JP2005505794A - 第1及び第2光束を結合するための方法及び装置 - Google Patents

第1及び第2光束を結合するための方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】とりわけ法科学的鑑定のための比較顕微鏡又は比較マクロスコープにおいて、互いに比較されるべき2つの個別画像を重ね合わせる際に、実質的に色的に忠実な混合(合成)画像を生成可能とする方法及び装置、及び当該装置を含む光学装置を提供すること。
【解決手段】とりわけ試料の法科学鑑定のための光学装置における、第1及び第2光束を結合するための方法であって、前記第1及び第2光束をスプリッタ層と相互作用させて(それぞれ)第1及び第2部分ビームを形成し、該第1及び第2部分ビームを重畳して、射出する第3光束を形成する形式の方法において、前記射出する第3光束において、前記第1光束の前記部分ビームの反射及び透過の実行回数と、前記第2光束の前記部分ビームの反射及び透過の実行回数とが実質的に等しくなるよう、前記第1及び第2光束の各前記第1及び第2部分ビームを更なるスプリッタ層と相互作用させることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、とりわけ第1及び第2試料を法科学的比較検査するための、第1及び第2光束を結合するための方法及び装置に関し、特に、請求項1及び10の上位概念に応じた第1及び第2光束を結合するための方法及び装置に関する。即ち、とりわけ試料の法科学的検査のための光学装置における、第1及び第2光束を結合するための方法であって、前記第1及び第2光束を(第1)スプリッタ層と相互作用させて(それぞれ)第1及び第2部分ビームを形成し、該第1及び第2部分ビームを重畳して、射出する第3光束を形成する形式の方法、並びに入射する第1及び第2光束を結合するための装置であって、射出される第3光束が形成されるよう互いに重畳される第1及び第2部分ビームがそれぞれ形成されるよう前記第1及び第2光束と相互作用する(第1)スプリッタ層を有するよう構成された装置に関する。
【背景技術】
【0002】
法科学的鑑定ないし検査では、犯罪を解明するために、犯罪の経過についてのより詳細な情報を得るため、第1の試料の画像と第2の試料の画像とを比較することがしばしば必要である。
【0003】
そのため、例えば銃器の撃鉄により薬莢に形成された痕跡を互いに比較することにより、2又はそれ以上の犯罪の際に同じ凶器が使用されたか否かを確認する。
【0004】
光学的比較検査の他の既知の適用例としては、偽造であるか否かを発見するために、とりわけ銀行券等の文書の真性を検査することが挙げられる。
【0005】
更に、例えば、犯人が犯行時にどのような服装をしていたかを推定するために、犯行現場で発見された衣服の繊維を既知の衣服の繊維と比較することが、犯罪の解明にしばしば必要とされる。
【0006】
本出願人は、上述の法科学的比較検査を実行するためのものとして、1つのブリッジによって互いに結合される2つの個別顕微鏡ないし2つの個別マクロスコープからなる法科学的比較顕微鏡ないし比較マクロスコープを販売している。このブリッジには、光学分野において既知のビームスプリッタとして通常構成される、個別顕微鏡/マクロスコープによりそれぞれ形成される2つの個別画像を結合するための装置が配設される。このビームスプリッタは、個別顕微鏡/マクロスコープの互いに比較されるべき2つの画像を以下のようにして結合する。即ち、当該2つの画像が、ブリッジに配された共通の鏡筒を通って、比較顕微鏡/マクロスコープの操作者によって互いに重なり合っているものとして知覚されるようにする。その際、2つの試料の互いに相応する部分領域をそれぞれ取出射出することによって、1つの合成画像が生成される。この合成画像は、例えば一方の試料の半分(片側)と他方の試料の半分(片側)との直接的比較を可能にする。
【0007】
光ビームの分割にも、結合にも使用されるビームスプリッタは、既知である(例えば非特許文献1参照。)。
【0008】
【非特許文献1】
“光学系の構造要素(Bauelement der Optik)”、設計者のためのハンドブック(Taschenbuch fuer Konstrukteure)、改訂第4版、ハー・ナウマン(H.Naumann)/ゲー・シュレーダ(G.Schroeder)、186〜188頁。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、既知の比較顕微鏡/マクロスコープには、互いに比較されるべき2つの個別画像が、鏡筒内の既知のビームスプリッタの構成に起因して、色的に忠実に知覚されないという問題がある。そのため当該2つの試料の比較は甚だ困難となり、更には、2つの試料を同定可能とする信頼性は、色情報が欠落ないし少なくとも著しく制限されるため、不必要な態様で低下してしまう。
【0010】
それゆえ、本発明の課題は、とりわけ法科学的鑑定のための比較顕微鏡又は比較マクロスコープにおいて、互いに比較されるべき2つの個別画像を重ね合わせる際に、実質的に色的に忠実な(farbneutral)混合(合成)画像(Mischbild)を生成可能とする方法及び装置を提供することである。
【0011】
本発明の更なる課題は、第1及び第2の試料の実質的に色的に忠実な混合(合成)画像を生成する、第1及び第2試料の法科学的比較検査のための光学装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題は、本発明により、請求項1、10及び17の特徴部に記載の特徴によって解決される。即ち、
上記の課題を解決するために、本発明の第1の視点により、とりわけ試料の法科学鑑定のための光学装置における、第1及び第2光束を結合するための方法であって、前記第1及び第2光束を(第1)スプリッタ層と相互作用させて(それぞれ)第1及び第2部分ビームを形成し、該第1及び第2部分ビームを重畳して、射出する第3光束を形成する形式の方法が提供される。この方法において、前記射出する第3光束において、前記第1光束の前記(第1及び第2)部分ビームの反射及び透過の実行回数と、前記第2光束の前記(第1及び第2)部分ビームの反射及び透過の実行回数とが実質的に等しくなるよう、前記第1及び第2光束の各前記第1及び第2部分ビームを更なる(第2)スプリッタ層と相互作用させることを特徴とする(形態1・基本構成1)。
更に、上記の課題を解決するために、本発明の第2の視点により、入射する第1及び第2光束を結合するための装置であって、射出される第3光束が形成されるよう互いに重畳される第1及び第2部分ビームがそれぞれ形成されるよう前記第1及び第2光束と相互作用する(第1)スプリッタ層を有するよう構成された装置が提供される。この装置において、前記射出される第3光束において、前記第1光束の前記第1及び第2部分ビームの反射及び透過の実行回数と、前記第2光束の前記第1及び第2部分ビームの反射及び透過の実行回数が実質的に等しくなるよう、前記第1及び第2光束の各第1及び第2の部分ビームと相互作用する更なる(第2)スプリッタ層を有することを特徴とする(形態10・基本構成2)。
更に、上記の課題を解決するために、本発明の第3の視点により、第1及び第2試料を法科学的比較検査するための光学装置であって、前記第1試料の第1画像が第1結像光学系を介して及び前記第2試料の第2画像が第2結像光学系を介して、共通の表示(画像)を生成するために該第1及び第2画像を結合するための装置に供給されるよう構成された光学装置が提供される。この光学装置において、前記第1及び第2画像を結合するための装置は、形態10〜16の何れか1つの装置により構成されることを特徴とする(形態17・基本構成3)。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の更なる特徴は、従属請求項に記載されている。即ち、
(2)上記の方法において、前記(第1)スプリッタ層は、互いに対向しかつ互いに実質的に平行に延在する第1及び第2反射面を有すること、及び前記第1光束は、第1相互作用点において前記第1反射面に入射し、かつ前記第2光束は、第2相互作用点において前記第2反射面に入射することが好ましい(形態2)。
(3)上記の方法において、前記第1相互作用点及び前記第2相互作用点は、前記(第1)スプリッタ層の互いに対向する2つの面において実質的に同じ位置にあることが好ましい(形態3)。
(4)上記の方法において、前記更なる(第2)スプリッタ層は、互いに対向しかつ互いに実質的に平行に延在する第1及び第2反射面を有すること、及び前記第1光束から反射により形成される第1部分ビームは、第3相互作用点において前記更なる(第2の)スプリッタ層の前記第1反射面に入射し、かつ前記第2光束から反射により形成される第1部分ビームは、第4相互作用点において前記更なる(第2)スプリッタ層の前記第2反射面に入射することが好ましい(形態4)。
(5)上記の方法において、前記第3相互作用点及び前記第4相互作用点は、前記更なる(第2)スプリッタ層の互いに対向する面において実質的に同じ位置にあることが好ましい(形態5)。
(6)上記の方法において、前記第1光束から反射により形成される第1部分ビーム及び前記第2光束から透過により形成される第2部分ビームは、前記(第1)スプリッタ層との相互作用後、第3反射面における全反射(ないし完全反射)によって、前記第3相互作用点の方向へ偏向されることが好ましい(形態6)。
(7)上記の方法において、前記第1光束から透過により形成される第2部分ビーム及び前記第2光束から反射により形成される第1部分ビームは、前記(第1)スプリッタ層との相互作用後、第4反射面における全反射(ないし完全反射)によって、前記第4相互作用点の方向へ偏向されることが好ましい(形態7)。
(8)上記の方法において、前記(第1)スプリッタ層及び前記更なる(第2)スプリッタ層の反射特性及び透過特性は、互いに実質的に等しいことが好ましい(形態8)。
(9)上記の方法において、前記(第1)スプリッタ層及び前記(第2)スプリッタ層は、連続する(一体的に形成される)ただ1つのスプリッタ層から構成されることが好ましい(形態9)。
(11)上記の装置において、前記(第1)スプリッタ層は、互いに対向しかつ互いに実質的に平行に延在する第1及び第2反射面を有すること、及び前記第1光束が、第1相互作用点において前記第1反射面に入射し、かつ前記第2光束が、第2相互作用点において前記第2反射面に入射するよう構成されることが好ましい(形態11)。
(12)上記の装置において、前記更なる(第2)スプリッタ層は、互いに対向しかつ互いに実質的に平行に延在する第1及び第2反射面を有すること、及び前記第1光束から反射によって形成される第1部分ビームが、第3相互作用点において前記更なる(第2)スプリッタ層の前記第1反射面に入射し、かつ前記第2光束から反射によって形成される第1部分ビームが、第4相互作用点において前記更なる(第2)スプリッタ層の前記第2反射面に入射するよう構成されることが好ましい(形態12)。
(13)上記の装置において、前記第1光束から反射により形成される第1部分ビーム及び前記第2光束から透過により形成される第2部分ビームが、前記(第1)スプリッタ層との相互作用後、第3反射面における全反射(ないし完全反射)によって前記第3相互作用点の方向へ偏向されるよう構成されることが好ましい(形態13)。
(14)上記の装置において、前記第1光束から透過により形成される第2部分ビーム及び前記第2光束から反射により形成される第1部分ビームが、前記(第1)スプリッタ層との相互作用後、第4反射面における全反射(ないし完全反射)によって前記第4相互作用点の方向へ偏向されるよう構成されることが好ましい(形態14)。
(15)上記の装置において、前記(第1)スプリッタ層及び前記更なる(第2)スプリッタ層は、連続する(一体的に形成される)ただ1つのスプリッタ層から構成されることが好ましい(形態15)。
(16)上記の装置において、前記連続するスプリッタ層は、それぞれ実質的に台形状の断面を有する2つの部分プリズムの当接個所の領域に形成されることが好ましい(形態16)。
(18)上記の光学装置において、前記第1結像光学系及び前記第2結像光学系は、第1及び第2顕微鏡により構成されること、及び前記第1及び第2画像を結合するための装置は、前記顕微鏡の各々と互いに結合するブリッジに配設されることが好ましい(形態18)。
(19)上記の光学装置において、前記ブリッジに結合されると共に、前記第1及び第2画像が人間の眼に対して結合画像として知覚可能となるよう該第1及び第2画像を通過させるよう構成された共通の鏡筒を有することが好ましい(形態19)。
(20)上記の光学装置において、前記第1及び第2画像を結合するための装置から射出された、結合される前記第1及び第2画像から形成(合成)される更なる画像を記録のために取出射出可能にする更なる結像システムを有することが好ましい(形態20)。
なお、形態1、10及び17については上述の通りである。
【0014】
本発明によれば、とりわけ試料の法科学的検査をするための光学装置において、第1及び第2光束を結合する方法では、2つの光束は、(第1)スプリッタ層と相互作用する。その際、第1及び第2の光束は、それぞれ、一方では(第1)スプリッタ層を透過し、他方では(第1)スプリッタ層で反射される。透過及び反射により形成される第1及び第2光束の第1及び第2部分ビームは、これに続いて、更なる(第2)スプリッタ層と以下のような態様でそれぞれ相互作用する。即ち、(第1)スプリッタ層[及び更なる(第2)スプリッタ層]で反射及び透過により形成される第1及び第2光束の部分ビーム(複数)が、更に1度、更なる(第2)スプリッタ層と相互作用して、該部分ビーム(複数)が結合されて射出される第3光束が生成される。
【0015】
これにより、例えば第1光束の場合、第1部分ビームに対しては、まず反射が行われ、次いで透過が行われ、第2部分ビームに対しては、まず透過が行われ、次いで反射が行われる。これに対し、第2光束の場合、第1部分ビームに対しては、まず反射が行われ次いで更に反射が行われ、第2部分ビームに対しては、まず透過が行われ次いで更に透過が行われる。このような反射・透過は(第1)スプリッタ層ないし更なる(第2)スプリッタ層で行われる。このため、射出される第3光束においては、第1光束の(第1及び第2)部分ビームの反射と透過の(回数の)和は、第2光束の(第1及び第2)部分ビームの反射と透過の(回数の)和と等しく、この場合、反射及び透過の回数の総和は(各光束につき)それぞれ2回である。
【0016】
本発明に応じ順次行われる、第1及び第2光束と(第1)スプリッタ層とによる相互作用並びに(射出される第3光束に結合される前に行われる)第1及び第2光束と更なる(第2)スプリッタ層とによる相互作用の2回の相互作用によって、射出される第3光束における第1光束の第1及び第2部分ビームの反射及び透過の実行回数ないし和は、入射する第2光束の第1及び第2部分ビームの反射及び透過の実行回数と実質的に等しい。
【0017】
本発明の方法により、例えば干渉層又は単純な場合ではハーフミラーとして構成されるスプリッタ層を1つのみ有する従来技術のビームスプリッタの場合には、スプリッタ層(複数)の透過係数及び反射係数の相違又はそれらの物理的に制限された波長依存性により引き起こされる色誤差(収差)が最早ほぼ発生しないという利点が得られる。
【0018】
本発明の有利な一実施形態では、(第1)スプリッタ層は、互いに対向しかつ互いに実質的に平行に延在する第1及び第2反射面を有する。第1光束は第1相互作用点において第1反射面に入射し、第2光束は第2相互作用点において第2反射面に入射する。
【0019】
(第1)スプリッタ層は、例えば複数の金属層と(複数の)誘電体層から構成されるような、従来技術から既知の態様で作製可能なスプリッタ層であると都合がよい。その基体(ベース)は、例えばBAK4(登録商標)(Schott社のガラス製品)から構成され、基体の上に、第1及び第2反射面が、例えば蒸着によって、金属鍍銀層として配される。しかしながら、(第1)スプリッタ層は、同じように従来技術から既知の任意のスプリッタ層であってもよい。
【0020】
できるだけ結像誤差が小さくなるようできるだけ対称的に構成するために、第1相互作用点及び第2相互作用点は、(第1)スプリッタ層の互いに対向する面ないし側において実質的に同じ位置に形成される。
【0021】
(第1)スプリッタ層と同じように、更なる(第2)スプリッタ層も互いに対向しかつ互いに実質的に平行に延在する第1及び第2反射面を有する。この更なる(第2)スプリッタ層は、第1光束の反射により形成される第1部分ビームが、第3相互作用点において(更なる(第2)スプリッタ層の)第1反射面に入射し、及び第2光束の反射により形成される第1部分ビームが、第4相互作用点で更なる(第2)スプリッタ層の第2反射面へ入射するよう構成され、結像誤差を最小にするため、第3相互作用点及び第4相互作用点は、更なる(第2)スプリッタ層の互いに対向する面ないし側において実質的に同じ位置に形成されると都合がよい。
【0022】
本発明の好ましい一実施形態では、(第1)スプリッタ層において反射により形成される第1光束の第1部分ビーム及び(第1)スプリッタ層において透過により形成される第2光束の第2部分ビームは、(第1)スプリッタ層との相互作用後、第3反射面における全反射(ないし完全反射)によって第3相互作用点の方向に偏向される。
【0023】
同様に、透過により形成される第1光束の第2部分ビーム及び反射により形成される第2光束の第1部分ビームは、(第1)スプリッタ層との相互作用後、第4反射面における全反射(ないし完全反射)によって第4相互作用点の方向に偏向されると都合がよい。第3及び第4反射面は、(第1)スプリッタ層ないし更なる(第2)スプリッタ層に対し平行に延在するプリズムの非ミラー化(非鍍銀化)縁端面によって構成されることが好ましい。このため、部分ビームの反射は、同様に考えられる(金属の)蒸着により形成されるミラー面(ミラーの蒸着面)における部分ビームの反射と比較すると、実質的に色的に忠実に(色的にニュートラルに:farbneutral)に行われる。上記部分ビームの第3及び第4反射面への入射角、及び有利には更なる(第2)スプリッタ層への入射角も、(第1)スプリッタ層に関する第1及び第2入射光束の入射角と同様に、45゜の範囲にあると有利である。これにより、非常に大きな色忠実性(Farbneutralitaet)を有する結像を可能にする光路を単純な手段により実現することができる。
【0024】
本発明の有利な一実施形態では、(第1)スプリッタ層及び更なる(第2)スプリッタ層の反射特性も透過特性も実質的に同じであるように構成される。これにより2つの光束を非常に大きな程度で色的に忠実に結合することができる。この場合、(第1)スプリッタ層及び更なる(第2)スプリッタ層が、1つの同一のスプリッタ層により構成され、以って、入射する第1及び第2光束、並びに当該第1及び第2光束から、スプリッタ層との最初の相互作用に応じて、透過及び反射により形成される部分ビーム(複数)が、再び、同じスプリッタ層と相互作用し、当該スプリッタ層により第4相互作用点において射出される第3光束に結合されると、とりわけ有利である。これにより、スプリッタ層の反射特性及び透過特性が入射する光束に対しても、部分ビームに対しても同じであるよう構成され、以って色忠実性が製造技術上の公差により低下されないことを保証できる。
【0025】
分割比が50/50であるスプリッタ層において、所定の波長に対し、製造上の限界から、例えば、透過特性が45%、反射特性が55%であるとすると、従来技術では45/55の色分割ないし分解(Farbaufspaltung)であったものが、本発明の方法により、49.5/50.5に(偏差が)縮減(改善)される。
【0026】
これは、入射する第1光束の場合、射出される第3光束に含まれる反射及び透過成分が、55%×45%+45%×55%=49.5%となり、これに対して、第2入射光束の場合、射出される第3光束に含まれる反射及び透過成分が、55%×55%+45%×45%=50.5%の値を有するからである。従って、本発明の方法を使用することにより、第1入射光束と第2入射光束との間での色分割(の(実際の)割合の理想の割合からのズレ)は、結合され射出される第3光束において、従来技術のひとつのスプリッタ層を有するビームスプリッタと比較すると、ファクタ10だけ改善する(即ち、10分の1に縮小する)ことができる。
【0027】
上述の方法及び後述の2つの光束を射出される(1つの)第3光束に結合する方法を実施するための装置について言及する場合、その内容・構成は、同様に、入射する第3光束が射出される第1及び第2光束の2つに分割されるような反対向きに進行する光路にも当てはまるものとする。このような1つの光束の2つの更なる光束への分割は、例えば顕微鏡では、接眼レンズにおいて視覚的に(肉眼で)観察可能な被検試料の1つの部分画像を、記録のために、デジタル式画像記録装置に供給するために使用される。入射する1つの光束ないし画像を射出される2つの光束に分割するこのような方法及び装置(ビームスプリッタ)の場合でも、本発明に基づく利点、とりわけ高い色忠実性を達成することができる。
【0028】
本発明の更なる一実施形態では、第1及び第2光束ないし画像を結合する装置は、互いに重畳されて第3光束を形成する第1及び第2部分ビームを形成するよう、第1及び第2光束と相互作用する(第1)スプリッタ層を有する。これに加えて、更なる(第2)スプリッタ層が配される。(第1)スプリッタ層との相互作用に応じ(て形成される)第1及び第2光束の第1及び第2部分ビームが、射出される第3光束において、第1及び第2光束の第1及び第2部分ビームで実行される反射及び透過の回数が実質的に同じになるよう、再度更なる(第2)スプリッタ層と相互作用する。
【0029】
(第1)スプリッタ層と更なる(第2)スプリッタ層は、有利には、本発明の方法と関連して上述したような態様で構成され、互いに対向しかつ互いに実質的に平行に延在する第1及び第2反射面をそれぞれ有する。この場合、第1光束は、第1相互作用点において第1反射面に入射し、第2光束は、第2相互作用点において第2反射面に入射する。
【0030】
同様に、更なる(第2)スプリッタ層は、互いに対向しかつ互いに実質的に平行に延在する第1及び第2反射面を有するが、反射により形成される第1光束の第1部分ビームは第3相互作用点において、反射により形成される第2光束の第1部分ビームは第4相互作用点において、(更なる(第2)スプリッタ層の)互いに対向する面ないし側に入射する。
【0031】
(第1)スプリッタ層において反射により形成される第1光束の第1部分ビーム及び(第1)スプリッタ層において透過により形成される第2光束の第2部分ビームは、本発明のとりわけ有利な一実施形態によれば、(第1)スプリッタ層との相互作用の後、第3反射面における全反射(ないし完全反射)によって第3相互作用点の方向に偏向される。
【0032】
同様に、第1スプリッタ層における透過により形成される第1光束の第2部分ビーム及び反射により形成される第2光束の第1部分ビームが、第1スプリッタ層との相互作用後、第4反射面における全反射(ないし完全反射)によって第4相互作用点の方向へ偏向される。第3及び第4反射面における全反射(ないし完全反射)により各部分ビームをそれぞれ偏向するよう構成することにより、2つの光束を結合するためにも、入射する1つの光束を射出される2つの光束に分割するためにも高い色忠実性で使用可能な、小型でかつ費用的にも妥当に製造可能なビームスプリッタが得られる。
【0033】
本発明の有利な一実施形態では、(第1)スプリッタ層及び更なる(第2)スプリッタ層は、連続する(一体的に形成される)ただ1つのスプリッタ層により構成される。本発明の装置は、台形状の(2つの)基本面と有利には該基本面に対して直角に延在する(2つの)側面とを備えると共に、長い方の側面(長側面)の領域で有利には光学的接合剤によって接合される2つの部分プリズムから構成されることが好ましい。この場合、(第1)スプリッタ層及び更なる(第2)スプリッタ層は、2つの部分プリズムを接合する前に、2つの部分プリズムの一方の長側面に、例えば蒸着または同様に光学的接合剤(Kitt)によって配することができる。この場合は、連続する1つのスプリッタ層は、2つの部分プリズムの当接領域に形成される。2つの部分プリズムは、ガラス製であると有利であるが、プラスチック又はその他の適切な材料から作製することもできる。
【0034】
本発明のこの実施形態の場合、第3及び第4反射面は、部分プリズムの長側面にそれぞれ対向しかつ該長側面に対して平行な短側面によって形成される。部分プリズムの他の2つの側面(傾斜側面)は、上述の2つの側面(長側面及び短側面)に対して有利には45゜の角度をなすよう配される。45゜の角度で配されたこれら側面のうち、第1及び第2(傾斜)側面は、第1及び第2入射光束のための入射面として利用され、第3(傾斜)側面は、射出される第3光束のための射出面を構成する。
【0035】
部分プリズムの傾斜して配される残りの第4(傾斜)側面は、本発明の別の一実施形態では、例えば比較顕微鏡又は比較マクロスコープの場合、適切な結像システムを介して、最も簡単な場合はカメラ、有利にはデジタル式記録システム及び処理システムに記録目的のために供給される更なる射出光束のための射出面として利用することができる。
【0036】
このため、本発明の装置は、付加的な更なるビームスプリッタを使用することなく、実質的に色的に忠実な更なる結合(合成)画像を記録のために光路から取出射出する手段を提供するという利点を有する。
【0037】
本発明の更なる一実施形態では、上述の装置が、第1試料と第2試料を法科学的に比較検査するための光学装置に使用される。この光学装置では、共通の表示(画像)の(生成の)ために、第1試料の第1画像は、第1光束として、第1結像光学系を介して、かつ第2試料の第2画像は、第2光束として、第2結像光学系を介して本発明の装置に供給される。
【0038】
本発明の有利な一実施形態では、第1結像光学系及び第2結像光学系は、第1及び第2顕微鏡によって構成され、2つの画像を結合するための装置は、当該2つの顕微鏡と結合するブリッジに配設される。
【0039】
本発明のこの実施形態では、ブリッジと結合する共通の鏡筒が該ブリッジに配され、この鏡筒を通して、結合された第1及び第2画像が、第3射出光束として観察できると一層有利である。
【0040】
更に、本発明の光学装置は、結合される第1及び第2画像から形成(合成)される記録のための第4光束としての更なる画像を第1及び第2画像を結合する本発明の装置から取出射出可能に構成される更なる結像システムを含むことができる。
【0041】
以下に、本発明の実施例を、図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0042】
図1に例示したように、第1試料2及び第2試料4の法科学的比較検査のための本発明の光学装置1は、第1顕微鏡6として構成された第1結像光学系と、第2顕微鏡8として構成された第2結像光学系を有する。第1及び第2顕微鏡6、8は、光分割器とも称される本発明の装置12を収容するブリッジ10によって互いに結合される。この装置12は、第1及び第2入射光束14、16としてそれぞれ構成される第1試料2の第1画像及びこれと比較されるべき第2試料の第2画像を結合し、当該結合画像が、第3光束18として、ブリッジ10に配された共通の表示のための鏡筒20へと導かれる(入射される)よう構成される。
【0043】
図1に更に例示したように、本発明の光学装置1は、更に、詳細に図示しない偏向ミラーから構成される概略的に示した更なる光学結像システム22を有する。結合される第1及び第2画像から形成(合成)される更なる画像が、第4光束として、カメラ25による記録のために、第1及び第2画像を結合するための装置12からこの偏向ミラーを介して取出射出することができる。なお、偏向ミラーは、作図上の理由から模式的にのみ示した。
【0044】
図2に、第1光束14と第2光束16を結合するための本発明の装置12の一例を詳細に示した。
【0045】
図2から分るように、第1及び第2光束14、16を結合するための本発明の装置12は、第1及び第2部分プリズム26、28を有する。この部分プリズム26、28の間には、第1反射面36と第2反射面38を有する(1つの)光学的スプリッタ層が配される。このスプリッタ層は、理解の容易化のため、仮想分離線30によって(第1)スプリッタ層32と更なる(第2)スプリッタ層34とに区別されている。
【0046】
第1入射光束14が実質的に平坦な入射面40を通過して第1部分プリズム26に入射した後、該第1光束14は、第1相互作用点42において(第1)スプリッタ層32の第1反射面36に入射し、この第1相互作用点42において、第1光束14は、第1反射面36における反射により形成される第1部分ビーム14rと、(第1)スプリッタ層32を通過することによる、透過により形成される第2部分ビーム14tとに分割される。
【0047】
同様に、実質的に平坦な入射面46を通過して第2部分プリズム28に入射した第2入射光束16は、(第1)スプリッタ層32の第2反射面38の第2相互作用点44において、反射により形成される第1部分ビーム16rと、(第1)スプリッタ層32を通過することによる、透過により形成される第2部分ビーム16tとに分割される。
【0048】
反射により形成される第1光束14の第1部分ビーム14r及び透過により形成される第2光束16の第2部分ビーム16tは、(第1)スプリッタ層32との相互作用後、有利には第3反射面48における全反射(ないし完全反射)によって第3相互作用点49の方向に偏向され、この第3相互作用点において、この2つの部分ビームは、更なる(第2)スプリッタ層34の第1反射面36に一緒に入射する。この更なる(第2)スプリッタ層34によって、この2つの部分ビームは、一部は該スプリッタ層34を通過し、一部は該スプリッタ層34により反射される。第3相互作用点49において反射されるこの2つの部分ビームの成分は、記録のためにカメラ25に供給可能な、射出される第4光束24の一部を構成する(図1参照)。
【0049】
同様に、透過により形成される第1光束14の第2部分ビーム14t及び反射により形成される第2光束16の第1部分ビーム16rは、(第1)スプリッタ層32との相互作用後、第4反射面50における全反射(ないし完全反射)によって第4相互作用点52の方向に偏向され、この第4相互作用点においてこの2つの部分ビームは、更なる(第2)スプリッタ層34の第2反射面38に一緒に入射する。この更なる(第2)スプリッタ層34によって、この2つの部分ビームは、一部は該スプリッタ層34を通過し、一部は該スプリッタ層34により反射される。第4相互作用点52において反射されるこの2つの部分ビーム16r及び14tの成分は、第3相互作用点49の領域で更なる(第2)スプリッタ層34を通過する部分ビーム14r及び16tの成分と重畳され、射出される第3光束18を形成する。この第3光束は、図1に示した実施例では、鏡筒20に供給される。
【0050】
更に、第4相互作用点52において更なる(第2)スプリッタ層34を通過する2つの部分ビーム16r及び14tの成分は、第3相互作用点49の領域において反射される部分ビーム14r及び16tの成分と重畳され、射出される第4光束24を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】第1及び第2試料の法科学的鑑定のために2つの画像ないし2つの光束を結合するための(模式的に示した)本発明の装置の一例を有する、比較顕微鏡として構成された本発明の光学装置の一例の模式図。
【図2】第1及び第2光束を第3光束に結合するための、又は光路を反対に辿る場合、入射する第3光束を射出される第1及び第2光束に分割するための本発明の装置の一例の詳細図。
【符号の説明】
【0052】
1 本発明の光学装置
2 第1試料
4 第2試料
6 第1顕微鏡
8 第2顕微鏡
10 ブリッジ
12 2つの光束を結合するための本発明の装置/光分割器
14 入射する第1光束(第1入射光束)
14r 第1光束から反射により形成される第1部分ビーム
14t 第1光束から透過により形成される第2部分ビーム
16 入射する第2光束(第2入射光束)
16r 第2光束から反射により形成される第1部分ビーム
16t 第2光束から透過により形成される第2部分ビーム
18 射出される第3光束(第3射出光束)
20 鏡筒
22 更なる光学結像システム
24 第4(射出)光束
25 カメラ
26 第1部分プリズム
28 第2部分プリズム
30 仮想分離線
32 (第1)スプリッタ層
34 更なる(第2)スプリッタ層
36 第1反射面
38 第2反射面
40 第1光束の入射面
42 第1相互作用点
44 第2相互作用点
46 第2光束の入射面
48 第3反射面
49 第3相互作用点
50 第4反射面
52 第4相互作用点

Claims (20)

  1. とりわけ試料の法科学的検査のための光学装置における、第1及び第2光束を結合するための方法であって、
    前記第1及び第2光束を(第1)スプリッタ層と相互作用させて(それぞれ)第1及び第2部分ビームを形成し、該第1及び第2部分ビームを重畳して、射出する第3光束を形成する形式の方法において、
    前記射出する第3光束において、前記第1光束の前記(第1及び第2)部分ビームの反射及び透過の実行回数と、前記第2光束の前記(第1及び第2)部分ビームの反射及び透過の実行回数とが実質的に等しくなるよう、前記第1及び第2光束の各前記第1及び第2部分ビームを更なる(第2)スプリッタ層と相互作用させること
    を特徴とする方法。
  2. 前記(第1)スプリッタ層は、互いに対向しかつ互いに実質的に平行に延在する第1及び第2反射面を有すること、及び
    前記第1光束は、第1相互作用点において前記第1反射面に入射し、かつ前記第2光束は、第2相互作用点において前記第2反射面に入射すること
    を特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1相互作用点及び前記第2相互作用点は、前記(第1)スプリッタ層の互いに対向する2つの面において実質的に同じ位置にあること
    を特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記更なる(第2)スプリッタ層は、互いに対向しかつ互いに実質的に平行に延在する第1及び第2反射面を有すること、及び
    前記第1光束から反射により形成される第1部分ビームは、第3相互作用点において前記更なる(第2)スプリッタ層の前記第1反射面に入射し、かつ前記第2光束から反射により形成される第1部分ビームは第4相互作用点において前記更なる(第2)スプリッタ層の前記第2反射面に入射すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  5. 前記第3相互作用点及び前記第4相互作用点は、前記更なる(第2)スプリッタ層の互いに対向する面において実質的に同じ位置にあること
    を特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記第1光束から反射により形成される第1部分ビーム及び前記第2光束から透過により形成される第2部分ビームは、前記(第1)スプリッタ層との相互作用後、第3反射面における全反射によって、前記第3相互作用点の方向へ偏向されること
    を特徴とする請求項4又は5に記載の方法。
  7. 前記第1光束から透過により形成される第2部分ビーム及び前記第2光束から反射により形成される第1部分ビームは、前記(第1)スプリッタ層との相互作用後、第4反射面における全反射によって、前記第4相互作用点の方向へ偏向されること
    を特徴とする請求項4又は5に記載の方法。
  8. 前記(第1)スプリッタ層及び前記更なる(第2)スプリッタ層の反射特性及び透過特性は、互いに実質的に等しいこと
    を特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の方法。
  9. 前記(第1)スプリッタ層及び前記(第2)スプリッタ層は、連続するただ1つのスプリッタ層から構成されること
    を特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 入射する第1及び第2光束を結合するための装置であって、
    射出される第3光束が形成されるよう互いに重畳される第1及び第2部分ビームがそれぞれ形成されるよう前記第1及び第2光束と相互作用する(第1)スプリッタ層を有するよう構成された装置において、
    前記射出される第3光束(18)において、前記第1光束の前記第1及び第2部分ビーム(14r、14t)の反射及び透過の実行回数と、前記第2光束(16)の前記第1及び第2部分ビーム(16r、16t)の反射及び透過の実行回数が実質的に等しくなるよう、前記第1及び第2光束(14、16)の各第1及び第2の部分ビーム(14r、14t、16r、16t)と相互作用する更なる(第2)スプリッタ層(34)を有すること
    を特徴とする装置。
  11. 前記(第1)スプリッタ層(32)は、互いに対向しかつ互いに実質的に平行に延在する第1及び第2反射面(36、38)を有すること、及び
    前記第1光束(14)が、第1相互作用点(42)において前記第1反射面(36)に入射し、かつ前記第2光束が、第2相互作用点(44)において前記第2反射面(38)に入射するよう構成されること
    を特徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 前記更なる(第2)スプリッタ層(34)は、互いに対向しかつ互いに実質的に平行に延在する第1及び第2反射面(36、38)を有すること、及び
    前記第1光束(14)から反射によって形成される第1部分ビーム(14r)が、第3相互作用点(49)において前記更なる(第2)スプリッタ層(34)の前記第1反射面(36)に入射し、かつ前記第2光束(16)から反射によって形成される第1部分ビーム(16r)が、第4相互作用点(52)において前記更なる(第2)スプリッタ層(34)の前記第2反射面(38)に入射するよう構成されること
    を特徴とする請求項10又は11に記載の装置。
  13. 前記第1光束(14)から反射により形成される第1部分ビーム(14r)及び前記第2光束(16)から透過により形成される第2部分ビーム(16t)が、前記(第1)スプリッタ層(32)との相互作用後、第3反射面(48)における全反射によって前記第3相互作用点(49)の方向へ偏向されるよう構成されること
    を特徴とする請求項12に記載の装置。
  14. 前記第1光束(14)から透過により形成される第2部分ビーム(14t)及び前記第2光束(16)から反射により形成される第1部分ビーム(16r)が、前記(第1)スプリッタ層(32)との相互作用後、第4反射面(50)における全反射によって前記第4相互作用点(52)の方向へ偏向されるよう構成されること
    を特徴とする請求項12又は13に記載の装置。
  15. 前記(第1)スプリッタ層(32)及び前記更なる(第2)スプリッタ層(34)は、連続するただ1つのスプリッタ層から構成されること
    を特徴とする請求項10〜14の何れか1項に記載の装置。
  16. 前記連続するスプリッタ層は、それぞれ実質的に台形状の断面を有する2つの部分プリズム(26、28)の当接個所の領域に形成されること
    を特徴とする請求項15に記載の装置。
  17. 第1及び第2試料を法科学的比較検査するための光学装置であって、
    前記第1試料の第1画像が第1結像光学系を介して及び前記第2試料の第2画像が第2結像光学系を介して、共通の表示を生成するために該第1及び第2画像を結合するための装置に供給されるよう構成された光学装置において、
    前記第1及び第2画像(14、16)を結合するための装置(12)は、請求項10〜16の何れか1項に記載の装置により構成されること
    を特徴とする光学装置。
  18. 前記第1結像光学系及び前記第2結像光学系は、第1及び第2顕微鏡(6、8)により構成されること、及び
    前記第1及び第2画像(14、16)を結合するための装置(12)は、前記顕微鏡(6、8)を互いに結合するブリッジ(10)に配設されること
    を特徴とする請求項17に記載の光学装置。
  19. 前記ブリッジ(10)に結合されると共に、前記第1及び第2画像(14、16)が人間の眼に対して結合画像(18)として知覚可能となるよう該第1及び第2画像(14、16)を通過させるよう構成された共通の鏡筒(20)を有すること
    を特徴とする請求項17又は18に記載の光学装置。
  20. 前記第1及び第2画像(14、16)を結合するための装置(12)から射出される、結合される前記第1及び第2画像から形成される更なる画像(24)を記録のために取出射出可能にする更なる結像システム(22)を有すること
    を特徴とする請求項17〜19の何れか1項に記載の光学装置。
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