JP4086166B2 - 電子写真装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シャッターボタンが押されることによって被写体の撮影画像を記録媒体に記録する電子写真装置に係り、より詳細には、簡易な手振れ改善手法を備えた電子写真装置に関する。
電子写真装置であるデジタルカメラには、従来から手振れ補正機能を搭載したものがある。この場合、手振れ検出手段としてジャイロセンサや加速度センサをデジタルカメラに搭載しているが、それらセンサ出力を撮影時の手振れ補正に適用するためには、レンズ部の一部や撮像素子において手振れ量をキャンセルするような制御が必要となる。
例えば、特許文献1に記載のデジタルカメラでは、角速度センサから得られた信号検出信号に基づいて駆動され、像ブレを補正するブレ補正レンズと、点像分布関数を演算する点像関数演算部と、点像分布関数を用いて、撮像された画像に対して画像処理による画像回復を行い像ブレを補正する画像回復演算部とを設け、さらに、ブレ補正レンズによるブレ補正動作では補正しきれない像ブレを、画像回復によりさらに補正して、より高画質の画像を得るように構成されている。また、画像回復演算部をカメラボディ内に設けず、外部のパソコンにインストールした画像回復プログラムを有するソフトウェアにより画像回復することも記載されている。
また、特許文献2に記載のデジタルカメラは、閃光発光を行う場合に、閃光発光部の発光に関する閃光情報に基づき点像関数を補正し、この補正後の点像関数に基づいて画像回復を行う構成となっている。
特開2004−205800号公報 特開2004−205802号公報
このように、デジタルカメラに手振れ補正機能を組み込むことは極めて効果的であるが、その分、機構が複雑になり、また内部での複雑な演算処理が必要となるため、コストアップが避けられないといった問題があった。
一方、このような手振れ補正機能を搭載していない最近のデジタルカメラにおいては、搭載している電子回路の処理の高速化によって、実際にシャッターボタンが押されてから撮影動作に至るまでの時間が短くなっている。そのため、最近のデジタルカメラでは、手振れが収まらない状態で撮影動作を開始してしまう可能性が高くなっている。そのため、手振れ補正機能を搭載していない従来のデジタルカメラでは、下手な人は下手な写真しか撮れないといった問題があった。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、手振れ補正機能を搭載していなくても、簡易かつ安価な手振れ改善手法を実行することによって、手振れの少ない撮影画像を保存することのできる電子写真装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の電子写真装置は、シャッターボタンが押されることによって被写体の撮影画像を記録媒体に記録する撮影画像記録制御手段を有する電子写真装置において、撮影時の手振れを検出する手振れ検出手段と、前記手振れ検出手段による検出データを解析して手振れ情報を生成する手振れ解析手段と、前記手振れ解析手段により生成された手振れ情報を蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段に蓄積された手振れ情報に基づいて撮影者の手振れ傾向を判定する手振れ傾向判定手段とを備えており、撮影時、前記撮影画像記録制御手段は、前記シャッターボタンが押されることによって被写体を複数回連続撮影するとともに、前記手振れ検出手段により検出され前記手振れ解析手段により生成された各撮影画像の手振れ情報をパラメータとして、前記連続撮影画像の中から、手振れ情報が最良である撮影画像または手振れ情報が良好である複数の撮影画像を選択し、これを最終保存撮影画像として手振れ情報とともに前記記録媒体に記録し、前記手振れ傾向判定手段により判定された手振れ傾向に基づいてシャッター速度を設定することを特徴とする。
また、本発明の電子写真装置は、シャッターボタンが押されることによって被写体の撮影画像を記録媒体に記録する撮影画像記録制御手段を有する電子写真装置において、撮影
時の手振れを検出する手振れ検出手段と、前記手振れ検出手段による検出データを解析して手振れ情報を生成する手振れ解析手段と、前記手振れ解析手段により生成された手振れ情報を蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段に蓄積された手振れ情報に基づいて撮影者の手振れ傾向を判定する手振れ傾向判定手段とを備えており、撮影時、前記撮影画像記録制御手段は、前記シャッターボタンが押されることによって被写体を複数回連続撮影するとともに、前記手振れ検出手段により検出され前記手振れ解析手段により生成された各撮影画像の手振れ情報と複数の撮影画像をまとめて前記記録媒体に記録し、前記手振れ傾向判定手段により判定された手振れ傾向に基づいてシャッター速度を設定することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、シャッターボタンが押されたとき、撮影画像記録制御手段は、手振れ検出手段により検出され、手振れ解析手段により生成された複数枚の撮影画像の手振れ情報をパラメータとして、連続撮影画像の中から手振れの最も少ない撮影画像を選択し、これを最終保存撮影画像として手振れ情報とともに記録媒体に記録するので、電子写真装置に手振れ補正機能を搭載しなくても、手振れの少ない撮影画像を保存することができる。この場合、連続撮影した複数枚の撮影画像の中から、最良の撮影画像のみまたは良好な複数の撮影画像を選択して記録媒体に記録するので、従来の手振れ補正機能が無くても、記録媒体には手振れの少ない撮影画像が保存されることになる。そのため、撮影者は、手振れを気にすることなく、安心して撮影を行うことができる。また、手振れ補正機能を搭載していないので、電子写真装置のコストアップを最小限に抑えることができる。つまり、手振れ補正機能を搭載していない分、安価な電子写真装置をユーザに提供することができる。
ここで、電子写真では、撮影画像データをJPEG等の圧縮画像データまたは非圧縮の画像データとして保存するが、このとき絞りやシャッター速度等といった情報を保存画像データに付加することができる。本発明では、これを利用し、手振れ情報を撮影画像の付加情報として記録媒体に記録する。
また、本発明では、前記手振れ検出手段として角速度センサを使用しており、手振れ情報として手振れ方向及び手振れ量の情報を撮影画像に付加するようになっている。
また、本発明によれば、シャッター速度及び撮影倍率に対応した手振れ許容量を予め記憶している手振れ許容量記憶手段と、撮影時のシャッター速度と撮影倍率に基づき、前記手振れ検出手段により検出された手振れ量と前記手振れ許容量記憶手段に記憶されている手振れ許容量とを比較することによって手振れの良否を判定し、検出された手振れ量が手振れ許容量を超えている場合には不良と判定する手振れ判定手段とをさらに備えており、前記撮影画像記録制御手段は、前記記録媒体に記録した撮影画像が前記手振れ判定手段により不良と判定されている場合には、再撮影を促す警告を発するように構成してもよい。
連続撮影した複数枚の撮影画像が、全て手振れ許容量を超えている不良撮影画像であった場合には、その中で最も手振れの少ない撮影画像を記録媒体に保存したとしても、それは手振れのある不良画像であることにかわりはない。しかし、本発明によれば、上記警告を発することで、撮影者は、今回の撮影画像が不良画像であることを認識できるので、直ちに撮り直すことが可能となる。
また、本発明によれば、シャッター速度及び撮影倍率に対応した手振れ許容量を予め記憶している手振れ許容量記憶手段と、撮影時のシャッター速度と撮影倍率に基づき、前記手振れ検出手段により検出された手振れ量と前記手振れ許容量記憶手段に記憶されている手振れ許容量とを比較することによって手振れの良否を判定し、検出された手振れ量が手振れ許容量以下になったとき良判定信号を出力する手振れ判定手段とをさらに備えており、前記撮影画像記録制御手段は、シャッターボタンが押されたとき、前記手振れ判定手段より良判定信号を受け取ると撮影動作を開始して連続撮影を行うように構成してもよい。
このような構成とすれば、連続撮影された複数枚の撮影画像は、いずれも手振れ量が手振れ許容量以下のある程度良好な撮影画像となり、その中でより良い撮影画像を選択して記録媒体に保存することになるので、保存される撮影画像は全てある一定の品質が確保されることになる。
また、本発明の電子写真装置は、シャッターボタンが押されることによって被写体の撮影画像を記録媒体に記録する撮影画像記録制御手段を有し、手振れ補正機能を搭載していない電子写真装置において、撮影時の手振れを検出する手振れ検出手段と、前記手振れ検出手段による検出データを解析して手振れ情報を生成する手振れ解析手段と、シャッター速度及び撮影倍率に対応した手振れ許容量を予め記憶している手振れ許容量記憶手段と、撮影時のシャッター速度と撮影倍率に基づき、前記手振れ検出手段により検出された手振れ量と前記手振れ許容量記憶手段に記憶されている手振れ許容量とを比較することによって手振れの良否を判定し、検出された手振れ量が手振れ許容量以下になったとき良判定信号を出力する手振れ判定手段と、前記手振れ解析手段により生成された手振れ情報を蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段に蓄積された手振れ情報に基づいて撮影者の手振れ傾向を判定する手振れ傾向判定手段とを備えており、前記撮影画像記録制御手段は、シャッターボタンが押されたとき、前記手振れ判定手段より良判定信号を受け取ると撮影動作を開始し、前記手振れ検出手段により検出され前記手振れ解析手段により生成された手振れ情報を撮影画像に付加して前記記録媒体に記録し、前記手振れ傾向判定手段により判定された手振れ傾向に基づいてシャッター速度を設定することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、記録媒体に保存される撮影画像はいずれも手振れ量が手振れ許容量以下のある程度良好な撮影画像となり、しかもこれらの撮影画像には全て手振れ情報が付加されることになる。そのため、この保存された撮影画像を例えば外部機器であるパーソナルコンピュータに取り込んで表示する場合に、付加された手振れ情報に基づいて手振れ補正を行ってから撮影画像を表示することができる。すなわち、画像閲覧時にソフト処理によって手振れ画像の改善処理を実施できるため、電子写真装置のコストアップを最小限に抑えることができるものである。
また、本発明の電子写真装置は、シャッターボタンが押されることによって被写体の撮影画像を記録媒体に記録する撮影画像記録制御手段を有し、手振れ補正機能を搭載していない電子写真装置において、撮影時の手振れを検出する手振れ検出手段と、前記手振れ検出手段による検出データを解析して手振れ情報を生成する手振れ解析手段と、シャッター速度及び撮影倍率に対応した手振れ許容量を予め記憶している手振れ許容量記憶手段と、撮影時のシャッター速度と撮影倍率に基づき、前記手振れ検出手段により検出された手振れ量と前記手振れ許容量記憶手段に記憶されている手振れ許容量とを比較することによって手振れの良否を判定し、検出された手振れ量が手振れ許容量を超えている場合には不良と判定する手振れ判定手段と、前記手振れ解析手段により生成された手振れ情報を蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段に蓄積された手振れ情報に基づいて撮影者の手振れ傾向を判定する手振れ傾向判定手段とを備えており、撮影時、前記撮影画像記録制御手段は、前記手振れ検出手段により検出され前記手振れ解析手段により生成された手振れ情報を撮影画
像に付加して前記記録媒体に記録するとともに、前記記録媒体に記録した撮影画像が前記手振れ判定手段により不良と判定されている場合には、再撮影を促す警告を発し、前記手振れ傾向判定手段により判定された手振れ傾向に基づいてシャッター速度を設定することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、撮影画像が手振れ許容量を超えている不良撮影画像であった場合には、上記警告を発するので、撮影者は、今回の撮影画像が不良画像であることを認識でき、直ちに撮り直すことが可能となる。
この場合、前記警告手段としては、発光素子による点滅、電子ファインダによる文字やアイコンの表示、電子音による警告、音声による警告のいずれか1つ、またはこれらの任意の組み合わせとすることができる。
また、本発明によれば、上記各構成において、前記撮影画像記録制御手段は、前記手振れ傾向判定手段により判定された手振れ傾向が手振れの大きいことを示している場合には、シャッター速度を通常撮影時よりも速い高速シャッターに設定し、これに対応して絞りを通常撮影時よりも小さい値に設定するような撮影モードを選択するように構成すればよい。このような構成によれば、画質は若干落ちるものの、多少の手振れがあってもある程度良好な撮影画像を確実に得ることができる。従って、この構成は、シャッターチャンスを逃したくない場合などに有効な手段である。
なお、本発明の電子写真装置は、手振れ補正機能を搭載していてもよい。この場合、この手振れ補正機能が停止状態であるときに、本発明に係わる簡易な手振れ改善手法が有効に働くものである。
本発明の電子写真装置によれば、シャッターボタンが押されたとき、撮影画像記録制御手段は、手振れ検出手段により検出され、手振れ解析手段により生成された複数枚の撮影画像の手振れ情報をパラメータとして、連続撮影画像の中から手振れの最も少ない1枚の撮影画像を選択し、これを最終保存撮影画像として手振れ情報とともに記録媒体に記録するので、電子写真装置に手振れ補正機能を搭載しなくても、手振れの少ない撮影画像を保存することができる。そのため、撮影者は、手振れを気にすることなく、安心して撮影を行うことができる。また、手振れ補正機能を搭載していないので、その分安価な電子写真装置をユーザに提供することができる。
また、本発明によれば、撮影画像が手振れ不良と判定された場合には警告を発するように構成したので、撮影者は、今回の撮影画像が不良画像であることを認識でき、直ちに撮り直すことが可能となる。
また、本発明によれば、シャッターボタンが押されると、手振れ量が手振れ許容量以下となったとき、撮影動作を開始するように構成したので、撮影画像は、いずれも手振れ量が許容量以下のある程度良好な撮影画像となる。従って、記録媒体に保存される撮影画像は全てある一定の品質が確保されることになる。また、撮影者がシャッターボタンを押しても、手振れ量が手振れ許容量以下にならないと撮影動作が開始されないので、撮影者は、手振れ状態であることを認識することができる。つまり、電子写真装置がこのような動作をすることによって、撮影者は、どのような状態で撮影を行えばシャッターボタンを押してから撮影動作が開始されるまでの時間を短縮することができるかを、撮影を通して経験することができる。その結果、撮影のコツをつかむことで、撮影者の撮影技術も向上することになる。
また、本発明によれば、撮影者の手振れ傾向が大きいと判定した場合には、シャッター速度を通常撮影時よりも速い高速シャッターに設定し、これに対応して絞りを通常撮影時よりも小さい値に設定するような撮影モードを選択するように構成したので、画質は若干落ちるものの、多少の手振れがあってもある程度良好な撮影画像を確実に得ることができる。これにより、シャッターチャンスを逃してしまうといった不具合も発生せず、特に電子写真装置の操作に不慣れな者にとっては、手振れ補正機能を搭載していない安価な電子写真装置であっても、安心して撮影することができるものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の電子写真装置である電子カメラの電気的構成を示すブロック図である。
本実施形態の電子カメラ1は、撮像部11、撮像処理駆動回路12、A/D変換回路13、メモリ部14、画像変換回路15、角速度センサ16、A/D変換回路17、メモリ部18、手振れ解析回路19、手振れ許容量記憶部20、手振れ判定回路21、蓄積回路22、手振れ傾向判定回路23、撮影画像記録制御回路24、記憶素子(記録媒体)25、図示しないシャッターボタン等を備えた操作部26等を備えている。すなわち、本実施形態の電子カメラ1は、撮像レンズ部の一部や撮像素子において手振れ量をキャンセルするような制御を行う従来の手振れ補正機能は搭載していない。また、記憶素子25としては、例えばフラッシュメモリカードが使用可能である。このフラッシュメモリカードはカメラ本体に対して着脱可能となっている。
撮像部11は、被写体を撮影するための撮像レンズ及び撮像素子(CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなど)からなる。撮像処理駆動回路12は、撮像部11で撮影された画像を処理する。A/D変換回路13は、撮像処理駆動回路12からの出力信号をデジタル化する。メモリ部14は、デジタル化された画像データを一時的に蓄える。画像変換回路15は、メモリ部14に蓄えられた画像データを例えばJPEG等の保存形式に変換する。
角速度センサ16は、カメラの垂直軸、水平軸または光軸のまわりで角速度を検出する。A/D変換回路17は、角速度センサ16の出力信号をデジタル化する。メモリ部18は、デジタル化された角速度センサ出力情報を一時的に蓄える。手振れ解析回路19は、メモリ部18に蓄えられた角速度センサ出力情報を解析し、手振れ情報(具体的には手振れ方向と手振れ量)を計算により求める。手振れ許容量記憶部20は、シャッター速度及び撮影倍率に対応した手振れ許容量を予め記憶している。
ここで、手振れ許容量について説明する。
手振れが撮影画像の画質に与える影響の度合いは、シャッター速度と撮影倍率に依存する。つまり、手振れ量が同じであっても、シャッター速度が速い場合と遅い場合とでは、手振れによる撮影画像の移動距離(振れる量)が異なる。つまり、シャッター速度が速いほど手振れによる撮影画面の振れ量は小さく、シャッター速度が遅いほど手振れによる撮影画面の振れ量は大きくなる。また、撮影倍率についても、例えば広角では手振れによる撮影画面の振れ量は小さく、望遠になるほど手振れによる撮影画面の振れ量は大きくなる。従って、手振れ許容量は、これらシャッター速度と撮影倍率の両方を勘案してそれぞれ設定する必要がある。具体的には、シャッター速度として、例えば1/2、1/15、1/30、1/60、1/125、1/250、1/500、1/1000の8種類あり、撮影倍率として35mm〜125mmの範囲でのリニアなズーミングが可能であるとすると、撮影倍率については、例えば35mm、55mm、75mm、95mm、115mmの5種類を基本倍率として設定し、このシャッター速度8種類と撮影倍率5種類の全ての組み合わせ(全40種類)について、それぞれ適正な手振れ許容量を設定し、手振れ許容量記憶部20に記憶しておく。ただし、これらの手振れ許容量は、例えば実験等によって予め求めておいてもよいし、計算によって理論上求められた値を手振れ許容量としてもよい。
手振れ判定回路21は、撮影時のシャッター速度と撮影倍率に基づき、手振れ解析回路19により求められた手振れ量と手振れ許容量記憶部20に記憶されている手振れ許容量とを比較することによって手振れの良否を判定し、検出された手振れ量が手振れ許容量を超えている場合には不良と判定する。また、手振れ判定回路20は、撮影時のシャッター速度と撮影倍率に基づき、手振れ解析回路19により求められた手振れ量と手振れ許容量記憶部20に記憶されている手振れ許容量とを比較することによって手振れの良否を判定し、検出された手振れ量が手振れ許容量以下になったとき良判定信号を出力する。
蓄積回路22は、手振れ解析回路19で計算により求められた撮影時の手振れ情報を蓄積する。手振れ傾向判定回路23は、蓄積回路22に蓄積された手振れ情報に基づいて撮影者の手振れ傾向を判定する。
撮影画像記録制御回路24は、撮影時、シャッターボタンが押されることによって被写体を複数回連続撮影するとともに、手振れ解析回路19により求められた各撮影画像の手振れ量をパラメータとして、連続撮影画像の中から手振れ量が最小である撮影画像を選択し、これを最終保存撮影画像として手振れ情報(手振れ方向及び手振れ量)とともに記録素子25に記録(保存)するように制御する。また、撮影画像記録制御回路24は、記憶素子25に保存した撮影画像が手振れ判定回路21により不良と判定されている場合には、再撮影を促す警告を発するように制御する。また、撮影画像記録制御回路24は、シャッターボタンが押されたとき、手振れ判定回路21より良判定信号を受け取ると撮影動作を開始するように制御する。また、撮影画像記録制御回路24は、シャッターボタンが押されたとき、手振れ判定回路21より良判定信号を受け取ると撮影動作を開始し、手振れ解析回路19により求められた手振れ情報を撮影画像に付加して記憶素子25に保存する制御を行う。また、撮影画像記録制御回路24は、手振れ検出解析回路19により求められた手振れ情報を撮影画像に付加して記憶素子25に保存するとともに、記憶素子25に保存した撮影画像が手振れ判定回路21により不良と判定されている場合には、再撮影を促す警告を発するように制御する。さらに、撮影画像記録制御回路24は、撮影開始時、手振れ傾向判定回路23により判定された手振れ傾向に基づいてシャッター速度を設定する。具体的には、手振れ傾向判定回路23により判定された手振れ傾向が手振れの大きいことを示している場合には、シャッター速度を通常撮影時よりも速い高速シャッターに設定し、絞りを通常撮影時よりも小さい値に設定するような撮影モードを選択する。
以下、上記撮影画像記録制御回路24による撮影画像の記録制御動作について、具体的に実施例を挙げて説明する。
本実施例1の撮影画像記録制御動作は、本発明の最も基本的な記録制御動作の実施例である。以下、図2及び図3に示すフローチャートを参照して説明する。
撮影者は、図示しないファインダで被写体状況を確認し、シャッターボタンを押して撮影動作を開始する。撮影画像記録制御回路24は、シャッターボタンが押されたか否かを常に監視しており(ステップS1)、シャッターボタンが押されると(ステップS1でYesと判断されると)、3回の連続撮影を開始する(ステップS2)。すなわち、撮影画像記録制御回路24は、撮影回数のカウント値nをn=1に設定して(ステップS3)、1回目の撮影動作(ステップS4)を開始する。
ここで、ステップS4の撮影動作について、図3に示すフローチャートを参照して説明する。
すなわち、シャッターボタンが押されると、撮像処理駆動回路12の駆動により撮像部11によって撮像動作が開始され(ステップS4−1)、撮像が完了すると、撮像処理駆動回路12からの撮像処理出力信号をA/D変換回路13でデジタル信号に変換し(ステップS4−2)、画像データとしてメモリ部14に一時的に蓄える(ステップS4−3)。そして後、この画像データをメモリ部14から読み出して画像変換回路15に入力し、保存形式の画像データを生成する(ステップS4−4)。ただし、画像変換回路15の能力次第では、画像データをメモリ部14に一時的に蓄えることなく、画像変換回路15に直接入力することも可能である。
一方、撮影動作の開始と同時に、角速度センサ16の出力信号をA/D変換回路17でデジタル信号に変換するA/D変換を開始し(ステップS4−5)、その測定データをメモリ部18に蓄積していく(ステップS4−6)。このような処理を撮像期間中(ステップS4−7でNoと判断されるまで)、一定周期で繰り返す。そして、撮像期間が終了すると(ステップS4−7でNoと判断されると)、手振れ解析回路19により、メモリ部18に蓄積された測定データを解析して、その撮影画像の手振れ情報(手振れ方向及び手振れ量)を計算により求める(ステップS4−8)。そして後、この求めた手振れ情報を、ステップS4−4で生成した保存形式の画像データに付加して、保存する(ステップS4−9)。ただし、本実施例1では、このときの保存は、記憶素子25への保存ではなく、例えば図示しない撮影画像記録制御回路24の内部メモリへの一時的な保存とする。
図2に戻って、撮影画像記録制御回路24では、このような撮影動作を、予め設定された複数回(ここでは3回)連続して行ったか否かを判断し(ステップS5)、3回行っていない場合(ステップS5でNoと判断された場合)には、撮影回数のカウント値nをインクリメントして(ステップS6)、再びステップS4に戻る。一方、ステップS4の撮影動作を3回連続して行った場合(ステップS5でYesと判断された場合)には、次に、付加情報として保存されている各撮影画像の手振れ情報を取得して(ステップS7)、手振れ量が最も少ない撮影画像を選択し(ステップS8)、これを最終保存撮影画像として手振れ情報とともに記憶素子25に保存する(ステップS9)。なお、その他の2枚の撮影画像は消去する。
以上説明したように、本実施例1の撮影画像記録制御動作によれば、複数枚の撮影画像の手振れ情報をパラメータとして、連続撮影画像の中から手振れの最も少ない1枚の撮影画像を選択し、これを最終保存撮影画像として手振れ情報とともに記憶素子25に保存するので、電子カメラ1に手振れ補正機能を搭載しなくても、手振れの少ない撮影画像を記憶素子25に保存することができる。
本実施例2の撮影画像記録制御動作は、複数枚連写した中から選択した最終保存撮影画像に手振れがあった場合に、撮影者に手振れを警告するようにした実施例である。以下、図4に示すフローチャートを参照して説明する。
撮影者は、図示しないファインダで被写体状況を確認し、シャッターボタンを押して撮影動作を開始する。撮影画像記録制御回路24は、シャッターボタンが押されたか否かを常に監視しており(ステップS11)、シャッターボタンが押されると(ステップS11でYesと判断されると)、3回の連続撮影を開始する(ステップS12)。すなわち、撮影画像記録制御回路24は、撮影回数のカウント値nをn=1に設定して(ステップS13)、1回目の撮影動作(ステップS14)を開始する。ステップS14の撮影動作は、上記実施例1の動作説明である図3の処理(ステップS4−1〜ステップS4−9)と同様であるので、ここでは説明を省略する。
撮影画像記録制御回路24では、ステップS14の撮影動作を、予め設定された複数回(ここでは3回)連続して行ったか否かを判断し(ステップS15)、3回行っていない場合(ステップS15でNoと判断された場合)には、撮影回数のカウント値nをインクリメントして(ステップS16)、再びステップS14に戻る。
一方、ステップS14の撮影動作を3回連続して行った場合(ステップS15でYesと判断された場合)には、付加情報として保存されている各撮影画像の手振れ情報を取得して(ステップS17)、手振れ量が最も少ない撮影画像を選択し(ステップS18)、これを最終保存撮影画像として手振れ情報とともに記憶素子25に保存する(ステップS19)。なお、その他の2枚の撮影画像は消去する。
一方、手振れ判定回路21は、最終保存撮影画像に付加されている手振れ情報(手振れ量)を取得するとともに、撮影画像記録制御回路24から今回撮影時のシャッター速度及び撮影倍率の情報を取得し(ステップS20)、この取得したシャッター速度及び撮影倍率の情報に対応する手振れ許容量を手振れ許容量記憶部20から取得する(ステップS21)。そして、最終保存撮影画像の手振れ量と手振れ許容量とを比較して手振れの良否を判定し(ステップS22)、手振れ量が手振れ許容量を超えている場合(ステップS22でYesと判断された場合)には、不良判定信号を撮影画像記録制御回路24に出力する。撮影画像記録制御回路24は、この不良判定信号に基づいて、再撮影を促す警告を発する(ステップS23)。ここで、警告手段としては、発光素子による点滅、電子ファインダによる文字やアイコンの表示、電子音による警告、音声合成回路による音声での警告のいずれか1つ、またはこれらの任意の組み合わせとすることができる。
以上説明したように、本実施例2の撮影画像記録制御動作によれば、複数枚の撮影画像の手振れ情報をパラメータとして、連続撮影画像の中から手振れの最も少ない撮影画像を選択し、これを最終保存撮影画像として手振れ情報とともに記録媒体に記録することができるので、電子カメラ1に手振れ補正機能を搭載しなくても、手振れの少ない撮影画像を記憶素子25に保存することができる。また、選択した最終保存撮影画像の手振れが手振れ許容量を超えていた場合には、撮影者に警告を発することができるので、撮影者は、直ちに撮り直すことができる。
本実施例3の撮影画像記録制御動作は、シャッターボタンが1回押されることによって1枚の写真を撮影する通常の撮影動作において、撮影画像に手振れがあった場合に、撮影者に手振れを警告するようにした実施例である。以下、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
撮影者は、図示しないファインダで被写体状況を確認し、シャッターボタンを押して撮影動作を開始する。撮影画像記録制御回路24は、シャッターボタンが押されたか否かを常に監視しており(ステップS31)、シャッターボタンが押されると(ステップS31でYesと判断されると)、撮影動作を開始する(ステップS32)。ステップS32の撮影動作は、上記実施例1の動作説明である図3の処理(ステップS4−1〜ステップS4−9)と同様であるので、ここでは説明を省略する。
撮影画像記録制御回路24は、ステップS32での撮影動作を終了すると、この撮影画像を手振れ情報とともに記憶素子25に保存する(ステップS33)。
一方、手振れ判定回路21は、撮影画像に付加されている手振れ情報(手振れ量)を取得するとともに、撮影画像記録制御回路24から今回撮影時のシャッター速度及び撮影倍率の情報を取得し(ステップS34)、この取得したシャッター速度及び撮影倍率の情報に対応する手振れ許容量を手振れ許容量記憶部20から取得する(ステップS35)。そして、撮影画像の手振れ量と手振れ許容量とを比較して手振れの良否を判定し(ステップS36)、手振れ量が手振れ許容量を超えている場合(ステップS36でYesと判断された場合)には、不良判定信号を撮影画像記録制御回路24に出力する。撮影画像記録制御回路24は、この不良判定信号に基づいて、再撮影を促す警告を発する(ステップS37)。ここで、警告手段としては、発光素子による点滅、電子ファインダによる文字やアイコンの表示、電子音による警告、音声合成回路による音声での警告のいずれか1つ、またはこれらの任意の組み合わせとすることができる。
以上説明したように、本実施例3の撮影画像記録制御動作によれば、撮影画像の手振れが手振れ許容量を超えていた場合には、撮影者に警告を発することができるので、撮影者は、直ちに撮り直すことができる。
本実施例4の撮影画像記録制御動作は、シャッターボタンが押されたとき、手振れが解消されてから複数枚連写し、その連写の中から最良の最終保存撮影画像を選択して保存するようにした実施例である。以下、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
撮影者は、図示しないファインダで被写体状況を確認し、シャッターボタンを押して撮影動作を開始する。撮影画像記録制御回路24は、シャッターボタンが押されたか否かを常に監視しており(ステップS41)、シャッターボタンが押されると(ステップS41でYesと判断されると)、角速度センサ16の出力信号をA/D変換回路17でデジタル信号に変換するA/D変換を開始し(ステップS42)、その測定データをメモリ部18に蓄積する(ステップS43)。手振れ解析回路19は、メモリ部18に蓄積された測定データを解析して、その撮影画像の手振れ量を計算により求める(ステップS44)。
一方、手振れ判定回路21は、撮影画像記録制御回路24から今回撮影時のシャッター速度及び撮影倍率の情報を取得し(ステップS45)、この取得したシャッター速度及び撮影倍率の情報に対応する手振れ許容量を手振れ許容量記憶部20から取得する(ステップS46)。そして、ステップS44で求めた手振れ量とステップS46で取得した手振れ許容量とを比較する(ステップS47)。その結果、手振れ量が手振れ許容量を超えている場合(ステップS47でNoと判定された場合)には、ステップS42に戻って再度処理を繰り返す。すなわち、撮影者の手振れが収まるまで、撮影動作は行わない。
そして、上記の処理(ステップS42〜ステップS47)を繰り返した結果、撮影者の手振れが収束して、手振れ量が手振れ許容量以下になったとき(ステップS47でYesと判断されたとき)、撮影画像記録制御回路24は、3回の連続撮影を開始する(ステップS48)。すなわち、撮影画像記録制御回路24は、撮影回数のカウント値nをn=1に設定して(ステップS49)、1回目の撮影動作(ステップS50)を開始する。ステップS50の撮影動作は、上記実施例1の動作説明である図3の処理(ステップS4−1〜ステップS4−9)と同様であるので、ここでは説明を省略する。
撮影画像記録制御回路24では、ステップS50の撮影動作を、予め設定された複数回(ここでは3回)連続して行ったか否かを判断し(ステップS51)、3回行っていない場合(ステップS51でNoと判断された場合)には、撮影回数のカウント値nをインクリメントして(ステップS52)、再びステップS50に戻る。一方、ステップS50の撮影動作を3回連続して行った場合(ステップS51でYesと判断された場合)には、付加情報として保存されている各撮影画像の手振れ情報を取得し(ステップS53)、手振れ量が最も少ない撮影画像を選択して(ステップS54)、これを最終保存撮影画像として手振れ情報とともに記憶素子25に保存する(ステップS55)。なお、その他の2枚の撮影画像は消去する。
以上説明したように、本実施例4の撮影画像記録制御動作によれば、シャッターボタンが押されたとき、手振れが解消されてから複数枚連写を行うので、いずれの撮影画像も手振れの少ない撮影画像となっている。さらに、本実施例4では、複数枚の撮影画像の手振れ情報をパラメータとして、手振れの少ない連続撮影画像の中からさらに手振れの最も少ない1枚の撮影画像を選択し、これを最終保存撮影画像として手振れ情報とともに記憶素子25に保存するので、電子カメラ1に手振れ補正機能を搭載しなくても、確実に手振れの少ない撮影画像を記憶素子25に保存することができる。
本実施例5の撮影画像記録制御動作は、シャッターボタンが押されたとき、手振れが解消されてから撮影動作を開始し、その撮影画像を保存するようにした実施例である。以下、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
撮影者は、図示しないファインダで被写体状況を確認し、シャッターボタンを押して撮影動作を開始する。撮影画像記録制御回路24は、シャッターボタンが押されたか否かを常に監視しており(ステップS61)、シャッターボタンが押されると(ステップS61でYesと判断されると)、角速度センサ16の出力信号をA/D変換回路17でデジタル信号に変換するA/D変換を開始し(ステップS62)、その測定データをメモリ部18に蓄積する(ステップS63)。手振れ解析回路19は、メモリ部18に蓄積された測定データを解析して、その撮影画像の手振れ量を計算により求める(ステップS64)。
一方、手振れ判定回路21は、撮影画像記録制御回路24から今回撮影時のシャッター速度及び撮影倍率の情報を取得し(ステップS65)、この取得したシャッター速度及び撮影倍率の情報に対応する手振れ許容量を手振れ許容量記憶部20から取得する(ステップS66)。そして、ステップS64で求めた手振れ量とステップS66で取得した手振れ許容量とを比較する(ステップS67)。その結果、手振れ量が手振れ許容量を超えている場合(ステップS67でNoと判定された場合)には、ステップS62に戻って再度処理を繰り返す。すなわち、撮影者の手振れが収まるまで、撮影動作は行わない。
そして、上記の処理(ステップS62〜ステップS67)を繰り返した結果、撮影者の手振れが収束して、手振れ量が手振れ許容量以下になった場合(ステップS67でYesと判断された場合)には、撮影画像記録制御回路24は、撮影動作を開始する(ステップS68)。ステップS68の撮影動作は、上記実施例1の動作説明である図3の処理(ステップS4−1〜ステップS4−9)と同様であるので、ここでは説明を省略する。そして、ステップS68での撮影動作を終了すると、この撮影画像を手振れ情報とともに記憶素子25に保存する(ステップS69)。
以上説明したように、本実施例5の撮影画像記録制御動作によれば、シャッターボタンが押されたとき、手振れが解消されてから撮影動作を行うので、手振れの少ない撮影画像を記憶素子25に確実に保存することができる。
本実施例6は、上記各実施例1〜5に共通に適用可能な実施例であり、撮影者の手振れ傾向を蓄積し、シャッターボタンが押されたときに、その手振れ傾向に応じてシャッター速度を最適なシャッター速度に自動的に設定するようにした実施例である。
すなわち、本実施例6では、上記各実施例1〜5のようにして撮影画像記録制御動作を行うたびに、手振れ解析回路19によって求められた手振れ情報(特に、手振れ量)を蓄積回路22に蓄積していく。そして、その蓄積データから、その撮影者の手振れ傾向を判定する。具体的には、手振れ量の平均値を求めている。この場合、蓄積回路22に蓄積されている手振れ情報の数が多数にのぼる場合には、直近から過去数回分(例えば10回分等)の手振れ情報の平均値をとるようにしてもよい。あまり古い手振れ情報は、現在の撮影者の手振れ状況を必ずしも反映しているとは言えないからである。ただし、手振れ傾向の判定処理は、このような単純な平均値を求める処理に限定されるものではなく、手振れ傾向を把握できる処理であれば、どのような処理であってもよい。
手振れ傾向判定回路23では、求めた手振れ量の平均値から、適正なシャッター速度を決定する。ただし、手振れ量と適正なシャッター速度との関係は、例えば実験等によって予め求めておいてもよいし、計算によって理論上求めておいてもよい。具体的には、手振れ量が大きい場合には、シャッター速度を通常撮影時のシャッター速度(例えば、1/125)よりも速い高速シャッター(例えば、1/500)に設定し、これに対応して絞りを通常撮影時の絞り(例えば、F5.6)よりも小さい値(例えば、F2.8)に設定するような撮影モードを選択するように、手振れ量とシャッター速度との関係を設定しておく。
この場合、良好な撮影画像を得るためには、上記したようにシャッター速度と絞りとを連動させておく必要がある。つまり、シャッター速度を速くすると、その分、露光量が不足することになるので、絞りは小さく(すなわち、レンズを開放の方向)に設定して、十分な露光量を確保する必要があるからである。絞りを小さく(すなわち、F値を小さく)するとういことは、被写解深度が浅くなる(ピントの合う前後の領域が狭くなる)ことを意味しており、奥行きのピントが合いにくい状態となる。つまり、本実施例6によれば、画質は若干落ちるものの、多少の手振れがあってもある程度良好な撮影画像を確実に得ることができる利点がある。
なお、上記実施形態では、自動の手振れ補正機能を搭載してい場合について説明しているが、自動の手振れ補正機能を搭載していてもよいことは当然である。この場合、この手振れ補正機能が停止状態であるときに、本発明に係わる簡易な手振れ改善手法が有効に機能することになる。
また、上記実施形態では、電子カメラ1を例に挙げて説明しているが、銀塩フィルムに画像を焼き付けて撮影する従来の機械式カメラ(銀塩カメラ)にも本発明の技術が適用可能であることは当然である。
本発明の電子写真装置である電子カメラの電気的構成を示すブロック図である。 本発明に係わる実施例1の撮影画像記録制御動作を示すフローチャートである。 撮影動作の具体的処理手順を示すフローチャートである。 本発明に係わる実施例2の撮影画像記録制御動作を示すフローチャートである。 本発明に係わる実施例3の撮影画像記録制御動作を示すフローチャートである。 本発明に係わる実施例4の撮影画像記録制御動作を示すフローチャートである。 本発明に係わる実施例5の撮影画像記録制御動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 電子カメラ
11 撮像部
12 撮像処理駆動回路
13 A/D変換回路
14 メモリ部
15 画像変換回路
16 角速度センサ
17 A/D変換回路
18 メモリ部
19 手振れ解析回路
20 手振れ許容量記憶部
21 手振れ判定回路
22 蓄積回路
23 手振れ傾向判定回路
24 撮影画像記録制御回路
25 記憶素子(記録媒体)
26 操作部

Claims (9)

  1. シャッターボタンが押されることによって被写体の撮影画像を記録媒体に記録する撮影画像記録制御手段を有する電子写真装置において、
    撮影時の手振れを検出する手振れ検出手段と、
    前記手振れ検出手段による検出データを解析して手振れ情報を生成する手振れ解析手段と、
    撮影時の手振れ情報を蓄積する蓄積手段と、
    前記手振れ解析手段により生成された手振れ情報に基づいて撮影者の手振れ傾向を判定する手振れ傾向判定手段とを備えており、
    撮影時、前記撮影画像記録制御手段は、前記シャッターボタンが押されることによって被写体を複数回連続撮影するとともに、前記手振れ検出手段により検出され前記手振れ解析手段により生成された各撮影画像の手振れ情報をパラメータとして、前記連続撮影画像の中から、手振れ情報が最良である撮影画像または手振れ情報が良好である複数の撮影画像を選択し、これを最終保存撮影画像として手振れ情報とともに前記記録媒体に記録し、前記手振れ傾向判定手段により判定された手振れ傾向に基づいてシャッター速度を設定することを特徴とする電子写真装置。
  2. シャッターボタンが押されることによって被写体の撮影画像を記録媒体に記録する撮影画像記録制御手段を有する電子写真装置において、
    撮影時の手振れを検出する手振れ検出手段と、
    前記手振れ検出手段による検出データを解析して手振れ情報を生成する手振れ解析手段と
    撮影時の手振れ情報を蓄積する蓄積手段と、
    前記手振れ解析手段により生成された手振れ情報に基づいて撮影者の手振れ傾向を判定する手振れ傾向判定手段とを備えており、
    撮影時、前記撮影画像記録制御手段は、前記シャッターボタンが押されることによって被写体を複数回連続撮影するとともに、前記手振れ検出手段により検出され前記手振れ解析手段により生成された各撮影画像の手振れ情報と複数の撮影画像をまとめて前記記録媒体に記録し、前記手振れ傾向判定手段により判定された手振れ傾向に基づいてシャッター速度を設定することを特徴とする電子写真装置。
  3. 前記手振れ検出手段が角速度センサであり、前記手振れ情報が手振れ方向及び手振れ量の情報である請求項1または請求項2に記載の電子写真装置。
  4. シャッター速度及び撮影倍率に対応した手振れ許容量を予め記憶している手振れ許容量記憶手段と、
    撮影時のシャッター速度と撮影倍率に基づき、前記手振れ検出手段により検出された手振れ量と前記手振れ許容量記憶手段に記憶されている手振れ許容量とを比較することによって手振れの良否を判定し、検出された手振れ量が手振れ許容量を超えている場合には不良と判定する手振れ判定手段とをさらに備えており、
    前記撮影画像記録制御手段は、前記記録媒体に記録した撮影画像が前記手振れ判定手段により不良と判定されている場合には、再撮影を促す警告を発することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子写真装置。
  5. シャッター速度及び撮影倍率に対応した手振れ許容量を予め記憶している手振れ許容量記憶手段と、
    撮影時のシャッター速度と撮影倍率に基づき、前記手振れ検出手段により検出された手振れ量と前記手振れ許容量記憶手段に記憶されている手振れ許容量とを比較することによって手振れの良否を判定し、検出された手振れ量が手振れ許容量以下になったとき良判定信号を出力する手振れ判定手段とをさらに備えており、
    前記撮影画像記録制御手段は、シャッターボタンが押されたとき、前記手振れ判定手段より良判定信号を受け取ると撮影動作を開始することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子写真装置。
  6. シャッターボタンが押されることによって被写体の撮影画像を記録媒体に記録する撮影画像記録制御手段を有する電子写真装置において、
    撮影時の手振れを検出する手振れ検出手段と、
    前記手振れ検出手段による検出データを解析して手振れ情報を生成する手振れ解析手段と、
    シャッター速度及び撮影倍率に対応した手振れ許容量を予め記憶している手振れ許容量記憶手段と、
    撮影時のシャッター速度と撮影倍率に基づき、前記手振れ検出手段により検出された手振れ量と前記手振れ許容量記憶手段に記憶されている手振れ許容量とを比較することによって手振れの良否を判定し、検出された手振れ量が手振れ許容量以下になったとき良判定信号を出力する手振れ判定手段と
    前記手振れ解析手段により生成された手振れ情報を蓄積する蓄積手段と、
    前記蓄積手段に蓄積された手振れ情報に基づいて撮影者の手振れ傾向を判定する手振れ傾向判定手段とを備えており、
    前記撮影画像記録制御手段は、シャッターボタンが押されたとき、前記手振れ判定手段より良判定信号を受け取ると撮影動作を開始し、前記手振れ検出手段により検出され前記手振れ解析手段により生成された手振れ情報を撮影画像に付加して前記記録媒体に記録し、前記手振れ傾向判定手段により判定された手振れ傾向に基づいてシャッター速度を設定することを特徴とする電子写真装置。
  7. シャッターボタンが押されることによって被写体の撮影画像を記録媒体に記録する撮影画像記録制御手段を有する電子写真装置において、
    撮影時の手振れを検出する手振れ検出手段と、
    前記手振れ検出手段による検出データを解析して手振れ情報を生成する手振れ解析手段と、
    シャッター速度及び撮影倍率に対応した手振れ許容量を予め記憶している手振れ許容量記憶手段と、
    撮影時のシャッター速度と撮影倍率に基づき、前記手振れ検出手段により検出された手振れ量と前記手振れ許容量記憶手段に記憶されている手振れ許容量とを比較することによって手振れの良否を判定し、検出された手振れ量が手振れ許容量を超えている場合には不良と判定する手振れ判定手段と、
    前記手振れ解析手段により生成された手振れ情報を蓄積する蓄積手段と、
    前記蓄積手段に蓄積された手振れ情報に基づいて撮影者の手振れ傾向を判定する手振れ傾向判定手段とを備えており、
    撮影時、前記撮影画像記録制御手段は、前記手振れ検出手段により検出され前記手振れ解析手段により生成された手振れ情報を撮影画像に付加して前記記録媒体に記録するとともに、前記記録媒体に記録した撮影画像が前記手振れ判定手段により不良と判定されている場合には、再撮影を促す警告を発し、前記手振れ傾向判定手段により判定された手振れ傾向に基づいてシャッター速度を設定することを特徴とする電子写真装置。
  8. 前記警告は、発光素子による点滅、電子ファインダによる文字やアイコンの表示、電子音による警告、音声による警告のいずれか1つ以上である請求項4または請求項7に記載の電子写真装置。
  9. 前記撮影画像記録制御手段は、前記手振れ傾向判定手段により判定された手振れ傾向が手振れの大きいことを示している場合には、シャッター速度を通常撮影時よりも速い高速シャッターに設定し、撮影するような撮影モードを選択することを特徴とする請求項1ないし請求項8に記載の電子写真装置。
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