JP2005507747A - 可撓性を有する皮下植込み型除細動器 - Google Patents

可撓性を有する皮下植込み型除細動器 Download PDF

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Abstract

患者の胸郭上に皮下配置するための植込み型除細動器に関する。本発明の植込み型除細動器は、ハウジングと、同ハウジングは皮下に配置されると患者の胸郭に適合することと、ハウジングの一部に配置された電極と、ハウジング内に配置された電気回路と、電気回路は電極に対して電気的に接続されていることとを有する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、概して電気的除細動システムに関する。より詳細には、本発明は、皮下植込み型除細動器に関する。
【背景技術】
【0002】
除細動/電気的除細動は、心臓の心房及び/又は心室における頻拍を含む不整脈な症状に対応すべく採用された技術である。通常、電極は、心拍数のペーシングにおいて使用されるパルスよりも、実質的に大きい振幅の電気的刺激又は電気ショックで心臓を刺激するために使用される。電流密度は、除細動及び心拍数のペーシングにおける重要な要素であるため、植込み可能な装置は、電流と電圧がパルス送信中に減衰する標準的な波形の優れている点を向上させる。従って、心筋層へ伝達する間に一定の電流を維持する波形は、除細動及びペーシングを向上させる。
【0003】
除細動/電気的除細動システムには、電子機器、電池及びコンデンサを収容する気密密閉された容器に接続された体内に植込み可能な電極が含まれる。システム全体は、植込み型除細動器(ICD)と称される。ICDに使用される電極は、心外膜組織に直接装着されたパッチ状であってもよく、より一般的には、細い管状の絶縁カテーテルの先端領域上に配置され、同カテーテルは通常、鎖骨下の静脈に挿入され、上大静脈を通り、心臓の1つ以上の心内膜領域に達する。そのような電極システムは、血管内又は経静脈電極と呼ばれる。特許文献1,2,3及び4は、血管内又は経静脈電極を開示しており、単独或いは他の血管内又は経静脈電極、心外膜パッチ、又は皮下電極と組み合わせて使用される。これら特許文献に開示された血管内又は経静脈電極は、本願においても開示されたものとする。コンプライアントな皮下除細動器の電極は、特許文献5及び6に開示されており、これら特許文献に開示されたコンプライアントの皮下除細動器の電極は、本願においても開示されたものとする。検出用皮下電極の形状は、特許文献7に開示されており、同特許文献に開示された検出用皮下電極の形状は、本願においても開示されたものとする。
【0004】
心外膜及び経静脈電極に加えて、皮下電極システムもまた開発されてきた。例えば、特許文献8及び9は、外科的に腹部に植込まれたパルスモニタ/パルスジェネレータ、並びに胸部に植込まれた皮下電極の使用を記載しており、これら特許文献に開示された内容は、本願においても開示されたものとする。このシステムは、活性電極と一緒に経静脈リードシステムを使用する現在のICDシステムよりも、使い方がかなり複雑であるため、実用的ではない。このような装置(3箇所の切開を必要とする)を装着することが外科的に困難であり、発生器を実用不可能な腹部箇所に配置するため、更に、システムの検知及び除細動の構成が電気的に安定していないため、実際には使用されていない。
【0005】
ICDの効率を向上させるための昨今の努力により、胸筋部に植込むことが可能な大きさのICDを製造できるほどになってきた。更に、回路設計における進歩が、皮下電極を形成するためのICDのハウジングを可能にしている。ICDのハウジングが任意に追加される電極として動作するいくつかの例が、特許文献10,11,12,13に記載されており、これら特許文献に記載されたICDは、本件においても開示されたものとする。
【0006】
ICDは、生命を脅かす心拍障害、主として心室性細動(V−Fib)を管理するために確立された治療である。ICDは、心室性細動の治療に対して非常に効果的であるが、依然大きな手術を必要とする治療である。
【0007】
ICDによる治療がより予防的なものになり、余り重傷でない患者、特に心停止の虞のある子供にも徐々に使用されるようになっている。そのため、大抵の患者が、5年乃至10年の間隔で(時にはそれよりも短い期間で)、リードシステムの誤作動に関連した合併症を併発させるため、静脈内カテーテル及び経静脈リードを使用するICDによる治療に関する要件が、長期に亘る管理に対する障害となっている。更に、長期に亘る経静脈リードシステムの使用、それらの再植込み及び除去により、主要な心血管の静脈システム及び三尖弁に大きな障害を与え、生命を脅かすようなせん孔を重要な脈管及び心臓に生じさせることがある。そのため、経静脈リードシステムは、多くの利点があるにもかかわらず、5年を越える寿命を有するシステムにおいても、長期に亘って患者を管理して使用する必要がある。リード合併症の問題は、小児の場合により深刻であり、身体の成長により経静脈リード機能が変化するので、異なる心血管上の問題が発生し、修正が必要となる。更に、経静脈ICDシステムはまた、費用がかさみ、専門的な処置室及び設備、並びに挿入するための専門的な技術を要する。これらのシステムは、多くの特殊な訓練を受けた心臓電気生理学者によって、通常植込まれる。
【0008】
ICDによる治療に関する背景に加えて、本発明には、関連治療である自動体外式除細動器(AED)に関する簡単な理解を必要とする。AEDは、植込み型リードシステムではなく、皮膚パッチ電極を採用しており、除細動を行うために必要な電子機器及び電源装置を有する携帯用装置を使用して、心室性細動を起こす患者を治療する第三者である使用者の指示の下で除細動を行う。AEDは、心室性細動が発生して2・3分以内にその患者に使用すれば、除細動においてICDとほぼ同様の効果を生じる。
【0009】
AEDによる治療は、飛行機など公の場所における死の危険を軽減させる手段として非常に魅力的である。しかしながら、AEDは、致命的な拍動を患っている患者ではなく、第三者が使用しなければならない。AEDは、ICDのような患者に合わせた手段というよりも、むしろ公衆衛生上の手段である。なぜならば、75%を越える心停止が自宅で発生し、50%を越える心停止が寝室で発生しており、心停止の危険のある患者は独りや睡眠中であり、AEDを用いて助けられないためである。更に、この処理の成功は、第三者の使用者の技能及び冷静さが許容できるレベルかどうかにかかっている。
【0010】
それ故、特に小児や心停止の危険のある患者が予防的に長期間使用するために必要なものは、ICDのように迅速でほぼ確実な除細動を行うが、経静脈リードシステムの長期に亘る後遺症がなく、同時にAEDよりも簡潔で安価な技術を使用するという2つの治療形態を組み合わせたものである。更に必要なものは、簡潔な構成を有し、長年に亘って患者の体内に快適に植込まれる電気的除細動器/除細動器である。
【特許文献1】
米国特許第4603705号明細書
【特許文献2】
米国特許第4693253号明細書
【特許文献3】
米国特許第4944300号明細書
【特許文献4】
米国特許第5105810号明細書
【特許文献5】
米国特許第4567900号明細書
【特許文献6】
米国特許第5618287号明細書
【特許文献7】
米国特許第5476503号明細書
【特許文献8】
米国特許第5342407号明細書
【特許文献9】
米国特許第5603732号明細書
【特許文献10】
米国特許第5133353号明細書
【特許文献11】
米国特許第5261400号明細書
【特許文献12】
米国特許第5620477号明細書
【特許文献13】
米国特許第5658321号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は上記した懸案を鑑みてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一実施例は、患者の胸郭上に皮下配置するための植込み型除細動器を構成し、同植込み型除細動器は、ハウジングと、同ハウジングは皮下配置されると患者の胸郭に適合することと、ハウジングの一部に配置された電極と、ハウジング内に配置された電気回路と、同電気回路は電極に電気的に接続されることとを有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、本発明の皮下植込み型除細動器(S−ICD)を示す。S−ICDは、電気的に動作するキャニスター11及び同キャニスターに装着された皮下電極13を有する。キャニスターは、電極接続ブロック17から電気的に絶縁され、かつ電気的に動作する表面15、及び絶縁領域14を介してキャニスターハウジング16を有する。キャニスターは、商業的に入手可能な電気的に作動する多数のキャニスターに類似しており、電池、コンデンサ及び動作回路を有する。これに代えて、キャニスターは肋間部に合うような薄型で長尺状であってもよい。回路は、心拍をモニタして頻拍及び細動を検知でき、検出した場合に、コンデンサを充電して、ハウジングの動作面を通して除細動エネルギーを皮下電極まで伝達する。そのような回路の例が、米国特許第4693253号明細書及び米国特許第5105810号明細書に開示されており、これら特許文献に開示された回路は本願においても開示されたものとする。キャニスター回路は、除細動エネルギーを異なる波形において供給できる。一実施例において、100マイクロファラド(uF)の二相性波形は、総周期約10ミリ秒(ms)乃至20ミリ秒及びエネルギーの約3分の2を含む初期段階で使用されるが、単相性、二相性、多相性又は当技術分野において周知な他の波形等、いずれのタイプの波形も使用できる。
【0014】
除細動エネルギーを供給することに加えて、回路はまた、経胸壁的に心拍ペーシングエネルギーを供給する。任意の回路は、心臓をモニタして徐脈及び/又は頻脈を検知できる。徐脈及び/又は頻脈を検知すると、回路は、動作面及び皮下電極から適切な間隔で適切なペーシングエネルギーを送る。ペーシングの刺激は、一実施例において二相性であり、脈幅において、従来型の経胸壁的ペーシングに使用される刺激と類似する。
【0015】
同じ回路はまた、米国特許第5129392号明細書において記載されているように、心室性細動の治療においてS−ICDの動作をテストするために、心室性細動を誘発させるT波に小さな振幅のショック波を送る。同特許文献に開示された回路もまた、本願においても開示されたものとする。回路はまた、急速な心室性ペーシングを使用して、心室性細動又は心室性頻拍を迅速に誘発する。心室性頻拍を誘発するための他の任意の方法は、心周期中に心臓に継続的に低圧、即ち約3ボルトの電圧を印加することである。
【0016】
本発明による他の任意の構成は、オルソン、ダブリュ他(Olson,W. et al.)著、「Onset And Stability For Ventricular Tachyarrhythmia Detection in an Implantable Cardioverter and Defibrillator」Computers in Cardiology 、1986年、p.167−170に記載されているように、動作回路が、心房性細動の存在を検出できることである。検出は、R−R間隔の不安定性検出アルゴリズムを介して行うことができる。心房性細動が検知されると、動作回路は、心室性除細動に使用された同じショック波と波形の特性を利用して、QRS波に同調させた心房性除細動を行う。
【0017】
検知回路は、心臓から発せられた電気信号を使用して、主としてQRS波を検知する。一実施例において、回路は心室性頻拍、即ち細動のみを検出するようにプログラムされる。検出回路は、その順行型において、心拍検出アルゴリズムを利用して、心拍数が一定の期間に所定のレベルを超えた場合、例えば心拍数が4秒よりも長い間に平均して240回/分(bpm)を超える場合に、コンデンサの充電を誘発する。コンデンサが充電されると、拍動をチェックして、放電する前の少なくとも1秒の間、心拍数が持続することを確認する。同様に、停止アルゴリズムにより、コンデンサの充電が内部のレジスタに送出される前に、少なくとも4秒間に240回/分未満の心拍数が持続することを確認する。上記したような従来型における検出、確認及び停止アルゴリズムが調節されて、QRS波の心拍間隔の均一性、QRS信号の頻度、R−R間隔の安定度データ、及び信号の振幅の特徴を検査して検出感度及び特異性を向上させ、これらのデータの全て、又は一部が使用されて、S−ICDの不整脈検出機能の感度及び特異性の両方を向上又は低下させる。
【0018】
QRS波を検査して心室性細動(V−Fib)又は心室性頻拍(V−Tach)を検出するために検知回路を使用することに加えて、検知回路により呼吸の有無を確かめることができる。呼吸数は、動作及び高電圧皮下リード電極から送られる閾値下の電流を使用して胸部を通過するインピーダンスをモニタし、呼吸周期の経胸部的インピーダンスの波動から生じる波形における起伏の周波数をモニタすることにより検出できる。波動がない場合は、患者は呼吸しておらず、この無呼吸により心停止のQRS波の所見を確認できる。米国特許第6095987号明細書、第5423326号明細書及び第4450527号明細書に記載されているように、同じ技術を使用して、呼吸数に関する情報を提供、即ち心拍出量を予測できる。これらの特許に記載されている技術は、本願においても開示されたものとする。
【0019】
本発明のキャニスターは、チタン合金から形成されてもよく、或いは他の好適な電気的に動作するキャニスター構成であってもよい。しかしながら、患者の胸部の湾曲に合うような可鍛性のあるキャニスターが望ましい。このようにして、患者は、自分の胸郭の形状に適合する快適なキャニスターを使用することが可能である。適合するキャニスターの例が、米国特許第5645586号明細書に開示されており、同特許文献に開示されたキャニスターは本願においても開示されたものとする。キャニスターは、医療用プラスチック、金属及び合金などの多数の材料から形成される。好適な実施例において、キャニスターは、特に小児が長期に亘って装着できるように、重量が100グラム(gms)未満で容積が60cc未満である。S−ICDのキャニスターとリードはまた、除細動の性能を向上させるための表面積を多くするべく凹凸面のある、即ち皺を有する表面を使用してもよい。治療の予防的な役割と40ジュール(joules)を超えるエネルギーに達する必要があるため、一実施例の特徴は、治療に要する充電時間を意図的に長くし、コンデンサが装置の寸法の制約内で充電できることである。小型のICDのハウジングの例が、米国特許第5597956号明細書及び米国特許第5405363号明細書に開示されており、これら特許文献に開示されたハウジングは本願においても開示されたものとする。
【0020】
本発明の他の皮下電極13が図1乃至3に示される。図1において、皮下電極用のリード21は、シリコン又はポリウレタン製の絶縁体から構成されることが望ましい。電極は、その基端部において接続ポート19を介してキャニスターに接続され、接続ポート19は、キャニスターの電気的に絶縁された領域17上に配置される。例示された電極は、リードに装着された3つの異なる電極を有する複合電極である。例示された実施例において、任意の固定セグメント52は皮下電極の最先端部に装着され、電極を軟組織内に固定することにより、植込み後に電極がずれない。
【0021】
複合皮下電極の最先端電極は、高圧の電気的除細動エネルギーを心臓に送るために使用されるコイル電極27である。コイル除細動電極は、長さが約5cm乃至10cmである。コイル電極の基端側には、2つの検知電極があり、第1検知電極25はコイル電極の基端側に配置され、第2検知電極23は第1検知電極の基端側に配置される。検知電極は、QRS波を良好に検出できるように、十分に離間される。この間隔は、4cmが好ましいが、1cm乃至10cmの間隔であってもよい。電極は、好適な実施例において、環状であっても、そうでなくてもよい。環状でない電極を皮膚の表面に向かって外方に配置することは、筋肉への影響を最小限にして、QRS信号の質を強化する手段である。検知電極は、絶縁領域29を介して、除細動電極に対して電気的に絶縁されている。除細動電極の類似のタイプは、昨今では経静脈型において商業的に入手可能である。例えば、米国特許第5534022号明細書は、コイル除細動電極及び検知電極を有する複合電極を開示しており、同特許に開示された複合電極は、本願においても開示されたものとする。この構成の変更も、本発明の範囲内で意図されている。そのような変更の1つが、図2において例示されており、検知電極25,23は環状ではなく、一方は先端部に配置され、他方は基端側に配置されており、コイル電極はこれら2つの検知電極の間に配置される。この実施例において、検知電極は、使用されるコイル電極の長さに応じて、6cm乃至12cm離間される。図3は他の実施例を例示しており、同実施例において、2つの検知電極が、その基端側に配置されたコイル電極を有する複合電極の先端部において配置される。他の実施例もまた本発明の範囲内で意図されている。例えば、電極を1つだけ有する場合、検知電極及び除細動電極の両方として作用するコイルを備えたコイル除細動電極の基端側又は先端側のいずれかに配置される。
【0022】
QRS波(及び経胸壁的インピーダンス)の検知は、キャニスターハウジング上の検知電極を介して、或いは除細動コイル電極及び/又は皮下リード検知電極と組み合わせて行われることは、本発明の範囲内で意図されている。このようにして、検知は、皮下電極上に配置された1つのコイル電極及びキャニスターハウジング上の動作面を介して行ってもよい。他の実施例において、皮下電極上に配置された検知電極を1つだけ有して、検知は、1つの電極及び皮下電極上のコイル電極により、又はキャニスターの動作面により行われる。キャニスター上で検知電極を使用することは、皮下電極上の検知電極の必要性を排除する。皮下電極は少なくとも1つの検知電極より構成され、キャニスターは少なくとも1つの検知電極より構成されることもまた意図されている。多数の検知電極が、皮下電極及び/又はキャニスター上で使用される場合、最良のQRS波を検出する組み合わせは、S−ICDが植込まれた時に特定され、この組み合わせが選択されて、全ての検知電極から最良の検知構成を動作させることも意図されている。図2において、2つの検知電極26,28は、電気的に動作する面15上に配置され、電気絶縁リング30は、検知電極と動作面との間に配置される。これらのキャニスター検知電極は、電源を落として、除細動を行う電気ショックが伝達される間及び伝達された直後に電気的に絶縁してもよい。キャニスター検知電極はまた、キャニスターの電気的に不活性な面に配置されてもよい。図2の実施例において、実際には4つの検知電極があり、皮下リード上に2つとキャニスター上に2つある。好適な実施例において、どの電極を使用して検知するかを変更する能力は、S−ICDのプログラム可能な特性であり、長期に亘る患者の生理機能や(小児の場合は)体格において変更できるように構成される。プログラミングは、キャニスターのスイッチを使用して行うことができ、或いはプログラム用ワンドを使用して、又は無線接続によりキャニスター内の回路をプログラムして行ってもよい。
【0023】
キャニスターは、S−ICDシステムの陰極又は陽極のいずれかとして使用されてもよい。キャニスターが陰極の場合、皮下コイル電極は陽極となる。同様に、キャニスターが陽極の場合、皮下電極は陰極となる。
【0024】
動作中のキャニスターハウジングは、ICD、及び殆どのAEDに適合する中間エネルギー及び中間電圧を供給する。二相性の波形を使用するICDに必要な最大電圧は、約750ボルトであり、それに伴う最大エネルギー量は約40ジュールである。AEDに必要な最大電圧は、使用する型及び波形に応じて、約2000ボルト乃至5000ボルトであり、それに伴う最大エネルギー量は約200ジュール乃至360ジュールである。本発明によるS−ICD及びUS−ICDは、約50ボルト乃至3500ボルトの最大電圧、及びそれに伴う約0.5ジュール乃至350ジュールのエネルギーを使用する。装置の静電容量は、約25マイクロファラド(micro farads)乃至200マイクロファラドである。
【0025】
他の実施例において、S−ICD及びUS−ICDは、約1ミリセカンド(milliseconds)乃至40ミリセカンドのパルス幅を有するエネルギーを供給する。装置は、約1ミリアンペア(milliamp)乃至250ミリアンペアのペーシング電流を供給する。
【0026】
キャニスター内に収容された検知回路は、高感度で、生命に関わる心室の不整脈の有無を特定する。検出アルゴリズムの特性はプログラム可能であり、そのアルゴリズムは、心室性細動及び240回/分を超える頻拍数の検出を重点的に扱う。本発明のS−ICDは、実際に生命を脅かすような場合に使用されることは稀であろうが、簡潔な設計と実装により、心臓電気生理学者ではない者が、多数の患者に対して、安価で危険性も少なく使用できる。従って、本発明のS−ICDは、重度の心臓拍動疾患の検出及び治療に主に焦点を当てている。小児への検出アルゴリズムの部分的な適用性として、上室性頻拍及び急激な心室性細動を起こす小児に使用できるように、最大数の範囲を上方にプログラム可能である。また、新生児及び乳児の治療を可能にするために、エネルギーレベルは、下方にもプログラム可能である。
【0027】
図4において、本発明のS−ICDの最善の配置が例示される。当業者には明らかなように、S−ICDの実際の位置は、植込み処置の間に形成される皮下スペースである。この処置中に心臓を露出させることはないが、キャニスター及びコイル電極が、第5肋骨に当たるほぼ乳房下部の皮線位置において、左中鎖骨線に3次元的に配置されることを理解するために、心臓が図示される。皮下電極のリード21は、胸部付近の皮下経路を横に延びて、好適には左肩甲骨の外側の後腋窩線において、先端側の電極端部で終端となる。このようにして、キャニスター及び皮下植込み型除細動電極は、大部分の心室の心筋層まで電流を送るための良好な経路を提供する。
【0028】
図5は、本発明の他の配置を示す。動作ハウジングを有するS−ICDのキャニスターは、肩甲骨下部の先端のほぼ外方向にある左後腋窩線に配置される。この位置は、特に小児において有効である。皮下電極のリード21は、胸部付近の皮下経路を横に延びて、前胸部、好適には乳房下部の皮線において、先端側の電極端部で終端となる。図6は、胸部において皮下に植込まれた図1の実施例を示し、基端側の検知電極23,25は、ほぼ左腋窩線に配置され、除細動電極は肩甲骨下部の先端の外側に位置する。
【0029】
図7は、本発明のS−ICDの植込み方法を概略的に示す。切開部31は、ほぼ心尖部に当たる左の前腋窩線において形成される。この切開位置は、S−ICDの配置として選択された位置とは異なっており、特に選択されて、キャニスターは左の乳房下部の皮線より内側に配置され、リードは左肩甲骨の外側の左後腋窩線付近の誘導器(以下に詳細を述べる)を介してより後方に配置される。つまり、好適な実施例において、本発明のS−ICDがこの範囲に植込まれても、植込みを行う医師が妥当であると見なせば、切開部は胸部のどこであってもよい。皮下経路33は、キャニスター用に乳房下部の皮線より内側に形成され、リード用には左肩甲骨の外側の左の後腋窩線の後方に配置される。
【0030】
次に、S−ICDのキャニスター11は、切開部の位置、又は左の乳房下部の皮線の皮下の内方に配置される。皮下電極13は、特別に構成された湾曲する誘導器40(図8参照)と共に配置される。誘導器は、湾曲した套管針42及び硬質の湾曲したピールアウェイ(peel away)シース44を有する。ピールアウェイシースは湾曲することにより、套管針により形成される皮下スペースにおいて、患者の胸郭付近に配置される。シースは、折り畳んだり曲げたりすることなく電極が配置できるように、十分な硬さを有する必要がある。シースは、生体適合性を備えたプラスチック材料から形成され、軸方向に穿通されることにより、2つの部分に分けることができる。套管針は、基端ハンドル41及び湾曲したシャフト43を有する。套管針の先端部45は、テーパーされることにより、患者の皮下経路33の切開を可能にする。套管針は、管状にすることにより、中央にルーメン46を有し、先端部の開口部48において終端となる。通常の麻酔を行わない場合、必要であれば、前記ルーメンから、又は套管針を挿入するために使用される経路に麻酔をかけるために設計された湾曲した長尺状の針から、リドカインなどの局所麻酔薬を搬送できる。湾曲したピールアウェイシース44は、その軸方向のシャフト47に平行に、同シースを2等分するための基端プルタブ49を有する。シースは皮下経路が形成された後に、套管針を介して挿入されたガイドワイヤ上に配置される。キャニスターの位置から経路の終端位置まで直線を引いた場合に、その直線が患者の左心室の大部分を横切る位置において、皮下経路は皮下において終端処理されるまで延びる。次に、ガイドワイヤは、ピールアウェイシースを残して除去される。皮下リードシステムは、シースから挿入されて適切な位置に達する。皮下リードシステムが適切な位置に達すると、シースはプルタブ49により半分に分割されて除去される。1つ以上の皮下電極が使用される場合は、新しい湾曲するピールアウェイシースが各皮下電極に使用される。
【0031】
S−ICDは、長期の経静脈/心外膜のICDのリードシステムが、過度のリスクや、すでに敗血症やリードの破損などの問題を抱えている大人に対して、予防的に使用される。本発明のS−ICDシステムは、長期に亘る経静脈のリードシステムでは、重大な管理上の問題が生じるような、致命的な不整脈を患う危険のある小児に対して、予防的に使用されることもまた意図している。更に、小児に対して標準の経静脈のICDを使用することにより、患者の成長期に、リードシステムがその成長に適合しないという問題が発生する。図9は、S−ICDの皮下リードシステムの配置を示しており、成長に伴って生じるリードシステムに対する問題は解消される。皮下電極の先端部は、上記したような位置に配置されて、コイル除細動電極27及び検知電極23,25に対して良好な場所を提供する。しかしながら、絶縁リード21は、記載した構成においては配置されない。代わりに、リードは、特別に構成された誘導套管針及びシースを備えて、蛇行して配置され、多数の波形部分、即ち湾曲部を有する。小児が成長するにつれて、波形部分、即ち湾曲部が伸びて、リードシステムを延ばすが、適切な電極位置は維持される。特に除細動コイルの周囲の繊維性瘢痕により、患者が成長する間は同コイルの後部位置を保持するように固定されるが、先端が歯状又は螺旋状の電極固定システム52を有するリードシステムは、リードの先端部に組み込まれて、リードの安定を容易にする(図1参照)。フックや縫合等の他の固定システムもまた使用できる。
【0032】
図10及び11は、本発明のS−ICDの他の実施例を示す。この実施例において、キャニスターに対して異極性を有する2つの皮下電極13,13'を有する。皮下電極13'は、すでに述べた電極とほぼ同一である。この実施例において、除細動エネルギーはキャニスターの動作面と2つのコイル電極27,27'との間に伝達される。更に、4つの検知電極23,23'、25,25'の間の最適な検知構成を選択するための手段が、キャニスター内に構成される。2つの電極が、心臓の同一側に皮下配置される。図6に示されるように、一方の皮下電極13は下方に配置され、他方の電極13'は上方に配置される。この二重皮下電極システムにおいて、キャニスターと一方の皮下電極は同一極性であり、他方の皮下電極は異極性である。
【0033】
図12及び13において別の実施例が示されており、本発明のS−ICDのキャニスター11が、患者の肋骨に近接且つ平行に配置される際に特に有効になるように形成される。キャニスターは、患者の肋骨の形状に合うような長さ、薄さ及び湾曲形状を有する。図12に示す実施例において、キャニスターは、約0.5cm乃至2cmの直径を有するが、現時点においては1cmが望ましい。円形の断面積を有する代わりに、図13に示すように、長方形、又は正方形の断面積を有してもよい。キャニスターに長さは、患者の胸部の大きさによって変更してもよい。一実施例において、キャニスターは約5cm乃至40cmの長さである。キャニスターは、胸部の肋骨の形状に合うように湾曲する。湾曲部の半径は、患者の体型によって変更され、小柄な患者には小さい半径を有し、大柄な患者には大きい半径を有する。湾曲部の半径は、患者の体型に応じて、約5cm乃至35cmの範囲であってもよい。更に、湾曲部の半径は、キャニスター全体を通して均一である必要はなく、肋骨の形状に沿って形成されてもよい。キャニスターは、湾曲部の内部(凹部)に位置する動作面15と、湾曲部の外部(凸部)に位置する非動作面16とを有する。これらの実施例において、電極のリードは、装着ポート19及びリード21の基端部だけが示されているが、前述したいずれのリードであってもよく、現時点では図1に記載されたリードが望ましい。
【0034】
このキャニスターの回路は、前述した回路と同様の回路である。また、キャニスターは、任意で動作面又は非動作面のいずれかに配置された少なくとも1つの検知電極を有してもよく、キャニスター内の回路は、上記したようにプログラム可能であり、最良の検知電極を選択できる。図示するように、キャニスターは、その非動作面に配置された2つの検知電極26,28を有することが望ましく、また、電極は約1cm乃至10cm離間して配置されるが、現時点では3cmの離間距離が望ましい。しかしながら、検知電極は、上記したように動作面に配置されてもよい。
【0035】
図12の実施例は、左前第5肋骨、即ち、第4肋骨と第5肋骨との間、又は第5肋骨と第6肋骨との間に近接及び平行して、皮下に植込まれることを想定している。しかしながら、他の位置においても使用できる。
【0036】
本発明のS−ICDの他の構成は、皮下高電圧ショック電極システム及びQRS拍動検出システムをシミュレートするために構成された皮膚テスト電極システムである。このテスト電極システムは、除細動ストリップ及びQRSを検知するための2つのボタン電極を有する皮膚ストリップ電極を備えたS−ICDの電極と同様の、表面積及びインピーダンスを有する皮膚パッチ電極を備える。幾つかの皮膚ストリップ電極を利用して、様々な二極間をテストすることにより、植込みシステムと同等の信号検出を最適化することができる。
【0037】
図14乃至18は、本発明の特定のUS−ICDの実施例を示す。S−ICDの実施例に関して詳細を述べてきたが、異なる検知、電気ショック及びペーシング用の回路が更に以下のUS−ICDの実施例に組み込まれてもよい。上記した個々のS−ICDの特定の要素全体或いは一部を、以下の図において例示されたUS−ICDの実施例に組み込んでもよい。
【0038】
図14において、本発明のUS−ICDを示す。US−ICDは、第1端部及び第2端部を有する湾曲したハウジング1211からなる。第1端部1413は、第2端部1215よりも厚みを有する。この厚みを有する部分は、US−ICDの電源、コンデンサ及び動作回路を収容する。同回路は、頻拍及び細動を示す心拍をモニタすることができ、検出した場合には、コンデンサの充電を開始し、ハウジングの2つの端部の外面に配置された2つの除細動電極1417,1219から、除細動エネルギーを送る。回路は、除細動エネルギーを異なる波形において供給できる。一実施例において、100マイクロファラドの二相性波形は、総周期約10ミリ秒乃至20ミリ秒及びエネルギーの約3分の2を含む初期段階で使用されるが、単相性、二相性、多相性又は当技術分野において周知な他の波形等、いずれのタイプの波形も使用できる。
【0039】
本発明のハウジングは、チタン合金から形成されてもよく、或いは他の好適なICDの構成からなってもよい。ハウジングはまた、電気的に電極を互いに絶縁する生体適合性を有するプラスチック材料から形成される。しかしながら、患者の胸部の湾曲に合うような可鍛性のあるキャニスターが望ましい。このようにして、患者は、自分の胸郭の形状に適合する快適なキャニスターを使用することができる。適合するICDのハウジングの例が、米国特許第5645586号明細書に開示されており、同特許文献に開示されたICDのハウジングは本願においても開示されたものとする。好適な実施例において、ハウジングは患者の第5肋骨の形状に合うように湾曲する。患者の体型は様々に異なっているため、ハウジングが異なる寸法において提供されることにより、胸郭の寸法とUS−ICDの寸法とを良好に合わせることができる。US−ICDの長さは、約15cm乃至50cmの範囲である。治療の第1に予防的な役割と、40ジュールを超えるエネルギーを発生させる必要とから、好適な実施例の特性は、治療に要する充電時間を意図的に長めにすることにより、装置寸法の制限内でコンデンサを充電することができる。
【0040】
ハウジングの厚みのある端部は、電源、動作回路及びコンデンサを配置するために必要である。端部の厚みは、約0.5cm乃至2cmであり、現時点では1cmの厚みが望ましい。マイクロ技術の進歩に伴い、ハウジングの厚さがより減少している。
【0041】
ハウジングの2つの除細動電極は、心臓に高電圧の除細動エネルギーを伝達するために使用される。好適な実施例において、除細動電極はコイル電極であるが、電気的に絶縁された動作面又はプラチナ合金からなる電極を有する他の除細動電極を使用してもよい。コイル除細動電極は、長さが約5cm乃至10cmである。2つの検知電極1425,1427は、2つの除細動電極の間のハウジング上に配置される。検知電極は、QRS波を良好に検出できるように十分離間して配置される。この間隔は、1cm乃至10cmの間隔であってもよいが、現時点では4cmの間隔が望ましい。電極は、好適な実施例において、環状であっても、そうでなくてもよい。環状でない電極を皮膚の表面に向かって外方に配置することは、筋肉への影響を最小限にして、QRS波の信号の質を強化するための手段である。検知電極は、絶縁領域1423を介して、除細動電極から電気的に絶縁されている。除細動電極の類似したタイプは、昨今では経静脈型において商業的に入手可能である。例えば、米国特許第5534022号明細書は、コイル除細動電極及び検知電極を有する複合電極を開示しており、同特許に開示された複合電極は、本願においても開示されたものとする。この構成の変更も、本発明の範囲内で意図されている。このような変更とは、ハウジングの2つの端部において検知電極を有し、検知電極間に配置された除細動電極を有することである。他の変更は、ハウジング全体に3つ以上の検知電極を有して、2つの良好な検知電極を選択できるようにすることである。3つ以上の検知電極が使用される場合、検知用にどの電極を使用するかを決定する性能は、長期に亘る患者の生理機能や体型における変化に適合するように、US−ICDのプログラム可能な特性である。プログラミングは、キャニスターのスイッチを使用して行うことができ、或いはプログラム用ワンドを使用して、又は無線接続によりキャニスター内の回路をプログラムして行ってもよい。
【0042】
図15において、本発明のUS−ICDの最良の皮下配置が示される。当業者には明白なように、US−ICDの実際の位置は、植込み処置中に形成される皮下スペースである。この処置中に心臓を露出させることはないが、装置及びその異なる電極が患者の胸部内に3次元的に配置されていることを理解するために、心臓が図示される。US−ICDは、第5肋骨の乳房下部の皮線位置の左中鎖骨線と、好適には左肩甲骨の外側の後腋窩線との間に配置される。このようにして、US−ICDは、大部分の心室の心筋層まで電流を送るための良好な経路を提供する。
【0043】
図16は、本発明のUS−ICDの植込み方法を概略的に示す。切開部1631は、ほぼ心尖部に当たる左の前腋窩線において形成される。皮下経路は、後部に延びるように形成されて、US−ICDを配置できるようにする。好適な実施例において、本発明のUS−ICDがこの範囲に植込まれても、植込みを行う医師が妥当であると見なせば、切開部は胸部のどこであってもよい。皮下経路は、乳房下部の皮線に対して内方に形成され、左後腋窩線に対して後方に延びる。経路は、特定の構成された湾曲した誘導器1742(図17参照)を有する。套管針は、基端ハンドル1641及び湾曲したシャフト1643を有する。套管針の先端部1745は、テーパーされて患者の皮下経路の切開を可能にする。套管針は、管状にすることにより、中央にルーメン1746を有し、先端部の開口部1748において終端となる。通常の麻酔を行わない場合、必要であれば、前記ルーメンから、又は套管針を挿入するために使用される経路に麻酔をかけるために設計された湾曲した長尺状の針から、リドカインなどの局所麻酔薬を搬送できる。皮下経路が形成されると、US−ICDは皮下スペースに植込みされ、皮膚の切開部は標準的な技術を使用して閉じられる。
【0044】
前述したように、US−ICDは、長さ及び湾曲形状も様々である。US−ICDは、異なる体型の患者の皮下に植込めるように、寸法を調整できように構成される。図18において、異なる実施例が分解図において概略的に示され、製造がより容易であるUS−ICDが構成される。異なる寸法のUS−ICDは全て、同じ寸法と形状を有する厚みのある端部1413を備える。厚みのある端部は、内部が中空であるため、コア動作部材1853を挿入できる。コア部材は、US−ICDの電源、コンデンサ及び動作回路を備えるハウジング1857を有する。コア部材の基端部は、複数の電気プラグコネクタを有する。プラグコネクタ1861,1863は、厚みのある端部内の当技術分野において標準的な圧力適合コネクタ(図示せず)を介して、検知電極に電気的に接続されている。プラグコネクタ1865,1867はまた、厚みのある端部内の圧力適合コネクタを介して除細動電極に電気的に接続されている。コア部材の先端部は、端部キャップ1855と、コア部材がUS−ICDの厚みのある端部の開口部1851内に挿入されると、防水密閉できる畝を有する取り付け具1859とを備える。
【0045】
S−ICD及びUS−ICDは、他の実施例において、心房性除細動を含む心房律動疾患の検出及び治療が可能である。S−ICD及びUS−ICDは、QRS波同様に心電図のP波を記録する性能を備え、心臓の電気的動作の遠視野像を提供する2つ以上の電極を有する。正常な洞律動を示す間に記録したP波を参照して、その速度、形態、振幅及び頻度における変化をモニタして、心房性細動の開始と終了を検出できる。例えば、明確なP波が突然消えて、低振幅の異なる形態の信号に変化すると、これは、洞律動が止まり心房性細動が始まったことをはっきりと示している。検出アルゴリズムに関する他の実施例において、心室性の検出率は、R−R連結期の安定性としてモニタされる。R−R間隔の連結の検査において、心房性細動は、拍動に基づいて(berat−by−beat)、ほぼ連続する不規則な接続間隔により確認される。心房性細動(AF)が起きている間のR−R間隔のプロットは、洞律動又は上室性不整脈と比較した場合に、数百又は数千のR−R間隔が長時間に亘って示されると、外観上は「雲のよう」(cloudlike)に表される。また、不規則な他の律動と比較すると、顕著な特性は、QRS波の形態が、R−R連結期における不規則性にも関わらず、拍動ベースにおいて類似することである。これは、QRS波の形態が拍動ベースにおいて変化する心室性細動と比較すると、心房性細動の顕著な特性である。他の実施例において、心房性細動は、検出された心電図のP波のタイミングと振幅の相関関係を、検出された心電図のQRS波(R波)と比較することにより検出してもよい。正常な心房性細動は、固定した相関関係を有し、その相関関係が変化した場合に、基準点として使用できるテンプレート照合アルゴリズムに分類される。
【0046】
心房性細動の検出プロセスに関する他の実施例において、S−ICD又はUS−ICDシステムにおいて配置される他の電極を有してもよく、埋込む際又は植込み後の追加評価の際に、プログラミング操作により、それらの電極を検出アルゴリズム回路内に配置するか、或いはこれらのシステムに他の電極システムを手動で追加することにより行われる。心房性細動を検出するために電極を使用してもよく、同電極は、S−ICD又はUS−ICDのハウジングに関して、異なる心房及び心室の解剖学的部位、及び外科的な植込み部位における心室性不整脈の検出に使用してもよい。
【0047】
心房性細動が検出されると、不整脈は、心房性細動又は他の上室性不整脈を停止するために、治療装置の最大出力までのエネルギーレベルを使用して同期された電気ショックを送り治療する。S−ICD又はUS−ICD電極システムは、電気ショック療法だけでなくペーシング療法によって、心房性細動及び心室性細動の両方を治療するために使用される。心房性細動及び他の心房性不整脈の治療に関する他の実施例において、心室性細動の治療とは異なる電極システムを使用してもよい。他の実施例は、心室性不整脈と比較して心房性不整脈に対して異なる種類の治療(振幅、波形、静電容量等)を可能にする。
【0048】
異なる寸法及び形状のUS−ICDのコア部材は、全て同じ寸法と形状を有する。そのため、植込み処置中に、コア部材無しで、様々な寸法のUS−ICDが植込みに使用できる。植込み処置が行われると、正しい寸法のUS−ICDが選択されて、コア部材がUS−ICD内に挿入されて、上記したようにプログラムされる。この構成の他の利点は、コア部材内の電池交換が必要な場合に、US−ICD全体を取り外すことなく交換できることである。
【0049】
図19乃至26は、概ね他のS−ICD/US−ICDキャニスターの実施例に関する。以下に述べるキャニスター構成、異なる材料構成、寸法及び湾曲は、S−ICD又はUS−ICDのいずれに組み込まれてもよいが、今後は、S−ICDに関してのみ特性を述べることにする。
【0050】
これらの図面に示されたキャニスターは、1)初期のキャニスター植込みを補助し、2)一旦適切に配置されるとキャニスターの位置ずれを抑止し、3)患者の胸部の他の部位に影響することなく、心臓に伝達される一貫して集束されたエネルギーを発生し、4)S−ICDシステムにより心臓から良好な信号を受信でき、或いは、5)胸部の大きさや形状が異なっていても、患者が快適に長期に亘って装着できる構成を有する。特に、図19乃至26において、図に示された多数のS−ICDキャニスター構成に組み込まれた異なる材料構成、寸法及び湾曲について詳細に述べる。
【0051】
特定の実施例に関して、図19は、本発明の一実施例のS−ICDキャニスター190を示す。S−ICDキャニスター190の容器は、S−ICDキャニスター190の電子機器を収容する密封ハウジング192を有する。前述したS−ICD装置のように、本実施例の電子機器は、少なくとも電池、コンデンサ及び動作回路を有する。更に、図19は、リード193を介してキャニスターの容器に取り付けられたリード電極191を示している。背びれ部197は、リード電極191上に配置されるため、リード電極が円滑に配置される。
【0052】
本発明のS−ICD装置は、患者の心臓にエネルギー((電界強度(V/cm)、電流密度(A/cm)、電圧較差(V/cm)、又は他のエネルギー測定単位)を供給する。本発明のS−ICD装置は、概して700ボルト乃至3150ボルトの範囲の電圧を使用し、約40ジュール乃至210ジュールのエネルギーを要する。しかしながら、治療方法、患者の心臓からのキャニスターの近接性、S−ICDキャニスター電極とリード電極との相対関係、患者の潜在的な心臓疾患の性質、治療される特定の心臓疾患、及び他の胸部組織へのS−ICDからの電気出力の分散を克服する能力によって、これらのエネルギー所要量は異なる。
【0053】
S−ICD装置から放出されたエネルギーは、患者の縦隔前部内から、心臓の大部分を通って、後外側及び/又は後方の胸部位置内に配置されたリード電極まで方向づけられる。更に、S−ICDキャニスター190は、原則として、二相性の波形を使用して、患者の心室の心筋層の約90%に対して、約3V/cm乃至5V/cmの適切な有効磁界力において、この方向づけられたエネルギーを伝達できる。この伝達された有効磁界力は、本発明の一実施例の意図する患者の心臓の除細動に適している。
【0054】
増加したエネルギー必要量により、より大きな電池やコンデンサ、或いは追加の電池やコンデンサを必要とする。これらの2つの選択肢の後者は、S−ICDキャニスター190の全体の奥行きを減少するために特に望ましい。しかしながら、電池やコンデンサの数を増やすことは、S−ICDキャニスター190の長さと奥行きを増加させることになる。従って、異なる奥行き、幅及び長さを有するS−ICD装置が多数製造されて、体型の異なる患者のエネルギー需要に適応できる。例えば、肥満体の大人の男性は、小児よりも、大きく厚みのあるS−ICDキャニスター190が必要である。特に、肥満体の大人の男性よりも、小児は概して小柄で、比較的電流に対して抵抗が少なく、電流の分散がより少ない体格を有する。そのため、小児の心臓に効果的な治療を行うために必要なエネルギーは、肥満体の大人の男性よりも極めて少ないので、小児は、より小型のかさばらないS−ICDキャニスター190を使用できる。更に、同じような体型であっても、患者はそれぞれ潜在する異なる心臓疾患を有するため、治療条件が異なる。そのため、同じような体格であっても異なる心臓疾患を有する他の患者よりも、小さいキャニスターを収容できる患者もいる。
【0055】
更に、S−ICDキャニスター190の位置的な要件は、装置に使用される動作回路のタイプによる。S−ICDキャニスター190は、心拍をモニタして、頻拍及び細動を検知するようにプログラムされており、検出した場合は、コンデンサを充電し、適切な除細動エネルギーを送る。そのような回路の例が、米国特許第4693253号明細書及び米国特許第5105810号明細書に開示されており、これら特許文献に開示された回路は本願においても開示されたものとする。S−ICDキャニスター190は、更に経胸壁的心拍数のペーシングのための動作回路を有するように構成されてもよい。この任意の回路は、心臓をモニタして徐脈及び/又は頻脈の拍動を検知する。徐脈及び/又は頻脈の拍動が検出されると、動作回路は適切なペーシングエネルギーを適切な間隔で伝達して、疾患を治療する。
【0056】
他の実施例において、上記したように、動作回路は、1)S−ICDキャニスターの性能をテストするために、心室性細動を誘発するT波に小さな振幅の電気ショックを送るようにプログラムされ、2)頻脈性不整脈を誘発又は停止するために、急激な心室のペーシングを行うようにプログラムされ、3)心房性細動を検出するようにプログラムされ、及び/又は、4)QRS波を検査して、心室性細動又は心室性頻脈を検出するようにプログラムされる。心臓の検知、電気ショック及びペーシングのための更なる動作回路は当技術分野において周知であり、本発明の主旨及び範囲内にあるものとして、更に本願に組み込まれる。
【0057】
キャニスターハウジング192の主要な機能は、その中に収容される電気部品と、それを取り巻く環境との間に保護壁を提供することである。従って、キャニスターハウジング192は、その収容物を保護できるように十分な硬度を有する必要がある。このような硬度を有する材料には、多数の好適な医療用プラスチック、セラミック、金属及び合金などの生体適合性材料が含まれる。特定の実施例において、そのような硬度を有する材料は概して硬質であるが、成形しやすい、又はコンプライアントな材料を使用することが望ましい。より具体的には、キャニスターハウジング192は、その全体の形状において破損することなく、部分的に撓むことが望ましい。
【0058】
コンプライアントなキャニスターハウジング192は、患者の体内に植込まれると、快適さを増す。S−ICDキャニスター190をそのような材料で形成することにより、一定の胸部の動きに伴って、キャニスターハウジングは、制限されるものの有効に撓む。そのような例として、キャニスターハウジング192は、周囲の筋組織により許容された範囲内で撓む。コンプライアントなキャニスターハウジングを使用することは、患者の胸部の主要な部分に延びるキャニスターハウジングの実施例において特に有効である。例えば、コンプライアントなキャニスターハウジング192は、US−ICD装置において特に有益である。
【0059】
図27は、部分的にコンプライアントな材料を有するUS−ICDキャニスターハウジング310の実施例を示す。US−ICDキャニスターハウジング310は、第1端部312及び第2端部314を有する。詳述したように、US−ICDキャニスターハウジング310は、更に収容される複数の電極を有する。特定の実施例において、図27に示すように、2つの電極、即ち第1電極316及び第2電極318(破線において示される)が使用される。この実施例において、2つの電極316,318は、US−ICDキャニスターハウジング310の端部312,314にそれぞれ配置される。更に、連結部材320は、キャニスターハウジング310の2つの端部312,314の間に配置されて、これらの端部を連結して、US−ICDの電子回路を収容する。この特定の実施例において、コンプライアント又は柔軟な材料が使用されて、連結部材320を形成する。
【0060】
US−ICDキャニスターハウジング310の長さにより、単一の装置が、電極316,318を患者の体内に正しく配置して、患者の心臓に対して脱分極ベクトル(以下に詳述する)を形成できる。個々の患者の体型に適合するように、本発明の実施例では、コンプライアントな材料を使用して、US−ICD装置の配置を調整し、適切な脱分極ベクトルを得る。これらの実施例におけるコンプライアントな材料は、US−ICDキャニスターハウジング310の一部を構成してもよく、又はUS−ICDキャニスターハウジング310の全体を構成してもよい。
【0061】
S−ICDキャニスターハウジング'192(及びUS−ICDキャニスターハウジング310)に好適なコンプライアントな材料には、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルブロックアミド(PEBA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、シリコン及びこれらの混合物が含まれる。
【0062】
コンプライアントな材料を使用することにより、図27のUS−ICDは、湾曲して、特に患者の胸郭に適合できる。従って、コンプライアントな材料を使用すると、多数の患者に合うように、US−ICDキャニスターハウジング310の寸法を適切に決めることができ、製造者に異なる形状や大きさのキャニスターハウジング310を数多く求める必要がない。更に、US−ICD装置用に正しい材料(或いはその組み合わせ)を選択することにより、患者に装置を付けているという意識を減少させ、長期に亘る装着性を向上させる。
【0063】
キャニスターハウジング192用に選択された材料は、更に殺菌できなければならない。商業的な殺菌処理は、上昇した温度、圧力又は化学処理によって行われることがある。そのため、キャニスターハウジングの形成に使用される材料は、そのような処理に耐えて、全体のまとまった性能を低下させない、又は損なわないことが重要である。
【0064】
キャニスターハウジング192に好適なポリマー材料には、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルブロックアミド(PEBA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、シリコン及びこれらの混合物が含まれる。キャニスターハウジング192に好適なセラミック材料には、ジルコニウムセラミック及びアルミニウム系セラミックが含まれる。キャニスターハウジング192に好適な金属材料には、ステンレス鋼及びチタンが含まれる。キャニスターハウジング192に好適な合金には、ステンレス鋼合金及びニッケルチタンなどのチタン合金が含まれる。本発明の特定の実施例において、材料の種類は、キャニスターハウジング192を形成する際に組み合わせてもよい。例えば、パイレーンなどの不導体ポリマーコーティングは、チタン合金のキャニスターハウジング192の表面に選択的に塗布されて、アヒルの嘴状(duckbill−shaped)の先端部の下面などの特定の表面領域において、信号を受信し及び/又は治療を行えるようにしてもよい。
【0065】
S−ICDのキャニスターハウジング192の寸法を、総体積約50cm(cubic centimeters)未満に維持することが望ましい。他の実施例において、S−ICDのキャニスターハウジング192の寸法を、総体積約100cm未満に維持することが望ましい。別の実施例において、S−ICDのキャニスターハウジング192の寸法を、総体積約120cm未満に維持することが望ましい。
【0066】
更に、S−ICDのキャニスター190全体(キャニスターハウジング、動作回路及び電池を含む)の総重量を、50グラム未満に維持することが望ましい。他の実施例において、S−ICDのキャニスター190の総重量を、約100グラム未満に維持することが望ましい。更に別の実施例において、S−ICDのキャニスター190総重量を、約150グラム未満に維持することが望ましい。
【0067】
重量及び寸法を上記した数値内に維持することは、患者の快適さが主に装置の形状によって決まるためである。S−ICDキャニスター190を植込むことは、心臓の機能障害に対する長期に亘る解決策であり、装置の電池の取り替え、或いは他の治療により装置の除去が必要になるまで、患者の体内に留まる。従って、かなりの量の工学技術が、植込まれた装置に伴う不快さを最小限にするために利用されている。
【0068】
重量及び寸法に対する配慮は、特に年少の患者にとって重要である。ICDを装着している小児は、より重量及び/又は寸法のある装置を使用することにより重量や厚みが増すことを認識しやすい。本発明は、小柄な患者へ配慮したS−ICDキャニスター190を構成することにより、これらの問題を解決する。例えば、軽量の材料を使用して、重量のある材料を使用するために生じる不快さを最小限にできる。更に、S−ICDキャニスター190全体(長さ、幅及び奥行き)、又はその一部は、患者の異なる体型に適合するように変更できる。例えば、S−ICDキャニスターハウジング192の形状は、小児又は小柄な大人の体内で、S−ICDキャニスターの寿命が来るまで、確実に快適に動作するように、解剖学上異なる形状において製造されてもよい。特定の患者に適合するように、医者は、患者の体の前部にリード電極を配置して、キャニスター190を患者の体の後部、即ち、キャニスター190の通常の位置とは反対側に配置してもよい。このキャニスター190の位置は、極めて小柄な小児に植込む際に、特に有効である。このようなキャニスター190の位置は、小柄な患者の快適さを最良化する。更に、キャニスター190の形状は、女性の胸部に合うように変更してもよく、これは、胸部組織により快適さ及び動作要件が変わるためである。
【0069】
キャニスターハウジング192の特定部分に関して、図19は、上面194、底面196及びこれら2つの面を連結する包囲面198を有する一実施例によるキャニスターハウジングを示す。図19に示されるS−ICDキャニスターハウジング192は、先端部200及び基端部202を有する。キャニスターハウジングに関する特定の実施例においては、キャニスターハウジング192は、基端部及び先端部を欠いてもよい。
【0070】
キャニスターハウジング192の上面194は、概して滑らかで付属物や開口がない。滑らかな上面194により、植込み処置中に、皮下組織を通ってS−ICDキャニスター190を容易に進ませることができる。上面194を滑らかにすることにより、S−ICDキャニスター190の摩擦係数が減少する。そのような手段により、摩耗が軽減され、併せて装置の挿入や進行に伴う炎症も減少する。表面の摩擦を低減することによる利点は、植込み後も引き続き炎症や痛みを大幅に軽減するため、装着性や快適性を全体に高めることである。
【0071】
他の実施例において、キャニスターハウジング192の上面194は、1つ以上の開口、センサ、電極、付属品或いはこれらの組み合わせを有してもよい。上面194の開口は、概して、補助器具をキャニスターに取り付けるために、1つ又は多数のコネクションポート203の形を取ってもよい。より詳細には、コネクションポート203は、キャニスター内に収容された動作回路をそれらの補助器具とリード電極191に連結する。コネクションポート203は、キャニスターハウジング192に沿っていずれに配置されてもよいが、特定の実施例においては、コネクションポート203は、キャニスターハウジング192の先端部200又は基端部202に配置される。コネクションポート203は、更にキャニスターハウジングの側面198と底面196に沿って配置されてもよい。
【0072】
更に別の実施例において、コネクションポート203は、キャニスターハウジング192の先端部200と基端部202の両方に配置されてもよい。キャニスターの先端部200と基端部202の両方に、コネクションポート203を配置することは、S−ICDキャニスター190により提供される治療を向上させる。特に、このキャニスター構成により、S−ICDキャニスター190内の動作回路が多数の電極やセンサを使用するので、患者の特定の症状を良好に調整して治療できる。装着に適した補助器具の例には、検知、電気ショック及びペーシングのためのリード193が含まれる。S−ICDキャニスター190に装着するために適した更なる補助器具は、当技術分野において周知であるが、(例えば、心臓麻痺モニタ用センサ)本発明の主旨及び範囲内において組み込まれる。
【0073】
キャニスターハウジング192の上面194は、特定の付属品を更に有してもよい。付属品は、キャニスターハウジング192を固定された相対位置に固定する、又はキャニスターハウジング192を患者の体内に進める際に特に有効である。キャニスターハウジング192の上面194内に組み込む付属品の例は、延在フィンである。フィン状の付属品は、キャニスターハウジング192から延びて、植込み処置中にS−ICDキャニスター190を良好に指向させることができる。この性能により、延在フィンは、前進するS−ICDキャニスター190が所望の経路から外れないように防止する方向舵のように動作する。延在フィンは更に、植込み後に、S−ICDキャニスター190が本来の位置から、特にフィンの長さに対して垂直方向にずれないように防止する。本発明に好適な延在フィンは、キャニスターハウジング192の全長に渡って延びてもよく、或いは一部に延びてもよい。また、延在フィンは、同様の機能を提供するために、キャニスターハウジング192の底面196に配置されてもよい。
【0074】
付属品はまた、医者が、S−ICDキャニスター190を患者の体内の所望の箇所に進める際にも役立つ。運動性を向上する付属品により、医者は、患者の体内で特定の方法により、S−ICDキャニスター190を押したり引いたり、又は指向させたりできる。処置中に、医者は、通常、運動性を向上する付属品に医療器具を装着する。この装着工程は、S−ICDキャニスター190が患者の体内に挿入される前、或いは後のいずれの段階で行ってもよい。運動性を向上する付属品の装着が可能な医療器具の例としては、止血剤がある。当業者には周知な他の類似する医療器具が、この装着工程において使用されてもよい。医者は、次に、止血剤を所望の方向に進めて、患者の体内にS−ICDキャニスター190を適切に配置する。
【0075】
キャニスターハウジング192の包囲面198は、概して滑らかで、同ハウジングの上面194と底面196との間で円形状をなす。包囲面198を滑らかにすることにより、植込み処置中にS−ICDキャニスター190の挿入を容易にする。より具体的には、滑らかな包囲面198により、S−ICDキャニスター190は全体として、摩耗を最小限にして、周囲の体内組織内を容易に摺動できる。更に、円形状の滑らかな移行面により、長期の植込み期間中に、患者にとってより快適な装置となるように、周囲の体内組織が装置に良好に適合できる。
【0076】
対照的に、鋭角を有する構成は、植込み処置中に、周囲の組織を剥離して、少なくとも炎症を起こさせる。組織の炎症は、植込み処置後も長く生じる。鋭角を有するキャニスターの配置における僅かな変動でも、周囲の組織には炎症が起きることになる。こういった僅かな変動は、日常の動作によっても生じ得る。腕の動き、腰の曲げ及び体幹の回転は、全て日常の動作であるが、植込んだキャニスターから周囲の体組織が刺激を受けることになる。しかしながら、これらの縁部を滑らかにすることで、組織の剥離が極めて抑止され、S−ICDキャニスター190の植込みに伴う痛みや不快さを軽減できる。
【0077】
図20において、図19のS−ICDキャニスター190の底面196が示される。特に、電気的な導電面を有する電極204は、S−ICDキャニスターハウジング192内に収容され、密閉された状態で示される。電極204が具体的に示されるが、いずれの生理学的な情報を受ける及び/又はエネルギーを放出することができるセンサは、キャニスターハウジング192上に同様に配置される。例えば、センサはキャニスターハウジング192上に配置されてもよく、患者の血糖値、呼吸、血中の酸素濃度、血圧及び/又は心拍出量をモニタする。
【0078】
図20に関して、表出された電極204は、キャニスターハウジング192内に収容された動作回路に電気的に接続される。従って、電極204は、動作回路のプログラミングにより定義された多数の機能を実施する。より詳細には、電極204は、モニタされる信号を実際に受信、及び/又は心臓をペーシングし、電気ショックを与え、或いは刺激するために必要なエネルギーを放出する、いわば乗り物のようである。単一の電極204が説明のために示されるが、一定のS−ICDキャニスター190の実施例においては、複数の電極が製造されてもよい。これらの実施例において、多数の電極は機能が特定されており、各電極204が単一の機能を実施する。他の実施例において、単一の電極204は、モニタ及び電気ショック機能の両方を有する。
【0079】
電極204は、キャニスターハウジング192の端部200及び202において配置される。図20のキャニスターハウジング192において、電極204は、キャニスターハウジング192の先端部200に配置される。電極204は先端部200に近接して配置されるが、先端部200に極めて近接する面198は、電極204の導電面のいずれの部分も露出させない。更に、電極はほぼ平面であるが、特定の実施例において、電極は湾曲した形状を有してもよい。
【0080】
電極204の導電面の寸法は、一実施例において、面積にして約500mmである。他の実施例において、導電面の寸法は、面積にして約100mmと約2000mmとの間を維持することが望ましい。キャニスターハウジング192の寸法に関しては、導電面の寸法は、特定の患者の体型に適合するように変更してもよい。更に、電極204の形状及び寸法は、キャニスターハウジング192上に配置するために、適合するように変更してもよい。電極の形状及び寸法はまた、キャニスター190により実施される特定の診断及び治療機能に適合するように変更されてもよい。例えば、電極204の形状及び寸法は、周囲の体内組織へのエネルギーの損失を最小限にするため、或いは心臓からの電流の分散を最小限にするために、変更されてもよい。
【0081】
電流の分散を最小限にする1つの要素は、電極204の導電面の全体に渡って均一な電流密度の分布を維持することである。電極204の電流密度の分布における制御要素は、電極204全体の形状である。特定の電極204の形状は、電流を電極204の導電面上の特定の領域に(例えば、鋭角に)引き込む。そのため、電極204は、不均一な電流密度の分布を生じる。例えば、鋭角な隅部を有する電極204は、鋭角な隅部により構成される領域において、高い電流密度を有する。この不均一な電流密度の分布により、限定されたホットスポッツ(hot spots)を生じる。ホットスポッツの形成は、胸骨近傍の電流密度を増加させる場合には、望ましく意図的であってもよい。一方、ホットスポッツは、このような高い電流密度の箇所が、電極204の電気エネルギーを放出する間に、周囲組織を焦がす、即ち焼くので望ましくない。更に、導電面上に多数のホットスポッツを有する電極204は、結果的に、低い電流密度、即ち「コールドスポッツ」(cold spots)の領域を生じる。この不均一な分布により、電極204は全体として極めて効果のないものとなる。
【0082】
これに対して、本発明の電極204の実施例は、ほぼ円形をなす。特に、従来から鋭角の隅部を有する電極204の領域は、極度なホットスポッツを防止するために円形状である。しかしながら、電極200の先端部分は、わずかに角度をつけて、先端部において電流を緩やかに集中させて、縦隔を経て患者の心臓に指向させる。
【0083】
電極204の電流密度の分布における他の制御要素は、電極204全体の寸法である。本発明の電極204の比較的小さい導電面は、上記したように、ホットスポッツ又はコールドスポッツのいずれかの発生を最小限にする。反対に、大きい電極は、不均一な電流分布を生じやすい大きい表面積を有する。
【0084】
上記したように、電極204は、様々なキャニスターハウジング192の構成に適合するように、形状及び寸法において変更してもよい。説明のために、図20及び図23A乃至25Aは、異なるキャニスターハウジング192上に配置された様々な電極の形状を示す。しかしながら、これらの図に示されたキャニスターハウジング192は、具体的に示された電極の形状に限定されるものではない。
【0085】
図20に示された電極204は、「親指の爪」(thumbnail)の形状をなす。この形状の電極204の先端の縁部206は、キャニスターハウジング192の円形の先端部200の輪郭をほぼなぞっている。電極204がキャニスターハウジング192の長さに沿って基端方向に移動すると、導電面は終結する。親指の爪の形状を有する実施例において、電極の導電面は、キャニスターハウジング192の先端部200の円形部分内にほぼ収容される。他の実施例において、電極の導電面は、更にキャニスターハウジング192内において基端方向に延びる。更に別の親指の爪の形状を有する実施例において、電極の導電面の縁部は、キャニスターハウジング192の円形の輪郭をなぞらない。
【0086】
「スペード」(spade)形の電極236が、図23Aにおいて示される。スペード形の電極の先端は、キャニスターハウジング220の円形の先端部234の輪郭をほぼなぞっている。電極236がキャニスターハウジング220の長さに沿って基端方向に移動すると、導電面は円形の基端部において終結する。上記の親指の爪の形状を有する実施例と同様に、スペード形の電極の導電面は、キャニスターハウジング220の先端部234内にほぼ収容される。他の実施例において、スペード形の電極の導電面は、更にキャニスターハウジング220内において基端方向に延びる。更に別のスペード形234の電極を有する実施例において、スペード形の電極の導電面の縁部は、キャニスターハウジング220の円形の輪郭をなぞらないが、スペードの形状をほぼ形成する。
【0087】
円形の電極238が、図23Bにおいて示される。
長方形の電極246が、図24Aにおいて示される。長方形の電極246はまた、ほぼ長方形をなす電極も組み込んでいる。特に図24Aにおいて、長方形の電極246の隅部は丸くなっている。更に、長方形の電極の導電面の1つの縁部は、キャニスターハウジング241の先端部246の丸みをほぼなぞっている。
【0088】
三角形の電極254が、図24Bにおいて示される。三角形の電極254はまた、ほぼ三角形をなす電極も組み込んでいる。特に図24Bにおいて、三角形の電極254の隅部は丸くなっている。
【0089】
正方形の電極257が、図24Cにおいて示される。正方形の電極257はまた、ほぼ正方形をなす電極も組み込んでいる。特に図24Cにおいて、正方形の電極257の隅部は丸くなっている。
【0090】
楕円形の電極268が、図25Aにおいて示される。楕円形の電極268の先端もまた、キャニスターハウジング260の円形の先端部264の輪郭をほぼなぞっている。電極268がキャニスターハウジング260の長さに沿って基端方向に移動すると、導電面は長尺状をなして、円形の基端部を形成すべく再び長さを減少させる。上記の親指の爪の形状及びスペード形を有する実施例と同様に、楕円形の電極の導電面は、キャニスターハウジング260の先端部264内にほぼ収容される。他の実施例において、楕円形の電極の導電面は、更にキャニスターハウジング260内において基端方向に延びる。更に別の楕円形の電極264を有する実施例において、楕円形の電極の導電面の縁部は、キャニスターハウジング260の円形の輪郭をなぞらないが、楕円の形状をほぼ形成する。
【0091】
上記の電極204のいずれからのエネルギー放出も、最小の電気抵抗を有する経路をほほなぞる。従って、意図された放出経路は、必ずしも放出が最終的に行われる経路であるとは限らない。これは、組織の伝導率が極めて異なる人体組織内で行われる放出には特に問題となる。骨材、脂肪及び空気を吸気した肺などの遮断する、即ち低い伝導率を有する組織は、心臓から排出されたエネルギーの方向を全て変えてしまう。また、周囲の心筋以外の横紋筋組織は、概ね高い伝導率を有する組織であるが、心臓からのエネルギー放出を迂回させることがある。これは、胸部、肋間、広背筋組織、及びS−ICDの治療用電極間にある他の胸部、即ち心筋以外の筋組織にとっては、特に懸念される。本発明のS−ICDキャニスター190は、心筋に直接接触しないため、このような低及び高伝導率の組織により、本発明の電極204からの放出が妨げられ、及び/又は逸らされて、心臓は全放出エネルギーのわずかしか受け取ることができない。
【0092】
本発明は、電極の放出されたエネルギーを集束できる電極204及びキャニスターハウジング192を構成することにより、妨害及び/又は遮断する組織の影響を最小限にする。電極のエネルギーアレーを高集中ビームに集束することにより、周囲の体組織により殆ど妨害又は逸らされないビームを生じる。従って、キャニスター全体又はキャニスターの大部分が電気的に活性であれば、標準的な経胸壁的なICDシステムを有する場合よりも、この集束されたアレーにより、一層多くの放出されたエネルギーを縦隔に、更に意図された心筋に伝達する。本発明は、患者の心臓の心室に指向された一貫したエネルギーの集束アレーを発生する電極204及びキャニスターハウジング192の構成を提供する。
【0093】
電極の最も長い導電面が、患者の胸郭内で延びる肋骨に対して直角に配置されることが望ましい。このようにして電極204を並べることにより、最も長い導電面が特定の一肋骨上に直接延びないようにする。最も長い導電面が肋骨の長さに沿って延びる場合、放出されたエネルギーの大部分は肋骨を介して伝達されるため、心筋に到達しないこともある。肋骨に垂直に並べた場合、導電面の一部のみが、特定の肋骨上に直接配置される。この配置では、少量の放出エネルギーが肋骨によって遮断されるだけである。従って、患者の胸郭に平行して延びる特定のS−ICDキャニスター190の実施例において、電極の導電面の幅205は、導電面の長さ207よりも長い、又はほぼ等しい。この電極204の寸法は、図20において例示されている。図20における親指の爪状の電極の導電面は、浅く幅広く示されている。対照的に、患者の胸郭に直角に延びるS−ICDキャニスター190の実施例では、導電面の長さ207が導電面の幅205よりも長い。適切なS−ICDキャニスター190の配列、及び適切な電極204の配列は、患者に合わせて選択されたS−ICDキャニスターハウジングにより選択される。図23A乃至26Cは、患者の心臓上に適切に電極を配置するための、様々なS−ICDキャニスターハウジング192の実施例が示される。示された実施例は、説明を目的としたものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【0094】
エネルギーの伝達を妨げる胸部組織に関する問題は、患者の心臓に近接して配置されるキャニスターハウジング192を構成することにより解決できる。本発明の一実施例は、S−ICDのキャニスター190を患者の胸郭上に進ませる湾曲したキャニスターハウジング192を有する。更に、他の実施例において、S−ICDのキャニスター190の湾曲状態は、胸郭の湾曲状態に類似する。
【0095】
図21において、図19のS−ICDのキャニスター190が側面から示される。図21は、S−ICDのキャニスターの上面194、底面196及びキャニスターハウジング192の側面198を示す。示された実施例において、キャニスターハウジング192の上面194及び底面196は湾曲する。実際、キャニスターハウジング192の基端部202の大部分に渡って、湾曲状態はほぼ類似しており、上面194と底面196との間における湾曲部分は、ほぼ同一である。他の実施例において、上面194はほぼ平坦であるが、底面196は湾曲している。更に他の実施例において、上面194は湾曲してもよく、底面196はほぼ平坦である。
【0096】
図21に示された実施例において、上面194と底面196との間における湾曲部分は、キャニスターハウジング192の先端部200方向において異なる。S−ICDのキャニスターの先端部200において、キャニスターハウジングの上面194の湾曲部は、キャニスターの底面196に向かって下方にテーパーする。このテーパーにより、キャニスターハウジング192の先端部200は、キャニスターハウジングの基端部202よりも(減少した奥行きについて)狭くなる。特定の実施例において、奥行きに対するテーパーは、キャニスターハウジング192の長さ全体に渡って徐々に行われてもよく、又はこれに代えて、特定の領域に限定されてもよい。
【0097】
キャニスターハウジング192の奥行きをテーパーすることは、S−ICDキャニスター190の全体の動作を向上させる。特に、テーパーされた先端部200は、患者の体内におけるS−ICDキャニスター190の挿入及び前進を補助する。テーパーされた先端部200により、S−ICDキャニスター190は、狭い皮下スペース内を容易に横切ることができる。特に、医者は、概して、特に胸骨に近接して電極を有する端部を備えたキャニスターの先端部分を配置することに関して、キャニスターに合うように寸法を設定した患者の体内への経路を形成しようとする。キャニスターの先端部をテーパーすることは、胸骨に近接する狭い空間において、患者に対する不必要な外傷(trauma)を排除する。しかしながら、より大きいキャニスターは、この狭い皮下スペースを横切ることが困難である。更に、医者は、所望の箇所により大きなキャニスターを配置するために、患者の体組織を広く鋭利に切開する。切開部の広さに関わらず、テーパーされていない大きな先端部分は、縦隔から心臓にエネルギーを集束させるために、無理に胸骨部分に配置された場合に極めて不快なものとなる。
【0098】
対照的に、狭いキャニスターハウジング192を有する本発明の実施例では、そのような通路は容易に横切ることができる。更に、キャニスターの先端部200をテーパーすることにより、キャニスターハウジング192が流線形をなし、植込み処置が容易になる。キャニスターの先端部200をテーパーすることは、キャニスターハウジングの先端部を患者の胸骨の左側の縁部にできるだけ近接して配置する際に、特に重要である。このようにキャニスターハウジング192を配置することにより、エネルギーが縦隔及び心臓まで良好に伝達される。
【0099】
キャニスターハウジング192の奥行きは、キャニスターハウジングの長さ207同様に、極めて狭い。キャニスターハウジングの奥行きは、約15mm未満である。他の実施例において、キャニスターハウジングの奥行きは、約5mm乃至10mmである。テーパーされた先端部200において、キャニスターハウジングは、約1mm乃至4mmの奥行きである。
【0100】
特定の実施例において、S−ICDキャニスター190を患者の心臓に直接装着しないで、心臓に近接して配置することが望ましい。このS−ICDキャニスター190の好適な位置は、患者の胸郭上である。より具体的には、特定の実施例において、S−ICDキャニスター190を胸骨の左側且つ近傍に配置することが望ましく、先端部200における一部分は、胸骨に最も近接する電極204を収容する。図22は、特定の実施例によるS−ICDキャニスター190の配置を示し、リード電極は腋窩に向かって外方に皮下組織を横切り、電流が電極204から胸骨傍に出されると後部にて電流を「捕らえ」(catch)、リード電極が後部縦隔及び胸骨傍組織から退出する電流を受けると、電流はリード電極191に向かう。
【0101】
植込み処置中に、単一の切開部210が、ほぼ心尖部の左前腋窩線において、或いは第5乃至第6肋間付近に形成される。このような位置に単一の切開部210を形成することにより、医者はS−ICDキャニスター190及びキャニスターの補助器具(例えば、ペーシング用リード、電気ショック用リード等)を単一の切開部210から配置できる。この単一の切開部210が形成されると、医者は、切開部から外科的器具又は特別に設計された器具(図示せず)を挿入して、S−ICDキャニスター190を進めるための通路を形成する。器具は特定の実施例において使用されてもよいが、特に必要ではなく、一般的な形状のS−ICDキャニスター190ならば、胸骨にできるだけ近接した左胸郭前部に装置を正しく配置するためには、標準的な外科的器具で十分である。
【0102】
特定の実施例において、医者は、S−ICDキャニスター190及びリード電極を患者の体内に進めて、心臓218に対して脱分極ベクトルを形成する。脱分極ベクトルは、起点、第1端ポイント及び第2端ポイントを有するベクターである。
【0103】
一実施例において、脱分極ベクトルの起点は、患者の心臓218の心室内で始まる。同様に、第1ベクトル終点は、患者の心臓218に対して配置するS−ICDキャニスター電極204を有する。第2ベクトル終点は、患者の心臓218に対して配置するリード電極191を有する。他の実施例において、第2ベクトル終点は、第2キャニスター電極を有する。
【0104】
リード電極は、リード193の長さが異なってもよいので、体内の様々な位置に配置されてもよい。例えば、本発明のS−ICD装置は、5cm乃至55cmの長さのリード線を有してもよい。従って、S−ICDキャニスター190及びリード電極191は、多数の脱分極ベクトルを発生する。
【0105】
特定の実施例において、S−ICDキャニスター190とリード電極191との間の分離角度は、180度以下である。他の実施例において、S−ICDキャニスター190とリード電極191との間の分離角度は、約30度乃至180度である。
【0106】
脱分極ベクトルに対して所望の分離角度を得るためには、一方の器具(S−ICDキャニスター190又はリード電極191のいずれか)が前方に進められ、他方が切開部210から後方に進められなければならない。従って、S−ICDキャニスター190が、切開部210から皮下において前方に進められると、リード電極191は切開部210から後方に進められなければならない。この実施例において、医者は、患者の左乳房下部の皮線の内方へ、胸骨212の基端側の位置までS−ICDキャニスター190を進める。
【0107】
これに代えて、医者は、S−ICDキャニスター190を進めて、患者の胸郭216の前方部分内に配置する。この前方部分の配置には、患者の左胸骨傍部位、第3及び第12肋骨部位内の前方部分、又は心臓218の前方の皮下胸郭216の配置が更に含まれる。S−ICDキャニスター190の配置を補完し、正しい脱分極ベクトルを得るために、リード電極191は、患者の胸郭216の脊椎傍又は肩甲骨傍部位に向かって後方に進められなければならない。
【0108】
他の実施例において、S−ICDキャニスター190及びリード電極191の空間的位置は、すでに詳述した配置とは逆になる。
図21において、S−ICDキャニスター190の湾曲部の実施例は、患者の胸郭216の湾曲状態に似せて構成される。S−ICDキャニスター190の実施例は、キャニスターの位置ずれを抑止し、同装置が植込まれた患者の快適性を高める。患者の胸郭216の形状は様々である。本発明は、これらの異なる形状に適合するべく多数のS−ICDキャニスターハウジング192の湾曲部を有する。特に、本発明は、成長した大人に合うS−ICDキャニスター190だけでなく、小児に適合するように寸法及び形状が決められたS−ICDキャニスター190を有する。
【0109】
キャニスターハウジング192の湾曲部は、ほぼ円弧状をなす。特定の実施例の湾曲角度は、湾曲ベクトルシータ(θ)により測定される。湾曲ベクトルθは、起点199,第1端ポイント及び第2端ポイントを有するベクトルである。
【0110】
一実施例において、湾曲ベクトルθの起点199は、(長手方向)S−ICDキャニスター190のほぼ中心において始まる。第1ベクトル端ポイントは、S−ICDキャニスター190の先端部200を有し、第2ベクトル端ポイントは、S−ICDキャニスター190の基端部202を有する。特定の実施例において、湾曲ベクトルθは、30度乃至180度の分離角度を有する。例えば、180度の分離角度を有するキャニスターハウジング192は、平坦である。湾曲ベクトルθの角度を減らすと、キャニスターハウジングはより円弧状になる。
【0111】
他の実施例において、湾曲ベクトルθの起点199は、S−ICDキャニスター190の中心以外の位置において始まってもよい。S−ICDキャニスター190の中心から移動された起点199は、同キャニスター内において、より大きな湾曲部の領域及びより小さい湾曲部を形成する。同様に、S−ICDキャニスター190は、その長さに渡って、起点199を有する多数の湾曲ベクトルθを有する。特定の状況において、多数の湾曲ベクトルθは、ほぼ円弧状を留める様々な非線形又は非対称の湾曲部を形成する。多数の湾曲ベクトルθを有するキャニスターハウジングは、患者の体側付近に(通常は、胸部がより顕著な湾曲角度を有する患者の腕の下の部分において)、S−ICDキャニスター190を配置する場合に特に好適である。非対称の湾曲部を有するキャニスターハウジング192は、患者の胸郭の正面及び側面上に延びるより長いS−ICDキャニスター190である。特に、これらのS−ICDキャニスター190は、(患者の胸骨212の周囲において)ほぼ平坦な胸郭216の部位、及び極めて湾曲している部位(患者の腕の下の部位)に延びる。
【0112】
湾曲したキャニスターハウジング192は、胸郭216内の肋骨の長さに沿って、長さ方向即ちほぼ水平に延びる。しかしながら、特定の実施例において、胸郭216内の肋骨の長さに対して直角になるように、S−ICDキャニスター190の長さが決められることが望ましい。直角指向のS−ICDキャニスター190は、胸郭216に合うような湾曲部をほとんど要しない。
【0113】
図23A乃至26Cは、特定のS−ICDキャニスター190の構成を示す。これらの特定のS−ICDキャニスター190の各構成において、詳細をすでに述べたが、異なる材料構成、寸法及び湾曲部は、個々のS−ICDキャニスター構成内に組み込まれてもよい。更に、いずれのS−ICDキャニスター構成の特性は、全体又は一部において、他の例示されたS−ICDキャニスター構成に組み込まれてもよい。
【0114】
図23Aにおいて、アヒルの嘴状のキャニスターハウジング222を有するS−ICDキャニスター220が示される。アヒルの嘴状のキャニスターハウジング222は基端部226及び先端部234を有する。アヒルの嘴状のキャニスターハウジング222の基端部226は、本体ハウジング部228及び先端ハウジング部230を更に有する。先端ハウジング部230は、先端ハウジング部230の先端部から先端方向に延びる長尺部分である。これら2つの部分は、大きさ及び形状において異なっているが、先端ハウジング部230及び本体ハウジング部228は、互いに隣接して連通するように結合され、単一の型から形成されてもよい。しかしながら、他の実施例において、先端ハウジング部230は、本体ハウジング部228にヒンジ留めされてもよい。先端ハウジング部230はまた、本体ハウジング部228を形成する材料と類似する材料を有する。他の実施例において、先端ハウジング部230は、強化された電気的に絶縁された特性を有する材料を含む。
【0115】
本体ハウジング部228は、動作回路、電池、及びアヒルの嘴状のS−ICDキャニスター220のコンデンサを収容する。本体ハウジング部228の幅と長さにより、同ハウジング部が、約50ジュール、75ジュール、100ジュール、125ジュール、150ジュール及び200ジュールの電気ショックエネルギーを伝達するための電池及びコンデンサに適合できる。
【0116】
これらの電流を送るために、特定の数の電池やコンデンサを必要としても、キャニスターハウジング222内での配置は、極めて修正可能である。より詳細には、本体ハウジング部228の幅は、より長い又は短いキャニスターに適合するように変更してもよい。例えば、本体ハウジング部228の幅は、短い長さのキャニスターハウジング228を構成するために、増やしてもよい。本体ハウジング部228の寸法決め及び指向性を変更することにより、製造者は様々に異なる寸法のアヒルの嘴状のS−ICDキャニスター220を製造できる。キャニスターハウジングの形状及び大きさにおいて特異性を増すことにより、患者の快適性及び装着性を強化する。
【0117】
本体ハウジング部228の幅は、約10cm以下である。同様に、本体ハウジング部228の長さは、約20cm以下である。特定の実施例において、本体ハウジング部228の幅は、4cm以下である。他の実施例においては、本体ハウジング部228の幅は8cmである。
【0118】
先端ハウジング部230は、本体ハウジング部228の幅と異なる幅を有するキャニスターハウジングの長尺部分である。先端ハウジング部の幅は、先端ハウジング部230が先端方向に延びるにつれて減少する。幅においてテーパーすることにより、肩部232が形成される。特定の実施例において、基端ハウジング部230が先端方向に延びるにつれて幅が減少する割合は、一定である。他の実施例において、割合は変化する。可変する肩部232のテーパーは、テーパーする幅の単位が先端方向における長さの単位に直接関係しないテーパー率において進められる。しかしながら、いずれの実施例においても、先端ハウジング部230の長さに渡って、左右対称が維持される。
【0119】
肩部232は、キャニスターハウジング222のほぼ円形をなす滑らかな部分である。上記したように、キャニスターの表面に沿って縁部を丸くすることにより、S−ICDキャニスター220の挿入を容易にする。円形の縁部はまた、短期及び長期の装着に伴う剥離や炎症を軽減する。
【0120】
先端ハウジング部230の先端ヘッド234は、肩部232を超えて先端方向に延びる。先端ヘッド234は、アヒルの嘴状のS−ICDキャニスター220の先端方向の終点である。先端ヘッド234は、ほぼ円形の端部を有する。図23Bにおいて示される一実施例において、先端ヘッド234は、先端ハウジング部230の肩部232内の位置における幅よりも大きい幅を有する。他の実施例において、先端ヘッドの幅は、図23Aに示すように、先端ハウジング部230の肩部232のいずれの位置における幅と等しい又は同幅よりも少ない。
【0121】
アヒルの嘴状のS−ICDキャニスター220の長さは、先端ハウジング部230の形状及び大きさによって決まる。特定の実施例において、アヒルの嘴状のS−ICDキャニスター220は、約30cm以下の長さである。他の実施例において、アヒルの嘴状のS−ICDキャニスター220は、約10cm以下の長さである。特定の実施例において、アヒルの嘴状のS−ICDキャニスター220の長さは、湾曲しており、又は長さの一部(肩部232及び先端ヘッド234)が湾曲している。
【0122】
アヒルの嘴状のS−ICDキャニスター220用の電極236は、先端ハウジング部230の一部内にほぼ収容される。図23Aは、アヒルの嘴状のS−ICDキャニスター220上の電極236のおおよその位置を破線で図示している。電極236は、(図23Bにおいて)ほぼ円形に示されるが、電極はまた、(図23Aにおいて示される)「スペード形」、親指の爪状、正方形、長方形、三角形又は楕円形であってもよい。電極236は、S−ICDキャニスター220の本体ハウジング部228内の動作回路に電気的に接続される。
【0123】
特定の実施例において、先端部の電極236の関連する特性は、活性電極236の周囲の絶縁材からなる縁部の存在である。絶縁材237からなる縁部は、患者の胸壁に向けて外方にエネルギーを分散する代わりに、患者の心臓に向けて内方に電極236から放出されるエネルギーを指向させる補助をする。絶縁材237からなる縁部は、通常1mm乃至5mmの幅をなし、ハウジングの縁部まで延びる。更に、特定の実施例において、絶縁材237からなる縁部は、セラミック材を有し、又は心臓に向かって内方に電流を集束させるために構成された他の材料を有する。
【0124】
特定の実施例において、S−ICDキャニスター220の電機部品(例えば、回路、電池及びコンデンサ)は、通常、先端ハウジング部230には含まれていない。そのため、先端ハウジング部230の奥行きは、極めて減少されている。これらの実施例において、約1mmの奥行きが、アヒルの嘴状のS−ICDキャニスター220の先端ヘッド234において得られる。
【0125】
アヒルの嘴状の先端ハウジング部230は、キャニスターの植込み中に、操舵力を向上させる。先端ハウジング部230の先端ヘッド234は、その端部において鈍角をなすため、S−ICDキャニスター190の進行中又は長期の植込み中に、周囲の組織に与える外傷を軽減する。同様に、より狭い先端ヘッド234(幅方向及び奥行き方向)は、進行処置中の制御を容易にする。より小さい先端ヘッド234はまた、医者が、大きなヘッドでは不可能な、胸骨に近接するより小さく狭い組織内を進むことを可能にする。更に、より幅の狭い先端ヘッド234は、左の胸骨傍箇所の皮膚の変形や圧迫を懸念することなく、患者の心臓218に近接する位置に進められる。
【0126】
電極236が患者の心臓218により近接すれば、心臓の除細動を行う適切な電界、即ち電流密度を得るために必要なエネルギーがより少なくなる。この必要とされるエネルギーを減少させるために望ましい体内の位置は、患者の胸骨の外側である。患者の胸骨212周囲の部位には、通常、体組織の厚い層がない。従って、S−ICDキャニスター190を胸骨212上、又は胸郭216上の他の位置に配置することにより、心臓218に近接する位置への必要なエネルギーを著しく減少させて、周囲組織への阻害を軽減する。しかしながら、この部位に通常の形状のICDキャニスターを配置することは、困難をきたし、更に見た目も良くない。アヒルの嘴状のS−ICDキャニスター220の縮小された外形は、より美的に、且つ物理的に目立たないように、電極236の良好な配置を可能にする。
【0127】
構造的に、エネルギー要件における削減は、キャニスターハウジング222内のスペースを解放する。このスペースは、以前はより高いエネルギー要件に必要な電池やコンデンサによって占められていた。このようなスペースはもはや必要ではない。アヒルの嘴状のS−ICDキャニスター220は、長さ、幅及び奥行きにおいてより小さくなる。電池及びコンデンサを排除することにより、本発明の重量を削減する。上記したように、S−ICDキャニスターの重量を削減することにより、患者の快適性が向上する。
【0128】
図24Aは、ほぼ長方形のキャニスターハウジング240を有するS−ICDキャニスターの他の実施例を示す。長方形のキャニスターハウジング240は、上面241,底面(図示せず)、及びこれらの2つの面を連結する包囲面248を有する。長方形のキャニスターハウジング240は、先端部242及び基端部244を有する。破線で示される電極246は、通常、キャニスターハウジング240の先端部242、又は基端部244のいずれかに配置される。他の実施例において、長方形のキャニスターハウジング240は、2つ以上の電極246を有してもよい。2つの電極が使用される場合、1方の電極はキャニスターハウジング240の先端部242に配置され、他方の電極は基端部244に配置される。
【0129】
長方形のキャニスターハウジング240の長さは、約30cmである。他の実施例において、長方形のキャニスターハウジング240の長さは、約10cm以下である。長方形のキャニスターハウジング240の幅は、約3cm乃至10cmである。
【0130】
図24B及び24Cは、ほぼ正方形のキャニスターハウジング250を有するS−ICDキャニスターの他の実施例を示す。正方形のキャニスターハウジング250は、上面251,底面(図示せず)、及びこれらの2つの面を連結する包囲面252を有する。正方形のキャニスターハウジングの包囲面252は、ほぼ同じ長さである。破線で示される電極254は、通常、正方形のキャニスターハウジング250の中央及び一面に配置される。三角形の電極254は、図24Bにおいて、正方形のキャニスターハウジング250の隅部において具体的に示される。他の実施例において、電極254は、正方形のキャニスターハウジング250の包囲面252の1つの中心に向かって配置されてもよく、正方形のキャニスターハウジング250の中心に配置されてもよく、或いは更に回転されてもよい。正方形の電極257は、図24Cにおいて、キャニスターハウジング250の面において具体的に示される。
【0131】
正方形のキャニスターハウジング250の長さ及び幅は、約6cm乃至8cmである。
図24Aは、「舌圧子状」(tongue depressor−shaped)キャニスターハウジング260を有するS−ICDキャニスターの他の実施例を示す。舌圧子状のキャニスターハウジング260は、上面261,底面(図示せず)、及びこれらの2つの面を連結する包囲面262を有する。舌圧子状のキャニスターハウジング260は、先端部242及び基端部244を更に有する。舌圧子状のキャニスターハウジング260の先端部242は、円形である。一実施例において、円形の端部は、対応する先端方向又は基端方向のいずれの方向において、キャニスターハウジング260から外方に延びる。円形の端部は、円弧状に湾曲しているが、楕円状又は非対称の円弧状に湾曲していてもよい。
【0132】
破線で示される電極268は、キャニスターハウジング260の先端部264及び基端部266のいずれかにおいて配置される。他の実施例において、舌圧子状のキャニスターハウジング260は、2つ以上の電極268を有してもよい。2つの電極を使用する場合、一方の電極は、キャニスターハウジング260の先端部264に配置され、他方の電極は、基端部266に配置される。
【0133】
舌圧子状のキャニスターハウジング260の長さは、約30cm以下である。他の実施例において、舌圧子状のキャニスターハウジング260の長さは、約15cm以下である。舌圧子状のキャニスターハウジング260の幅は、約3cm乃至10cmである。
【0134】
図25Bにおいて、変更された舌圧子状のキャニスターハウジング270が示される。変更された舌圧子状のキャニスターハウジング270は、図25Aに示される舌圧子状のキャニスターハウジング260に類似するが、変更された舌圧子状のキャニスターハウジング270は、単一の円形先端部272のみを有する。同キャニスターハウジング270の基端部274は、ほぼ正方形である。
【0135】
図26A乃至26Cは、多数のセグメントからなるキャニスターハウジング280を有するS−ICDキャニスターの他の実施例を示す。多数のセグメントからなるキャニスターハウジング280は、共に連結された少なくとも2つのキャニスターハウジングセグメントを有する。図26A乃至26Cに示されたS−ICDキャニスターは、共にヒンジ留め又は連結された先端セグメント282及び基端セグメント284を有する。
【0136】
先端セグメント282は、上面292,底面(図示せず)、及びこれらの2つの面を連結する包囲面286を有する。先端セグメント282の最先端部288は、円形部分を有する。電極290は、先端セグメント282の円形部分内に配置される(破線にて示される)。電極290は、キャニスターハウジングの最先端部288の円形部分の輪郭をほぼなぞっているが、他の形状や大きさを有してもよい。
【0137】
多数のセグメントからなるキャニスターハウジング280の他の実施例において、電極290及び電子機器は、先端セグメント282内に配置される。他の実施例において、電極290は、先端セグメント282内に配置され、電子機器は、基端セグメント284内に配置される。
【0138】
図26Bは、患者の胸郭216の形状に似せて湾曲させた多数のセグメントからなるキャニスターハウジング280の先端セグメント282を示す。示された実施例において、先端セグメント282の上面292及び底面294は湾曲される。しかしながら、湾曲は、先端セグメント282の最先端部288において異なっている。最先端部288では、先端セグメント282の上面292は、底面294に向かって下方にテーパーする。このテーパーにより、先端セグメント282の最先端部288は、先端セグメント282の先端部296よりも細くなる。特定の実施例において、このテーパーは、奥行きにおいて先端セグメント282の長さに渡って徐々に行われてもよく、或いは特定の部位に限定して行ってもよい。
【0139】
基端セグメント284は、上面298,底面300、及びこれらの2つの面を連結する包囲面302を有する。図26Bに示される基端セグメント284は、ほぼ平面状である。図26Cに示される他の実施例において、基端セグメント284はまた、湾曲されてもよく、先端セグメントの湾曲部とは異なる湾曲部を有してもよい。
【0140】
多数のセグメントからなるキャニスターハウジング280の長さは、約30cm以下である。他の実施例において、多数のセグメントからなるキャニスターハウジング280の長さは、約20cm以下である。他の実施例において、多数のセグメントからなるキャニスターハウジング280の長さは、約12cm以下である。多数のセグメントからなるキャニスターハウジング280の幅は、約3cm乃至10cmである。
【0141】
図28Aは、多数のセグメントからなるキャニスターハウジング330を有するS−ICDキャニスターの他の実施例を示す。多数のセグメントからなるキャニスターハウジング330は、共に連結された少なくとも2つのキャニスターハウジングセグメントを有する。図28Aに示されたS−ICDキャニスターは、共に連結された先端セグメント332及び基端セグメント334を有する。近接するセグメントは、ヒンジ機構により連結される。図28Aに示すように、第1ヒンジ機構336及び第2ヒンジ機構338は、多数のセグメントからなるキャニスターハウジング330の基端セグメント334と先端セグメント332との間に配置される。2つのヒンジ機構336,338が具体的に示されているが、いずれの数のヒンジ機構を使用して近接するセグメントを連結してもよい。更に、近接するセグメントがヒンジ機構の周囲を旋回できるような、キャニスターハウジング330のいずれの好適な位置に、ヒンジ機構を配置してもよい。
【0142】
図28Bは、多数のセグメントからなるキャニスター330の基端部334を先端部332にヒンジするための実施例を示す。より詳細には、図28Bは、図28Aの第1ヒンジ機構336を例示する。
【0143】
図示されるように、基端セグメント334は、多数のセグメントからなるキャニスターハウジング334の奥行き全体に貫通するネジ穴340を有する。これに対して、先端セグメント332は、複数のリーフスプリング344により保持されるネジ玉342(ネジ山をつけた単一の開口部を有する玉)を有する。先端セグメント332内のリーフスプリング344により、ネジ玉342が先端セグメント332に対して位置ずれを起こすことは防止されるが、ネジ玉342の回転運動は可能である。特定の実施例において、4つのリーフスプリング344が使用されて、ネジ玉342に正圧を付与する。
【0144】
基端セグメント334を先端セグメント332に連結することにより、ネジ部346が、基端セグメント334のネジ穴から先端セグメント332内に保持されたネジ玉342内に進む。ネジ部346の長さによって、ネジ部346の一部が基端セグメント334と先端セグメント332の両方の中に保持される。このように、2つのセグメントは、セグメント間の旋回運動を可能にして、共に連結を確実に維持する。また、ネジ部346は、電気エネルギーをセグメント間に送る経路として動作する。電気エネルギーは、1つのセグメント内の電気回路から、ネジ部346を介して近接するセグメント内に送られてもよい。
【0145】
ネジ玉343を使用することにより、2つのセグメント間の回転自由度を高める。従って、セグメントは、互いに多方向に向きを変えることができる。この追加された自由度により、多数のセグメントからなるキャニスターハウジング340が様々な形状に適合し、ひいては患者の異なる体型に適合できる。
【0146】
図29Aは、柔軟なキャニスターハウジング領域を有するS−ICDキャニスター350の他の実施例の底面図を示す。キャニスターハウジング350の柔軟な領域は、キャニスターハウジング350を形成する材料に複数のプリーツ352を有する。特定の実施例において、キャニスターハウジング350のプリーツ部分354を形成する材料は、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルブロックアミド(PEBA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、シリコン及びこれらの混合物が含まれる。キャニスターハウジング350のプリーツ部分354に好適な金属材料には、ステンレス鋼及びチタンが含まれる。キャニスターハウジング350のプリーツ部分354に好適な合金には、ステンレス鋼合金及びニッケルチタンなどのチタン合金が含まれる。
【0147】
図29Bは、図29AのS−ICDキャニスターの実施例の側面図である。図示されるように、プリーツ部分354の各プリーツ352は、均一に拡張又は収縮するため、キャニスターハウジング350は、その全体の長さを増加させたり、減少させたりできる。更に、各プリーツ352は、1つの範囲において拡張し、他の範囲において収縮して、キャニスターハウジング350を内方又は外方に湾曲させることができる。例えば、プリーツ352は、キャニスターハウジング350の上面356に沿って拡張し、底面358に沿って収縮して、キャニスターハウジングの湾曲ベクトルθ(上述したように)における分離角度を減少させてもよい。
【0148】
キャニスターハウジング350のプリーツ部分354を使用することにより、S−ICD/US−ICDが湾曲して、特に患者の胸郭に適合する。従って、プリーツ部分354を使用すると、多数の患者に合うように、単一のキャニスターハウジング350の寸法を適切に決めることができ、製造者に異なる形状や大きさのキャニスターハウジングを数多く求める必要がない。更に、プリーツを有するキャニスターハウジング350により、患者の装置を付けているという意識を減少させ、長期に亘る装着性を向上させる。
【0149】
本明細書に記載された発明の数々の特徴及び効果については、前記説明に記載されている。しかしながら、本願に開示されている事項は、多くの点において、単に例示的なものであることは理解されるべきである。構成に変更を加えることは可能であり、特に、形状、大きさ、部品の配置については、本発明の範囲を逸脱することなく、変更可能である。本発明の範囲は、当然ながら、請求項に記載された文言において定義される。
【図面の簡単な説明】
【0150】
【図1】本発明による皮下植込み型除細動器(S−ICD)を示す概略図。
【図2】本発明による皮下電極の他の実施例を示す概略図。
【図3】本発明による皮下電極の別の実施例を示す概略図。
【図4】患者の胸部の皮下に植込まれた図1のS−ICD及びリードを示す概略図。
【図5】患者の胸部の他の位置の皮下に植込まれた図2のS−ICD及びリードを示す概略図。
【図6】患者の胸部の皮下に植込まれた図3のS−ICD及びリードを示す概略図。
【図7】本発明の皮下電極を配置するために、好適な切開箇所及びハウジングの植込み地点から終端地点まで、皮下経路を形成するための方法を示す概略図。
【図8】記載した実施例のいずれにおけるリードの挿入方法を行うための誘導器の概略図。
【図9】患者、特に小児の胸部の皮下に蛇行して植込んだリードを例示する本発明の他のS−ICDを示す概略図。
【図10】本発明によるS−ICDの他の実施例を示す概略図。
【図11】患者の胸部の皮下に植込まれた図10のS−ICDを示す概略図。
【図12】患者の肋骨に近接及び平行して皮下に配置する際に特に有効なように形成された本発明のS−ICDのキャニスターの更に別の実施例を示す概略図。
【図13】患者の肋骨に近接及び平行して皮下に配置する際に特に有効なように形成された本発明のS−ICDのキャニスターの他の実施例を示す概略図。
【図14】本発明による単一の皮下植込み型除細動器(US−ICD)を示す概略図。
【図15】患者の胸部の皮下に植込まれたUS−ICDを示す概略図。
【図16】US−ICDを植込むための好適な切開部から皮下経路を形成するための方法を示す概略図。
【図17】US−ICDの植込み方法を行うための誘導器を示す概略図。
【図18】動作回路と除細動の電気ショック波を発生させるための手段とを含む差込部を有する本発明の他の実施例を示す分解概略図。
【図19】本発明による他のS−ICDのキャニスターハウジングの上側面と、同キャニスターに連結されたリード電極とを示す上部斜視図。
【図20】キャニスターハウジングの底面上に配置された親指の爪状の電極を有する図19のS−ICDのキャニスターを示す底部分解斜視図。
【図21】湾曲したキャニスターハウジングを有する図19のS−ICDのキャニスターを示す正面図。
【図22】患者の胸部の皮下に植込まれた本発明のS−ICDのキャニスターを示す一部概略図。
【図23A】基端部においてキャニスターハウジングにアヒルの嘴状の端部を有する本発明の他のS−ICDのキャニスターを示す平面図。
【図23B】他の基端ヘッド形状を有するアヒルの嘴状のキャニスターハウジングを備えた本発明の他のS−ICDのキャニスターを示す平面図。
【図24A】長方形をなすキャニスターハウジングを有する本発明の他のS−ICDのキャニスターを示す平面図。
【図24B】長方形をなす電極を有する三角形のキャニスターハウジングを備えた本発明の他のS−ICDのキャニスターを示す平面図。
【図24C】正方形の電極を有する正方形のキャニスターハウジングを備えた本発明の他のS−ICDのキャニスターを示す平面図。
【図25A】舌圧子状のキャニスターハウジングを有する本発明のS−ICDのキャニスターを示す平面図。
【図25B】変更した舌圧子状のキャニスターハウジングを有する本発明の他のS−ICDのキャニスターを示す平面図。
【図26A】多数のセグメントからなるキャニスターハウジングを有する本発明の他のS−ICDのキャニスターを示す平面図。
【図26B】多数のセグメントからなるキャニスターハウジングの湾曲した基端セグメント及び平坦な先端セグメントを有する図26AのS−ICDのキャニスターを示す正面図。
【図26C】多数のセグメントからなるキャニスターハウジングの湾曲した基端セグメント及び湾曲した先端セグメントを有する図26AのS−ICDのキャニスターを示す正面図。
【図27】部分的にコンプライアントな材料から構成されたUS−ICDを示す斜視図。
【図28A】多数のセグメントを有する本発明の他のS−ICDのキャニスターを示す平面図。
【図28B】図28Aの多数のセグメントからなるキャニスターハウジングのヒンジ部の拡大斜視図。
【図29A】プリーツされたキャニスターハウジングの一部を有する本発明の他のS−ICDのキャニスターを示す底面図。
【図29B】図29AのS−ICDのキャニスターの正面図。

Claims (59)

  1. ハウジングと、同ハウジングは皮下に配置されると患者の胸郭に適合することと、
    ハウジングの一部に配置された電極と、
    ハウジング内に配置された電気回路と、同電気回路は電極に対して電気的に接続されていることとを有する患者の胸郭上に皮下配置するための植込み型除細動器。
  2. ハウジングの一部はコンプライアントな材料を有する請求項1に記載の植込み型除細動器。
  3. コンプライアントな材料は、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルブロックアミド(PEBA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、シリコン及びこれらの混合物から選択される請求項2に記載の植込み型除細動器。
  4. ハウジングの一部は、複数のプリーツを有するプリーツ部分を備える請求項1に記載の植込み型除細動器。
  5. 個々のプリーツは、ハウジングを構成する材料により形成される請求項4に記載の植込み型除細動器。
  6. ハウジングを構成する材料は、ポリマーである請求項5に記載の植込み型除細動器。
  7. ハウジングを構成する材料は、ステンレス鋼である請求項5に記載の植込み型除細動器。
  8. ハウジングを構成する材料は、チタン合金である請求項5に記載の植込み型除細動器。
  9. は、ハウジングは、第1端部と第2端部とを更に有し、電極はハウジングの第1端部に配置される請求項2に記載の植込み型除細動器。
  10. 第2電極を更に有し、同第2電極はハウジングの第2端部に配置される請求項9に記載の植込み型除細動器。
  11. ハウジングの第1端部及び第2端部を構成する材料は、チタン合金である請求項10に記載の植込み型除細動器。
  12. ハウジングの第1端部及び第2端部を構成する材料は、ステンレス鋼である請求項10に記載の植込み型除細動器。
  13. ハウジングの第1端部及び第2端部を構成する材料は、セラミックである請求項10に記載の植込み型除細動器。
  14. コンプライアントな材料は、ハウジングの第1端部と第2端部との間に配置される請求項9に記載の植込み型除細動器。
  15. ハウジングは、複数の連結されたセグメントを更に有する請求項1に記載の植込み型除細動器。
  16. 複数の連結されたセグメントを構成する材料は、チタン合金である請求項15に記載の植込み型除細動器。
  17. 複数の連結されたセグメントを構成する材料は、ステンレス鋼合金である請求項15に記載の植込み型除細動器。
  18. 複数の連結されたセグメントを構成する材料は、セラミックである請求項15に記載の植込み型除細動器。
  19. 複数の連結されたセグメントを構成する材料は、ポリマー材である請求項15に記載の植込み型除細動器。
  20. ポリマー材は、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルブロックアミド(PEBA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、シリコン及びこれらの混合物から選択される請求項19に記載の植込み型除細動器。
  21. ハウジングは、第1セグメントと第2セグメントとを有し、第1セグメントと第2セグメントはヒンジ具により連結される請求項15に記載の植込み型除細動器。
  22. 第1セグメントは湾曲している請求項21に記載の植込み型除細動器。
  23. 第2セグメントはほぼ平坦である請求項22に記載の植込み型除細動器。
  24. 第2セグメントは湾曲している請求項22に記載の植込み型除細動器。
  25. 電気回路は、除細動エネルギーを患者の心臓に供給する請求項1に記載の植込み型除細動器。
  26. 電気回路は、多相性波形による心臓ペーシングを患者の心臓に供給する請求項25に記載の植込み型除細動器。
  27. 電気回路は、単相性波形による心臓ペーシングを患者の心臓に供給する請求項25に記載の植込み型除細動器。
  28. 第1端部及び第2端部を有するハウジングと、同ハウジングの一部はコンプライアントであることと、
    ハウジングの第1端部に配置された第1電極と、
    ハウジングの第2端部に配置された第2電極と、
    ハウジング内に配置された電気回路と、同電気回路は第1電極及び第2電極に対して電気的に接続していることとを有する患者の体内に皮下配置するための植込み型除細動器。
  29. コンプライアントなハウジングの部分を構成する材料は、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルブロックアミド(PEBA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、シリコン及びこれらの混合物から選択される請求項28に記載の植込み型除細動器。
  30. ハウジングの第1端部及び第2端部を構成する材料は、チタン合金である請求項28に記載の植込み型除細動器。
  31. ハウジングの第1端部及び第2端部を構成する材料は、ステンレス鋼合金である請求項28に記載の植込み型除細動器。
  32. ハウジングの第1端部及び第2端部を構成する材料は、セラミックである請求項28に記載の植込み型除細動器。
  33. コンプライアントなハウジングの部分は、ハウジングの第1端部と第2端部との間に配置される請求項28に記載の植込み型除細動器。
  34. コンプライアントなハウジングの部分は、複数のプリーツを形成するハウジングの一部を有する請求項28に記載の植込み型除細動器。
  35. 複数のプリーツを形成するハウジングの部分はポリマーである請求項34に記載の植込み型除細動器。
  36. 複数のプリーツを形成するハウジングの部分はステンレス鋼である請求項34に記載の植込み型除細動器。
  37. 複数のプリーツを形成するハウジングの部分はチタン合金である請求項34に記載の植込み型除細動器。
  38. 電気回路は、除細動エネルギーを患者の心臓に供給する請求項28に記載の植込み型除細動器。
  39. 電気回路は、多相性波形による心臓ペーシングを患者の心臓に供給する請求項38に記載の植込み型除細動器。
  40. 電気回路は、単相性波形による心臓ペーシングを患者の心臓に供給する請求項38に記載の植込み型除細動器。
  41. 複数の相互連結されたセグメントを有するハウジングと、
    ハウジングの一部に配置された第1電極と、
    ハウジングの一部に配置された第2電極と、
    ハウジング内に配置された電気回路と、同電気回路は第1電極及び第2電極に対して電気的に接続されていることとを有する患者の体内に皮下配置するための植込み型除細動器。
  42. 複数の相互連結されたセグメントを構成する材料は、チタン合金である請求項41に記載の植込み型除細動器。
  43. 複数の連結されたセグメントを構成する材料は、ステンレス鋼合金である請求項41に記載の植込み型除細動器。
  44. 複数の連結されたセグメントを構成する材料は、セラミックである請求項41に記載の植込み型除細動器。
  45. 複数の相互連結されたセグメントを構成する材料は、ポリマー材である請求項41に記載の植込み型除細動器。
  46. ポリマー材は、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルブロックアミド(PEBA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、シリコン及びこれらの混合物から選択される請求項45に記載の植込み型除細動器。
  47. 複数の相互連結されたセグメントの少なくとも2つは、ヒンジ具により連結される請求項41に記載の植込み型除細動器。
  48. 複数の連結されたセグメントの少なくとも1つは、湾曲している請求項41に記載の植込み型除細動器。
  49. 複数の連結されたセグメントは、ほぼ平坦である請求項41に記載の植込み型除細動器。
  50. 電気回路は、除細動エネルギーを患者の心臓に供給する請求項41に記載の植込み型除細動器。
  51. 電気回路は、更に多相性波形による心臓ペーシングを患者の心臓に供給する請求項50に記載の植込み型除細動器。
  52. 電気回路は、更に単相性波形による心臓ペーシングを患者の心臓に供給する請求項50に記載の植込み型除細動器。
  53. 患者の胸郭の形状に適合する柔軟性を有する除細動キャニスターを構成する工程と、
    患者の体に単一の切開部を形成する工程と、
    同単一の切開部から胸郭上に除細動キャニスターを皮下的に進める工程とを有する患者の体内に植込み型除細動器を挿入するための方法。
  54. 柔軟性を有する除細動キャニスターの一部は、コンプライアントな材料を有する請求項53に記載の方法。
  55. コンプライアントな材料は、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルブロックアミド(PEBA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、シリコン及びこれらの混合物から選択される請求項54に記載の方法。
  56. 柔軟性を有する除細動キャニスターは、複数の連結されたセグメントを有する請求項53に記載の方法。
  57. 複数の連結されたセグメントは、ヒンジ具により連結される請求項56に記載の方法。
  58. 複数の連結されたセグメントは湾曲している請求項56に記載の方法。
  59. 複数の連結されたセグメントはほぼ平坦である請求項56に記載の方法。
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