JP2005351297A - 溶接継ぎ手とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 抵抗溶接時に発生するスパッタなどによる不具合を防止することのできる溶接継ぎ手を提供する。
【解決手段】 溶接継ぎ手を構成するアキュムレータ10は、軸方向に分割された第1および第2のシェル要素21,22を抵抗溶接してなるシェル11と、溶接箇所25の内面側に配置されるリングユニット13を備えている。リングユニット13は、耐熱リング60と、電気絶縁性を有するリング状の部材である絶縁リング61,62とを有している。耐熱リング60は、溶接箇所25と対向するよう溶接箇所25に沿ってシェル11の周方向に配置される。絶縁リング61,62は、溶接箇所25と対向しないよう耐熱リング60の軸方向の端部に設けられている。リングユニット13の外周面とシェル11の内周面との間に、溶接箇所から発生するスパッタを閉じ込めることのできる空間Sが形成されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば液圧制御装置の液圧回路等に用いられる溶接継ぎ手に係り、2つのシェル要素を抵抗溶接する際に生じる問題を回避できる溶接継ぎ手とその製造方法に関する。
2つのシェル要素どうしを抵抗溶接によって接合してなる溶接継ぎ手において、抵抗溶接の際に生じるスパッタが継ぎ手の内側に飛散することがある。溶接継ぎ手の一例に、自動車の液圧回路等に用いられるアキュムレータがある。通常アキュムレータは、円筒状のシェルと、シェルの内部に収容されたベローズを有している。このベローズによってシェルの内部が液室と気室とに仕切られている。気室には圧縮されたガスが封入され、液室に流入する液の圧力変動に応じて、前記ベローズが軸方向に伸縮するようになっている。
円筒状のシェルは、軸方向に分割された第1および第2のシェル要素を互いに抵抗溶接によって接合されている。シェル要素を抵抗溶接する場合、溶接箇所からスパッタが発生し、スパッタがシェルの内部に飛散することによって不具合が生じる可能性がある。例えば、シェルの内部に飛散したスパッタがベローズとシェル内面との間に噛み込まれ、ベローズが損傷する原因になることが考えられる。また前記以外の溶接継ぎ手においても、内部にスパッタが飛散することにより、前記と同様の問題が生じる。
これらの不具合に対処するために、溶接箇所の内側に合成樹脂製のリング状のプロテクタを配置し、抵抗溶接時に発生するスパッタをこのプロテクタによって抑制することも提案されている。(下記特許文献1参照)
特開2003−120601号公報
特許文献1のプロテクタによれば、抵抗溶接時に発生するスパッタがベローズに当たることを阻止できるが、プロテクタの前記溶接箇所と向かい合う側の面全体が合成樹脂によって構成されているため、合成樹脂の使用量が多い。このため合成樹脂の種類によってはコストが高くなる要因となる。また、プロテクタの外周面すなわち溶接箇所と向かい合う部位が、高温のスパッタや溶接バリに触れる可能性がある。例えば、高温の溶接バリが前記プロテクタの合成樹脂に接触することによってガスが発生する。このため、使用可能な合成樹脂の種類がかなり制約されるなどの点で、改良の余地があった。また、2つのシェル要素の溶接時に生じる芯ずれがシェルの強度や寸法精度等に悪影響を及ぼすので、この芯ずれを生じないようにすることも課題である。
従ってこの発明の目的は、溶接時に発生する溶接バリやスパッタなどが原因となって生じる前記課題および芯ずれによる課題を解決することができる溶接継ぎ手とその製造方法を提供することにある。
本発明の溶接継ぎ手は、軸方向に分割された第1および第2のシェル要素の端部どうしを互いに溶接によって接合してなるシェルと、前記シェルの溶接箇所の内面側に配置されるリングユニットとを具備している。前記リングユニットは、前記溶接箇所と対向するよう該溶接箇所に沿って前記シェルの周方向に配置される耐熱リングと、前記溶接箇所と対向しないよう前記耐熱リングの軸方向の両端部または一方の端部に設けられたリング状の部材とを有し、前記耐熱リングと前記リング状の部材の少なくとも一方が電気絶縁性を有している。
耐熱リングの材質の一例は、溶接熱の影響を受けにくい金属であるが、例えばセラミックス、あるいは金属とセラミックスの複合材等でもよく、要するに溶接熱の影響を受けにくい材料が使用される。この耐熱リングが電気絶縁性を有していてもよい。リング状の部材の材質の一例は合成樹脂であるが、ゴムあるいはゴム状弾性を有するエラストマ等の弾性体が使用されてもよい。
この明細書で言う第1および第2のシェル要素は、アキュムレータ等の圧力容器に使用されるような端部が閉じた形状のものでもよいし、あるいは、端部が開口する筒状のシェル要素でもよい。
本発明の好ましい形態では、前記リングユニットの外周面と前記シェルの内周面とによって囲まれる空間を有していてもよい。この空間に、溶接部に発生する有害なスパッタが収容される。また前記リング状の部材に、前記空間をリングユニットの外部と連通させるための連通部が形成されていてもよい。前記連通部の一例は、前記溶接箇所に発生するスパッタの通過を阻止し、ガスを通すことが可能な溝状の開口部である。
本発明の好ましい形態では、前記リング状の部材に、該リング状の部材を前記シェルの内周面に弾性的に当接させるためのばね部が形成されることが望ましい。また前記耐熱リングに、前記リング状の部材を前記シェルの内周面に弾性的に当接させるためのばね部が形成されていてもよい。
本発明の好ましい形態では、前記第1のシェル要素の端部と前記第2のシェル要素の端部が、軸方向の他の部位よりも径の大きい大径部をなし、これら大径部の内側に前記リングユニットが収容されていてもよい。
本発明の溶接継ぎ手の製造方法は、軸方向に分割された第1および第2のシェル要素の端部どうしの溶接箇所の内側に、前記溶接箇所と対向するよう該溶接箇所に沿って前記シェルの周方向に配置される耐熱リングと、前記溶接箇所と対向しないよう前記耐熱リングの軸方向の端部に設けられたリング状の部材とを有するリングユニットを収容する。前記耐熱リングと前記リング状の部材の少なくとも一方が電気絶縁性を有している。そして前記第1のシェル要素の端部と第2のシェル要素の端部との間に電流を流すとともに、これら第1および第2のシェル要素を軸方向に加圧することにより、第1および第2のシェル要素の端部どうしを抵抗溶接する。
本発明によれば、溶接時に発生するスパッタがシェル内部のベローズ等に当たることを防止できるとともに、スパッタが飛散することを防止できる。また、溶接バリがシェルの内側に所定量以上突き出ることを抑制できる。また、高温のスパッタや溶接バリが合成樹脂等からなるリング状の部材に直接触れることを防止できるため、溶接バリがシェルの内側に突き出ることによって生じるガスの発生を抑制でき、かつ、リング状の部材の材料の選択の自由度が拡大する。
前記リング状の部材や耐熱リングにばね部を設け、リング状の部材をシェルの内周面に弾性的に接触させるようにすれば、第1および第2のシェル要素の径方向の芯ずれを吸収することが容易となり、リング状の部材をシェルの内周面に密接させやすくなる。リング状の部材にエラストマ等の弾性を有する材料を使用した場合も同様の効果を得ることができる。
以下に本発明の第1の実施形態について、溶接継ぎ手の代表的な構成部品であるアキュムレータを例に挙げて、図1から図5を参照して説明する。
図1は、自動車の液圧回路等に用いられるアキュムレータ10を示している。このアキュムレータ10は、密閉された円筒状の圧力容器を構成するシェル11と、シェル11の内部に収容されたベローズアセンブリ12と、シェル11の内側に設けるプロテクタとしてのリングユニット13などを具備している。
シェル11は、図1において下側に位置する第1のシェル要素21と、上側に位置する第2のシェル要素22とによって構成されている。すなわちこのシェル11は、軸方向(図1に矢印Xで示す方向)に二分割された第1および第2のシェル要素21,22の端部23,24どうしを、図1に2点鎖線で示す溶接箇所25において、抵抗溶接によって接合することにより、円筒状に構成されている。
第1のシェル要素21の端部23と、第2のシェル要素22の端部24は、軸方向の他の部位よりも径が大きい大径部をなしている。これらの大径な端部23,24は、シェル11の全周にわたって環状に形成され、その内側にリングユニット13が収容されている。これら端部23,24の端面どうしが、後述するように、互いに抵抗溶接によって接合される。
第1のシェル要素21の中央部に形成された孔30に、液流路31を有するポート部材32が挿入されている。ポート部材32は、溶接部33において第1のシェル要素21に溶接されている。ポート部材32に形成された液流路31は、図示しない液圧制御装置の液圧回路に接続される。ポート部材32には、シェル11の内側に位置する共鳴箱34が設けられている。共鳴箱34の端壁35に孔36が形成されている。
ベローズアセンブリ12は、シェル11の軸方向に伸縮自在な金属製ベローズ40と、図1においてベローズ40の下端側に設けられたボトムシール部材41と、図1においてベローズ40の上端側に設けられたベローズキャップ42と、ベローズキャップ42の近傍に取付けられたベローズガイド43などを有している。ボトムシール部材41はポート部材32に設けられている。ベローズガイド43はシェル11の内周面に接することが可能であり、ベローズ40がシェル11の軸方向に円滑に直線移動できるように、ベローズ40の伸縮を案内する機能を有している。
ベローズアセンブリ12の内側に液室50が規定される。また、シェル11の内面とベローズアセンブリ12の外面との間に気室51が規定される。液室50には、ポート部材32の液流路31と共鳴箱34の孔36を介して、液圧回路で使用される液が出入りするようになっている。気室51には、第2のシェル要素22に形成されたガス封入孔52から、不活性なガス(例えば圧縮された窒素ガス)が封入される。ガス封入孔52は、シェル11の内部に前記ガスが封入されたのち、栓部材53によって閉鎖される。
ベローズキャップ42の内面側に、弾性部材からなるセルフシール部材55が設けられている。セルフシール部材55は、共鳴箱34の端壁35に対して接離可能であり、ベローズ40が縮んでセルフシール部材55が端壁35に当接した状態において、共鳴箱34の外面とベローズ40の内面との間に形成される液室50に、ベローズ40を内側からバックアップするための液を閉じ込めることができるようになっている。このベローズ40は、液室50に流入する液の圧力変動に応じて、軸方向に伸縮する。
前記溶接箇所25は、ベローズアセンブリ12が最も収縮した状態においても、ベローズ40の外周面と対向できる位置に形成されている。言い換えると、ベローズ40がフルストロークで伸縮した状態においても、溶接箇所25に配置されているリングユニット13にベローズガイド43が接することがないように、溶接箇所の25の位置が設定されている。
図2はリングユニット13を一部切り欠いた状態で示している。リングユニット13は、金属製の耐熱リング60と、電気絶縁性を有する合成樹脂製の絶縁リング61,62とによって構成されている。絶縁リング61,62は、本発明で言うリング状の部材に相当する。リングユニット13がシェル要素21,22の溶接箇所25にセットされた状態において、リングユニット13の外周面とシェル要素21,22の内周面との間に、下記連通部71を除く部位が実質的に閉じている空間Sが形成されるようになっている。
図3および図4に拡大して示すように、耐熱リング60は、溶接箇所25と対向するよう溶接箇所25に沿ってシェル11の周方向に配置される。耐熱リング60は、例えばステンレス鋼等の耐腐食性に優れた金属板からなり、溶接箇所25と対向する主部65と、軸方向の両側に形成されたばね部機能を有する折曲部66,67と、溶接箇所25と対向しない位置にある両端部68,69とを有している。主部65の内径D(図2に示す)は、シェル11の内径と同等か、もしくは、シェル11の内径よりもやや大きい寸法としている。
絶縁リング61,62は、溶接箇所25と対向しないように、耐熱リング60の両端部68,69に設けられている。絶縁リング61,62は、例えば金型を用いたモールド成形によって所定の形状に成形されることにより、金型に予めセットされた耐熱リング60と一体的に成形されている。
図5に一方の絶縁リング62を代表して示すように、耐熱リング60の端部69に貫通孔70が形成されている。この貫通孔70に絶縁リング61の樹脂が入り込んで硬化することにより、耐熱リング60と絶縁リング61との固定強度が高められている。絶縁リング61,62の材質の一例はナイロンであるが、それ以外にも、フェノール樹脂やフッ素系樹脂をはじめとして、所望の合成樹脂を用いることができる。絶縁リング61,62の材料として、合成樹脂のエラストマ等の弾性材料が使用されてもよい。
また絶縁リング61に、溶接時に発生するガス抜き用の連通部として機能する溝状の連通部71が形成されている。この連通部71は、シェル11とリングユニット13との間に形成される空間Sをシェル11の内側の空間に連通させている。この連通部71は、溶接箇所25から発生する有害なスパッタの通過を阻止し、かつ、溶接箇所25から発生するガスを通すことが可能な流路断面積を有している。
例えば連通部71の開口幅(図5に示す溝幅W)を0.2mm以下とすることにより、ベローズ40にとって有害な固形異物(コンタミネーション)を空間S内に閉じ込めることができるようにしている。この連通部71は、リングユニット13の内側と外側とで差圧が生じることを防止するための圧力伝播用の連通部としても機能する。
以下に、溶接継ぎ手の製造方法をアキュムレータ10を例にとり説明する。
第1のシェル要素21と第2のシェル要素22とを溶接する前に、予め第1のシェル要素21に、ベローズアセンブリ12を組付けたポート部材32を溶接しておく。そののちリングユニット13を第1のシェル要素21の端部23に圧入する。このときリングユニット13の下側の絶縁リング61がシェル要素21の内面に密接する。
次に、第2のシェル要素22を被せ、第2のシェル要素22の端部24を第1のシェル要素21の端部23に当接させるとともに、リングユニット13の上側の絶縁リング62を第2のシェル要素22の内面に圧入させる。上側の絶縁リング62は第2のシェル要素22の内面に密接する。このとき第1および第2のシェル要素21,22の端部23,24どうしで径方向に若干の芯ずれを生じることがある。しかし耐熱リング60と合成樹脂製の絶縁リング61,62が適度に撓むことにより、シェル要素21,22の形状のばらつきや治具の精度上の限界等によるシェル21,22どうしの芯ずれを吸収することができ、絶縁リング61,62をシェル11の内面に密接させることができるため、連通部71を除く部位が実質的に閉じている空間Sが確保される。
図4に示すように、第1および第2のシェル要素21,22のそれぞれの端部23,24は、溶接電流による発熱を促進させるために、互いの接触部Cに向けて断面積が小さくなるようにテーパ状に形成されている。端部23,24どうしを当接させ、電極80,81によって溶接電流を流す。
リングユニット13には電気絶縁性の絶縁リング61,62が設けられているため、溶接電流の分流が生じることが阻止される。この溶接電流により、端部23,24を発熱させて溶融させるとともに、シェル要素21,22に軸方向の荷重Pをかける。こうして、図3に示すようにシェル要素21,22の端部23,24が抵抗溶接される。
この抵抗溶接時に、溶接箇所25から高温のスパッタが飛散することがあるが、溶接箇所25から発生するスパッタは、リングユニット13の耐熱リング60によって遮蔽され、ベローズ40に当たることが回避される。そしてスパッタを空間S内にとどめておくことができるため、スパッタがシェル11の内部に拡散することを防止できる。このため、アキュムレータ10の内部にてスパッタがベローズ40とシェル11の内面との間に噛み込まれてベローズ40が損傷する等の不具合を防止できる。
また、溶接時に生じる溶接バリ25a(図3に2点鎖線で示す)が、予想される量を越えてシェル11の内面側に突出しようとした場合、耐熱リング60によって溶接バリ25aの突出を阻止することができる。このため溶接バリ25aがシェル11の内面側に許容量を越えて突出することが防止される。溶接箇所25に発生するガスは、図4に矢印Fで示すように、絶縁リング62に形成された連通部71を通じて、リングユニット13の外側に逃がすことができる。
合成樹脂製の絶縁リング61,62は、溶接箇所25と対向しないように耐熱リング60の両端部68,69に設けられている。このため、溶接箇所25に生じるスパッタや溶接バリ25aが絶縁リング61,62に直接触れることを避けることができる。このため、絶縁リング61,62が高温により溶けてベローズ40側にはみ出したり、溶けた樹脂からガスが発生することが回避される。このため、絶縁リング61,62の材料の選択の自由度が大きく、所望の樹脂を用いることができる。
図6は本発明の第2の実施形態のリングユニット13を示している。このリングユニット13も、耐熱リング60の軸方向の両端部に、絶縁リング61,62が設けられているが、耐熱リング60の一方の端部(図6において下側の端部)は、第1のシェル要素21の端部23の内面に向かうように折曲げられ、その部位に一方の絶縁リング61が設けられている。耐熱リング60の他方の端部(図6において上側の端部)は第2のシェル要素22の端部24の内面に向かうように折曲げられ、その部位に他方の絶縁リング62が設けられている。それ以外の基本的な構成と作用については第1の実施形態と同様であるため、共通する部位に共通の符号を付して説明を省略する。
図7は本発明の第3の実施形態のリングユニット13を示している。このリングユニット13の絶縁リング61,62には、絶縁リング61,62のリップ部90,91をシェル11の内面に弾性的に押付けることができるように、シェル11の径方向に弾性変形可能なばね部92,93が形成されている。弾性変形可能なばね部92,93を設けたことによって、リップ部90,91をシェル11の内面に確実に密接させることができ、実質的に閉じた空間Sを形成することが容易となる。それ以外の構成と作用は、第1の実施形態と同様であるため、共通する部位に共通の符号を付して説明は省略する。
図8は本発明の第4の実施形態のリングユニット13を示している。このリングユニット13も絶縁リング61,62にばね部92,93を設けている。また、耐熱リング60に、シェル11の径方向に弾性変形可能なばね部95,96が形成されている。これらのばね部92,93,95,96を設けたことによって、絶縁リング61,62をシェル11の内面に弾性的に押付ける機能がさらに発揮され、シェル要素21,22の芯ずれを吸収させやすくなり、空間Sを確保することが容易となる。その他の構成と作用については、第3の実施形態(図7)と同様である。
図9は本発明の第5の実施形態のリングユニット13を示している。このリングユニット13は、第1の耐熱リング101と、第2の耐熱リング102と、第1の耐熱リング101の軸方向の一端側に設けられた絶縁リング103とを有している。第1の耐熱リング101と第2の耐熱リング102との間は、絶縁リング103によって電気的に絶縁されている。第1の耐熱リング101の折曲縁部105が第1のシェル要素21の内面に接し、第2の耐熱リング102が第2のシェル要素22の内面に接することにより、空間Sが形成される。この実施形態のリングユニット13も、第1の実施形態のリングユニット13と同様の機能を果たすことができる。
図10は本発明の第6の実施形態のリングユニット13を示している。このリングユニット13は、耐熱リング110と、この耐熱リング110の一方の端部に設けられた絶縁リング111とを備えている。絶縁リング111は、本発明で言うリング状の部材に相当する。
耐熱リング110の折曲縁部112が第1のシェル要素21の内面に接し、絶縁リング111が第2のシェル要素22の内面に接することにより、空間Sが形成される。この実施形態のリングユニット13も、第1の実施形態のリングユニット13と同様の機能を果たすことができる。
なお本発明を実施するに当たって、前記実施形態以外にも、第1および第2のシェル要素や、耐熱リング、リング状の部材等をはじめとして、本発明の構成要素を、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施できることは言うまでもない。また本発明は、前記実施形態で説明したアキュムレータに限定されることはなく、アキュムレータ以外の機器の溶接継ぎ手に適用することができる。
本発明の第1の実施形態の溶接継ぎ手を構成するアキュムレータの断面図。 図1に示されたアキュムレータに使用されるリングユニットの一部を切り欠いて示す斜視図。 図1中のA部を拡大して示す断面図。 図3に示された溶接箇所を溶接する直前の状態を示す断面図。 図1に示されたアキュムレータに使用されるリングユニットの一部の斜視図。 本発明の第2の実施形態を示すアキュムレータとリングユニットの一部の断面図。 本発明の第3の実施形態を示すアキュムレータとリングユニットの一部の断面図。 本発明の第4の実施形態を示すアキュムレータとリングユニットの一部の断面図。 本発明の第5の実施形態を示すアキュムレータとリングユニットの一部の断面図。 本発明の第6の実施形態を示すアキュムレータとリングユニットの一部の断面図。
符号の説明
10…アキュムレータ
11…シェル
13…リングユニット
21…第1のシェル要素
22…第2のシェル要素
25…溶接箇所
60…耐熱リング
61,62…絶縁リング(リング状の部材)
71…連通部
92,93…ばね部
95,96…ばね部
103,111…絶縁リング(リング状の部材)
S…空間

Claims (8)

  1. 軸方向に分割された第1および第2のシェル要素の端部どうしを互いに溶接によって接合してなるシェルと、
    前記シェルの溶接箇所の内面側に配置されるリングユニットとを具備し、
    前記リングユニットは、
    前記溶接箇所と対向するよう該溶接箇所に沿って前記シェルの周方向に配置される耐熱リングと、
    前記溶接箇所と対向しないよう前記耐熱リングの軸方向の両端部または一方の端部に設けられたリング状の部材とを有し、
    前記耐熱リングと前記リング状の部材の少なくとも一方が電気絶縁性を有していることを特徴とする溶接継ぎ手。
  2. 前記リングユニットの外周面と前記シェルの内周面とによって囲まれる空間を有していることを特徴とする請求項1に記載の溶接継ぎ手。
  3. 前記リング状の部材に、前記空間を前記シェル内部の空間と連通させるための連通部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の溶接継ぎ手。
  4. 前記連通部は、前記溶接箇所に発生するスパッタの通過を阻止しかつガスを通すことが可能な溝状の開口部であることを特徴とする請求項3に記載の溶接継ぎ手。
  5. 前記リング状の部材に、該リング状の部材を前記シェルの内周面に弾性的に当接させるためのばね部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の溶接継ぎ手。
  6. 前記耐熱リングに、前記リング状の部材を前記シェルの内周面に弾性的に当接させるためのばね部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の溶接継ぎ手。
  7. 前記第1のシェル要素の端部と前記第2のシェル要素の端部が、軸方向の他の部位よりも径の大きい大径部をなし、これら大径部の内側に前記リングユニットが収容されることを特徴とする請求項1に記載の溶接継ぎ手。
  8. 軸方向に分割された第1および第2のシェル要素の端部どうしの溶接箇所の内側に、
    前記溶接箇所と対向するよう該溶接箇所に沿って前記シェルの周方向に配置される耐熱リングと、前記溶接箇所と対向しないよう前記耐熱リングの軸方向の端部に設けられたリング状の部材とを有するリングユニットを収容し、
    前記耐熱リングと前記リング状の部材の少なくとも一方が電気絶縁性を有しており、
    前記第1のシェル要素の端部と第2のシェル要素の端部との間に電流を流すとともに、
    これら第1および第2のシェル要素を軸方向に加圧することにより、
    第1および第2のシェル要素の端部どうしを抵抗溶接することを特徴とする溶接継ぎ手の製造方法。
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