JP2005503442A - 化学化合物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(I)の化合物とその製剤的に許容される塩若しくは溶媒和物、又はそのような塩の溶媒和物に関し、該化合物は、カルボキシペプチダーゼUを阻害するので、カルボキシペプチダーゼUの阻害が有益である疾患の予防及び治療に使用することができる。さらなる側面において、本発明は、療法に使用の本発明の化合物;そのような新規化合物の製造法;本発明の少なくとも1つの化合物、又はその製剤的に許容される塩若しくは溶媒和物を有効成分として含有する医薬組成物;並びに、上記に示した医学的使用への医薬品の製造における該活性化合物の使用に関する。

Description

【0001】
本発明は、塩基性カルボキシペプチダーゼ、より特定するとカルボキシペプチダーゼUを阻害し、従って、血液及び組織中の血栓症及び凝固能亢進のような、カルボキシペプチダーゼUの阻害が有益である疾患の予防及び治療に使用することができる、新規化合物とその製剤的に許容される塩に関する。さらなる側面において、本発明は、療法において使用される本発明の化合物;そのような新規化合物の製造法;本発明の少なくとも1つの化合物、又はその製剤的に許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物;及び、上記に示した医学的使用への医薬品の製造における該活性化合物の使用に関する。
【0002】
線溶は、プラスミンによるフィブリンの分解をもたらす一連の酵素反応の結果である。プラスミノーゲンの活性化が線溶における中心プロセスである。プラスミンを産生するプラスミノーゲンの切断は、プラスミノーゲン・アクチベーター、組織プラスミノーゲン・アクチベーター(t−PA)、又はウロキナーゼ型プラスミノーゲン・アクチベーター(u−PA)により達成される。フィブリンの最初のプラスミン分解によりカルボキシ末端にリジン残基が産生され、これがプラスミノーゲンの高アフィニティー結合部位として役立つ。フィブリンへ結合したプラスミノーゲンは、フリーのプラスミノーゲンよりずっと容易にプラスミンへ活性化されるので、この機序は、線溶のポジティブ・フィードバック調節を提供する。
【0003】
カルボキシペプチダーゼU(CPU)は、線溶に対する内因性阻害剤の1つである。CPUは、血漿カルボキシペプチダーゼB、活性トロンビン活性化線溶阻害剤(TAFIa)、カルボキシペプチダーゼR、及び誘導カルボキシペプチダーゼ活性としても知られている。CPUは、凝固及び線溶の間に、トロンビン、トロンビン−トロンボモジュリン複合体、又はプラスミンのようなタンパク分解酵素の作用により、その前駆体のプロCPUから生じる。CPUは、フィブリン断片のカルボキシ末端で塩基性アミノ酸を切断する。カルボキシ末端リジンの喪失と、それによるリジン結合部位の喪失が、線溶を阻害するのに役立つ。プラスミノーゲンのリジン結合部位の喪失を阻害し、それによりプラスミン生成の速度を高めることによって、カルボキシペプチダーゼUの有効な阻害剤は、線溶を促進することが期待される。
【0004】
2−メルカプトメチル−3−グアニジノエチルチオプロパン酸は、カルボキシペプチダーゼNの阻害剤として報告されている。より最近、この化合物は、CPUを阻害することが示された。Hendriks, D. et al., Biochimica et Biophysica Acta, 1034 (1990) 86-92。
【0005】
グアニジノエチルメルカプトコハク酸は、カルボキシペプチダーゼNの阻害剤として報告されている。より最近、この化合物は、CPUを阻害することが示された。Eaton, D. L., et al., The Journal of Biological Chemistry, 266 (1991) 21833-21838。
【0006】
CPU阻害剤がWO00/66550及びWO00/66557に開示され、CPU阻害剤及びトロンビン阻害剤を含有する医薬製剤がWO00/66152に開示されている。
【0007】
血漿カルボキシペプチダーゼBの阻害剤がWO01/19836に開示されている。
TAFIaの阻害剤がWO02/14285に開示されている。
今回、式(I)の化合物がカルボキシペプチダーゼUの阻害剤として特に有効であり、それ故、カルボキシペプチダーゼUの阻害が有益である状態の治療又は予防用の医薬品として有用であることを見出した。
【0008】
従って、本発明は、式(I):
【0009】
【化1】
Figure 2005503442
【0010】
[式中:
は、フェニル{ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1−6アルキル(それ自身、ハロゲン、ヒドロキシ、又はS(O)により置換されていてもよい)、C1−6アルコキシ(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)、C1−6アルキルチオ(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)、フェニル、フェニルカルボニル、フェニルオキシ、ヘテロアリール、S(O)、又はS(O)NHRにより置換されていてもよく;ここで上記のフェニル及びヘテロアリール環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルキル(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)、又はC1−6アルコキシ(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)により置換されていてもよい}、9,10−ジヒドロアントラセニル{オキソにより置換されていてもよい}、ナフチル{ハロゲン、C1−6アルキル(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)、又はC1−6アルコキシ(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)により置換されていてもよい}、又はヘテロアリール{ハロゲン、C1−6アルキル(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)、C1−6アルコキシ(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)、又はフェニルカルボニル(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)により置換されていてもよい}であり;
は、アミノピリジニル、アミノチアゾリル、又は3−アザビシクロ[3.2.1]オクチルであり;
は、C1−6アルキル又はフェニルであり;
は、C1−6アルキルであり;
は、(CHであり;及び
は、フェニル又はヘテロアリールであり、そのいずれか一方は、ハロゲン、C1−6アルキル(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)、又はC1−6アルコキシ(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)により置換されていてもよい]の化合物、又はその製剤的に許容される塩若しくは溶媒和物、又はそのような塩の溶媒和物を提供する。
【0011】
式(I)の化合物は、異性体の諸形態で存在し、本発明には、そのような形態とその混合物のすべてがあらゆる比率で含まれる。
用語「C1−6アルキル」は、その鎖中に1〜6の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基を意味する。アルキルの例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、及びtert−ブチルが含まれる。
【0012】
用語「C1−6アルコキシ」及び「C1−6アルキルチオ」は、それぞれ、アルキル−O−基又はアルキル−S−基を意味し、ここでアルキルは、直鎖又は分岐鎖で、上記に例示される通りである。
【0013】
ヘテロアリールは芳香族であり、4〜10員の単環式若しくは多環式の環系が含まれ、ここでこの環中の1以上の原子は、窒素、酸素、又はイオウである。例には、フラン、チオフェン、ピロール、オキサゾール、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、オキサジアゾール、フラザン、トリアゾール、1,2,3−チアジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、インドール、ベンゾ[b]フラン、ベンゾ[b]チオフェン、キノリン、及びイソキノリンが含まれる。
【0014】
ハロゲンには、フルオロ、クロロ、ブロモ、及びヨードが含まれる。
1つの特別な側面において、本発明は、Rがフェニル{ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1−6アルキル(それ自身、ハロゲン、ヒドロキシ、又はS(O)により置換されていてもよい)、C1−6アルコキシ(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)、C1−6アルキルチオ(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)、フェニル、フェニルカルボニル、フェニルオキシ、ヘテロアリール(1,2,3−チアジアゾリルのような)、S(O)、又はS(O)NHRにより置換されていてもよく;ここで上記のフェニル及びヘテロアリール環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルキル(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)、又はC1−6アルコキシ(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)により置換されていてもよい}であり;RがC1−6アルキル又はフェニルであり;RがC1−6アルキルであり;Rが(CHであり;及び、Rがフェニル又はヘテロアリールであり、そのいずれか一方は、ハロゲン、C1−6アルキル(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)、又はC1−6アルコキシ(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)により置換されていてもよい、式(I)の化合物を提供する。
【0015】
が置換されていてもよいヘテロアリールであるとき、それは特に、ピリジン、キノリン、ベンゾ[b]フラン、又はベンゾ[b]チオフェンである。
別の側面において、本発明は、Rがフェニル{ハロゲン(特に、ブロモ、クロロ、又はフルオロ)、ニトロ、シアノ、CF又はOCFにより置換されていてもよい}である、式(I)の化合物を提供する。
【0016】
アミノピリジニルは、例えば、6−アミノピリジン−3−イルである。アミノチアゾリルは、例えば、2−アミノチアゾール−5−イルである。3−アザビシクロ[3.2.1]オクチルは、例えば、3−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−イルである。
【0017】
さらなる側面において、本発明は、Rがアミノピリジン(例えば、6−アミノピリジン−3−イル)である、式(I)の化合物を提供する。
本発明の化合物は、文献に記載の方法の採用によるか、又は「実施例」に示す「方法」を使用又は採用することによって製造することができる。
【0018】
例えば、式(I)の化合物は、式(II):
【0019】
【化2】
Figure 2005503442
【0020】
[式中:RはC1−6アルキルであり、そしてR中のアミノ基はtert−ブトキシカルボニル部分で保護されている]の化合物を、式:RCHハロゲン化物と:
好適な触媒(ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド(BSTFA)のような)の存在下、好適な溶媒中、上昇温度(30〜50℃の範囲のような)で、又は
好適な触媒(BSTFAのような)の存在下、好適な溶媒中、上昇温度(120〜160℃の範囲のような)で反応させること(ここで加熱は、適切な振動数のマイクロ波電力を使用して達成される);
及び、引き続き、エステル基を加水分解してRのアミノ基を脱保護することによって、製造することが可能である。
【0021】
理解されるように、上記の方法においては、中間化合物の他の官能基を保護基により保護すべき場合がある。
保護することが望ましい官能基には、ヒドロキシ、カルボキシレート、及びホスフィネート(phosphinate)基が含まれる。ヒドロキシに適した保護基には、トリアルキルシリル若しくはジアリールアルキルシリル(例えば、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジフェニルシリル、又はトリメチルシリル)、テトラヒドロピラニル、及びベンジルが含まれる。カルボキシレート及びホスフィネートに適した保護基には、エチル、tert−ブチル、及びベンジルエステルが含まれる。保護基の使用は、「有機合成の保護基(Protective Groups in Organic Chemistry)」第2版、T. W. Greene & P. G. M. Wutz, ウィリー・インターサイエンス(1991)に記載されている。保護基はまた、Wang樹脂若しくは2−クロロトリチル塩化物樹脂のようなポリマー樹脂でもよい。
【0022】
本発明の化合物はカルボキシペプチダーゼUの阻害剤であるので、ヒトのような哺乳動物の血液及び組織中の血栓症及び凝固能亢進の治療又は予防におけるように、カルボキシペプチダーゼUの阻害が有益である状態において有用であることが期待される。
【0023】
凝固能亢進が血栓塞栓性疾患をもたらす場合があることが知られている。言及され得る、凝固能亢進及び血栓塞栓性疾患に関連した状態には、プロテインC抵抗性、及び、抗トロンビンIII、プロテインC、プロテインS、及びヘパリン補因子IIの遺伝性若しくは後天性欠乏症が含まれる。凝固能亢進及び血栓塞栓性疾患に関連していることが知られている他の状態には、循環性及び敗血性ショック、循環抗リン脂質抗体、ホモシステイン血症、ヘパリン誘導性血小板減少症、及び線溶の欠損が含まれる。従って、本発明の化合物は、上記の状態の療法的及び/又は予防的処置の両方に適用される。さらに、本発明の化合物は、望まれない過剰のプロCPU/CPUが存在する状態の治療に適用される。
【0024】
言及され得る具体的な病態には、静脈血栓症及び肺塞栓症、動脈血栓症(例えば、心筋梗塞、不安定狭心症、血栓症に基づく卒中、及び末梢動脈血栓症における)、及び、通常、心房細動中の心房に由来するか又は経壁的心筋梗塞後の左心室に由来する全身性塞栓症の療法的及び/又は予防的処置が含まれる。
【0025】
さらに、本発明の化合物は、血栓溶解、経皮経腔的介入(percutaneous trans-luminal intervention、PTI)、及び冠バイパス手術の後の再閉塞及び再狭窄(即ち、血栓症)の予防;マイクロ手術と血管手術全般後の再血栓症の予防に有用性を有することが期待される。
【0026】
さらなる適応症には、細菌、多数の外傷、中毒、又は他の機序により引き起こされる播種性血管内凝固の療法的及び/又は予防的処置;血管移植片、血管ステント、血管カテーテル、機械的及び生物学的な補綴弁や他の医療器具のように、血液が体内で異物表面と接触している場合の線溶治療;及び、心肺装置を使用する心臓血管外科手術の間や血液透析中のように、血液が体外で医療器具と接触している場合の線溶治療が含まれる。
【0027】
さらに、本発明の化合物は、臓器移植、特に腎移植を受けている患者におけるアテローム性動脈硬化の進行と移植拒絶の予防に有用性を有することが期待される。
本発明の化合物はまた、抗凝固薬(例えば、ビタミンKアンタゴニスト、未分画又は低分子量ヘパリン、フォンダパリヌクス(fondaparinux)のような合成ヘパリン断片、トロンビン阻害剤、Xa因子阻害剤又は他の凝固因子/酵素阻害剤、組換えヒト活性化プロテインCのような組換え凝固因子)又は血小板剤(アセチルサリチル酸、ジピリダモール、チクロピジン、クロピドグレル、又は他のADP受容体[P2Y12若しくはP2Y1]アンタゴニスト、トロンボキサン受容体及び/又はシンテターゼ阻害剤、フィブリノーゲン受容体アンタゴニスト、プロスタサイクリン模倣体、又はホスホジエステラーゼ阻害剤のような)のような、異なる作用機序を有する抗血栓剤と組み合わせても、及び/又は同時投与してもよい。
【0028】
さらに、本発明の化合物は、血栓性疾患、特に心筋梗塞、虚血性卒中、及び塊状肺塞栓症の治療において、組織プラスミノーゲン・アクチベーター(天然、組換え、又は修飾型)、ストレプトキナーゼ、ウロキナーゼ、プロウロキナーゼ、アニソイル化(anisoylated)プラスミノーゲンストレプトキナーゼ・アクチベーター複合体(APSAC)、動物唾液腺プラスミノーゲン・アクチベーター、等のような血栓溶解剤と組み合わせても、及び/又は同時投与してもよい。
【0029】
本発明の化合物の阻害効果は、Dirk Hendriks, Simon Scharpe and Marc van Sande, Clinical Chemistry, 31, 1936-1939 (1985); 及び Wei Wang, Dirk F. Hendriks, Simon S. Scharpe, The Journal of Biological Chemistry, 269, 15937-15944 (1994) に記載のアッセイを使用して評価した。
【0030】
このように、本発明は、療法における使用への、上記に記載されるような、式(I)の化合物又はその製剤的に許容される塩若しくは溶媒和物、又はそのような塩の溶媒和物を提供する。
【0031】
さらなる側面において、本発明は、上記に記載のような、式(I)の化合物又はその製剤的に許容される塩若しくは溶媒和物、又はそのような塩の溶媒和物の、療法に使用の医薬品の製造における使用を提供する。
【0032】
本発明の文脈において、用語「療法」には、これに反する具体的な指摘がないかぎり、「予防」が含まれる。用語「療法(的)」は、そのように理解されるべきである。
本発明はまた、カルボキシペプチダーゼUの阻害が有益である状態を、前記状態に罹患しているか、又はそのリスクがある哺乳動物において治療する方法を提供し、前記方法は、上記に記載のような、式(I)の化合物又はその製剤的に許容される塩若しくは溶媒和物、又はそのような塩の溶媒和物の治療有効量を該哺乳動物へ投与することを含む。
【0033】
上記の療法的使用で、投与される投与量は、利用される化合物、投与の様式、所望される治療、及び適応となる障害に応じて変動する。
式(I)の化合物とその製剤的に許容される塩、溶媒和物、又はその塩の溶媒和物は、それ自身で使用される場合があるが、一般的には、式(I)の化合物、塩、溶媒和物、又は塩の溶媒和物(有効成分)が製剤的に許容されるアジュバント、希釈剤、又は担体と一緒になっている医薬組成物の形態で投与されるものである。投与の様式に依存して、医薬組成物は、好ましくは、0.05〜99%w(重量パーセント)、より好ましくは0.05〜80%w、なおより好ましくは0.10〜70%w、そしてさらにより好ましくは0.10〜50%wの有効成分を含み、重量パーセントは、いずれも全組成物に基づく。
【0034】
このように、本発明はまた、上記に記載のような、式(I)の化合物又はその製剤的に許容される塩若しくは溶媒和物、又はそのような塩の溶媒和物を製剤的に許容されるアジュバント、希釈剤、又は担体と一緒に含んでなる医薬組成物を提供する。
【0035】
さらに本発明は、本発明の医薬組成物の調製法を提供し、前記方法は、上記に記載のような、式(I)の化合物又はその製剤的に許容される塩若しくは溶媒和物、又はそのような塩の溶媒和物を製剤的に許容されるアジュバント、希釈剤、又は担体と混合することを含む。
【0036】
本発明にまた含まれるのは、式(I)の化合物の生物学的機能を有する、プロドラッグのような、式(I)の化合物の誘導体である。プロドラッグは、例えば、カルボン酸又はホスフィン酸の(ピバロイルオキシ)メチルエステル及び[(エトキシカルボニル)オキシ]メチルエステルである。
【0037】
以下の実施例は、本発明を例示する。
実施例
全般的な実験法
質量スペクトルは、エレクトロスプレー接続器(インターフェース)を取り付けたFinnigan MAT TSQ 700三重四極子質量分光計(FAB−MS)とエレクトロスプレー接続器を取り付けたVG Platform II質量分光計(LS−MS)で記録した。H NMR測定は、400、500、及び600MHzのH振動数でそれぞれ作動するVarian UNITY plus 400、500、及び600分光計で実施した。化学シフトは、溶媒を内部標準として、ppmで示す。有機抽出物は、MgSO又はNaSOを乾燥剤として使用して乾燥させた。クロマトグラフィー分離は、メルク・シリカ(Merck Silica)ゲル60(0.063−0.200mm)を使用して実施した。HPLC分離は、HIGHCROM KR100−10C8カラムで実施した。SCXカラムは、インターナショナル・ソルベント・テクノロジー社より購入した。方法D及びE(以下参照)では、NMR試料を、典型的には以下のやり方で調製した:化合物のDMSO 100mM溶液の100μLを、NMR管において、DMSO−D6と混合した。低出力送信パルスを1.5秒間使用するVarian Software VNMR6.1Cにより供給される標準プレサット(presat)配列を使用することによって、残余のプロトン化DMSOシグナルへ溶媒抑制をかけた。
【0038】
以下に命名する化合物は、アドバンスト・ケミストリー・デベロップメント社(カナダ)より入手可能なACD/名称バージョン4.55/2000年7月3日を使用して命名した。
【0039】
製法A
2−({6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピリジン−3−イル}メチル)−3−エトキシ−3−オキソプロピルホスフィン酸を出発材料として使用し、以下の記載のように合成した。
【0040】
WO01/042252に記載のように、N,O−ビス−(トリメチルシリル)アセトアミド(3.0mL;12.1ミリモル)及び次亜リン酸アンモニウム(1.0g;12.0ミリモル)を使用してビス(トリメチルシリル)ホスホナイト(phosphonite)を生成した。生じた反応混合物を0℃へ冷やし、2−({6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピリジン−3−イル}メチル)アクリル酸エチル(0.72g;2.35ミリモル)の塩化メチレン(4mL)溶液を滴下した。この反応物を室温で一晩撹拌した。メタノールに続き水を0℃で加えた。この反応混合物を濃縮した。残存する残渣を水に溶かし、分取用HPLC(0.1M NHAc(水性)/CHCN,1/0(R)0/1)により精製し、濃縮し、凍結乾燥させて、0.56g(64%)の2−({6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピリジン−3−イル}メチル)−3−エトキシ−3−オキソプロピルホスフィン酸を得た。
【0041】
1H NMR (CDCl3): δ 8.6-8.9 (br s, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.85-7.95 (m, 1H), 7.47-7.55 (m, 1H), 7.06 (d, 1H), 4.05 (q, 2H), 2.83-3.05 (m, 3H), 1.9-2.05 (m, 1H), 1.63-1.8 (m, 1H), 1.52 (s, 9H), 1.14 (t, 3H)。
【0042】
実施例1
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[ベンジル(ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}−プロパン酸の製造
工程(a):ベンジル[2−({6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピリジン−3−イル}メチル)−3−エトキシ−3−オキソプロピル]ホスフィン酸
BSTFA(0.3mL;1.3ミリモル)、臭化ベンジル(0.1mL;0.7ミリモル)、及びCHCl(1.5mL)の混合物にアルゴンを10分間泡立てて通した。2−({6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピリジン−3−イル}メチル)−3−エトキシ−3−オキソプロピルホスフィン酸(50mg;0.13ミリモル)を加え、この反応混合物をアルゴン下に1時間還流した。この溶液を濃縮し、0.13gの粗製ベンジル[2−({6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピリジン−3−イル}メチル)−3−エトキシ−3−オキソプロピル]ホスフィン酸を得た。
【0043】
工程(b):3−[ベンジル(ヒドロキシ)ホスホリル]−2−({6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピリジン−3−イル}メチル)プロパン酸
ベンジル[2−({6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピリジン−3−イル}メチル)−3−エトキシ−3−オキソプロピル]ホスフィン酸(62mg;0.13ミリモル)をTHF(1mL)及び水(1mL)に溶かした。LiOH(12mg;0.5ミリモル)を加え、この反応物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を濃縮し、水(1mL)を加え、この水溶液をCHCl(1x1mL)で抽出した。この水溶液へ0.5M HCl水溶液(1mL)を加え、生じた酸性の水溶液をCHCl(3x2mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ、濃縮し、46mg(81%)の3−[ベンジル(ヒドロキシ)ホスホリル]−2−({6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−ピリジン−3−イル}メチル)プロパン酸を得た。
【0044】
工程(c):3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[ベンジル(ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸
3−[ベンジル(ヒドロキシ)ホスホリル]−2−({6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピリジン−3−イル}メチル)プロパン酸(46mg;0.11ミリモル)をEtOAc(2mL)に溶かし、HCl(g)で飽和した1mLのEtOAcを加えた。この反応物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を濃縮し、25mg(64%)の3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[ベンジル(ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸を得た。
【0045】
1H NMR (D2O): δ 7.74 (s, 1H), 7.53-7.6 (m, 1H), 7.2-7.4 (m, 5H), 6.73 (d, 1H), 3.0 (d, 2H), 2.83-2.9 (m, 1H), 2.6-2.78 (m, 2H), 1.83-1.95 (m, 1H), 1.5-1.63 (m, 1H)。
【0046】
方法A〜Eは、式(I)の化合物を製造し得る一般法を記載する。
方法A
以下の反応は、Chemspeed社(アウグスト、スイス)製のChemspeed自動合成機を使用して実施した。
【0047】
選択したRCHハロゲン化物(0.65ミリモル)のCHCl(1.5mL)溶液を、2−({6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピリジン−3−イル}メチル)−3−エトキシ−3−オキソプロピルホスフィン酸(0.13ミリモル)及びBSTFA(1.3ミリモル)の脱気したCHCl(1.5mL)溶液へ加えた。アルゴン雰囲気下に2時間の還流の後でCHCl(1mL)を加え、この反応混合物を濃縮した。CHCl(2mL)を加え、生成物を2M HCl水溶液で抽出した。水相を濃縮した。THF(1.5mL)と0.43M LiOH水溶液(1.5mL)を加え、この反応混合物を30℃で一晩撹拌した。この反応混合物を濃縮した。粗生成物をMeOH/THF/HOに溶かし、SCXカラム(2g)上にロードした。次いで、このSCXカラムをCHCl(2mL)に続きTHF(2mL)で洗浄し、この手順をもう一度繰り返した。最後に、MeOH中のNHの飽和溶液(2x4mL)を使用して生成物を溶出させた。この溶液を濃縮し、生成物をその対応のビスアンモニウム塩として得た。
【0048】
方法B
以下の反応においては、Personalchemistry(ウプサラ、スウェーデン)製の2450MHzで作動するSmith合成機を利用して、マイクロ波加熱を使用した。
【0049】
選択したRCH臭化物(0.44モル)のCHCl(1mL)溶液を、2−({6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピリジン−3−イル}メチル)−3−エトキシ−3−オキソプロピルホスフィン酸(0.09ミリモル)及びBSTFA(0.9ミリモル)のCHCl(1mL)溶液へ加えた。この反応混合物を140℃で5分間撹拌した。TFA(0.5mL)を加え、撹拌を120℃で5分間続けた。この反応混合物を濃縮した。CHCl(4mL)を加え、生じた溶液をSCXカラム(2グラム)上に注いだ。次いで、このSCXカラムをCHCl(2mL)に続きTHF(2mL)で洗浄し、この手順をもう一度繰り返した。MeOH中のNHの飽和溶液を使用して、このカラムからカルボン酸エステルを溶出させた。この溶液を濃縮した。
【0050】
THF(1mL)と0.43M LiOH水溶液(1mL)を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。2M HCl水溶液(0.5mL)の添加に続く蒸発により、粗生成物を得た。分取用HPLC(0.1M NHAc(水性)/CHCN;95/5(R)0/1)を使用して精製を実施し、生成物をその対応のビスアンモニウム塩として得た。
【0051】
方法C
選択したRCHハロゲン化物(0.65ミリモル)のCHCl(1.5mL)溶液を、2−({6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピリジン−3−イル}メチル)−3−エトキシ−3−オキソプロピルホスフィン酸(0.13ミリモル)及びビス(トリメチルシリル)−トリフルオロアセトアミド(BSTFA)(1.3ミリモル)の脱気したCHCl(1.5mL)溶液へ加えた。Chemspeed自動合成機を使用して窒素雰囲気下に2時間還流した後でCHCl(1mL)を加え、この混合物を濃縮した。CHCl(4mL)を加え、この混合物をSCXカラム(2グラム)上にロードした。次いで、このSCXカラムをCHCl(2mL)に続きTHF(2mL)で洗浄し、この手順をもう一度繰り返した。MeOH中のNHの飽和溶液を使用して、このカラムからカルボン酸エステルを溶出させた。この溶液を濃縮した。THF(1.5mL)と0.43M LiOH水溶液(1.5mL)を加えた。この反応混合物を30℃で一晩撹拌した。蒸発後、ジオキサン(1mL)中の4M HClを加えた。生じた混合物を室温で5時間撹拌し、濃縮した。分取用HPLC(0.1M TFA(水性)/CHCN;95/5(R)0/1)を使用して粗生成物を精製し、生成物をその対応のトリフルオロ酢酸塩として得た。
【0052】
方法D
以下の反応においては、Personalchemistry(ウプサラ、スウェーデン)製の2450MHzで作動するSmith合成機を利用して、マイクロ波加熱を使用した。
【0053】
選択したRCH臭化物(0.44モル)のCHCl(1mL)溶液を、2−({6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピリジン−3−イル}メチル)−3−エトキシ−3−オキソプロピルホスフィン酸(0.09ミリモル)及びBSTFA(0.9ミリモル)のCHCl(1mL)溶液へ加えた。この反応混合物を140℃で5分間撹拌した。TFA(0.5mL)を加え、撹拌を120℃で5分間続けた。この反応混合物を濃縮した。CHCl(4mL)を加え、生じた溶液をSCXカラム(2グラム)上に注いだ。次いで、このSCXカラムをCHCl(2mL)に続きTHF(2mL)で洗浄し、この手順をもう一度繰り返した。MeOH中のNHの飽和溶液を使用して、このカラムからカルボン酸エステルを溶出させた。この溶液を濃縮した。
【0054】
THF(1mL)と0.43M LiOH水溶液(1mL)を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。2M HCl水溶液(0.5mL)の添加に続く蒸発により、粗生成物を得た。分取用HPLC(0.1M TFA(水性)/CHCN;95/5(R)0/1)を使用して粗生成物を精製し、生成物をその対応のトリフルオロ酢酸塩として得た。
【0055】
以下の化合物は、式(I)の化合物の例である:
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[(4−シアノベンジル)(ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Aに従って合成した。
M(+) 360 (M+1).
1H NMR (D2O) δ7.55-7.8 (m, 4H), 7.35-7.45 (m, 2H), 6.74-6.8 (m, 1H), 3.05 (d, 2H), 2.8-2.9 (m, 1H), 2.6-2.75 (m, 2H), 1.8-1.95 (m, 1H), 1.48-1.64 (m, 1H)。
【0056】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[ヒドロキシ(2−メトキシ−5−ニトロベンジル)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Aに従って合成した。
M(+) 410 (M+1).
1H NMR (D2O) δ8.13-8.2 (m, 2H), 7.67 (s, 1H), 7.55-7.6 (m, 1H), 7.04-7.1 (m, 1H), 6.74 (d, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.0-3.1 (m, 2H), 2.85-2.95 (m, 1H), 2.55-2.75 (m, 2H), 1.82-1.93 (m, 1H), 1.5-1.63 (m, 1H)。
【0057】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[(2,4−ジフルオロベンジル)(ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Aに従って合成した。
M(+) 371 (M+1).
1H NMR (D2O) δ 7.6-7.75 (m, 2H), 7.25-7.4 (m, 1H), 6.9-7.0 (m, 2H), 6.8 (d, 1H), 2.84-3.04 (m, 3H), 2.56-2.78 (m, 2H), 1.8-1.97 (m, 1H), 1.52-1.68 (m, 1H)。
【0058】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[[(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)メチル](ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Aに従って合成した。
M(+) 405 (M+1).
1H NMR (D2O) δ (br s, 1H), 7.56-7.62 (m, 1H), 7.34 (br s, 2H), 6.74-6.8 (m, 1H), 3.0 (d, 2H), 2.77-2.88 (m, 1H), 2.62-2.76 (m, 2H), 1.85-1.97 (m, 1H), 1.51-1.64 (m, 1H)。
【0059】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[(2−フルオロベンジル)(ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Aに従って合成した。
M(+) 353 (M+1).
1H NMR (D2O) δ7.6-7.8 (m, 2H), 7.2-7.4 (m, 2H), 7.05-7.2 (m, 2H), 6.8 (d, 1H), 3.0 (d, 2H), 2.86-2.94 (m, 1H), 2.56-2.78 (m, 2H), 1.8-1.97 (m, 1H), 1.53-1.65 (m, 1H)。
【0060】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[(2−シアノベンジル)(ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Aに従って合成した。
M(+) 360 (M+1).
1H NMR (D2O) δ7.66-7.76 (m, 2H), 7.56-7.66 (m, 2H), 7.44-7.5 (m, 1H), 7.34-7.44 (m, 1H), 6.77 (d, 1H), 3.2 (d, 2H), 2.8-2.95 (m, 1H), 2.6-2.8 (m, 2H), 1.85-2.0 (m, 1H), 1.55-1.7 (m, 1H)。
【0061】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[(2−ブロモベンジル)(ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Aに従って合成した。
M(+) 413 及び 415 (M+1).
1H NMR (D2O) δ7.68 (s, 1H), 7.55-7.65 (m, 2H), 7.36-7.46 (m, 1H), 7.3-7.36 (m, 1H), 7.1-7.2 (m, 1H), 6.77 (d, J= 8.8 Hz, 1H), 3.21 (d, 2H), 2.84-2.94 (m, 1H), 2.56-2.76 (m, 2H), 1.85-2.0 (m, 1H), 1.54-1.68 (m, 1H)。
【0062】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[ヒドロキシ(2−ヒドロキシ−5−ニトロベンジル)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Aに従って合成した。
M(+) 396 (M+1)。
【0063】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[(3−シアノベンジル)(ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Aに従って合成した。
M(+) 360 (M+1).
1H NMR (D2O) δ7.4-7.7 (m, 6H), 6.82 (d, 1H), 3.0 (d, 2H), 2.8-2.9 (m, 1H), 2.6-2.8 (m, 2H), 1.8-1.95 (m, 1H), 1.48-1.63 (m, 1H)。
【0064】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[(3−ベンゾイルベンジル)(ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Aに従って合成した。
M(+) 439 (M+1)。
【0065】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[ヒドロキシ(3−メチルベンジル)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Aに従って合成した。
M(+) 349 (M+1).
1H NMR (D2O) δ 7.8 (s, 1H), 7.4-7.55 (m, 1H), 7.2-7.3 (m, 1H), 7.0-7.2 (m, 3H), 6.66 (d, 1H), 2.93 (d, 2H), 2.8-2.9 (m, 1H), 2.58-2.75 (m, 2H), 2.31 (s, 3H), 1.8-1.95 (m, 1H), 1.5-1.65 (m, 1H)。
【0066】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−({ヒドロキシ[4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)ベンジル]ホスホリル}メチル)プロパン酸は、方法Aに従って合成した。
【0067】
M(+) 419 (M+1).
1H NMR (D2O) δ7.9-8.0 (m, 2H), 7.8 (s, 1H), 7.4-7.5 (m, 4H), 6.61 (d, 1H), 3.05 (d, 2H), 2.75-2.85 (m, 1H), 2.6-2.75 (m, 2H), 1.85-1.95 (m, 1H), 1.53-1.65 (m, 1H)。
【0068】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[[(1−ブロモ−2−ナフチル)メチル](ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Bに従って合成した。
M(+) 463 及び 465 (M+1)。
【0069】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[(4−クロロベンジル)(ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Bに従って合成した。
M(+) 369 (M+1).
1H NMR (D2O) δ7.68-7.74 (m, 1H), 7.58-7.66 (m, 1H), 7.3-7.38 (m, 2H), 7.2-7.3 (m, 2H), 6.88 (d, 1H), 2.95 (d, 2H), 2.6-2.7 (m, 3H), 1.75-1.9 (m, 1H), 1.45-1.6 (m, 1H)。
【0070】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[(1,1’−ビフェニル−4−イルメチル)(ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Bに従って合成した。
M(+) 411 (M+1)。
【0071】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[(3−フルオロベンジル)(ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Bに従って合成した。
M(+) 353 (M+1).
1H NMR (D2O) δ7.58-7.75 (m, 2H), 7.26-7.36 (m, 1H), 6.94-7.1 (m, 3H), 6.86 (d, 1H), 2.98 (d, 2H), 2.83-2.91 (m, 1H), 2.6-2.76 (m, 2H), 1.8-1.95 (m, 1H), 1.5-1.65 (m, 1H)。
【0072】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[(3−クロロベンジル)(ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Bに従って合成した。
M(+) 369 (M+1).
1H NMR (D2O) δ7.6-7.7 (m, 2H), 7.15-7.36 (m, 4H), 6.84 (d, 1H), 2.96 (d, 2H), 2.82-2.88 (m, 1H), 2.58-2.74 (m, 2H), 1.8-1.95 (m, 1H), 1.5-1.63 (m, 1H)。
【0073】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[ヒドロキシ(4−メチルベンジル)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Bに従って合成した。
M(+) 349 (M+1).
1H NMR (D2O) δ7.58-7.68 (m, 2H), 6.96-7.3 (m, 4H), 6.83 (d, 1H), 2.92 (d, 2H), 2.8-2.88 (m, 1H), 2.56-2.74 (m, 2H), 2.30 (s, 3H), 1.75-1.83 (m, 1H), 1.45-1.60 (m, 1H)。
【0074】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[(3−ブロモベンジル)(ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Bに従って合成した。
M(+) 413 及び 415 (M+1).
1H NMR (D2O) δ7.54-7.66 (m, 2H), 7.36-7.5 (m, 2H), 7.14-7.26 (m, 2H), 6.81 (d, 1H), 2.94 (d, 2H), 2.75-2.85 (m, 1H), 2.6-2.7 (m, 2H), 1.75-1.95 (m, 1H), 1.47-1.6 (m, 1H)。
【0075】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[ヒドロキシ(2−ナフチルメチル)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Bに従って合成した。
M(+) 385 (M+1)。
【0076】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[ヒドロキシ(2−ニトロベンジル)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Bに従って合成した。
M(+) 380 (M+1).
1H NMR (D2O) δ7.98 (d, 1H), 7.56-7.7 (m, 3H), 7.4-7.5 (m, 2H), 6.82 (d, 1H), 3.39-3.55 (m, 2H), 2.83-2.91 (m, 1H), 2.58-2.75 (m, 2H), 1.83-1.95 (m, 1H), 1.5-1.63 (m, 1H)。
【0077】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[(4−フルオロベンジル)(ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Bに従って合成した。
M(+) 353 (M+1).
1H NMR (D2O) δ7.58-7.7 (m, 2H), 7.18-7.3 (m, 2H), 7.0-7.1 (m, 2H), 6.83 (d, 1H), 2.94 (d, 2H), 2.8-2.9 (m, 1H), 2.6-2.74 (m, 2H), 1.8-1.93 (m, 1H), 1.47-1.63 (m, 1H)。
【0078】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−({ヒドロキシ[2−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]ホスホリル}メチル)プロパン酸は、方法Bに従って合成した。
M(+) 419 (M+1).
1H NMR (D2O) δ7.58-7.7 (m, 2H), 7.4-7.48 (m, 1H), 7.26-7.38 (m, 3H), 6.84 (d, 1H), 3.06 (d, 2H), 2.82-2.9 (m, 1H), 2.6-2.75 (m, 2H), 1.83-1.94 (m, 1H), 1.5-1.63 (m, 1H)。
【0079】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[(3,5−ジメチルベンジル)(ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Bに従って合成した。
M(+) 363 (M+1)。
【0080】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−({ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]ホスホリル}メチル)プロパン酸は、方法Bに従って合成した。
M(+) 403 (M+1).
1H NMR (D2O) δ7.55-7.7 (m, 4H), 7.35-7.45 (m, 2H), 6.81 (d, 1H), 3.05 (d, 2H), 2.8-2.9 (m, 1H), 2.6-2.75 (m, 2H), 1.8-1.95 (m, 1H), 1.48-1.6 (m, 1H)。
【0081】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[(1,1’−ビフェニル−2−イルメチル)(ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Bに従って合成した。
M(+) 411 (M+1).
1H NMR (D2O) δ7.25-7.6 (m, 11 H), 6.81 (d, 1H), 3.05 (d, 2H), 2.6-2.8 (m, 1H), 2.4-2.6 (m, 2H), 1.5-1.7 (m, 1H), 1.25-1.4 (m, 1H)。
【0082】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−[(ヒドロキシ{4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル}ホスホリル)メチル]プロパン酸は、方法Cに従って合成した。
M(+) 435 (M+1).
1H NMR (DMSO-D6) δ 7.6-7.75 (m, 3H), 7.3-7.5 (m, 3H), 6.8 (d, 1H), 3.3 (d, 2H), 2.72-2.85 (m, 3H), 1.84-1.95 (m, 1H), 1.57-1.7 (m, 1H)。
【0083】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[[(9,10−ジオキソ−9,10−ジヒドロアントラセン−2−イル)メチル](ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Cに従って合成した。
M(+) 465 (M+1)。
【0084】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−[(ヒドロキシ{2−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル}ホスホリル)メチル]プロパン酸は、方法Cに従って合成した。
M(+) 435 (M+1).
1H NMR (DMSO-D6) δ7.72-7.85 (br s, 1H), 7.65-7.72 (m, 2H), 7.55-7.65 (m, 2H), 7.3-7.4 (m, 2H), 6.85 (d, 1H), 3.1 (d, 2H), 2.7-2.86 (m, 3H), 1.82-1.95 (m, 1H), 1.53-1.65 (m, 1H)。
【0085】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−({ヒドロキシ[4−(メチルスルホニル)ベンジル]ホスホリル}メチル)プロパン酸は、方法Cに従って合成した。
M(+) 413 (M+1).
1H NMR (DMSO-D6) δ7.9-8.05 (br s, 1H), 7.7-7.85 (m, 4H), 7.45-7.52 (m, 2H), 6.91 (d, 1H), 3.21 (d, 2H), 3.17 (s) (3H), 2.71-2.87 (m, 3H), 1.87-2.0 (m, 1H),1.56-1.7 (m) (1H)。
【0086】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[[(2’−シアノ−1,1’−ビフェニル−4−イル)メチル](ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Cに従って合成した。
M(+) 436 (M+1).
1H NMR (DMSO-D6) δ7.87-8.0 (m, 2H), 7.7-7.8 (m, 3H), 7.52-7.62 (m, 2H), 7.45-7.52 (m, 2H), 7.34-7.4 (m, 2H), 6.91 (d, 1H), 3.15 (d, 2H), 2.7-2.9 (m, 3H), 1.9-2.03 (m, 1H), 1.6-1.7 (m, 1H)。
【0087】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−({ヒドロキシ[4−({[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}スルホニル)ベンジル]ホスホリル}メチル)プロパン酸は、方法Cに従って合成した。
M(+) 557 (M+1)。
【0088】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[[4−({[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]アミノ}スルホニル)ベンジル](ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Cに従って合成した。
M(+) 578 (M+1)。
【0089】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[[3−(2−フルオロフェノキシ)ベンジル](ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Cに従って合成した。
M(+) 445 (M+1).
1H NMR (DMSO-D6) δ7.5-7.7 (m, 2H), 7.3-7.4 (m, 1H), 7.14-7.28 (m, 3H), 7.06-7.14 (m, 1H), 6.85-7.0 (m, 2H), 6.7-6.85 (m, 2H), 3.03 (d, 2H), 2.7-2.83 (m, 3H), 1.8-1.9 (m, 1H), 1.5-1.6 (m, 1H)。
【0090】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[ヒドロキシ(4−ヨードベンジル)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Cに従って合成した。
M(+) 461 (M+1).
1H NMR (DMSO-D6) δ7.85-8.0 (br s, 1H), 7.68-7.78 (m, 2H), 7.58-7.65 (m, 2H), 7.0-7.06 (m, 2H), 6.90 (d, 1H), 3.0 (d, 2H), 2.7-2.86 (m, 3H), 1.82-1.94 (m, 1H), 1.5-1.63 (m, 1H)。
【0091】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[[(5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イル)メチル](ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Cに従って合成した。
M(+) 425 (M+1).
1H NMR (D2O) δ 7.96-8.04 (m, 2H), 7.86-7.96 (br s, 1H), 7.66-7.76 (m, 2H), 7.56-7.6 (m, 1H), 7.34-7.4 (m, 1H), 6.87 (d, 1H), 3.36 (d, 2H), 2.7-2.9 (m, 3H), 1.93-2.05 (m, 1H), 1.62-1.75 (m, 1H)。
【0092】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[(3,5−ジブロモ−2−ヒドロキ シベンジル)(ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Cに従って合成した。
M(+) 507, 509 及び 511 (M+1)。
【0093】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[{[4−クロロ−2−(トリフルオロメチル)キノリン−6−イル]メチル}(ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Cに従って合成した。
M(+) 488 (M+1)。
【0094】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[(4,5−ジメトキシ−2−ニトロベンジル)(ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Cに従って合成した。
M(+) 440 (M+1)。
【0095】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[[3−(4−フルオロフェノキシ)ベンジル](ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Dに従って合成した。
M(+) 445 (M+1)。
【0096】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Dに従って合成した。
M(+) 421 (M+1).
1H NMR (DMSO-D6) δ 7.8-8.0 (br s, 1H), 7.6-7.8 (m, 4H), 7.3-7.4 (m, 1H), 6.9 (d, 1H), 3.19 (d, 2H), 2.7-2.9 (m, 3H), 1.93-2.05 (m, 1H), 1.63-1.8 (m, 1H)。
【0097】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[[2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)ベンジル](ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Dに従って合成した。
M(+) 421 (M+1).
1H NMR (DMSO-D6) δ 7.8-8.0 (br s, 1H), 7.6-7.8 (m, 4H), 7.3-7.4 (m, 1H), 6.9 (d, 1H), 3.18 (d, 2H), 2.7-2.9 (m, 3H), 1.9-2.05 (m, 1H), 1.63-1.8 (m, 1H)。
【0098】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル](ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Dに従って合成した。
M(+) 421 (M+1).
1H NMR (DMSO-D6) δ7.8-8.0 (br s, 1H), 7.7-7.8 (m, 2H), 7.35-7.55 (m, 3H), 6.9 (d, 1H), 3.23 (d, 2H), 2.7-2.9 (m, 3H), 1.87-2.0 (m, 1H), 1.56-1.68 (m, 1H).
【0099】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[[2−フルオロ−6−(トリフルオロメチル)ベンジル](ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Dに従って合成した。
M(+) 421 (M+1)。
【0100】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)ベンジル](ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Dに従って合成した。
M(+) 421 (M+1).
1H NMR (DMSO-D6) δ7.8-7.95 (br s, 1H), 7.68-7.77 (m, 2H), 7.6-7.66 (m, 1H), 7.53-7.6 (m, 1H), 7.38-7.45 (m, 1H), 6.88 (d, 1H), 3.17 (d, 2H), 2.7-2.85 (m, 3H), 1.86-1.98 (m, 1H), 1.54-1.67 (m, 1H)。
【0101】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−({ヒドロキシ[3−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]ホスホリル}メチル)プロパン酸は、方法Dに従って合成した。
M(+) 419 (M+1).
1H NMR (DMSO-D6) δ7.8-8.0 (br s, 1H), 7.65-7.8 (m, 2H), 7.35-7.45 (m, 1H), 7.15-7.3 (m, 3H), 6.9 (d, 1H), 3.14 (d, 2H), 2.7-2.9 (m, 3H), 1.85-1.97 (m, 1H), 1.53-1.65 (m, 1H)。
【0102】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル](ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Dに従って合成した。
M(+) 421 (M+1).
1H NMR (DMSO-D6) δ7.8-8.0 (br s, 1H), 7.6-7.8 (m, 3H), 7.2-7.4 (m, 2H), 6.9 (d, 1H), 3.21 (d, 2H), 2.7-2.9 (m, 3H), 1.87-2.0 (m, 1H), 1.55-1.7 (m, 1H)。
【0103】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[[3−(ジフルオロメトキシ)ベンジル](ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Dに従って合成した。
M(+) 401 (M+1).
1H NMR (DMSO-D6) δ7.8-8.0 (br s, 1H), 7.65-7.8 (m, 2H), 7.3-7.4 (m, 1H), 7.15 (s, 1H), 6.95-7.1 (m, 3H), 6.9 (d, 1H), 3.09 (d, 2H), 2.7-2.9 (m, 3H), 1.85-1.97 (m, 1H), 1.53-1.65 (m, 1H)。
【0104】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−({ヒドロキシ[3−(トリフルオロメチル)ベンジル]ホスホリル}メチル)プロパン酸は、方法Dに従って合成した。
M(+) 403 (M+1)。
【0105】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−{[[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル](ヒドロキシ)ホスホリル]メチル}プロパン酸は、方法Dに従って合成した。
M(+) 421 (M+1).
1H NMR (DMSO-D6) δ 7.8-8.0 (br s, 1H), 7.7-7.8 (m, 2H), 7.45-7.65 (m, 3H), 6.9 (d, 1H), 3.18 (d, 2H), 2.7-2.9 (m, 3H), 1.9-2.05 (m, 1H), 1.63-1.79 (m, 1H)。
【0106】
3−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−({ヒドロキシ[2−(トリフルオロメチル)ベンジル]ホスホリル}メチル)プロパン酸は、方法Dに従って合成した。
M(+) 403 (M+1).
1H NMR (DMSO-D6) δ 7.8-8.0 (br s, 1H), 7.5-7.8 (m, 5H), 7.35-7.5 (m, 1H), 6.9 (d, 1H), 3.22 (d, 2H), 2.7-2.9 (m, 3H), 1.88-2.0 (m, 1H), 1.57-1.7 (m, 1H)。
【0107】
略語
Ac=アセテート
aq=水性
BSTFA=ビス(トリメチルシリル)−トリフルオロアセトアミド
HPLC=高速液体クロマトグラフィー
TFA=トリフルオロ酢酸
THF=テトラヒドロフラン

Claims (11)

  1. 式(I):
    Figure 2005503442
    [式中:
    は、フェニル{ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1−6アルキル(それ自身、ハロゲン、ヒドロキシ、又はS(O)により置換されていてもよい)、C1−6アルコキシ(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)、C1−6アルキルチオ(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)、フェニル、フェニルカルボニル、フェニルオキシ、ヘテロアリール、S(O)、又はS(O)NHRにより置換されていてもよく;ここで上記のフェニル及びヘテロアリール環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルキル(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)、又はC1−6アルコキシ(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)により置換されていてもよい}、9,10−ジヒドロアントラセニル{オキソにより置換されていてもよい}、ナフチル{ハロゲン、C1−6アルキル(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)、又はC1−6アルコキシ(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)により置換されていてもよい}、又はヘテロアリール{ハロゲン、C1−6アルキル(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)、C1−6アルコキシ(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)、又はフェニルカルボニル(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)により置換されていてもよい}であり;
    は、アミノピリジニル、アミノチアゾリル、又は3−アザビシクロ[3.2.1]オクチルであり;
    は、C1−6アルキル又はフェニルであり;
    は、C1−6アルキルであり;
    は、(CHであり;及び
    は、フェニル又はヘテロアリールであり、そのいずれか一方は、ハロゲン、C1−6アルキル(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)、又はC1−6アルコキシ(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)により置換されていてもよい]の化合物、又はその製剤的に許容される塩若しくは溶媒和物、又はそのような塩の溶媒和物。
  2. がフェニル{ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1−6アルキル(それ自身、ハロゲン、ヒドロキシ、又はS(O)により置換されていてもよい)、C1−6アルコキシ(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)、C1−6アルキルチオ(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)、フェニル、フェニルカルボニル、フェニルオキシ、ヘテロアリール(1,2,3−チアジアゾリルのような)、S(O)、又はS(O)NHRにより置換されていてもよく;ここで上記のフェニル及びヘテロアリール環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルキル(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)、又はC1−6アルコキシ(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)により置換されていてもよい}であり;RがC1−6アルキル又はフェニルであり;RがC1−6アルキルであり;Rが(CHであり;及び、Rがフェニル又はヘテロアリールであり、そのいずれか一方は、ハロゲン、C1−6アルキル(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)、又はC1−6アルコキシ(それ自身、ハロゲンにより置換されていてもよい)により置換されていてもよい、請求項1に記載の式(I)の化合物。
  3. がフェニル{ハロゲン、ニトロ、シアノ、CF又はOCFにより置換されていてもよい}である、請求項1又は2に記載の式(I)の化合物。
  4. が、6−アミノピリジン−3−イル、2−アミノチアゾール−5−イル、又は3−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イルである、請求項1、2、又は3に記載の式(I)の化合物。
  5. が6−アミノピリジン−3−イルである、請求項1、2、又は3に記載の式(I)の化合物。
  6. 式(I)の化合物を製造するための本明細書に記載の方法。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物を有効成分として含有する、製剤的に許容されるアジュバント、希釈剤、又は担体と組み合わせた医薬製剤。
  8. 請求項1に記載の化合物の療法における使用。
  9. 請求項1に記載の化合物の、カルボキシペプチダーゼUの阻害用医薬品の製造への使用。
  10. カルボキシペプチダーゼUの阻害が有益である状態の治療又は予防の方法であって、そのような治療の必要な、ヒトを含む哺乳動物へ請求項1に記載の化合物の有効量を投与することを含んでなる、前記方法。
  11. 請求項1に記載の化合物を製剤的に許容されるアジュバント、希釈剤、又は担体と組み合わせて含んでなる、カルボキシペプチダーゼUの阻害が有益である状態の治療又は予防に使用の医薬製剤。
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