JP2005354477A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 露光動作の間に発生したぶれ量に基づいて撮影した画像を評価し、ぶれの影響が少ない画像を記録する撮像装置を提供することである。
【解決手段】 撮像手段による露光動作を連続的に実行させて連続撮影を行うとき、露光動作が実行される度に、ぶれ検出手段が露光動作している間の撮像手段の振動をぶれ信号として検出し、ぶれ量演算手段が検出したぶれ信号に基づいて撮像レンズの光軸のぶれ量を算出し、ぶれ判定制御手段が算出されたぶれ量と所定の基準値と比較し、所定の許容範囲内であるか否かを判定し、ぶれ量が所定の許容範囲内である画像データのみを画像記録手段に記録する。
【選択図】 図1
【解決手段】 撮像手段による露光動作を連続的に実行させて連続撮影を行うとき、露光動作が実行される度に、ぶれ検出手段が露光動作している間の撮像手段の振動をぶれ信号として検出し、ぶれ量演算手段が検出したぶれ信号に基づいて撮像レンズの光軸のぶれ量を算出し、ぶれ判定制御手段が算出されたぶれ量と所定の基準値と比較し、所定の許容範囲内であるか否かを判定し、ぶれ量が所定の許容範囲内である画像データのみを画像記録手段に記録する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、撮像装置に関するものである。詳細は、手ぶれなどの影響が少ない画像を記録できるようにした撮像装置に関するものである。
静止画を撮影することができるデジタルカメラなどの撮像装置において、使用者がカメラを手に持って撮影する場合、使用者の無意識な動き等によって装置が振動して、撮影した被写体が流れて写る、いわゆる「手ぶれ」が発生しやすい。
また、デジタルカメラなどで撮影するとき、焦点距離を長くできる変倍光学系(以下、変倍レンズ)を使用することが多くなってきており、このような変倍レンズを用いた場合、特に「手ぶれ」の影響が発生しやすいという課題があった。
そこで、手ぶれなどの振動による影響を防止するため角速度センサや加速度センサなどによって手ぶれなどによる振動量を検出し、検出した振動量に基づいて、手ぶれ補正や手ぶれ防止を行う撮像装置などが数多く考案されている。
ここで、角速度センサや加速度センサなどによる振動量の検出方法について説明する。
図6(a)に示すように、撮像装置10Aに撮影レンズ部11の光軸方向をZ軸とし、このZ軸を通りZ軸に直交する横(左右)方向をX軸とし、同じくZ軸を通りZ軸と直交する縦(上下)方向をY軸とし、このX軸、Y軸、及びZ軸の周りの回転角成分をそれぞれθx,θy,θzとする。
また、撮像装置10Aには、図6(b)に示すように、回転角成分のうちX軸のθxを検出する手ぶれ検出センサ12xと、Y軸のθyを検出する手ぶれ検出センサ12yが配置され、撮像素子面11aの中心をX軸、Y軸、Z軸の交点とする。
この手ぶれ検出センサ12x,12yは、例えば、振動ジャイロである角速度センサを使用し、それぞれ回転角θx,θyの変化量、即ち、角速度ωx,ωyの検出を行うものとする。
このような撮像装置10Aにおいて、例えば、X軸方向(横方向)が手ぶれなどによる振動によって回転角θxだけ回転すると、撮影レンズ部11の光学系もX軸方向(横方向)にθxだけ回転し、撮像装置10A内の撮像素子面11aも回転する。
このとき、撮像素子面11aの中心位置にあった被写体像は、θxだけ回転した位置に移動し、この被写体像の移動の際の角速度ωxが手ぶれ検出センサ12xによって検出される。
同様に、Y軸方向(縦方向)が手ぶれなどによる振動によって回転角θyだけ回転すると、撮影レンズ部11の光学系もY軸方向(縦方向)にθyだけ回転し、撮像装置10A内の撮像素子面11aも回転し、撮像素子面11aの中心位置にあった被写体像は、θyだけ回転した位置に移動し、この被写体像の移動の際の角速度ωyが手ぶれ検出センサ12yによって検出される。
そして、手ぶれ検出センサ12x,12yで検出した角速度ωx,ωyを基に、手ぶれ量を算出し、この手ぶれ量が所定値以下になったときに露光した画像を記録するようにしたり、アクチュエータを利用して手ぶれなどによる光軸のずれを打ち消すように撮影レンズ部11の光学系を駆動させたりする。
このようなぶれを検出するセンサを備えた撮像装置としては、例えば、シャッタレリーズスイッチのオンに基づきシャッタをレリーズさせるシャッタ駆動機構と、シャッタレリーズスイッチのオンの際に、ぶれ検出手段で撮影レンズの光軸のぶれを角速度または角加速度として検出し、極大値検出手段によって検出したぶれの極大値の発生を検出すると、この極大値の発生から所定時間後、制御手段がシャッタ駆動機構にシャッタをレリーズさせる信号を出力して、シャッタをレリーズさせることにより、シャッタ露出時間内に必ずぶれの極小値に到来させるようにして手ぶれが最小となる状態で露光を完了させ、像ぶれを極小に抑える手ぶれ写真防止カメラなどが考案されている(特許文献1参照)。
特開平5−107622号公報(第2−4頁、図2,3)
しかしながら、上述したようなぶれ検出センサを備えた撮像装置では、センサによって手ぶれなどによる振動を検出し、ぶれ補正機能やぶれ防止機能を動作させてから露光動作(撮影)を開始するので、シャッタを押してから露光開始までのタイムラグがあり、撮影の絶好の機会を逃す場合があり、また、露光前にぶれ量(ぶれの大きさ)を測定しているため、露光している間にぶれが大きくなると、ぶれの影響が大きい画像が記録されてしまうという課題を有している。
また、撮影レンズの光軸のずれを補正するアクチュエータなどを装備すると、材料や製造工程が増え、構造や制御が複雑になり、装置も大型化・重量化して使いにくくなるという問題がある。
従って、露光動作の間に発生したぶれ量に基づいて撮影した画像を評価し、ぶれの影響が少ない画像を記録できるようにすることに解決しなければならない課題を有する。
前記課題を解決するため、本発明に係る撮像装置は次のような構成にすることである。
(1)撮像レンズを介して結像される画像を撮像素子で変換して画像データを生成する撮像手段と、前記撮像手段の振動をぶれ信号として検出するぶれ検出手段と、前記ぶれ検出手段で検出したぶれ信号に基づいて前記撮像レンズの光軸のぶれ量を算出するぶれ量演算手段と、前記ぶれ量演算手段で算出された前記ぶれ量が所定の許容範囲内であるか否かを判定するぶれ判定制御手段と、前記撮像手段で生成した画像データを記録する画像記録手段と、を備えた撮像装置であって、前記撮像手段による露光動作を連続的に実行させて連続撮影を行うとき、前記露光動作が実行される度に、前記ぶれ検出手段は、前記露光動作している間のぶれ信号を検出し、前記ぶれ量演算手段は、前記ぶれ検出手段が検出したぶれ信号に基づいて前記撮像レンズの光軸のぶれ量を算出し、前記ぶれ判定制御手段は、前記ぶれ量演算手段で算出した前記ぶれ量を所定の基準値と比較し、該ぶれ量が所定の許容範囲内であるか否かを判定し、前記画像記録手段は、前記ぶれ判定制御手段の判定に基づいて、前記露光動作によって生成された画像データを記録することを特徴とする撮像装置。
(2)前記ぶれ検出手段は、前記撮像手段の振動を角速度情報又は加速度情報として検出し、前記ぶれ量演算手段は、前記ぶれ検出手段で検出された角速度情報又は加速度情報と前記撮像手段による露光動作の時間に基づいて角変位量を算出し、前記ぶれ判定制御手段は、前記ぶれ量演算手段で算出した角変位量を、前記撮像素子の画角及び有効画素数よって定まる所定値と比較し、該角変位量が許容範囲内であるか否かを判定することを特徴とする(1)に記載の撮像装置。
(3)前記ぶれ判定制御手段は、前記連続撮影によって得られる最初の画像データを判別し、該判別した最初の画像データを前記画像記録手段に必ず記録させるようにしたことを特徴とする(1)に記載の撮像装置。
(2)前記ぶれ検出手段は、前記撮像手段の振動を角速度情報又は加速度情報として検出し、前記ぶれ量演算手段は、前記ぶれ検出手段で検出された角速度情報又は加速度情報と前記撮像手段による露光動作の時間に基づいて角変位量を算出し、前記ぶれ判定制御手段は、前記ぶれ量演算手段で算出した角変位量を、前記撮像素子の画角及び有効画素数よって定まる所定値と比較し、該角変位量が許容範囲内であるか否かを判定することを特徴とする(1)に記載の撮像装置。
(3)前記ぶれ判定制御手段は、前記連続撮影によって得られる最初の画像データを判別し、該判別した最初の画像データを前記画像記録手段に必ず記録させるようにしたことを特徴とする(1)に記載の撮像装置。
(4)撮像レンズを介して結像される画像を撮像素子で変換して画像データを生成する撮像手段と、前記撮像手段の振動をぶれ信号として検出するぶれ検出手段と、前記ぶれ検出手段で検出したぶれ信号に基づいて前記撮像レンズの光軸のぶれ量を算出するぶれ量演算手段と、前記ぶれ量演算手段で算出された前記ぶれ量が所定の許容範囲内であるか否かを判定するぶれ判定制御手段と、前記撮像手段で生成した画像データを記録する画像記録手段と、を備えた撮像装置であって、前記撮像手段による露光動作を連続的に実行させて連続撮影を行うとき、前記露光動作が実行される度に、前記ぶれ検出手段は、前記露光動作している間のぶれ信号を検出し、前記ぶれ量演算手段は、前記ぶれ検出手段が検出したぶれ信号に基づいて前記撮像レンズの光軸のぶれ量を算出し、前記ぶれ判定制御手段は、前記ぶれ量演算手段で算出される前記ぶれ量と、該ぶれ量に対応した前記画像データを関連付けして前記画像記録手段に記録させ、前記連続撮影が終了すると、前記画像記録手段に記録させた各ぶれ量を、所定の基準値と比較し、所定の許容範囲を越えているぶれ量に関連付けてある画像データを前記画像記録手段から消去させることを特徴とする撮像装置。
(5)前記ぶれ検出手段は、前記撮像手段の振動を角速度情報又は加速度情報として検出し、前記ぶれ量演算手段は、前記ぶれ検出手段で検出された角速度情報又は加速度情報と前記撮像手段による露光動作の時間に基づいて角変位量を算出し、前記ぶれ判定制御手段は、前記ぶれ量演算手段で算出した角変位量を、前記撮像素子の画角及び有効画素数よって定まる所定値と比較し、該角変位量が許容範囲内であるか否かを判定することを特徴とする(4)に記載の撮像装置。
(5)前記ぶれ検出手段は、前記撮像手段の振動を角速度情報又は加速度情報として検出し、前記ぶれ量演算手段は、前記ぶれ検出手段で検出された角速度情報又は加速度情報と前記撮像手段による露光動作の時間に基づいて角変位量を算出し、前記ぶれ判定制御手段は、前記ぶれ量演算手段で算出した角変位量を、前記撮像素子の画角及び有効画素数よって定まる所定値と比較し、該角変位量が許容範囲内であるか否かを判定することを特徴とする(4)に記載の撮像装置。
本発明は上記構成によって、撮像手段による露光動作を連続的に実行させて連続撮影を行うとき、露光動作が実行される度に、ぶれ検出手段が露光動作している間の撮像手段の振動をぶれ信号として検出し、ぶれ量演算手段が検出したぶれ信号に基づいて撮像レンズの光軸のぶれ量を算出し、ぶれ判定制御手段が算出されたぶれ量と所定の基準値と比較し、所定の許容範囲内であるか否かを判定し、ぶれ量が所定の許容範囲内である画像データ、すなわち、手ぶれなどの影響が少ない画像データのみを画像記録手段に記録することができる。
また、ぶれ判定制御手段によって、連続撮影で得た最初の画像データを判別し、この判別した最初の画像データを必ず記録させるようにしたことにより、シャッタを押した直後に撮影した画像、すなわち、記録したい瞬間の画像を記録させるとともに、記録したい瞬間に近いタイミングで、且つ、ぶれが少ない画像データを記録させることができる。
本発明の撮像装置は、連続撮影を開始すると、露光動作と「ぶれ」検出動作が並行的に実行され、露光動作中に発生した「ぶれ」を検出してぶれ量を算出し、このぶれ量が所定の許容範囲内である画像のみを記録するので、シャッタを押してから露光開始までのタイムラグが極めて小さく、実際に影響した「ぶれ」に基づいて記録する画像を選択することができるという優れた効果を奏するものである。
また、アクチュエータなどの機構が不要であるため、構造や制御が簡単で、装置を小型化・軽量化することができるというメリットがある。
次に、本発明の撮像装置による実施の形態について図面を参照して説明する。但し、図面は専ら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1は、本発明に係る撮像装置の主要部の構成を簡略化して示したブロック図であり、撮像装置10は、撮像部110、ぶれ検出部120、ぶれ量演算部130、ぶれ判定制御部140、画像記録部150などを備えた構成となっている。
撮像部110は、レンズユニットと、固体撮像素子を具備し、レンズユニットを通った光が固体撮像素子上で像を結ぶように組み合わせてあり、固体撮像素子によってレンズユニットを通過してくる光の結像により生成される画像を電気信号に変換し、デジタルデータ(以下、画像データ)を生成する。そして、ぶれ判定制御部140の判定に基づき、生成した画像データをぶれ判定制御部140を介して画像記録部150に出力する。
レンズユニットは、たとえば、焦点距離が6.3mm〜63mmの可変焦点の7群11枚程度のレンズ群から構成されており、焦点を変化させたり、焦点を合わせたり、絞りやシャッタを駆動させるためにそれぞれ駆動機構を持っており、図示していない制御部により制御される。
固体撮像素子は、CCD(Charge Coupled Devices;電荷結合素子)又はCMOSセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor Sensor)などの光に反応する半導体素子により、レンズユニットを通過してきた光の結像による画像を電気信号に変換し、画像データを生成して出力する。
また、撮像部110は、図示していない制御部の制御に従い、シャッタボタンを1回押下すると被写体(画像)を連続して撮影(露光)することができる連続撮影機能(連写機能)を備えており、露光動作を所定の時間間隔で連続して実行することにより被写体を撮影し、撮影(露光)した画像を順次電気信号に変換して画像データを生成する。
なお、連続撮影の回数や開始から終了までの時間、各露光時間などは、任意に設定できるようにすることも可能である。
ぶれ検出部120は、振動などによる物体の加速度の変化を検出して電気信号に変換する加速度センサや、振動などによる物体の動きを角速度として検出して電気信号に変換する角速度センサなどの振動検出センサを備え、手ぶれなどによる撮像部110の振動を検出し、電気信号(以下、ぶれ信号)に変換してぶれ検出部120に出力する。
例えば、図6に示したように、装置の縦方向と横方向の振動を検出するように圧電素子を利用した2つの振動検出センサ(振動ジャイロ)を設け、縦方向及び横方向の振動をそれぞれ角速度情報として検出し、検出した角速度情報に応じたぶれ信号に変換して出力する。
ぶれ量演算部130は、ぶれ検出部120から出力されるぶれ信号をオペアンプ回路等で調整し、A/Dコンバータによってデジタル信号に変換してからぶれ量(撮像部110におけるレンズユニットの光軸のぶれ量)を算出し、算出したぶれ量をぶれ判定制御部140に出力する。
ぶれ判定制御部140は、例えば、マイクロコンピュータで構成されており、ぶれ量演算部130から送られてくるぶれ量を所定の基準値と比較・判定し、所定の許容範囲である場合、撮像部110で撮影した画像データを画像記録部150に送り出す。
また、ぶれ量演算部130から送られてくるぶれ量と、これに対応する撮像部110で撮影した画像データを関連付けして一旦画像記録部150に記録させておき、連続撮影が終了すると、画像記録部150に記録させておいたぶれ量をそれぞれ所定の基準値と比較して判定し、所定の許容範囲外であるぶれ量と関連付けしてある画像データを画像記録部150から消去させるようにすることもできる。
画像記録部150は、例えば、フラッシュメモリなどであり、ぶれ判定制御部140の判定に従い、画像データやぶれ量を記録したり、また、記録している画像データやぶれ量を消去する。
なお、画像記録部150は装置内に固定してあるものでもよく、装置から脱着可能なものであってもよい。
次に、ぶれ判定制御部140における具体的な判定方法について説明する。
一般的に、撮像装置における手ぶれは、固体撮像素子の大きさを35ミリフィルムに換算したときの焦点距離の逆数より遅い露光時間であるときに起こりやすく、このような条件で撮影されたときには、手ぶれによる画角の変位量が画像の解像度より大きくなっている。
従って、露光時間内に画角の変位量が所定の解像度以上であるか否かを判定することにより、撮影した画像に対するぶれの影響を評価することができる。
ここでは、画像に対する横方向のぶれを判定する場合を例にして説明する。なお、縦方向についても以下の説明と同様の方法でぶれの影響を判定することができる。
まず、撮像装置の撮像部110は、図2(a)に示すような、横方向m個、縦方向n個の画素からなる有効画素部(解像度)を持つ固体撮像素子111を備えているものとする。
このとき、図2(b)のように、固体撮像素子111の横方向の有効撮影範囲をM、横方向の1画素あたりの撮影範囲をdとし、有効撮影範囲Mの画角をθ、1画素の画角を画角dθとすると、画角θが小さいとき、1画素の画角dθは、近似的に「dθ ≒ θ/m」となる。この1画素の画角dθをぶれ判定制御部140における比較の基準値とする。
一方、ぶれ検出部120が角速度センサを備えている場合、ぶれ量演算部130は、ぶれ量として、ぶれ検出部120の角速度センサで検出した角速度と露光時間に基づき、角速度の変位量を算出する。
ここで、角速度センサから得られた横方向の角速度をωy、露光時間をtとすると、角速度の変位量である角変位量dθyは、「dθy = ωy・t」で求めることができる。
そして、ぶれ判定制御部140において、基準値となる1画素の画角dθと、ぶれ量演算部130で算出したぶれ量である角変位量dθyを比較することによりぶれの影響を判定(評価)する。
角変位量dθyが1画素の画角dθより大きいとき、つまり、「角変位量 dθy > 1画素の画角dθ」である場合、露光時間tの間に撮影された画像(の1画素分)の変位量は、1画素で撮影できる撮像範囲dを越えて動いた(振動していた)ことになり、被写体は許容範囲からずれて撮影されており、鮮明度が低下した画像、すなわち、手ぶれの影響が大きい画像であると判定することができる。
一方、角変位量dθy が1画素の画角dθ以下であるとき、つまり、「角変位量dθy ≦ 1画素の画角dθ」であれば、露光時間tの間に撮影した画像(の1画素分)の変位量は、1画素で撮影できる撮像範囲d内であり、被写体は許容範囲内に結像されて撮影されており、ずれのない(許容範囲内)の画像、すなわち、手ぶれの影響が小さい(若しくは影響のない)画像であると判定することができる。
なお、上記説明では、1画素の画角dθを基準値として比較・判定を行っているが、装置の仕様などによって適切な基準値を選択するものである。
次に、図1の撮像装置による連続撮影時の動作について、図3のフローチャートを参照しながら説明する。
[第1実施例]
シャッタが押下されると、画像の連続撮影を指示する制御信号が送られ、撮像部110で露光動作が開始され、レンズユニットを通過してくる光の結像による画像を固体撮像素子が電気信号に変換し、デジタルの画像データが生成される(ST101→ST102)。
シャッタが押下されると、画像の連続撮影を指示する制御信号が送られ、撮像部110で露光動作が開始され、レンズユニットを通過してくる光の結像による画像を固体撮像素子が電気信号に変換し、デジタルの画像データが生成される(ST101→ST102)。
一方で、ぶれ検出部120は、振動検出センサによって、撮像部110で露光している間の手ぶれ振動などによる光軸のずれをぶれ信号として検出してぶれ量演算部130に出力し、ぶれ量演算部130は、このぶれ信号をオペアンプ回路等で調整し、A/Dコンバータによってデジタル信号に変換してからぶれ量を算出し、ぶれ判定制御部140に出力する(ST101→ST103、ST104)。
ぶれ判定制御部140では、ぶれ量演算部130から送られてくるぶれ量を所定の基準値と比較し、許容範囲であるか否かを判定する(ST105)。
ぶれ量が許容範囲内である場合、ぶれ判定制御部140は、撮像部110で生成された画像データを画像記録部150へ送り出し、画像記録部150は、ぶれ判定制御部140を介して送られてくる画像データを記録・保存する(ST105→ST106)。
一方、ぶれ量が許容範囲外である場合、画像データの記録・保存は行われず、次の処理へ移行する(ST105→ST107)。
そして、ステップST105又はステップST106の処理に続き、図示していない制御部によって、連続撮影の回数を判定する(ST107)。
そして、連続撮影回数が所定回数まで終了していない場合、ステップST102及びステップST104に戻り、再度同じ処理を繰り返し実行する(ST107→ST102及びST104→・・・)。
このようにして、連続撮影が所定回数となるまでの間、露光動作と「ぶれ」検出動作が並行的に実行され、露光動作を実行するたびに、その露光動作の間におこる光軸のずれをぶれ信号として検出してぶれ量を算出し、所定の基準値と比較して許容範囲であるか否かを判定し、ぶれ量が許容範囲内である画像(画像データ)のみを自動的に選んで画像記録部150に記録・保存する。
[第2実施例]
次に、図1の撮像装置による連続撮影時の別の動作について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。
次に、図1の撮像装置による連続撮影時の別の動作について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。
シャッタが押下されると、画像の連続撮影を指示する制御信号が送られ、撮像部110で露光動作が開始され、レンズユニットを通過してくる光の結像による画像を固体撮像素子が電気信号に変換し、デジタルの画像データが生成される(ST201→ST202)。
一方で、ぶれ検出部120は、振動検出センサによって、撮像部110で露光している間の手ぶれ振動などによる光軸のずれをぶれ信号として検出してぶれ量演算部130に出力し、ぶれ量演算部130は、このぶれ信号をオペアンプ回路等で調整し、A/Dコンバータによってデジタル信号に変換してからぶれ量を算出し、ぶれ判定制御部140に出力する(ST201→ST203、ST204)。
ぶれ判定制御部140では、ぶれ量演算部130から送られてくるぶれ量と撮像部110で生成された画像データを関連付けしてから画像記録部150へ送り出し、画像記録部150は、ぶれ判定制御部140を介して送られてくるぶれ量と関連づけられた画像データを記録・保存する(ST205)。
そして、図示していない制御部によって、連続撮影の回数を判定する(ST206)。
所定回数まで終了するまでの間、ステップST202及びステップST204に戻り、再度同じ処理を繰り返し実行する(ST206→ST202及びST204→・・・)。
所定の連続撮影回数が終了すると、ぶれ判定制御部140は、画像記録部150に記録した各画像データのぶれ量と所定の基準値と比較し、ぶれ量が許容範囲外である画像データを判定する(ST206→ST207)。
そして、ぶれ判定制御部140は、画像記録部150に該当する画像データの消去を指令し、画像記録部150は、該当する画像データ及びぶれ量を消去する(ST208)。
このように、連続撮影が所定回数となるまでの間、露光動作と「ぶれ」検出動作が並行的に実行され、露光動作を実行するたびに、その露光動作の間におこる光軸のずれをぶれ信号として検出してぶれ量を算出し、このぶれ量に対応する画像データとの関連付けを行い、一旦、画像記録部150に記録・保存し、連続撮影が終了すると各画像データと関連付けされたぶれ量をそれぞれ所定の基準値と比較して許容範囲であるか否かを判定し、ぶれ量が許容範囲外である画像(画像データ)のみを画像記録部150から消去する。
[第3実施例]
続いて、図1の撮像装置による連続撮影時の更に別の動作について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
続いて、図1の撮像装置による連続撮影時の更に別の動作について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
シャッタが押下されると、画像の連続撮影を指示する制御信号が送られ、撮像部110で露光動作が開始され、レンズユニットを通過してくる光の結像による画像を固体撮像素子が電気信号に変換し、デジタルの画像データが生成される(ST301→ST302)。
一方で、ぶれ検出部120は、振動検出センサによって、撮像部110で露光している間の手ぶれ振動などによる光軸のずれをぶれ信号として検出してぶれ量演算部130に出力し、ぶれ量演算部130は、このぶれ信号をオペアンプ回路等で調整し、A/Dコンバータによってデジタル信号に変換してからぶれ量を算出し、ぶれ判定制御部140に出力する(ST301→ST303、ST304)。
そして、図示していない制御部によって、連続撮影における最初(1回目)の撮影であるか否かを判定する(ST305)。
連続撮影における1回目(最初)の撮影である場合、ぶれ判定制御部140を介して送られてくる画像データを記録・保存する(ST305→ST307)。
連続撮影における2回目以降の撮影である場合、ぶれ判定制御部140によって、ぶれ量演算部130から送られてくるぶれ量を所定の基準値と比較し、許容範囲であるか否かを判定する(ST305→ST306)。
ぶれ量が許容範囲内である場合、ぶれ判定制御部140は、撮像部110で生成された画像データを画像記録部150へ送り出し、画像記録部150は、ぶれ判定制御部140を介して送られてくる画像データを記録・保存する(ST306→ST307)。
一方、ぶれ量が許容範囲外である場合、画像データの記録・保存は行われず、次の処理へ移行する(ST306→ST308)。
そして、ステップST306又はステップST307の処理に続き、図示していない制御部によって、連続撮影の回数を判定する(ST308)。
そして、連続撮影回数が所定回数まで終了していない場合、ステップST302及びステップST304に戻り、再度同じ処理を繰り返し実行する(ST308→ST302及びST304→・・・)。
このように、露光動作と「ぶれ」検出動作が並行的に実行され、まず、連続撮影における最初(1回目)に撮影される画像を記録・保存し、以降、連続撮影が所定回数となるまでの間、露光動作を実行するたびに、その露光動作の間におこる光軸のずれをぶれ信号として検出してぶれ量を算出し、所定の基準値と比較して許容範囲であるか否かを判定し、ぶれ量が許容範囲内である画像(画像データ)のみを画像記録部150に記録・保存する。
これにより、シャッタを押下した直後、すなわち、撮影者の意図したタイミングで撮影した画像を記録しておくとともに、撮影したいタイミングに近く、且つ、ぶれの影響が小さい画像も記録しておくことができる。
10;撮像装置
110;撮像部
111;撮像素子
120;ぶれ検出部
130;ぶれ量演算部
140;ぶれ判定制御部
150;画像記録部
10A;撮像装置
11;撮像レンズ部
11a;撮像素子
12x,12y;手ぶれ検出センサ
110;撮像部
111;撮像素子
120;ぶれ検出部
130;ぶれ量演算部
140;ぶれ判定制御部
150;画像記録部
10A;撮像装置
11;撮像レンズ部
11a;撮像素子
12x,12y;手ぶれ検出センサ
Claims (5)
- 撮像レンズを介して結像される画像を撮像素子で変換して画像データを生成する撮像手段と、
前記撮像手段の振動をぶれ信号として検出するぶれ検出手段と、
前記ぶれ検出手段で検出したぶれ信号に基づいて前記撮像レンズの光軸のぶれ量を算出するぶれ量演算手段と、
前記ぶれ量演算手段で算出された前記ぶれ量が所定の許容範囲内であるか否かを判定するぶれ判定制御手段と、
前記撮像手段で生成した画像データを記録する画像記録手段と、を備えた撮像装置であって、
前記撮像手段による露光動作を連続的に実行させて連続撮影を行うとき、
前記露光動作が実行される度に、
前記ぶれ検出手段は、前記露光動作している間のぶれ信号を検出し、
前記ぶれ量演算手段は、前記ぶれ検出手段が検出したぶれ信号に基づいて前記撮像レンズの光軸のぶれ量を算出し、
前記ぶれ判定制御手段は、前記ぶれ量演算手段で算出した前記ぶれ量を所定の基準値と比較し、該ぶれ量が所定の許容範囲内であるか否かを判定し、
前記画像記録手段は、前記ぶれ判定制御手段の判定に基づいて、前記露光動作によって生成された画像データを記録すること
を特徴とする撮像装置。 - 前記ぶれ検出手段は、前記撮像手段の振動を角速度情報又は加速度情報として検出し、
前記ぶれ量演算手段は、前記ぶれ検出手段で検出された角速度情報又は加速度情報と前記撮像手段による露光動作の時間に基づいて角変位量を算出し、
前記ぶれ判定制御手段は、前記ぶれ量演算手段で算出した角変位量を、前記撮像素子の画角及び有効画素数よって定まる所定値と比較し、該角変位量が許容範囲内であるか否かを判定すること
を特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記ぶれ判定制御手段は、前記連続撮影によって得られる最初の画像データを判別し、該判別した最初の画像データを前記画像記録手段に必ず記録させるようにしたこと
を特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 撮像レンズを介して結像される画像を撮像素子で変換して画像データを生成する撮像手段と、
前記撮像手段の振動をぶれ信号として検出するぶれ検出手段と、
前記ぶれ検出手段で検出したぶれ信号に基づいて前記撮像レンズの光軸のぶれ量を算出するぶれ量演算手段と、
前記ぶれ量演算手段で算出された前記ぶれ量が所定の許容範囲内であるか否かを判定するぶれ判定制御手段と、
前記撮像手段で生成した画像データを記録する画像記録手段と、を備えた撮像装置であって、
前記撮像手段による露光動作を連続的に実行させて連続撮影を行うとき、
前記露光動作が実行される度に、
前記ぶれ検出手段は、前記露光動作している間のぶれ信号を検出し、
前記ぶれ量演算手段は、前記ぶれ検出手段が検出したぶれ信号に基づいて前記撮像レンズの光軸のぶれ量を算出し、
前記ぶれ判定制御手段は、前記ぶれ量演算手段で算出される前記ぶれ量と、該ぶれ量に対応した前記画像データを関連付けして前記画像記録手段に記録させ、前記連続撮影が終了すると、前記画像記録手段に記録させた各ぶれ量を、所定の基準値と比較し、所定の許容範囲を越えているぶれ量に関連付けてある画像データを前記画像記録手段から消去させること
を特徴とする撮像装置。 - 前記ぶれ検出手段は、前記撮像手段の振動を角速度情報又は加速度情報として検出し、
前記ぶれ量演算手段は、前記ぶれ検出手段で検出された角速度情報又は加速度情報と前記撮像手段による露光動作の時間に基づいて角変位量を算出し、
前記ぶれ判定制御手段は、前記ぶれ量演算手段で算出した角変位量を、前記撮像素子の画角及び有効画素数よって定まる所定値と比較し、該角変位量が許容範囲内であるか否かを判定すること
を特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004173997A JP2005354477A (ja) | 2004-06-11 | 2004-06-11 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004173997A JP2005354477A (ja) | 2004-06-11 | 2004-06-11 | 撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005354477A true JP2005354477A (ja) | 2005-12-22 |
Family
ID=35588536
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004173997A Pending JP2005354477A (ja) | 2004-06-11 | 2004-06-11 | 撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005354477A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007174534A (ja) * | 2005-12-26 | 2007-07-05 | Casio Comput Co Ltd | 撮影装置及びプログラム |
JP2011504597A (ja) * | 2007-11-25 | 2011-02-10 | スカイ タッガー エル・エル・シー | 航行データ収集および信号の後処理 |
US7961233B2 (en) | 2006-02-23 | 2011-06-14 | Olympus Corporation | Electronic blurring compensation device and electronic blurring compensation method |
JP2020050261A (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-02 | エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッドSz Dji Technology Co.,Ltd | 情報処理装置、飛行制御指示方法、プログラム、及び記録媒体 |
CN115225823A (zh) * | 2021-04-16 | 2022-10-21 | 成都鼎桥通信技术有限公司 | 图像采集方法及设备 |
-
2004
- 2004-06-11 JP JP2004173997A patent/JP2005354477A/ja active Pending
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