JP2005515579A - 光走査デバイス - Google Patents

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Abstract

三つのそれぞれの波長(λ、λ、λ)及び偏光(p1、p2、p3)を有する三つのそれぞれの放射ビーム(4、4’、4’’)で三つの情報層(2、2’、2’’)を走査するための光走査デバイス(1)。三つの波長は、互いに異なる。三つの偏光の少なくとも一つは、他と異なる。そのデバイスは、三つの放射ビームから三つの回折されたビーム(15、15’、15’’)を形成するための一つの階段型の断面を有するパターン素子のパターンを含む回折部分(24)を含み、その部分は、三つの偏光に感知性の複屈折材料を含む。階段型の断面は、パターン素子の階段の高さ(h)が、三つの波長の一つ(λ)に対して2πの少なくとも二つの異なる倍数に等しいと共に二つの他の波長の一つ(λ)に対して2πを法とする少なくとも二つの異なる位相変化に等しい位相変化を導入するように、設計される。

Description

本発明は、第一の波長及び第一の偏光を有する第一の放射ビームによって第一の情報層を、第二の波長及び第二の偏光を有する第二の放射ビームによって第二の情報層を、並びに第三の波長及び第三の偏光を有する第三の放射ビームによって第三の情報層を走査するための光走査デバイスに関し、ここで前記第一、第二、及び第三の波長は、実質的に互いに異なり、前記第一、第二、及び第三の偏光の少なくとも一つは、他と異なり、そのデバイスは、
前記第一、第二、及び第三の放射ビームを連続的に又は同時に供給するための放射源、
前記第一、第二、及び第三の情報層の位置に、それぞれ、前記第一、第二、及び第三の放射ビームを収束させるための対物レンズ系、並びに
前記第一、第二、及び第三の放射ビームの光路に配置される回折部分
を含み、前記部分は、前記第一、第二、及び第三の放射ビームから、それぞれ、第一の回折された放射ビーム、第二の回折された放射ビーム、及び第三の回折された放射ビームを形成するための実質的に一つの階段型の断面を有するパターン素子のパターンを含み、前記部分は、前記第一、第二、及び第三の偏光に感知性の複屈折材料を含む。
より具体的には、限定はされないが、本発明は、コンパクトディスク(CD)、“赤色DVD”とも呼ばれる従来のデジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)、及び“青色DVD”とも呼ばれるいわゆる次世代DVDのような、三つの異なる形式と互換性のある光走査デバイスに関する。
また、本発明は、第一の波長及び第一の偏光を有する第一の放射ビームによって第一の情報層を、第二の波長及び第二の偏光を有する第二の放射ビームによって第二の情報層を、並びに第三の波長及び第三の偏光を有する第三の放射ビームによって第三の情報層を走査するための光デバイスに使用する回折部分にも関し、ここで前記第一、第二、及び第三の波長は、実質的に互いに異なり、前記第一、第二、及び第三の偏光の少なくとも一つは、他と異なり、その回折部分は、
前記第一、第二、及び第三の放射ビームの光路に配置され、
前記第一、第二、及び第三の放射ビームから、それぞれ、第一の回折された放射ビーム、第二の回折された放射ビーム、及び第三の回折された放射ビームを形成するための実質的に一つの階段型の断面を有するパターン素子のパターンを含み、
前記第一、第二、及び第三の偏光に感知性の複屈折材料を含む。
“情報層を走査すること”は、情報層における情報を読み取る(“読み取りモード”)、情報層に情報を書き込む(“書き込みモード”)、及び/又は情報層における情報を消去する(“消去モード”)ために、放射ビームによって走査することについて述べる。“情報密度”は、情報層の単位面積当たりの蓄積された情報の量について述べる。それは、とりわけ、走査される情報層上に走査デバイスによって形成される走査スポットの大きさによって決定される。走査スポットの大きさを減少させることによって情報密度を増加させてもよい。スポットの大きさが、とりわけ、スポットを形成する放射ビームの波長λ及び開口数NAに依存するので、NAを増加させることによって、及び/又はλを減少させることによって、走査スポットの大きさを減少させることができる。
“回折された放射ビーム”は、各々回折次数“m”、すなわち、ゼロ次(m=0)、+1次(m=1)、+2次(m=2)など、−1次(m=−1)、−2次(m=−2)などを有する複数の放射ビームからなる。本記載においては回折された放射ビームとしてゼロ次の放射ビームを考慮することに留意する。
光走査デバイスが、異なる形式の光記録担体と互換性があることが、すなわち、対物レンズ系を使用すると同時に異なる波長を有する放射ビームによって異なる形式の光記録担体を走査することが、望ましい。例えば、とりわけCD−A(CD−オーディオ)、CD−ROM(CD−読み出し専用メモリ)及びCD−R(CD−レコーダブル)のようなCDは、利用可能であり、約780nmの波長λを有する放射ビームによって走査されるように設計される。一方、赤色DVDは、約660nmの波長を有する放射ビームによって走査されるように設計され、青色DVDは、約405nmの波長を有する放射ビームによって走査されるように設計される。特に、“青色DVD”形式のディスクは、“赤色DVD”形式のディスクよりも大きいデータ記憶容量を有する−典型的には記憶容量における少なくとも二倍の増加を得ることができる。
これらの形式の相違点は、以下の困難を提起する。第一に、ある波長で読み取られるように設計されたディスクは、別の波長でいつも読み取り可能であるとは限らない。例は、λ=785nmに対して高い変調を得るために、記録スタックに特殊な色素を適用する必要がある“CD−R”形式のディスクである。λ=660nmでは、ディスクからの信号の変調は、色素の波長の感度によりたいへん小さくなるので、この波長での読み取りは、実行可能ではない。第二に、より高い記憶容量を備えた新たな光走査系を導入するとき、新たな光走査デバイスが、逆に互換性があること、すなわち、既に存在する形式を有する光記録担体を走査することができることは、重要である。第三に、一つの場合に球面収差を発生させると共に他の場合に球面収差を発生させないように、異なる形式を有する二つのディスクの間における厚さに差がある。
この複数の形式の結果として、問題は、各々の形式に関連した波長に対して所定の波面を発生させることが可能な光走査デバイスを設計すること及び作ることである。
例えば、特許文献1において、第一の放射ビーム、第二の放射ビーム、及び第三の放射ビームによって、それぞれ、“青色DVD”形式のディスク、“赤色DVD”形式のディスク、及びCD形式のディスクを走査するための光走査デバイスを提供することが、すでに知られている。第一、第二、及び第三の放射ビームは、それぞれ第一の偏光p、第二の偏光p、及び第三の偏光pのみならず、それぞれ第一の波長λ、第二の波長λ、及び第三の波長λを有する。波長λ、λ、及びλは、互いに異なる。偏光p、p、及びpの少なくとも一つは、他と異なる。さらに、既知の光走査デバイスは、三つの放射ビームを供給するための放射源、三つの光記録担体の情報層にそれぞれ三つの放射ビームを収束させるための対物レンズ系、及び三つの放射ビームの光路に配置された回折部分を含む。対物レンズ系は、光軸を有する。回折部分は、二つの平行平面を有し、それらの間にガラスで作られた第一の層、及び第二の層が提供される。第一及び第二の層の間における界面は、一つの階段型の断面を有するパターン素子のパターンである。第一及び第二の層の材料の選択並びに階段型の断面の設計は、回折部分が、波長λに対するゼロ次の第一の回折された放射ビーム並びに波長λ及びλの各々に対するより高い次数の(すなわち非ゼロ次の)回折された放射ビームを形成するようなものである。さらに、第二の層は、偏光p、p、及びpに感知性の複屈折材料で作られる。
前記の特許文献1は、回折部分の第二の層を作るために二つの解決手段を教示する。
第一の既知の解決手段においては、第二の層は、屈折率を変更するために(電極によって)電気的に調節可能である液晶(LC)の材料で作られて、三つの回折されたビームを形成する。結果として、このようなデバイスは、設計することが複雑であり、設計すること及び作ることが困難であると共に高価である切り替え可能なLCの構成部品の製作を要求する。
第二の既知の解決手段において、第二の層は、常光線屈折率及び異常光屈折率を有する固体の複屈折材料で作られ、それらの一つは、第一の層(ガラス)の屈折率に等しい。このように、第一の偏光を、後者の屈折率を関連した方向と整列させる場合には、回折部分から出てくる第一の回折されたビームは、平坦な波面を有する。そして、ゼロ次の第一の回折されたビームが形成される。言い換えれば、回折部分は、次に、第一の波長に対して透明な平行平面として作用する。
特開2001−209966号公報
よって、本発明の目的は、三つの異なる波長を有すると共に異なる偏光を有する放射ビームによって光記録担体を走査することに適する光走査デバイスを提供することであり、そのデバイスは、既知の解決手段に対する代替のものである。
この目的は、開始の段落に記載したような光走査デバイスによって到達され、ここで、本発明によれば、前記階段型の断面は、パターン素子の階段の高さが、前記第一の波長に対して2πの少なくとも二つの異なる倍数に実質的に等しい位相変化を、及び前記第二の波長に対して2πを法とする少なくとも二つの実質的に異なる位相変化を導入するように設計される。前記第二の波長に関して二つの実質的に異なる位相変化の値を、さらに詳細に以下に記載するように複数の少なくとも三つの値の間で選ぶことができることに留意することになる。
前記日本国特許出願JP−A−2001209966から知られる解決手段との対比によって、本発明による回折部分は、以下のようなゼロ次の第一の回折されたビームを形成する。このように、第一の偏光を、常光線の軸又は異常光の軸のいずれかの方向と整列させる場合には、階段型の断面のパターン素子の階段の高さの設計の結果として、2πの少なくとも二つの異なる倍数に実質的に等しい位相変化を、第一の回折されたビームに導入する。よって、ゼロ次の第一の回折されたビームを形成する。言い換えれば、本発明による回折部分において、等しくない光路の長さを、(以下の“径方向”と呼ばれる)対物レンズの光軸に垂直な方向における第一の回折ビームに導入する。この回折部分は、第一の回折されたビームが、既知の回折部分と対照的に、平坦な波面を有さないので、第一の波長に対して透明な平行平面として作用しないことに留意する。
本発明による階段型の断面の利点は、所望の次数のこれらのビームに対する所定の値、例えば、高い値の透過効率を備えた前記第一及び第二の回折されたビームを形成する回折部分を提供することである。加えて、回折部分は、さらに詳細に以下に記載するような理想的な鋸歯状の断面に近い位相変化を備えた第二の回折部分を形成してもよい。
特に、前記パターン素子の階段に属する光路が、前記第一の波長の倍数に実質的に等しいように設計された階段型の断面を有するパターン素子のパターンを含む回折部分を備えた光走査デバイスを提供することは、出願番号00203066.6のもとで2000年4月9日に出願された欧州特許出願から知られている。このような回折部分は、それが、さもなければ複数の波長により困難である、選択された回折次数(すなわち、高い透過効率が達成される次数)を備えた回折されたビームの形成を可能にするので、都合がよい。しかしながら、その出願の教示は、本発明による光走査デバイスを提供するための十分な指導を提供しない。
第一に、欧州特許出願は、三つの異なる形式の光記録担体と互換性のある光走査デバイスをどのように設計するかを教示しないが、二つの波長を有する二つの放射ビームによって二つの異なる形式の光記録担体を走査するためのデバイスのみを記載する。
第二に、欧州特許出願は、階段型の断面を備えた回折部分を作るための容易な方法を教示しない。三つの波長の固定された値は、その出願において説明された方法を使用する回折部分を設計するとき、厳格な制約である。より具体的には、波長λを有する放射ビームが、階段高さhを有する材料で作られた階段を通り抜けるとき、(放射ビームが、同じ距離に沿って空気を通り抜ける場合に関する)位相変化Φを、階段から出てくる回折されたビームに導入する。位相変化Φは、以下の式
Figure 2005515579
によって与えられ、ここで、“n”は、回折部分の屈折率であり、“n”は、隣接する媒体の屈折率である。式(0)から当然の結果として、波長λが変化するとき、位相変化Φは、それに応じて変化するということになる。このように、階段型の断面を備えた三つの波長で動作することに関して互換性のある回折部分を設計することは、三つの波長の各々に対して高い効率を有するために、相対的に高い階段を有する非常に複雑な階段型の断面を設計することを要求するであろう。これは、作ることが困難である回折部分に帰着する。
第三に、その欧州特許出願は、光走査デバイスが、異なる偏光を有する放射ビームで動作することができるように、偏光に感知性の回折部分をどのように設計するかを教示しない。
また、偏光に感知性であると共に波長に感知性であるように設計された、複屈折材料で作られた回折部分を含み、第一の波長及び第一の偏光を有する第一のゼロ次の放射ビーム、第一の波長及び第二の異なる偏光を有する第二のゼロ次の放射ビーム、並びに第二の異なる波長及び第一又は第二の偏光を有する第三の放射ビームを形成する光走査デバイスを作ることも日本国特許出願JP2001−174614から知られている。しかしながら、その日本国特許出願は、光走査デバイスが、三つの異なる波長で動作することができるように回折部分をどのように設計するかを教示しない。
また、偏光に感知性であると共に波長に感知性であるように設計された、複屈折材料で作られた回折部分を含み、第一の波長及び第一の偏光を有する第一のゼロ次の放射ビーム、第一の波長及び第二の異なる偏光を有する第二のゼロ次の放射ビーム、並びに第二の異なる波長及び第一又は第二の偏光を有する第三の放射ビームを形成する光走査デバイスを作ることも日本国特許出願JP2001−174614から知られている。しかしながら、その日本国特許出願は、光走査デバイスが、三つの異なる波長で動作することができるように回折部分をどのように設計するかを教示しない。
また、三つの異なる波長を有する三つの放射ビームによって光記録担体を走査することに適する光走査デバイスを作ることも日本国特許出願JP2001−195769から知られており、そのデバイスは、回折部分を含む。しかしながら、その日本国特許出願は、異なる偏光を有する放射ビームによって光記録担体を走査するための光走査デバイスをどのように提供するかを教示しない。特に、その日本国特許出願は、偏光に感知性の回折部分をどのように作るかを記載もしないし、提案もしないし、より具体的には、それは、回折部分を作るための複屈折材料の使用を述べてない。
さらに、二つの異なる波長を有する二つの放射ビームと動作する回折部分を含む光走査デバイスを提供することは、多数の特許文献、例えばJP−20001043559から知られている。しかしながら、これらの文献のいずれも、光走査デバイスが、異なる偏光を有する放射ビームで動作することができるように偏光に感知性の回折部分を作るための複屈折材料の使用を述べてない。
本発明による光走査デバイスの第一の実施形態において、前記階段型の断面は、さらに、パターン素子の階段の高さが、前記第三の波長に対して2πを法とする少なくとも二つの実質的に異なる位相変化に実質的に等しい位相変化を導入するように設計される。同様に、第二の波長に対して、前記第三の波長に関する二つの実質的に異なる位相変化の値を、複数の少なくとも三つの値の間で選ぶことができることに留意する。この第一の実施形態の特定の場合において、前記階段型の断面は、パターン素子の階段の高さが、前記第二及び第三の波長の両方に対して実質的に同一の位相変化を導入し、ここで前記第三の偏光は、前記第二の偏光と異なるように、さらに設計される。
本発明による光走査デバイスの第二の実施形態において、前記階段型の断面は、パターン素子の階段の高さが、前記第三の波長に対して2πの少なくとも二つの異なる倍数に実質的に等しい位相変化を導入するように設計される。この第二の実施形態の特定の場合において、前記階段型の断面は、パターン素子の階段の高さが、前記第一及び第三の波長の両方に対して実質的に同一の位相変化を導入し、ここで前記第三の偏光は、前記第一の偏光と異なるように、さらに設計される。
本発明による光走査デバイスの第三の実施形態において、前記階段型の断面は、パターン素子の階段の高さが、前記第三の波長に対してπの少なくとも二つの異なる奇数の倍数に実質的に等しい位相変化を導入するように設計される。この第三の実施形態の特定の場合において、前記階段型の断面は、パターン素子の階段の高さが、前記第二の波長に対して少なくとも二つの実質的に異なる位相変化に実質的に等しい位相変化を導入するように、さらに設計される。前記第二の波長に対するこれらの二つの実質的に異なる位相変化は、奇数の実質的に異なる位相変化の間で選ばれることに留意することになる。
第一、第二、及び第三の偏光が同一であるとすれば、二つの異なる値のみ(2πを法とするゼロ及びπ)を、第二又は第三の回折されたビームに関する位相変化に対して選ぶことができることに留意することになる。
従って、階段型の断面を、第一、第二、及び第三の回折されたビームの各々の所望の次数に対して、所定の値、例えば高い値の透過効率で設計することはできない。それどころか、第一、第二、及び第三の偏光の少なくとも一つが互いにに異なるとすれば、少なくとも三つの異なる値を、第二及び第三の回折されたビームの各々に対して選ぶことができ、それによって、大きい数の階段を備えた階段型の断面(典型的には50個以上の階段)が、あまり実用的なものではないので、相対的に小さい数の階段、典型的には40個未満の階段を備えた階段型の断面の設計を可能にすることに帰着することに留意することになる。
本発明の別の目的は、第一の波長及び第一の偏光を有する第一の放射ビームによって第一の情報層を、第二の波長及び第二の偏光を有する第二の放射ビームによって第二の情報層を、並びに第三の波長及び第三の偏光を有する第三の放射ビームによって第三の情報層を走査するための光デバイスに使用する回折部分を提供することであり、ここで前記第一、第二、及び第三の波長は、実質的に互いに異なり、前記第一、第二、及び第三の偏光の少なくとも一つは、他と異なり、回折部分は、既知の部分に対する代替のものである。
この目的は、開始の段落に記載したような回折部分によって到達され、ここで本発明によれば、前記階段型の断面は、パターン素子の階段の高さが、前記第一の波長に対して2πの少なくとも二つの異なる倍数に、前記第二の波長に対して2πを法とする少なくとも二つの実質的に異なる位相変化に、及び第三の波長に対しては、以下の2πを法とする少なくとも二つの実質的に異なる位相変化、2πの少なくとも二つの異なる倍数、又はπの少なくとも二つの異なる奇数の倍数の一つに、実質的に等しい位相変化を導入するように設計されることで特徴付けられる。
本発明の目的、利点、及び特徴は、添付する図面に図説するような、以下の本発明のより詳細な説明から明らかであると思われる。
図1は、第一の放射ビーム4によって第一の光記録担体3の第一の情報層2を走査するための、本発明の一つの実施形態による光走査デバイス1の光学構成部品の概略的な図説である。
実例として、光記録担体3は、透明層5を含み、その一方の側に情報層2が配置される。情報層の透明層5から離れて面する側は、保護層6によって環境的な影響から保護される。透明層5は、情報層2に対して機械的な支持を提供することによって、光記録担体3に対する基板として作用する。代わりに、透明層5は、機械的な支持を、情報層2の他の側における層によって、例えば、保護層6によって、又は最上の情報層に接続される追加の情報層及び透明層によって、提供すると同時に、情報層2を保護する単一の機能を有してもよい。情報層は、図1に示すようなこの実施形態においては、透明層5の厚さに対応する第一の情報層の深さ27を有することに留意する。情報層2は、担体3の表面である。その表面は、少なくとも一つのトラック(軌道)、すなわち、集束した放射のスポットによって追跡される経路を含み、その経路上に情報を表すための光学的に読み取り可能なマークが配置される。それらマークは、例えば、ピット又は周囲と異なる反射係数若しくは磁化の方向を備えた領域の形態であってもよい。光記録担体3がディスクの形状を有する場合には、以下のものが、与えられたトラックに関して定義される。“径方向”は、トラックとディスクの中心との間における基準軸、X軸の方向であり、“接線方向”は、トラックに接すると共にX軸に垂直である別の軸、Y軸の方向である。
図1に示すように、光走査デバイス1は、放射源7、コリメータレンズ18、ビームスプリッター9、光軸19を有する対物レンズ系8、回折部分24、及び検出系10を含む。さらに、光走査デバイス1は、サーボ回路11、焦点作動器12、径方向作動器13、及び誤差補正用情報処理ユニット14を含む。
以下の“Z軸”は、対物レンズ系8の光軸19に対応する。(X,Y,Z)は、直交基であることに留意する。
放射源7は、放射ビーム4、(図1に示さない)第二の放射4’、及び(図1に示さない)第三の放射ビーム4’’を連続的に又は同時に供給するために、配置される。例えば、放射源7は、放射ビーム4、4’及び4’’を連続的に供給するための調整可能な半導体レーザー又はこれらの放射ビームを同時に供給するための三つの半導体レーザーのいずれかを含んでもよい。さらに、放射ビーム4は、波長λ及び偏光pを有し、放射ビーム4’は、波長λ及び偏光pを有し、放射ビーム4’’は、波長λ及び偏光pを有する。波長λ、λ、及びλは、実質的に互いに異なり、偏光p、p、及びpの少なくとも二つは、互いに異なる。波長λ、λ、及びλ並びに偏光p、p、及びpの例を以下に与えることにする。
コリメータレンズ18は、放射ビーム4を実質的にコリメートされたビーム20に変換するために、光軸19上に配置される。同様に、それは、放射ビーム4’及び4’’を二つのそれぞれの実質的にコリメートされたビーム20’及び20’’に変換する(図1に示さない)。
ビームスプリッター9は、コリメートされた放射ビーム20を対物レンズ系8に向かって透過させるために、配置される。好ましくは、ビームスプリッター9は、Z軸に関して角度αで、より好ましくはα=45°で、傾斜される平行平面板と共に形成される。
対物レンズ系8は、コリメートされた放射ビーム20を第一の集束した放射ビーム15に変換して、情報層2の位置に第一の走査スポット16を形成するために、配置される。この実施形態において、対物レンズ系8は、回折部分24と共に提供される対物レンズ17を含む。
回折部分24は、異常光屈折率n及び常光線屈折率nを有する複屈折材料を含む。以下において、波長における差による屈折率における変化を無視し、従って、屈折率n及びnは、波長におおよそ独立である。この実施形態において、実例としてのみ、複屈折材料は、n=1.51及びn=1.70を備えた(重量%で)50/50のC6M/E7である。代わりに、例えば、複屈折材料は、n=1.55及びn=1.69を備えた(重量%で)40/10/50のC6M/C3M/E7であってもよい。使用した略号は、以下の物質を参照する。
E7:51%のC5H11シアノビフェニル、25%のC5H15シアノビフェニル、16%のC8H17シアノビフェニル、8%のC5H11シアノトリフェニル
C3M:4−(6−アクリロイルオキシプロピルオキシ)ベンゾイルオキシ−2−メチルフェニル=4−(6−アクリロイルオキシプロピルオキシ)ベンゾアート
C6M:4−(6−アクリロイルオキシヘキシルオキシ)ベンゾイルオキシ−2−メチルフェニル=4−(6−アクリロイルオキシヘキシルオキシ)ベンゾアート
回折部分24を、複屈折材料の光軸がZ軸に沿ってあるように、整列させる。また、それを、それの屈折率が、X軸に沿って偏光を有する放射ビームに通り抜けられるとき、nに、及びY軸に沿って偏光を有する放射ビームに通り抜けられるときにnに、等しいように整列させる。以下において、放射ビームの偏光は、X軸及びY軸と整列される場合に、それぞれ、“p”及び“p”と呼ばれる。このように、偏光p、p、又はpが、pに等しい場合には、複屈折材料の屈折率は、nに等しく、偏光p、p、又はpがpに等しい場合には、複屈折材料の屈折率は、nに等しい。言い換えれば、そのように整列した複屈折の回折部分24は、偏光p、p、及びpに感知性である。回折部分24をさらに詳細に記載することにする。
走査する間に、記録担体3は、(図1に示さない)主軸上で回転し、そして、透明層5を通じて情報層2を走査する。集束した放射ビーム15は、情報層2に反射し、それによって、前方の収束するビーム15の光路に戻る反射したビーム21を形成する。対物レンズ系8は、反射した放射ビーム21を反射したコリメートされた放射ビーム22に変換する。ビームスプリッター9は、反射した放射ビーム22の少なくとも一部分を検出系10に向かって透過させることによって、前方の放射ビーム20を反射した放射ビーム22から分離する。
検出系6は、反射した放射ビーム22の前記部分を取得する及びそれを一つ以上の電気信号に転換するために配置される、収束レンズ25及び四分円の検出系23を含む。信号の一つは、情報信号Idataであり、その値は、情報層2上で走査される情報を表す。情報信号Idataは、誤差補正用情報処理ユニット14によって処理される。検出系10からの他の信号は、焦点誤差信号Ifocus及び径方向追跡誤差信号Iradialである。信号Ifocusは、走査スポット16と情報層2の位置との間におけるZ軸に沿った高さにおける軸上の差を表す。好ましくは、この信号は、とりわけ、“Principles of Optical Disc Systems”と題された、G.Bouwhuis、J.Braat、A.Huijser等による本(Adam Hilger 1985)(ISBN 0−85274−785−3)のp75−p80から知られている“非点収差法”によって形成される。径方向追跡誤差信号Iradialは、走査スポット16と走査スポット16によって追跡される情報層2におけるトラックの中心との間における情報層2のXY平面における距離を表す。好ましくは、この信号は、とりわけ、G.Bouwhuis等による前記の本のp70−p73から知られている“ラジアルプッシュプル法”から形成される。
サーボ回路11は、信号Ifocus及びIradialに応答して、それぞれ、焦点作動器12及び径方向作動器13を制御するためのサーボ制御信号Icontrolを提供するために配置される。焦点作動器12は、Z軸に沿って対物レンズ17の位置を制御し、それによって、走査スポット16の位置を、それが、情報層2の平面と実質的に一致するように、制御する。径方向作動器13は、X軸に沿って対物レンズ17の位置を制御し、それによって、走査スポット16の径方向の位置を、それが、情報層2において追跡されるトラックの中心線と実質的に一致するように、制御する。
図2は、上述した走査デバイス1に使用する対物レンズ17の概略的な図説である。
対物レンズ17は、コリメートされた放射ビーム20を、第一の開口数NAを有する集束した放射ビーム15に変換して、走査スポット16を形成するために配置される。言い換えれば、光走査デバイス1は、波長λ、偏光p、及び開口数NAを有する放射ビーム15によって、第一の情報層2を走査することが可能である。
さらに、光走査デバイス1は、放射ビーム4’によって第二の光記録担体3’の第二の情報層2’を、及び放射ビーム4’’によって第三の光記録担体3’’の第三の情報層2’’を、走査することもまた可能である。このように、コリメートされた放射ビーム20’を、第二の開口数NAを有する第二の集束した放射ビーム15’に変換して、対物レンズ17は、情報層2’の位置において第二の走査スポット16’を形成する。また、対物レンズ17は、コリメートされた放射ビーム20’’を、第三の開口数NAを有する第三の集束した放射ビーム15’’に変換して、情報層2’’の位置において第三の走査スポット16’’を形成する。
同様に、光記録担体3に対して、光記録担体3’は、第二の透明層5’を含み、その一方の側に第二の情報層の深さ27’を備えた情報層2’が配置され、光記録担体3’’は、第三の透明層5’’を含み、その一方の側に第三の情報層の深さ27’’を備えた情報層2’’が配置される。この実施形態において、光記録担体3、3’、及び3’’は、実例としてのみ、それぞれ、“青色DVD”形式のディスク、“赤色DVD”形式のディスク、及びCD形式のディスクである。このように、波長λは、365と445nmとの間の範囲に含まれ、好ましくは405nmである。開口数NAは、読み取りモードにおいては約0.6に等しく、書き込みモードにおいては0.6より上であり、好ましくは0.65である。波長λは、620と700nmとの間の範囲に含まれ、好ましくは660nmである。開口数NAは、読み取りモードにおいては約0.6に等しく、書き込みモードにおいては0.6より上であり、好ましくは0.65である。波長λは、740と820nmとの間の範囲に含まれ、好ましくは785nmである。開口数NAは、0.5より下にあり、好ましくは0.45である。
本記載において、二つの波長λ及びλは、実質的に互いに異なり、ここで|λ−λ|は、好ましくは20nm以上、より好ましくは50nm以上であり、ここで値20及び50nmは、純粋に任意の選択の事項であることに留意する。
また、異なる形式の記録担体3、3’、及び3’’の情報層を走査することは、無限共役モードで使用されるハイブリッドレンズ、すなわち、回折及び屈折素子を組み合わせるレンズとして対物レンズ17を形成することによって達成されることにも留意する。このようなハイブリッドレンズを、例えば、例えばUV硬化ラッカーの光重合を使用するリソグラフィーの工程によって、レンズ17の入射表面に格子の断面を適用することによって、形成することができ、それによって、作ることが容易である回折部分24に都合よく帰着する。代わりに、このようなハイブリッドレンズを、ダイアモンド旋削によって作ることができる。
図1及び2に示すこの実施形態において、対物レンズ17は、凸−凸レンズとして形成される。しかしながら、平−凸又は凸−凹レンズのような他のレンズ素子のタイプを使用することができる。この実施形態において、回折部分24は、(ここでは“入射面”と呼ばれる)放射源7に面する第一の対物レンズ17の側に配置される。
代わりに、回折部分24は、(ここでは“射出面”と呼ばれる)レンズ17の他の表面に配置される。また、代わりに、対物レンズ10は、例えば、回折部分24を形成する平面のレンズの回折素子と共に提供される屈折対物レンズ素子である。また代わりに、回折部分24は、対物レンズ系8とは別個の光学素子に、例えばビームスプリッターに、又は四分の一波長板に、提供される。
また代わりに、対物レンズ10が、この実施形態において単レンズであると同時に、それは、二つ以上のレンズ素子を含む複合レンズであってもよい。例えば、対物レンズ系8は、対物レンズ17と共同して二重レンズ系を形成する追加の対物レンズを含んでもよい。追加の対物レンズは、対物レンズ17に面する凸面及び情報層2の位置に面する平坦な表面を備えた平−凸であってもよい。この二重レンズ系は、都合よくは、光学素子の相互の位置において、単レンズ系よりも大きい許容誤差を有する。NA>0.45である場合において、追加の対物レンズは、好ましくは、非球面レンズによって形成される。
図3は、回折部分24を図説する、図2に示す対物レンズ17の(“正面図”とも呼ばれる)入射表面の概略図である。
回折部分24は、“輪帯(zone)”とも呼ばれるパターン素子のパターンを含む。各々の輪帯は、階段型の断面を有する。輪帯の階段型の断面は、実質的に同一である。その階段型の断面は、各々階段高さを有する複数の“副輪帯(subzone)”又は“階段”を含む。以下において、階段型の断面は、鋸歯状の関数に近い所定の位相変化Φを導入するために、設計される。図4は、(理想的な場合である)鋸歯状の関数の形態で位相変化Φを表す曲線78を示す。図4は、回折部分24の一つのパターン素子によって導入される位相変化Φのみを示し、ここで位相変化Φは、(径方向)X軸に沿った座標“x”の線形な関数であることに留意する。位相変化Φの鋸歯状の関数を、以下の階段型の関数
Figure 2005515579
によって近似させてもよく、ここで“P”は、階段又は“副輪帯”の数を表す整数であり、“j”は、各々の階段の階段番号を表す1とPとの間に含まれる整数であることは、例えば、出願番号00203066.6のもとで出願された前記欧州特許出願から知られている。
図5は、階段型の関数の近似の形態で回折部分24によって導入される位相変化Φを表す曲線79を示す。図5は、回折部分24の一つのパターン素子によって導入される位相変化Φのみを示すことに留意する。
以下において、“h”は、xに依存する関数である、階段型の断面の階段の階段高さである。式(I)による位相変化Φの近似の場合において、階段高さhは、以下の関数
Figure 2005515579
によって与えられ、ここで“h”は、定数のパラメータである、階段jの階段高さである。
回折部分24の階段型の断面を設計するとき、階段高さhは、階段型の断面が、回折部分24から出てくる回折されたビームの波長λ及び偏光pに依存する所定の値の位相変化Φを導入するように選ばれる。このように、以下において、位相変化Φもまた、Φ(λ,p)と表示され、階段高さhは、階段型の断面が、回折されたビーム15に対して第一の値Φ(λ=λ,p=p)を、回折されたビーム15’に対して第二の値Φ(λ=λ,p=p)を、及び回折されたビーム15’’に対して第三の値Φ(λ=λ,p=p)を導入するように選ばれる。
以下において、出願番号00203066.6のもとで出願された前記欧州特許出願を参照して、波長λは、設計波長λrefであるように選ばれる。言い換えれば、
Figure 2005515579
である。
よって、階段型の断面は、放射ビーム15に対する位相変化Φ(λ=λ,p=p)が、2πの倍数に実質的に等しい、すなわち、2πを法とする実質的にゼロに等しいように、設計される。このように、Φ(λ=λ,p=p)≡0(2π)である。
これは、各々の階段高さhが、以下の
Figure 2005515579
のような設計波長λrefに依存する基準の高さhrefの倍数であり、ここで“n”が、回折部分24の屈折率であり、“n”が、隣接する媒体の屈折率である、すなわち、以下において実例としてのみ空気、すなわちn=1であるとき、達成される。
回折部分24が、複屈折材料で作られるので、それの屈折率nは、回折部分24を通り抜ける放射ビームの偏光がpに等しいとき、nに等しく、回折部分24を通り抜ける放射ビームの偏光がpに等しいとき、nに等しい。その結果として、基準の高さhrefもまた、偏光pに依存する。このように、以下において、位相変化hrefもまた、href(λ,p)と表示され、式(2b)及び(3)から、当然の結果として、
Figure 2005515579
ことになる。
よって、例えば、n=1.50、n=1.60、及びλ=405nmの場合に、以下のもの
ref(λ=λ,p=p)=0.810μm 及び
ref(λ=λ,p=p)=0.675μm
が、式(4a)及び(4b)から得られる。
また、階段高さhが、放射ビーム15に対する(2πを法とするゼロに実質的に等しい)値Φ(λ=λ,p=p)を導入すると同時に、それは、以下の
Figure 2005515579
のように、放射ビーム15’及び15’’に対して、それぞれ、値Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)を導入することにも留意する。
表Iは、理想的な値Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)を示し、ここで放射ビーム15’及び15’’は、偏光p及びpがp及び/又はpに等しい場合に、href(λref=λ,p=p)又はhref(λref=λ,p=p)のいずれかに等しい階段高さhを通り抜ける。値Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)を、例えば、n=1.50、n=1.60、λ=405nm、λ=650nm、及びλ=785nmで式(4a)、(4b)、及び(5a)から(5d)までから計算しておいた。
表I
Figure 2005515579
ref(λ=λ,p=p)の倍数に等しい階段高さhは、回折されたビーム15に対して2πを法とするゼロに等しい値Φ(λ=λ,p=p)を、並びに各々限定された数の可能な値の一つに等しい値Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)を、導入することをさらに留意する。以下において、“#Φ(λ=λ,p=p)”及び“#Φ(λ=λ,p=p)”は、それぞれ、値Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)に対するこのような限定された数である。限定された数#Φ(λ=λ,p=p)及び#Φ(λ=λ,p=p)を、例えば、出願番号01201255.5のもとで2001年4月5日に出願された欧州特許出願から知られている、連分数(Continued Faractions)の理論に基づいて計算しておいた。
実例としてのみ、偏光p及びpが同一である、例えば、p=p及びp=pである第一の場合、並びに偏光pが偏光pと異なる、例えば、p=p及びp=pである第二の場合に、限定された数#Φ(λ=λ,p=p)を今ここに記載する。出願番号01201255.5のもとで出願された前記欧州特許出願を参照して、以下の
Figure 2005515579
が定義され、ここでH=href(λ=λ,p=p)、H=href(λ=λ、p=p)であり、“m”は、1以上である整数である。
=p及びp=pであり、ここで、例えばn=1.50、n=1.60、λ=405nm、及びλ=785nmである第一の場合に、以下の
Figure 2005515579
が、式(6a)から(6e)までから得られる。
このように、CFは、aに実質的に等しい、すなわち、以下の
|CF−a|=0.016<0.02
が満たされ、ここで0.02は、純粋に任意に選ばれた値である。結果として、限定された数#Φ(λ=λ,p=p)が、2に等しいことが見出される。
=p及びp=pであり、ここで、例えばn=1.50、n=1.60、λ=405nm、及びλ=785nmである第二の場合に、以下の
Figure 2005515579
が、式(6a)から(6e)までから得られる。
このように、CFは、aに実質的に等しい、すなわち、以下の
|CF−a|=0.001<0.02
が満たされる。結果として、限定された数#Φ(λ=λ,p=p)が、7に等しいことが見出される。
表IIは、href(λ=λ,p=p)及びhref(λ=λ,p=p)に等しい階段高さhに関して、並びに偏光p及びpがp及び/又はpに等しい場合に、限定された数#Φ(λ=λ,p=p)及び#Φ(λ=λ,p=p)を示す。これらの限定された数を、上述したように連分数(Continued Faractions)の理論で計算しておいた。
表II
Figure 2005515579
表I及び表IIにおいて、偏光p、p、及びpが同一であるとすれば、限定された数#Φ(λ=λ,p=p)及び#Φ(λ=λ,p=p)の一つは、2に等しい、すなわち、二つの異なる値(2πを法とするゼロ及びπ)のみを、対応する位相変化に対して選ぶことができることに留意する。これは、非ゼロ次の対応する回折されたビームに対して効率的な回折部分24を設計することを可能にしない。
それどころか、表I及び表IIにおいて、偏光p、p、pの少なくとも一つが、他と異なるとすれば、少なくとも三つの異なる値を、Φ(λ=λ,p=p)及び/又はΦ(λ=λ,p=p)に対して選ぶことができることにもまた留意する。少なくとも3つの可能な値から位相変化を選ぶ可能性は、放射ビーム15、15’及び15’’の各々に対して効率的な回折部分を作ることを可能にする。さらに、これは、大きい数の階段(典型的には50個以上の階段)を備えた階段型の断面が、あまり実用的なものではないので、都合よくは、相対的に小さい数の階段、典型的には40個未満の階段を備えた階段型の断面を設計することを可能にする。
さらに、位相変化Φ(λ=λ,p=p)、Φ(λ=λ,p=p)、及びΦ(λ=λ,p=p)の値は、回折部分24が、回折された放射ビーム15、15’、及び15’’の各々の各々の回折次数mに対して所定の透過効率effを有するように、選ばれる。回折次数mに対する回折部分24の透過効率“eff”が、以下の
Figure 2005515579
のように与えられ、ここで、“A(x)”は、透明性振幅分布(transparency amplitude distribution)であり、“T”は、回折部分24の格子ピッチであることは、例えば、前記日本国特許出願JP−A−2001209966から知られている。式(1)によって与えられる階段型の断面の場合には、式(7)を、一次(m=1)に対して単純化することができる。
Figure 2005515579
式(8)から、数Pをより大きく選ぶほど、効率effが、より高く達成されることに留意する。しかしながら、対物レンズ17に対してより大きい製造効率を達成するために、各々の輪帯において最も小さい可能な数の階段を使用することが、望ましいこともあることにも留意する。
以下において、実例としてのみ、階段型の断面の階段高さhをどのように選んで、一つの主要な回折次数を備えた回折された放射ビーム15、15’、及び15’’の各々を形成するかを記載する。以下において、“m”、“m”、及び“m”は、それぞれ、回折された放射ビーム15、15’、及び15’’に対する主要な回折次数である。
階段型の断面の三つの実施形態を今ここに記載する。
階段型の断面の第一の実施形態は、m=0、m=1、及びm=1であるように設計される。よって、値Φ(λ=λ,p=p)は、実質的に、2πを法とするゼロに等しく、値Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)の両方は、各々、少なくとも三つの異なる可能な値の位相変化の間で選ばれる。Φ(λ=λ,p=p)に対する三つの異なる可能な値が、Φ(λ=λ,p=p)に対するものと異なってもよいことに留意する。
実例としてのみ、p=p、p=p、及びp=pである場合には、p=pに対して#Φ(λ=λ,p=p)=8及びp=pに対して#Φ(λ=λ,p=p)=3であることが、表IIから知られる。
表IIIは、qhref(λ=λ,p=p)に等しい階段高さによって導入される値Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)を示し、ここで、p=pであり、“q”は、整数である。これらの値は、値Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)は知られており、すなわちq=1に対してhref(λ=λ,p=p)に等しい階段高さ、ここでp=pである表Iから見出される。
表III
Figure 2005515579
実例としてのみ、階段型の断面の第一の実施形態の二つの例を今ここに記載するが、ここで第一の例においては、P=4であり、第二の例においては、P=6である。
第一の例(P=4)に関して、表IVは、式(8)による一次に対して対応する透過効率effのみならず、式(1)による位相変化の理想的な値“Φ/2π理想”を示す。また、表IVは、p=p、p=p、及びp=pである場合において、式(7)による一次(m=1)に対して対応する透過効率effのみならず、階段高さqhref(λ=λ,p=p)に対して、表IIIによる“Φ/2π理想”に近い位相変化の二つの値“Φ(λ=λ,p=p)/2π”及び“Φ(λ=λ,p=p)/2π”を示す。
表IV
Figure 2005515579
表IVにおいて、透過効率effは、初期に望まれたような、回折されたビーム15’及び15’’の両方の一次に対して(75%を超える)高い値を有することに留意する。図6は、回折部分24の第一の実施形態(m=0、m=0、m=1)の第一の例(P=4)の階段高さh(x)を表す曲線80を示す。曲線80に関して、パターン素子は、前記パターン素子の隣接する階段の間における相対的な階段高さhj+1−hが、実質的にaλに等しい光路を有する相対的な階段高さを含み、ここでaは、整数であり、a>1であり、λは、前記第一の波長であるように、設計されることに留意する。言い換えれば、このような相対的な階段高さは、基準の高さhref(λ=λ,p=p)よりも高い。
第二の例(P=6)に関して、表Vは、式(8)による一次に対して対応する透過効率effのみならず、式(1)による位相変化の理想的な値“Φ/2π理想”を示す。また、表Vは、p=p、p=p、及びp=pである場合において、式(7)による一次(m=1)に対して対応する透過効率effのみならず、階段高さqhref(λ=λ,p=p)に対して、表IIIによる“Φ/2π理想”に近い位相変化の二つの値“Φ(λ=λ,p=p)/2π”及び“Φ(λ=λ,p=p)/2π”を示す。
表V
Figure 2005515579
表Vにおいて、透過効率effは、初期に望まれたような、回折されたビーム15’及び15’’の両方の一次に対して(75%を超える)高い値を有することに留意する。図7は、回折部分24の第一の実施形態(m=0、m=1、m=1)の第一の例(P=4)の階段高さh(x)を表す曲線81を示す。
階段型の断面の第一の実施形態の特定の場合に、値Φ(λ=λ,p=p)は、実質的に、値Φ(λ=λ,p=p)に等しい、すなわち、
Figure 2005515579
であり、ここで、偏光pと異なる偏光p
本記載において、値Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)は、実質的に等しく、ここで|Φ(λ=λ,p=p)−Φ(λ=λ,p=p)|は、好ましくは、0.04π以下であり、値0.04πは、複数の任意の選択の事項である。
=p、p=p、及びp=pである場合には、
Figure 2005515579
は、式(0)、(5b)、(5c)及び(9)から導出される。式(10)から当然の結果として、
Figure 2005515579
になる。このように、例えば、n=1.604、λ=650nm、及びλ=785nmである場合には、式(11)からn=1.5であることが導出される。その結果として、屈折率n及びnが、それぞれ、1.604及び1.5に実質的に等しい複屈折材料を選んでもよい。
本記載において、二つの屈折率n及びnは、実質的に等しく、ここで|n−n|は、好ましくは0.01以下、より好ましくは0.005であり、値0.01及び0.005は、純粋に任意の選択の事項である。
表Iと同様に、表VIは、理想的な値Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)を示し、ここで放射ビーム15’及び15’’は、p=p、p=p、及びp=pである場合に、href(λref=λ,p=p)に等しい階段高さhを通り抜ける。値Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)を、例えばn=1.5、n=1.604、λ=405nm、λ=650nm、及びλ=785nmで、式(4a)、(4b)、及び(5a)から(5d)までから計算しておいた。
表VI
Figure 2005515579
表IIと同様に、表VIIは、p=p、p=p、及びp=pである場合に、href(λ=λ,p=p)に等しい階段高さhに関して、限定された数#Φ(λ=λ,p=p)及び#Φ(λ=λ,p=p)を示す。これらの限定された数を、上述したように連分数の理論で計算しておいた。
表VII
Figure 2005515579
表IIIと同様に、表VIIIは、p=p、p=p、及びp=pである場合に、qhref(λ=λ,p=p)に等しい階段高さによって導入される位相変化Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)の値を示し、ここで“q”は、整数である。これらの値は、値Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)、href(λ=λ,p=p)に等しい階段高さ、すなわちq=1に対して、表VIから見出される。
表VIII
Figure 2005515579
表VI、VII、及びVIIIから、p=p、p=p、及びp=pである第一の実施形態の場合において、限定された数#Φ(λ=λ,p=p)及び#Φ(λ=λ,p=p)は、8に等しい、すなわち、八つの異なる値を、Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)の各々に対して選ぶことができることに留意する。
実例としてのみ、P=4の場合における階段型の断面の第一の実施形態の第三の例を今ここに記載する。
表IVと同様に、表IXは、式(8)による一次に対して対応する透過効率effのみならず、式(2)による位相変化の理想的な値“Φ/2π理想”を示す。また、表IXは、p=p、p=p、及びp=pである場合において、式(7)による一次(m=1)に対して対応する透過効率effのみならず、階段高さqhref(λ=λ,p=p)に対して、表VIIIによる“Φ/2π理想”に近い位相変化の二つの値“Φ(λ=λ,p=p)/2π”及び“Φ(λ=λ,p=p)/2π”
を示す。
表IX
Figure 2005515579
表IXにおいて、透過効率effは、初期に望まれたような、回折されたビーム15’及び15’’の両方の一次に対して(75%を超える)高い値を有することに留意する。図8は、回折部分24の第一の実施形態(m=0、m=1、m=0)の第三の例(P=4)の階段高さh(x)を表す曲線82を示す。
階段型の断面の第二の実施形態は、m=0、m=1、及びm=0であるように設計される。よって、値Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)の両方は、実質的に、2πを法とするゼロに等しく、値Φ(λ=λ,p=p)は、少なくとも三つの異なる位相変化の間で選ばれる。しかしながら、(両方とも実質的に2πを法とするゼロに等しい)値Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)は、互いに異なってもよいことに留意する。
階段型の断面の第二の実施形態の特定の場合には、値Φ(λ=λ,p=p)は、実質的に、値Φ(λ=λ,p=p)に等しく、ここで、偏光pは、偏光pと異なる、すなわち、
Figure 2005515579
である。
=p、p=p、及びp=pである場合には、
Figure 2005515579
は、式(0)、(4b)、(5c)及び(12)から導出される。式(13)から当然の結果として、
Figure 2005515579
になる。このように、例えば、n=1.722、λ=405nm、及びλ=650nmである場合には、式(14)からn=1.45であることが導出される。その結果として、屈折率n及びnが、それぞれ、1.722及び1.45に実質的に等しい複屈折材料を選んでもよい。
表Iと同様に、表Xは、理想的な値Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)を示し、ここで放射ビーム15’及び15’’は、p=p、p=p、及びp=pである場合に、href(λref=λ,p=p)に等しい階段高さhを通り抜ける。値Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)を、例えばn=1.45、n=1.722、λ=405nm、λ=785nm、及びλ=650nmで、式(4a)、(4b)、及び(5a)から(5d)までから計算しておいた。
表X
Figure 2005515579
表IIと同様に、表XIは、p=p、p=p、及びp=pである場合に、href(λ=λ,p=p)に等しい階段高さhに関して、限定された数#Φ(λ=λ,p=p)及び#Φ(λ=λ,p=p)を示す。これらの限定された数を、上述したように連分数の理論で計算しておいた。
表XI
Figure 2005515579
表IIIと同様に、表XIIは、qhref(λ=λ,p=p)に等しい階段高さによって導入される位相変化Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)の値を示し、ここで“q”は、整数である。これらの値は、値Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)が知られており、href(λ=λ,p=p)に等しい階段高さ、すなわちq=1に対して、表Xから見出される。
表XII
Figure 2005515579
表X、XI、及びXIIから、p=p、p=p、及びp=pである第二の実施形態の場合において、限定された数#Φ(λ=λ,p=p)は、6に等しい、すなわち、六つの異なる値を、Φ(λ=λ,p=p)に対して選ぶことができることに留意する。
実例としてのみ、P=4の場合における階段型の断面の第二の実施形態の例を今ここに記載する。
表IVと同様に、表XIIIは、式(8)による一次に対して対応する透過効率effのみならず、式(1)による位相変化の理想的な値“Φ/2π理想”を示す。また、表XIIIは、p=p、p=p、及びp=pである場合において、式(7)による一次(m=1)に対して対応する透過効率effのみならず、階段高さqhref(λ=λ,p=p)に対して、表XIIによる“Φ/2π理想”に近い位相変化の二つの値“Φ(λ=λ,p=p)/2π”及び“Φ(λ=λ,p=p)/2π”
を示す。
表XIII
Figure 2005515579
表XIIIにおいて、透過効率effは、初期に望まれたような、回折されたビーム15’の一次に対して(75%を超える)高い値を有することに留意する。図9は、回折部分24の第二の実施形態(m=0、m=1、m=0)の第三の例(P=4)の階段高さh(x)を表す曲線83を示す。
階段型の断面の第三の実施形態は、m=0、m=1、及びm=0であるように設計される。よって、値Φ(λ=λ,p=p)は、実質的に、2πを法とするゼロに等しく、値Φ(λ=λ,p=p)は、少なくとも三つの異なる位相変化の間で選ばれ、値Φ(λ=λ,p=p)は、実質的に、2πを法とするπに等しい。
表Iと同様に、表XIVは、理想的な値Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)を示し、ここで放射ビーム15’及び15’’は、p=p、p=p、及びp=pである場合に、href(λref=λ,p=p)に等しい階段高さhを通り抜ける。値Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)を、例えばn=1.50、n=1.60、λ=405nm、λ=785nm、及びλ=650nmで、式(4a)、(4b)、及び(5a)から(5d)までから計算しておいた。
表XIV
Figure 2005515579
表IIと同様に、表XVは、p=p、p=p、及びp=pである場合に、href(λ=λ,p=p)に等しい階段高さhに関して、限定された数#Φ(λ=λ,p=p)及び#Φ(λ=λ,p=p)を示す。これらの限定された数を、上述したように連分数の理論で計算しておいた。
表XV
Figure 2005515579
表IIIと同様に、表XVIは、p=pであると共に“q”は整数である場合に、qhref(λ=λ,p=p)に等しい階段高さによって導入される位相変化Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)の値を示す。これらの値は、値Φ(λ=λ,p=p)及びΦ(λ=λ,p=p)が知られており、href(λ=λ,p=p)に等しい階段高さ、すなわちq=1に対して、表XIVから見出される。
表XVI
Figure 2005515579
表XIV、XV、及びXVIから、p=p、p=p、及びp=pである第三の実施形態の場合において、限定された数#Φ(λ=λ,p=p)は、2に等しい、すなわち、二つの異なる値を、Φ(λ=λ,p=p)に対して選ぶことができ、限定された数#Φ(λ=λ,p=p)は、7に等しい、すなわち、七つの異なる値を、Φ(λ=λ,p=p)に対して選ぶことができることに留意する。
実例としてのみ、P=4の場合における階段型の断面の第三の実施形態の例を今ここに記載する。
表IVと同様に、表XVIIは、p=p、p=p、及びp=pである場合において、式(7)による一次(m=1)に対して対応する透過効率effのみならず、階段高さqhref(λ=λ,p=p)に対して、表XVIによる“Φ/2π理想”に近い位相変化の二つの値“Φ(λ=λ,p=p)/2π”及び“Φ(λ=λ,p=p)/2π”を示す。
表XVII
Figure 2005515579
表XVIIにおいて、四つの位相の階段は、実質的に同じ値を有する波長λに対して位相変化を導入することに留意する。
また、表XVIIにおいて、透過効率effは、初期に望まれたような、回折されたビーム15’’の一次に対して(5%未満の)低い値及び回折されたビーム15’の一次に対して(75%を超える)高い値を有することに留意する。図10は、回折部分24の第三の実施形態(m=0、m=1、m=0)の例(P=4)の階段高さh(x)を表す曲線84を示す。
一旦、各々のパターン素子の階段型の断面を、第一、第二、及び第三の実施形態のいずれに関しても上述したように設計しておくと、回折部分24のパターン素子のパターンは、対物レンズ系8及び回折部分24の組み合わせが、放射ビーム4に対して第一の集束特性、放射ビーム4’に対して第二の集束特性、及び放射ビーム4’’に対して第三の集束特性を有するように、設計される。
この実施形態において、そのパターンは、対物レンズ17及び回折部分24の組み合わせが、(透明層5及び5’の厚さにおける差による)情報層の深さ27及び27’の間における並びに(透明層5及び5’’の厚さにおける差による)情報層の深さ27及び27’’の間における、差によって引き起こされる球面収差を補正するように、設計される。
より具体的に、回折部分24のパターンは、(図3に示すように)対物レンズ17の中心に向かって徐々に増加する幅を備えた同軸の輪状のパターン素子のパターンを有する円形の格子構造のように、設計される。結果として、回折部分24及び対物レンズ17の組み合わせは、放射ビーム15が、対物レンズ17から出てくるとき、第一の情報層の深さ27を有する情報層2に放射ビーム15を集束させ、球面収差を発生させない(第一の集束特性)。
さらに、回折部分24のパターンは、対物レンズ17との組み合わせで、mλ−mλ(すなわち、この実施形態においては、m=0及びm=1であるので−λ)に比例する、ある量の球面収差を発生させるように、設計される。結果として、回折部分24及び対物レンズ17の組み合わせは、情報層の深さ27’を有する情報層2’における放射ビーム15’を集束させ、透明層の厚さにおける差により発生した球面収差を補償する(第二の集束特性)。
同様に、回折部分24のパターンは、対物レンズ17との組み合わせで、mλ−mλ(すなわち、この実施形態においては、m=0及びm=1であるので−λ)に比例する、別の量の球面収差を発生させるように、設計される。結果として、回折部分24及び対物レンズ17の組み合わせは、情報層の深さ27’を有する情報層2’’における放射ビーム15’’を集束させ、透明層の厚さにおける差により発生した球面収差を補償する(第三の集束特性)。この実施形態においては、図2に示すように、第二及び第三の集束特性の両方が、第一の集束特性と異なることに留意する。
上述の実施形態において、CD形式のディスク、“赤色DVD”形式のディスク、及び“青色DVD”形式のディスクと互換性のある光走査デバイスを記載すると同時に、本発明による走査デバイスを、走査される任意の他のタイプの光記録担体に対して代わりに使用することができることは、認識されることである。
ゼロ次及び一次を除いた回折次数又は主要な選択された次数及び少なくとも別の選択された次数との組み合わせに対して回折された放射ビームを形成するために、上述の階段型の断面の代替物を設計してもよい。
上述した階段型の断面の他の代替物において、波長λ又はλは、設計波長として選ばれる。表XVIIIは、波長λがλ又はλに等しいと共に偏光pがp又はpに等しい場合に、並びに例えば、n=1.5、n=1.6、λ=650nm、及びλ=785nmである場合に、基準の高さhref(λ,p)の値を示す。
表XVIII
Figure 2005515579
球面収差を補正するために上述したパターン素子のパターンに対する代替物として、例えば、球面色収差(spherochromatism)及び色収差を補正するために、又は例えば80%に等しい透過効率を備えた第一の回折されたビームから主要なスポットを及び各々のビームに対して例えば10%に等しい透過効率を備えた第二及び第三の回折されたビームから二つの付随スポットを形成することによって三点プッシュプル法を実行するために、パターンを設計する。
対物レンズの入射面に配置される回折部分に対する代替物は、各々のパターン素子の階段型の断面が、格子の形状に関係なく、各々の次数に関して透過効率に対して確定的であるので、平面格子のような任意の形状の格子であってもよい。
785nm、660nm、及び405nmの波長で記載した光走査デバイスに対する代替物を使用すると、光記録担体を走査することに適する波長の任意の他の組み合わせの放射ビームを使用してもよいことは、認識されることである。
第一、第二、及び第三の回折されたビームに関して上記の値の開口数で記載した光走査デバイスに対する別の代替物として、光記録担体を走査することに適する開口数の任意の他の組み合わせの放射ビームを使用してもよいことは認識されることである。
本発明による光走査デバイス1の構成部品の概略的な図説である。 図1の走査デバイスに使用する対物レンズの概略的な図説である。 図2の対物レンズの概略的な正面図である。 鋸歯状の関数の形態(理想的な場合)で図2及び図3に示す回折部分によって導入される位相変化を表す曲線を示す。 階段型関数の形態(近似の場合)で図2及び図3に示す回折部分によって導入される位相変化を表す曲線を示す。 図2及び図3に示す回折部分の第一の実施形態の第一の例の階段高さを表す曲線を示す。 図2及び図3に示す回折部分の第一の実施形態の第二の例の階段高さを表す曲線を示す。 図2及び図3に示す回折部分の第一の実施形態の第三の例の階段高さを表す曲線を示す。 図2及び図3に示す回折部分の第二の実施形態の階段高さを表す曲線を示す。 図2及び図3に示す回折部分の第三の実施形態の階段高さを表す曲線を示す。

Claims (16)

  1. 第一の波長及び第一の偏光を有する第一の放射ビームによって第一の情報層を、第二の波長及び第二の偏光を有する第二の放射ビームによって第二の情報層を、並びに第三の波長及び第三の偏光を有する第三の放射ビームによって第三の情報層を走査する光走査デバイスであって、
    前記第一、第二、及び第三の波長は、実質的に互いに異なり、前記第一、第二、及び第三の偏光の少なくとも一つは、他と異なり、
    当該デバイスは、
    前記第一、第二、及び第三の放射ビームを連続的に又は同時に供給する放射源、
    前記第一、第二、及び第三の情報層の位置に、それぞれ、前記第一、第二、及び第三の放射ビームを収束させる対物レンズ系、並びに
    前記第一、第二、及び第三の放射ビームの光路に配置される回折部分
    を含み、
    前記部分は、前記第一、第二、及び第三の放射ビームから、それぞれ、第一の回折された放射ビーム、第二の回折された放射ビーム、及び第三の回折された放射ビームを形成する実質的に一つの階段型の断面を有するパターン素子のパターンを含み、
    前記部分は、前記第一、第二、及び第三の偏光に感知性の複屈折材料を含む光走査デバイスにおいて、
    前記階段型の断面は、パターン素子の階段の高さが、前記第一の波長に対して2πの少なくとも二つの異なる倍数に実質的に等しい位相変化を、及び前記第二の波長に対して2πを法とする少なくとも二つの実質的に異なる位相変化を導入するように、設計されることを特徴とする光走査デバイス。
  2. 前記階段型の断面は、さらに、パターン素子の階段の高さが、前記第三の波長に対して2πを法とする少なくとも二つの実質的に異なる位相変化に実質的に等しい位相変化を導入するように、設計される請求項1に記載の光走査デバイス。
  3. 前記階段型の断面は、さらに、パターン素子の階段の高さが、前記第二及び第三の波長の両方に対して実質的に同一の位相変化を導入するように、設計され、
    前記第三の偏光は、前記第二の偏光と異なる請求項2に記載の光走査デバイス。
  4. 前記複屈折材料の異常光屈折率は、
    Figure 2005515579
    に実質的に等しく、
    “n”は、前記複屈折材料の常光線屈折率であり、
    “λ”及び“λ”は、それぞれ前記第二及び第三の波長又はそれぞれ前記第三及び第二の波長である請求項3に記載の光走査デバイス。
  5. 前記階段型の断面は、パターン素子の階段の高さが、前記第三の波長に対して2πの少なくとも二つの異なる倍数に実質的に等しい位相変化を導入するように、設計される請求項1に記載の光走査デバイス。
  6. 前記階段型の断面は、さらに、パターン素子の階段の高さが、前記第一及び第三の波長の両方に対して実質的に同一の位相変化を導入するように、設計され、
    前記第三の偏光は、前記第一の偏光と異なる請求項5に記載の光走査デバイス。
  7. 前記複屈折材料の異常光屈折率は、
    Figure 2005515579
    に実質的に等しく、
    “n”は、前記複屈折材料の常光線屈折率であり、
    “λ”及び“λ”は、それぞれ前記第一及び第三の波長又はそれぞれ前記第三及び第一の波長のいずれかである請求項6に記載の光走査デバイス。
  8. 前記階段型の断面は、パターン素子の階段の高さが、前記第三の波長に対してπの少なくとも二つの異なる奇数の倍数に実質的に等しい位相変化を導入するように、設計される請求項1に記載の光走査デバイス。
  9. 前記階段型の断面は、パターン素子の階段の高さが、前記第二の波長に対して奇数の実質的に異なる位相変化の少なくとも二つに実質的に等しい位相変化を導入するように、設計される請求項8に記載の光走査デバイス
  10. 前記パターン素子は、前記パターン素子の隣接する階段の間における相対的な階段高さは、aλに実質的に等しい光路を有する相対的な階段高さを含むように、設計され、
    aは、整数であり、
    a>1であり、
    λは、前記第一の波長である請求項1に記載の光走査デバイス。
  11. 前記回折部分の形状は、概略円形であり、
    前記パターン素子の階段は、概略環状である請求項1に記載の光走査デバイス。
  12. 前記回折部分は、前記対物レンズ系のレンズの面に形成される請求項1に記載の光走査デバイス。
  13. 前記回折部分は、前記放射源及び前記対物レンズ系の間に提供される光学板に形成される請求項1に記載の光走査デバイス。
  14. 前記光学プレートは、四分の一波長板又はビームスプリッターを含む請求項13に記載の光走査デバイス。
  15. 第一の波長及び第一の偏光を有する第一の放射ビームによって第一の情報層を、第二の波長及び第二の偏光を有する第二の放射ビームによって第二の情報層を、及び第三の波長及び第三の偏光を有する第三の放射ビームによって第三の情報層を、走査する光学デバイスに使用する回折部分であって、
    前記第一、第二、及び第三の偏光は、他と異なり、
    当該回折部分は、
    前記第一、第二、及び第三の放射ビームの光路に配置され、
    前記第一、第二、及び第三の放射ビームから、それぞれ、第一の回折された放射ビーム、第二の回折された放射ビーム、及び第三の回折された放射ビームを形成する実質的に一つの階段型の断面を有するパターン素子のパターンを含み、
    前記第一、第二、及び第三の偏光に感知性の複屈折材料を含む回折部分において、
    前記階段型の断面は、パターン素子の階段の高さが、前記第一の波長に対して2πの少なくとも二つの異なる倍数に、前記第二の波長に対して2πを法とする少なくとも二つの実質的に異なる位相変化に、及び前記第三の波長に対して、以下の、2πを法とする少なくとも二つの実質的に異なる位相変化、2πの少なくとも二つの異なる倍数、又はπの少なくとも二つの異なる奇数の倍数の一つに、実質的に等しい位相変化を導入するように、設計されることを特徴とする回折部分。
  16. 第一の波長及び第一の偏光を有する第一の放射ビームによって第一の情報層を、第二の波長及び第二の偏光を有する第二の放射ビームによって第二の情報層を、及び、第三の波長及び第三の偏光を有する第三の放射ビームによって第三の情報層を走査する光学デバイスに使用するレンズであって、
    前記第一、第二、及び第三の波長は、互いに実質的に異なり、
    前記第一、第二、及び第三の偏光の少なくとも一つは、互いに異なり、
    当該レンズは、請求項15に記載の回折部分と共に提供されるレンズ。
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