JP2005505513A - 寄生虫病の治療 - Google Patents

寄生虫病の治療 Download PDF

Info

Publication number
JP2005505513A
JP2005505513A JP2003510068A JP2003510068A JP2005505513A JP 2005505513 A JP2005505513 A JP 2005505513A JP 2003510068 A JP2003510068 A JP 2003510068A JP 2003510068 A JP2003510068 A JP 2003510068A JP 2005505513 A JP2005505513 A JP 2005505513A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sustained release
mini
implant
antiparasitic
treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003510068A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005505513A5 (ja
Inventor
アール. マルティノッド,サージ
ブランドン,マルコム
Original Assignee
スマート ドラッグ システムズ インコーポレイティド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by スマート ドラッグ システムズ インコーポレイティド filed Critical スマート ドラッグ システムズ インコーポレイティド
Publication of JP2005505513A publication Critical patent/JP2005505513A/ja
Publication of JP2005505513A5 publication Critical patent/JP2005505513A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0012Galenical forms characterised by the site of application
    • A61K9/0019Injectable compositions; Intramuscular, intravenous, arterial, subcutaneous administration; Compositions to be administered through the skin in an invasive manner
    • A61K9/0024Solid, semi-solid or solidifying implants, which are implanted or injected in body tissue
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/335Heterocyclic compounds having oxygen as the only ring hetero atom, e.g. fungichromin
    • A61K31/365Lactones
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P33/00Antiparasitic agents
    • A61P33/10Anthelmintics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P33/00Antiparasitic agents
    • A61P33/14Ectoparasiticides, e.g. scabicides

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Abstract

外部寄生虫感染の治療における持続性放出形態における抗寄生虫剤の使用。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、外部の(外)及び内部の(内)寄生虫を含む、寄生虫病の治療方法に及び上記治療のための維持された放出医薬組成物に関する。より特に、本発明は医薬剤の血液値における対応する増大を伴う上記医薬組成物のバイオアベイラビリティーにおける顕著な増大を提供する維持された放出医薬組成物の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
寄生虫病は家畜及び飼育動物、特に、ウシ、ヒツジ、ブタ、イヌ、ネコ、ウサギ、マウス、鳥及び魚において特に関連する。経口錠剤、注ぎかけるもの、注入可能なもの等を含む、多数の治療形態が知られる。しかしながら、上記既知の治療の多くには、感染した環境への暴露は上記治療の効果が消えるとすぐに高い値の再感染を引き起こすという事実の問題を有する。
【0003】
注ぎかける調剤の場合、それらの使用はしばしば毒性化学物質での環境の高い値の消耗及び汚染により特徴付けられる。
【0004】
例えば、特に有用な抗寄生虫剤はイヴェルメクチンである。この製品ははじめに注入可能な調剤で、そしてその後注ぎかけるもので入手可能となった。しかしながら、両方の薬物投与方法は動物が何回も処置されることを必要とする。例えば、放牧の開始に一回、そして6週間後に再び。さらに、血中薬物値は投与直後は高いが、約4週間後に実質的に落ちる。このことはしばしば上記第二の処置後6〜8週間以内に発展する再感染をもたらす。
【0005】
しかしながら、さらに、保護を作出するための上記に示される慣用の適用方法を用いて必要とされる高い値は上記動物に毒性で、致命的でさえありうるので、イヴェルメクチンの使用は心糸状虫を除いてはより小さい動物、特にネコ及びイヌのための寄生虫蔓延の治療について示されていない。
【0006】
したがって、疾患徴候が高い閾値の血漿値を必要とする及び/又は複数の医薬のデリバリーを必要とする及び/又は延長された期間にわたり高い値で続けられる持続性の放出を必要とする場合は、前分野において知られる薬物デリバリー系は一般的に不十分な薬物運搬能力を示す。
【0007】
上記薬物デリバリー系の大きさを1以上の寸法(例えば、長さ又は直径)において増大させることによりデリバリーされる活性剤の量を増大させることは理論的には可能であるが、例えば、このことは処置される動物に有害であり又は致命的でさえありうる「用量ダンピング」を引き起こしうるので、このことは期待される結果を達成しえない。あるいは、大きな大きさの上記装置は比較的大きな動物、特にウシでさえもその使用を妨げうる。
【0008】
例えば、上記薬物デリバリーインプラントは動物の耳において皮下に置かれうる。これは上記インプラントの大きさが大きすぎる場合には物理的に不可能でありうる。
【0009】
さらに、複数のインプラントの使用は処置されるべき疾患徴候をうまく治療するのに必要とされる医薬の必要とされる閾値血液値を提供しないことがわかってきた。このことはまた使用されるインプラントの総容積のために限定される。
【0010】
したがって、前分野に関連する1以上の困難さ及び不全を克服する又は少なくとも解消することが本発明の目的である。
【発明の開示】
【0011】
したがって、第一の局面において、本発明は外部の寄生虫の治療において、維持された放出形態中の抗寄生虫剤の使用を提供する。
上記抗寄生虫剤は大環状ラクトン、例えば、イヴェルメクチン、モキシデクチン、エプリノメクチン、ドラメクチン、昆虫成長調節剤又はそれらの混合物を含みうる。
【0012】
上記抗寄生虫剤はヒツジ、ウシ、ウマ、ブタ、ヤギ、イヌ、ネコ、フェレット、マウス及びラットを含むげっ歯類、ニワトリ、ガチョウ及びシチメンチョウを含む鳥類、有袋類、魚類、霊長類及び爬虫類を含む、家畜及び飼育動物を含む、どんな及び全ての動物の治療において使用されうる。
【0013】
驚くべくことに、維持された放出(すなわち、固体)形態における抗寄生虫剤、例えば、イヴェルメクチンの使用は有害な又は毒性の値に達することなく、動物への外部寄生虫の、及び場合により内部寄生虫の保護の達成を許すということがわかった。
【0014】
したがって、本発明のさらなる局面においては、動物における寄生虫疾患の治療方法が提供され、その方法は動物に維持された放出形態中で予防的に又は治療的に有効な、しかし非毒性の量の抗寄生虫剤が投与されることを含む。
【0015】
上記抗寄生虫剤は上記に示される、大環状ラクトンを含みうる。
好ましくは、処置されるべき寄生虫病は外部の(外)寄生虫蔓延、例えば、蚤、マダニ、ダニ、シラミ等を含みうる。
【0016】
特に好ましい形態においては、上記方法は虫、例えば、心糸状虫を含む内部の(内)寄生虫蔓延の付随した治療を提供しうる。
【0017】
したがって、より好ましい局面においては、本発明は外部の及び内部の寄生虫の同時の治療において維持された放出形態における抗寄生虫剤の使用を提供する。
【0018】
例えば、抗寄生虫剤がイヴェルメクチンである場合、本発明は特に、ネコ及びイヌを含む家畜及び飼育動物を含む動物において、内部寄生虫(虫、例えば、心糸状虫、回虫を含む)及び外部寄生虫(蚤、マダニ及びダニを含む)の同時の治療を提供する。
【0019】
上記抗寄生虫剤は多数の維持された放出ミニインプラント又はペレット;
それぞれのミニインプラント又はペレットは
少なくとも1の抗寄生虫剤;
そのための担体;及び場合により
維持された放出支持材料
を含む抗寄生虫組成物;上記抗寄生虫組成物は、存在する場合には、上記維持された放出支持材料中で又は上で運ばれる;
を含み;
それぞれのインプラントは選択された疾患徴候の治療のために前決定された所望される閾値血液値の抗寄生虫活性を提供するために個々には不十分な大きさである;
を含む維持された放出デリバリー装置において提供されうる。
好ましくは、それぞれのミニインプラントは
医薬活性剤を含む内層;及び
水不透過性外層
を含む。
【0020】
より好ましくは、それぞれのミニインプラントは水不透過性コーティングをその上に有する押し出し棒の形態をとる。
【0021】
さらに好ましい形態においては、組み合わせにおける多数の維持された放出ミニインプラント又はペレットはイヴェルメクチン活性について、例えば、約1〜24、好ましくは1〜4週間の延長された期間の間少なくとも前決定された閾値と同等の血液値の医薬活性を提供しうる。
【0022】
1の態様においては、多数の維持された放出ミニインプラント又はペレットは2以上の異なる大きさであることができ、そして外部寄生虫及び内部寄生虫の同時の治療を提供する。
【0023】
上記ミニインプラント又はペレットは例えば、約1〜4週間の延長されたが比較的短い期間の間上記所望の閾値血液値の約1.25〜3倍の血液値の医薬活性を提供する第一の大きさで、及び例えば、約4〜52週間のより長い期間にわたり上記所望の閾値血液値の又はその付近の血液値を提供する第二の大きさで提供されうる。
【0024】
特定の好ましい形態においては、本発明は動物において蚤の治療方法を提供し、その方法は維持された放出形態中で、動物に予防的に又は治療的に有効であるが、非毒性の量の抗寄生虫剤、好ましくは大環状ラクトンを投与することを含む。
【0025】
処置されるべき動物は好ましくは、ネコ、イヌ、フェレット及びげっ歯類を含む。
本発明において利用される維持された放出形態は維持された放出装置を含みうる。
【0026】
したがって、この形態における本発明は上記治療を必要とする(ヒトを含む)動物における寄生虫状態の治療的又は予防的治療のための方法を提供し、その方法は上記動物に多数の維持された放出ミニインプラント又はペレット;
それぞれのミニインプラント又はペレットは
少なくとも1の抗寄生虫剤;
そのための担体;及び場合により
維持された放出支持材料
を含む抗寄生虫組成物;上記抗寄生虫組成物は、存在する場合、上記維持された放出支持材料中で又は上で運ばれる;
を含み;
それぞれのインプラントは選択された疾患徴候の治療のために前決定された所望の閾値血液値の抗寄生虫活性を提供するのに個々には不十分な大きさである;
を含む維持された放出デリバリー装置を投与すること;及び
上記維持された放出デリバリー装置を処置されるべき動物に投与することを含む。
【0027】
本出願人は驚くべきことに、外部の及び場合により内部の寄生虫を処置するために必要とされる閾値血液値の上記抗寄生虫剤が上記疾患の治療において、個々では、不十分である又は意味がない一連のミニインプラント又はペレットを利用して達成されうることを発見した。
【0028】
好ましくは、上記維持された放出装置は医薬活性の約0次の放出を提供しうる。
さらなる好ましい形態においては、それぞれのミニインプラントは
医薬活性を含む内層;及び
水不透過性の外層
を含む。
【0029】
より好ましくは、それぞれのミニインプラントはその上に水不透過性コーティングを有する押し出し棒の形態をとる。
【0030】
特に好ましい態様においては、上記ミニインプラント又はペレットは少なくとも2の異なる大きさで提供され、そして外部寄生虫及び内部寄生虫の同時の治療を提供する。
【0031】
上記ミニインプラント又はペレットは
はじめの比較的短い時間上記所望の閾値血液値の約1.25〜3倍の血液値の医薬活性を提供する第一の大きさで;及び
第二のより長い時間、上記所望の閾値血液値の又はその付近の血液値の医薬活性を提供する第二の大きさで
提供される。
【0032】
またさらに好ましい形態においては、上記維持された放出装置は維持された放出キットとして提供されうる。この態様においては、本発明に係る方法は
単一の治療におけるデリバリーのために包装された多数の維持された放出ミニインプラント又はペレット;
それぞれのミニインプラント又はペレットは
抗寄生虫剤を含む少なくとも1の医薬活性成分;
そのための担体;及び場合により
維持された放出支持材料
を含む抗寄生虫組成物;上記抗寄生虫組成物は上記維持された放出支持材料中で又は上で運ばれる;
を含み;
それぞれのインプラントは外部の寄生虫治療のために前決定された所望の閾値血液値の抗寄生虫剤を提供するのに個々には不十分な大きさである;
を含む維持された放出キットを提供すること;及び
単一の治療において上記ミニインプラント又はペレットを投与すること
を含む。
【0033】
場合により、上記維持された放出キットはさらに維持された放出デリバリー装置を含む。
【0034】
例えば、獣医学的使用においては、標準の大きさのペレットの皮下のデリバリーのための注入具が上記維持された放出デリバリー装置として使用されうる。
【0035】
上記複数のミニペレットは処置されるべき動物の体内で個々のミニペレットとして分散する標準のインジェクター具における使用のための単一のカートリッヂにおいて提供されうる。
【0036】
本発明のさらなる好ましい形態においては、多数の維持された放出インプラントは生分解性のさやにおいて提供されうる。上記生分解性のさやは水溶性材料から形成されうる。
【0037】
上記生分解性のさやにおいて利用される水溶性材料は1以上の以下に示される水溶性物質から選ばれうる。
【0038】
本発明にしたがうそれぞれの維持された放出ミニペレットは生分解性でありうる。
本発明にしたがうそれぞれの維持された放出ミニペレットは被覆された棒又はマトリックス型のものでありうる。棒のような形は好ましい。
【0039】
例えば、それぞれの維持された放出ミニペレットは上記所望の閾値血液値の抗寄生虫剤を提供することができる、単一の棒形インプラントの長さの約0.1〜0.5倍、好ましくは約0.20〜0.25倍でありうる。
【0040】
例えば、獣医学的使用においては、典型的なウシインプラントは商品名“Revalor”の下で販売される、そして医薬活性成分として酢酸トレムボロン及びエストラヂオールを含む製品である。このインプラントは4mm×4mmの寸法を有する。本発明にしたがう同等のインプラントは4mm×2mmの寸法を有しうる。
【0041】
上記維持された放出デリバリー装置は被覆された棒又は分散されたマトリックス構造の形態をとりうる。上記複数のミニ−ペレット系は、これまでは効果的であるために必要とされる閾値血漿値を達成すること及び延長された期間にわたりそれらの血液値を維持することが不可能であったので、上記疾患に使用可能でなかった医薬活性成分で延長された期間にわたり疾患の治療を許す。
【0042】
好ましくは、上記維持された放出デリバリー装置は医薬活性剤の約0次の放出を提供しうる。
【0043】
例えば、獣医学的使用においては、上記医薬活性成分イヴェルメクチンはそれぞれ分子量875.10及び861.07を有する、90%以上のイヴェルメクチンH21a及び多くて5%のイヴェルメクチンH21bの混合物である。イヴェルメクチンは動物において寄生虫蔓延を予防する及び治療するのに使用される潜在的な大環状ラクトン二糖類抗寄生虫剤である。上記化合物は節足動物、昆虫、線虫、フィラリア、扁形動物及び原生動物に対して有効であるのに加え、内部の及び外部の寄生虫に対して活性を有する。
【0044】
上記維持された放出支持材料は支持マトリックス又は棒、好ましくは被覆された棒構造の形態をとりうる。
【0045】
上記維持された放出支持材料は生分解性又は生物融和性材料、好ましくは生物融和性疎水性材料から形成されうる。上記生物融和性材料はポリエステル、ポリアミノ酸、シリコン、エチレン−ヴィニル酢酸共重合体及びポリヴィニルアルコールから成る群から選ばれうる。好ましくは、上記維持された放出支持材料はシリコン材料である。シリコン棒は好ましい。上記シリコン材料は、例えば、その開示全体を本明細書中に援用する、国際特許出願PCT/GB99/01185中に記載されるような、多孔のシリコン又はバイオシリコン材料でありうる。中多孔の、微小多孔の又は多結晶シリコン又はそれらの混合物が使用されうる。
【0046】
本発明において使用されうる生分解性共重合体は、非限定的に、ポリ(乳酸−グリコール酸)共重合体(PLGA)等の如きポリエステルにより、及びポリアラニン、ポリロイシン、ポリ無水物、ポリ(グリセロール−セバケート)(PGS)、Biopol等の如き疎水性ポリアミノ酸により例示されうる。上記疎水性ポリアミノ酸は疎水性アミノ酸から調製される重合体を意味する。
【0047】
本発明において使用されうる非生分解性重合体は、非限定的に、シリコン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリアクリレート、ポリメチルメタクリレート等の如きポリメタクリレート、エチレン−ヴィニル酢酸共重合体、及びその他のものにより例示されうる。より好ましくは本出願人による同時係属中のオーストラリア仮特許出願PR7614(その開示全体を本明細書中に援用する)中に示されるシリコンエラストマーが使用されうる。
【0048】
上記に示される抗寄生虫組成物は、好ましい態様においては、さらに少なくとも1の医薬活性成分を含む。上記医薬活性成分は、非限定的に:
【0049】
鎮痛薬 抗関節炎薬
抗痙攣薬 抗真菌剤
抗ヒスタミン剤 抗感染薬
抗炎症剤 抗微生物剤
抗原生動物剤 抗ウイルス医薬
避妊薬 成長促進剤
造血薬 止血薬
ホルモン及びアナログ 免疫刺激剤
鉱物 筋弛緩剤
ワクチン及び補助剤 ビタミン
【0050】
から成る群から選ばれる1以上のものにより例示されうる。
【0051】
上記医薬として活性な成分は水不溶性医薬、水溶性医薬又はそれらの混合物を含みうる。
【0052】
本発明にしたがう上記維持された放出デリバリー装置において有用な水溶性医薬活性剤はペプチド、タンパク質、糖タンパク質、多糖、及び核酸の如き薬物を含む。
【0053】
本発明は寄生虫剤に加えて、非常に少量でさえも非常に活性であり、そしてその維持された長期間の投与が求められる医薬のデリバリーのために特に好適である。実質的に増大した量で使用されるとき、上記医薬は以前は延長された期間にわたり治療することができなかった疾患徴候に使用されうる。上記医薬は、非限定的に、サイトカイン(例えば、インターフェロン及びインターロイキン)、造血因子(例えば、コロニー刺激因子及びエリスロポイエチン)、ホルモン(例えば、成長ホルモン、成長ホルモン放出因子、カルシトニン、黄体形成ホルモン、黄体形成ホルモン放出ホルモン、及びインスリン)、成長因子(例えば、ソマトメヂン、神経成長因子)、神経栄養因子、線維芽細胞成長因子、及び肝細胞増殖因子;細胞接着因子;免疫抑制剤;酵素(例えば、アスパラギナーゼ、スーパーオキシドヂスムターゼ、組織プラスミノーゲン活性化因子、ウロキナーゼ、及びプロウロキナーゼ)、血液共凝集因子(例えば、血液共凝集因子VIII)、骨代謝に関するタンパク質(例えば、BMP(骨形態形成タンパク質))、及び抗体から成る群から選ばれる1以上のものにより例示されうる。
【0054】
上記インターフェロンはアルファ、ベータ、ガンマ若しくはその他のインターフェロン又はその組み合わせを含みうる。そのように、上記インターロイキンはIL−1、IL−2、IL−3又はその他のものであることができ、そして上記コロニー刺激因子はマルチ−CSF(多能性CSF)、GM−CSF(顆粒球−マクロファージCSF)、G−CSF(顆粒球CSF)、M−CSF(マクロファージCSF)又はその他のものでありうる。
【0055】
ワクチンは特に好ましい。本発明にしたがう維持された放出デリバリー装置において有用なワクチンは非限定的に、
【0056】
アデノウイルス 炭疽菌
BCG クラミヂア
コレラ シルコウイルス
古典的ブタ熱 コロナウイルス
ヂフテリア−破傷風(小児のDT) ヂフテリア−破傷風(成人のDT)
ヂステンパーウイルス DTaP
DTP Ecoll
アイメリア(コクシジウム症) ネコ免疫不全ウイルス
ネコ白血病ウイルス 口蹄疫
ヘモフィルス A型肝炎
B型肝炎 B型肝炎/Hib
ヘルペスウイルス Hib
インフルエンザ 日本脳炎
ライム病 はしか
はしか−風疹 髄膜炎
NMR おたふくかぜ
マイコプラズマ パラインフルエンザウイルス
パルヴォウイルス パスツレラ
百日咳 ペスチウイルス
悪疫 肺炎球菌
ポロ(IPV) ポロ(OPV)
偽狂犬病 狂犬病
RSウイルス ロタウイルス
風疹 サルモネラ
破傷風 チフス
水痘 黄熱
【0057】
から成る群から選ばれる1以上のものにより例示されうる。
【0058】
例えば、寄生虫蔓延の制御のための獣医学的使用においては、イヴェルメクチン及びプラジクワンテルの組み合わせ又はゼラノール及びトレムボロンの組み合わせが使用されうる。
【0059】
上記に示したように、本発明にしたがう抗寄生虫組成物はさらに抗寄生虫剤成分のための担体を含む。
【0060】
上記担体は上記組成物から延長された期間にわたり上記医薬活性成分の放出を許すために選択されうる。
【0061】
上記担体は水溶性物質を含みうる。
水溶性物質は水の上記薬物分散の内部への浸透を制御する役割を果たす物質である。それが、それが投与されるべき動物又はヒトの体温で(調製物の形態として)固体状態であり、そして生理学的に許容される、水溶性物質である限り、上記水溶性物質の用語において制限はない。
【0062】
1の水溶性物質又は2以上の水溶性物質の組み合わせが使用されうる。上記水溶性物質は特に合成重合体(例えば、ポリエチレングリコール、ポリエチレンポリプロピレングリコール)、糖(例えば、スクロース、マンニトール、グルコース、硫酸コンドロイチンナトリウム)、ポリサッカライド(例えば、デキストラン)、アミノ酸(例えば、グリシン及びアラニン)、鉱物塩(例えば、塩化ナトリウム)、有機塩(例えば、クエン酸ナトリウム)及びタンパク質(例えば、ゼラチン及びコラーゲン及びその混合物)から成る群の1以上のものから選ばれうる。
【0063】
さらに、上記水溶性物質が有機溶媒及び水の両方に溶解する両親媒性物質である場合、それは、例えば、その溶解性を変化させることにより脂肪親和性の薬物の放出を制御する効果を有する。両親媒性物質は、非限定的に、ポリエチレングリコール又はその誘導体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール又はその誘導体、脂肪酸エステル及び糖のアルキル硫酸ナトリウム、及びより特には、ポリエチレングリコール、ポリオキシステアリン酸40、ポリオキシエチレン[196]ポリオキシプロピレン[67]グリコール、ポリオキシエチレン[105]ポリオキシプロピレン[5]グリコール、ポリオキシエチレン[160]ポリオキシプロピレン[30]グリコール、脂肪酸スクロースエステル、ラウリル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、デスオキシコール酸ナトリウム(デオキシコール酸(DCA)ナトリウム)を含み、それらの平均分子量は1500を超える。
【0064】
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、スクロース又はスクロース及びデオキシコール酸(DCA)ナトリウムの混合物は好ましい。
【0065】
さらに、上記水溶性物質は、低分子量薬物、ペプチド、タンパク質、糖タンパク質、ポリサッカライド又はワクチンとして使用される抗原物質の如き、水溶性であり、そしてin vivoで活性を有する物質、すなわち、水溶性薬物を含みうる。
【0066】
上記医薬担体は上記医薬活性組成物の総重量に基づいて約5重量%〜30重量%、好ましくは約10重量%〜20重量%から構成されうる。
【0067】
それぞれの維持された放出インプラント又はミニペレットは追加の担体又は賦形剤、潤滑剤、充填剤、可塑剤、結合剤、色素及び安定化剤を含みうる。
【0068】
好適な充填剤はタルク、二酸化チタン、デンプン、カオリン、セルロース(微晶質又は粉末化)及びその混合物から成る群から選ばれうる。
【0069】
好適な結合剤はポリヴィニルピローリヂン、ヒドロキシプロピルセルロース及びヒドロキシプロピルメチルセルロース及びその混合物を含む。
【0070】
本発明にしたがう維持された放出インプラントは棒状形を有することができ、例えば、それは環状シリンダー、プリズム、及び楕円シリンダーから選ばれる。上記装置が注入型具を用いて投与されるとき、環状シリンダー装置は上記注入体及び上記注入針が典型的に環状シリンダー形を有するので好ましい。
【0071】
本発明にしたがう維持された放出インプラントは、先に言及した同時係属中のオーストラリア仮特許出願PR7614中に示される方法にしたがって製造されうる。
【0072】
本発明に係る医薬調剤の内層は、横断面で見ると、異なる抗寄生虫剤及び/又は医薬を含む2以上の層を含みうる。これらの層は単一の重心を有する同心円状の輪の形態をとりうるか、あるいは、そのそれぞれの重心が横断面における異なる点にある多数の内層として表れうる。上記調剤が1以上の内層を含む場合、1以上の抗寄生虫剤又は医薬が内層に存在しうる。例えば、上記活性剤はそれぞれの層が異なる活性剤を含む又は1又は全ての内層において1以上の活性剤があるように存在しうる。
【0073】
本発明に係る維持された放出抗寄生虫調剤の大きさは、皮下投与の場合は、比較的小さく、例えば、通常の大きさの1/4〜1/10でありうる。例えば、注入型具を用いて、上記配置は環状シリンダーであることができ、そして上記横断面直径はその場合、好ましくは0.2〜4mmであり、上記軸長は好ましくは約0.2〜30mm、好ましくは約0.5〜15mm、より好ましくは約1〜10mmである。
【0074】
上記外層の厚みは材料特性及び所望の放出速度の機能として選択されるべきである。上記外層の厚みは上記外層の特定の機能が満たされる限りは重要ではない。上記外層の厚みは好ましくは0.05mm〜3mm、より好ましくは0.05mm〜0.25mm、及びさらにより好ましくは0.05mm〜0.1mmである。
【0075】
本発明にしたがう維持された放出インプラントは好ましくは長い期間の0次放出を達成するために二重層構造を有しうる。
【0076】
二重層構造が使用される場合、上記抗寄生虫剤を含む内層及び水不透過性が外層は別々に又は同時に作られうる。上記装置において単一の重心を有する環状シリンダー状の維持された放出装置は、例えば、以下の方法により作られうる;
(1)棒形の内層のはじめの製作に続き、上記棒を溶解された外層材料を含む液体でコーティングし、乾燥させること;
(2)別々に作られた内層を外層材料から作られた管内へ挿入すること;又は
(3)ノズルを用いて内及び外層を同時に噴出及び成型すること。
【0077】
しかしながら、上記製作方法はこれらの実施例に限定されない。水不溶性外層が単一の操作において得られない場合、例えば、水透過性が妨げられるまで上記外層の製作プロセスを繰り返すことが必要であろう。どのような場合においても、生ずる組成物は続いて好適な長さに切られる。うまく切断することで両端が開いた本発明にしたがう維持された放出装置が得られる。
【0078】
1の端が開いた抗寄生虫調剤は上記抗寄生虫調剤の1の端を、上記外層材料を溶解させる溶液に浸け、及びそれを乾燥させることにより、又は上記抗寄生虫調剤の1の端を上記外層材料から作られたキャップで覆うことにより作られうる。さらに、上記製作は、別々に製造された、上記内層を1の端で閉じられた末端を有する外層外被へ挿入し、そしてまた前記外被において上記内層を調合することを含みうる。
【0079】
本発明のさらなる局面においては、上記処置を必要とする動物(ヒトを含む)において寄生虫状態の治療的又は予防的処置のための方法が提供され、その方法は上記動物に多数の維持された放出ミニインプラント又はペレット;
それぞれのインプラントは
少なくとも1の抗寄生虫剤;及び
そのための担体;及び場合により
維持された放出支持材料
を含む上記抗寄生虫組成物を含み;及び
上記抗寄生虫組成物は、存在する場合には、上記維持された放出支持材料中で又は上で運ばれ;
それぞれのインプラントは選択された疾患徴候の治療のために前決定された所望の閾値血液値の抗寄生虫活性を提供するのに個々には不十分な大きさである;
を含む維持された放出デリバリー装置を投与することを含む。
【0080】
上記に示すように、上記医薬の有効搭載量は、従来技術に比較して、本発明に係る持続性放出デリバリー装置により増大されうることがわかった。それゆえ治療不可能であった蔓延及び疾患が今や本発明に係る装置を利用して延長された期間にわたり処置されうる。例えば、イヌにおけるイヴェルメクチンでの治療は12ヶ月までの間の心糸状中に対する保護を伴って、全シーズンまでの間(例えば、3〜6ヶ月)虫の如き蚤及び内部寄生虫に対する保護値をもたらしうる。
【0081】
例えば、蚤又はマダニの如き寄生虫感染を患う動物においては、上記動物はイヴェルメクチンの如き抗寄生虫薬を含む維持された放出デリバリー装置を利用して治療されうる。上記に示したように、必要とされる血液濃度閾値は上記機構を利用して達成できなかったので、維持された放出アプローチを利用して上記寄生虫病の治療を許すために必要とされる血液濃度閾値を達成することは可能ではなかった。
【0082】
投与方法は皮下又は筋内注入、皮内注入、腹腔内注入、鼻内挿入又は留置、例えば、坐剤として直腸内挿入又は留置又は経口投与の利用を含みうる。
【0083】
処置されるべき動物はヒツジ、ウシ、ウマ、ブタ、ヤギ、イヌ、ネコ、フェレット、マウス及びラットを含むげっ歯類、ニワトリ、ガチョウ及びシチメンチョウを含む鳥類、有袋類、魚類、霊長類及び爬虫類から成る群から選ばれうる。
【0084】
本発明にしたがう方法は、高い用量値が選択された疾患及び/又は寄生虫徴候のよい治療のために前必須の閾値医薬活性血液値を達成するのに必要とされる、より大きな動物、例えば、ウシ、ヒツジ、ブタ、イヌ、ネコ及びヒトに特に適用可能である。
【0085】
好ましくは、それぞれのミニインプラントはその上にシリコンコーティングを有する圧縮された錠剤又は噴出された棒の形態をとる。
【0086】
より好ましくは、それぞれのミニインプラントは標準のフルサイズの錠剤の約0.1〜0.5倍の長さ及び/又は直径である。
好ましい態様においては、上記方法はさらに
単一の処置におけるデリバリーのために包装された多数の維持された放出ミニインプラント又はペレット;
それぞれのミニインプラント又はペレットは
抗寄生虫剤を含む少なくとも1の医薬活性成分;
そのための担体;及び場合により
維持された放出支持材料
を含む抗寄生虫組成物を含み;上記抗寄生虫組成物は上記維持された放出支持材料中で又は上で運ばれ;
それぞれのインプラントは個々には外部寄生虫の治療のために前決定された所望の閾値血液値の抗寄生虫剤を提供するには不十分な大きさである;
を含む維持された放出キットを提供すること;及び
上記ミニインプラント又はペレットを単一の処置において投与すること
を含む。
【0087】
好ましくは、多数の維持された放出ミニインプラント又はペレットは生分解性のさやで提供され、そしてインジェクター具を介して単一のカートリッヂとして投与される。
【0088】
本発明を、以下の実施例を参照してより詳しく記載する。しかしながら、以下の記述は例示のためのみであり、いかなる場合においても上記に示される本発明の一般性を制限するものではないと理解すべきである。
【実施例】
【0089】
実施例1
以下の表1中に特定された割合のイヴェルメクチン及び担体材料の混合物を製造した。上記得られた固体をひき、そして従属装置をとおした(212μm)。そのようにして得られた粉末の一部及びSilatic(商標)Medical Grade ETR Elastomer Q7−4750 Component A及びSilastic(商標)Medical Grade ETR Elastomer Q7−4750 component Bを混合し、薬物分散成分を得た。Silastic(商標)Medical Grade ETR Elastomer Q7−4750 Component A及びSilastic(商標)Medical Grade ETR Elastomer Q7−4750 Component Bを混合し、コーティング層成分を得た。そのようにして得られた薬物分散成分及びコーティング層成分を、上記薬物分散が上記コーティング層で同心円状にコーティングされるように、それらが押し出しにより成形される二重押し出し成形機から押し出すことにより成形し、そして室温で放置し、円柱状の調製物1(上記調製物の長さは500mmであり、上記調製物の直径は1.5mmである)を得るために切断した。
上記円柱状の調製物1をその後表1に示されるようにさまざまな長さに切断し、本発明にしたがう維持された放出ミニペレットを得る。
【0090】
試験1
調製物1はイヌに皮下で投与され、全血を上記動物から頸静脈を介して回収し、そして上記イヌに蚤を定期的に接種した。
結果を表1及び2中に示す。
【0091】
【表1】
Figure 2005505513
【0092】
【表2】
Figure 2005505513
【0093】
本明細書中に開示されそして定義される発明は、言及された又は本文又は図から自明の個々の特徴2以上の全ての他の組み合わせまで拡大されることが理解されるであろう。これらの異なる組み合わせの全ても、本発明のさまざまな他の局面を構成する。
上記用語「含む(comprises)」(又はその文法的な変形)は、本明細書中で使用されるとき、上記用語「含む(includes)」と同等であり、そして他の要素又は特徴の存在を除外するものとして把握すべきでないということも、理解されるであろう。

Claims (39)

  1. 外部寄生虫感染の治療における持続性放出形態における抗寄生虫剤の使用。
  2. 前記抗寄生虫剤は、大環状ラクトン若しくは昆虫成長調節剤又はそれらの混合物を含む、請求項1に記載の使用。
  3. 前記大環状ラクトンは、イヴェルメクチン(ivermectin)、モキシデクチン(moxidectin)、エプリノメクチン(eprinomectin)及びドラメクチン(doramectin)から成る群の1以上から選ばれる、請求項2に記載の使用。
  4. 前記抗寄生虫剤は、有害な毒性値に達することなく外部寄生虫感染に対する動物の保護を提供する、請求項1に記載の使用。
  5. 持続性放出形態における前記抗寄生虫剤は、外部寄生虫及び内部寄生虫感染に対して同時に保護を提供する、請求項4に記載の使用。
  6. 前記抗寄生虫剤は、イヴェルメクチンを含み、そして外部寄生虫及び内部寄生虫の同時の治療を提供する、請求項5に記載の使用。
  7. 処置される動物が、家畜又は飼育動物である、請求項1に記載の使用。
  8. 処置される動物が、ヒツジ、ウシ、ウマ、ブタ、ヤギ、イヌ、ネコ、フェレット、マウス及びラットを含むげっ歯類、ニワトリ、ガチョウ及びシチメンチョウを含む鳥類、有袋類、魚類、霊長類及び爬虫類から成る群から選ばれる、請求項1に記載の使用。
  9. 前記抗寄生虫剤は、複数の持続性放出ミニ−インプラント又はペレットを含む持続性放出デリバリー装置内で提供され;ここで
    各ミニ−インプラント又はペレットは、
    少なくとも1の抗寄生虫剤;
    そのための担体;及び場合により
    持続性放出支持材料
    を含む抗寄生虫組成物を含み;ここで上記抗寄生虫組成物は、存在する場合、上記持続性放出支持材料中で又は上で担持され;
    各インプラントは、個々には、選択された疾患徴候の治療のために、事前に決定された抗寄生虫活性の所望の閾値血液レベルを提供するためには不十分な大きさである、
    請求項1に記載の使用。
  10. 前記各ミニ−インプラントが、
    内部医薬活性剤を含む内層;及び
    水不透過性の外層、
    を含む、請求項9に記載の使用。
  11. 前記各ミニ−インプラントが、その上に水不透過性コーティングを担持する押出しされた棒の形態を呈する、請求項10に記載の使用。
  12. 前記ミニ−インプラント又はペレットが、少なくとも2の異なる大きさで提供され、そして外部寄生虫及び内部寄生虫の同時の治療を提供する、請求項9に記載の使用。
  13. 前記ミニ−インプラント又はペレットが、
    第一の比較的短い時間、所望の閾値血液レベルの約1.25〜3倍の血液レベルの医薬活性剤を提供する第一の大きさで;及び
    第二のより長い時間、所望の閾値血液レベルの又はその付近の血液レベルの医薬活性剤を提供する第二の大きさで、
    提供される、請求項12に記載の使用。
  14. 動物における寄生虫病の治療方法であって、動物に予防的に又は治療的に有効であるが、非毒性の量の、持続性放出形態における抗寄生虫剤を投与することを含む、前記方法。
  15. 前記抗寄生虫剤は、大環状ラクトン若しくは昆虫成長調節剤又はそれらの混合物を含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記大環状ラクトンはイヴェルメクチン、モキシデクチン、エプリノメクチン及びドラメクチンから成る群の1以上から選ばれる、請求項15に記載の方法。
  17. 前記抗寄生虫剤はイヴェルメクチンを含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記方法は外部寄生虫及び内部寄生虫感染の同時の治療を提供する、請求項17に記載の方法。
  19. 動物における蚤の治療方法であって、動物に予防的に又は治療的であるが非毒性の量の持続性放出形態における抗寄生虫剤を投与することを含む、前記方法。
  20. 前記抗寄生虫剤は、大環状ラクトン若しくは昆虫成長調節剤又はそれらの混合物を含む、請求項19に記載の方法。
  21. 前記大環状ラクトンは、イヴェルメクチン、モキシデクチン、エプリノメクチン及びドラメクチンから成る群の1以上から選ばれる、請求項19に記載の方法。
  22. 前記大環状ラクトンはイヴェルメクチンを含む、請求項21に記載の方法。
  23. 処置の必要な(ヒトを含む)動物における寄生虫状態の治療的又は予防的処置方法であって、複数の持続性放出ミニ−インプラント又はペレットを含む持続性放出デリバリー装置を上記動物に投与することを含み;
    上記各ミニ−インプラント又はペレットは、
    少なくとも1の抗寄生虫剤;
    そのための担体;及び場合により
    持続性放出支持材料;
    を含む抗寄生虫組成物を含み;ここで、上記抗寄生虫組成物は、存在するとき、上記持続性放出支持材料中で又は上に担持され;
    上記各インプラントは、個々には、選択された疾患徴候の治療のために、事前に決定された所望の閾値血液レベルの抗寄生虫活性を提供するためには不十分な大きさである、前記方法。
  24. 前記各ミニ−インプラントは、
    医薬活性剤を含む内層;及び
    水不透過性の外層、
    を含む、請求項25に記載の方法。
  25. 前記各ミニ−インプラントは、その上に水透過性のコーティングを担持する押出しされた棒の形態を呈する、請求項24に記載の方法。
  26. 前記ミニ−インプラント又はペレットは少なくとも2の異なる大きさで提供され、そして外部寄生虫及び内部寄生虫の同時の治療を提供する、請求項23に記載の方法。
  27. 前記ミニ−インプラント又はペレットは、
    第一の比較的短い期間、所望の閾値血液レベルの約1.25〜3倍の血液レベルの医薬活性剤を提供する第一の大きさで;及び
    第二のより長い時間、所望の閾値血液レベルの又はその付近の血液レベルの医薬活性剤を提供する第二の大きさで、
    提供される、請求項26に記載の方法。
  28. 処置される動物が、ヒツジ、ウシ、ウマ、ブタ、ヤギ、イヌ、ネコ、フェレット、マウス及びラットを含むげっ歯類、ニワトリ、ガチョウ及びシチメンチョウを含む鳥類、有袋類、魚類、霊長類及び爬虫類から成る群から選ばれる、請求項23に記載の方法。
  29. 前記持続性放出デリバリー装置が、皮下若しくは筋肉内注入、鼻内挿入若しくは留置、直腸内挿入若しくは留置又は経口投与を介して投与される、請求項23に記載の方法。
  30. 前記抗寄生虫剤は、大環状ラクトン若しくは昆虫成長調節剤又はそれらの混合物を含む、請求項23に記載の方法。
  31. 前記抗寄生虫剤は、イヴェルメクチン、モキシデクチン、エプリノメクチン及びドラメクチンから成る群の1以上から選ばれる大環状ラクトンを含む、請求項30に記載の方法。
  32. 前記大環状ラクトンはイヴェルメクチンを含む、請求項31に記載の方法。
  33. 前記抗寄生虫組成物は、サイトカイン、造血因子、ホルモン、成長因子、神経栄養因子、線維芽細胞成長因子、及び肝細胞増殖因子、細胞接着因子;免疫抑制剤;酵素、血液凝固因子、骨代謝に関するタンパク質、ワクチン及び抗体から成る群の1以上から選ばれる、医薬として活性な成分をさらに含む、請求項23に記載の方法。
  34. 単一の治療におけるデリバリーのために包装された複数の持続性放出ミニ−インプラント又はペレット;
    ここで各ミニ−インプラント又はペレットは
    少なくとも1の抗寄生虫剤;
    そのための担体;及び場合により
    持続性放出支持材料
    を含む抗寄生虫組成物;ここで上記抗寄生虫組成物は上記持続性放出支持材料中で又は上に担持され;
    を含み;
    ここで各インプラントは、個々には、外部の寄生虫の治療のために、事前に決定された所望の閾値血液レベルの抗寄生虫剤を提供するためには不十分な大きさである;
    を含む持続性放出キットを提供すること;及び
    上記ミニ−インプラント又はペレットを単一の治療において投与すること、
    をさらに含む、請求項23に記載の方法。
  35. 前記各ミニ−インプラントは
    医薬活性剤を含む内層;及び
    水不透過性の外層、
    を含む、請求項34に記載の方法。
  36. 前記各ミニ−インプラントはその上に水不透過性コーティングを担持する押出しされた棒の形態を呈する、請求項35に記載の方法。
  37. 前記各ミニ−インプラント又はペレットは少なくとも2の異なる大きさで提供され、そして外部寄生虫及び内部寄生虫の同時の治療を提供する、請求項34に記載の方法。
  38. 前記各ミニ−インプラント又はペレットは、
    第一の比較的短い時間、所望の閾値血液レベルの約1.25〜3倍の血液レベルの医薬活性剤を提供する第一の大きさで;及び
    第二のより長い時間、所望の閾値血液レベルの又はその付近の血液レベルの医薬活性剤を提供する第二の大きさで、
    提供される、請求項37に記載の方法。
  39. 前記の複数の持続性放出ミニ−インプラント又はペレットは、生分解性のさや内に提供され、そして注入具を介して単一のカートリッヂとして投与される、請求項34に記載の方法。
JP2003510068A 2001-07-04 2002-07-01 寄生虫病の治療 Pending JP2005505513A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
AUPR6105A AUPR610501A0 (en) 2001-07-04 2001-07-04 Treatment of parasitic disease
PCT/AU2002/000867 WO2003004059A1 (en) 2001-07-04 2002-07-01 Treatment of parasitic disease

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005505513A true JP2005505513A (ja) 2005-02-24
JP2005505513A5 JP2005505513A5 (ja) 2006-01-05

Family

ID=3830069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003510068A Pending JP2005505513A (ja) 2001-07-04 2002-07-01 寄生虫病の治療

Country Status (9)

Country Link
US (1) US20040247634A1 (ja)
EP (1) EP1411985A4 (ja)
JP (1) JP2005505513A (ja)
CN (1) CN1522158A (ja)
AU (2) AUPR610501A0 (ja)
BR (1) BR0210632A (ja)
CA (1) CA2451742A1 (ja)
NZ (1) NZ529857A (ja)
WO (1) WO2003004059A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220046835A (ko) * 2020-10-08 2022-04-15 대한민국(농림축산식품부 농림축산검역본부장) 닭 진드기 방제용 조성물

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005117934A1 (en) * 2004-05-31 2005-12-15 Smart Drug Systems Inc Sustained release composition
US7884075B2 (en) 2004-12-27 2011-02-08 Baxter International Inc. Polymer-factor VIII-von Willebrand factor-conjugates
US7645860B2 (en) 2006-03-31 2010-01-12 Baxter Healthcare S.A. Factor VIII polymer conjugates
KR20080108147A (ko) 2006-03-31 2008-12-11 백스터 인터내셔널 인코포레이티드 페질화된 인자 viii
DE102007002872A1 (de) * 2007-01-15 2008-07-17 Alpha-Biocare Gmbh Verwendung von Avermectin-Derivaten zur Behandlung gegen Parasiten von Fischen
MX2011009678A (es) * 2009-03-17 2011-09-30 Intervet Int Bv Sistema de suministro de farmaco de lactona macrociclica.
WO2012013791A1 (en) 2010-07-30 2012-02-02 Ceva Sante Animale Compositions for treating heartworm infestation
DK3351546T5 (da) * 2011-12-02 2024-08-12 Boehringer Ingelheim Vetmedica Gmbh Langtidsvirkende injicerbare moxidectinformuleringer
CN104984334B (zh) * 2015-06-26 2018-06-26 金宇保灵生物药品有限公司 一种狂犬病弱毒苗-吡喹酮复合剂及其制备方法与应用

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04230621A (ja) * 1990-08-22 1992-08-19 Merck & Co Inc 生体侵食性インプラント
JPH05500620A (ja) * 1989-06-21 1993-02-12 ブラウン ユニバーシティ リサーチ ファウンデイション 神経治療システム
JPH06321803A (ja) * 1993-05-17 1994-11-22 Kirin Brewery Co Ltd 水溶性ペプチドホルモンの徐放性製剤
WO1995017881A1 (fr) * 1993-12-27 1995-07-06 Sumitomo Pharmaceuticals Company, Limited Preparation pharmaceutique a liberation controlee
JPH09225040A (ja) * 1996-02-23 1997-09-02 Dow Corning Fr Sa 制御された放出をする装置の製造方法
WO1999015166A1 (en) * 1997-09-23 1999-04-01 Pfizer Limited Parasiticidal formulations
JPH11508224A (ja) * 1990-08-09 1999-07-21 エンドコン・インコーポレーテッド 多重ドラッグデリバリーシステム
EP0990450A2 (en) * 1998-09-30 2000-04-05 Ivy Animal Health, Inc. Pharmaceutical implants
WO2001034112A1 (en) * 1999-11-10 2001-05-17 Sumitomo Pharmaceuticals Company, Limited Sustained-release drug formulations for implantation
WO2001037811A1 (en) * 1999-11-22 2001-05-31 Akzo Nobel N.V. Composition allowing predefined and controlled release of active ingredient, preparation thereof and use

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5859290A (ja) * 1981-10-06 1983-04-08 Internatl Monopori Assoc:Kk 耐水練炭とその製造方法
JPS60501759A (ja) * 1983-07-01 1985-10-17 バテル メモリアル インステイチユ−ト 生物分解性ポリペプチド及び薬剤の緩慢な放出のためのその使用
GB8328916D0 (en) * 1983-10-28 1983-11-30 Castex Prod Pharmaceutical pellet
US4713069A (en) * 1986-10-31 1987-12-15 Kimberly-Clark Corporation Baffle having zoned water vapor permeability
US4824675A (en) * 1987-07-13 1989-04-25 Alza Corporation Dispenser with movable matrix comprising a plurality of tiny pills
US5733566A (en) * 1990-05-15 1998-03-31 Alkermes Controlled Therapeutics Inc. Ii Controlled release of antiparasitic agents in animals
US5840324A (en) * 1993-05-26 1998-11-24 Commonwealth Scientific And Industrial Organisation Antiparasitic compositions
US5698210A (en) * 1995-03-17 1997-12-16 Lee County Mosquito Control District Controlled delivery compositions and processes for treating organisms in a column of water or on land
GB9816132D0 (en) * 1998-07-24 1998-09-23 Norbrook Lab Ltd Non-aqueous anthelmintic composition
KR100360828B1 (ko) * 1999-12-30 2002-11-13 신풍제약주식회사 프라지콴텔을 포함하는 서방성 구충제 조성물
TWI300637B (en) * 2002-09-27 2008-09-01 Sony Corp Battery pack and method for producing same

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05500620A (ja) * 1989-06-21 1993-02-12 ブラウン ユニバーシティ リサーチ ファウンデイション 神経治療システム
JPH11508224A (ja) * 1990-08-09 1999-07-21 エンドコン・インコーポレーテッド 多重ドラッグデリバリーシステム
JPH04230621A (ja) * 1990-08-22 1992-08-19 Merck & Co Inc 生体侵食性インプラント
JPH06321803A (ja) * 1993-05-17 1994-11-22 Kirin Brewery Co Ltd 水溶性ペプチドホルモンの徐放性製剤
WO1995017881A1 (fr) * 1993-12-27 1995-07-06 Sumitomo Pharmaceuticals Company, Limited Preparation pharmaceutique a liberation controlee
JPH09225040A (ja) * 1996-02-23 1997-09-02 Dow Corning Fr Sa 制御された放出をする装置の製造方法
WO1999015166A1 (en) * 1997-09-23 1999-04-01 Pfizer Limited Parasiticidal formulations
EP0990450A2 (en) * 1998-09-30 2000-04-05 Ivy Animal Health, Inc. Pharmaceutical implants
WO2001034112A1 (en) * 1999-11-10 2001-05-17 Sumitomo Pharmaceuticals Company, Limited Sustained-release drug formulations for implantation
WO2001037811A1 (en) * 1999-11-22 2001-05-31 Akzo Nobel N.V. Composition allowing predefined and controlled release of active ingredient, preparation thereof and use

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220046835A (ko) * 2020-10-08 2022-04-15 대한민국(농림축산식품부 농림축산검역본부장) 닭 진드기 방제용 조성물
KR102492381B1 (ko) 2020-10-08 2023-02-06 대한민국 닭 진드기 방제용 조성물

Also Published As

Publication number Publication date
US20040247634A1 (en) 2004-12-09
EP1411985A4 (en) 2006-06-07
AUPR610501A0 (en) 2001-07-26
NZ529857A (en) 2005-01-28
CA2451742A1 (en) 2003-01-16
WO2003004059A1 (en) 2003-01-16
EP1411985A1 (en) 2004-04-28
CN1522158A (zh) 2004-08-18
AU2002344687B2 (en) 2008-04-10
BR0210632A (pt) 2004-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1484033B1 (en) Liquid polymeric compositions for controlled release of bioactive substances
JP4800570B2 (ja) 徐放性医薬組成物
US8197839B2 (en) Sustained release delivery system
JP2005505557A (ja) 持続放出医薬組成物の調製
AU2002344685A1 (en) Sustained release pharmaceutical composition
AU2002344686A1 (en) Sustained release delivery system
JP2013049705A (ja) 持続放出医薬組成物
US20050118271A1 (en) Polytartrate composition
JP2005505513A (ja) 寄生虫病の治療
JP2005517653A (ja) X線不透過性徐放性医薬器具
US7601363B2 (en) Sustained-release drug formulations
AU2002344687A1 (en) Treatment of parasitic disease
KR20140012013A (ko) 사상충 체내 감염증을 치료하기 위한 조성물
AU2002315568B2 (en) Preparation of sustained release pharmaceutical composition
AU2002366248A1 (en) Radioopaque sustained release pharmaceutical system

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050601

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050601

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20081212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090210

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090508

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090515

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090807

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100824