JP2005354016A - レーザ装置の駆動装置及びレーザ装置並びにレーザ墨出し器 - Google Patents

レーザ装置の駆動装置及びレーザ装置並びにレーザ墨出し器 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体LDを搭載したレーザ装置を高出力で安定した直流電流で駆動させる、緑色のレーザ光を出射するレーザ装置の駆動装置、及び、この駆動装置で駆動される緑色のレーザ光を出力するレーザ装置、並びに、緑色のレーザ光を出力するレーザ墨出し器を提供する。
【解決手段】方波形のパルス電流を出力するパルス発振回路と、多数の縦モードのパルス波形の電流を出力するパルス発振回路を備え、多数の縦モードのパルス波形を持つ電流を、パルス変調回路で方波形内に密に収まるように制御して、これら2つのパルス電流で、半導体LDを高出力で駆動させるようにした。そして、光共振回路を断熱材で保護した。
【選択図】図3

Description

発明の詳細な説明
本発明は、半導体LDを搭載したレーザ装置を安定して高出力で駆動させるレーザ装置の駆動装置、及び、この駆動装置により駆動される緑色のレーザ光を出力するレーザ装置、並びに、緑色のレーザ光を出力するレーザ墨出し器に関する。
従来より、半導体LD(レーザダイオード)を内蔵したレーザ装置では、赤色などの可視光線を出射するものが数多く市販されており、例えば、レーザ墨出し器も、赤色のレーザ光を出射するレーザ装置が搭載されている。
レーザ墨出し器に搭載されているレーザ装置は、レーザモジュールケース内の後方から前方に向けて、半導体LDと、半導体LDから出力された光を平行にするコリメートレンズと、平行に入射した光を一軸方向に絞り込む絞込用レンズと、絞り込んだレーザ光を励起して、この光がレーザ光にまで高められるとQスイッチ発振する光共振器などが設けられている。
そして、レーザモジュールケースの前端にロッドレンズを設けて、光共振器から出射されたビーム径がドットモードパターンのレーザ光を、一方向に拡大した平面ビー厶になって出射されるようにしてある。
ところで、赤色レーザ光が人の目に直射されたり、この反射光が人の目に射ると、目を傷めるという弊害がある。このため、レーザ墨出し器とともに使用するフィルタの付いた専用の保護メガネがある。
しかしながら、レーザ墨出し器を使って室内で墨出し作業をするときに保護メガネを着用すると、室内が暗く見えるので、保護メガネを着用しないで墨出し作業をすることも少なくない。
このため、発明者は、目に直射しても影響が大幅に小さい、緑色のレーザ光を出射するレーザ墨出し器にすることが望ましいと考えて、以前に、緑色のレーザ光を出射するレーザ装置の特許出願をした(特開2003−204098号)。
特開2003−204098号に記載のレーザ装置は、LDの方に集光レンズを有し、方形のレーザ結晶と方形の波長変換結晶とが前後に接し、レーザ結晶の前面と後面及び波長変換結晶の前面と後面に夫々コーティングが施された光共振器を備えており、波長の短い緑色のレーザ光を出射させるという課題を、光共振器を構成するレーザ結晶にNd:YVOを用い、波長変換結晶にKTPを用いて、520〜550nm、最適には532nmの緑色に波長変換するという技術で解決している。
特開2000−0000号公報
発明が解決しようとする課題
しかしながら、その後の更なる開発の過程で、波長の短い緑色のレーザ光を鮮明に、しかも、線幅を細く出力させるために、高出力の安定した電流を継続的に半導体LDに供給しなければならない点、特に、レーザ装置とその駆動装置の小型化が要求されるレーザ墨出し器では、これを小型の駆動装置で行わなければならない点と、高出力の電流を半導体LDに供給したときに、半導体LDから生じる熱が、光共振器に伝わって、光共振器による光励起や出力に悪影響を与える点について、更なる開発をしなければ、レーザ墨出し器に搭載できる高品質なレーザ装置にならないことが判明した。
課題を解決するための手段
そこで、本発明では、更なる研究開発をした結果、高出力の安定した電流を継続的に半導体LDに供給するという課題に対しては、本発明の請求項1に記載のレーザ駆動装置を発明し、これにより前述した課題を解決した。
即ち、発明の請求項1に記載のレーザ駆動装置は、レーザモジュールケース内の後方から前方に向けて、半導体LDと、半導体LDから出力されたビーム径の拡大を平行にするコリメートレンズと、平行なビー厶径を一軸方向に絞り込む絞込用レンズと、絞り込んだレーザ光を励起してQスイッチ発振させる光共振器などが設けられ、該光共振器には、レーザ光の進行方向に対して直交する方向の断面形状が長方形の波長変換結晶とレーザ結晶とが前後方向に接合されたものが用いられて、光共振器からビーム径が楕円形状の緑色のレーザ光を出力させるレーザ装置の駆動装置であって、
このレーザ装置の駆動装置は、2個のパルス発振回路を備えたIC回路と、このIC回路の出力信号線に接続されたドライブ回路と、ドライブ回路の出力信号線に接続された前記半導体LDの保護回路と、前記IC回路及びドライブ回路に供給する直流の電源回路とを備え、
前記2個のパルス発振回路のうち、一方のパルス発振回路から、方波形のパルス電流が出力され、
他方のパルス発振回路から出力された多数の縦モードのパルス波形を持つパルス電流が、前記一方のパルス発振回路から出力されたパルス波の方波形内に密に収まるように前記パルス変調回路で制御されて、前記半導体LDを高出力で駆動されるように構成されていることを特徴とするレーザ装置の駆動装置である。
従来の赤色レーザ光を出射するレーザ装置では、波長の長い赤色は、出力効率が高いため、半導体LDに高出力の電流を安定して供給する必要性がなかった。
しかしながら、波長の短い緑色のレーザ光を出射させる場合には、電流の利用効率が低いために、半導体LDに高出力の電流を安定して供給する必要があり、しかも、電流の供給効率を改善するという前提で行わなければ、半導体LDの許容量を超える電流が供給されることになる。
このため、本発明のレーザ装置の駆動装置では、2個のパルス発振回路を利用して、一方のパルス発振回路から方波形のパルス電流を半導体LDに供給させるとともに、他方のパルス発振回路から出力された多数の縦モードのパルス波形を、前記一方のパルス発振回路から出力させたパルス波の方波形内に丁度収まるように、前記パルス変調回路でタイミングを合わせるように制御して、半導体LDの許容量の範囲内で、高効率で高出力のパルス電流を半導体LDに供給させるようにした。
即ち、2個のパルス発振回路からパルス波を出力させ、この2種類のパルス波の一方を、高出力が得られ易い多数の縦モードの波形にするとともに、このパルス波が高効率で出力されるように、他方の方波形内いっぱいの強度で、しかも、パルスの周期が密な状態となって収まるようにした。
そして、この駆動装置の小型化は、2個のパルス発振回路とパルス変調回路とを1個のIC回路にまとめることで解決した。
そして、本発明では、高出力の電流を半導体LDに供給したときに、半導体LDから生じる熱が、光共振器に伝わって、光共振器による光励起や出力に悪影響を与えることがあるという課題に対しては、次の請求項2に記載のレーザ装置を発明し、これにより前述した課題を解決した。
即ち、本発明の請求項2に記載のレーザ装置は、請求項1に記載のレーザ駆動装置用のレーザ装置であって、
前記光共振器の側面、又は前記レーザモジュールケースの内周面、或いはこれら各面の間の空間内に、半導体LDの駆動により生じる発熱が前記レーザモジュールケースに伝わって光共振器の温度上昇を招き、光共振器に悪影響を与えるのを抑える、断熱材層が形成されていることを特徴とするレーザ装置である。
上述したように、緑色のレーザ光を出射させるためには、従来の赤色レーザ光を出射するレーザ装置よりも高い電力を供給するために、駆動時に、赤色のものと比べて半導体LDが発熱し易くなる。この発熱は、レーザモジュールケースを銅や真鍮などの熱伝導性の高い材料で形成して、このレーザモジュールから熱発散させていた。即ち、レーザモジュールケースは、半導体LDやレンズ、光発振器などを保持するケースとして用いられているだけではなく、半導体LDを冷却する媒体としても用いられている。
このため、緑色のレーザ光を出射するレーザ装置を駆動させると、半導体LDから生じた発熱が、レーザモジュールケースに伝わり、この状態が長時間に及ぶと、この熱がレーザモジュールケースから光共振器に及び、光共振機に悪影響を与える。
光共振器は、レーザモジュールケース内に接する状態で固定されているので、光共振器が熱の影響を受け易い状態にあるので、本発明の請求項2に記載のレーザ装置では、光共振器に熱の影響が及ぶのをできるだけ抑えるために、レーザモジュールケースと接する光共振器の側面に、断熱材層を形成したのである。
尚、本発明の請求項2に記載のレーザ装置及び以下に記載のレーザ装置では、断面形状が長方形の結晶で形成されている。このため、長方形の四隅がレーザモジュールケースの内壁に接した状態で、光共振器が固定されているが、本発明では、光共振器の四隅だけでなく、前後の各面を除く側面全体に断熱材層を形成して、レーザモジュールケース内の空間内の熱も、できるだけ光共振器に伝わらないようにした。
断熱材層は、全く熱を遮断するものではなく、熱の影響が抑えられるものであれば足り、例えば、断熱塗料又はこれに相当する塗料、セラミック、熱伝導性の低い金属材料、熱伝導性の低いプラスチック材料、不織布、織布、ガラス繊維など、断熱材料として知られる公知の断熱効果の高い材料が挙げられる。そして光共振器の側面に、塗布、蒸着、貼り付け、被せる、などのいずれかの手段によって断熱材層を形成した。
尚、光共振器の前後の面は、光の通過面になるので、断熱材層は形成しないようにした。
また、本発明では、上述した請求項2に記載とは別の手段で、レーザモジュールケースから光共振器に熱が伝わり難くなるようにした。
即ち、本発明の請求項3では、請求項1に記載のレーザ駆動装置が接続されたレーザ装置であって、
前記レーザモジュールケースの内側面に、半導体LDの駆動により生じる発熱がレーザモジュールケースに伝わって光共振器が温度上昇するのを抑える断熱材層が形成されていることを特徴とするレーザ装置としたのである。
このように、光共振器の側面に断熱材層をしないで、レーザモジュールケースの内側面の断熱材層を形成しても、レーザモジュールケースから光共振器に熱が伝わるのを抑えることができる。
この請求項3に記載の断熱材層は、例えば、前述した断熱効果の高い材料が用いられる。レーザモジュールケースの内側面に断熱材層を形成する方法は、塗布、蒸着、貼り付けの他、筒状に形成した断熱材料をレーザモジュールケースの内側面に嵌め込む、などの方法が挙げられる。
また、本発明の請求項4において、レーザモジュールケースの内側空間に断熱材を設ける技術も提案する。
即ち、本発明の請求項4に記載のレーザ装置は、請求項1に記載のレーザ駆動装置が接続されたレーザ装置であって、
前記レーザモジュールケースの内側空間に、半導体LDの駆動により生じる発熱がレーザモジュールケースに伝わって光共振器が温度上昇するのを抑える断熱材が内装されていることを特徴とするレーザ装置である。
光共振器は小さな結晶であるため、この側面に断熱材層を形成するのは高い技術が必要であり、また、レーザモジュールケースも小さな金属筒であるために、この内壁に断熱材層を形成する場合にも、高い技術が必要になる。
これに対して、この請求項4に記載のように、レーザモジュールケースの内部の空間に、光共振器をカバーするような状態で、断熱材を内装させると、同じ作用効果が、比較的容易に実現できる。
また、本発明の請求項5において、レーザモジュールケース自体を冷却させる技術も提案する。
即ち、本発明の請求項5に記載のレーザ装置は、請求項1に記載のレーザ駆動装置が接続されたレーザ装置であって、
前記レーザモジュールケースは、半導体LDの駆動により生じる発熱を冷却する水冷ジャケットで構成されていることを特徴とするレーザ装置である。
このように、レーザモジュールケースを水冷ジャケットにすると、半導体LDから伝わる熱がレーザモジュールケースで瞬時に冷却されるので、レーザモジュールケースが熱くなることはない。
ここにいう水冷ジャケットは、レーザモジュールケースの肉厚部分を空洞になるように形成し、或いは、レーザモジュールケースを組み付けて、その内部に冷却水を充填させたものであり、冷却水は、冷媒となる公知の材料を添加させた水も含まれる。
そして、本発明では、以上に挙げたレーザ装置を搭載した緑色のレーザラインを出射するレーザ墨出し器も併せて提案する。
即ち、本発明の請求項6に記載のレーザ墨出し器は、請求項2ないし5のいずれかに記載のレーザ装置の前端若しくはその前方に、レーザ光のビーム径を一方向に拡大して平面ビームを形成するレンズが装着されたレーザ墨出し器用レーザ装置が鉛直を基準にした向きで姿勢制御されて、水平又は垂直或いはこれら双方の向きに、緑色のレーザ光による墨出し線が出射されるように構成されていることを特徴とするレーザ墨出し器である。
このように、緑色のレーザラインを出射するレーザ墨出し器にすると、従来の赤色のレーザラインを出射するレーザ墨出し器の使用時に問題となっていた、目の保護の問題が解消する。このため、保護メガネを着用しなくても済む。
発明の効果
本発明の請求項1に記載のレーザ装置の駆動装置によれば、波長の短い緑色のレーザ光を高精度で出力させるのに必要なパルス波の直流電流を2種供給し、そのうちの一方を、方波形内いっぱいの強度で、しかも、パルスの周期が密な状態となって収まるようにして半導体LDに供給できるようになったので、鮮明な緑色のレーザ光を出射するレーザ装置として安定して駆動させることができるようになった。
そして、本発明の請求項2〜5に記載のレーザ装置によれば、半導体LDから生じる熱による光共振器に及ぶ影響を抑えることができるようになったので、光共振器による光励起及びQスイッチ発振を安定させることができるようになった。この結果、緑色のレーザ光を安定して出射させるレーザ装置になったのである。
そして、本発明の請求項6に記載のレーザ墨出し器にした結果、鮮明な緑色の墨出しラインを安定して出射させることができ、目の健康に悪影響を与えない、未だ市場に無いグリーンレーザ墨出し器を消費者に提供できるようになったのである。
本発明の最良の形態
本発明の最良の形態は、次の実施例に挙げるレーザ装置の駆動装置と、光共振器の熱対策問題を解消した、緑色のレーザ光を出射するレーザ装置である。
図1は,本発明の実施例1のレーザ装置を示した側面断面図であり、図2の(a)は同じく正面断面図、(b)はこのレーザ装置の光共振器からロッドレンズに向けて出射されるレーザ光の径方向のパターンを示している。
図1に示すように、この実施例1のレーザ装置1は、小さな金属筒体で形成されたレーザモジュールケース2の内側の後方から前方に向けて、半導体LD3と、半導体LD3から出力された光を平行に屈折させるコリメートレンズ4と、平行に入射した光を絞り込む絞込用レンズ5と、絞り込んだレーザ光を励起させた後、Qスイッチ発振させる光共振器6が、それぞれ前後方向に間隔を設けて固定されたもので構成されている。
そして、半導体LD3には、駆動装置10が接続されており、レーザモジュールケース2の前端にはロッドレンズ7が装着されている。
図1に示すように、光共振器6は、方形のND:YVOからなるレーザ結晶61と、方形のKTP結晶からなる波長変換結晶62とが前後に接し、レーザ結晶61の前面及び後面と、波長変換結晶62の前面及び後面が、光励起に必要なコーティングがされたもので構成されており、その前後方向と直交する断面形状は、図2の(a)に示すように、長方形であり、図1及び図2の(a)に示すレーザ装置1では、光共振器6の四隅を円筒形状のレーザモジュールケース2の内壁に接する状態で、光共振器6がケース2内に固定されている。尚、レーザモジュールケース2の内側面の光共振器6が接する部分を、光共振器6の側壁の形状及び大きさに合わせて形成し、この部分に光共振器6の側壁全体が接するようにして、光共振器6がレーザモジュールケース2の内側に固定されている。
図1に示す光共振器6を構成するレーザ結晶61と波長変換結晶62の形成材料は、レーザ光を波長変換して緑色のレーザ光にすることができる材料、例えば、レーザ結晶61にNd:YVOが用いられ、波長変換結晶63にKTPが用いられて、520〜550nm、最適には532nmの緑色に波長変換するようにしてある。尚、レーザ結晶61と波長変換結晶63は、出願人による特開2000−0000号公報に記載されている緑色に波長変換できる、他の材料を用いて形成してもよい。
図1に示す光共振器6の前面(図1では左面になる)から光共振器6内に入射した光は、光共振器6内の前後の面に反射して励起され、この光が励起によってレーザ光にまで高められると、Qスイッチ発振されて前方(図1では右方向)に向けて出射される。この出射光であるレーザ光L1のモードパターンは、光発振器6の断面形状が長方形であるため、図2の(b)に示すように、楕円形であり、横方向の径W1に対する縦方向の長さW2の比は、例えば、1:2〜3である。
そして、この楕円形状のモードパターンのレーザ光L1が、前方のロッドレンズ7の径を区切る方向に出射して、ロッドレンズ7から出射されるレーザ光L2は、一方向に大きく拡大した平面ビームに広がって、前方に出射される。
即ち、このレーザ装置1は、緑色のレーザ墨出しラインを出射するレーザ装置であり、従来のレーザ墨出し器の赤色のレーザ光を出射するレーザ装置に代えて搭載するだけで、緑色の墨出しラインを出射するレーザ墨出し器にすることができる。
図3は、図1に示すレーザ装置1の駆動装置を示したブロック図であり、図4(a)は方波形のパルス波を示した波形線図、(b)は多数の縦モードのパルス波形を示した線図であり、図5は、方波形のパルス波にタイミングを合わせた縦モードのパルス波形を示した線図である。
図3に示すように、この駆動装置10は、2個のパルス発振回路12,13を備えており、このうち、一方のパルス発振回路13の出力側にパルス波を変調するパルス変調回路14が接続されたIC回路(例えば、555IC)11と、このIC回路11の出力側に接続されたドライブ回路15と、半導体LD3の保護回路17と、IC回路11及びドライブ回路15に直流電流を供給する電源回路16とを備えたもので構成されており、電源回路16からIC回路11に供給される直流電流は、2個のパルス発振回路12,13に並列に供給される。
そして、2個のパルス発振回路12,13のうち、一方のパルス発振か隘路12からは、図4の(a)に示す方波形のパルス電流が出力され、他方のパルス発振回路13からは、図4の(b)に示す多数の縦モードのパルス波形のパルス電流が出力されるが、このパルス発捩回路13の出力側に接続されているパルス変調回路14によって、この縦モードのパルス波形を持ったパルス電流は、図5に示すように、方波形のパルス波形にタイミングを合わせてこの波形内に収まるように、パルス変調制御されて出力される。尚、パルス変調制御は、マイコンによるプログラム制御の他、フィードバック制御、又はフィードフォワード制御である。
このため、図3に示す半導体LD3には、波長の短い緑色のレーザ光を高精度で出力させるのに必要な、高出力で高効率なパルス波の直流電流が供給される。
図3に示す保護回路3は、半導体LD3に供給されるパルス波が安定していても、半導体LD3を駆動させ続けるうちに、半導体LD3内で干渉し合うなどして、安定性のないパルス波が生じるのを防ぐ回路であり、ドライブ回路15と半導体LD3とを接続している信号線に出力線が接続されて、フィードバック制御、又はフィードフォワード制御される。
図6の(a)は、図1及び図2の(a)に示す光共振器に温度対策が施された実施例を示したレーザ装置の拡大正面断面,(b)はこの光共振器の側面断面図である。
図1を参照しつつ図6の(a)及び(b)に示すように、この実施例2に示すレーザ装置1では、レーザモジュールケース2内に固定されている光共振器6の前端面及び後端面を除く側面に断熱材30を材料とする断熱材層31が形成されて、半導体LD3の駆動により生じる発熱が、レーザモジュールケース2に接している光共振器6に伝わって、光共振器6が温度上昇するのを抑えられるようにしてある。断熱材料30は、断熱塗料又はこれに相当する材料、セラミック、熱伝導性の低い金属材料、熱伝導性の低いプラスチック材料、不織布、織布、ガラス、ガラス繊維など、断熱材料として知られる公知の断熱効果の高い材料である(以下の実施例に記載の断熱材料も同様である。)。
図7の(a)は、図1及び図2の(a)に示すレーザモジュールケースの他の形状を示した拡大正面断面図、(b)は、光共振器の温度対策が施された他の実施例を示した拡大正面断面である。
図1を参照しつつ図7に示すように、この実施例3に示すレーザ装置では、レーザモジュールケース2の内側面のうち、少なくとも断熱材30を固定する面が、光共振器6の側面と同じ形状及び大きさに形成して、ここに図6の(b)に示す光共振器の場合と同様に、側面に断熱材層31が形成された光共振器6を固定して、半導体LD3の駆動により生じる発熱が、レーザモジュールケース2に伝わって光共振器6が温度上昇するのを抑えられるようにしてある。
図8は、図1及び図2の(a)に示す光共振器の温度対策が施された他の実施例を示した拡大正面断面である。
図1を参照しつつ図8に示すように、この実施例4に示すレーザ装置では、レーザモジュールケース2の内側面に断熱材30を材料とする断熱材層32が形成されて、半導体LD3の駆動により生じる発熱が、レーザモジュールケース2に伝わって光共振器6が温度上昇するのを抑えられるようにしてある。
図9は、図1及び図2の(a)に示す光共振器の温度対策が施された他の実施例を示した拡大正面断面である。
図1を参照しつつ図9に示すように、この実施例5に示すレーザ装置では、レーザモジュールケース2の内側空間に、光共振器6の側壁を囲んだ状態で、断熱材33が内装されて、半導体LD3の駆動により生じる発熱が、レーザモジュールケース2内に伝わって、光共振器6が温度上昇するのを抑えられるようにしてある。
図10の(a)は、図1及び図2の(a)に示す光共振器の温度対策が施された他の実施例を示した拡大正面断面であり、(b)は同じくその正面断面図である。
図1を参照しつつ図10の(a)及び(b)に示すように、この実施例6に示すレーザ装置では、レーザモジュールケース2を、外筒2Aと、両端部にフランジ部分が形成され、途中部の突起が形成された内筒2Bとが組み付けられて、外筒2Aと内筒2Bの間に形成された空間S内に冷却水Fが充填された水冷ジャケットで構成されており、半導体LD3の駆動により生じる発熱が、水冷ジャケットであるレーザモジュールケース2で更に早く冷却されて、レーザモジュールケース2が熱くならないようにした。このようにすると、半導体LD3で発生した熱は、光共振器6に及ばない。
本発明は、従来の赤色の墨出しラインを出射するレーザ墨出し器に代わる、緑色のレーザ光を出射するレーザ墨出し器として利用可能性がある。
図1は,本発明の実施例1のレーザ装置を示した側面断面図である。 図2の(a)図は、同じくその正面断面図であり、(b)はこのレーザ装置の光共振器からロッドレンズに向けて出射されるレーザ光のビーム径を示した図である。 図3は、図1に示すレーザ装置1の駆動装置を示したブロック図である。 図4の(a)は、方波形のパルス波を示した波形線図であり、(b)は多数の縦モードのパルス波形を示した線図である。 】図5は、方波形のパルス波にタイミングを合わせた縦モードのパルス波形を示した線図である。 図6の(a)は、図1及び図2の(a)に示す光共振器に温度対策が施された実施例を示したレーザ装置の拡大正面断面,(b)はこの光共振器の側面断面図である。 図7の(a)は、図1及び図2の(a)に示すレーザモジュールケースの他の形状を示した拡大正面断面図、(b)は、光共振器の温度対策が施された他の実施例を示した拡大正面断面である。 図8は、図1及び図2の(a)に示す光共振器の温度対策が施された他の実施例を示した拡大正面断面である。 図9は、図1及び図2の(a)に示す光共振器の温度対策が施された他の実施例を示した拡大正面断面である。 図10の(a)は、図1及び図2の(a)に示す光共振器の温度対策が施された他の実施例を示した拡大正面断面であり、(b)は同じくその正面断面図である。
符号の説明
1 実施例1のレーザ装置
2 レーザモジュールケース
3 半導体LD
4 コリメートレンズ
5 絞込用レンズ
6 光共振器
61 レーザ結晶
62 波長変換結晶
7 ロッドレンズ
10 駆動装置
11 IC回路
12 パルス発振回路
13 パルス発振回路
14 パルス変調回路
15 ドライブ回路
16 電源回路
30 断熱材
31 断熱材層
32 断熱材層
33 断熱材

Claims (6)

  1. レーザモジュールケース内の後方から前方に向けて、半導体LDと、半導体LDから出力されたビーム径の拡大を平行にするコリメートレンズと、平行なビーム径を一軸方向に絞り込む絞込用レンズと、絞り込んだレーザ光を励起する光共振器などが設けられ、該光共撮器には、レーザ光の進行方向に対して直交する方向の断面形状が長方形の波長変換結晶とレーザ結晶とが前後方向に接合されたものが用いられて、光共振器からビーム径が楕円形状の緑色のレーザ光を出力させるレーザ装置の駆動装置であって、
    このレーザ装置の駆動装置は、2個のパルス発振回路を備えたIC回路と、このIC回路の出力信号線に接続されたドライブ回路と、ドライブ回路の出力信号線に接続された前記半導体LDの保護回路と、前記IC回路及びドライブ回路に供給する直流の電源回路とを備え、
    前記2個のパルス発振回路のうち、一方のパルス発振回路から、方波形のパルス電流が出力され、
    他方のパルス発振回路から出力された多数の縦モードのパルス波形を持つパルス電流が、前記一方のパルス発振回路から出力されたパルス波の方波形内に密に収まるように前記パルス変調回路で制御されて、前記半導体LDが高出力で駆動されるように構成されていることを特徴とするレーザ装置の駆動装置。
  2. 請求項1に記載のレーザ駆動装置が接続されたレーザ装置であって、
    前記光共振器の前端面及び後端面を除く側面に、半導体LDの駆動により生じる発熱がレーザモジュールケースに伝わって光共振器が温度上昇するのを抑える断熱材層が形成されていることを特徴とするレーザ装置。
  3. 請求項1に記載のレーザ駆動装置が接続されたレーザ装置であって、
    前記レーザモジュールケースの内側面に、半導体LDの駆動により生じる発熱がレーザモジュールケースに伝わって光共振器が温度上昇するのを抑える断熱材層が形成されていることを特徴とするレーザ装置。
  4. 前記レーザモジュールケースの内側空間に、半導体LDの駆動により生じる発熱がレーザモジュールケースに伝わって光共振器が温度上昇するのを抑える断熱材が内装されていることを特徴とするレーザ装置。
  5. 前記レーザモジュールケースは、半導体LDの駆動により生じる発熱を冷却する水冷ジャケットで構成されていることを特徴とするレーザ装置。
  6. 請求項2ないし5のいずれかに記載のレーザ装置の前端若しくはその前方に、レーザ光のビーム径を一方向に拡大して平面ビームを形成するレンズが装着されたレーザ墨出し器用レーザ装置が鉛直を基準にした向きで姿勢制御されて、水平又は垂直或いはこれら双方の向きに、緑色のレーザ光による墨出し線が出射されるように構成されていることを特徴とするレーザ墨出し器。
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