JP2005351465A - ドライブシャフト - Google Patents

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Abstract

【課題】 熱処理して使用するドライブシャフトの軸部において、熱処理深さを均一にできる形状とする。
【解決手段】 ドライブシャフトは、軸本体部11、その一端に同軸的に一体形成されたブーツ取付部12,13及び延長部15,20を備えてなる軸部10と、延長部の先端部17,22に内側部材32a,37を介して取り付けられる等速ジョイント30,35により構成される。延長部の中間部16,21の外径はブーツ取付部及び先端部より小径とし、等速ジョイントの外側部材31,36の内面の開口側には、等速ジョイントの軸交角が最大となった状態で中間部との間にわずかな隙間が残る外向きに広がる逃げ面31a,36aを形成する。中間部のブーツ取付部側となる一端縁16a,21aは逃げ面の外端縁31b,36bと対応する位置とし、この一端縁とブーツ取付部をテーパ部18,23により連結する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車の動力伝達系などに使用するドライブシャフト、特に軸部と等速ジョイントよりなるドライブシャフトに関する。
自動車等の動力伝達装置においては、軸部及び等速ジョイントよりなるドライブシャフトを介して駆動力を伝達するのが普通であり、軸部は強度向上のために高周波熱処理などにより表面からある深さまで硬化層を形成するとともに軸芯部に未硬化部を残したものとし、その両端には等速ジョイントの内側部材がスプライン結合されている(例えば特許文献1参照)。図3はこのような動力伝達系の一例を示すものであり、その軸部1は軸本体部2の両端部に、ブーツ取付部3,5及び延長部4,6をそれぞれ連続して同軸的に形成したものである。
軸部1の一方のインボード側延長部4は例えばトリポードタイプの摺動式等速ジョイント30を介して差動装置のサイドギヤ等の駆動側部材に連結され、他方のアウトボード側延長部6は例えばボールタイプの固定式等速ジョイント35を介して駆動車輪のハブ等の従動側部材に連結されている。各等速ジョイント30,35の内部を外部の塵埃や水などからシールするために、各等速ジョイント30,35と軸部1の軸本体部2の両端部の各ブーツ取付部3,5との間には柔軟なゴムや樹脂などよりなるブーツ33,38が設けられ、各ブーツ33,38の一端は等速ジョイント30,35の外側部材31,36の開口部にかぶせてバンド34a,39aにより気密に取り付け、他端にはブーツ取付部3,5を通してバンド34b,39bにより気密に取り付けている。ブーツ取付部3,5には、ブーツ33,38が動かないようにかつ確実にシールして取り付けるため、ブーツ溝3a,5aが形成されている。
インボード側延長部4は、図4に示すように、等速ジョイント30の内側部材32aにスプライン結合される先端部4bと、円筒状の中間部4aよりなり、中間部4aの外径は先端部4b及びブーツ取付部3よりも小径であり、中間部4aの両端部はテーパ部4c,4dによりブーツ取付部3と先端部4bに連結されている。延長部4の中間部4aの外径は必要な伝達トルクを得るための必要最小限の値であり、等速ジョイント30の外側部材31の内面の開口側には、延長部4と外側部材31の間の軸交角が最大となった状態において延長部4の中間部4aと干渉するのを避けるために、中間部4aとの間にわずかな隙間が残る外向きに広がる逃げ面31aが形成されている。
同様に、アウトボード側延長部6は、図5に示すように、等速ジョイント35の内側部材37にスプライン結合される先端部6bと、円筒状の中間部6aよりなり、ブーツ取付部5及び先端部6bよりも小径の中間部6aは両端部がテーパ部6c,6dによりブーツ取付部5と先端部6bに連結されている。延長部4と同様、延長部6の中間部6aの外径は強度的に必要最小限の値であり、等速ジョイント35の外側部材36の内面の開口側には、軸交角が最大となった状態において中間部6aとの間にわずかな隙間が残る外向きに広がる逃げ面36aが形成されている。
また延長部4と延長部6の何れも、中間部4a,6aと根本側テーパ部4c,6cとの境界部の位置は、軸交角が最大となった状態において、等速ジョイント30,35の逃げ面31a,36aの外端縁31b,36bからブーツ取付部3,5側に相当離れた位置となっている。
特開2000−240669号公報(段落〔0002〕〜〔0010〕、図1)。
上述のように、ドライブシャフトの軸部は強度向上のため表面からある深さまで硬化層を形成するとともに軸芯部に未硬化部を残したものとしており、総合的に最大の強度向上を得るには熱処理深さt/R(t:硬化層の深さ、R:熱処理部材の半径)をある最適値にする必要がある。軸部には例えば特殊鋼が使用され、その材質によって異なるが、最適な熱処理深さt/Rは0.55〜0.8の範囲内である。すなわち、静的ねじり強度は熱処理深さt/Rの増大につれて向上するが、疲労ねじり強度は熱処理深さt/Rがある限度を超えると低下するので、熱処理深さt/Rは0.8より小さい値としなければならない。また、延長部4,6の中間部4a,6aの外径は必要な伝達トルクを得るための必要最小限の値であり、一方ブーツ取付部3,5にはブーツ33,38を取り付けるためのブーツ溝3a,5aが形成されており、ブーツ溝3a,5aの底部の外径を中間部4a,6aの外径よりも小さくすることは強度上できない。従って、ブーツ溝3a,5aの両側となるブーツ取付部3,5の外径は中間部4a,6aの外径よりも大となり、中間部4a,6aとブーツ取付部3,5とでは軸部1の外径が変化する。また、先端部4b,6bもスプラインが形成されているので、その外径も強度上の理由で中間部4a,6aの外径より大とする必要があり、中間部4a,6aと先端部4b,6bも軸部1の外径は変化する。
この種の軸部の焼き入れには高周波熱処理装置を使用し、高周波出力の大きさ、コイル形状及び周波数を調整することにより熱処理深さt/Rの調整を行っているが、前述のように中間部4a,6aとブーツ取付部3,5とでは軸部1の外径が変化して単位長さ当たりの熱容量も変化するので、その付近では熱処理深さt/Rのコントロールが困難となる。これは、最適値をねらって軸部を高周波焼入れするが、テーパ部4c,4dで外径が急激に変化するため、熱処理深さt/Rがねらい値から外れ、この付近での強度が低下するからである。また、テーパ部4c,4d及びその付近では、外径が急激に変化するため、高周波焼入れ時に磁場が集中してしまい、温度が不均一となって焼入れ深さがねらい値に対して過大または過小となる。このためブーツ取付部3,5付近では、ある位置での熱処理深さt/Rを最適値にしようとすればその前後の位置の熱処理深さt/Rが最適値よりも過大または過小となり、局部的に十分な強度が確保されない部分が生じるという問題がある。本発明はこのような問題を解決することを目的とする。
このために、本発明によるドライブシャフトは、軸本体部、その一端に同軸的に形成されたブーツ取付部及びこのブーツ取付部に続けて同軸的に形成された延長部を備えてなる軸部と、延長部の先端部に内側部材を介して取り付けられる等速ジョイントよりなり、延長部の中間部は円柱状でその外径はブーツ取付部及び先端部より小径とし、等速ジョイントの内部を外部よりシールするブーツは一端部をブーツ取付部に気密に取り付け、等速ジョイントの外側部材の内面の開口側には、延長部と外側部材の間の軸交角が最大となった状態において中間部との間にわずかな隙間が残る外向きに広がる逃げ面を形成してなるドライブシャフトにおいて、中間部のブーツ取付部側となる一端縁は軸交角が最大となった状態において逃げ面の外端縁と対応する位置またはその付近でそれよりもブーツ取付部側となる位置とし、その一端縁とブーツ取付部とはテーパ部により連結したことを特徴とするものである。
請求項1に記載のドライブシャフトにおいて、中間部の先端部側となる他端縁は軸交角が最大となった状態において逃げ面の内端縁と対応する位置またはその付近でそれよりも先端部側となる位置とし、他端縁と先端部とは先端側テーパ部により連結することが好ましい。
上述のように、請求項1の発明によれば、中間部のブーツ取付部側となる一端縁は軸交角が最大となった状態において逃げ面の外端縁と対応する位置またはその付近でそれよりもブーツ取付部側となる位置とし、その一端縁とブーツ取付部とはテーパ部により連結したので、テーパ部の長さは最大となり、これにより中間部とブーツ取付部の間における軸部の外径の変化は緩やかになるので、その間の単位長さ当たりの熱容量の変化も緩やかになる。従って、その間の熱処理深さt/Rのコントロールが容易となるので、ドライブシャフトの延長部の中間部及びブーツ取付部の範囲において最適値またはそれに近い熱処理深さt/Rを得ることができ、軸部の形状変化率に伴う局部的な強度低下を大幅に改善することができる。
また、中間部の先端部側となる他端縁は軸交角が最大となった状態において逃げ面の内端縁と対応する位置またはその付近でそれよりも先端部側となる位置とし、他端縁と先端部とは先端側テーパ部により連結した請求項2の発明によれば、中間部と先端部の間におけるドライブシャフトの外径の変化も緩やかになるので、その間の単位長さ当たりの熱容量の変化も緩やかになる。従って、その間における熱処理深さt/Rの変動も少なくなるので、ドライブシャフトの延長部の中間部及び先端部の範囲において最適値またはそれに近い熱処理深さt/Rを得ることができ、軸部の形状変化率に伴う局部的な強度低下をさらに改善することができる。
以下に、図1及び図2に示す実施形態により、本発明によるドライブシャフトの最良の形態の説明をする。この実施形態は、自動車の差動装置と駆動車輪を連結する動力伝達装置に本発明を適用したものである。この動力伝達装置は、ドライブシャフトの両端の延長部の形状を除き図3に示す従来技術と実質的に同じである。
この実施形態の軸部10は、合金鋼からなる軸本体部11と、その各端に同軸的に一体形成されたブーツ取付部12,13と、このブーツ取付部に続けて同軸的に一体形成された延長部15,20よりなるものである。図3に示す従来技術の場合と同様、インボード側延長部(延長部)15の先端部17にはトリポードタイプの摺動式等速ジョイント30が連結され、アウトボード側延長部(延長部)20の先端部22にはボールタイプの固定式等速ジョイント35が連結されている。また、図3に示す従来技術の場合と同様なブーツ33,38は、一端を等速ジョイント30,35の外側部材31,36の開口部にかぶせてバンド34a,39aにより気密に取り付け、他端はブーツ溝12a,13aが形成されたブーツ取付部12,13を通してバンド34b,39bにより気密に取り付けている。
図1はこの実施形態の軸部10の、インボード側延長部15を含む拡大図を示すものである。インボード側延長部15の中間部16は直径一定の円柱状で、その外径は、従来技術において述べたのと同じ理由により、ブーツ取付部12及び先端部17の外径よりも小径であり、中間部16の一端縁16aはテーパ部18によりブーツ取付部12に連結され、他端縁16bは先端側テーパ部19により先端部17に連結されている。軸本体部11の外径は、ブーツ取付部12の外径より小で中間部16の径より大である。
トリポードタイプの等速ジョイント30は、主として図3に示すように、内面に3本の軸線方向案内溝31dが円周方向等間隔で形成された外側部材31と、内側部材32aから3本のトラニオン32bを円周方向等間隔で半径方向に突出してなるトリポード32と、各トラニオン32bに回転自在に支持されて外側部材31の案内溝31d内に案内支持された3個のローラ32cよりなるものである。等速ジョイント30の内側部材32aにはインボード側延長部15の先端部17がスプライン結合され、外側部材31から軸線方向に同軸的に突出する軸部31eは差動装置のサイドギヤ(図示省略)に同軸的にスプライン結合されている。先端部17が内側部材32aにスプライン結合されたインボード側延長部15は、内側部材32aの中心点O1回りにみそすり運動自在であり、また中心点O1は外側部材31の中心軸線方向に移動可能である。
図1及び図3に示すように、トリポードタイプの等速ジョイント30の外側部材31の内面の開口側には、各案内溝31dの間となる円周方向位置に、外向きに広がる円錐面の一部よりなる逃げ面31aが形成されている。この逃げ面31aは、図1に示すように、インボード側延長部15と外側部材31の軸交角が最大で中心点O1が外側部材31に対し最も奥側の位置となった状態において、インボード側延長部15の中間部16との間に僅かな隙間が生じるように形成されている。またこの軸交角が最大となった状態において、インボード側延長部15の中間部16のブーツ取付部12側となる一端縁16aは外側部材31の逃げ面31aの外端縁31bと対応する位置にあり、一方、中間部16の先端部17側となる他端縁16bは外側部材31の逃げ面31aの内端縁31cと対応する位置よりも先端部17側に位置している。
また図2はこの実施形態の軸部10の、アウトボード側延長部20を含む拡大図を示すものである。インボード側延長部15と同様、アウトボード側延長部20の中間部21は円柱状で、その外径はブーツ取付部13及び先端部22の外径よりも小径であり、中間部21の一端縁21aはテーパ部23によりブーツ取付部13に連結され、他端縁21bは先端側テーパ部24により先端部22に連結されている。この中間部21はインボード側延長部15の中間部16と実質的に同径で、軸本体部11より小径である。
ボールタイプの等速ジョイント35は、主として図3に示すように、それぞれ6本のボール溝36d,37bが円周方向等間隔で形成された外側部材36及び内側部材37と、各ボール溝36d,37b内を転動する6個のボール37aよりなるものである。等速ジョイント35の内側部材37にはアウトボード側延長部20の先端部22がスプライン結合され、外側部材36から軸線方向に同軸的に突出する軸部36eは駆動車輪のハブにスプライン結合されている。先端部22が内側部材37にスプライン結合されたアウトボード側延長部20は、内側部材37の中心点O2回りにみそすり運動自在である。
図2及び図3に示すように、ボールタイプの等速ジョイント35の外側部材36の内面の開口側には、外向きに広がる円錐面状の逃げ面36aが形成されている。この逃げ面36aは、図2に示すように、アウトボード側延長部20と外側部材36の軸交角が最大となった状態において、アウトボード側延長部20の中間部21との間に僅かな隙間が生じるように形成されている。またこの軸交角が最大となった状態において、アウトボード側延長部20の中間部21のブーツ取付部13側となる一端縁21aは外側部材36の逃げ面36aの外端縁36bと対応する位置付近でそれよりも多少ブーツ取付部13側に位置しており、一方、中間部21の先端部22側となる他端縁21bは外側部材36の逃げ面36aの内端縁36cと対応する位置付近でそれよりも多少先端部22側に位置している。
軸本体部11の各端に同軸的にブーツ取付部12,13と延長部15,20を一体形成した軸部10は、総合的に最大の強度向上が得られるように、熱処理深さt/Rが最適値(合金鋼では材質によって異なるが0.55〜0.8)となるようにねらい値を定めて高周波熱処理される。インボード側延長部15では、中間部16のブーツ取付部12側となる一端縁16aは、軸交角が最大で中心点O1が外側部材31に対し最も奥側の位置となった状態において逃げ面31aの外端縁31bと対応する位置とし、その一端縁16aとブーツ取付部12とはテーパ部18により連結したのでテーパ部18の長さは最大となり、これにより中間部16とブーツ取付部12の間における軸部10の外径の変化は緩やかになるので、その間の単位長さ当たりの熱容量の変化も緩やかになる。従って、その間の熱処理深さt/Rの変動も少なくなるので、軸部10の延長部15の中間部16とブーツ取付部12の範囲においてねらい値またはそれに近い熱処理深さt/Rを得ることができ、図4で示すような従来技術に比して、局部的な強度低下を生じるおそれは大幅に減少する。また、従来に比べてテーパ部が長くなった分、小径の中間部が短くなるため強度が向上する。
またアウトボード側延長部20では、中間部21のブーツ取付部13側となる一端縁21aは、軸交角が最大となった状態において逃げ面36aの外端縁36bと対応する位置付近でそれよりもブーツ取付部13側となる位置とし、その一端縁21aとブーツ取付部13とはテーパ部23により連結したので、インボード側延長部15の場合と同様、中間部21とブーツ取付部13の間における軸部10の外径の変化は緩やかになって、その間の単位長さ当たりの熱容量の変化も緩やかになるとともに、高周波焼入れ時の磁場の集中も抑制される。。従って、その間の熱処理深さt/Rのコントロールが容易となるので、軸部10の延長部15,21の中間部16,21及びブーツ取付部12,13の範囲においてねらい値またはそれに近い熱処理深さt/Rを得ることができ、図5で示すような従来技術に比して、局部的な強度低下を大幅に改善することができる。
このアウトボード側延長部20では、中間部21の先端部22側となる他端縁21bも、軸交角が最大となった状態において逃げ面36aの内端縁36cと対応する位置付近でそれよりも先端部22側となる位置とし、その他端縁21bと先端部22とを先端側テーパ部24により連結したので、中間部21と先端部22の間における軸部10の外径の変化は緩やかになって、その間の単位長さ当たりの熱容量の変化も緩やかになる。従って、その間の熱処理深さt/Rのコントロールが容易となるので、テーパ部23及びブーツ取付部13側と同様、図5で示すような従来技術に比して、局部的な強度低下をさらに改善することができる。また、従来に比べてテーパ部が長くなった分、小径の中間部が短くなるため強度が向上する。
次に図4に及び図5示す従来技術の形状のものに従来と同じ高周波熱処理を施したもの(テスト1)と、図4及び図5に示す従来技術の形状のものに高周波熱処理を施したもの(テスト2)と、図1及び図2に示す本発明の形状のものに高周波熱処理を施したもの(テスト3)の静的ねじり強度において、テスト1を基準(1.0)とした場合の値を示す。
テスト1 テスト2 テスト3
静的ねじり強度(平均) 1.00 1.11 1.22
(テスト1を1.0とした場合)
本発明によるドライブシャフトの一実施形態のインボード側延長部及びその周辺を示す部分拡大図である。 図1に示す実施形態のアウトボード側延長部及びその周辺を示す部分拡大図である。 本発明と同様なドライブシャフトを含む自動車の動力伝達装置の一例を示す縦断面図である。 従来技術によるドライブシャフトの一例の図1と同様な部分拡大図である。 従来技術によるドライブシャフトの一例の図2と同様な部分拡大図である。
符号の説明
10…軸部、11…軸本体部、12,13…ブーツ取付部、15,20…延長部(インボード側延長部、アウトボード側延長部)、16,21…中間部、16a,21a…一端縁、16b,21b…他端縁、17,22…先端部、18,23…テーパ部、24…先端側テーパ部、30,35…等速ジョイント、31,36…外側部材、31a,36a…逃げ面、31b,36b…外端縁、36c…内端縁、32a,37…内側部材、33,38…ブーツ。

Claims (2)

  1. 軸本体部、その一端に同軸的に形成されたブーツ取付部及びこのブーツ取付部に続けて同軸的に形成された延長部を備えてなる軸部と、前記延長部の先端部に内側部材を介して取り付けられる等速ジョイントよりなり、前記延長部の中間部は円柱状でその外径は前記ブーツ取付部及び先端部より小径とし、前記等速ジョイントの内部を外部よりシールするブーツの一端部を前記ブーツ取付部に気密に取り付け、前記等速ジョイントの外側部材の内面の開口側には、前記延長部と外側部材の間の軸交角が最大となった状態において前記中間部との間にわずかな隙間が残る外向きに広がる逃げ面を形成してなるドライブシャフトにおいて、前記中間部の前記ブーツ取付部側となる一端縁は前記軸交角が最大となった状態において前記逃げ面の外端縁と対応する位置またはその付近でそれよりも前記ブーツ取付部側となる位置とし、前記一端縁とブーツ取付部とはテーパ部により連結したことを特徴とするドライブシャフト。
  2. 請求項1に記載のドライブシャフトにおいて、前記中間部の前記先端部側となる他端縁は前記軸交角が最大となった状態において前記逃げ面の内端縁と対応する位置またはその付近でそれよりも前記先端部側となる位置とし、前記他端縁と先端部とは先端側テーパ部により連結したことを特徴とするドライブシャフト。
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