JP2005511179A

JP2005511179A - シューズ

Info

Publication number: JP2005511179A
Application number: JP2003550618A
Authority: JP
Inventors: レイシーブラッド
Original assignee: Puma AG Rudolf Dassler Sport
Current assignee: Puma SE
Priority date: 2001-12-10
Filing date: 2002-11-12
Publication date: 2005-04-28
Also published as: AU2002350388B2; ES2243775T3; EP1450637B1; WO2003049564A1; PT1450637E; EP1450637A1; WO2003049564A8; US20050115115A1; ATE298514T1; AU2002350388A1; DE50203530D1; DE20119907U1

Abstract

本発明は、シューズ（１）、特にスポーツシューズであって、ソール（２）と、該ソール（２）に結合されたシューズ上側部分（３）とが設けられており、該シューズ上側部分（３）が、足の前側、関節領域および踵領域（４）を取り囲むようになっている形式のものに関する。本発明によって、このような形式のシューズ（１）を改良して、一方では、着用者の足を最適に保持するためのシューズ（１）の能力に不利な影響を与えることなしに、シューズ（１）を僅かな高さに折り畳むことが可能となり続けるという課題を解決したい。このことは、シューズ上側部分（３）が、踵領域（４）、有利には中心の踵領域（４ａ）に切込み（５）を有しており、該切込み（５）が、少なくともほぼ鉛直方向（Ｖ）でソール（２）に向かって延びており、踵領域（４）におけるシューズ上側部分（３）の、切込み（５）の両側に設けられた部分（６ａ，６ｂ）が、内向きにソール（２）の方向に折曲げ可能にもしくは折畳み可能に形成されていることによって達成される。

Description

本発明は、シューズ、特にスポーツシューズであって、ソールと、該ソールに結合されたシューズ上側部分とが設けられており、該シューズ上側部分が、足の前側、関節領域および踵領域を取り囲むようになっている形式のものに関する。

アメリカ合衆国特許第６２９８５８３号明細書には、冒頭で述べた形式のシューズが開示されている。このシューズは、比較的フラットに折り畳むことができるように形成されている。このことは、特にシューズを旅行に持って行きたい場合に利点となる。このためには、シューズ上側部分が側方の領域に幾つかの切込みを有している。これらの切込みによって、シューズ上側部分の折畳みが可能となる。

確かに、これらの切込みによって、小さなサイズへのシューズの折畳みが可能となる。このことは、トランク、キャリヤバッグまたはこれに類するものへのシューズの収納時に有利であると判明する。しかし、特に運動時の靴の安定性がこの手段によって損なわれることが欠点であると分かった。

ドイツ連邦共和国特許出願公開第４３２９５９４号明細書には、踵革を備えた整形用のスポーツシューズが開示されている。この場合、この踵革は、踵骨へのアキレス腱付け根の領域に円形の切欠きを有している。この切欠きは水平方向で下腿の長手方向軸線に対してほぼ対称的に配置されている。切欠きはフレキシブルな材料によって閉鎖されている。しかし、この整形用のスポーツシューズは折り畳むことができない。

さらに、ドイツ連邦共和国特許出願公開第２６３７２７７号明細書には、加工された踵補強手段を備えたスポーツシューズが開示されている。踵補強手段は、踵を覆うために形成された、踵輪郭に適合された、ほぼ自体剛性的な踵シェルから成っている。この踵シェルはその後方の上側の部分において、上方から上側の踵隆起の下方にまで延びるギャップ状の切欠きを有している。このスポーツシューズも、スペースを節約して、たとえばトランク内に収納することができるようにするために、フラットに折り畳むことができない。

したがって、本発明の課題は、冒頭で述べた形式のシューズ、特にスポーツシューズを改良して、一方では、シューズを僅かな高さに折り畳むことが可能となり続け、しかし、にもかかわらず、他方では、着用者の足を、特に踵領域で最適に保持するためのシューズの能力に不利な影響が与えられないようにすることである。

この課題を解決するために本発明の構成では、シューズ上側部分が、踵領域、有利には中心の踵領域に切込みを有しており、該切込みが、少なくともほぼ鉛直方向でソールに向かって延びており、踵領域におけるシューズ上側部分の、切込みの両側に設けられた部分が、内向きにソールの方向に折曲げ可能にもしくは折畳み可能に形成されているようにした。切込みが、シューズ上側部分の高さの少なくとも半分、有利には少なくとも２／３にわたって延びていると有利である。

本発明による構成によって、シューズ上側部分が比較的安定性を保ち続け、着用者の踵領域の十分にしっかりとした支持を可能にする。にもかかわらず、シューズを比較的フラットな型式に折り畳むことが可能となり、これによって、シューズを僅かなスペース需要で搬送することができる。

本発明の改良形では、踵領域において、シューズ上側部分の、切込みの両側に設けられた部分の、外方に向けられた曲出しを阻止することができる手段が、シューズ上側部分に配置されている。前記手段は、シューズ上側部分の上側の縁領域に配置された少なくとも１つのテープであってよい。この場合、１つもしくはそれ以上のテープが、外側でシューズ上側部分の部分を巡って延びていて、該部分を取り囲んでいると有利である。テープの簡単な位置固定は、１つもしくはそれ以上の面ファスナを介して実現することができる。この面ファスナはその作用長さで位置固定可能である。面ファスナは、シューズ上側部分の部分の一方の側方の領域に位置決めされてよい。

択一的には、前記手段が、ヒンジ状のジョイント手段であってよく、該ジョイント手段が、ロックを備えており、該ロックが、設定された角度、特に鉛直方向を越える、シューズ上側部分の、切込みの両側に設けられた部分の、外方に向けられた曲出しを阻止するようになっている。

シューズ上側部分が、主として、繊維材料から成っていると有利である。シューズ上側部分は、高負荷される箇所、特に先端領域および／またはシューズファスナの領域で皮革部分またはプラスチック部分によって補強されてよい。

以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。

シューズ１、特にスポーツシューズは、ソール２と、このソール２に結合されたシューズ上側部分３とを有している。シューズ１の踵領域４では、シューズ上側部分３がシューズ１の着用者の踵を取り囲む。シューズ１を搬送のために折り畳むことができるようにするためには、シューズ上側部分３が踵領域４に切込み５を有している。この切込み５は、有利には中心の踵領域４ａで鉛直方向Ｖに位置決めされている。切込み５によって、シューズ上側部分３が踵領域４で２つの部分６ａ，６ｂに分割される。このことは、図３から最良に明らかである。両部分６ａ，６ｂは、シューズ１を折り畳むために、ソール２の内側の方向に折り曲げることができ、これによって、シューズ上側部分３がこの領域でソール２に接触する。これによって、特に繊維材料から成るシューズ上側部分３の構成に相俟って、シューズ１が極めて小さな容積しかとらないようにシューズ１を折り畳むことが可能となる。

シューズ１がその使用時に着用者の足および特に踵領域４に安定した保持を付与しかつシューズ上側部分３の両部分６ａ，６ｂが外方に曲げ出ないように、１つまたはそれ以上のテープ７がシューズ上側部分３の上側の縁領域８に配置されている。テープ７は両部分６ａ，６ｂの外側の領域を緊締した状態に取り囲んでいる。所望の長さでのテープ７の位置固定は、本実施例では、１つもしくはそれ以上の面ファスナ９によって行われる。

図３に見ることができるように、切込み５は、本実施例では、この切込み５の箇所におけるシューズ上側部分３の高さｈの約８０％〜９０％を成す高さｈ_Ｅにわたって延びている。

スポーツシューズの側面図である。

図１に示したスポーツシューズの平面図である。

図１に示したスポーツシューズを後方から見た図である。

符号の説明

１シューズ、２ソール、３シューズ上側部分、４，４ａ踵領域、５切込み、６ａ，６ｂ部分、７テープ、８縁領域、９面ファスナ、ｈ高さ、ｈ_Ｅ高さ、Ｖ鉛直方向

Claims

シューズ（１）、特にスポーツシューズであって、ソール（２）と、該ソール（２）に結合されたシューズ上側部分（３）とが設けられており、該シューズ上側部分（３）が、足の前側、関節領域および踵領域（４）を取り囲むようになっている形式のものにおいて、
シューズ上側部分（３）が、踵領域（４）、有利には中心の踵領域（４ａ）に切込み（５）を有しており、該切込み（５）が、少なくともほぼ鉛直方向（Ｖ）でソール（２）に向かって延びており、踵領域（４）におけるシューズ上側部分（３）の、切込み（５）の両側に設けられた部分（６ａ，６ｂ）が、内向きにソール（２）の方向に折曲げ可能にもしくは折畳み可能に形成されていることを特徴とする、シューズ。
切込み（５）が、シューズ上側部分（３）の高さ（ｈ）の少なくとも半分、有利には少なくとも２／３にわたって延びている、請求項１記載のシューズ。
踵領域（４）において、シューズ上側部分（３）の、切込み（５）の両側に設けられた部分（６ａ，６ｂ）の、外方に向けられた曲出しを阻止することができる手段（７）が、シューズ上側部分（３）に配置されている、請求項１記載のシューズ。
前記手段（７）が、シューズ上側部分（３）の上側の縁領域（８）に配置された少なくとも１つのテープである、請求項３記載のシューズ。
１つもしくはそれ以上のテープ（７）が、外側でシューズ上側部分（３）の部分（６ａ，６ｂ）を巡って延びていて、該部分（６ａ，６ｂ）を取り囲んでいる、請求項４記載のシューズ。
テープ（７）が、１つまたはそれ以上の面ファスナ（９）を介して、その作用長さで位置固定可能である、請求項４または５記載のシューズ。
面ファスナ（９）が、シューズ上側部分（３）の部分（６ａ，６ｂ）の一方の側方の領域に位置決めされている、請求項６記載のシューズ。
前記手段（７）が、ヒンジ状のジョイント手段であり、該ジョイント手段が、ロックを備えており、該ロックが、設定された角度、特に鉛直方向（Ｖ）を越える、シューズ上側部分（３）の、切込み（５）の両側に設けられた部分（６ａ，６ｂ）の、外方に向けられた曲出しを阻止するようになっている、請求項３記載のシューズ。
シューズ上側部分（３）が、主として、繊維材料から成っている、請求項１から８までのいずれか１項記載のシューズ。
シューズ上側部分（３）が、高負荷される箇所、特に先端領域および／またはシューズファスナの領域で皮革部分またはプラスチック部分によって補強されている、請求項９記載のシューズ。