JP2005513090A - ある含有率のベンズオキサゾール誘導体を有する化粧品用及び皮膚科学的光保護配合物 - Google Patents

ある含有率のベンズオキサゾール誘導体を有する化粧品用及び皮膚科学的光保護配合物 Download PDF

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Abstract

本発明は:(a)少なくとも1種のベンズオキサゾール誘導体及び;(b)37mN/m未満(25℃において)の表面張力σを有する少なくとも1種の油成分を含むことを特徴とする光保護−活性化粧品用又は皮膚科学的調製物に関する。

Description

本発明は化粧品用及び皮膚科学的光保護調製物に関し、特に本発明はUV−A保護性能が向上した化粧品用及び皮膚科学的配合物に関する。
日射の紫外部分の皮膚への有害な影響は一般に既知である。それらの特定の波長に依存して、光線は器官としての皮膚に種々の影響を有する:
100〜280nmの波長を有するいわゆるUV−C線は、地球の大気中のオゾン層により吸収され、従って太陽スペクトル中で見出されない。従ってそれは日光浴の間、生理学的に重要ではない。
いわゆるUV−B領域は290nm〜320nmである。UV−B光線は本質的に皮膚の長期−持続的日焼けを担うが、同時に紅斑、単純日焼け(simple sunburn)又は比較的重度かもしくはそれほど重度ではない熱傷さえ引き起こし得る。慢性光損傷(chronic photodamage)、光線皮膚炎及び太陽疱疹(Herpes solaris)もUV−B線により引き起こされ得る。
320nm〜400nmの波長を有する長−波長UV−A線は無視し得る生物学的影響を有するのみであり、対応してUV−B光線が人間の皮膚へのほとんどの光損傷を担うと、長い間、間違って仮定されてきた。しかしながらそうするうちに、多数の研究が、光力学的、特に光毒性的反応を開始させること及び皮膚における慢性的変化に関し、UV−A線がUV−B線よりずっと危険であることを調べた。UV−B線の有害な影響がUV−A線によってさらに強められることもあり得る。
かくして中でも、非常に通常の毎日の条件下で、皮膚の構造及び強度にとって本質的に重要であるコラーゲン及びエラスチン繊維を短時間内に傷つけるのに、UV−A線で十分であることが見出された。結果は皮膚における慢性的光−誘導変化であり−皮膚は早期に「老化する」。光により老化した皮膚の臨床的外観は、例えばしわ及び線ならびにまた不規則な溝のある起伏を含む。さらに、光−誘導皮膚老化により影響を受けた部分は不規則な色素沈着を有する。しみの形成、角化症及びガンもしくは悪性黒色腫でさえもあり得る。毎日のUV露出により早期に老化した皮膚はさらに、ランゲルハンス細胞のより低い活性及びわずかな慢性の炎症により特徴付けられる。
地球に達する紫外線の約90%がUV−A光線から成る。UV−B線は多数の因子(例えば季節及び時刻又は緯度)に依存して広く変わるが、UV−A線は季節及び時刻又は地理的因子に無関係に、日々(day to day)比較的一定のままである。同時に、UV−B光線の約70%は角質層により保留されるが、UV−A線の大部分は生きた表皮中に透過する。
皮膚へのUV−A光線の影響に関する比較的最近の発見は、現在この光線領域に関する保護手段に向けられている注目を向上させた。実際に、有効なUV−Aフィルター効果なしではサンスクリーン製品は完全でなく、且つ純粋なUV−Bフィルター調製物はめずらしい。
皮膚にサンスクリーンを適用する場合、2つの効果を介して:第1に粉末固体の表面における光線の反射及び散乱(物理的光保護)によりならびに第2に化学物質上における吸収(化学的光保護)により紫外光線を弱めることができる。どの波長領域が吸収されるかに依存して、UV−Bフィルター(吸収領域280〜320nm)、UV−Aフィルター(吸収領域320〜400nm)及びブロードバンドフィルター(吸収領域290〜約380nm)の間の区別が成される。
UV−B線に対して保護するために多数の化合物が既知であり、その吸収極大は可能な限り308nmの回りでなければならず、それはこれが日射の最高紅斑有効性だからである。典型的なUV−Bフィルターは例えば3−ベンジリデンショウノウの、4−アミノ安息香酸の、桂皮酸の、サリチル酸の、ベンゾフェノンの及び又2−フェニルベンズイミダゾールの誘導体である。
UV−A線に対する保護のためにもいくつかの化合物、例えば特にジベンゾイルメタン誘導体が既知である。しかしながらジベンゾイルメタン誘導体は一般に光安定性でなく、その結果として、ある含有率のこの物質を有する化粧品用又は皮膚科学的調製物はある種のUV安定剤も含まなければならない。さらに別の既知のUV−Aフィルター物質は、ある種の水溶性スルホン化UVフィルター物質、例えばフェニレン−1,4−ビス(2−ベンズイミダジル)−3,3’−5,5’−テトラスルホン酸及びその塩である。
純粋なUV−A又はUV−Bフィルターの他に、両方の領域に及ぶ物質がある。この群のブロードバンドフィルターには、例えば不斉的に置換されたs−トリアジン化合物、例えば2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン(INCI:ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(BisEthylhexyloxyphenol Methoxyphenyl Triazine))、ある種のベンゾフェノン類、例えば2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン(INCI:ベンゾフェノン 3(Benzophenone 3))又は2,2’−メチレンビス(6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール)(INCI:メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチレンブチルフェノール(Methylene Bis−Benzotriazolyl Tetramethylenebutylphenol))が含まれる。
一般に、光保護フィルター物質の光吸収挙動は十分に周知であり且つ実証されており、それは特に、実証する文書に非常に厳重な標準を課すほとんどの工業国においてそのような物質の使用に関する明確なリストがあるからである。フィルター物質の特性化のために、吸収極大の位置のみでなく主に吸収領域が重要なので、吸収スペクトルが各物質に関して記録される。しかしながら皮膚の又は皮膚自身の表面の成分との相互作用が計り知れないことを生ぜしめるかもしれないので、吸収値は最高でも完成配合物中における物質の濃度に関する指針であり得るだけである。さらに、いかに均一に且つ濃くフィルター物質が皮膚の角質層中及びその上で分布するかをあらかじめ評価するのは通常困難である。
UV−A保護性能を調べるために、通常IPD法(IPD=即時顔料黒ずみ(immediate pigment darkening))が用いられる。日光保護因子の決定に類似して、この方法は、起こる色素沈着が保護されない皮膚の場合と同じになるまでに、光保護組成物で保護された皮膚がどれ位より長くUV−A線で照射され得るかを示す値を与える。
しかしながら、UV−A領域内で高いフィルター効果を示す固体の形態で存在する既知の光保護フィルター物質の使用濃度は−特に溶解されるべき他の物質との組み合わせにおいて−多くの場合に限られる。従ってこれは、比較的高い日光保護因子又はUV−A保護性能の達成において、調製に関するある種の技術的困難性を生ぜしめる。
最適UV保護を保証するために、もちろんUVフィルター物質は溶解された形態になければならない。ある種のUVフィルター物質−例えばベンゾトリアゾール類、トリアジン及びベンズオキサゾール誘導体−はそれ自身優れた光保護効果を特徴とする。しかしながらそれらの主な欠点は、それらが通常の油成分中でわずかにしか可溶性でないことである。従って先行技術の欠点は、これらのフィルター物質を用いて通常比較的低い光保護因子しか達成できないことであり、それは、配合物中におけるそれらの溶解度又は分散性が低すぎる、すなわちそのような配合物中にそれらを満足なやり方で導入できないかあるいは困難を以ってしか導入できないからである。
一般に、限られた溶解度においてある程度のUV保護が達成され得たとしても、再結晶の別の問題が多くの場合に生ずる。わずかにしか可溶性でない物質は特に比較的急速に再結晶し、それは温度又は他の影響における変動により引き起こされ得る。しかしながら、必須の調製物成分、例えばUVフィルターの制御されない再結晶は、与えられる調製物の性質及び−最後に述べるが決して軽く見られるべきではない−所望の光保護に非常に不利な影響を有する。
光保護フィルター物質は一般に高価なので、且ついくつかの光保護フィルター物質は比較的高い濃度における化粧品用又は皮膚科学的調製物中への導入が困難でもあるので、本発明の目的は、簡単且つ原価効率の高い方法で、異常に低い濃度の通常のUV−A光保護フィルター物質を有するにもかかわらず、許容され得るかもしくは高くさえあるUV−A保護性能を達成する調製物に到達することであった。
(a)少なくとも1種のベンズオキサゾール誘導体及び
(b)37mN/m未満(25℃において)の表面張力σを有する少なくとも1種の油成分
を含むことを特徴とする光保護化粧品用又は皮膚科学的調製物が先行技術の欠点を克服することは驚くべきことであり、当該技術分野における熟練者により予期され得なかった。
本発明に従う調製物は、すべての点で完全に満足できる調製物であり、それは原料の限られた選択に束縛されない。従ってそれらは多様な適用目的を有する調製物のための基剤として特に適している。本発明に従う調製物は、非常に優れた感覚的及び化粧品的性質、例えば皮膚上における延び又は皮膚中に吸収される能力を示し且つさらに優れたスキンケアデータと一緒になった非常に優れた光保護有効性、例外的に高いUV−A保護性能及び優れた皮膚適合性を特徴とする。
特に37mN/m未満の表面張力σ(KruessからのK10T張力計を用い、25℃において空気に対する環を用いて(with a ring against air)測定)を有する油成分をベンズオキサゾール誘導体のための溶媒、溶解度向上剤、可溶化剤又は安定剤として用いることは、本発明に従う。
従って特に有利な態様において、本発明は、
化粧品用又は皮膚科学的調製物中におけるベンズオキサゾール誘導体を溶解するか又は溶解度を向上させるための37mN/m未満の表面張力σを有する油成分の使用
を提供する。
特に、それ自体わずかにしか可溶性でないさらに別の化合物−例えばベンゾトリアゾール類及び/又はトリアジン誘導体−が化粧品用又は皮膚科学的調製物中に存在する場合も、ベンズオキサゾール誘導体の溶解度が本発明に従う使用を介して向上することは驚くべきことであった。
本発明の目的のために、化粧品用又は皮膚科学的調製物は少なくとも1つの油相を独立して又はさらに1つもしくはそれより多い水相を含むことができる分散2相もしくは多相系の1つの油相として含む。
本発明の目的のために、有利なベンズオキサゾール誘導体は以下の構造式
Figure 2005513090
[式中、R、R及びRは互いに独立して、1〜10個の炭素原子を有する分枝鎖状もしくは非分枝鎖状、飽和もしくは不飽和アルキル基の群から選ばれる]
により特徴付けられる。基R及びRを同じであるべきとして、特に3〜5個の炭素原子を有する分枝鎖状アルキル基の群から選ぶのが本発明に従って特に有利である。Rが8個の炭素原子を有する非分枝鎖状もしくは分枝鎖状アルキル基、特に2−エチルヘキシル基であるとしたら、それも本発明の目的のために特に有利である。
本発明に従って特に好ましいベンズオキサゾール誘導体は、CAS No.288254−16−0を有する2,4−ビス[5−1(ジメチルプロピル)ベンズオキサゾール−2−イル−(4−フェニル)イミノ]−6−(2−エチルヘキシル)イミノ−1,3,5−トリアジンであり、それは構造式
Figure 2005513090
により特徴付けられ且つ3V SigmaからUvasorb K2Aの商品名の下に入手可能である。
完成化粧品用又は皮膚科学的調製物中の1種もしくはそれより多いベンズオキサゾール誘導体の合計量は、それぞれ調製物の合計重量に基づいて0.01重量%〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%の範囲から有利に選ばれる。
本発明の目的のために有利な37mN/m未満の表面張力σを有する油成分を下記に示す:
Figure 2005513090
Figure 2005513090
本発明に従って特に有利な油成分は、室温で液体のUVフィルター物質、例えばホモメンチルサリチレート(INCI:ホモサレート(Homosalate))、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル(INCI:オクトクリレン(Octocrylene))、2−ヒドロキシ安息香酸2−エチルヘキシル(サリチル酸2−エチルヘキシル、サリチル酸オクチル、INCI:オクチルサリチレート(Octyl Salicylate))及び桂皮酸のエステル、好ましくは4−メトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル(INCI:オクチルメトキシシンナメート(Octyl Methoxycinnamate))、4−メトキシ桂皮酸イソペンチル(INCI:イソアミルp−メトキシシンナメート(Isoamyl p−Methoxycinnamate))及び例えばHoffmann La RocheからParsol SLXの商品名の下に入手可能な3−(4−(2,2−ビスエトキシカルボニルビニル)フェノキシ)−プロペニル)メトキシシラン/ジメチルシロキサンコポリマーである。
本発明のためにやはり特に有利なのは[括弧内に商品名]:
ジエチルヘキシル2,6−ナフタレート[Hallbrite(Corapan)TQ]、C12−15−アルキルベンゾエート[Tegesoft TN]、ブチレングリコールジカプリレート/ジカプレート[Dermofeel BGC]、ブチルオクチルサリチレート[Hallbrite BHB]、トリデシルトリメリテート[Liponate TDTM]、ココグリセリド[Myritol 331]
である。
脂質相の含有率(UVフィルター物質を含まないが存在する乳化剤を含む)は、それぞれ調製物の合計重量に基づいて少なくとも5.0重量%、好ましくは5.0〜95重量%、特に好ましくは5〜80重量%である。脂質相が最高で50重量%−脂質相の合計重量に基づいて−の>37mN/mの表面張力を有する脂質を含む場合、それはいくつかの場合にやはり有利であるが、強制的ではない。
>37mN/mの表面張力を有する脂質は、以下の群の1つから有利に選ばれる:
・天然の油、例えばオリーブ油、ヒマワリ油、大豆油、ピーナッツ油、ナタネ油、アーモンド油、パーム油、ココナツ油、コムギ胚芽油、グレープシード油、アザミ油、オオマツヨイグサ油、マカデミアナッツ油、ジョジョバ油、
・合成もしくは半合成脂質、例えばパルミチン酸オクチル、オクチルココエート、オクチルドデシルミリステート、オクチルドデカノール、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、オレイン酸イソプロピル、ステアリン酸n−ブチル、ラウリン酸n−ヘキシル、オレイン酸n−デシル、ステアリン酸イソオクチル、ステアリン酸イソノニル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ラウリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−オクチルドデシル、ヘプタン酸ステアリル、オレイン酸オレイル、エルカ酸オレイル、オレイン酸エルシル、エルカ酸エルシル、ステアリン酸トリデシル、ジカプリリルエーテル、炭酸ジカプリリル、イソエイコサン、ネオペンチルグリコールジヘプタノエート、ジメチルイソソルビド、イソヘキサンデカン、鉱油、ワセリン(ペトロラタム)、スクアラン及びスクアレン、ポリオレフィン類、水素化ポリイソブテン類。
>37mN/mの表面張力を有するさらに別の有利な脂質及び/又は脂質相成分は、環状もしくは線状シリコーン油である。
シリコーン油は、ケイ素原子が酸素原子を介して鎖−様及び/又は網状に結合し、ケイ素の残りの原子価は炭化水素基(ほとんどの場合はメチル、あまり多くの場合ではなくエチル、プロピル、フェニル基など)により飽和している高分子量合成ポリマー化合物である。系統的に、シリコーン油はポリオルガノシロキサン類と呼ばれる。量の点でこの群の最も重要な化合物であり、且つ以下の構造式
Figure 2005513090
により特徴付けられるメチル−置換ポリオルガノシロキサン類は、ポリジメチルシロキサン又はジメチコン(Dimethicone)(INCI)とも呼ばれる。ジメチコン類は種々の鎖長及び種々の分子量を有する。
本発明の目的のために特に有利なポリオルガノシロキサン類は、例えばジメチルポリシロキサン類[ポリ(ジメチルシロキサン)]であり、それは例えばTh.GoldschmidtからAbil 10〜10000の商品名の下に入手可能である。やはり有利なのはフェニルメチルポリシロキサン類(INCI:フェニルジメチコン(Phenyl Dimethicone)、フェニルトリメチコン(Phenyl Trimethicone))、INCIに従ってシクロメチコン(Cyclomethicone)とも呼ばれる環状シリコーン類(オクタメチルシクロテトラシロキサン及びデカメチルシクロペンタシロキサン)、アミノ改質シリコーン類(INCI:アモジメチコン(Amodimethicone))ならびにシリコーンワックス類、例えばTh.Goldschmidtから種々のAbilワックス銘柄として入手可能なポリシロキサン−ポリアルキレンコポリマー(INCI:ステアリルジメチコン(Stearyl Dimethicone))及びジアルコキシジメチルポリシロキサン(ステアロキシジメチコン(Stearoxy Dimethicone)及びベヘノキシステアリルジメチコン(Behenoxy Stearyl Dimethycone))である。しかしながら他のシリコーン油、例えばヘキサメチルシクロトリシロキサン、ポリジメチルシロキサン、ポリ(メチルフェニルシロキサン)を本発明の目的のために有利に用いることもできる。
本発明の目的のための調製物は、1つもしくはそれより多い油相を含む他に、好ましくは1つもしくはそれより多い水相をさらに含むことができ、例えばW/O、O/W、W/O/W又はO/W/Oエマルションの形態で存在することができる。そのような配合物は好ましくはミクロエマルション、スティック、ムース、固体エマルション(すなわち固体により安定化されたエマルション、例えばPickeringエマルション)、スプレー噴霧可能なエマルション又はヒドロディスパージョン(hydrodispersion)であることもできる。さらに調製物は、有利には油−非含有及び/又は水性/アルコール性溶液であることもできる。
スプレー噴霧可能なエマルション、特にミクロエマルション
本発明の目的のために、スプレー噴霧可能なO/Wエマルション、特にO/Wミクロエマルションは特に有利である。
通常の「単純な」、すなわち非−多重エマルションの滴径は約1μm〜約50μmの範囲内である。そのような「マクロエマルション」は、さらなる着色添加剤なしで、マルチ−ホワイト(multi−white)色であり且つ不透明である。その滴径が約0.5μm〜約1μmの範囲内である比較的微細な「マクロエマルション」は、やはり着色添加剤なしで、青みがかった白色であり且つ不透明である。そのような「マクロエマルション」は通常高い粘度を有する。
対照的に、本発明の目的のためのミクロエマルションの滴径は、約50〜約500nmの範囲内である。そのようなミクロエマルションは、青みがかった白色から半透明であり、ほとんどの場合に低い粘度のものである。O/W型の多くのミクロエマルションの粘度は水の粘度と同等である。
ミクロエマルションの利点は、活性成分が「マクロエマルション」の分散相中より本質的に微細に分散した形態で分散相中に存在できることである。さらに別の利点は、それらの低粘度のために、それらがスプレー噴霧可能なことである。化粧品としてミクロエマルションが用いられると、対応する製品は高い化粧品的気品を特徴とする。
本発明に従って有利なのは特にO/Wミクロエマルションであり、それはいわゆる転相温度法を用いて得られ得、以下の性質を有する乳化剤の群から選ばれる少なくとも1種の乳化剤(乳化剤A)を含む:
・それらの親油性が温度に依存し、温度を上げることにより親油性が向上し、且つ温度を下げることにより乳化剤の親油性が低下する。
有利な乳化剤Aは、例えばポリエトキシル化脂肪酸(PEG−100ステアレート、PEG−20ステアレート、PEG−150ラウラス、PEG−8ジステアレートなど)及び/又はポリエトキシル化脂肪アルコール(セテアレス−12、セテアレス−20、イソセテス−20、ベヘネス−20、ラウレス−9など)及び/又はアルキルポリグリコシド類(セテアリールグリコシド、ステアリルグリコシド、パルミチルグリコシドなど)である。
本質的に温度を変えることにより転相が開始させられる場合、油滴の寸法が本質的に用いられる単数種もしくは複数種の乳化剤の濃度により、より高い乳化剤濃度が比較的小さい滴を生じ、より低い乳化剤濃度が比較的大きい滴を生ずるように決定されるO/Wエマルション、特にO/Wミクロエマルションを得ることができる。滴寸法は通常20〜500nmである。
本発明の目的のために、乳化剤Aの定義に含まれないさらに別のW/O及び/又はO/W乳化剤を、例えば本発明に従う調製物の耐水性を向上させるために用いるのが、いくつかの場合に有利である。例えばアルキルメチコンコポリオール類及び/又はアルキルジメチコンコポリオール類(特にセチルジメチコンコポリオール、ラウリルメチコンコポリオール)、W/O乳化剤(例えばソルビタンステアレート、グリセリルステアレート、グリセロールステアレート、ソルビタンオレエート、レチシン、グリセリルイソステアレート、ポリグリセリル−3オレエート、ポリグリセリル−3ジイソステアレート、PEG−7水素化ひまし油、ポリグリセリル−4イソステアレート、アクリレート/C10−30−アルキルアクリレートクロスポリマー、ソルビタンイソステアレート、ポロキサマー 101、ポリグリセリル−2ジポリヒドロキシステアレート、ポリグリセリル−3ジイソステアレート、ポリグリセリル−4ジポリヒドロキシステアレート、PEG−30ジポリヒドロキシステアレート、ジイソステアロイルポリグリセリル−3ジイソステアレート、グリコールジステアレート、ポリグリセリル−3ジポリヒドロキシステアレート)及び/又は硫酸又はリン酸の脂肪酸エステル(リン酸セチル、トリラウレス−4ホスフェート、トリオレス−8ホスフェート、リン酸ステアリル、硫酸セテアリールなど)を用いることができる。
本発明の目的のために有利なさらに別のスプレー噴霧可能なO/Wエマルションは、少なくとも1つの油相及び少なくとも1つの水相を含む低−粘度化粧品用又は皮膚科学的ヒドロディスパージョンであり、ここで調製物は少なくとも1種のゲル形成剤により安定化され、必ずしも乳化剤を含まなくとも良いが、1種もしくはそれより多い乳化剤を含むことができる。
そのような調製物のために有利なゲル形成剤は、例えばC10−30−アルキルアクリレート及び1種もしくはそれより多いアクリル酸、メタクリル酸又はそれらのエステルのモノマーのコポリマーである。そのような化合物に関するINCI名は「アクリレート/C10−30アルキルアクリレートクロスポリマー(Acrylates/C10−30 Alkyl Acrylate Crosspolymer)」である。Goodrich(Noveon)からのPemulen 銘柄TR1、TR2及びTRZが特に有利である。
カーボポールもそのような調製物のための有利なゲル形成剤である。カーボポールはアクリル酸のポリマーであり、特にアクリレート−アルキルアクリレートコポリマーでもある。有利なカーボポールは、例えば銘柄907,910,934,940,941,951,954,980,981,1342,1382,2984及び5984、同様にETD銘柄2020,2050及びCarbopol Ultrez 10である。そのような調製物のために有利なさらに別のゲル形成剤はキサンタンゴム、セルロース誘導体及びイナゴマメの種の粉である。
用いられ得る可能な(場合による)乳化剤は、エトキシル化脂肪アルコール又はエトキシル化脂肪酸(特にPEG−100ステアレート、セテアレス−20)及び/又は他の非イオン性界面活性物質である。
非常に低粘度からスプレー噴霧可能なエマルションは、有利にはW/Oエマルション又はシリコーン油中水型(W/S)エマルションであることもできる。
・≦8のHLB値を有する少なくとも1種のシリコーン乳化剤(W/S)及び/又は<7のHLB値を有する少なくとも1種のW/O乳化剤ならびに
・>10のHLB値を有する少なくとも1種のO/W乳化剤
を含むW/O及び/又はW/Sエマルションが特に有利である。
そのような調製物はさらに少なくとも20重量%の脂質を含み、ここで脂質相は有利にはシリコーン油を含むか、あるいはそのような油のみから成ることもできる。
単数種もしくは複数種のシリコーン乳化剤は、アルキルメチコンコポリオール類及び/又はアルキルジメチコンコポリオール類(例えばGoldschmidt AGによりAbil B 8842、Abil B 8843、Abil B8847、Abil B 8851、Abil B 8852、Abil B 8863、Abil B 8873及びAbil B 88183の商品名の下に販売されているジメチコンコポリオール類、セチルジメチコンコポリオール[Goldschmidt AG/Abil EM 90]、シクロメチコンジメチコンコポリオール[Goldschmidt AG/Abil EM 97]、ラウリルメチコンコポリオール[Dow Corning Ltd./Dow Corning 5200 Formulation Aid]、オクチルジメチコンエトキシグルコシド[Wacker]の群から有利に選ばれることができる。
<7のHLB値を有する単数種もしくは複数種のW/O乳化剤は以下の群から有利に選ばれることができる:ソルビタンステアレート、ソルビタンオレエート、レシチン、グリセリルラノレート、ラノリン、水素化ひまし油、グリセリルイソステアレート、ポリグリセリル−3オレエート、ペンタエリトリチルイソステアレート、メチルグルコースジオレエート、ヒドロキシステアレート及びビスワックスとの混合物中におけるメチルグルコースジオレエート、PEG−7水素化ひまし油、ポリグリセリル−4イソステアレート、ラウリン酸ヘキシル、アクリレート/C10−30−アルキルアクリレートクロスポリマー、ソルビタンイソステアレート、ポロキサマー 101、ポリグリセリル−2ジポリヒドロキシステアレート、ポリグリセリル−3ジイソステアレート、PEG−30ジポリヒドロキシステアレート、ジイソステアロイルポリグリセリル−3ジイソステアレート、ポリグリセリル−3ジポリヒドロキシステアレート、ポリグリセリル−4ジポリヒドロキシステアレート、ポリグリセリル−3ジオレエート。
>10のHLB値を有する単数種もしくは複数種のO/W乳化剤は以下の群から有利に選ばれることができる:セテアレス−20との混合物におけるグリセリルステアレート、セテアレス−25、ステアリルアルコールとの混合物におけるセテアレス−6、PEG−40ひまし油及びセチルステアリル硫酸ナトリウムとの混合物におけるセチルステアリルアルコール、トリセテアレス−4ホスフェート、グリセリルステアレート、セチルステアリル硫酸ナトリウム、レシチントリラウレス−4ホスフェート、ラウレス−4ホスフェート、ステアリン酸、プロピレングリコールステアレートSE、EPG−9ステアレート、PEG−20ステアレート、PEG−30ステアレート、PEG−40ステアレート、PEG−100ステアレート、セテス−2、セテス−20、ポリソルベート−20、ポリソルベート−60、ポリソルベート−65、ポリソルベート−100、PEG−100ステアレートとの混合物におけるグリセリルステアレート、セテアレス−3、イソステアリルグリセリルエーテル、セチルスアリル硫酸ナトリウムとの混合物におけるセチルステアリルアルコール、PEG−40ステアレート、グリコールジステアレート、PEG−22ドデシルグリコールコポリマー、ポリグリセリル−2PEG−4ステアレート、セテアレス−12、セテアレス−20、セテアレス−30、メチルグルコースセスキステアレート、ステアレス−10、PEG−20ステアレート、ステアレス−21、ステアレス−20、イソステアレス−20、PEG−45/ドデシルグリコールコポリマー、メトキシ−PEG−22/ドデシルグリコールコポリマー、グリセリルステアレートSE、セテス−20、PEG−20メチルグルコースセスキステアレート、グリセリルステアレートシトレート、リン酸セチル、セテアリールサルフェート、ソルビタンセスキオレエート、トリセテアレス−4ホスフェート、トリラウレス−4ホスフェート、ポリグリセリルメチルグルコースジステアレート、セチルリン酸カリウム、イソステアレス−10、ポリグリセリル−2セスキイソステアレート、セテス−10、イソセテス−20、セテアレス−20、セテアレス−12、セチルステアリルアルコール及びパルミチン酸セチルとの混合物におけるグリセリルステアレート、PEG−30ステアレート、PEG−40ステアレート、PEG−100ステアレート。
水性−アルコール性溶液も有利である。それらは0重量%〜90重量%のエタノールを含むことができる。本発明の目的のための水性−アルコール性溶液は溶解度向上剤、例えばPEG−40又はPEG−60水素化ひまし油も有利に含むことができる。
本発明に従う調製物を、特に−例えば編織されたもしくは編織されない拭布(wipes)のような−水−不溶性物質を湿らせる化粧品用又は皮膚科学的含浸溶液として有利に用いることもできる。この型の含浸溶液は好ましくは低粘度のものであり、特にスプレー噴霧可能であり(例えばPITエマルション、ヒドロディスパージョン、W/Oエマルション、油(下記を参照されたい)、水溶液など)且つ好ましくは2000mPa.s未満、特に1500mPa.s未満(測定装置:25℃におけるHaake Viskotester VT−02)の粘度を有する。それらを用いて、例えば化粧品用サンスクリーン拭布、ケア拭布などを得ることができ、それらは低粘度の化粧品用及び皮膚科学的含浸溶液との柔らかい水に不溶性の材料の組み合わせに相当する。

本発明に従う調製物は、有利には無水の油もしくは油ゲルもしくはペーストの形態にあることもできる。用いられ得る油ゲル形成剤は、>25℃の融点を有する多様なワックス類である。Aerosils、アルキルガラクトマンナン類(例えばHerculesからのN−Hance AG 200及びN−Hance AG 50)ならびにポリエチレン誘導体の群からのゲル形成剤も有利である。
ムース
本発明の目的のためにやはり特に有利なのは、セルフ−フォーミング(self−foaming)、泡−様、後−発泡性もしくは発泡性化粧品用及び皮膚科学的調製物である。
「セルフ−フォーミング」、「泡−様」、「後−発泡性」及び「発泡性」調製物は−調製過程の間であっても、消費者により使用される時であっても、あるいは他の方法ででも−1種もしくはそれより多い気体の導入により、一般原則として泡を作ることができる調製物を意味すると理解される。そのような泡において、気泡は1つの(もしくはそれより多い)液相中に(無作為に)分布し、ここで(発泡した)調製物は必ずしも巨視的な用語としての泡の外観を有していなくとも良い。本発明に従う(発泡した)化粧品用又は皮膚科学的調製物(下記では簡単のためにフォームとも呼ぶ)は、例えば液体中に分散された気体の肉眼で見える分散系であることができる。しかしながらフォーム性は、例えば(光学)顕微鏡の下で見えるのみであることもできる。さらに、本発明に従うフォームは−特に気泡が小さすぎて光学顕微鏡下で見えない場合−系の有意な体積増加からも明らかである。
本発明の目的のために、そのような調製物は、
A.10〜40個の炭素原子の鎖長を有する完全に中和された、部分的に中和された又は非中和の分枝鎖状及び/又は非分枝鎖状、飽和及び/又は不飽和脂肪酸の群から選ばれる少なくとも1種の乳化剤、
B.10〜40個の炭素原子の鎖長及び5〜100のエトキシル化の程度を有するポリエトキシル化脂肪酸エステルの群から選ばれる少なくとも1種の乳化剤ならびに
C.10〜40個の炭素原子の鎖長を有する飽和及び/又は不飽和、分枝鎖状及び/又は非分枝鎖状脂肪アルコールの群から選ばれる少なくとも1種の補助乳化剤C
より成る乳化剤系を有利に含む。
単数種もしくは複数種の乳化剤Aは、好ましくは通常のアルカリ(例えば水酸化ナトリウム及び/又は水酸化カリウム、炭酸ナトリウム及び/又は炭酸カリウムならびにモノ−及び/又はトリエタノールアミン)で完全にもしくは部分的に中和された脂肪酸の群から選ばれる。例えばステアリン酸及びステアリン酸塩、イソステアリン酸及びイソステアリン酸塩、パルミチン酸及びパルミチン酸塩ならびにミリスチン酸及びミリスチン酸塩が特に有利である。
単数種もしくは複数種の乳化剤Bは、好ましくは以下の群から選ばれる:PEG−9ステアレート、PEG−8ジステアレート、PEG−20ステアレート、PEG−8ステアレート、PEG−8オレエート、PEG−25グリセリルトリオレエート、PEG−40ソルビタンラノレート、PEG−15グリセリルリシノレエート、PEG−20グリセリルステアレート、PEG−20グリセリルイソステアレート、PEG−20グリセリルオレエート、PEG−20ステアレート、PEG−20メチルグルコースセスキステアレート、PEG−30グリセリルイソステアレート、PEG−20グリセリルラウレート、PEG−30ステアレート、PEG−30グリセリルステアレート、EPG−40ステアレート、PEG−30グリセリルラウレート、PEG−50ステアレート、PEG−100ステアレート、PEG−150ラウレート。例えばポリエトキシル化ステアリン酸エステルが特に有利である。
本発明に従い、単数種もしくは複数種の補助乳化剤Cは好ましくは以下の群から選ばれる:ベヘニルアルコール(C2245OH)、セテアリールアルコール[セチルアルコール(C1633OH)とステアリルアルコール(C1837OH)の混合物]、ラノリンアルコール(ウールワックスのけん化に続いて得られるウールワックスのけん化不可能なアルコール画分であるウールワックスアルコール)。セチル及びセチルステアリルアルコールが特に好ましい。
乳化剤A対乳化剤B対乳化剤Cの重量比(A:B:C)を、a、b及びcが互いに独立して1〜5、好ましくは1〜3の有理数であることができるa:b:cとして選ぶのが、本発明に従って有利である。例えば1:1:1の重量比が特に好ましい。
本発明の目的のために、乳化剤A及びBならびに補助乳化剤Cの合計量を、それぞれ配合物の合計重量に基づいて2〜20重量%、有利には5〜15重量%、特に7〜13重量%の範囲から選ぶのが有利である。
Pickering/固体−安定化エマルション
本発明の目的のためにやはり特に有利なのは、非常に微細に粉砕された固体粒子によってのみ安定化されている化粧品用もしくは皮膚科学的調製物である。そのような「乳化剤−非含有」エマルションはPickeringエマルションとも呼ばれる。
Pickeringエマルションにおいて、固体材料は層の形態で油/水界面に堆積し、その結果として分散相の凝集が妨げられる。こごで本質的に重要なのは特に固体粒子の表面の性質であり、それは親水性及びまた親油性の両方を示さなければならない。
安定化固体粒子を水に反発するように有利に処理する(「コーティングする」)こともでき、その目的はこれらの粒子の両親媒性を形成するかもしくは保持することである。表面処理は、それ自体既知の方法により固体粒子に薄い疎水性または親水性皮膜を与えることにあり得る。
安定剤として用いられる極微小固体粒子の平均粒径は、好ましくは100μm未満、特に有利には50μm未満であるように選ばれる。これに関し、用いられる固体粒子がいずれの形態で(板(platelets)、棒、球など)又は変態で存在するかは、本質的に重要でない。
極微小固体粒子は、好ましくは両親媒性金属酸化物顔料の群から選ばれる。特に
・二酸化チタン(コーティングされた又はコーティングされない):例えばMerckからのEusolex T−2000、Tayca Corporationからの二酸化チタンMT−100 Z、
・酸化亜鉛、例えばBASF AGからのZ−Cote及びZ−Cote HP1、Tayca CorporationからのMZ−300、MZ−500及びMZ−505M、
・酸化鉄
が有利である。
さらに、極微小固体粒子が以下の群から選ばれる場合、それは有利である:窒化ホウ素、デンプン誘導体(タピオカデンプン、ナトリウムコーンスターチオクチニルスクシネートなど)、タルク、ラテックス粒子。
固体−安定化エマルションが有意に0.5重量%未満の1種もしくはそれより多い乳化剤を含むか、あるいは全く乳化剤−非含有でさえある場合、それは本発明に従って有利である。
スティック
本発明の目的のためにやはり有利なのは、スティックの形態における調製物である。技術的に見ると、ほとんどのスティック配合物は、高度に精製されたパラフィン油及びパラフィンワックスがスティック基剤である固体もしくは半固体ワックス類及び液体油類の無水脂肪性混合物である。
スティック調製物のための通常の基剤は、例えば液体油類(例えばパラフィン油、ひまし油、ミリスチン酸イソプロピル、C12−15アルキルベンゾエート)、半固体成分(例えばワセリン、ラノリン)、固体成分(例えばビスワックス、セレシン及び微結晶性ワックス及びオゾケライト)ならびに/あるいは高融点ワックス類(例えばカルナバワックス、カンデリラワックス)である。水−含有スティック調製物もそれ自体既知であり、これらがW/Oエマルションの形態で存在することも可能である。
本発明に従う化粧品用又は皮膚科学的光保護配合物は通常の組成を有することができ、化粧品的又は皮膚科学的光保護のためならびにまた皮膚及び/又は毛髪の処置、ケア及びクレンジングのため及び美装化粧品におけるメイクアップ製品として用いられることができる。
本発明の目的のための化粧品用または局所的皮膚科学的組成物は、それらの配合に依存して、例えば皮膚保護クリーム、クレンジングミルク、デイもしくはナイトクリームなどとして用いられ得る。本発明に従う組成物を製薬学的調剤のための基剤として用いることも場合により可能であり且つ有利である。
使用のために、化粧品用及び皮膚科学的調製物は、化粧品の場合に通例の方法で適量において皮膚及び/又は毛髪に適用される。
本発明に従う化粧品用及び皮膚科学的調製物は、そのような調製物中で通常用いられる化粧品用助剤、例えば防腐剤、防腐助剤、錯体化剤、殺バクテリア剤、香料、発泡を妨げるかもしくは向上させるための物質、染料、着色作用を有する顔料、増粘剤、加湿及び/又は保湿物質、皮膚上における感触を向上させる充填剤、脂肪、油類、ワックス類又は化粧品用もしくは皮膚科学的配合物の他の通常の成分、例えばアルコール類、ポリオール類、ポリマー類、気泡安定剤、電解質、有機溶媒又はシリコーン誘導体を含むことができる。
本発明の目的のために有利な防腐剤は、例えばホルムアルデヒド供与剤(例えばLonzaからGlydantTMの商品名の下に入手可能な例えばDMDMヒダントイン)、ヨードプロピルブチルカルバメート類(例えばLonzaからGlycacil−L、Glycacil−Sの商品名の下に入手可能なもの及び/又はJan DekkerからのDekaben LMB)、パラベン類(すなわちアルキルp−ヒドロキシベンゾエート、例えばメチル−、エチル−、プロピル−及び/又はブチルパラベン)、フェノキシ−エタノール、エタノール、安息香酸などである。通常、本発明に従う防腐剤系はさらに防腐助剤、例えばオクトキシグリセロール、ダイズグリシン(glycine soya)なども有利に含む。
本発明の目的のために有利な錯体化剤は、例えばEDTA、例えばOctelからOctaquestの商品名の下に入手可能な[S,S]−エチレンジアミンジスクシネート(EDDS)、例えばMonsantoからDequest 2046の商品名の下に入手可能なペンタナトリウムエチレンジアミンテトラメチレンホスホネート及び/又は中でもBayer AGからIminodisuccinate VP OC 370(約30%濃度溶液)及びBaypure CX 100固体の商品名の下に入手可能なイミノジコハク酸である。
添加剤または活性成分として酸化防止剤が用いられる場合も、特に有利な調製物が得られる。本発明に従い、調製物は有利には1種もしくはそれより多い酸化防止剤を含む。用いられ得る好ましいが、それにもかかわらず場合による酸化防止剤は、化粧品的及び/又は皮膚科学的用途のために通例であるか又は適しているすべての酸化防止剤である。
本発明の目的のために、水溶性酸化防止剤、例えばビタミン類、例えばアスコルビン酸及びその誘導体を特に有利に用いることができる。
好ましい酸化防止剤はビタミンE及びその誘導体ならびにビタミンA及びその誘導体でもある。
調製物中の酸化防止剤(1種もしくはそれより多い化合物)の量は好ましくは調製物の合計重量に基づいて0.001〜30重量%、特に好ましくは0.05〜20重量%、特に0.1〜10重量%である。
ビタミンE及び/又はその誘導体が単数種もしくは複数種の酸化防止剤である場合、配合物の合計重量に基づいて0.001〜10重量%の範囲からそれらのそれぞれの濃度を選ぶのが有利である。
ビタミンA又はビタミンA誘導体あるいはカロテン類又はその誘導体が単数種もしくは複数種の酸化防止剤である場合、配合物の合計重量に基づいて0.001〜10重量%の範囲からそれらのそれぞれの濃度を選ぶのが有利である。
本発明に従う化粧品用調製物が化粧品的又は皮膚科学的活性成分を含むとしたらそれは特に有利であり、好ましい活性成分は酸化的ストレスに対して皮膚を保護することができる酸化防止剤である。
本発明の目的のために有利なさらに別の活性成分は天然の活性成分及び/又はそれらの誘導体、例えばα−リポ酸、フィトエン、D−ビオチン、補酵素 Q10、α−グルコシルルチン、カルニチン、カルノシン、天然及び/又は合成イソフラボノイド類、クレアチン、タウリン及び/又はβ−アラニンならびに8−ヘキサデセン−1,16−ジカルボン酸(二酸、CAS番号 20701−68−2;暫定INCI名 オクタデセン二酸(Octadecenedioic acid))である。
例えば既知の抗しわ活性成分、例えばフラボングリコシド(特にα−グリコシルルチン)、補酵素 Q10、ビタミンE及び/又は誘導体などを含む本発明に従う配合物は、例えば皮膚老化の間に起こるような皮膚における化粧品的もしくは皮膚科学的変化(例えば乾燥、粗さ及び乾燥しわの形成、かゆみ、再脂性化(refatting)の低下(例えば洗浄後)、可視の血管拡張(毛細管拡張症、クペロシス(cuperosis))、たるみならびにしわ及び線の形成、局部的高色素沈着、低色素沈着及び異常な色素沈着(例えば年令斑)、機械的応力(例えば亀裂)への感受性の向上など)の予防及び処置のために特に有利に適している。さらにそれらは乾燥したかもしくは粗い皮膚の出現に対抗するために有利に適している。
本発明に従う調製物の水相は、通常の化粧品的助剤、例えばアルコール類、特に低炭素数のもの、好ましくはエタノール及び/又はイソプロパノール、低炭素数のジオール類又はポリオール類ならびにそれらのエーテル類、好ましくはプロピレングリコール、グリセロール、ブチレングリコール、エチレングリコール、エチレングリコールモノエチルもしくはモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル、モノエチルもしくはモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルもしくはモノエチルエーテル及び類似の製品、ポリマー、気泡安定剤、電解質及び特に1種もしくはそれより多い増粘剤を有利に含むことができ、増粘剤はそれぞれ個別のもしくは組み合わされた二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム又は多糖類もしくはそれらの誘導体、例えばヒアルロン酸、キサンタンゴム、ヒドロキシプロピルメチルセルロースより成る群から、特に有利にはポリアクリレートの群、好ましくはいわゆるカーボポール(Carbopols)[Bf.Goodrichから]の群からのポリアクリレート、例えばカーボポール銘柄980、981、1382、2984、5984、ETD 2020、ETD 2050、Ultrez 10から有利に選ばれることができる。
さらに本発明に従う調製物は、セルフ−タンニング(self−tanning substances)、例えばジヒドロキシアセトン及び/又はメラニン誘導体を調製物の合計重量に基づいて1重量%〜8重量%の濃度で有利に含むこともできる。
さらに本発明に従う調製物は、ハエ類、ダニ類及びクモ類などに対する保護のための忌避剤、例えばN,N−ジエチル−3−メチルベンズアミド(商品名:Meta−delphene,「DEET」)、フタル酸ジメチル(商品名:Palatinol M,DMP)及び特に3−(N−n−ブチル−N−アセチルアミノ)プロピオン酸エチル(MerckからInsekt Repellent 3535の商品名の下に入手可能)を有利に含むこともできる。忌避剤は単独で又は組み合わせて用いられ得る。
加湿剤は、皮膚表面に適用するかもしくはその上に分布させた後、角質層による水分の放出(経表皮水損失(TEWL)とも呼ばれる)を減少させる及び/又は角質層の水和に積極的に影響する性質を化粧品用もしくは皮膚科学的調製物に与える物質もしくは物質の混合物を指すために用いられる用語である。
本発明の目的のために有利な加湿剤は例えばグリセロール、乳酸及び/又は乳酸塩、特に乳酸ナトリウム、ブチレングリコール、プロピレングリコール、バイオサッカライドガム−1(biosaccaride gum−1)、ダイズグリシン、エチルヘキシルオキシグリセロール、ピロリドン−カルボン酸及びウレアである。さらに、水溶性及び/又は水−膨潤性及び/又は水−ゲル化可能である多糖類の群からのポリマー性加湿剤を用いるのが特に有利である。例えばヒアルロン酸、キトサン及び/又はChemical Abstracts中で登録番号178463−23−5の下に整理されており、且つ例えばSOLABIA S.A.によりFucogel 1000の名前の下に入手可能なフコースの豊富な多糖類が特に有利である。例えば皮膚老化の間に起こるような皮膚における化粧品的もしくは皮膚科学的変化の予防及び処置のための抗−しわ活性成分としても加湿剤を有利に用いることができる。
本発明に従う化粧品用又は皮膚科学的調製物は有利に、しかし必らずではなく、例えば配合物の感覚的及び化粧品的性質をさらに向上させ且つ例えば皮膚上におけるベルベットのようなもしくは絹のような感触をもたらすか又は強化する充填剤を含むこともできる。本発明の目的のために有利な充填剤は、デンプン及びデンプン誘導体(例えばタピオカデンプン、ジデンプンホスフェート、アルミニウムもしくはナトリウムデンプンオクテニルスクシネートなど)、主にUVフィルター効果も着色効果も有していない顔料(例えば窒化ホウ素など)ならびに/あるいはAerosils(CAS No.7631−86−9)である。
本発明に従う調製物は、例えば製品の耐水性及び/又は光保護因子を向上させるために、以下のシロキサンエラストマーの群からの1種もしくはそれより多い物質を有利に含むこともできる:
(a)単位RSiO及びRSiO1.5及び/又はRSiO0.5及び/又はSiOを含有するシロキサンエラストマーであって、
ここでそれぞれの基Rは、それぞれの場合に互いに独立して、水素、C1−24−アルキル(例えばメチル エチル、プロピル)又はアリール(例えばフェニル又はトリル)、アルケニル(例えばビニル)であり、単位RSiO対RSiO1.5の重量比は1:1〜30:1の範囲から選ばれるシロキサンエラストマー、
(b)シリコーン油中で不溶性且つ膨潤性であり、ケイ素−結合水素を含有するオルガノポリシロキサン(1)と不飽和脂肪族基を含有するオルガノポリシロキサン(2)の付加反応により得られ得るシロキサンエラストマーであって、
ここで用いられる定量的量は、オルガノポリシロキサン(1)中又はオルガノポリシロキサン(2)の不飽和脂肪族基中の水素の量が
・オルガノポリシロキサンが非環状である場合には1〜20モル%の範囲内であり、
・オルガノポリシロキサンが環状である場合には1〜50モル%の範囲内である
ように選ばれるシロキサンエラストマー。
本発明の目的のために、単数種もしくは複数種のシロキサンエラストマーは球状の粉末の形態又はゲルの形態で有利に存在する。
本発明に従って有利な球状の粉末の形態で存在するシロキサンエラストマーは、ジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマー(Dimethicone/Vinyl Dimethicone Crosspolymer)のINCI名を有するもの、例えばDOW CORNINGからDOW CORNING 9506 Powderの商品名の下に入手可能なものである。
シロキサンエラストマーが動物及び/又は植物起源の炭化水素からの油、合成油、合成エステル、合成エーテル又はそれらの混合物と組み合わせて用いられる場合、それは特に好ましい。
シロキサンエラストマーが室温で液体もしくはペースト状である非分枝鎖状シリコーン油又は環状シリコーン油あるいはそれらの混合物と組み合わせて用いられる場合、それは特別に好ましい。ジメチコン/ポリシリコーン−11(Dimethicone/Polysilicone−11)のINCI名を有するオルガノポリシロキサンエラストマー、特別にはGrant Industries Inc.から入手可能なGransil銘柄GCM、GCM−5、DMG−6、CSEゲル、PM−ゲル、LTX、ININゲル、AM−18ゲル及び/又はDMCM−5が特に有利である。
シロキサンエラストマーがシロキサンエラストマーと脂質相のゲルの形態で用いられ、ここでゲル中のシロキサンエラストマーの含有率がそれぞれゲルの合計重量に基づいて1〜80重量%、好ましくは0.1〜60重量%である場合、それは格別に好ましい。
シロキサンエラストマーの合計量(活性含有率)を、それぞれ配合物の合計重量に基づいて0.01〜10重量%、有利には0.1〜5重量%の範囲から選ぶのが本発明の目的のために有利である。
本発明に従う化粧品用及び皮膚科学的調製物は、特にそれらが美装化粧品の形態にある場合、染料及び/又は有色顔料を含むことができる。染料及び有色顔料は、対応するCosmetics Directive中のポジティブリスト(positive list)又は化粧品用着色剤のECリストから選ばれることができる。ほとんどの場合、それらは食品用に認可される染料と同一である。有利な有色顔料は、例えば二酸化チタン、雲母、酸化鉄(例えばFe、Fe、FeO(OH))及び/又は酸化錫である。有利な染料は、例えばカルミン、プルシアンブルー(Prussian blue)、酸化クロムグリーン、ウルトラマリンブルー及び/又はマンガンバイオレットである。Rowe Colour Index,3rd Edition,Society of Dyers and Colourists,Bradford,England,1971から染料及び/又は有色顔料を選ぶのが特に有利である。
本発明に従う配合物が、顔上で用いられる製品の形態にある場合、以下の群からの1種もしくはそれより多い物質を染料として選ぶのが好ましい:2,4−ジヒドロキシアゾベンゼン、1−(2’−クロロ−4’−ニトロ−1’−フェニルアゾ)−2−ヒドロキシナフタレン、セレスレッド(Ceres red)、2−(スルホ−1−ナフチルアゾ)−1−ナフトール−4−スルホン酸、2−ヒドロキシ−1,2’−アゾナフタレン−1’−スルホン酸のカルシウム塩、1−(2−スルホ−4−メチル−1−フェニルアゾ)−2−ナフチルカルボン酸のカルシウム及びバリウム塩、1−(2−スルホ−1−ナフチルアゾ)−2−ヒドロキシナフタレン−3−カルボン酸のカルシウム塩、1−(4−スルホ−1−フェニルアゾ)−2−ナフチル−6−スルホン酸のアルミニウム塩、1−(4−スルホ−1−ナフチルアゾ)−2−ナフチル−3,6−ジスルホン酸のアルミニウム塩、1−(4−スルホ−1−ナフチルアゾ)−2−ナフトール−6,8−ジスルホン酸、4−(4−スルホ−1−フェニルアゾ)−1−(4−スルホフェニル)−5−ヒドロキシピラゾロン−3−カルボン酸のアルミニウム塩、4,5−ジブロモフルオレセインのアルミニウム及びジルコニウム塩、2,4,5,7−テトラブロモフルオレセインのアルミニウム及びジルコニウム塩、3’,4’,5’,6’−テトラクロロ−2,4,5,7−テトラブロモフルオレセイン及びそのアルミニウム塩、2,4,5,7−テトラヨードフルオレセインのアルミニウム塩、キノフタロンジスルホン酸のアルミニウム塩、インジゴジスルホン酸のアルミニウム塩、赤及び黒酸化鉄(CIN:77 491(赤)及び77 499(黒))、酸化鉄水和物(CIN:77492)、マンガンアンモニウムジホスフェートならびに二酸化チタン。
やはり有利なのは、油溶性天然染料、例えばパプリカ抽出物、β−カロテン又はコチニールである。
本発明の目的のためにやはり有利なのは、ある含有率の真珠箔顔料を有する配合物である。特に下記に挙げる型の真珠箔顔料が好ましい:
1.天然真珠箔顔料、例えば
・「パールエッセンス」(魚鱗からのグアニン/ヒポキサンチン混合結晶)及び
・「真珠層」(粉砕されたむらさき貝の貝殻)
2.単結晶性真珠箔顔料、例えばオキシ塩化ビスマス(BiOCl)、
3.層−基質顔料:例えば雲母/金属酸化物。
真珠箔顔料のための基剤は、例えば粉末顔料又はオキシ塩化ビスマス及び/又は二酸化チタンのひまし油分散液ならびに/あるいは雲母上のオキシ塩化ビスマス及び/又は二酸化チタンである。例えばCIN 77163の下に挙げられている光輝顔料が特に有利である。
やはり有利なのは、例えば雲母/金属酸化物に基づく以下の型の真珠箔顔料である:
Figure 2005513090
例えばMerckからTimiron、Colorona又はDichronaの商品名の下に入手可能な真珠箔顔料が特に好ましい。
示されている真珠箔顔料のリストはもちろん制限であることが意図されてはいない。本発明の目的のために有利な真珠箔顔料は、それ自体既知の多数の方法により得られ得る。例えば雲母以外の他の基質にさらに別の金属酸化物、例えばシリカなどをコーティングすることができる。Merckにより販売され、細かい線を光学的に減少させるのに特に適した、例えばTiO及びFeがコーティングされたSiO粒子(「ロナスフェア(ronaspheres)」)が適している。
さらに、雲母のような基質を完全に省略するのが有利であり得る。雲母を用いずに調製された鉄真珠箔顔料が特に好ましい。そのような顔料は、例えばBASFからSicopearl Kupfer 1000の商品名の下に入手可能である。
さらに、Flora TechからMetasomes Standard/Glitterの商品名の下に種々の色(黄色、赤、緑、青)で入手可能な有効顔料(effect pigments)も特に有利である。この場合、光輝顔料粒子は種々の助剤及び染料(例えばカラーインデックス(CI)番号19140、77007、77289、77491を有する染料)との混合物において存在する。
染料及び顔料は個別に又は混合物において存在することができ、互いにコーティングし合っていることができ、異なるコーティング厚さは一般に異なる色彩効果を生ずる。染料及び着色顔料(color−imparting pigments)の合計量は、例えばそれぞれ調製物の合計重量に基づいて0.1重量%〜30重量%、好ましくは0.5〜15重量%、特に1.0〜10重量%の範囲から有利に選ばれる。
本発明の目的のために、主な目的は日光に対する保護ではないが、それにもかかわらずある含有率のさらに別のUV保護物質を有する化粧品用及び皮膚科学的調製物を提供するのも有利である。かくして例えばUV−A及び/又はUV−Bフィルター物質が通常デイクリーム又はメイクアップ製品中に導入される。酸化防止剤のようなUV保護物質及び必要なら防腐剤は、調製物自身の損傷に対する有効な保護も構成する。サンスクリーンの形態における化粧品用及び皮膚科学的調製物も好ましい。
従って本発明の目的のために、調製物は好ましくはさらに少なくとも1種のさらに別のUV−A、UV−B及び/又はブロードバンドフィルター物質を含む。配合物は、場合により1種もしくはそれより多い有機及び/又は無機顔料をUVフィルター物質として含むことができるが、必ずではなく、それらは水相及び/又は油相中に存在することができる。
さらに本発明に従う調製物は、有利にはいわゆる油−非含有化粧品用もしくは皮膚科学的エマルションの形態にあることもでき、それは水相及びさらに別の相として室温で液体である少なくとも1種のUVフィルター物質を含む。
好ましい無機顔料は、水中に不溶性であるか又はわずかにしか可溶性でない金属酸化物及び/又は他の金属化合物、特にチタン(TiO)、亜鉛(ZnO)、鉄(例えばFe)、ジルコニウム(ZrO)、ケイ素(SiO)、マンガン(例えばMnO)、アルミニウム(Al)、セリウム(例えばCe)の酸化物、対応する金属の混合酸化物及びそのような酸化物の混合物ならびにまたバリウムの硫酸塩(BaSO)である。
本発明の目的のために、顔料を商業的に入手可能な油性又は水性予備分散液の形態で有利に用いることもできる。分散助剤及び/又は溶解度向上剤をこれらの予備分散液に有利に加えることができる。
本発明に従い、顔料を有利に表面−処理する(「コーティングする」)ことができ、目的は例えば親水性、両親媒性もしくは疎水性を形成するか又は保持することである。この表面処理は、それ自体既知の方法により顔料に薄い親水性及び/又は疎水性無機及び/又は有機皮膜を与えることにあり得る。本発明の目的のために、種々の表面コーティングは水も含むことができる。
本発明の目的のための無機表面コーティングは、酸化アルミニウム(Al)、水酸化アルミニウムAl(OH)又は酸化アルミニウム水和物(また:アルミナ、CAS No.:1333−84−2)、ヘキサメタリン酸ナトリウム(NaPO、メタリン酸ナトリウム(NaPO、二酸化ケイ素(SiO)(また:シリカ、CAS No.:7631−86−9)あるいは酸化鉄(Fe)より成ることができる。これらの無機表面コーティングは、独立して、組み合わされて及び/又は有機コーティング材料と組み合わされて存在することができる。
本発明の目的のための有機表面コーティングは、植物もしくは動物ステアリン酸アルミニウム、植物もしくは動物ステアリン酸、ラウリン酸、ジメチルポリシロキサン(また:ジメチコン)、メチルポリシロキサン(メチコン)、シメチコン(200〜350個のジメチルシロキサン単位の平均鎖長を有するジメチルポリシロキサンとシリカゲルの混合物)あるいはアルギン酸より成ることができる。これらの有機表面コーティングは、独立して、組み合わされて及び/又は無機コーティング材料と組み合わされて存在することができる。
本発明に従って適した酸化亜鉛粒子及び酸化亜鉛粒子の予備分散液は、以下の商品名の下に、挙げられている会社から入手可能である:
Figure 2005513090
適した二酸化チタン粒子及び二酸化チタン粒子の予備分散液は、以下の商品名の下に、挙げられている会社から入手可能である:
Figure 2005513090
さらに別の有利な顔料はラテックス粒子である。本発明に従って有利なラテックス粒子は、以下の明細書に記載されているものである:米国特許第5,663,213号明細書及び欧州特許第0761201号明細書。特に有利なラテックス粒子は、水及びスチレン/アクリレートコポリマーから形成されるものであり、例えばRohm & Haasから「Alliance SunSphere」の商品名の下に入手可能である。
本発明の目的のために有利なUV−Aフィルター物質は、ジベンゾイルメタン誘導体、特に4−(tert−ブチル)−4’−メトキシジベンゾイル−メタン(CAS No.70356−09−1)であり、それはGivaudanによりParsol 1789の商品名の下に、及びMerckによりEusolex 9020の商品名の下に販売されている。
本発明の目的のために有利なさらに別のUV−Aフィルター物質はヒドロキシベンゾフェノンであり、それは以下の構造式:
Figure 2005513090
により特徴付けられ、
式中、
・R及びRは互いに独立して水素、C−C20−アルキル、C−C10−シクロアルキル又はC−C10−シクロアルケニルであり、ここで置換基R及びRはそれらが結合している窒素原子と一緒になって、5−員もしくは6−員環を形成することができ、
・RはC−C20−アルキル基である。
本発明の目的のために特に有利なヒドロキシベンゾフェノンは2−(4’−ジエチルアミノ−2’−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシル(また:アミノベンゾフェノン)であり、それは以下の構造:
Figure 2005513090
により特徴付けられ、BASFからUvinul A Plusの下に入手可能である。
本発明の目的のために有利なさらに別のUVフィルター物質は、スルホン化された水溶性UVフィルター、例えば以下である:
・フェニレン−1,4−ビス(2−ベンズイミダジル)−3,3’−5,5’−テトラスルホン酸及びその塩、特に対応するナトリウム、カリウムもしくはトリエタノールアンモニウム塩、特にジナトリウムフェニルジベンズイミダゾールテトラスルホネート(Disodium Phenyl Dibenzimidazole Tetrasulfonate)(CAS No.:180898−37−7)のINCI名を有し、例えばHaarmann & ReimerからNeo Heliopan APの商品名の下に入手可能なフェニレン−1,4−ビス(2−ベンズイミダジル)−3,3’−5,5’−テトラスルホン酸ビス−ナトリウム塩;
・2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸の塩、例えばそのナトリウム、カリウムもしくはそのトリエタノールアンモニウム塩及びフェニルベンズイミダゾールスルホン酸(Phenylbenzimidazole Sulfonic Acid)(CAS No.27503−81−7)のINCI名を有し、MerckからEusolex 232の商品名の下に、又はHaarmann & ReimerからNeo Heliopan Hydroの下に入手可能なスルホン酸自身;
・ベンゼン−1,4−ジ(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル−10−スルホン酸)とも呼ばれる1,4−ジ(2−オキソ−10−スルホ−3−ボルニリデンメチル)ベンゼン(また:3,3’−(1,4−フェニレン−ジメチレン)ビス(7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]ヘプト−1−イルメタンスルホン酸)及びその塩(特に対応する10−スルファト化合物、特に対応するナトリウム、カリウムもしくはトリエタノールアンモニウム塩)。ベンゼン−1,4−ジ(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル−10−スルホン酸)はテレフタリデンジショウノウスルホン酸(Terephthalidene Dicamphor Sulfonic Acid)(CAS No.:90457−82−2)のINCI名を有し、例えばChimexからMexoryl SXの商品名の下に入手可能である;
・3−ベンジリデンショウノウのスルホン酸誘導体、例えば4−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)ベンゼンスルホン酸、2−メチル−5−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)スルホン酸及びそれらの塩。
いわゆるブロードバンドフィルター、すなわちUV−A及びまたUV−B線の両方を吸収するフィルター物質も本発明の目的のために有利なUVフィルター物質である。
有利なブロードバンドフィルター又はUV−Bフィルター物質は、例えばトリアジン誘導体、例えば
・CIBA−Chemikalien GmbHからTinosorb Sの商品名の下に入手可能な2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン(INCI:ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(BisEthylhexyloxyphenol Methoxyphenyl Triazine));
・Sigma 3VからUVASORB HEBの商品名の下に入手可能なジオクルブチルアミドトリアゾン(INCI:ジオクチルブタミドトリアゾン(Dioctylbutamidotriazone));
・BASF AktiengesellschaftによりUVINUL T 150の商品名の下に販売されているトリス(2−エチルヘキシル)4,4’,4”−(1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリイルトリイミノ)トリスベンゾエート、また:2,4,6−トリス[アニリノ(p−カルボ−2’−エチル−1’−ヘキシルオキシ)]−1,3,5−トリアジン(INCI:オクチルトリアゾン(Octyl Triazone));
・2−[4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−5−(オクチルオキシ)フェノール(CAS No.:2725−22−6)
である。
CIBA−Chemikalien GmbHからTinosorb Mの商品名の下に入手可能な2,2’−メチレンビス(6−(2H−ベンゾトアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール)も本発明の目的のために有利なブロードバンドフィルターである。
本発明の目的のために、ドロメトリゾールトリシロキサン(Drometrizole Trisiloxane)のINCI名を有する2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチル−6−[2−メチル−3−[1,3,3,3−テトラメチル−1−[(トリメチル−シリル)オキシ]ジシロキサニル]プロピル]フェノール(CAS No.:155633−54−8)も有利なブロードバンドフィルターである。
さらに別のUVフィルター物質は油溶性又は水溶性であることができる。有利な油溶性フィルター物質は、例えば:
・3−ベンジリデンショウノウ誘導体、好ましくは3−(4−メチルベンジリデン)ショウノウ、3−ベンジリデンショウノウ;
・4−アミノ安息香酸誘導体、好ましくは4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−エチルヘキシル、4−(ジメチルアミノ)安息香酸アミル;
・2,4,6−トリアニリノ(p−カルボ−2’−エチル−1’−ヘキシルオキシ)−1,3,5−トリアジン;
・ベンザルマロン酸のエステル、好ましくは4−メトキシベンザルマロン酸ジ(2−エチルヘキシル);
・桂皮酸のエステル、好ましくは4−メトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル、4−メトキシ桂皮酸イソペンチル;
・ベンゾフェノンの誘導体、好ましくは2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンならびに
・ポリマーに結合したUVフィルター
である。
有利な水溶性フィルター物質は、例えば:
3−ベンジリデンショウノウのスルホン酸誘導体、例えば4−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)ベンゼンスルホン酸、2−メチル−5−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)スルホン酸及びそれらの塩
である。
本発明に従って有利に用いられるべきさらに別の光保護フィルター物質は、BASFからUvinul N 539 Tの名前の下に入手可能な2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸エチルヘキシル(オクトクリレン)である。
高いかもしくは非常に高いUV−A保護を特徴とする本発明の目的のために特に有利な調製物は、本発明に従う単数種もしくは複数種のフィルター物質の他に、好ましくはさらに別のUV−A及び/又はブロードバンドフィルター、特にジベンゾイルメタン誘導体[例えば4−(tert−ブチル)−4’−メトキシジベンゾイルメタン]及び/又は2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン及び/又はフェニレン−1,4−ビス(2−ベンズイミダジル)−3,3’−5,5’−テトラスルホン酸ビス−ナトリウム塩も、それぞれ個別に又はいずれかの互いの混合物において含む。
本発明の目的のために用いられ得る示されているUVフィルターのリストは、もちろん制限であることを意図されてはいない。
全領域の紫外線から毛髪及び/又は皮膚を保護する化粧品用調製物を得るために、本発明に従う調製物は、UV−A及び/又はUV−B領域内でUV線を吸収する物質を、それぞれ調製物の合計重量に基づいて例えば0.1重量%〜30重量%、好ましくは0.5〜20重量%、特に1.0〜15.0重量%の合計量で有利に含む。
さらに、例えば調製物の耐水性を向上させるため、又はUV保護性能を向上させるために(UV−A及び/又はUV−B増強(boosting))、本発明に従う化粧品用又は皮膚科学的調製物中にフィルム形成剤を導入するのが、いくつかの場合に有利であり得る。それぞれ個別の又は互いとの組み合わせにおける水溶性又は分散性ならびにまた脂溶性フィルム形成剤の両方が適している。
有利な水溶性もしくは分散性フィルム形成剤は、例えばポリウレタン類(例えばGoodrichからのAvalure銘柄)、ジメチコンコポリオールポリアクリレート(Witco Organa Silicones GroupからのSilsoft Surface)、PVP/VA(VA=酢酸ビニル)コポリマー(BASFからのLuviscol VA 64 Powder)、ポリエチレンを有するC20−40カルボン酸(New Phase TechnologiesからのPerformacid 350)などである。
有利な脂溶性フィルム形成剤は、例えばポリビニルピロリドン(PVP)
Figure 2005513090
に基づくポリマーの群からのフィルム形成剤である。
ポリビニルピロリドンのコポリマー、例えばGAF Chemicals CooperationからAntaron V216及びAntaron V220の商品名の下に入手可能なPVPヘキサデセンコポリマー及びPVPエイコセンコポリマーならびにまたトリコンタイルPVP(Tricontayl PVP)などが特に好ましい。
下記の実施例は、本発明を制限することなくそれを例示することを目的とする。実施例中の数値は、それぞれの調製物の合計重量に基づく重量パーセンテージである。
以下の実施例において:
UVASorb K2A=2,4−ビス[5−1(ジメチルプロピル)ベンズオキサゾール−2−イル−(4−フェニル)イミノ]−6−(2−エチルヘキシル)イミノ−1,3,5−トリアジン[CAS No.288254−16−0]
Uvinul A Plus=2−(4’−ジエチルアミノ−2’−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシル(また:アミノベンゾフェノン)
である。
Figure 2005513090
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Figure 2005513090
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78℃に加熱された脂肪/光保護フィルター相を、75℃に加熱された水/光保護フィルター相と合わせる。65℃において歯車分散機(ローター−ステーター原理)を用いて均一化する。30℃に冷却しながら1バールにおけるヘリウムを泡立ててBecomix中で45分間攪拌する。30℃において添加剤を加える(香料)。23℃において歯車分散機(ローター−ステーター原理)により均一化する。
Figure 2005513090
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Claims (15)

  1. (a)少なくとも1種のベンズオキサゾール誘導体、及び
    (b)37mN/m未満(25℃において)の表面張力σを有する少なくとも1種の油成分
    を含んでなることを特徴とする光保護化粧品用又は皮膚科学的調製物。
  2. 化粧品用又は皮膚科学的調製物中におけるベンズオキサゾール誘導体を溶解させるか又は溶解度を向上させるための、37mN/m未満の表面張力σを有する油成分の使用。
  3. 選ばれるベンズオキサゾール誘導体が2,4−ビス[5−1(ジメチルプロピル)ベンズオキサゾール−2−イル−(4−フェニル)イミノ]−6−(2−エチルヘキシル)イミノ−1,3,5−トリアジンであることを特徴とする請求項1に記載の調製物又は請求項2に記載の使用。
  4. 油成分(1種もしくはそれより多い化合物)が室温で液体であるUVフィルター物質の群から選ばれることを特徴とする請求項1に記載の調製物又は請求項2に記載の使用。
  5. 油成分(1種もしくはそれより多い化合物)がジエチルヘキシル2,6−ナフタレート、C12−15−アルキルベンゾエート、ブチレングリコールジカプリレート/ジカプレート、ブチルオクチルサリチレート、トリデシルトリメリテート、ココグリセリドより成る群から選ばれることを特徴とする請求項1に記載の調製物又は請求項2に記載の使用。
  6. トリアジン類、ショウノウ誘導体、水溶性UVフィルター物質ならびに有機及び/又は無機顔料より成る群から選ばれる少なくとも1種のさらに別のUVフィルター物質を含んでなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の調製物。
  7. ジベンゾイルメタン誘導体[特に4−(tert−ブチル)−4’−メトキシジベンゾイルメタン]、フェニレン−1,4−ビス(2−ベンズイミダジル)−3,3’−5,5’−テトラスルホン酸ビス−ナトリウム塩、2−(4’−ジエチルアミノ−2’−ヒドロキシベンザイル)安息香酸ヘキシル及び/又は2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジンより成る群から選ばれる少なくとも1種のさらに別のUV−Aフィルター物質及び/又は少なくとも1種のブロードバンドフィルターを含んでなり、ここでさらに別のフィルター物質はそれぞれ個別に又はいずれかの互いとの組み合わせにおいて存在することができることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の調製物。
  8. 脂質相が室温で液体であるUVフィルター物質のみから成ることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の調製物。
  9. 少なくとも1種のフラボングリコシド、特にα−グルコシルルチン及び/又はビタミンE及び/又はその誘導体を含んでなることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の調製物。
  10. 8−ヘキサデセン−1,16−ジカルボン酸及び/又はα−リポ酸を含んでなることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の調製物。
  11. 少なくとも1種のセルフ−タンニング物質(self−tanning substance)、特にジヒドロキシアセトンが存在することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の調製物。
  12. セルフ−タンニング剤または日焼けを促進するための薬剤としての請求項11に従う調製物の使用。
  13. 少なくとも1種の忌避剤、特に3−(N−n−ブチル−N−アセチルアミノ)プロピオン酸エチルが存在することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の調製物。
  14. 光−誘導皮膚老化に対して保護するための請求項1〜13のいずれかに従う調製物の使用。
  15. 皮膚老化の間に起こる皮膚における化粧品学的又は皮膚科学的変化の予防及び処置用の調製物の製造のための
    (a)少なくとも1種のベンズオキサゾール誘導体、及び
    (b)37mN/m未満(25℃において)の表面張力σを有する少なくとも1種の油成分
    の物質組み合わせの使用。
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