JP2005501642A - ソフトウェア制御式電気生理学的データ管理 - Google Patents

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Abstract

電気生理学的処置の間に受けた個々のデータ収集要求を管理するための方法と、電気生理学的処置の間に起きる独立データ取得イベントの表示を分別するための方法とが含まれている、プログラム組込機械を使って電気生理学的処置を行うための方法が説明されている。これらの方法によれば、オペレータは、ある処置の間にアクセスした部位の位置マップを検討することができ、その処置における個々の時点からのデータを検討することができるとともに、その処置時間長にわたって一度に一回、データを再生することができる。本発明には、データ管理を可能にするソフトウェア構成体がさらに含まれている。
【選択図】図2

Description

【技術分野】
【0001】
この特許出願は、2000年11月10日に出願された「重畳複合体が備わっている心電図(ECG)信号の観察および比較のための方法」という発明の名称の米国仮出願第60/247,269号と、2001年6月1日に出願された「T波除去特性を評価するためのアルゴリズム」という発明の名称の米国仮出願第60/295,217号とに関する米国特許法第119条の優先権の利益を主張するものであり、これら両出願は、引用によってその全部がこの特許出願に組み入れられている。
【0002】
本発明は、心室性頻拍のような心不整脈を治療するための装置および方法に関する。より詳しくは、電気生理学(EP)的処置、とりわけ、処置データの自動スクリプト検討および手動スクリプト検討が含まれる処置の間に得られた多くの測定値の全体にわたってソフトウェア・オブジェクトの制御下でデータ管理をすることができる電気生理学的処置の改善に関する。
【背景技術】
【0003】
心不整脈は米国における死因の第一位である。心不整脈を治療するための手掛かりは、標的(活性)部位を特定することである。以下のようないくつかの米国特許によって例示されたように、多くのカテーテル位置決め用システムが当業者に知られている。
【0004】
発明者が両方ともNardella等であって、発明の名称が両方とも「カテーテル位置決め用システム」である、2000年4月18日に付与された特許文献1および1999年8月31日に付与された特許文献2。
【0005】
発明者が両方ともWittkampfであって、発明の名称がカテーテル位置決めシステムおよび方法である、1999年11月9日に付与された特許文献3、および発明の名称がカテーテルマップ作成システムおよび方法」である、1997年12月16日に付与された特許文献4。
【0006】
発明者がBen−Haim個人あるいは他の人との共同であっていずれもニュージャージー州、ニューブランズウィック市(New Brunswick, New Jersey)のバイオセンス社(Biosense Inc.)へ譲渡された、発明の名称が「体内マップ作成のための装置および方法(Apparatus and method for intrabody mapping)」である特許文献5、発明の名称が「体内マップ作成のための装置および方法(Apparatus and method for intrabody mapping)」である特許文献6、発明の名称が「心不整脈を研究するための方法および装置(Method and apparatus for studying cardiac arrhythmias)」である特許文献7、発明の名称が「心不整脈を治療するための装置(Apparatus for treating cardiac arrhythmias)」である特許文献8、発明の名称が「切除のための装置および方法(Apparatus and method for ablation)である特許文献9、「心不整脈を治療するための装置および方法(Apparatus and method for treating cardiac arrhythmias)」である特許文献10、発明の名称が「体内マップ作成のための装置および方法(Apparatus and method for intrabody mapping)」である特許文献11、および発明の名称が「心不整脈を治療するための装置および方法(Apparatus and method for treating cardiac arrhythmias)」である特許文献12。
【0007】
発明者がGilboa等であって、発明の名称が「体内医療処置の間に体内における少なくとも1つの関心個所の位置を画像のコンテキストで記録しかつ表示するためのシステムおよび方法(System and method of recording and displaying in context of an image a location of at least one point−of interest in a body during an intra−body medical procedure)」である、2001年5月1日に付与された特許文献13、および発明者がGilboaであって、「6自由度を有するワイヤレス型探知器(Wireless six−digree−of−freedom locator)」に、2001年2月13日に付与された特許文献14。
【0008】
発明者がWillis等であって、発明の名称が「超音波を用いる電極位置決めのためのシステム(System for electrode localization using utlasound)」である、2001年4月10日に付与された特許文献15、および発明者がWillisであって、「カテーテルの位置決めを目的とするための装置および方法(Apparatus and method for aiding in the positioning of a catheter)」に、1998年10月13日に付与された特許文献16。これらは両方とも、カリフォルニア州、サニーベール市(Sunnyvale, CA)のカーディアック・パスウェイズ社(Cardiac Pathways Corporation)へ譲渡され、本明細書において「Willis等の特許」と広く称される。
【0009】
これらWillis等の特許には、マップ作成用カテーテルおよび他の2つのカテーテルに搭載されて、そのマップ作成用カテーテルの位置を三角測量によって決定する、超音波センサの使用について記載されている。このマップ作成用カテーテルには、切除に適した1つ以上の電極が含まれていてもよい。三角測量法を用いることで、カテーテルは最小限のX線透視で患者の体内で操作される。
【0010】
また、複数の電極、例えば多極マップ作成及び切除用カテーテルの複数の電極から受信した電位図信号を記録しかつ解析するための電気生理学法(EPシステム)も知られている。例えば、ニュージャージー州、マレーヒル市(Murray Hill, New Jersey)のシー.アール.バード社(C.R.Bard,Inc.)から入手することのできるEPラボシステム(EP Lab System)によって、複数の通信路における活性化時間を同時に自動測定することができる。活性化時間は典型的には、表面心電図のような安定記録チャネルに関して算出される。
【0011】
歴史的に見ると、EPシステムによって、オペレータには、生理学的情報が測定される作用カテーテルの位置に関係なくさまざまな生理学的情報がもたらされてきた。移動用カテーテルから従来得られたこのような生理学的情報にはとりわけ、心臓内の心電図信号、温度、圧力およびインピーダンスが含まれている。
【0012】
心臓の生理学的情報をカテーテルの位置に関連付ける早期の1つの試みは、心臓周囲にセンサー包含サック(Sack)の配置が必要であった。ソック(Sock)上のセンサーによって、活性化時間、温度、および他の生理学的パラメータのフルカラー補間画像とともに位置verses生理学的条件マップをディスプレイに表示する。しかしながら、心臓の周りにソックを配置することは侵襲的処置であった。
【0013】
Ben−Haim等によって提案された比較的近年の取り組みは、EPシステムの一部をカテーテル位置決めシステムと組み合わせて、その生理学的データを位置情報とともにデータポイントに組み入れるものである。複数のデータポイントは、オペレータが1つのマップ作成用カテーテルを再配置して新しいカテーテル位置で生理学的データを記録しながら、集められる。これら別々の測定からのデータポイントは、これらのデータポイントが複数の心拍にわたって集められ且つ単一のマップ作成用電極対に限定されるにもかかわらず、マップを規定するために一緒に表示される。別々の測定からのデータは解析もされるとともに、そのデータ間領域は補間されて上記マップに含められる。その結果得られたマップによって、位置に関する検索中の生理学的パラメータ(例えば活性化時間)の変化の図が提供される。
【特許文献1】
米国特許第6,050,267号
【特許文献2】
米国特許第5,944,022号
【特許文献3】
米国特許第5,983,126号
【特許文献4】
米国特許第5,697,377号
【特許文献5】
米国特許第5,694,945号
【特許文献6】
米国特許第5,568,809号
【特許文献7】
米国特許第5,546,951号
【特許文献8】
米国特許第5,480,422号
【特許文献9】
米国特許第5,443,489号
【特許文献10】
米国特許第5,391,199号
【特許文献11】
米国特許第5,713,946号
【特許文献12】
米国特許第5,840,025号
【特許文献13】
米国特許第6,226,543号
【特許文献14】
米国特許第6,188,355号
【特許文献15】
米国特許第6,216,027号
【特許文献16】
米国特許第5,820,568号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
多くの処置について、すでに試験された位置をオペレータに知らせることは重要である。しかしながら、例えば多数の位置について試験されたときに、これらの位置のそれぞれに関連した生理学的データが、従来技術における取り組みのような合成マップに全て表示されると、意義のあるデータを不明瞭にすることがある。係る技術分野では、集められた生理学的データの一部だけを選択表示することについての要望がまだ残っている。また、規定された基準に従って選択されたデータポイントの選択的・連続的再生を可能にするシステムおよび方法についての要望もまだ残っている。さらに、所定の1組の場所でのある処置の前後における生理学的パラメータ(例えば、切除の前後における活性化時間)の変化を連続的に表示することのできるシステムおよび方法についての要望もまだ残っている。データを集めることのできる速度および精度を増大させるために、単一の心拍から複数の測定値を集めて表示することについての要望もまた残存している。本発明は、これらの要望および他の要望に取り組むものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
1つの態様では、本発明は、記憶装置を備えたプログラム組込機械を使って電気生理学的処置を行うための方法に関する。この方法は、第1ウィンドウに位置データを、第2ウィンドウに生理学的データを表示するステップ、オペレータの行為に応じて前記電気生理学的処置の間に前記第1、第2ウィンドウを第1時点にフリーズさせるステップ、前記プログラム組込システムの前記記憶装置において、前記第1時点以外の任意の時間について位置データから任意の生理学的データを分離するステップ、および前記第1ウィンドウに表示するための1組のデータポイントを作成するステップを含んでいる。前記データポイントのそれぞれは、前記第1時点での生理学的データと第1時点での位置データとを関連付ける。
【0016】
本発明の別の態様では、電気生理学的処置の間に受ける個々のデータ収集要求を管理するための方法がある。この方法は、カテーテルの末端部分における1以上の位置に隣接する部位から生理学的データを取得するステップ、上記部位のそれぞれの位置に関する位置データを取得するステップ、それらのデータを収集するために、要求に応じてある所定時点での指標値を規定するステップ、第1、第2記憶装置において取得した前記生理学的データと前記位置データをそれぞれ前記指標値に関連付けるステップ、およびその後のデータ収集に先立って前記指標値を更新するステップを含んでいる。
【0017】
好ましい実施形態には、個々のデータ収集要求を管理するための前記方法は、前記第1記憶装置における前記生理学的データと前記第2記憶装置における前記位置データとを関係付ける1組のデータポイントを前記所定時点の任意の1つについて作成するステップを、さらに含んでいる。特に好ましい実施形態では、前記データポイントは第1ウィンドウに表示され、また、該第1ウィンドウは、前記電気生理学的処置の間にアクセスされた前記位置のマップを表示することもできる。
【0018】
本発明に関係のある態様では、電気生理学的処置の間に受ける個々のデータ収集要求を管理するための別の方法が開示されている。この方法は、カテーテルの末端部分における1つ以上の位置に隣接する部位から生理学的データを取得するステップ、該部位のそれぞれの位置に関する位置データを取得するステップ、これらのデータを収集するために、要求に応じてある所定時点に指標値を規定するステップ、第1、第2記憶装置において取得した前記生理学的データおよび取得した前記位置データをそれぞれ前記指標値に関連付けるステップ、その後のデータ収集を繰り返すのに先立って前記指標値を更新するステップ、および複数の指標値について取得した前記位置データを用いて前記電気生理学的処置の間にアクセスした前記位置のマップを第1ウィンドウに表示するステップを含んでいる。
【0019】
本発明のさらに別の態様によれば、電気生理学的処置の間に受けた個々のデータ収集要求を管理するための方法が開示されている。前記電気生理学的処置の間におけるある所定時点でデータを取得するユーザーの要求に応じて、前記方法は、第1記憶装置において、指標値を前記所定時点でカテーテルの末端部分における1以上の位置に隣接する部位から取得される生理学的データにまず関連付け、次いで、第2記憶装置において、前記指標値を前記所定時点で前記部位のそれぞれの位置に関して取得される位置データに関連付ける。前記指標値は次に、プログラム組込システムの記憶装置部分において前記第1記憶装置の前記生理学的データと前記第2記憶装置の前記位置データとを関連付けるために利用される。1組のデータポイントが、前記記憶装置部分の情報を用いて作り出され、前記第1ウィンドウに表示される。その後、前記生理学的データが、利用された前記指標値以外の任意の指標値について前記記憶装置部分の前記位置データから分離され、それによって前記第1ウィンドウに表示される前記1組のデータポイントは、任意時点における前記電気生理学的処置の間のただ1つの特定時点についての生理学的データを示す。
【0020】
本発明のもっと別の態様によれば、電気生理学的処置の間に起きる独立データ取得イベントの表示を分別するための方法が開示されている。この方法は、前記プログラム組込システムの記憶装置部分において、第1記憶装置における生理学的データと第2記憶装置における位置データとを関連付けるために指標値を利用するステップ、前記記憶装置部分における情報を用いて第1ウィンドウに表示するための1組のデータポイントを作成するステップ、その1組のデータポイントを第1ウィンドウに表示するステップ、および利用された前記指標値以外の任意の指標値について前記記憶装置部分における前記位置データから前記生理学的データを分離するステップを含み、それによって、前記第1ウィンドウに表示された前記1組のデータポイントは、任意時点における前記電気生理学的処置の間のただ1つの特定時点についての生理学的データを示する。
【0021】
前記方法のうち特に好ましい実施形態において、前記第1ウィンドウは、所要のペイン(pane,部分ウィンドウ)をアクティブにするためにユーザー選択可能なラベルを有している1つ以上のペインを備えている。これらのペインのうち1つに限り、一度にアクティブになる必要があり、また、これらのペインは、下にあるペインを見ることができるように透明な背景を有していてもよく、下にあるペインを隠すように不透明な背景を有していてもよい。前記指標値は、前記ユーザー選択可能ラベルを介してユーザーにより、または、アクセスされた位置あるいはアクセスされた1組の位置を位置マップから選択することによって、選択することができる。前記電気生理学的処置の間に収集された一連の生理学的データはその後、検索され表示されることができる。生理学的データを検索するために用いられる前記指標値は、最先活性化時間のような少なくとも1つの所定基準を満たすために前記プログラム組込システムで実行するプログラムによって選択することもできる。
【0022】
本発明における前記のかつ他の態様、特徴および効果は、例示的な実施形態の添付図面および詳細な説明から理解されることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
概要および序論によれば、本発明は、電気生理学的処置の間に得られた複数の生理学的データ測定値を個々に管理することのできる新しいシステムおよび方法を含む電気生理学的(EP)処置の改善に関するものである。さらに詳しくは、本発明によれば、とりわけ処置データの自動スクリプト検討および手動スクリプト検討を含む一般的な電気生理学的処置の一部であるいくつかの測定にわたる、ソフトウェア・オブジェクトの制御下でのデータ管理がもたらされる。
【0024】
例示的実施形態では、本発明は、ニュージャージー州、マレーヒル市(Murray Hill, New Jersey)のシー.アール.バード社(C.R.Bard,Inc.)から入手することのできるバードEPラボシステムのような処置室の内部にあってもよい現存のEPシステムと、カリフォルニア州、サニーベール市(Sunnyvale, CA)のカーディアック・パスウェイズ社(Cardiac Pathways Corporation)によって利用可能に製造されたリアルタイム型位置監視システム(RPM)のようなリアルタイム型の位置管理システム(PM)との間における制御されたデータ転送を含むプログラム組込システムにより、実施される。バード社のEPラボシステムおよびカーディアック・パスウェイズ社(Cardiac Pathways Corporation)のRPMシステムのそれぞれには、記憶装置と、本明細書で説明した機能を実施するようにプログラムすることのできる処理装置とをそれぞれ備えていることが好ましい。しかしながら、本発明は、前記のEPシステムとPMシステムのそれぞれの核心的機能を保有する単一システムに一体化することによって実施することができる、ということを理解する必要がある。したがって、本明細書で使われる「システム」という用語には、互いの間に通信回線を備えたいくつかの独立型機械が含まれ、「サブシステム」という用語には、本明細書で説明したEPおよびPMの機能を実施する1つの単一型機械が含まれる。
【0025】
このEPシステムでは、複数のカテーテル電極からの電位図信号が記録されるとともに解析される。通常、電気生理学的処置を行うために1本以上のカテーテルが使われ、また、これらのカテーテルのうち少なくとも1本が、カテーテルの末端部分の位置に隣接する部位からの生理学的データを取得するための要素を支持する。さらには、そのカテーテルは、いくつかの電極であってそれぞれがカテーテルの末端部分におけるそれぞれの位置に隣接する部位からデータを取得する電極を支持するが、温度データを収集するために使われるサーミスターあるいは圧力データを収集するために使われる変換器のような他の諸要素を、特定の生理学的データを取得するためにカテーテルの表面あるいは内部に設けることができる。このEPシステムは、複数の通信路における活性化時間を同時に自動測定することもできる。これらの活性化時間は一般的に、このEPシステムの一部でもある表面心電図(ECG)のような安定記録チャネルに関して算出される。
【0026】
実例を挙げると、前記Willis等の特許に記載されたような超音波信号および三角測量法を用いて、それぞれのカテーテルの位置が確認されている2本の参照用カテーテルとともに、移動用カテーテルが使われる。いくつかの超音波要素がカテーテルの末端に沿って所定の間隔で配置されるのが好ましい。これらの超音波要素は、マップ作成用および/または切除用カテーテルの近傍に、あるいは圧力変圧器、熱電対のような他のセンサー、および関心のある局部的情報を取得するためにカテーテルの作用位置に沿った従来通りに含まれたさまざまな装置の近傍に配置される。したがって、本明細書で説明したシステムによって管理される局部的情報を取得するために、さまざまなセンサーを使うことができる。代わりの実施形態では、カテーテルの末端部分に、信号を患者の体外にある受信機へ送信するための送信機を設けたり、外部アンテナからの信号を受信する受信機を設けたりすることができる。
【0027】
あるいは、さらに、生理学的データを取得するために複数の電極を使い、これらの電極と外部の送信機あるいは受信機との間で信号を送信するために同じ構造(つまり電極)を使うことができる。データ処理とともに、送信された信号によって電極の位置データを取得することができる。このような信号は前記Wittkamphの特許およびNardellaの特許に記載されている。
【0028】
このPMは、カテーテル搭載型超音波センサーと前記Willis等の特許に記載された三角測量法とを用いることで、3本のカテーテルの位置を互いに関して解析する。これらのカテーテルのうち2本は見かけ上、参照用カテーテルとして示され、3本目はマップ作成/切除用カテーテルとして示されるが、これら3本のカテーテルのうち任意のものをマップ作成用および/または切除用の機能のために使うことができる。これらのカテーテルのそれぞれには、局部的な生理学的情報をこのEPシステムのいくつかの通信路へ供給するために、複数の超音波センサーと複数の電極(あるいは生理学的データを取得するための他の諸要素)とを備えていることが普通である。このEPシステムを使う1つの利点は、X線透視法の使用を最小限にしてカテーテルを導くことができる点であるが、その他にもスーパーディメンジョン・インコーポレーテッド(Super Dimension,Inc.)への特許、前記Nardellaの特許、Wittkampfの特許および他の人々への特許に開示されたシステムのような他のナビゲーションシステムや、リアルタイム画像形成法のような他の方法も同様の目的で用いることができる。しかしながら、超音波センサーを使用することでいっそう良好に作動し、また、超音波センサーは、生理学的データを取得するためにカテーテルに支持されているどのような要素の位置に関する位置データを取得するために、使うことができる。例えば、超音波センサーを2つの電極間における一定かつ既知の距離で配置することができるとともに、生理学的データを取得するための複数の手段を単一の位置センサーに関連付けることができる。したがって、生理学的センサーの数と位置センサーの数との間が1対1対応で存在する必要はなく、また、前記のように、これらのセンサーは、どれも位置を決定するために用いられた方法によるものであってよい。これらの位置センサーのカテーテルに沿った位置は、一番の関心事ではなく、最も重要なことは、生理学的センサーの位置を確実に決定できることである。
【0029】
生理学的データを収集するために従来どおりに使われるカテーテルの1つの型は、同じ装置に支持されて互いに近接配置された一連の電極からの局部的情報を測定することのできる多電極型マップ作成用および/または切除用カテーテルである。この局部的情報は、単一の測定つまり「スナップショット」ですべてが一度に収集され、また、特定の生理学的パラメータの測定値を、前記電極(例えば電位)から直接あるいは処理(例えば活性化時間の測定)の後に提供する。表示される生理学的データの種類にもよるが、その情報は、ある値(またはカラー指標あるいは他の指標)が表示されるのに先立って、処理を受けることができる。前記スナップショットは、通常オペレータによるデータ収集のための要求に応じて得られるが、この要求はあるプログラムに応じて自動的に得ることができる。例えば数あるいはタイムスタンプのような指標あるいは識別子がこのスナップショットに関連付けられ、また、この指標は、それぞれのスナップショット要求で更新される。
【0030】
したがって、この局部的情報は、EPシステムの第1記憶装置によって従来どおりに記録されて同記憶装置に記憶される一組の測定値を含み、スナップショット(例えば指標)に関連付けられる。多数のスナップショットが、典型的な電気生理学的処置の間に得られるが、それぞれのスナップショットは、カテーテルの位置決め手段から判明した1つの位置あるいは1組の位置で生じている。それぞれのスナップショットについての位置データは、PMシステムに含まれた第2記憶装置に記憶されるのが好ましく、また、そのスナップショットの指標に関連付けられる。スナップショットの、一方における生理学的データとの関連付けおよび他方における位置データとの関連付けは、それぞれのスナップショットとともに用いるために自動的に提供された指標値とともに、データを取得するための前記要求に応じて行われる。この指標値は、電気生理学的処置の間における任意時点で取得されたデータを管理することができるように、それぞれのスナップショットについて更新される。
【0031】
これらの個々の測定からのデータのすべてがオペレータに関連するものであるとは限らない。1つには、これは、これらのスナップショットが電気生理学的処置における相異なる時点で得られたものであるからであり、また、この点に関して、オペレータが例えば、組織切除の前後のような時間間隔にわたって同じ位置で活性化の変化を比較するために、特定の位置でスナップショットを繰り返す能力を持っていることを認識すべきである。切除の前に収集されたデータは、この比較以外に関連性がないかもしれず、そのため、単一のマップに収集されたすべてのデータを組み入れたマップは、治療中の器官の一般的状態についての偏見をもたらすかもしれない。
【0032】
公知のシステムでは、測定データを管理可能部分へ隔離することができず、また、多数の測定にわたって調整されたデータ表示をすることができない。どちらかと言えば、公知のシステムでは、連続的な測定値のそれぞれが単一のマップの中に組み入れられ、あるいは、充分なポイントを作成して単一のアクティブディスプレイの中にマップを作成するために、多数の測定からのデータが組み合わされる。しかしながら、好ましい実施形態では、それぞれの測定値をユーザーへの表示のための別々のスナップショットとして記憶することによって、また、1つ以上のスナップショットからの生理学的データおよび位置データをユーザー定義型又はプログラム定義型の組に従って互いに関連付けることによって、個々のデータ管理ができるようになる。
【0033】
A.スナップショット
前記のように、「スナップショット」とは、電気生理学的処置の間に得られた個々の測定値である。いくつかのスナップショットは、ユーザー・インターフェイスでのオペレータの行為に応じて、電気生理学的処置の間に得られ、それぞれのスナップショットは、処置の間における特定の時点で取得された活性化時間、電圧測定値および相関マップ(例えば、引用によって本明細書に組み入れられた前記のいくつかの仮特許出願に記載されたようなテンプレート照合およびT波除去の結果によるマップ)のような生理学的データの取得に関連している。ユーザー・インターフェイスには、直前に評価された局部的情報とこの局部的情報が評価された個所における電極の位置との双方に関してデータ取得処理を起こさせるいくつかのスクリーンオブジェクトが含まれている。
【0034】
PMシステムのディスプレイには、電気生理学的処置の間にアクセスしたすべての位置の位置マップが表示される第1ウィンドウが含まれていることが好ましい。これらの位置は複数のスナップショットについてのものであってもよい。これらの位置はスナップショットのそれぞれに、好ましくは灰色マーカーのような中間色の指標を用いて、表示される。一方では、取得された局部的情報はすべて、EPシステムによって管理され、PMシステムへのその配信が制御される。前記局部的情報は、PMシステムの第1ウィンドウと同じディスプレイにおけるアクティブペイン(pane:部分ウィンドウ)であってもよい第2ウィンドウに表示される。
【0035】
しかしながら、前記処置における任意の所定瞬間に、オペレータは、所定のスナップショットに関係のある1つの所定位置あるいは1組の所定位置について取得された局部的情報の値を見たいと思うかもしれない。この局部的情報は、第1ウィンドウに表示するための1組のデータポイントを作成することによってスナップショットが得られた位置で、前記位置マップのマップ部分として表示することができる。それぞれのデータポイントは、電気生理学的処置の間における任意の時点について、第2記憶装置に記憶された位置データと第1記憶装置に記憶された生理学的データとを関連付ける。代わりに、生理学的データと位置データとの関連付けは、第1記憶装置あるいは第2記憶装置のいずれか一方の一部である記憶装置部分において、または別の記憶装置部分において行われてもよい。これらのデータポイントは、第1記憶装置からの生理学的データかあるいは第2記憶装置からの位置データかのいずれか一方を検索基準のような指標値を用いて検索することで作成されるのが好ましい。このようにして、スナップショット番号あるいはタイムスタンプ値が、前記記憶装置の部分へアクセスして前記スナップショットに関連したデータを検索するために、用いられるので、第1ウィンドウに表示された1組のデータポイントには、電気生理学的処置の間における特定の時点で取得された生理学的データが含まれている。好ましくは、このEPシステムのディスプレイは、以下に説明するように、アクティブスナップショットに対応する時点に同期される。
【0036】
好ましい実施形態による個々のデータ取得要求の管理には、生理学的データを異なるスナップショットについての位置データに関連付けるのに先立って、所定のスナップショットについての位置データから生理学的データを分離することが含まれていることが好ましい。このことは、前記関連付けを維持する前記記憶装置からデータを消去することによって、あるいは、例えば以下に説明する位置オブジェクトの測定値特性のようなデータオブジェクトの特性を更新することによって、行うことができる。
【0037】
スナップショットを作成するために用いることのできる関連ソフトウェア・オブジェクトは、フリーズ、スナップショットの保存およびデータの送信であり、これらは次の項で説明される。
【0038】
図1に示されたように、このEPシステムには、記憶装置120の中に次の測定データが記録されている。
【0039】
1.記録されるもの:スナップショット番号122、処置時間、あるいは他の指標
2.記録されるもの:活性化時間、電位、基準拍動と現在の心拍との間における相関関係のような、それぞれの電極によって取得された局部的情報124(測定値(y))
3.記録されないもの:任意の電極についての位置情報132
4.記録されるもの:測定データ126。すなわち、患者の心拍数、基準参照点、血圧、脈拍酸素測定のような他の生命指標、およびオペレータによって入力された任意のコメントのような測定値が得られたときのすべての電極に共通なデータ
【0040】
カテーテルで得られた測定値(例えば電位)は、そのカテーテルからこのEPシステムへ直接提供される。とりわけ、このEPシステムには、測定されたデータのEP解析を行うのに必要ない情報であるいずれかの電極の位置132は記録されない。一方、PMシステムには、次のデータだけが記憶装置130に記録される。
【0041】
1.記録されるもの:スナップショット番号122、処置時間、あるいは他の指標
2.記録されないもの:電極によって取得された任意の局部的情報124
3.記録されるもの:それぞれの電極(y)(「測定された位置(y)」)についての位置情報132(例えば、X,Y,Z座標)
4.記録されないもの:測定データ126。すなわち、患者に関連したパラメータ
【0042】
このPMシステムには、任意のスナップショットから任意の電極によって取得された任意の局部的情報124が記録されない、ということを留意すべきである。組み合わされたシステムでは、記憶装置120,130は、記憶装置部分140と同様に、連続した記憶装置群の部分であってもよい。
【0043】
スナップショット番号、処置時間、あるいは他の参照値(広く指標122と称される)は、EPシステムやPMシステムに提供されてもよく、スプリッタ(図6を参照)によって前記データに合体されてもよい。この指標122は、EPシステムによって指標値として提供されることが好ましい。EPシステムは、PMシステムに任意の時点で表示するための限定量の局部的情報も供給する。好ましい実施形態では、EPシステムによって、単一のスナップショットから1つ以上の電極によって取得された局部的情報だけが提供される。いっそう好ましい実施形態では、異なったスナップショットに関係のある局部的情報を取得するのに先立ってすべての局部的情報が消去されるということを、PMシステムがEPシステムに確認する。このような好ましい実施形態は図1(A)に示される。
【0044】
図1(A)に示されたように、PMシステムには、その記憶装置部分140に、スナップショット2について測定された位置データ(X,Y,Z)および測定値のデータ(例えば活性化時間(「AT」))の双方が含まれている。これら2つのデータ部分は、表示のためのスナップショット番号を通して、例えば(X,Y,Z,AT)のような形態(X,Y,Z,局部的パラメータ)の「データポイント」として統合される。もしもオペレータが、異なったスナップショット、例えば、スナップショット1から活性化時間を点検するとしたら、そのときには好ましい実施形態において、測定値の列又は欄のデータは、EPシステムからのさらなる情報を取得するのに先立って消去される。記憶装置部分140は、測定された位置データの調整とデータポイントの表示を可能にするために、蓄積された測定値データと指標122だけを必要とする。
【0045】
PMシステムの記録装置(記憶装置130)に含まれたデータは、カテーテルにおけるそれぞれの電極の位置を示す多次元ディスプレイ(つまり斜視図)に表示されるのが好ましい。記憶装置部分140における局部的情報に適合しない任意のスナップショットには、中間色が付けられたドットつまりマーカーのように表示された電極が備わっているのが好ましい。これに対して、記憶装置部分140に含まれた任意の局部的情報は、検討されている生理学的パラメータの値を表示するために選択された色で表されるのが好ましく、すなわち、前記マーカーに隣接してその値が表示される。例えば、測定された値が活性化時間に関係のある場合、そのデータの値は、相対目盛あるいは絶対目盛において活性化時間の前後を表示する色に相関させることができる。または、EPシステムによりPMシステムへ提供された算出された活性化時間は、前記マーカー上にあるいは近くに表示することができる。
【0046】
図2によれば、多電極カテーテル204、206が患者の体内に配置されて、多電極カテーテルに支持された電極202Aから202Jの座標位置が、重なり合った一連のスナップショットとして表示されている。(これらのカテーテルのそれぞれは、5つの電極202Aから202E、202Fから202Jが備わっているものとして図示されているが、任意の数の電極を設けることができ、また実際、図1および図1(A)のデータには、4つだけの電極が備わっているカテーテルから収集されたデータが示されている。)それぞれのスナップショットは、PMシステムの第1ウィンドウの内部におけるそれ自体のペインに含まれるのが好ましい。これらのスナップショットによって、1つの移動用カテーテル204と単一の参照用カテーテル206とが表されている。実際には第2の参照用カテーテルを使うこともできるが、明確にするために、それはこの図から省略されている。それぞれのスナップショットには、そのスナップショットを最前面へ持ってきて局部的情報を表示するためにオペレータが選択することのできるラベル200が含まれていることが好ましい。
【0047】
ユーザーは、ラベル200を選択することで、ある指標値を選択して所定のペインをアクティブにすることができる。ユーザーはまた、位置マップからアクセスした1つ以上の位置を選択することによるなどの別のやり方で、ある指標値を選択することができ、それによって、選択された位置に関連した指標値を用いて(例えば第1記憶装置から)生理学的データを検索することができる。
【0048】
任意の所定時点で1つだけのスナップショットが最前面にでき、そのために一度に1つだけのペインがアクティブ化されるが、ユーザーは、任意の所定時点でアクティブ状態になるペインを選択することができる。図2では、スナップショット2が最前面にあり、そのため、そのスナップショット2についての「データポイント」が示されている。すなわち、位置情報および局部的情報の双方が、あるデータポイントに組み入れられてPMシステムに表示されるが、スナップショット2を得た時に収集された情報に限られる。スナップショット1、3については、位置情報だけが示されており、そのため、ディスプレイの大部分は、オペレータに先の測定位置を示すための位置マップである。
【0049】
図2では、スナップショット(複数)は、それらが互いにオーバーレイすることが可能で、オペレータが他の位置が検索されていることを理解できるように、透明な背景のあるペイン(複数)の中に表示されている。さらに詳しくは、図2によれば、参照カテーテル206が、表された3つのスナップショットのそれぞれにおいて同じ位置にあったことと、移動用カテーテル204が、スナップショットからスナップショットに転々として移動したということが、示されている。データポイントはスナップショット2について示されており、スナップショット1、3が得られた時点で移動用カテーテル204の電極の位置を表示するために、中間色マーカーだけが設けられている。
【0050】
図3では、スナップショットは、不透明な背景をもつペインの中に表示されており、一度にオペレータに見えるのは1つの測定値(つまり、最上層のペインにおける測定値)のみとなっている。電極202A’〜202J’のうちの1つあるいはすべてに関係のある局部的情報は、そのスナップショットについて表示することができる。図3には、スナップショット2ではなくスナップショット1に関係のあるデータポイントが表示されているが、それは、スナップショット1のラベルが(例えば、マウスの慣習的な左クリック選択によって)そのスナップショットを最前面に現れるように選択されたからである。
【0051】
スナップショットは、ラベル200を右クリックすることにより、また、ポップアップメニュー(例えば、非表示、表示、削除、印刷、出版など)から所望の行為を選択することにより、視野から隠したり削除したりすることができる。
【0052】
一連のオーバーレイの代わりに、いくつかのスナップショットを、局部的情報が保存されたすべてのカテーテル位置を示す単一の表示ウィンドウに組み入れることができる。この構成は、ラベルがないという点を除くと、図2に示されたものに類似している。しかしながら、この構成においてさえ、データポイントが一度に単一のスナップショットに表示されることだけは必要である。
【0053】
B.データの検討
前記の好ましい実施形態によれば、電気生理学的処置の間に生じるであろう多数の独立的データ取得イベントの個々の表示が可能になる。オペレータは、そのようなデータをさまざまなやり方で検討することができる。例えば、電位図信号はこのEPシステムにおいて検討することができ、また、オペレータが興味対象の局部的情報(特定の電極に関係がある)を観察するときには、オペレータは、データ送信コマンドを出すことができ、それによって、前記の興味対象の局部的情報が含まれているスナップショットに関する電極あるいはすべての電極について、データポイントがPMシステムに作り出される。このことは多数の電位図について繰り返すことができる。同様に、オペレータは、3次元PM位置マップに表された1つ以上の位置を、先の測定部位と同様に選択することができ、また、オペレータが選択するそれぞれのスナップショットについて選択された電極(あるいは電極群)に対応する局部的情報を呼び出すために、データ要求コマンドがEPシステムへ発令される。EPシステムのディスプレイは、その時点で記録されたすべての生理学的データ(例えば電位図およびマーカー)を表示するために、同期化されるのが好ましい。
【0054】
非活性スナップショットからのデータポイントは、異なったスナップショットのデータポイントが検索されるときにはいつでも、PMシステムの記憶装置部分140から局部的情報を消去することで、無効にされる。この消去ステップは、表示されたデータポイントを無効化すること(例えば、色を灰色に変えることや局部的情報の値の表示を省くこと)に伴うものである。
【0055】
C.ユーザー・プログラム定義型スクリプト
好ましい実施形態の顕著な特徴は、ユーザーによって定義されたスクリプト、あるいはEPシステムの内部におけるプログラムによって定義されたスクリプトによるいずれかでデータの一連の検討を開始する機能である。前もって測定された電位図の組あるいは位置の組は、オペレータによって選択することができ、あるいは、関心のある位置と局部的情報とを同定するための並べ替え・選別アルゴリズムによってデータから抜粋される。1組のポイントとそれらの並び順とによって、収集されたデータの自動再生を開始するスクリプトが提供されるが、この再生は、所望により、ユーザー設定可能な速度でかつ連続的にループ化して行うことができる。その視覚的効果は、新たに定義されたシーケンスにおける個々に分離された測定値からのデータをさっと見せることによってオペレータの頭脳に仮想マップが形成されるというようなものである。もしも、スナップショットが透明な背景のある積み重ね層に提供されると、そのときの視覚的効果は、データポイントが、任意の所定瞬間に存在していたただ1つのスナップショットからのデータポイントに加えて、前記スクリプトによって定義された順序に作り出され、かつ、壊されるということである。
【0056】
したがって、スクリプトによれば、オペレータあるいはユーザーが、個々の生理学的データの測定値から収集されたデータを通して繰り返すことができる。スクリプトは、処置の間にわたって取得された生理学的データの動画状表示によって病的傾向を同定するのに用いられる。1つの位置から近傍位置までの取得データに関するあらゆる変化は、その変化をいっそうよく理解するために、測定データ(例えば心拍数)と相関させることができる。また、スクリプトは新しいユーザーのトレーニングのために用いることができる。
【0057】
1.手入力により定義されたスクリプト
さて、図4によれば、オペレータは、スクリプトを定義して、シーケンス記録モードをまず選択することによって、PMシステムでのシーケンス再生を開始する。このことは、図2に示されたボタン210のような適切な制御を作動させることによって行われる。そのシーケンス記録モードが選択されると、例えばそのボタン210に関連したオンクリック・イベント処理部によって、そのスクリプトがPMシステムで(位置に関して)定義されるかあるいはEPシステムで(局部的情報に関して)定義されるかを決定するために、ある試験がステップ304で行われる。シーケンスは、オペレータが、マウスや他の入力装置を使って一連のアクセス済み位置を手入力で選択することにより、あるいはドラッグ操作などによって位置の領域を選択することにより、PMシステムで定義される。このことはステップ306で行われ、また、前記選択は記憶されるのが好ましい。選択の順序(つまり、ドラッグ操作の方向)は、ステップ308で決定される再生についてのシーケンスを決定するために、用いることができる。
【0058】
記憶装置部分140に含まれた局部的情報を消去した後には、ステップ309に示されたように、このスクリプトによって、PMシステムが、ステップ310でデータ要求コマンドをEPシステムへ発令し、このスクリプトにおいて特定された位置のそれぞれについて測定された値を所定のシーケンスで送信する。EPシステムがデータ送信コマンドに応じ、該PMが、記憶装置部分140に記憶された所定のスナップショットについての局部的情報をステップ312で受信するとともに、その1組の位置において選択された各位置についての生理学的データを順次検索する。この局部的情報は、以下に詳しく説明される方法で、選択された電極についての位置情報と統合されて、ステップ314で該PMに表示される。選択された次の位置(つまり、連続ループにおいて選択された最初の位置)がステップ318で検索され、次いで、その処理はステップ309へ戻されて、中断されるまで別のデータポイントが表示される。その結果、データ要求コマンドが発令されるのに先立って、通常、前記局部的情報は、先に選択された位置についての位置情報だけを残して、ステップ309で該PMシステムにおける記憶装置部分140から消去される(異なったスナップショットに関係があるためか、あるいはPMシステムがデータの要求に先立ってデータを常に消去するように構成されているため)。その要求が同じスナップショットに関係するときには、その局部的情報は消去される必要がない。いずれにせよ、このスクリプトが実行されて、データポイントが自動制御の下に作り出され、壊される。再生の速度はオペレータの要求(例えば、シーケンス記録ボタン210の右クリック)に叶うように調整することができる。この処理の流れによって、このスクリプトにおいて参照されたデータの検索を無期限ループにかつ何度も続けることができ、あるいは、この処理の流れによって、このスクリプトにおけるデータが一度だけ検索されるように、1つの周期を実行することができる。
【0059】
一方、前記シーケンス記録モードが、ステップ304で決定されたように、EPシステムで開始されたときには、このスクリプトは、EPシステムにより記録されかつそのデータ記録に含まれたいくつかの電位図(あるいは他の局部的情報)をオペレータが選択することで、定義される(図1を参照)。シーケンスは、ステップ326に示されたように、オペレータが一連の処理・操作記録記入事項あるいはデータ(つまり、心電図、活性化時間および他の局部的情報)をEPシステムのディスプレイから直接、手入力で選択することにより、EPシステムに定義される。手入力による選択は、マウスや他の入力装置を使って行われる。ステップ328に示されたように、選択の順序によって、再生についてのシーケンスが定義される。好ましくは、このEPシステムは、ステップ329に示されたように、別の局部的情報を受信するのに先立って、PMにその記憶装置部分140を消去させる消去コマンドを、それぞれのデータ送信コマンドの前に置く。
【0060】
その後、このスクリプトによって、EPシステムが、ステップ330でPMシステムへデータ送信コマンドを発令し、所定のスナップショットからある電極に関連した局部的情報を送信する。次いで、PMシステムは、ステップ332で局部的情報を受信し、それを、以下に説明されるように選択された電極についての位置情報に統合し、ステップ334でPMにデータポイントを表示する。次の局部的情報データ(つまり、局部的情報データへのポインター)は、ステップ336でこのスクリプトから取得されて検索され、また、この処理はステップ329へ戻り、PMシステムに別のデータポイントが表示される。すでに説明したように、このスクリプトは実行されて、データポイントが、オペレータの自由裁量で調整することのできる再生速度で、自動制御のもとで作り出されるとともに壊される。
【0061】
2.EPシステムのプログラムスクリプト
データポイントのシーケンスは、オペレータによって生の処理データから選択される代わりに、プログラム組込システム(好ましくは、このEPシステム)において実行されるプログラムによって選択されて、オペレータへ戻すことができる。このプログラムによれば、検索される生理学的データを1つ以上の所定基準に従って自動的に選択することができる。例えば、並べ替えアルゴリズムは、既にスナップショットが得られたシーケンスや他の人が容易に観察することのできるパターンと相関がありそうもないような情報をオペレータに提供せしめる活性化時間又は他の何らかの測定値あるいは計算結果に基づいて開始されることができる。局部的情報は、処置の間に蓄積された情報を所定速度で再生するために、スナップショット番号、処置時間、あるいはまた別のタイムスタンプすなわち時間基準によって並べ替えることもできる。オペレータは、例えば、最短活性化時間から最長活性化時間まで、最良の相関から最悪の相関までのシーケンスにおいてデータポイントを表示するために、あるいは、分類されたそのデータの一部だけを表示するために選んでいるEPシステムインターフェイスを介して、その並べ替え基準を選択することができる。検索されてオペレータへ表示される生理学的データは、この並べ替えステップの後に選択することができる。この生理学的データを並べ替える代わりに、この生理学的データの部分集合を、例えば選別ステップの結果として定義することができ、また、この生理学的データの部分集合からデータを選択し/並べ替えることができる。
【0062】
手入力によるスクリプトと同様に、局部的情報は、好ましくはPMシステムによって他の任意のスナップショットについての局部的情報が消去された後に、一度に1つのスナップショットについてPMシステムへ送られる。一群の電極のうちただ1つの電極についての情報が表示されると、その電極もまた、このデータ送信において同定される。EPシステムによって提供された局部的情報は、PMシステムで特定のスナップショットに関する特定の電極に関連付けられるとともに、データポイントが前記と同じ方法でPMシステムのディスプレイに作り出される。それぞれのデータポイントは、異なったスナップショットに関係している別の局部的情報がPMシステムへ提供される前に、そのPMシステムから局部的情報を消去することによって、無効にされる。
【0063】
C.ソフトウェア・オブジェクト
この好ましい実施形態は、いくつかのソフトウェア・モジュールあるいはオブジェクト間の通信を可能にする方法を含むオブジェクトによって、作動されるユーザー・インターフェイスを介して、及び、電気生理学的(EP)システムとリアルタイム型位置監視(RPM)システムとの間のデータリンク、通信を介して実施されることができる。この好ましい実施形態は、いくつかの電気生理学的ソフトウェア・アプリケーションの急速な開発を可能にするために、オブジェクト指向型プログラム環境におけるソフトウェア・オブジェクトを利用するものであるが、しかしながら、アプリケーションは、当業者によって理解されるように、ソフトウェア・モジュールおよびルーチンから構成することができる。この好ましい実施形態のオブジェクトによって、いくつかのスナップショットからの測定値の管理が可能になる。これらのオブジェクトは以下で考察される。
【0064】
1.局部的パラメータ・オブジェクト
局部的パラメータに関係するオブジェクトは、測定と称されるクラスの構成体である。この測定クラスは、取得された任意の生理学的パラメータに由来する情報と同様に、活性化時間、電位図電位、組織インピーダンス、および組織温度が含まれるがこれらに限定されない特定の生理学的パラメータを測定するために設けられている。測定されるそれぞれの生理学的パラメータについて、異なるオブジェクトが前記測定クラスから具体化されることが好ましい。例えば、これらのオブジェクトを次の形式をとるように具体化することができる。
局部的パラメータ(スナップショット(x),測定値(y))
【0065】
この局部的パラメータオブジェクトには測定データを維持するように設定されている特性があるのが好ましい。このスナップショット特性は現在の測定を表す値をとる。その値であるxは、得られたそれぞれの測定値でインクリメントされた指標、処置時間、あるいは他の何らかの基準によって設定することができる。この測定値特性は、所定の電極yから取得された値をとる。カテーテルが多電極カテーテルであるときには、この測定値特性はy列の値によるものの1つが含まれる。他のオブジェクトは、データ表示に関する局部的パラメータオブジェクトの測定値特性と局部的情報処理(例えば、最先時間を、あるいは最先時間からその後の時間までの時間シーケンスを特定するために活性化時間の並べ替え)を調べることができる。局部的情報を取得するために単極あるいは双極の電極カテーテルが使われるときには、前記パラメータyは必要でない。
【0066】
例として、局部的パラメータオブジェクトは、心周期の一般的な参照時間イベントから電気的心収縮期の基準点までに経過した時間の測定値である局部的な電気的活性化時間(「活性化時間」)である。所定の電極で測定された活性化時間は、測定の時点で電極の位置に組み入れられたときに単一の位置で活性化マップのデータポイントを構成するために用いることのできる局部的情報の一単位を表すものである。所定位置での活性化時間は、オペレータに大量の測定データの検討を案内するために、本発明に従ってデータ選別マップに用いることもできる。
【0067】
活性化時間オブジェクトは、局部的パラメータオブジェクトおよび同じ特性、すなわち
活性化時間(スナップショット(x),測定値(y))
についての前記一般的ケースを代表する前記測定クラスの事例である。
【0068】
2.位置オブジェクト
このオブジェクトは、位置クラスのインスタンスであり、スナップショット特性によって定義された、所定時点での1つ以上の電極の位置に関する位置情報を維持するために用いられる。このクラスには宣言された1つのオブジェクトが存在する必要があるが、このクラス定義によって、位置オブジェクトの機能性を(継承により)拡張するその他のオブジェクトを作成することができる。前記のように、スナップショット特性には、この測定を表す値、すなわち、それぞれの測定でインクリメントされた指標x、処置時間、あるいは他の何らかの参照値を表す値が含まれている。
【0069】
この位置オブジェクトは次のようにインスタンス化することができる。
位置(スナップショット(x),測定位置(y),測定値(z))
【0070】
この測定位置特性には、スナップショットの時点における所定電極yの位置の座標データ、あるいは座標データに分解することのできる情報(前記Willis等の特許におけるような位置を三角測量するために、参照用カテーテルからの電位に比較することのできる電位など)が含まれている。カテーテルが多電極カテーテルであるときには、測定位置特性は、それぞれの電極yについての記入事項を有する情報列を含んでいる。この測定値特性によって、オペレータによる検討の下で、現スナップショット(例えば、取得された最後のスナップショット、またはあるスクリプトあるいは他のオペレータ行為に応じて調べられたスナップショット)について取得された生理学的パラメータの値を維持することができる。他のすべてのスナップショットについては、その特性値は、例えば、別のオブジェクトあるいはモジュールを消去する方法によって、「無効なもの」に設定することができる。他のオブジェクトによって、データの表示に関する測定位置特性および処理(例えば、1つの位置から他の位置までの生理学的パラメータの変化を研究するために位置を順序付けること)を調べることができる。局部的情報を取得するための処理に単極あるいは双極の電極カテーテルが使われるときには、前記の項yは必要でない。
【0071】
3.フリーズオブジェクト
ある処置を通して、このEPシステムは連続的に、エレクトグラム(および他の)情報をリアルタイムに取得するとともにその情報をユーザーに表示する。この局部的情報は、留置カテーテルに支持された電極によって供給される。同時に、このPMシステムは連続的に、電極位置を取得するとともにカテーテルの動きをすべてリアルタイムに表示する。このPMシステムはまた、EPシステムから所定のスナップショットについての局部的情報を取得するとともにその情報をPMシステムに表示する。さらに詳しく説明すると、所定のスナップショットにおける特定の電極に関連した局部的情報は、その電極についてPMシステムによって算出された対応位置で表示される。相異なるスナップショットからの局部的情報、すなわち、相異なる時点で生じる局部的情報は、PMシステムによって記憶されることはなく、また、PMシステムによってともに表示されることも決してない。そのデータを所定の測定すなわちスナップショットから分離することによって、好ましい実施形態のソフトウェアは、相異なる時点で取得された単一の生理学的マップデータの中に構成されるように求められた伝統的な取り組み方からはずれる。
【0072】
処置の間における所定の任意の瞬間で、オペレータは、取得された情報を検討しかつそのデータ(例えば、1つ以上のデータ通信路における活性化時間データ)の解析を達成するために、その表示をフリーズしたいと望むことがある。フリーズオブジェクトがこの目的のために設けられ、それは、図2に示されたボタン212のような適切な制御手段を選択することによって、作動される。(フリーズボタンを押すと、その見出し特性が、以下に考察するようにスナップショット保存に切り替えられる。)ニュージャージー州、マレーヒル市(Murray Hill, New Jersey)のシー.アール.バード社(C.R.Bard,Inc.)から入手することのできるバードEPラボシステムによって、参照通信路に関してそれぞれの通信路についての活性化時間が表示されるとともに、その表示がフリーズされる間に、その表示にユーザー設定可能なマーカーの現在位置に関する算出活性化時間を用いて自動的に注釈が付けられる。この好ましい実施形態のフリーズオブジェクトは、EPシステムでユーザーによって作動されると、EPシステムと同様にデータをPMシステムシステムに一時的に記録することで、この特性を拡張する。
【0073】
このフリーズオブジェクトには、図1に示されたデータをEPシステムおよびPMシステムにそれぞれ記録させるEPデータ記録法およびPMデータ記録法が含まれている。このフリーズオブジェクトには、記録される特定の測定値を識別するスナップショット特性がさらに含まれており、このオブジェクトは
フリーズ(スナップショット(x))
で表すことができる。
【0074】
このフリーズオブジェクトの選択に応じて、EPシステムは、そのスナップショットに特有な識別子(例えば、スナップショット番号、ユーザーが表示をフリーズするために要求した時間に対応する処置時間、あるいは他の何らかの指標変数)とそれぞれの電極の座標とを含めるために、PMシステムへメッセージを送信する。PMシステムはその記憶装置の中へこの情報を記録する。例えば、このPMシステムは、その時点におけるそれらの電極(使われているのであれば、参照用カテーテルにおける電極が含まれる)のそれぞれの位置を記憶するために、ブックマークを作成することができる。このPMシステムは、その第1ウィンドウにその時点についての位置情報を表示する。PMシステムは、その第1ウィンドウに、その同じ時点についての現在のスナップショットにおける電極によって取得された局部的情報も表示するが、それは、任意の他の時点あるいはスナップショットから取得された局部的情報とともにではない。必要に応じて、第2ウィンドウ、すなわち、EPシステムに表示されたアクティブペインもまた、このフリーズオブジェクトが選択されたときにおける時点にフリーズされる。
【0075】
オペレータは、このEPシステムのフリーズディスプレイにおける活性化時間を検討することができるとともに、要望どおりに、例えば、そのオペレータがその電位図におけるマーカーを異なった位置へ移動させることができるように、任意の修正を手入力で行うことができる。オペレータはまた、興味のない通信路におけるマーカーを消すこともできる。これらの変化の効果は、活性化時間を再算出することであり、その新しい値は、EPシステムおよびPMシステム間のデータリンクを超えてPMシステムへ送信される改定データによって、これら2つのシステムの双方に表示される。
【0076】
他のデータはEPシステムおよびPMシステムによって管理されるが、そのデータには、1つ以上のスナップショットからの複数の測定値データ/測定された位置データを共通の組の中へ分類するために、このユーザーあるいは他のオブジェクトによって設定することのできる設定数データが含まれている。設定数データについては以下で説明される。
【0077】
4.スナップショットの保存
スナップショットの保存は、前記フリーズオブジェクトであるコンファーム(*CONFIRM)の1つの方法であり、また、フリーズボタン212が押された後にそのフリーズボタンと入れ替わりに現れるスナップショット保存ボタンを押すことによって、オペレータ起動される。オペレータが、一時的に記録されたスナップショットの保存を望まないときには、オペレータはトリガーボタン214を押してリアルタイムのデータ表示を再開することができる。
【0078】
このスナップショット保存法は、オペレータが電位図のマーカーを要望どおり形成した後に利用される。その後、測定値(例えば活性化時間)は、任意の測定データとともに、かつ、スナップショット番号、処置時間あるいは他のタイムスタンプ、または他の何らかの指標あるいは参照値とともに、EPシステムの記憶装置120へ保存される。このスナップショット保存法によれば、PMシステムが、その記憶装置130の中へそのスナップショットにおけるカテーテル位置を保存する。保存されたデータは、フリーズボタン212が押された時点における局部的情報および位置情報である。
【0079】
5.新たな設定
このオブジェクトは、あるスクリプトに包含するために選択される局部的情報あるいは位置情報と、その情報が取得されたスナップショットと、その情報の収集に関与した電極と、および連続再生についての順序と、を含んでいる。新たな設定は、再生速度のようなデフォルト特性値を無効にするユーザー優先も含むことができる。
【0080】
新たな設定は、1つ以上のスナップショットからともに選択された情報に関係がある。EPシステムあるいはPMシステムの記憶装置には、共通の検索可能パラメータとともにデータに関連付けることによってスクリプト再生を促進するために、設定数変数が含まれていてもよい。設定数は、整数であっても整数列(同じデータが複数組に含まれるとき)であってもよい。設定数は、EPシステムかあるいはPMシステムのいずれかで維持することができる。
【0081】
6.設定の呼び出し
設定の呼び出しオブジェクトについてのただ1つのパラメータは設定数である。設定の呼び出しによって、PMシステムが、局部的情報を表示することなく、特定の設定に含まれたすべての位置を表示する。その形態は、
設定の呼び出し(q)
である。
【0082】
7.トリガー
このオブジェクトは、トリガーボタン214が押されたときに、リアルタイムのデータ取得を再開するものである。このオブジェクトでは、前記スナップショット保存法が呼び出し・起動された場合に保有されたフリーズデータ(位置情報および局部的情報)が破棄される。
【0083】
8.データの送信
データの送信オブジェクトは、EPシステムの内部で機能し、特定の電極の局部的情報およびスナップショットをEPシステムからPMシステムに送信させる。このオブジェクトは、以下に説明されるデータの要求オブジェクトに応じて時々発され、他の時には、要求されなかったデータの転送を開始するために、用いられる。以下に説明されるように、要求されなかったデータの転送と関連して、データの送信は消去に先立って行われることができる。その形態は、
データの送信(スナップショット(x),電極(y),測定値(y))
である。
【0084】
9.データの要求
このオブジェクトは、PMシステムの内部で機能し、EPシステムと通信し、EPシステムからデータを取得するものである。
データの要求(スナップショット(x),電極(y),測定位置(y))
【0085】
10.消去
消去オブジェクトは、PMシステムの記憶装置部分140を消去する方法を含んでいる。このオブジェクトによって、EPシステムがPMシステムへのデータ転送を制御するとともに、PMシステムに存在している局部的情報を単一のスナップショットに関連するデータに限定する。
【0086】
追加のオブジェクトや方法が、電気生理学的処置の間に取得された多数の生理学的データ測定値を管理するアプリケーションを実施するために定義されることができる。例えば、EPシステムにおけるマーカー位置への手入力変化によって、活性化時間の再算出が引き起こされるとともに、さらなるユーザー介入によることなく、EPシステムの処理・操作記録におけるデータの改訂をすることができる。そのスナップショットがPMシステムに表示されると、改訂された局部的情報が、ユーザーへの表示のために、EPシステムで作られた設定値と同期をとって発送される。別の例としては、いずれかのシステムでのスナップショットを削除すると、他のシステムにおける処理・操作記録の削除が引き起こされる。前記のことから認識することができるように、ソフトウェア・オブジェクトの使用によって、電気生理学的システムの順応性がありかつ迅速な開発が可能になる。
【0087】
さて、図5を参照すると、好ましい実施形態によって行われた電気生理学的処置が説明されている。この処置は、オペレータが参照物(例えばカテーテル)を患者の体表面あるいは体内に配置することで、始められる。この好ましい位置決めシステムでは、患者の体内に移動用カテーテルを配置するために、超音波センサーおよび三角測量法が利用される。ステップ402では、2本の参照用カテーテルが患者の体内における関心領域(例えば心臓)の近傍に配置されるのが好ましい。ステップ404では、移動用カテーテルは、その末端部分が臓器あるいは他の体組織の隣接部位あるいは内部に位置するまで患者中を進められる。その間に、ステップ406に表されるように、PMシステムによって、カテーテルの動きのリアルタイム表示が提供される。EPシステムによれば、ステップ408に表されるように、付随的に、移動用(および参照用)カテーテルに支持された1つ以上の電極あるいは他の装置で収集された信号のリアルタイム表示が提供される。
【0088】
カテーテルが適切に配置されかつ位置決めされると、オペレータは、ユーザー・インターフェイスに設けられた1つ以上の制御装置を利用することができる。ユーザーによる入力は、ステップ410で受けられて、他にも理由はあるが、フリーズボタン210が選択されたかどうかを知るために、試験される。ステップ412で行われるこの試験は、EPシステムおよびPMシステムの表示をフリーズするとともに、他の行為をこれら2つのシステムによって行うようにするであろう。このフリーズボタンが押されなかったときには、ステップ414に表されるように、他の行為が行われる。
【0089】
一方、ステップ412で試験された時にフリーズボタンが選択されたならば、いくつかの処理が平行して進められる。まず、ステップ416に表されるように、EPシステムの表示がフリーズされる。次に、任意のデータポイント(すなわち、局部的情報の組み合わされた位置および測定された値)が、ステップ418でPMシステムから消去される。また、この好ましい実施形態において、フリーズボタン212が押された時点で新たに取得された測定値を表示するために、オーバーレイが形成される。これはステップ420で起きる。ステップ422では、移動用カテーテルの位置がPMシステムのディスプレイでフリーズされるとともに、EPシステムによって管理された測定値が、PMシステムへ供給されて、新たに作成されたオーバーレイに表示される。ユーザーには、このデータを保存するかあるいは廃棄する機会があり、その入力は424においてユーザーから得られる。ステップ426で試験されたように、ユーザーがスナップショットを保存したいときに指示を出したかどうかを決定するために、試験が行われる。ユーザーが指示を出していないときには、他の何らかの行為がステップ428で採られる。反対にユーザーが指示を出して、ユーザーがスナップショットを保存したいと望むときには、ステップ430でEPシステムおよびPMシステムの双方の処理・操作記録が更新されるとともに、このシステムの処理ループは、移動用カテーテルの再配置を可能にし、かつ、EPシステムとPMシステムにリアルタイム表示を提供するために、戻る。
【0090】
図6は、留置用カテーテル500,502,504からの信号が、スプリット510で、心臓経路RPMシステム520のような位置管理システムにもっぱら提供される位置信号と、もっぱらEPシステム530に示される局部的情報信号と、に分割される好ましい配置を示すシステムブロック図である。この好ましい実施形態におけるこれらのシステム520,530のそれぞれは、それぞれのコンピューター540,550に関連付けられるとともに、EPシステムからRPMシステムへの局部的情報信号の転送の制御かつ制限を可能にする、コンピューター540,550間の通信リンク560に関連付けられている。EPシステムおよびRPMシステムは単一のコンピューターで実施することができる、ということを理解すべきである。それぞれのシステム540,550によって、データがディスプレイ580,590へそれぞれ出力される。このRPMシステムによって、何らかの局部的情報と同様に位置情報が、EPシステム550の制御下で出力され、EPシステムによって局部的情報だけが出力される。このEPシステムによって、多数の先の測定値に関連する処置データの表示もディスプレイ590、例えば、ウィンドウ592に提供される。
【0091】
移動用カテーテルは、任意の参照用カテーテルと同様に、心腔の内部でリアルタイムに描写されることができる。心臓の基本的画像は、必要であれば、経食道超音波心臓図検査法あるいは患者の解剖学的構造を画像表示するための他の手段を用いて取得することができる。このような画像表示には、心腔の3次元再現を可能にするために、このEP処置(例えばマップ作成検討)を開始するのに先立って心腔の多平面画像が要求される。典型的には、要求された画像は、例えば拡張終期信号のようなタイミング信号を用いて心周期の間の基準時点へゲート制御あるいは同期される。サンプルおよびホールド回路が、経食道カテーテルからの信号をサンプリングすることによってそのタイミング信号に応答するとともに、心臓内の形態を表示する心腔の3次元画像を再現する。加えて、この画像は、心臓内における移動用および参照用カテーテルの位置を描写することができるものの、カテーテル位置は任意の基本的画像とは無関係に決定されるのが好ましい。
【0092】
カテーテルの末端部分が位置決めされると、その位置決めされた位置は、同じセンサーあるいは他の画像表示手段によって取得された心腔画像開示用ウォールアーキテクチャーに重ね合わすことができる電気的画像信号に変換することができる。カテーテル画像と心腔画像とは、移動用および参照用カテーテルによってもたらされた位置情報を用いて、適切な3次元対応に組み合わされる。前記Ben−Haim等による米国特許第5,694,945号には、このような1つの処理が記載されている。この点について、PMシステムには、利用可能な画像表示物理療法(例えば、X線透視法、エコー、MRIなど)から心腔の画像を取得することのできる画像処理装置あるいはモジュールが任意に含まれている。この画像は、心腔形態の3次元再現を行うことができる充分な投影(例えば、二平面X線透視法、超音波心臓検査法のいくつかの縦断面図および横断面図)によって取得される。画像は、切除処置の間における特定時点で取得することができる。1つのモードでは、基本的画像は、心腔の解剖学的構造と心臓内の参照用カテーテルの位置とを決定することができるようにするために、同処置の開始時点で記録される。この画像は、心腔の形態を説明するために情報の基本的供給源として用いることができる。別のモードでは、臓器の3次元モデルの代わりに用いられた画像は、データ記憶部から検索されるとともに、患者へ適合させるために変更したり修正したりすることができる。前記画像処理装置によって、(i)縁強調法および縁検出法を用いて房室境界の位置を、(ii)心周期の関数としての房室形態の動力を、そして、カテーテル位置処理装置に接続されているときには、(iii)房室境界に対するカテーテル位置を識別することができる。心周期の間におけるカテーテル先端の変位を解析することで、この画像処理装置によって、ある処置の所定時点における心臓の局部的収縮性能を算出することができる。この情報は、要望があれば、切除処理の前後に心収縮期の収縮機能を監視するために用いることができる。
【0093】
心腔構造は治療の間に変位、変形しないことも必要である。心周期の間に起きる心腔の変位を矯正するために、カテーテル位置がその心周期における単一の基準点でサンプリングされる。呼吸あるいは患者の動きのために起きることがある心腔の変位を矯正するために、マップ作成処置の間に参照用カテーテルが心腔内の特定位置に配置される。
【0094】
典型的な電気生理学的処置のそれぞれのマップ作成段階で、すなわち、洞調律マップ作成、脈拍(pace)マップ作成および限局性不整脈マップ作成の間に、このEPシステムが共通の基準時点に対する局部的活性化時間を決定するのが好ましい。このEPシステムは、以下の信号処理機能の1つ以上を実行することができる。
【0095】
2.A.起点部位の決定
患者の不整脈が最もありそうな起点部位を限局性不整脈の間における体表面心電図記録に基づいて決定する。最もありそうな限局性不整脈起源部位は、心電図の軸・束形態を解析することによって、また、限局性不整脈形態と限局性不整脈起点部位との間における相関関係についての現在の知識を用いることによって、検出される。
【0096】
2.B.洞調律マップ作成
2.B.1 遅延電位マップ作成
洞調律の間にマップ作成用カテーテルの先端から記録された心臓内電位図を用いて、EP処理装置が、遅延拡張期電位の出現時点を検出し、次いで測定する。(1)拡張期の間における閾値にわたる心電図信号によるか、(2)ユーザー定義型正常部位における電気活性をモデル化し、次いでモデル化された信号を実際の信号と比較し、さらに残差信号を正常活性から推定することによるか、(3)帯域通過フィルターを使って、拡張期の間に存在する特定の組織化高周波活性を検索することによるか、(4)ユーザー定義型遅延電位テンプレートの一時的位置を識別するために、相互相関・誤差関数を用いることによるかのいずれかでの遅延拡張期活性の検出。この解析は、脈拍(beat−by−beat)基準に基づいて行われ、また、その結果は、データ処理の次の段階に利用することができるとともに、遅延電位出現の時点として参照される。
【0097】
2.C.脈拍マップ作成
2.C.1 相関マップ
「脈拍マップ作成」モードでは、心電図処理装置は、患者の心臓が外部電源によって患者の不整脈周期長と同様な速度で拍動される間に、心電図データを取得する。この心電図データは体表面電位図から取得され、また、その信号はいくつかの周期の長さがある心電図の部分として記憶される。取得されたこの信号は次いで、患者自身の限局性不整脈信号と自動的に比較される。不整脈形態と脈拍調整形態との比較は2つの段階で行われる。まず、テンプレート限局性不整脈信号と脈拍調整心電図形態との位相シフトは、2つの信号の最小誤差あるいは最大相互相関を用いて概算される。次いで、指標心電図通信路から概算されたこの位相シフトを用いて、限局性不整脈形態と脈拍調整心電図形態との類似度が、記録されたすべての通信路における2つの信号の相互相関あるいは平方誤差の平均値として測定される。このような2段階算出は、その位相シフトを決定するための指標通信路としての毎回異なる心電図通信路を用いて、繰り返される。このような手順の最後に、発見された最小誤差あるいは最大相互相関が、この脈拍調整部位の相互相関値(ACI)としてオペレータに報告される。
【0098】
2.C.2 局部的潜伏
心電図処理装置によって、心室活性化への脈拍調整刺激が測定される。最先心室活性度は、脈拍調整の間に取得された体表面心電図記録のそれぞれから生じた一次導関数信号の最先ゼロ交差時間から測定される。この時間間隔はオペレータへ報告されるとともに、切除部位の適切性を判定するための過程に後で用いられるであろう。
【0099】
2.D.限局性不整脈マップ作成
2.D.1 前電位マップ
自然発生的限局性不整脈あるいは誘発的限局性不整脈の間に、心電図処理装置によって、マップ作成/切除用電極電位図に存在する前電位が調べられる。この電位は、自動的に(閾値交差法、帯域通過フィルター法、あるいは正常拡張期間隔をモデル化してそのテンプレートを実際の拡張期間隔記録から減算することによって)、あるいは前電位信号におけるユーザー定義型基準点による手入力で記録される。この処理装置によって、前電位(PP)信号の時間と体表面信号から記録されたような最先心室(V)活性化の時間との間隔が測定されるとともに、この間隔が算出されてユーザーに報告される。この心電図処理装置によって、脈拍(beat−by−beat)基準にPP−V間隔の値が報告される。
【0100】
2.D.2 早発性刺激の局部的潜伏
限局性不整脈の間に、早発性超過刺激がマップ作成用カテーテルへ伝えられると、心電図処理装置によって、マップ作成/切除用カテーテルへ送信された単一早発性信号の時間と(マップ作成/切除用カテーテルでの所定時間間隔に従う非拡張期活性の存在と、そのイベントの前における1つの周期長でそれらの値に比較されたときに、体表面電位図での異なる信号形態の形状および値の存在とによって判定された)最先局部的活性とが検出される。マップ作成/切除用電極における電気的活性の存在と、体表面形態の変化した形状の存在とは、取得脈拍と称される。取得脈拍が存在すると、心電図処理装置によって前記刺激と先の最先心室活性化との時間間隔(V−Sと称される)および、前記刺激と次の最先心室活性化との時間間隔(S−V’と称される)が算出される。この心電図処理装置によって、これらの時間間隔は、それぞれの超過刺激が伝えられた後にユーザーに報告される。また、時間間隔V−SとS−V’はV−SとS−V’の依存関係を表す関数として図に示される。この心電図処理装置によって、それぞれの超過刺激の後にプロットが更新される。
【0101】
2.D.3 早発性刺激による限局性不整脈の位相シフト変化
この心電図処理装置によって、体表面電位図により記録されたような限局性不整脈の位相シフト変化における超過刺激の効果が識別される。非脈拍調整型の限局性不整脈形態のユーザー定義型体表面通信路電位図は、テンプレート(限局性不整脈の周期長の2倍に等しい部分長)として用いられ、また、限局性不整脈の間における超過刺激の伝達に続く同じ持続時間について取得された同じ通信路の電位図は試験部分として用いられる。この心電図解析装置によって、前記テンプレートと前記試験信号形態とは、その限局性不整脈が終わらなかったかあるいは変わらなかったことを確かめるために、(最小誤差相関あるいは最大相互相関を用いて)比較される。もしも限局性不整脈が持続するときには、この心電図解析装置によって、超過刺激により引き起こされた位相シフトが算出される。位相シフトは、限局性不整脈の時系列を規則化するために加算されるか減算される必要のある限局性不整脈周期長の一部として算出される。
【0102】
2.D.4 早発性刺激による限局性不整脈の終了
この心電図処理装置によって、超過刺激に続く非取得イベントが探し求められる。このイベントでは、心電図処理装置によって、伝えられた超過刺激に続く限局性不整脈の変化が探し求められる。限局性不整脈が(正常な心電図形態および速度へ戻ることによって定義されたように)終了したのであれば、この心電図処理装置によって、非取得終了の知らせが出される。取得がまったくなくて限局性不整脈が変化しない場合には、オペレータには、次の超過刺激についての連結時間間隔を変えることが通知される。
【0103】
2.E.限局性不整脈マップ作成
マップ作成は、心室と同様に心房における限局性不整脈を特定するために、用いることができる。心電図での脈拍マップ作成は、VTの起点を検出するために用いられるのが普通である。それはまた、リアルタイムの脈拍マップ作成を客観的にかつ効率的に行うために、とりわけコンピューター制御による方法の支援のもとで、心房性頻脈の部位を特定するためにも、用いることができる。心房における脈拍マップ作成に固有の困難性の1つは、早発性異所性拍動(PACと称される)の間における限局性P波の大きさが小さいということである。この小さいP波は、心室信号、最も顕著にはT波によって隠されることが多い。コンピューター制御による技術は、派生したP波をPACの間における先のT波に重なることなく表示するために、心臓活性を表す到達電気的信号を処理するのに用いることができる。引用によって本明細書に組み入れられた前記の2つの米国仮出願を参照のこと。
【0104】
2.E.1 限局性不整脈のテンプレート照合/脈拍マップ作成
記録された任意の心電図波形は、記録された別の心電図波形あるいはリアルタイム心電図波形と比較するために参照用に用いることができる。この比較は、2つのステップ段階で行われるが、その第1の段階では、比較テンプレートとして用いられる心電図波形部分の開始および終了を説明するために、照合テンプレートがユーザーによって選択される。次の段階では、ユーザーは、比較のために用いられるデータの領域を、予備記録されたデータかあるいはリアルタイムのデータ・ストリームかのいずれかから選択する。ソフトウェア比較は、特定化された領域にわたって照合テンプレートとの最良適合を発見するために、あるいはリアルタイム解析の場合には例えば毎秒のような所定時間にわたって更新された最良適合を発見するために、用いられる。「最良適合」のための基準は、心電図の12本のリード線すべてにわたる相関係数計算を利用するとともに、最良の整合を発見するものである。解析を受けた脈拍に重ね合わされた整合参照脈拍(テンプレート)を示している画像表示によって、その適合の正確さについてユーザーへのフィードバックがもたらされる。それぞれの心電図リード線について計算された相関係数によって、その適合の量的指標がもたらされる。複合平均もまた計算されて、リアルタイムのテンプレート照合が行われるときに特に有用である固有色強調棒グラフ指標に表示される。
【0105】
テンプレート照合は、2つの自然発生脈拍を比較する、あるいはマップを脈拍調整する、すなわち、脈拍調整された脈拍を自然発生脈拍と比較するために、用いることができる。関心がある領域(ROI)の指標は、解析からの波形の特定部分を排除するために、ユーザーによって処理することができる。これは、表面リード線における脈拍調整の人工産物が解析の領域から排除される箇所を脈拍調整マップ作成する間に有用である。T波とP波はたいてい形態的にきわめて類似しているので、このROIの指標はT波適合かP波適合かの優先権を特定するために用いることもできる。
【0106】
2.E.2 T波の減算
重なり合うP波およびT波のある心電図は、T波を除去し、それによって、重ならないP波を表示するために、処理されるので、臨床医は、心臓の診断を行うときにP波を観察することができる。
【0107】
一般に、この方法によれば、洞調律におけるQRS−Tがテンプレートとして選択される。このテンプレートは、P波を形成するために考慮される早発性異所性拍動(PAC)におけるQRS−T−P’信号から減算される。このテンプレートとして用いられたQRS−T信号は、単一の拍動からのものであってもよく、あるいは、多数の拍動の平均からもたらされたものでもよい。テンプレートとして用いられたQRS−T信号(あるいは平均)は、先のQRS−QRS時間間隔が研究されるQRS−T−P’信号に直前に先行するQRS−QRS時間間隔に等しい(かあるいはほぼ等しい)ように、選択される。
【0108】
QRS複合体は、QRS−TテンプレートとPAC拍動とを減算のために同期させるとともに整合させるための手段として用いられる。この整合は、12本のリード線のある心電図にわたる複合相関係数に基づいた最良適合のためのアルゴリズムによって自動化される。実行者は、それぞれの新しい位置で更新された結果としての複合相関係数でのサンプル基準によって、サンプルにおける左あるいは右とのテンプレート適合を変位させる選択肢を持っている。
【0109】
得られたP波を単独であるいは起点PAC拍動と重なり合って、あるいは照合プレートを示している相異なるディスプレイ視野は、実行者への支援として利用することができる。
【0110】
T波減算法を用いて得られたP波は、呼吸あるいは雑音によって引き起こされた好ましくない人工産物を排除するために、さらに処理された信号であってもよい。
【0111】
2.E.3 得られたP波のテンプレート適合
得られたP波が頻脈あるいは早発性心房拍動(PAC)から識別されると、それは、先に取得された照合テンプレートと比較することができる。
3a.さらに詳しくは、1つ以上の自然発生P波は、前記の減算法を用いて識別することができるとともに、相関波形解析を用いて互いに比較することができる。これは、その自然発生P波が同じ限局性起源を有しているかどうかを決定するために用いることができる。これは、リアルタイムに、あるいは先に記録されたデータからの検討で行うことができる。
3b.加えて、得られた1つ以上の自然発生P波は、最もありそうな起点部位を予測するために、既知の限局性起点のP波のライブラリーと同定され、比較されることができる。
3c.加えて、得られた自然発生P波が前記のようなそして前記の米国仮出願におけるT波減算法で同定されると、実行者は、前記のようなテンプレート適合/脈拍調整マップ作成法に従う心房脈拍調整マップ作成を開始することができる。移動用脈拍調整マップ作成カテーテルが心房(あるいは肺静脈のような隣接血管)の内部で、得られた脈拍調整P波が得られた自然発生P波にほとんど一致するまで操作される。得られたP波のこのような比較は、あらかじめ記録されたデータにおいて、あるいはリアルタイムで、行うことができる。
【0112】
一般に、2つ以上の波形X,Y,……によって、タイミング・振幅関係が覆われるか隠される個々の波形を生じさせるために、複合波形(例えば、Tの上にPがある複合体が備わった心電図波形)が形成されることもある。もしも、単一で純粋な副構成波形(例えば、XあるいはY)を同定することができるとともに、その副構成波形が前記複合波形と同期化することのできる同様なタイミング特性を有しているときには、それは、他の副構成波形を導くために、その複合波形から減算することができる。自然状態に由来するか、あるいは脈拍調整されたかのいずれかの副構成波形は、相関解析を用いて互いに量的に比較することができる。この解析はリアルタイムに行うことができる。
【0113】
本発明によれば、データを不連続時点で一連の再生をし、位置情報と測定値あるいは取得値とを組み合わせる以下の時間混合マップに表すことができる。
【0114】
(1)心内膜の空間位置
(2)洞調律活性マップ(等時性マップ)
(3)洞調律マップ作成についての拡張期電位出現時刻等時性マップ
(4)脈拍マップ作成についての相関マップ
(5)脈拍マップ作成時における局部的潜伏等時性マップ
(6)限局性不整脈の間の活性化時間等時性マップ、および
(7)限局性不整脈マップ作成の間の前電位等時性マップ
(8)T波減算を含む限局性不整脈マップ作成
【0115】
出力装置としては、脈拍(beat−by−beat)基準において更新することのできるコンピュータースクリーンあるいはホログラフィック画像ユニットが使われる。この出力値には、次の情報が含まれる。すなわち、基本画像に重畳された情報であって、カテーテルの位置が心室壁における標識記号として表される情報。マップは同じ画像に示され、重ねられる。
【0116】
カテーテルの末端部分は、移動用カテーテルと少なくとも2本の参照用カテーテルとから検知された情報を用いて、前記Willis等の特許に記載されたやり方で配置するのが好ましい。
【0117】
マップ作成用および/または切除用カテーテルの末端部分で取得された電気的活性度は、このEPシステムの内部における電気生理学的信号処理装置によって解析される。その局部的電位図は、選別された後に、局部的活性を検出するために、従来のやり方で解析される。例えば、活性化時間は、振幅あるいは傾斜測定法を用いて、テンプレート照合あるいはユーザーによる手表記によって検出することができる。先の拡張終期から現在の局部的活性までに経過した時間間隔が局部的活性化時間(AT)である。センサーの位置を活性化時間に関連付けることによって、従来の非時間不連続活性化マップに見つけることができるような単一のデータポイントが生じる。それぞれの部位についての活性化時間ATは、色コードあるいは相互相関指標を用いて表すことができる。また、色コード化によって、局部的電位図の持続時間や寸断された活性の存在を、電気生理学的処理装置によって算出された様々な他の変数と同様に、表すことができる。
【0118】
取得された体表面心電図は、脈拍マップ作成アルゴリズムに従って、このEPシステムの電気生理学的信号処理装置において解析される。脈拍調整用電極の位置をその部位の相互相関指標値(ACI)に関連付けることによって、従来の非時間不連続脈拍マップに見つけることができるような単一のデータポイントが生じる。
【0119】
センサー電極(59)からの信号は、電気生理学的信号処理装置(60)へ供給され、そこで、現在の心周期の体表面電位図(61)から測定された絶対参照時間から絶対局部的活性化時間を減算することによって、局部的活性化時間遅延が算出される。
【0120】
脈拍調整用の極が留置カテーテルに設けられているときには、それらは、心臓と脈拍調整用の極の接する部位において、心臓起動を活性化するペースメーカーの電源に接続されることができる。同時に取得された心電図は、電気生理学的信号処理装置に保存されて、そこで処理される。その信号処理装置において相互相関解析が行われ、その結果の相互相関指標値(ACI)が、表示ユニットへ転送されて、適切な位置において心腔の画像に重畳されるカテーテル先端の位置に関連付けられる。
【0121】
前記アルゴリズムは、脈拍マップ作成の間に相互相関指標値を算出するために用いた。体表面心電図データは2段階で取得される。第1の段階は自然発生的あるいは脈拍調整誘発的な限局性不整脈の間であり、第2の段階は相異なる部位で心内膜を脈拍調整する間である。限局性不整脈の間に取得された心電図データは平均化された信号であり、また、テンプレートが構成される(記録されたそれぞれの通信路についてT.sub.ch)。心内膜の脈拍調整の間に、心電図データが取得されるとともに、平均化された信号QRSを計算するために同数の脈拍(N)が取得される(記録されたそれぞれの通信路についてP.sub.ch)。次に、前記アルゴリズムによって、P.sub.chとT.sub.chとの間の位相シフトが算出され、第1通信路について最大相互相関がもたらされる。この時間シフトは、残りの通信路を移動させて、それらについて相互相関を計算するために、用いられる。すべての通信路についてのすべての相互相関は、要約されて記憶される。次に、このアルゴリズムによって、この通信路に最大相互相関を引き起こすであろう時間シフトを計算するために、記録された次の通信路が用いられる。そして、この時間シフトは、P.sub.chとT.sub.chとの間のすべての相互相関について適用され、すべての相互相関が再び要約される。この手順はすべての通信路について繰り返されるとともに、得られた最大相互相関は、心内膜におけるこの部位でのT.sub.chとP.sub.chとの相互相関の値として、用いられる。
【0122】
切除は、高周波エネルギー、レーザー、冷凍療法、マイクロ波、直流エネルギーなどを用いて、実施することができる。
【0123】
前記原理は、身体の他の構造体、例えば、膀胱、脳、あるいは胃腸管についてマップ作成するために適用することができる。検査技術に左右されるが、カテーテルは、先端部分に位置決め可能なセンサー口が含まれている針によって置き換えてもよい。
【0124】
修正および改変が当業者によって示唆されうるが、本明細書において保証されたこの特許の範囲内ですべての改変および修正を具体化するとともに、当業界への貢献の範囲内に合理的かつ適切に近づけることは、本発明者の意図するところである。
【図面の簡単な説明】
【0125】
【図1】図1は、本発明に関わるEPシステムおよび位置管理(PM)システムの記憶装置の部分を示しており、(A)は、単一のスナップショットからの測定値を含むPMシステムの記憶装置の異なる部分を示している。
【図2】図2は、ある電気生理学的処置の間に得られ、透明な背景に互いにオーバーレイされた複数のスナップショットを示している。
【図3】図3は、図2の複数のスナップショットを示しており、これらのスナップショットはここでは不透明な背景を有している。
【図4】図4は、ユーザー定義型スクリプトの取り扱いを示しているフローチャートである。
【図5】図5は、本発明に係る好ましい方法によって行われた電気生理学的処置を示しているフローチャートである。
【図6】図6は、特定の位置管理システムを利用する実施形態のシステムブロック図である。

Claims (43)

  1. 記憶装置を有しているプログラム組込システムにおいて、1本以上のカテーテルを使って電気生理学的処置を行うための方法であって、それらのカテーテルの少なくとも1本が、生理学的データを取得するためにそのカテーテルに支持された1つ以上の第1手段と、そのカテーテルが留置用に配置されるときに前記第1手段の位置に関する位置データを取得するための1つ以上の第2手段とを含み、前記方法は、
    a)前記第2手段により取得された前記位置データを第1ウィンドウに表示するステップ、
    b)前記第1手段により取得された前記生理学的データを第2ウィンドウに表示するステップ、
    c)前記第1ウィンドウおよび第2ウィンドウをオペレータの行為に応じて前記電気生理学的処置の間の第1時点にフリーズするステップ、
    d)前記プログラム組込システムの記憶装置において、前記第1時点以外の任意の時点について位置データから任意の生理学的データを分離するステップ、および
    e)前記第1ウィンドウに表示するための1組のデータポイントであって、それぞれのデータポイントが、前記第1時点で前記第1手段のそれぞれによって取得された前記生理学的データを、前記第1時点で前記第2手段によって取得された前記位置データに関連付ける該1組のデータポイントを作成するステップ
    を備える方法。
  2. 前記第1ウィンドウおよび前記第2ウィンドウは、単一ディスプレイに表示されたアクティブペインである請求項1に記載の方法。
  3. プログラム組込システムにおいて、電気生理学的処置の間を通して受けた個々のデータ収集要求を管理するための方法であって、
    a)カテーテルの末端部分における1以上の位置に隣接する部位から生理学的データを取得するステップ、
    b)前記部位のそれぞれの位置に関する位置データを取得するステップ、
    c)ステップ(a)およびステップ(b)から取得された前記データを収集するために、任意の所定時点で要求に応じて指標値を提供するステップ、
    d)取得された前記生理学的データを第1記憶装置の中で前記指標値に関連付けるステップ、
    e)取得された前記位置データを第2記憶装置の中で前記指標値に関連付けるステップ、および
    f)ステップ(c)からステップ(e)を繰り返すのに先立って前記指標値を更新するステップ
    を備えている方法。
  4. 1組のデータポイントであって、これらのデータポイントが、前記任意の所定時点のいずれか1つについて、前記第1記憶装置の中における前記生理学的データを前記第2記憶装置における前記位置データに関連付けるデータポイントを作成するステップをさらに含んでいる請求項3に記載の方法。
  5. 前記1組のデータポイントを第1ウィンドウに表示するステップをさらに含む請求項4に記載の方法。
  6. 複数の指標値について取得された前記位置データを用いて、電気生理学的処置の間にアクセスした位置のマップを前記第1ウィンドウに表示するステップをさらに含む請求項5に記載の方法。
  7. プログラム組込システムにおいて、電気生理学的処置の間を通して受けた個々のデータ収集要求を管理するための方法であって、
    a)カテーテルの末端部分における1以上の位置に隣接する部位から生理学的データを取得するステップ、
    b)前記部位のそれぞれの位置に関する位置データを取得するステップ、
    c)ステップ(a)およびステップ(b)から取得された前記データを収集するために、任意の所定時点で要求に応じて指標値を提供するステップ、
    d)取得された前記生理学的データを第1記憶装置の中で前記指標値に関連付けるステップ、
    e)取得された前記位置データを第2記憶装置の中で前記指標値に関連付けるステップ、
    f)ステップ(c)からステップ(e)を繰り返すのに先立って前記指標値を更新するステップ、および
    g)複数の指標値について取得された前記位置データを用いて、前記電気生理学的処置の間にアクセスした位置のマップを第1ウィンドウに表示するステップ
    を備える方法。
  8. 前記第1ウィンドウに表示するための1組のデータポイントであって、これらのデータポイントが、前記任意の所定時点のいずれか1つについて、前記第1記憶装置の中に記憶された前記生理学的データを、前記第2記憶装置に記憶された前記位置データに関連付ける該1組のデータポイントを作成するステップ、および
    前記1組のデータポイントを前記第1ウィンドウに表示するステップ
    をさらに含んでいる請求項7に記載の方法。
  9. 前記作成ステップに先立って、前記指標値を用いて、前記第1記憶装置からの前記生理学的データと前記第2記憶装置からの前記位置データの1つを検索する付加的ステップを含み、それによって、前記第1ウィンドウに表示された前記1組のデータポイントが、前記電気生理学的処置の間における1つの特定時点で収集された生理学的データを含んでいる請求項8に記載の方法。
  10. 前記任意の所定時点のいずれか1つについて、前記第1記憶装置の中に記憶された前記生理学的データと前記第2記憶装置に記憶された前記位置データとの前記関連付けは、記憶装置部分において行われ、前記方法は、前記検索ステップに先立って、
    前記記憶装置部分において前記位置データから前記生理学的データを分離する付加的ステップ
    を含む請求項9に記載の方法。
  11. 前記生理学的データを検索するために用いられた前記指標値は、ユーザーによって選択される請求項9に記載の方法。
  12. 前記第1ウィンドウは、1以上のペインを備え、これらのペインのそれぞれが所定のペインをアクティブにするためのユーザー選択可能なラベルを有しており、前記指標値は該ユーザー選択可能なラベルを用いて選択される請求項11に記載の方法。
  13. アクセスした位置をユーザーが前記マップから選択することができる付加的ステップを含んでおり、前記検索ステップは、選択された位置に関連した前記指標値を用いて前記第1記憶装置から前記生理学的データを検索する請求項11に記載の方法。
  14. アクセスした1組の位置をユーザーが前記マップから選択することができるステップと、
    前記1組の位置を記憶するステップと
    の複数の付加的ステップを含み、
    前記検索ステップは、前記1組の位置において選択されたそれぞれの位置について前記生理学的データを連続的に検索する請求項13に記載の方法。
  15. 前記連続的な検索は、前記位置が選択された順序で行われる請求項14に記載の方法。
  16. 前記検索ステップは、中断されるまで前記位置をループ検索する請求項14に記載の方法。
  17. 前記検索ステップは、ある速度を有し、該任意の所定時点についてデータポイントが表示される該速度は、調節可能である請求項14に記載の方法。
  18. 前記生理学的データを検索するために用いられる前記指標値は、前記プログラム組込システムで実行するプログラムによって選択される請求項9に記載の方法。
  19. プログラム組込システムにおいて、電気生理学的処置の間を通して受けた個々のデータ収集要求を管理するための方法であって、
    a)ユーザーの要求に応じて前記電気生理学的処置の間における任意の所定時点でデータを収集するために、
    i)第1記憶装置において、指標値を、前記所定時点でカテーテル末端部分における1以上の位置に隣接する部位から取得される生理学的データに関連付けるとともに、
    ii)第2記憶装置において、前記指標値を、前記所定時点で前記部位のそれぞれの位置に関して取得される位置データに関連付ける
    ステップ、
    b)前記プログラム組込システムの記憶装置部分において、前記第1記憶装置における前記生理学的データを前記第2記憶装置における前記位置データに関連付けるために前記指標値を利用するステップ、
    c)前記記憶装置部分における情報を用いて、第1ウィンドウに表示するための1組のデータポイントを作成するステップ、
    d)前記第1ウィンドウに前記1組のデータポイントを表示するステップ、および
    e)利用された前記指標値以外の任意の指標値について前記記憶装置部分における前記位置データから前記生理学的データを分離するステップ
    を備え、それによって、前記第1ウィンドウに表示された前記1組のデータポイントは、任意時点における前記電気生理学的処置の間のただ1つの特定時点についての生理学的データを示している方法。
  20. 前記利用ステップの前記指標値は、前記プログラム組込システムで実行するプログラムによって選択される請求項19に記載の方法。
  21. 電気生理学的処置の間に生じる独立のデータ収集イベントの表示を分別するための方法であって、
    a)前記プログラム組込システムの記憶装置部分において、第1記憶装置における生理学的データを第2記憶装置における位置データに関連付けるために指標値を利用するステップ、
    b)前記記憶装置部分における情報を用いて、第1ウィンドウに表示するための1組のデータポイントを作成するステップ、
    c)前記第1ウィンドウに前記1組のデータポイントを表示するステップ、および
    d)利用された前記指標値以外の任意の指標値について前記記憶装置部分における前記位置データから前記生理学的データを分離するステップ
    を備えており、それによって、前記第1ウィンドウに表示される前記1組のデータポイントは、任意時点における前記電気生理学的処置の間のただ1つの特定時点についての生理学的データを示している方法。
  22. 前記指標値は、ユーザーによって選択される請求項19または21に記載の方法。
  23. 前記第1ウィンドウは、1以上のペインを備え、これらのペインのそれぞれは、所定のペインをアクティブにするためのユーザー選択可能なラベルを有しており、前記指標値は該ユーザー選択可能なラベルを用いて選択される請求項22に記載の方法。
  24. 前記第1ウィンドウはさらに、複数の指標値について、前記電気生理学的処置の間にアクセスした位置のマップを表示する請求項19または21に記載の方法。
  25. ユーザーにアクセスした位置を前記マップから選択することを許容する付加的ステップを含み、前記選択ステップは、前記指標値をステップ(a)から(d)において利用される前記選択位置に関連付ける請求項24に記載の方法。
  26. ユーザーにアクセスした1組の位置を前記マップから選択することを許容するステップと、
    前記1組の位置を記憶するステップと
    の付加的ステップを含み、
    前記選択ステップは、前記指標値をステップ(b)から(d)において利用されるそれぞれの選択位置に連続的に関連付ける請求項25に記載の方法。
  27. 前記位置が選択された順序は、指標値の前記連続利用を規定する請求項26に記載の方法。
  28. 指標値の前記連続利用はある速度を有し、前記任意の所定時点についてデータポイントが表示される前記速度は、調節可能である請求項27に記載の方法。
  29. 前記記憶装置部分は、前記第1記憶装置および第2記憶装置の少なくとも一方の一部である請求項19または21に記載の方法。
  30. 前記利用ステップの前記指標値は、前記プログラム組込システムで実行するプログラムによって選択される請求項21に記載の方法。
  31. 前記プログラム組込システムで実行する前記プログラムは、少なくとも1つの所定基準によって検索される生理学的データを自動的に選択するステップを含む請求項18、20又は30に記載の方法。
  32. 前記少なくとも1つの所定基準は、最先活性化時間である請求項31に記載の方法。
  33. 前記プログラム組込システムで実行する前記プログラムは、前記少なくとも1つの所定基準の1つを用いることによって、検索される前記生理学的データを並べ替えるステップと、該並べ替えステップの後に前記生理学的データを選択するステップとの複数の付加的ステップを含む請求項31に記載の方法。
  34. 前記プログラム組込システムで実行する前記プログラムは、前記少なくとも1つの所定基準の1つを用いることによって、検索される前記生理学的データの部分集合を定義するステップと、この定義ステップの後に前記生理学的データを選択するステップとの付加的ステップを含む請求項31に記載の方法。
  35. 前記第1ウィンドウは、1つ以上のペインを備え、これらのペインのそれぞれが、所定のペインをアクティブにするためのユーザー選択可能なラベルを有する請求項1、4、7、19または21に記載の方法。
  36. 前記ペインのうちのただ1つが、一度にアクティブになる請求項35に記載の方法。
  37. ユーザーにアクティブにする前記ペインを選択することを許容する付加的ステップを含む請求項36に記載の方法。
  38. それぞれのペインは、それを通して他のペインを見ることのできる透明な背景を有する請求項35に記載の方法。
  39. 前記ペインのうちのただ1つは、一度にアクティブになるとともに、該アクティブペインは、不透明な背景を有する請求項35に記載の方法。
  40. 前記アクティブペインは、前記第1ウィンドウの最前面に表示され、それによって、他のペインを見えなくする請求項39に記載の方法。
  41. 前記生理学的データは、表示されるのに先立って、処理を受ける請求項1、5、7、19または21に記載の方法。
  42. 前記指標値は、スナップショット番号およびタイムスタンプの一方である請求項3、7、19または21に記載の方法。
  43. 1組のデータポイントを作成する前記ステップは、表示可能なソフトウェア・オブジェクトの生理学的データ特性を前記第1記憶装置からの生理学的データで占めることを備えている請求項4、8、19または21に記載の方法。
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