JP2005506025A - パワーエレクトロニクス及び駆動システム用dcリンクコンデンサのソフトスタート - Google Patents
パワーエレクトロニクス及び駆動システム用dcリンクコンデンサのソフトスタート Download PDFInfo
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Abstract
DCリンクをコンデンサバンクのためにソフトスタートするのに用いるソフトスタートシステム及び方法が開示される。ソフトスタートシステム(200)において、コンデンサ(230)がDCリンク(280)の第1のバス(282)に接続される。抵抗(210)がDCリンク(280)の第2のバス(284)に接続される。抵抗(210)とコンデンサ(230)は直列に接続される。スイッチング素子(220)が抵抗(210)と並列に接続される。トリガー回路(240)がDCリンク(280)のDC電圧を測定し、スイッチング素子(220)を作動して抵抗(210)を短絡する。ソフトスタート方法では、DCリンク(280)のコンデンサ(230)を充電し、コンデンサ(230)の電荷を測定し、コンデンサの電荷が所定値に達したときにスイッチング素子(220)を作動して抵抗(210)を短絡する。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は電力系統におけるソフトスタートシステムに関し、特に、航空機/産業用パワーエレクトロニクス及び駆動システム用DCリンクコンデンサのソフトスタートに関する。
【背景技術】
【0002】
ソフトスタートシステムは電力変換システムや配電システムにおいて発生する突入電流を抑制するのに使用される。例えば、コンデンサバンクを充電する際、初期の突入電流により非常に大きな過渡電流、過渡電圧の変動が発生する。このような過渡電圧、過渡電流は半導体に過大なストレスを与え、他の回路素子、例えば、DCリンクコンデンサや電磁干渉用(EMI)フィルタ素子に損傷を与える可能性がある。
【0003】
図1は従来のソフトスタート回路を示したものである。在来のソフトスタート回路ではDCリンク180の通電路に抵抗110とスイッチング素子120を使用するので相当な電力損失が発生する。さらに、在来のソフトスタート回路ではバックエンドインバータ170等の負荷に供給する全電流を通す能力がスイッチング素子120に求められるのでスイッチング素子120を高電流定格で設計する必要がある。さらに、スイッチング素子はDCリンク180と同じ高電圧に置かれるのでソフトスタートによる電力供給を起動するトリガー回路に別個の電源が必要になる。
【0004】
図1の回路において、ソフトスタートシステムはフロントエンド整流器160とバックエンドインバータ170間のインタフェースとして機能する。フロントエンド整流器160は3相AC電力系統150からAC電力を受け、これをDC電力に変換する。しかしながら、DC電圧の印加開始時にコンデンサバンク130は見かけ上短絡回路として振る舞うので、このDC電力を直にコンデンサバンク130に供給すると問題が起きる。このため、DC電圧をフロントエンド整流器160から印加し始めるときに電流制限抵抗110を挿入することで突入電流を抑制する。コンデンサバンク130が充電されると、コンデンサバンク130に引き込まれる電流はほぼゼロになる。さらに、DCバス182、184間の電圧がフロントエンド整流器160の出力電圧に近づく。トリガー回路140はこの電圧を検出し、電圧が所定のしきい値に達したときにスイッチング素子120をトリガーする。スイッチング素子120は作動されるとき、抵抗110を短絡する。しかしながら、上述したように、このためにスイッチング素子120はバックエンドインバータ170と直列接続される構成になることから、スイッチング素子120はバックエンドインバータ170が引き込む全電流を通電しなければならない。したがって、スイッチング素子120をこの全電流定格に合わせた大容量のものにしなければならない。代表的に、スイッチング素子120、ヒートシンク(図示せず)や他の関連素子はかなり大きくなり、高価になる。
【0005】
図1に示す在来のソフトスタート回路はDCリンクを用いた電力系統の初期開始時における過大な電流/電圧変動を防止するためのものである。この回路設計では通常の動作中に過大の電力を消費する高電圧高電流型のスイッチング素子が必要になる。代わりにリレーを用いることができるが、高電圧高電流定格のリレーなので非常に高価な上、サイズも大きくなる。したがって、このソフトスタートシステムは実施するのが難しく、各素子のために大きな物理的スペースを要する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、電力系統の全電流を常時、通電するような、固体素子あるいは電気機械リレーによるスイッチング素子を必要としないソフトスタートシステムが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、従来システムの問題点を解決するため、DCリンク電路から取り外したスイッチング素子を有する電力系統用ソフトスタート装置が提供される。本発明によれば、スイッチング素子と抵抗はDCリンク電路外のコンデンサバンクに直列接続される。本発明の一実施形態によれば、ソフトスタートシステムは、電源からAC電力を受け、このAC電力をDCリンクのDC電力に変換する整流器と、上記DCリンクの第1のバスに接続されるコンデンサと、上記DCリンクの第2のバスに接続されるとともに上記コンデンサと直列に接続される抵抗と、上記抵抗と並列に接続されるスイッチング素子と、上記DCリンクのDC電圧を測定し、上記スイッチング素子を作動して上記抵抗を短絡するトリガー回路とを有する。
【0008】
本発明の別の一実施形態によれば、電力系統におけるDCリンクをソフトスタートするDCリンクソフトスタート方法は、コンデンサが上記DCリンクの第1のバスに接続され、抵抗が上記DCリンクの第2のバスに接続されるとともに上記コンデンサと直列に接続される構成において、上記コンデンサを充電し、上記コンデンサの電荷を測定し、スイッチング素子が上記抵抗と並列に接続される構成において、当該スイッチング素子を作動することにより作動時に上記抵抗を短絡する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明をさらに理解するために添付図面を参照して詳細に説明する。
本発明の諸特徴を添付図面に開示するが、本発明の趣旨、範囲から逸脱することなく代替実施形態を取り得るものである。
【0010】
図2Aは本発明の一実施形態に基づいたソフトスタートシステムを示したものである。この電力系統用ソフトスタートシステムは電源250からAC電力を受け、このAC電力をDCリンク280のDC電力に変換する整流器260を有する。DCリンク280は例えばインバータ270のような電力回路素子に電力を供給するためのものである。このDCリンク280の第1のバス282にコンデンサ230が接続される。また、このDCリンク280の第2のバス284に抵抗210が接続される。この抵抗210と並列にスイッチング素子220が接続されるとともに、トリガー回路240がDCリンク280のDC電圧を測定し、スイッチング素子220を作動して抵抗210を短絡する。
【0011】
図2Bは図1Aに示すソフトスタート用スイッチング素子220をオン、オフするためのヒステリシス制御を示したものである。横軸はDCバス電圧を、縦軸はスイッチング素子220の状態を示す。動作区間を表す3つの区間I、II、IIIがある。区間Iはスイッチング素子がオフである(すなわちVdc<Vdc lowになる)区間である。区間IIは過渡的区間で、スイッチング素子の状態は前の状態に依存する。例えば、スイッチング素子がそれまでオフであったなら、Vdc>Vdc highになるまでオフの状態を維持する。同様に、スイッチング素子がそれまでオンであったならば、Vdc<Vdc lowになるまでオンの状態を維持する。最後に、区間IIIはスイッチング素子がオンである(すなわちVdc>Vdc highになる)区間である。トリガー回路240は、DCリンク電圧Vdcが所定のしきい値であるVdc highボルトに達したとき、したがってコンデンサ230が十分に高電圧に充電されたときに、スイッチング素子を作動することができる。
【0012】
図2Bに示すように、この意味するところは、コンデンサが当初、充電されている間、ソフトスタート用スイッチング素子220はオフのままで、VdcがVdc highを越えるようになるまでその状態が続く。そして、スイッチング素子220は、一旦、オンすると、DC電圧VdcがVdc highより下がってもオンの状態を続ける。これにより、DCリンク電圧Vdcが設定値の前後で若干変動することに起因するスイッチング素子220の不要なオン/オフ(すなわちチャタリング)を防止できる。しかしながら、DCバス電圧VdcがVdc lowより下がると、スイッチング素子220は開いて、パワーエレクトロニクス回路の動作は一時的に停止し、再び、VdcがVdc highを越えるようになると、ソフトスタート用スイッチング素子220はオンして関連回路をオンにして(例えばフロントエンド整流器やバックエンドインバータをオンにして)通常の動作に復帰する。
【0013】
当業者には明らかなように、上記設計を実現するのに多数の代替素子、代替構成が可能である。例えば、スイッチング素子220は絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)で構成できる。これに代え、電気機械式あるいは固体素子式を問わず、他の適当なスイッチング素子、例えば、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、電界効果トランジスタ(FET)、金属酸化膜半導体FET(MOSFET)、シリコン制御型整流器(SCR)、ダイオード、ハイブリッドダイオード、等が使用できる。
【0014】
さらに、当業者には明らかなように、本発明の範囲から逸脱することなく、他の素子の組合せを加えたり、変更することができる。例えば、フリーホイールダイオード225をスイッチング素子220に加えたり、あるいはハイブリッド素子の一部としてスイッチング素子に集積化してもよい。よく知られているように、他の保護素子、例えば、スナバ等を追加してもよい。抵抗210は抵抗バンク等の複数の抵抗から構成してよい。周知のように、抵抗210は適当な材質、例えば金属、セラミック、カーボン、半導体、あるいはこれらの組合せから形成できる。同様に、コンデンサはコンデンサバンクで構成でき、公知のように適当な材質から形成できる。
【0015】
さらに、図3に示すように、スイッチング素子を整流器と一体化してもよい。この一体化により一層小型でコストのかからない設計が可能になる。この設計において、多くの素子は図2に関して説明した実施形態と同一であることから、共通の要素について同一の参照符号を付してあり、その説明は省略する。
【0016】
図3において、整流器は、周知のように6個のIGBTを収めたパッケージで構成できる。したがって、整流器の具体的な構成は図示せず、説明は省略する。7番目のIGBTがスイッチング素子320になる。整流器とスイッチング素子320は1個のパッケージ360に収められる。例えば、整流器とスイッチング素子320のIGBTは図示のようにインテリジェントパワーモジュール(IPM)360に収められる。IPM360には例えば、3相IGBTブリッジ及びIGBTスイッチング素子320とともにダイオード324で示すようなフリーホイールダイオード、IGBTを駆動するドライバ回路、ブロッキングダイオード322、及びトリガー回路240に接続される外部インタフェース回路が実装される。パワーIGBTとともに所要の全てのサポート及びインタフェース回路、素子を1つのパッケージ内に詰め込むことにより、大幅に設計及び製造コスト並びに複雑さを低減できる。さらに、各素子の集積化によりソフトスタートシステムに必要な物理的エンベロープを節約でき、例えば航空機のハードウェアで使用する電気系統のようにサイズに制約がある環境において特に有効である。当業者には明らかなように、多数の他の集積化が可能である。例えば、整流器は在来のダイオードブリッジにIGBT、SCR、MOSFET等のスイッチング素子320を統合したもので形成できる。
【0017】
トリガー回路240は周知である在来トリガー回路の任意の変化を取り得る。さらに、トリガー回路240の特定の設計、仕様は、よく知られているようにスイッチング素子の条件、仕様に依存する。したがって、トリガー回路240の詳細な説明は省略する。しかしながら、従来システムと異なり、トリガー回路240は本発明のトポロジーに基づき、別電源を要しない。すなわち、トリガー回路240に供給する電力はDCリンク280から与えることができ、この点で、図1に示すような従来のソフトスタート回路、すなわち、DCリンクの電路に抵抗及びスイッチング素子を設ける従来のソフトスタート回路と異なる。図1の構成を制限する主因は、スイッチング素子140がDCリンク180と同じ高電圧、高電位に置かれ、スイッチング素子120を作動するトリガー回路140のために別電源が必要なことである。
【0018】
能動型整流器フロントエンドを備える上記実施形態(すなわち図2A及び図3)の場合、固体スイッチング素子のために別個、独立の電源は不要である。本発明では、同一のDC/DC電源を使用でき、これをローサイドスイッチング素子への電力供給に使用できる。ローサイド固体素子に対するこの種の共通電源方式はよく知られており、詳細な説明は省略する。
【0019】
上記各実施形態の動作は似ている。まず、直列抵抗210を介してコンデンサ230を充電する。コンデンサ230が所定の高電圧(すなわちVdc high)まで充電されると、制御信号がスイッチング素子220に与えられて抵抗210は短絡される。上述したように、この構成の実現は簡単で、コスト的に有利であり、7個入りIPMパッケージの7番目のIGBTをスイッチング素子に利用、適用する。さらに、この方式によれば、通常の動作中におけるソフトスタート用スイッチング素子220の電力消費を大幅に低減でき、DCリンクコンデンサのために軽量、低コストかつ確実なソフトスタート回路を提供することができる。
【0020】
本発明の別の実施形態に基づいて、電力系統におけるDCリンクのコンデンサをソフトスタートするソフトスタート方法が提供される。このソフトスタート方法では、DCリンクの第1のバスにコンデンサが接続され、DCリンクの第2のバスに抵抗が接続され、かつ上記抵抗とコンデンサが直列接続される構成において上記コンデンサを充電する。次に、コンデンサの電荷を測定する。次に、スイッチング素子を作動する。このスイッチング素子は上記抵抗と並列接続され、作動時に抵抗を短絡する。
【0021】
当業者には明らかなように、本発明の範囲から逸脱することなく、上記ステップに様々な変更を加えることができる。例えば、コンデンサの電荷はコンデンサに流れる電流を測定することで測定できる。この代わりに、抵抗の両端電圧(すなわち、コンデンサが充電されると抵抗電圧がゼロに近づく)、抵抗を通る電流、あるいはコンデンサの両端電圧を測定することによりコンデンサの電荷を測定できる。さらに、コンデンサが充電するまでの適当な遅延時間をもつタイミング回路による測定によりコンデンサの電荷を測定してもよい。
【0022】
しかしながら、スイッチング素子の制御方法としては、図2Bに明記されるように、Vdc highの設定値前後でDCバス電圧が変動することに起因してスイッチング素子がオンしたりオフしたりするのを防止するために、ヒステリシスを組み込んだDCリンク電圧制御方法が好ましい。
【0023】
本発明によれば、通常動作中、高調波電流のみを見るようにしたDCリンクコンデンサの経路上にソフトスタート用スイッチング素子を設けているのでその電力消費を大幅に低減できる。したがって、スイッチング素子は従来の設計のように全システム電流ではなく、高調波電流を通電する能力があれば足りる。その結果、本発明に基づいたスイッチング素子のコストは同様の従来設計に比べ格段に少なくなる。
【0024】
図4は本発明に基づいたソフトスタートシステムの試験結果を示したものである。図2Aに示す回路により電源投入されるモータコントローラに関して4つの代表的なソフトスタート波形を示してある。トレース1はA相に関するライン/ニュートラル間のAC入力電圧(A相対地電圧)を示す。トレース2はAC電源のA相電流(すなわちフロントエンド整流器入力電流)を表す。トレース3はDCリンク電圧を示し、トレース4はDCリンクコンデンサ電流を示す。これらの波形から分かるように、電源側の入力電圧及び電流において、上記ソフトスタート回路により、ソフトスタートに関係する過渡的現象は目立たない。入力ライン電流は単位当たり1以下に抑えられており、スタート時(起動時)のDCリンク電流は安全な電流値に制御され、通常の動作電流を大幅に越えることはない。
【0025】
以上、本発明の原理を例示により説明した。当業者には明らかなように、本発明は様々な形態で構成できる。例えば、トリガー回路は別電源を要しないのでこれを整流器とスイッチング素子に加え、それらを特定用途向け集積回路(ASIC)に一体的に集積化してよい。また、図示したソフトスタートシステムはインバータに関連するものであった。しかしながら、当業者には明らかなように、本発明は任意の適当な回路素子、装置にDC電力を供給するのに適用できる。したがって、本発明の範囲は上記記載に限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】従来のソフトスタートシステムの回路図である。
【図2A】本発明の1側面に基づいたソフトスタートシステムの回路図である。
【図2B】スイッチング素子のヒステリシス制御を説明する図である。
【図3】本発明の別の側面に基づいたソフトスタートシステムの回路図である。
【図4】本発明に基づいたソフトスタートシステムの試験結果を示す図である。
【0001】
本発明は電力系統におけるソフトスタートシステムに関し、特に、航空機/産業用パワーエレクトロニクス及び駆動システム用DCリンクコンデンサのソフトスタートに関する。
【背景技術】
【0002】
ソフトスタートシステムは電力変換システムや配電システムにおいて発生する突入電流を抑制するのに使用される。例えば、コンデンサバンクを充電する際、初期の突入電流により非常に大きな過渡電流、過渡電圧の変動が発生する。このような過渡電圧、過渡電流は半導体に過大なストレスを与え、他の回路素子、例えば、DCリンクコンデンサや電磁干渉用(EMI)フィルタ素子に損傷を与える可能性がある。
【0003】
図1は従来のソフトスタート回路を示したものである。在来のソフトスタート回路ではDCリンク180の通電路に抵抗110とスイッチング素子120を使用するので相当な電力損失が発生する。さらに、在来のソフトスタート回路ではバックエンドインバータ170等の負荷に供給する全電流を通す能力がスイッチング素子120に求められるのでスイッチング素子120を高電流定格で設計する必要がある。さらに、スイッチング素子はDCリンク180と同じ高電圧に置かれるのでソフトスタートによる電力供給を起動するトリガー回路に別個の電源が必要になる。
【0004】
図1の回路において、ソフトスタートシステムはフロントエンド整流器160とバックエンドインバータ170間のインタフェースとして機能する。フロントエンド整流器160は3相AC電力系統150からAC電力を受け、これをDC電力に変換する。しかしながら、DC電圧の印加開始時にコンデンサバンク130は見かけ上短絡回路として振る舞うので、このDC電力を直にコンデンサバンク130に供給すると問題が起きる。このため、DC電圧をフロントエンド整流器160から印加し始めるときに電流制限抵抗110を挿入することで突入電流を抑制する。コンデンサバンク130が充電されると、コンデンサバンク130に引き込まれる電流はほぼゼロになる。さらに、DCバス182、184間の電圧がフロントエンド整流器160の出力電圧に近づく。トリガー回路140はこの電圧を検出し、電圧が所定のしきい値に達したときにスイッチング素子120をトリガーする。スイッチング素子120は作動されるとき、抵抗110を短絡する。しかしながら、上述したように、このためにスイッチング素子120はバックエンドインバータ170と直列接続される構成になることから、スイッチング素子120はバックエンドインバータ170が引き込む全電流を通電しなければならない。したがって、スイッチング素子120をこの全電流定格に合わせた大容量のものにしなければならない。代表的に、スイッチング素子120、ヒートシンク(図示せず)や他の関連素子はかなり大きくなり、高価になる。
【0005】
図1に示す在来のソフトスタート回路はDCリンクを用いた電力系統の初期開始時における過大な電流/電圧変動を防止するためのものである。この回路設計では通常の動作中に過大の電力を消費する高電圧高電流型のスイッチング素子が必要になる。代わりにリレーを用いることができるが、高電圧高電流定格のリレーなので非常に高価な上、サイズも大きくなる。したがって、このソフトスタートシステムは実施するのが難しく、各素子のために大きな物理的スペースを要する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、電力系統の全電流を常時、通電するような、固体素子あるいは電気機械リレーによるスイッチング素子を必要としないソフトスタートシステムが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、従来システムの問題点を解決するため、DCリンク電路から取り外したスイッチング素子を有する電力系統用ソフトスタート装置が提供される。本発明によれば、スイッチング素子と抵抗はDCリンク電路外のコンデンサバンクに直列接続される。本発明の一実施形態によれば、ソフトスタートシステムは、電源からAC電力を受け、このAC電力をDCリンクのDC電力に変換する整流器と、上記DCリンクの第1のバスに接続されるコンデンサと、上記DCリンクの第2のバスに接続されるとともに上記コンデンサと直列に接続される抵抗と、上記抵抗と並列に接続されるスイッチング素子と、上記DCリンクのDC電圧を測定し、上記スイッチング素子を作動して上記抵抗を短絡するトリガー回路とを有する。
【0008】
本発明の別の一実施形態によれば、電力系統におけるDCリンクをソフトスタートするDCリンクソフトスタート方法は、コンデンサが上記DCリンクの第1のバスに接続され、抵抗が上記DCリンクの第2のバスに接続されるとともに上記コンデンサと直列に接続される構成において、上記コンデンサを充電し、上記コンデンサの電荷を測定し、スイッチング素子が上記抵抗と並列に接続される構成において、当該スイッチング素子を作動することにより作動時に上記抵抗を短絡する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明をさらに理解するために添付図面を参照して詳細に説明する。
本発明の諸特徴を添付図面に開示するが、本発明の趣旨、範囲から逸脱することなく代替実施形態を取り得るものである。
【0010】
図2Aは本発明の一実施形態に基づいたソフトスタートシステムを示したものである。この電力系統用ソフトスタートシステムは電源250からAC電力を受け、このAC電力をDCリンク280のDC電力に変換する整流器260を有する。DCリンク280は例えばインバータ270のような電力回路素子に電力を供給するためのものである。このDCリンク280の第1のバス282にコンデンサ230が接続される。また、このDCリンク280の第2のバス284に抵抗210が接続される。この抵抗210と並列にスイッチング素子220が接続されるとともに、トリガー回路240がDCリンク280のDC電圧を測定し、スイッチング素子220を作動して抵抗210を短絡する。
【0011】
図2Bは図1Aに示すソフトスタート用スイッチング素子220をオン、オフするためのヒステリシス制御を示したものである。横軸はDCバス電圧を、縦軸はスイッチング素子220の状態を示す。動作区間を表す3つの区間I、II、IIIがある。区間Iはスイッチング素子がオフである(すなわちVdc<Vdc lowになる)区間である。区間IIは過渡的区間で、スイッチング素子の状態は前の状態に依存する。例えば、スイッチング素子がそれまでオフであったなら、Vdc>Vdc highになるまでオフの状態を維持する。同様に、スイッチング素子がそれまでオンであったならば、Vdc<Vdc lowになるまでオンの状態を維持する。最後に、区間IIIはスイッチング素子がオンである(すなわちVdc>Vdc highになる)区間である。トリガー回路240は、DCリンク電圧Vdcが所定のしきい値であるVdc highボルトに達したとき、したがってコンデンサ230が十分に高電圧に充電されたときに、スイッチング素子を作動することができる。
【0012】
図2Bに示すように、この意味するところは、コンデンサが当初、充電されている間、ソフトスタート用スイッチング素子220はオフのままで、VdcがVdc highを越えるようになるまでその状態が続く。そして、スイッチング素子220は、一旦、オンすると、DC電圧VdcがVdc highより下がってもオンの状態を続ける。これにより、DCリンク電圧Vdcが設定値の前後で若干変動することに起因するスイッチング素子220の不要なオン/オフ(すなわちチャタリング)を防止できる。しかしながら、DCバス電圧VdcがVdc lowより下がると、スイッチング素子220は開いて、パワーエレクトロニクス回路の動作は一時的に停止し、再び、VdcがVdc highを越えるようになると、ソフトスタート用スイッチング素子220はオンして関連回路をオンにして(例えばフロントエンド整流器やバックエンドインバータをオンにして)通常の動作に復帰する。
【0013】
当業者には明らかなように、上記設計を実現するのに多数の代替素子、代替構成が可能である。例えば、スイッチング素子220は絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)で構成できる。これに代え、電気機械式あるいは固体素子式を問わず、他の適当なスイッチング素子、例えば、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、電界効果トランジスタ(FET)、金属酸化膜半導体FET(MOSFET)、シリコン制御型整流器(SCR)、ダイオード、ハイブリッドダイオード、等が使用できる。
【0014】
さらに、当業者には明らかなように、本発明の範囲から逸脱することなく、他の素子の組合せを加えたり、変更することができる。例えば、フリーホイールダイオード225をスイッチング素子220に加えたり、あるいはハイブリッド素子の一部としてスイッチング素子に集積化してもよい。よく知られているように、他の保護素子、例えば、スナバ等を追加してもよい。抵抗210は抵抗バンク等の複数の抵抗から構成してよい。周知のように、抵抗210は適当な材質、例えば金属、セラミック、カーボン、半導体、あるいはこれらの組合せから形成できる。同様に、コンデンサはコンデンサバンクで構成でき、公知のように適当な材質から形成できる。
【0015】
さらに、図3に示すように、スイッチング素子を整流器と一体化してもよい。この一体化により一層小型でコストのかからない設計が可能になる。この設計において、多くの素子は図2に関して説明した実施形態と同一であることから、共通の要素について同一の参照符号を付してあり、その説明は省略する。
【0016】
図3において、整流器は、周知のように6個のIGBTを収めたパッケージで構成できる。したがって、整流器の具体的な構成は図示せず、説明は省略する。7番目のIGBTがスイッチング素子320になる。整流器とスイッチング素子320は1個のパッケージ360に収められる。例えば、整流器とスイッチング素子320のIGBTは図示のようにインテリジェントパワーモジュール(IPM)360に収められる。IPM360には例えば、3相IGBTブリッジ及びIGBTスイッチング素子320とともにダイオード324で示すようなフリーホイールダイオード、IGBTを駆動するドライバ回路、ブロッキングダイオード322、及びトリガー回路240に接続される外部インタフェース回路が実装される。パワーIGBTとともに所要の全てのサポート及びインタフェース回路、素子を1つのパッケージ内に詰め込むことにより、大幅に設計及び製造コスト並びに複雑さを低減できる。さらに、各素子の集積化によりソフトスタートシステムに必要な物理的エンベロープを節約でき、例えば航空機のハードウェアで使用する電気系統のようにサイズに制約がある環境において特に有効である。当業者には明らかなように、多数の他の集積化が可能である。例えば、整流器は在来のダイオードブリッジにIGBT、SCR、MOSFET等のスイッチング素子320を統合したもので形成できる。
【0017】
トリガー回路240は周知である在来トリガー回路の任意の変化を取り得る。さらに、トリガー回路240の特定の設計、仕様は、よく知られているようにスイッチング素子の条件、仕様に依存する。したがって、トリガー回路240の詳細な説明は省略する。しかしながら、従来システムと異なり、トリガー回路240は本発明のトポロジーに基づき、別電源を要しない。すなわち、トリガー回路240に供給する電力はDCリンク280から与えることができ、この点で、図1に示すような従来のソフトスタート回路、すなわち、DCリンクの電路に抵抗及びスイッチング素子を設ける従来のソフトスタート回路と異なる。図1の構成を制限する主因は、スイッチング素子140がDCリンク180と同じ高電圧、高電位に置かれ、スイッチング素子120を作動するトリガー回路140のために別電源が必要なことである。
【0018】
能動型整流器フロントエンドを備える上記実施形態(すなわち図2A及び図3)の場合、固体スイッチング素子のために別個、独立の電源は不要である。本発明では、同一のDC/DC電源を使用でき、これをローサイドスイッチング素子への電力供給に使用できる。ローサイド固体素子に対するこの種の共通電源方式はよく知られており、詳細な説明は省略する。
【0019】
上記各実施形態の動作は似ている。まず、直列抵抗210を介してコンデンサ230を充電する。コンデンサ230が所定の高電圧(すなわちVdc high)まで充電されると、制御信号がスイッチング素子220に与えられて抵抗210は短絡される。上述したように、この構成の実現は簡単で、コスト的に有利であり、7個入りIPMパッケージの7番目のIGBTをスイッチング素子に利用、適用する。さらに、この方式によれば、通常の動作中におけるソフトスタート用スイッチング素子220の電力消費を大幅に低減でき、DCリンクコンデンサのために軽量、低コストかつ確実なソフトスタート回路を提供することができる。
【0020】
本発明の別の実施形態に基づいて、電力系統におけるDCリンクのコンデンサをソフトスタートするソフトスタート方法が提供される。このソフトスタート方法では、DCリンクの第1のバスにコンデンサが接続され、DCリンクの第2のバスに抵抗が接続され、かつ上記抵抗とコンデンサが直列接続される構成において上記コンデンサを充電する。次に、コンデンサの電荷を測定する。次に、スイッチング素子を作動する。このスイッチング素子は上記抵抗と並列接続され、作動時に抵抗を短絡する。
【0021】
当業者には明らかなように、本発明の範囲から逸脱することなく、上記ステップに様々な変更を加えることができる。例えば、コンデンサの電荷はコンデンサに流れる電流を測定することで測定できる。この代わりに、抵抗の両端電圧(すなわち、コンデンサが充電されると抵抗電圧がゼロに近づく)、抵抗を通る電流、あるいはコンデンサの両端電圧を測定することによりコンデンサの電荷を測定できる。さらに、コンデンサが充電するまでの適当な遅延時間をもつタイミング回路による測定によりコンデンサの電荷を測定してもよい。
【0022】
しかしながら、スイッチング素子の制御方法としては、図2Bに明記されるように、Vdc highの設定値前後でDCバス電圧が変動することに起因してスイッチング素子がオンしたりオフしたりするのを防止するために、ヒステリシスを組み込んだDCリンク電圧制御方法が好ましい。
【0023】
本発明によれば、通常動作中、高調波電流のみを見るようにしたDCリンクコンデンサの経路上にソフトスタート用スイッチング素子を設けているのでその電力消費を大幅に低減できる。したがって、スイッチング素子は従来の設計のように全システム電流ではなく、高調波電流を通電する能力があれば足りる。その結果、本発明に基づいたスイッチング素子のコストは同様の従来設計に比べ格段に少なくなる。
【0024】
図4は本発明に基づいたソフトスタートシステムの試験結果を示したものである。図2Aに示す回路により電源投入されるモータコントローラに関して4つの代表的なソフトスタート波形を示してある。トレース1はA相に関するライン/ニュートラル間のAC入力電圧(A相対地電圧)を示す。トレース2はAC電源のA相電流(すなわちフロントエンド整流器入力電流)を表す。トレース3はDCリンク電圧を示し、トレース4はDCリンクコンデンサ電流を示す。これらの波形から分かるように、電源側の入力電圧及び電流において、上記ソフトスタート回路により、ソフトスタートに関係する過渡的現象は目立たない。入力ライン電流は単位当たり1以下に抑えられており、スタート時(起動時)のDCリンク電流は安全な電流値に制御され、通常の動作電流を大幅に越えることはない。
【0025】
以上、本発明の原理を例示により説明した。当業者には明らかなように、本発明は様々な形態で構成できる。例えば、トリガー回路は別電源を要しないのでこれを整流器とスイッチング素子に加え、それらを特定用途向け集積回路(ASIC)に一体的に集積化してよい。また、図示したソフトスタートシステムはインバータに関連するものであった。しかしながら、当業者には明らかなように、本発明は任意の適当な回路素子、装置にDC電力を供給するのに適用できる。したがって、本発明の範囲は上記記載に限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】従来のソフトスタートシステムの回路図である。
【図2A】本発明の1側面に基づいたソフトスタートシステムの回路図である。
【図2B】スイッチング素子のヒステリシス制御を説明する図である。
【図3】本発明の別の側面に基づいたソフトスタートシステムの回路図である。
【図4】本発明に基づいたソフトスタートシステムの試験結果を示す図である。
Claims (10)
- DCリンク(280)の第1のバス(282)に接続されるコンデンサ(230)と、
上記DCリンク(280)の第2のバス(284)に接続され、上記コンデンサ(230)と直列に接続される抵抗(210)と、
上記抵抗(210)と並列に接続されるスイッチング素子(220)と、
上記DCリンク(280)のDC電圧を測定し、上記スイッチング素子(220)を作動して上記抵抗(210)を短絡するトリガー回路(240)と
を含む電力系統用ソフトスタートシステム。 - さらに、電源(250)からのAC電力を受け、当該AC電力を上記DCリンク(280)のDC電力に変換する整流器(260)を含む、請求項1記載のソフトスタートシステム。
- 上記スイッチング素子(220)は絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)である、請求項1記載のソフトスタートシステム。
- 上記スイッチング素子(220)は電気機械式素子、固体素子、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、電界効果トランジスタ(FET)、金属酸化膜半導体FET(MOSFET)、シリコン制御型整流器(SCR)、スイッチングダイオード、及びハイブリッド素子の少なくとも1つである、請求項1記載のソフトスタートシステム。
- 上記スイッチング素子は上記整流器と同じパッケージに収められる、請求項1記載のソフトスタートシステム。
- 上記整流器(260)は6個のIGBTから構成され、上記スイッチング素子(220)は第7のIGBTである、請求項5記載のソフトスタートシステム。
- 上記トリガー回路(240)は上記DCリンク(280)から電力が供給される、請求項1記載のソフトスタートシステム。
- コンデンサ(230)がDCリンク(280)の第1のバスに接続され、抵抗(210)が上記DCリンク(280)の第2のバスに接続されるとともに上記コンデンサ(230)と直列に接続される構成において、上記コンデンサ(230)を充電するステップと、
上記コンデンサ(230)の電荷を測定するステップと、
スイッチング素子を作動するステップと、を含み、スイッチング素子(220)が上記抵抗(210)と並列に接続され、当該スイッチング素子(220)を作動することにより作動時に上記抵抗(210)を短絡する、
ことを特徴とする電力系統におけるDCリンク(280)をソフトスタートするDCリンクソフトスタート方法。 - 上記コンデンサ(230)の電荷はヒステリシス制御により決められる、請求項8記載の方法。
- 上記抵抗(210)の両端電圧、上記抵抗(210)を通る電流、上記第1のバス(282)と第2のバス(284)間電圧、上記コンデンサ(230)の両端電圧のうち少なくとも1つを測定することにより上記コンデンサ(230)の電荷を測定する、請求項8記載の方法。
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