JP2005512306A - 逆バイアス保護用バイパスダイオードを有する太陽電池装置及びその製造方法 - Google Patents

逆バイアス保護用バイパスダイオードを有する太陽電池装置及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

太陽電池用逆バイアス保護が太陽電池上のダイオードによって提供される。一実施の形態では、ショットキーダイオードは、金属ダイオード接点と、太陽電池が成長される半導体基板との間の界面に形成される。太陽電池はGe基板を含んでおり、該基板はさらに光活性接合を含み得る。一実施の形態では、ショットキーダイオードは、太陽電池層を通って基板表面まで延びる溝部又は凹部内に設けられている。この実施の形態では、ショットキーダイオードは、太陽電池構造の複数の電池のいくつか又は全ての両端に、ジャンパーバー又は別の適切な相互接続によって電気接続されている。別の実施の形態では、ショットキーダイオードは、少なくとも1つの太陽電池接点をダイオード接点に相互接続するC形クランプと共に、基板の裏面に設けられている。

Description

本願は、米国特許法第119条第(e)項及び米国特許法施行規則第1.78条により、発明者がチョー ロン チュー(Chaw−Long Chu)である2001年7月27日に出願された、出願番号60/308,503の、「逆バイアス保護用ショットキーダイオードを有する太陽電池装置(Scolar Cell Having A Schottky Diode For Reverse Bias Protection)」と題された仮出願を基に優先権を主張するものである。
本発明は半導体デバイスに関する。より詳細には、本発明は太陽電池装置及びその製造方法に関する。
一般に太陽電池と呼ばれる光起電力電池は、太陽エネルギーを電気エネルギーに変換する周知のデバイスである。太陽電池は電力を生成するために、地上及び宇宙両方での用途で長く使用されてきた。太陽電池は、従来型の電源に優るいくつかの利点をもたらす。例えば太陽電池は、電気を発生させるためのクリーンな方法を提供する。さらに太陽電池には、化石燃料を補充する必要がない。代わりに太陽電池には、事実上無限の太陽エネルギーによって電力が供給される。太陽電池は、低コストの従来型の電源を利用することができない宇宙空間で、エネルギーを発生させるのに特に魅力のあるデバイスである。
太陽電池は一般に、複数の太陽電池を直列に、又は並列に、あるいは直列と並列を組み合わせた状態で一緒に接続されたアレイとして組み立てられる。所望の出力電圧及び電流によって、アレイ内の電池数及びアレイの形態の少なくとも一部が決定される。
アレイ内の全ての電池に光が当たると、各電池には順バイアスが印加される。しかし、それら電池の1つ又は複数が、衛星のアンテナなどによって陰で覆われる(すなわち光が当たらない)と、陰で覆われていない電池によって生成された電圧が原因で、陰で覆われた1つ又は複数の電池には逆バイアスが印加され得る。電池に逆バイアスが印加されると、電池性能の永久的な劣化や、又は電池の完全な故障さえ引き起こされ得る。そのような損傷から保護するため、通常は保護バイパスダイオードを設けている。1つのバイパスダイオードがいくつかの電池の両端に接続されていても良く、又は信頼性を高めるために、各電池がその電池用のバイパスダイオードを備えていても良い。多接合太陽電池は、逆バイアス条件に曝されたときに、特に損傷を受け易い。したがって、多接合電池は、特にバイパスダイオード保護を有することで利益を受ける。
従来、バイパスダイオードは、バイパスダイオードのアノード及びカソードがそれぞれ太陽電池のカソード及びアノードに接続された逆並列の構成で接続されているので、電池に光が当たると、バイパスダイオードには逆バイアスが印加されることになる。電池が陰で覆われると、陰で覆われた電池を流れる電流は制限され、陰で覆われた電池には逆バイアスが印加されるようになる。換言すると、陰で覆われた電池の両端に接続されたバイパスダイオードには順バイアスが印加されるようになる。電流のほとんどは、陰で覆われた電池よりむしろバイパスダイオード内を流れることとなり、それによって電流がアレイ内を流れ続けるのが許容される。さらにバイパスダイオードは、陰で覆われた電池の両端の逆バイアス電圧を制限し、それによって陰で覆われた電池を保護する。
バイパスダイオード保護を有する太陽電池を得るために、いくつかの異なる従来の技術に係る方法が使用されてきた。従来の技術に係る方法にはそれぞれ欠点がある。例えば、バイパス保護を高めようと試みる場合、1つの方法は、バイパスダイオードのアノードが1つの電池に接続され、そのバイパスダイオードのカソードが隣接する電池に接続されるように、隣接する電池の間にバイパスダイオードを位置付けすることを含む。しかしながらこの方法では、一般に、バイパスダイオード保護が付加され得る前に、電池がアレイに組み立てられる必要がある。この組立て方法は難しく、非効率的である。さらにこの方法においては、電池メーカーではなくアレイ組立てメーカーによって、バイパスダイオードが付加される必要がある。さらにこの方法においては、バイパスダイオードを収容するために、複数の電池が十分に離れるように、かなり間隔を空ける必要がある。このように間隔を空けることで、アレイの詰め込み率が低下し、したがってアレイにおいては、面積当たりの効率が低下する。
各電池に1つのバイパスダイオードを設ける、従来の技術に係る別の方法では、電池の裏面に、バイパスダイオードが配置される凹部が形成される必要がある。各電池は、該電池の表面に第1の極性の接点を備えて提供され、第2の極性の接点は、各電池の裏面に提供される。次いで「S」字形の相互接続が、第1の電池の裏面接点から隣接する電池の表面接点に結合されなくてはならない。したがって、この方法においては、不都合なことに、隣接する電池間を通さなければならない相互接続を収容するため、複数の電池が十分に離れるように、かなり間隔を空ける必要がある。この方法のさらなる欠点には、凹部の形成中に微小クラックが生成され得ることが含まれる。さらにこの方法においては、接着剤の厚いボンドラインが必要であり、それによって応力発生源が付加され、温度サイクル中に生成された応力が増大する。さらに、この従来の技術に係る方法においては、隣接する電池への相互接続の接続が、電池メーカーではなくアレイ組立てメーカーによってなされる必要がある。
したがって、太陽電池に対する逆バイアス保護を提供するための、より効率的な機構が必要である。
本発明に係る逆バイアス保護用のダイオードを有する太陽電池装置及びその製造方法の一実施の形態では、金属ダイオード接点と、太陽電池が上部に生成される半導体基板との間の界面に、ショットキーダイオードを形成する。この実施の形態では、太陽電池回路は、表面及び裏面を有する基板を含んでおり、該基板は、その少なくとも一部にショットキーダイオードの形成部分を有するように選択されている。多接合太陽電池構造は、内部に第1の光活性接合を有する第1の光起電力電池、及び該第1の光起電力電池の少なくとも一部の上に重ねられており、内部に第2の光活性接合を有する第2の光起電力電池を少なくとも含んでいる。ショットキーダイオードは、少なくとも前記第1の光起電力電池及び前記第2の光起電力電池を逆バイアスから保護するために、少なくとも前記第1の光起電力電池及び前記第2の光起電力電池の両端に電気接続されている。ショットキーダイオードは、少なくとも一部が、前記基板、及び該基板上に形成されたダイオード接点から形成されている。
本発明の別の実施の形態では、逆バイアスからの保護を有する太陽電池構造は、表面及び裏面を有する基板と、該基板の前記表面上にある少なくとも1つの光起電力電池とを含んでいる。表面接点は、前記少なくとも1つの光起電力電池の表面に付設されており、裏面接点は、前記基板の前記裏面上に付設されている。前記基板の前記表面の少なくとも一部を露出させるように、溝部が前記少なくとも1つの光起電力電池を通って延びている。ダイオードは、前記溝部内の前記基板の前記表面の露出部分に形成されている。前記ダイオード接点及び前記基板は、一緒になってショットキーダイオードを前記溝部内に形成しており、これが前記少なくとも1つの光起電力電池の両端に電気接続されている。
本発明のさらなる特徴及び利点は、以下に述べる詳細な説明、図面、及び特許請求の範囲から明らかとなる。
本発明は、本発明の様々な実施の形態についての以下の詳細な説明及び添付した図面からより完全に理解されるが、これらは、本発明を特定の実施の形態に限定するものと解釈されるのではなく、単に説明及び理解のためだけのものである。
本発明を完全に理解するために、説明を目的として、様々な特定の詳細について記載する。しかし、本発明を実施するために、これらの特定の詳細が必ずしも必要ではないことは当業者には明らかである。別の例では、本発明が不明瞭にならないように、周知のデバイスをブロック図の形態で示す。
本発明は、周知のCMOS(「相補型金属酸化膜半導体」)技術、又は別の半導体製造プロセスを使用して製造可能な回路を含み得る。さらに本発明は、ディジタルデバイスを製造する別の製造プロセスで実施され得る。
一実施の形態では、多接合太陽電池回路は、逆バイアス保護提供用のバイパスダイオードとしてショットキーダイオードを使用している。該ショットキーダイオードは、金属ダイオード接点と、上部に太陽電池が生成される半導体基板との界面に形成されている。別の実施の形態では、太陽電池は、少なくとも第III族、第IV族、又は第V族の物質から形成された多接合電池である。該太陽電池はGe基板を含んでおり、これは光活性接合をさらに含み得る。この実施の形態では、ショットキーダイオードは、太陽電池層の内部を通って前記基板の前記表面のドープ領域まで延びる溝部又は凹部内に提供されている。前記ショットキーダイオードは、ジャンパーバー又は別の適切な相互接続を用いて、前記太陽電池構造の複数の電池のいくつか又は全ての両端に電気接続されている。さらに別の実施の形態では、前記ショットキーダイオードは、少なくとも1つの太陽電池接点を前記ダイオード接点に相互接続するC形クランプを備えて、前記基板の裏面に形成されている。
別の実施の形態では、太陽電池構造が、表面及び裏面を有する基板を含んでおり、該基板は、少なくともその一部にショットキーダイオードの形成部分を有するように選択されている。多接合太陽電池構造は、内部に第1の光活性接合を有する第1の光起電力電池、及び該第1の光起電力電池の少なくとも一部に重ねられており、内部に第2の光活性接合を有する第2の光起電力電池を少なくとも含んでいる。ショットキーダイオードは、少なくとも前記第1の光起電力電池及び前記第2の光起電力電池を逆バイアスから保護するために、少なくとも前記第1の光起電力電池及び前記第2の光起電力電池の両端に電気接続されている。前記ショットキーダイオードは、少なくとも一部が、前記基板、及び該基板上に形成されたダイオード接点から形成されている。
さらに別の実施の形態では、逆バイアスからの保護を有する太陽電池構造は、表面及び裏面を有する基板と、該基板の前記表面にある少なくとも1つの光起電力電池とを含んでいる。表面接点は、前記少なくとも1つの光起電力電池上に付設されており、裏面接点は、前記基板の前記裏面上に付設されている。前記基板の前記表面の少なくとも一部を露出させるように、溝部が前記少なくとも1つの光起電力電池を通って延びている。ダイオードは、前記溝部内の前記基板の前記表面の露出部分に形成されている。前記ダイオード接点及び前記基板は、一緒になってショットキーダイオードを前記溝部内に形成しており、これが前記少なくとも1つの光起電力電池の両端に電気接続されている。
別の実施の形態では、太陽電池構造は、表面及び裏面を有する基板と、該基板の前記表面上の少なくとも1つの光起電力電池とを含んでいる。表面接点は、前記少なくとも1つの光起電力電池上に付設されており、裏面接点は、前記基板の前記裏面上に付設されている。前記基板の前記裏面を露出させるように、凹部が前記裏面接点を通って延びている。ダイオード接点は、前記凹部内の前記基板の前記裏面に付設されている。前記ダイオード接点及び前記基板の前記裏面は、一緒になって、ショットキーダイオードを前記凹部内に形成しており、これが前記少なくとも1つの光起電力電池の両端に電気接続されている。一実施の形態では、この電気接続は、前記ダイオード接点と前記表面接点とを接続するC形クランプによって形成されている。
本発明の別の実施の形態では、保護された多接合太陽電池回路の製造方法が提供される。表面及び裏面を有する基板であって、その少なくとも一部にショットキーダイオードを形成可能な基板を選択する。前記基板の前記表面の少なくとも一部の上に多接合太陽電池構造を形成する。該多接合太陽電池構造は、少なくとも、内部に第1の光活性接合を有する第1の光起電力電池と、該第1の光起電力電池の少なくとも一部に重ねられ、内部に第2の光活性接合を有する第2の光起電力電池とを含んでいる。前記基板上にダイオード接点を形成して、該ダイオード接点と前記基板との間の界面にショットキーダイオードを形成する。該ショットキーダイオードは、逆バイアスから少なくとも前記第1の光起電力電池及び前記第2の光起電力電池を保護するために、少なくとも前記第1の光起電力電池及び前記第2の光起電力電池の両端に電気接続するものである。
上記のように、太陽電池は単接合又は多接合の太陽電池となり得る。一実施の形態では、バイパスダイオードが、多接合太陽電池構造上に設けられ、これは、金属接点と半導体基板との接続部で形成されたショットキーダイオードとなり得る。直列及び/又は並列の太陽電池の列を形成するために、前記太陽電池/バイパスダイオードデバイスが別の太陽電池に相互接続されてもよい。信頼性及び耐久性のある太陽電池アレイを形成するために、これらの列がさらに接続されてもよい。一実施の形態における太陽電池アレイは、宇宙船に取り付けられてもよく、それによって宇宙船に電力が供給される。
図1は、本発明の一実施の形態において、多接合の太陽電池構造100を形成するために、Ge基板102上に順次成長させた、ひと続きのIII−V族層104〜128を示す。Ge基板102は、光活性接合をさらに含んでいてもよい。一実施の形態では、これらの層はエピタキシャル成長されたものであり、すなわちこれらの層は材料の単結晶構造を模倣するものであることを意味する。所望の電気的品質及び厚さが層にもたらされ、それによって全体的な所望の電池性能を得るために、成長パラメータ(堆積温度、成長速度、化合物合金組成、及び不純物ドーパント濃度)を選択する。電池の層を成長させるのに使用することができる成長方法には、例えば、時にはOMVPE(有機金属気相エピタキシー)とも呼ばれるMOCVD(金属有機化学気相成長)エピタキシー、MBE(分子線エピタキシー)、及びMOMBE(金属有機分子線エピタキシー)が含まれる。
図示した実施の形態では、基板102上の少なくとも一部にGaAsバッファ層106を成長させる。層102と層106との界面には光活性接合が形成され、太陽電池構造の下部電池を構成する。p型Ge基板102を使用する図示した実施の形態では、n型層106からのAsの拡散によって、基板102内にn/pホモ接合が形成されている。n型Ge基板を使用する別の実施の形態では、光活性接合がn+GaAs/n+Geヘテロダイオードとなる。
図1に示すように、GaAsバッファ層106上の少なくとも一部には、高濃度n型ドープGaAs層108と高濃度p型ドープGaAs層110とを成長させる。結合された高濃度n型ドープGaAs層108及び高濃度p型ドープGaAs層110は、トンネルダイオードとして機能する。トンネルダイオード層110上にはp型GaAs層112を成長させ、p型GaAsベース層112上にはn型GaAsエミッタ層114を形成する。p型GaAsベース層112及びn型GaAsエミッタ層114は一緒になって、電池中段を形成する。n型GaAsエミッタ層114上には、高濃度n型ドープAlGaAsウインドウ層116を積層する。このウインドウ層116上には、非常に高濃度にドープしたn型GaInP層118及びp型AlGaAs層120を含むトンネルダイオードを成長させる。このトンネルダイオード上には、p型ドープベース層122及び高濃度n型ドープエミッタ層124を含む電池上段を形成する。上部電池ベース層及びエミッタ層は、GaInPで形成する。
一実施の形態では、太陽電池用に成長させた最後の2層はそれぞれ、高濃度n型ドープAlInPウインドウ層126及び高濃度n型ドープGaAsキャップ層128である。ウインドウ層126は、表面オーム接点が堆積された面をパッシべートする(キャリア再結合を減少させる)、バンドギャップが広い材料の薄い層である。一実施の形態では、接点はグリッド−フィンガ型であり、それによって低い電気抵抗と高い光透過性とのバランスをとる。しかし、別の接点パターンも同様に使用することができる。これらの接点の形成について、以下に記述する。
図1に示す、電池が3つで接合部が3つの太陽電池構造100は、使用可能な考えられ得る電池の実施の形態の1つでしかないことが、当業者には理解されよう。別の実施の形態では、1つ又は複数の層の極性が入れ替わった(すなわち、n型ドープ層が代わりにp型ドープ層になり、p型ドープ層が代わりにn型ドープ層になった)相補的な構造を使用することができる。例えば、図示し、以下に説明する電池及びダイオードの構成は、n/pからp/nに変化されていてもよい。また、ドーピング濃度又は層の厚さも変更可能である。さらに別の実施の形態では、太陽電池構造100は、4つ以上の光起電力電池、あるいはただ1つか2つの電池を含んでいてもよい。同様に太陽電池構造は、代替として、ただ1つの接合部又は2つ以上の接合部を含んでいてもよい。例えば、一実施の形態では、電池構造100が4つの接合部を含んでいてもよい。また、本明細書で使用する「〜上に形成された」という表現は、ある層を別の層の上面に直接形成することに限定するものではなく、したがって別の層の「上に形成された」層を有する構造は、これら2層の間に形成された1つ又は複数の追加の層を含むことができることは明らかである。
さらに、太陽電池構造100は、AlGaAs又はやInPを含むがこれらに限定されない別の材料から形成した電池を含んでいてもよい。別の実施の形態では、基板102は、様々な異なる材料を使用して形成することができる。例えば太陽電池100は、図1に示すGe基板102ではなく、基板用に、GaAs、Si、又はInPを含むがこれらに限定されない別の半導体を使用することができる。あるいは、サファイアなどの絶縁性基板を使用してもよい。一実施の形態では、基板102は単結晶である。太陽電池構造100が、宇宙船や衛星などの宇宙利用を目的とする場合、電池の材料は、適切な宇宙環境に適合した宇宙仕様のものである。例えば太陽電池構造100は、AM0放射環境で動作するよう宇宙での使用が認められたものがよい。
バイパスダイオード保護を採り入れた太陽電池構造、及びその関連する製造方法について、以下に述べる。図2〜図9は、Ge基板の接合部に形成されたショットキーダイオード、及びGe基板上に形成された金属接点を有する太陽電池構造の構成を示す。より詳細には、図7及び図8は、太陽電池構造内を下向きに通って基板上面(すなわち太陽電池を生成する表面)に至る溝部又は凹部内に、ショットキーダイオードを形成した実施の形態を示す。図9は、ショットキーダイオードを基板の裏面に形成した実施の形態を示す。
一実施の形態では、バイパスダイオード保護を有する太陽電池構造は、まず通常のMOCVD法及び/又はMBE法によって、図1に示す層をエピタキシャル成長させることにより形成する。次いで図2に示すように、これらの層の表面の一部をフォトレジスト層130で保護し、電池構造の表面に開口領域が生成されるようパターン形成されたフォトマスク(図示せず)を通して露光を行う。次に図3に示すように、これらの開口領域を通してエッチングを行い、それによって太陽電池構造の層内を通る溝部132を形成する。
該エッチングプロセスによって、ゲルマニウム基板102内のn/pホモ接合104表面に向かって下方に延びる溝部132を形成し、Ge基板の露出面がヒ素ドープ領域内になるようにする。一実施の形態では、層106〜128を除去するエッチング剤は、HCl、及び、H2SO4、H22、及びH2Oを(1:8:5)の体積ベースで混合した酸である。また、Brのパーセンテージが約48%よりも高いHBrエッチング剤を使用して、エピ成長層をエッチングすることもできる。
図示した実施の形態では、次に、Ge基板102に形成されたn/pホモ接合104の一部を、フォトレジスト層(図示せず)を通して、第2のエッチング剤、様々な比で準備したHF/H22/H2O溶液を使用して、溝部132内で除去する。例えば、この比は、体積ベースで(1:1:2)から(1:1:10)まで変えることができる。エッチング温度は、約20℃から約35℃まで変えることができる。図4に示すように、このエッチングステップにより、溝部132内にアイランド152が残留し、アイランド152はGe基板102の一部になる。アイランド152の表面はn型Ge、すなわちより多くのAsがドープされたゲルマニウムである。凹部154は、アイランド152を取り囲んでおり、Ge基板のp型部分156を露出させている。
マスキングを行って上述の領域を形成した後、アセトンを使用してフォトレジスト層を除去し、図4に示す太陽電池構造を残す。アセトン除去プロセスの後に、残されたままの残留フォトレジストを除去するため、マイクロストリップ法を使用することができる。フォトレジスト層を除去した後は、対応するフォトレジストの被覆、ベーキング、露光、現像、金属蒸着、及びリフトオフ処理を含む接点製造プロセスを行うことができる。
構造上に接点を形成するには、溝部132内を含む該構造の表面全体をフォトレジスト層(図示せず)で被覆する。次いでフォトレジスト層をベークし、フォトマスクを用いて露光する。該フォトマスクは、接点が堆積されるべき開口領域を、アイランド152上のGe基板102の表面、露出したn型ドープGaAs層キャップ層128の小さい領域、及びp型Ge基板表面156に残すものである。露出した領域内、及び残されたフォトレジスト層上には、金属を蒸着する。それによって図5に示すように、表面電池接点134がキャップ層128上に形成され、接点136及び158が溝部132内のアイランド152の表面に形成される。p型Ge基板の露出面156には第4の接点160が設けられる。接点136は、以下に示すようにショットキーダイオードの形成を容易にするために、チタン材料又は例えばTi/Pd/Agなどの別のタイプの材料で形成される。接点134は、同様にチタン又は別の適切な材料で形成され得る。接点158は、金又は別の適切な材料で形成され、接点160は、金、チタン、又は別の適切な材料で形成される。
これらの接点の他、上記フォトレジストは、電池へのグリッド線及びバー/パッド接点を設けるための開口スロットをも提供する。次に、リフトオフプロセスを行う。太陽電池構造100をアセトンに浸漬してフォトレジストを膨潤させ、それによって、接点134、136、158、及び160を含む接点を保持するよう指定された領域以外の金属被膜を破壊する。
図6に示すように、例えばAgなどの金属材料をGe基板102の裏面全体に蒸着させることによって、裏面金属接点138を形成する。次いで接点134、136、158、160、及び138を約400℃で約5分間熱処理又は焼結する。それによって、層134とキャップ層128との間、層138と基板102との間にオーム接点が形成される。また、オーム接点は、接点158とn型アイランド152との間、及び接点160とp型基板102との間にも形成される。接点160は、基板の表面に設けられる必要はなく、基板の裏面側のp型部分に同様に設けられ得ることが理解されよう。以下に述べるショットキーダイオード142は、AsをドープしたGe152と接点136との間に形成される。さらなる処理ステップ(図示せず)は、表面接点金属134をエッチングマスクとして使用し、露出した表面の大部分からGaAsキャップ層128をエッチング除去することを含み得る。キャップ層128は、金属化領域の下に残留し、低抵抗接点機構の一部を形成する。表面金属領域を保護するためにレジストマスクを使用して、該表面の残りの部分に反射防止層を堆積することもできる。
図7に示すように、太陽電池構造100は、接点158とゲルマニウム基板接点160との間に第1の相互接続162を形成することによって完成される。接点158、相互接続162、及び接点160は、一片の材料から形成され得ることが理解されよう。一実施の形態では、相互接続は、銀などの材料で形成したジャンパーバーとなり得るが、銀で被覆したインバール(invar)、コバール(covar)、又は別の合金や金属など、別の適切な材料が同様に使用され得る。
金属ダイオード接点136とAsをドープした半導体基板152との界面は、ショットキーダイオード142を形成する。一実施の形態では、接点を約400℃の温度で約5分間焼結するが、約350℃〜約450℃の範囲の焼結温度を使用することもできる。別の実施の形態では、接点136とAsをドープしたアイランド152との間に高いオーム抵抗が形成されないように、約450℃未満の温度で焼結を行う。一実施の形態では、金属接点を焼結した後に、第2の焼結ステップを使用して、ダイオード特性を損なうことなく接点をより強化することができる。この第2の焼結ステップは、300℃で約5分間行われる。ショットキーダイオードは、相互接続140及び162によってその両端が接続されている太陽電池構造の最上部、中間部、及び底部の電池を逆バイアスから保護する。また、ショットキーダイオードは、より少ない数又はより多い数の電池を保護するために形成されていてもよいことが理解されよう。適正な相互接続により、ショットキーダイオードは、p/n太陽電池とn/p太陽電池との両方を保護するのに使用され得る。
一実施の形態では、ショットキーダイオードの形成は、例えば約5×1016cm-3以上のオーダーの高濃度にAsをドープしたゲルマニウム基板を選択することによって、容易になることが理解されよう。このドーピングは、n型Geインゴットを成長させる間、又はGaAs成長中にAsを拡散させることによって行うことができる(n型Geとp型Geの両方について)。上述した実施の形態では、Ge基板102にはGaをドープしてp型にし、後のMOCVDプロセスによって、高濃度のAsをGe基板の層152に拡散させる。このAsをドープしたGe層152は、金属接点として使用されるTi合金136と共にショットキーダイオードを生成することができる。n型Ge基板では、Asをn型ドーパントとして使用する場合、さらなるAsの拡散なしにTi合金を堆積することによってショットキーダイオードを形成することができる。一実施の形態では、ダイオード接点は、例えばTi/Pd/Ag合金などのチタン材料で形成される。しかし、Ti/Au/Ag及びTi/Ge/Ni/Agを含むがこれらに限定されない別の金属又は合金も、Geショットキーダイオードを形成することができる。
図8は、図7の実施の形態に類似した別の実施の形態に係る太陽電池構造100を示す。しかし、ジャンパーバーを使用する代わりに、表面電池接点134及びダイオード接点136は、溝部132の壁面を通る相互接続140で電気接続されている。ポリイミド材料となり得る絶縁材料144は、金属相互接続140を溝部132の壁面から分離している。Al23、TiOx、及び別の無機材料など、別の材料も絶縁体として機能し得る。接点158とp型Ge接点160との間の接続162には、相互接続162をアイランド152の壁面から分離するために、第2の絶縁材料146が使用されている。
図9は、別の実施の形態に係るバイパスダイオード保護を有する太陽電池構造を示す。この実施の形態では、ショットキーダイオード142をGe基板120の裏面に配設する。この構造を形成するには、まず、図1に示す複数の層を堆積する。一実施の形態では、Ge基板の裏面にAsをドープする。ドーピングは、MOCVDチャンバ内に残留するGaAsからインゴットを成長する間、又はGeウェハーを上下逆にすることによる特定のAs拡散によって起こる。このようにすると、基板の底面にはAsドープ領域164が形成される。次いで表面接点134を上述のように形成する。凹部148を形成するために、Ge基板102の裏面の所定領域をマスク保護するように、裏面接点138を形成する。
凹部148内にダイオード接点136を形成するために、フォトレジスト層で裏面全体を覆い、ベークし、フォトマスクを用いて露光する。該フォトマスクは、接点が堆積されるべき開口領域を、開口領域を基板の裏面に残すものである。一実施の形態では、チタン材料やTi/Pd/Ag合金となり得る金属ダイオード接点を、露出面内及び残されたフォトレジスト上に蒸着する。リフトオフプロセスを使用してフォトレジストを除去する。これは太陽電池構造をアセトンに浸漬し、フォトレジストを膨潤させ、それによって、ダイオード接点136を保持するよう指定された領域以外の金属被膜を破壊することによって行う。
Asドープ領域164での金属ダイオード接点136とGe基板102との界面によって、凹部148内にショットキーダイオードが形成される。一実施の形態では、裏面金属接点138はAu/Ge/Ni/Agであり、これではGe基板でショットキーダイオードが形成されない。ショットキーダイオード142は、Ag又は別の適切な材料で形成したC形クランプ150を使用して、表面接点に電気接続される。このようにC形クランプによって、光起電力電池の全ての両端にダイオードが電気接続される。
Ge基板102の裏面に第2の接点162を設けて、n型Ge基板を周囲のp型Ge基板に接続する。したがって、裏面のp型部分には接点164が形成され、相互接続170を使用して、接点166と168とが接するようにする。上述のように、ゲルマニウム基板のAsドープ領域上にある第2の接点と、接点168は、基板のp型部分とオーム接点を形成するように、チタン、金、又は別の適切な材料で形成され得る。
太陽電池構造を、上述したショットキーダイオードに接続するために、様々な別の相互接続方法を採用することができる。最終的にどれを選択するかは、これら代替の手法を使用することによって生じるさらなる複雑さと、電池の歩留まり及びコストに及ぼす影響とに応じて決定される。
上述した方法の少なくともいくつかを使用して、カスケード式電池を備えたショットキーダイオードが組み込まれた太陽電池において、25%を十分に超える効率、さらには27.0%を超える効率をも実現している。これらの効率は、ショットキーダイオードを欠く従来のカスケード電池に匹敵する。一実施の形態では、Ge基板で形成したショットキーダイオードは、順電流が400mA流れる場合、その順バイアス電圧降下が約0.3V〜約0.6Vである。したがって、1999年5月19日に出願された同時係属の米国特許出願番号09/314,597に記載されているように、一体形成されたGaAsバイパスダイオードの順電圧(1Iscで1.6V、及び6Iscで2.1V)と比較すると、Geダイオードは動作中に発生する熱が少ない。−2.5Vでテストしたショットキーダイオードのリーク電流は、約−0.2〜−1.1mAである。これは、−0.6mAという標準要求仕様の範囲内に十分含まれる。
図10は、直列に相互接続された、本発明の一実施の形態に係るバイパスダイオード保護を有する太陽電池構造を有するデバイス1000を示す。一実施の形態では、太陽電池構造1002〜1006は、図7に示すような多接合太陽電池構造である。太陽電池構造1002〜1006は、バイパスダイオード1010〜1014をさらに含んでおり、バイパスダイオード1010〜1014は、逆バイアス保護用に太陽電池構造1002〜1006上に形成されている。デバイス1000は、個々の太陽電池同士を結合する機構として、電池相互接続1020〜1024をさらに含んでいる。一実施の形態では、バイパスダイオード1010〜1014はショットキーダイオードであり、該ショットキーダイオードの一方の端子は太陽電池の基板に接続されており、該ショットキーダイオードの他方の端子は相互接続線1030を介して表面電池に接続されている。太陽電池間又は太陽電池構造間での別の配置が可能であることは、当業者に明らかである。
太陽電池構造1002〜1006に光が当てられた場合、一実施の形態では、照射されている各電池に順バイアスが印加されるようになり、電力及び/又は電流が生成される。上述のように、太陽電池構造が順バイアスモードにある場合、例えばショットキーダイオードなどのバイパスダイオードには逆バイアスが印加される。動作中、太陽電池構造1002は電流を生成し、その電流を、電池相互接続1020を介して太陽電池構造1002から太陽電池構造1004に流す。同様に、太陽電池構造1004は、電池接続1022を介して電流を太陽電池構造1006に流す。太陽電池構造の別の配置構成も本発明の構成内で可能であることは、当業者に理解されよう。
図11は、太陽電池構造1100が陰で覆われているときに逆バイアス保護を行う、バイパスダイオードを有する太陽電池構造1100を示す。太陽電池構造1100は、電流を受けるために第1の電池接続1110に接続されており、また電流を送出するために第2の電池接続1112に接続されている。太陽電池構造1100は、逆バイアス保護用のバイパスダイオード1104をさらに含んでいる。一実施の形態では、バイパスダイオード1104はショットキーダイオードである。
動作中、太陽電池構造1102が陰で覆われて光に曝されていない場合、一実施の形態では、陰で覆われた太陽電池構造1102には逆バイアスが印加されるようになり、ショットキーダイオードなどのバイパスダイオードには順バイアスが印加されるようになる。図11に示すように、バイパスダイオードは、電池接続1110から受けた電流を、電池接続1112を介して図11に示されていない次の段階に通す。言い換えれば、太陽電池構造1102が陰で覆われた場合、その陰で覆われた構造1102を通る電流は制限され、陰で覆われた構造には逆バイアスが印加されるようになる。代わりに、陰で覆われた構造の両端に接続されたバイパスダイオードには、順バイアスが印加されるようになる。電流のほとんどは、陰で覆われた構造1102内ではなくバイパスダイオード1104内を流れ、それによって電流は、陰で覆われた構造1102内を流れ続けることになる。さらにバイパスダイオード1104は、陰で覆われた構造1102の両端の逆バイアス電圧を制限し、それによって、陰で覆われた構造1102が保護される。この概念が様々な関連する太陽電池構造の配置に適用され得ることは、当業者には明らかである。
前述の明細書では、本発明を、その特定の例示的な実施の形態を参照しながら記載した。しかし、本発明のより広い範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更がなされ得ることは明らかであろう。したがって明細書及び図面は、限定的な意味ではなく例示と見なされるべきである。
本発明の一実施の形態に係る、基板上に形成された多接合太陽電池構造の複数の層を示す図である。 逆バイアスからの保護を有する太陽電池を形成するための第1の処理ステップを示す図であり、図1の多接合太陽電池構造上にフォトレジスト層を形成した状態を示す図である。 逆バイアスからの保護を有する太陽電池を形成するための第2の処理ステップを示す図であり、図2の多接合太陽電池構造を通って基板の表面まで延びる溝部を形成した状態を示す図である。 逆バイアスからの保護を有する太陽電池を形成するための第3の処理ステップを示す図であり、図3のフォトレジスト層を除去し、溝部内に孤立するn型ドープアイランドを形成した状態を示す図である。 逆バイアスからの保護を有する太陽電池を形成するための第4の処理ステップを示す図であり、基板上に接点を形成した状態を示す図である。 逆バイアスからの保護を有する太陽電池を形成するための第5の処理ステップを示す図であり、基板の裏面に、裏面電池接点を形成した状態を示す図である。 逆バイアスからの保護を有する太陽電池を形成するための第6の処理ステップを示す図であり、表面接点とダイオード接点とをジャンパーバーで接続し、及びアイランドを基板のp型部分に第2の相互接続で接続した状態を示す図である。 逆バイアスからの保護を有する太陽電池の代替の実施の形態を示す図であり、絶縁体層上に金属相互接続が形成された状態を示す図である。 逆バイアスからの保護を有する太陽電池の代替の実施の形態を示す図であり、太陽電池構造の裏面の凹部にショットキーダイオードが形成された状態を示す図である。 太陽電池に光が当たった場合の、ショットキーダイオード保護を有する一連の相互接続された太陽電池構造を示す図である。 太陽電池が陰で覆われた場合の、ショットキーダイオード保護を有する一連の相互接続された太陽電池構造を示す図である。

Claims (68)

  1. 表面及び裏面を有する基板であって、その一部にショットキーダイオードの形成部分を有するように選択された基板と、
    該基板の前記表面の少なくとも一部の上に重ねられた多接合太陽電池構造であって、内部に第1の光活性接合を有する第1の光起電力電池、及び該第1の光起電力電池の少なくとも一部の上に重ねられており、内部に第2の光活性接合を有する第2の光起電力電池を少なくとも含んでいる多接合太陽電池構造と、
    少なくとも前記第1の光起電力電池及び前記第2の光起電力電池を逆バイアスから保護するために、少なくとも前記第1の光起電力電池及び前記第2の光起電力電池の両端に電気接続されたショットキーダイオードであって、少なくとも一部が、前記基板、及び該基板上に形成されたダイオード接点から形成されたショットキーダイオードと
    を含んでいる多接合太陽電池回路。
  2. 前記基板がゲルマニウムである請求項1記載の回路。
  3. 前記基板がp型ゲルマニウムであり、該基板は、その内部に底部電池ホモ接合が形成されるようにn型ドープされている請求項1記載の回路。
  4. 前記基板がp型ゲルマニウムである請求項1記載の回路。
  5. 前記基板の少なくとも一部がヒ素でドープされている請求項4記載の回路。
  6. 前記ショットキーダイオードの少なくとも一部が、前記基板のヒ素でドープされた部分から形成されている請求項5記載の回路。
  7. 前記基板のヒ素でドープされた部分と、前記基板のp型部分との間に、相互接続をさらに含んでいる請求項6記載の回路。
  8. 前記基板が、該基板の前記表面にヒ素がドープされたものである請求項6記載の回路。
  9. 前記基板が、該基板の前記表面にヒ素がドープされたものである請求項6記載の回路。
  10. 前記第1の光起電力電池がGaAsで形成されている請求項1記載の回路。
  11. 前記第2の光起電力電池がGaInPで形成されている請求項1記載の回路。
  12. 前記多接合太陽電池構造が、前記第1の光起電力電池の下に設けられた第3の光起電力電池を含んでいる請求項1記載の回路。
  13. 前記第3の光起電力電池がホモ接合である請求項12記載の回路。
  14. 前記多接合太陽電池構造が、前記基板の前記表面を露出させる溝部を含んでいる請求項1記載の回路。
  15. 前記ショットッキーダイオードが前記溝部内に形成されている請求項14記載の回路。
  16. 前記ショットキーダイオードが、少なくとも前記第1の光起電力電池及び前記第2の光起電力電池の両端にジャンパーバーで電気接続されている請求項15記載の回路。
  17. 前記ショットキーダイオードが、前記基板の前記裏面に設けられている請求項1記載の回路。
  18. 前記ショットキーダイオードが、少なくとも前記第1の光起電力電池及び前記第2の光起電力電池の両端にC形クランプで電気接続されている請求項17記載の回路。
  19. 前記ダイオード接点が、チタンを含んでいる請求項1記載の回路。
  20. 前記ダイオード接点が、Ti/Pd/Agで形成されている請求項19記載の回路。
  21. 順電流が400mA流れる場合、前記ショットキーダイオードの順電圧降下が約0.3V〜約0.6Vである請求項1記載の回路。
  22. 少なくとも2つの前記多接合太陽電池構造を含んでおり、該構造のそれぞれが、該構造の少なくとも前記第1の光起電力電池及び前記第2の光起電力電池の両端に電気接続されたショットキーダイオードを有し、前記構造のそれぞれが互いに相互接続されている請求項1記載の回路。
  23. 表面及び裏面を有する基板と、
    該基板の前記表面上にある少なくとも1つの光起電力電池と、
    前記少なくとも1つの光起電力電池上にある表面接点と、
    前記基板の前記表面の少なくとも一部を露出させるように、前記少なくとも1つの光起電力電池内を通る溝部と、
    前記少なくとも1つの光起電力電池の両端に電気接続され、前記溝部内に形成されたショットキーダイオードと、
    前記基板の前記裏面上にある裏面接点と
    を含んでいる逆バイアスからの保護を有する太陽電池構造。
  24. 前記基板がゲルマニウムである請求項23記載の太陽電池構造。
  25. 前記基板がp型ゲルマニウムであり、該ゲルマニウム基板の一部がヒ素でドープされている請求項24記載の太陽電池構造。
  26. 前記ダイオード接点が、前記ゲルマニウム基板のヒ素ドープ部分上に配設されている請求項25記載の太陽電池構造。
  27. 前記ゲルマニウム基板のヒ素ドープ部分と、前記ゲルマニウム基板の露出したp型部分との間に相互接続をさらに含んでいる請求項26記載の太陽電池構造。
  28. 前記基板の前記表面上に複数の光起電力電池を含んでいる請求項23記載の太陽電池構造。
  29. 前記ダイオード接点がチタンを含んでいる請求項23記載の太陽電池構造。
  30. 前記ダイオード接点がTi/Pd/Agで形成されている請求項29記載の太陽電池構造。
  31. 前記表面接点と前記ダイオード接点との間に相互接続をさらに含んでいる請求項23記載の太陽電池構造。
  32. 前記相互接続がジャンパーバーである請求項31記載の太陽電池構造。
  33. 表面及び裏面を有する基板と、
    該基板の前記表面にある少なくとも1つの光起電力電池と、
    前記少なくとも1つの光起電力電池上にある表面接点と、
    前記基板の前記裏面上にある裏面接点と、
    前記基板の前記裏面を露出させるように、前記裏面接点を通って延びている凹部と、
    該凹部内で、前記基板の前記裏面上にあるダイオード接点と、
    前記少なくとも1つの光起電力電池の両端に電気接続され、前記凹部内に形成されたショットキーダイオードと
    を含んでいる逆バイアスからの保護を有する太陽電池構造。
  34. 前記ショットキーダイオードが、前記少なくとも1つの光起電力電池の両端にC形クランプで電気接続されている請求項33記載の太陽電池構造。
  35. 前記基板がゲルマニウムである請求項33記載の太陽電池構造。
  36. 前記基板がp型ゲルマニウムであり、前記ダイオード接点が前記ゲルマニウム基板のヒ素ドープ部分上に形成されている請求項33記載の太陽電池構造。
  37. 前記ゲルマニウム基板のヒ素ドープ部分と、前記ゲルマニウム基板の露出したp型部分との間に相互接続をさらに含んでいる請求項36記載の太陽電池構造。
  38. 前記基板の前記表面上に複数の光起電力電池を含んでいる請求項33記載の太陽電池構造。
  39. 前記ダイオード接点がチタンを含んでいる請求項33記載の太陽電池構造。
  40. 前記ダイオード接点がTi/Pd/Agで作製されている請求項39記載の太陽電池構造。
  41. 表面及び裏面を有するp型ゲルマニウム基板と、
    該基板の前記表面上にある少なくとも1つの光起電力電池と、
    該少なくとも1つの光起電力電池上にある表面接点と、
    前記基板の前記表面上にあるヒ素ドープ面を露出させるように、前記少なくとも1つの光起電力電池内を通る溝部と、
    前記ゲルマニウム基板のp型の面を露出させるように、前記基板の前記表面の前記露出部分を取り囲む凹部と、
    前記溝部内の前記基板の前記表面上にある前記ヒ素ドープ面上にチタンを含んでいるダイオード接点であって、該ダイオード接点と前記ヒ素ドープ面とがショットキーダイオードを形成しているダイオード接点と、
    前記表面接点と前記ダイオード接点との間の第1の金属相互接続と、
    前記基板の前記表面上にある前記ヒ素ドープ面と前記ゲルマニウム基板の前記露出されたp型面との間の第2の金属相互接続と
    を含んでいる逆バイアスからの保護を有する太陽電池構造。
  42. 前記ヒ素ドープ面のヒ素濃度が約5×1016cm-3以上である請求項41記載の太陽電池構造。
  43. 表面及び裏面を有する基板であって、その少なくとも一部にショットキーダイオードを形成可能な基板を選択するステップと、
    前記基板の前記表面の少なくとも一部の上に、少なくとも、内部に第1の光活性接合を有する第1の光起電力電池と、該第1の光起電力電池の少なくとも一部の上に重ねられ、内部に第2の光活性接合を有する第2の光起電力電池とを含んでいる多接合太陽電池構造を形成するステップと、
    ショットキーダイオードを形成可能な前記基板の前記一部の上に、ダイオード接点を形成するステップと、
    逆バイアスから少なくとも前記第1の光起電力電池及び前記第2の光起電力電池を保護するために、前記ダイオード接点と前記基板との間の界面に形成されたショットキーダイオードを、少なくとも前記第1の光起電力電池及び前記第2の光起電力電池の両端に電気接続するステップと
    を含む保護された多接合太陽電池回路の製造方法。
  44. 前記多接合太陽電池構造を、別の多接合太陽電池構造に相互接続するステップをさらに含む請求項43記載の方法。
  45. 前記基板がゲルマニウムである請求項43記載の方法。
  46. 前記基板がp型ゲルマニウムである請求項45記載の方法。
  47. 前記基板をn型ドープして、その内部に底部電池ホモ接合を形成する請求項46記載の方法。
  48. 前記ショットキーダイオードを形成可能な部分をヒ素でドープする請求項43記載の方法。
  49. 前記第1の光起電力電池をGaAsで形成する請求項43記載の方法。
  50. 前記第2の光起電力電池をGaInPで形成する請求項43記載の方法。
  51. 前記多接合太陽電池構造を形成するステップが、前記第1の光起電力電池を形成する前に第3の光起電力電池を形成するステップをさらに含む請求項43記載の方法。
  52. 前記第3の光起電力電池がホモ接合である請求項51記載の方法。
  53. 前記基板の前記表面を露出させる溝部を前記多接合太陽電池構造内に形成するステップをさらに含む請求項43記載の方法。
  54. 前記溝部内に前記ダイオード接点を形成するステップを含む請求項53記載の方法。
  55. 前記ショットキーダイオードを、少なくとも前記第1の光起電力電池及び第2の光起電力電池の両端にジャンパーバーで電気接続する請求項54記載の方法。
  56. 前記基板の前記裏面上に前記ダイオード接点を形成するステップを含む請求項43記載の方法。
  57. 前記ショットキーダイオードを、少なくとも前記第1の光起電力電池及び前記第2の光起電力電池の両端にC形クランプで電気接続する請求項56記載の方法。
  58. 前記ダイオード接点がチタンを含んでいる請求項43記載の方法。
  59. 前記ダイオード接点をTi/Pd/Agで形成する請求項58記載の方法。
  60. 第1の面及び第2の面を有する基板と、
    少なくとも、前記基板の前記第1の面の一部に堆積された最上層及び最下層を有する多接合体であって、該多接合の最下層が前記基板の前記第1の面に接触している多接合体と、
    該多接合体の前記最上面に堆積された接点と、
    前記基板の前記第1の面の別の部分に堆積された、第1の端子及び第2の端子を有するバイパスダイオードと、
    前記接点と前記バイパスダイオードの前記第1の端子との間に結合された第1の接続線と、
    前記バイパスダイオードの前記第2の端子と前記基板の前記第1の面との間に結合された第2の接続線と
    を含んでいる半導体デバイス。
  61. 前記基板の前記第2の面に結合された裏面金属接点をさらに含んでいる請求項60記載の半導体デバイス。
  62. 前記基板がゲルマニウムである請求項61記載の半導体デバイス。
  63. 前記基板がp型ゲルマニウムであり、該基板はn型ドープされており、その内部に底部電池ホモ接合が形成されている請求項60記載の半導体デバイス。
  64. 前記バイパスダイオードがショットキーダイオードである請求項60記載の半導体デバイス。
  65. 前記基板の少なくとも一部がヒ素でドープされている請求項64記載の半導体デバイス。
  66. 前記ショットキーダイオードは、少なくとも一部が、ヒ素でドープされた前記基板の前記部分から形成されている請求項65記載の半導体デバイス。
  67. 前記多接合体が少なくとも2つの太陽電池を含んでいる請求項66記載の半導体デバイス。
  68. 前記多接合体が1つの太陽電池を有する請求項66記載の半導体デバイス。

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