JP2005514117A - セルフベンティング可動シールおよびプランジャ - Google Patents
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Abstract
円筒体から材料を分配する際に使用するためのセルフベンティング可動シールおよびプランジャアセンブリを開示する。アセンブリは、セルフベンティング可動シールおよびプランジャチップを含み、プランジャチップは可動シールのプランジャチップポケット内に着座して、可動シールのベント部を塞ぐ。アセンブリを使用して材料を分配する方法も開示する。
Description
本発明は、シリンジの分野に関し、より詳細には、シリンジプランジャに関する。
シリンジは、典型的には中空円筒体を形成するバレルおよび中空円筒体内に位置決めされるプランジャを含む。プランジャは、典型的には、中空円筒体の内面を封止する。その結果、中空円筒体内でのプランジャの移動を、シリンジを用いて材料を充填および/または分配するために使用することができる。
工場でまたはユーザによってシリンジに材料が詰め込まれるときには、バレル内のプランジャと材料(例えば、液体またはペースト)との間から空気を除去する際に問題が起こる。例えば、材料と共に空気が分配されることで、正確な用量を、特にその用量が非常に少ない場合に正確に分配するのが困難になることがある。さらに、圧縮空気を閉じ込めたシリンジは、プランジャにかかる圧力が圧縮空気のためにゆるめられた後に材料を分配する傾向にあり、結果として材料が滲み出したり漏れたりする。
プランジャがシリンジバレルに挿入されるときにこの空気を逃すために、様々なプランジャ構造が開発されてきた。しかしながら、これらの構造により、その材料がシリンジバレルの分配端部からプランジャを介して逃げることができるため、これらの構造の多くは、低粘度の材料ではうまく機能しない。その結果、ユーザは、真空状態下でシリンジを充填する手段を取ってきたが、これは費用がかかり時間もかかる。さらに、プランジャ構造の中には、プランジャに前方向に圧力をかけるときのみ封止するものもある。したがって、使用中プランジャの移動が逆になれば、空気がシリンジバレル内に引き戻されることがある。
本発明は、セルフベンティング可動シール(self-venting movable seal)およびプランジャアセンブリを提供する。本発明はまた、アセンブリを使用して材料を分配する方法も提供する。アセンブリは、可動シールおよびプランジャチップを含み、それにより好ましくない流体を円筒ディスペンサー、たとえばシリンジから除去することができる。
本発明によって提供される利点の中には、分配されるべき材料とシールとの間に閉じ込められる好ましくない流体を、円筒ディスペンサーから除去することができるということがある。アセンブリを中空円筒体内に予め組み立て、後にユーザが充填することも可能であり、あるいはユーザが、最初に中空円筒体に材料を充填し、次にそれにアセンブリを挿入することもできる。
一態様では、本発明は、第1開口部および第2開口部を含む中空円筒体と、ベント部およびプランジャチップポケットを含むシールと、少なくとも一つのベント溝を含むプランジャチップとを提供することによって、中空円筒体に材料を充填している間に、閉じ込められた流体を中空円筒体から逃す方法を提供する。本発明は、さらにシールを中空円筒体に挿入するステップを含み、ボリューム部は、中空円筒体内の、シールと中空円筒体の第2開口部との間に画定され、かつさらにボリューム部は流体を含有する。この方法は、さらに中空円筒体の第2開口部を介して、中空円筒体に材料を充填するステップであって、材料がボリューム部を占めるにつれて、ボリューム部内の流体がシールのベント部を介して逃される、ステップと、中空円筒体の第1開口部を介して、プランジャチップを中空円筒体に挿入するステップと、プランジャチップを、シールのプランジャチップポケット内に着座させるステップであって、プランジャチップは、プランジャチップがプランジャチップポケット内に着座されるときベント部を塞ぎ、かつさらにプランジャチップポケット内の流体は、プランジャチップがプランジャチップポケット内に着座されている間に、プランジャチップの少なくとも一つのベント溝を介して逃げる、ステップとを含む。
他の態様では、本発明は、第1開口部および第2開口部を含む中空円筒体と、ベント部およびプランジャチップポケットを含むシールと、少なくとも一つのベント溝を含むプランジャチップとを提供することによって、中空円筒体に材料を充填している間に、閉じ込められた流体を中空円筒体から逃す方法を提供する。この方法は、さらに中空円筒体に材料を充填するステップと、シールを中空円筒体に挿入するステップであって、ボリューム部は、中空円筒体内の、シールと中空円筒体の第2開口部との間に画定され、ボリューム部は流体を含有し、かつさらにボリューム部内の流体は、シールが中空円筒体に挿入されるにつれて、シールのベント部を介して逃される、ステップとを含む。この方法は、さらに中空円筒体の第1開口部を介して、プランジャチップを中空円筒体に挿入するステップと、プランジャチップをシールのプランジャチップポケット内に着座させるステップであって、プランジャチップは、プランジャチップがプランジャチップポケット内に着座されるときベント部を塞ぎ、かつさらにプランジャチップポケット内の流体は、プランジャチップがプランジャチップポケット内に着座されている間に、プランジャチップの少なくとも一つのベント溝を介して逃げる、ステップとを含む。
他の態様では、本発明は、セルフベンティング可動シールおよびプランジャアセンブリを提供し、該アセンブリは、第1開口部および第2開口部を含む中空円筒体と;可動シールであって、プランジャチップポケットと、第1端部および第2端部であって、ボリューム部は、可動シールが中空円筒体内に位置決めされるとき、中空円筒体内の、シールの第2端部と中空円筒体の第2開口部との間に画定される、第1端部および第2端部と、プランジャチップポケットと可動シールの第2端部との間を延びるベント部であって、プランジャチップポケットは、可動シールが中空円筒体内に位置決めされるときボリューム部と流体連通している、ベント部とを含む、可動シールと;少なくとも一つのベント溝を含むプランジャチップであって、プランジャチップは、可動シールのプランジャチップポケット内に着座されるように構成され、プランジャチップは、プランジャチップがプランジャチップポケット内に着座されるとき可動シール内のベント部を塞ぎ、かつさらにプランジャチップポケット内の流体は、プランジャチップがプランジャチップポケット内に着座されるにつれて、プランジャチップ内の少なくとも一つのベント溝を介して逃げる、プランジャチップとを含む。
他の態様では、本発明は、セルフベンティング可動シールおよびプランジャアセンブリを提供し、該アセンブリは、第1開口部および第2開口部を含む中空円筒体と;可動シールであって、プランジャチップポケットと、第1端部および第2端部であって、ボリューム部は、可動シールが中空円筒体内に位置決めされるとき、中空円筒体内の、シールの第2端部と中空円筒体の第2開口部との間に画定される、第1端部および第2端部と、プランジャチップポケットと可動シールの第2端部との間を延びるベント部であって、プランジャチップポケットは、可動シールが中空円筒体内に位置決めされるときボリューム部と流体連通している、ベント部と、少なくとも一対の保持プラグ差込口(receptacle)とを含む、可動シールと;プランジャチップであって、少なくとも一つのベント溝と、少なくとも一対の保持プラグであって、プランジャチップは、可動シールのプランジャチップポケット内に着座されるように構成され、プランジャチップは、プランジャチップがプランジャチップポケット内に着座されるとき可動シールのベント部を塞ぎ、プランジャチップポケット内の流体は、プランジャチップがプランジャチップポケット内に着座されるにつれて、プランジャチップの少なくとも一つのベント溝を介して逃げ、かつさらに少なくとも一対の保持プラグは、可動シールの少なくとも一対の保持プラグ差込口に嵌合するように構成される、少なくとも一対の保持プラグとを含む、プランジャチップとを含む。
本発明のこれらおよびその他の特徴および利点は、本発明のいくつかの例示的な実施形態に関連して以下でより詳細に説明されよう。
本発明は、閉じ込められた流体を中空円筒体から逃すことができるセルフベンティング可動シールおよびプランジャ、ならびにそれを使用する方法を提供する。
用語「材料」は、本明細書で用いられる際、ディスペンサー、たとえばシリンジ等から分配されることがある材料をも包含するように用いられる。使用される材料の中に、シーラント、接着剤、またはエッチング剤が含まれるほうが好ましいだろう。
本明細書で用いられる際の用語「流体」は、本発明のシールと中空円筒体から分配されるべき材料との間に閉じ込められ得る、たとえば空気等の気体および水等の低粘度液体を含めた、いかなる好ましくない流体をも含む。
図1A〜図1Cは、本発明によるセルフベンティング可動シールおよびプランジャアセンブリ10の例示的な一実施形態を示す。アセンブリ10は、中空円筒体12を含み、それは可動シール20およびプランジャチップ30を受ける。中空円筒体12は、たとえばシリンジのバレルであってもよい。
中空円筒体12は、一般に円筒であるが、材料をそれから分配することができる任意の好適な断面形状、たとえば八角形、四角形、楕円形等を取ってもよい。
中空円筒体12は、第1開口部14および第2開口部16を含む。第1開口部14は、好ましくは可動シール20の挿入が可能であるように構成され、一方第2開口部16は、材料を中空円筒体12から分配することができるように構成される。第2開口部16は、たとえば分配されるべき材料の粘度、分配された材料の所望量等によっては任意の好適な直径であってもよい。中空円筒体12は、当業界で公知の任意の好適な材料、たとえば高分子材料、ガラス、金属等を用いて製造されてもよい。
中空円筒体12内には、可動シール20が位置決めされる。可動シール20は、ベント部22、プランジャチップポケット24、および少なくとも一つの環状シールリング28(図示された20は、3つのシールリング28を含む)。シール20は、さらに第1端部26aおよび第2端部26bを含む。第1端部26aは、任意の輪郭を取ってもよく、一方第2端部26bは好ましくは凹形状であってもよい。凹形第2端部26bにより、円筒体12が図1Aに示されているように直立に保持されているときには、閉じ込められた流体が、より容易にベント部22を介して逃げることができる。シール20を製造するために、当業界で公知の任意の好適な材料、たとえばゴム、高分子材料等が使用されてもよい。
ボリューム部18は、中空円筒体12内の、可動シール20と中空円筒体12の第2開口部16との間に画定される。
ベント部22は、好ましくはシール20の第2端部26bのほぼ中心に位置決めされ、かつ分配されるべき材料の特徴に従って大きさが決定されてもよい。たとえば、より高粘度の材料では、より長い直径のベント部22が許容されてもよく、それに対してより低粘度の材料では、より小さい直径のベント部22が要求されてもよい。ベント部22は、低粘度材料では、たとえば0.01〜0.02cmの直径であるのが好ましいだろう。
さらに、ベント部22は、流体がシールの第2端部26bから第1端部26aまで逃げることができる任意の形状であってもよい。たとえば、ベント部22は、図1Aに示されているようにまっすぐであってもよく、あるいはベント部22は、より曲がりくねった経路をたどってもよく、それにより流体は、分配されるべき材料が逃げるのを防ぎつつ逃げることができる。本発明のシール20は、単一のベント部22として示されているが、シール20の第2端部26bから第1端部26aまで流体を逃すための複数のベント部を含んでもよい。
シール20はまた、プランジャチップポケット24を含んでもよく、それはプランジャチップ30を受けるように構成される。プランジャチップポケット24は、リップ部24aを含んでもよく、それによりプランジャチップ30は、プランジャチップ30がプランジャチップポケット24内に着座されるとき、プランジャチップポケット24に係止しまたはそれに機械的に係合することができる。プランジャチップポケット24は、プランジャチップ30を受けかつ着座させることができる任意の形状であってもよい。
シール20の外面の周りに、少なくとも一つの環状シールリング28が位置決めされる。シール20は、3つのリングを有するものとして図1Aに示されているが、任意の数の環状シールリング28を有してもよい。環状シールリング28は、シール20が中空円筒体12内に分配されるべき材料を封止するように、中空円筒体12よりわずかに大きい直径であるような大きさにされてもよい。シール20は、中空円筒体12とシール20との間の全体摩擦が、所望のシールをなお維持しつつ減じられるように、複数の環状シールリング28を含むほうが好ましいだろう。
本発明のアセンブリ10は、プランジャチップ30をさらに含み、それはシール20のプランジャチップポケット24に嵌合するように構成される。プランジャチップ30は、図1Bおよび図1Cに示されているように、少なくとも一つのベント溝34を含む。その少なくとも一つのベント溝34により、プランジャチップポケット24に閉じ込められている可能性がある流体は、プランジャチップ30がプランジャチップポケット24内に着座されている間に逃げることができる。さらに、プランジャチップ30は、分配されるべき材料の方へシール20を移動させるために使用されてもよい。任意の好適な形状のプランジャチップ30が用いられてもよいが、プランジャチップ30が、プランジャチップポケット24に係止するかまたはそれに機械的に係合するように成形されるほうが好ましいだろう。プランジャチップ30は、着座されると、材料が分配されている間にプランジャチップポケット24を介して材料が逃げないように、ベント部22を塞ぐ。
プランジャチップ30は、当業界で公知の任意の好適な材料、たとえばゴム、高分子材料等から製造されてもよい。さらに、プランジャチップ30は、取手(図示せず)に連結されてもよく、それによりユーザは、プランジャチップ30をプランジャチップポケット24内に着座させ、かつ材料が中空円筒体12の第2開口部16を介して分配されるようにアセンブリ10に分配力をかけることができるだろう。
図2は、本発明によるセルフベンティング可動シールおよびプランジャアセンブリ100の他の実施形態を示す。多くの点で、アセンブリ100は、図1A〜図1Cのアセンブリ10に類似している。アセンブリ100は、中空円筒体112、可動シール120、およびプランジャチップ130を含む。プランジャチップ130は、シール120のプランジャチップポケット124内に着座され、かつシール120のベント部122を塞ぐように設計されている。
アセンブリ100と図1A〜図1Cのアセンブリ10との差異の中には、少なくとも一対の保持プラグ差込口126および少なくとも一対の保持プラグ134がある。図2に示されているように、シール120は、少なくとも一対の保持プラグ差込口126を含み、それらはプランジャチップ130に含まれる少なくとも一対の保持プラグ134を受けるように構成される。少なくとも一対の保持プラグ134は、プランジャチップ130をプランジャチップポケット124に係合する必要なく、プランジャチップ130をプランジャチップポケット124内に完全に着座させる前にプランジャチップ130をシール120に取り付けられうるように構成される。少なくとも一対の保持プラグ134は、任意の好適な取り付け方法を使用してもよいが、少なくとも一対の保持プラグ差込口126に挿入されると摩擦が生じるように構成される。さらに、少なくとも一対の保持プラグ134および少なくとも一対の保持プラグ差込口126は、プランジャチップ130に関連してシール120を保持する構造の一例にすぎない。
少なくとも一対の保持プラグ134および少なくとも一対の保持プラグ差込口126により、プランジャチップ130は、ベント部122を開いたままにしつつ、シール120と共に予め組み立てることができる。材料を分配すべきときには、プランジャチップ130は、プランジャチップ130がベント部122を塞ぐようにプランジャチップポケット124内に完全に着座され、このようにして材料がシール120を介して逃げないようにする。さらに、プランジャチップ130は、材料を分配する際に、可動シール120に係止するかまたはそれと機械的に係合してもよい。
中空円筒体が本発明のアセンブリを使用して充填されている間に、閉じ込められた流体を中空円筒体から逃す一つの方法を、図3A〜3Bを参照して説明することができる。中空円筒体212およびシール220を含む、セルフベンティング可動シールおよびプランジャアセンブリ200は、上述したように設けられる。アセンブリ200は、中空円筒体212の第1開口部214を介して、シール220を中空円筒体212に挿入することによって使用される。
アセンブリ200を、次に中空円筒体212の第2開口部216を介して、中空円筒体212に分配されるべき材料240を充填することにより準備する。材料240およびシール220は、ボリューム部218を、円筒体212内の、それらの間に画定してもよい。材料240が、中空円筒体212を上って第1開口部214の方へ移動するにつれて、ボリューム部218に位置決めされる流体は、材料240がボリューム部218を占めるにつれて、シール220のベント部222を介して逃げる。
シール220は、ボリューム部218が、所望の量の材料240を分配するにはあまりに小さすぎるほど低ければ、図3Bに示されているように、材料240は、中空円筒体212の第2開口部216から第1開口部214の方へシール220を移動させてもよい。そのような状況では、ベント部222は、シール220が材料240によって中空円筒体212内で移動されるにつれて、材料240がベント部222を通過するのを妨げるかまたは最小にするような大きさにされるかあるいはそのように構成される。
プランジャチップ230は、次にシール220のプランジャチップポケット224に挿入されてもよい。材料240およびベント部222の背圧により、プランジャチップ230を、材料240がシールのベント部222から漏れることなく、プランジャチップポケット224に導入することができる。プランジャチップ230をプランジャチップポケット224内に着座させるのに必要な力は、好ましくは、材料240がベント部222を通過するのに必要な力より小さい。プランジャチップ230は、プランジャチップポケット224内に着座されると、ベント部222を塞ぎ、それによって材料240が、ベント部222を介してプランジャチップポケット224へ逃げないようにする。
プランジャチップ230は、着座されると、プランジャチップ230およびシール220が、中空円筒体212内でいずれかの方向に移動するために取り付けられるように、プランジャチップポケット224に係止するかまたはそれに機械的に係合してもよい。これにより、シール220は、ユーザによって伸縮することができる。シール220が伸縮されるとき、負圧がボリューム部218内に発生されることがある。
中空円筒体に材料が充填されている間に、閉じ込められた流体を中空円筒体から逃す代替的方法も、図4を参照して説明する。ここで、中空円筒体312を、まず中空円筒体312に分配すべき材料340を充填することにより準備する。
シール320は、次に第1開口部314を介して中空円筒体312に挿入され、このようにしてボリューム部318を、シール320と中空円筒体312の第2開口部316との間に画定する。シール320が、中空円筒体312に挿入されかつ材料340の方へ進められるにつれて、ボリューム部318に位置決めされるいかなる流体も、シール320のベント部322を介して逃される。
プランジャチップ330は、次に第1開口部314を介して中空円筒体312内に着座され、かつシール320のプランジャチップポケット324内に着座されてもよい。プランジャチップ330は、着座されると、ベント部322を塞ぎ、このようにして材料340が、ベント部322を介してプランジャチップポケットへ逃げないようにする。プランジャチップ330は、着座されると、上述したように、プランジャチップポケット324に係止するかまたはそれに機械的に係合してもよい。
本明細書で引用したすべての参考文献および刊行物は、その内容全体が参照により本明細書に明示的に援用される。本発明の例示的な実施形態を説明し、かつ本発明の範囲内で可能な変更を参照してきた。本発明のこれらおよびその他の変更および修正は、本発明の範囲を逸脱することなく当業者に明らかとなり、かつ本発明は、本明細書で述べた例示的な実施形態には限定されないということを理解されたい。よって、本発明は冒頭に記載の特許請求の範囲によってのみ限定されるべきである。
Claims (23)
- 中空円筒体に材料が充填されている間に、閉じ込められた流体を前記中空円筒体から逃す方法であって、
第1開口部および第2開口部を含む中空円筒体を提供するステップと、
ベント部およびプランジャチップポケットを含むシールを提供するステップと、
少なくとも一つのベント溝を含むプランジャチップを提供するステップと、
前記シールを前記中空円筒体に挿入するステップであって、ボリューム部は、前記中空円筒体内の、前記シールと前記中空円筒体の前記第2開口部との間に画定され、かつさらに前記ボリューム部は流体を含有する、ステップと、
前記中空円筒体の前記第2開口部を介して、前記中空円筒体に前記材料を充填するステップであって、前記材料が前記ボリューム部を占めるにつれて、前記ボリューム部内の前記流体が前記シールの前記ベント部を介して逃される、ステップと、
前記中空円筒体の前記第1開口部を介して、前記プランジャチップを前記中空円筒体に挿入するステップと、
前記プランジャチップを前記シールの前記プランジャチップポケット内に着座させるステップであって、前記プランジャチップは、前記プランジャチップが前記プランジャチップポケット内に着座されるとき前記ベント部を塞ぎ、かつさらに前記プランジャチップポケット内の流体は、前記プランジャチップが前記プランジャチップポケット内に着座されている間に、前記プランジャチップの前記少なくとも一つのベント溝を介して逃げる、ステップとを含む、方法。 - 前記プランジャチップが前記プランジャチップポケット内に着座されるとき、前記プランジャチップは、前記シールの前記プランジャチップポケットに係止する、請求項1に記載の方法。
- 前記プランジャチップおよび前記シールを伸縮させるステップをさらに含み、それにより負圧が前記ボリューム部内に生じる、請求項2に記載の方法。
- 前記シールは、前記ボリューム部に隣接する凹面をさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記ベント部は、前記シールの前記凹面の中央に近接して位置決めされる、請求項4に記載の方法。
- 前記シールは、少なくとも一対の保持プラグ差込口をさらに含み、かつさらに前記プランジャチップは、少なくとも一対の保持プラグをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記プランジャチップを前記シールの前記プランジャチップポケット内に着座させるステップは、前記プランジャチップの前記少なくとも一対の保持プラグを、前記シールの前記少なくとも一対の保持プラグ差込口に挿入するステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
- 中空円筒体に材料を充填している間に、閉じ込められた流体を前記中空円筒体から逃す方法であって、
第1開口部および第2開口部を含む中空円筒体を提供するステップと、
ベント部およびプランジャチップポケットを含むシールを提供するステップと、
少なくとも一つのベント溝を含むプランジャチップを提供するステップと、
前記中空円筒体に前記材料を充填するステップと、
前記シールを前記中空円筒体に挿入するステップであって、ボリューム部は、前記中空円筒体内の、前記シールと前記中空円筒体の前記第2開口部との間に画定され、前記ボリューム部は流体を含有し、かつさらに前記ボリューム部内の前記流体は、前記シールが前記中空円筒体に挿入されるにつれて、前記シールの前記ベント部を介して逃される、ステップと、
前記中空円筒体の前記第1開口部を介して、前記プランジャチップを前記中空円筒体に挿入するステップと、
前記プランジャチップを前記シールの前記プランジャチップポケット内に着座させるステップであって、前記プランジャチップは、前記プランジャチップが前記プランジャチップポケット内に着座されるとき前記ベント部を塞ぎ、かつさらに前記プランジャチップポケット内の流体は、前記プランジャチップが前記プランジャチップポケット内に着座されている間に、前記プランジャチップの前記少なくとも一つのベント溝を介して逃げる、ステップとを含む、方法。 - 前記プランジャチップが前記プランジャチップポケット内に着座されるとき、前記プランジャチップは、前記シールの前記プランジャチップポケットに係止する、請求項8に記載の方法。
- 前記プランジャチップおよび前記シールを伸縮させるステップをさらに含み、それにより負圧が前記ボリューム部内に生じる、請求項9に記載の方法。
- 前記シールは、前記ボリューム部に隣接する凹面をさらに含む、請求項8に記載の方法。
- 前記ベント部は、前記シールの前記凹面の中央に近接して位置決めされる、請求項11に記載の方法。
- 前記シールは、少なくとも一対の保持プラグ差込口をさらに含み、かつさらに前記プランジャチップは、少なくとも一対の保持プラグをさらに含む、請求項8に記載の方法。
- 前記プランジャチップを前記シールの前記プランジャチップポケット内に着座させるステップは、前記プランジャチップの前記少なくとも一対の保持プラグを、前記シールの前記少なくとも一対の保持プラグ差込口に挿入するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
- セルフベンティング可動シールおよびプランジャアセンブリであって、
第1開口部および第2開口部を含む中空円筒体と、
可動シールであって、
プランジャチップポケットと、
第1端部および第2端部であって、ボリューム部は、前記可動シールが前記中空円筒体内に位置決めされるとき、前記中空円筒体内の、前記シールの前記第2端部と前記中空円筒体の前記第2開口部との間に画定される、第1端部および第2端部と、
前記プランジャチップポケットと前記可動シールの前記第2端部との間を延びるベント部であって、前記プランジャチップポケットは、前記可動シールが前記中空円筒体内に位置決めされるとき前記ボリューム部と流体連通している、ベント部とを含む、可動シールと、
少なくとも一つのベント溝を含むプランジャチップであって、前記プランジャチップは、前記可動シールの前記プランジャチップポケット内に着座されるように構成され、前記プランジャチップは、前記プランジャチップが前記プランジャチップポケット内に着座されるとき前記可動シールの前記ベント部を塞ぎ、かつさらに前記プランジャチップポケット内の流体は、前記プランジャチップが前記プランジャチップポケット内に着座されるにつれて、前記プランジャチップの前記少なくとも一つのベント溝を介して逃げる、プランジャチップとを含む、アセンブリ。 - 前記プランジャチップは、前記シールの前記プランジャチップポケットに係止するように構成される、請求項15に記載のアセンブリ。
- 前記シールは、前記少なくとも一対の保持プラグ差込口をさらに含み、かつさらに前記プランジャチップは、前記シールの前記少なくとも一対の保持プラグ差込口に嵌合するように構成される少なくとも一対の保持プラグをさらに含む、請求項15に記載のアセンブリ。
- 前記シールの前記第2端部は、凹面を含む、請求項15に記載のアセンブリ。
- 前記ベント部は、前記シールの前記第1端部の前記凹面の中央に近接して位置決めされる、請求項18に記載のアセンブリ。
- セルフベンティング可動シールおよびプランジャアセンブリであって、
第1開口部および第2開口部を含む中空円筒体と、
可動シールであって、
プランジャチップポケットと、
第1端部および第2端部であって、ボリューム部は、前記可動シールが前記中空円筒体内に位置決めされるとき、前記円筒中空体内の、前記シールの前記第2端部と前記中空円筒体の前記第2開口部との間に画定される、第1端部および第2端部と、
前記プランジャチップポケットと前記可動シールの前記第2端部との間を延びるベント部であって、前記プランジャチップポケットは、前記可動シールが前記中空円筒体内に位置決めされるとき、前記ボリューム部と流体連通している、ベント部と、
少なくとも一対の保持プラグ差込口とを含む、可動シールと、
プランジャチップであって、
少なくとも一つのベント溝と、
少なくとも一対の保持プラグであって、前記プランジャチップは、前記可動シールの前記プランジャチップポケット内に着座されるように構成され、前記プランジャチップは、前記プランジャチップが前記プランジャチップポケット内に着座されるとき前記可動シールの前記ベント部を塞ぎ、前記プランジャチップポケット内の流体は、前記プランジャチップが前記プランジャチップポケット内に着座されるにつれて、前記プランジャチップの前記少なくとも一つのベント溝を介して逃げ、かつさらに前記少なくとも一対の保持プラグは、前記可動シールの前記少なくとも一対の保持プラグ差込口に嵌合するように構成される、少なくとも一対の保持プラグとを含む、プランジャチップとを含む、アセンブリ。 - 前記プランジャチップは、前記シールの前記プランジャチップポケットに係止するように構成される、請求項20に記載のアセンブリ。
- 前記シールの前記第2端部は、凹面を含む、請求項20に記載のアセンブリ。
- 前記ベント部は、前記シールの前記第1端部の前記凹面の中央に近接して位置決めされる、請求項22に記載のアセンブリ。
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