JP2005505779A5 - - Google Patents

Claims (20)

1. 血液型決定用の感受性対照の製造方法であって、以下の工程、
   既知濃度の血液型関連糖脂質溶液を、細胞の懸濁液と、該細胞の細胞膜中に血液型関連糖脂質分子を挿入するのに十分な時間と温度で接触させて形質転換細胞を得る工程、又は
   既知濃度のビオチン化血液型関連炭水化物溶液を、細胞膜中にリンカー分子を挿入して修飾した細胞の懸濁液と、前記リンカー分子にビオチン化血液型関連炭水化物分子が結合するのに十分な時間と温度で接触させて形質転換細胞を得る工程と、
   前記形質転換細胞を洗浄溶液で洗浄し、この洗浄した形質転換細胞を、任意に１種以上の溶解塩を含んでいてもよい水中に懸濁させて形質転換細胞溶液を得る工程と、
   前記形質転換細胞溶液の濃度を決定して、この溶液を血液型決定用感受性対照として使用できるようにする工程とを含む方法。
2. 前記懸濁液の前記細胞が修飾されず、かつ前記形質転換細胞が、前記細胞膜中に直接挿入された血液型関連糖脂質分子を含む、請求項１に記載の方法。
3. 前記懸濁液の前記細胞が、リンカー分子の挿入によって修飾され、かつ前記形質転換細胞が、該リンカー分子を介して前記細胞膜に結合している血液型関連炭水化物分子を含む、請求項１に記載の方法。
4. 前記リンカー分子が、脂質尾部と、この脂質尾部を前記血液型関連炭水化物に結合するブリッジとを含む、請求項３に記載の方法。
5. 前記ブリッジが、ビオチン−アビジンブリッジである、請求項４に記載の方法。
6. 前記リンカー分子が、ビオチン化糖脂質を含む、請求項３に記載の方法。
7. 前記細胞が、動物細胞、植物細胞、細菌細胞、又は人工細胞膜を有する細胞若しくはベシクルである、請求項１〜６のいずれか１項に記載の方法。
8. 前記動物細胞が、ヒト細胞である、請求項７に記載の方法。
9. 前記ヒト細胞が、赤血球である、請求項８に記載の方法。
10. 前記赤血球が、Ｏ型細胞である、請求項９に記載の方法。
11. 前記血液型関連糖脂質が、Ａ、Ｂ、Ｈ、ルイス（Le^a又はLe^b）又はGal（α）スフィンゴ糖脂質である、請求項１０に記載の方法。
12. 前記ビオチン化血液型関連炭水化物が、Ａ、Ｂ、Ｈ、ルイス（Le^a又はLe^b）又はGal（α）である、請求項１０に記載の方法。
13. 請求項１〜１２のいずれか１項に記載の方法で製造される形質転換細胞。
14. 血液型決定で使用する試薬又は検査システム用の感受性対照として使用される、請求項１３に記載の形質転換細胞。
15. 血液型検査薬又は検査システムの感受性の決定方法であって、以下の工程、
    請求項１〜１２のいずれか１項に記載の方法で得られる一定量の感受性対照を、血液型検査薬又は検査システムと接触させて、前記形質転換細胞と、前記検査薬又は検査システム中に含まれる抗体との間の抗原−抗体反応性を与える工程と、
    この抗原−抗体反応性のレベルを評価する工程と、
    前記血液型検査薬又は検査システムの感受性を決定する工程とを含む方法。
16. 前記抗原−抗体反応性のレベルを直接凝集又は誘導凝集によって評価する、請求項１５に記載の方法。
17. 前記凝集が、相乗作用により、又は抗グロブリン分子を用い、又は酵素を用いて誘導される、請求項１６に記載の方法。
18. 前記抗原−抗体反応性のレベルの評価工程が、酵素標識、放射性標識、又は蛍光標識を使用することによる、請求項１５に記載の方法。
19. 請求項１〜１２のいずれか１項に記載の方法で得られる感受性対照の、血液型決定で使用する１種以上の試薬又は検査システムの効率を測定するための使用。
20. 血液型決定の実施に好適な成分を含有するキットであって、請求項１〜１２のいずれか１項に記載の方法で得られる感受性対照を含むキット。