JP2005505119A - 埋込みライト用ハウジング - Google Patents

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Abstract

本発明は、アルミニウムダイカスト法で製造された埋込みライト用ハウジング(1)を提案する。その製造法において、蓋に対する取付け手段が直に鋳込まれる。同じことは、蓋の位置決め用の位置決めピン(3)に対しても当てはまる。埋込みライトは少なくとも片側にケーブル貫通部(4)に対する2つの潜在開口を有している。ハウジング(1)の製造によって、同時にアース接続端子(5、5′、6)が、選択的にハウジング(1)の内部或いは外部に設けられる。ハウジング(1)の外側壁に、少なくとも1つの空洞(7、7′、8、8′)が設けられ、これによって、ハウジング(1)を地中に埋設しているエポキシ樹脂モルタルと地面との固い結合が保証される。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は埋込みライト用ハウジングに関する。かかる埋込みライトは、例えば空港の滑走路やタキシング路を照らすべく採用される。通常の埋込みライトはアルミニウム鋳造法で製造され、その寸法精度を得るべく再加工されねばならない。再加工工程は、例えばハウジング蓋に対する設置縁や設置溝を後で切削加工するものである。更にハウジング蓋を取り付けるべく、その設置縁にねじ孔を開けねばならない。ハウジング蓋に位置決めピンを設けるには、その位置決めピンに対し、同様に孔を開け、ねじを切らねばならない。従って、通常の埋込みライト用ハウジングの製造方法は、非常に時間と経費がかかる。
【0002】
本発明の課題は、上述の欠点のない埋込みライト用ハウジングを提供することにある。
【0003】
この課題は、埋込みライト用ハウジングをアルミニウムダイカスト法で製造することで解決される。この製造法の利点は、ハウジングの寸法精度がもはや追加の切削や再加工を必要としないことにある。
【0004】
本発明のもう1つの利点は、蓋の取付け手段を同じ製造法で直に鋳込めることにある。その取付け手段として、(特にステンレス)スチールピンを鋳込むとよい。このスチールピンに予めねじ孔を開けておく。しかし、そのねじ孔を後から設けても差し支えない。
【0005】
本発明の他の有利な実施態様では、ハウジングが蓋を位置決めするための位置決めピンを有する。この結果、蓋を所定の位置にしか置けないので、組立が著しく単純になり、他方では、位置決めピンを同様に直に同じ製造法で鋳込める。
【0006】
本発明の特に有利な実施態様では、埋込みライトが片側にケーブル貫通部のための2つの潜在的な開口を備える。この単純な解決策は、直列接続された埋込みライトとケーブルとの簡単な接続を必要とするので、従来、当該分野で完全に見落とされていた。
【0007】
ハウジングの内部にアース接続端子を一体成形するとよい。同じダイカスト法で、ハウジングの外側面にも、1つ或いは複数のアース接続端子を一体成形できる。勿論、大きな費用をかけずに、内部および外部にアース接続端子を設け、これにより、その都度、最良の接続端子を利用し、或いは両アース接続端子を利用できる。その際、外側アース接続端子をケーブル貫通部の範囲に設けるとよく、この結果アース線を大幅に短縮できる。
【0008】
本発明の有利な実施態様では、ケーブル貫通部に対する開口を、ハウジングの両側に配置する。2つのケーブル貫通部の反対側に、各々唯一のケーブル貫通部を設けるだけで十分である。これにより、ケーブルを反対側からも引き出せる。この実施態様は、埋込みライトが敷設ケーブルに対し対称的に位置する配置構造に適する。
【0009】
本発明の他の有利な実施態様では、ハウジングの外側面に少なくとも1つの空洞を設ける。ハウジングは一般にエポキシ樹脂モルタルや他の材料を用いて地中に埋設される故、その空洞は、エポキシ樹脂モルタルとの固い結合を形成するために適用され、これによって、地中におけるハウジングの最良の固定を保証できる。
【0010】
本発明の他の有利な実施態様では、埋込みライト用ハウジングの外側面にフィンを設ける。該フィンはハウジングの表面積を増大し、もって、(空洞および残りのハウジング表面と組み合わせて)ハウジングから周囲材料への熱伝達を改善する。
【0011】
以下、図を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0012】
図1は、アルミニウムダイカスト法で製造された埋込みライト用ハウジング1を示す。この製造法の通常の鋳造法に対する利点は、ハウジングの寸法精度に関し、追加切削加工が不要なことにある。この製造法のもう1つの利点は、蓋の取付け手段を直に鋳込めることにある。
【0013】
図1において、2は鋳込まれたステンレス鋼ピンであり、該ピンには予め、蓋の取付けボルトに対するねじを設けてある。しかし、ねじ孔を後から開け、その後で、ねじを切ってもよい。更に、蓋を受ける縁部表面に、位置決めピン3を同じダイカスト過程時に同時に鋳込んでいる。通常の埋込みライト用ハウジングの場合、そのために特別に孔を開け、その孔に対応したピンを圧入するか、ねじを切らねばならなかった。
【0014】
ハウジング1は、更に片側にケーブル貫通部4に対する2つの孔を持つ。これは、ケーブルを片側から挿入し、同じ側から引き出すことを可能にする。ここでは、普通の接続技術による通常のハウジングに比べ、ハウジングの外部でケーブルを分岐させる必要がない大きな利点がある。供給ケーブルを他の埋込みライトに導かねばならず、従来、ハウジングの外部にかかる分岐が必要であった。しかし、ハウジング外部でのケーブルの分岐は、その分岐点を保護するために特別な封印やスリーブが必要であり、更に修理時に、該スリーブから種々の分岐点に、アスファルトカバーや底面の開放によってしか近寄れないという欠点を有する。これに対しこのハウジングにおける2つのケーブル貫通部4によれば、ケーブル分岐をハウジング内で行い、継続して案内するケーブルを第2のケーブル貫通部4から引き出せると言う大きな利点が生ずる。従って、ケーブル分岐点はハウジング自体の水密性で保護され、いつでも、ハウジング蓋の開放により接近可能である。
【0015】
更に、このハウジング1には、2つ又は3つのアース接続端子5、5′、6を一体成形している(図2も参照)。該アース接続端子5、5′はハウジング外にあり、第2のアース接続端子6はハウジング内の底に存在している。従って、ハウジング1の接地に関し、大きな柔軟性が得られる。
【0016】
通常の埋込みライト用ハウジングは、その外側面に環状溝を備える。該溝は、ハウジングを地面凹所内に埋設するエポキシ樹脂材料と固く結合すべく使われていた。本発明に基づき、かかる溝又は他の空洞は、既に製造時に鋳造成形できる。図1と2において、これら空洞7、8、7′、8′は、ケーブル入口を設けた側又はハウジング外側面の他の個所に存在している。これら空洞は、勿論、ハウジング外側面の任意の個所に設け得る。
【0017】
更に、ハウジング外側面にフィン9を設けている。空洞7、8、7′、8′とフィン9は、他の非常に有利な効果を生ずる。即ち、それらはハウジング外側面の表面積を増大させ、ハウジングからエポキシ樹脂モルタルを経て地面への熱伝達を改善する。ランプで発生する熱が寿命の大きなパラメータなので、放熱の改善は、埋込みライトの寿命延長に大きく貢献する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】ハウジング1のケーブル貫通部4の側から見た斜視図。
【図2】図1と反対の側から見たハウジングの斜視図。
【符号の説明】
【0019】
1 ハウジング、2 スチールピン、3 位置決めピン、4 ケーブル貫通部、5、5′、6 アース接続端子、7、7′、8、8′ 空洞

Claims (11)

  1. アルミニウムダイカスト法で製造されたことを特徴とする埋込みライト用ハウジング。
  2. 蓋の取付け手段が鋳込まれたことを特徴とする請求項1記載のハウジング。
  3. 取付け手段としてスチールピンが鋳込まれ、該ピンにねじ孔が設けられたことを特徴とする請求項2記載のハウジング。
  4. ハウジングが蓋を位置決めするための位置決めピンを有することを特徴とする請求項1から3の1つに記載のハウジング。
  5. 片側にケーブル貫通部に対する2つの潜在開口を有することを特徴とする請求項1から4の1つに記載のハウジング。
  6. ハウジングの内部にアース接続端子(5)が一体成形されたことを特徴とする請求項1から5の1つに記載のハウジング。
  7. ハウジングの外側面にアース接続端子(6)が一体成形されたことを特徴とする請求項1から6の1つに記載のハウジング。
  8. ハウジング外側面のアース接続端子がケーブル貫通部の範囲に位置することを特徴とする請求項7記載のハウジング。
  9. ケーブル貫通部がハウジングの相対向する両側に配置されたことを特徴とする請求項8記載のハウジング。
  10. ハウジングの外側面に少なくとも1つの空洞(7、8)が設けられたことを特徴とする請求項9記載のハウジング。
  11. ハウジングの外側面にフィン(9)を有することを特徴とする請求項10記載のハウジング。
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