JP2005509052A - 多糖類を基剤とする網状構造およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、高網状構造密度と、高剛率と、低膨潤度を有し且つ水吸収性の低い多糖類網状構造、特に澱粉網状構造に関する。本発明は、特に生物分解性プラスチックの分野におけるその使用にも関する。
Description
本発明は、多糖類を基剤とする網状構造の製造方法、およびそれによって製造される網状構造およびその使用にも関する。
従来技術
天然でも増殖する物質である多糖類、特に澱粉は、バイオプラスチックとしてのそれらの使用に関して、原料価格が安く、原料純度が高く、利用可能性が広く、特徴的な特性を有する種類のスペクトルが広く、再成長する原料、CO2中性、加工性が容易であり、O2バリヤー特性が良好であるといった利点を提供する。これらの利点が提供される結果として、有用なバイオプラスチック、例えば、澱粉を基剤とする、特に熱可塑性澱粉を基剤とするものを製造するために、多くの努力が払われてきた。
天然でも増殖する物質である多糖類、特に澱粉は、バイオプラスチックとしてのそれらの使用に関して、原料価格が安く、原料純度が高く、利用可能性が広く、特徴的な特性を有する種類のスペクトルが広く、再成長する原料、CO2中性、加工性が容易であり、O2バリヤー特性が良好であるといった利点を提供する。これらの利点が提供される結果として、有用なバイオプラスチック、例えば、澱粉を基剤とする、特に熱可塑性澱粉を基剤とするものを製造するために、多くの努力が払われてきた。
熱可塑性澱粉の製造は、特許明細書であるWO 94/28029号明細書、米国特許第5362777号明細書、米国特許第5382611号明細書および米国特許第5427614号明細書に記載されている。熱可塑性澱粉を基剤とする発泡生成物は、特許明細書であるWO 96/07693号明細書、WO 94/28063号明細書、WO 95/04104号明細書、米国特許第5801207号明細書、および米国特許第5736586号明細書に記載されており、熱可塑性澱粉を基剤とするフィルムはWO 94/04600号明細書、米国特許第5415827号明細書、および米国特許第5462980号明細書に記載されている。これらの解決法は、熱可塑性澱粉が脆く、破断伸びが極めて低く、強度が限定されているという共通した欠点を有しており、最も重大な欠点はこれが例外的に感水性であり、大気から水を吸収して、水に溶解することである。
これらの問題点の結果、熱可塑性澱粉は合成疎水性ポリマーで加工されて、配合物を形成してきた。相当する解決法は、特許明細書である米国特許第5360830号明細書、米国特許第5569692号明細書、米国特許第5384170号明細書、WO 96/31561号明細書、WO 95/04104号明細書、WO 97/48764号明細書、米国特許第5280055号明細書、米国特許第5314934号明細書、米国特許第5844023号明細書、米国特許第6348524号明細書、米国特許第6277899号明細書、米国特許第5874486号明細書、米国特許第5569692号明細書、米国特許第5412005号明細書、米国特許第5334634号明細書、米国特許第5292782号明細書、米国特許第5262458号明細書、および米国特許第5258430号明細書に記載されている。熱可塑性澱粉を疎水性マトリックスに埋設するこれらの解決法は、生成物のごく一部だけが澱粉からなり且つ生物分解性であるという欠点を有する。幾つかの解決法はポリカプロラクトンのような合成の生物分解性ポリマーをマトリックス成分として用いているが、これらは澱粉と比較してかなり高価でありまた機械的および熱的特性が限定されている。他の解決法は、澱粉を化学修飾してその親水性を減少させることに関する。例は特許明細書であるWO 98/06755号明細書、WO 99/23118号明細書、および米国特許第6117925号明細書に記載されている。この方法の欠点は、相当する化学修飾が高価であり、天然物質の典型的な欠点は限定された範囲にしか適用されず、従って生成物は余り競合しないことである。
澱粉生物分解性プラスチックを得る目的でこれまでに採用された方法は、澱粉の潜在力を極めて限定された範囲で実現することができるだけであった。相当する生成物は、それらの特性に関して不満足であり、および/またはそれらが余りに高価でありかなり大規模に市場に浸出させることはできない。従って、澱粉を基剤とする生物分解性プラスチックは、これまではニッチ生成物のままであった。
問題点の整理
本発明の目的は、純粋に物理的に生物分解性であり、熱可塑性澱粉や幾つかの他の生物分解性ポリマーと比較して機械特性が改良され且つ感水性が低く、特に水には溶解しない多糖類を基剤とするプラスチックを製造することであった。
本発明の目的は、純粋に物理的に生物分解性であり、熱可塑性澱粉や幾つかの他の生物分解性ポリマーと比較して機械特性が改良され且つ感水性が低く、特に水には溶解しない多糖類を基剤とするプラスチックを製造することであった。
本発明
多糖類の網状構造またはゲルを、この目的を解決するための出発点として用いた。
であり、剪断弾性率G0は網状構造密度N0/V0(R=気体定数,T=絶対温度)に比例するので、網状構造の強度を網状構造密度の相当する増加によって、すなわち活性な網状構造要素あるいは単位容積V0当たりの網状構造結合点N0の数によって、改良することができる。網状構造要素は微結晶によって形成され且つこれらは機械特性に加えて非晶質相と比較して水吸収性が極めて限定されているので、網状構造密度が十分に高くなることによって感水性も同時に改良される。室温および高温で微結晶が水不溶性であるので、網状構造の水不溶性もこれらの温度で確保される。多糖類網状構造のこの潜在性に基づき、本発明は、一方では処方を最適にすることによって、特に網状構造形成性多糖類の濃度CPNMを最大にすることによって、他方では工程工学的処理によって、特に工程工学により低軟化剤含量WM0での網状構造形成に影響を及ぼすことによって多糖類ゲルの網状構造密度を最大にすることの実現可能性に集約される。
多糖類の網状構造またはゲルを、この目的を解決するための出発点として用いた。
であり、剪断弾性率G0は網状構造密度N0/V0(R=気体定数,T=絶対温度)に比例するので、網状構造の強度を網状構造密度の相当する増加によって、すなわち活性な網状構造要素あるいは単位容積V0当たりの網状構造結合点N0の数によって、改良することができる。網状構造要素は微結晶によって形成され且つこれらは機械特性に加えて非晶質相と比較して水吸収性が極めて限定されているので、網状構造密度が十分に高くなることによって感水性も同時に改良される。室温および高温で微結晶が水不溶性であるので、網状構造の水不溶性もこれらの温度で確保される。多糖類網状構造のこの潜在性に基づき、本発明は、一方では処方を最適にすることによって、特に網状構造形成性多糖類の濃度CPNMを最大にすることによって、他方では工程工学的処理によって、特に工程工学により低軟化剤含量WM0での網状構造形成に影響を及ぼすことによって多糖類ゲルの網状構造密度を最大にすることの実現可能性に集約される。
関連研究において、網状構造を適当な工程処置によって実際に驚異的な低軟化剤含量で形成することができ、生成する網状構造は、網状構造形成の傾向を全くまたはごく僅かしか示さない基剤多糖類と網状構造形成性多糖類との適当な組合せによってその特性に関して広範囲にわたって影響を受ける可能性があることを見出した。
特に多糖類澱粉に関しては、驚くべきことには、低温で数週間の保管時間の後強度が極めて低いゲルのみを形成し、約60℃の温度で再溶解するアミロペクチン様高分子はアミロース様高分子と共に120℃を上回る水性媒質中でのみ再溶解する強力且つ高強度のゲルの形成に関与していることを見出した。5%に過ぎないアミロース様と95%アミロペクチン様高分子の割合であっても、適当な工程パラメーターおよび混合条件によって、純粋なアミロースゲルに匹敵する特性を有し且つ粘度などのある種の特性に関して優れてさえいる網状構造得ることができた。従って、可視光線の尺度で均一な、すなわち単相である透明な網状構造またはゲルも得られた。これは、アミロペクチンとアミロースはこれまで不混和性であると考えられていたので、ますます驚くべきことであった。対照的に、混合物は十分高い剪断速度を用い、および特に低軟化剤含量で得ることができ、一方、分離(demixing)は適当な工程処置によって抑制することができた。
それ自体で結晶化するが網状構造を形成することはできない澱粉とそれ自体で結晶化することも網状構造を形成することもできないアミロペクチンのような澱粉との混合物の網状構造を得ることができたので、提案した方法の結果として、ヘテロ結晶化(heterocrystallisation)、特にアミロペクチン様分子とアミロース様分子のヘテロ結晶化が網状構造形成に関与していると仮定することができる。
提案された方法は、基剤多糖類、または完全にまたは部分的に可塑化し軟化剤含量が比較的低い基剤多糖類の混合物を、分子分散方式で少なくとも1種類の完全にまたは部分的に溶解した網状構造形成性多糖類または軟化剤含量が比較的高い様々な網状構造形成性多糖類の少なくとも1種類の完全にまたは部分的に溶解した混合物と混合するという事実によって簡単に特性決定することができる。これは、特に単相澱粉ゲルの所望な網状構造の形成に特に重要な必要条件である。重要な工程処置は、網状構造形成性多糖類の過熱、および必要ならば、次の混合工程前の過冷却、混合工程中または後に軟化剤を部分的に除去して低軟化剤含量を得ること、およびこの方法で製造されるまたは異種成核剤としてこの方法に加える核によって網状構造形成を支持することである。網状構造の形成、特に単相ゲルの形成は、処方によって、および相当する工程パラメーターによるゲル化工程の速度支配によって行うことができる。
基剤多糖類
ヒドロコロイド、例えば、任意の澱粉または任意のミール、任意の寒天、任意のアガロース、任意のカラゲナン、任意のアルギン酸塩、任意のキトサン、任意のペクチン、並びに様々なこのような多糖類の混合物、および様々な種類の同一多糖類の混合物を、基剤多糖類として用いることができる。基剤多糖類は、ゲル化可能であるかまたはそうでないものであることができる。これらの多糖類は、物理的および/または化学的に改質された任意の状態で方法に加えることができる。
ヒドロコロイド、例えば、任意の澱粉または任意のミール、任意の寒天、任意のアガロース、任意のカラゲナン、任意のアルギン酸塩、任意のキトサン、任意のペクチン、並びに様々なこのような多糖類の混合物、および様々な種類の同一多糖類の混合物を、基剤多糖類として用いることができる。基剤多糖類は、ゲル化可能であるかまたはそうでないものであることができる。これらの多糖類は、物理的および/または化学的に改質された任意の状態で方法に加えることができる。
望ましい基剤澱粉またはミールの例は、トウモロコシ、米、小麦、ライ麦、大麦、キビ、オート麦、スペルト小麦などの穀類、ジャガイモ、甘藷、タピオカ(イモノキ)、マランタ(クズウコン)などの根および球根、大豆、エンドウ、マンゴー、ハスなどの豆類および種子のような供給源のものである。更に、他の供給源の澱粉およびミール、例えば、サゴ、ヤムイモなども好適である。更に、グリコーゲンを用いることもできる。
多糖類は、例えば、ワキシートウモロコシ、ワキシー米、ワキシージャガイモ、高アミローストウモロコシ、インディカ米、ジャポニカ米などの培養または遺伝子工学処理法によって改質することができ、それらは、例えば、酸転換、熱転換、架橋、アセチル化、ヒドロキシエチル化、ヒドロキシプロピル化、ホスホリル化、グラフト反応、アミラーゼとの反応などの化学的方法によって改質することができ、それらは、例えば、(部分的または完全な)ゲル化、可塑化、阻害(inhibition)などの物理的方法によって改質することができ、またはそれらは、培養、遺伝学的方法、化学および物理的方法の組合せによって改質することもできた。
改質澱粉の例は、シン−ボイリング(thin-boiling)澱粉、冷水可溶性澱粉、予備ゲル化澱粉、ヒドロキシプロピル化澱粉、デキストリン、マルトデキストリン、限界デキストリン、オリゴ糖、カチオン性澱粉、澱粉エーテル、分画によって得られる澱粉である。
特に興味深いものは、アミロペクチン画分の平均鎖長CLが少なくとも20であり、好ましくは少なくとも22であり、更に好ましくは少なくとも24であり、最も好ましくは少なくとも26である基剤多糖類である。
更に、特に興味深いものは、アミロペクチン画分の青色値(BV)が少なくとも0.10であり、好ましくは少なくとも0.13であり、更に好ましくは少なくとも0.16であり、最も好ましくは少なくとも0.18である基剤多糖類である。
また、アミロペクチン画分のヨウ素親和性(IA)が、100g当たりのg数で少なくとも0.4であり、好ましくは少なくとも0.6であり、更に好ましくは少なくとも0.8であり、最も好ましくは少なくとも1.0である基剤多糖類も特に興味深い。
基剤多糖類の分子量Mw(重量平均)に関して、特に興味深いものは、重量平均が10,000g/モルを上回り、好ましくは50,000g/モルを上回り、更に好ましくは100,000g/モルを上回り、最も好ましくは500,000g/モルを上回る基剤多糖類である。
網状構造形成性多糖類
網状構造形成性多糖類は、多糖類−ヒドロコロイド、例えば、澱粉、寒天、アガロース、カラゲナン、アルギン酸塩、キトサン、ペクチンであることができ、下記の方法で定義することができる:
網状構造形成性多糖類は、多糖類−ヒドロコロイド、例えば、澱粉、寒天、アガロース、カラゲナン、アルギン酸塩、キトサン、ペクチンであることができ、下記の方法で定義することができる:
1. 第一の定義によれば、これらの多糖類は、適当な条件下でゲルを形成することができる澱粉またはミールであることができる。その例外は、極めて長いゲル化時間(数日〜数週間)を要した後に、極めて弱いゲルのみを形成する純粋なアミロペクチンゲルのようなゲルである。網状構造形成性多糖類は天然のものであることができ、または物理的および/または化学的に改質されたものであることができる。
1A. この要件を満足する澱粉の一群は、アミロース含量が少なくとも10%であり、好ましくは少なくとも20%であり、更に好ましくは少なくとも30%であり、最も好ましくは少なくとも50%である天然または改質澱粉である。特に適当なものは、例えば、高アミロース澱粉、特にアミロース含量が約100%までであることができる高アミローストウモロコシ澱粉、アミロース含量が25%を上回るエンドウ澱粉、または任意の供給源のアミロースである。
1B. もう一つの群の網状構造形成性多糖類は、化学的および/または酵素分解、特に解裂(Entzweigung)によって得ることができる。α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、グルコアミラーゼ、α−グルコシダーゼ、エキソ−α−グルカナーゼ、シクロマルトデキストリン、グルカノトランスフェラーゼ、プルラナーゼ、イソアミラーゼ、アミロ−1,6−グルコシダーゼ、またはこれらのアミラーゼの組合せのようなアミラーゼを、酵素分解に用いることができる。特に上記群の澱粉由来の澱粉を、分解の出発物質として用いることができる。澱粉の化学的、非酵素分解の一例は、塩酸のような酸による加水分解である。
2. 網状構造形成性多糖類のもう一つの定義は、網状構造形成性多糖類の分岐度Qbであって、分岐度が0.01未満であり、好ましくは0.005未満であり、更に好ましくは0.002未満であり、最も好ましくは0.001未満であり、特に0.0001未満であることを特徴とするものに関する。
3. 更に、溶解が起こった後に結晶化することができるが、他の多糖類の非存在下ではゲルではなく微結晶分散液を形成することができる主として線状の多糖類も網状構造形成性多糖類と呼ばれる。このような多糖類の平均重合度DPは典型的には100未満であるが、非網状構造形成性でもまたは網状構造形成性であることもできる多糖類の存在下では、ヘテロ結晶化(heterocrystallisation)によってゲルを形成することができる。この種の網状構造形成性多糖類に関しては、平均鎖長CLまたは平均重合度が少なくとも10であり、好ましくは少なくとも20であり、更に好ましくは少なくとも30であり、最も好ましくは少なくとも50である多糖類が興味深い。澱粉の場合には、このような網状構造形成性澱粉は、例えば、それ自身はゲルを全く形成することができないがアミロペクチンと共にアミロースゲルに匹敵するゲルを形成する脱分岐マルトデキストリンであることができる。
4. 他方では、網状構造形成性多糖類は、高分子が線状画分を含み、これらの線状画分が平均重合度DPが30を上回り、好ましくは50を上回り、最も好ましくは80を上回り、特に100を上回り、最も特別には140を上回る主または側鎖であることができるものであることを特徴とすることもできる。
5. また、もう一つの群の網状構造形成性澱粉は、アミロース−アミロペクチン混合物の分画によって、例えば、示差アルコール沈澱による分画によって得ることができ、アミロースと中間体画分は網状構造形成性澱粉として用いることができるものである。
本発明によれば、条件1−5の少なくとも1個を満足する多糖類は網状構造形成性多糖類と呼ばれる。また、成分および/または混合物が上記条件の少なくとも1個を満足する混合物も、網状構造形成性多糖類と呼ばれる。
場合によっては、原則として、どのような網状構造形成性多糖類も基剤多糖類として用いることができるので、基剤多糖類および網状構造形成性多糖類は物質の点からは同一であるということができる。従って、基剤多糖類と網状構造形成性多糖類との相違はいかなる場合も材料の種類ではなく、むしろこれらの用語はまた方法に関連して定義されなければならない。網状構造形成性多糖類は、網状構造を形成するその潜在力が最適に開放される方法で処理されるが、適当な溶解および過冷却工程のない基剤多糖類の場合にはこれは必要でない。
方法
1. 網状構造形成性多糖類の溶解および過冷却
網状構造を形成する潜在力は、網状構造形成性多糖類を適当に溶解することによってのみ開放される。例えば、熱可塑性澱粉の製造に普通に用いられるような可塑化の結果として、これはせいぜい部分的にのみ確保され、または低軟化剤濃度では、極めて高温が必要とされ、熱分解が著しくなる。網状構造形成性澱粉の溶解工程は、多段階且つ複雑な工程である。溶解工程は、通常は数℃の温度範囲にわたり、完全な溶解が生じるまで連続的な規則構造が溶解する。温度範囲も、濃度によって著しく変化する。溶解工程は、更に剪断による機械的応力によっても変化して、溶解は更に低温で生じることができ、また圧力、溶解時間、加熱速度、およびpHによっても変化する。溶解が完全ではない、すなわち残留構造がまだ保持されており、これが次の網状構造形成の核として作用することができることは極めて論理に適っている。しかしながら、溶液の過熱が好ましく、完全な溶液と従って標準化が達成されるのである。過熱は、溶液温度より高い温度を加える工程として理解される。次いで、網状構造形成に有効な核を、相当する良好な機械特性を有する極めて微細な構造を有する網状構造、特に単相ゲルを製造することができる定義された過冷却によって、更に多数および高効率で得ることができる。従って、溶解および過冷却工程の様々なパラメーターが、基剤の多糖類との混合工程の後に得られるゲルの構造および特性にとって最も重要である。核の形成に影響を与えるために、異種の核または異種の成核剤を加えることもできる。特に、基剤多糖類と混合する前に、例えば超音波により圧力および圧力波を加えることによって、多数の多数の核および相当する微細で好都合なゲル構造を得ることができる。
1. 網状構造形成性多糖類の溶解および過冷却
網状構造を形成する潜在力は、網状構造形成性多糖類を適当に溶解することによってのみ開放される。例えば、熱可塑性澱粉の製造に普通に用いられるような可塑化の結果として、これはせいぜい部分的にのみ確保され、または低軟化剤濃度では、極めて高温が必要とされ、熱分解が著しくなる。網状構造形成性澱粉の溶解工程は、多段階且つ複雑な工程である。溶解工程は、通常は数℃の温度範囲にわたり、完全な溶解が生じるまで連続的な規則構造が溶解する。温度範囲も、濃度によって著しく変化する。溶解工程は、更に剪断による機械的応力によっても変化して、溶解は更に低温で生じることができ、また圧力、溶解時間、加熱速度、およびpHによっても変化する。溶解が完全ではない、すなわち残留構造がまだ保持されており、これが次の網状構造形成の核として作用することができることは極めて論理に適っている。しかしながら、溶液の過熱が好ましく、完全な溶液と従って標準化が達成されるのである。過熱は、溶液温度より高い温度を加える工程として理解される。次いで、網状構造形成に有効な核を、相当する良好な機械特性を有する極めて微細な構造を有する網状構造、特に単相ゲルを製造することができる定義された過冷却によって、更に多数および高効率で得ることができる。従って、溶解および過冷却工程の様々なパラメーターが、基剤の多糖類との混合工程の後に得られるゲルの構造および特性にとって最も重要である。核の形成に影響を与えるために、異種の核または異種の成核剤を加えることもできる。特に、基剤多糖類と混合する前に、例えば超音波により圧力および圧力波を加えることによって、多数の多数の核および相当する微細で好都合なゲル構造を得ることができる。
特に有効な核は、単独ではゲルをほとんど形成しない多糖類の画分を網状構造形成性多糖類と共に溶解することによって得られ、次の過冷却の際に混合核が得られ、これは単相ゲルにとって特に重要である。また、更に大きな過冷却および相当する更に多数の核をこれによって用いることができる。
様々な網状構造形成性多糖類を一緒に溶解し、過冷却し、次いで基剤多糖類と混合することができる。しかしながら、様々な網状構造形成性多糖類は異なる溶解および核形成特性を有するので、それらを別個に調製してそれらを別個に混合工程に加えることは理に適っていることが多い。
網状構造形成性多糖類は網状構造形成性多糖類の線状画分と複合体を形成する脂質およびタンパク質を含み、従ってこれらの線状画分は網状構造形成には最早利用できないので、更に高い脂質およびタンパク質画分の場合にはこれらの物質は予め抽出によって除去することが示唆される。しかしながら、それらは、溶解工程の後に溶液から沈澱する次の過冷却中に濾過によって工程から除去することもできる。
溶解および過冷却工程のパラメーターは、下記の通りである:
1. 段階d)およびe)における網状構造形成性多糖類の重量%における軟化剤含量WMdは、40%−99%の範囲であり、好ましくは40%−94%の範囲であり、更に好ましくは40%−87%の範囲であり、特に40%−80%の範囲であり、最も好ましくは40%−70%の範囲である。第二の流体中の軟化剤含量WMdが比較的低いかまたは網状構造形成性多糖類の濃度CPNが高いことが、低軟化剤含量WM0およびWM2およびWM3、高網状構造密N0/V0、従って、高強度の網状構造を得るのに重要である。
1. 段階d)およびe)における網状構造形成性多糖類の重量%における軟化剤含量WMdは、40%−99%の範囲であり、好ましくは40%−94%の範囲であり、更に好ましくは40%−87%の範囲であり、特に40%−80%の範囲であり、最も好ましくは40%−70%の範囲である。第二の流体中の軟化剤含量WMdが比較的低いかまたは網状構造形成性多糖類の濃度CPNが高いことが、低軟化剤含量WM0およびWM2およびWM3、高網状構造密N0/V0、従って、高強度の網状構造を得るのに重要である。
2. 段階d)およびe)における移行中の圧力Pは、それぞれの温度における水蒸気圧pw(T)と同一であり、好ましくは2pw(T)の最大値と同一であり、更に好ましくは5pw(T)の最大値と同一であり、特に10pw(T)の最大値と同一であり、最も好ましくは100pw(T)の最大値と同一である。高圧は、特に段階e)では、第三の流体で高核数Zkを得るのに重要である。
3. 過熱温度
は、段階d)では少なくとも80℃であり、好ましくは少なくとも120℃であり、更に好ましくは少なくとも160℃であり、特に少なくとも180℃であり、最も好ましくは少なくとも200℃である。この温度は最大260℃までとすることができ、このような高温は極めて短時間しか用いることができない。高温
は溶液に安定化効果を有し、すなわち
が高くなれば、溶液が後まで安定なままである温度が低くなり、これによりこの方法の許容範囲は増加する。更に、適当な工程制御で過熱することにより、段階e)での過冷却の際に多数の核ZKを得ることができる。溶液の安定化は、核安定剤を加えることによっても達成することができる。
は、段階d)では少なくとも80℃であり、好ましくは少なくとも120℃であり、更に好ましくは少なくとも160℃であり、特に少なくとも180℃であり、最も好ましくは少なくとも200℃である。この温度は最大260℃までとすることができ、このような高温は極めて短時間しか用いることができない。高温
は溶液に安定化効果を有し、すなわち
が高くなれば、溶液が後まで安定なままである温度が低くなり、これによりこの方法の許容範囲は増加する。更に、適当な工程制御で過熱することにより、段階e)での過冷却の際に多数の核ZKを得ることができる。溶液の安定化は、核安定剤を加えることによっても達成することができる。
4. 段階d)における移行の所要時間Δtdは、最大7分間であり、好ましくは最大3分間であり、更に好ましくは最大1分間であり、特に最大0.5分間であり、最も好ましくは最大0.2分間であり、最小期間は5秒間である。移行時間が短いことが、熱分解を抑制するには高温
で特に重要である。
で特に重要である。
5. 段階d)における移行中の加熱速度vdは、少なくとも1℃/分であり、好ましくは少なくとも10℃/分であり、更に好ましくは少なくとも50℃/分であり、特に少なくとも100℃/分であり、最も好ましくは少なくとも200℃/分であり、最大加熱速度は約300℃/分である。高濃度CPN、これらの多糖類が分子量、段階d)において温度
が高いとき、および網状構造形成性多糖類の熱分解を抑制するには、高加熱速度が特に重要である。
が高いとき、および網状構造形成性多糖類の熱分解を抑制するには、高加熱速度が特に重要である。
6. 段階e)における温度TL1は、
であり、更に好ましくは最大100℃であり、特に最大70℃であり、最も好ましくは最大30℃である。最低温度は約0℃である。高い過冷却の設定および高核数の設定には、低温L1が重要である。
であり、更に好ましくは最大100℃であり、特に最大70℃であり、最も好ましくは最大30℃である。最低温度は約0℃である。高い過冷却の設定および高核数の設定には、低温L1が重要である。
7. 段階e)における移行の所要時間Δteは、最大7分間であり、好ましくは最大3分間であり、更に好ましくは最大1分間であり、特に最大0.5分間であり、最も好ましくは最大0.2分間であり、最短時間は約5秒間である。網状構造形成性多糖類の網状構造形成または結晶化が開始することなく高過冷却ΔTLUおよび高核数Zkを得るには、時間を短くすることが必要である。
8. 段階e)における移行の際の冷却速度veは少なくとも5℃/分であり、好ましくは少なくとも30℃/分であり、更に好ましくは少なくとも70℃/分であり、特に少なくとも110℃/分であり、最も好ましくは少なくとも200℃/分であり、最大冷却速度は約300℃/分である。冷却速度を高くすることによって、網状構造形成性多糖類の網状構造形成または結晶化が開始することなく第二の流体Zkの核数を高くすることができる。
9. 段階d)およびe)のpHは、澱粉については5−12の範囲であり、好ましくは6−12の範囲であり、更に好ましくは7−12の範囲である。pHを高くすることによって、網状構造形成性澱粉の溶解が容易になる。必要ならば、段階g)における全混合物のpHを塩または塩基を加えることによって所望な値、好ましくはpH6−8に調整することができる。
10. 段階d)および/またはe)およびf)における剪断速度Gdは、少なくとも10/秒であり、好ましくは少なくとも100/秒であり、更に好ましくは少なくとも1000/秒であり、特に少なくとも10,000/秒であり、最も好ましくは少なくとも50,000/秒である。最大剪断速度は、約100,000/秒である。高剪断速度によって、段階d)において、特に高分子量を有する網状構造形成性多糖類の溶解度を著しく改良することができ、従って一層高濃度CPNを処理することができる。段階e)では、高剪断速度とすることによって、早期網状構造形成が防止される。
溶解および過冷却の様々なパラメーターを上記明細書に準じて最適化して、高濃度CPN、高温
で熱分解がほとんどなく低温まで過冷却することができる安定な溶液が得られ、高核数ZKを生じるが、結晶化したり、網状構造を形成しない。これは、基剤多糖類と混合した後に高網状構造密度および強度を有する網状構造を得るための要件である。
で熱分解がほとんどなく低温まで過冷却することができる安定な溶液が得られ、高核数ZKを生じるが、結晶化したり、網状構造を形成しない。これは、基剤多糖類と混合した後に高網状構造密度および強度を有する網状構造を得るための要件である。
条件1−10に準じて処理した網状構造形成性多糖類を、次に基剤多糖類と混合して網状構造を得て、網状構造形成性多糖類と基剤多糖類はいずれも生成する網状構造に寄与している。他方、条件1−10に準じて処理した網状構造形成性多糖類は、続いて混合しなくともある種の用途に適する新たな種類の網状構造またはゲルを生成し、これにより新規な生成物特性を得ることができる。
網状構造形成性多糖類または網状構造形成性多糖類の混合物を上記の条件に準じて溶解し、必要ならば過冷却した後に、これらを基剤多糖類と直接混合することができるが、2種類以上の溶液を最初に合わせて、混合した後、基剤多糖類に加える。場合によっては、調製した多糖類をそれぞれ異なる基剤多糖類の第一の流体に混合した後、これらの混合物を合わせて全混合物を形成することもできる。
2. 基剤多糖類と網状構造形成性多糖類の混合
基剤多糖類と網状構造形成性多糖類の分子分散混合物は、特に単相ゲルを得るのに重要な要件である。このような混合物は、剪断および高剪断速度を用いて得ることができる。分子分散またはほとんど分子分散混合物が得られたならば、工程の速度制御によって相分離を制限しまたは完全に防止することができる。これは、冷却速度の相当する制御であって、単相の熱力学的に準安定状態を固定することができることを意味する。
基剤多糖類と網状構造形成性多糖類の分子分散混合物は、特に単相ゲルを得るのに重要な要件である。このような混合物は、剪断および高剪断速度を用いて得ることができる。分子分散またはほとんど分子分散混合物が得られたならば、工程の速度制御によって相分離を制限しまたは完全に防止することができる。これは、冷却速度の相当する制御であって、単相の熱力学的に準安定状態を固定することができることを意味する。
1. 網状構造形成性多糖類を加える前の段階c)における基剤多糖類の重量%での軟化剤含量WM1は5%−90%であり、好ましくは5%−70%であり、更に好ましくは5%−60%であり、特に5%−50%であり、最も好ましくは5%−45%である。
2. 段階g)における多糖類混合物の平均分岐度Qbは、通常は一般に著しく一層強く分岐した基剤多糖類と混合した結果として用いられる網状構造形成性多糖類の平均分岐度より高く、Qbは0.05未満であり、好ましくは0.02未満であり、更に好ましくは0.006未満であり、特に0.003未満であり、最も好ましくは0.001未満である。
3. 段階g)の直後の重量%での軟化剤含量WM2は80%未満であり、好ましくは60%未満であり、更に好ましくは50%未満であり、特に40%未満であり、最も好ましくは30%未満である。最小軟化剤含量WM2は、10%である。
4. 第一の流体を第二の流体と混合する際の剪断速度Ggは、少なくとも10/秒であり、好ましくは少なくとも100/秒であり、更に好ましくは少なくとも1000/秒であり、特に少なくとも10,000/秒であり、最も好ましくは少なくとも50,000/秒である。最大剪断速度は、約100,000/秒である。高剪断速度によって、好ましくは、生成する高網状構造密度N0/V0、特に単相網状構造の要件である流体の分子分散混合物が得られる。更に、高剪断速度Ggの結果、網状構造要素を形成する多数の極めて小さな可能な微結晶が得られる。
5. その上、網状構造密度は、網状構造が適当な異種成核剤によって混合物で形成した後に増加させることができる。網状構造形成に有効な核の数Zは、次にZ=ZK+ZN(式中、ZKは第二の流体における核の数であり、ZNは異種核の数である)によって与えられる。
6. 段階g)の混合物において段階d)−f)に準じて処理した網状構造形成性多糖類の濃度CPNMは、重量%で1%−95%であり、好ましくは2%−70%であり、更に好ましくは3%−50%であり、特に3%−30%であり、最も好ましくは3%−25%である。第二および第三の流体で高濃度CPNの網状構造形成性澱粉を用いることによって、それに相応して基剤多糖類と混合した後に混合物中に相当する網状構造形成性多糖類を高濃度CPNMで得ることができ、これにより高網状構造密度N0/V0、従って高網状構造強度を得ることができる。
段階a)−g)の少なくとも1つにおいて、少なくとも1種類の軟化剤を少なくとも部分的に工程から除去することができ、これは、相分離は分子の移動度を制限しながら軟化剤含量を減少させることによって抑制することができるので、特に段階g)で重要である。
新規な多糖類網状構造を得るため、第二または第三の流体を含む網状構造形成性多糖類を第一の流体に分散させ、熱可塑性の方法を用いて軟化剤含量WM1を有し好ましくは可塑化状態(第一の流体)の基剤多糖類と温度T1>Tgで分子分散方式で混合する。
網状構造形成性多糖類の溶液、すなわち温度TL1(TL1>=TLM)であり且つ核数ZKを有する第二または第三の流体を、段階f)においてT1>Tgで、例えば、連続操作ミキサーユニットに注入することによって基剤多糖類に計量し、または第一の流体に溶解させ、TL1はT1より高く、と同じ、または高核数ZKを考慮してより低くすることができる。特殊な場合には、網状構造形成性多糖類を含む流体を注入した後に基剤多糖類に軟化剤を加えることもできる。WM1<1−CPNが通常満足されるので、溶液を計量することによって、混合物の軟化剤含量はWM2まで増加する。第二または第三の流体を十分に分散させると、混合工程の結果、混合物中の安定剤の濃度CStaMは溶液中の安定剤の濃度CStaと比較して減少するが、工程を適当に制御すると、以前に形成した核は保持されるので、安定剤はこれによって不活性化される。更に軟化剤を計量するかまたは混合工程中または後のガス放出(outgassing)技術により軟化剤を除去することによって、混合工程の終了時おける第一および第二または第三の流体の混合物は、成形(forming)後の網状構造形成中に含まれる軟化剤含量WM0に通常相当する軟化剤含量WM3を有する。
混合物の温度TMは、混合工程中に軟化剤含量および方法に特異的なパラメーターによって変化する。混合工程の終了時に、混合物温度はT3である。ほとんどの場合に、処置は、生成する網状構造は損傷してしまうので、混合物の処理の際に網状構造が形成しないようにするのであり、すなわち成形前には、温度は、網状構造が形成し始めるので(TM>TK)、温度TK以下に降下すべきではなく、せいぜいこの温度よりごく僅かだけ降下すべきである。
これは、パラメーターWM1、WM2、WM3、混合物中の溶解した網状構造形成性多糖類CPNMの濃度を適当に選択することによって、TUでの加熱、過冷却TLUおよび核安定剤濃度CSta(これによって核数ZKが与えられる)によって、混合物中の異種核の数ZNによって、および処理中の温度T1およびTMおよび圧力を制御することによって行うことができる。網状構造形成の抑制は、高濃度CPNMを用いるときおよび中−高軟化剤含量では、特に重要である。低軟化剤含量では、処理中の早期網状構造形成の抑制は余り問題ではなく、網状構造形成性多糖類の移動性が厳格に制限されるからである。
しかしながら、場合によっては、網状構造形成、特に最終的成形前、例えば、混合物を繊維に成形しようとするときには、部分的網状構造形成を行おうとする。部分的網状構造形成によって、ゲルスピン法中の特に高配向および相当する高繊維強度を得ることができ、網状構造は段階h1)および/または段階h2)で直線化される。
段階a)−h)、またはa)−h1)およびa)−h2)は好ましくは少なくとも部分領域では連続的に行われ、工程スペースの適当な工程ゾーンが少なくとも1個のミキサーであり、段階a)−h)が少なくとも1個のミキサーの連続区分で連続的に起こり、且つ段階h1)およびh)が少なくとも1個のミキサーに連結した成形ユニットで起こる。少なくとも1個のミキサー一軸スクリューまたは二軸スクリューまたは多軸スクリューであるか、またはリング押出機、またはコニーダー、またはスタティックミキサーまたはイストラル(Ystral)ミキサーまたはアジテーターボールミルであるか、または温度、圧力および剪断を制御することができる別の工程ラインであることができる。
3. 成形および網状構造形成
網状構造形成性多糖類を第一の流体に分散し、添加剤を混合し、軟化剤含量WM3を調整し、混合物の温度をT3とし、成形(forming)を加えた後、この時点で所望な網状構造形成が次の制御された冷却工程で開始する。造形には、プラスチック技術で一般に用いられる方法を用いることができる。
網状構造形成性多糖類を第一の流体に分散し、添加剤を混合し、軟化剤含量WM3を調整し、混合物の温度をT3とし、成形(forming)を加えた後、この時点で所望な網状構造形成が次の制御された冷却工程で開始する。造形には、プラスチック技術で一般に用いられる方法を用いることができる。
高強度多糖類ゲルの製造に特に必要な低軟化剤含量では、網状構造形成性多糖類の移動性が極めて限定され、網状構造形成は成形後の冷却工程中には最早起こらないかまたはごく僅かしか起こらない。また、混合物は室温では準安定な凍結状態であり、従って三次元網状構造はごく僅かしか形成されない。第三の流体状態での過熱および過冷却の組合せから生じる核および別の異種成核剤によって、網状構造形成が起こり得る最低軟化剤含量WM0の限界を一層低い値に下げることができる。従って、成形の後の適当な熱処理によって、低軟化剤含量の混合物は、高網状構造密度で網状構造の架橋点を形成し且つ透明なフィルムを生じる極めて小さな微結晶によって識別される完全に発達した網状構造を形成することもできる。超音波の使用は、低軟化剤含量WM0の網状構造形成を支持するのに有利である。
混合物を射出成形によって造形体に成形するときには、過熱および過冷却、および/または異種成核剤の使用が特に重要である。好都合な方法には、造形体の冷却時間をできるだけ短くしなければならない。
低軟化剤含量WM0の高強度ゲルは膨潤状態でもほぼ透明であるが、微結晶の粒度が可視光線の波長を下回り、従って微結晶が光線を散乱することができないからである。これは、採用した処置の結果、微結晶粒度を減少させながら網状構造密度を増加させることができることを示している。このような透明ゲルは、単相ゲルとして記載されている。軟化剤含量を更に高くすると、粒度が可視光線の波長のオーダーの大きさかまたはそれを上回る大きめの微結晶が形成され、従ってこれが光線を散乱することができ、従って透明ではなく、通常のゲルで見ることができるように乳白色となる。
軟化剤
従来技術による相当する多糖類およびヒドロコロイド多糖類の溶媒、軟化剤および軟化剤混合物として適当な同じ溶媒、軟化剤および軟化剤混合物を柔軟剤として用いることができ、これらは、好ましくは下記の群
水、グリセロール、グリセロールエトキシレート、ポリグリセロール、ジグリセロール〜デカグリセロール、ポリグリセロールモノエトキシレート、グルコースとエチレンオキシドの反応生成物、グルコースモノエトキシレート、グルコシド、ブチルグルコシド、α−メチルグルコシド、マルトース、グルコトリ−および高級グルコポリサッカライド、単糖およびオリゴ糖シロップ、アルコール、ポリアルコール、ブタノール、エリトリトール、ペンタエリトリトール、トリエチロールプロパン、トリメチロールプロパン、トリエチルプロパンモノエトキシレート、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタジオール、ヘキサンジオール、ヘキサントリオール、3−20のモノマー単位を有するポリビニルアルコール、完全にまたは部分的にポリビニルアルコールに加水分解されたポリビニルアセテート、トリヒドロキシメチルアミノメタン、アミノアルコール、脂肪アルコール、アミン、ヒドロキシアルキドアミン、エチレンジアミン、アミド、エステルアミド、ホルムアミド、酸アミド、スルホキシド、DMSO、第四アンモニウム化合物、グリコール、エチレングリコール、エチレンジグリコール、エチレントリグリコール、プロピレングリコール、プロピレンジグリコール、プロピレントリグリコール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリグリコール、ピロリドン、2−ピロリドンまたは1−メチル−2−ピロリドン、カプロラクタム、ポリカプロラクタム、ソルビトール、ソルビトールアセテート、ソルビトールジアセテート、ソルビトールモノエトキシレート、ソルビトールジプロポキシレート、ソルビトールジエトキシレート、ソルビトールヘキサエトキシレート、カルボキシメチルソルビトールの塩、アミノソルビトール、マルチトール、マンニトール、マンニトールモノアセテート、マンニトールモノエトキシレート、キシリトール、アラビトール、アドニトール、イジトール、ガラクチトール、アリトール、酸、カルボン酸、ギ酸、酢酸、コハク酸、無水コハク酸、アジピン酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、ヒドロキシ酪酸、マレイン酸、脂肪酸、ジメチルスルホキシド、尿素、この群の化学的に改質した、特にエステル化によって得られた成分、この群の成分の混合物
から選択される。
従来技術による相当する多糖類およびヒドロコロイド多糖類の溶媒、軟化剤および軟化剤混合物として適当な同じ溶媒、軟化剤および軟化剤混合物を柔軟剤として用いることができ、これらは、好ましくは下記の群
水、グリセロール、グリセロールエトキシレート、ポリグリセロール、ジグリセロール〜デカグリセロール、ポリグリセロールモノエトキシレート、グルコースとエチレンオキシドの反応生成物、グルコースモノエトキシレート、グルコシド、ブチルグルコシド、α−メチルグルコシド、マルトース、グルコトリ−および高級グルコポリサッカライド、単糖およびオリゴ糖シロップ、アルコール、ポリアルコール、ブタノール、エリトリトール、ペンタエリトリトール、トリエチロールプロパン、トリメチロールプロパン、トリエチルプロパンモノエトキシレート、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタジオール、ヘキサンジオール、ヘキサントリオール、3−20のモノマー単位を有するポリビニルアルコール、完全にまたは部分的にポリビニルアルコールに加水分解されたポリビニルアセテート、トリヒドロキシメチルアミノメタン、アミノアルコール、脂肪アルコール、アミン、ヒドロキシアルキドアミン、エチレンジアミン、アミド、エステルアミド、ホルムアミド、酸アミド、スルホキシド、DMSO、第四アンモニウム化合物、グリコール、エチレングリコール、エチレンジグリコール、エチレントリグリコール、プロピレングリコール、プロピレンジグリコール、プロピレントリグリコール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリグリコール、ピロリドン、2−ピロリドンまたは1−メチル−2−ピロリドン、カプロラクタム、ポリカプロラクタム、ソルビトール、ソルビトールアセテート、ソルビトールジアセテート、ソルビトールモノエトキシレート、ソルビトールジプロポキシレート、ソルビトールジエトキシレート、ソルビトールヘキサエトキシレート、カルボキシメチルソルビトールの塩、アミノソルビトール、マルチトール、マンニトール、マンニトールモノアセテート、マンニトールモノエトキシレート、キシリトール、アラビトール、アドニトール、イジトール、ガラクチトール、アリトール、酸、カルボン酸、ギ酸、酢酸、コハク酸、無水コハク酸、アジピン酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、ヒドロキシ酪酸、マレイン酸、脂肪酸、ジメチルスルホキシド、尿素、この群の化学的に改質した、特にエステル化によって得られた成分、この群の成分の混合物
から選択される。
軟化剤または軟化剤混合物は、通常は段階b)で基剤多糖類に、および段階d)で網状構造形成性多糖類に添加され、他の軟化剤を段階a)、c)、e)、f)、g)またはh)の少なくとも1つにおいてこの方法に加えることもできる。段階b)での軟化剤の添加は省略することができ、この場合には段階c)も省くことができ、相当する基剤多糖類を段階g)で全混合物に混合するのと同時に流体に移し、または可塑化する。
必要であれば、軟化剤を、少なくとも1つの段階、例えばガス放出技術によって、特に段階g)、h)、h1)およびh2)の少なくとも1つにおいてこの方法から除去することができる。これは、軟化剤含量WM0の網状構造の製造に特に重要である。
添加剤
1. 異種成核剤
異種成核剤は、特に低軟化剤含量WM0の工程に段階a)−g)の少なくとも1つで加え、困難な条件下で網状構造形成を促進し、網状構造密度を増加させることができる。それらは、下記の群:
ナノ粒子:単糖、オリゴ糖および多糖類のナノ粒子、微晶質セルロース、表面処理した微晶質セルロース、微晶質多糖類、微晶質澱粉、無機微結晶およびナノ微結晶、例えば、窒化ホウ素、ソルビトール誘導体、特に3,4−ジメチルジベンジリデンソルビトール、酸化チタン、炭酸カルシウム、ナノ粘土、この群の要素の混合物
から選択される。
1. 異種成核剤
異種成核剤は、特に低軟化剤含量WM0の工程に段階a)−g)の少なくとも1つで加え、困難な条件下で網状構造形成を促進し、網状構造密度を増加させることができる。それらは、下記の群:
ナノ粒子:単糖、オリゴ糖および多糖類のナノ粒子、微晶質セルロース、表面処理した微晶質セルロース、微晶質多糖類、微晶質澱粉、無機微結晶およびナノ微結晶、例えば、窒化ホウ素、ソルビトール誘導体、特に3,4−ジメチルジベンジリデンソルビトール、酸化チタン、炭酸カルシウム、ナノ粘土、この群の要素の混合物
から選択される。
2. 核安定剤
核安定剤は、段階d)−f)の少なくとも1つで網状構造形成性多糖類の混合物に加え、特に網状構造形成性多糖類の高濃縮流体での微結晶の生長を抑制することによって、基剤多糖類の流体と混合した後に低軟化剤含量WM0での網状構造形成に重要な過冷却中に高微結晶核数を得ることができる。核安定剤として一般に用いられるものは、高分岐状多糖類であり、これは、数日または数週間後でもゲルを全く形成しないかまたはごく弱いゲルしか形成しない。例は、グリコーゲン、アミロペクチンまたはアガロペクチンである。青色値が0.08未満でありおよび/またはヨウ素親和性が0.7g/100g未満のアミロペクチンが好ましく用いられる。
核安定剤は、段階d)−f)の少なくとも1つで網状構造形成性多糖類の混合物に加え、特に網状構造形成性多糖類の高濃縮流体での微結晶の生長を抑制することによって、基剤多糖類の流体と混合した後に低軟化剤含量WM0での網状構造形成に重要な過冷却中に高微結晶核数を得ることができる。核安定剤として一般に用いられるものは、高分岐状多糖類であり、これは、数日または数週間後でもゲルを全く形成しないかまたはごく弱いゲルしか形成しない。例は、グリコーゲン、アミロペクチンまたはアガロペクチンである。青色値が0.08未満でありおよび/またはヨウ素親和性が0.7g/100g未満のアミロペクチンが好ましく用いられる。
3. 添加剤
添加剤は、段階a)−g)の少なくとも1つで加え、加工性を向上させ、網状構造形成に影響を与え、重量%で0.01%−10%、好ましくは0.02%−7%、更に好ましくは0.03%−5%の画分を有する生成物特性を改質することができる。とりわけ、熱可塑性澱粉の製造についての従来技術に相当する添加剤およびアジュバントを、多糖類網状構造について用いることもできる。添加剤は、特に下記の群の物質:
食品添加剤、特に酸化防止剤および食品安定剤、グリセロール誘導体、モノ−、ジ−およびトリグリセリドおよびそれらのステアリン酸塩、グリセロールモノステアレート、(特に食用脂肪酸の)ポリグリセロールエステル、食用脂肪酸のモノ−、ジ−、またはトリグリセリド、ポリエチレングリコール、(特に食用脂肪酸の)ポリエチレングリコールエステル、レシチン、非イオン性およびイオン性湿潤剤および界面活性剤、乳化剤、錯生成剤、アミロース錯生成剤、Na−2−ステアロイルラクテート、脂肪族アルコール、脂肪酸、特にステアリン酸、脂肪族および芳香族エステル、ピリジン、ショ糖、ショ糖エステル、特に食用脂肪酸のショ糖エステル、脂肪、脂肪酸エステル、ワックス、特に植物性ワックス、例えば、カルナウバワックス、カンデリラワックス、木ロウ、オウリキュリーワックス、ミリカ・ゲイルワックス、ホホバワックス、ポリオレフィンワックス、天然樹脂、セラック、キチン、コラーゲン、カゼイン、単糖およびオリゴ糖、デキストラン、タンパク質、ペプチド、ポリペプチド、特に植物ポリペプチド、セルロース、セルロース誘導体、特にヒドロキシプロピル化セルロース、ヒドロコロイド、特にアルギン酸塩、カラゲナン、ガラクトマンナン、グルコマンナン、色素、食品として使用可能な物質、調味料、この群のヨウ素の混合物
から選択される。
添加剤は、段階a)−g)の少なくとも1つで加え、加工性を向上させ、網状構造形成に影響を与え、重量%で0.01%−10%、好ましくは0.02%−7%、更に好ましくは0.03%−5%の画分を有する生成物特性を改質することができる。とりわけ、熱可塑性澱粉の製造についての従来技術に相当する添加剤およびアジュバントを、多糖類網状構造について用いることもできる。添加剤は、特に下記の群の物質:
食品添加剤、特に酸化防止剤および食品安定剤、グリセロール誘導体、モノ−、ジ−およびトリグリセリドおよびそれらのステアリン酸塩、グリセロールモノステアレート、(特に食用脂肪酸の)ポリグリセロールエステル、食用脂肪酸のモノ−、ジ−、またはトリグリセリド、ポリエチレングリコール、(特に食用脂肪酸の)ポリエチレングリコールエステル、レシチン、非イオン性およびイオン性湿潤剤および界面活性剤、乳化剤、錯生成剤、アミロース錯生成剤、Na−2−ステアロイルラクテート、脂肪族アルコール、脂肪酸、特にステアリン酸、脂肪族および芳香族エステル、ピリジン、ショ糖、ショ糖エステル、特に食用脂肪酸のショ糖エステル、脂肪、脂肪酸エステル、ワックス、特に植物性ワックス、例えば、カルナウバワックス、カンデリラワックス、木ロウ、オウリキュリーワックス、ミリカ・ゲイルワックス、ホホバワックス、ポリオレフィンワックス、天然樹脂、セラック、キチン、コラーゲン、カゼイン、単糖およびオリゴ糖、デキストラン、タンパク質、ペプチド、ポリペプチド、特に植物ポリペプチド、セルロース、セルロース誘導体、特にヒドロキシプロピル化セルロース、ヒドロコロイド、特にアルギン酸塩、カラゲナン、ガラクトマンナン、グルコマンナン、色素、食品として使用可能な物質、調味料、この群のヨウ素の混合物
から選択される。
4. 充填剤
充填剤は、段階a)−g)の少なくとも1つで加え、材料の特性を改質し、および/または1kg当たりの特定の原料価格を引き下げることができる。一般に好ましいものは、従来技術によるプラスチックおよびバイオプラスチック技術で用いられる充填剤であり、これらは、特に下記の群:
鉱物、特に二酸化チタン、タルク、粘土、木粉、リグニン、繊維、特に綿、麻繊維、亜麻、ラミー、ジュート繊維のような天然繊維、スス、ガラス、ガラス繊維、粘土、天然澱粉、インヒビテド澱粉(inhibited Starch)、架橋澱粉、アミロース含量が40%を上回る澱粉、これらの群の混合物
の群から選択される。
充填剤は、段階a)−g)の少なくとも1つで加え、材料の特性を改質し、および/または1kg当たりの特定の原料価格を引き下げることができる。一般に好ましいものは、従来技術によるプラスチックおよびバイオプラスチック技術で用いられる充填剤であり、これらは、特に下記の群:
鉱物、特に二酸化チタン、タルク、粘土、木粉、リグニン、繊維、特に綿、麻繊維、亜麻、ラミー、ジュート繊維のような天然繊維、スス、ガラス、ガラス繊維、粘土、天然澱粉、インヒビテド澱粉(inhibited Starch)、架橋澱粉、アミロース含量が40%を上回る澱粉、これらの群の混合物
の群から選択される。
5. ポリマー
ポリマーは、段階a)−c)、f)およびg)の少なくとも1つで、またはg)の後であってh)の前にこの方法に加えて、これらのポリマーとの多糖類網状構造の混合物または配合物を得ることによって、網状構造の特性を所定の用途に対して改質しおよび/または改良することができる。ポリマーの画分は、重量%では5%−95%であり、好ましくは10%−80%であり、更に好ましくは15%−75%であり、最も好ましくは20%−70%である。多糖類網状構造は、マトリックスとしてまたはポリマーマトリックスに分散した相として存在することができる。特に適当なポリマーは、生物分解性ポリマーであるが、非生物分解性ポリマーを考えることもできる。これらのポリマーは、好ましくは下記の群:
脂肪族ヒドロキシ酸のホモ−またはコポリマー、ジカルボン酸および脂肪族ジオールの脂肪族ポリエステル、それらのラクトンおよびラクチド、特に、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポリビニルアセテート、ポリヒドロキシブチレート、ポリヒドロキシブチレートバレレート,ポリ乳酸、アクリレートまたはメチルアクリレートまたは無水物で改質したポリビニルアルコール、それらと酢酸ビニル、エチルオキサゾリンまたはビニルピリジンとのコポリマー、および部分エステル化物、ポリビニルアセテートおよび部分加水分解物、エチレン/ビニルアルコールコポリマーおよびその改質形態、例えば、改質末端基、特に脂肪酸末端基を有するもの、セルロース、酢酸セルロースおよび硝酸セルロース、再生セルロース、アルキルセルロース、カルボキシメチルセルロース、セルロースプロピオネート、セルロースブチレート、エチレン/アクリル酸コポリマー、ポリエチレン、そのビニルコポリマー、ポリプロピレン、ポリエーテル、特にポリオキシメチレン、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリフェニレンオキシド、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリウレタン、ポリエステル/ポリウレタンコポリマー、ポリエステル/ポリアミドコポリマー、ポリグリコリド、親水性ポリマー、特にポリビニルピロリドン、ポリオキサゾリン、ゼラチン、タンパク質、特にゼイン、グルテン、カゼインタンパク質、シェラック、キチン、キトサン、エラストマー、特に天然ゴム、ラテックス、無水物、特に無水マレイン酸基を含み、従って相媒介物として用いることができるこれらの群の要素、これらの群の要素の混合物
から選択される。
ポリマーは、段階a)−c)、f)およびg)の少なくとも1つで、またはg)の後であってh)の前にこの方法に加えて、これらのポリマーとの多糖類網状構造の混合物または配合物を得ることによって、網状構造の特性を所定の用途に対して改質しおよび/または改良することができる。ポリマーの画分は、重量%では5%−95%であり、好ましくは10%−80%であり、更に好ましくは15%−75%であり、最も好ましくは20%−70%である。多糖類網状構造は、マトリックスとしてまたはポリマーマトリックスに分散した相として存在することができる。特に適当なポリマーは、生物分解性ポリマーであるが、非生物分解性ポリマーを考えることもできる。これらのポリマーは、好ましくは下記の群:
脂肪族ヒドロキシ酸のホモ−またはコポリマー、ジカルボン酸および脂肪族ジオールの脂肪族ポリエステル、それらのラクトンおよびラクチド、特に、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポリビニルアセテート、ポリヒドロキシブチレート、ポリヒドロキシブチレートバレレート,ポリ乳酸、アクリレートまたはメチルアクリレートまたは無水物で改質したポリビニルアルコール、それらと酢酸ビニル、エチルオキサゾリンまたはビニルピリジンとのコポリマー、および部分エステル化物、ポリビニルアセテートおよび部分加水分解物、エチレン/ビニルアルコールコポリマーおよびその改質形態、例えば、改質末端基、特に脂肪酸末端基を有するもの、セルロース、酢酸セルロースおよび硝酸セルロース、再生セルロース、アルキルセルロース、カルボキシメチルセルロース、セルロースプロピオネート、セルロースブチレート、エチレン/アクリル酸コポリマー、ポリエチレン、そのビニルコポリマー、ポリプロピレン、ポリエーテル、特にポリオキシメチレン、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリフェニレンオキシド、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリウレタン、ポリエステル/ポリウレタンコポリマー、ポリエステル/ポリアミドコポリマー、ポリグリコリド、親水性ポリマー、特にポリビニルピロリドン、ポリオキサゾリン、ゼラチン、タンパク質、特にゼイン、グルテン、カゼインタンパク質、シェラック、キチン、キトサン、エラストマー、特に天然ゴム、ラテックス、無水物、特に無水マレイン酸基を含み、従って相媒介物として用いることができるこれらの群の要素、これらの群の要素の混合物
から選択される。
6. 噴射剤
噴射剤混合物は、段階a)−g)の少なくとも1つでこの方法に加えて、発泡生成物を得ることができ、これらは発泡多糖類網状構造でもまたは発泡多糖類ポリマー配合物であることができる。従来技術によるポリマーフォームの噴射剤を噴射剤として用いることができ、これらは、好ましくは下記の
CO2、N2、n−ペンタン、水、ラミー、亜麻、麻、ジュート、サイザル、木綿、セルロースの繊維のような水結合性材料、ローム、シリカゲル、ゲル、セファデックス、ゼオライトのような水結合性材料などの物理的噴射剤;化学的噴射剤、特にアゾジカルボニド、OBSH(p,p−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド))、TSSC(p−トルエンスルホニルセミカルバジド)、THT(トリヒドラジントリアジド)、過酸化物、重炭酸ナトリウム、この群の要素の混合物
の群から選択される。
噴射剤混合物は、段階a)−g)の少なくとも1つでこの方法に加えて、発泡生成物を得ることができ、これらは発泡多糖類網状構造でもまたは発泡多糖類ポリマー配合物であることができる。従来技術によるポリマーフォームの噴射剤を噴射剤として用いることができ、これらは、好ましくは下記の
CO2、N2、n−ペンタン、水、ラミー、亜麻、麻、ジュート、サイザル、木綿、セルロースの繊維のような水結合性材料、ローム、シリカゲル、ゲル、セファデックス、ゼオライトのような水結合性材料などの物理的噴射剤;化学的噴射剤、特にアゾジカルボニド、OBSH(p,p−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド))、TSSC(p−トルエンスルホニルセミカルバジド)、THT(トリヒドラジントリアジド)、過酸化物、重炭酸ナトリウム、この群の要素の混合物
の群から選択される。
7. 特定の添加剤
特定の用途には、広範囲の添加剤を挙げることができる。これらは、澱粉ゲルの特定の用途について広範囲の材料または物質のクラスから選択することができる。この方法の際には不活性な特定の添加剤を用い、従って例えば、磁化性粒子を混合し、網状構造形成前に磁場によって整列させた後、所望な配向に固定したままにすることができ、または網状構造の使用中、調整可能な時間の後または誘発因子(triggering factor)の作用下で変化する特定の添加剤を用い、またはこの方法中に変化し、例えば、温度または圧力によって、化学物質、磁力波、電磁場および波の作用によって、特に定常波によって、電子衝撃のような照射によって、特にレーザー放射線または集束波動の作用によって誘発される特定の添加剤を用い、または特定の添加剤または不活性添加剤またはこの方法中に変化する添加剤の組合せであって、上記または他の作用可能性またはこれらの作用可能性の組合せと共に特定の三次元調整または網状構造特性の三次元パターンを生成し、造形体内に位置依存方式で網状構造特性を得て、例えば、網状構造の層または別に定義した領域が形成され、特に互いに異なる網状構造特性の提起されたゾーンを形成することができ、これにより高または最高網状構造密度をできるだけ低いまたは微小な網状構造密度とし、またはとりわけ定義されたキャビティーまたはキャビティー系を形成し、例えば、臓器の三次元イメージを生成し、その上で幹細胞を培養し、これが制御工程の結果、造形体中に徐々に消失し、形態および免疫学的特性に関してぴったり合う(テーラーメードの)移植可能な生体臓器へと生長することができるものを用いることができる。
特定の用途には、広範囲の添加剤を挙げることができる。これらは、澱粉ゲルの特定の用途について広範囲の材料または物質のクラスから選択することができる。この方法の際には不活性な特定の添加剤を用い、従って例えば、磁化性粒子を混合し、網状構造形成前に磁場によって整列させた後、所望な配向に固定したままにすることができ、または網状構造の使用中、調整可能な時間の後または誘発因子(triggering factor)の作用下で変化する特定の添加剤を用い、またはこの方法中に変化し、例えば、温度または圧力によって、化学物質、磁力波、電磁場および波の作用によって、特に定常波によって、電子衝撃のような照射によって、特にレーザー放射線または集束波動の作用によって誘発される特定の添加剤を用い、または特定の添加剤または不活性添加剤またはこの方法中に変化する添加剤の組合せであって、上記または他の作用可能性またはこれらの作用可能性の組合せと共に特定の三次元調整または網状構造特性の三次元パターンを生成し、造形体内に位置依存方式で網状構造特性を得て、例えば、網状構造の層または別に定義した領域が形成され、特に互いに異なる網状構造特性の提起されたゾーンを形成することができ、これにより高または最高網状構造密度をできるだけ低いまたは微小な網状構造密度とし、またはとりわけ定義されたキャビティーまたはキャビティー系を形成し、例えば、臓器の三次元イメージを生成し、その上で幹細胞を培養し、これが制御工程の結果、造形体中に徐々に消失し、形態および免疫学的特性に関してぴったり合う(テーラーメードの)移植可能な生体臓器へと生長することができるものを用いることができる。
8. 特殊な添加剤
澱粉ゲルマトリックスに分離相として存在する特殊な添加剤は応力ピークを緩和することができるので、ゲルの粘度をゴム様材料の特殊な添加剤によって大幅に改良することができる。特殊な添加剤は、好ましくは下記の群:
グーアガムまたはイナゴマメ核粉のようなガラクトマンナン、ペクチン、特にラムノガラクツロナンおよびプロトペクチン、デキストラン、キサンタン、チモサン、アルギン酸塩、寒天、アガロース、トチャカおよびカラゲナンのような海塩からのヒドロコロイド、フルセララン(furcellaran)、リチェニンおよびイソリチェニンのような地衣類からのヒドロコロイド、またはトラガカントゴム(Astragulus gum)、カラヤゴム、アラビヤゴム、クチラゴム(Kutira gum)のような樹木の滲出液としてのヒドロコロイド、イヌリン、ラテックス、キチン、キトサン、コラーゲン、カゼイン、これらの群の要素の混合物
から選択される。
澱粉ゲルマトリックスに分離相として存在する特殊な添加剤は応力ピークを緩和することができるので、ゲルの粘度をゴム様材料の特殊な添加剤によって大幅に改良することができる。特殊な添加剤は、好ましくは下記の群:
グーアガムまたはイナゴマメ核粉のようなガラクトマンナン、ペクチン、特にラムノガラクツロナンおよびプロトペクチン、デキストラン、キサンタン、チモサン、アルギン酸塩、寒天、アガロース、トチャカおよびカラゲナンのような海塩からのヒドロコロイド、フルセララン(furcellaran)、リチェニンおよびイソリチェニンのような地衣類からのヒドロコロイド、またはトラガカントゴム(Astragulus gum)、カラヤゴム、アラビヤゴム、クチラゴム(Kutira gum)のような樹木の滲出液としてのヒドロコロイド、イヌリン、ラテックス、キチン、キトサン、コラーゲン、カゼイン、これらの群の要素の混合物
から選択される。
最適の結果を得るには、マトリックスにおけるこの相をできるだけ微細に分布させることが重要である。特殊な添加剤の同一画分については、粘度利得はマトリックス中のその分布および粒度によって明らかに変化する。これは、一方では、特殊な添加剤を予めできるだけ微細な粉末とすることによって、また他方では、この添加剤を予め膨潤させた後、低軟化剤含量の天然状態の基剤澱粉に加えることによって可能となる。混合中の剪断力の作用の結果、特殊な添加剤の膨潤した柔らかな粒子を硬質の天然澱粉粒子によって粉砕し且つ摩砕して、それに相応する特殊な添加剤の微細な分散相を得ることができる。
特殊な添加剤を混合して特殊な添加剤の高分散相を得るための条件は、下記の通りである。
A. 特殊な添加剤が、添加時における軟化剤含量が重量%で5%−90%であり、好ましくは11%−90%であり、更に好ましくは18%−90%であり、特に26%−90%であり、最も好ましくは33%−90%である。水は、好ましくは軟化剤または膨潤剤として用いられる。
B. 水含量が5%−20%の特殊な添加剤の平均流度分布が、150μ−0.1μの範囲であり、好ましくは100μ−0.1μの範囲であり、更に好ましくは50μ−0.1μの範囲であり、特に10μ−0.1μの範囲であり、最も好ましくは5μ−0.1μの範囲である。
C. 特殊な添加剤を、基剤多糖類に天然の予備ゼラチン化した部分的にまたは完全に可塑化した状態で、段階a)−c)の少なくとも1つで、好ましくは段階a)で加え、基剤多糖類のこの時点における軟化剤含量は、重量%で1%−50%の範囲であり、好ましくは1%−30%の範囲であり、更に好ましくは1%−20%の範囲であり、特に1%−15%の範囲であり、最も好ましくは1%−12%の範囲である。
最適な処置によって、特殊な添加剤を高分散相としてマトリックスに分散することができ、この相の平均粒度が50μ−0.07μの範囲であり、好ましくは20μ−0.07μの範囲であり、更に好ましくは7μ−0.07μの範囲であり、特に3μ−0.07μの範囲であり、最も好ましくは1μ−0.07μの範囲である。
上記条件下での特殊な添加剤の混合は、耐衝撃性多糖類網状構造の製造に加えて粘度が改良された熱可塑性澱粉(TPS)の製造にも好都合であり、これにより様々な用途に対するTPSの特性、従ってそれらの応用の可能性を改良することができる。
澱粉網状構造の構造型
適当な工程制御により、室温で生成する微結晶が好ましくはA−構造を有するようにすることができる。室温で安定なB−構造型と比較して、この構造型は同一空気水分量に対する水吸収性が著しく減少し、これにより一層好ましい吸収挙動が得られる。室温で準安定性であるA−構造型は速度制御によって凍結することができ、従って室温で得ることもできる。A−構造型は、熱処理によりB−構造型を所望なA−構造型に転換することによって得ることもできる。必要な温度は、ごく短時間加えるものでなければならず、100℃を上回る。
適当な工程制御により、室温で生成する微結晶が好ましくはA−構造を有するようにすることができる。室温で安定なB−構造型と比較して、この構造型は同一空気水分量に対する水吸収性が著しく減少し、これにより一層好ましい吸収挙動が得られる。室温で準安定性であるA−構造型は速度制御によって凍結することができ、従って室温で得ることもできる。A−構造型は、熱処理によりB−構造型を所望なA−構造型に転換することによって得ることもできる。必要な温度は、ごく短時間加えるものでなければならず、100℃を上回る。
パラメーター
TL0 網状構造形成性多糖類が溶解する最低温度
TLR TL0で溶解した後の熱力学的平衡での網状構造形成性多糖類の再結晶化温度
TLU 過熱温度TLU > TL0
TLM 抑制された核生長の準安定状態を10秒間保持することができる温度
ΔTLU 過冷却 ΔTLU=TLR−TLM
TL1 第二または第三の流体を第一の流体に混合するときの溶液の温度
TML<TL1<TLU、特にTML<=TL1<TLR
T1 第二または第三の流体を加える前の第一の流体の温度
TM 混合工程中の温度
T3 混合工程終了時の温度
TK 網状構造形成の開始時の温度
Δtd 段階d)における移行の所要時間
Δte 段階e)における移行の所要時間
Vd 段階d)における加熱速度
ve 段階e)における加熱速度
ZK TL1における第三の流体中の核の数
ZN 第一と第二または第三の流体の混合物中の異種核の数
Z 網状構造形成中の活性核の数
CPN 第二または第三の流体中の網状構造形成性多糖類の濃度
CPNM 混合物中の網状構造形成性多糖類の濃度
CSta 第一の流体中の核安定剤の濃度
CStaM 混合物中の核安定剤の濃度
CN 混合物中の異種成核剤の濃度
WMd 段階d)における軟化剤含量
WM1 熱力学的方法の開始時における基剤多糖類の軟化剤含量
WM2 第二または第三の流体の添加後の混合物の軟化剤含量
WM3 混合工程の終了時における軟化剤含量
WM0 網状構造形成中の軟化剤含量
W0 網状構造形成中の水含量
W1 水中でW0のフィルムを膨潤させた後の水含量
Gd 段階d)における剪断速度
Gg 段階g)における剪断速度
Pw(T) 温度Tにおける水蒸気圧
N0/V0 網状構造形成を完了した後の網状構造密度
DP 平均重合度
CL 平均鎖長(未分岐部分のモノマー単位の数)
Qb 平均分岐度:分岐−グルカン単位のモル数/総−グルカン単位のモル数
BV 青色値
IA ヨウ素親和性[g/100g]
Mw 分子量分布の重量平均
Tg ガラス転移温度
TL0 網状構造形成性多糖類が溶解する最低温度
TLR TL0で溶解した後の熱力学的平衡での網状構造形成性多糖類の再結晶化温度
TLU 過熱温度TLU > TL0
TLM 抑制された核生長の準安定状態を10秒間保持することができる温度
ΔTLU 過冷却 ΔTLU=TLR−TLM
TL1 第二または第三の流体を第一の流体に混合するときの溶液の温度
TML<TL1<TLU、特にTML<=TL1<TLR
T1 第二または第三の流体を加える前の第一の流体の温度
TM 混合工程中の温度
T3 混合工程終了時の温度
TK 網状構造形成の開始時の温度
Δtd 段階d)における移行の所要時間
Δte 段階e)における移行の所要時間
Vd 段階d)における加熱速度
ve 段階e)における加熱速度
ZK TL1における第三の流体中の核の数
ZN 第一と第二または第三の流体の混合物中の異種核の数
Z 網状構造形成中の活性核の数
CPN 第二または第三の流体中の網状構造形成性多糖類の濃度
CPNM 混合物中の網状構造形成性多糖類の濃度
CSta 第一の流体中の核安定剤の濃度
CStaM 混合物中の核安定剤の濃度
CN 混合物中の異種成核剤の濃度
WMd 段階d)における軟化剤含量
WM1 熱力学的方法の開始時における基剤多糖類の軟化剤含量
WM2 第二または第三の流体の添加後の混合物の軟化剤含量
WM3 混合工程の終了時における軟化剤含量
WM0 網状構造形成中の軟化剤含量
W0 網状構造形成中の水含量
W1 水中でW0のフィルムを膨潤させた後の水含量
Gd 段階d)における剪断速度
Gg 段階g)における剪断速度
Pw(T) 温度Tにおける水蒸気圧
N0/V0 網状構造形成を完了した後の網状構造密度
DP 平均重合度
CL 平均鎖長(未分岐部分のモノマー単位の数)
Qb 平均分岐度:分岐−グルカン単位のモル数/総−グルカン単位のモル数
BV 青色値
IA ヨウ素親和性[g/100g]
Mw 分子量分布の重量平均
Tg ガラス転移温度
軟化剤および水含量は、それぞれ基剤および網状構造形成性多糖類、すなわち網状構造の構成成分である多糖類に関係している。例えば、基剤澱粉10g、網状構造形成性澱粉3g、水11g、グリセリン2g、ショ糖7gおよび添加剤5gを含む網状構造は、軟化剤含量WM0が100*(11+2)/(11+2+10+3)=50%であり、水含量が100*11/(11+10+3)=45.8%である。
例
本発明の他の利点、特徴、および可能な用途は、本発明による多糖類を基剤とする網状構造予備それらの配合物の製造に関して制限的であると考えるべきではない下記の例の説明から得られる。
本発明の他の利点、特徴、および可能な用途は、本発明による多糖類を基剤とする網状構造予備それらの配合物の製造に関して制限的であると考えるべきではない下記の例の説明から得られる。
特性
例1
図1は、水含量W0の関数としての澱粉ゲルの膨潤挙動を示している。水含量W0を有する相当する澱粉ゲルを製造し、他の軟化剤は用いなかった。可塑化ジャガイモ澱粉を基剤澱粉として用い、脱分岐高アミロース澱粉を網状構造形成性澱粉として用いた。網状構造を製造した後、水含量W0を一定に保持した。膨潤後(水中で24時間)の網状構造のフィルムの水含量を、この水含量W0を有する澱粉ゲルを用いて決定した。曲線の変化は、膨潤後の水含量が水含量W0まで著しく減少し、すなわち水含量W0ができるだけ低いゲルの製造が水吸収性の低い澱粉ゲルを得るのに重要であることを示している。
例1
図1は、水含量W0の関数としての澱粉ゲルの膨潤挙動を示している。水含量W0を有する相当する澱粉ゲルを製造し、他の軟化剤は用いなかった。可塑化ジャガイモ澱粉を基剤澱粉として用い、脱分岐高アミロース澱粉を網状構造形成性澱粉として用いた。網状構造を製造した後、水含量W0を一定に保持した。膨潤後(水中で24時間)の網状構造のフィルムの水含量を、この水含量W0を有する澱粉ゲルを用いて決定した。曲線の変化は、膨潤後の水含量が水含量W0まで著しく減少し、すなわち水含量W0ができるだけ低いゲルの製造が水吸収性の低い澱粉ゲルを得るのに重要であることを示している。
例2
図2の測定値は図1と同じ処置および測定法に基づいているが、この場合には、網状構造形成性澱粉の含量を変化させて、その影響を検討している。結果は、膨潤後の水含量が網状構造形成性澱粉の増加含量まで減少することを示している。水含量W0の影響を見ることもできる。
図2の測定値は図1と同じ処置および測定法に基づいているが、この場合には、網状構造形成性澱粉の含量を変化させて、その影響を検討している。結果は、膨潤後の水含量が網状構造形成性澱粉の増加含量まで減少することを示している。水含量W0の影響を見ることもできる。
例3
図3は、澱粉網状構造の破断強さを水含量W1(水中で膨潤後の水含量)の関数として示している。可塑化ジャガイモ澱粉を基剤澱粉として用い、脱分岐マルトデキストリンと脱分岐高アミロース澱粉の混合物を網状構造形成性澱粉として用い、成分を別個に溶解して過冷却した後、基剤混合物に一緒に加えた。膨潤した網状構造の水含量W1を減少させると、破断強さはW1=25%で約8MPaまで有意に増加する。これは、本発明による方法の可能性を総てチェックすることによって得られた驚くべき結果である。通常の熱可塑性澱粉を基剤とする材料は、この範囲では強度を有するが、それらは水に完全に溶解する。本発明による澱粉網状構造により、水中で完全に膨潤した後でも典型的なTPS強度を得ることができた。網状構造の利点と可能性は、ここで極めて明確に見ることができる。異なる膨潤度または水含量W1は、網状構造形成中または後の網状構造の水含量W0を変化させることによって得られた。低水含量W1は、低水含量W0によって得た。
図3は、澱粉網状構造の破断強さを水含量W1(水中で膨潤後の水含量)の関数として示している。可塑化ジャガイモ澱粉を基剤澱粉として用い、脱分岐マルトデキストリンと脱分岐高アミロース澱粉の混合物を網状構造形成性澱粉として用い、成分を別個に溶解して過冷却した後、基剤混合物に一緒に加えた。膨潤した網状構造の水含量W1を減少させると、破断強さはW1=25%で約8MPaまで有意に増加する。これは、本発明による方法の可能性を総てチェックすることによって得られた驚くべき結果である。通常の熱可塑性澱粉を基剤とする材料は、この範囲では強度を有するが、それらは水に完全に溶解する。本発明による澱粉網状構造により、水中で完全に膨潤した後でも典型的なTPS強度を得ることができた。網状構造の利点と可能性は、ここで極めて明確に見ることができる。異なる膨潤度または水含量W1は、網状構造形成中または後の網状構造の水含量W0を変化させることによって得られた。低水含量W1は、低水含量W0によって得た。
例4
上記のように本発明による澱粉網状構造は、提案された方法によって、ゲルまたは網状構造を形成することができない基剤澱粉を用いることによって、結晶化はするが単独ではゲルを形成しない澱粉で得ることができ、これには、成分のヘテロ結晶化が重要である。このような基剤のゲル化澱粉の一例として、天然形態のワキシートウモロコシを15%の溶解した脱分岐マルトデキストリンと混合し、混合物を高剪断速度で可塑化した。網状構造形成中および後の混合物の水含量は41%であった。続いて、水中でフィルムの形態の試料を膨潤した後、49%の水含量W1を得た。従って、網状構造があることを示すことができた。
上記のように本発明による澱粉網状構造は、提案された方法によって、ゲルまたは網状構造を形成することができない基剤澱粉を用いることによって、結晶化はするが単独ではゲルを形成しない澱粉で得ることができ、これには、成分のヘテロ結晶化が重要である。このような基剤のゲル化澱粉の一例として、天然形態のワキシートウモロコシを15%の溶解した脱分岐マルトデキストリンと混合し、混合物を高剪断速度で可塑化した。網状構造形成中および後の混合物の水含量は41%であった。続いて、水中でフィルムの形態の試料を膨潤した後、49%の水含量W1を得た。従って、網状構造があることを示すことができた。
例5
図4は、網状構造形成性多糖類の溶液を製造するための一例の略図を示す。この場合には、2種類の網状構造形成性多糖類、例えば、脱分岐高アミロース澱粉2)および脱分岐マルトデキストリン3)、並びに2種類の予備混合した軟化剤4)および5)を、混合反応装置1)に計量した。更に、グリコーゲンのような核安定剤を計量することもできる。成分を、混合反応装置1)で混合し、加熱する。
図4は、網状構造形成性多糖類の溶液を製造するための一例の略図を示す。この場合には、2種類の網状構造形成性多糖類、例えば、脱分岐高アミロース澱粉2)および脱分岐マルトデキストリン3)、並びに2種類の予備混合した軟化剤4)および5)を、混合反応装置1)に計量した。更に、グリコーゲンのような核安定剤を計量することもできる。成分を、混合反応装置1)で混合し、加熱する。
混合時間および温度は、プラントのデザインおよび/または種類、および最終生成物の要求特性に従って決定される。例えば、180℃の温度で1分後、混合物をスタティックミキサー6)を介してポンプによって分散混合する。これらの処置の結果、2種類の網状構造形成性多糖類から、時間および温度によって様々な状態をとることができる溶液が生成する溶液の混合材料の種類および品質は、製造しようとする多糖類網状構造の予想される用途または要件によって決定される。次に、調製した網状構造形成性多糖類溶液(第三の流体)を熱交換体器7)などを用いて冷却しまたは過冷却して、所望な数の核によって次の工程段階f)に供給することができる。
単一の網状構造形成性多糖類または2を上回る数の多糖類を、同様に処理することができる。あるいは、複数の網状構造形成性多糖類をそれぞれこの方法によって処理して熱交換器の前で一緒にして、または熱交換器を通過した後に個別に段階f)の第一の流体に加えることもできる。
この工程は、プラント成分の種類および/またはデザイン、および/または駆動方法、および/または混合物の比率、および/または組成によって連続的に行うことができる。この場合には、スタティックミキサーを介して調製した後に、材料流を熱交換器を介して直接供給し、次の段階で用いる。
例6
図5は、網状構造形成性多糖類溶液の連続製造の一例を示している。網状構造形成性多糖類9)および10)を、ポンプ押出機8)に連続計量する。第一の搬送ゾーンの後に、軟化剤11)および12)を同様に連続的に計量する。ポンプ押出機は、成分を歯車ポンプ13)に供給する。歯車ポンプは要求される圧力を蓄積して、スタティックミキサー14)を介して成分を圧送し、そこで例えば、分散混合が200℃で起こり、多糖類は剪断かで数秒以内に溶解する。次に、この溶液を熱交換器15)を介して制御方式で冷却しまたは過冷却した後、工程段階f)に加えることができる。この変法によって、特に高濃度の網状構造形成性多糖類を溶液に移行することができる。
図5は、網状構造形成性多糖類溶液の連続製造の一例を示している。網状構造形成性多糖類9)および10)を、ポンプ押出機8)に連続計量する。第一の搬送ゾーンの後に、軟化剤11)および12)を同様に連続的に計量する。ポンプ押出機は、成分を歯車ポンプ13)に供給する。歯車ポンプは要求される圧力を蓄積して、スタティックミキサー14)を介して成分を圧送し、そこで例えば、分散混合が200℃で起こり、多糖類は剪断かで数秒以内に溶解する。次に、この溶液を熱交換器15)を介して制御方式で冷却しまたは過冷却した後、工程段階f)に加えることができる。この変法によって、特に高濃度の網状構造形成性多糖類を溶液に移行することができる。
同様に、複数の網状構造形成性多糖類を一緒に処理することができ、あるいはそれぞれの多糖類をこの方法に従って単独で処理し、熱交換器の前または後に一緒にし、または単独で工程段階f)に加えることができる。
例7
図6に準じて基剤多糖類17)および18)を、調製押出機(Aufbereitungsextruder)16)に連続的に計量する。短い搬送距離の後、軟化剤19)を計量する。基剤多糖類および軟化剤を、適当なスクリュー配列、回転速度および温度制御を用いて調製し、第一の流体を得る。次に、例えば例1または2に準じて調製した網状構造形成性多糖類溶液20)を調製押出機に計量した後、第一の流体と混合する。混合した後、ガス放出技術22)を用いて軟化剤画分を除去することができる。次に、必要な圧力を蓄積して、成形ツール21)により混合物を成形する。
図6に準じて基剤多糖類17)および18)を、調製押出機(Aufbereitungsextruder)16)に連続的に計量する。短い搬送距離の後、軟化剤19)を計量する。基剤多糖類および軟化剤を、適当なスクリュー配列、回転速度および温度制御を用いて調製し、第一の流体を得る。次に、例えば例1または2に準じて調製した網状構造形成性多糖類溶液20)を調製押出機に計量した後、第一の流体と混合する。混合した後、ガス放出技術22)を用いて軟化剤画分を除去することができる。次に、必要な圧力を蓄積して、成形ツール21)により混合物を成形する。
多糖類網状構造とポリマーの配合物を得るために、多糖類混合物のガス放出の後、可塑化ポリマーをサイド押出機(Seitenextruder)などを介して供給した後、これと混合して配合物を形成することができる。適当な噴射剤を工程に加えると、フォームを得ることができる。
例8
図6と異なり図7では、混合物をバッチで調製する。基剤多糖類24)と軟化剤26)をミキサーに加えて混合する。相当する量の網状構造形成性多糖類を含む溶液25)もミキサーに加え、全混合物を混合する。次に、全混合物を型押出機(Formextruders)23)および成形装置28)によって所望な形態にする。
図6と異なり図7では、混合物をバッチで調製する。基剤多糖類24)と軟化剤26)をミキサーに加えて混合する。相当する量の網状構造形成性多糖類を含む溶液25)もミキサーに加え、全混合物を混合する。次に、全混合物を型押出機(Formextruders)23)および成形装置28)によって所望な形態にする。
1 混合反応装置
2 網状構造形成性PS Aの計量装置
3 網状構造形成性PS Bの計量装置
4 WM1の計量装置
5 WM2の計量装置
6 分散装置
7 熱交換器
8 ポンプ押出機
9 網状構造形成性PS Aの計量装置
10 網状構造形成性PS Bの計量装置
11 WM1の計量装置
12 WM2の計量装置
13 歯車ポンプ
14 スタティックミキサー
15 熱交換器
16 調製押出機
17 基剤PS Cの計量装置
18 基剤PS Dの計量装置
19 WM3の計量装置
20 網状構造形成性PS溶液の計量装置
21 成形装置
22 ガス放出装置
23 成形押出機
24 基剤PS Eの計量装置
25 網状構造形成性PS溶液の計量装置
26 WM3の計量装置
27 ミキサー
28 成形装置
PS 多糖類
WM 軟化剤
2 網状構造形成性PS Aの計量装置
3 網状構造形成性PS Bの計量装置
4 WM1の計量装置
5 WM2の計量装置
6 分散装置
7 熱交換器
8 ポンプ押出機
9 網状構造形成性PS Aの計量装置
10 網状構造形成性PS Bの計量装置
11 WM1の計量装置
12 WM2の計量装置
13 歯車ポンプ
14 スタティックミキサー
15 熱交換器
16 調製押出機
17 基剤PS Cの計量装置
18 基剤PS Dの計量装置
19 WM3の計量装置
20 網状構造形成性PS溶液の計量装置
21 成形装置
22 ガス放出装置
23 成形押出機
24 基剤PS Eの計量装置
25 網状構造形成性PS溶液の計量装置
26 WM3の計量装置
27 ミキサー
28 成形装置
PS 多糖類
WM 軟化剤
Claims (34)
- 多糖類を基剤とする網状構造の製造方法であって、少なくとも1種類の基剤多糖類と少なくとも1種類の網状構造形成性多糖類の全混合物からホモ結晶化および/またはヘテロ結晶化によって網状構造が形成し、これらの成分を別個且つ個別的に調製することを特徴とする上記方法。
- 基剤多糖類を可塑化しまたは可塑化せず、特に少なくとも1種類の網状構造形成性多糖類を加えた後に可塑化し、網状構造形成性多糖類を溶解し、成分を好ましくは分子分散方式で全混合物に共同で加えた後にこの状態で混合することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 少なくとも1個の工程ゾーンにおいて、
a) それぞれ1個の基剤多糖類を加え、
b) それぞれ1個の基剤の多糖類にそれぞれ1個の第一の軟化剤を作用させ、
c) それぞれ1個の基剤多糖類をそれぞれ1個の第一の流体に移し、それぞれ1個の第一の混合物を形成させ、
d) それぞれ1個の網状構造形成性多糖類をそれぞれ1個の第二の流体にそれぞれ1個の第二の軟化剤の作用によって移し、
e) それぞれの第二の流体をそれぞれの第三の流体に移し、
f) 段階d)からのそれぞれの第二の流体または段階e)からのそれぞれの第三の流体を、段階a)−c)からのそれぞれの第一の混合物の1つに組込み、
g) 段階a)−f)からのそれぞれの混合物を合わせて全混合物とし、
h) 段階a)−g)を完了した後に、段階g)で形成した全混合物から、特にそれぞれ少なくとも1種類の網状構造形成性多糖類のそれぞれの高分子同士のホモ結晶化によっておよび/またはこれらのそれぞれの高分子とそれぞれ少なくとも1種類の基剤多糖類のそれぞれの高分子との間のヘテロ結晶化によって多糖類網状構造を形成する
段階を含んでなることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。 - 段階d)−g)の少なくとも1個において、特に段階f)の後および段階h)の前に、すなわち網状構造形成の前に、軟化剤をこの方法から少なくとも部分的に積極的に除去することを特徴とする、請求項1−3のいずれか一項に記載の方法。
- 段階d)において、網状構造形成性多糖類を含む第二の流体を加熱することを特徴とする、請求項1−4のいずれか一項に記載の方法。
- 段階e)において、網状構造形成性多糖類を含む第三の流体を過冷却することを特徴とする、請求項1−5のいずれか一項に記載の方法。
- 段階a)−g)の少なくとも1個において、異種成核剤を少なくとも一回加えることを特徴とする、請求項1−6のいずれか一項に記載の方法。
- 段階f)の直前の段階e)において、網状構造形成性多糖類を含む第三の流体を超音波処理することを特徴とする、請求項1−7のいずれか一項に記載の方法。
- 段階a)−g)の少なくとも1つにおいて、少なくとも1種類の添加剤をこの方法に加えることを特徴とする、請求項1−8のいずれか一項に記載の方法。
- 基剤多糖類が基剤澱粉を含み、網状構造形成性多糖類が網状構造形成性澱粉を含み、特に基剤多糖類が基剤澱粉であり且つ網状構造形成性多糖類が網状構造形成性澱粉であることを特徴とする、請求項1−9のいずれか一項に記載の方法。
- 段階a)、b)、c)、f)およびg)を省略し、網状構造形成性多糖類、特に網状構造形成性澱粉を基剤とする網状構造を得て、製造後に続いて乾燥することなく網状構造の重量%での軟化剤含量WM0が10%−83%の範囲であり、好ましくは10%−73%の範囲であり、更に好ましくは10%−63%の範囲であり、特に10%−53%の範囲であり、最も好ましくは10%−40%の範囲であることを特徴とする、請求項1−10のいずれか一項に記載の方法。
- 製造後に続いて乾燥することなく網状構造の重量%での軟化剤含量WM0が10%−97%の範囲であり、好ましくは10%−85%の範囲であり、更に好ましくは10%−75%の範囲であり、特に10%−65%の範囲であり、最も好ましくは10%−50%の範囲であることを特徴とする、請求項1−11のいずれか一項に記載の方法。
- 段階g)の後であって段階h)の前、中または後に、段階h1)を行って全混合物を形成し、特に段階h1)中に網状構造形成が影響を受け、特に特定の添加剤によって影響を受けることを特徴とする、請求項1−12のいずれか一項に記載の方法。
- 段階h2)が段階h)またはh1)の後に起こりまたは段階h1)と共に起こり、多糖類網状構造が完全にまたは部分的に架橋し、且つ熱処理によって、特に軟化剤含量WM0、好ましくは水含量の変動と組み合わせた熱処理によって改質し、特に乾燥し、および/または結晶性画分をA−構造型に転換することを特徴とする、請求項1−13のいずれか一項に記載の方法。
- 多糖類を基剤とする網状構造、特に澱粉を基剤とする網状構造であって、請求項1−14のいずれか一項に記載の方法によって製造され、且つ好ましくは透明であることを特徴とする、上記網状構造。
- 請求項1−15のいずれか一項に記載の多糖類を基剤とする網状構造、特に澱粉を基剤とする網状構造であって、少なくとも1種類のポリマーと混合して配合物を形成していることを特徴とする、上記網状構造。
- 粘度が改良された熱可塑性澱粉であって、この方法の段階d)−f)を省略し、添加剤の少なくとも1個が特殊な添加剤であり、これが高分散相の形態で含まれ、この相の平均サイズが50μm−0.07μmの範囲であり、好ましくは20μm−0.07μmの範囲であり、更に好ましくは7μm−0.07μmの範囲であり、特に3μm−0.07μmの範囲であり、最も好ましくは1μm−0.07μmの範囲であることを特徴とする、熱可塑性澱粉。
- 請求項1−17のいずれか一項に記載の多糖類を基剤とする網状構造、特に澱粉を基剤とする網状構造であって、製造後に続いて乾燥を行わない網状構造の軟化剤含量WM0が重量%で10%−83%の範囲であり、好ましくは10%−77%の範囲であり、更に好ましくは10%−73%の範囲であり、特に10%−67%の範囲であり、最も好ましくは10%−63%の範囲であることを特徴とする、上記網状構造。
- 請求項1−18のいずれか一項に記載の多糖類を基剤とする網状構造、特に澱粉を基剤とする網状構造であって、製造後に続いて乾燥を行わない網状構造の軟化剤含量WM0が重量%で10%−57%の範囲であり、好ましくは10%−53%の範囲であり、更に好ましくは10%−47%の範囲であり、特に10%−40%の範囲であり、最も好ましくは10%−33%の範囲であることを特徴とする、上記網状構造。
- 請求項1−19のいずれか一項に記載の多糖類を基剤とする網状構造、特に澱粉を基剤とする網状構造であって、製造後に得られたWM0を有する網状構造について、これをフィルムの形態で室温で24時間水中で膨潤させた後、室温でこの膨潤させた状態で測定した澱粉網状構造の剪断強度が好ましくは200kPa−37MPaの範囲であり、好ましくは400kPa−37MPaの範囲であり、更に好ましくは800kPa−37MPaの範囲であり、特に1.5MPa−37MPaの範囲であり、最も好ましくは3MPa−37MPaの範囲であることを特徴とする、上記網状構造。
- 請求項1−20のいずれか一項に記載の多糖類を基剤とする網状構造、特に澱粉を基剤とする網状構造であって、製造後に得られたWM0を有する網状構造について、これをフィルムの形態で室温で24時間水中で膨潤させた後、25℃でこの膨潤させた状態で測定した澱粉網状構造の引張強さが好ましくは1MPa−37MPaの範囲であり、好ましくは3MPa−37Mpaの範囲であり、更に好ましくは7MPa−37MPaの範囲であり、特に14MPa−37MPaの範囲であり、最も好ましくは21MPa−37MPaの範囲であることを特徴とする、上記網状構造。
- 請求項1−21のいずれか一項に記載の多糖類を基剤とする網状構造、特に澱粉を基剤とする網状構造であって、軟化剤含量WM0を有するフィルムの形態で製造後に得られる網状構造が、網状構造を室温で水中で24時間膨潤させた後に、水含量が重量%で10%−60%であり、好ましくは10%−55%であり、更に好ましくは10%−50%であり、特に10%−45%であり、最も好ましくは10%−40%であり、最も特別には10%−30%であることを特徴とする、上記網状構造。
- 請求項1−22のいずれか一項に記載の多糖類を基剤とする網状構造、特に澱粉を基剤とする網状構造であって、網状構造が厚みが0.3mmのフィルムの形態であり、このフィルムを乾燥し、この状態で最大43%の空気水分量を有する大気中に室温で置き、フィルムの重量が最早変化せず且つフィルムの水分含量がW43となるまでそこに放置した後、且つ次にフィルムを少なくとも90%の空気水分量を有する大気中に室温で置き、重量が最早変化せず且つフィルムの水分含量がW90となるようにした後、水分含量の差W90−W43が重量%で3%−25%であり、好ましくは3%−20%であり、更に好ましくは3%−17%であり、特に3%−13%であり、最も好ましくは3%−10%であり、最も特別には3%−7%であることを特徴とする、上記網状構造。
- 請求項1−23のいずれか一項に記載の多糖類を基剤とする網状構造、特に澱粉を基剤とする網状構造であって、散乱角3°<2<37°の間で、7−14重量%の水を含む試料の広角X線回折曲線の非晶質画分から結晶性画分を分離することによって得られた結晶性画分が15%−100%であり、好ましくは25%−100%であり、更に好ましくは35%−100%であり、特に45%−100%であり、最も好ましくは60%−100%であることを特徴とする、上記網状構造。
- 請求項1−24のいずれか一項に記載の多糖類を基剤とする網状構造、特に澱粉を基剤とする網状構造であって、フィルム、箔、フィラメント、マクロ−またはマイクロ−ファイバーとして、特にゲルスピン法で製造された配向繊維として、微小粒子の形態での、噴霧乾燥形態での、拡張形態でのフォーム、顆粒、粉末として、造形部品として、特に射出成形品、連続注型品、異形注型品(profile castings)、深絞り部品として、または熱成形部品として存在することを特徴とする、上記網状構造。
- 請求項1−25のいずれか一項に記載の多糖類を基剤とする網状構造、特に澱粉を基剤とする網状構造の、特定の物質の制御放出および/または吸収のための、特に活性物質の経口または直腸投与および/または農業および庭で用いる物質の制御放出および/または送達のためのシステムとしての使用。
- 請求項1−26のいずれか一項に記載の多糖類を基剤とする網状構造、特に澱粉を基剤とする網状構造の、移植組織片としての、例えば、骨折を固定するためのプレートまたはネジとしての、または鼠蹊ヘルニアの支持網状構造として、外科活性物質およびアジュバントとして、例えば、フィルム、チューブまたは糸としての使用。
- 請求項1−27のいずれか一項に記載の多糖類を基剤とする網状構造、特に澱粉を基剤とする網状構造の、食材、生薬、化粧品、健康管理、包装または農業においての、例えば、食材または食材添加剤、ゼラチン代替品として、ガムベア(gum bears)およびゲル生成物におけるように、砂糖菓子、食物繊維、脂肪代替品として、耐性澱粉および共生物質として、飲料における増粘剤または添加剤として、錠剤成形賦形剤、錠剤成形崩壊剤、艶出し、硬質および軟質カプセルとして、粉末、クリーム添加剤、日焼け防止添加剤、生綿芽(cotton-wool buds)として、ポリスチレンフォーム、箔、二軸延伸箔、複合箔成分、紙積層体の代替品として、セルロースおよびパルプ、特に紙および紙日用品、使い捨て衣類、ファーストフード分野での瀬戸物および刃物類、食物皿、吸飲ストロー、カップ、食材の包装として、発泡形態での断熱食物容器として、イヌのおしゃぶり用骨、買い物袋、がらくたおよび堆肥袋として、マルチ箔、植物ポット、ゴルフチップとして、子供の玩具、歯が生えてきている幼児のおしゃぶり用物体として、または噴霧乾燥したまたは発泡形態で、大気中の雲形成、または雨または嵐を抑制するための水分吸収剤としての、使用。
- 請求項1−28のいずれか一項に記載の多糖類を基剤とする網状構造、特に澱粉を基剤とする網状構造の、材料を保護するためのシステムとして、例えば、酸化性または強烈な臭気のあるまたは毒性のある物質からの保護として、例えば、医薬生成物およびビタミンのような酸素およびラジカルに感受性を有する活性物質の保護層として、物質の保護および/または封入するためのバリヤーおよび/または膜系として、特にナノ−、マイクロ−またはマクロカプセル化のためのバリヤーおよび/または膜系、特にナノ−またはマイクロリアクターおよび/またはバイオリアクターのバリヤーおよび/または膜系としての使用。
- 請求項1−29のいずれか一項に記載の多糖類を基剤とする網状構造、特に澱粉を基剤とする網状構造の、化学物質を選択的に輸送するための、特に化学または生化学分析のための、例えば、分子、特にタンパク質、DNAおよびRNA、並びに多糖類、および親水性バイオ高分子のような高分子のゲル透過クロマトグラフィーおよびゲル電気泳動のためのキャリヤー系としての使用。
- 請求項1−30のいずれか一項に記載の多糖類を基剤とする網状構造、特に澱粉を基剤とする網状構造の、足場または組織工学の分野における組織、器官部分、または器官の製造のための基剤としての、特に心臓の弁のイン・ビトロ製造のための基剤としての使用。
- 請求項1−31のいずれか一項に記載の多糖類を基剤とする網状構造、特に澱粉を基剤とする網状構造の、高粘度の高分散相を含む網状構造の形態での特殊な添加剤であって、この相における平均サイズが50m−0.07mの範囲であり、好ましくは20m−0.07mの範囲であり、更に好ましくは7m−0.07mの範囲であり、特に3m−0.07mの範囲であり、最も好ましくは1m−0.07mの範囲であるものとして、特に多糖類または澱粉ゴムとして、ゴム処方物の成分として、乗用車またはトラックタイヤの制動、摩耗、粘着および滑動特性に好ましい影響を与える相当するゴム処方物の添加剤としての使用。
- 請求項17に記載の改良された粘度を有する熱可塑性澱粉の、それらの応用における従来のTPSの代替物としての、特にTPS軟質カプセル、TPS射出成形した硬質カプセル、または例えば、ポリカプロラクトンTPS配合物におけるTPS配合物としての使用。
- 請求項1−33のいずれか一項に記載の多糖類を基剤とする網状構造およびその配合物、特に澱粉を基剤とする網状構造の、再生長性、再生性およびCO2中性物質からなる、特に通常のプラスチックの代替用の耐久性材料としての使用。
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2002
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