JP2005352458A - 微粒子供給装置及びそれを備えた画像形成装置、現像装置、プロセスカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 像担持体54上に形成された潜像を現像するための現像剤を収容する現像部80に微粒子Qを供給する微粒子供給装置70であって、現像部80に供給する微粒子Qを、体積平均粒径が50〜500nmになるように形成した。
【選択図】 図2
Description
このような微粒子による現像性、転写性、クリーニング性等の画質向上に係わる効果は、高画質を達成するために小粒径トナーを用いた場合に特に強く発揮される。
すなわち、現像部内のトナー消費の程度に係わらず、現像性、転写性、クリーニング性等の画質を維持するには、現像部内へのトナー補給のタイミングとは別に、現像部内に定期的に微粒子を供給する必要がある。そして、供給する微粒子の体積平均粒径が所定の範囲にあるときに、特に画質向上の効果が大きくなる。さらに、供給する微粒子のかさ密度が所定の範囲にあるときに、画質向上の効果が一層大きくなる。
図1〜図3にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、本実施の形態1における画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、50は画像形成装置としてのデジタル複写機の装置本体、51はセットされた原稿Dを原稿読込部52に搬送する原稿搬送部、52は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、53は原稿読込部52で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム54上に照射する露光部、54は像担持体としての感光体ドラム、55は感光体ドラム54上を帯電する帯電部、58は感光体ドラム54上に形成されたトナー像を被転写材Pに転写する転写部、59は感光体ドラム54上の未転写トナーを回収するクリーニング部、61〜64は転写紙等の被転写材Pが収納された給紙部、65は被転写材P上の未定着トナーを定着する定着部、70は現像部80内に微粒子を供給する微粒子供給装置、80は感光体ドラム54上に形成された静電潜像を現像する現像部(現像装置)、120は複数のトナーボトル121が設置されたトナーバンク、122はクリーニング部59や転写部58で回収された廃トナーを収納する廃トナーボトルを示す。
まず、原稿Dは、原稿搬送部51の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部52上を通過する。このとき、原稿読込部52では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部52で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部53(書込部)に送信される。そして、露光部53からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、感光体ドラム54上に向けて発せられる。
ここで、現像部80内のトナーは、トナー補給部から供給されたトナーとともに、パドルローラ等によってキャリアと混合される。そして、摩擦帯電したトナーは、キャリアとともに現像ローラ上に供給される。トナー補給部のトナーは、現像部80内のトナーの消費にともない、現像部80内に適宜に供給されるものである。現像部80内のトナーの消費は、現像部80内に設置されたトナー濃度センサによって間接的に検出される。さらに、トナー補給部内のトナーは、複数のトナーボトル121が着脱自在に設置されたトナーバンク120から適宜に補給されるものである。
さらに、現像部80内には、トナー補給部からのトナー補給とは別に、微粒子供給装置70による微粒子の供給がおこなわれる。これについては、後で詳しく説明する。
その後、クリーニング部59を通過した感光体ドラム54表面は、不図示の除電部に達する。そして、ここで感光体ドラム54表面の電位は除電されて、一連の作像プロセスを終了する。
まず、複数の給紙部61〜64のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、上段の給紙部61が選択されたものとする。)。
そして、給紙部61に収納された被転写材Pの1枚が、搬送経路Kの位置に向けて搬送される。
そして、転写工程後の被転写材Pは、転写部58の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着部65に達する。そして、この位置で、被転写材P上の未定着トナー像が熱と圧力とによって定着される。その後、定着工程後の被転写材Pは、出力画像として装置本体50から排出される。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
図2を参照して、81は感光体ドラム54に対向する第1現像ローラ、82は感光体ドラム54に対向する第2現像ローラ、83は第1現像ローラ81に現像剤を供給するパドルローラ、84は長手方向に複数の楕円板を有する撹拌ローラ、85は第1現像ローラ81に先端部が対向するように配設されたドクターブレード、86は第1現像ローラ81及び第2現像ローラ82が露呈する開口部、87は感光体ドラム54に向けて突出して当接する入口シール、88は現像剤を長手方向に撹拌するための撹拌板、89は現像剤を長手方向に撹拌するための搬送スクリュを示す。
現像部80内には、キャリアとトナーとを有する現像剤(2成分現像剤)が収容されている。
また、微粒子Qのかさ密度の測定は、「カサ比重測定器」(蔵持科学器械製作所社製)を用いて測定することができる。
2つの現像ローラ81、82は、図2中の矢印方向に回転している。現像剤は、矢印方向に回転する撹拌ローラ84及び搬送スクリュ89や撹拌板88によって、長手方向とそれに直交する方向に撹拌・混合される。そして、摩擦帯電してキャリアに吸着したトナーが、パドルローラ83によってキャリアとともに第1現像ローラ81に供給され、その現像剤が第1現像ローラ81上に担持される。
こうして、現像部80における現像工程が終了する。
詳しくは、微粒子Qの体積平均粒径が50〜500nmの範囲になるように構成している。微粒子Qの体積平均粒径が50nm未満であると、凹凸を有するトナー表面の凹部に微粒子Qが埋没してしまう。このような場合には、クリーニングブレード59aと感光体ドラム54との当接部に微粒子Qが介在されなくなるために、介在する微粒子Qによる感光体ドラム54及びクリーニングブレード59aの磨耗・損傷の抑止効果が低下してしまう。また、微粒子Qの体積平均粒径が500nmを超えると、クリーニングブレード59aと感光体ドラム54との当接部に微粒子Qが介在された場合に、感光体ドラム54上に付着した未転写トナーがクリーニングブレード59aをすり抜けてしまう場合がある。このような場合には、クリーニング不良による画質劣化が生じることになる。
図3において、横軸は作像回数(A4サイズの出力画像の出力枚数である。)を示し、縦軸は転写率(感光体ドラム54上に形成されたトナー像が被転写材Pに転写される割合である。)を示す。また、折線N1は本実施の形態1の画像形成装置における転写率の経時変化を示し、折線N2は本実施の形態1の画像形成装置において微粒子供給装置70による微粒子Qの供給をおこなわなかった場合の転写率の経時変化を示す。なお、折線N1及び折線N2に係わる画像形成装置において、現像部80内に予め収容されている現像剤中のトナーと、トナー補給部90から補給されるトナーと、には、外添剤としての微粒子Qが添加されている。
また、図3において、現像部80内の現像剤は、容量が320gであって、平均トナー濃度が7wt%となるように制御をおこなった。また、出力画像の画像比率は5%程度に低く設定した。
図4にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図4は、実施の形態2における現像装置を示す断面図であって、前記実施の形態1の図2に相当する図である。本実施の形態2は、微粒子供給装置70から現像部80に供給される微粒子Qの供給量が温湿度に応じて可変される点が、前記実施の形態1のものと相違する。
微粒子供給装置70に収容された微粒子Qは、体積平均粒径が50〜500nmになるように形成されたものである。さらに、微粒子Qは、かさ密度が0.3〜3.0g/cm3になるように形成されている。
詳しくは、絶対湿度をW(g/cm3)とし、所定間隔ごと(本実施の形態2では、作像回数100回ごととする。)の微粒子Qの供給量をM(g)としたときに、
W×M=0.2
なる関係が成立するような供給量Mを求める。さらに、その供給量Mを達成するのに必要な供給ローラ71の回転駆動時間を求めて、その回転駆動時間だけ供給ローラ71を回転駆動するように駆動部72を制御する。
また、温湿度センサ76にて温度が27℃、湿度が80%RHと検出されたとき、それらの温湿度情報に基いて制御部75で絶対湿度Wが21.87(g/m3)と求められる。さらに、上式にW(=21.87)を代入して、微粒子供給量Mが0.009(g)と求められる。そして、微粒子供給量Mが0.009(g)となるように、所定時間だけ供給ローラ71が回転駆動される。
54 感光体ドラム(像担持体)、 55 帯電部、
59 クリーニング部、 59a クリーニングブレード、
70 微粒子供給装置、 71 供給ローラ、
72 駆動部、 75 制御部、 76 温湿度センサ、
80 現像部(現像装置)、 81 第1現像ローラ、 82 第2現像ローラ、
83 パドルローラ、 84 撹拌ローラ、 85 ドクターブレード、
86 開口部、 87 入口シール、 88 撹拌板、 89 搬送スクリュ、
90 トナー補給部、 91 撹拌部材、 92 補給ローラ、 Q 微粒子。
Claims (12)
- 像担持体上に形成された潜像を現像するための現像剤を収容する現像部に微粒子を供給する微粒子供給装置であって、
前記微粒子は、体積平均粒径が50〜500nmになるように形成されたことを特徴とする微粒子供給装置。 - 前記微粒子は、かさ密度が0.3〜3.0g/cm3になるように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の微粒子供給装置。
- 前記微粒子は、所定間隔ごとに前記現像部に供給されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の微粒子供給装置。
- 前記所定間隔は、前記像担持体上に形成された潜像を現像する回数に応じたものであることを特徴とする請求項3に記載の微粒子供給装置。
- 前記所定間隔は、前記像担持体又は前記現像部が稼働する時間に応じたものであることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の微粒子供給装置。
- 前記現像部の近傍の温湿度に応じて前記微粒子の供給量を可変することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の微粒子供給装置。
- 前記現像部の近傍の絶対湿度に反比例するように前記微粒子の供給量を可変することを特徴とする請求項6に記載の微粒子供給装置。
- 前記微粒子は、SiO2、TiO2、Al2O3、ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の微粒子供給装置。
- 前記現像剤は、トナーとキャリアとを有する2成分現像剤であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の微粒子供給装置。
- 請求項1〜請求項9のいずれかに記載の微粒子供給装置と前記像担持体と前記現像部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1〜請求項9のいずれかに記載の微粒子供給装置と前記現像部とを備えたことを特徴とする現像装置。
- 請求項1〜請求項9のいずれかに記載の微粒子供給装置と前記像担持体と前記現像部とを備えたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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