JP2005353407A - 入力装置及び電子カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】 操作押圧力の差異による操作性の違和感を無くし、快適な入力装置を提供することにある。
【解決手段】 1点を支点として放射方向に揺動することによりスイッチング可能な入力装置であって、揺動方向を偶数箇所有し、該偶数箇所のうち1つおきの半数の箇所にスイッチング部材が設けられており、前記1点を支点とする放射方向の揺動長が、前記スイッチング部材が設けられている箇所より前記スイッチング部材が設けられていない箇所の方が長いことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子機器のメニューの選択や設定等に近年多く用いられている、いわゆる十字キーと呼ばれているタイプの入力装置及び該入力装置を備えた電子カメラに関するものである。
従来この種の入力装置は、直交する上下及び左右方向の4方向へ入力をするのが一般的である。このような入力装置で斜め方向を選択する場合は、例えば、まず上下方向の入力操作を行い、次に左右方向の入力操作を行う必要がある。場合によっては、そのような操作を何度も繰り返しながら所望の位置にたどり着くことになる。
こうした十字キーの使用例を、複数のフォーカスポイントを有するオートフォーカス(以下AF)機能を備えた電子カメラに見てみると、そのフォーカスポイントをユーザーが選択する入力装置として使われている。図7に示すようにフォーカスポイントが少ない場合は十字キーで事足りるが、図4に示すようにフォーカスポイントが多くなると、上述したような複雑な入力操作をユーザーに強いることになり、極めて迅速性を欠いたものになってしまう。
このような欠点を解決する手段として、垂直、水平の十字方向に対し斜め方向を加えた情報入力装置が考えられる。その一例を図8、図9に示す。
図8において、81はカメラボディ、82は測距点選択部材である。図9は、図8における測距点選択部材の内部構造を説明するための縦断面図で、82aはキートップ、82bは該キートップ82aを支持する筐体、82cはスイッチング部材であり、図9の例では導電ゴムスイッチが使われている。82dは周知の回路基板である。図8、図9の例は、十字方向に45度斜め方向を加えた8方向入力装置となっているが、実際にはスイッチング部材82cは、十字方向もしくは斜め45度方向のいずれかの方向の4箇所だけに均等に配置されている。
その理由は、スイッチング部材とキートップの大きさに限界があり、8箇所全てにスイッチング部材が配置できないこと、さらに、仮に配置できたとしても、スイッチング個所が近すぎるために、選択しようとした方向の両隣も不用意にスイッチングされてしまうこと、などが挙げられる。
スイッチング部材が十字方向の4箇所のみに配置されているとすると、その間の45度斜め方向を選択した場合は、その両隣の2つのスイッチング部材がスイッチングされたことを検知して判定することになる。
上記の構成では、スイッチング部材が配置された十字方向を選択する場合の入力装置の操作押圧力と、スイッチング部材が配置されていない45度斜め方向を選択する場合の入力装置の操作押圧力とでは、約2倍の差異が出てしまう。45度斜め方向の操作押圧力の方が約2倍重くなるわけで、操作性上好ましくない。
特開2001−174892号公報 特開2001−209482号公報
本発明は、上述した操作押圧力の差異による操作性の違和感を無くし、快適な情報入力装置を提供することを目的とするものである。
そのため本発明では、1点を支点として放射方向に揺動することによりスイッチング可能な入力装置であって、揺動方向を偶数箇所有し、該偶数箇所のうち1つおきの半数の箇所にスイッチング部材が設けられており、前記1点を支点とする放射方向の揺動長が、前記スイッチング部材が設けられている箇所より前記スイッチング部材が設けられていない箇所の方が長いことを特徴とするものである。
上記構成によれば、本発明の入力装置は、その操作時において各方向の押圧力の差異がなく、かつ迅速なフォーカスポイント選択を行なうことができる。
また、8方向選択可能であるにも拘わらず、スイッチング部材が半分の数で済むので、装置の小型化とコストダウンが可能となる。
さらに、操作部材の外形形状が従来のような円形ではなく、矩形状であることにより、視覚的にも触覚的にも上下左右方向と斜め45度方向との差がわかり、従ってファインダをのぞいたままでフォーカスポイントの選択が可能となる。
以下、本発明の実施例について説明する。
図1は本発明をカメラに適用した実施形の背面図、図2は図1に示すカメラに設けた入力装置の断面図である。
本実施形において、カメラボディ1の背面部には、8方向に押圧操作可能なシーソー型のスイッチ機構を有する入力装置2が配置されている。この入力装置2は、ほぼ正方形状を呈しており、その対角方向がカメラボディ1に対して鉛直および水平方向になるように配置されている。入力装置2には、8箇所の入力位置2a乃至2hを有し、これらの入力位置2a乃至2hは45度等間隔に配置されている。この入力装置2は、各入力位置2a乃至2hを押すことによって所定の信号を発生するが、実際にオンするスイッチ部材は、入力位置2b、2d、2f、2hの4箇所にのみ配置されており、入力位置2aを押した場合は、2bおよび2hに配置された2個のスイッチ部材のオンにより入力位置2aが押されたことの信号を発生し、入力位置2cを押した場合は、2bおよび2dに配置された2個のスイッチ部材のオンにより入力位置2cが押されたことの信号を発生し、入力位置2eを押した場合は、2dおよび2fに配置された2個のスイッチ部材のオンにより入力位置2eが押されたことの信号を発生し、入力位置2gを押した場合は、2fおよび2hに配置された2個のスイッチ部材のオンにより入力位置2gが押されたことの信号を発生する。尚、入力位置2a乃至2hは、カメラボディ1をホールドした状態で、ホールドした手の親指で操作できるようになっている。更に、前記揺動方向数をN、前記スイッチング部材が設けられている箇所の揺動長をLとした場合、前記スイッチング部材が設けられていない箇所の揺動長は、おおよそ2L×COS(360度/N)となっている。
次に、入力装置2の構造を図2に基づいて説明する。
本実施形の入力装置は、保持部材3によって、カメラボディ1に対して、上下左右およびその中間である斜め45度の計8方向に揺動可能に測距点選択部材2を保持している。4は円筒状に突出した4箇所のスイッチ作動部4b、4d、4f、4h(4d、4hは不図示)等をゴムにより一体的に形成したスイッチゴム、5は各スイッチ作動部4b、4d、4f、4hの下面に形成された導通部4b´、4d´、4f´、4h´(4d´、4h´は不図示)によってショートされる対をなす4箇所のスイッチパターン5bと5b´、5dと5d´、5fと5f´、5hと5h´(5dと5d´、5hと5h´は不図示)がそれぞれ設けられた基板である。
測距点選択部材2には、上下左右およびその中間である斜め45度の8箇所の入力位置2a乃至2hが設けられている。測距点選択部材2の裏面には、測距点選択部材2の4箇所の入力位置2b,2d,2f,2hのそれぞれに対応して、嵌合穴2b´,2d´,2f´,2h´が形成されており、これらの嵌合穴2b´,2d´,2f´,2h´にスイッチゴム4の各作動部4b、4d、4f、4hの頭部が嵌合している。
図3は、撮影レンズ8を取り付けたカメラボディの概略断面図であり、主ミラー9、サブミラー10、焦点検出装置11、ピント板12、ペンタプリズム13、接眼レンズ等で構成されるアイピース14、測光装置15、レンズ制御手段16である。撮影レンズ8には、焦点調整のためにレンズ8’を駆動するレンズ駆動装置17が設けられる。
本実施形態において、オートフォーカス動作は次のように行われる。撮影レンズ8を通過した光束18をハーフミラーとなっている主ミラー9により、ペンタプリズム13側とサブミラー10側へと分割される。サブミラー10へ導かれた光束18は、焦点検出装置11へと導かれ、焦点検出に用いられる。焦点検出の方法は公知の方法を用いる。焦点検出装置11は撮影画面に9個の焦点検出領域を2次元状に配置しており、各焦点領域ごとに撮影レンズ8の焦点調整状態を検出する。主ミラー9によりペンタプリズム13側に導かれた光束は、ピント板12に結像され、ペンタプリズム13により方向を変更され、アイピース14と測光装置15へと夫々導かれる。そして、測光装置15では公知の手段により輝度が測定され、またアイピース14へ導かれた光束は、撮影者により観察される。焦点調整は、焦点検出装置11からの焦点検出情報に基づき、レンズ制御手段16によりレンズ内のレンズ駆動装置17を作動させて行われる。
図4はファインダーで観察される画面を示すものである。焦点位置にはピント板12が配置される。その近傍には、公知の手段による測距位置表示手段としてのファインダー表示器19が配置される。ファインダー表示器19は、撮影画面の9箇所の焦点検出領域に対応する9個の表示セグメント19a乃至19iを有しており、被写体像に重ねて焦点検出を行う領域をセグメント表示する構成となっている。
図5は本実施の形態の入力装置の電気的構成を示すブロック図である。
CPU20には、測距点選択部材2に連動してオン・オフするスイッチ群21、焦点検出を行う焦点検出装置11、測光装置15、ファインダー表示器19を駆動する表示器駆動回路19Aが接続されている。
本実施形態において、測距点選択は、図示しない測距点選択機能起動スイッチが操作されている間、及び測距点選択機能起動スイッチが操作されてからスタートするタイマー時間中、及び常時測距点選択機能起動スイッチがオンしている間において可能となる。測距点選択が可能な状態において、測距点選択部材2がオンするまで押し込まれると、入力位置に対応した方向へ焦点検出位置を移動させる。
図6は本実施形態において、測距点選択時の選択処理を示したフローチャートである。ステップS1において、測距点選択が可能な状態か否かを判定する。Noならば処理を終了し、測距点選択が可能な場合はステップS2へ進む。ステップS2において、測距点選択部材2が操作されたか否かを判別する。測距点選択部材2が操作されていない場合は処理を終了し、操作された場合はステップS3へ進む。ステップS3において、測距点選択部材2のうちのどの位置が押圧操作されスイッチが選択されたかを判別する。次にステップS4へ進み、選択された位置の表示を行う。
本発明を電子カメラに適用した実施形の背面図。 図1に示すカメラに設けた入力装置の断面図。 撮影レンズを取り付けたカメラボディの概略断面図。 ファインダで観察される画面。 本実施形態の入力装置の電気的構成を示すブロック図。 本実施形態における測距点選択時の選択処理を示したフローチャート。 フォーカスポイントが少ない場合のファインダ画面。 十字方向に斜め方向を加えた入力装置の背面図。 図8における測距点選択部材の内部構造を説明するための縦断面図。
符号の説明
1 カメラボディ
2 入力装置
3 保持部材
4 スイッチゴム
5 基板
18 光軸
21 スイッチ

Claims (5)

  1. 1点を支点として放射方向に揺動することによりスイッチング可能な入力装置であって、揺動方向を偶数箇所有し、該偶数箇所の内1つおきの半数の箇所にスイッチング部材が設けられており、前記1点を支点とする放射方向の揺動長が、前記スイッチング部材が設けられている箇所より前記スイッチング部材が設けられていない箇所の方が長いことを特徴とする入力装置。
  2. 前記スイッチング部材が設けられていない箇所のスイッチングは、その箇所の両隣の2つのスイッチング部材がスイッチングされることにより行われることを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  3. 前記揺動方向数をN、前記スイッチング部材が設けられている箇所の揺動長をLとした場合、前記スイッチング部材が設けられていない箇所の揺動長はおおよそ
    2L×COS(360度/N)
    であることを特徴とする請求項1及び請求項2記載の入力装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかの入力装置を備えたことを特徴とする電子カメラ。
  5. 請求項4の電子カメラにおいて、複数のフォーカスポイントを有するオートフォーカス機能を有し、前記入力装置をオートフォーカスの測距点の選択に用いることを特徴とする電子カメラ。
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