(EAE)は、多発性硬化症(MS)の動物モデルである。このマウス株中でのMS様の症状(例えば、麻痺徴候、脳内での傷害)は、ミエリン−オリゴデンドロサイト−グリコ蛋白質(MOG)での免疫後に観察される。このように免役されたDBA/1 マウス10匹毎に、48時間の周期でPBS(対照1)、E.coliからのTrp−シンターゼ100μg(対照2)または可溶性Fc受容体100μg(sFcγR IIb)で処理した。EAEの症状を個別的に評価し、グループ平均としてプロットした。”疾病インデックス”(Abdul-Majid, K.B., Jirholt, J., Stadelman, C., Stefferl, A., Kjellen, P., Wallstrom, E., Holmdahl, R., Lassmann, H., Olsson, T., Harris, R.A. (2000), Screening of several H-2 congenic mouse strains identified H-2(q) mice as highly susceptible to MOG-induced EAE with minimal adjuvant requirement, J. Neuroimmunol, 111: 23-33)を次のように評価した:0、EAEの徴候なし;1、尻尾の麻痺;2、後脚の弛緩;3、後脚の麻痺;4、前脚および後脚の完全な麻痺;5、死亡。
図2:NZBW/Fマウスの生存率
NZBW/Fマウスは、全身性紅斑性狼そう(SLE)の疾病についての公認の動物モデルである(Theofilopoulos, A. N., Dixon, F. J. (1985), Murine models of systemic lupus erythematosus, Adv. Immunol. 37; 269-390)。NZBW/Fマウス10匹宛、1週間毎にPBS(対照群)または可溶性Fc100μg(sFcγR IIb)で皮下治療した。Fc受容体によって治療したマウスの中、40週間後になお全てのマウスが生存し、この時間後に対照グループの70%が死亡した。
図3:NZBW/Fマウスの累積蛋白尿症
成長した糸球体腎炎の結果としての罹病したNZBW/Fマウスの蛋白尿症は、疾病SLEの進行に対する重要な判断基準である。図1aの説明文に記載された処置されたマウスの中、蛋白尿症のマウス(>0.3g/l尿)を定め、纏めてプロットした。
図4:マウス中でのアジュバントにより誘発された関節炎(AIA)の疾病経過
AIAは、リウマチ様関節炎についての公認の動物モデルである。炎症反応は、関節内への抗原の侵入によって触発される。治療は、1週間毎に可溶性FcγR IIb 100μgで腹腔内で行なった(IP)。(Waksman, B.H., Immune regulation in adjuvant disease and other arthritis models: relevance to pathogenesis of chronic arthritis,2002, Scand. J. Immunol. 56(1); 12-34; Holmdahl, R., Lorentzen, J. C., Lu, S., Olofsson, P., Wester, L., Holmberg, J. & Pettersson, U., 2001, Arthritis induced in rats wih nonimmunogenic adjuvants as models for etheumatoid arthritis, Immunol, Rev, 184: 184-202参照)。
図5:IgGにより仲介された免疫複合体により誘発される肺胞炎
IK肺胞炎は、高い1K負荷に付随して現れる炎症性疾患についての公認の動物モデルである。誘発のために、マウスに抗原を腹腔内(IP)で注射し、この抗原に向けて抗体を気管内に(IT)投与した。その結果として、炎症反応を生じる免疫複合体が肺内に形成される。好中球(PMN)の浸入および出血を評価する。抗原と抗体とからなる前成形された免疫複合体ITを投与する場合には、前記動物モデル中での反応は、なお強化させることができる。FcγR IIb IP 100μgの同時の投与は、炎症反応を殆んど完全に抑制する。(Tanoue, M., Yoshizawa, Y., Sato, T., Yano, H., Kimura, Y. & Miyamoto, K., 1993, The role of complement-derived chemotactic factors in lung injury induced by preformed immune complexes. Int. Arch. Allergy Immunol. 101(1): 47-51; Yoshizawa, Y., Tanoue, M., Yano, H., Sato, T., Ohtsuka, M., Hasegawa, S. & Kimula, Y.1991, Sequential change in lung injury induced by preformed immune complexes. Clin. Immunol. Immunopathol. 61(3): 376-396参照)。
SEQ ID NO.1は、末端で場合によっては延長されていてよい、FcγR IIbの好ましい最少のアミノ酸配列を示す。
SEQ ID NO.2は、同様に末端で場合によっては延長されていてよい、FcγR IIIの好ましい最少のアミノ酸配列を示す。
SEQ ID NO.3およびSEQ ID NO.4は、末端で延長された前記種類のような受容体配列を示す。
Figure 2005515981
Figure 2005515981
MSの場合に対象試料と比較したFcγR IIbの投与の際に”疾病インデックス”を示す線図。
紅斑性疾病の症状を示すマウスを治療する場合に対照群と比較した生存率を示す線図。
FcγR IIbを投与した場合のマウスの状態の悪化に対する基準として評価される蛋白尿の上昇を示す線図。
可溶性のFcγR IIbを使用する場合のリウマチ様関節炎インデックスを示すグラフ。
可溶性のFcγR IIbを使用する場合の免疫複合体により誘発される肺胞炎に対するshFcγR IIの効果を示すグラフ。

Claims (9)

  1. 水溶液の形の医薬品組成物において、該医薬品組成物が真核または殊に原核の発現系からなる、組換えにより得られた可溶性のFcγR IIbまたはFcγR IIIを40〜4000mg、特に100〜1000mgの量および50mg/mlまでの濃度で含有し、場合によっては他の製薬学的に認容性の助剤および/または担持剤を含有することを特徴とする、水溶液の形の医薬品組成物。
  2. 前記医薬品組成物が注射溶液の形で存在する、請求項1記載の医薬品組成物。
  3. 前記医薬品組成物がSEQ ID NO.1に記載のFcγR IIbを含有するかまたは野生型の蛋白質の適当な配列を有するN末端および/またはC末端で延長された、有利にSEQ ID NO.3に記載の形を含有する、請求項1または2記載の医薬品組成物。
  4. 前記医薬品組成物がSEQ ID NO.2に記載のFcγR IIIを含有するかまたは野生型の蛋白質の適当な配列を有するN末端および/またはC末端で延長された、有利にSEQ ID NO.4に記載の形を含有する、請求項1または2記載の医薬品組成物。
  5. 過剰の免疫反応および抗体、殊に自己抗体の病的に増殖された形成によって惹起された疾病または状態を治療するための請求項1から4までのいずれか1項に記載の医薬品組成物の使用。
  6. 疾病が多発性硬化症、全身性紅斑性狼そう、リウマチ様関節炎または高められた数のNK細胞に付随して現れる疾病である、請求項5記載の使用。
  7. FcγR IIbを含有する医薬品組成物が使用される、請求項6記載の使用。
  8. 過剰の免疫反応の結合のためにFcγR IIIが使用される、請求項5記載の使用。
  9. 医薬品組成物が注射される、請求項5から8までのいずれか1項に記載の使用。
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