JP2005352268A - リフレクタ、これを用いた光源装置、この光源装置を備えた投射型表示装置及びリフレクタの反射膜形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光反射面の全域にわたって反射膜の厚みを均一に形成することができ、これにより、その光反射面の各部位における輝度ムラや色ムラが少なく、全体の出射効率を高めることができるようにする。
【解決手段】本発明は、光源aから出射された光を反射する光反射面21dを有するリフレクタ20において、熱伝導率10(W/m・K)以上でなおかつ、耐熱温度が300(℃)以上を有するリフレクタ基材により形成し、上記光反射面21dの一部を含むようにして、上記リフレクタ20を複数に分割していることを特徴としている。これにより、光反射面の全域にわたって反射膜の厚みを均一に形成することができ、これにより、その光反射面の各部位における輝度ムラや色ムラが少なく、全体の出射効率を高めることができる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、光源aから出射された光を反射する光反射面21dを有するリフレクタ20において、熱伝導率10(W/m・K)以上でなおかつ、耐熱温度が300(℃)以上を有するリフレクタ基材により形成し、上記光反射面21dの一部を含むようにして、上記リフレクタ20を複数に分割していることを特徴としている。これにより、光反射面の全域にわたって反射膜の厚みを均一に形成することができ、これにより、その光反射面の各部位における輝度ムラや色ムラが少なく、全体の出射効率を高めることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、光源から放射される光を反射して集光し、所望の方向へ出射させるリフレクタ、これを用いた光源装置、この光源装置を備えた投射型表示装置及び反射膜の形成方法に関する。
近年、投射型表示装置は更なる画面の大型化と画像の高輝度化が要求されるようになり、これに用いられる光源装置に求められる性能も高まってきている。
光源装置に求められる性能としては、高輝度化と、光源の全発光量に対して当該光源装置から出射する光量の割合を示す利用効率の向上があり、そのうち、高輝度化の要求に対しては、高圧水銀ランプ等の高輝度発光管を採用することにより対応している。
光源装置に求められる性能としては、高輝度化と、光源の全発光量に対して当該光源装置から出射する光量の割合を示す利用効率の向上があり、そのうち、高輝度化の要求に対しては、高圧水銀ランプ等の高輝度発光管を採用することにより対応している。
一方、高輝度発光管の全発光量に対し、光源装置から出射する光量の割合を示す利用効率の向上については、リフレクタ(反射鏡)の形状に工夫を加えることにより、高輝度発光管から出射される光線を反射して集光し、前方へと出射させることが提案されている。
通常、単なる反射集光手段としての機能だけをリフレクタに求める場合には、高輝度発光管により発した全波長領域の光に対して高い反射率を持つ、銀(Ag)やアルミニウム(Al)等の金属反射膜をリフレクタの反射面に形成することが一般的である。
しかしながら、前記投射型表示装置に用いられる光源装置では、光束は光源装置から出射した後に画像表示デバイスに入射し、その後画面に投影されるが、その画像表示デバイスやその周辺の部品が熱に弱いため、高輝度発光管から発せられる熱線によって加熱されることがないように、リフレクタには次のような反射特性を持たせている。
・投射型表示装置が必要とする可視光を、効率的に反射して前方へと出射させる。
・投射型表示装置にとって不必要(有害)である赤外光や紫外光を、吸収若しくは透過させる。
・投射型表示装置が必要とする可視光を、効率的に反射して前方へと出射させる。
・投射型表示装置にとって不必要(有害)である赤外光や紫外光を、吸収若しくは透過させる。
このような反射特性を満足させるために、リフレクタはその反射面に光学的な屈折率の異なる薄膜を積層形成して、可視光のみを反射する多層膜(可視光反射多層膜)を形成している。なお、この可視光反射多層膜は、真空蒸着をはじめとする物理的薄膜作成方法によって形成するのが一般的である。
リフレクタによる反射効率は、光源装置の利用効率の中で大きなウェイトを占めており、この効率を向上させることが光源装置の高性能化に直結する。リフレクタの反射効率は、そのリフレクタ内面に形成されている可視光反射多層膜をいかに均一な膜厚で蒸着するか、ムラのない蒸着を行うことができるかに拠るところが大きい。
つまり、均一な膜厚で蒸着することにより、光源として求められる設計値どおりの波長範囲の光線を出射することができ、必要な可視光域の光量を達成することが可能となる。
逆に、膜厚が不均一になった場合、例えば膜厚が所定の設計値より薄くなった場合、反射光の波長範囲はそれに応じて短波長側へシフトしてしまうため、その周辺の反射面では青味がかった色となり、光源装置の可視光全光束も減少してしまう。
逆に、膜厚が不均一になった場合、例えば膜厚が所定の設計値より薄くなった場合、反射光の波長範囲はそれに応じて短波長側へシフトしてしまうため、その周辺の反射面では青味がかった色となり、光源装置の可視光全光束も減少してしまう。
従来の真空蒸着方法について、図17〜20を参照して説明する。図17は、蒸着源と被蒸着物の配置関係を示す説明図、図18は、従来型のリフレクタの正面図、図19は、その従来型のリフレクタの斜視図、図20は、図18に示すI−I線に沿う断面図である。
真空蒸着を行う場合、図17に示すように、蒸発物質(膜材料)は蒸着源1の表面から上方へ向かって飛散するが、このとき蒸発物質が飛散する量は均等ではなく、蒸着源1表面の法線に対して角度φだけ傾いた方向については、法線方向(φ=0)に飛散する量に対してcosφの割合で減少する(いわゆるcosine law)。これに伴い、生成される膜厚は法線方向を向いた面に対して、角度φ>0の面ではcosφを乗じた膜厚となる。
さらに、被蒸着物2の蒸着面2aが蒸着源1表面の法線方向に対して角度θだけ傾いている場合、θ=0の場合と比べ、cos(θ−φ)だけ膜厚が減少する。
また、蒸発物質の飛散する量は、蒸着源1からの距離によっても変化する。蒸着物質は蒸着源1から球面状に広がっていくが、例えば、蒸発物質の密度は蒸着源1からの距離xに対して、その半径の球の表面積にほぼ反比例するが、球の表面積は4πr2である。このため、上記の蒸着源1からの距離がr2である点の密度は、r1である点における密度に対して、(r1/r2)2の比率となり、距離の2乗に反比例する。
また、蒸発物質の飛散する量は、蒸着源1からの距離によっても変化する。蒸着物質は蒸着源1から球面状に広がっていくが、例えば、蒸発物質の密度は蒸着源1からの距離xに対して、その半径の球の表面積にほぼ反比例するが、球の表面積は4πr2である。このため、上記の蒸着源1からの距離がr2である点の密度は、r1である点における密度に対して、(r1/r2)2の比率となり、距離の2乗に反比例する。
つまり、蒸着しようとする可視光反射多層膜の膜厚を被蒸着面2aの全域にわたって均一なものとするためには、蒸着源1の表面の法線から傾く角度を小さくし、被蒸着面2a内における、蒸着源1からの距離の差を少なくすることが必要となる。
また、これらの条件を満たさない場合、蒸着膜厚が均一にならないだけでなく、蒸着条件が不安定になることにより、設計どおりの膜厚を得ることが困難となり、製品の歩留まり率を落とすこととなる。
また、これらの条件を満たさない場合、蒸着膜厚が均一にならないだけでなく、蒸着条件が不安定になることにより、設計どおりの膜厚を得ることが困難となり、製品の歩留まり率を落とすこととなる。
ここで、従来の一例に係るリフレクタ10の構成について簡単に説明すると、次のとおりである。
図18〜20に示すように、一例に係るリフレクタ10は、図示しない高輝度発光管を配置するバルブホール10aを形成した円筒形のネック部10bと、このネック部10bから前方に向けて次第に内外径が大きくなる御椀形に形成された反射部10cとを一体に形成してなるものである。
図18〜20に示すように、一例に係るリフレクタ10は、図示しない高輝度発光管を配置するバルブホール10aを形成した円筒形のネック部10bと、このネック部10bから前方に向けて次第に内外径が大きくなる御椀形に形成された反射部10cとを一体に形成してなるものである。
反射部10cの内周面10dが楕円面や放物面をなすように形成されており、その内周面10dに可視光反射多層膜(図示しない)を形成することにより反射面としている。以下、内壁面を光反射面という。
ところが、リフレクタ10は、高輝度発光管から出射された光線を前方へ集光するという機能上、蒸着による可視光反射多層膜の形成を要する光反射面10dが楕円面や放物面等の凹面形状になっており、下記の(1)〜(3)に示す点で、蒸着を行なうには難しい形状となっている。
(1)リフレクタ10の光反射面10dは、楕円面(放物面)に形成されているため、開口部10e近傍においては蒸着源1表面の法線に対する角度θが非常に大きくなる(開口部10eにて70〜80°)。
(2)逆に、ネック部10b周辺においては、角度θが「0」に近いものとなる。
(3)光源装置として、高輝度発光管の全発光量に対する出射効率を上げるためには、焦点位置から開口部10eまでの距離をなるべく大きくして、高輝度発光管の出射光を漏れなく反射して前方に出射する形状とすることが望まれるが、これは前記の角度θが大きくなることを意味し、また、開口部10eの任意の部位における蒸着源1との距離と、ネック部10bの任意の部位における蒸着源1との距離(奥行き量)についても大きくなることを意味している。
(2)逆に、ネック部10b周辺においては、角度θが「0」に近いものとなる。
(3)光源装置として、高輝度発光管の全発光量に対する出射効率を上げるためには、焦点位置から開口部10eまでの距離をなるべく大きくして、高輝度発光管の出射光を漏れなく反射して前方に出射する形状とすることが望まれるが、これは前記の角度θが大きくなることを意味し、また、開口部10eの任意の部位における蒸着源1との距離と、ネック部10bの任意の部位における蒸着源1との距離(奥行き量)についても大きくなることを意味している。
これらにより、ネック部10b近傍の膜厚が厚く、開口部10e近傍の膜厚が薄くなる傾向となり、反射面における多層膜の膜厚を部位によらず均一にすることは難しく、特に開口部10e近傍の角度θが大きい部分については、蒸着物質の飛来方向に対して面が立ちすぎているため、蒸着自体が困難である。
上記従来の課題を緩和するため、特開平6−179972号公報には、リフレクタの反射面凹面形状の軸を蒸着源表面の法線方向と角度αだけ傾けて回転させることによって、開口部近傍が蒸着物質の飛来方向となす角度を小さくし、蒸着膜が均一になるような構造を採用したものが記載されている。
特開平6−179972号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明を実施したとしても、蒸発物質の飛来方向が被蒸着物に対して平行であるとすると、図20に示すように、回転軸と蒸着物質の飛来方向とがなす角度α1は開口部10eからネック部10bまで蒸着でき、なおかつ、光反射面10dの開口部10eでの法線が蒸着物質の飛来方向となす角度が最小になるようにするのが最適な回転軸角度となるが、そのときの角度β1、及び蒸着面の奥行き量L1のいずれも大きいものとなっており、光反射面10dへの均一な多層膜の形成を難しくしている。これは光反射面10dの形状が図20に示すような深い奥行きを持つ凹面形状である限り避けることが困難である。
また、被蒸着物の一部をマスク部材(図示しない)により覆うことで各部の厚みムラを解消する方法が提案されているが、マスク部材を用いることで、蒸着装置の構造が複雑になり、1つの蒸着室に入れることのできるリフレクタの個数が減ることや、マスク部材を被蒸着物の個数分だけ作成する必要があり、さらに膜厚を調整するために蒸着物質の飛来経路を遮蔽していることにより、蒸着時間が多く必要となり、蒸着効率が落ちる等の問題がある。
そこで本発明は、光反射面の全域にわたって反射膜の厚みを均一に形成することができ、これにより、その光反射面の各部位における輝度ムラや色ムラが少なく、全体の出射効率を高めることができるリフレクタ、これを用いた光源装置、この光源装置を備えた投射型表示装置及び反射膜の形成方法の提供を目的としている。
上述した課題を解決するための本発明に係るリフレクタ、これを用いた光源装置、この光源装置を備えた投射型表示装置及び反射膜の形成方法は、次のとおりである。
本発明に係るリフレクタは、光源から出射された光を反射する光反射面を有するものであり、熱伝導率10(W/m・K)以上でなおかつ、耐熱温度が300(℃)以上を有するリフレクタ基材により形成し、光反射面の一部を含むようにして、上記リフレクタを複数に分割した構造にしていることにより、反射面を形成する反射膜の部位による膜厚変化を15%以下としたことを特徴としている。
本発明に係るリフレクタは、光源から出射された光を反射する光反射面を有するものであり、熱伝導率10(W/m・K)以上でなおかつ、耐熱温度が300(℃)以上を有するリフレクタ基材により形成し、光反射面の一部を含むようにして、上記リフレクタを複数に分割した構造にしていることにより、反射面を形成する反射膜の部位による膜厚変化を15%以下としたことを特徴としている。
上記リフレクタを、光源から出射された光の光軸を含む面を境として分割した構造にすることができる。また、リフレクタに放熱フィンを形成してもよい。
さらに、リフレクタに、これの分割部分から光が漏れることを防止するための光漏れ防止部を形成するとよい。
さらに、リフレクタに、これの分割部分から光が漏れることを防止するための光漏れ防止部を形成するとよい。
リフレクタとしては、内壁面に光を反射する反射膜を形成してなる光反射面を形成するとともに、光源からの光を外部に出射するための開口を形成した光反射部が設けられており、その開口の内径を、光反射面の最大内径よりも小さく形成した構造にすることができる。
リフレクタに、光源から発せられる光を拡散整形する光拡散整形手段を形成してもよい。この場合、光拡散整形手段を、断面方形の光路を貫通形成した筒体であり、この筒体を、光路の頂角部分で分割した構成にすることができる。
リフレクタ基材と同等の線膨張率からなる結合部材により、リフレクタを分割してなる分割体どうしを結合した構成にすることができる。
本発明に係る光源装置は、上記したいずれかのリフレクタと、光源とを備えていることを特徴としたものである。
本発明に係る投射型表示装置は、上記の光源装置を備えていることを特徴としている。
本発明に係るリフレクタの反射膜形成方法は、光源を配置する基部から、その光源から発せられた光を外方に出射するための開口にいたる内壁面の一部を含むようにして複数に分割した構造からなるリフレクタに関するものであり、複数に分割した構造の各分割体を、これの開口での蒸着物質の飛来方向との法線角度と、基部における法線角度との差を最小とし、かつその絶対値が小さくなるように傾けて、内壁面に反射膜を形成することを内容としている。
この場合、分割体を、これの光軸を中心として回転させながら光反射面に反射膜を形成することができ、さらには、分割体を、光軸を中心として揺振しながら反射面に反射膜を形成するとよい。
請求項1〜13に記載した発明によれば、光反射面の全域にわたって反射膜の厚みを均一に形成することができ、これにより、その光反射面の各部位における輝度ムラや色ムラが少なく、全体の出射効率を高めることができる。
また、リフレクタの可視光反射多層膜の蒸着において、従来困難であった開口近傍の蒸着面法線が蒸着物質の飛来方向となす角度が大きい部位においての蒸着を容易にし、全反射面にわたって膜厚を均一にすることができる。
さらに、光反射面の各部位における輝度ムラや色ムラが少なく、全体の出射効率を高めることができる。
また、リフレクタの可視光反射多層膜の蒸着において、従来困難であった開口近傍の蒸着面法線が蒸着物質の飛来方向となす角度が大きい部位においての蒸着を容易にし、全反射面にわたって膜厚を均一にすることができる。
さらに、光反射面の各部位における輝度ムラや色ムラが少なく、全体の出射効率を高めることができる。
請求項1〜13に記載した発明で得られる上記共通の効果に加え、各請求項に記載した発明によれば次の各効果を得ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、リフレクタを、光源から出射された光の光軸を含む面を境にして分割しているので、その製造が容易である。
請求項2に記載の発明によれば、リフレクタを、光源から出射された光の光軸を含む面を境にして分割しているので、その製造が容易である。
請求項3に記載の発明によれば、リフレクタに放熱フィンを形成しているので、放熱効率を高めることができる。
請求項4に記載の発明によれば、リフレクタに、これの分割部分から光が漏れることを防止するための光漏れ防止部を形成しているので、分割部分から光が漏出することを防止できる。
請求項5に記載の発明によれば、内壁面に光を反射する反射膜を形成してなる光反射面を形成するとともに、光源からの光を外部に出射するための開口を形成した光反射部が設けられており、その開口の内径を、光反射面の最大内径よりも小さく形成したリフレクタであっても、均一な膜厚の反射面を容易に形成することができる。
請求項6に記載の発明によれば、リフレクタに、光源から発せられる光を拡散整形する光拡散整形手段を形成しているので、光源から出射される光の照度を均一化することができる。
請求項7に記載の発明によれば、光拡散整形手段が、断面方形の光路を貫通形成した筒体であり、この筒体を、光路の頂角部分で分割しているので、光束をロスすることなくリフレクタに一体にして形成することができる。
請求項8に記載の発明によれば、リフレクタ基材と同等の線膨張率からなる結合部材により、リフレクタを分割してなる分割体どうしを結合しているので、高温で熱膨張が生じている際にも、リフレクタの破損や分割体どうしの位置ずれ等が起きることを防止できる。
請求項11に記載の発明によれば、複数に分割した構造の各分割体を、これの開口での蒸着物質の飛来方向との法線角度と、基部における法線角度との差を最小とし、かつその絶対値が小さくなるように傾けて、内壁面に反射膜を形成しているので、従来困難であった開口近傍の蒸着面法線が蒸着物の飛来方向となす角度が大きい部位においての蒸着を容易にし、全反射面にわたって膜厚を均一にすることができる。
また、光反射面の各部位における輝度ムラや色ムラが少なく、全体の出射効率を高めることができる。
また、光反射面の各部位における輝度ムラや色ムラが少なく、全体の出射効率を高めることができる。
請求項12に記載の発明によれば、分割体を、これの光軸を中心として回転させながら光反射面に反射膜を形成しているので、光軸を中心として回転させない場合に比較して、全反射面にわたって膜厚をより均一にすることができる。
請求項13に記載の発明によれば、分割体を、光軸を中心として揺振しながら反射面に反射膜を形成しているので、全反射面にわたって膜厚を均一にすることができる。
以下、本発明に係るリフレクタ,光源装置,投射型表示装置,及び反射膜の形成方法について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るリフレクタを用いた一実施形態に係る光源装置の斜視図、図2は、そのリフレクタを分割して示す正面図である。
一実施形態に係る光源装置20は、図1に示すように、光源aと、第1の実施形態に係るリフレクタ21とを有する構成になっている。
光源aは、直流点灯型で高圧タイプの水銀ランプであり、一対のアノード電極,カソード電極をガラス管内に封入したものである。なお、上記水銀ランプに限らず、例えばメタルハライドランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ等を採用することができる。
光源aは、直流点灯型で高圧タイプの水銀ランプであり、一対のアノード電極,カソード電極をガラス管内に封入したものである。なお、上記水銀ランプに限らず、例えばメタルハライドランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ等を採用することができる。
リフレクタ21は、光源aを配置する基部(ネック部)21bから、その光源aから発せられた光を外方に出射するための開口21eにいたる内壁面の一部を含むようにして2つに分割した構造で、光軸Oを含む鉛直面(以下「分割面」という。)22a,23aを境にして2分割された分割体22,23からなり、これらを図示しないボルト等の結合部材により結合している。
すなわち、リフレクタ21は、光源aを配置するバルブホール21aを形成した円筒形の基部(ネック部)21bと、この基部21bから正面視円形の開口21eに向けて次第に内外径が大きくなる御椀形の反射部21cとを形成されてなるものである。
すなわち、リフレクタ21は、光源aを配置するバルブホール21aを形成した円筒形の基部(ネック部)21bと、この基部21bから正面視円形の開口21eに向けて次第に内外径が大きくなる御椀形の反射部21cとを形成されてなるものである。
本実施形態においては、反射部21cの内壁面が楕円面をなすように形成されており、その内壁面に反射膜である可視光反射多層膜(図示しない)を形成することにより、光源aから出射された光を反射する光反射面21dとしている。すなわち、可視光のみを反射する上記した可視光反射多層膜を形成した内壁面が光反射面であり、このことは、以下に説明する第2〜第6の実施形態に係るリフレクタにおいても同様である。
分割体22,23には、光反射面21dの一部をなす分割反射面22b,23bが形成されている。すなわち、光反射面21dは、分割反射面22b,23bを合わせることにより形成されている。
リフレクタ21、換言すると分割体22,23は、熱伝導率10(W/m・K)以上でなおかつ、300(℃)以上の耐熱温度を持つリフレクタ基材(以下「高熱伝導率リフレクタ基材」という。)で構成されている。
高熱伝導率リフレクタ基材としては、アルミニウム,銅,鉄等の金属の他、グラファイト系やシリコン系のセラミックス等を採用することができる。
このようなリフレクタの問題として、リフレクタの基部(ネック部)の近傍がランプの発光点と非常に近い為に、400(℃)〜500(℃)という高温になってしまうことから、リフレクタの基材としては500(℃)〜600(℃)の熱変形温度を持つ耐熱ガラスを用いられることが通常である。
しかしながら、ガラス基材の熱伝導率は1(W/m・K)程度であるため
(1)局部的な熱集中を起こしてしまい、クラックを生じやすい。
(2)そのため、リフレクタの平均肉厚を厚くする必要があり、重量増加につながる。
(3)放熱フィンのような複雑な形状は成形できない。
(4)基部と開口部で温度差があり、放熱性能が非常に悪い。
といった問題がある。
また、基材として耐熱ガラスに変えて、高耐熱樹脂(例えばBMC)などを用いることにより、放熱フィンを一体で形成する例もあるが、同様に熱伝導率が1(W/m・K)前後であるため、基部における熱集中がおこり、高耐熱樹脂の熱変形温度200(℃)前後を大きく越えてしまう。また、リフレクタ内面と放熱フィン先端との温度差が200〜300℃生じることになり、放熱フィンの効果は非常に限定されたものとなる。
これに対し、本実施形態におけるリフレクタ基材として、アルミニウムを例にすれば、熱伝導率は約200(W/m・K)前後であり、基部における熱集中が起こらずリフレクタ全面に渡ってほぼ均一な温度となり、最高温度は例えばランプによる発熱が120Wあった場合でも300(℃)以内に収まり、基材の耐熱温度内となる。またリフレクタ内面と放熱フィン先端との温度差は10〜20(℃)であるため、放熱フィンにより拡大した表面積が効率良く冷却に利用できることとなる。
高熱伝導率リフレクタ基材としては、アルミニウム,銅,鉄等の金属の他、グラファイト系やシリコン系のセラミックス等を採用することができる。
このようなリフレクタの問題として、リフレクタの基部(ネック部)の近傍がランプの発光点と非常に近い為に、400(℃)〜500(℃)という高温になってしまうことから、リフレクタの基材としては500(℃)〜600(℃)の熱変形温度を持つ耐熱ガラスを用いられることが通常である。
しかしながら、ガラス基材の熱伝導率は1(W/m・K)程度であるため
(1)局部的な熱集中を起こしてしまい、クラックを生じやすい。
(2)そのため、リフレクタの平均肉厚を厚くする必要があり、重量増加につながる。
(3)放熱フィンのような複雑な形状は成形できない。
(4)基部と開口部で温度差があり、放熱性能が非常に悪い。
といった問題がある。
また、基材として耐熱ガラスに変えて、高耐熱樹脂(例えばBMC)などを用いることにより、放熱フィンを一体で形成する例もあるが、同様に熱伝導率が1(W/m・K)前後であるため、基部における熱集中がおこり、高耐熱樹脂の熱変形温度200(℃)前後を大きく越えてしまう。また、リフレクタ内面と放熱フィン先端との温度差が200〜300℃生じることになり、放熱フィンの効果は非常に限定されたものとなる。
これに対し、本実施形態におけるリフレクタ基材として、アルミニウムを例にすれば、熱伝導率は約200(W/m・K)前後であり、基部における熱集中が起こらずリフレクタ全面に渡ってほぼ均一な温度となり、最高温度は例えばランプによる発熱が120Wあった場合でも300(℃)以内に収まり、基材の耐熱温度内となる。またリフレクタ内面と放熱フィン先端との温度差は10〜20(℃)であるため、放熱フィンにより拡大した表面積が効率良く冷却に利用できることとなる。
次に、リフレクタの内壁面に可視光反射多層膜を形成する方法について、図3を参照して説明する。図3は、図2に示すII‐II線に沿う断面図である。
分割体22(23)の内壁面に対して、蒸着源(図示しない)から飛来する蒸着物質との関係を考慮し、図3に示すような傾斜姿勢にした分割体22(23)を、光軸Oを中心として回転させながらの蒸着処理を行う。
分割体22(23)の内壁面に対して、蒸着源(図示しない)から飛来する蒸着物質との関係を考慮し、図3に示すような傾斜姿勢にした分割体22(23)を、光軸Oを中心として回転させながらの蒸着処理を行う。
すなわち、開口21eにおける法線が蒸着物質の飛来方向となす角度β2と、基部(ネック部)21bにおける同法線の角度の差が最小になるように分割体22(23)を角度α2だけ傾けて設置する。
これは、図20に示すように、従来のリフレクタであれば、開口10eの法線角度β1を小さくするために、回転軸の角度α1を大きくしようとしても、開口10eの部分が蒸着物質の進行を妨げてしまうため、これ以上大きくすることができない。
これは、図20に示すように、従来のリフレクタであれば、開口10eの法線角度β1を小さくするために、回転軸の角度α1を大きくしようとしても、開口10eの部分が蒸着物質の進行を妨げてしまうため、これ以上大きくすることができない。
つまり、開口10eの法線角度β1はリフレクタの焦点距離や焦点から開口縁端面までの深さ等によっておのずと決まってしまう。しかし、本発明のリフレクタ21によれば、図3に示すように、蒸着物質の進行を妨げる部分がないため、回転中心となる光軸Oの角度α2を自由に設定できるので、開口21eでの法線角度β2と基部21bにおける法線角度との差が最小になり、かつその絶対値を小さくすることができる。
一例として、光反射面を、f1=7、f2=57からなる楕円面とした2分割したリフレクタの場合と、従来の分割していないリフレクタの場合について比較した例を図4に示す。図4は、2分割した構造のリフレクタと、非分割構造のリフレクタとの比較図である。
図4に示すように、各蒸着部位における蒸着物質の飛来方向との傾き角は、従来例では開口において最高47(°)の傾きとなっているが、本実施形態に係るリフレクタ21では最高30(°)までに抑えられている。なお、図4において「センター部」とは、基部21bと開口21eの中間部分である。
また、本実施形態に係るリフレクタ21においては、開口21eからの蒸着深さは6.5(mm)と従来例の約半分に抑えられている。これらから求まる各部位の基部21bに対する膜厚変化割合は、従来例では開口で28(%)であるが、本実施形態に係るリフレクタ21ではセンター部での14(%)が最大となり、膜厚変化は従来の約半分に抑えることができる。
さらに、図4においては、回転軸を1軸とした場合であるが、これに加え、この回転軸を、図3に示すように、揺動点Pを中心として±30(°)で光軸Oを揺動させながらの蒸着処理を行なうことで、各部位による上記傾き角の差がなくなるため、各部位による膜厚変化をほとんど「0」にすることができる。
「揺動」は、膜厚変化が少なくなるような動作であればよく、例えば一定の角加速度での揺動動作等が考えられる。
「揺動」は、膜厚変化が少なくなるような動作であればよく、例えば一定の角加速度での揺動動作等が考えられる。
従来例のリフレクタでは前記したように、回転中心となる光軸の傾きを変えることは無理であるので、膜厚変化を抑えることはできない。また、このときに膜厚変化がリフレクタから出射される光束に与える影響を考えると、図4に示すように、基部に対して開口の膜厚が薄くなった場合、光源から出射される光束を反射した際に、本来可視光域(約380(nm)〜680(nm))にわたって反射を行う多層膜設計だったものが、短波長側へバンドシフトすることになる。これによる可視光領域での光束ロスは約30(%)と大きい。
一方、本実施形態に係るリフレクタ21では、前述したように、膜厚は光反射面21dの部位によらずほぼ均一なものとすることができるため、波長シフトも起こることがなく、光束ロスも生じない。
ただし、本実施形態に係る2分割構造のリフレクタの場合、各分割体の組み合わせ部分において若干のロスが生じることが考えられる。これについて図5を参照検証する。図5は、非分割構造のリフレクタに対して、リフレクタの分割数とアパーチャー取込み光束の効率の関係を示す関係図である。
ただし、本実施形態に係る2分割構造のリフレクタの場合、各分割体の組み合わせ部分において若干のロスが生じることが考えられる。これについて図5を参照検証する。図5は、非分割構造のリフレクタに対して、リフレクタの分割数とアパーチャー取込み光束の効率の関係を示す関係図である。
分割体どうしの合わせ面(分割面)に0.1(mm)の隙間、及び各分割体のエッジにおいてコーナーRが0.1(mm)となった場合、図5に示すように、光源装置から出射後のアパーチャーでの取込み効率を比較したところ、非分割構造のリフレクタに対し、本実施形態に係る分割構造のリフレクタ21においては0.3(%)の効率低下(ロス)、また、リフレクタを4つに分割した場合でも1(%)の低下に留まることがわかった。
これは、前記の膜厚変化による光束ロスの約30(%)と比較すると非常に小さいものであり、分割の数が問題にはならないことがわかる。
これは、前記の膜厚変化による光束ロスの約30(%)と比較すると非常に小さいものであり、分割の数が問題にはならないことがわかる。
次に、第2の実施形態に係るリフレクタについて、図6,7を参照して説明する。図6は、本発明の第2の実施形態に係るリフレクタの斜視図、図7は、そのリフレクタを分解して示す正面図である。
第2の実施形態に係るリフレクタ30は、光源(図示しない)を配置する基部(ネック部)30bから、その光源aから発せられた光を外方に出射するための開口30eにいたる内壁面の一部を含むようにして3つに分割した構造、敷衍すると、光軸Oを中心とした120(°)間隔で形成されている分割面31a,31a〜33a,33aを境にして3分割された分割体31〜33からなり、これらを図示しないボルト等の結合部材により結合している。
すなわち、リフレクタ30は、図示しない光源を配置するバルブホール30aを形成した円筒形の基部(ネック部)30bと、この基部30bから、光源からの光を外部に出射するための開口30eに向けて次第に内外径が大きくなる御椀形に形成された反射部30cとを形成してなるものである。
本実施形態においては、反射部30cの内壁面が楕円面をなすように形成されており、その内壁面に可視光反射多層膜(図示しない)を形成することにより、光源から出射された光を反射する光反射面30dとしている。
分割体31〜33には、光反射面30dの一部をなす分割反射面31b〜33bが形成されている。すなわち、光反射面30dは、分割反射面31b〜33bを合わせることにより形成されている。
リフレクタ30、換言すると分割体31〜33は、上記したリフレクタ21と同じく、熱伝導率10(W/m・K)以上であり、なおかつ耐熱温度が300(℃)以上を有するリフレクタ基材により、上記したものと同様のリフレクタ基材で構成されている。
この構成からなるリフレクタ30は、光軸Oを含むIII−III線に沿う断面においては2分割の場合と同じ断面形状になるため、光反射面30dの膜厚を均一にすることが可能である。
ただし、前記したように、分割数を増やすと光束ロスが増えるが、分割数を増やした場合、蒸着効率が上がるため、蒸着時間、コストとしては2分割のものと比べて有利である。
ただし、前記したように、分割数を増やすと光束ロスが増えるが、分割数を増やした場合、蒸着効率が上がるため、蒸着時間、コストとしては2分割のものと比べて有利である。
以上詳述したように、本実施形態に係るリフレクタ30によれば、可視光反射多層膜の蒸着膜厚を部位によらず均一にすることができ、当該リフレクタ30を用いた光源装置から出射する光束は所定の設計どおりの波長となり、また、光束も従来に比べて増加させることができる。
第3の実施形態に係るリフレクタについて、図8,9を参照して説明する。図8は、本発明の第3の実施形態に係るリフレクタの斜視図、図9は、そのリフレクタを分解して示す正面図である。
第3の実施形態に係るリフレクタ40は、光源(図示しない)を配置する基部(ネック部)40bから、その光源から発せられた光を外方に出射するための開口40eにいたる内壁面の一部を含むようにして4つに分割した構造、敷衍すると、光軸Oを中心とした90(°)間隔で形成されている分割面41a,41a〜44a,44aを境にして4分割された分割体41〜44からなり、これらを図示しないボルト等の結合部材により結合している。
「光軸Oを中心とした90(°)間隔で形成されている分割面」は、光軸Oを含む水平面及び鉛直面に形成されている分割面と言い換えることができる。
「光軸Oを中心とした90(°)間隔で形成されている分割面」は、光軸Oを含む水平面及び鉛直面に形成されている分割面と言い換えることができる。
すなわち、リフレクタ40は、光源を配置するためのバルブホール40aを形成した円筒形の基部(ネック部)40bと、この基部40bから開口40eに向けて次第に内外径が大きくなる御椀形に形成された反射部40cとを一体に形成してなるものである。
本実施形態においては、反射部40cの内壁面が楕円面をなすように形成されており、その内壁面に可視光反射多層膜(図示しない)を形成することにより、光源から出射された出射光を反射する光反射面40dとなっている。
分割体41〜44には、光反射面40dの一部をなす分割反射面41b〜44bが形成されている。すなわち、光反射面40dは、分割反射面41b〜44bを合わせることにより形成されている。
分割体41〜44には、光反射面40dの一部をなす分割反射面41b〜44bが形成されている。すなわち、光反射面40dは、分割反射面41b〜44bを合わせることにより形成されている。
この構成からなるリフレクタ40は、光軸Oを含むIV−IV線に沿う断面においては2分割の場合と同じ断面形状になるため、光反射面40dの膜厚を均一にすることが可能である。
ただし、前記したように、分割数を増やすと光束ロスが増えるが、分割数を増やした場合、蒸着効率が上がるため、上記第2の実施形態に係るリフレクタと同様に、蒸着時間,コストとしては2分割と比べて有利である。
ただし、前記したように、分割数を増やすと光束ロスが増えるが、分割数を増やした場合、蒸着効率が上がるため、上記第2の実施形態に係るリフレクタと同様に、蒸着時間,コストとしては2分割と比べて有利である。
以上詳述したように、本実施形態に係るリフレクタ40によれば、可視光反射多層膜の蒸着膜厚を部位によらず均一なものとすることができ、当該リフレクタ40を用いた光源装置から出射する光束は所定の設計どおりの波長となり、また、光束も従来に比べて増加させることができる。
第4の実施形態に係るリフレクタについて、図10,11を参照して説明する。図10は、第4の実施形態に係るリフレクタの分解斜視図、図11は、2つの分割体のうちの一方のものの側面図である。
第4の実施形態に係るリフレクタ50は密閉型の光源装置に用いるものであり、光源aを配置する基部(ネック部)50bから、その光源aから発せられた光を外方に出射するための開口50eにいたる内壁面の一部を含むようにして2つに分割した構造、敷衍すると、光軸Oを含む鉛直面(以下「分割面」という。)51a,52aを境にして2分割された分割体51,52からなり、これらをボルト54…等の結合部材により結合している。
すなわち、リフレクタ50は、光源aを配置するバルブホール21aを形成した円筒形の基部(ネック部)21bと、この基部21bから正面視円形の開口21eに向けて次第に内外径が大きくなる御椀形の反射部21cとを形成されてなるものである。
第4の実施形態に係るリフレクタ50は密閉型の光源装置に用いるものであり、光源aを配置する基部(ネック部)50bから、その光源aから発せられた光を外方に出射するための開口50eにいたる内壁面の一部を含むようにして2つに分割した構造、敷衍すると、光軸Oを含む鉛直面(以下「分割面」という。)51a,52aを境にして2分割された分割体51,52からなり、これらをボルト54…等の結合部材により結合している。
すなわち、リフレクタ50は、光源aを配置するバルブホール21aを形成した円筒形の基部(ネック部)21bと、この基部21bから正面視円形の開口21eに向けて次第に内外径が大きくなる御椀形の反射部21cとを形成されてなるものである。
分割体51,52には、光反射面50dの一部をなす分割反射面51b,52bが形成されている。すなわち、光反射面50dは、分割反射面51b,52bを合わせることにより形成されている。
反射部50cの内壁面は、基部50bからセンター部にかけて次第に内径が大きくなるように形成されているとともに、センター部から開口50e近傍にかけて一定の内径となり、かつ、その開口50e近傍から当該開口50eにかけて内径が小さくなるように形成されている。
換言すると、開口50eの内径が内壁面の最大内径よりも小さくなっている。また、内壁面に可視光反射多層膜(図示しない)を形成することにより、光源から出射された出射光を反射する光反射面50dとなっていることは、上記した各実施形態と同様である。
リフレクタ50、換言すると分割体51,52は、本実施形態においてはアルミニウム(約200(W/m・K))を採用している。
分割体51,52の外周面には、複数枚の放熱フィン53…が縦方向(軸線Oと直交する方向)に互い所要の間隔で形成されている。
分割体51,52の外周面には、複数枚の放熱フィン53…が縦方向(軸線Oと直交する方向)に互い所要の間隔で形成されている。
このような光反射面50dを形成したリフレクタ50は、従来のものにおいては、開口の内径が小さいために蒸着物質がリフレクタの内部に進入しにくいことや、被蒸着面が蒸発源に対し陰になっていることから、可視光反射多層膜を蒸着することは不可能であった。
これに対し、本実施形態に係るリフレクタ50では、これを2分割することによって、第1の実施形態における反射膜形成方法と同等の方法によって蒸着を行うことができ、これにより、従来では陰になっていた部分に対しても蒸着することが可能である。
光源(図示しない)は、約1000(℃)程度で発熱しているため、その熱を放散する手段としては、従来のガラスでは熱伝導率が低いため、極度に熱が集中して蒸着面に剥離を生じたり、リフレクタが割れる等の問題がある。
本実施形態に係るリフレクタ50のようにアルミニウム(約200(W/m・K))を採用した場合、高熱伝導率によって、当該リフレクタ50全体に均一に熱が伝わるため、放熱性能が非常によくなる。さらに放熱特性をあげるために放熱フィン53…を一体成形しているので、従来よりも高出力の光源を使用することができる。また、ダイキャスト等の成形技術によって複雑な反射面形状や外形に形成することができる。
第5の実施形態に係るリフレクタについて、図12を参照して説明する。図12(a)は、第5の実施形態に係るリフレクタの正面図、(b)は、そのリフレクタに設けた光漏れ防止部の変形例を示す説明図である。
第5の実施形態に係るリフレクタ60は、前記した光源を配置するバルブホール60aを形成した円筒形の基部(ネック部)60bと、この基部60bから開口60eに向けて次第に内外径が大きくなる御椀形に形成された反射部60cとを一体に形成してなるものである。
本実施形態においては、反射部60cの内壁面が楕円面をなすように形成されており、その内壁面に反射膜である可視光反射多層膜(図示しない)を形成することにより、光源から出射された光を反射する光反射面60dとしている。
第5の実施形態に係るリフレクタ60は、前記した光源を配置するバルブホール60aを形成した円筒形の基部(ネック部)60bと、この基部60bから開口60eに向けて次第に内外径が大きくなる御椀形に形成された反射部60cとを一体に形成してなるものである。
本実施形態においては、反射部60cの内壁面が楕円面をなすように形成されており、その内壁面に反射膜である可視光反射多層膜(図示しない)を形成することにより、光源から出射された光を反射する光反射面60dとしている。
本実施形態においては、反射部60cの内壁面が楕円面をなすように形成されており、その内壁面に反射膜である可視光反射多層膜(図示しない)を形成することにより、光源から出射された光を反射する光反射面60dとしている。すなわち、可視光のみを反射する上記した可視光反射多層膜を形成した内壁面が反射面である。
リフレクタ60は、上記光反射面60dをなす分割反射面61b,62bを形成した2つの分割体61,62を結合してなるものである。
分割体61,62は、光軸Oを含む鉛直面(以下「分割面」という。)61a,62aを境にして2分割できるようになっており、それらを、結合部材であるボルト67により結合している。
分割体61,62は、光軸Oを含む鉛直面(以下「分割面」という。)61a,62aを境にして2分割できるようになっており、それらを、結合部材であるボルト67により結合している。
分割体61,62は、光軸Oを含む鉛直面(以下「分割面」という。)を境にして2分割できるようになっており、これらの分割面61a,62aの上縁部と下縁部に光漏れ防止部63,64が形成されている。
分割体61,62には、光反射面60dの一部をなす分割反射面61b,62bが形成されている。すなわち、光反射面60dは、分割反射面61b,62bを合わせることにより形成されている。
分割体61,62には、光反射面60dの一部をなす分割反射面61b,62bが形成されている。すなわち、光反射面60dは、分割反射面61b,62bを合わせることにより形成されている。
光漏れ防止部63は、分割体61の上壁61cの上半部を凸形状にし、分割体62の上壁62cの上半部を凹形状にし、これらを嵌合させたものである。
光漏れ防止部64は、分割体61の下壁61dの下半部を凸形状にし、分割体62の下壁62dの下半部を凹形状にし、これらを嵌合させたものである。
光漏れ防止部64は、分割体61の下壁61dの下半部を凸形状にし、分割体62の下壁62dの下半部を凹形状にし、これらを嵌合させたものである。
すなわち、2つの分割体61,62をたんに結合した場合、それら2つの分割体61,62の分割面には微小な隙間ができる。このため、リフレクタ60内部で大光量の光源を点灯させた時、それらの分割面からは若干の光漏れが生じてしまう。光漏れはリフレクタ60内部では迷光として、また、外部ではコントラストを落としたりする原因となるので抑える必要がある。
そこで、図12に示すように、光漏れ防止部63,64を形成することによって、光源(図示しない)から出た光線が分割面から漏れることをほとんどなくすることができる。
そこで、図12に示すように、光漏れ防止部63,64を形成することによって、光源(図示しない)から出た光線が分割面から漏れることをほとんどなくすることができる。
分割体61,62の上下面には、直方体形の被結合部65,66が突出して形成されており、それらには、結合部材であるボルト67を螺合するためのねじ孔65aと、遊挿孔66aが形成されている。これらにボルト67を螺入することにより、それら分割体61,62を結合している。
なお被結合部としては、同図(a)に示す構成に限らず、(b)に示す構成にしてもよい。
図12(b)に示す被結合部68,69は、一定幅の溝68a,69aを各下縁部に形成した略直方体形のものであり、板ばね70により結合されるようになっている。
板ばね70は、コ字形に形成されているとともに、両開放端部に溝68a,69aに挿入して係止するための係止片70b,70bを折曲形成している。
なお被結合部としては、同図(a)に示す構成に限らず、(b)に示す構成にしてもよい。
図12(b)に示す被結合部68,69は、一定幅の溝68a,69aを各下縁部に形成した略直方体形のものであり、板ばね70により結合されるようになっている。
板ばね70は、コ字形に形成されているとともに、両開放端部に溝68a,69aに挿入して係止するための係止片70b,70bを折曲形成している。
リフレクタ60内に配置した光源を点灯しているときの温度は約200〜300(℃)の高温になっているが、このとき、熱膨張による影響は無視できないものとなる。そこで、分割体61,62の結合に用いるボルト67や板ばね70は、リフレクタ基材と同じ材質又は同等の線膨張率を持った材料を用いるとよい。これにより、高温で熱膨張が生じている際にも、被結合部の破損や分割体どうしの位置ずれ等が起きることを防止できる。
第6の実施形態に係るリフレクタについて、図13,14を参照して説明する。図13は、第6の実施形態に係るリフレクタの斜視図、図14(a)は、その第6の実施形態に係るリフレクタの正面図、(b)は、(a)に示すV‐V線に沿う拡大正面図である。
第6の実施形態に係るリフレクタ71は、光源を配置する基部(ネック部)71bから、その光源aから発せられた光を外方に出射するための開口71eにいたる内壁面の一部を含むようにして2つに分割した構造、敷衍すると、光軸Oを含む鉛直面(以下「分割面」という。)72a,73aを境にして2分割された分割体72,73からなり、これらを図示しないボルト等の結合部材により結合している。
すなわち、リフレクタ71は、光源(図示しない)を配置するバルブホール71aを形成した基部71bと、反射部71cとを一体に形成してなるものである。
すなわち、リフレクタ71は、光源(図示しない)を配置するバルブホール71aを形成した基部71bと、反射部71cとを一体に形成してなるものである。
反射部71cの内壁面は、基部71bからセンター部にかけて次第に内径が大きくなるように形成されているとともに、センター部から開口71e近傍にかけて一定の内径となり、かつ、その開口71e近傍から当該開口71eにかけて内径が小さくなるように形成されている。
換言すると、開口71eの内径が内周面の最大内径よりも小さくなっている。また、内壁面に可視光反射多層膜(図示しない)を形成することにより、光源から出射された出射光を反射する光反射面71dとなっていることは、上記した各実施形態と同様である。
換言すると、開口71eの内径が内周面の最大内径よりも小さくなっている。また、内壁面に可視光反射多層膜(図示しない)を形成することにより、光源から出射された出射光を反射する光反射面71dとなっていることは、上記した各実施形態と同様である。
分割体72,73は、光反射面71dの一部をなす分割反射面72b,73bが形成されている。すなわち、光反射面71dは、分割反射面72b,73bを合わせることにより形成されている。
本実施形態においてはアルミニウム(約200(W/m・K))を採用している。
分割体72,73の外周面には、複数枚の放熱フィン74…が互い所要の間隔で横向き(軸線Oと平行)に形成されている。なお、放熱フィン74…の枚数や面積,形状を適宜変更することによって放熱性能をコントロールでき、適用機器に応じた設計を行うことができる。
本実施形態においてはアルミニウム(約200(W/m・K))を採用している。
分割体72,73の外周面には、複数枚の放熱フィン74…が互い所要の間隔で横向き(軸線Oと平行)に形成されている。なお、放熱フィン74…の枚数や面積,形状を適宜変更することによって放熱性能をコントロールでき、適用機器に応じた設計を行うことができる。
開口71eには、反射部71cからの光を拡散整形する光拡散整形手段75がリフレクタ71と一体にして形成されている。換言すると、光拡散整形手段75は、光源から出射される光の照度を均一化する機能を有しているものである。
光拡散整形手段75は、図14(b)にも示すように、断面長方形の光路74aを貫通形成された筒体であり、その光路75aの内壁面には、リフレクタ71の反射面に蒸着したものと同様の可視光反射多層膜を蒸着している。これにより、可視光以外の不要な波長成分はリフレクタ71側に吸収されるようになっている。
光拡散整形手段75は、後述の光変調手段86に対する光学系の条件から、光路75aが光軸Oを中心にして十数度だけ傾けて形成されている。
すなわち、光拡散整形手段75は、例えば前記したようにリフレクタを単純に光軸を含む平面で2分割してしまうと、これの拡散反射面を途中で分割してしまうことになるため、光束をロスすることになる。
すなわち、光拡散整形手段75は、例えば前記したようにリフレクタを単純に光軸を含む平面で2分割してしまうと、これの拡散反射面を途中で分割してしまうことになるため、光束をロスすることになる。
光拡散整形手段75は、筒体を、光路75aの頂角部分で分割している。すなわち、光反射面の分割面とは違う、光拡散整形手段75の光軸Oに垂直な面における長方形の対角方向にとって、各分割体72,73の分割面が長方形のエッジ部分になるように分割している。これにより、光束をロスすることなく光拡散整形手段75を、光反射面と一体にしてリフレクタ71に形成することができる。
なお、光反射面の回転軸(光軸)を含む平面で行うだけでなく、光反射面の曲面における変曲点において、回転軸と垂直な平面で分割してもよい。
なお、光反射面の回転軸(光軸)を含む平面で行うだけでなく、光反射面の曲面における変曲点において、回転軸と垂直な平面で分割してもよい。
光拡散整形手段75は、開口(出射口)75bの内径が光反射面71d内の最大内径より非常に小さいため、これを一つの部品として作成することは、リフレクタ基材の成形面からも、これの内部への可視光反射多層膜の蒸着の面からも不可能であるが、本実施形態に示すような分割構造を採用することにより、光路75a内に可視光反射多層膜の蒸着を行なうことができる。
本実施形態に係るリフレクタ71によれば、楕円面にした反射面の焦点から出射した光線は、当該楕円面で反射し、前部にある光拡散整形手段75に集光する。集光した光線は、その光拡散整形手段75内で複数回反射した後、同手段の開口部より、リフレクタ71の外部へと出射される。
ところで、従来の投射型表示装置では、図16に示すように、光源装置によって集光された光束をロッドレンズ92に入射させて、そのロッドレンズ92内にて複数回の全反射をさせることによって、光束の面内ムラを減少させていた。
これに対し、本発明ではロッドレンズ92の代わりとして、そのロッドレンズと同様の働きを成す光拡散整形手段75をリフレクタ71の出射部分に設けることにより、コンパクトに構成することができるとともに、光源装置とロッドレンズの位置調整を行なう必要がない。
次に、カラーシーケンシャル方式の投射型表示装置について、図15を参照して説明する。図15は、カラーシーケンシャル方式の本発明の一実施形態に係る投射型表示装置の概略構成図、図16は、従来の投射型表示装置の概略構成図である。なお、図15に示す投射型表示装置においては、図13,14において説明したリフレクタ71を用いた光源装置を設けた構成について示しているが、その光源装置に替えて、第1〜第5の実施形態に係るリフレクタを採用できることは勿論である。
一実施形態に係る投射型表示装置80は、光源装置81、カラーホイール82、コンデンサ−レンズ83、プリズム84、反射ミラー85、光変調手段86及び投影レンズ(拡大投影用光学系)87を有して構成されている。
光源装置81は、光源aを、リフレクタ70に配設した構成のものである。なお、リフレクタ70の詳細について図13,14において説明したとおりである。
カラーホイール82は、光源装置81から出射されたR,G,Bの光を順次時分割で透過させるものである。
光変調手段86は、投射された光の色と画像情報とに応じて光変調を行う機能を有している。
カラーホイール82は、光源装置81から出射されたR,G,Bの光を順次時分割で透過させるものである。
光変調手段86は、投射された光の色と画像情報とに応じて光変調を行う機能を有している。
この投射型表示装置80によれば、光源aから出力された光は、本発明のリフレクタ70の反射面によって前方に反射され、そのリフレクタ70内の光拡散整形手段74で面内に均一に拡散された後、光源装置81から出射される。そして回転するカラーホイール82により、時分割でR,G,Bの光が順次透過される。
カラーホイール82を透過した光は、コンデンサ−レンズ83、プリズム84を通り、反射ミラー85を経て、光変調手段86に投射される。
投写された光は、光変調手段86により、投射された光の色と画像情報とに応じて光変調が行なわれる。光変調された光は、投影レンズ87(拡大投影用光学系)を経てスクリーン(図示せず)に投射され、フルカラー画像の表示が行なわれる。
投写された光は、光変調手段86により、投射された光の色と画像情報とに応じて光変調が行なわれる。光変調された光は、投影レンズ87(拡大投影用光学系)を経てスクリーン(図示せず)に投射され、フルカラー画像の表示が行なわれる。
ところで、従来の投射型表示装置90は、光源装置91、ロッドレンズ92、カラーホイール93、コンデンサ−レンズ94、プリズム95、反射ミラー96、光変調手段97及び投影レンズ(拡大投影用光学系)98を有して構成されている。
光源装置91は、光源aと、一体型の公知のリフレクタ99とから構成されているものである。
光源装置91は、光源aと、一体型の公知のリフレクタ99とから構成されているものである。
本実施形態に係る投射型表示装置80は、光源装置81の高熱伝導率リフレクタ基材を使った放熱フィンにより放熱能力が大きく、また反射面と光拡散整形手段74を一体にしてコンパクトにできること等から、図16に示す従来の光源装置81を用いた投射型表示装置90に比べて、次のような利点がある。
・可視光反射多層膜の膜厚が均一にできることにより、光源装置81から出射される光束の波長を設計どおりの値とすることができ、また、出射する光束も従来に比較して増加させることができる。
・強制冷却機構を簡素化できる。
・光源装置81からカラーホイール82までの系が小さくできる。
・可視光反射多層膜の膜厚が均一にできることにより、光源装置81から出射される光束の波長を設計どおりの値とすることができ、また、出射する光束も従来に比較して増加させることができる。
・強制冷却機構を簡素化できる。
・光源装置81からカラーホイール82までの系が小さくできる。
なお、本発明は前述した実施形態に限るものではなく、次のような変形実施が可能である。
前述した実施形態においては、リフレクタ基材、光源の選定、並びにリフレクタの分割数や、分割体どうしの固定については、前述した構成のものに限るものではなく、それぞれの目的,機能に合致したものを採用できることは勿論である。
前述した実施形態においては、リフレクタ基材、光源の選定、並びにリフレクタの分割数や、分割体どうしの固定については、前述した構成のものに限るものではなく、それぞれの目的,機能に合致したものを採用できることは勿論である。
21d,30d,40d,50d,60d 光反射面
21,50,60,70 リフレクタ
22,23、31〜33、41〜44 分割体
51,52、61,62、72,73 分割体
53,74 放熱フィン
67 結合部材
75 光拡散整形手段
a 光源
21,50,60,70 リフレクタ
22,23、31〜33、41〜44 分割体
51,52、61,62、72,73 分割体
53,74 放熱フィン
67 結合部材
75 光拡散整形手段
a 光源
Claims (13)
- 光源から出射された光を反射する光反射面を有するリフレクタにおいて、
熱伝導率10(W/m・K)以上でなおかつ、耐熱温度が300(℃)以上を有するリフレクタ基材により形成し、光反射面の一部を含むようにして、上記リフレクタを複数に分割した構造にすることにより、反射面を形成する反射膜の部位による膜厚変化を15%以下としたことを特徴とするリフレクタ。 - リフレクタを、光源から出射された光の光軸を含む面を境として分割していることを特徴とする請求項1に記載のリフレクタ。
- リフレクタに放熱フィンを一体として形成していることを特徴とする請求項1又は2に記載のリフレクタ。
- リフレクタに、これの分割部分から光が漏れることを防止するための光漏れ防止部を形成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のリフレクタ。
- リフレクタは、内壁面に光を反射する反射膜を形成してなる光反射面を形成するとともに、光源からの光を外部に出射するための開口を形成した光反射部が設けられており、
その開口の内径を、光反射面の最大内径よりも小さく形成していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のリフレクタ。 - リフレクタには、光源から発せられる光を拡散整形する光拡散整形手段が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のリフレクタ。
- 光拡散整形手段は、断面方形の光路を貫通形成した筒体であり、この筒体を、光路の頂角部分で分割していることを特徴とする請求項6に記載のリフレクタ。
- リフレクタ基材と同等の線膨張率からなる結合部材により、リフレクタを分割してなる分割体どうしを結合していることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のリフレクタ。
- 請求項1〜8のいずれかに記載したリフレクタと、光源とを備えていることを特徴とする光源装置。
- 請求項9に記載した光源装置を備えていることを特徴とする投射型表示装置。
- 光源を配置する基部から、その光源から発せられた光を外方に出射するための開口にいたる内壁面の一部を含むようにして複数に分割した構造からなるリフレクタの反射膜形成方法であって、
複数に分割した構造の各分割体を、これの開口での蒸着物質の飛来方向との法線角度と、基部における法線角度との差を最小としかつその絶対値が小さくなるように傾けて、内壁面に反射膜を形成することを特徴とするリフレクタの反射膜形成方法。 - 分割体を、これの光軸を中心として回転させながら光反射面に反射膜を形成することを特徴とする請求項11に記載のリフレクタの反射膜形成方法。
- 分割体を、光軸を中心として揺振しながら反射面に反射膜を形成することを特徴とする請求項11又は12に記載のリフレクタの反射膜形成方法。
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-
2004
- 2004-06-11 JP JP2004174073A patent/JP2005352268A/ja active Pending
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