JP2005354458A - モバイルip端末に対する電話発信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 発信側IP端末で着信側モバイルIP端末の電話番号の代わりに着信側モバイルIP端末のメールアドレスを用いて電話発信を行い得るようにする。
【解決手段】 メールアドレス発信モードにした発信側モバイルIP端末1a−1から送出された着信側モバイルIP端末1b−1のメールアドレスに基づき管理サーバ2−1から送出された着信側モバイルIP端末に対する接続要求を受けた呼制御サーバ5は、受信した接続要求に基づき、各モバイルIP端末のメールアドレス等を含むモバイルIP端末管理データベースを検索することにより、着信側モバイルIP端末を管理する管理サーバ2−2に端末接続要求を送出し、前記端末接続要求を受信した管理サーバ2−2から着信側モバイルIP端末に当該呼を着信させ、着信側モバイルIP端末の応答に応じて発信側モバイルIP端末および着信側モバイルIP端末間の接続制御を行う。
【選択図】図1
【解決手段】 メールアドレス発信モードにした発信側モバイルIP端末1a−1から送出された着信側モバイルIP端末1b−1のメールアドレスに基づき管理サーバ2−1から送出された着信側モバイルIP端末に対する接続要求を受けた呼制御サーバ5は、受信した接続要求に基づき、各モバイルIP端末のメールアドレス等を含むモバイルIP端末管理データベースを検索することにより、着信側モバイルIP端末を管理する管理サーバ2−2に端末接続要求を送出し、前記端末接続要求を受信した管理サーバ2−2から着信側モバイルIP端末に当該呼を着信させ、着信側モバイルIP端末の応答に応じて発信側モバイルIP端末および着信側モバイルIP端末間の接続制御を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、少なくとも1つのモバイルIP端末を管理サーバに無線接続して成る無線LAN網を備えるインターネットにおいて、IP端末からモバイルIP端末に対してそのモバイルIP端末のメールアドレスを用いて電話発信を行う、モバイルIP端末に対する電話発信方法に関するものである。
インターネットにおいてIP端末同士で通話(音声通信)を行う従来技術としては、インターネット経由の通話に先立ち、発信側IP端末から、着信側ユーザが所有する異なるメールアドレスを有する複数の着信側IP端末に、自己のインターネット上のIPアドレスを含む電子メールを同時に送信しておき、前記電子メールを受信した着信側ユーザが1つの着信側IP端末により着信を認識した後に、他の着信側IP端末を起動して前記電子メールから取得したIPアドレスを用いて発信側IP端末に発信することによりIP端末同士で通話を行う方法(例えば特許文献1参照)が提案されている。
現在提供されている各種IP電話サービスにおいては、発信側IP端末から着信側IP端末に電話発信を行う際には事前に着信側IP端末の電話番号を認知している必要があるが、携帯電話等のモバイル環境下では着信側IP端末のメールアドレスのみを知っていて着信側IP端末の電話番号を知らない場合も多いため、着信側IP端末の電話番号を知らない場合には、例えば「相手の電話番号を教えてもらうための電子メール」を事前に着信側IP端末に送信することにより、着信側IP端末の電話番号を取得しておく必要があった。これに対し、上記従来技術では、例えば発信側固定IP端末から着信側固定IP端末および携帯電話に、自己のインターネット上のIPアドレスを含む電子メールを同時に送信したときに、1つの着信側IP端末で着信を認識したユーザが、前記電子メールから取得したIPアドレスを用いて他の着信側IP端末で発信側IP端末に掛け直して、それに発信側固定IP端末が応答した場合には、発信側固定IP端末で通信の接続に必要な着信側IP端末のIPアドレスを事前に認知していない場合であっても、インターネット上でのIP端末同士の通話を実現できるようになる。
上記従来技術は、(1)着信側ユーザが、固定IP端末および携帯電話のような2つのIP端末を所有しており、(2)例えば携帯電話で着信を認識した着信側ユーザが、前記電子メールから取得したIPアドレスを用いて固定IP端末で発信側IP端末に掛け直す発信操作を行い、(3)発信操作時のIPアドレスが発信側IP端末のIPアドレスとして有効に機能して発信側IP端末に着信がなされ、(4)その着信に発信側IP端末が応答する、という4つの条件の全てが成立した場合に限りIP端末同士の通話が成立するため、実際に通話が成立する可能性が極めて低い。その上、発信側IP端末の発信操作のみによって直接的に通話が成立するのではないため、仮に通話が成立した場合であっても、発信側IP端末が電子メールを送信してからIP端末同士の通話が成立するまでに長時間を要することになる。
また、上記従来技術において、例えば発信側IP端末が「携帯IP端末」である場合には、現在広く普及しているIPv4を利用するモバイル環境下では、使用するIPドレスがプライベートアドレスとなるため、発信側IP端末を管理する基地局が車両による移動等によって切り換わった場合には、電子メール受信時の発信側IP端末のIPアドレスと着信側ユーザが上記(2)の発信操作を行うときに使用する発信側IP端末のIPアドレスとが異なるものとなるため、着信自体が不可能になり、通話が成立しない。
また、上記従来技術において、例えば発信側IP端末が「携帯IP端末」である場合には、現在広く普及しているIPv4を利用するモバイル環境下では、使用するIPドレスがプライベートアドレスとなるため、発信側IP端末を管理する基地局が車両による移動等によって切り換わった場合には、電子メール受信時の発信側IP端末のIPアドレスと着信側ユーザが上記(2)の発信操作を行うときに使用する発信側IP端末のIPアドレスとが異なるものとなるため、着信自体が不可能になり、通話が成立しない。
本発明は、発信側IP端末で着信側モバイルIP端末の電話番号の代わりに着信側モバイルIP端末のメールアドレスを用いて電話発信を行い得るようにする、モバイルIP端末に対する電話発信方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の第1発明は、所定のメールアドレスを有する少なくとも1つのモバイルIP端末を管理サーバに無線接続して成る無線LAN網を複数備え、前記複数の無線LAN網の管理サーバをそれぞれ呼制御サーバに接続して一括管理するように構成したインターネットにおいて、モバイルIP端末から他のモバイルIP端末に対して電話発信を行うに際し、各管理サーバにおいて、モバイルIP端末から送出された端末状態通知を更新記録して成る管理下端末情報通知を生成して送出する工程と、呼制御サーバにおいて、前記各管理サーバから送出された管理下端末情報通知に基づき各モバイルIP端末のメールアドレス、IPアドレスおよび無線接続された管理サーバに関する情報を含むモバイルIP端末管理データベースを生成する工程と、発信側モバイルIP端末をメールアドレス発信モードに切り換えた後に、着信側モバイルIP端末のメールアドレスを無線接続された管理サーバに送出する工程と、前記メールアドレスを受信した管理サーバから呼制御サーバに着信側モバイルIP端末に対する接続要求を送出する工程と、呼制御サーバにおいて、受信した接続要求に基づき前記モバイルIP端末管理データベースを検索することにより、着信側モバイルIP端末を管理する管理サーバに端末接続要求を送出する工程と、前記端末接続要求を受信した管理サーバから着信側モバイルIP端末に当該呼を着信させる工程と、着信側モバイルIP端末の応答に応じて発信側モバイルIP端末および着信側モバイルIP端末間の接続制御を行う工程と、を行うことを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項2に記載の第2発明は、所定のメールアドレスを有する少なくとも1つのモバイルIP端末を管理サーバに無線接続して成る無線LAN網を複数備えるインターネットにおいて、モバイルIP端末から他のモバイルIP端末に対して電話発信を行うに際し、各管理サーバにおいて、モバイルIP端末から送出された端末状態通知に基づき各モバイルIP端末のメールアドレス、IPアドレスおよび当該管理サーバに関する情報を含むモバイルIP端末管理データベースを生成する工程と、発信側モバイルIP端末をメールアドレス発信モードに切り換えた後に、着信側モバイルIP端末のメールアドレスを無線接続された管理サーバに送出する工程と、前記メールアドレスを受信した管理サーバから他の全ての管理サーバにそれぞれ着信側モバイルIP端末に対する接続要求を送出する工程と、前記接続要求を受信した管理サーバのそれぞれにおいて、受信した接続要求に基づき前記モバイルIP端末管理データベースを検索することにより、着信側モバイルIP端末が管理下にあるか否かを判定する工程と、着信側モバイルIP端末を管理する管理サーバから着信側モバイルIP端末に当該呼を着信させる工程と、着信側モバイルIP端末の応答に応じて発信側モバイルIP端末および着信側モバイルIP端末間の接続制御を行う工程と、を行うことを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項3に記載の第3発明は、所定のメールアドレスを有する少なくとも1つのモバイルIP端末を管理サーバに無線接続して成る無線LAN網と、前記無線LAN網および少なくとも1つの固定IP端末を呼制御サーバにLAN接続して成るインターネットにおいて、固定IP端末からモバイルIP端末に対して電話発信を行うに際し、前記管理サーバにおいて、モバイルIP端末から送出された端末状態通知に基づき各モバイルIP端末のメールアドレスおよびIPアドレスに関する情報を含むモバイルIP端末管理データベースを生成する工程と、発信側固定IP端末をメールアドレス発信モードに切り換えた後に、着信側モバイルIP端末のメールアドレスを前記呼制御サーバに送出する工程と、前記呼制御サーバから前記管理サーバに着信側モバイルIP端末に対する接続要求を送出する工程と、前記管理サーバにおいて、受信した接続要求に基づき前記モバイルIP端末管理データベースから着信側モバイルIP端末を検索し、当該着信側モバイルIP端末に当該呼を着信させる工程と、着信側モバイルIP端末の応答に応じて発信側モバイルIP端末および着信側モバイルIP端末間の接続制御を行う工程と、を行うことを特徴とする。
第1発明によれば、所定のメールアドレスを有する少なくとも1つのモバイルIP端末を管理サーバに無線接続して成る無線LAN網を複数備え、前記複数の無線LAN網の管理サーバをそれぞれ呼制御サーバに接続して一括管理するように構成したインターネットにおいて、モバイルIP端末から他のモバイルIP端末に対して電話発信を行う際には、各管理サーバにおいて、モバイルIP端末から送出された端末状態通知を更新記録して成る管理下端末情報通知を生成して送出し、呼制御サーバにおいて、前記各管理サーバから送出された管理下端末情報通知に基づき各モバイルIP端末のメールアドレス、IPアドレスおよび無線接続された管理サーバに関する情報を含むモバイルIP端末管理データベースを生成し、発信側モバイルIP端末をメールアドレス発信モードに切り換えた後に、着信側モバイルIP端末のメールアドレスを無線接続された管理サーバに送出し、前記メールアドレスを受信した管理サーバから呼制御サーバに着信側モバイルIP端末に対する接続要求を送出し、呼制御サーバにおいて、受信した接続要求に基づき前記モバイルIP端末管理データベースを検索することにより、着信側モバイルIP端末を管理する管理サーバに端末接続要求を送出し、前記端末接続要求を受信した管理サーバから着信側モバイルIP端末に当該呼を着信させ、着信側モバイルIP端末の応答に応じて発信側モバイルIP端末および着信側モバイルIP端末間の接続制御を行うから、発信側モバイルIP端末で着信側モバイルIP端末の電話番号の代わりに着信側モバイルIP端末のメールアドレスを用いて電話発信を行い得るようにする、モバイルIP端末に対する電話発信方法を提供することができる。
第2発明によれば、所定のメールアドレスを有する少なくとも1つのモバイルIP端末を管理サーバに無線接続して成る無線LAN網を複数備えるインターネットにおいて、モバイルIP端末から他のモバイルIP端末に対して電話発信を行う際には、各管理サーバにおいて、モバイルIP端末から送出された端末状態通知に基づき各モバイルIP端末のメールアドレス、IPアドレスおよび当該管理サーバに関する情報を含むモバイルIP端末管理データベースを生成し、発信側モバイルIP端末をメールアドレス発信モードに切り換えた後に、着信側モバイルIP端末のメールアドレスを無線接続された管理サーバに送出し、前記メールアドレスを受信した管理サーバから他の全ての管理サーバにそれぞれ着信側モバイルIP端末に対する接続要求を送出し、前記接続要求を受信した管理サーバのそれぞれにおいて、受信した接続要求に基づき前記モバイルIP端末管理データベースを検索することにより、着信側モバイルIP端末が管理下にあるか否かを判定し、着信側モバイルIP端末を管理する管理サーバから着信側モバイルIP端末に当該呼を着信させ、着信側モバイルIP端末の応答に応じて発信側モバイルIP端末および着信側モバイルIP端末間の接続制御を行うから、発信側モバイルIP端末で着信側モバイルIP端末の電話番号の代わりに着信側モバイルIP端末のメールアドレスを用いて電話発信を行い得るようにする、モバイルIP端末に対する電話発信方法を提供することができる。
第3発明によれば、所定のメールアドレスを有する少なくとも1つのモバイルIP端末を管理サーバに無線接続して成る無線LAN網と、前記無線LAN網および少なくとも1つの固定IP端末を呼制御サーバにLAN接続して成るインターネットにおいて、固定IP端末からモバイルIP端末に対して電話発信を行う際には、前記管理サーバにおいて、モバイルIP端末から送出された端末状態通知に基づき各モバイルIP端末のメールアドレスおよびIPアドレスに関する情報を含むモバイルIP端末管理データベースを生成し、発信側固定IP端末をメールアドレス発信モードに切り換えた後に、着信側モバイルIP端末のメールアドレスを前記呼制御サーバに送出し、前記呼制御サーバから前記管理サーバに着信側モバイルIP端末に対する接続要求を送出し、前記管理サーバにおいて、受信した接続要求に基づき前記モバイルIP端末管理データベースから着信側モバイルIP端末を検索し、当該着信側モバイルIP端末に当該呼を着信させ、着信側モバイルIP端末の応答に応じて発信側モバイルIP端末および着信側モバイルIP端末間の接続制御を行うから、発信側固定IP端末で着信側モバイルIP端末の電話番号の代わりに着信側モバイルIP端末のメールアドレスを用いて電話発信を行い得るようにする、モバイルIP端末に対する電話発信方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態のモバイルIP端末に対する電話発信方法に用いるIP電話システムの構成を示す図である。本実施形態のIP電話システムは、図1に示すように、各々が所定のメールアドレスを有する複数(図示例では4つ)のモバイルIP端末1a−1〜1a−4と、モバイルIP端末1a−1〜1a−4を無線接続される管理サーバ2−1とから成る無線LAN網3−1と、各々が所定のメールアドレスを有する複数(図示例では4つ)のモバイルIP端末1b−1〜1b−4と、モバイルIP端末1b−1〜1b−4を無線接続される管理サーバ2−2とから成る無線LAN網3−2と、各々が所定のメールアドレスを有する複数(図示例では4つ)のモバイルIP端末1c−1〜1c−4と、モバイルIP端末1c−1〜1c−4を無線接続される管理サーバ2−3とから成る無線LAN網3−3と、各々が所定のメールアドレスを有する複数(図示例では4つ)のモバイルIP端末1d−1〜1d−4と、モバイルIP端末1d−1〜1d−4を無線接続される管理サーバ2−4とから成る無線LAN網3−4と、無線LAN網3−1〜無線LAN網3−4をそれぞれLAN(有線LAN)4によって接続されて一括制御する呼制御サーバ5とを具備するインターネット6上に設置されている。このIP電話システムは、現在広く普及しているIPv4を利用するモバイル環境下に構成されているものとする。なお、上記無線LAN網の設置数および各無線LAN網を構成するモバイルIP端末の数は、上記図示例に限定されるものではなく、原理的には、インターネット上に1つのモバイルIP端末を無線接続される無線LAN網が2つ存在する最小構成においても、本発明のモバイルIP端末に対する電話発信方法を実施することが可能である。また、図1においては、各無線LAN網の管理領域が互いに重畳しないように構成されているが、隣接する無線LAN網の管理領域が重畳するように構成されていてもよい。
図1は本発明の第1実施形態のモバイルIP端末に対する電話発信方法に用いるIP電話システムの構成を示す図である。本実施形態のIP電話システムは、図1に示すように、各々が所定のメールアドレスを有する複数(図示例では4つ)のモバイルIP端末1a−1〜1a−4と、モバイルIP端末1a−1〜1a−4を無線接続される管理サーバ2−1とから成る無線LAN網3−1と、各々が所定のメールアドレスを有する複数(図示例では4つ)のモバイルIP端末1b−1〜1b−4と、モバイルIP端末1b−1〜1b−4を無線接続される管理サーバ2−2とから成る無線LAN網3−2と、各々が所定のメールアドレスを有する複数(図示例では4つ)のモバイルIP端末1c−1〜1c−4と、モバイルIP端末1c−1〜1c−4を無線接続される管理サーバ2−3とから成る無線LAN網3−3と、各々が所定のメールアドレスを有する複数(図示例では4つ)のモバイルIP端末1d−1〜1d−4と、モバイルIP端末1d−1〜1d−4を無線接続される管理サーバ2−4とから成る無線LAN網3−4と、無線LAN網3−1〜無線LAN網3−4をそれぞれLAN(有線LAN)4によって接続されて一括制御する呼制御サーバ5とを具備するインターネット6上に設置されている。このIP電話システムは、現在広く普及しているIPv4を利用するモバイル環境下に構成されているものとする。なお、上記無線LAN網の設置数および各無線LAN網を構成するモバイルIP端末の数は、上記図示例に限定されるものではなく、原理的には、インターネット上に1つのモバイルIP端末を無線接続される無線LAN網が2つ存在する最小構成においても、本発明のモバイルIP端末に対する電話発信方法を実施することが可能である。また、図1においては、各無線LAN網の管理領域が互いに重畳しないように構成されているが、隣接する無線LAN網の管理領域が重畳するように構成されていてもよい。
上記モバイルIP端末1a−1〜1a−4、1b−1〜1b−4、1c−1〜1c−4、1d−1〜1d−4としては、本発明の「モバイルIP端末に対する電話発信方法」に対応する「メールアドレス発信機能」を予めソフトウエアまたはハードウエアによって搭載した専用モバイルIP端末(IP携帯電話機または事業所コードレスシステム対応PHS)を用いるものとする。なお、汎用モバイルIP端末(汎用携帯電話機、汎用PHS、ノートパソコンと無線LANカードまたはデータ通信カードとの組み合わせ、PDAと無線LANカードまたはデータ通信カードとの組み合わせ等)であっても、上記「メールアドレス発信機能」を搭載するためのソフトウエアを汎用モバイルIP端末に組み込んでおけば、上記モバイルIP端末として使用することが可能である。
上記「メールアドレス発信機能」とは、「相手の電話番号の代わりに相手のメールアドレスを用いて電話発信を行う機能」のことであり、相手の電話番号を用いる「通常の発信モード」から「メールアドレス発信モード」に切り換えたときには、相手のメールアドレスを用いて電話発信を行えるようになる。
上記「メールアドレス発信機能」を搭載した専用モバイルIP端末としては、モバイルIP端末のファンクションキー等の特定のキーを「メールアドレス発信モード切換キー」として設定しておき、「メールアドレス発信モード切換キー」の押下時に移行する「メールアドレス発信モード」では、ディスプレイ画面上に、入力したメールアドレスと、そのメールアドレスを用いて電話発信を行うための発信用ソフトキーとを表示し、発信用ソフトキーの押下に応じて当該メールアドレスのモバイルIP端末に電話発信を行うようにしたもの(メールアドレス直接入力型モバイルIP端末)を用いるものとするが、上記メールアドレス直接入力型モバイルIP端末の代わりに、モバイルIP端末のアドレス帳に登録済みのメールアドレスの中から所望のメールアドレスを選択して表示した状態のディスプレイ画面上に、選択したメールアドレスを用いて電話発信を行うための発信用ソフトキーを表示し、発信用ソフトキーの押下に応じて当該メールアドレスのモバイルIP端末に電話発信を行うようにしたもの(メールアドレス引用型モバイルIP端末)を用いてもよい。また、上記メールアドレス直接入力型モバイルIP端末に上記メールアドレス引用型モバイルIP端末の機能を追加するようにしてもよい。なお、汎用モバイルIP端末に上記「メールアドレス発信機能」を搭載する場合には、上記専用モバイルIP端末の場合と同様に構成すればよい。
上記管理サーバ2−1〜2−4は、無線基地局の機能を備えており、管理下にあるモバイルIP端末(すなわち、当該無線LAN網の圏内に存在して、当該管理サーバに無線接続可能な全モバイル端末)を管理するように構成されている。上記管理サーバ2−1〜2−4は、例えば同一事業所内の異なる部署(異なる建物、異なるフロア等)にそれぞれ設置されているものとするが、同一企業の複数の事業所にそれぞれ設置されている場合もある。上記管理サーバ2−1〜2−4は、無線接続されたモバイルIP端末から送出された端末状態通知を更新記録して成る管理下端末情報通知を生成して呼制御サーバ5に送出するように構成されている。
上記呼制御サーバ5は、LAN4によって接続された管理サーバ2−1〜2−4を介して、管理サーバ2−1〜2−4に無線接続されている全モバイルIP端末を一括管理するものであり、通常、電話事業キャリアのメールサーバとして設置されているが、インターネットサービスプロバイダのメールサーバや、無線LANを設けた企業内のメールサーバとして設置されている場合もある。
上記呼制御サーバ5は、予め組み込まれている管理プログラムを実行することにより、管理サーバ2−1〜2−4から送出された管理下端末情報通知に基づき、少なくとも、各モバイルIP端末のメールアドレス、IPアドレスおよび無線接続された管理サーバに関する情報を含む、モバイルIP端末管理データベースを生成する。このモバイルIP端末管理データベースは、記録されている情報に変化が生じた場合(例えば、モバイルIP端末がある無線LAN網の圏内から他の無線LAN網の圏内に移動した場合や、モバイルIP端末の電源のON/OFF状態が変化した場合)に更新記録されるようになっている。上記モバイルIP端末管理データベースは、上述した各モバイルIP端末のメールアドレス、IPアドレスおよび無線接続された管理サーバに関する情報は必ず含んでいる必要があるが、他の情報を含んでいてもよく、本実施形態では、後述する「初期端末情報」を構成する情報である、各モバイルIP端末の電話番号ならびに各モバイルIP端末の接続経路および接続方式に関する情報を含んでいる。
上記呼制御サーバ5は、予め組み込まれている管理プログラムを実行することにより、管理サーバ2−1〜2−4から送出された管理下端末情報通知に基づき、少なくとも、各モバイルIP端末のメールアドレス、IPアドレスおよび無線接続された管理サーバに関する情報を含む、モバイルIP端末管理データベースを生成する。このモバイルIP端末管理データベースは、記録されている情報に変化が生じた場合(例えば、モバイルIP端末がある無線LAN網の圏内から他の無線LAN網の圏内に移動した場合や、モバイルIP端末の電源のON/OFF状態が変化した場合)に更新記録されるようになっている。上記モバイルIP端末管理データベースは、上述した各モバイルIP端末のメールアドレス、IPアドレスおよび無線接続された管理サーバに関する情報は必ず含んでいる必要があるが、他の情報を含んでいてもよく、本実施形態では、後述する「初期端末情報」を構成する情報である、各モバイルIP端末の電話番号ならびに各モバイルIP端末の接続経路および接続方式に関する情報を含んでいる。
次に、本実施形態のIP電話システムにおいてモバイルIP端末に対する電話発信方法を実施する際の各種動作を図2および図3に基づいて詳細に説明する。なお、以下においては、IPv4を利用するモバイル環境下において、発信側モバイルIP端末が無線LAN網3−1の圏内に存在するモバイルIP端末1a−1であり、着信側モバイルIP端末が無線LAN網3−2の圏内に存在するモバイルIP端末1b−1であってそのメールアドレスが「abc@def.co.jp」である場合を例に挙げて説明する。
[モバイルIP端末管理データベースの生成(更新記録)動作]
図2は第1実施形態のIP電話システムにおいてモバイルIP端末に対して電話発信する際のモバイルIP端末等の状態遷移を例示する図である。各モバイルIP端末が図1に示すような所在状態になっているとき、無線LAN網3−1の圏内に存在するモバイルIP端末1a−1およびモバイルIP端末1a−2はそれぞれ、周期的に管理サーバ2−1に端末状態通知(管理サーバ2−1の管理下にいることを示す情報および後述する初期端末情報から成る)を送出し、無線LAN網3−2の圏内に存在するモバイルIP端末1b−1は、管理サーバ2−2に端末状態通知(管理サーバ2−2の管理下にいることを示す情報および後述する初期端末情報から成る)を送出する。端末状態通知を受けた管理サーバ2−1は、「モバイルIP端末1a−1およびモバイルIP端末1a−2が管理下にあること」を示す管理下端末情報通知を呼制御サーバ5に送出し、端末状態通知を受けた管理サーバ2−2は、「モバイルIP端末1b−1が管理下にあること」を示す管理下端末情報通知を呼制御サーバ5に送出する。管理サーバ2−1および管理サーバ2−2からそれぞれ管理下端末情報通知を受けた呼制御サーバ5は、モバイルIP端末1a−1、モバイルIP端末1a−2およびモバイルIP端末1b−1の端末状態を把握して、各モバイルIP端末に関する情報(少なくとも各モバイルIP端末のメールアドレス、IPアドレスおよび無線接続された管理サーバに関する情報を含む)を記録したモバイルIP端末管理データベースを生成する。
図2は第1実施形態のIP電話システムにおいてモバイルIP端末に対して電話発信する際のモバイルIP端末等の状態遷移を例示する図である。各モバイルIP端末が図1に示すような所在状態になっているとき、無線LAN網3−1の圏内に存在するモバイルIP端末1a−1およびモバイルIP端末1a−2はそれぞれ、周期的に管理サーバ2−1に端末状態通知(管理サーバ2−1の管理下にいることを示す情報および後述する初期端末情報から成る)を送出し、無線LAN網3−2の圏内に存在するモバイルIP端末1b−1は、管理サーバ2−2に端末状態通知(管理サーバ2−2の管理下にいることを示す情報および後述する初期端末情報から成る)を送出する。端末状態通知を受けた管理サーバ2−1は、「モバイルIP端末1a−1およびモバイルIP端末1a−2が管理下にあること」を示す管理下端末情報通知を呼制御サーバ5に送出し、端末状態通知を受けた管理サーバ2−2は、「モバイルIP端末1b−1が管理下にあること」を示す管理下端末情報通知を呼制御サーバ5に送出する。管理サーバ2−1および管理サーバ2−2からそれぞれ管理下端末情報通知を受けた呼制御サーバ5は、モバイルIP端末1a−1、モバイルIP端末1a−2およびモバイルIP端末1b−1の端末状態を把握して、各モバイルIP端末に関する情報(少なくとも各モバイルIP端末のメールアドレス、IPアドレスおよび無線接続された管理サーバに関する情報を含む)を記録したモバイルIP端末管理データベースを生成する。
その後、例えば図2に点線で示すように、モバイルIP端末1a−1が無線LAN網3−1の圏内を離れて無線LAN網3−2の圏内に移動した場合には、モバイルIP端末1a−1は、「IPアドレス、メールアドレス、電話番号、ネットワーク接続経路および方式に関する情報を含む初期端末情報」を、移動先の管理サーバである管理サーバ2−2に送出(通知)する。このとき、管理サーバ2−1は、モバイルIP端末1a−1から端末状態通知が届かなくなったことからモバイルIP端末1a−1が自己の管理下を離れたことを認知して、「モバイルIP端末1a−1が管理下からいなくなったこと」を示す管理下端末情報通知を呼制御サーバ5に送出し、管理サーバ2−2は、モバイルIP端末1a−1から端末状態通知を受けたことからモバイルIP端末1a−1が自己の管理下に入ったことを認知して、「モバイルIP端末1a−1が管理下に入ったこと」を示す管理下端末情報通知を呼制御サーバ5に送出する。これら管理下端末情報通知を受けた呼制御サーバ5は、「モバイルIP端末1a−1が無線接続された管理サーバは管理サーバ2−2であると書き換えるように、モバイルIP端末管理データベースの更新記録を行う。
[メールアドレスを用いたモバイルIP端末からモバイルIP端末への電話発信動作]
図3は第1実施形態のIP電話システムにおいてモバイルIP端末に対してメールアドレスを用いて電話発信したときのモバイルIP端末等の状態遷移を例示する図である。各モバイルIP端末が図1に示すような所在状態になっているとき、発信側モバイルIP端末であるモバイルIP端末1a−1において、メールアドレス発信モードに切り換えた後に、着信側モバイルIP端末であるモバイルIP端末1b−1のメールアドレス「abc@def.co.jp」を管理サーバ2−1に送出する操作が行われると、上記メールアドレスは管理サーバ2−1に到達する。このとき、管理サーバ2−1は、「発信側モバイルIP端末であるモバイルIP端末1a−1の初期端末情報」を取得済みであるので、受信したメールアドレス「abc@def.co.jp」に「モバイルIP端末1a−1の初期端末情報」および管理サーバ2−1のIPアドレスを付加したネットワーク接続経路情報を用いて、呼制御サーバ5に対して着信側モバイルIP端末1b−1に対する接続要求を送出する。
図3は第1実施形態のIP電話システムにおいてモバイルIP端末に対してメールアドレスを用いて電話発信したときのモバイルIP端末等の状態遷移を例示する図である。各モバイルIP端末が図1に示すような所在状態になっているとき、発信側モバイルIP端末であるモバイルIP端末1a−1において、メールアドレス発信モードに切り換えた後に、着信側モバイルIP端末であるモバイルIP端末1b−1のメールアドレス「abc@def.co.jp」を管理サーバ2−1に送出する操作が行われると、上記メールアドレスは管理サーバ2−1に到達する。このとき、管理サーバ2−1は、「発信側モバイルIP端末であるモバイルIP端末1a−1の初期端末情報」を取得済みであるので、受信したメールアドレス「abc@def.co.jp」に「モバイルIP端末1a−1の初期端末情報」および管理サーバ2−1のIPアドレスを付加したネットワーク接続経路情報を用いて、呼制御サーバ5に対して着信側モバイルIP端末1b−1に対する接続要求を送出する。
この接続要求を受けた呼制御サーバ5は、メールアドレス「abc@def.co.jp」に基づいて登録済みのモバイルIP端末管理データベースを検索して、メールアドレス「abc@def.co.jp」を管理している管理サーバである管理サーバ2−2に端末接続要求を送出する。この端末接続要求を受けた管理サーバ2−2は、メールアドレス「abc@def.co.jp」に対応するモバイルIP端末1b−1に当該呼を着信させるとともに、呼制御サーバ5および管理サーバ2−1経由でモバイルIP端末1a−1に呼び出し中であることを通知する。上記呼に着信側モバイルIP端末1b−1が応答すると、「応答したこと」が管理サーバ2−2、呼制御サーバ5および管理サーバ2−1経由で発信側モバイルIP端末1a−1に通知される。その後、呼制御サーバ5において応答時のネットワーク接続経路情報に基づいて当該ネットワーク接続経路を把握して発信側モバイルIP端末1a−1のIPアドレスおよび着信側モバイルIP端末1b−1のIPアドレスを割り出し、発信側モバイルIP端末1a−1および着信側モバイルIP端末1b−1間の接続制御を行う。これによって発信側モバイルIP端末1a−1および着信側モバイルIP端末1b−1間が接続され、通話が開始されることになる。
次に、本実施形態のモバイルIP端末に対する電話発信方法の作用を、従来技術と比較しながら説明する。
従来、インターネットにおいて固定IP電話機等のIP端末からIP端末に発信する際には、発信側IP端末から送出された「着信側IP端末の電話番号」をIP電話サービス事業者の呼制御サーバによって着信側IP端末が接続されたVoIPアダプタのグローバルIPアドレスに変換した後、そのグローバルIPアドレスをデータベースから検索し、検索されたグローバルIPアドレスを用いて当該着信側IP端末に発信を行うようにしていたが、現在最も広く普及している「IPv4を利用するモバイル環境下」では、IPアドレスはプライベートアドレスによって管理されるているため、IPアドレスに変化が生じてしまい、着信側IP端末の接続位置(VoIPアダプタのグローバルIPアドレス)を特定することが困難であった。将来規格であるMobile IPやIPv6ではそのような問題は生じないが、Mobile IPやIPv6は、IPv4に比べて普及していないため、現状では、IPv4を用いたモバイル環境に対応せざるを得ない。
また、IPv4を用いたモバイル環境下においては、メールアドレスを利用した情報交換が多いため、相手のメールアドレスは知っているが相手の電話番号は知らないという場合が多い。そのような相手のIP端末と直接的な通話を行いたい場合には、上述した特許文献1記載の従来技術のように、事前に「相手の電話番号(相手のIPアドレスに対応する)を取得するためのメール」を送付する必要があるので、実際に通話が開始されるまでに手間および時間が掛かる。その上、IPアドレスの変化しやすいIPv4を用いたモバイル環境下では、取得した発信側IP端末のIPアドレスがプライベートアドレスであるので、着信側IP端末の接続位置(VoIPアダプタのグローバルIPアドレス)の特定が困難であることから、実際に接続が成功する可能性も低くなる。
従来、インターネットにおいて固定IP電話機等のIP端末からIP端末に発信する際には、発信側IP端末から送出された「着信側IP端末の電話番号」をIP電話サービス事業者の呼制御サーバによって着信側IP端末が接続されたVoIPアダプタのグローバルIPアドレスに変換した後、そのグローバルIPアドレスをデータベースから検索し、検索されたグローバルIPアドレスを用いて当該着信側IP端末に発信を行うようにしていたが、現在最も広く普及している「IPv4を利用するモバイル環境下」では、IPアドレスはプライベートアドレスによって管理されるているため、IPアドレスに変化が生じてしまい、着信側IP端末の接続位置(VoIPアダプタのグローバルIPアドレス)を特定することが困難であった。将来規格であるMobile IPやIPv6ではそのような問題は生じないが、Mobile IPやIPv6は、IPv4に比べて普及していないため、現状では、IPv4を用いたモバイル環境に対応せざるを得ない。
また、IPv4を用いたモバイル環境下においては、メールアドレスを利用した情報交換が多いため、相手のメールアドレスは知っているが相手の電話番号は知らないという場合が多い。そのような相手のIP端末と直接的な通話を行いたい場合には、上述した特許文献1記載の従来技術のように、事前に「相手の電話番号(相手のIPアドレスに対応する)を取得するためのメール」を送付する必要があるので、実際に通話が開始されるまでに手間および時間が掛かる。その上、IPアドレスの変化しやすいIPv4を用いたモバイル環境下では、取得した発信側IP端末のIPアドレスがプライベートアドレスであるので、着信側IP端末の接続位置(VoIPアダプタのグローバルIPアドレス)の特定が困難であることから、実際に接続が成功する可能性も低くなる。
これに対し、本実施形態のモバイルIP端末に対する電話発信方法によれば、図1のように構成されたIP電話システムを包含するインターネット上で、管理サーバに無線接続されたモバイルIP端末から他の管理サーバに無線接続された他のモバイルIP端末に対して電話発信を行う際には、管理サーバを一括管理する呼制御サーバにおいて、発信側モバイルIP端末から送出された着信側モバイルIP端末のメールアドレスを含む接続要求に基づいて「各モバイルIP端末のメールアドレス、IPアドレスおよび無線接続された管理サーバに関する情報を含むモバイルIP端末管理データベース」を検索することにより着信側モバイルIP端末を管理する管理サーバに端末接続要求を送出し、この端末接続要求を受信した管理サーバから着信側モバイルIP端末に当該呼を着信させ、着信側モバイルIP端末の応答に応じて発信側モバイルIP端末および着信側モバイルIP端末間の接続制御を行うから、IPv4を用いたモバイル環境下において発信側モバイルIP端末で着信側モバイルIP端末の電話番号の代わりに着信側モバイルIP端末のメールアドレスを用いて電話発信を行い得るようになり、実際に通話が開始されるまでの時間を短縮するとともに、事前に相手の電話番号等を取得するために電子メールを送る手間およびそれに掛かるコストを無くすことができる。また、その際、発信側ユーザは、発信側モバイルIP端末として例えば即時通知性の高いIP携帯電話機を使用すれば良いので、ユーザの利便性が向上し、利用方法の幅が広がることになる。さらに、発信側モバイルIP端末として上述した「メールアドレス引用型モバイルIP端末」を用いる場合には、発信者は、事前にアドレス帳に登録済みのメールアドレスの中から通話を行いたい相手のメールアドレスを選択して発信操作を行うだけで、上記と同様にメールアドレスを用いた電話発信を行うことができるようになる。
なお、上記においては、プライベートIPアドレスを使用するIPv4を用いたモバイル環境に本発明を適用した例を挙げたが、グローバルIPアドレスを使用するモバイル環境や、将来規格であるMobile IPや、IPv6を用いたモバイル環境に本発明を適用し得ることは言うまでもない。
図4は本発明の第2実施形態のモバイルIP端末に対する電話発信方法に用いるIP電話システムの構成を示す図である。本実施形態のIP電話システムは、図1に示す第1実施形態のIP電話システムに対し、呼制御サーバ5を省略するとともに管理サーバ2−1〜2−4をLAN(有線LAN)4によって相互接続する変更を加えたものであり、それ以外の部分は、上記第1実施形態と同様に構成する。
本実施形態においては、上記管理サーバ2−1〜2−4は、無線基地局の機能を備えており、管理下にあるモバイルIP端末(すなわち、当該無線LAN網の圏内に存在して、当該管理サーバに無線接続可能な全モバイル端末)を管理するように構成されているが、それに加えて、上記第1実施形態における呼制御サーバの機能も備えている。すなわち、本実施形態における管理サーバ2−1〜2−4は、予め組み込まれている管理プログラムを実行することにより、管理下のモバイルIP端末から送出された端末状態通知に基づき、少なくとも、各モバイルIP端末のメールアドレス、IPアドレスおよび当該管理サーバに関する情報を含むモバイルIP端末管理データベースを生成するように構成されている。このモバイルIP端末管理データベースは、記録されている情報に変化が生じた場合(例えば、モバイルIP端末がある無線LAN網の圏内から他の無線LAN網の圏内に移動した場合や、モバイルIP端末の電源のON/OFF状態が変化した場合)に更新記録されるようになっている。上記モバイルIP端末管理データベースは、上述した各モバイルIP端末のメールアドレス、IPアドレスおよび当該管理サーバに関する情報は必ず含んでいる必要があるが、他の情報を含んでいてもよく、本実施形態では、後述する「初期端末情報」を構成する情報である、各モバイルIP端末の電話番号ならびに各モバイルIP端末の接続経路および接続方式に関する情報を含んでいる。
次に、本実施形態のIP電話システムにおいてモバイルIP端末に対する電話発信方法を実施する際の各種動作を図5および図6に基づいて詳細に説明する。なお、以下においては、IPv4を利用するモバイル環境下において、発信側モバイルIP端末が無線LAN網3−1の圏内に存在するモバイルIP端末1a−1であり、着信側モバイルIP端末が無線LAN網3−2の圏内に存在するモバイルIP端末1b−1であってそのメールアドレスが「abc@def.co.jp」である場合を例に挙げて説明する。
[モバイルIP端末管理データベースの生成(更新記録)動作]
図5は第2実施形態のIP電話システムにおいてモバイルIP端末に対して電話発信する際のモバイルIP端末等の状態遷移を例示する図である。各モバイルIP端末が図4に示すような所在状態になっているとき、無線LAN網3−1の圏内に存在するモバイルIP端末1a−1およびモバイルIP端末1a−2はそれぞれ、周期的に管理サーバ2−1に端末状態通知(管理サーバ2−1の管理下にいることを示す情報および後述する初期端末情報から成る)を送出し、無線LAN網3−2の圏内に存在するモバイルIP端末1b−1は、管理サーバ2−2に端末状態通知(管理サーバ2−2の管理下にいることを示す情報および後述する初期端末情報から成る)を送出する。端末状態通知を受けた管理サーバ2−1は、「モバイルIP端末1a−1およびモバイルIP端末1a−2が管理下にあること」を把握して、各モバイルIP端末に関する情報(少なくとも各モバイルIP端末のメールアドレス、IPアドレスおよび当該管理サーバに関する情報を含む)を記録したモバイルIP端末管理データベースを生成し、端末状態通知を受けた管理サーバ2−2は、「モバイルIP端末1b−1が管理下にあること」を把握して、各モバイルIP端末に関する情報(少なくとも各モバイルIP端末のメールアドレス、IPアドレスおよび当該管理サーバに関する情報を含む)を記録したモバイルIP端末管理データベースを生成する。
図5は第2実施形態のIP電話システムにおいてモバイルIP端末に対して電話発信する際のモバイルIP端末等の状態遷移を例示する図である。各モバイルIP端末が図4に示すような所在状態になっているとき、無線LAN網3−1の圏内に存在するモバイルIP端末1a−1およびモバイルIP端末1a−2はそれぞれ、周期的に管理サーバ2−1に端末状態通知(管理サーバ2−1の管理下にいることを示す情報および後述する初期端末情報から成る)を送出し、無線LAN網3−2の圏内に存在するモバイルIP端末1b−1は、管理サーバ2−2に端末状態通知(管理サーバ2−2の管理下にいることを示す情報および後述する初期端末情報から成る)を送出する。端末状態通知を受けた管理サーバ2−1は、「モバイルIP端末1a−1およびモバイルIP端末1a−2が管理下にあること」を把握して、各モバイルIP端末に関する情報(少なくとも各モバイルIP端末のメールアドレス、IPアドレスおよび当該管理サーバに関する情報を含む)を記録したモバイルIP端末管理データベースを生成し、端末状態通知を受けた管理サーバ2−2は、「モバイルIP端末1b−1が管理下にあること」を把握して、各モバイルIP端末に関する情報(少なくとも各モバイルIP端末のメールアドレス、IPアドレスおよび当該管理サーバに関する情報を含む)を記録したモバイルIP端末管理データベースを生成する。
その後、例えば図5に点線で示すように、モバイルIP端末1a−1が無線LAN網3−1の圏内を離れて無線LAN網3−2の圏内に移動した場合には、モバイルIP端末1a−1は、「IPアドレス、メールアドレス、電話番号、ネットワーク接続経路および方式に関する情報を含む初期端末情報」を、移動先の管理サーバである管理サーバ2−2に送出(通知)する。このとき、管理サーバ2−1は、モバイルIP端末1a−1から端末状態通知が届かなくなったことからモバイルIP端末1a−1が自己の管理下を離れたことを認知して、「モバイルIP端末1a−1が管理下からいなくなったこと」を反映させるように自己のモバイルIP端末管理データベースの更新記録を行い、管理サーバ2−2は、モバイルIP端末1a−1から端末状態通知を受けたことからモバイルIP端末1a−1が自己の管理下に入ったことを認知して、「モバイルIP端末1a−1が管理下に入ったこと」を反映させるように自己のモバイルIP端末管理データベースの更新記録を行う。
[メールアドレスを用いたモバイルIP端末からモバイルIP端末への電話発信動作]
図6は第2実施形態のIP電話システムにおいてモバイルIP端末に対してメールアドレスを用いて電話発信したときのモバイルIP端末等の状態遷移を例示する図である。各モバイルIP端末が図4に示すような所在状態になっているとき、発信側モバイルIP端末であるモバイルIP端末1a−1において、メールアドレス発信モードに切り換えた後に、着信側モバイルIP端末であるモバイルIP端末1b−1のメールアドレス「abc@def.co.jp」を管理サーバ2−1に送出する操作が行われると、上記メールアドレスは管理サーバ2−1に到達する。このとき、管理サーバ2−1は、「発信側モバイルIP端末であるモバイルIP端末1a−1の初期端末情報」を取得済みであるので、受信したメールアドレス「abc@def.co.jp」に「モバイルIP端末1a−1の初期端末情報」および管理サーバ2−1のIPアドレスを付加したネットワーク接続経路情報を用いて、他の全ての管理サーバである管理サーバ2−2、2−3、2−4にそれぞれ、着信側モバイルIP端末1b−1に対する接続要求を送出する。
図6は第2実施形態のIP電話システムにおいてモバイルIP端末に対してメールアドレスを用いて電話発信したときのモバイルIP端末等の状態遷移を例示する図である。各モバイルIP端末が図4に示すような所在状態になっているとき、発信側モバイルIP端末であるモバイルIP端末1a−1において、メールアドレス発信モードに切り換えた後に、着信側モバイルIP端末であるモバイルIP端末1b−1のメールアドレス「abc@def.co.jp」を管理サーバ2−1に送出する操作が行われると、上記メールアドレスは管理サーバ2−1に到達する。このとき、管理サーバ2−1は、「発信側モバイルIP端末であるモバイルIP端末1a−1の初期端末情報」を取得済みであるので、受信したメールアドレス「abc@def.co.jp」に「モバイルIP端末1a−1の初期端末情報」および管理サーバ2−1のIPアドレスを付加したネットワーク接続経路情報を用いて、他の全ての管理サーバである管理サーバ2−2、2−3、2−4にそれぞれ、着信側モバイルIP端末1b−1に対する接続要求を送出する。
これら接続要求を受けた管理サーバ2−2、2−3、2−4はそれぞれ、メールアドレス「abc@def.co.jp」に基づいて登録済みのモバイルIP端末管理データベースを検索して、メールアドレス「abc@def.co.jp」を有する着信側モバイルIP端末が管理下にあるか否かを判定する。これらの判定により、メールアドレス「abc@def.co.jp」を有する着信側モバイルIP端末が管理下にあることが判明した管理サーバ2−2は、メールアドレス「abc@def.co.jp」に対応するモバイルIP端末1b−1に当該呼を着信させるとともに、管理サーバ2−1経由でモバイルIP端末1a−1に呼び出し中であることを通知する。上記呼に着信側モバイルIP端末1b−1が応答すると、「応答したこと」が管理サーバ2−2および管理サーバ2−1経由で発信側モバイルIP端末1a−1に通知される。その後、管理サーバ2−1および管理サーバ3−3において応答時のネットワーク接続経路情報に基づいて当該ネットワーク接続経路を把握して発信側モバイルIP端末1a−1のIPアドレスおよび着信側モバイルIP端末1b−1のIPアドレスを割り出し、発信側モバイルIP端末1a−1および着信側モバイルIP端末1b−1間の接続制御を行う。これによって発信側モバイルIP端末1a−1および着信側モバイルIP端末1b−1間が接続され、通話が開始されることになる。
本実施形態のモバイルIP端末に対する電話発信方法によれば、図4のように構成されたIP電話システムを包含するインターネット上で、管理サーバに無線接続されたモバイルIP端末から他の管理サーバに無線接続された他のモバイルIP端末に対して電話発信を行う際には、発信側モバイルIP端末を無線接続された管理サーバから他の全ての管理サーバに対して着信側モバイルIP端末1b−1に対する接続要求を送出し、これら接続要求を受けた他の全ての管理サーバはそれぞれ、着信側モバイルIP端末のメールアドレスを含む接続要求に基づいて「各モバイルIP端末のメールアドレス、IPアドレスおよび当該管理サーバに関する情報を含むモバイルIP端末管理データベース」を検索することにより当該着信側モバイルIP端末が管理下にあるか否かを判定し、管理下にあることが判明した管理サーバから着信側モバイルIP端末に当該呼を着信させ、着信側モバイルIP端末の応答に応じて発信側モバイルIP端末および着信側モバイルIP端末間の接続制御を行うから、IPv4を用いたモバイル環境下において発信側モバイルIP端末で着信側モバイルIP端末の電話番号の代わりに着信側モバイルIP端末のメールアドレスを用いて電話発信を行い得るようになり、実際に通話が開始されるまでの時間を短縮するとともに、事前に相手の電話番号等を取得するために電子メールを送る手間およびそれに掛かるコストを無くすことができる。また、その際、発信側ユーザは、発信側モバイルIP端末として例えば即時通知性の高いIP携帯電話機を使用すれば良いので、ユーザの利便性が向上し、利用方法の幅が広がることになる。さらに、発信側モバイルIP端末として上述した「メールアドレス引用型モバイルIP端末」を用いる場合には、発信者は、事前にアドレス帳に登録済みのメールアドレスの中から通話を行いたい相手のメールアドレスを選択して発信操作を行うだけで、上記と同様にメールアドレスを用いた電話発信を行うことができるようになる。
なお、上記第1実施形態と上記第2実施形態とを比較した場合、呼制御サーバを備える第1実施形態は、ネットワーク負荷(トラフィック)が軽減される利点があるが、呼制御サーバを備えていない第2実施形態は、呼制御サーバを省いたことによりシステム構築コストが低減される利点があり、小規模なIP電話システムに適している。
図7は本発明の第3実施形態のモバイルIP端末に対する電話発信方法に用いるIP電話システムの構成を示す図である。本実施形態のIP電話システムは、図1に示す第1実施形態のIP電話システムに対し、無線LAN網の一部を有線LANに置き換えて固定IP端末7−1〜7−6をLAN(有線LAN)4によって呼制御サーバ5に直接接続する変更を加えたものであり、それ以外の部分は、上記第1実施形態と同様に構成する。なお、本実施形態の固定IP端末7−1〜7−6は、第1実施形態のモバイルIP端末と同様の構造の「メールアドレス直接入力型固定IP端末」または「メールアドレス引用型固定IP端末」として構成されているものとする。
次に、本実施形態のIP電話システムにおいてモバイルIP端末に対する電話発信方法を実施する際の各種動作を図8および図9に基づいて詳細に説明する。なお、以下においては、IPv4を利用するモバイル環境下において、発信側IP端末がインターネット7内に存在する固定IP端末7−1であり、着信側モバイルIP端末が無線LAN網3の圏内に存在するモバイルIP端末1a−1であってそのメールアドレスが「abc@def.co.jp」である場合を例に挙げて説明する。
[モバイルIP端末管理データベースの生成(更新記録)動作]
図8は第3実施形態のIP電話システムにおいてモバイルIP端末に対して電話発信する際のモバイルIP端末等の状態遷移を例示する図である。各モバイルIP端末が図7に示すような所在状態になっているとき、無線LAN網3の圏内に存在するモバイルIP端末1a−1およびモバイルIP端末1a−2はそれぞれ、周期的に管理サーバ2に端末状態通知(管理サーバ2の管理下にいることを示す情報および第1実施形態と同様の初期端末情報から成る)を送出する。端末状態通知を受けた管理サーバ2は、「モバイルIP端末1a−1およびモバイルIP端末1a−2が管理下にあること」を把握して、各モバイルIP端末に関する情報(少なくとも各モバイルIP端末のメールアドレスおよびIPアドレスを含む)を記録したモバイルIP端末管理データベースを生成する。なお、インターネット7内に複数の無線LAN網が存在し、モバイルIP端末が1つの無線LAN網から他の無線LAN網へ移動する場合は、上記第1実施形態と同様に、初期端末情報の送出およびモバイルIP端末管理データベースの更新記録を行うことになる。
図8は第3実施形態のIP電話システムにおいてモバイルIP端末に対して電話発信する際のモバイルIP端末等の状態遷移を例示する図である。各モバイルIP端末が図7に示すような所在状態になっているとき、無線LAN網3の圏内に存在するモバイルIP端末1a−1およびモバイルIP端末1a−2はそれぞれ、周期的に管理サーバ2に端末状態通知(管理サーバ2の管理下にいることを示す情報および第1実施形態と同様の初期端末情報から成る)を送出する。端末状態通知を受けた管理サーバ2は、「モバイルIP端末1a−1およびモバイルIP端末1a−2が管理下にあること」を把握して、各モバイルIP端末に関する情報(少なくとも各モバイルIP端末のメールアドレスおよびIPアドレスを含む)を記録したモバイルIP端末管理データベースを生成する。なお、インターネット7内に複数の無線LAN網が存在し、モバイルIP端末が1つの無線LAN網から他の無線LAN網へ移動する場合は、上記第1実施形態と同様に、初期端末情報の送出およびモバイルIP端末管理データベースの更新記録を行うことになる。
[メールアドレスを用いた固定IP端末からモバイルIP端末への電話発信動作]
図9は第3実施形態のIP電話システムにおいてモバイルIP端末に対してメールアドレスを用いて電話発信したときのモバイルIP端末等の状態遷移を例示する図である。各モバイルIP端末が図7に示すような所在状態になっているとき、発信側IP端末である固定IP端末7−1において、メールアドレス発信モードに切り換えた後に、着信側モバイルIP端末であるモバイルIP端末1a−1のメールアドレス「abc@def.co.jp」を呼制御サーバ5に送出する操作が行われると、上記メールアドレスは呼制御サーバ5に到達する。このとき、呼制御サーバ5は、「発信側IP端末である固定IP端末7−1の初期端末情報」を取得済みであるので、受信したメールアドレス「abc@def.co.jp」に「固定IP端末7−1の初期端末情報」を付加したネットワーク接続経路情報を用いて、管理サーバ2に、着信側モバイルIP端末1a−1に対する接続要求を送出する。
図9は第3実施形態のIP電話システムにおいてモバイルIP端末に対してメールアドレスを用いて電話発信したときのモバイルIP端末等の状態遷移を例示する図である。各モバイルIP端末が図7に示すような所在状態になっているとき、発信側IP端末である固定IP端末7−1において、メールアドレス発信モードに切り換えた後に、着信側モバイルIP端末であるモバイルIP端末1a−1のメールアドレス「abc@def.co.jp」を呼制御サーバ5に送出する操作が行われると、上記メールアドレスは呼制御サーバ5に到達する。このとき、呼制御サーバ5は、「発信側IP端末である固定IP端末7−1の初期端末情報」を取得済みであるので、受信したメールアドレス「abc@def.co.jp」に「固定IP端末7−1の初期端末情報」を付加したネットワーク接続経路情報を用いて、管理サーバ2に、着信側モバイルIP端末1a−1に対する接続要求を送出する。
この接続要求を受けた管理サーバ2は、メールアドレス「abc@def.co.jp」に基づいて登録済みのモバイルIP端末管理データベースを検索して、メールアドレス「abc@def.co.jp」に対応するモバイルIP端末1a−1に当該呼を着信させるとともに、呼制御サーバ5経由で固定IP端末7−1に呼び出し中であることを通知する。上記呼に着信側モバイルIP端末1a−1が応答すると、「応答したこと」が管理サーバ2および呼制御サーバ5経由で発信側固定IP端末7−1に通知される。その後、呼制御サーバ5において応答時のネットワーク接続経路情報に基づいて当該ネットワーク接続経路を把握して発信側固定IP端末7−1のIPアドレスおよび着信側モバイルIP端末1a−1のIPアドレスを割り出し、発信側固定IP端末7−1および着信側モバイルIP端末1a−1間の接続制御を行う。これによって発信側固定IP端末7−1および着信側モバイルIP端末1a−1間が接続され、通話が開始されることになる。
本実施形態のモバイルIP端末に対する電話発信方法によれば、図7のように構成されたIP電話システムを包含するインターネット上で、呼制御サーバに有線LAN接続された固定IP端末から管理サーバに無線接続されたモバイルIP端末に対して電話発信を行う際には、発信側固定IP端末から送出された着信側モバイルIP端末のメールアドレスを受けた呼制御サーバから管理サーバに「着信側モバイルIP端末に対する接続要求」が送出され、それを受けた管理サーバにおいて、前記接続要求に基づいて「各モバイルIP端末のメールアドレスおよびIPアドレスを含むモバイルIP端末管理データベース」を検索することにより、着信側モバイルIP端末に当該呼を着信させ、着信側モバイルIP端末の応答に応じて発信側固定IP端末および着信側モバイルIP端末間の接続制御を行うから、IPv4を用いたモバイル環境下において発信側固定IP端末で着信側モバイルIP端末の電話番号の代わりに着信側モバイルIP端末のメールアドレスを用いて電話発信を行い得るようになり、実際に通話が開始されるまでの時間を短縮するとともに、事前に相手の電話番号等を取得するために電子メールを送る手間およびそれに掛かるコストを無くすことができる。その際、発信側ユーザは、発信側固定IP端末として例えば即時通知性の高い固定IP端末を使用すれば良いので、ユーザの利便性が向上し、利用方法の幅が広がることになる。さらに、発信側固定IP端末として上述した「メールアドレス引用型固定IP端末」を用いる場合には、発信者は、事前にアドレス帳に登録済みのメールアドレスの中から通話を行いたい相手のメールアドレスを選択して発信操作を行うだけで、上記と同様にメールアドレスを用いた電話発信を行うことができるようになる。
1a−1〜1a−4 モバイルIP端末
1b−1〜1b−4 モバイルIP端末
1c−1〜1c−4 モバイルIP端末
1d−1〜1d−4 モバイルIP端末
2,2−1〜2−4 管理サーバ
3,3−1〜3−4 無線LAN網
4 LAN(有線LAN)
5 呼制御サーバ
6 インターネット
7−1〜7−6 固定IP端末−1
1b−1〜1b−4 モバイルIP端末
1c−1〜1c−4 モバイルIP端末
1d−1〜1d−4 モバイルIP端末
2,2−1〜2−4 管理サーバ
3,3−1〜3−4 無線LAN網
4 LAN(有線LAN)
5 呼制御サーバ
6 インターネット
7−1〜7−6 固定IP端末−1
Claims (3)
- 所定のメールアドレスを有する少なくとも1つのモバイルIP端末を管理サーバに無線接続して成る無線LAN網を複数備え、前記複数の無線LAN網の管理サーバをそれぞれ呼制御サーバに接続して一括管理するように構成したインターネットにおいて、モバイルIP端末から他のモバイルIP端末に対して電話発信を行うに際し、
各管理サーバにおいて、モバイルIP端末から送出された端末状態通知を更新記録して成る管理下端末情報通知を生成して送出する工程と、
呼制御サーバにおいて、前記各管理サーバから送出された管理下端末情報通知に基づき各モバイルIP端末のメールアドレス、IPアドレスおよび無線接続された管理サーバに関する情報を含むモバイルIP端末管理データベースを生成する工程と、
発信側モバイルIP端末をメールアドレス発信モードに切り換えた後に、着信側モバイルIP端末のメールアドレスを無線接続された管理サーバに送出する工程と、
前記メールアドレスを受信した管理サーバから呼制御サーバに着信側モバイルIP端末に対する接続要求を送出する工程と、
呼制御サーバにおいて、受信した接続要求に基づき前記モバイルIP端末管理データベースを検索することにより、着信側モバイルIP端末を管理する管理サーバに端末接続要求を送出する工程と、
前記端末接続要求を受信した管理サーバから着信側モバイルIP端末に当該呼を着信させる工程と、
着信側モバイルIP端末の応答に応じて発信側モバイルIP端末および着信側モバイルIP端末間の接続制御を行う工程と、
を行うことを特徴とするモバイルIP端末に対する電話発信方法。 - 所定のメールアドレスを有する少なくとも1つのモバイルIP端末を管理サーバに無線接続して成る無線LAN網を複数備えるインターネットにおいて、モバイルIP端末から他のモバイルIP端末に対して電話発信を行うに際し、
各管理サーバにおいて、モバイルIP端末から送出された端末状態通知に基づき各モバイルIP端末のメールアドレス、IPアドレスおよび当該管理サーバに関する情報を含むモバイルIP端末管理データベースを生成する工程と、
発信側モバイルIP端末をメールアドレス発信モードに切り換えた後に、着信側モバイルIP端末のメールアドレスを無線接続された管理サーバに送出する工程と、
前記メールアドレスを受信した管理サーバから他の全ての管理サーバにそれぞれ着信側モバイルIP端末に対する接続要求を送出する工程と、
前記接続要求を受信した管理サーバのそれぞれにおいて、受信した接続要求に基づき前記モバイルIP端末管理データベースを検索することにより、着信側モバイルIP端末が管理下にあるか否かを判定する工程と、
着信側モバイルIP端末を管理する管理サーバから着信側モバイルIP端末に当該呼を着信させる工程と、
着信側モバイルIP端末の応答に応じて発信側モバイルIP端末および着信側モバイルIP端末間の接続制御を行う工程と、
を行うことを特徴とするモバイルIP端末に対する電話発信方法。 - 所定のメールアドレスを有する少なくとも1つのモバイルIP端末を管理サーバに無線接続して成る無線LAN網と、前記無線LAN網および少なくとも1つの固定IP端末を呼制御サーバにLAN接続して成るインターネットにおいて、固定IP端末からモバイルIP端末に対して電話発信を行うに際し、
前記管理サーバにおいて、モバイルIP端末から送出された端末状態通知に基づき各モバイルIP端末のメールアドレスおよびIPアドレスに関する情報を含むモバイルIP端末管理データベースを生成する工程と、
発信側固定IP端末をメールアドレス発信モードに切り換えた後に、着信側モバイルIP端末のメールアドレスを前記呼制御サーバに送出する工程と、
前記呼制御サーバから前記管理サーバに着信側モバイルIP端末に対する接続要求を送出する工程と、
前記管理サーバにおいて、受信した接続要求に基づき前記モバイルIP端末管理データベースから着信側モバイルIP端末を検索し、当該着信側モバイルIP端末に当該呼を着信させる工程と、
着信側モバイルIP端末の応答に応じて発信側モバイルIP端末および着信側モバイルIP端末間の接続制御を行う工程と、
を行うことを特徴とするモバイルIP端末に対する電話発信方法。
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- 2004-06-11 JP JP2004173751A patent/JP2005354458A/ja not_active Withdrawn
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